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1 下水道クイックプロジェクト クイック配管 ( 自然流下方式 : 露出配管 ) に関する検討報告書 平成 25 年 1 月 塩化ビニル管 継手協会

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3 1. 検討会発足の背景 下水道クイックプロジェクト 中小市町村での普及率向上を目的として 平成 18 年 9 月に国土交通省により発足したプロジェクトである 具体的には 地域の実情に応じた低コストで早期かつ機動的整備が可能な手法を検討し これまでに 9 つの市町村において 新たな手法の検証を行う社会実験が実施されている その中で塩化ビニル管 継手協会に関連する社会実験技術は次の 5 点である 1 管きょの露出配管 2 改良型伏越しの連続的採用 3 道路線形に合わせた施工 4 発生土の管きょ基礎への利用 5 流動化処理土の管きょ施工への利用特に1 管きょの露出配管について 下水道クイックプロジェクト推進委員会事務局 ( 国土交通省および 国土技術政策総合研究所 ( 以下 国総研 ) および 下水道新技術推進機構 ( 以下 下水道機構 )) が 技術評価書 利用ガイド を公開しており 賛同する地方公共団体への紹介 支援を行っている 社会実験及び利用ガイド作成にあたり 技術の一般化を行う上で必要となる種々の対策について当協会に見解を求められている 本検討会は 下水道クイックプロジェクト推進委員会事務局との意見交換や社会実験地域での現地調査等を行い 上記の要請に対する見解や注意喚起事項を検討することを目的に発足した 2. 社会実験での問題点 下水道クイックプロジェクト推進委員会事務局の公表資料 面談等による情報収集および現地調査より 社会実 験中に確認された主な問題点を表 -1 にまとめた 表 -1 露出配管社会実験での問題点 No. 内容 原因 1 接着継手部の破損 管の熱伸縮 2 ゴム輪接続部の抜け出し 管の熱伸縮 3 管表面の変色 紫外線による劣化 4 接着接合部の抜け 接着差し口を塗装したため 5 支持金具の変形 管の熱伸縮 6 スライド継手が移動 管の熱伸縮 7 ゴム輪接合部の挿入深さ調整 管の熱伸縮 以上のように 調査の結果 発生した問題点の原因は 管路の熱伸縮 と 紫外線による劣化 の 2つに大別で きる 4は紫外線対策として塗装を行った際の施工ミスが原因であることも面談より判明した 管の熱伸縮は 配管路に伸縮吸収用のRR 継手を配することで 対処できる よって 検討会では表 -2 の通り 紫外線による劣化 に対する対応策を検討する事とした 表 -2 検討項目 問題点 検討項目 検討内容 紫外線による劣化 推奨塗料の選定 塗料メーカーへのヒアリング 塗料の評価 塗装作業性評価 塗膜付着力評価 塩ビ管への影響評価

4 3. 紫外線による劣化塩ビ管を屋外に暴露すると 紫外線 酸素 熱によって樹脂が劣化する この劣化は表面層 ( 一般的に 0.1~0.2mm 程度 ) であって 内面まで劣化が進行して管路性能に影響を及ぼすことはない しかし 耐衝撃性や引張伸びは低下する傾向にあるため 外的要因の多い露出配管では破損リスクが高まると考える ( 硬質塩化ビニル管の長期寿命の評価について 参照 ) 紫外線による劣化を低減させる方法としては 覆土 耐候性カバー等で太陽光を遮断する方法のほか 耐候性塗料による防護が挙げられる 4. 耐候性塗料の評価紫外線防護方法のうち 耐候性塗料 について 各種の評価を行った 耐候性塗料の種類 塗料メーカーへのヒアリングを行い 耐候性の高い塗料としてウレタン系 アクリルシリコン系 ふっ素系 の3 種類を選定した それぞれに水性と溶剤系があり また ふっ素系については下地処理 ( プライマー処理 ) が推奨のため 処理あり 処理なしについても評価することとした 評価した塗料種類は表 -3 の通り 表 -3 耐候性塗料種類一覧 No. 主成分 希釈 プライマー処理 1 ウレタン 水性 なし 2 ウレタン 溶剤系 なし 3 アクリルシリコン 水性 なし 4 アクリルシリコン 溶剤系 なし 5 ふっ素 水性 あり 6 ふっ素 水性 なし 7 ふっ素 溶剤系 あり 8 ふっ素 溶剤系 なし 塗装色 全て白色にて評価を行った 評価項目 実施要領 塗料の評価項目及び実施要領は表 -4 及び次の通り 表 -4 評価項目一覧 評価項目 内容 試験片の数 試験方法 / 規格 Ⅰ 塗布作業性 塗装時の作業性 各 1 WG メンバーによる官能評価 Ⅱ 管に与える影響 引張試験 ( 強度 / 伸び ) 各 3 JSWAS K-1 偏平試験 各 2 JSWAS K-1 Ⅲ 塗膜付着性 素地 ( 塩ビ ) に対する塗膜の付着力 各 1 JIS K 付着性 Ⅳ 暴露評価 暴露前後の比較 塗膜付着性 各 1 JIS K 付着性 引張試験 ( 強度 / 伸び ) 各 3 JSWAS K-1

5 Ⅰ. 塗布作業性 VU100 への塗布作業等について官能評価 Ⅱ. 塗料が管に与える影響塗布前後の管物性変化を確認する Ⅱ-1. 引張試験方法 1) 試験方法は JSWAS K-1 に準ずる 断面積は膜厚を含めた値とする 2) 試験片の数は 3 個 試験片採取箇所は図 -1 の通り 3) 引張降伏強さ 伸び及び塗膜の状態を確認 図 -1 引張試験片採取位置 Ⅱ-2. 偏平試験方法 1) 試験方法は JIS K 6741 に準ずる 各サンプルとも 1/2 偏平確認後 全偏平まで行う 2) 試験片の数は 2 個 縦方向 / 横方向で実施する ( 図 -2 ) 3) 管体の異常の有無及び塗膜の状態 ( 剥離 ひび等 ) を確認 図 -2 偏平試験方向 Ⅲ. 塗膜付着性 1) JIS K 付着性 ( クロスカット ) に準じて実施 2) 剥離状況より 0~5 分類評価を行う Ⅳ. 暴露評価塗装サンプルを屋外に 6ヶ月間実暴露し 塗膜付着性および 引張強度 / 伸び試験を実施して 暴露前後の比較を行う [ 解説 ] 各塗料の耐候性能については 直接の評価基準 ( 紫外線透過量等 ) が規定されておらず サンシャインウェザーメーターによる促進後にシャルピーや衝撃試験等を多数実施する必要があるため 今回は項目から除外し6ヶ月暴露及び塗料メーカーの知見より総合的に評価することとした

6 評価結果 各評価試験の結果は 次の通り Ⅰ. 塗布作業性相対的に溶剤系の方が高評価であったが 著しく作業性の悪いものはなかった 表 -5 塗布作業性評価結果 実施者 ありなしありなし A B C D 評価 注. あり なしは プライマー処理 Ⅱ. 塗料が管に与える影響 ( 別冊参照 ) Ⅱ-1. 引張強度 / 伸び引張強度は いずれも規格値以上であるため 問題ないと判断する 引張伸びは ブランクと同等であり 問題ないと判断する Ⅱ-2. 偏平強度いずれのサンプルも 1/2 偏平 全偏平ともに異常は見られなかった Ⅲ. 付着性 ( 別冊参照 ) ふっ素 / 溶剤系が約 10% はく離し 他のサンプルより付着力が若干劣る結果であった Ⅳ. 屋外暴露試験 (3 月 ~8 月の 6 ケ月間曝露 )( 別冊参照 ) (1) 引張強度試験では 全体的に強度上昇の傾向が見られ 紫外線劣化の影響が多少あるものと思われるが 未塗装の暴露品と比較すると微小であり 著しい性能劣化ではないと判断する (2) 伸びは 未塗装品は著しく低下しているが 塗装品は殆ど低下していない (3) 付着力試験では ウレタン アクリルシリコンでは暴露前後ともに良い結果であったが ふっ素系 / 溶剤系が大部分はく離する 分類 :5 となり 付着力が著しく低下した 総合評価 各試験の結果より (1) 塗料を塗布することにより 屋外曝露しても伸び性を維持しており 塗装の有効性が確認できた (2) 塗料は 水性系 / 溶剤系とも問題ないが 溶剤系は 塩ビ管へ悪影響を与えることが考えられるため 水性系を推奨する (3) これらの評価はあくまでも参考的なものであり 詳細については塗料メーカーに都度確認が必要と考える なお 参考として一般的な塗り替えの目安を表 -6 に示す 表 -6 各塗料の塗り替え目安塗料種類塗り替えの目安ウレタン 7~10 年アクリルシリコン 8~12 年ふっ素 10~15 年

7 5. 配管塗装仕様塗装の標準仕様は次の通り 配管塗装標準仕様 1 塗料の種類はウレタンまたは アクリルシリコンとする 2 塗料色は太陽光による温度上昇を抑えるため 白色などの淡色が望ましい 3 可能な限り下地処理 ( サンドぺーパー掛け ) を行い 塗装面の水分 油分をきれいに取り除く 4 塗装は二度塗りを標準とする 一度に厚塗りをせず 十分に乾燥させた後に重ね塗りを行う 塗布方法は特に問わない 5 接着接合部は 接着接合後に塗装する 6ゴム輪接合部は差し口を塗装してはならない 標準差し込み位置 ( 受口長さ分 ) にマスキングを行い 塗料が付着しないように注意する ただし 管が収縮した時 ( 低温時 ) に 未塗装部が露出する場合があるため 接合部を耐候性シート等で養生することが望ましい 塗装以外の防護方法 塗装による防護は 紫外線による影響を軽減する効果はあるが 外力による破損や熱伸縮の影響は防ぐことができない 可能であれば 下記の防護方法を採用することを推奨する 覆土による防護 防護カバー 側溝配管なお 耐候性テープによる防護は 粘着剤に可塑剤が含まれていると管に重大な悪影響を及ぼす可能性があるため 十分に注意が必要である 以上

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9 露前< 別冊 > 下水道クイックプロジェクトクイック配管 ( 露出配管 ) に関する検討報告書 1. 検討会発足の背景 下水道クイックプロジェクト 中小市町村での普及率向上を目的として 平成 18 年 9 月に国土交通省により発足したプロジェクトである その中で塩化ビニル管 継手協会に関連する社会実験技術のうち 管きょの露出配管について 下水道クイックプロジェクト推進委員会事務局 ( 国土交通省および 国土技術政策総合研究所 ( 以下 国総研 ) および 下水道新技術推進機構 ( 以下 下水道機構 )) が 技術評価書 利用ガイド を公開しており 賛同する地方公共団体への紹介 支援を行っている 社会実験及び利用ガイド作成にあたり 技術の一般化に向けて必要な技術的課題及び対策について 当協会に見解を求められている 本検討会は 下水道クイックプロジェクト推進委員会事務局との意見交換や社会実験地域での現地調査等を行い 上述の要請に対する見解や注意喚起事項を検討することを目的に発足した 以下の報告は 管きょの露出配管に対する防護策の一つである 塗料による保護 の効果の検証を実施したものである 2. 評価塗料塗料メーカーへのヒアリングを行い 耐候性の高い塗料としてウレタン系 アクリルシリコン系 ふっ素系の3 種類を選定し それぞれ水性 溶剤系について評価することとした なお フッ素系はプライマー処理の有無も加えた 3. 評価項目特に基準がないため 次の通りとした (1) 塗布作業性 (2) 引張降伏強度 (3) 偏平強度 (4) 塗膜付着性 (5) 曝露評価 4. 結果のまとめ (1) 塩ビの強度に対する塗料の影響はない ( 引張強度のブランク / 塗装品の比較 ) (2) 塩ビの屋外曝露での耐衝撃性に対する塗料塗布効果は大きい ( 伸びのブランク / 塗装品の比較 ) (3) 塗料はウレタン系 アクリルシリコン系が優位 ( 屋外曝露前後の塗膜付着性の比較 作業工数の比較 ) ウレタン系アクリルシリコン系ふっ素系水性溶剤系水性溶剤系水性溶剤系評価項目ブランクフ ライマーフ ライマーフ ライマーフ ライマー 処理あり処理なし処理あり処理なし 引張強度 伸び 偏平強度異常なし異常なし異常なし異常なし異常なし異常なし異常なし異常なし異常なし 塗布作業性 暴塗膜 付着性 - 塗膜 付着性 暴露後引張強度 伸び 各結果は 数値評価とする 暴露 (6 ヶ月 :3 月 ~8 月 ) 前後の引張強度 伸びは硬質塩ビプレートによる試験結果のため 塩ビ管の値とは異なる 塗膜付着性評価分類 [ 0: 良 5: 悪 ]

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A 下E A E プ地処理A E 舗ライマー塗布A E 舗設材の混合A E 仕設上材げの 敷養設生下プ地処理A E 舗ライマー塗布A E 舗設材の混合A E 仕設上材げの 敷養設A E A 生E 11 薄層カラー舗装工 1. 適用範囲 本資料は 市場単価方式による 薄層カラー舗装工に適用する 1-1 下 プ地処理 舗ライマー塗布 舗設材の混合 仕設上材げの 敷養設生下プ地処理 舗ライマー塗布 舗設材の混合 仕設上材げの 敷養設 生 11 薄層カラー舗装工 1. 適用範囲 本資料は 市場単価方式による 薄層カラー舗装工に適用する 1-1 市場単価が適用出来る範囲 (1) における歩道橋 側道橋 歩道及び自転車道の舗装 (2) 景観透水性舗装工における歩道及び遊歩道の舗装 (3) 樹脂系すべり止め舗装工における車道及び歩道

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