寄稿 1979 年 -1 領域ごと乳癌の膠原線維が超音波の減衰をきたすことを発見小林利次超音波診断学を系統的に構築小林利次 ①界エコーと形状 ②内部エコー ③後方エコーの陰影の 3 項目非浸潤癌の拡張乳管の描出に成功 Jellins Kossoﬀ Reeve 第 1 回国際乳房超

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つねたけたけはな
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1 日本超音波医学会 50 周年記念誌 06. 乳腺甲状腺年表乳腺乳腺甲状腺 1880 年圧電効果発見 Curie 兄弟第 1 次世界大戦ソナーの発明 Langevin 1935 年圧電セラミクスの発明第二次世界大戦軍事応用 1947 年医学への応用 Dussik KT 1950 年 A モードを乳房に応用 Wild と Neal 和賀井 1952 年 B モード法の開発 Wild Reid 1954 年乳癌の輪郭を捉えることに成功 Howry 1956 年水浸式機械走査式乳房超音波検査で早期乳癌の診断に成功和賀井敏夫ら 1957 年超音波ドプラの開発里村 1960 年世界で初めて乳癌の診断基準を提案和賀井 1964 年乳癌のほとんどが低エコーを示すことを発表高田貞夫 1966 年乳腺症を線状像小点状像混合型に分類和賀井線維組織が超音波の減衰をきたすことを発見吉岡勝哉と大村彰悪性腫瘍では超音波の減衰が強いことを発見 Kelly-Fry E 甲状腺に超音波を臨床応用藤本吉秀 1967 年階調性超音波断層像を開発井出ら 1968 年セクタ式乳房超音波検査の開発 Wells と Evans 乳癌の周囲のコロナ状の反射暈を発見高田貞夫乳癌の観察所見 : 音響陰影反射暈輪郭境界エコーの 4 点を列挙高田 1971 年リニア電子スキャナの発明内田萩原入江 1973 年膠原線維が超音波の減衰をきたすと報告 Field と Dunn リニア電子スキャナの発明 Bom 1974 年 tadpole-tail sign acoustic middle shadow sign の提唱小林利次 1975 年対数アンプを用いたグレースケール表示の開発 Kossoﬀ と Jellins 反射暈を halo と呼称竹原連続的超音波断層法の開発和賀井メカニカルリニアアークスキャナによる乳癌検診堤和賀井 1977 年 5 項目を所見として列挙①内部エコー ②境界エコー ③後方エコーの陰影 ④病変部の形状と位置 ⑤周囲組織の変化 Jellins, Kossoﬀ, Reever ドプラを乳房に応用 Wells 103

2 寄稿 1979 年 -1 領域ごと乳癌の膠原線維が超音波の減衰をきたすことを発見小林利次超音波診断学を系統的に構築小林利次 ①界エコーと形状 ②内部エコー ③後方エコーの陰影の 3 項目非浸潤癌の拡張乳管の描出に成功 Jellins Kossoﬀ Reeve 第 1 回国際乳房超音波診断会議 First International Congress on the Ultrasonic Examination of the Breast Goldberg 1980 年ポリフッ化ビニリデン PolyVinylidene DiFluoride PVDF を用いて振動子が 5MHz から 7.5MHz に向上大東 1981 年浸潤性乳管癌の亜型 3 型と超音波画像が関連付けられた植野映伊東紘一斎藤建超音波誘導下細胞診を考案貴田岡減衰型中間型増強型の 3 型の分類植野伊東 1982 年陰影型中間型分解型の 3 型の分類霞富士雄佐久間時計盤面法による位置表示の提案横井 1983 年縦横比の提唱加藤保之藤本泰久リアルタイム式超音波による診断基準 Catherine M Cole-Beuglet Goldberg ら ①形状 ②辺縁 ③内部エコー ④境界エコー ⑤減衰効果腫瘤以外の所見として①組織構築の乱れ ② Cooper 靭帯の異常 ③皮膚の変化 ④リンパ節の腫大腫瘤像非形成型 Non tumor-image forming type と腫瘤像形成型 tumor-image forming type との分類を提唱植野東野胸骨傍リンパ節の描出高橋朗小西豊カラードプラの発明滑川第 3 回国際乳房超音波診断会議和賀井小林利次 1984 年メカニカルセクター高周波超音波診断装置によるリアルタイム診断斎藤毅植野浅岡 1985 年乳管の機械式超音波診断装置による Mapping method の考案植野高崎リアルタイム超音波を検診に導入植野東野龍崎 1986 年腫瘤像非形成性型を①正常型 ②豹紋状型 ③乳管拡張型の 3 型に亜分類植野 DCIS としての多発小嚢胞像を提唱佐久間 1987 年動的検査の考案植野東野 Bamber 前方乳腺境界線の断裂の提案小西乳管内成分の描出に成功角田植野 10MHz のメカニカルセクターの開発山崎平田超音波誘導下切開生検色素法植野対策型乳癌検診に超音波を導入森久保高田局所進行乳癌にカラードプラを応用福成川内 1988 年 104 Ductal Echography を提唱 Michel Teboul

3 Cosgrove Annular array 7 Ophir Parker All-digital ATL PEIT Strain Elastography CadTs-1 1 JABTS 13 Rapid Viewing Shear Wave Elastography FLR 105

4 寄稿 -1 領域ごと 06. 乳腺甲状腺乳腺乳腺甲状腺超音波検査の歴史植野映筑波メディカルセンター病院乳腺甲状腺を中心として体表臓器の超音波診いるこの研究は 1950 年 9 月に開始され 1956 断学は発展してきた体表臓器としてはそれ以外年に菊地らによって第 2 回国際音響学会においてに副甲状腺唾液線リンパ節などが入るこれ超音波による早期乳癌の診断として発表されていらの臓器は表在に存在することから焦点の合わる 2 走査方法は水浸機械走査式で水嚢を用いるせ方減衰の程度等診断装置の設定に共通点が深方法がこの時に確立されたしかしながら STC いことから一般的には体表臓器超音波検査さらも考案されていなかったため深部に存在する乳腺にインパクトを強くして乳腺甲状腺超音波診断はエコーレベルが低いと考えられていたまたといわれる振り返ってみると乳癌の前方の境界部の高エコーのみを癌としてとらえていたようにも見受けられ体表臓器超音波検査のはじまり Curie 兄弟が発見した圧電効果はその弟子の Langevin により超音波測深機として実用化され感度断層法の開発たその後第二次世界大戦ではソナーとして活 1960 年代後半は国内において感度断層法が盛躍したが戦後は医学などの平和利用にされるよんとなり乳腺及び甲状腺の各所見について議論さうになった医学への応用は 1947 年のオーストれている高田は乳癌の内部エコーは高くなくリアの Dussik の透過法に始まっているその後ほとんどの症例が透明像を示すと世界で初めて発 Wiled らはパルス反射法による A モードを乳房に表した 1965 年 3 和賀井は超音波での乳腺症応用しその成果を 1951 年に初めて論文としての分類を行い線状像小点状像混合型とした 4 発表した 1 この時の診断方法は A モードで得らまた感度断層法の臨床的評価を行い乳癌の正診れた乳房内の振幅のラインと基線とで取り囲まれ率は約 90% であると報告したこの頃に超音波組た部分の面積を腫瘍部と正常部とでそれぞれ算出織特性の研究が進み吉岡らは生体軟部組織は線し腫瘍部の値を正常部の値で除した面積比が 1 維質になると超音波の吸収が増加することを発見以上の場合を悪性とする手法であった 1952 年した 1966 年 5 これは超音波研究会資料に掲には Wild らは水嚢を用いた B モード法の開発を載されているのみで国際的な論文となっていない行っているが周波数が高く 2cm の深さまでしのが甚だ残念なことである 1973 年には Field とか観察できなかったようであるそのころ日本 Dunn は体積弾性率と反射率について研究し生では独自に診断用の超音波機器の開発がなされて体では膠原線維の存在が超音波断層像の形成に関いた興味あることに他国と同じく最も検査の困係が深いことを報告した 6 難な脳からの応用に始まり次に乳房へと進んで 106 る

5 日本超音波医学会 50 周年記念誌急速な装置の発展装置の発展もめざましく井出らは階調性断層 7 像を開発した 1967 年 1968 年には Wells と Evans らが腹臥位にてタン臨床応用の展開と国際交流小林利次は豊富な臨床例をもとに tadpole-tail sign acoustic middle shadow sign を提唱し用語が印象的なことから国際的にも一世を風靡した 13,14 ク内に乳房を浸しセクタ式に走査する方法を開その 3 年後に Jellins 豪州らが限局性病変の所発したこれらの開発が進む中で臨床研究は更に見として 5 項目 ①内部エコー ②境界エコー飛躍し 1968 年に高田は乳癌の周囲にはコロナ ③後方エコーの陰影 ④病変部の形状と位置 ⑤ 状の反射暈が存在すること発表しこれは硬癌が周囲組織の変化を提唱した 15 竹原は反射暈を見周囲に浸潤性に増殖し周囲組織と腫瘍組織とが密直し halo としてあらたな呼称を提唱し広く使に入り汲んでいるためであるとしたまた乳癌われるようになった 16 も減衰を強くきたすことを強調したそして乳腺小林利次は乳癌内の膠原線維が超音波の減衰を腫瘤の観察所見として音響陰影反射暈輪郭きたすことを発見し ①境界エコーと形状 ②内境界エコーの 4 点を挙げた更に実質性腫瘤の内部エコー ③後方エコーの陰影の 3 項目で診断基部エコーは単なる透明像ではなく弱いエコーが準を作成し診断学を系統的に築き上げた各国 3 で乳房の超音波検査法が発展を遂げておりこの 1970 年代に入り手動接触複合走査法やアー分野での国際交流の必要性が高まったことからクスキャンが開発されこのころにアロカの内田 Goldberg Kossoﬀ Wells 和賀井小林らが国際萩原入江らがリニア電子スキャナを発明した会議を開くことに賛同し第 1 回国際乳房超音波存在することも報告した年しかしながら一部の施設では乳房に応用を試みたものの解像度が機械式走査法よ診断会議が 1979 年に Goldberg によりフィラデルフィアで開催されたり劣るため体表では主たる方法とはならなかった Kossoﬀ と Jellins 豪州はグレースケール開発し 9 この装置を用いて彼らは乳腺腫瘍の内部エ振動子の高周波化と診断基準の作成コーの重要性を説いたこの原理は階調性断層法 1980 年大東は高分子圧膜 PVDF を用いと同じであるが国際発表がなされていなかったたて振動子の高周波化に道を開いた 5MHz からめにこの論文がグレイスケールの始まりと国際的 7.5MHz となり距離分解能が飛躍的に向上したには認識されているまた Kossoﬀ は Octoson を年に開発しその再現性と利便性の優越性であることを報告した 18 Harper は若年者にはから話題となったしかしながら高価なこととマンモグラフィと異なり超音波検査が有効である標的病変の解像度の低さから普及には至らなかっことを報告した 19 この頃に多くの臨床医より乳たこの頃に超音波は甲状腺にも応用されるよ癌の診断基準あるいは分類が提案されたこうになった直江らは甲状腺の音響インピーダンれらの知見を統合して超音波医学会では霞を中スの測定を行い甲状腺疾患への応用を模索し心として静止画像での乳房超音波診断基準がまと 10 められた 28 石原らは超音波で甲状腺の体積の測定を行った 11 次に藤本は詳細な検討を行い甲状腺癌の診断基準をまとめた 12 小林正幸はこれを用いて臨床経験を重ね有効症候性の腫瘤の診断基準が確立されながらも一方では無症候性あるいは触知しない病変の診断が模索されていた植野らは異常乳頭分泌の 107

6 寄稿 -1 領域ごと Mapping method を考案し乳管拡張の描出と病変の位置決めに成功した 30 それを契機に乳癌にられた横井は時計盤面法による時間軸で位置の表示を提案した 42 は腫瘤像を呈さずに豹紋状あるいは拡張乳管の形態を示すものも検出されるようになり植野東野はこれらを区別するために腫瘤像非形成型 Non tumor-image forming type と腫瘤像形成型 tumorimage forming type とに分類し 23,30 乳管内の増殖性成分の描出角田は乳癌の周辺に乳管の拡張があることを世腫瘤像非形界で最初に発見しそれを病理組織像と対比して成型をさらに①正常型 ②豹紋状型 ③乳管拡張乳癌の乳管内成分であることを証明し乳房温型の 3 型に亜分類した 31 この頃 1983 年に和賀存療法ではこの部分の切除が必要であることを井小林利次が第 3 回国際乳房超音波診断会議を示した 43,44 Teboul はラジアルスキャンニングを東京にて開催した Ductal Echography と提唱し乳管の描出に成功した 45 神尾孝子は腫瘤を触知しない乳頭異常分リアルタイム乳房超音波の台頭悪性の画像とに分類した 46 ドイツのハイデルベ 1984 年植野らは眼科用に開発されたメルグで開催された第 8 回国際乳房超音波診断会議カニカルセクター式の高周波超音波診断装置 s ではこれらの発表が花開き Teboul は Japan 7.5MHz に着目しこれを乳房に応用したところ好結果が得られ day と称して日本の診断技術を絶賛した 32 また安価なことから瞬く間に全国に拡がった Kossoﬀ によっても第 4 回国際乳房超音波診断会議にメカニカルセクタースキャナーは small parts scanner として発表され 33 インターベンショナル超音波の発展乳腺甲状腺の主流はセクター式のリアルタイム超インターベンショナルの技術は甲状腺癌の診音波へと転換したリアルタイム超音波は今まで断から始まっている当時は甲状腺は超音波のの検査方式を一新した画質は静止画像より若干みでの診断は難しく細胞診に頼るところが大き劣るものの腫瘍の立体的な把握周囲組織とのかったためであるより安全により正確にとの観関連性の評価触知しない病変の検出が容易など点から貴田岡らにより交叉法のフリーハンド超音多くの利点をもたらした植野東野らは動的検波誘導下穿刺術 47 川内らのガイドアタッチメン査を考案し癌は硬く可動性に乏しいことを証トを使った同一平面法による超音波誘導下穿刺術小西らは乳癌は乳腺の前方に浸潤すが 1981 年に考案された 48 特に甲状腺の超音波ることが多いことを発見しその所見を悪性の所スクリーニングが開始された 1980 年代には触知見と位置付け乳腺の前方の境界線の断裂としてしない腫瘤が多く発見され東野らは超音波誘導明した 34 報告した 35 また異常乳頭分泌症の拡張乳管はその方向に沿って描出されるようになり 36 また小西らは所属リンパ節の評価を開発した 37,38 平田らは 10MHz の単振動子のトランスデューサーを開発し画質を向上させ 39 竹原らはア 40 下吸引細胞診で微小癌を多く発見した 49 この技術は乳房へも波及し非触知の乳癌が検出されるにつれて超音波誘導下の切開生検が開発された当初はフックワイヤーを超音波誘導下に挿入してその部位を生検する方法であったがの振動子をメカニカルセクター植野により超音波誘導下に色素を注入して生検すに搭載し更に高画質の画像をリアルタイムに得る方法が考案された 50 その後針生検が Parker ることに成功した 41 位置の表示法にも変化が見により開発され超音波誘導下にも施行されるよニュラーアレイ 108 泌症例に対して超音波検査を行い良性の画像と

7 日本超音波医学会 50 周年記念誌うになった 51 日本には Oh により 1996 年に紹介され水谷らが翌年に報告している 52 乳癌組織としての動きの治療に際しては Intrinsic subtype の所見が術前本学会では 1982 年に乳癌研究部会が設けらに要求されるようになってからはその需要は急速れ初めに小林利次が部会長を務め乳腺の超音に増加した更に良悪の境界域の病変では大きな波診断について活発に討議されたその後霞が組織が病理診断では必要となり吸引式組織生検後継し甲状腺も含む体表臓器全般の研究部会とが Parker らにより超音波誘導下に行われるようになった当時は乳癌の診断基準を模索しておりなった 51 諮問機関として診断基準の検討を行った診断基準が定まった後は興味ある症例の超音波画像の検討を行った 1989 年以降はテーマを決めて研カラードプラ法の応用究部会を運営し新体制ではカラードプラをドプラ超音波診断法は 1957 年の里村のドプラテーマとして植野川内小西が歴任しその後による血流速の測定にまで遡る乳房に応用した CAD の検討を久保田が行った医学全般としてのは 1977 年の Wells が最初である彼は 10MHz 臓器別の学会が発展する中で超音波の研究が特連続波ドプラで乳癌に流入する血管のドプラ信号殊化高度化し徐々に医療従事者との乖離が目を聴取しその有効性を報告した立つようになった体表臓器のグループでは新た 53 甲状な基礎的な研究と次世代の研究者の育成も兼ねて腺乳腺の分野でも 1987 年に福成川内らが初研究部会の存続を希望していたが 1998 年に研めて乳房に使用し局所進行乳癌においては化学究部会が廃止となった体表の超音波医学の衰退カラードプラ法は滑川により発明され療法の効果判定に利用できると予想している 54 を危惧した植野は遠藤久保田小西に相談し徐々に低流速も表示されるようになり乳癌は血甲状腺も含めた研究会の発足を提案して貴田岡流量に富むと Cosgrove が 1989 年に国際乳房超音佐久間を招いて日本乳腺甲状腺超音波診断会議を波診断会議で初めて早期診断に有効と報告した設立した 57 この会議の発足により超音波離れが 55 体表臓器ではくい止められ現在の隆盛を見てい西らがカラードプラ法の乳腺部会を 1990 年に結るこの報告を受けて国内では植野川内小成し本研究部会を年に 4 回の頻度で開催し詳細な検討を行った 56 フルデジタル超音波診断装置 HIFU の発展乳癌への HIFU の利用は 1980 年代に実験はされていたが 58 倫理的な側面を克服することは難しフルデジタルの診断装置が開発され近距離音く実用化には至らなかった Gienfelice は MRI ガ場でのフォーカシングが可能となったこれによイド下の HIFU を発明し 60 現在は第 3 層試験にりカプラは不要となり操作性が一段と向上した入り国内では古沢らが関与して行っている 61 超音波誘導下の穿刺の操作性は更に増しそれまではガイドのためのアタッチメントは不要となったまたリニア電子スキャンは 10MHz 以上となりアニュラアレイのメカニカルセクタースキャナに取って代わるところとなった組織弾性映像法の開発硬さを画像的に描出しようとしたのが Ophir61 であるその後椎名が硬さを描出する複合自己相関法を考案 62 し 2003 年に世界で初めて臨床 109

8 寄稿 -1 領域ごと的に植野伊藤らが実用化に成功した 63 当初は浸潤性乳管癌の症例から始まり試行錯誤の中でも非浸潤癌の描出にも成功したその後臨床データーを積み重ねその成果が現在の Tsukuba Elasticity Score63 であり FLR64 である一方フランスでは Shear wave を利用したエラストグラフィが開発された日本で開発された装置は今では Strain Elastography SE と呼ばれフランスで開発された装置は Shear Wave Elastography SWE と呼ばれるおおまかな解釈として SE は圧迫を加えた時の歪みの量をカラー化して表示したもの SWE は横波の組織内の通過速度を測定しそれから弾性率を導き出したものである SWE では定量性を追求する動き 65 とパターンで診断する方法とがある 66 最後に今までの国内での報告には世界初あるいは最先端のものが多いしかしながら日本で発表しながら国際学会あるいは英文誌に掲載していない多文献 1 French LA, Wild JJ, Neal D. Attempts to determine harmful effects of pulsed ultrasonic vibrations. Cancer 1951;4(2): Kikuchi Y, Uchida R, Tanaka K, et al. Early cancer diagnosis through ultrasonics. J Acoust Soc Amer 1957;29: 高田貞夫. 超音波断層写真法による乳腺疾患の診断. 日臨外医会誌 1968;29: 和賀井敏夫. 超音波による乳癌の診断法. 臨床外科 1966;20: 吉岡勝哉, 大村彰, 長谷川高陽, ほか. 生体組織の超音波吸収について. 超音波研究会資料 1966;Oct. 6 Fields S, Dunn F. Cor relation of echographic visualizability of tissue with biological composition and physiologic state. J Acoust Soc Am 1973;54: 井出正男, 増澤信義. 超音波診断装置の階調特性の改善. 第 11 回日超医論文集 1967; 内田六郎, 萩原芳夫, 入江喬介. 電子走査超音波診断装置. 第 19 回日超医論文集 1971; Jellins J, Kosssoﬀ G, Reeve TS, et al. Ultrasonic grey scale visualization of breast diseases. Ultrasound Med Biol 1975;1: 浅野芳登, 直江照夫, 高野正義, ほか. 超音波よりみた甲状腺腫. 第 3 回日超医論文集 1963;7. くの業績が超音波医学会にはうずもれている日 11 石原明夫, 内藤聖二, 山川邦夫, ほか. 超音波検査法本の国内で発表した報告を国際学会に発表してもの甲状腺疾患への応用 ( 第 1 報 ) 特に甲状腺重量これは二重投稿にはならないまた海外の研究者も英文での発表を待ち望んでおりよく日本人は英文で報告をしないのかと尋ねられる昨今である海外の研究者は彼らに分かるように伝えれば必ずそれには反応するこの小さな島に留まらず若い研究者は海外に出て国際交流を行い自分自身の成果を発表していただきたい測定について. 第 6 回日超医論文集 1964; 藤本吉秀, 岡厚, 尾本良三, ほか. 超音波による癌の診断甲状腺についての検討. 第 9 回日超医論文集 1966; 小林利次, 高谷治, 服部信, ほか. 乳腺超音波感度断層法の研究 ( 第 2 報 ) Tadpole-tail Sign with Lateral Shadow( 良性 ) と Acoustic Middle Shadow Sign(悪性)の鑑別診断上の意義とその臨床的評価. 第 22 回日超医論文集 1972;33-4. 歴史を振り返ってみると超音波のブレイクス 14 Kobayashi T, Takatani O, Hattori N, et al. Diﬀerential ルーは 5 年毎に起こっておりもう研究もし尽く diagnosis of breast tumors. The sensitivity graded したと思った頃に訪れるじっくりと腰を落ち着けて New Wave が到来するのを待つ姿勢も大事であるもちろん New Wave の震源になれればそれにこしたことはない method of ultrasono-tomography and clinical evaluation of its diagnostic accuracy. Cancer 1974;33: Jellins J, Kosssoff G, Reeve TS. Detection and classiﬁcation of liquid-ﬁlled masses in the breast by gray scale echography. Radiology 1977;125: 竹原靖明, 渡嘉敷暁, 森田健, ほか. 乳癌のエコーグラムとマンモグラムとの対比主として反射量の成因について. 第 28 回日超医論文集 1975;

9 ;7: ; Harper AP, Kelly-Fry E, Noe JS. Ultrasound breast imaging-the method of choice for examining the young patient. Ultrasound Med Biol 1981;7(3): ,,, ;29(3): ,,, ;8(2): Kasumi F, Fukami A, Kuno K, et al. Characteristic echographic features of circumscribed cancer. Ultrasound Med Biol 1982;8(4): Ueno E, Tohno E, Itoh K. Classification and diagnostic criteria in breast echography. Jpn J Med Ultrasonics 1986;13: ,,, ; , ; , 1983; p Cole-Beuglet C, Soriano RZ, Kurtz AB, et al. Ultrasound analysis of 104 primary breast carcinomas classified according to histopathology type. Radiology 1983;147: ;32(6): ,, ; ,,, ; ,, ;6: ,,, ; Kossoff G. Contacdt and water path technique in the sonographic examination of the breast. Proceedings of the 4th ICUEB 1985; Ueno E, Tohno E, Bamber JC, et al. Dynamic tests in real-time breast echography. Ultrasound Medical Biological 1988;14: ,,,. T ;15: ,, ,, ; ,,, ; ,,,. PDF TrFE. 1987;143: Audit M, Foster FS, Hunt JM. Transient fields of concave annular arrays. Ultrasonic Imaging 1981;3: Tanaka I, Takehara Y, Kawauti A, et al. The development of new high resolution ultrasonic diagnostic equipment for surface organs. In: Kasumi F, Ueno E (eds). Topics in Breast Ultrasound at 7th International Congress on the Ultrasonic Examination of the Breast: 143-6, 1991, Shinohara ;10: ,, ; ,,, ;17: Teboul M. A new concept in breast investigation: Echo-histological acino-ductal analysis or analytic echography. Biomed Pharmacother 1988;42: ,,, ;16(5): ,, ;8: ,, ; ,, ;16: Ueno E, Yuuji A, Imamura A, et al. Ultrasonically biopsy of non-palpable lesions of the breast by the spot method. Surg Gynecol Obstet 1990;170: Parker SH, Jobe WE, Dennis MA, et al. US-guided automated large-core breast biopsy. Radiology 1993;187:

10 寄稿 -1 領域ごと 52 水谷三浩. 超音波誘導下穿刺吸引細胞診および針生検. 第 69 回日超医抄録号 1997;24(3): Namekawa K, Kasai C, Omoto R. Real-time twodimensional bloodflow imaging using ultrasound 2006;203(1): Ophir J, et al. Elastography: a quantitative method for imaging the elasticity of biological tissues. Ultrason Doppler. J Ultrasound Med 1983;2: 福成信博, 川内章裕, 志賀俊行, ほか. 乳腺甲状腺疾患におけるドプラ断層法の使用経験. 第 50 回日超医論文集 1987; Imaging 1991;13(2): Shiina T, et al. Strain imaging using combined RF and envelope autocorrelation processing. Proc IEEE 55 Cosgrove D, Kedar RP, Bamber JC, et al. Breast diseases: color Doppler US in diﬀerential diagnosis. Ultrason Symp 1996: Itoh A, Ueno E, Tohno E, et al. Breast disease: clinical application of US elastography for diagnosis. Radiology 1993;189(1): 植野映. カラードプラ断層法の乳房への応用. 第 58 回日超医論文集 1991;61-2. Radiology 2006;239: Ueno E, et al. New Quantitative Method in Breast 57 IV リポート. 日本乳腺甲状腺超音波診断会議発足. Elastography; Fat Llesion Ratio (FLR). RSNA Berg Wendi A, Cosgrove DO, Dore CJ, et al. Shear- Innervision 1999;14: Ueno E, Ter Haar G, Clark RL, et al. The use of wave Elastography Improves the Speciﬁcity of Breast highly focused ultrasound beams for tumor therapy. US: The BE1 Multinational Study of 939 Masses. Ultrasound in Medicine and Biology. Excerpta Radiology 2012;262: Tozaki M, Fukuma E. Patter n classification of Medica, Amsterdam: 43-46, Gienfelice D, Khiat A, Amara M, et al. MR imaging- ShearWavetm Elastography images for differential cancer: diagnosis between benign and malignant solid breast Histopathologic assessment of effectiveness-initial masses. Acta Radiologica 2011:1-7. DOI: / experience. Radiology 2003;227(3): ar guided focused US ablation of breast 60 Furusawa H, Namba K, Thomsen S, et al. MR 112 guided focused ultrasound surgery of breast cancer: reliability and eﬀectiveness. J Am College Surgeons

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New GE Multi Slice CT “ HiSpeed NX/i” Real-time Tissue Elastography の技術について日立メディコ US マーケティング本部香西和久はじめに乳がん検診において行われる視触診では微小病変や深部病変などの検出は大変難しく医師の経験に大きく依存するそれらを補うため近年目覚しい進歩をとげているマンモグラフィや超音波検査などの画像診断を併用することは今日診療行為を行う上で不可欠なものとなっている乳がんについては