適応指導教室「すだち」の概要

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1 10 適応指導教室 すだち (1) 設置の趣旨 不登校の未然防止 早期発見 早期対応を図り 児童生徒一人一人の学習の機会を保障する ことは言うまでもない そのためには 学校内における指導体制を充実させるとともに児童生 徒の居場所づくりに努めなければならない あわせて 不登校児童生徒の状況やニーズ 家庭 の状況に応じてきめ細かな支援を行い 学校 家庭 地域 専門機関等との連携による取組み が必要となってくる このような趣旨のもと 不登校児童生徒へ指導 支援を目的に 沖縄市 立教育研究所が主管となって適応指導教室を平成 4 年 4 月に設置する (2) 開級目的 心理的 情緒的要因による不登校児童生徒に対して 個々の状態に応じた指導 支援を行う ことにより 人間関係の改善と児童生徒の自立を促し 学校適応を図ると共に学校復帰を目指 す (3) 開級期間及び開級日時 1 開級期間 4 月下旬 ~ 翌年 3 月上旬 但し 仮入級は 4 月中旬より受け入れる 閉級式以降は登校支援とする 2 開級曜日月曜日から金曜日までの週 5 日 ( 祝祭日は休み ) 3 開級時間 4 長期休業 (4) 入級対象児童生徒 午前 9 時 ~ 正午 ( 午後の活動は児童生徒の状態を見て対応 ) 市立小中学校に準ずるものとする 沖縄市内の小 中学校に在籍し 心理的 情緒的要因による不登校で 本適応指導教室にお ける指導 支援が必要と判定された者 1 学校に行く意志はあるが行けない 2 登校時になると 腹痛 頭痛 発熱 気分不良など心身不調を訴える 3 学校を休んでいる時は 家に引きこもる傾向がある 4 対人的な接触を避ける傾向にある 5 適応指導教室に通う意志を持っている (5) 経営方針 1 児童生徒と指導者の心のふれあいを深め 通級に対する不安を軽減し適応指導教室が心 の支えとなるようにする 2 多くの体験活動を計画実施することにより 自信と意欲を養う 3 集団活動を通して 望ましい対人関係の確立と 社会性を養う 4 教育相談を行っていくことで 児童生徒の実態に沿った指導 支援を行う 5 家庭 学校 必要に応じて各専門機関と情報交換を密にし 連携協力して児童生徒の学 校復帰を支援する (6) 指導 支援方針 1 一人一人の自主性 主体性を大切にする 2 共感的な態度で人間関係を深めていく 3 自分で判断し 選択し 行動するという自己決定の場を多く設定する 4 言葉や行動の背景に目を向け 内面に寄り添う 5 個々の状態に応じた段階的支援計画を立て支援する

2 (7) 組織と指導体制 沖縄市立教育研究所 適応指導教室研究会議 適応指導教室 すだち ( 支援方法確認会議 ) 巡回支援 スーパーバイザー 関係機関 沖縄県適応指導教室連絡協議会 県内適応指導教室 専門機関 入級判定会議 市教育相談員 判定委員 所長 係長 相談員 すだち担任 児童相談所 医療関係等 原籍校 家庭 (8) 指導 支援体制 1 適応指導教室学級担任適応指導教室の学級経営にあたって 家庭 学校 関係機関と連携していく 又 教育相談活動を日々行うことによって 実態に即した支援を行う 2 適応指導教室教育相談員適応指導教室に通う子どもたちの内面に寄り添い教育相談を行うとともに 子どもたちや保護者にする学級担任や指導員の支援のあり方等について助言する. 3 適応指導教室指導員適応指導教室学級担任の学級経営を補佐するとともに 児童生徒への体験活動等の指導 支援にあたる 4 沖縄市教育相談員市内小中学校の不登校児童生徒 保護者等の教育相談にあたる その際 適応指導教室入級が望ましいと思われる児童生徒に対し入級までの間 適応指導教室と連携して相談活動にあたる 5 スーパーバイザースーパーバイザーは 医師又は臨床心理士があたり 適応指導教室指導者に対し 入級児童生徒への指導 支援に関して助言を行う また 必要に応じては入級判定会議への参加を行う (9) 入級判定基準 1 沖縄市内の小 中学校に在籍し 心理的 情緒的要因により 学校に行く意志はあるが行けない

3 2 適応指導教室 すだち に通う意志を持ち 学級活動が可能であると認められた児童生徒 精神的な疾患や発達障がい等を伴う児童生徒に関しては判定委員会で協議した上で決定する (10) 入級の手順と学校復帰へのプロセス 1 本人 保護者 学校から相談員へ相談 2 情報収集 3 仮入級 すだち以外での支援 ( 学校 他機関 ) 4 入級判定委員会 様式 1-1 様式 1-2 申請書類 研究所 様式 2 号入級判定結果様式 5 号毎月の出席報告 通知 5 入級の為の支援会議 6 すだち 入級 7 支援会議 (8 月 適宜 ) 報告 学習課題提供 出前授業実施 情報交換 ( すだち訪問電話 FAX 等 ) 等 ) 情報交換 ( 学校訪問電話 FAX 等 ) 様式 4 号 8 部分登校 別室登校 通知 様式 3 号 退級届 退級通知 9 学校復帰 事後支援

4 11 巡回支援の概要 (1) 設置目的 学校における安心感を抱ける居場所づくりと段階的な学級復帰に臨む児童生徒に対する支 援の充実を図り 広い意味での 社会的自立 を育てる また 不登校児童生徒が安心して過 ごせる配慮と多面的な支援や専門的知識等を持った巡回支援相談員 巡回支援指導員を配置す る (2) 支援内容 学校を巡回し 心因性による保健室や相談室等の別室 ( 教室以外の居場所 ) 登校の児童生徒を 対象に相談活動や学習支援 体験活動を通して 子どものよりよい学校生活を支援する 1 巡回支援相談員の役割 学校職員や指導員 各関係機関と連携しながら 保健室や相談室等の別室 ( 教室以外の居 場所 ) での教育相談 主として学校訪問 来所相談 電話相談等による相談を行う 2 巡回支援指導員の役割 学校職員や相談員 各関係機関と連携しながら 保健室や相談室等の別室 ( 教室以外の居 場所 ) で 個に応じた学習支援や体験活動等を行う (3) 対象児童生徒 沖縄市内の小 中学校に在籍し 心理的 情緒的要因により 学校には登校しているが 学 級に入れず保健室や相談室等の別室 ( 教室以外の居場所 ) にて活動を必要としている児童生徒 対象児童生徒については 学校職員や関係機関等と情報交換しながら 教育研究所にて協議 し 決定する (4) 巡回曜日 時間 月 ~ 金 9:00~13:00 巡回する学校については 保健室や相談室等の別室 ( 教室以外の居場所 ) 登校児童生徒の状 況や支援体制等を考慮して決定する (5) 巡回支援申請受付期間受付期間は 4 月中旬 ~1 月下旬とする ( 但し 巡回支援の稼働状況によっては早目に締め切る場合があります )

5 (6) 巡回支援の流れ ( 巡回支援の手続きと学級復帰へのプロセス ) 1 巡回支援の依頼 2 情報収集 各学校にて対応 3 支援判定委員会 様式 6-1 様式 6-2 申請書類 研究所 4 支援決定 様式 7 号 通知 支援判定結果 5 支援会議 6 巡回支援の開始 7 支援会議 (8 月 適時 ) 巡回支援連携ノート 巡回支援連携ノート 8 授業への参加 ( 学級へチャレンジ ) 主な支援内容 交流活動 学習支援 体験活動 情報交換 様式 8 号 終了届 終結 ( 学級復帰 ) 12 教育相談の概要 (1) 市内の児童生徒及び保護者 教職員を対象に相談や支援を行う (2) 心因性不登校児童生徒及び不登校傾向児童生徒の状態に応じて学級復帰を目指 し 適応相談を行う (3) 主として電話相談 来所相談 訪問相談による相談を行う (4) 他の専門機関との連携を十分に図り より効果性のある相談活動を展開する (5) 守秘義務を遵守し 相談者の利益を損なわないよう配慮する

6 13 教育相談の業務分担 (1) 市教育相談員の活動内容 1 児童生徒の学校生活及び家庭生活における悩み相談 2 保護者等の教育に関する相談 3 学校関係職員への相談活動に対する支援および教育に関する相談 4 適応指導教室 すだち 窓口としての入級に関する相談 5 相談に関わった卒業生の進路相談等 (2) 適応指導教室 すだち 教育相談員の活動内容適応指導教室に通う子どもたちの内面に寄り添い教育相談を行うとともに 子どもたちや保護者に対する学級担任や指導員の支援のあり方等について協議する (3) 巡回相談員の活動内容学校職員や指導員 各関係機関と連携しながら 保健室や相談室等の別室 ( 教室以外の居場所 ) での教育相談 主として学校訪問 来所相談 電話相談等による相談を行う (4) 相談の流れ 14 図書 資料 (1) 利用時間月 ~ 金午前 9 時 ~ 午後 4 時 30 分 (2) 利用手続き 1 図書室の貸し出しを受けようとするものは 研究所に備えつけの貸出簿に年月日 請求記号 書名 氏名等の必要事項を記入し 係員にしなければならない 2 室外貸し出しは 図書については 2 冊以内 資料については 3 冊以内とし 貸し出し期間は 2 週間以内とする ただし 所長が個人研究及び校内研究等に必要と認めた場合は その限りでない また 本研究所の研究に必要あると認めた場合は 貸し出し期間にかかわらず返却を求めることができる 3 館内表示の 禁帯出 図書及び最新号の雑誌は 貸し出さない 4 貸し出しを受けたものは 他人に図書等の転貸をしてはならない 5 重要な参考資料の貸し出しは行わない ただし 所長が認める場合はその限りでない 6 貸し出しを受けた図書等を紛失し または 著しく損傷した場合は同一の図書等を代納または 実費を納入しなければならない 7 図書等の返本を著しく遅滞したものに対しては 所長は一定の期間 図書等の利用を禁止することができる 学校訪問 ( 関係職員との相談会 ) 関係機関の紹介 連携 相談及び支援開始 すだち 巡回職員との連携 学校復帰支援 その他関係機関へつなぐ 事後支援 学校 保護者 関係機関への確認 進路相談等 ⑴ 継続相談 電話相談 来所相談 訪問相談終結相談受理 ⑵ 単発的な相談 電話相談 来所相談 訪問相談 関係機関の紹介 助言等

7 (3) 分類 配架 1 図書 NDC( 日本十進分類法 ) により分類 2 教育研究資料 教育関係資料分類基準により分類 3 配架 図書 ( 分類順 ) 資料 ( 都道府県別 ) (4) 請求番号 ( 右側の英数字 ) この目録で探した図書や資料を貸し出すときに必要な番号です ( この番号は図書 資料の背ラベルの番号と同じです ) ( 凡例 ) 図書 資料 K NDC 分類番号 49 1 ウ 92 発行年 ヤ 著作者の頭文字 発行所の頭文字 別置番号 機関区分 ( 表 2) R 館内資料 都道府県番号 ( 表 1) K 郷土資料 KR 郷土資料 ( 館内用 )