基準地震動Ssの見直し状況について

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1 資料 No.-5 基準地震動 Ss の見直し状況について 平成 2 年 5 月 23 日日本原子力発電株式会社関西電力株式会社独立行政法人日本原子力研究開発機構

2 目次 () 基準地震動の策定方針 2 (2) 評価条件の見直し 5 (3) 耐専式の適用性の検討 6 (4) 基準地震動 Ssの見直し 8 (5) 国のWGにおける審議状況 25

3 討用地震の選定() 基準地震動 Ss の策定方針 :Ss 策定の流れ 2 地質調査の実施 活断層の評価検新指針に基づく基準地震動の策定 敷地ごとに震源を特定して策定する地震動 内陸地殻内地震 ( 活断層 ) プレート間地震 海洋プレート内地震 検討用地震について双方の評価を実施 評価に当たっては 基本的な震源要素に 応答スペクトルに基づく地震動評価応答加え 不確かさを考慮 断層モデルを用いた地震動評価 基準地震動 Ss * 震源を特定せず策定する地震動 ( 応答スペクトルとして策定 ) 敷地への影響が大きな地震を選定 * 敷地への影響の度合いにより複数波策定される場合がある 既設原子炉施設の耐震安全性評価 ( バックチェック )

4 () 基準地震動 Ss の策定方針 : 新耐震指針に基づく評価手法 3 応答スペクトルに基づく手法 Noda et al.,2002( 以下では 耐専式 と呼ぶ ) を採用 地震観測記録を収集し それらのマグニチュードや距離などと応答スペクトルの関係について回帰分析した結果を用いる手法 マグニチュードや距離など 少ない情報で地震動を評価することができる 震源の広がりを考慮した距離の導入や震源近傍の破壊伝播効果が考慮できる 解放基盤表面の地震動として評価することができ 地盤の固さ ( せん断波速度 ) に応じて補正して用いる 水平方向及び鉛直方向の地震動が評価できる 地表面 解放基盤表面の固さ ( せん断波速度 ) に応じて補正 解放基盤表面 せん断波速度 Vs=700m/sec 以上 断層面 距離 速度応答値 応答スペクトル マグニチュード 周期 (s)

5 () 基準地震動 Ss の策定方針 : 新耐震指針に基づく評価手法 2 4 断層モデルを用いた手法 震源の拡がりや地震波の伝播などを考慮した地震動評価手法 応答スペクトルに基づく手法に比べ 多数の断層パラメータを設定する必要があるが より詳細な評価が可能 地震波形を直接求めることが可能 < 断層パラメータ > 巨視的断層パラメータ : 断層長さなどの断層形状に関するもの 2 微視的断層パラメータ : アスペリティ ( 地震波を強く生じさせる領域 ) の面積など 3 その他の断層パラメータ : 破壊開始点 ( 断層面内でずれ始める点 ) の位置など 解放基盤表面 発電所敷地 地震波形 地震波の伝播 波の重ね合わせ 断層面 ( 震源の拡がり ) 破壊開始点 破壊の進行に伴う各要素の破壊開始時間の遅れ

6 2 評価条件の見直し 活断層評価の見直し 3社共通 新指針に基づき事業者が評価した起震断層 原子力安全 保安院が同時活動を考慮するよう指示した断層 中間報告書等の提出以降に変更された箇所 地震調査研究推進本部による鍛冶屋断層以南の断層 H H 中間報告書等提出 中間報告書等提出 5 原子力安全 保安院 合同C12 5資料に加筆修正 H20.4 保安院の委員会での審議 保安院の委員会での審議 沖 断 大 断 -C O F 層 敦賀 断層 三方断層 - 熊川 断 断層 柳ヶ瀬 層 大飯 発電所 山中断層 文献断層 ウツロギ峠北方 池河内断層 美浜 発電所 野 坂 断 層 断 -A FO 高浜 発電所 敦賀 発電所 もんじゅ 層 層 断層 断層 田 白木 丹生断層 浦底 内池見断層 B断 断 -B FO 郷村 鍛冶 屋断 層 層 醍醐断層 関ヶ原 断層 大清水断層 高浜発電所から半径 30km 断層 層 川断 林 上 花折 3月3日保安院委員会で 3月3日保安院委員会で 検討状況を説明 検討状況を説明 山 甲 楽 城 断 層 C断層 若狭湾 保安院における審議お 保安院における審議お よび県専門委員会での よび県専門委員会での 意見等を踏まえ 事業者 意見等を踏まえ 事業者 として活断層評価の見直 として活断層評価の見直 しを反映するとともに 基 しを反映するとともに 基 準地震動Ssの見直しに 準地震動Ssの見直しに ついて検討 ついて検討 崎 陸 棚 外 縁 断 層 和 布 野坂断層 B断層 大陸棚外縁断層の 同時活動を考慮 長さ49km FO A断層とFO B断層の 同時活動を考慮 長さ35km H H 保安院による中間的 保安院による中間的 整理案 活断層評価 整理案 活断層評価 美浜発電所から半径 30km もんじゅから半径 30km 敦賀発電所から半径 30km 干 飯 併行して 福井県原子力安 併行して 福井県原子力安 全専門委員会でも審議 全専門委員会でも審議 層 和布 干飯崎沖断層と甲楽城断層の 同時活動を考慮 長さ60km 大飯発電所から半径 30km 門前断層 琵琶湖 0 20km 注 敷地から半径約30kmの範囲の主な断層について図示している

7 (2) 評価条件の見直し : 検討用地震の見直し ( 敦賀 ) 6 平成 20 年 3 月中間報告時に選定した検討用地震について 活断層評価の見直しを反映し 今回見直しを実施 H20 年 3 月中間報告時 今回見直し 検討用地震 長さ 地震 規模 2 検討用地震 長さ 地震 規模 3 甲楽城断層 9km 6.8 和布 - 干飯崎沖 ~ 甲楽城断層 60km 7.8 ウツロギ峠北方 - 池河内断層 23km ウツロギ峠北方 - 池河内断層 23km 7. 浦底 - 内池見断層 8km 浦底 - 内池見断層 8km 浦底 - 池河内断層 25km 浦底 - 池河内断層 25km 7.2 C 断層 8km C 断層 8km 白木 - 丹生断層 ( 孤立した短い活断層の扱い ) 5km 白木 - 丹生断層 5km : 白木 - 丹生断層は 長さ7.3kmとして評価 2:H20 年 3 月中間報告時の地震規模は断層面積から算定ここでは断層上端深さ4kmでの値のみを記載 3: 今回見直しでの地震規模は松田式から算定 大陸棚外縁 ~B~ 野坂断層 49km 7.7 : 中間的整理 ( 案 ) で同時活動を指摘された活断層

8 (2) 評価条件の見直し : 検討用地震の見直し ( もんじゅ ) 7 平成 20 年 3 月報告時に選定した検討用地震について 活断層評価の見直しを反映し 今回見直しを実施 H20 年 3 月報告時 今回見直し 検討用地震 長さ 地震 規模 2 検討用地震 長さ 地震 規模 3 C 断層 8km C 断層 8km 浦底 - 内池見断層 8km 白木 - 丹生断層 5km 浦底 - 池河内断層 25km 浦底 - 内池見断層 8km ウツロギ峠北方 - 池河内断層 23km 和布 - 干飯崎沖 ~ 甲楽城断層 60km 7.8 三方断層 27km 7. 大陸棚外縁 ~B~ 野坂断層 49km 7.7 白木 - 丹生断層 ( 孤立した短い活断層の扱い ) 5km : 中間的整理 ( 案 ) で同時活動を指摘された活断層 : 白木 - 丹生断層は 長さ 7.3km として評価 2:H20 年 3 月報告時の地震規模は断層面積から算定 ここでは断層上端深さ 4km での値のみを記載 3: 今回見直しでの地震規模は松田式から算定

9 (2) 評価条件の見直し : 検討用地震の見直し ( 美浜 大飯 高浜 ) 8 平成 20 年 3 月中間報告書において選定した検討用地震について 活断層評価の見直しを反映し 今回見直しを実施 H20 年 3 月中間報告時 美浜発電所検討用地震長さ 地震 規模 検討用地震 今回見直し 長さ 地震 規模 2 B 断層 9km 6.8 大陸棚外縁 ~B~ 野坂断層 49km 7.7 C 断層 8km C 断層 8km 浦底 - 池河内断層 25km 三方断層 27km 7.2 三方断層 27km 7. 大飯 高浜発電所 検討用地震 長さ 地震 規模 検討用地震 長さ 地震 規模 2 FO-A 断層 23km FO-A~FO-B 断層 35km 7.4 : 中間報告時の地震規模は断層面積から算定ここでは断層上端深さ 4km での値のみ記載 2: 今回見直しでの地震規模は松田式から算定 : 中間的整理 ( 案 ) で同時活動を指摘された活断層

10 (2) 評価条件の見直し : 地震動評価条件の見直し (3 社共通 ) 9 応答スペクトルに基づく地震動評価 地震規模は断層面積による算定から松田式 ( 断層長さ ) による算定に変更 今回見直した検討用地震については 耐専式を用いて地震動を評価するが 耐専式の適用性を検討し 適用が難しいと判断した場合は 断層モデルの結果を重視する 断層モデルを用いた地震動評価 新潟県中越沖地震の反映事項を踏まえて 震源特性を.5 倍したケースを追加 新潟県中越沖地震による柏崎刈羽原子力発電所での地震観測記録の分析により 震源特性が経験的に知られている値よりも.5 倍程度大きかった 応力降下量を.5 倍としたケースを追加

11 (2) 評価条件の見直し : 地震動評価条件の見直し 2(3 社共通 ) 0 各パラメータについて 地震動への影響の程度を検討し 敷地に大きな影響を与えると考えられるパラメータに対して不確かさを考慮 断層上端深さ 応答スペクトルに基づく手法断層モデルを用いた手法 2 アスペリティ配置 応答スペクトルに基づく手法断層モデルを用いた手法 敷地周辺の地震データの分析等により設定した地中の断層面の上端の深さ ( 基本ケース 4km) について,3km とした場合も考慮 地震波を強く生じさせる領域を敷地近く ( 敷地への影響が大きな所 ) に配置した場合についても考慮 3 破壊開始点 断層モデルを用いた手法 断層上端深さ (3km) 断層面内でずれ始める点を複数設定 活断層 サイト 地表 断層上端深さ (4km) 地震発生層アスペリティ断層下端深さ ずれ 断層面 破壊開始点

12 ボーリング調査PS検層屈折法探査微動アレー探査-~-2km 地震計水平アレー観測トモグラフィ解析地震波速度(2) 評価条件の見直し : 地震動評価条件の見直し 3(3 社共通 ) 速度構造による検討 - 基本方針 各種調査 探査結果を組み合わせ 地下深部までの地盤構造を設定 項 目 ボーリング調査 PS 検層地震計鉛直アレー観測 規 模 深さ約 300m 地表 屈折法探査 測線長約 20km 微動アレー探査 アレーサイズ一辺 25m~ 約 5km 地震計水平アレー観測 アレーサイズ一辺約 5km -4~-5km 地震波速度 トモグラフィ解析 解析範囲南北約 300km 東西約 200km 深さ 0~80km -0~-20km 地震観測約 -300m

13 (2) 評価条件の見直し : 地震動評価条件の見直し 4(3 社共通 ) 2 速度構造による検討 - 評価結果 EL-0m EL-44m EL-30m EL-630m 速度 (m/s) EL-0m EL-44m EL-30m EL-630m Vs(m/s) Vp(m/s) 調査 探査 PS 検層地盤同定 EL-400m EL-400m 標高 (m) 微動アレー探査 地震計水平アレー観測 EL-4000m EL-4000m Vs Vp 地震波速度トモグラフィ

14 (2) 評価条件の見直し : 地震動評価条件の見直し 5(3 社共通 ) 3 2 地震発生深さによる検討 () 周辺地域における地震発生状況の調査若狭地域の微小地震の発生分布について調査すると 地震の発生は深さ 5~20km 程度の間に見られた ( 東西断面 ) 敷地周辺の微小地震分布図 ( 南北断面 )

15 (2) 評価条件の見直し : 地震動評価条件の見直し 6(3 社共通 ) 4 地盤速度構造による検討 2 地震発生深さによる検討 () 各種調査 探査ボーリング調査 PS 検層 微動アレー探査 地震計水平アレー観測 等の結果より地盤速度構造を検討した その結果 Vp 6km/s(Vs 3.6km/s) の深さは4kmであった (2) 地震波速度トモグラフィ対象地点を取り囲むような震源と観測点の観測記録を用いて 地震波の伝播をインバージョンし 速度層構造を求める P 波速度分布は 敦賀半島周辺でVp=6km/s 層が深さ 4~5kmに分布している またP 波速度分布に震源分布を重ねると Vp6km/s 層と地震発生の上限深さが概ね対応して見られる () 周辺地域における地震発生状況の調査若狭地域の微小地震の発生分布について調査すると 地震の発生は深さ 5~20kmに見られた (2) 地震発生状況の統計的評価伊藤 中村 (998) を参考に 若狭地域の地震の0% 発生頻度深さ (D0%) は約 7km 地震の90% 発生頻度深さ (D90%) は約 5kmであった 若狭地域における 上端下端 断層上端 下端深さ 4km 8km 3 他機関による検討 地震調査委員会が実施した強震動予測について整理すると 若狭周辺における断層上端 下端深さは 3~ 8kmであった 不確かさとして考慮する 上端下端 断層上端 下端深さ 3km 8km 参考 柏崎刈羽 : 上端 6km~ 下端 7km, 新潟県中越沖地震の断層幅は 5km 及び 20km( 傾斜角 50 度及び 35 度 ) 島根 : 上端 2km~ 下端 5km, 宍道断層の断層幅は 3km 及び 5km( 傾斜角 90 度及び 60 度 )

16 (2) 評価条件の見直し : 地震動評価条件の見直し 7(3 社共通 ) 5 不確かさを考慮したパラメータ 断層モデルを用いた地震動評価 断層上端深さ アスペリティ 破壊開始点 応力降下量 備考 ケース 4km 敷地近くに配置 複数設定 レシピ平均 ケース 2 3km 敷地近くに配置 複数設定 レシピ平均 ケース 3 4km 敷地近くに配置 複数設定 レシピ.5 中越沖地震知見反映 不確かさを考慮したパラメータ 応答スペクトルに基づく評価はケース 2について実施し 地震規模は松田式より算定する * 応力降下量 : 地震発生時に断層面がずれることで解放される応力の量を表すものであり 地震動の短周期成分の大小に影響するパラメータである * レシピ : 地震調査委員会から公表されているもので 断層パラメータの設定にあたっての考え方や地震動の計算手法を取りまとめたもの

17 (3) 耐専式の適用性の検討 6 検討用地震の等価震源距離と耐専式での地震の諸元との比較. 回帰分析に用いた地震の諸元 5.5 Mj 7.0(Mj: 気象庁マグニチュード ) h 60km(h: 震源深さ ) 28km Xeq 202km(Xeq: 等価震源距離 ) 2. 観測記録を用いて距離減衰式の適用性について検討した際に用いた地震の諸元 5.4 Mj 8.(Mj: 気象庁マグニチュード ) h 60km(h: 震源深さ ) 4km Xeq 28km(Xeq: 等価震源距離 ) ( 回帰分析データ ) ( 国内の適用性確認データ ) ( 国外の適用性確認データ ) 2 3 No. 検討用地震 Mj Xeq (km) 大陸棚 ~B~ 野坂断層 ( 美浜 ) FO-A~FO-B 断層 ( 大飯 ) 大陸棚 ~B~ 野坂断層 ( もんじゅ ) Nishimura et al.(200) に加筆

18 (3) 耐専式の適用性の検討 2 7 等価震源距離と極近距離との乖離が大きく 回帰式を策定するうえで用いた等価震源距離の最小値との差が大きい断層の評価については 大きく外挿することになる 大陸棚外縁 ~B~ 野坂断層 ( 美浜 もんじゅ ) および FO-A~FO-B 断層 ( 大飯 ) については 等価震源距離と極近距離の乖離が大きいため 適用範囲外とする 適用範囲外とした断層による地震動評価については 断層モデルを重視することとし その妥当性を検証するため 耐専式以外の距離減衰式を用いて 応答スペクトルに基づく地震動評価を行う 000 M7 M7.5 M8 最大加速度値 (Gal) 極近距離 近距離 等価震源距離 (km) 耐専式における等価震源距離と最大加速度値の関係 極近距離とは近距離 ( 約 200~250Gal の加速度となる点 ) の /2 程度 兵庫県南部地震で観測された最大加速度値と既往の距離減衰式 ( 福島 田中 (992)) との比較 (Fukushima & Irikura,999)

19 (4) 基準地震動 Ss の見直し ( 敦賀 ) 8 応答スペクトルに基づく地震動評価結果と策定した基準地震動 Ss ( 耐専式 影響の大きなケースのみ ) H20 年 3 月中間報告時今回見直し h=0.05 h= 加速度 (cm/s 2 ) 加速度 (cm/s 2 ) 変位 (cm) 変位 (cm) 基準地震動 Ss ( 周期 0.02 秒の加速度が 650 ガル ) 見直し Ss ( 周期 0.02 秒の加速度が 800 ガル ) 速度 (cm/s) 応答スペクトルに基づく地震動評価結果 速度 (cm/s) 甲楽城断層 浦底 - 内池見断層 浦底 - 池河内断層 ウツロキ - 池河内断層 C 断層 応答スペクトルに基づく地震動評価結果 和布 - 干飯崎沖 ~ 甲楽城断層 浦底 - 内池見断層 浦底 - 池河内断層 ウツロキ - 池河内断層 C 断層 白木 - 丹生断層 大陸棚外縁 ~B ~ 野坂断層 周期 (sec) 周期 (sec) 水平方向 水平方向

20 0. (4) 基準地震動 Ss の見直し ( 敦賀 2) 9 前ページの基準地震動 Ss(800 ガル ) を超過する断層モデルの地震動評価結果から 下図に示すものを断層モデルによる基準地震動 Ss として選定する 000 h= 加速度 (cm/s 2 ) 見直し Ss ( 周期 0.02 秒の加速度が 800 ガル ) 変位 (cm) 00 [ 選定された断層モデルによる基準地震動 Ss] 浦底- 内池見断層による地震波 白木- 丹生断層による地震波 それぞれ, 検討ケースの異なる 2 波を選定し 左の図の 4 波を断層モデルによる基準地震動 Ss とした 速度 (cm/s) 鉛直において応答スペクトルに基づく基準地震動 Ss を超過する断層モデルの地震動評価結果はない 周期 (sec) 水平方向

21 (4) 基準地震動 Ss の見直し ( もんじゅ ) 20 応答スペクトルに基づく地震動評価結果と策定した基準地震動 Ss ( 耐専式 影響の大きなケースのみ ) 000 H20 年 3 月報告時 (h=0.05) 000 今回見直し (h=0.05) 加速度 (cm/s 2 ) 基準地震動 Ss ( 周期 0.02 秒の加速度が 600 ガル ) 変位 (cm) 00 加速度 (cm/s 2 ) 見直し Ss ( 周期 0.02 秒の加速度が 760 ガル ) 変位 (cm) 速度 (cm/s) 応答スペクトルに基づく地震動評価結果 C 断層 浦底 - 内池見断層 浦底 - 池河内断層 ウツロキ - 池河内断層 三方断層 白木 - 丹生断層 0 速度 (cm/s) 応答スペクトルに基づく地震動評価結果 C 断層 白木 - 丹生断層 浦底 - 内池見断層 浦底 - 池河内断層 和布 - 干飯崎沖 ~ 甲楽城断層 水平方向 00 水平方向 周期 (sec) 周期 (s) 0

22 (4) 基準地震動 Ss の見直し ( もんじゅ 2) 2 断層モデルを用いた地震動評価結果との比較 (h=0.05) 000 大陸棚外縁 ~B~ 野坂断層の地震動評価 結果との比較 ( 各種距離減衰式による評価 ) (h=0.05) 加速度 (cm/s 2 ) 見直し Ss ( 周期 0.02 秒の加速度が 760 ガル ) 変位 (cm) 加速度 (cm/s2) 見直し Ss ( 周期 0.02 秒の加速度が 760 ガル ) 変位 (cm) 断層モデル 速度 (cm/s) 速度 (cm/s) 断層モデルを用いた手法による地震動評価結果 各種距離減衰式 青色 :C 断層橙色 : 白木 - 丹生断層 もんじゅ に影響の大きい C 断層 及び 白木 - 丹生断層 の結果を代表して示す 周期 (s) 0 水平方向 周期 (sec) 0 水平方向

23 (4) 基準地震動 Ss の見直し ( 美浜 ) 22 基準地震動 Ss:600 ガル 750 ガルに変更 H20 年 3 月中間報告時今回見直し h=0.05 h= 加速度 (cm/s 2 ) 加速度 (cm/s 2 ) 変位 (cm) 00 変位 (cm) 00 基準地震動 00 S S-2H(EW) (433 ガル ) 基準地震動 S S-H (600 ガル ) 見直し Ss(750 ガル ) 耐専式耐専式 速度 (cm/s) 加速度 ( ガル ) 速度 (cm/s) 加速度 ( ガル ) 基準地震動 S S-2H(NS) (438 ガル ) 断層モデル 断層モデル 各種距離減衰式 周期 (sec) 周期 (sec) 影響の大きいケースのみ記載 (C 断層 ) 影響の大きいケースのみ記載 (C 断層 大陸棚外縁 ~B~ 野坂断層 )

24 (4) 基準地震動 Ss の見直し ( 大飯 ) 23 基準地震動 Ss:600 ガル 700 ガルに変更 H20 年 3 月中間報告時今回見直し h= h= 加速度 (cm/s 2 ) 加速度 (cm/s 2 ) 変位 (cm) 変位 (cm) 基準地震動 S S-H (600 ガル ) 見直し Ss(700 ガル ) 耐専式 加速度 (cm/s) ( ガル ) 断層モデル 断層モデル 速度 (cm/s) 各種距離減衰式 周期 (sec) 周期 (sec) FO-A 断層 FO-A~FO-B 断層

25 (4) 基準地震動 Ss の見直し ( 高浜 ) 24 基準地震動 Ss:550 ガル 変更なし H20 年 3 月中間報告時 h= 今回見直し (Ss 変更なし ) h=0.05 加速度 (cm/s 2 ) 加速度 (cm/s 2 ) 変位 (cm) 00 変位 (cm) 基準地震動 S S-H (550 ガル ) 00 基準地震動 S S-H (550 ガル ) 耐専式 耐専式 速度 (cm/s) 速度 (cm/s) 断層モデル 断層モデル 周期 (sec) 周期 (sec) FO-A 断層 FO-A~FO-B 断層

26 (5) 国の WG における審議状況 : 概要 25 地震動評価条件に関する項目 WG の委員からは 地震動評価の条件となる断層上端深さや地盤構造の減衰定数についてご意見を頂いており 断層上端深さについては前回の WG において承認されたが 地盤構造の減衰定数については現在も審議中である 活断層の念のための同時活動に関する検討項目 和布 - 干飯崎沖断層 甲楽城断層 柳ヶ瀬断層及び鍛冶屋断層 ~ 関ヶ原断層については 念のため同時活動を考慮するが 敷地近傍の長大断層であることから 断層面上における破壊の進行方向による影響 ( 破壊伝播効果 ) を適切に評価するという観点から 断層モデル手法により基準地震動 Ss の妥当性を確認する

27 (5) 国の WG における審議状況 : 地盤構造の減衰定数 26 敦賀発電所 EL 層厚 Vp Vs Q 値 備考 (m) (m) (m/s) (m/s) ,700, ,300, ,600 2, ,30 2, ,30 3, ,270 3, 地震基盤 もんじゅ EL 層厚 Vp Vs Q 値 備考 (m) (m) (m/s) (m/s) ,300, ,600 2, ,30 2, ,30 3, ,270 3, 地震基盤 美浜発電所 EL 層厚 Vp Vs Q 値 備考 (m) (m) (m/s) (m/s) ,040, ,880 2, ,30 2, ,30 3, ,270 3, 地震基盤 高浜発電所 EL 層厚 Vp Vs Q 値 備考 (m) (m) (m/s) (m/s) ,300 2, ,860 2, ,30 2, ,30 3, ,270 3, 地震基盤 大飯発電所 Vp : 縦波 (P 波 ) 速度 Vs : 横波 (S 波 ) 速度 Q 値 : 減衰を表す指標 (h=/(2q) h: 減衰定数 ) EL 層厚 Vp Vs Q 値 備考 (m) (m) (m/s) (m/s) ,300 2, ,860 2, ,30 2, ,30 3, ,270 3, 地震基盤

28 [ 参考 ] もんじゅ :C 断層と白木 - 丹生断層の影響 27 コメント : 白木 - 丹生断層に比べ C 断層の影響が大きくなるのは何故か詳しく説明して欲しい 地質調査結果等を踏まえ 地震動評価での震源断層面の位置 傾斜( いずれも東側に60 ) を設定 今般の検討用地震の見直しにおいて 白木- 丹生断層 も検討用地震として不確かさ ( 断層上端深さ アスペリティ配置等 ) を考慮 もんじゅ C 断層 白木 - 丹生断層 A 地表 A 断層上端深さ A A 白木 - 丹生断層 もんじゅ C 断層 0 0km 地震発生層 設定した断層面の断面 ( 模式図 )

29 [ 参考 ] もんじゅ :C 断層と白木 - 丹生断層の影響 28 断層面の面的な拡がりの効果を 等価震源距離 Xeq で考慮 X m X m : 観測点から断層面の各微小領域 m への距離 (km) e m : 断層面上の各微小領域 m からの地震波エネルギーの相対的放出分布 ( 各微小領域の重みを変えられる ) ds: 断層面の微小領域 m の面積 (km 2 ) e m ds 例 : サイト アスペリティ (e m 大 ) 地表 断層上端深さ (4km) 断層上端深さ (3km) 断層下端深さ ケース 2 ケース 2( 断層上端深さの不確かさ考慮 ) 上端深さが浅くなった分 断層面が相対的にサイトに近づくため Xeq は より小さくなる

30 [ 参考 ] もんじゅ :C 断層と白木 - 丹生断層の影響 29 白木 - 丹生断層の評価 H20 年 3 月報告時 今回見直し C 断層 白木 - 丹生断層 検討用地震 孤立した短い活断層の扱いとし 断層面の面積を保守的に大きく設定 検討用地震 検討用地震 ( 断層面の面積はH20 年 3 月報告時と同じ ) 今回のSs 見直しでは 応答スペクトルに基づく手法による地震動評価において C 断層及び白木 - 丹生断層の評価ケースを以下の通り設定した C 断層による地震 断層上端深さ 断層傾斜角 アスペリティ 地震規模 等価震源距離 ケース 4km 60 敷地近くに配置 M 8.6km ケース 2 3km 60 敷地近くに配置 M 7.6km 白木 - 丹生断層による地震 断層上端深さ 断層傾斜角 アスペリティ 地震規模 等価震源距離 ケース 4km 60 敷地近くに配置 M 8.6km ケース 2 3km 60 敷地近くに配置 M 7.5km 想定する地震規模が同じで 等価震源距離もほぼ同じなため もんじゅに対して C 断層と白木 - 丹生断層の影響はほぼ同等

31 [ 参考 ] 安全上重要な主要施設の耐震安全性について 30 耐震 S クラスの施設のうち 原子炉を 止める 冷やす 放射性物質を 閉じ込める に係る安全上重要な機能を有する主要な施設 < 主要施設 (PWR の例 )> < 主要施設 ( もんじゅの例 )> 9 原子炉建屋 止める 8 原子炉格納容器 止める 閉じ込める 冷やす 7 蒸気発生器 5 原子炉容器 原子炉格納容器 閉じ込める 2 制御棒 炉内構造物 6 一次冷却材管 原子炉建物 制御棒 ( 挿入性 ) 次主冷却系循環ポンプ < 主要施設 ( もんじゅの例 )> 2 次主冷却系主配管 0 原子炉補助建屋 原子炉容器 冷やす 4 余熱除去配管 3 余熱除去ポンプ 岩盤 ( 炉内構造物 次主冷却系主配管 2 次主冷却系循環ポンプ 次主冷却系中間熱交換器 補助冷却設備空気冷却器

32 [ 参考 ] 安全上重要な主要施設の耐震安全性 ( 敦賀 ) 3 基準地震動 Ss(800 ガル ) に対する評価結果 敦賀 号機 敦賀 2 号機 評価対象施設 評価項目 発生値 評価基準値 判定 評価対象施設 評価項目 発生値 評価基準値 判定 原子炉建屋 耐震壁 ( せん断ひずみ 0-3 ) 原子炉建屋 耐震壁 ( せん断ひずみ 0-3 ) 原子炉圧力容器 基礎ボルト 原子炉容器 支持構造物 炉心支持構造物 主蒸気系配管 原子炉停止時冷却系ポンプ 原子炉停止時冷却系配管 原子炉格納容器 制御棒 シュラウト サホ ート 配管 基礎ボルト 配管 ドライウェル 挿入性 ( 相対変位 :mm) 炉内構造物 次冷却材管 蒸気発生器 余熱除去ポンプ 余熱除去設備配管 原子炉格納容器 炉心そう 配管 支持構造物 基礎ボルト 配管 耐震壁 ( せん断ひずみ 0-3 ) 原子炉補助建屋 耐震壁 ( せん断ひずみ 0-3 ) 制御棒 挿入性 ( 時間 : 秒 ) 発生値はすべて評価基準値を下回っており 耐震安全性を確保していることを確認

33 [ 参考 ] 安全上重要な主要施設の耐震安全性 ( もんじゅ ) 32 基準地震動 Ss(760 ガル ) に対する評価結果 評価対象施設 評価項目 発生値 評価基準値 判定 評価対象施設 評価項目 発生値 評価基準値 判定 原子炉建物 原子炉補助建物 制御棒 炉内構造物 次主冷却系中間熱交換器 次主冷却系循環ホ ンフ 耐震壁 ( せん断ひずみ 0-3 ) 挿入性 ( 相対変位 :mm) 支持構造物 2 次出口ノス ル 伝熱管 基礎ホ ルト 吸込口 オーハ フローノス ル 基礎ホ ルト 次主冷却系循環ホ ンフ 2 次主冷却系主配管 原子炉容器 原子炉格納容器 吸込口 オーハ フローノス ル ホ ンフ 取付ホ ルト 配管 上部フランシ 炉内構造物取付台 下部サホ ート クレーン荷重発生部 下端部 次主冷却系主配管 配管 蒸発器 スカート 補助冷却設備空気冷却器 出口タ クト ( モーメント 0 5 ( 構造強度 ):kn mm) 補助冷却設備主配管 配管 発生値はすべて評価基準値を下回っており 耐震安全性を確保していることを確認

34 分評価対象施設区炉内構造物止める余熱除去ポンプ冷やす原子炉容器閉じ込める[ 参考 ] 安全上重要な主要施設の耐震安全性 ( 美浜 ) 33 基準地震動 Ss(750 ガル ) に対する評価結果 美浜 号機 美浜 2 号機 美浜 3 号機 評価項目 発生値 評価基準値 判定 発生値 評価基準値 判定 発生値 評価基準値 判定 炉心そうの構造強度 制御棒 挿入性 ( 挿入時間 : 秒 ) 基礎ボルトの構造強度 余熱除去配管 本体の構造強度 支持構造物の構造強度 一次冷却材管 本体の構造強度 蒸気発生器 支持構造物の構造強度 原子炉格納容器 本体の構造強度 原子炉建屋 耐震壁 ( せん断ひずみ 0-3 ) 原子炉補助建屋 耐震壁 ( せん断ひずみ 0-3 ) 発生値はすべて評価基準値を下回っており 耐震安全性を確保していることを確認

35 [ 参考 ] 安全上重要な主要施設の耐震安全性 ( 大飯 ) 34 分基準地震動 Ss(700 ガル ) に対する評価結果 評価対象施設区炉内構造物止める余熱除去ポンプ冷やす原子炉容器閉じ込める制御棒 余熱除去配管 一次冷却材管 蒸気発生器 原子炉格納容器 原子炉建屋 原子炉補助建屋 評価項目 炉心そうの構造強度 挿入性 ( 挿入時間 : 秒 ) 基礎ボルトの構造強度 本体の構造強度 支持構造物の構造強度 本体の構造強度 支持構造物の構造強度 本体の構造強度 耐震壁 ( せん断ひずみ 0-3 ) 耐震壁 ( せん断ひずみ 0-3 ) 発生値 大飯 /2 号機 評価基準値 判定 発生値 大飯 3/4 号機 評価基準値 : プレストレストコンクリート製格納容器であり 耐震壁として最大応答せん断ひずみ ( 0-3 ) で評価 発生値はすべて評価基準値を下回っており 耐震安全性を確保していることを確認 判定

36 [ 参考 ] 安全上重要な主要施設の耐震安全性 ( 高浜 ) 35 基準地震動 Ss(550 ガル ) に対する評価結果 分評価対象施設区炉内構造物止める余熱除去ポンプ冷やす原子炉容器閉じ込める高浜 号機 高浜 2 号機 高浜 3/4 号機 評価項目 発生値 評価基準値 判定 発生値 評価基準値 判定 発生値 評価基準値 判定 炉心そうの構造強度 制御棒 挿入性 ( 挿入時間 : 秒 ) 基礎ボルトの構造強度 余熱除去配管 本体の構造強度 支持構造物の構造強度 一次冷却材管 本体の構造強度 蒸気発生器 支持構造物の構造強度 原子炉格納容器 本体の構造強度 原子炉建屋 耐震壁 ( せん断ひずみ 0-3 ) 原子炉補助建屋 耐震壁 ( せん断ひずみ 0-3 ) : 既往評価は (tonf) による評価であるため 発生値 評価基準値共に荷重値 (tonf) を記載 発生値はすべて評価基準値を下回っており 耐震安全性を確保していることを確認

37 [ 参考 ] 安全上重要な主要施設の耐震安全性 : 評価のまとめ 36 平成 20 年 3 月に提出した中間報告等の内容に関する保安院の委員会における審議状況や福井県原子力安全専門委員会でのご意見等も踏まえて 基準地震動 Ss の見直しを実施 見直した基準地震動 Ss に対する主要施設の耐震安全性の評価を行い 耐震安全性が確保されていることを確認 ( 平成 2 年 3 月に中間報告の追補版等を提出 ) 引き続き 施設の耐震安全性評価を継続し 委員会の審議等に真摯に対応していく また 指針改訂を契機に進めている耐震裕度向上工事についても 着実に取り組んでいく

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