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1 4 湖北山地断層帯の評価 ( 平成 15 年 6 月 11 日地震調査研究推進本部地震調査委員会 ) 湖北山地断層帯は 敦賀平野東部から琵琶湖北方の野坂山地 ( 湖北山地ともいう ) にかけて分布する活断層帯である ここでは 平成 8-10 年度に地質調査所 ( 現 : 産業技術総合研究所 ) によって行われた調査をはじめ これまでに行われた調査研究成果に基づいて この断層帯の諸特性を次のように評価した (1) 湖北山地断層帯の位置及び形状湖北山地断層帯は北西部と南東部に二つに区分される 断層帯北西部は 福井県敦賀市から滋賀県高島市今津町に至る断層帯である 長さは約 25km で 概ね北東 - 南西方向に延びており 右横ずれかつ南東側が相対的に隆起する逆断層である この付近では野坂 集福寺断層帯が概ね北西 - 南東方向に延びており 湖北山地断層帯北西部はこれを野坂断層帯と集福寺断層に二分している ( 図 1 2 表 1) 断層帯南東部は 敦賀市南部の滋賀県境付近から高島市今津町に至る断層帯である 長さは約 16km で 概ね北東 - 南西方向にいくつかの断層がほぼ並走して延びており 右横ずれを主体とする断層である ( 図 1 2 表 3) (2) 断層帯の過去の活動 1 断層帯北西部断層帯北西部の最新活動時期は 世紀と推定され その平均的な活動間隔は約 3,000-4,000 年であった可能性がある ( 表 1) 2 断層帯南東部断層帯南東部の最新活動時期は 世紀と推定され その平均的な活動間隔は概ね 7,000 年程度であった可能性がある ( 表 3) (3) 断層帯の将来の活動 1 断層帯北西部断層帯北西部では 全体が一つの区間として活動し M7.2 程度の地震が発生すると推定される この場合 2m 程度の右横ずれと断層の南東側が北西側に対して高まる段差が生じる可能性がある ( 表 1) 本断層帯の最新活動後の経過率及び将来このような地震が発生する長期確率は 表 2に示すとおりである 2 断層帯南東部断層帯南東部では 全体が一つの区間として活動し M6.8 程度の地震が発生すると推定される ( 表 3) 本断層帯の最新活動後の経過率及び将来このような地震が発生する長期確率は 表 4に示すとおりである (4) 今後に向けて断層帯北西部のうち 敦賀平野東縁付近の断層については 断層が存在しない可能性も指摘されている また 本断層帯北西部では平均活動間隔が精度よく求めてられていない このため 断層帯北西部全体において 活動区間や平均的なずれの速度及び 1 回のずれの量など 過去の活動に関する精度のよい資料を得る必要がある 断層帯南東部では 平均活動間隔が精度よく求められていない また 過去の活動に関する資料が特定の断層でのみ求められており 他の断層については資料がない このため 過去の活動に関する資料をさらに得る必要がある

2 図 1 位置概略図

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4 表 1 湖北山地断層帯北西部の特性 項 目 特 性 信頼度 根 拠 ( 注 1) ( 注 2) 1 断層帯の位置 形状 (1) 湖北山地断敦賀断層 深山寺断層 三国山北方断層 文献 2による 層帯北西部を赤坂山西方断層 構成する断層 (2) 断層帯の地表における断層帯の位置 形状 文献 2による 数値は図 位置 形状 断層帯の位置 ( 北東端 ) 北緯 東経 ( 南西端 ) 北緯 東経 から計測 形状は図 2 を参照 長さ 約 25km 地下における断層帯の位置 形状長さ及び上端の位置地表での長さ 位置と同じ上端の深さ 0km 一般走向 傾斜 幅 N30 E 高角 南東傾斜 ( 地表付近 ) 約 15km 上端の深さが 0km であることから推定 一般走向は断層帯の北西端と南東端を直線で結んだ方向 ( 図 2 参照 ) 傾斜は トレンチや断層露頭で現れた傾斜から推定 幅は 断層面の傾斜と地震発生層の下限の深さとから推定 (3) 断層のず右横ずれかつ南東側隆起の逆断層 文献 4などによる れの向きと種類 2 断層帯の過去の活動 (1) 平均的なず 0.5m/ 千年程度 ( 上下成分 ) 文献 4などに示された資 れの速度 料から推定 (2) 過去の活動活動 1( 最新活動時期 ):11-14 世紀 文献 4に示された資料か 時期 ら推定 (3)1 回のずれの量と平均活動間隔 1 回のずれの量 : 約 2m( 右横ずれ成分 ) 約 1.5-2m( 上下成分 ) 平均活動間隔約 3,000-4,000 年 上下成分は文献 4 による 横ずれ成分は断層の長さから推定 平均的なずれの速度 ( 上下成分 ) と1 回のずれの量 ( 上下成分 ) から推定 (4) 過去の活動断層帯全体で1 区間 断層の地表形態から推 区間 定 3 断層帯の将来の活動 (1) 将来の活活動区間 : 断層帯全体で1 区間 断層の地表形態から推 動区間及び地震の規模 定 地震の規模 :M7.2 程度ずれの量 : 約 2m( 右横ずれ成分 ) 約 1.5-2m( 上下成分 ) 断層の長さから推定 断層の長さから推定 文献 4 による

5 表 2 湖北山地断層帯北西部の将来の地震発生確率等 項 目 将来の地震発生確率等 ( 注 3) 信頼度 ( 注 4) 備 考 地震後経過率 ( 注 5) 今後 30 年以内の地震発生確率今後 50 年以内の地震発生確率今後 100 年以内の地震発生確率今後 300 年以内の地震発生確率 % b 発生確率及び集積確率は文献 1 による 集積確率 ( 注 6)

6 表 3 湖北山地断層帯南東部の特性 項 目 特 性 信頼度 根 拠 ( 注 1) ( 注 2) 1 断層帯の位置 形状 (1) 湖北山地断駄口断層 路原断層 在原断層 文献 2による 層帯北西部を赤坂山東方断層 マキノ断層 構成する断層 (2) 断層帯の地表における断層帯の位置 形状 文献 2による 数値 位置 形状 断層帯の位置 ( 北東端 ) 北緯 東経 ( 南西端 ) 北緯 東経 は図 2から計測 形状は図 2を参照 長さ 約 16km 地下における断層帯の位置 形状長さ及び上端の位置地表での長さ 位置と同じ上端の深さ 0km 一般走向 N40 E 傾斜ほぼ垂直 ( 地表付近 ) 幅 約 15km (3) 断層のず右横ずれ断層れの向きと種 ( 一部で北西側隆起の上下成分を伴う ) 類 2 断層帯の過去の活動 (1) 平均的なずれ 0.15m/ 千年程度 ( 駄口断層の上下成分 ) の速度右横ずれ成分は不明 (2) 過去の活動時活動 1( 最新活動 ):15-17 世紀期先行する活動 : 約 6,000-8,000 年前頃 (3)1 回のずれの 1 回のずれの量 : 約 1m( 上下成分 ) 量と平均活動間隔 (4) 過去の活動区間 平均活動間隔概ね 7,000 年程度 上端の深さが 0km であることから推定 一般走向は断層帯の北東端と南西端を直線で結んだ方向 ( 図 2 参照 ) 傾斜は トレンチや断層露頭で現れた傾斜から推定 幅は 断層面の傾斜と地震発生層の下限の深さとから推定 文献 5などによる 文献 5などに示された資料から推定 文献 5に示された資料から推定 文献 5による 平均的なずれの速度 ( 上下成分 ) と1 回のずれの量 ( 上下成分 ) から推定 断層帯全体で1 区間 断層の地表形態から 推定 3 断層帯の将来の活動 (1) 将来の活活動区間 : 断層帯全体で1 区間動区間及び地震の規模地震の規模 :M6.8 程度 ずれの量 : 約 1m( 上下成分 ) 断層の地表形態から推定 断層の長さから推定 過去の活動から推定

7 表 4 湖北山地断層帯南東部の将来の地震発生確率等 項 目 将来の地震発生確率等 ( 注 3) 信頼度 ( 注 4) 備 考 地震後経過率 ( 注 5) 今後 30 年以内の地震発生確率今後 50 年以内の地震発生確率今後 100 年以内の地震発生確率今後 300 年以内の地震発生確率 b 発生確率及び集積確率は文献 1 による 集積確率 ( 注 6) ( 注 1) 信頼度は 特性欄に記載されたデータの相対的な信頼性を表すもので 記号の意味は次のとおり : 高い : 中程度 : 低い ( 注 2) 文献については 本文末尾に示す以下の文献 文献 1: 地震調査研究推進本部地震調査委員会 (2001) 文献 2: 岡田 東郷編 (2000) 文献 3: 杉山 (1997) 文献 4: 杉山ほか (1998) 文献 5: 杉山 吉岡 (1999) ( 注 3) 評価時点はすべて 2003 年 1 月 1 日現在 は 10-3 % 未満の確率値を示す ( 注 4) 地震後経過率 発生確率及び現在までの集積確率 ( 以下 発生確率等 ) の信頼度は 評価に用いた信頼できるデータの充足性から 評価の確からしさを相対的にランク分けしたもので a から d の 4 段階で表す 各ランクの一般的な意味は次のとおりである a:( 信頼度が ) 高い b: 中程度 c: やや低い d: 低い ( 注 5) 最新活動 ( 地震発生 ) 時期から評価時点までの経過時間を 平均活動間隔で割った値 ( 注 6) 前回の地震発生から評価時点までに地震が発生しているはずの確率

8 5 野坂 集福寺断層帯の評価 ( 平成 15 年 6 月 11 日地震調査研究推進本部地震調査委員会 ) 野坂 集福寺 ( のさか しゅうふくじ ) 断層帯は 若狭湾から琵琶湖北方の野坂山地にかけて分布する活断層帯である ここでは 平成 9 11 年度に地質調査所 ( 現 : 産業技術総合研究所 ) によって行われた調査をはじめ これまでに行われた調査研究成果に基づいて この断層帯の諸特性を次のように評価した (1) 野坂 集福寺断層帯の位置及び形状野坂 集福寺断層帯は 野坂断層帯と集福寺断層の二つに区分される 野坂断層帯は 若狭湾から福井県三方郡美浜町を経て敦賀市に至る断層帯である 長さは約 31km で 北西 - 南東方向に延びており 左横ずれかつ北東側が相対的に隆起する逆断層である ( 図 1 2 表 1) 集福寺断層は 敦賀市から滋賀県長浜市西浅井町に至る断層である 長さは約 10km で 北西 - 南東方向に延びており 左横ずれを主体とする断層である ( 図 1 2 表 3) (2) 断層帯の過去の活動野坂断層帯の最新活動時期は 世紀と推定され その平均的な活動間隔は 約 5,600-7,600 年もしくはこれらよりも短い間隔であった可能性がある ( 表 1) 集福寺断層の過去の活動に関する資料は得られていない (3) 断層帯の将来の活動野坂断層帯では 全体が 1 つの区間として活動し M7.3 程度の地震が発生すると推定される この場合 2-3m 程度の左横ずれと断層の北東側が南西側に対して高まる段差が生じる可能性がある ( 表 1) 本断層帯の最新活動後の経過率及び将来このような地震が発生する長期確率は 表 2 に示すとおりである 集福寺断層では M6.5 程度の地震が発生すると推定され 0.8m 程度の左横ずれが生じる可能性がある ( 表 3) 集福寺断層の将来における地震発生の可能性は不明である (4) 今後に向けて野坂断層帯では平均活動間隔が精度よく求めてられていない このため 平均的なずれの速度や 1 回のずれの量など 過去の活動に関する精度のよい資料を得る必要がある また 海域においても過去の活動に関する精度のよい資料を得る必要がある 集福寺断層は長さが 10km 程度で比較的規模の小さな断層であるが 過去の活動に関する資料はほとんど得られていないため 最新活動時期や平均活動間隔を特定するための資料を得る必要がある 図 1 位置概略図

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10 表 1 野坂断層帯の特性 項 目 特 性 信頼度 ( 注 1) 1 断層帯の位置 形状 (1) 野坂断層帯 B 断層系 野坂断層 野坂南方断層 を構成する断 層 (2) 断層帯の位置 形状 (3) 断層のずれの向きと種類 地表における断層帯の位置 形状断層帯の位置 ( 北西端 ) 北緯 東経 ( 南東端 ) 北緯 東経 長さ約 31km 地下における断層帯の位置 形状長さ及び上端の位置地表での長さ 位置と同じ上端の深さ 0km 一般走向 傾斜 幅 2 断層帯の過去の活動 (1) 平均的なずれの速度 (2) 過去の活動時期 N50 W 高角 北東傾斜 約 15km 根拠 ( 注 2) 文献 3 4 による 文献 による 数値は図 2 から計測 形状は図 2 を参照 上端の深さが 0 km であることから推定 一般走向は断層帯の北西端と南東端を直線で結んだ方向 ( 図 2 参照 ) 傾斜は 説明文 断層帯の位置 形態を参照幅は 浅部の傾斜と地震発生層の下限の深さ (15km 程度 ) から推定 左横ずれ かつ北東側隆起の逆断層 文献 6 に示された 地形の特徴等によ る 上下成分 : m/ 千年 ( 陸域 ) 0.8m/ 千年 ( 海域 ) 左横ずれ成分 : 数値は不明 ただし 陸域では上下成分よりも大きいと考えられる 文献 3 5 に示された資料から推定 活動 1( 最新活動 ):15-17 世紀 活動時期は文献 5 に示された資料か ら推定 (3)1 回のずれ 1 回のずれの量の量と平均約 0.5m もしくはそれ以下活動間隔 ( 野坂断層の上下成分 ) 約 2-3m ( 左横ずれ成分 ) 平均活動間隔約 5,600-7,600 年もしくはこれらよりも短い間隔 (4) 過去の活動区間 上下成分は文献 5 による 横ずれ成分は断層の長さから推定 説明文 断層帯の過去の活動を参照 断層帯全体で1 区間 断層の位置関係 形状などから推 定

11 3 断層帯の将来の活動 (1) 将来の活活動区間 : 断層帯全体で1 区間動区間及び地震の規模地震の規模 :M 7.3 程度ずれの量 : 約 0.5m もしくはそれ以下 ( 野坂断層の上下成分 ) 約 2-3m( 左横ずれ成分 ) 断層の位置関係 形状などから推定 活動区間の長さから推定 過去の活動から推定 表 2 野坂断層帯の将来の地震発生確率等 項 目 将来の地震発生確率等 ( 注 3) 信頼度 ( 注 4) 備 考 地震後経過率 ( 注 5) もしくはそれ以上 今後 30 年以内の地震発生確率今後 50 年以内の地震発生確率今後 100 年以内の地震発生確率今後 300 年以内の地震発生確率 もしくはそれ以上 もしくはそれ以上 もしくはそれ以上 もしくはそれ以上 b 発生確率及び集積確率は文献 1 による 集積確率 ( 注 6) もしくはそれ以上 表 3 集福寺断層の特性 項 目 特 性 信頼度 ( 注 1) 1 断層帯の位 置 形状 地表における断層帯の位置 形状 断層帯の位置 ( 北西端 ) 北緯 東経 ( 南東端 ) 北緯 東経 長さ約 10km 根拠 ( 注 2) 文献 4 による 数値は図 2 から計測 形状は図 2 を参照 地下における断層帯の位置 形状長さ及び上端の位置地表での長さ 位置と同じ上端の深さ 0km 一般走向 N40 W 傾斜ほぼ垂直 ( 地表近傍 ) 幅約 15km ずれの向きと種類左横ずれ断層 ( 北東側隆起の上下成分を伴う ) 上端の深さが 0 km であることから推定 一般走向は断層帯の北西端と南東端を直線で結んだ方向 ( 図 2 参照 )

12 2 断層帯の過去の活動 3 断層帯の将来の活動 活動度が B 級であると推定される以外は不明活動度は文献 4 などによる 活動区間 : 断層帯全体で 1 区間 地震の規模 :M 6.5 程度ずれの量 : 約 0.8m 程度 ( 左横ずれ成分 ) 断層の地表形態から推定 断層の長さから推定 ( 注 1) 信頼度は 特性欄に記載されたデータの相対的な信頼性を表すもので 記号の意味は次のとおり : 高い : 中程度 : 低い ( 注 2) 文献については 本文末尾に示す以下の文献 文献 1: 地震調査研究推進本部地震調査委員会 (2001) 文献 2: 海上保安庁 (1980) 文献 3: 小松原ほか (2000) 文献 4: 岡田 東郷編 (2000) 文献 5: 杉山ほか (1998a) 文献 6: 東郷 (1974) ( 注 3) 評価時点はすべて 2003 年 1 月 1 日現在 は 10-3 % 未満の確率値を示す ( 注 4) 地震後経過率 発生確率及び現在までの集積確率 ( 以下 発生確率等 ) の信頼度は 評価に用いた信頼できるデータの充足性から 評価の確からしさを相対的にランク分けしたもので a から d の 4 段階で表す 各ランクの一般的な意味は次のとおりである a:( 信頼度が ) 高い b: 中程度 c: やや低い d: 低い ( 注 5) 最新活動 ( 地震発生 ) 時期から評価時点までの経過時間を 平均活動間隔で割った値 ( 注 6) 前回の地震発生から評価時点までに地震が発生しているはずの確率 ( 注 7) 平均活動間隔の最小値が絞り込まれていないため 地震後経過率 発生確率及び集積確率の最大値は不明である しかし 最新活動後 評価時点までの経過時間は 年程度で 我が国の一般的な活断層の平均的な活動間隔と比べると短い時間しか経過しておらず また 我が国の他の活断層に対して野坂断層帯の活動度が特段に高いことを示す資料もないことから 野坂断層帯でごく近い将来にここで評価したような地震が発生する可能性は低いと考えられる

13 6 柳ヶ瀬 関ヶ原断層帯の評価 ( 平成 16 年 1 月 14 日地震調査研究推進本部地震調査委員会 ) 柳ヶ瀬 関ヶ原断層帯は 丹生 ( にゅう ) 山地西方の日本海沿岸から琵琶湖東岸を経て伊吹山地南縁に至る活断層帯である ここでは 平成 4 年度及び 9 年度の地質調査所 ( 現 : 産業技術総合研究所 ) による調査や平成 7 年度の岐阜県 平成 8-9 年度の福井県による調査をはじめ これまでに行われた調査研究成果に基づいて この断層帯の特性を次のように評価した (1) 柳ヶ瀬 関ヶ原断層帯の位置及び形状柳ヶ瀬 関ヶ原断層帯は 日本海沿岸の福井県福井市鮎川から福井市 ( 旧越廼 ( こしの ) 村 ) 越前岬沖の若狭湾東縁を通り 滋賀県長浜市木之本町を経て 岐阜県不破郡垂井町に至る柳ヶ瀬 関ヶ原断層帯主部と 福井県敦賀市の立石岬付近から敦賀湾を横切り 滋賀県長浜市余呉町に至る 浦底 - 柳ヶ瀬山断層帯 からなる 柳ヶ瀬 関ヶ原断層帯主部は 全体の長さは約 100km で 屈曲点を境に北部では北北東 - 南南西方向 南部では北西 - 南東方向に延びる 本断層帯は過去の活動時期から 断層帯北端の福井県福井市鮎川から山中峠南東付近までの北部 山中峠南東付近から椿坂峠付近までの中部 及び椿坂峠から断層帯南端の岐阜県不破郡垂井町に至る南部の 3 つの区間に細分される 北部は断層の東側が西側に対して相対的に隆起する逆断層で 南半部は左横ずれ成分を伴う 中部は左横ずれ断層である 南部は左横ずれを主体とし 一部 断層の北東ないし東側が西側に対して相対的に隆起する逆断層からなる ( 図 1 2 及び表 1) 浦底 - 柳ヶ瀬山断層帯は 長さが約 25km で 北西 - 南東方向に延びる左横ずれを主体とする断層である ( 図 1 2 及び表 3) (2) 断層帯の過去の活動 1 柳ヶ瀬 関ヶ原断層帯主部断層帯主部は 過去の活動時期の違いから 北部 中部 南部の3つに区分される 北部の平均的な上下方向のずれの速度は m/ 千年もしくはそれ以上 最新の活動は 17 世紀頃であったと推定される 活動時には 断層の東側が西側に対して概ね4-6m 程度隆起したと推定される また 平均的な活動間隔は約 2,300-2,700 年であった可能性がある ( 表 1) 中部の最新活動は約 7,200 年前以後 約 7,000 年前以前であったと考えられる 平均的な活動間隔は不明であるが 地形的特徴からB 級の活動度を有している可能性がある ( 表 1 注 1) 南部の最新活動は約 4,900 年前以後 15 世紀以前であったと推定される 平均的な活動間隔は不明であるが 地形的特徴からB 級の活動度を有している可能性がある ( 表 1) 2 浦底 - 柳ヶ瀬山断層帯浦底 - 柳ヶ瀬山断層帯はその地形的特徴から B-C 級の活動度を有している可能性がある 過去の活動時期や平均的な活動間隔に関する資料は得られていない ( 表 3) (3) 断層帯の将来の活動 1 柳ヶ瀬 関ヶ原断層帯主部断層帯主部は 最新活動と同様に3つの区間に分かれて活動すると推定されるが 北部と中部または中部と南部を合わせた区間 ( 以下 北中部及び中南部とする ) が活動する可能性や断層帯全体が1つの区間として同時に活動する可能性もある 北部 中部 南部の3つに分かれて活動する場合 北部ではM7.6 程度の地震が発生する可能性があり その際には断層の東側が相対的に4-6m 程度隆起すると推定される 中部ではM6.6 程度の地震が発生すると推定され その際には1m 程度の左横ずれが生じる可能性がある 南部では M7.6 程度の地震が発生し その際には3-4m 程度の左横ずれが生じる可能性がある 北中部または中南部が活動する場合は それぞれM7.8 程度の地震が発生する可能

14 性がある 断層帯全体が活動する場合は M8.2 程度の地震が発生する可能性がある 北部の最新活動後の経過率及び将来このような地震が発生する長期確率は表 2に示すとおりである 中部及び南部は平均活動間隔が不明なため 将来の地震発生確率を求めることはできない 北中部が活動する場合及び主部全体が活動する場合の地震発生確率は 北部が単独で活動する場合の確率を超えないものと考えられる また 中南部が活動する場合の確率は 中部及び南部における平均活動間隔が不明なため 求めることができない 2 浦底 - 柳ヶ瀬山断層帯浦底 - 柳ヶ瀬山断層帯では M7.2 程度の地震が発生すると推定され その際には 2m 程度の左横ずれが生じる可能性がある ( 表 3) 過去の活動が明らかでないため 将来このような地震が発生する長期確率を求めることはできない (4) 今後に向けて断層帯主部では 平均活動間隔について信頼度の高い数値が得られていないため 平均的なずれの速度や 1 回のずれの量などを精度よく求める必要がある また 断層帯主部は過去の最新活動時期の違いから 将来においても北部 中部 南部が別々に活動すると推定されるが 断層の形状などから北部と中部または中部と南部を合わせた区間が活動する場合や断層帯全体が 1 つの区間として活動する可能性も否定できない したがって それぞれの区間において過去の活動に関するより一層の資料を得る必要がある 特に南部の鍛冶屋断層以南では 活動時期に関する資料がほとんど得られておらず 今後十分な調査を行う必要がある 中部と南部の境界位置や 南部の活動区間についてもさらに明らかにする必要がある また 断層帯主部とその西側を並走する浦底 - 柳ヶ瀬山断層帯は非常に近接して分布していることから 断層帯主部の一部と浦底 - 柳ヶ瀬山断層帯との活動に関連がある可能性もあり 両断層帯の地下の断層面の形状等を明らかにする必要がある 浦底 - 柳ヶ瀬山断層帯では過去の活動に関してほとんど資料が得られていない したがって 過去の活動履歴を明らかにする必要がある

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17 表 1 柳ヶ瀬 関ヶ原断層帯主部の特性項目特性信頼度根拠 ( 注 2) ( 注 3) 1. 断層帯の位置 形状 (1) 柳ヶ北部 : 鮎川断層群 甲楽城 ( かぶらぎ ) 断層 文献 3 6による 瀬 関ヶ山中断層原断層帯中部 : 柳ヶ瀬断層主部を構南部 : 柳ヶ瀬断層 鍛冶屋断層 醍醐断層 大成する断清水断層 関ヶ原断層 門前断層層 (2) 断層帯地表における断層帯の位置 形状 の位置 形状 断層帯の位置全体 :( 北端 ) 北緯 東経 ( 屈曲点 ) 北緯 東経 ( 南東端 ) 北緯 東経 北部 :( 北端 ) 北緯 東経 ( 屈曲点 ) 北緯 東経 ( 南端 ) 北緯 東経 中部 :( 北端 ) 北緯 東経 ( 南端 ) 北緯 東経 南部 :( 北西端 ) 北緯 東経 ( 南東端 ) 北緯 東経 断層帯の位置は 文献 による 数値は図 2 から計測 形状は図 2 を参照 長さ 全体 : 約 100km 北部 : 約 48km 中部 : 約 12km 南部 : 約 45km 地下における断層帯の位置 形状長さ及び上端の位置地表での長さ 位置と同じ上端の深さ北部 中部 南部とも0km 一般走向 全体 :N20 E N40 W 北部 :N20 E N50 W 中部 :N10 W 南部 :N50 W 傾斜 北部 : 東傾斜 ( 北半部 ) 約 40 北東傾斜 ( 南半部 ) 中部 : ほぼ垂直 ( 地表近傍 ) 南部 : ほぼ垂直 ( 地表近傍 ) 北東ないし東傾斜 幅 北部 : 約 25km 中部 : 約 15km 南部 : 約 15km 上端の深さが 0 km であることから推定 一般走向は断層帯の北端 ( 屈曲点 ) 及び南端を折れ線で結んだ方向 ( 図 2 参照 ) 傾斜は文献 1 などに示された音波探査結果 地形の特徴及び断層露頭から推定 幅は 断層面の傾斜と地震発生層の深さから推定 地震発生層の深さの下限は 15km 程度

18 (3) 断層のずれの向きと種類 北部 : 東側隆起の逆断層 ( 北半部 ) 北東側隆起の逆断層 ( 南半部 : 左横ずれ成分を伴う ) 中部 : 左横ずれ断層南部 : 左横ずれ断層北東ないし東側隆起の逆断層 2 断層帯の過去の活動 (1) 平均的な北部 : m/ 千年もしくはそれ以上ずれの速 ( 上下成分 ) 度中部 : 不明 ( 活動度はB 級 ) 南部 : 不明 ( 活動度はB 級 ) (2) 過去の活動時期 (3) 1 回のずれの量と平均活動間隔 北部 : 活動 1( 最新活動 )17 世紀頃 : 活動 2(1つ前の活動 ) 約 3,000 年前以後 約 2,700 年前以前中部 : 活動 1( 最新活動 ) 約 7,200 年前以後 約 7,000 年前以前南部 : 活動 1( 最新活動 ) 約 4,900 年前以後 15 世紀以前 1 回のずれの量北部 :4-6m 程度 ( 上下成分 ) 中部 :1m 程度 ( 左横ずれ成分 ) 南部 :3-4m 程度 ( 左横ずれ成分 ) 平均活動間隔北部 : 約 2,300-2,700 年中部 : 不明南部 : 不明 ずれの向きと種類は 文献 1 5 などに示された音波探査結果 地形 地質の特徴による 文献 10 に示された資料から推定 中部 南部の括弧内の活動度は 文献 3 6による 活動時期は 文献 などに示された資料から推定 文献 9 に示された資料から推定 断層の長さから推定 断層の長さから推定 文献 9 に示された資料から推定 (4) 過去の活動区間 3 断層帯の将来の活動 北部 中部及び南部の3 区間 過去の活動時期から 推定 (1) 将来の活動区間活動区間 3 区間 ( 過去の活動区間と同じ ) 及び活動北部と中部または中部と南部が同時に活動す時の地震る可能性もある の規模断層帯全体が同時に活動する可能性もある 過去の活動などから推定 地震の規模及びずれの量 北 部 : 地震規模 M7.6 程度 ずれの量 4-6m 程度 中 部 : 地震規模 M6.6 程度 ずれの量 1m 程度 南 部 : 地震規模 M7.6 程度 ずれの量 3-4m 程度 北中部 : 地震規模 M7.8 程度 中南部 : 地震規模 M7.8 程度 断層帯全体が活動する場合 : 地震規模 M8.2 程度 地震の規模は断層の長さから推定 ずれの量は 北部を過去の活動から推定した以外は 断層の長さから推定

19 表 2 柳ヶ瀬 関ヶ原断層帯主部 ( 北部 ) の将来の地震発生確率等 項 目 将来の地震発生確率等 ( 注 4) 信頼度 ( 注 5) 地震後経過率 ( 注 6) 今後 30 年以内の地震発生確率今後 50 年以内の地震発生確率今後 100 年以内の地震発生確率今後 300 年以内の地震発生確率 b 備 考 発生確率及び集積確率は文献 13 による 集積確率 ( 注 7) 表 3 浦底 - 柳ヶ瀬山断層帯の特性項目特性信頼度根拠 ( 注 2) ( 注 3) 1 断層帯の位置 形状 (1) 浦底 - 浦底断層 ウツロギ峠 ( 断層 ) 池河内断層 文献 2,6による 柳ヶ瀬山柳ヶ瀬山断層断層帯を構成する断層 (2) 断層帯地表における断層帯の位置 形状文献 6による 数値はの位置 形断層帯の位置図 2から計測 形状は状 ( 北端 ) 北緯 東経 図 2を参照 ( 南端 ) 北緯 東経 長さ 約 25km 地下における断層帯の位置 形状長さ及び上端の位置地表での長さ 位置と同じ上端の深さ 0km 一般走向 N50 W 傾斜ほぼ垂直 ( 地表近傍 ) 上端の深さが 0km であることから推定 一般走向は断層帯の北端と南端を直線で結んだ方向 ( 図 2 参照 ) 傾斜は 文献 2 6 などに示された音波探査結果 地形の特徴及び断層露頭から推定 (3) 断層のずれの向きと種類 幅 約 15km 幅は 断層面の傾斜と地震発生層の深さから推定 地震発生層の深さの下限は 15km 程度 左横ずれ断層 文献 2 6などに示された音波探査結果 地形 地質の特徴による

20 2 断層帯の過去の活動 (1) 平均的な平均変位速度ずれの速度 (2) 過去の活最新活動時期動時期 不明 ( 活動度 B-C 級 ) 不明本断層付近では いくつかの被害地震の記録があるが いずれも本断層帯の活動との関係は不明 括弧内の活動度は文献 3 6 による 文献 8 による (3)1 回のず 1 回のずれの量 2m 程度 ( 左横ずれ成分 ) 断層の長さから推定 れの量と平均活動平均活動間隔 不明 間隔 (4) 過去の活活動区間 断層帯全体で1 区間 断層の位置関係 形状 動区間 などから推定 3 断層帯の将来の活動 (1) 将来の活動区間断層帯全体で1 区間活動区間及び活動地震の規模及びずれの量時の地震地震規模 M7.2 程度の規模ずれの量 2m 程度 ( 左横ずれ成分 ) 断層の位置関係 形状などから推定 断層の長さから推定 断層の長さから推定 ( 注 1) 柳ヶ瀬 関ヶ原断層帯主部 ( 中部 南部 ) 及び浦底 - 柳ヶ瀬山断層帯では 平均的なずれの速度を具体的に示すことはできないが 活断層の活動の活発さの程度 すなわち活動度 ( 松田, 1975) は推定できるので それを示した 活動度が A の活断層 1 千年あたりの平均的なずれの量が 1m 以上 10m 未満であるものをいう 活動度が B の活断層 1 千年あたりの平均的なずれの量が 0.1m 以上 1m 未満であるものをいう 活動度が C の活断層 1 千年あたりの平均的なずれの量が 0.01m 以上 0.1m 未満であるものをいう ( 注 2) 信頼度は 特性欄に記載されたデータの相対的な信頼性を表すもので 記号の意味は次のとおり : 高い : 中程度 : 低い ( 注 3) 文献については 本文末尾に示す以下の文献 文献 1: 福井県 (1997) 文献 2: 海上保安庁 (1980) 文献 3: 活断層研究会編 (1991) 文献 4: 武藤ほか (1981) 文献 5: 中田 今泉編 (2002) 文献 6: 岡田 東郷編 (2000) 文献 7: 杉山ほか (1993) 文献 8: 宇佐美 (2003) 文献 9: 山本 木下 ( 私信 ) 文献 10: 山本ほか (1996) 文献 11: 山本ほか (2000) 文献 12: 吉岡ほか (1998) 文献 13: 地震調査研究推進本部地震調査委員会 (2001) ( 注 4)

21 評価時点はすべて 2004 年 1 月 1 日現在 は 10-3 % 未満の確率値を示す なお 計算に当たって用いた平均活動間隔の信頼度は低い () ことに留意されたい ( 注 5) 地震後経過率 発生確率及び現在までの集積確率 ( 以下 発生確率等 ) の信頼度は 評価に用いた信頼できるデータの充足性から 評価の確からしさを相対的にランク分けしたもので a から d の 4 段階で表す 各ランクの一般的な意味は次のとおりである a:( 信頼度が ) 高い b: 中程度 c: やや低い d: 低い ( 注 6) 最新活動 ( 地震発生 ) 時期から評価時点までの経過時間を 平均活動間隔で割った値 ( 注 7) 前回の地震発生から評価時点までに地震が発生しているはずの確率

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