Microsoft Word - 耳鼻_2002

Size: px
Start display at page:

Download "Microsoft Word - 耳鼻_2002"

Transcription

1 耳鼻咽喉科卒業試験 (2002 年度 ) (1) ( 症例 ):69 歳 男性現病歴 :1999 年 11 月 声門下型喉頭癌 (T3N0M0 扁平上皮癌) で化学療法 (Cisplation+5-FU) と放射線療法 (70Gy) の併用療法を施行 2002 年 2 月に再発 今回の検査所見 CT MRI 頸部エコー上: 頸部リンパ節転移を認めず 喉頭外浸潤なし 骨シンチグラム : 転移 (-) 血液検査 : 正常値 血清 Ca 12.1(mg/dl) (8.8~10.1) 血清 P 2.1(mg/dl) (2.6~4.4) 遊離 T3 2.88(pg/ml) (2.79~4.04) 遊離 T4 0.96(ng/dl) (0.85~1.61) TSH 0.30(μIU/ml) (0.63~3.89) SCC 0.9 (1.5 以下 ) 他の血液 生化学 尿検査値は正常 設問 1 この症例では骨転移は無いと考えられる 高 Ca 血症の原因と考えられる疾患を2つ挙げなさい その後の検査でインタクト PTH 140(pg/ml) (10~65) PTHrP-C 末端 22.0(pmol/l) (13.8~55.3) ( 副甲状腺ホルモン関連蛋白 -C 末端 ) と判明した 最も考えられる疾患を記しなさい ( 解答 ) 高 Ca 血症を起こす原因として 1 原発性副甲状腺機能亢進症 2 悪性腫瘍 ( 扁平上皮癌等に多い ) の2つがまず考えられる 副甲状腺ホルモン関連蛋白 (PTHrP) は 141 個のアミノ酸で構成される癌由来のペプチドホルモンで 骨 腎に存在するPTH 受容体と結合し PTH 様作用を発揮して 高 Ca 血症を惹起する因子の一つと考えられている この症例ではPTHrPの値は低く 高 Ca 血症は悪性腫瘍に由来しないと考えられる PTH の値が高く 骨転移がないことからも 1の原発性副甲状腺機能亢進症が最も考えられる 設問 2 高 Ca 血症症例では耳鼻咽喉科以外を受診することが多い この場合の最も考えられる症状 所見を2 つあげなさい ( 解答 ) 消化器症状 : 悪心 嘔吐 (Ca により ガストリン し 潰瘍を形成する ) 尿路系症状 : 口渇 多飲 多尿 (Ca は腎集合管において ADH 作用を阻害して多尿をきたす 他に 尿路結石 ) 循環器症状 : 高血圧 QT 短縮

2 神経症状 : イライラ感 うつ傾向 意識障害 以上から 2 つ 設問 3 悪性腫瘍が原因で高 Ca 血症をきたす病態は ( 1 ) 症候群と呼ばれ この症候群の頻度の高い他 の所見として ( 2 ) 増多症がある ( 解答 ) 1 傍 ( 悪性 ) 腫瘍症候群 paraneoplastic syndrome 2 赤血球悪性腫瘍が PTH 様の物質を出して高 Ca 血症になるが 同時にエリスロポエチン様の物質も出し 多血になる (2) 喉頭癌について正しいのはどれか (1). 喉頭摘出後の発声法として 食道発声がある (2). 声帯の固定があると TNM 分類では T2 となる (3). 声門癌は転移しやすいため 声門上癌と比較して予後が悪い (4). 喉頭癌の主症状である嗄声は 反回神経麻痺で生じることが多い (5). 早期癌に対しては 放射線治療が第一選択となることが多い a (1)(2) b(1)(5) c(2)(3) d(3)(4) e(4)(5) ( 正解 )b (1) 代用音声として 食道発声 人口喉頭がある (2) 声帯の固定があると T3 になる (3) 声門癌はリンパ節転移はまれなので 喉頭癌の中で最も予後良好 転移しやすいのは声門上癌 (4) 声帯が傷害されることでおこる (5) 中期癌には喉頭部分摘出術 進行癌には喉頭全摘出術である (3) 上咽頭癌について正しいのはどれか (1). 疫学的に香港 台湾 中国南部に罹患率が高い (2). この腫瘍は human papilloma virus との関係が深い (3). この癌は若年者にはまず認められない (4). 一次治療としては手術が主体となる (5). 初発症状として頸部腫脹 難聴 耳閉感で来院することも多い a (1)(2) b(1)(5) c(2)(3) d(3)(4) e(4)(5) ( 正解 )b (1). 中国南部 東南アジア系に多い (2).EB ウイルスとの関係が深い (3). この癌は若年者にもあり 若年者で多発する頸部腫瘤の例では悪性リンパ腫とともにこの腫瘍を疑う

3 (4). 放射線治療が第一選択 (5). 自覚症状は鼻出血 鼻閉 耳閉感 頸部腫瘤が主である (4) 上顎洞癌について正しいのはどれか (1). 頭頸部癌の中でも増加の著しい癌腫である (2). 鼻出血 鼻閉などの症状が出現しにくく 早期診断が困難である (3). 一側性副鼻腔炎との鑑別が重要である (4). 転移しやすく 死因は遠隔転移死が多い (5). 治療法としては手術しかない a (1)(2) b(1)(5) c(2)(3) d(3)(4) e(4)(5) ( 正解 ) c (1). 頭頸部癌の中で唯一減少傾向にある ( 衛生状態や栄養状態のため ) (2). 上顎洞は骨壁に囲まれており 腫瘍が進展 浸潤するまで自覚症状が現れにくい (3). (4). 転移しにくい (5). 化学療法 ( 浅側頭動脈より動注 ) 放射線療法 手術の三者併用療法が行われる (5) 舌癌について正しいのはどれか (1). 女性に多い (2). 好発年齢は 50~60 歳である (3). 頸部リンパ節転移のコントロールが問題となることが少なくない (4). 舌正中に発生頻度が高い (5). 治療法は手術しかない a (1)(2) b(1)(5) c(2)(3) d(3)(4) e(4)(5) ( 正解 )c (1). 男性に多い 男女比 2:1 (2). 好発年齢は 50~60 歳である (3). 舌はリンパ管網が豊富で 早期にリンパ節転移を起こしやすい (4). 舌縁が約 90% を占める (5). 放射線療法 ( 外照射 組織内照射 ) と手術療法がある (1)~(5) 担当 : 五島佳子

4 (6) 次の中で誤っているのはどれか (1) 上咽頭癌の治療の原則は手術による全摘である (2) 上咽頭癌では滲出性中耳炎を併発することがある (3) 下咽頭癌では初期症状として一側梨状陥凹の唾液貯留がある (4) 下咽頭癌は放射線に感受性がある (5) 下咽頭癌は男女の発生比率が約 10:1である a (1)(2) b (1)(5) c(2)(3) d(3)(4) e(4)(5) ( 正解 ) b ( 解説 ) (1) 上咽頭癌は大半が低分化型の扁平上皮癌であり 放射線感受性が比較的良好なので 放射線照射を第一選択とする 〇 (2) 上咽頭癌の症状としては 頚部リンパ節腫脹 滲出性中耳炎 鼻出血 脳神経 ( 特にⅤ Ⅵ) などがある 〇 (3) 間接喉頭鏡やファイバースコープで観察すると 癌でえぐれた患側の梨状陥凹に唾液が貯留した所見 pooling が認められ これより本症を疑うことができる 〇 (4) 下咽頭癌の95% 以上が高分化型の扁平上皮癌である (5) 下咽頭癌全体では男女の発生比率は2~4:1となっている (7)40 歳女性 激しい回転性眩暈で救急外来を受診した 眩暈と共に右耳の耳閉感が出現した 純音聴力検査で右低音部の感音性難聴を認めた 考えられる診断はどれか (3つ) a 突発性難聴 b メニエール病 c 前庭神経炎 d 外リンパ瘻 e 良性発作性頭位眩暈症 ( 正解 ) a b d ( 解説 ) 末梢性前庭性眩暈 ( 内耳と前庭神経の障害に起因する ) では原則として片側性であり多くは急性に発症する この場合激しい回転性眩暈をきたし さらには蝸牛症状 ( 感音性難聴や耳鳴 ) を合併する しかし例外的に前庭神経炎と良性発作性頭位眩暈症では蝸牛症状はみられない (8) 温度眼振検査 ( カロリック検査 ) は主にどの部分の機能を反映するか a 前半規管 b 卵形嚢 c 外側半規管 d 蝸牛 e 後半規管 ( 正解 ) c

5 ( 解説 ) 温度眼振検査 (caloric test) は 30 の冷水と44 の温水を片側ずつ外耳道に注入し 眼振を観察する この時に 30 の枕を当てがい 外側半規管を垂直にした状態をとらせると 眼振が最も起こりやすくなる なお この検査では左右の外側半規管の機能を個別に評価できる 左耳に冷水を入れると 右に向かう眼振が起こる 左耳に温水を入れると 左に向かう眼振が起こる 右耳に冷水を入れると 左に向かう眼振が起こる 右耳に温水を入れると 右に向かう眼振が起こる (9) 聴覚器官について誤まっているのはどれか (2つ) a ライスネル膜は前庭階と蝸牛管を隔てる膜である b 高い音は蝸牛頂近くで感じられる c アブミ骨は前庭窓についている d 音刺激は下丘を経て聴覚中枢に達する e 内有毛細胞は3 列に並んでいる ( 正解 ) b e ( 解説 ) 〇 a. 蝸牛管と前庭階は Reissner 膜 蝸牛管と鼓室階は基底板によって仕切られる b. 蝸牛管の最大振幅部位は音の周波数で異なっている 低音の場合は蝸牛の頂上近くで 高音では蝸牛の底近くで らせん膜が最もよく振動する 〇 c. 鼓膜と前庭窓をつなぐように3つの耳小骨が連鎖している それらは鼓膜側からツチ骨 キヌタ骨 アブミ骨の順になっている アブミ骨は頭 脚 底に分かれ 底は前庭窓 ( 卵円窓 ) にはまり込んでいる 〇 d. 聴覚伝導路は Corti 器 ( らせん器 ) らせん神経節 橋の蝸牛神経節 外側毛帯を上行 中脳の下丘 視床の内側膝状帯 側頭葉の Heschl 回である e.corti 器には3 列の外有毛細胞と1 列の内有毛細胞があり 蝸牛神経末端とシナプスしている (10)10 歳女児 学校の健康診断で難聴を指摘され精密検査を勧められた 純音聴力検査の結果 両側の中等度感音性難聴であったが聴性脳幹誘発反応 (ABR) は正常で 両側アブミ骨筋反射も見られた 診断はどれか (1つ) a 混合性難聴 b 中枢性難聴 c 突発性難聴 d 騒音性難聴 e 機能性難聴 ( 正解 ) e ( 解説 ) 機能性難聴では 純音聴力検査から高度または中等度の難聴の所見が得られるにもかかわらず聴性脳幹誘発反応 (ABR) の結果はほぼ正常となる なお アブミ骨筋反射の経路は蝸牛神経 蝸牛神経核 顔面神経核 アブミ骨筋神経であり この経路のどこが障害されてもアブミ骨筋反射は陰性となる その代表的な疾患として 顔面神経麻痺 伝音性難聴 後迷路性難聴が挙げられる

6 (11) 感染により内耳障害を最も起こしやすいものを二つ選べ a 帯状疱疹ウィルス b インフルエンザウィルス c EBウィルス d ムンプスウィルス e エイズウィルス (HIV) ( 正解 ) a d ( 解説 ) 感染によって内耳障害をきたすものとして 帯状疱疹ウィルス (Ramsay Hunt 症候群 ) ムンプスウィルス ( 流行性耳下腺炎 ) 胎児期の風疹やサイトメガロウィルスの感染 髄膜炎 内耳梅毒 麻疹などが挙げられる (12)7 歳男児 学校の健康診断にて右耳の難聴を指摘され 精密検査の目的で紹介された 純音聴力検査で伝音性難聴を示し インピーダンス オージオメトリ ( チンパノメトリ ) にてB 型を示した 診断はどれか (1つ) a 耳硬化症 b 突発性難聴 c 滲出性中耳炎 d 急性中耳炎 e 機能性難聴 ( 正解 ) c ( 解説 ) 選択肢のうち伝音性難聴をきたすのはa c dである これらのうちチンパノメトリで B 型を示すのはcの滲出性中耳炎である 滲出性中耳炎は5~6 歳の小児に好発する 耳管狭窄や耳管開放によって上咽頭の細菌が中耳腔に送り込まれて発症すると考えられており 鼻 副鼻腔炎 アデノイド増殖症 上咽頭腫瘍に合併しやすい (13) 正しいものの組み合わせを記せ (1) 喉頭を形成する軟骨は全て硝子軟骨である (2) 内喉頭筋は前筋以外は反回神経の最終枝である下喉頭神経により支配される (3) 喉頭の知覚神経は上喉頭神経外枝である (4) 声門上部はリンパ網の発達がよく喉頭蓋前間隙から 上 中深頚リンパ節に注ぎ この部 分の癌は転移しやすい (5) 間接喉頭鏡検査の場合 アー と発声させると喉頭が挙上し 声帯の観察が容易になる A: (3) のみ B: (2) (3) (4) C: (2) (4) D: すべて E: (1) (2) (5) ( 正解 ) B ( 解説 ) (1) 喉頭を形成する軟骨は 喉頭蓋軟骨 ( 弾性軟骨 ) 甲状軟骨( 硝子軟骨 ) 輪状軟骨( 硝子軟骨 ) 披裂軟骨 ( 弾性軟骨 ) の4つである 〇 (2) 喉頭は迷走神経の枝である上喉頭神経と下喉頭神経 ( 反回神経 ) が支配している 下喉頭神経は輪状甲状筋 ( 内喉頭筋の前筋 ) 以外の内喉頭筋を支配している

7 〇 (3) 上喉頭神経は上喉頭の知覚と輪状甲状筋の運動を支配する 〇 (4) 逆に声門癌はリンパ網が少ないため この部分の癌は転移しにくい (5) 間接喉頭鏡で発声すると声帯が振動しながら閉まってくるので その動きや形態を観察する (6)~(13) 担当 : 権藤眞一郎 (14) 正しいものの組み合わせを記せ (1) 急性声門下喉頭炎 ( 仮性クループ ) は予後良好であるので 気管内挿管や気管切開の必要はない (2) 急性喉頭蓋炎は欧米では小児に多く 日本人では成人に多い (3) 喉頭麻痺の場合 麻痺が改善しなければ嗄声は改善しない (4) 喉頭膜様部の中央部すなわち声帯の前方 1/3 の部分は 発声時もっとも振動し 声帯結節ができやすい (5) 小児声帯結節と成人声帯結節では治療方針が異なる A: (4) のみ B: すべて C: (1) (2) (5) D: (2) (4) (5) E: (2) (3) (4) 正解 : D 出題ポイント : 喉頭の疾患についての問題選択肢考察 (1) 急性声門下喉頭炎の治療において最も大切なことは気道の確保であり 呼吸困難が高度ならば気管内挿管や気管切開も必要となる (2) そのとおり (3) 上肢や頸部に力を込めることで声門閉鎖不全の改善を目指す Pushing 法などが有効な場合がある (4) 発声時に振幅のもっとも大きい声帯膜様部のほぼ中央 ( 声帯全長の前 1/3 の部分 ) に 多くの場合両側性に生じる結節様の無茎性隆起を声帯結節という (5) 小児声帯結節は 多くの場合自然治癒するため 原則として保存的治療を行う ( 大声で怒鳴ることをやめると自然に治まる ) 一方 成人声帯結節では音声治療( 声の安静と発声法の矯正 ) を行うが 早期改善を希望する場合 効果がおもわしくない場合には手術的治療を行う (15) 正しいものの組み合わせを記せ (1) 声帯ポリープはすぐ手術をする必要がある (2) 若年型喉頭乳頭腫は多発性であることが多い (3) 成人型喉頭乳頭腫は悪性化しない (4) 喉頭の位置は年齢によって変化しない (5) 外喉頭筋は発声時や嚥下時に喉頭の上下動を行う筋肉である A: (2) (5) B: (2) (4) (5) C: すべて間違い D: (5) のみ E: (3) (4) (5)

8 正解 : B 出題ポイント : 喉頭の疾患および解剖についての問題選択肢考察 (1) まずは 発声指導 吸入療法 禁煙指導などの保存的療法をこころみる (2) 20 歳未満で発症した喉頭乳頭腫は 多発性 深在性に発生することが多く 再発が多いのが特徴 (3) 成人型喉頭乳頭腫はまれに悪性化する (4) 喉頭は第 4~7 頸椎の高さで 下咽頭と気管の間を宙に釣られた形で存在する (5) そのとおり (16) 口蓋扁桃の病巣感染症について間違いはどれか a. 慢性扁桃炎自体の症状は軽微である b. 二次疾患として掌蹠膿胞症を来すことがある c. 二次疾患として IgA 腎症を来すことがある d. 口蓋扁桃摘出術の適応である e. 誘発試験や打ち消し試験は 診断確定に不可欠である 正解 : e 出題ポイント : 病巣感染症についての問題 病巣感染症とは 身体のどこかに限局した慢性の感染性炎症病巣があり それ自体はほとんど無症状か軽微な症状を呈しているにすぎないのに 原病巣から離れた諸臓器に反応性の器質的あるいは機能的障害 ( 二次疾患 ) をおこすもの と定義される 選択肢考察 a 慢性扁桃炎自体の症状はほとんどないか 咽頭違和感 熱感 慢性微熱など軽微であることが多い. b. そのとおり c. そのとおり 他に 腎疾患としては糸球体腎炎をきたすこともある d. 口蓋扁桃の病巣感染症に対する治療は 陰窩洗浄 口蓋扁桃摘出術である e. 誘発試験が必ずしも確定診断とはならない 誘発試験陰性であっても 扁桃との関係 ( 扁桃炎症時に一致した症状の悪化 ) がみとめられれば病巣感染を考える 扁桃マッサージ法 超短波法 ヒアルロニダーゼ法など 誘発試験は診断確定に有用であるが 症状を悪化させる恐れがあるため 打ち消し試験を行うという方法もある (17) 嚥下について間違いはどれか a. 嚥下の第 Ⅰ 期は口腔期で 主体は舌運動である b. 嚥下の第 Ⅱ 期は咽頭期で 主体は嚥下反射である c. 嚥下の第 Ⅲ 期は食道期で 主体は食道蠕動である d. 嚥下反射は 舌咽神経 延髄 迷走神経 の反射である 正解 : e

9 出題ポイント : 嚥下についての問題選択肢考察 a. 嚥下の第 Ⅰ 期は口腔期で 随意運動による食塊の口腔から咽頭への移動 b. 嚥下の第 Ⅱ 期は咽頭期で 嚥下反射による食塊の咽頭から食道入口部への移動 c. 嚥下の第 Ⅲ 期は食道期で 蠕動運動と重力による食塊の食道入口部から噴門への移動 d. そのとおり e. 嚥下訓練には水よりも粘調度の高いものが適している 水は嚥下しにくい食物の1つである 摂食 嚥下障害がある場合の食べやすい食品の条件は 1 密度が均一 2 適当な粘度があってバラバラになりにくい3 口腔や咽頭を通過するとき変形しやすい4べたついていないなど 嚥下訓練には 食物を使わない間接的訓練と食物を使う直接的訓練とに分けられる (18) アデノイド ( 咽頭扁桃の肥大 ) によって起こり得る病体として不適切なものはどれか a. 鼻閉 b. 睡眠時無呼吸 c. 滲出性中耳炎 d. 鼻出血 e. 夜尿症 正解 : d 出題ポイント : アデノイドの症状選択肢考察 a. アデノイドによって後鼻孔が閉塞され 鼻閉を生じる b アデノイドは小児の睡眠時無呼吸の主要な原因であり 症状には睡眠時の激しいいびき 無呼吸 昼間の傾眠等を呈する. c. アデノイドを有する患児では滲出性中耳炎や反復性中耳炎の罹患率が高い アデノイドが病原菌の供給源になっていること アデノイドによる耳管機能障害が原因と考えられている d. 咽頭扁桃は鼻咽頭にある扁桃組織で 鼻出血の原因とはならない 後鼻孔が閉塞され 鼻腔の換気不良を招くことにより 鼻甲介や鼻粘膜のうっ血腫張をきたすことはある e. アデノイドを有する患児では 上気道閉塞によって睡眠時無呼吸となり 睡眠が浅くなるために 夜尿症 夜驚症 悪夢の原因となる (19) 50 歳男性 頭蓋単純エックス線撮影正面で 左上顎洞に異常陰影があり 内側壁の一部に骨欠損を認める 考えられる疾患はどれか (3 つ ) (1) 真菌性上顎洞炎 (2) 急性上顎洞炎 (3) 歯性上顎洞炎 (4) 上顎癌 (5) 術後性上顎嚢胞

10 正解 : (1) (3) (5) 出題ポイント : 一側性の上顎洞陰影の鑑別診断選択肢考察 (1) ほとんどはアスペルギルスで ムコール カンジダがこれに続く 主に一側性におこる 鼻腔内に乾酪性物質 壊疽性肉芽芽あり ときに骨欠損を認める (2) 完全に片側のみということは少なく 骨破壊はほとんど見られない (3) う歯 歯槽膿漏の歯根炎 根尖肉芽腫より上顎洞に炎症が波及して発症する 一側性のことが多く 第一大臼歯が原因歯であることが多い 骨欠損は起こらない (4) 扁平上皮癌が多く 浸潤性の骨破壊をきたす (5) 上顎洞手術後 長期間 ( 十 ~ 数十年 ) を経て術後の上顎洞内にのう胞が発生し 頬部に疼痛 腫脹をきたす 犬歯窩開窓部の骨欠損とのう胞による骨の圧迫壊死による骨欠損を認める (20) 鼻出血について正しいものはどれか (1つ) (1) Kiesselbach 部位からの出血は稀である (2) 鼻咽腔線維腫は女性に多い (3) 鼻腔上部からの出血は顎動脈分岐からの出血が多い (4) べロックタンポンを使用する際は中耳炎に注意する 正解 : (4) 出題ポイント : 鼻出血についての知識を問う問題選択肢考察 (1) Kiesselbach 部位からの出血が多い (2) 思春期の男性に多い (3) 鼻腔の上部 1/3 は前後篩骨動脈から血液を供給される (4) 鼻出血用バルーン ベロックタンポンは耳管咽頭口を閉鎖するため中耳炎をきたすことがあるので 注意する (21) 中鼻道に開口する副鼻腔または管腔はどれか (1) 上顎洞 (2) 蝶形骨洞 (3) 耳管 (4) 鼻涙管 正解 : (4) 出題ポイント : 鼻腔の解剖についての問題

11 選択肢考察 上 中 下鼻道に存在する主な構造物後部篩骨蜂巣の自然口上鼻道蝶形骨洞の自然口 ( 蝶篩陥凹 ) 嗅裂には嗅神経が分布前頭洞の自然口 ( 鼻前頭管に開口 ) 前部篩骨蜂巣の自然口上顎洞の自然口 ( 篩骨漏斗に開口 ) 中鼻道半月裂孔鈎状突起篩骨胞下鼻道鼻涙管の開口部 (1) (2) (3) (4) (14)~(20) 担当 : 斉藤舞

12 耳鼻咽喉科卒業試験再現 2003 年 1) 外耳道 中耳の機能について誤っているものを一つ選べ 槌骨とあぶみ骨の面積比の違いは音圧を増幅している 槌骨ときぬた骨はてこを利用して音圧を増幅している 耳管の機能としては音圧を増幅することができるのみである 2) 耳鏡で観察することができるものを二つ選べ a. つち骨 b. あぶみ骨 c. きぬた骨 d. 卵円窓 e. 光雄 3) 鼻鏡診で観察できるもの ( 過去問と同一問題 ) 4) アレルギーの三徴候でないものを全て選べ くしゃみ 水溶性鼻汁 鼻閉 結膜掻痒感 5) めまい+ 低音障害型感音性難聴の 30 代半ばの女性で考えられないもの 突発性難聴 メニエール病 良性発作性頭位眩暈 前庭神経炎 6) 耳硬化症できたさないものを全て選べ Schwaltze 徴候 鼓膜穿孔 Willis 錯聴 Carhart notch 7) 伝音性難聴をきたすものを全て選べ 耳硬化症 耳小骨奇形 真珠腫性中耳炎 心因性難聴 突発性難聴 8) 咽頭の痛みを自覚し その後 嚥下痛 声のかすれが3~4 日で増悪してきた中年女性 問診で重要なものを選べ 頚部 CT 胸部 X 線 血液検査 咽頭の検査 喉頭の検査 9) 突然 声のかすれを自覚した 30 代女性 次第に嚥下時にむせるようになった 喉頭鏡では一側の声帯の固定がみられた 必要な検査を全て選べ 頚部 CT 胸部 CT 下位脳神経障害の検索などを含む5つから 10) 上咽頭癌の問題 ( 過去問通り ) 11)7 歳子供が難聴を訴えたときの検査を3つ選べ モーロー反射 純音聴力検査 ティンパノメトリー 咽頭観察 条件詮索反応聴力検査

13 12) 舌癌 ( 過去問通り ) 13) 副鼻腔の問題 14) 声帯ポリープ関連の過去問とほぼ同じ問題 15) 喉頭の炎症 ( 声門下喉頭炎や喉頭蓋炎 ) に関する過去問とほぼ同じ問題 16) 嚥下について間違いはどれか ( 過去問とほぼ同じだが Ⅱ 期が喉頭期を とする ) 17) 嗅覚障害をきたすものを選べ 慢性副鼻腔炎 アレルギー性鼻炎などから 18) 誤っているものを選べ 鼻茸は真菌性副鼻腔炎で起こる を とする ( 多分 ) 19) 頭頸部癌で重複癌の発生する部位で多いものを3つ選べ 食道 頭頸部 肺癌 皮膚 生殖器から 20) 頭頸部癌で転移しやすい場所を選べ ( 過去問通り ) 21) 頭頸部癌について正しいものを選べ 1cm の頭頸部癌は生物学的に単一細胞である 頭頸部癌は進行が早く予後不良である 全体の感想 難化傾向がみられた 何個選択すればいいのかが記載されておらず 選択に苦しむ問題が少なくなかった 症例問題は問題作成者が求める解答を導くのは難しいと思われる 試験前の情報 ~ML より 形式は去年と相当似通ってるそうです 出題者は主にクルズスを担当した先生方 + 教授だそうです 全て選択式です 過去問も含まれているそうですが 新作問題のほうが多いらしいです 耳鼻科としても落とす気はないし 例年通りやってくれれば誰も落ちないだろうとのことですが 60 点に達しなければ落とすことになるだろうともおっしゃっていました

14 耳鼻咽喉科卒業試験再現 2003 年解答 2002 年の問題は回収されてしまったらしく 2001 年の耳鼻科卒試委員が思い出してくれたものを載せています 1) 外耳道 中耳の機能について誤っているものを一つ選べ 槌骨とあぶみ骨の面積比の違いは音圧を増幅している ( ) 槌骨ときぬた骨はてこを利用して音圧を増幅している ( ) 中耳のおもな働きは伝音であり 音圧の増強作用は1 耳小骨のてこ比で 2.5dB 2 鼓膜とあぶみ骨底板の面積比で 25dB の合計約 30dB です 耳管の機能としては音圧を増幅することができるのみである ( ) 通常は閉鎖しているが 口蓋帆張筋の働きによって嚥下時に開き 鼓室内と大気圧を一定に保つ 管腔粘膜は線毛円柱上皮で 鼓室内の分泌物を咽頭に運ぶ働きがある 2) 耳鏡で観察することができるものを二つ選べ外耳道 鼓膜の診察は 耳鏡 乾電池式耳鏡 耳顕微鏡を用いる 正常鼓膜は半透明の白い膜で中心部が最も深く周辺部が浅く 弛緩部より緊張部のほうが深く傾斜し つち骨柄 短突起 光錐が観察できる 外耳道軟骨道には毳毛があり 耳垢が多くみられる a,e( 去年の人は光雄と書いていたんだが光錐のことなのだろうか ) 3) 鼻鏡診で観察できるもの 過去問と同一 とあるが そのような問題は見当たらないので解説しますと 前鼻鏡検査には第一頭位と第二頭位があり 第一頭位で観察できるもの 総鼻道 下鼻甲介 下鼻道 鼻中隔下部第二頭位で観察できるもの 下鼻甲介上方 中鼻甲介 中鼻道 嗅裂 鼻中隔上部 4) アレルギーの三徴候でないものを全て選べ アレルギー性鼻炎の3 徴は くしゃみ発作 水様性鼻漏 鼻閉 です 通年性の抗原がハウスダスト ダニで季節性の抗原が花粉です 機序はⅠ 型アレルギーと同様ですのでご存知でしょうから割愛します 鼻鏡所見としては鼻粘膜蒼白浮腫やポリープを認めます 抗原検査として 特異的 IgE の検出 (RAST) 皮内反応 スクラッチテスト 鼻粘膜誘発反応があります 治療は原因抗原からの回避 および抗ヒスタミン薬 抗アレルギー薬内服 局所ステロイド剤の点鼻 手術 ( 広範下鼻甲介粘膜切除 ) 合併症は気管支喘息(20-30%) 結膜掻痒感 ( ) 5) めまい+ 低音障害型感音性難聴の 30 代半ばの女性で考えられないものめまい+ 感音性難聴より 内耳の障害が考えられる 各疾患について簡単に解説すると

15 突発性難聴 : 内耳の脳溢血による 突発性に片側性の高度感音性難聴を呈する 内耳障害が強ければ 末梢の回転性めまいを伴う ただし 反復しないのが Meniere との違い Meniere 病 : 内リンパ水腫による 症状は末梢性の回転性めまい ( 閉眼により増悪 Vertigo) 感音性難聴 耳鳴り ( 聴覚補充現象陽性 ) これらの症状が反復し 中枢神経疾患を除外できること 検査としてグリセロール内服 フロセミド静注で軽快する 良性発作性頭位眩暈症 : 耳石器の疾患 ある特定の頭位をとると 数秒間の激しいめまいを訴える 難聴 耳鳴を伴わない 中枢神経症状もない 前庭神経炎 : 前庭神経へのウイルス感染と考えられている 激しい回転性めまい発作が突然起こり 悪心 嘔吐を伴う 難聴 耳鳴 耳閉塞感などは全く随伴しない 発症時から健側の自発眼振が認められる 答えは良性発作性頭位眩暈症 前庭神経炎 ( ) 6) 耳硬化症できたさないものを全て選べ 耳硬化症 : アブミ骨底固着がおこりアブミ骨の可動性がなくなる中耳疾患 症状 伝音性難聴(A-B gap 有り ) Willis 錯聴 ( うるさい場所のほうがよく聞こえる ) Schwartz 徴候 ( 鼓膜岬が血管拡張するため赤色に見える ) 所見 Carhart の凹み (Carhart s notch): 純音聴力検査で 2000Hz 付近で骨伝導低下 治療 アブミ骨手術 答えは鼓膜穿孔 ( ) ちなみに Carhart の凹みは 鼓膜が凹むことではありません! 7) 伝音性難聴をきたすものを全て選べ 伝音性難聴 音を 伝える 異常であるから 中耳の疾患である 中耳性の疾患を選べばよい 答えは 耳硬化症 耳小骨奇形 真珠腫性中耳炎である 8) 咽頭の痛みを自覚し その後 嚥下痛 声のかすれが 3~4 日で増悪してきた中年女性 問診で重要なものを選べ 問診というか 行うべき検査 と考えていいと思います 咽頭の痛み 嚥下痛 嗄声をきたしていることから 考えられるのは下咽頭癌 ( 梨状陥凹癌 ) 急性喉頭炎 喉頭癌 ( 声門癌 声門上癌 ) など 咽頭痛 嚥下痛はおもに咽頭でみられ 嗄声はおもに喉頭の症候として見られることが多い これらの鑑別が必要である 下咽頭癌 喉頭癌とも間接喉頭鏡 ファイバースコピーを用いて それぞれ咽頭 喉頭を検査する必要があると思われる 急性喉頭炎に対しても ファイバースコープを用いて喉頭の発赤を確認する 頚部 CT は外来ですぐ行うべき検査ではない また 喉頭癌は喫煙と大いに関係あるため 胸部 X 線も有効であるがまず行うべき検査ではない 答えは咽頭の検査 喉頭の検査

16 9) 突然 声のかすれを自覚した 30 代女性 次第に嚥下時にむせるようになった 喉頭鏡では一側の声帯の固定が見られた 必要な検査を全て選べ 声のかすれ 嗄声 ( 下咽頭癌梨状陥凹癌および喉頭の病変 ) 次第に嚥下時にむせる 増悪する嚥下困難 ( 腫瘍か 嚥下障害はおもに咽頭の病変 ) よって 下咽頭癌梨状陥凹癌ではないか? と考える しかし一方で たとえば食道癌 ( 進行癌 ) の反回神経浸潤による嗄声や球麻痺による嚥下困難 嗄声も考慮に入れる必要がある 必要な検査全て であったら 記載はされていないが喉頭鏡 ファイバースコープ そして記載されている中では頚部 CT も確定診断に必要であると思われる また食道癌の浸潤の程度を見るために胸部 CT(?) 球麻痺(= 下部脳神経障害 ) の検索も必要であると思われる 10) 上咽頭癌の問題 ( 過去問通り ) 過去問通り とありますので 2002 年度 (3) または (6) と同一ということでしょうか 11) 7 歳子供が難聴を訴えたときの検査を3つ選べ まず 感音性難聴 伝音性難聴の鑑別を行うために純音聴力検査を行う必要がある また ティンパノグラムを行うことにより 伝音性難聴を鑑別することができる ( 例 : 滲出性中耳炎 B C 型, 耳硬化症 As 型 ) ので有用である また 幼児 (3-6 歳時 ) に多い難聴の原因として滲出性中耳炎があり これは咽頭扁桃 ( アデノイド ) が耳管咽頭開口部を圧迫し 耳管が閉塞され鼓室内圧が上昇し 滲出液が貯留することによると考えられている よって咽頭観察が必要であると思われる よって答えは 純音聴力検査 ティンパノグラム 咽頭観察 幼児を対象とした聴力検査として 条件詮索反応聴力検査 (COR) がある これは自覚的聴力検査において 子供は検査音に対する応答が出来なかったり不確実で 信頼のおける結果が得られないため 遊びながら聴覚を検査する方法である 具体的には 左右にスピーカーを置いて その上に光るぬいぐるみを置く 一方のスピーカーから大きな音を出し その1 秒後に同じ側のぬいぐるみを光らせる これを何回か繰り返すと 被検児は音のしたぬいぐるみを見るよう条件付けられる こうして 音をだんだん小さくしていって ついに音のするぬいぐるみを向かなくなった音圧を聴覚閾値とする この設問では必要ないと思われる 滲出性中耳炎 原因 耳管の閉塞により 中耳腔内に非化膿性滲出液が貯留 副鼻腔炎 耳管狭窄 ( アデノイド ) 上咽頭癌 急性中耳炎 アレルギー

17 症状 伝音性難聴(A-Bgap+) 鼓膜内陥 ( 耳管狭窄と同じ ) ティンパノメトリーで B 型 (C 型もある ) 治療 鼓膜テフロンチューブ挿入 など 12) 舌癌 ( 過去問通り ) 過去問通り とあるのでおそらく 2002 年度 (5) と同一だと思われます 13) 副鼻腔の問題 これしか情報がなかったのでどういう問題かはわかりかねます 14) 声帯ポリープ関連の過去問とほぼ同じ問題 2002 年度の (15) に近いという感じでしょうか 15) 喉頭の炎症 ( 声門下喉頭炎や喉頭蓋炎 ) に関する過去問とほぼ同じ問題 2002 年度の (14) に近いという感じでしょうかね 16) 嚥下について間違いはどれか ( 過去問とほぼ同じだが Ⅱ 期が喉頭期を とする ) 2002 年度の (17) に近いという感じですね 17) 嗅覚障害をきたすものを選べ 嗅覚障害は 大きく1 末梢性の嗅覚障害と2 中枢性の嗅覚障害に分けられる 1 末梢性嗅覚障害 1) 呼吸性嗅覚障害 : 嗅裂が閉鎖し嗅素が到達しないために においを感じない 鼻炎 副鼻腔炎などでの炎症性粘膜腫脹 鼻汁 良性 悪性腫瘍によるもの 原因の排除で嗅裂の閉塞が解消すると回復 おもな疾患は急性鼻炎 慢性鼻炎 慢性副鼻腔炎 上顎癌など アレルギー性鼻炎ではみられない 2) 嗅粘膜性嗅覚障害 : 嗅裂部の嗅細胞が障害を受け 嗅覚障害を起こす 篩骨洞炎などの炎症による障害 揮発性刺激性ガスによる障害 インフルエンザウイルスのよる障害 加齢による嗅細胞の減少などがある 感覚細胞障害のため回復しにくい 2 中枢性嗅覚障害嗅覚中枢が腫瘍 外傷などで障害を受けたもの 18) 誤っているものを選べ 鼻茸は真菌性副鼻腔炎で起こる を とする 問題がないので他の選択肢について何とも言えませんが 真菌性副鼻腔炎について ( 憶える必要なし!)

18 1. 上顎洞, 篩骨洞が好発部位 2. 糖尿病, 担癌患者, ステロイド使用, 免疫不全症候群などでおこりやすい 3. CT では石灰化や限局性高濃度領域がみられる 菌塊内で鉄やマンガンの凝集が起こるためである 4. T1WI や T2WI では, 低信号域を示すのが特徴である 鼻茸を生じるのは慢性 ( 細菌性 ) 副鼻腔炎である 症状 鼻閉( 分泌物 粘膜のうっ血や腫脹 鼻茸による ) 鼻漏( 膿性 粘液膿性 粘液性 ) 後鼻漏 頭痛 頭重感 嗅覚障害 記憶力減退 集中力散漫 ( 鼻閉による ) 前鼻鏡検査では粘膜の発赤 腫脹 中鼻道 嗅裂からの膿汁排泄 鼻茸形成を認める 19) 頭頸部癌で重複癌の発生する部位で多いものを3つ選べ 口腔癌 中 下咽頭癌に重複癌が多くみられる 頭頸部を除くと 多い順に食道 ( 特に上 下咽頭癌と よって内視鏡による検査が必要 ) 胃 肺( ほとんどの頭頸部癌は喫煙と関係しているため ) となっている おそらくもうひとつは 頭頸部との重複癌 だと思うのですが 20) 頭頸部癌で転移しやすい場所を選べ ( 過去問通り ) 過去問には載ってないのですが 場所 というのがまた曖昧な表現なのですが リンパ節転移でしたら頚部リンパ節転移が最多です 遠隔転移ということでしたら多い転移先臓器は 肺 肝臓 骨 脳となっています 21) 頭頸部癌について正しいものを選べ 1cm の頭頸部癌は生物学的に単一細胞である (?) すいませんこれはちょっと分かりかねます どなたか知っていたら教えてください 頭頸部癌は進行が早く予後不良である ( ) 頭頸部癌では 転移 (-) であるならば5 生率は 65% リンパ節および遠隔転移が見られた場合の5 生率は 35% 以下である 頭頸部癌は進行癌が多く予後が悪い (by 佃教授 )

19 耳鼻咽喉科卒業試験 2004 (1) 耳管の機能に関して正しいものを二つ選べ a 中耳内圧と外気圧との圧差を補正する b 内耳に伝えられた外リンパ液の振動を外に逃がす c 大音響によるアブミ骨筋の激しい振動をやわらげる d 中耳腔の感染を排除する e 中耳腔内の気体による鼓膜振動の抑制を減弱する a 嚥下運動により口蓋帆張筋を収縮させ 耳管を開口して圧差を補正する b c 顔面神経 アブミ骨筋神経 アブミ骨筋の収縮によって音響外傷を防ぐ d 耳管は上咽頭と鼓室をつないでいるが 耳管頬部で閉鎖することにより感染を防ぐ e これは乳突蜂巣の働きである 答え :a,d (2) 他覚的聴力検査の目的として正しいものを三つ選べ a 気導骨導差の測定 b 詐聴の診断 c 心因性難聴の診断 d リクルートメント ( 補充 ) 現象の測定 e 乳児の聴覚スクリーニング a 純音聴力検査 ( オージオグラム ) にて測定する b b,c は機能性難聴であり オージオグラムで難聴であるのに他覚的聴力検査では正常となるのが特徴 c d SISI テストや自己オージオグラムを行う e 他覚的聴力検査の一つである ABR( 聴性脳幹反応 ) を行う 答え :b,c,e (3) 耳鏡検査で観察できる部位はどれか 1) ツチ骨 2) キヌタ骨 3) アブミ骨 4) 卵円窓 5) 光錐 a 1),2) b 1),5) c 2),3) d 3),4) e 4),5) 外耳道 鼓膜の診察は 耳鏡 乾電池式耳鏡 耳顕微鏡を用いる 正常鼓膜は半透明の白い膜で中心部が最も深く周辺部が浅く 弛緩部より緊張部のほうが深く傾斜し つち骨柄

20 短突起 光錐が観察できる 外耳道軟骨道には毳毛があり 耳垢が多くみられる 答え :e (4)7 歳男児 学校の健康診断にて右耳の難聴を指摘され 精密検査の目的で紹介された 耳痛 耳漏は無い 純音聴力検査で伝音性難聴を示し インピーダンス オージオメトリー ( ティンパノグラム ) にて B 型を示した 診断はどれか?( 一つ ) a 耳硬化症 b 突発性難聴 c 滲出性中耳炎 d 急性中耳炎 e 機能性難聴 インピーダンス オージオメトリーは正常 感音性難聴で A 型を示す a As 型を示す b 感音性難聴であり A 型を示す c B 型または C 型を示す d e 他覚的聴力検査において機能性難聴は正常と同じ結果を示す A 型答え :c おまけの語呂ティンパノメトリーと対応疾患は? 天パー教師 死亡事故で明日は骨離断のアドバイス天パー ティンパノメトリー教 耳管狭窄症師 C 型 死 しん出性中耳炎亡 B 型 事故で 耳硬化症明日は As 型 骨離断の 耳小骨連鎖離断アドバイス Ad 型 (5) 次に挙げる検査のうち 平衡機能評価に用いられるものを選べ a 注視眼振検査 b カロリックテスト c スクラッチテスト d 書字検査

21 e チンパノメトリ a 前庭眼反射をみる b 三半規管の機能をみる c アレルギーの検査であり プリック法とも呼ばれる d 上肢の偏倚検査 e 鼓膜の張り具合を見る 難聴に対する検査答え :a,b,d (6) 不適切なものをあげよ 1) アレルギー性鼻炎では下鼻甲介が蒼白で浮腫状となる 2) 視神経管は蝶形骨洞の上外側壁を走ることが多い 3) 鼻中隔弯曲症では鼻閉は一側性である 4) 一側性副鼻腔炎では腫瘍の可能性も考慮する 5) 鼻出血の基本は圧迫である a 3) のみ b 1),2),3) c 1),2) d 全て e 2),3),4) 1) 正しい 2) 正しい 3) 片側性に左右の鼻腔が交互に詰まることが多い 4) 副鼻腔癌の中でも 90% 以上が上顎洞に発生する上顎癌である 5) アドレナリンを浸した綿球や Bellocq タンポンにより圧迫する 動脈性の出血に対しては電気凝固を行うこともある 答え :a (7) 自然口が中鼻道に開口している副鼻腔を挙げよ 1) 前頭洞 2) 上顎洞 3) 前篩骨洞 4) 後篩骨洞 5) 蝶形骨洞 a 3) のみ b 1),2),3) c 1),2) d 全て e 2),3),4) 前頭洞 上顎洞 前篩骨洞は中鼻道に開口する 後篩骨洞 蝶形骨洞は上鼻道に開口する 鼻涙管が下鼻道に開口する 答え :b (8) 慢性副鼻腔炎の手術で起こりうる合併症として不適切なものを一つ挙げよ a 失明

22 b 髄液鼻漏 c 眼窩内出血 d 複視 e 鞍鼻 a 眼窩損傷による b 硬膜損傷による c 眼窩損傷による d 眼窩損傷による e Wegener 肉芽腫症などに見られ 鼻骨が損傷されることによる 答え :e (9) 口蓋扁桃の病巣感染症について間違いはどれか a 口蓋扁桃とは離れたところに 反応性の二次疾患を引き起こす病態を言う b 扁桃炎自体の症状も比較的強い c 二次疾患として糸球体腎炎や掌蹠嚢胞症が知られている d 誘発試験や打消し試験は診断の参考になる e 口蓋扁桃摘出術の適応となる 出題ポイント : 病巣感染症についての問題 病巣感染症とは 身体のどこかに限局した慢性の感染性炎症病巣があり それ自体はほとんど無症状か軽微な症状を呈しているにすぎないのに 原病巣から離れた諸臓器に反応性の器質的あるいは機能的障害 ( 二次疾患 ) をおこすもの と定義される a そのとおり b 慢性扁桃炎自体の症状はほとんどないか 咽頭違和感 熱感 慢性微熱など軽微であることが多い. c その通り d 扁桃マッサージ法 超短波法 ヒアルロニダーゼ法など 誘発試験は診断確定に有用であるが 症状を悪化させる恐れがあるため 打ち消し試験を行うという方法もある ちなみに誘発試験陽性 即確定診断とはならない (2002 年過去問参照 ) e 口蓋扁桃の病巣感染症に対する治療は 陰窩洗浄 口蓋扁桃摘出術である 答え : b (10) 間違いはどれか a. 嚥下の第 Ⅰ 期は口腔期である b. 嚥下の第 Ⅱ 期は喉頭期である c. 嚥下の第 Ⅲ 期は食道期である d. 喉頭は第 Ⅱ 期に最も挙上する e. 嚥下に大きく関与する脳神経は舌咽神経と迷走神経である

23 < 嚥下 > chart p.109 第 1 相 ( 口腔相 ): 舌で食物を後方に押し込む第 2 相 ( 咽頭相 ): 食物が鼻腔に入らないように軟口蓋が上に持ち上がる食物を食道に送り込むために喉頭が前上方に挙上する第 3 相 ( 食道相 ): 蠕動で食物を胃に下ろす嚥下反射に関与する神経 : 求心性神経は三叉 N 舌咽 N 迷走 N 遠心性神経は三叉 N 舌咽 N 迷走 N 舌下 N ( 正解 ) b (11) 間違いはどれか a. アデノイドの正式名称は耳管扁桃である b. アデノイド 口蓋扁桃とも小児では大きいが 成長とともに縮小する c. アデノイド増殖症 口蓋扁桃肥大により胸郭奇形をきたすことがある d. 小児の睡眠時無呼吸はアデノイド増殖症 口蓋扁桃肥大が原因であることが多い e. 大人の睡眠時無呼吸は肥満者に多い <アデノイド増殖症 > step p.167 アデノイドは咽頭扁桃のこと 全ての扁桃は ある時期まで増殖し その後は萎縮するが アデノイドは 6 歳前後で最も大きくなり 思春期以降はほとんど消失 症状 鼻鼻閉 慢性副鼻腔炎を併発 気管支炎を反復 耳滲出性中耳炎 睡眠時無呼吸症候群治療アデノイド切除 ( 正解 ) a (12) 末梢性顔面神経麻痺について正しいものを選べ 1 特発性が最も多い 2 真珠腫性中耳炎が原因となることがある 3 額のしわ寄せは障害されない 4 Ramsay-Hunt 症候群の原因は単純ヘルペスウイルスである 5 アブミ骨筋反射は消失する A: 1 のみ B: 1, 2, 5 C: 1, 4 D: 2, 3, 4 E: 3, 4, 5 < 顔面神経麻痺 > step p.95 額など顔面上部の表情筋は左右の顔面神経の二重支配を受けているので 中枢性麻痺では 顔面下部の表情筋は麻痺し 上部の表情筋は保たれる 末梢性麻痺では 全部の表情筋が麻痺する 原因頻度 1 位 :Bell 麻痺 ( 特発性麻痺 )70% 2 位 :Ramsay Hunt 症候群 ( 水痘 帯状疱疹ウイルス )20% あとは中耳真珠腫とか 検査アブミ骨筋反射の消失 ( 正解 ) B

24 (13) 正しいものを選べ 1 急性喉頭炎の患者に禁煙を指導し 沈黙療法とネブライザー法を行った 2 声帯肉芽腫症にはかならず気管内挿管の既往がある 3 頚静脈孔症候群は混合性喉頭麻痺のひとつで 舌咽 迷走 舌下神経が侵された疾患である 4 喉頭 ( 反回神経 ) 麻痺の原因の 4 割は特発性である 5 ポリープ様声帯には喫煙は無関係である A: 1 のみ B: 1, 3, 5 C: 1, 4 D: 2, 3, 4 E: 3, 4, 5 < 急性喉頭炎 > chart p.137 喉頭粘膜へのウイルス感染がおこり インフルエンザ菌 肺炎球菌 ブドウ球菌が二次感染する 喉頭が発赤腫脹 声の安静 消炎薬 去痰薬 鎮咳薬などの対症療法を行う < 急性喉頭蓋炎 >ついでに 急性喉頭炎の経過中に高熱を発し 嚥下痛 吸気性喘鳴を伴う呼吸困難を呈する ふくみ声となり窒息をきたすこともある 副腎皮質ステロイドと抗生物質を使用 < 声帯肉芽腫症 >? < 混合性喉頭麻痺 > step p.212 迷走 N が隣接して走行する舌咽 N 副 N 舌下 N が同時に障害された状態 ( 喉頭の運動は迷走 N 支配 ) 頚静脈孔症候群 : 舌咽 N(9) 迷走 N(10) 副 N(11) が障害されている これらの脳神経は頚静脈孔を通って頭蓋骨の外に出る 別名はVernet 症候群 < 反回神経麻痺 > step p.212 原因不明が半数を占める 症状は気息性嗄声 ( 息切れを伴い 音声の持続時間短縮 ) 両側麻痺で 両側声帯が正中位で固定すると 呼吸困難 < 声帯ポリープ> step p.200 声帯縁に生じた有茎性の浮腫性腫瘤 ( クラゲみたい ) 誘因は声帯の酷使 喫煙 症状はガラガラ声 ポリープ切除 <ポリープ様声帯 > 声帯が全長にわたって浮腫状に腫脹した状態 誘因 症状は声帯ポリープと同じ 声帯粘膜を切開し 浮腫状病変を吸引除去 1? 2? 3 4? 5 ( 正解 ) C (14) 60 歳 男性 1 ヶ月前より声がかすれるようになり 持続している 近医内科よ

25 り精査の目的で耳鼻咽喉科を紹介された 喉頭ファイバースコープの観察にて 一側声帯の白色隆起性病変を認めた 最も考慮しなければならない疾患を 2 つあげよ 1. < 喉頭癌 > step p.205 耳鼻咽喉科の悪性腫瘍で最多 (15%) 声門に発生して嗄声を自覚して来院するから 発見が早くて予後良好 2. < 喉頭結核 > step4 巻 p.254 痰に混ざって吐き出された結核菌が原因となって生じる なにいろ? 3. < 喉頭乳頭腫 > step p.203 母親の尖圭コンジローマ中の HPV に産道感染 乳幼児に 赤みを帯びた柔らかそうな腫瘤が多発 4. < 声帯ポリープ> step p.200 前述 クラゲっぽい 5. < 慢性喉頭炎 > 急性喉頭炎の反復による 粘膜の発赤 腫脹 ( 正解 ) 1, 4 (15) 次の中で気管切開の適応にならないものを 1 つあげよ a 重篤な急性喉頭蓋炎 b 脳疾患による繰り返す嚥下性肺炎 c 喉頭癌の浸潤による声門近くの気道狭窄 d 食道癌手術による呼吸困難を伴う両側反回神経麻痺 e 気管支喘息発作医 < 気管切開 > step p.222 気道確保の最後の手段 適応 1. 長期間に及ぶ気管内挿管 (3 日以上だと声帯障害の可能性があるので ) 2. 気道内分泌物が多く 喀痰喀出困難の場合 3. 上気道に何らかの狭窄があって 気管内挿管を行えない場合幼児の気管切開はできるだけ避けたい 成長するに従って 気管切開部位が盛り上がり 気道狭窄が生じる恐れが強いので a 前述 b 分泌物 c 気管内挿管しても 長期に及ぶので? d 前述 e 気管内挿管はしても 発作性なので 気管切開はしない? ( 正解 ) e (16) 上額洞癌について正しいのはどれか (1) 頭頸部癌の中でも増加の著しい癌腫である 丸ごと既出!

26 (2) 鼻出血 鼻閉などの症状が出現しにくく 早期診断が困難である (3) 一側性副鼻腔炎との鑑別が重要である (4) 転移しやすく 死因は遠隔転移死が多い (5) 治療法としては手術しかない a (1)(2) b(1)(5) c(2)(3) d(3)(4) e(4)(5) 解説 (1) 頭頸部癌の中で唯一減少傾向にある ( 衛生状態や栄養状態のため ) (2) 上顎洞は骨壁に囲まれており 鼻出血 鼻閉などの症状が出現しにくい (3) 一側性副鼻腔炎との鑑別が重要である (4) 転移しにくい (5) 化学療法 ( 浅側頭動脈より動注 ) 放射線療法 手術の三者併用療法が行われる ( 正解 ) c (17) 上咽頭癌について正しいのはどれか (1) 疫学的に白色人種に罹患率が高い (2) この腫瘍は human papilloma virus との関係が深い (3) この癌は若年者にも認められ 癌は高齢者に多いとの概念は間違えである (4) 頚部転移が多く この癌の一次治療としては手術が主体となる (5) 初発症状として頸部腫脹 難聴 耳閉感で来院することも多い a (1)(2) b(2)(5) c(2)(3) d(3)(5) e(4)(5) 類問既出! 解説 (1) 香港 台湾 中国南部に多い 解説を丸覚えしましょう (2) EB ウイルスとの関係が深い (3) この癌は若年者にも認められ 癌は高齢者に多いとの概念は間違えである (4) 放射線治療が第一選択 (5) 初発症状として頸部腫脹 難聴 耳閉感で来院することも多い ( 正解 ) d (18) 中咽頭癌について正しいのはどれか (1) 嗄声 嚥下困難で早期発見され予後がよい (2) 病理組織型は腺癌がほとんどである (3) 中咽頭は悪性リンパ腫の頻度が高く 癌との鑑別を要する (4) 部位では梨状陥凹型の癌が多い (5) 舌根部癌もこの癌に含まれる a (1)(4) b(2)(5) c(2)(3) d(3)(5) e(4)(5) step p.176, chart p.106 解説 (1) 患者は咽頭炎や扁桃炎と思い受診が遅れ すでに進行しているケースが多い 咽頭はリンパ組織が豊富で 頚部リンパ節転移が 80% に見られる (2) ほとんどが腺癌 (3) 上皮性の癌と リンパ組織由来の悪性リンパ腫ができうる

27 (4) 梨状陥凹は下咽頭 (5) 中咽頭は 口蓋垂 口蓋扁桃 咽頭側索 舌扁桃 舌扁桃は舌根部にある ( 正解 ) d (19) 喉頭癌について正しいのはどれか 丸ごと既出! (1) 喉頭摘出後の発声法として 食道発声がある (2) 声帯の固定があると TNM 分類では T2 となる (3) 声門癌は転移しやすいため 声門上癌と比較して予後が悪い (4) 喉頭癌の主症状である嗄声は 反回神経麻痺で生じることが多い (5) 早期癌に対しては 放射線治療が第一選択となることが多い a (1)(2) b (1)(5) c (2)(3) d (3)(4) e (4)(5) 解説 (1) 代用音声として 食道発声 人口喉頭がある (2) 声帯の固定があると T3 になる (3) 声門癌はリンパ節転移はまれなので 喉頭癌の中で最も予後良好 転移しやすいのは声門上癌 (4) 声帯が傷害されることでおこる (5) 中期癌には喉頭部分摘出術 進行癌には喉頭全摘出術である ( 正解 ) b (20) 頭頚部癌について正しいのはどれか (1) 頭頚部領域の癌は早期に出現するため 根治治療が可能で 予後が良い (2) 頭頚部扁平上皮癌の主たる腫瘍マーカーは SCC と CEA である (3) 頭頚部癌の質的診断には 一般的に CT の方が MRI より有用である (4) 頭頚部扁平上皮癌の症例では食道癌 胃癌 肺癌などの重複癌が多く 予後を悪くしている (5) 一次治療後の経過で再発は 原発部位 所属リンパ節が早く 遠隔転移はそれより遅れる傾向がある step p.176, chart p.106 解説 (1) 頭頸部癌は進行が早く予後不良である (1) は既出 (2) SCC は扁平上皮癌のマーカー CEA は腺癌のマーカー (3)? (4) 頭頚部扁平上皮癌は 食道癌 胃癌 肺癌との重複癌が多い 喫煙がリスク (5)? 遠隔転移は 肺 肝 骨 脳へが多い ( 正解 ) (1),(4)

28 耳鼻科卒業試験 2005 注 : 解答は 1 つとは限らない 1. 聴覚器官について誤っているもの (1) アブミ骨は前庭窓についている (2) 外耳道は共鳴により音圧を増幅できる (3) 有毛細胞は内有毛細胞が 1 列 外有毛細胞が 3 列である (4) 高い音は蝸牛頂近くで感じる (5) 耳小骨はテコ比により音圧を増幅する 解答 (4) 解説 : (1) 中耳にはツチ キヌタ アブミ耳小骨があり 前庭窓 ( 卵円窓 ) につながる (2) 外耳道は共鳴効果により 3000Hz 付近を中心に音圧を増幅する (3) 3 列の外有毛細胞と 1 列の内有毛細胞は 折れ曲がることにより脱分極を起こし 電気的刺激を蝸牛神経に送る (4) 高い音ほど前庭窓に近い部分が感じ 低い音ほど蝸牛頂に近い部分が感じる (5) 耳小骨は 面積比とテコ比により音圧を増幅させている 2. リクルートメント現象陽性になるものは? (1) 突発性難聴 (2) 真珠腫性中耳炎 (3) 耳硬化症 (4) 聴神経腫瘍 (5) メニエール病 解答 (1) (5) 解説 : リクルートメント現象 ( 聴覚補充現象 ) とは 内耳性難聴と後迷路性難聴との鑑別に用いられる 陽性であれば内耳性難聴 陰性であれば後迷路性難聴と診断できる 内耳性難聴では音が小さいときは聞こえないが 聴力閾値をこえたとたんに急激に大きい音に感じる 突発性難聴とメニエール病は内耳性難聴を引き起こすので リクルートメント現象陽性となる 3. 内耳毒性の強い薬は?

29 (1) ペニシリン (2) ブレオマイシン (3) ゲンタマイシン (4) シスプラチン (5) ストレプトマイシン 解答 (3) (4) (5) 4. 伝音性難聴をきたすものは? (1) 慢性中耳炎 (2) 心因性難聴 (3) 滲出性中耳炎 (4) 耳硬化症 (5) 耳小骨奇形 解答 (1) (3) (4) (5) 解説 : 伝音性難聴とは外耳 鼓膜 中耳の障害による難聴 (2) 心因性難聴は 機能性難聴 ( 非器質性難聴 ) のひとつで 検査にて中耳伝音系の障害は認められない 5. メニエール病に関連の深いものを選べ (1) 指標追跡検査で眼振が誘発される (2) 温度眼振検査で反応の低下が認められる (3) 純水平回旋眼振が見られる (4) X 線検査で内耳道の拡大がみられる (5) 低音域の感音性難聴である 解答 (2) (3) (5) 解説 : メニエール病とは突然の回転性めまい ( 末梢性前庭性めまい ) 耳鳴り 難聴を主症状とする内耳性の疾患で 内リンパ水腫により Corti 器の有毛細胞が圧迫されることが原因と考えられている (1) 末梢性前庭性めまいであるため 眼振は閉眼時に誘発される 指標追跡検査は 小脳半球障害などで異常が現れる (2) 温度眼振検査では 患側半規管麻痺 CP となる

30 (3) 方向固定性水平回旋性眼振が見られる (5) 発作時には低音域の聞こえが悪くなる 6. 中枢性病変を強く疑わせる症状は? (1) 手足と口がしびれる (2) 一側の感音性難聴 (3) ろれつが回らない (4) 垂直性眼振が見られる (5) 純回旋性眼振が見られる 解答 (1) (3) (4) 解説 : (1) 手だけでなく口の周りもしびれる場合は 手掌口症候群と言い 脳梗塞などの脳血管障害が疑われる (2) 感音性難聴の後迷路性難聴には中枢性のものも含まれるが 強く疑わせる所見ではない (3) 舌が滑らかに動かないために話しにくく 言葉が不明瞭になることを意味し 主に非流暢性失語症や運動障害性構音障害によって起こる 失語症は左大脳半球の障害によってもたらされる 構音障害は 球麻痺 小脳障害などで見られる (4) 垂直性眼振は中枢性前庭性眼振の可能性が高い (5) 末梢性眼振に多い 7. 平衡機能評価に用いられるものは? (1) 書字検査 (2) ティンパノメトリー (3) 重心動揺検査 (4) アブミ骨筋反射 (5) カロリックテスト 解答 (1) (3) (5) 解説 : (1) 動的体平衡機能検査の一つ 四肢偏奇を調べる (2) ティンパノメトリーとは 外耳道圧を変化させ鼓膜のコンプライアンスを調べる (3) 重心動揺検査は静的体平衡機能検査の一つ (4) アブミ骨筋反射は 鼓膜のコンプライアンスを調べる

31 (5) 前庭眼反射の検査 8. 末梢性顔面神経麻痺について正しいものを選べ (1) 特発性が最も多い (2) 真珠腫性中耳炎が原因となることが多い (3) 額のしわ寄せは障害されない (4) Ramsay-Hunt 症候群の原因は単純ヘルペスである (5) 聴覚過敏をきたすことがある 解答 (1) (2) (5) 解説 : (1) 末梢性顔面神経麻痺の大半は Bell 麻痺 ( 特発性末梢性顔面神経麻痺 ) である その他には VZV ギラン バレー症候群 糖尿病 頭蓋底部の病変 サルコイドーシス ライム病 耳炎 乳様突起炎 骨折などがある (2) 中耳内から発生する角化上皮の層状堆積物が骨破壊性に増殖し 顔面神経管を破壊すると 末梢性顔面神経麻痺が起こる (3) 顔面上部の筋は両側性支配を受けるため 中枢性顔面神経麻痺では額のしわ寄せは障害されない 末梢性では障害される (4) 水痘 帯状疱疹ウイルス (VZV) である (5) アブミ骨筋機能が障害されると 聴覚過敏をきたす 9. 慢性副鼻腔炎について正しいものを選べ (1) 鼻茸を合併しやすい (2) 真菌性が多い (3) 蝶形骨洞に発生しやすい (4) 後鼻漏が見られる (5) 嗅覚障害をもたらすことが多い 解答 (1) (4) (5) 解説 : (1) 鼻茸は鼻腔にできる炎症性ポリープで 鼻炎や慢性副鼻腔炎などにより鼻粘膜が浮腫状に肥厚して生じる (2) 細菌性が大半 (3) 上顎洞と篩骨峰巣に発生しやすい (4) 鼻閉をきたし 後鼻漏が起こることがある (5) 慢性炎症により嗅細胞の廃用性萎縮がおこり 末梢性嗅覚障害に至ることがある

32 10. アレルギー性鼻炎について正しいものを選べ (1) 誘発反応で抗原を特定する (2) 近年増加傾向である (3) 食事性抗原が多い (4) 吸入抗原としてはハウスダスト 花粉 真菌が多い (5) 鼻茸合併はない 解答 (1) (2) (4) 解説 : (1) 抗原エキスをしみこませたディスクを鼻腔内に挿入 アナフィラキシーに注意 (2) その通り (3) 抗原の大半は空気中に漂う吸入抗原である (4) その通り 花粉は粒子が大きく鼻腔でトラップされるため喘息は引き起こさない (5) 慢性炎症により 鼻腔にポリープを作ることがある 11. 一側性の上顎洞異常陰影を呈するものを 3 つ選べ (1) 慢性副鼻腔炎 (2) 歯性上顎洞炎 (3) アレルギー性鼻炎 (4) 上顎癌 (5) 真菌性上顎洞炎 解答 (2) (4) (5) 解説 : (2) 虫歯や歯槽膿漏などの炎症が上顎洞に波及する 片側性 (step 耳鼻咽喉科 p130) (4) 片側性に発症 高齢者の片側性副鼻腔炎をみたら本疾患を疑うこと (step 耳鼻咽喉科 p134) (5) 乾酪性副鼻腔炎のこと 原則として片側性 (step 耳鼻咽喉科 p130) 12. 嚥下に関して誤っているものを選べ (1) 第 Ⅰ 期は口腔相である (2) 第 Ⅱ 期は喉頭相である

33 (3) 第 Ⅲ 期は食道相である (4) 第 Ⅱ 期に喉頭が最も挙上する (5) 嚥下に最も関与する脳神経は迷走神経と舌下神経である 解答 (2) (5) 解説 : 第 1 相は口腔 咽頭相 第 2 相は咽頭 食道相 第 3 相は食道相である (step 耳鼻咽喉科 p190) (4) 第 2 相で喉頭が前上方に挙上する 喉頭の挙上障害があると誤嚥をきたす (5) 最も関与するのは迷走神経と舌咽神経か? 13. 扁桃炎の病巣感染について正しいのを選べ ( 慢性扁桃炎のことだと思われます ) (1) 二次的な疾患として掌蹠膿胞症がある (2) 扁桃自体の症状も強い (3) 口蓋扁桃とは離れたところで反応性の二次性疾患を引き起こす病変をいう (4) 誘発試験や打ち消し試験で確定診断できる (5) 扁桃摘出の適応である 解答 (1) (3) (5) 解説 : (1) 二次的な疾患として IgA 腎症 掌蹠膿胞症 胸肋鎖骨過形成症などがある (step 耳鼻咽喉科 p165) (2) 慢性偏等炎の場合病巣はほとんど自覚症状を伴わない (step 耳鼻咽喉科 p165) (3) 記述通り (step 耳鼻咽喉科 p165) (4) 検査後の測定値の評価に対して意見が一致しておらず 近年は廃れる傾向 (step 耳鼻咽喉科 p166) (5) 記述通り (step 耳鼻咽喉科 p166) 14. 誤っているものを選べ (1) 小児のアデノイド増殖症は滲出性中耳炎の原因となる (2) 小児のアデノイド増殖症は開鼻声の原因となる (3) 小児のアデノイド増殖症と口蓋扁桃肥大症は夜尿症の原因となる (4) 小児のアデノイド増殖症と口蓋扁桃肥大症は胸郭奇形の原因となる (5) 小児のアデノイド増殖症と口蓋扁桃肥大症は SAS の原因となる 解答 (2)

34 解説 : (1) 記述通り (step 耳鼻咽喉科 p167) (2) 閉鼻声の原因となる (step 耳鼻咽喉科 p167) (3) 記述通り (step 耳鼻咽喉科 p168) 口蓋扁桃症も夜尿症の原因となる (4) 漏斗胸になることも (step 耳鼻咽喉科 p168) 口蓋扁桃症も胸郭奇形をおこす (5) 記述通り (step 耳鼻咽喉科 p146) 15. 喉頭ファイバースコープで一側の声帯固定があった場合に必要な検査を選べ (1) 下位神経に対する神経学的検査 (2) 頭部 MRI (3) 頭頸部 CT (4) 嚥下造影 (5) 上部消化管内視鏡 選択肢 a,(1) (2) b,(2) (3) c,(2)~(4) d,(1)~(3) e,(1)~(5) 解答 e? 解説 : 喉頭癌を想定した問題なのでしょうか? よくわかりません 16. 正しいものを選べ (1) 声帯結節の患者にささやき声で話すように指導した (2) アデノイド増殖症は耳疾患を起こす (3) 気管挿管では頚部 胸部の手術以外は喉頭障害をきたさない (4) 異物は Xp の Holz sign でみる (5) 喉頭軟弱症は 1~1.5 年で自然治癒するので対症療法でよい 選択肢 a,(1) (2) (3) b,(2) (3) (4) c,(1) (2) (5) d,(2) (4) (5) e,(3) (4) (5) 解答 d? 解説 ; (3) 以外正しいと思われます 先輩の解答はdとなっていました (1) 声帯結節の場合 声帯の安静が必要 (step 耳鼻咽喉科 p199)

35 17. 正しいものを選べ (1) 頭頸部早期癌の一次治療の主たるものは化学療法である (2) 喉頭癌 下咽頭癌は食道癌や胃癌などの重複癌が多い (3) 喉頭癌は扁平上皮癌 下咽頭癌は腺癌が多い (4) 口腔癌をはじめとして発癌には多段階説が唱えられている (5) 頭頸部進行癌の一次治療の主たるものは放射線療法である 解答 (2) (4) (5) 解説 ; (1) 根治治療は放射線治療 and/or 手術 ( 授業プリント ) (3) 下咽頭癌は扁平上皮癌 (step 耳鼻咽喉科 p177) 18. 中咽頭癌について正しいものを選べ (1) 嗄声 嚥下困難で早期発見され予後がよい (2) 病理組織型は腺癌がほとんどである (3) 中咽頭癌は悪性リンパ腫の頻度が高く癌との鑑別を要する (4) 部位では梨状陥凹の癌が多い (5) 舌根部癌もこの癌に含まれる 解答 (3) (5) 解説 ; (1) 予後不良 (step 耳鼻咽喉科 p177) (2) 扁平上皮癌である (step 耳鼻咽喉科 p176) (3) 口蓋扁桃の 50% が悪性リンパ腫 ( 授業プリント ) (4) 口蓋弓に多い (step 耳鼻咽喉科 p176) (5) 記述通り ( 授業プリント ) 19. 上顎癌について正しいものを選べ (1) 頭頸部癌の中でも増加の著しい癌腫である (2) 鼻出血 鼻閉などの症状が出現しにくく 早期診断が困難である (3) 治療は化学療法 放射線療法 手術の三者併用療法が行われる (4) 転移しやすく死因は遠隔転移死が多い (5) 眼窩進展例では手術適応はない

36 解答 (2) (3) 解説 ; (2) 初期には自覚症状に乏しい (step 耳鼻咽喉科 p134) (4) 頭頸部癌の中で最も頸部リンパ節転移を起こしにくい癌腫 (step 耳鼻咽喉科 p135) (5) 上顎全摘出術もある 20. 下咽頭癌について正しいものを選べ (1) 声帯癌より予後がよい (2) 予後は大きさで決まる (3) 発声は手術をしても保たれる (4) 食道 胃などの重複癌が多い (5) 中高年に多く 性差は少ない 解答 (4) 解説 ; (1) 喉頭癌に比べ予後が悪い ( 授業プリント ) (5) 男性 : 女性 =4:1 ( 授業プリント ) 問題 11~20 文責大場

37 耳鼻科 2006 ( 前年度と同じものは削除 ) 1 小児において一側性の感音性難聴をきたす疾患を選べ 1. 突発性難聴 2. 心因性難聴 3. ムンプス難聴 4. 内耳奇形 5. 先天性アブミ骨癒着症? 解答 :3 1. 片側性 感音難聴をきたすが 中年の多忙な人に好発するため 2. 両側性 3. 片側性 感音難聴をきたす 4. 両側性 5. 伝音性難聴 2 以下のめまい疾患の中で聴覚障害を起こさないものはどれか? a. メニエール病 b. 前庭神経炎 c. 外リンパろう d. 聴神経腫瘍 e. BPPV 解答 :be めまい疾患には以下のものが挙げられる メニエール病 突発性難聴 外リンパろう ムンプス難聴 薬物中毒 聴神経腫瘍 前庭神経炎 良性発作性頭位めまい症 (BPPV:benign paroxysmal positional vertigo) その中で前庭神経炎と BPPV は聴覚障害を伴わない 3 脳循環障害性めまいの基礎疾患はどれか? 1. 高血圧症 2. 貧血 3. 高脂血症 4. 不整脈 5. 糖尿病

38 解答 :2 貧血による脳循環障害を起こすとめまいを伴う そのほかは動脈硬化のリスクファクターである 4 鼻アレルギーの特異抗原確定診断に有用でないものは? 1. 皮内テスト 2. RAST 3. スクラッチ 4. 鼻粘膜反応誘発テスト 5. RIST 解答 :5 1. 特異抗原に対する Ⅰ 型の即時型アレルギー反応をみる 2. 特異抗原に対する IgE 量を測定する 3. 特異抗原に対する Ⅰ 型の即時型アレルギー反応をみる 4. 抗原を染み込ませたろ紙を鼻腔に入れくしゃみ 鼻水などの反応をみる 抗原特異的 5. 体内の総 IgE 量を測定するため 抗原確定はできない 5 嚥下困難を疑う所見を選べ a. 味覚の変化 b. 肺炎の反復 c. 嚥下時の痛み d. 食事時間の延長 e. 食後の咳 解答 :abcde a. 味覚は舌の後 1/3 は舌咽神経支配 ( 前 2/3 は顔面神経 ) であり舌咽神経障害が考えられる b. 嚥下困難に伴う誤嚥性肺炎が考えられる cd. 通過障害による嚥下困難が考えられる e. 誤嚥による咳が考えられる 6 嚥下困難の原因となるものを選べ a. 下咽頭ガン b. 重症筋無力症 c. 脳血管障害

39 d. ALS e. 皮膚筋炎 解答 :a b c d e 1. 通過障害による嚥下困難が生じる 2. 神経筋接合部での刺激伝達が障害され舌咽頭筋の運動が障害される 3. 後下小脳動脈の障害による延髄障害で嚥下困難が生じる 4. 筋萎縮性側索硬化症の球麻痺症状 5. 咽頭筋の筋力低下で生じる 7 急性喉頭蓋炎の症状 a. 発熱 b. 呼吸困難 c. 喘鳴 d. 嚥下時痛 e. 咽頭痛 解答 :a b d e ae. 感染 ( インフルエンザ菌が多い ) で喉頭蓋に急性に生じる炎症性疾患であり 発熱 咽頭痛を伴う b. 喉頭蓋の急激な腫脹により呼吸困難を生じ 気管切開を必要とすることがある c. 喘鳴や嗄声は生じない 喉頭浮腫によりふくみ声になる d. 喉頭浮腫により通過障害を起こす 8 大唾液腺の特徴のうち誤っているのはどれか a. 耳下腺の排出管はステノン管である b. 耳下腺腫瘍ではワルチン腫瘍 ( 腺リンパ腫 ) が最も多い c. 唾石症は顎下腺に多い d. ガマ腫は舌下腺に多い e. ムンプスは顎下腺の腫脹も来たすことがある 解答 :b a. 耳下腺はステノン管 顎下腺はワルトン管が排出管である b. 耳下腺腫瘍は多形腺腫が 60-70% を占める 次いで多いのが腺リンパ腫である c. ワルトン管が最も長く 唾液が粘調であることが原因と考えられる 80-90% が顎下腺 de. その通り

40 9 正しいものはどれか? A. CT や MRI は腫瘍の広がりを知るためのみに用いられる B. 頭頚部腫瘤の確定診断は画像所見を総合的に判断して行う C. 頚部腫瘤における穿刺細胞診は組織確定のために行う D. 上部消化管内視鏡は食道癌や胃癌など重複癌の診断に用いる E. 原発不明の転移癌の原発巣の検索に PET は有用である 解答 :d a. 局所診断 ( 大きさ 広がり ) 質的診断( 性質 ) に用いられる b. 診断は画像所見を総合的に判断するが 確定診断は組織診断が必要である c. 耳下腺腫瘍では播種する可能性があるため生検は禁忌である d. 重複癌を伴うことが多く 必要である e.petでは原発巣は分からない 10 舌癌について正しいものはどれか a. 女性に多い b. 好発年齢は50~60 歳である c. 頚部リンパ節転移のコントロールが問題になることが少ない d. 治療は手術しかない e. 舌正中部に発生頻度が高い 解答 :b a. 男 : 女 =2:1で男性に多い b. 正しい c. 口腔内はリンパ組織が多く 高率に頚部リンパ節転移を生じる為重要である d. 小さい腫瘍の場合小線源組織内照射や放射線外照射などが行われる e. 義歯やう歯などの機械刺激 喫煙 飲酒などがリスクファクターとなり 舌辺縁部に好発する

頭頚部がん1部[ ].indd

頭頚部がん1部[ ].indd 1 1 がん化学療法を始める前に がん化学療法を行うときは, その目的を伝え なぜ, 化学療法を行うか について患者の理解と同意を得ること ( インフォームド コンセント ) が必要である. 病理組織, 病期が決定したら治療計画を立てるが, がん化学療法を治療計画に含める場合は以下の場合である. 切除可能であるが, 何らかの理由で手術を行わない場合. これには, 導入として行う場合と放射線療法との併用で化学療法を施行する場合がある.

More information

06: 耳鼻咽喉 頭頸部外科コース 1. 耳鼻咽喉 頭頸部外科コースの概説このコースでは 聴器 平衡器 鼻 副鼻腔 口腔 咽頭 喉頭 気管 食道および唾液腺 甲状腺を含む臨床解剖 生理を知り これら器官の疾患の診断および治療法についての概念を習得することにあるが さらにこれら疾患と他臓器疾患との関連

06: 耳鼻咽喉 頭頸部外科コース 1. 耳鼻咽喉 頭頸部外科コースの概説このコースでは 聴器 平衡器 鼻 副鼻腔 口腔 咽頭 喉頭 気管 食道および唾液腺 甲状腺を含む臨床解剖 生理を知り これら器官の疾患の診断および治療法についての概念を習得することにあるが さらにこれら疾患と他臓器疾患との関連 06: 耳鼻咽喉 頭頸部外科コース 1. 耳鼻咽喉 頭頸部外科コースの概説このコースでは 聴器 平衡器 鼻 副鼻腔 口腔 咽頭 喉頭 気管 食道および唾液腺 甲状腺を含む臨床解剖 生理を知り これら器官の疾患の診断および治療法についての概念を習得することにあるが さらにこれら疾患と他臓器疾患との関連を知ることも重要である 耳科学 鼻科学 頭頸部外科学で構成される 2. 教育目標 (1) 一般目標聴器

More information

聴覚系

聴覚系 次の問いに当てはまるものを A E より選び 回答欄の記号を で囲みなさい 1. 外耳道の体性感覚に関与しているのはどれか A: 第 3 脳神経 B: 第 5 脳神経 C: 第 7 脳神経 D: 第 9 脳神経 E: 第 11 脳神経 2. 鼓膜の体性感覚に関与しているのはどれか 1: 第 3 脳神経 2: 第 5 脳神経 3: 第 7 脳神経 4: 第 9 脳神経 5: 第 11 脳神経 A:1,3

More information

<4D F736F F D205F8EA F48D4189C882B582AF82D582E82E646F6378>

<4D F736F F D205F8EA F48D4189C882B582AF82D582E82E646F6378> 耳鼻咽喉科 1 解剖と生理 軽くわかれば大丈夫 外耳 : 耳介 ( 集音器 ) 外耳道( 音を増幅 ) 中耳 : 鼓膜 耳小骨 ( テコ比で音増幅 ) 耳管( 換気 排泄 ) 卵円窓 正円窓 顔面神経 鼓索神経内耳 : 卵形嚢 球形嚢 前半規管 後半規管 外側半規管 蝸牛内リンパは膜迷路を 外リンパは膜迷路と骨迷路の間を満たす 喉頭 : 舌根 喉頭蓋谷 喉頭蓋 声帯 梨状陥凹 喉頭室くらいはみておきましょう

More information

  遺 伝 の は な し 1

  遺 伝 の は な し 1 1) 耳の構造と音の伝わり方 キヌタ骨アブミ骨 耳介 ツチ骨 三半器官 蝸牛 聴覚中枢 蝸牛神経核 蝸牛神経 外耳道 鼓膜 耳管 前庭神経 普通に 耳 といった場合 外側に見える部分をさしますが 例えば 耳が痛い といった時などは もっと内部を指していることもあります 一口に 耳 といいますが 耳 は 1. 外耳 2. 中耳 3. 内耳の三つの部分からできています 外耳 は耳介 外耳道 鼓膜からでき

More information

補聴器販売に関する禁忌 8 項目 の解説 はじめに 難聴の方が 最近 聞こえが悪くなった と感じて補聴器店を訪れたとき しばしば 補聴器をあわせる より先に 診断と治療 が必要な場合があります このような時には できるだけ早く診断と治療を受けることが望ましく まずは耳鼻咽喉科専門医である補聴器相談医

補聴器販売に関する禁忌 8 項目 の解説 はじめに 難聴の方が 最近 聞こえが悪くなった と感じて補聴器店を訪れたとき しばしば 補聴器をあわせる より先に 診断と治療 が必要な場合があります このような時には できるだけ早く診断と治療を受けることが望ましく まずは耳鼻咽喉科専門医である補聴器相談医 補聴器販売に関する禁忌 8 項目 の解説 ( 販売店用 ) 平成 30 年 1 月 一般社団法人日本補聴器販売店協会 特定非営利活動法人日本補聴器技能者協会 補聴器販売に関する禁忌 8 項目 の解説 はじめに 難聴の方が 最近 聞こえが悪くなった と感じて補聴器店を訪れたとき しばしば 補聴器をあわせる より先に 診断と治療 が必要な場合があります このような時には できるだけ早く診断と治療を受けることが望ましく

More information

Microsoft Word - 頭頸部.docx

Microsoft Word - 頭頸部.docx 頭頸部 UICC における 頭頸部の所属リンパ節頸部リンパ節 ( 頭頸部癌取扱い規約 2005 年 10 月 改訂第 4 版 P4~5 図 1, 図 2 参照 ) (1) オトガイ下リンパ節 submental nodes (2) 顎下リンパ節 submandibular nodes (3) 前頸部リンパ節 anterior cervical nodes 1 前頸静脈リンパ節 anterior jugular

More information

兵庫大学短期大学部研究集録№49

兵庫大学短期大学部研究集録№49 杉田 律子 され 図2 空気の振動である音刺激 聴覚情報 場合を指し 障害の部位によって 伝音性難聴 は まず外耳の耳介で収集され 外耳道を通って 感音性難聴とその両方が混在する混合性難聴とに 中耳の鼓膜に達する 鼓膜に達した音刺激は 耳 区分される 小骨を経て内耳の蝸牛に伝わり 蝸牛内部のリン 伝音性難聴は耳介や外耳道といった外耳や鼓膜 パ液の振動により電気信号に変換され 大脳聴覚 や耳小骨といった中耳に損傷があるときに生じ

More information

スライド 1

スライド 1 モーニングセミナー 2014.11.13 耳鼻咽喉科疾患 耳鼻咽喉科 上甲智規 1 耳鼻咽喉科で扱う領域 耳鼻咽喉 聴く バランスをとる臭う 呼吸味わう噛む 飲み込む話す 呼吸 耳鼻咽喉科で扱う領域 耳鼻咽喉 聴く バランスをとる臭う 呼吸味わう噛む 飲み込む話す 呼吸 耳の構造 外耳 中耳 きぬた骨あぶみ骨つち骨 内耳 内耳 耳介 外耳道 鼓膜 耳管 耳小骨は人体の中でもっとも軽く 小さな骨である

More information

院内がん登録における発見経緯 来院経路 発見経緯がん発見のきっかけとなったもの 例 ) ; を受けた ; 職場の健康診断または人間ドックを受けた 他疾患で経過観察中 ; 別の病気で受診中に偶然 がん を発見した ; 解剖により がん が見つかった 来院経路 がん と診断された時に その受診をするきっ

院内がん登録における発見経緯 来院経路 発見経緯がん発見のきっかけとなったもの 例 ) ; を受けた ; 職場の健康診断または人間ドックを受けた 他疾患で経過観察中 ; 別の病気で受診中に偶然 がん を発見した ; 解剖により がん が見つかった 来院経路 がん と診断された時に その受診をするきっ 15 年 12 月時点 院内がん登録統計 (13 年 ) 登録対象 当院で診断された または治療された がん 当院で がん と判明した場合や他施設から がん の治療のためにされた場合に登録 診断された時点で登録を行うため 治療実績 手術件数などとは件数が異なります 例 )A さんは X 医院で胃がんと診断され 治療のために当院に来院された 胃がん を登録 1 腫瘍 1 登録 1 人が複数の部位に がん

More information

がん登録実務について

がん登録実務について 平成 28 年度東京都がん登録説明会資料 2-1 がん登録届出実務について (1) 1. 届出対象 2. 届出候補見つけ出し 3. 診断日 4. 届出票の作成例示 東京都地域がん登録室 1 1. 届出対象 1 原発部位で届出 2 入院 外来を問わず 当該腫瘍に対して 自施設を初診し 診断あるいは治療の対象 ( 経過観察を含む ) となった腫瘍を届出 3 届出対象となった腫瘍を 1 腫瘍 1 届出の形で届出

More information

福島県のがん死亡の年次推移 福島県におけるがん死亡数は 女とも増加傾向にある ( 表 12) 一方 は 女とも減少傾向にあり 全国とほとんど同じ傾向にある 2012 年の全のを全国と比較すると 性では高く 女性では低くなっている 別にみると 性では膵臓 女性では大腸 膵臓 子宮でわずかな増加がみられ

福島県のがん死亡の年次推移 福島県におけるがん死亡数は 女とも増加傾向にある ( 表 12) 一方 は 女とも減少傾向にあり 全国とほとんど同じ傾向にある 2012 年の全のを全国と比較すると 性では高く 女性では低くなっている 別にみると 性では膵臓 女性では大腸 膵臓 子宮でわずかな増加がみられ 福島県のがんの死亡の特徴 2012 年の別は 全でみると 性は 179.5 女性は 86.0 に対し 全国は性 175.7 女性は 90.3 であった 別にみると いずれもわずかであるが 性の胃や大腸 女性では膵臓や卵巣が全国より高く 肺は女とも全国より低くなっている ( 図 15) 図 15. 別 ( 人口 10 万対 ) 標準集計表 9 から作成 - 2012 年 ( 平成 24 年 ) - 性

More information

身体障害者診断書 意見書 ( 聴覚 平衡 音声 言語又はそしゃく機能障害用 ) 総括表 氏名 年月日生 ( ) 歳 男女 住所 1 障害名 ( 部位を明記 ) 2 原因となった 交通 労災 その他の事故 戦傷 戦災 疾病 外傷名 自然災害 疾病 先天性 その他 ( ) 3 4 疾病 外傷発生年月日年

身体障害者診断書 意見書 ( 聴覚 平衡 音声 言語又はそしゃく機能障害用 ) 総括表 氏名 年月日生 ( ) 歳 男女 住所 1 障害名 ( 部位を明記 ) 2 原因となった 交通 労災 その他の事故 戦傷 戦災 疾病 外傷名 自然災害 疾病 先天性 その他 ( ) 3 4 疾病 外傷発生年月日年 身体障害者診断書 意見書 ( 聴覚 平衡 音声 言語又はそしゃく機能障害用 ) 総括表 氏名 年月日生 ( ) 歳 男女 住所 1 障害名 ( 部位を明記 ) 2 原因となった 交通 労災 その他の事故 戦傷 戦災 疾病 外傷名 自然災害 疾病 先天性 その他 ( ) 3 4 疾病 外傷発生年月日年月日 場所 参考となる経過 現症 ( エックス線写真及び検査所見を含む ) 5 総合所見 障害固定又は障害確定

More information

第 2 週目 (8 月 13 日放送分 ) 滲出性中耳炎 Q 小さな子供が 聞きなおしが多く 呼んでも返事をしないことが多いらしく 耳を 痛がることもないという話を聞きました 本当に耳が悪いのでしょうか? A TV や遊びなどに夢中になっていなくても お母さんが呼んでも返事をしないとか 聴きなおすと

第 2 週目 (8 月 13 日放送分 ) 滲出性中耳炎 Q 小さな子供が 聞きなおしが多く 呼んでも返事をしないことが多いらしく 耳を 痛がることもないという話を聞きました 本当に耳が悪いのでしょうか? A TV や遊びなどに夢中になっていなくても お母さんが呼んでも返事をしないとか 聴きなおすと 副鼻腔炎 ( 蓄膿症 ) 中耳炎 末梢性顔面神経麻痺 ( ベル麻痺 ) 耳鳴りについて 林明俊 第 1 週目 (8 月 6 日放送分 ) 副鼻腔炎 ( 蓄膿症 ) Q 蓄膿症とはどんな病気ですか A 蓄膿症は正式には副鼻腔炎といいます 副鼻腔とは頭蓋骨の顔の表面近くに空洞がありこの空洞を副鼻腔といいます この副鼻腔に炎症を生じてこの中に膿 ( のう 即ちうみ ) がたまる病気です 副鼻腔炎には 急性と慢性がありますが

More information

す ウイルスの中で検出頻度の高いものはライノウイルス コロナウイルスが多く これに続くのが RS ウイルス インフルエンザウイルス パラインフルエンザウイルス アデノウイルスです また これらのウイルスには季節的流行の特徴があり ライノウイルスは春と秋 RS ウイルス コロナウイルス インフルエンザ

す ウイルスの中で検出頻度の高いものはライノウイルス コロナウイルスが多く これに続くのが RS ウイルス インフルエンザウイルス パラインフルエンザウイルス アデノウイルスです また これらのウイルスには季節的流行の特徴があり ライノウイルスは春と秋 RS ウイルス コロナウイルス インフルエンザ 2016 年 11 月 23 日放送 ウイルス性上気道炎のマネージメント 東京女子医科大学呼吸器内科教授玉置淳はじめに空気の通り道である気道は 鼻前庭に始まり 鼻腔 咽頭 喉頭 気管 気管支 細気管支を経て肺胞まで達しています このうち 鼻前庭から喉頭までを上気道 気管より末梢を下気道と定義しています そして 外界から微生物が侵入して上気道で急性感染が起こったものを急性上気道感染症と称し これにはいわゆるかぜ症候群である急性上気道炎をはじめ

More information

で言われています このような 副鼻腔炎と喘息の合併のことを 同一の気道で起こるので One airway one disease と呼ばれ久しくなっています それぐらいに 上気道と下気道の関連が密接であることが 広く認識されています また 副鼻腔炎に下気道の慢性炎症を合併する疾患としては 副鼻腔気管

で言われています このような 副鼻腔炎と喘息の合併のことを 同一の気道で起こるので One airway one disease と呼ばれ久しくなっています それぐらいに 上気道と下気道の関連が密接であることが 広く認識されています また 副鼻腔炎に下気道の慢性炎症を合併する疾患としては 副鼻腔気管 2016 年 6 月 15 日放送 副鼻腔炎と下気道疾患 東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科教授鴻信義副鼻腔炎と下気道疾患との関係副鼻腔炎と下気道の疾患とは 非常に密接な関係があります これは 上気道と下気道が組織的に非常に類似していることによります どちらも組織は多列円柱上皮 そしてその構造は繊毛細胞 腺細胞 基底膜で構成されています 血管や神経の分布も類似しており どちらもアレルギーを起こす抗原は共通しています

More information

耳鼻咽喉科研修カリキュラム

耳鼻咽喉科研修カリキュラム 耳鼻咽喉科研修カリキュラム 2014 年 12 月 ( 改正 ) 耳鼻咽喉科領域研修委員会 1 1. 理念 使命 耳鼻咽喉科 頭頸部外科医師としての人格の涵養につとめ 耳 鼻 副鼻腔 口腔咽喉頭 頭頸部の疾患を外科的 内科的視点と技術をもって治療する 他科と協力し 国民に良質で安全な標準的医療を提供するとともに さらなる医療の発展にも寄与することを耳鼻咽喉科専門医の使命とする 2. 到達目標 1)

More information

健康な生活を送るために(高校生用)第2章 喫煙、飲酒と健康 その2

健康な生活を送るために(高校生用)第2章 喫煙、飲酒と健康 その2 11 1 長期にわたる大量飲酒が 引き起こす影響 脳への影響 アルコールは 脳の神経細胞に影響を及ぼし その結果 脳が縮んでいきます 脳に対 するアルコールの影響は 未成年者で特に強いことが知られています 写真B 写真A 正常な脳のCT 写真C 写真D アルコール 依 存 症 患者の脳の 正常な脳のCT Aに比べてやや CT Aとほぼ同じ高さの位置の 低い位置の断面 断面 脳の外側に溝ができ 中央

More information

聴覚系_本試験

聴覚系_本試験 以下の問いに当てはまるものを 1-5 より選び 答案用紙のマークを塗りつぶしなさい 1. 外胚葉に由来するのはどれか 1. アブミ骨 2. 鼓膜張筋 3. 鼓室粘膜 4. 膜迷路 5. 骨迷路 2. 第 1 咽頭嚢に由来するのはどれか 1. 外耳道 2. 鼓室 3. アブミ骨筋 4. 甲状腺 5. 上上皮小体 3. 耳介の感覚を担当しているのはどれか 1. 第 1 脳神経 2. 歳 3 脳神経 3.

More information

中耳疾患とめまい・平衡障害

中耳疾患とめまい・平衡障害 中耳疾患とめまい 平衡障害 白戸耳鼻咽喉科めまいクリニック 白戸勝 Vertigo and Dizziness due to Middle Ear Disorders Masaru Shirato Shirato ENT Clinic (Hakodate) はじめに 急性中耳炎 滲出性中耳炎あるいは慢性中耳炎などの中耳疾患は日常遭遇する機会の多い疾患である しかし こと めまい との関連でみると軽視されがちな傾向にあることも否めない

More information

saisyuu2-1

saisyuu2-1 母斑の例 早期発見対象疾患 専門機関への 紹介ポイント る 1歳頃の始語 ママ マンマ等のことばの出始め を経て 有意味語が増えているか 早い児であれ ば 二語文 パパ カイシャ等 が出てくる 簡単ないいつけ ことばでの指示 に従えるか 平成16年度に 1歳6か月児健診から二次精査を経て三次精査機関に紹介された38例のうち 両 側に中等度以上の難聴は3例 7.9 滲出性中耳炎も3例 7.9 聴力正常22例

More information

5. 死亡 (1) 死因順位の推移 ( 人口 10 万対 ) 順位年次 佐世保市長崎県全国 死因率死因率死因率 24 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 位 26 悪性新生物 350

5. 死亡 (1) 死因順位の推移 ( 人口 10 万対 ) 順位年次 佐世保市長崎県全国 死因率死因率死因率 24 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 位 26 悪性新生物 350 5. 死亡 () 死因順位の推移 ( 人口 0 万対 ) 順位年次 佐世保市長崎県全国 死因率死因率死因率 24 悪性新生物 328.4 悪性新生物 337.0 悪性新生物 286.6 25 悪性新生物 377.8 悪性新生物 354. 悪性新生物 290.3 位 26 悪性新生物 350.3 悪性新生物 355.7 悪性新生物 290.3 27 悪性新生物 332.4 悪性新生物 35. 悪性新生物

More information

失神のアプローチ

失神のアプローチ めまいのアプローチ 旭町内科クリニック 森岡明 めまい を表す用語 回転性めまい (Vertigo) 目が回る 天井が回る 壁が流れるように見える 身体がぐるぐる回る 身体が側方へ寄っていく 身体が傾いていく 深みに引っ張られる 浮動性めまい (dizziness) 前失神 卒倒感 (presyncope;faintness) 気が遠くなる 失神しそう 卒倒しそう 立ちくらみ 平衡障害 (disequilibrium)

More information

330 先天性気管狭窄症 / 先天性声門下狭窄症 概要 1. 概要気道は上気道 ( 鼻咽頭腔から喉頭 ) と下気道 ( 気管 気管支 ) に大別される 指定難病の対象となるものは声門下腔や気管に先天的な狭窄や閉塞症状を来す疾患で その中でも先天性気管狭窄症や先天性声門下狭窄症が代表的な疾病である 多

330 先天性気管狭窄症 / 先天性声門下狭窄症 概要 1. 概要気道は上気道 ( 鼻咽頭腔から喉頭 ) と下気道 ( 気管 気管支 ) に大別される 指定難病の対象となるものは声門下腔や気管に先天的な狭窄や閉塞症状を来す疾患で その中でも先天性気管狭窄症や先天性声門下狭窄症が代表的な疾病である 多 330 先天性気管狭窄症 / 先天性声門下狭窄症 概要 1. 概要気道は上気道 ( 鼻咽頭腔から喉頭 ) と下気道 ( 気管 気管支 ) に大別される 指定難病の対象となるものは声門下腔や気管に先天的な狭窄や閉塞症状を来す疾患で その中でも先天性気管狭窄症や先天性声門下狭窄症が代表的な疾病である 多くが救命のため緊急の診断 処置 治療を要する 外傷や長期挿管後の二次性のものは除く 2. 原因原因は不明で

More information

10,000 L 30,000 50,000 L 30,000 50,000 L 図 1 白血球増加の主な初期対応 表 1 好中球増加 ( 好中球 >8,000/μL) の疾患 1 CML 2 / G CSF 太字は頻度の高い疾患 32

10,000 L 30,000 50,000 L 30,000 50,000 L 図 1 白血球増加の主な初期対応 表 1 好中球増加 ( 好中球 >8,000/μL) の疾患 1 CML 2 / G CSF 太字は頻度の高い疾患 32 白血球増加の初期対応 白血球増加が 30,000~50,000/μL 以上と著明であれば, 白血病の可能性が高い すぐに専門施設 ( ) に紹介しよう ( 図 1) 白血球増加があれば, まず発熱など感染症を疑う症状 所見に注目しよう ( 図 1) 白血球増加があれば, 白血球分画を必ずチェックしよう 成熟好中球 ( 分葉核球や桿状核球 ) 主体の増加なら, 反応性好中球増加として対応しよう ( 図

More information

<955C8E862E657073>

<955C8E862E657073> メ モ 目次 地域連携クリテイカルパスについて手帳の使い方定期検診の検査と必要性術後の注意患者さん基本情報診療計画表 役割分担表診療経過 ( 連携医情報 ) 診療経過 ( 専門病院情報 ) 2 3 4 5 6 8 12 32 ー 1 ー 地域連携クリテイカルパスについて 地域連携クリテイカルパスは がんの診断 治療 定期的な検査などの診療を 複数の医療機関 ( 専門病院と地域のかかりつけ連携診療所

More information

佐賀県肺がん地域連携パス様式 1 ( 臨床情報台帳 1) 患者様情報 氏名 性別 男性 女性 生年月日 住所 M T S H 西暦 電話番号 年月日 ( ) - 氏名 ( キーパーソンに ) 続柄居住地電話番号備考 ( ) - 家族構成 ( ) - ( ) - ( ) - ( ) - 担当医情報 医

佐賀県肺がん地域連携パス様式 1 ( 臨床情報台帳 1) 患者様情報 氏名 性別 男性 女性 生年月日 住所 M T S H 西暦 電話番号 年月日 ( ) - 氏名 ( キーパーソンに ) 続柄居住地電話番号備考 ( ) - 家族構成 ( ) - ( ) - ( ) - ( ) - 担当医情報 医 佐賀県肺がん地域連携パス様式 1 ( 臨床情報台帳 1) 患者様情報 氏名 性別 男性 女性 生 住所 M T S H 西暦 電話番号 氏名 ( キーパーソンに ) 続柄居住地電話番号備考 家族構成 情報 医療機関名 診療科 住所 電話番号 紹介医 計画策定病院 (A) 連携医療機関 (B) 疾患情報 組織型 遺伝子変異 臨床病期 病理病期 サイズ 手術 有 無 手術日 手術時年齢 手術 有 無 手術日

More information

研究協力施設における検討例 病理解剖症例 80 代男性 東京逓信病院症例 1 検討の概要ルギローシスとして矛盾しない ( 図 1) 臨床診断 慢性壊死性肺アスペルギルス症 臨床経過概要 30 年前より糖尿病で当院通院 12 年前に狭心症で CABG 施行 2 年前にも肺炎で入院したが 1 年前に慢性

研究協力施設における検討例 病理解剖症例 80 代男性 東京逓信病院症例 1 検討の概要ルギローシスとして矛盾しない ( 図 1) 臨床診断 慢性壊死性肺アスペルギルス症 臨床経過概要 30 年前より糖尿病で当院通院 12 年前に狭心症で CABG 施行 2 年前にも肺炎で入院したが 1 年前に慢性 研究協力施設における検討例 病理解剖症例 80 代男性 東京逓信病院症例 1 検討の概要ルギローシスとして矛盾しない ( 図 1) 臨床診断 慢性壊死性肺アスペルギルス症 臨床経過概要 30 年前より糖尿病で当院通院 12 年前に狭心症で CABG 施行 2 年前にも肺炎で入院したが 1 年前に慢性壊死性肺アスペルギルス症の診断となる 1 か月前にも肺炎で入院し 軽快退院したが 1 週間後より呼吸状態が再び悪化して再入院

More information

顎下腺 舌下腺 ) の腫脹と疼痛で発症し そのほか倦怠感や食欲低下などを訴えます 潜伏期間は一般的に 16~18 日で 唾液腺腫脹の 7 日前から腫脹後 8 日後まで唾液にウイルスが排泄され 分離できます これらの症状を認めない不顕性感染も約 30% に認めます 合併症は 表 1 に示すように 無菌

顎下腺 舌下腺 ) の腫脹と疼痛で発症し そのほか倦怠感や食欲低下などを訴えます 潜伏期間は一般的に 16~18 日で 唾液腺腫脹の 7 日前から腫脹後 8 日後まで唾液にウイルスが排泄され 分離できます これらの症状を認めない不顕性感染も約 30% に認めます 合併症は 表 1 に示すように 無菌 2017 年 8 月 30 日放送 無菌性髄膜炎の診断と治療 川崎医科大学小児科教授寺田喜平はじめに本日は無菌性髄膜炎をテーマにお話しさせていただきます 時間も限られていますので 4 つに焦点を絞ってお話しいたします はじめに 図 1 の無菌性髄膜炎から分離 検出されたウイルスについて 2013 年から 2017 年までのデータを見ていただきましょう 2013 年は黄色のエコー 6 と青色のエコー

More information

~ 副腎に腫瘍がある といわれたら ~ 副腎腫瘍? そもそも 副腎って何? 小さいけれど働き者の 副腎 副腎は 左右の腎臓の上にある臓器です 副腎皮質ホルモンやカテコラミンと呼ばれる 生命や血圧を維持するために欠かせない 重要なホルモンを分泌している大切な臓器です 副腎 副腎 NEXT ホルモンって 何? 全身を調整する大切な ホルモン 特定の臓器 ( 内分泌臓器 ) から血液の中に出てくる物質をホルモンと呼びます

More information

e. 耳痛を伴う重症の急性中耳炎に対し 鼓膜切開を行うと耳痛は警戒する 正しい 眩暈を主訴に来院した鼓膜所見正常な患者に対し 最も必要性の低い検査はどれか 眩暈は中枢に原因があるもの ( 脳血管など ) と末梢に原因があるもの ( 内耳 平衡器など ) がある a. 頭部 MRI 必要 脳血管の狭窄

e. 耳痛を伴う重症の急性中耳炎に対し 鼓膜切開を行うと耳痛は警戒する 正しい 眩暈を主訴に来院した鼓膜所見正常な患者に対し 最も必要性の低い検査はどれか 眩暈は中枢に原因があるもの ( 脳血管など ) と末梢に原因があるもの ( 内耳 平衡器など ) がある a. 頭部 MRI 必要 脳血管の狭窄 VB= ビジュアルブック Ch= チャプター ユニット 8( 運動 感覚器 ) MCQ 問題耳鼻咽頭科 (2011~2012 本試験 2013 再試験 ) 検査 総論 聴力検査に関する下記の記載のうち誤っているものを一つ選べ a.( ) 音叉 Weber 法検査は一側難聴が伝音難聴か感音難聴かを鑑別するのに有用である 正しい 低音の音叉 (125~500Hz 程度 ) は 骨導検査に使用できる 前頭部や下顎部の正中にあてれば

More information

様式第 1 号 (2)( 第 2 条関係 ) 総括表 身体障害者診断書 意見書 聴覚 平衡 音声 言語又はそしゃく機能障害用 氏名年月日生男 女 住所 1 障害名 ( 部位を明記 ) 2 原因となった交通 労災 その他の事故 戦傷 戦災 自然災害疾病 外傷名疾病 先天性 その他 ( ) 3 疾病 外

様式第 1 号 (2)( 第 2 条関係 ) 総括表 身体障害者診断書 意見書 聴覚 平衡 音声 言語又はそしゃく機能障害用 氏名年月日生男 女 住所 1 障害名 ( 部位を明記 ) 2 原因となった交通 労災 その他の事故 戦傷 戦災 自然災害疾病 外傷名疾病 先天性 その他 ( ) 3 疾病 外 様式第 1 号 (2)( 第 2 条関係 ) 総括表 身体障害者診断書 意見書 聴覚 平衡 音声 言語又はそしゃく機能障害用 氏名年月日生男 女 住所 1 障害名 ( 部位を明記 ) 2 原因となった交通 労災 その他の事故 戦傷 戦災 自然災害疾病 外傷名疾病 先天性 その他 ( ) 3 疾病 外傷発生年月日年月日 場所 4 参考となる経過 現症 ( エックス線写真及び検査所見を含む ) 障害固定又は障害確定

More information

8 整形外科 骨肉腫 9 脳神経外科 8 0 皮膚科 皮膚腫瘍 初発中枢神経系原発悪性リンパ腫 神経膠腫 脳腫瘍 膠芽腫 頭蓋内原発胚細胞腫 膠芽腫 小児神経膠腫 /4 別紙 5( 臨床試験 治験 )

8 整形外科 骨肉腫 9 脳神経外科 8 0 皮膚科 皮膚腫瘍 初発中枢神経系原発悪性リンパ腫 神経膠腫 脳腫瘍 膠芽腫 頭蓋内原発胚細胞腫 膠芽腫 小児神経膠腫 /4 別紙 5( 臨床試験 治験 ) 食道がん胃がん小腸がん大腸がん GIST 消化管 肝臓 / 胆道 / 膵臓 病院名 : 大阪大学医学部附属病院 期間 : 平成 6 年 月 日 ~ 月 3 日. がんに関する臨床試験 治験の昨年度の実施状況 ( 平成 6 年 月 日 ~ 月 3 日 ) 担当診療科 プロトコール件数 対象疾患名 泌尿器科 9 前立腺癌 腎細胞癌 臨床試験 治験の実施状況および問い合わせ窓口 対象疾患名 の項目は 以下の表の疾患名を用いて記載してください

More information

Microsoft Word - 1 糖尿病とは.doc

Microsoft Word - 1 糖尿病とは.doc 2 糖尿病の症状がは っきりしている人 尿糖が出ると多尿となり 身体から水分が失われ 口渇 多飲などが現れます ブドウ糖が利用されないため 自分自身の身体(筋肉や脂肪)を少しずつ使い始めるので 疲れ やすくなり 食べているのにやせてきます 3 昏睡状態で緊急入院 する人 著しい高血糖を伴う脱水症や血液が酸性になること(ケトアシドーシス)により 頭痛 吐き気 腹痛などが出現し すみやかに治療しなければ数日のうちに昏睡状態に陥ります

More information

<4D F736F F D F90D290918D64968C93E08EEEE1872E646F63>

<4D F736F F D F90D290918D64968C93E08EEEE1872E646F63> 1. 脊椎および脊髄について脊柱は 7 個の頚椎 12 個の胸椎 5 個の腰椎 5 個の仙椎が一体となった仙骨 および 3~5 個の尾椎により構成されています 脊柱は頭部および体幹を支える支持組織であり また可動性のある運動組織でもあります さらに 脊柱のほぼ中心に中枢神経である脊髄を納め これを保護しています 脊髄は脳とともに中枢神経系に属する神経組織です 全体の長さは約 40~45cm あり 断面は直径が約

More information

聴覚・平衡・音声・言語又はそしゃくの機能障害の状態及び所見

聴覚・平衡・音声・言語又はそしゃくの機能障害の状態及び所見 身体障害者診断書 意見書 ( 障害用 ) 総括表 氏名 明治 大正昭和 平成 年月日生 ( 歳 ) 男 女 住所 1 障害名 ( 部位を明記 ) 2 原因となった 交通, 労災, その他の事故, 戦傷, 戦災 疾病 外傷名疾病, 先天性, その他 ( ) 昭和 3 疾病 外傷発生年月日年月日 場所平成 4 参考となる経過 現症 ( エックス線写真及び検査所見を含む ) 5 総合所見 障害固定又は障害確定

More information

ヒト慢性根尖性歯周炎のbasic fibroblast growth factor とそのreceptor

ヒト慢性根尖性歯周炎のbasic fibroblast growth factor とそのreceptor α μ μ μ μ 慢性化膿性根尖性歯周炎の病態像 Ⅰ型 A D Ⅱ型 E H Ⅰ型では 線維芽細胞と新生毛細血管が豊富で線維成分 に乏しく マクロファージ リンパ球や形質細胞を主とす る炎症性細胞の多数浸潤を認める Ⅱ型では Ⅰ型よりも線維成分が多く 肉芽組織中の炎 症性細胞浸潤や新生毛細管血管の減少や Ⅰ型よりも太い 膠原線維束の形成を認める A C E G B D F H A B E F HE

More information

Microsoft Word - tohokuuniv-press _01.docx

Microsoft Word - tohokuuniv-press _01.docx 報道機関各位 2017 年 3 月 30 日 東北大学大学院医学系研究科 難聴に対する遺伝子治療の可能性 成体の内有毛細胞に高率かつ低侵襲に遺伝子を導入する方法の確立 研究概要 成人になってから発症する感音難聴には現在でも有効な治療法がないため 新しい治療法の研究開発が求められています 難聴に対する治療法の有力な候補の一つが 内耳の細胞に対するウイルスを用いた遺伝子導入法です 東北大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉

More information

入校糸でんわ indd

入校糸でんわ indd はじめに 聴覚障害に対する診療について 1 耳鼻咽喉科は主に耳 鼻 のどの疾患を対象としており 聴覚 嗅覚 味覚などの感覚器の障害や飲み込み ( 嚥下 ) 運動の障害の診断 治療を行っております 当センターでは耳鼻咽喉科専門医 2 名 専攻医 1 名で耳鼻咽喉領域の疾患に幅広く対応しております 今回はそのなかで 当センターで行っている聴覚障害に対する診療に関してご紹介します 聞こえの基礎知識 聴覚とは

More information

中耳炎診療のすゝめ

中耳炎診療のすゝめ こどもの中耳炎マクロビュー TM でルーチンに耳を診てみよう つちだ小児科土田晋也第 23 回外来小児科学会 福岡国際会議場 2013 年 9 月 1 日 診察手順を紹介します 中耳炎の診かたマクロビュー TM でルーチンに耳を診てみよう 視野が狭い 耳垢が多いみえているのは本当に鼓膜か? ツチ骨 光錐 鼓膜可動性 中耳貯留液あるか? 炎症あるか? 耳痛 発赤 膨隆 急性中耳炎 要治療 中耳炎疑い強い?

More information

kari.indb

kari.indb 十分に理解しておくことが望ましい C 知っておくことが望ましい B 概略理解しておくことが望ましい 認定内科医 総合内科専門医 Ⅰ 知識 344 1 形態 機能 病態生理 1 反応 2 抗原 アレルゲン 3 免疫グロブリン 4 免疫担当細胞 5 補体 6 に関与する化学伝達物質 ヒス タミン ロイコトリエン PF 7 サイトカイン/ケモカインとその受容体 接 着分子 8 組織適合抗原 HL Class

More information

33 NCCN Guidelines Version NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) 非ホジキンリンパ腫 2015 年第 2 版 NCCN.or

33 NCCN Guidelines Version NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) 非ホジキンリンパ腫 2015 年第 2 版 NCCN.or 33 NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) 2015 年第 2 版 NCCN.org NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) の Lugano

More information

第192回市民医学講座

第192回市民医学講座 第 419 回市民医学講座 平成 20 年 2 月 21 日 ( 土 ) 仙台市医師会館 2 階ホール 内耳性めまいの治療と平衡訓練 東北公済病院耳鼻咽喉科部長吉田尚弘 めまいは日常診療において外来受診されることの多い症状の一つである 視覚 前庭 深部知覚 ( 体性感覚 ) からの入力を小脳 vestibularnuclear complex で情報処理し 眼球運動制御 姿勢制御 自律神経との相関によって平衡感覚は調節されている

More information

< E082AA82F1936F985E8F578C768C8B89CA816989FC92F994C5816A2E786C73>

< E082AA82F1936F985E8F578C768C8B89CA816989FC92F994C5816A2E786C73> 院内がん登録集計 登録対象 28( 平成 2) 年 1 月 1 日より 12 月 31 日までの 1 年間に当院で診断された悪性新生物の件数です 登録対象は新規の診断症例または他院で診断された初診症例であり 入院患者および外来患者を対象としています 1 腫瘍 1 登録の原則に基づき同一患者に別のがん腫と判断されるがんが生じた場合には腫瘍毎の登録 ( 複数登録 ) となります

More information

実地医家のための 甲状腺エコー検査マスター講座

実地医家のための 甲状腺エコー検査マスター講座 このコンテンツは 頸動脈エコーを実施する際に描出される甲状腺エコー像について 甲状腺の疾患を見逃さないためのコツと観察ポイントを解説しています 1 甲状腺エコー検査の進め方の目次です 2 超音波画像の表示方法は 日本超音波学会によって決められたルールがあります 縦断像では画面の左側が被検者の頭側に 右が尾側になるように表示します 横断像は 被検者の尾側から見上げた形で 画面の左側が被検者の右側になるように表示します

More information

ROCKY NOTE 食物アレルギー ( ) 症例目を追加記載 食物アレルギー関連の 2 例をもとに考察 1 例目 30 代男性 アレルギーについて調べてほしいというこ

ROCKY NOTE   食物アレルギー ( ) 症例目を追加記載 食物アレルギー関連の 2 例をもとに考察 1 例目 30 代男性 アレルギーについて調べてほしいというこ 食物アレルギー (100909 101214) 101214 2 症例目を追加記載 食物アレルギー関連の 2 例をもとに考察 1 例目 30 代男性 アレルギーについて調べてほしいということで来院 ( 患者 ) エビやカニを食べると唇が腫れるんです 多分アレルギーだと思うんですが 検査は出来ますか? ( 私 ) 検査は出来ますが おそらく検査をするまでも無く アレルギーだと思いますよ ( 患者 )

More information

平成 25 年度 PBLユニット8 運動 感覚器 MEQ 試験問題 ( 症例 ) 本試眼科症例 65 歳男性 右眼視力障害を主訴に外来を受診した 今朝から急に右眼が見えなくなった 左眼はこれまで通り良く見える と述べた 問 1. この患者の右眼の眼底検査で黄斑部に出血がみられた場合にはどの様な疾患が

平成 25 年度 PBLユニット8 運動 感覚器 MEQ 試験問題 ( 症例 ) 本試眼科症例 65 歳男性 右眼視力障害を主訴に外来を受診した 今朝から急に右眼が見えなくなった 左眼はこれまで通り良く見える と述べた 問 1. この患者の右眼の眼底検査で黄斑部に出血がみられた場合にはどの様な疾患が 平成 25 年度 PBLユニット8 運動 感覚器 MEQ 試験問題 ( 症例 ) 本試眼科症例 65 歳男性 右眼視力障害を主訴に外来を受診した 今朝から急に右眼が見えなくなった 左眼はこれまで通り良く見える と述べた 問 1. この患者の右眼の眼底検査で黄斑部に出血がみられた場合にはどの様な疾患が考えられるか 2つ挙げなさい 黄斑部に出血が見られるので網膜系の疾患が 急に片方だけの目が見えなくなったので血管性の疾患が疑われる

More information

密封小線源治療 子宮頸癌 体癌 膣癌 食道癌など 放射線治療科 放射免疫療法 ( ゼヴァリン ) 低悪性度 B 細胞リンパ腫マントル細胞リンパ腫 血液 腫瘍内科 放射線内用療法 ( ストロンチウム -89) 有痛性の転移性骨腫瘍放射線治療科 ( ヨード -131) 甲状腺がん 研究所 滋賀県立総合病

密封小線源治療 子宮頸癌 体癌 膣癌 食道癌など 放射線治療科 放射免疫療法 ( ゼヴァリン ) 低悪性度 B 細胞リンパ腫マントル細胞リンパ腫 血液 腫瘍内科 放射線内用療法 ( ストロンチウム -89) 有痛性の転移性骨腫瘍放射線治療科 ( ヨード -131) 甲状腺がん 研究所 滋賀県立総合病 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 大腸がん 消化器内科 造血幹細胞移植 造血器腫瘍 骨髄不全 血液 腫瘍内科 大腸がん 早期胃がん 肝臓がん ( 一部 ) 前立腺がん 腎細胞がん 副腎がん腎盂尿管がん 膀胱がん 食道がん子宮体がん 外科泌尿器科婦人科 胸腔鏡下手術 肺がん 呼吸器外科 気道狭窄 閉塞病変に対する気管支鏡下レーザー治療 肺がん 呼吸器外科 定位放射線治療 原発性肺がん 転移性肺がん 原発性肝がん

More information

iii

iii iii Contents 2 8 13 18 23 29 39 46 51 56 60 68 76 80 84 Column 88 90 94 v 102 106 111 Column 119 Column 121 123 127 131 135 140 147 151 154 160 Column 167 170 175 Column 181 183 191 197 203 vi 210 211

More information

は減少しています 膠原病による肺病変のなかで 関節リウマチに合併する気道病変としての細気管支炎も DPB と類似した病像を呈するため 鑑別疾患として加えておく必要があります また稀ではありますが 造血幹細胞移植後などに併発する移植後閉塞性細気管支炎も重要な疾患として知っておくといいかと思います 慢性

は減少しています 膠原病による肺病変のなかで 関節リウマチに合併する気道病変としての細気管支炎も DPB と類似した病像を呈するため 鑑別疾患として加えておく必要があります また稀ではありますが 造血幹細胞移植後などに併発する移植後閉塞性細気管支炎も重要な疾患として知っておくといいかと思います 慢性 2012 年 9 月 5 放送 慢性気道感染症の管理 マクロライドを中心に 大分大学総合内科学第二教授門田淳一今回は 慢性気道感染症の管理について マクロライド系抗菌薬の有用性を中心にお話しいたします 慢性気道感染症の病態最初に慢性気道感染症の病態についてお話ししたいと思います 気道は上気道と下気道に分けられます 上気道とは解剖学的に鼻前庭に始まり 鼻腔 咽頭 喉頭を経て気管までの空気の通り道を指し

More information

5 月 25 日 2 口 腔 咽 頭 唾 液 腺 の 疾 患 2 GIO: 口 腔 咽 頭 唾 液 腺 の 疾 患 を 理 解 する SBO: 1. 急 性 慢 性 炎 症 性 疾 患 を 説 明 できる 2. 扁 桃 の 疾 患 を 説 明 できる 3. 病 巣 感 染 症 を 説 明 できる 4

5 月 25 日 2 口 腔 咽 頭 唾 液 腺 の 疾 患 2 GIO: 口 腔 咽 頭 唾 液 腺 の 疾 患 を 理 解 する SBO: 1. 急 性 慢 性 炎 症 性 疾 患 を 説 明 できる 2. 扁 桃 の 疾 患 を 説 明 できる 3. 病 巣 感 染 症 を 説 明 できる 4 日 付 時 限 内 容 4 月 6 日 2 総 論 GIO: 耳 鼻 咽 喉 科 疾 患 を 持 つ 患 者 の 診 断 と 治 療 ができるようになるために これらの 系 の 基 本 的 知 識 特 性 を 理 解 する SBO: 1. 耳 疾 患 について 説 明 できる 2. 鼻 疾 患 について 説 明 できる 3. 咽 頭 喉 頭 疾 患 について 説 明 できる 4 月 13 日 2 鼻

More information

Microsoft Word - 蝸牛型メニ_H10_

Microsoft Word - 蝸牛型メニ_H10_ 蝸牛症状を主体としたメニエール病症例 白戸耳鼻咽喉科めまいクリニック 白戸勝 Some Cases of Meniere's Diseases without Vertigo Masaru Shirato Shirato ENT Clinic (Hakodate) はじめに メニエール病は耳鳴 難聴などの蝸牛症状を随伴した回転性めまい発作を繰り返す疾患として特徴づけられている しかし その亜型としてめまいを伴わないメニエール病

More information

糖尿病診療における早期からの厳格な血糖コントロールの重要性

糖尿病診療における早期からの厳格な血糖コントロールの重要性 2018 年 10 月 31 日放送 成人 RS ウイルス感染症 坂総合病院副院長高橋洋はじめに RS ウイルスは小児科領域ではよく知られた重要な病原体ですが 成人例の病像に関しては未だ不明の点も多いのが現状です しかし近年のいくつかの報告を契機として この病原体の成人領域での疫学や臨床像 とくに高齢者における重要性が少しずつ明らかになってきています 今回は成人における RS ウイルス肺炎の病像を当施設の成績を踏まえてお話しさせていただきます

More information

四消化器系 ( 口腔及び歯牙 を除く ) 五血液及び造血器系六腎臓 泌尿器系及び生殖器系 ( 二 ) 心筋障害又はその徴候がないこと ( 三 ) 冠動脈疾患又はその徴候がないこと ( 四 ) 航空業務に支障を来すおそれのある先天性心疾患がないこと ( 五 ) 航空業務に支障を来すおそれのある後天性弁

四消化器系 ( 口腔及び歯牙 を除く ) 五血液及び造血器系六腎臓 泌尿器系及び生殖器系 ( 二 ) 心筋障害又はその徴候がないこと ( 三 ) 冠動脈疾患又はその徴候がないこと ( 四 ) 航空業務に支障を来すおそれのある先天性心疾患がないこと ( 五 ) 航空業務に支障を来すおそれのある後天性弁 別表第四 ( 第六十一条の二関係 ) 身体検査基準 検査項目 第一種 第二種 一一般 ( 一 ) 頭部 顔面 頸部 躯幹又は四肢に航空業務に支障を来すおそれのある奇形 変形又は機能障害がないこと ( 二 ) 航空業務に支障を来すおそれのある過度の肥満がないこと ( 三 ) 悪性腫瘍若しくはその既往歴若しくは悪性腫瘍の疑いがないこと又は航空業務に支障を来すおそれのある良性腫瘍がないこと ( 四 ) 重大な感染症又はその疑いがないこと

More information

院内がん登録について 院内がん登録とは がん ( 悪性腫瘍 ) の診断 治療 予後に関する情報を収集 整理 蓄積し 集計 解析をすることです 登録により収集された情報は 以下の目的に使用されます 診療支援 研修のための資料 がんに関する統計資料 予後調査 生存率の計測このほかにも 島根県地域がん登録

院内がん登録について 院内がん登録とは がん ( 悪性腫瘍 ) の診断 治療 予後に関する情報を収集 整理 蓄積し 集計 解析をすることです 登録により収集された情報は 以下の目的に使用されます 診療支援 研修のための資料 がんに関する統計資料 予後調査 生存率の計測このほかにも 島根県地域がん登録 15 年 7 月時点 院内がん登録統計 (13 年 ) 登録対象 13 年 1 月 1 日 ~13 年 12 月 31 日の間に当院で診断された がん を対象としています 院内がん登録について P2 院内がん登録で使用される用語について P4 1 部位別登録件数 P6 2 部位別 性別登録件数( 上位 1 部位 ) P8 3 部位別 年齢階層別登録件数( 上位 1 部位 ) P9 4 部位別 組織型別登録件数

More information

< E082AA82F1936F985E8F578C768C8B89CA816989FC92F994C5816A2E786C73>

< E082AA82F1936F985E8F578C768C8B89CA816989FC92F994C5816A2E786C73> 院内がん登録集計 登録対象 27( 平成 19) 年 1 月 1 日より 12 月 31 日までの 1 年間に当院で診断された悪性新生物の件数です 登録対象は新規の診断症例または他院で診断された初診症例であり 入院患者を対象としています 1 腫瘍 1 登録の原則に基づき同一患者に別のがん腫と判断されるがんが生じた場合には腫瘍毎の登録 ( 複数登録 ) となります 登録項目の内容院内がん登録を行うにあたって

More information

1. 来院経路別件数 非紹介 30 他疾患経過 10 自主受診観察 紹介 20 他施設紹介 合計 患者数 割合 12.1% 15.7% 72.2% 100.0% 27.8% 72.2% 100.0% 来院経路別がん登録患者数 がん患者がどのような経路によって自施設を受診し

1. 来院経路別件数 非紹介 30 他疾患経過 10 自主受診観察 紹介 20 他施設紹介 合計 患者数 割合 12.1% 15.7% 72.2% 100.0% 27.8% 72.2% 100.0% 来院経路別がん登録患者数 がん患者がどのような経路によって自施設を受診し 四日市羽津医療センター 全国がん登録集計 2018 年 1. 来院経路別件数 非紹介 30 他疾患経過 10 自主受診観察 紹介 20 他施設紹介 合計 患者数 61 79 364 504 割合 12.1% 15.7% 72.2% 100.0% 27.8% 72.2% 100.0% 来院経路別がん登録患者数 がん患者がどのような経路によって自施設を受診したのかを把握する項目自施設を当該腫瘍に関して初診した際に

More information

2017 年 8 月 9 日放送 結核診療における QFT-3G と T-SPOT 日本赤十字社長崎原爆諫早病院副院長福島喜代康はじめに 2015 年の本邦の新登録結核患者は 18,820 人で 前年より 1,335 人減少しました 新登録結核患者数も人口 10 万対 14.4 と減少傾向にあります

2017 年 8 月 9 日放送 結核診療における QFT-3G と T-SPOT 日本赤十字社長崎原爆諫早病院副院長福島喜代康はじめに 2015 年の本邦の新登録結核患者は 18,820 人で 前年より 1,335 人減少しました 新登録結核患者数も人口 10 万対 14.4 と減少傾向にあります 2017 年 8 月 9 日放送 結核診療における QFT-3G と T-SPOT 日本赤十字社長崎原爆諫早病院副院長福島喜代康はじめに 2015 年の本邦の新登録結核患者は 18,820 人で 前年より 1,335 人減少しました 新登録結核患者数も人口 10 万対 14.4 と減少傾向にありますが 本邦の結核では高齢者結核が多いのが特徴です 結核診療における主な検査法を示します ( 図 1) 従来の細菌学的な抗酸菌の塗抹

More information

別紙 1 新型インフルエンザ (1) 定義新型インフルエンザウイルスの感染による感染症である (2) 臨床的特徴咳 鼻汁又は咽頭痛等の気道の炎症に伴う症状に加えて 高熱 (38 以上 ) 熱感 全身倦怠感などがみられる また 消化器症状 ( 下痢 嘔吐 ) を伴うこともある なお 国際的連携のもとに

別紙 1 新型インフルエンザ (1) 定義新型インフルエンザウイルスの感染による感染症である (2) 臨床的特徴咳 鼻汁又は咽頭痛等の気道の炎症に伴う症状に加えて 高熱 (38 以上 ) 熱感 全身倦怠感などがみられる また 消化器症状 ( 下痢 嘔吐 ) を伴うこともある なお 国際的連携のもとに 別紙 1 新型インフルエンザ (1) 定義新型インフルエンザウイルスの感染による感染症である (2) 臨床的特徴咳 鼻汁又は咽頭痛等の気道の炎症に伴う症状に加えて 高熱 (38 以上 ) 熱感 全身倦怠感などがみられる また 消化器症状 ( 下痢 嘔吐 ) を伴うこともある なお 国際的連携のもとに最新の知見を集約し 変更される可能性がある (3) 届出基準ア患者 ( 確定例 ) 患者 ( 確定例

More information

別記様式第 8 号 ( 第 11 条関係 ) 身体障害者診断書 意見書 ( 聴覚 平衡 音声 言語又はそしゃく機能障害用 ) 総括表 氏 名 大正 昭和 年 月 日生 ( ) 歳 平成 男 女 住所 ( ) 1 障害名 ( 部位を明記 ) 2 原因となった疾病 外傷名 交通 労災 その他の事故 戦傷

別記様式第 8 号 ( 第 11 条関係 ) 身体障害者診断書 意見書 ( 聴覚 平衡 音声 言語又はそしゃく機能障害用 ) 総括表 氏 名 大正 昭和 年 月 日生 ( ) 歳 平成 男 女 住所 ( ) 1 障害名 ( 部位を明記 ) 2 原因となった疾病 外傷名 交通 労災 その他の事故 戦傷 別記様式第 8 号 ( 第 11 条関係 ) 身体障害者診断書 意見書 ( 聴覚 平衡 音声 言語又はそしゃく機能障害用 ) 総括表 氏 名 大正 昭和 年 月 日生 ( ) 歳 平成 男 女 住所 ( ) 1 障害名 ( 部位を明記 ) 2 原因となった疾病 外傷名 交通 労災 その他の事故 戦傷 戦災 自然災害 疾病 先天性 その他 ( ) 3 疾病 外傷発生年月日年月日 場所 4 参考となる経過

More information

「             」  説明および同意書

「             」  説明および同意書 EDP( エトポシド + ドキソルビシン + シスプラチン ) 療法 説明および同意書 四国がんセンター泌尿器科 患者氏名 ( ) さん 御本人さんのみへの説明でよろしいですか? ( 同席者の氏名をすべて記載 ) ( ( はい ) ) < 病名 > 副腎がん 転移部位 ( ) < 治療 > EDP 療法 (E: エトポシド D: ドキソルビシン P: シスプラチン ) < 治療開始予定日 > 平成

More information

pdf0_1ページ目

pdf0_1ページ目 平成 年 月 日 担 当 課 衛生環境研究所 ( 担当者 ) ( 高田 梁川 ) 電話 -- 鳥取県感染症流行情報 第 [ 平成 年 月 7 日 ( 月 ) ~ 月 日 ( 日 祝 ) ] 疾 病 名 東 部 中 部 西 部 イ ン フ ル エ ン ザ 〇 感 染 性 胃 腸 炎 〇 〇 〇 水 痘 ( 水 ぼ う そ う ) 流行性耳下腺炎 ( おたふくかぜ ) 手 足 口 病 〇 〇 〇 ヘ ル

More information

スライド 1

スライド 1 こんなとき, どうする? オーダーから考える 頭痛 めまい編 北海道大学病院石坂欣也 MR セミナー in 函館 2010. 11. 06 こんな経験ありませんか? オーダー : 頭痛の精査 患者 : 1 ヶ月頭痛が続いて 強い吐き気もあります 技師 : とりあえず全脳 T2, T1, FLAIRを撮ってみるかとくに目立った所見はないけど 依頼医 : 何かあった? シーケンスの追加? 撮像パラメータ?

More information

1. ストーマ外来 の問い合わせ窓口 1 ストーマ外来が設定されている ( はい / ) 上記外来の名称 対象となるストーマの種類 7 ストーマ外来の説明が掲載されているページのと は 手入力せずにホームページからコピーしてください 他施設でがんの診療を受けている または 診療を受けていた患者さんを

1. ストーマ外来 の問い合わせ窓口 1 ストーマ外来が設定されている ( はい / ) 上記外来の名称 対象となるストーマの種類 7 ストーマ外来の説明が掲載されているページのと は 手入力せずにホームページからコピーしてください 他施設でがんの診療を受けている または 診療を受けていた患者さんを がんの診療に関連した専門外来の問い合わせ窓口 記載の有無 あり とするとデータ抽出の対象となります 記載する内容がない場合は なし としてください なし の場合は以下について記入の必要はありません 病院名 : 公立大学法人横浜市立大学附属病院 平成 9 年 9 月 1 日現在 あり がん診療に関連した専門外来の の項目は 以下の表の疾患名を用いて記載してください 表の中に 該当する病名がない場合は

More information

平成26年度弘○大学医学部附属病院耳鼻咽喉科専門研修プログラム

平成26年度弘○大学医学部附属病院耳鼻咽喉科専門研修プログラム 平成 30 年度東邦大学医療センター佐倉病院耳鼻咽喉科専門研修プログラム プログラムの名称 東邦大学医療センター佐倉病院耳鼻咽喉科専門研修プログラム プログラムの目的医師としての社会的使命感及び人格形成を育むとともに 耳鼻咽喉科医として耳 鼻 副鼻腔 口腔 咽頭 喉頭 頭頸部腫瘍の全ての診療分野において幅広い知識と臨床能力を習得することによって 質の高い医療を安全に提供できる耳鼻咽喉科専門医の育成を目的とする

More information

Microsoft Word - 中耳炎3例2_H12_

Microsoft Word - 中耳炎3例2_H12_ 感音難聴を併発した急性中耳炎 3 症例 白戸耳鼻咽喉科めまいクリニック 白戸勝 Three Cases of Acute Otitis Media Associated with Sensorineural Hearing Loss Masaru Shirato Shirato ENT Clinic (Hakodate) はじめに 急性中耳炎は 耳鼻咽喉科日常診療において最も頻度の高い疾患の一つである

More information

Microsoft Word - 眼部腫瘍.doc

Microsoft Word - 眼部腫瘍.doc 眼部腫瘍 UICC における 眼部腫瘍の所属リンパ節耳前リンパ節 顎下リンパ節 頸部リンパ節 1) 眼瞼眼 TX 原発腫瘍の評価が不可能 T0 原発腫瘍を認めない 癌 腫瘍の大きさに関係なく瞼板に浸潤していない腫瘍 または眼瞼縁にあって最大径が 5mm 以下の腫瘍 瞼板に浸潤する腫瘍 または眼瞼縁にあって最大径が 5mm をこえるが 10mm 以下の腫瘍 眼瞼全層に浸潤する腫瘍 または眼瞼縁にあって最大径が

More information

二 聴覚又は平衡機能の障害

二 聴覚又は平衡機能の障害 第 3 章聴覚 平衡機能障害 第 1 障害程度等級表解説 1 聴覚障害 (1) 聴力測定には純音による方法と言語による方法とがあるが 聴力障害を表 すにはオージオメータによる方法を主体とする (2) 聴力測定は 補聴器を装着しない状態で行う (3) 検査は防音室で行うことを原則とする (4) 純音オージオメータ検査 ア純音オージオメータは JIS 規格を用いる イ聴力レベルは会話音域の平均聴力レベルとし

More information

医療関係者 Version 2.0 多発性内分泌腫瘍症 2 型と RET 遺伝子 Ⅰ. 臨床病変 エムイーエヌ 多発性内分泌腫瘍症 2 型 (multiple endocrine neoplasia type 2 : MEN2) は甲状腺髄様癌 褐色細胞腫 副甲状腺機能亢進症を発生する常染色体優性遺

医療関係者 Version 2.0 多発性内分泌腫瘍症 2 型と RET 遺伝子 Ⅰ. 臨床病変 エムイーエヌ 多発性内分泌腫瘍症 2 型 (multiple endocrine neoplasia type 2 : MEN2) は甲状腺髄様癌 褐色細胞腫 副甲状腺機能亢進症を発生する常染色体優性遺 医療関係者 多発性内分泌腫瘍症 2 型と RET 遺伝子 Ⅰ. 臨床病変 エムイーエヌ 多発性内分泌腫瘍症 2 型 (multiple endocrine neoplasia type 2 : MEN2) は甲状腺髄様癌 褐色細胞腫 副甲状腺機能亢進症を発生する常染色体優性遺伝性疾患である ( 図 1) その臨床像から主に 2A 2B に分類できる 2A は甲状腺髄様癌 褐色細胞腫 副甲状腺機能亢進症が発症し

More information

2014 年 10 月 30 日放送 第 30 回日本臨床皮膚科医会② My favorite signs 9 ざらざらの皮膚 全身性溶血連鎖球菌感染症の皮膚症状 たじり皮膚科医院 院長 田尻 明彦 はじめに 全身性溶血連鎖球菌感染症は A 群β溶連菌が口蓋扁桃や皮膚に感染することにより 全 身にい

2014 年 10 月 30 日放送 第 30 回日本臨床皮膚科医会② My favorite signs 9 ざらざらの皮膚 全身性溶血連鎖球菌感染症の皮膚症状 たじり皮膚科医院 院長 田尻 明彦 はじめに 全身性溶血連鎖球菌感染症は A 群β溶連菌が口蓋扁桃や皮膚に感染することにより 全 身にい 2014 年 10 月 30 日放送 第 30 回日本臨床皮膚科医会② My favorite signs 9 ざらざらの皮膚 全身性溶血連鎖球菌感染症の皮膚症状 たじり皮膚科医院 院長 田尻 明彦 はじめに 全身性溶血連鎖球菌感染症は A 群β溶連菌が口蓋扁桃や皮膚に感染することにより 全 身にいろいろな皮膚症状を生じる疾患です 典型例では高熱が出て 全身に紅斑を生じ い わゆる猩紅熱になります

More information

北海道医療大学歯学部シラバス

北海道医療大学歯学部シラバス 歯科放射線学 [ 講義 ] 第 4 学年前後期必修 3 単位 担当者名 教授 / 中山英二講師 / 大西隆講師 / 佐野友昭助教 / 杉浦一考 概要 放射線を含む画像検査および画像診断に関する基礎的ならびに臨床的知識を修得することを目的とする 学習目標 放射線に関する物理的および生物学的な基本的知識を獲得する 放射線を含む画像検査の種類と特徴 およびその利用法についての知識を獲得する 放射線を含む画像検査による正常画像解剖の知識を獲得する

More information

1)表紙14年v0

1)表紙14年v0 NHO µ 医師が治療により回復が期待できないと判断する 終末期 であると医療チームおよび本人 家族が判断する 患者の意志表明は明確であるか? いいえ はい 意思は文書化されているか? はい 患者には判断能力があるか? 医療チームと患者家族で治療方針を相談する 患者の意思を推量できる場合には それを尊重する はい はい 患者の意思を再確認する はい 合意が得られたか? はい いいえ 倫理委員会などで議論する

More information

( 7 5) 虫垂粘液嚢胞腺癌の 1切除例 F g 5 H s t l g lf d g sshwdm s y s t d r m ( H E s t ) 考 型度粘液腫蕩で再発リスクが低い ) C I低異型度を示 察 す粘液産生腫蕩で 腫蕩成分を含む粘液が虫垂以外に 原発性虫垂癌は全大腸癌手術件数の 8 3 %で 大 存在する群(低異型度粘液腫蕩で再発リスクが高い ) 腸癌取扱い規約 却によると

More information

下痢 消化管粘膜が損傷をうけるために起こります 好中球 白血球 減少による感 染が原因の場合もあります セルフケアのポイント 症状を和らげる 下痢になると 体の水分と電解質 ミネラル が失われるので ミネラルバ ランスのとれたスポーツドリンクなどで十分補うようにしましょう 冷えすぎた飲み物は 下痢を悪化させることがあるので控えましょう おなかが冷えないよう腹部の保温を心がけましょう 下痢のひどいときは

More information

院内がん登録について 院内がん登録とは がん ( 悪性腫瘍 ) の診断 治療 予後に関する情報を収集 整理 蓄積し 集計 解析をすることです 登録により収集された情報は 以下の目的に使用されます 診療支援 研修のための資料 がんに関する統計資料 予後調査 生存率の計測このほかにも 島根県地域がん登録

院内がん登録について 院内がん登録とは がん ( 悪性腫瘍 ) の診断 治療 予後に関する情報を収集 整理 蓄積し 集計 解析をすることです 登録により収集された情報は 以下の目的に使用されます 診療支援 研修のための資料 がんに関する統計資料 予後調査 生存率の計測このほかにも 島根県地域がん登録 215 年 7 月時点 院内がん登録統計 (212 年 ) 登録対象 212 年 1 月 1 日 ~212 年 12 月 31 日の間に当院で診断された がん を対象としています 院内がん登録について P2 院内がん登録で使用される用語について P4 1 部位別登録件数 P6 2 部位別 性別登録件数( 上位 1 部位 ) P8 3 部位別 年齢階層別登録件数( 上位 1 部位 ) P9 4 部位別

More information

Part 1 症状が強すぎて所見が取れないめまいをどうするか? 頭部 CT は中枢性めまいの検査に役立つか? 1 めまい診療が難しい理由は? MRI 感度は 50% 未満, さらには診断学が使えないから 3

Part 1 症状が強すぎて所見が取れないめまいをどうするか? 頭部 CT は中枢性めまいの検査に役立つか? 1 めまい診療が難しい理由は? MRI 感度は 50% 未満, さらには診断学が使えないから 3 Part 1 画像に頼らない, 明日から使えるめまい診察伝授 1 めまい診療が難しい理由は? MRI 感度は 50% 未満, さらには診断学が使えないから 症例 1 症例 1 めまい 50 歳女性 起床時からめまいがあり, 改善しないため救急要請 搬送後にストレッチャーへ移動したとたん嘔吐 症状が続き非常に辛そうで, 問診はほとんどできない 身体所見を取ることも難しい バイタルサインは安定している

More information

Microsoft Word - ①【修正】B型肝炎 ワクチンにおける副反応の報告基準について

Microsoft Word - ①【修正】B型肝炎 ワクチンにおける副反応の報告基準について 資料 1 B 型肝炎ワクチンの副反応報告基準について 予防接種法における副反応報告制度について 制度の趣旨副反応報告制度は 予防接種後に生じる種々の身体的反応や副反応が疑われる症状等について情報を収集し ワクチンの安全性について管理 検討を行うことで 広く国民に情報を提供すること及び今後の予防接種行政の推進に資することを目的としている 報告の義務 予防接種法第 12 条 1 項 ( 参考資料 1)

More information

h29c04

h29c04 総数 第 1 位第 2 位第 3 位第 4 位第 5 位 総数 悪性新生物 25,916 心疾患 14,133 肺炎 7,239 脳血管疾患 5,782 老衰 4,483 ( 29.8) ( 16.2) ( 8.3) ( 6.6) ( 5.1) PAGE - 1 0 歳 先天奇形 変形及び染色体異 38 胎児及び新生児の出血性障害 10 周産期に特異的な呼吸障害及 9 不慮の事故 9 妊娠期間及び胎児発育に関連

More information

< A815B B83578D E9197BF5F906697C38B40945C F92F18B9F91CC90A72E786C73>

< A815B B83578D E9197BF5F906697C38B40945C F92F18B9F91CC90A72E786C73> がんに対する診療機能 各領域の専門医に加え 認定看護師 専門 認定薬剤師等とともにチーム医療を展開しており 標準的かつ良質 適切な医療の提供に努め 又 他の医療機関との連携を推進しております. 肺がん 当該疾患の診療を担当している 医師数 当該疾患を専門としてい 腫瘍内科 4 4 2 腫瘍外科 ( 外科 ) 5 4 3 腫瘍放射線科 実績実績実績 開胸 治療の実施 (: 実施可 / : 実施不可 )

More information

Microsoft Word - 【要旨】_かぜ症候群の原因ウイルス

Microsoft Word - 【要旨】_かぜ症候群の原因ウイルス かぜ症候群の原因ウイルス ~ サフォードウイルスもそのひとつ?~ 新潟県保健環境科学研究所ウイルス科主任研究員広川智香 1 はじめにかぜ症候群とは, 鼻やのど, 気管支や肺に急性の炎症をきたす疾患の総称で, その原因となる病原体は 80~90% がウイルスといわれています 主な原因ウイルスとしてはライノウイルス, コロナウイルス, パラインフルエンザウイルス,RS ウイルス, インフルエンザウイルスなどがあげられます

More information

もちろん単独では診断も除外も難しいが それ以外の所見はさらに感度も特異度も落ちる 所見では鼓膜の混濁 (adjusted LR, 34; 95% confidence interval [CI], 28-42) や明らかな発赤 (adjusted LR, 8.4; 95% CI, ) が

もちろん単独では診断も除外も難しいが それ以外の所見はさらに感度も特異度も落ちる 所見では鼓膜の混濁 (adjusted LR, 34; 95% confidence interval [CI], 28-42) や明らかな発赤 (adjusted LR, 8.4; 95% CI, ) が 急性中耳炎の診断 (110207) 小児の中耳炎の診断は結構奥が深いと思う 中耳炎がありそうです と説明したところ 耳鼻科に行ったら何でもないと言われました とか 中耳炎はなさそうです と説明したとろ 耳鼻科で中耳炎になりかけていると説明されました とか 反対の説明を受けることが度々 基本はそれほど外していないような気もするけれど これを機会に中耳炎の診断について復習をしてみることにした 急性中耳炎の診断にあたり

More information

外来在宅化学療法の実際

外来在宅化学療法の実際 平成20年度第1回高知医療センター 地域がん診療連携拠点病院 公開講座 食道がんの放射線 化学療法について 高知医療センター 腫瘍内科 辻 晃仁 がん薬物療法専門医 がん治療認定医 2008.7.19. 高知市 ウエルサンピア高知 レインボーホール 食道の構造 食道がんの進行 食道の内面の粘膜から発生したがんは 大きくなると粘膜下層に広がり さらにその下の筋層に入り込みます もっと大きくなると食道の壁を貫いて食道の外まで広がっていきます

More information

2. 転移するのですか? 悪性ですか? 移行上皮癌は 悪性の腫瘍です 通常はゆっくりと膀胱の内部で進行しますが リンパ節や肺 骨などにも転移します 特に リンパ節転移はよく見られますので 膀胱だけでなく リンパ節の検査も行うことが重要です また 移行上皮癌の細胞は尿中に浮遊していますので 診断材料や

2. 転移するのですか? 悪性ですか? 移行上皮癌は 悪性の腫瘍です 通常はゆっくりと膀胱の内部で進行しますが リンパ節や肺 骨などにも転移します 特に リンパ節転移はよく見られますので 膀胱だけでなく リンパ節の検査も行うことが重要です また 移行上皮癌の細胞は尿中に浮遊していますので 診断材料や 動物の腫瘍インフォメーション シート 4 犬の膀胱腫瘍 膀胱腫瘍とは 膀胱内貼りの粘膜から発生する腫瘍で 血尿などを起こします 犬の膀胱腫瘍のうちの多くは 移行上皮癌 ( いこうじょうひがん ) とよばれる悪性腫瘍ですが 良性の腫瘍や 慢性の膀胱炎によるポリープなどもみられることがあります 良性のものは 基本的には手術で切除すれば完治可能です ここでは 主に悪性の移行上皮癌について 検査法や治療オプションをご説明します

More information

表 1. 罹患数, 罹患割合 (%), 粗罹患率, 年齢調整罹患率および累積罹患率 ; 部位別, 性別 A. 上皮内がんを除く ; 部位別, 性別 B. 上皮内がんを含む 表 2. 年齢階級別罹患数, 罹患割合 (%); 部位別, 性別 A. 上皮内がんを除く B. 上皮内がんを含む 表 3. 年齢

表 1. 罹患数, 罹患割合 (%), 粗罹患率, 年齢調整罹患率および累積罹患率 ; 部位別, 性別 A. 上皮内がんを除く ; 部位別, 性別 B. 上皮内がんを含む 表 2. 年齢階級別罹患数, 罹患割合 (%); 部位別, 性別 A. 上皮内がんを除く B. 上皮内がんを含む 表 3. 年齢 2014 年改訂版 表 1. 罹患数, 罹患割合 (%), 粗罹患率, 年齢調整罹患率および累積罹患率 ; 部位別, 性別 A. 上皮内がんを除く ; 部位別, 性別 B. 上皮内がんを含む 表 2. 年齢階級別罹患数, 罹患割合 (%); 部位別, 性別 A. 上皮内がんを除く B. 上皮内がんを含む 表 3. 年齢階級別罹患率 ( 人口 10 万対 ); 部位別, 性別 A. 上皮内がんを除く

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 2015.10.22 済生会千里病院講義 耳鼻咽喉 頭頸部の疼痛 腫脹を中心に 2015/10/22 榊原耳鼻咽喉科クリニック 1 耳鼻咽喉科的救急疾患 急性感染症 ( 外耳 中耳 鼻副鼻腔 咽喉頭 頸部 ) 外傷 ( 側頭骨 鼻骨 顎顔面 頸部 ) 異物 ( 外耳道 鼻腔 咽頭 食道 ) めまい ( 末梢性 中枢性 ) 鼻出血 ( 静脈性 動脈性 / 局所性 症候性 ) 2015/10/22 榊原耳鼻咽喉科クリニック

More information

資料4-2メイン

資料4-2メイン 資料 4-2 ICD-10(2013 年版 ) 提要の修正 ( 案 ) 主な修正案の概要 ( 具体的な正誤案については別紙参照 ) 本資料において 従来から は 提要 2013 年版改正前から を意味する 1.B 型肝硬変 C 型肝硬変のコード : 内容例示 索引 B18.-に K74.6* を追加 ICD は 疾病予防の観点から病因を重視して構築されているところ B 型肝硬変 C 型肝硬変のコードについては

More information

原発不明がん はじめに がんが最初に発生した場所を 原発部位 その病巣を 原発巣 と呼びます また 原発巣のがん細胞が リンパの流れや血液の流れを介して別の場所に生着した結果つくられる病巣を 転移巣 と呼びます 通常は がんがどこから発生しているのかがはっきりしている場合が多いので その原発部位によ

原発不明がん はじめに がんが最初に発生した場所を 原発部位 その病巣を 原発巣 と呼びます また 原発巣のがん細胞が リンパの流れや血液の流れを介して別の場所に生着した結果つくられる病巣を 転移巣 と呼びます 通常は がんがどこから発生しているのかがはっきりしている場合が多いので その原発部位によ 1 原発不明がん はじめに がんが最初に発生した場所を 原発部位 その病巣を 原発巣 と呼びます また 原発巣のがん細胞が リンパの流れや血液の流れを介して別の場所に生着した結果つくられる病巣を 転移巣 と呼びます 通常は がんがどこから発生しているのかがはっきりしている場合が多いので その原発部位によって 胃がん 肺がん 前立腺がんなどのように 発生した臓器の名前のついた診断名がつきます 一方 原発不明がん

More information

5. 乳がん 当該疾患の診療を担当している診療科名と 専門 乳房切除 乳房温存 乳房再建 冷凍凝固摘出術 1 乳腺 内分泌外科 ( 外科 ) 形成外科 2 2 あり あり なし あり なし なし あり なし なし あり なし なし 6. 脳腫瘍 当該疾患の診療を担当している診療科名と 専

5. 乳がん 当該疾患の診療を担当している診療科名と 専門 乳房切除 乳房温存 乳房再建 冷凍凝固摘出術 1 乳腺 内分泌外科 ( 外科 ) 形成外科 2 2 あり あり なし あり なし なし あり なし なし あり なし なし 6. 脳腫瘍 当該疾患の診療を担当している診療科名と 専 がんに対する診療機能 各領域の専門医に加え 認定看護師 専門 認定薬剤師等とともにチーム医療を展開しており 標準的かつ良質 適切な医療の提供に努め 又 他の医療機関との連携を推進しております 平成 29 年 9 月 1 日現在 1. 肺がん 当該疾患の診療を担当している診療科名と 専門 1 腫瘍外科 ( 外科 ) 6 3 開胸 胸腔鏡下 定位 ありありなしなしなしなし なしなしなしありなしなし 2.

More information

富士

富士 6 上気道閉塞性疾患 ⑯ 咽頭気道閉塞症候群 2 ー発症傾向ー 図4 舌 根 の 口 咽 頭 へ の 後 退 の 判 定 上 は 正 常 舌根が口咽頭腔を埋 め さらに軟口蓋を 挙上させている状態 を 舌 根 の 後 退 あり とする A なし 舌根の後退なし B あり 喉頭降下がある場合 d2>d1x1. 舌根の後退あり 図 気管支軟化症の画 像所見 胸部X線側面像 にて気管分岐部以降の主 気管支が呼気時に虚脱す

More information

10038 W36-1 ワークショップ 36 関節リウマチの病因 病態 2 4 月 27 日 ( 金 ) 15:10-16:10 1 第 5 会場ホール棟 5 階 ホール B5(2) P2-203 ポスタービューイング 2 多発性筋炎 皮膚筋炎 2 4 月 27 日 ( 金 ) 12:4

10038 W36-1 ワークショップ 36 関節リウマチの病因 病態 2 4 月 27 日 ( 金 ) 15:10-16:10 1 第 5 会場ホール棟 5 階 ホール B5(2) P2-203 ポスタービューイング 2 多発性筋炎 皮膚筋炎 2 4 月 27 日 ( 金 ) 12:4 10001 P1-089 ポスタービューイング 1 関節リウマチの治療 :DMARDs NSAIDs 4 月 26 日 ( 木 ) 13:20-14:40 - ポスター 展示会場ホール E B2 階 ホール E 10002 P2-041 ポスタービューイング 2 関節リウマチの治療評価と予測 2 4 月 27 日 ( 金 ) 12:40-14:00 - ポスター 展示会場ホール E B2 階 ホール

More information

TOHOKU UNIVERSITY HOSPITAL 今回はすこし長文です このミニコラムを読んでいただいているみなさんにとって 救命救急センターは 文字どおり 命 を救うところ という印象が強いことと思います もちろん われわれ救急医と看護師は 患者さんの救命を第一に考え どんな絶望の状況でも 他

TOHOKU UNIVERSITY HOSPITAL 今回はすこし長文です このミニコラムを読んでいただいているみなさんにとって 救命救急センターは 文字どおり 命 を救うところ という印象が強いことと思います もちろん われわれ救急医と看護師は 患者さんの救命を第一に考え どんな絶望の状況でも 他 CONTENTS 1 2 3 4 5 6 7 8 2008 8 980-8574 1 1 T E L 022 717 7000 T E L 022 717 7131 FAX 022 717 7132 SPECIAL 1 TOHOKU UNIVERSITY HOSPITAL 今回はすこし長文です このミニコラムを読んでいただいているみなさんにとって 救命救急センターは 文字どおり 命 を救うところ という印象が強いことと思います

More information

<8EA C8936F985E88D98FED8FF391D488EA9797>

<8EA C8936F985E88D98FED8FF391D488EA9797> 耳鼻科登録異常状態一覧 未編集 107 abnormal_state_138 未編集 外傷 293 外耳道 異常分泌液 あり abnormal_state_342 未編集 自由記載 170 abnormal_state_183 未編集 腫瘍の圧迫 浸潤 294 外耳道 異常分泌液 あり abnormal_state_343 未編集 声帯に異常がある 108 abnormal_state_139 1

More information

<303491E592B BC92B08AE02E786C73>

<303491E592B BC92B08AE02E786C73> ( 注意 ) : 複数選択 : 単一選択 * 複数治療がある場合は 別シートをご利用下さい 担癌状態の評価 今回の血清採取時 ( 登録時または追跡調査時 ) に担癌状態 ( がんが存在する状態 ) か ( 医師への確認を はい いいえ 前提として下さい ) はい の場合( 複数回答可 ) 手術前 非根治手術後 手術不能 化学療法または放射線治療中 もしくは治療後 ホルモン療法中もしくは治療後 治療後の再燃

More information

日本内科学会雑誌第98巻第12号

日本内科学会雑誌第98巻第12号 表 1. 喘息の長期管理における重症度対応段階的薬物療法 重症度 長期管理薬 : 連用 : 考慮 発作時 ステップ 1 軽症間欠型 喘息症状がやや多い時 ( 例えば 1 月に 1 ~2 回 ), 血中 喀痰中に好酸球増加のある時は下記のいずれか 1 つの投与を考慮 吸入ステロイド薬 ( 最低用量 ) テオフィリン徐放製剤 ロイコトリエン拮抗薬 抗アレルギー薬 短時間作用性吸入 β2 刺激薬または短時間作用性経口

More information

第51回日本小児感染症学会総会・学術集会 採択結果演題一覧

第51回日本小児感染症学会総会・学術集会 採択結果演題一覧 登録番号 演題番号 日にち 時間 会場 発表形式 セッション名 10000 D-1-19 10 月 26 日 14:10 ~ 15:10 D 会場 一般演題 ( 口演 ) インフルエンザ2 10001 D-2-5 10 月 27 日 8:40 ~ 9:30 D 会場 一般演題 ( 口演 ) 予防接種 ワクチン1 10002 G-2-14 10 月 27 日 14:20 ~ 15:10 G 会場 一般演題

More information

pdf0_1ページ目

pdf0_1ページ目 平成 年 月 日 担 当 課 衛生環境研究所 ( 担当者 ) ( 高田 梁川 ) 電話 5-5-5 鳥取県感染症流行情報 第 週 [ 平成 年 月 7 日 ( 月 ) ~ 月 日 ( 日 ) ] 疾 病 名 東 部 中 部 西 部 イ ン フ ル エ ン ザ 感 染 性 胃 腸 炎 〇 水 痘 ( 水 ぼ う そ う ) 〇 流行性耳下腺炎 ( おたふくかぜ ) 〇 手 足 口 病 〇 ヘ ル パ

More information

Microsoft Word - めまい講演エッセンス

Microsoft Word - めまい講演エッセンス めまい講演のキーワード 1. めまいの原因は内耳の三半規管 だけではない 2. 良性発作性頭位めまいの原因は 本当に耳石の移動? 3. メニエール病の原因はヘルペスウイル スの可能性が高い 4. あなどるなかれ 中高年のめまい めまい講演のエッセンス 額田記念病院 内科 中山杜人 1. めまいの原因は内耳の三半規管だけではないめまいの代表的な疾患は良性発作性頭位めまい メニエール病 前庭神経炎といわれていますが

More information

2015 年 11 月 5 日 乳酸菌発酵果汁飲料の継続摂取がアトピー性皮膚炎症状を改善 株式会社ヤクルト本社 ( 社長根岸孝成 ) では アトピー性皮膚炎患者を対象に 乳酸菌 ラクトバチルスプランタルム YIT 0132 ( 以下 乳酸菌 LP0132) を含む発酵果汁飲料 ( 以下 乳酸菌発酵果

2015 年 11 月 5 日 乳酸菌発酵果汁飲料の継続摂取がアトピー性皮膚炎症状を改善 株式会社ヤクルト本社 ( 社長根岸孝成 ) では アトピー性皮膚炎患者を対象に 乳酸菌 ラクトバチルスプランタルム YIT 0132 ( 以下 乳酸菌 LP0132) を含む発酵果汁飲料 ( 以下 乳酸菌発酵果 2015 年 11 月 5 日 乳酸菌発酵果汁飲料の継続摂取がアトピー性皮膚炎症状を改善 株式会社ヤクルト本社 ( 社長根岸孝成 ) では アトピー性皮膚炎患者を対象に 乳酸菌 ラクトバチルスプランタルム YIT 0132 ( 以下 乳酸菌 LP0132) を含む発酵果汁飲料 ( 以下 乳酸菌発酵果汁飲料 ) の飲用試験を実施した結果 アトピー性皮膚炎症状を改善する効果が確認されました なお 本研究成果は

More information

7. 脊髄腫瘍 : 専門とするがん : グループ指定により対応しているがん : 診療を実施していないがん 別紙 に入力したが反映されています 治療の実施 ( : 実施可 / : 実施不可 ) / 昨年の ( / ) 集学的治療 標準的治療の提供体制 : : グループ指定により対応 ( 地域がん診療病

7. 脊髄腫瘍 : 専門とするがん : グループ指定により対応しているがん : 診療を実施していないがん 別紙 に入力したが反映されています 治療の実施 ( : 実施可 / : 実施不可 ) / 昨年の ( / ) 集学的治療 標準的治療の提供体制 : : グループ指定により対応 ( 地域がん診療病 6. 脳腫瘍 : 専門とするがん : グループ指定により対応しているがん : 診療を実施していないがん 別紙 に入力したが反映されています 治療の実施 ( : 実施可 / : 実施不可 ) / 昨年の ( / ) 集学的治療 標準的治療の提供体制 : : グループ指定により対応 ( 地域がん診療病院のみ選択可 ) : 当該疾患の治療に関するが掲載されているページ 当該疾患を専門としている 1 放射線科

More information

スライド 1

スライド 1 1. 血液の中に存在する脂質 脂質異常症で重要となる物質トリグリセリド ( 中性脂肪 :TG) 動脈硬化に深く関与する 脂質の種類 トリグリセリド :TG ( 中性脂肪 ) リン脂質 遊離脂肪酸 特徴 細胞の構成成分 ホルモンやビタミン 胆汁酸の原料 動脈硬化の原因となる 体や心臓を動かすエネルギーとして利用 皮下脂肪として貯蔵 動脈硬化の原因となる 細胞膜の構成成分 トリグリセリド ( 中性脂肪

More information