平成１２年度

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1 平成 28 年度 豊島区財務諸表 平成 29 年 9 月

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4 目 次 はじめに 1 Ⅰ. 豊島区 ( 普通会計 ) の財務状況について 1. バランスシートの概要及び説明事項 2 2. バランスシートに係る分析 行政コスト計算書の概要及び説明事項 行政コスト計算書に係る分析 純資産変動計算書の概要 キャッシュ フロー計算書の概要 重要な会計方針 28 Ⅱ. 豊島区の連結財務状況について 資料編 1. 連結財務諸表について 連結バランスシート 連結行政コスト計算書 連結純資産変動計算書 連結キャッシュ フロー計算書 連単比較表 35 豊島区財務諸表の詳細 ( 注 ) 報告書中の数値は 端数処理の関係で総額と内訳の合計が一致しない場合があります

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6 はじめに 豊島区では 区の財務状況を明確かつ適切に把握するために平成 11 年度よりバランスシートをはじめとする財務諸表を作成 公表してきました 財務諸表を作成することで従来の公会計制度では把握できなかった資産の保有状況や住民の将来負担などのストック情報 現金支出を伴わない行政コストの把握などが可能になりました その後 平成 18 年に出された総務省の指針に基づき 豊島区でも従来の作成方式を改め 20 年度決算より新たな公会計制度 ( 総務省方式改訂モデル ) に基づく普通会計ベース4 表及び 連結会計ベース4 表を作成しています こうした中 平成 22 年総務省に 今後の新地方公会計の推進に関する研究会 が設置され 26 年 4 月 今後の新地方公会計の推進に関する研究会報告書 が公表されました 報告書では 固定資産台帳の整備と複式簿記の導入を前提とした財務書類の作成に関する統一的な基準が示され 原則として 29 年度までの3 年間で全ての地方公共団体において統一的な基準による財務書類等を作成することとされています これを受け 本区では総務省より示された 統一的な基準 による財務諸表を平成 29 年度決算から作成します 今後も豊島区では 財務状況の透明性の確保 説明責任の向上 効率的な行政経営に努めるべく 公会計制度に基づく財務諸表を活用していきます - 1 -

7 Ⅰ. 豊島区 ( 普通会計 ) の財務状況について 1. バランスシートの概要及び説明事項 (1) バランスシート 豊島区バランスシート ( 平成 29 年 3 月 31 日現在 ) ( 単位 : 千円 ) 借 方 貸 方 27 年度 28 年度 差額 27 年度 28 年度 差額 資産の部 負債の部 1. 公共資産 1. 固定負債 (1) 有形固定資産 (1) 特別区債 18,400,135 22,149,561 3,749,426 1 生活インフラ 国土保全 134,874, ,397,197 4,523,094 (2) 長期未払金 2 教育 93,591, ,059,737 8,467,821 1 物件の購入 福祉 48,696,184 48,111, ,118 2 債務保証又は損失補償 環境衛生 5,740,958 5,495, ,337 3その他 産業振興 10,172,744 10,783, ,189 長期未払金計 消防 2,949,921 2,947,965 1,956 (3) 退職手当引当金 14,840,258 15,031, ,174 7 総務 30,297,172 30,804, ,637 (4) その他 有形固定資産合計 326,322, ,600,328 13,277,330 1 長期前受金 18,850,000 18,600, ,000 (2) 売却可能資産 固定負債合計 52,090,393 55,780,993 3,690,600 公共資産合計 326,322, ,600,328 13,277, 流動負債 2. 投資等 (1) 翌年度償還予定特別区債 2,388,507 4,409,565 2,021,058 (1) 投資及び出資金 (2) 短期借入金 ( 翌年度繰上充用金 ) 投資及び出資金 599, ,916 - (3) 未払金 投資損失引当金 (4) 翌年度支払予定退職手当 1,878,969 1,735, ,568 投資及び出資金計 599, ,916 - (5) 賞与引当金 1,092,713 1,110,151 17,438 (2) 貸付金 14,492 11,718 2,774 (6) 前受金 250, ,000 - (3) 基金 流動負債合計 5,610,189 7,505,117 1,894,928 1 退職手当目的基金 その他特定目的基金 9,987,719 16,487,944 6,500,225 負債合計 57,700,582 63,286,110 5,585,528 3 土地開発基金 定額運用基金 退職手当組合積立金 純資産の部 基金計 9,987,719 16,487,944 6,500,225 (4) 長期延滞債権 1,445,211 1,375,552 69,659 純資産合計 309,469, ,591,712 11,122,036 (5) 回収不能見込額 431, ,462 25,747 投資等合計 11,615,623 18,017,668 6,402, 流動資産 (1) 現金 預金 1 財政調整基金 22,569,241 19,967,389 2,601,852 2 減債基金 2,832,930 3,139, ,652 3 歳計現金 3,323,075 2,601, ,079 現金 預金計 28,725,246 25,708,967 3,016,279 (2) 未収金 1 特別区税 474, ,991 46,011 2その他 211, , ,510 3 回収不能見込額 180, , ,054 未収金計 506, ,858 44,467 流動資産合計 29,231,638 26,259,825 2,971,812 資産合計 367,170, ,877,821 16,707,564 負債 純資産合計 367,170, ,877,821 16,707,

8 注記事項 1 他団体及び民間への支出金により形成された資産 1 生活インフラ 国土保全 28,700,445 千円 2 教育 650,410 千円 3 福祉 7,568,266 千円 4 環境衛生 310,447 千円 5 産業振興 32,936 千円 6 消防 - 千円 7 総務 50,806 千円 計 37,313,310 千円 上の支出金に充当された財源 1 国都補助金等 3,307,533 千円 2 地方債 2,414,687 千円 3 一般財源等 31,591,090 千円 計 37,313,310 千円 2 債務負担行為に関する情報 1 物件の購入等 26,200,390 千円 2 債務保証又は損失補償 737,369 千円 ( うち共同発行地方債に係るもの ) - 千円 ) 3その他 625,525 千円 3 地方債残高 ( 翌年度償還予定額を含む ) のうち償還時に地方交付税の算定の基礎に含まれることが見込まれているものはありません 4 普通会計の将来負担に関する情報 ( 貸借対照表に計上したものを含む ) [ 内訳 ] 負債計上 注記 項 目 金 額 未払金計上 契約債務 引当金計上 偶発債務 普通会計の将来負担額 45,194,224 千円 [ 内訳 ] 普通会計地方債残高 26,559,126 千円 26,559,126 千円 債務負担行為支出予定額 783,824 千円 - 千円 783,824 千円 公営事業地方債負担見込額 - 千円 - 千円 一部事務組合等地方債負担見込額 944,218 千円 944,218 千円 退職手当負担見込額 16,907,056 千円 16,907,056 千円 第三セクター等債務負担見込額 - 千円 - 千円 - 千円 連結実質赤字額 - 千円 一部事務組合等実質赤字負担額 - 千円 基金等将来負担軽減資産 91,878,483 千円 [ 内訳 ] 地方債償還額等充当基金残高 40,713,140 千円 地方債償還額等充当歳入見込額 1,816 千円 地方債償還額等充当交付金見込額 51,163,527 千円 ( 差引 ) 普通会計が将来負担すべき実質的な負債 46,684,259 千円 5 有形固定資産のうち 土地は 173,966,464 千円です また 有形固定資産の減価償却累計額は 145,691,350 千円です - 3 -

9 (2) バランスシートの概要 1 概要各年度の歳入歳出決算が当該年度における現金の収入支出結果であるのに対し バランスシートはこれまでに取得した土地や建設された施設 あるいは借入金残高などの決算時点におけるストックの状況を示すものです バランスシートの左側 ( 借方 ) は資金の運用状態 ( 使いみち ) を示すもので 区が取得した財産や権利などの行政経営資源が 資産 として計上されます また 右側 ( 貸方 ) には行政経営資源の調達源泉である特別区債などの 負債 や 一般財源等の 純資産 が計上されます 平成 28 年度の豊島区のバランスシートは 資産が 3,839 億円 負債が 633 億円 純資産が 3,206 億円となっています 2 資産資産のうち主なものは公共資産で 現世代及び将来世代への行政サービス提供のために保有している有形固定資産と 行政サービスの提供には活用されていないが将来において現金獲得能力のある売却可能資産に分けられます 有形固定資産には道路や橋 公園などのインフラ資産のほか 学校施設 保育園 駐輪場など区の公共施設の土地 建物 設備等が含まれます 前年度と比較すると 教育の分野で 85 億円資産残高が増加していますが これは池袋本町地区校舎併設型小中連携校と池袋第三小学校の改築等によるものです それ以外の分野では資産残高が減少しているものがありますが これは保健所等の施設については毎年度減価償却が行われ 新たな資産の取得や改修等が無い限り資産価値が減少しているためです 当年度の公共資産合計額は 前年度比で 133 億円増加し 3,396 億円となっています また 公共資産残高の総資産に占める割合は約 88.5% となっています これらの公共資産のほかに 投資及び出資金 6 億円 基金 165 億円 現金 預金 257 億円 長期延滞債権 未収金なども資産として計上されています 財政調整基金 減債基金については他の基金よりも流動性が高いものと考えられるため 流動資産の現金 預金として計上しています 回収不能見込額については 資産として計上されている貸付金や未収金のうち翌年度以降に回収が不能となる金額を算定し その金額を資産残高から控除するためにマイナス計上しています 資産合計は前年度比で 167 億円増加し 3,839 億円となっています 3 負債負債にはバランスシートに計上されている資産のうち 特別区債や引当金など将来世代の負担により賄わなければならない金額を計上しています 特別区債残高については 固定負債に計上される特別区債額 221 億円と 流動負債に計上される翌年度償還予定特別区債額 44 億円を合わせた 266 億円となっており 前年度比で 58 億円増加しています また 特別区債残高の負債合計に占める割合は約 42.0% となっています 退職手当引当金については 前年度比で約 2 億円増加し 150 億円 賞与引当金については前年度比で 0.2 億円増加し 11 億円を計上しています また 平成 27 年度に歳入した旧庁舎跡地一括前受地代 191 億円は 固定負債の長期前受金と流動負債の前受金に計上し 毎年 2.5 億円ずつ償却します 負債合計は前年度比で 56 億円増加し 633 億円となっています - 4 -

10 4 純資産純資産にはバランスシートに計上されている資産のうち 一般財源収入や国都補助金など現世代までの負担により賄われてきた金額を計上しています また 本年度は未計上ですが 売却可能資産を時価評価した際の評価差額も純資産合計に含まれます - 5 -

11 (3) バランスシートの説明事項 資産の部 1. 公共資産行政サービス提供のために保有する有形固定資産及び行政サービスの提供には活用されませんが 将来において現金獲得能力のある売却可能資産 ( 今年度は未計上 ) を公共資産として計上しています (1) 有形固定資産区が保有する建物 道路 公園といった不動産 及び 車両等の動産を行政目的別に区分して計上しています 有形固定資産の取得価額 減価償却累計額 及び残存価額は次のとおりです 区分 取得価額 A 減価償却累計額 B ( 単位 : 千円 ) 残存価額 A-B 生活インフラ 国土保全 182,682,471 43,285, ,397,197 道路 44,860,875 19,935,811 24,925,064 橋りょう 5,393,593 1,049,736 4,343,857 河川 56,145 10,492 45,653 砂防 海岸保全 港湾 都市計画 115,091,291 12,606, ,484,804 街路 8,730, ,938 8,466,421 都市下水路 区画整理 32,857,567 3,947,169 28,910,398 公園 67,628,261 7,806,154 59,822,107 その他 5,875, ,226 5,285,878 住宅 1,774, ,733 1,222,497 空港 その他 15,506,337 9,131,015 6,375,322 教育 146,968,034 44,908, ,059,737 小学校 58,455,377 19,582,797 38,872,580 中学校 33,373,525 10,918,095 22,455,430 高等学校 幼稚園 744, , ,656 特殊学校 大学 各種学校 社会教育 22,614,727 5,589,052 17,025,675 その他 31,779,567 8,675,170 23,104,397 福祉 80,030,099 31,919,033 48,111,066 保育所 11,367,672 3,753,147 7,614,525 その他 68,662,427 28,165,886 40,496,541 環境衛生 11,391,609 5,895,988 5,495,621 清掃 2,498,773 1,233,528 1,265,245 ごみ処理 174,029 19, ,615 し尿処理 194, ,889 29,588 その他 2,130,267 1,049,225 1,081,042 保健衛生 17,697 6,391 11,306 その他 8,875,139 4,656,069 4,219,070 産業振興 18,470,258 7,686,325 10,783,933 労働 2,715,126 1,348,793 1,366,333 農林水産業 造林 林道 治山 砂防 漁港 農業農村整備 海岸保全 その他 商工 15,755,132 6,337,532 9,417,600 国立公園等 観光 27,676 2,457 25,219 その他 15,727,456 6,335,075 9,392,381 消防 ( 警察 ) 4,837,910 1,889,945 2,947,965 庁舎 その他 4,837,910 1,889,945 2,947,965 総務 40,911,297 10,106,488 30,804,809 庁舎等 22,264,472 2,650,093 19,614,379 その他 18,646,825 7,456,395 11,190,430 合計 485,291, ,691, ,600,328

12 1 生活インフラ 国土保全 区立 区営住宅 道路 橋梁 公園など 2 教育 学校 図書館 体育館など 3 福祉 保育園 児童館 心身障害者福祉センターなど 4 環境衛生 保健所 健康診査センター 公衆便所 清掃事務所など 5 産業振興 勤労福祉会館 生活産業プラザなど 6 消防 貯水槽など 7 総務 豊島公会堂 豊島区民センターなど 平成元年度以降に建設された主な施設の状況は次のとおりです なお 取得価額からは用地取得費を控除しています また 併設施設があるものは 併設部分も含めています ( 単位 : 千円 ) 名称等 取得年度 取得価額 減価償却累計額 残存価額 上池袋図書館 平成 4 年度 785, , ,655 秀山荘 平成 4 年度 1,698,170 1,698,171 1 猪苗代青少年センター 平成 5 年度 2,057, ,615 1,069,911 生活産業プラザ 平成 6 年度 2,842,837 2,615, ,430 健康プラザとしま 平成 10 年度 7,854,298 5,969,267 1,885,031 池袋保健所 平成 10 年度 2,138,132 1,624, ,153 千登世橋中学校 平成 13 年度 3,254,836 1,041,545 2,213,291 南池袋小学校 平成 15 年度 2,345, ,814 1,688,954 豊島清掃事務所 平成 16 年度 1,965,065 1,021, ,232 明豊中学校 平成 17 年度 2,610, ,588 1,984,192 雑司が谷保育園 平成 18 年度 326, , ,042 舞台芸術交流センター 平成 19 年度 3,091, ,392 2,473,570 新中央図書館 平成 19 年度 2,342, ,446 1,873,782 西池袋中学校 平成 24 年度 3,636, ,678 3,273,100 目白小学校 平成 26 年度 3,794, ,773 3,642,560 豊島区新庁舎 平成 26 年度 12,665, ,609 12,158,607 池袋本町連携校 ( 小 中 ) 平成 28 年度 11,137, ,757 10,915,079 大塚駅自転車駐車場 平成 28 年度 2,369,188 94,768 2,274,420 池袋第三小学校 平成 28 年度 4,673,778 93,476 4,580,302 また 土地の内訳は次のとおりです ( 単位 : 千円 ) 内訳 道路 橋りょう 7,143,421 街路 7,189,887 公営住宅 54,892 小学校 3,744,290 中学校 2,770,069 その他 153,063,905 合計 173,966,464 (2) 売却可能資産翌年度売却予定の資産を計上しています なお 28 年度については 計上はありません - 7 -

13 2. 投資等出資金や貸付金等 長期間にわたって現金化することのできない資産や 現段階において現金化する意思のない資産を計上しています (1) 投資及び出資金公社や財団法人への出資金残高等を計上しています 内訳は次のとおりです 内 ( 財 ) としま未来文化財団 500,0 その他 99,9 訳 ( 単位 : 千 合計 599,9 (2) 貸付金区から第三者への貸付金の残高を計上しています 内訳は次のとおりです なお バランスシートの計上額 11,718 千円は 貸付金合計額 31,984 千円から長期延滞債権と未収金に振り替えられた金額 20,266 千円を除いたものです ( 単位 : 千 内訳 女性自立援助資金貸付金 14,840 生業資金貸付金 7,128 土地開発公社運用資金貸付金 1,816 その他 8,200 合計 31,984 (3) 基金 1 特定目的基金施設の整備など特定の目的のために 預金や信託で積み立てられている金額を計上しています なお 一時的に普通会計で運用している金額については残高から直接控除しています 内訳は次のとおりです ( 単位 : 千 基金残高 義務教育施設整備基金 5,103,406 公共施設再構築基金 9,404,643 その他 1,979,895 合計 16,487,944 (4) 長期延滞債権収入未済額のうち 1 年を超えて回収がなされていないものを長期延滞債権として計上しています 内訳は次のとおりです - 8 -

14 ( 単位 : 千円 ) 内訳 特別区税 524,673 分担金及び負担金 4,139 使用料及び手数料 8,831 諸収入 816,902 貸付金収入未済額 21,007 合計 1,375,552 (5) 回収不能見込額貸付金と長期延滞債権のうち 翌年度以降に回収が不能と見込まれる金額を計上しています 3. 流動資産現金 預金 及び 1 年以内に現金化することが可能な資産を流動資産として計上しています (1) 現金 預金 1 財政調整基金将来の資金不足に備えて 預金により保有している積立金を計上しています 2 減債基金将来の特別区債償還に備えて 預金により保有している積立金を計上しています 3 歳計現金区が保有している現金及び金融機関に対する預金残高を計上しています (2) 未収金 1 特別区税年度末までに回収できなかった税金を計上しています 内訳は次のとおりです ( 単位 : 千円 ) 内訳 特別区民税 518,114 軽自動車税 2,877 狭小住戸集合住宅税 - 合計 520,991 2 その他年度末までに回収できなかった区民の負担金等を計上しています 内訳は次のとおりです ( 単位 : 千円 ) 内訳 分担金及び負担金 223,858 使用料及び手数料 6,718 諸収入 172,639 貸付金収入未済額 851 合計 404,066 (3) 回収不能見込額未収金のうち翌年度以降に回収が不能と見込まれる金額を計上しています - 9 -

15 負債の部 1. 固定負債 1 年を超えて支出が予定される特別区債や区職員に対する退職手当支給額 旧庁舎跡地一括前受地代を固定負債として計上しています (1) 特別区債区が発行した特別区債のうち 平成 30 年 4 月 1 日以降に返済が予定される金額を計上しています 内訳は次のとおりです 内訳 ( 単位 : 千円 ) 公共事業等債 2,157,258 教育 福祉施設等整備事業債 12,992,622 一般単独事業債 5,695,518 厚生福祉施設整備事業債 562,310 減税補てん債 1,936,043 臨時税収補てん債 107,857 都道府県貸付金 355,817 その他 1,457,122 控除 : 翌年度償還予定額 4,409,565 加算 : 減債基金積立金 ( 公債費相当分 ) 1,294,580 差引 : バランスシート計上額 22,149,561 (2) 退職手当引当金年度末に在籍している全職員が普通退職すると仮定した場合に支払う退職手当支給予定額を計上しています (3) その他長期前受金として平成 27 年度に歳入した旧庁舎跡地一括前受地代を計上しています 定期借地権設定期間 76 年 6 か月に相当する地代を一括で歳入したため負債として計上し 毎年 2.5 億円ずつ償却します なお 翌年度償却予定分については後述する流動負債の前受金に計上しています 2. 流動負債翌年度支払予定の特別区債償還額や退職手当支給額などを流動負債として計上しています (1) 翌年度償還予定特別区債区が発行した特別区債のうち 平成 30 年 3 月 31 日までに返済が予定される金額を計上しています (2) 未払金債務負担行為のうち相手方の債務の履行が完了したもので 翌年度支出予定の金額を計上するものです なお 28 年度については 計上はありません (3) 翌年度支払予定退職手当年度末で退職した職員に対する退職手当支給額を計上しています

16 (4) 賞与引当金翌年度の 6 月に支給される賞与のうち 当年度の 12 月から 3 月までの労働対価相当分を計上しています (5) 前受金平成 27 年度に歳入した旧庁舎跡地一括前受地代のうち翌年度償却予定分を計上しています 純資産の部 資産と負債の差額であり 区の資産形成に充てられた財源の中で返済義務のない金額を計上しています 注記事項 (1) 他団体及び民間への支出金により形成された資産他団体及び民間への支出金により形成された有形固定資産の資産額を計上しています (2) 債務負担行為物件の引渡しが完了していない 履行すべき額が確定していない等の事由により バランスシート上の負債としては計上されていないものの 将来支払うことになる可能性のある金額を計上しています 1 物件の購入等翌年度以降 物件の購入等の支払いを予定している金額です 既に物件が引渡し済みであるとして バランスシート上の未払金に計上されている金額を除いています 2 債務保証又は損失補償債務保証等の契約により 将来において負担が発生する可能性のある金額です 3 その他その他要因により 将来において負担が発生する可能性がある金額です

17 2. バランスシートに係る分析 (1) 純資産比率 これまでに蓄積された区の総資産額のうち 純資産によって形成されている比率を表しています 純資産は現世代までの負担により形成された資産の金額であり 負債は将来世代の負担により形成された資産の金額を表しています ストックとしての資産の財源が純資産によるのか負債によるのか その依存割合を測ることで世代間負担の指標とすることができます 従って この比率は 将来世代にも使用される区のストックが どの程度現世代までの負担により形成されたのかを表していることになります 平成 28 年度における純資産比率は 前年度より 0.8 ポイント悪化し 83.5% となっています 指標の推移より 将来世代への負担の先送り相当分は増加しています 指標名 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 純資産比率 88.1% 84.3% 83.5% 計算式 : 純資産比率 = 純資産総資産額 (2) 社会資本形成の世代間負担比率 本指標は区の社会資本整備の結果を表わす有形固定資産残高に着目した比率です 純資産は現世代までの負担により形成された社会資本の金額であり 負債は将来世代の負担により形成された社会資本の金額を表しています 道路や学校などの有形固定資産の財源が純資産によるのか負債によるのか その依存割合を測ることで世代間負担の指標とすることができます 平成 28 年度における世代間負担比率は 前年度よりも 0.4 ポイント悪化し 94.4% となっており 将来世代への負担の先送りが増加し悪化している状況を示しています 指標名 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 世代間負担比率 93.2% 94.8% 94.4% 計算式 : 社会資本形成の世代間負担比率 = 純資産有形固定資産

18 (3) 安全比率 有形固定資産の中でもインフラ資産は住民の社会生活の基盤をなすものであり 行政サービスの源泉となる資産です 一方で経済的取引にはなじまない資産で 区の債務返済能力を厳密に検討する際には担保能力をもたないと考えられます 純資産合計からインフラ資産残高を除き負債合計で割った数値は安全比率とされ 財務の安全性を直接表す指標といえます この安全比率が 1 以下となることは負債への担保が事実上不足しているということを表します 平成 28 年度の安全比率は前年度よりも 0.25 ポイント悪化し 4.47 となっています 指標名 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 安全比率 計算式 : 安全比率 = 純資産合計 - インフラ資産負債合計 インフラ資産 : 有形固定資産明細における道路 橋梁 河川 街路 ( 都市計画 ) (4) 歳入額対資産比率 ( 年数 ) 資産を歳入額で除すと 次世代以降も使用できる資産というストックの形成のために何年分の歳入が充当されているのか把握することができます 当年度は 前年度比で資産合計が 167 億円増加しましたが 一方普通会計歳入額は 108 億円の減少だったため 比率が 0.36 ポイント悪化しています 指標名 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 歳入額対資産比率 計算式 : 歳入額対資産比率 = 資産普通会計歳入額 (5) 有形固定資産の行政目的別割合 有形固定資産の行政目的別割合を見ることにより 行政分野ごとの資産形成の比重を把握することができます 前年度比で大きな変動はなく 生活インフラ 国土保全の 41.0% 教育の 30.1% 福祉の 14.2% が大きく この 3 つの分野で全体の 85.3% を占めています 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 (1) 生活インフラ 国土保全 41.8% 41.3% 41.0% (2) 教育 28.2% 28.7% 30.1% (3) 福祉 15.1% 14.9% 14.2% (4) 環境衛生 1.9% 1.8% 1.6% (5) 産業振興 3.1% 3.1% 3.2% (6) 消防 0.9% 0.9% 0.9% (7) 総務 8.9% 9.3% 9.1% 有形固定資産計 100.0% 100.0% 100.0%

19 (6) 有形固定資産の行政目的別経年比較 有形固定資産残高を経年比較することで 行政分野ごとに社会資本がどのように形成されてきたかを把握することができます 下表は区の有形固定資産残高を 5 年前と比較したものです この 5 年間で最も増加額が大きいのは教育の 178 億円です これは学校の改築 改修が進んだためです 次に増加額が大きいのは総務の 161 億円ですが これは新庁舎建設を行ったためです 生活インフラ 国土保全も 118 億円増加していますが これは道路や公園の整備が進んでいるためです 逆に福祉や産業振興などの分野では 減価償却が進み資産価額が減少しています ( 単位 : 千円 ) 平成 23 年度 平成 28 年度 増加額 増加率 (1) 生活インフラ 国土保全 127,608, ,397,197 11,789, % (2) 教育 84,227, ,059,737 17,831, % (3) 福祉 48,928,356 48,111, , % (4) 環境衛生 6,959,065 5,495,621 1,463, % (5) 産業振興 10,903,332 10,783, , % (6) 消防 3,056,905 2,947, , % (7) 総務 14,695,057 30,804,809 16,109, % 有形固定資産計 296,378, ,600,328 43,221, % (7) 有形固定資産の更新資金の手当率及び手当可能率 1 更新資金の手当率これまで形成されてきた社会資本の老朽化等に応じて 更新のための資金を手当しておく必要があります 更新資金の手当率は有形固定資産の更新に必要な資金の手当の状況を表す指標です 平成 28 年度では 昨年度より 1.1 ポイント改善し 29.0% となっています 指標名有形固定資産の更新資金の手当率 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 12.2% 27.9% 29.0% 有形固定資産の更新資金の手当率 = 現金 預金 + 基金有形固定資産の減価償却累計額 2 更新資金の手当可能率将来において 有形固定資産の更新費用などの資金手当を特別区債により行おうとする場合 実質公債費比率が 25% 以上になると一定の地方債の起債が制限されてしまいます そこで 手許資金に実質公債費比率の上限 (25%) までの余裕額を加えた金額を更新等に要する資金額と比べてみます 当期の公債費充当余裕額は (25%- 3.0%) 69,128 百万円 ( 当期標準税収入額 + 臨時財政対策債発行可能額 ) = 19,356 百万円と計算できます 仮に財政融資資金からの借り入れを行うとした場合 年利 2% の償還期限は 10 年で 最初の 1 年間は元金が据え置かれると想定されます この条件のもと公債費充当の余裕額 19,356 百万円から起債できる実質公債費比率上限までの特別区債の額 ( 起債可能額 ) を算出すると 158,700 百

20 万円と計算できます 現金 預金 + 基金 + 起債可能額したがって 手当可能率 = = 137.9% 有形固定資産の減価償却累計額 と 100% を大きく上回っていますので 設備更新の行政需要をまかなうために十分な資金があることがわかります 指標名有形固定資産の更新資金の手当可能率 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 111.5% 136.6% 137.9% (8) 特別区債返済可能年数 特別区債の返済のために 毎年の歳入のうち 返済に充てることが可能な金額 ( 一般的にいう可処分所得の考え方 ) の全てをもって返済したと仮定した場合の返済所要年数を表します つまり この指標が低い方が特別区債の償還に対する区財政への負担が軽いということになります 当年度は 前年度と比較して 0.07 年分悪化しています 指標名 特別区債返済可能年数 平成 26 年度平成 27 年度平成 28 年度 0.22 年 0.99 年 0.92 年 特別区債返済年数 = 特別区債現在高 -( 現金 預金 + 基金 ) 経常一般財源 -( 経常経費充当一般財源 - 公債費 ) (9) 将来世代の負担額 社会資本形成のうち その財源を特別区債等の有利子債務等で賄っているため その対価として翌年度以降の将来世代が負担しなければならない金額を表します 前述の (2) 社会資本形成の世代間負担比率と関連した指標と言えます 将来世代も社会資本からのサービス提供を受けるため 当然その対価として一定の負担をすべきですが その金額が多額であれば将来の区財政を圧迫することとなります 当年度は 前年度比で人口が増加したものの 将来世代の負担額が大きく増加したことにより 1 人当たりの負担額は増加しています 将来世代の負担額 人口 ( 各年 4 月 1 日現在 ) 人口 1 人当たり負担額 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 21,794 百万円 16,853 百万円 19,009 百万円 277,323 人 281,540 人 284,921 人 78,587 円 59,861 円 66,715 円 計算式 : 将来世代の負担金額 = 有形固定資産合計 - 純資産合計 1 人あたりの負担金額 = 有形固定資産合計 - 純資産合計人口

21 (10) 住民一人当たりのバランスシート 住民 1 人当たりバランスシート 平成 29 年 3 月 31 日 借方貸方 残高 ( 千円 ) 1 人当たり ( 円 ) 残高 ( 千円 ) 1 人当たり ( 円 ) 資産の部 負債の部 1. 公共資産 1. 固定負債 (1) 有形固定資産 (1) 特別区債 22,149,561 77,739 1 生活インフラ 国土保全 139,397, ,249 (2) 長期未払金 2 教育 102,059, ,204 1 物件の購入 福祉 48,111, ,858 2 債務保証又は損失補償 環境衛生 5,495,621 19,288 3その他 産業振興 10,783,933 37,849 長期未払金計 消防 2,947,965 10,347 (3) 退職手当引当金 15,031,432 52,756 7 総務 30,804, ,117 (4) その他 有形固定資産合計 339,600,328 1,191,910 1 長期前受金 18,600,000 65,281 (2) 売却可能資産 - - 固定負債合計 55,780, ,777 公共資産合計 339,600,328 1,191, 流動負債 2. 投資等 (1) 翌年度償還予定特別区債 4,409,565 15,476 (1) 投資及び出資金 (2) 短期借入金 ( 翌年度繰上充用金 ) 投資及び出資金 599,916 2,106 (3) 未払金 投資損失引当金 - - (4) 翌年度支払予定退職手当 1,735,401 6,091 投資及び出資金計 599,916 2,106 (5) 賞与引当金 1,110,151 3,896 (2) 貸付金 11, (6) 前受金 250, (3) 基金等 流動負債合計 7,505,117 26,341 1 退職手当目的基金 - - 2その他特定目的基金 16,487,944 57,868 負債合計 63,286, ,118 3 土地開発基金 - - 4その他定額運用基金 退職手当組合積立基金 - - 純資産の部 基金等計 16,487,944 57,868 (4) 長期延滞債権 1,375,552 4,828 純資産合計 320,591,712 1,125,195 (5) 回収不能見込額 457,462 1,606 投資等合計 18,017,668 63, 流動資産 (1) 現金 預金 1 財政調整基金 19,967,389 70,080 2 減債基金 3,139,582 11,019 3 歳計現金 2,601,996 9,132 現金 預金計 25,708,967 90,232 (2) 未収金 1 特別区税 520,991 1,829 2その他 404,066 1,418 3 回収不能見込額 374,199 1,313 未収金計 550,858 1,933 流動資産合計 26,259,825 92,165 資産合計 383,877,821 1,347,313 負債 純資産合計 383,877,821 1,347,

22 3. 行政コスト計算書の概要及び説明事項 (1) 行政コスト計算書 豊島区行政コスト計算書 自平成 28 年 4 月 1 日 至平成 29 年 3 月 31 日 経常行政コスト 総額 ( 構成比率 ) 生活インフラ 国土保全 教育福祉環境衛生産業振興消防総務議会支払利息 回収不能見込計上額 ( 単位 : 千円 ) その他行政コスト (1) 人件費 19,633, % 1,803,984 1,978,780 7,290,806 2,166, , ,221 5,332, ,322 - (2) 退職手当引当金繰入等 1,513, % 262, , , ,231 55,585 5, ,740 7,602-1 (3) 賞与引当金繰入額 1,110, % 94,987 98, , ,803 16,566 8, ,997 74,230 - 小計 22,256, % 2,161,922 2,194,780 8,358,594 2,539, , ,998 5,784, ,154 - (1) 物件費 18,581, % 2,308,640 4,063,735 3,165,820 3,419, , ,804 5,156,440 43,596 14,490 2 (2) 維持補修費 405, % 240,701 72,210 38,132 6,152 7, ,207 - (3) 減価償却費 6,993, % 2,233,780 2,188,279 1,043, , ,648 28, ,267 - 小計 25,979, % 4,783,121 6,324,224 4,247,026 3,741, , ,694 6,078,914 43,596-14,490 (1) 社会保障給付 31,774, % 217,391 31,133, ,074 (2) 補助金等 5,691, % 212, ,012 2,133,565 1,155, ,412 27,599 1,051,708 2,337-3 (3) 他会計等への支出額 11,428, % ,428, (4) 他団体への公共資産整備補助金等 1,873, % 562,374-1,301,885 9, 小計 50,767, % 774, ,403 45,996,663 1,589, ,412 27,599 1,051,708 2,337 - (1) 支払利息 245, % 245,893 4 (2) 回収不能見込計上額 471, % 471,705 (3) その他行政コスト - 0.0% - 小計 717, % , ,705 - 経常行政コスト a 99,721,839 7,719,647 9,357,407 58,602,283 7,870,465 1,369, ,291 12,914, , , ,705 14,490 ( 構成比率 ) 7.7% 9.4% 58.8% 7.9% 1.4% 0.5% 13.0% 0.7% 0.2% 0.5% 0.0% 経常収益 一般財源振替額 1 使用料 手数料 b 3,521, ,470 16, , ,531 21, , ,493,926 2 分担金 負担金 寄附金 c 1,379,899-43, , , , ,230 経 常 収 益 合 計 ( b + c ) d 4,901, ,470 60,167 1,638, ,752 21, , ,496,156 d/a 4.92% 8.6% 0.6% 2.8% 10.2% 1.6% 0.0% 1.7% ( 差引 ) 純経常行政コスト a-d 94,820,001 7,059,177 9,297,240 56,963,806 7,068,713 1,348, ,291 12,691, , , ,705 14,490 1,496,

23 (2) 行政コスト計算書の概要 1 概要行政コスト計算書は 資産形成以外の人的サービスや給付サービスなど 豊島区がどのような行政サービス提供等の活動をしたのかコストという側面から把握するものです ここでコストといった場合 現金支出だけではなく減価償却費や退職手当引当金繰入等なども考慮することになります 平成 28 年度の豊島区普通会計の行政コスト計算書では 経常行政コストが 997 億円 経常収益が 49 億円となっており 経常行政コストから経常収益を差引いた純経常行政コストは 948 億円となっています 2 経常行政コスト 人にかかるコスト では 人件費で 196 億円 退職金支給や退職手当引当金繰入に係る金額で 15 億円 賞与引当金繰入に係る金額で 11 億円が計上されています その合計額は 223 億円となっており 経常行政コストの 22.3% を占めています 物にかかるコスト では 物件費で 186 億円 施設等の維持補修費で 4 億円 施設等の経年劣化による減価償却費で 70 億円が計上されています その合計額は 260 億円となっており 経常行政コストの 26.1% を占めています 移転支出的なコスト では 社会保障給付に係る費用で 318 億円 補助金等で 57 億円 他会計等への支出額で 114 億円 他団体による公共資産整備への補助金等で 19 億円が計上されています その合計額は 508 億円となっており 経常行政コストに占める割合が 50.9% と最も高くなっています その他のコスト では 公債償還等に係る支払利息で 2 億円 債権等の回収不能見込計上額で 5 億円が計上されています その合計額は 7 億円となっており 経常行政コストの 0.7% を占めています 3 経常収益次に経常収益では 使用料 手数料としての収入が 35 億円 分担金 負担金 寄附金としての収入が 14 億円となっています 合計では 49 億円の収入となっており 経常行政コストに対する割合は 4.9% となっています 4 純経常行政コスト経常行政コストから経常収益を差引くと純経常行政コストが算出されます この純経常行政コストとは 資産形成を伴わない行政サービスの提供により発生したコストのうち 特別区税や補助金などで賄わなければならない部分の金額を表しています

24 (3) 行政コスト計算書の説明事項 [ 主な行政コストの内訳 ] (1) 退職手当引当金繰入等退職手当引当金のうち 新たに当期の費用として計上された金額は次のとおりです 総額 生活インフラ 国土保全 教育 福祉 環境衛生 産業振興 消防 総務 議会 128 年度末退職給与引当金 16,766,832 1,751,365 1,023,758 7,720,197 2,151, ,474 64,373 3,357, , 年度末退職給与引当金 16,719,228 1,694,178 1,043,312 7,808,742 1,984, ,035 70,143 3,460, , 年度退職手当 1,465, , , ,393 90,696 23, ,030 - 行政コスト計算書計上額 ,513, , , , ,231 55,585 5, ,740 7,602 (2) 他会計等への支出額普通会計から特別会計への繰出金として計上された金額は次のとおりです 内訳 国民健康保険事業会計 5,645,975 後期高齢者医療事業会計 2,782,835 介護保険事業会計 2,999,254 合計 11,428,064 (3) 普通建設事業費 ( 他団体への公共資産整備補助金等 ) 他団体等による公共資産等整備に支出した補助金 負担金等の内訳は次のとおりです ( 単位 : 千円 ) 内訳 生活インフラ 国土保全 562,374 教育 - 福祉 1,301,885 環境衛生 9,335 産業振興 - 消防 - 総務 - 合計 1,873,594 (4) 回収不能見込計上額今年度 新たに計上された債権に係る回収不能見込額と不納欠損額を表しています

25 4. 行政コスト計算書に係る分析 (1) 行政コスト対有形固定資産比率 行政コスト対有形固定資産比率とは 行政コストの有形固定資産額に対する比率であり 目的別の分野毎に 資産を活用するためにどれだけのコストがかかっているかを示す指標です 有形固定資産額に対する行政コスト全体の比率は総額で 29.4% となっており 目的別に見ると環境衛生 福祉 総務の分野が高い比率を示しています 人にかかるコストの比率では 環境衛生 総務 福祉の分野が高くなっていますが これは これらの科目が比較的労働集約型の行政サービス分野であることを表しています 一方 生活インフラ 国土保全や教育などの分野では比率が低くなっていますが これは これらの分野に関する有形固定資産には道路や都市公園 学校など金額の大きいものが多く存在するため相対的にコストの比率が低くなっているためです 物にかかるコストの比率については 環境衛生 総務の分野が比較的高くなっています これは これらの分野に関する施設の維持管理費用の割合が他の分野と比較して大きくなっているためです また 移転支出的なコストの比率では 福祉 総務の分野が高くなっています ( 単位 : 千円 ) 総計 生活インフラ 国土保全 教育福祉環境衛生産業振興消防総務議会 人にかかるコスト A 22,256,689 2,161,922 2,194,780 8,358,594 2,539, , ,998 5,784, ,154 物にかかるコスト B 25,979,572 4,783,121 6,324,224 4,247,026 3,741, , ,694 6,078,914 43,596 移転支出的なコスト C 50,767, , ,403 45,996,663 1,589, ,412 27,599 1,051,708 2,337 行政コスト D 99,721,839 7,719,647 9,357,407 58,602,283 7,870,465 1,369, ,291 12,914, ,087 有形固定資産 E 339,600, ,397, ,059,737 48,111,066 5,495,621 10,783,933 2,947,965 30,804,809 0 有形固定資産に対する行政コストの割合 D/E 有形固定資産に対する人にかかるコストの割合 A/E 有形固定資産に対する物にかかるコストの割合 B/E 有形固定資産に対する移転支出的なコストの割合 C/E 29.4% 5.5% 9.2% 121.8% 143.2% 12.7% 15.4% 41.9% 0% 6.6% 1.6% 2.2% 17.4% 46.2% 3.6% 5.8% 18.8% 0% 7.7% 3.4% 6.2% 8.8% 68.1% 4.6% 8.7% 19.7% 0% 14.9% 0.6% 0.8% 95.6% 28.9% 4.5% 0.9% 3.4% 0% (2) 受益者負担率 受益者負担率とは経常行政コストのうち 行政サービスの受益者 ( 利用者 ) が直接的に負担するコストの割合のことです 通常 行政活動に伴うコストの大半は税収で賄われますが 一部の事業では行政サービスの利用者が直接そのサービスの対価を支払います これは そのサービスが広く一般的に住民が利用するサービスとは異なり 特定の人によって利用される場合が多いと考えられているためです そのため 特定の事業を数多く実施している自治体ではこの割合が高くなります 平成 28 年度の豊島区における受益者負担率は 3.5% となっています 指標名 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 受益者負担率 3.5% 3.4% 3.5% 計算式 : 受益者負担率 = 使用料 手数料等経常行政コスト

26 (3) 住民一人当たりの行政コスト計算書 住民一人当たりの行政コスト計算書とは 行政コスト総額あるいは目的別の行政コストを住民一人当たりの金額で表したものです この指標により 豊島区の経常的な行政活動がどの程度効率的に行われているのか把握することができます 一人当たりの純経常行政コストは 332,797 円で これは区が住民一人当たり 332,797 円のコストを費やして行政サービスの提供等を行っていることを示しています

27 住民一人当たり行政コスト計算書 自平成 28 年 4 月 1 日 至平成 29 年 3 月 31 日 経常行政コスト 総額 ( 構成比率 ) 生活インフラ 国土保全 教育福祉環境衛生産業振興消防総務議会支払利息 回収不能見込計上額 ( 単位 : 円 ) その他行政コスト (1) 人件費 68, % 6,332 6,945 25,589 7,604 1, ,716 2,009 - (2) 退職手当引当金繰入等 5, % , (3) 賞与引当金繰入額 3, % , , 小計 78, % 7,588 7,703 29,337 8,913 1, ,301 2,297 - (1) 物件費 65, % 8,103 14,263 11,111 12, , (2) 維持補修費 1, % (3) 減価償却費 24, % 7,840 7,680 3,661 1,109 1, ,100 - 小計 91, % 16,788 22,196 14,906 13,133 1, , (1) 社会保障給付 111, % ,269 1,488 (2) 補助金等 19, % 745 2,180 7,488 4,057 1, , (3) 他会計等への支出額 40, % , (4) 他団体への公共資産整備補助金等 6, % 1,974-4, 小計 178, % 2,719 2, ,436 5,578 1, , (1) 支払利息 % (2) 回収不能見込計上額 1, % 1,656 (3) その他行政コスト - - 小計 2, % ,656 - 経常行政コスト a 350,001 27,095 32, ,679 27,624 4,807 1,598 45,328 2, , ( 構成比率 ) 7.7% 9.4% 58.8% 7.9% 1.4% 0.5% 13.0% 0.7% 0.2% 0.5% 0.0% 経常収益 一般財源振替額 1 使用料 手数料 b 12,361 2, ,933 1, ,243 2 分担金 負担金 寄附金 c 4, ,818 1, 経 常 収 益 合 計 ( b + c ) d 17,204 2, ,751 2, ,251 d/a 4.9% 8.6% 0.6% 2.8% 10.2% 1.6% - 1.7% ( 差引 ) 純経常行政コスト a-d 332,797 24,777 32, ,928 24,810 4,731 1,598 44,545 2, , ,

28 5. 純資産変動計算書の概要 (1) 純資産変動計算書 豊島区純資産変動計算書 純資産合計 自平成 28 年 4 月 1 日至平成 29 年 3 月 31 日 公共資産等整備国都補助金等 公共資産等整備一般財源等 その他一般財源等 資産評価差額 期首純資産残高 309,469,676 32,306, ,964,732 22,801,166 純経常行政コスト 94,820,001 94,820,001 一般財源 86,126,668 86,126,668 特別区税 31,549,931 31,549,931 地方交付税 その他行政コスト充当財源 54,576,737 54,576,737 補助金等受入 38,415,368 2,362,710 36,052,658 臨時損益 災害復旧事業費 公共資産除売却損益 投資損失 庁舎建設基金運用金償還金 ( 単位 : 千円 ) 科目振替 33,717 11,637,439 11,603,722 公共資産整備への財源投入 29,772,348 29,772,348 公共資産処分による財源増 貸付金 出資金等への財源投入 30,342,124 30,342,124 貸付金 出資金等の回収等による財源増 7,367,540 7,367,540 減価償却による財源増 33,717 20,037,357 20,071,074 特別区債償還に伴う財源振替 21,072,136 21,072,136 資産評価替えによる変動額 無償受贈資産受入 その他 18,600,000 18,600,000 期末純資産残高 320,591,712 34,635, ,602,171 25,645,562 (2) 純資産変動計算書の概要 純資産変動計算書は バランスシートの 純資産の部 について 当年度中にどのような変動があったのかを表わすものです 純資産変動計算書を見ることで 公共資産等整備国都補助金等 公共資産等整備一般財源等 その他一般財源等 の各財源項目について その増減の要因が何で どの程度純資産額が変動したのか把握することができます 1 期首純資産残高当年度の期首 すなわち前年度の期末純資産残高を計上しています 2 純経常行政コスト経常行政コストから直接的な対価を差し引いた純経常行政コストについては 税収や補助金等の純資産によってその財源を賄わなければならないため 純資産変動計算書において同額をマイナス計上しています 3 一般財源公共資産等の整備以外に充当された一般財源の増減額を計上しています その内訳としては 特

29 別区税収入により 315 億円 都区財政調整交付金など区税以外の一般財源収入により 546 億円純資産額が増加しています 4 補助金等受入国 都から補助金を受け入れたことによる純資産の増加額を計上しています 補助金受入による純資産の増加額 384 億円のうち 区が公共資産等の整備を行う際の財源となるものが 24 億円 それ以外の使途に充当されるものが 361 億円となっています 5 臨時損益経常的ではない特別な要因に基づく純資産額の変動について計上するものです 6 科目振替当年度の行政活動により財源間で純資産の異動があった場合にその金額を計上しています あくまでも財源間の異動なので 全体的な純資産額に増減は生じません 公共資産整備への財源投入 では 補助金等以外に区で行う公共資産整備に充当された一般財源の増加額を計上しています 当年度は その他一般財源等 から 公共資産等整備一般財源等 へ 30 億円が振り替えられています 公共資産処分による財源増 では バランスシートに公共資産として計上されていた資産を除去 売却した場合に その資産に充当されていた財源の振替額を計上します なお 当年度は該当がありません 貸付金 出資金等への財源投入 では 貸付金 出資金等に対して充当された一般財源等の振替額を計上しています 当年度は その他一般財源等 から 公共資産等整備一般財源等 へ 303 億円が振り替えられています 貸付金 出資金等の回収等による財源増 では 貸付金 出資金への財源投入 と同様に貸付金 出資金等の回収 基金からの取崩し等があった場合に それらに充当されていた一般財源の振替額を計上しています 当年度は 公共資産等整備一般財源等 から その他一般財源等 へ 74 億円が振り替えられています 減価償却による財源増 は 有形固定資産の減価償却に伴い 有形固定資産の整備に充当されていた財源へ減価償却累計額と同額を一般財源から振り替えることを表しています バランスシートに計上された有形固定資産の減価償却累計額のうち 一般財源が充当されている資産の償却累計額は 200 億円となっています そのため 公共資産等整備一般財源等 と 公共資産等整備国都補助金 から 200 億円が その他一般財源等 に振り替えられています 特別区債償還に伴う財源振替 では 特別区債の償還に伴う振替額を計上しています 特別区債の償還には一般財源が充当されており 言い換えれば償還により一般財源の負担が生じたことになります そのうち区で行う公共資産整備に充当されていた区債の償還額が 公共資産等整備一般財源等 から その他一般財源等 に振り替えられています 7 その他上記以外の要因による純資産の増減額を計上しています 旧庁舎跡地一括前受地代の歳入を負債として計上したことに伴う純資産の減少額を計上しています

30 6. キャッシュ フロー計算書の概要 (1) キャッシュ フロー計算書 豊島区キャッシュ フロー計算書 自平成 28 年 4 月 1 日至平成 29 年 3 月 31 日 1 経常的収支の部 平成 27 年度平成 28 年度増減 ( 単位 : 千円 ) 人件費 21,477,704 22,167, ,265 物件費 19,386,526 18,581, ,206 社会保障給付 30,082,884 31,774,614 1,691,730 補助金等 13,538,401 5,691,708 7,846,693 支払利息 274, ,893 28,741 他会計等への事務費等充当財源繰出支出 11,612,529 11,428, ,465 その他支出 473, ,035 68,184 支出合計 96,845,897 90,294,603 6,551,294 特別区税 31,119,455 31,468, ,692 地方交付税 国都補助金等 23,911,610 25,130,228 1,218,618 使用料 手数料 3,512,570 3,521,920 9,350 分担金 負担金 寄附金 998,136 1,157, ,952 諸収入 2,987,198 3,430, ,334 特別区債発行額 基金取崩額 7,710,411 7,203, ,176 その他収入 61,549,178 41,315,096 20,234,082 収入合計 131,788, ,226,246 18,562,312 経常的収支額 34,942,661 22,931,643 12,011,018 2 公共資産整備収支の部 平成 27 年度 平成 28 年度 増減 公共資産整備支出 12,195,938 20,237,418 8,041,480 公共資産整備補助金等支出 1,879,371 1,873,594 5,777 他会計等への建設費充当財源繰出支出 支 出 合 計 14,075,309 22,111,012 8,035,703 国都補助金等 2,162,031 3,777,574 1,615,543 特別区債発行額 2,741,000 8,162,300 5,421,300 基金取崩額 932,625 2,222,857 1,290,232 その他収入 375, , ,243 収 入 合 計 6,210,760 14,276,592 8,065,832 公 共 資 産 整 備 収 支 額 7,864,549 7,834,420 30,129 3 投資 財務的収支の部 平成 27 年度 平成 28 年度 増減 投資及び出資金 貸付金 41,841 41, 基金積立額 23,591,041 13,446,666 10,144,375 定額運用基金への繰出支出 他会計等への公債費充当財源繰出支出 特別区債償還額 3,039,777 2,576, ,551 支 出 合 計 26,672,659 16,064,762 10,607,897 国都補助金等 貸付金回収額 43,121 44,279 1,158 基金取崩額 特別区債発行額 公共資産等売却収入 59, ,945 49,834 その他収入 41,444 93,236 51,792 収 入 合 計 143, , ,784 投 資 財 務 的 収 支 額 26,528,983 15,818,302 10,710,681 当年度歳計現金増減額 549, ,079 1,270,208 期首歳計現金残高 2,773,946 3,323, ,129 期末歳計現金残高 3,323,075 2,601, ,

31 注記事項 1 一時借入金に関する情報 1 資金収支計算書には一時借入金の増減は含まれていません 2 平成 28 年度における一時借入金の借入限度額は 5,000,000 千円です 3 支払利息のうち 一時借入金利子は 40 千円です 2 基礎的財政収支 ( プライマリーバランス ) に関する情報 収入総額 127,749,298 千円 地方債発行額 8,162,300 千円 財政調整基金等取崩額 7,181,327 千円 支出総額 125,520,457 千円 地方債元利償還額 2,576,226 千円 財政調整基金等積立額 4,701,677 千円 基礎的財政収支 5,836,883 千円 (2) キャッシュ フロー計算書の概要 キャッシュ フローとは 資金の増加又は減少を意味し 一会計年度における資金の収支状況を表したものがキャッシュ フロー計算書になります キャッシュ フローを大きく 経常的収支 公共資産整備収支 及び 投資 財務的収支 に区分することにより それぞれの活動における資金調達の源泉 及び資金使途を明確にすることができ よりわかりやすい形で資金の収支状況を把握することができます 以下で各活動におけるキャッシュ フローの状況を示していきます 1 経常的収支 経常的収支の部には特別区税や特別区財政調整交付金 使用料及び手数料などの一般財源による収入や 人件費 物件費 社会保障給付のための支出等の地方公共団体において経常的に行われる行政活動から発生するキャッシュ フローを計上しています 支出項目では 前年度比で 社会保障給付が 17 億円の増加 補助金等が 78 億円の減少となり 支出合計は前年度比で 66 億円減少し 903 億円となりました 収入項目では 前年度比で 基金取崩額が 5 億円減少 その他収入が 202 億円減少したことなどにより 収入合計は前年度比で 186 億円減少し 1,132 億円となっています 大幅に減少した理由は 前年度は旧庁舎跡地一括前受地代 191 億円収入し 単年度だけ収入が増加したためです 経常的収支では前年度比で 120 億円収支が悪化し 収支差額は 229 億円です 2 公共資産整備収支 公共資産整備収支の部には 公共資産整備に伴う支出とそれに対応する収入を計上しています 区が公共資産の整備を行ったものでない場合でも 最終的な使途が公共資産整備に該当するものであれば 他会計及び他団体への補助金についてもその支出額を公共資産整備収支の部に計上しています

32 支出項目では 区が行う公共資産整備への支出が前年度比で 80 億円増加したことにより 支出合計は前年度比で 80 億円増加し 221 億円となっています 収入項目では 特別区債発行額が 54 億円増加したことなどにより 収入合計は前年度比で 81 億円増加し 143 億円となっています 公共資産整備収支では前年度比で 0.3 億円収支が改善し 収支差額は 78 億円のマイナスとなっています 3 投資 財務的収支 投資 財務的収支の部には 区が行う行政活動のうち投資的活動と財務的活動に伴う支出とそれに対応する収入を計上しています 支出項目では 前年度比で基金積立に伴う支出が 101 億円減少したことなどにより 支出合計は前年度比で 106 億円減少し 161 億円となっています 収入合計は 2 億円となっています 投資 財務的収支では 前年度比で 107 億円収支が改善し 収支差額は 158 億円のマイナスとなっています 4 期末歳計現金残高 期首歳計現金残高に当年度の歳計現金増減額を加味して期末歳計現金残高を算出します 平成 28 年度末の歳計現金残高は 前年度比で 7 億円減少し 26 億円となっています

33 7. 重要な会計方針 (1) 財務諸表作成に関する基本方針この財務諸表は 豊島区の普通会計を対象として 新地方公会計制度実務研究会報告書 の第 3 部 総務省方式改訂モデルに基づく財務書類作成要領 ( 以下 総務省方式改訂モデル ) に準拠して作成しています (2) 有形固定資産及び減価償却有形固定資産については 地方財政状況調査表 ( 決算統計 ) が現在の様式になった昭和 44 年度以降支出した金額の合計額を取得価額とみなして表示しています 従って 昭和 43 年度以前に取得した有形固定資産は計上されていません 有形固定資産の減価償却費は残存価額をゼロとする定額法により算出しています 平成 14 年度に処分した旧雑司ヶ谷小学校の校舎については減価償却 また 平成 16 年度に売却した旧時習小学校についても校舎については減価償却 土地については資産から控除しています (3) 投資及び出資金投資及び出資金の評価は 取得価額によっています (4) 回収不能見込額 1 件当たりの債権額について 当該債権の過去 5 年間の不納欠損実績率により回収不能見込額を算定しています (5) 退職手当引当金 退職手当引当金繰入等退職手当引当金は 当年度末に普通会計に在籍している全職員が普通退職すると仮定した場合に支払う退職手当の金額を計上しています (6) 旧庁舎一括前受地代の取り扱い区庁舎の移転に際して 旧庁舎跡地に 76 年 6 か月の定期借地権を設定し その全期間に相当する地代 191 億円を一括前受地代として平成 27 年度に受領しました これは固定負債の長期前受金と流動負債の前受金にそれぞれ計上し 毎年 2.5 億円ずつ償却します (7) 表示単位金額については原則として単位未満を四捨五入し % 表示については小数点以下第 2 位を四捨五入しています

34 Ⅱ. 豊島区の連結財務状況について 1. 連結財務諸表について (1) 連結財務諸表の作成意義 民間企業の連結財務諸表とは 企業集団に属する親会社 子会社の個別財務諸表を集めて合算し 内部取引を相殺消去したうえで 企業集団全体の財政状態に関する情報を利害関係者に開示するものです 最近では 国際社会からの連結経営重視の要請により 企業内容の開示は連結財務諸表によることが中心となっています 地方自治体においても 普通会計で行っている事業の他に特別会計で様々な事業を行っており また 地方自治体が自ら行う事業とは別に 公益法人や第三セクターなどの財政援助団体や 一部事務組合等を通じて行う事業もあります こうした状況の中で 本体部分である一般会計あるいは普通会計だけでは 地方自治体全体の事業活動は見えてきません これら全ての会計と団体の資産 負債を合算したうえで 初めて地方自治体全体の財務状態が把握できることになります (2) 連結の範囲についての考え方 企業会計においては 支配力基準に基づいて連結の範囲が決められます A 社が B 社の議決権の過半数を所有している場合 B 社は原則として A 社の連結の範囲に含められることとなります 議決権の所有割合以外でも 他の会社の意思決定機関 ( 取締役会等 ) を支配していると認められる場合等は連結の範囲に含められることとなります 例えば C 社の役員の過半数が A 社の役員等であった場合 C 社は A 社の連結の範囲に含められることとなります 地方自治体については 現在 連結の範囲を決定する確立した基準はありませんので 企業会計の基準をベースに地方自治法の規定を参考にして連結の範囲を決定することになると思われます そのような考え方にたてば 特別会計は当然連結の範囲に含まれると考えられます 財政援助団体については 出資比率が 50% 以上の団体については 当然連結対象とすることが考えられます また 出資比率 25% 以上の場合で 役員構成などから地方自治体が実質的に支配していると判断される場合は その団体も連結の対象とすることが考えられます (3) 連結財務諸表の見方 連結財務諸表と個別財務諸表とを比較することにより 連結することによる影響を把握することができます ( 連結財務諸表における財務比率等と個別財務諸表の比率等の比較を 連単倍率といいます )

35 (4) 連結の範囲に関する事項 豊島区の連結財務諸表は 普通会計の他に 以下の特別会計 第三セクター等 一部事務組合 広域連合を連結の対象範囲としています 第三セクター等の連結範囲の決定にあたっては 原則として出資比率が 50% 以上の団体を連結対象としています 公営事業会計 一部事務組合 広域連合 第三セクター等 国民健康保険事業特別会計 特別区人事 厚生事務組合 豊島区土地開発公社 後期高齢者医療事業特別会計 特別区競馬組合 ( 公財 ) としま未来文化財団 介護保険事業特別会計 東京二十三区清掃一部事務組合 *( 一財 ) 東京城北勤労者サービスセンター 東京都後期高齢者医療広域連合 ( 医療 ) 豊島健康診査センター 東長崎駅 椎名町駅整備 ( 株 ) *( 一財 ) 東京城北勤労者サービスセンターの出資率は 平成 25 年度より二区から三区による同額出資に変更となっています (5) 会計処理基準に関する事項 この連結財務諸表のうち 普通会計及び公営事業会計については 総務省方式改訂モデル に準拠して作成しました 第三セクター等 一部事務組合 広域連合については 各団体の決算書類をもとに作成しています ただし 退職手当引当金については 普通退職すると仮定した場合に支払う退職手当の負担額 100% の金額を計上しています 一部事務組合 広域連合の連結に関しては 比例連結 の手法を用いています 一部事務組合 広域連合には豊島区だけでなく複数の自治体が加入しているため 各自治体が連結する際には原則として当年度の経費負担割合に基づいて案分した金額を連結することになっています 今年度の一部事務組合 広域連合に対する豊島区の負担額 負担割合は次のとおりです ( 単位 : 千円 ) 負担額 負担割合 特別区人事 厚生事務組合 158, % 特別区競馬組合 - 1/23 東京二十三区清掃一部事務組合 1,013, % 東京都後期高齢者医療広域連合 5,225, % 今年度は特別区競馬組合に対する特別区からの負担金支出がなかったため1/23で按分しています また 連結対象となる会計 団体 法人間で行われた取引は原則として全て相殺消去することになっており 各財務諸表では相殺消去等の処理を行った合計額を純計額として計上しています

36 2. 連結バランスシート 豊島区連結バランスシート ( 平成 29 年 3 月 31 日現在 ) ( 単位 : 千円 ) 普通会計 A 特別会計 B 豊島区全体 C=A+B 一部事務組合 広域連合 D 第三セクター等 E 単純合算 C+D+E 連結 ( 純計後 ) 1. 公共資産 (1) 有形固定資産 1 生活インフラ 国土保全 139,397, ,397,197-1,047, ,444, ,444,297 2 教育 102,059, ,059,737-5, ,065, ,065,568 3 福祉 48,111,066-48,111, , ,697 49,294,950 49,294,950 4 環境衛生 5,495,621-5,495,621 16,510,558 2,381 22,008,560 22,008,560 5 産業振興 10,783,933-10,783, ,783,933 10,783,933 6 消防 2,947,965-2,947, ,947,965 2,947,965 7 総務 30,804,809-30,804, ,213-30,909,022 30,909,022 8 収益事業 , , ,254 有形固定資産計 339,600, ,600,328 17,441,212 1,574, ,615, ,615,549 (2) 無形固定資産 ,443 17,557 32,000 32,000 (3) 売却可能資産 公共資産合計 339,600, ,600,328 17,455,655 1,591, ,647, ,647, 投資等 (1) 投資及び出資金 599, ,916 39, , ,464 (2) 貸付金 11,718-11, ,718 10,942 (3) 基金等 16,487,944 1,118,225 17,606, , ,830 18,677,833 18,677,833 (4) 長期延滞債権 1,375,552 1,579,818 2,955,370 13,525-2,968,895 2,968,895 (5) その他 , ,817 19,817 (6) 回収不能見込額 457, ,681 1,119,143 1,189-1,120,332 1,120,332 投資等合計 18,017,668 2,036,362 20,054, , ,939 21,197,395 20,683, 流動資産 (1) 資金 25,708,967 2,295,241 28,004,208 3,148, ,539 31,520,149 31,520,149 (2) 未収金 550,858 1,641,902 2,192, , ,004 2,510,398 2,416,838 (3) 販売用不動産 (4) その他 ,075 6, , ,826 (5) 回収不能見込額 528, , , ,888 流動資産合計 26,259,825 3,408,968 29,668,793 4,002, ,584 34,224,485 34,130, 繰延勘定 資産合計 383,877,821 5,445, ,323,151 21,636,188 3,110, ,069, ,462, 固定負債 (1) 地方公共団体 1 普通会計地方債 22,149,561-22,149, ,887-22,329,448 22,329,448 2 公営事業地方債 地方公共団体計 22,149,561-22,149, ,887-22,329,448 22,329,448 (2) 関係団体 一部事務組合 広域連合地方債 - - 1,093,639-1,093,639 1,093,639 2 地方三公社長期借入金 ,816 1,816 1,040 3 第三セクター等長期借入金 関係団体計 ,093,639 1,816 1,095,455 1,094,679 (3) 長期未払金 ,823-28,823 28,823 (4) 引当金 15,031, ,598 15,797, , ,634 16,149,730 16,167,054 ( うち退職手当等引当金 ) 15,031, ,598 15,797, , ,449 16,144,545 16,161,869 ( うちその他の引当金 ) ,185 5,185 5,185 (5) その他 18,600,000-18,600, ,209 19,498,209 19,498,209 固定負債合計 55,780, ,598 56,546,591 1,521,415 1,033,659 59,101,665 59,118, 流動負債 (1) 翌年度償還予定額 1 地方公共団体 4,409,565-4,409,565 12,221-4,421,786 4,421,786 2 関係団体 ,137-90,137 90,137 翌年度償還予定額計 4,409,565-4,409, ,358-4,511,923 4,511,923 (2) 短期借入金 ( 翌年度繰上充用金を含む ) , , ,409 (3) 未払金 - 409, , , , , ,743 (4) 翌年度支払予定退職手当 1,735,401-1,735, ,735,401 1,735,401 (5) 賞与引当金 1,110,151 55,850 1,166,001 28,692 13,625 1,208,318 1,208,318 (6) その他 250, ,000 36, , , ,013 流動負債合計 7,505, ,963 7,970, , ,728 9,332,367 9,238,807 負債合計 63,286,110 1,230,561 64,516,671 1,940,974 1,976,387 68,434,032 68,357,020 少数株主持分 ,018 純資産合計 320,591,711 4,214, ,806,480 19,695,214 1,133, ,635, ,066,054 負債 少数株主持分 純資産合計 383,877,821 5,445, ,323,151 21,636,188 3,110, ,069, ,462,

37 3. 連結行政コスト計算書 ( 単位 : 千円 ) 普通会計 A 特別会計 B 豊島区全体 C 相殺消去等 D 純計 (C+D) E 一部事務組合 広域連合 F 第三セクター等 G 単純合算 (E+F+G) H 相殺消去等 I 連結 ( 純計後 ) (H+I) 経常行政コスト 人件費 19,633, ,392 20,479,824-20,479, , ,543 21,777,927-21,777,927 退職手当引当金繰入等 1,513, ,598 2,278,704-2,278,704 31,231 5,354 2,315,289-2,315,289 賞与引当金繰入等 1,110,151 55,850 1,166,001-1,166,001 25,842 13,625 1,205,468-1,205,468 物件費 18,581,320 1,453,958 20,035,278-20,035,278 6,014, ,608 26,796,051 57,401 26,738,650 維持補修費 405, , , ,086 5, , ,176 減価償却費 6,993,217-6,993,217-6,993, ,530 75,020 7,722,767-7,722,767 社会保障給付 31,774,614 37,635,360 69,409,974-69,409,974 24,235,317-93,645,291 3,208,785 90,436,506 補助金等 5,691,708 15,344,371 21,036,079-21,036,079 46,693 56,255 21,139,027 6,214,719 14,924,308 他会計等への支出額 11,428,064 1,747,618 13,175,682 9,374,344 3,801, ,801,338-3,801,338 他団体への公共資産整備補助金等 1,873,594-1,873,594-1,873, ,873,594-1,873,594 支払利息 245, , ,893 12, , ,173 回収不能見込計上額 471, ,985 1,026,690-1,026, ,026,709-1,026,709 その他行政コスト - 390, , , , ,819 1,046,865-1,046,865 経常行政コスト合計 99,721,839 58,794, ,516,035 9,374, ,141,691 32,586,669 1,793, ,521,676 9,480, ,040,771 経常収益 使用料 手数料 3,521,939-3,521,939-3,521, ,277-4,013,216-4,013,216 分担金 負担金 寄附金 1,379,899 17,295,474 18,675,373-18,675, ,831 1,425 19,046,629 8,866,365 10,180,264 保険料 - 16,625,638 16,625,638-16,625, ,625,638-16,625,638 事業収益 ,414,449 1,456,622 6,871, ,331 6,539,740 その他特定行政サービス収入 - 311, , ,709 39,789 39, ,467 1, ,684 他会計補助金等 - 9,374,344 9,374,344 9,374, 経常収益合計 4,901,838 43,607,165 48,509,003 9,374,344 39,134,659 6,315,345 1,498,428 46,948,432 9,199,479 37,748,953 ( 差引 ) 純経常行政コスト 94,820,001 15,187, ,007, ,007,032 26,271, , ,573, , ,291,

38 4. 連結純資産変動計算書 普通会計 A 特別会計 B 豊島区連結純資産変動計算書自平成 28 年 4 月 1 日至平成 29 年 3 月 31 日 豊島区全体 C=A+B 一部事務組合 広域連合 D 第三セクター等合計 E 単純合計 F=C+D+E 相殺消去等 G ( 単位 : 千円 ) 連結 ( 純計後 ) 期首純資産残高 309,469,676 3,325, ,795,583 20,080,171 1,087, ,963, , ,393,933 純経常行政コスト 94,820,001 15,187, ,007,032 26,271, , ,573, , ,291,816 一般財源 86,126,668-86,126,668 15,457, ,584, ,584,252 地方税 31,549,931-31,549, ,549,931-31,549,931 地方交付税 その他行政コスト充当財源 54,576,737-54,576,737 15,457,584-70,034,321-70,034,321 補助金等受入 38,415,368 16,075,893 54,491,261 11,107, ,492 65,947, ,426 65,666,340 臨時損益 , , ,000 災害復旧事業費 公共資産除売却損益 投資損失 収益事業純損失 庁舎建設基金運用金償還金 その他 , , ,000 出資の受入 新規設立 資産評価替えによる変動額 ,425 8,425-8,425 無償受贈資産受入 その他 18,600,000-18,600,000 2,586-18,602,586-18,602,586 経費負担割合の変更に伴う差額 , , ,395 期末純資産残高 320,591,711 4,214, ,806,480 19,695,214 1,133, ,635, , ,066,

39 5. 連結キャッシュ フロー計算書 豊島区連結キャッシュ フロー計算書 自平成 28 年 4 月 1 日至平成 29 年 3 月 31 日 ( 単位 : 千円 ) 普通会計 A 特別会計 B 豊島区全体 C=A+B 相殺消去等 D 純計 (C+D) E 一部事務組合 広域連合 F 第三セクター等 G 単純合算 (E+F+G) H 相殺消去等 I 純計 ( 連結後 ) (H+I) [ 経常的収支の部 ] 人件費 22,167, ,744 23,068,713-23,068, , ,949 24,406,209-24,406,209 物件費 18,581,320 1,253,672 19,834,992-19,834,992 6,577, ,371 27,160, ,961 27,009,965 社会保障給付 31,774,614 38,282,288 70,056,902-70,056,902 24,235,317-94,292,219 3,208,785 91,083,434 補助金等 5,691,708 15,344,374 21,036,082-21,036,082 42,638 56,255 21,134,975 6,214,719 14,920,256 支払利息 245, , ,893 12, , ,170 他会計への事務費等充当財源繰出支出 11,428,064 1,747,618 13,175,682 11,121,962 2,053,720 91,054-2,144,774-2,144,774 その他支出 405, ,653 1,171,688-1,171, ,337 82,589 1,679,614-1,679,614 支出合計 90,294,603 58,295, ,589,952 11,121, ,467,990 31,963,696 1,645, ,076,887 9,574, ,502,422 地方税 31,468,147-31,468,147-31,468, ,468,147-31,468,147 地方交付税 国都補助金等 25,130,228 16,075,893 41,206,121-41,206,121 10,944, ,492 52,499, ,426 52,218,367 使用料 手数料 3,521,920-3,521,920-3,521, ,640-4,012,560 4,012,560 分担金 負担金 寄附金 1,157,088 17,295,474 18,452,562-18,452,562 15,403,815 1,643 33,858,020 8,866,365 24,991,655 保険料 - 15,595,989 15,595,989-15,595, ,595,989 15,595,989 事業収入 ,627,006 1,418,193 7,045, ,331 6,713,868 諸収入 3,430, ,391 3,752,923-3,752, ,026 39,474 3,971,423-3,971,423 地方債発行額 長期借入金借入額 短期借入金増加額 基金取崩額 21,908-21,908-21, , , ,371 他会計補助金等 - 9,374,344 9,374,344 9,374,344-25, ,547-25,547 その他収入 41,315,096-41,315,096 1,747,618 39,567,478 56,215-39,511,263 95,343 39,415,920 収入合計 106,044,919 58,664, ,709,010 11,121, ,587,048 32,744,050 1,809, ,140,312 9,574, ,565,847 経常的収支額 15,750, ,742 16,119,058-16,119, , ,013 17,063,426-17,063,426 - [ 公共資産整備収支の部 ] 公共資産整備支出 20,237,418-20,237,418-20,237, ,262-20,609,680-20,609,680 公共資産整備補助金等支出 1,873,594-1,873,594-1,873, ,873,594-1,873,594 他会計への建設費充当財源繰出支出 一部事務組合 広域連合公共資産整備支出 地方三公社公共資産整備支出 , , ,098 第三セクター等公共資産整備支出 支出合計 22,111,012-22,111,012-22,111, , ,098 23,108,372-23,108,372 国都補助金等 3,777,574-3,777,574-3,777, ,833-3,940,407-3,940,407 地方債発行額 8,162,300-8,162,300-8,162,300 2,275-8,164,575-8,164,575 長期借入金借入額 基金取崩額 2,222,857-2,222,857-2,222, ,957-2,422,814-2,422,814 他会計負担金等 その他収入 113, , ,861 1, , ,141 収入合計 14,276,592-14,276,592-14,276, ,345-14,642,937-14,642,937 公共資産整備収支額 7,834,420-7,834,420-7,834,420 5, ,098 8,465,435-8,465,435 [ 投資 財務的収支の部 ] 投資及び出資金 貸付金 41,870-41,870-41, ,870-41,870 基金積立額 8,560,539-8,560,539-8,560, ,752 53,768 9,086,059-9,086,059 定額運用基金への繰出支出 他会計への公債費充当財源繰出支出 地方債償還額 2,576,226-2,576,226-2,576, ,806-2,691,032-2,691,032 長期借入金返済額 , ,246 1, ,205 短期借入金減少額 収益事業純支出 その他支出 , , ,965 支出合計 11,178,635-11,178,635-11,178,635 1,201, ,014 12,552,172 1,041 12,551,131 国都補助金等 貸付金回収額 44,279-44,279-44, ,279 1,041 43,238 基金取崩額 ,448 8,424 15,872-15,872 地方債発行額 , , ,688 長期借入金借入額 , , ,225 公共資産等売却収入 108, , , , ,945 収益事業純収入 その他収入 93,236-93,236-93, , , ,509 収入合計 246, , , , ,649 1,577,518 1,041 1,576,477 投資 財務的収支額 10,932,175-10,932,175-10,932, , ,635 10,974,653-10,974,653 当年度資金増減額 3,016, ,742 2,647,537-2,647, ,325 14,450 2,376,662-2,376,662 期首資金残高 28,725,246 1,926,499 30,651,745-30,651,745 2,359, ,988 33,392,823 33,392,823 経費負担割合変更に伴う差額 , , ,987 期末資金残高 25,708,967 2,295,241 28,004,208-28,004,208 3,148, ,175 31,520,149-31,520,

40 6. 連単比較表 財務分析項目 連結バランスシート ( 連単比較 ) 普通会計 A 連結後 B 増減額 B-A ( 単位 : 千円 ) 連単倍率 B/A 資産合計 383,877, ,462,092 29,584, % 負債合計 63,286,110 68,357,020 5,070, % 純資産合計 320,591, ,066,054 24,474, % 有形固定資産合計 339,600, ,615,549 19,015, % 世代間負担比率 94.4% 96.2% 連結行政コスト計算書 ( 連単比較 ) ( 単位 : 千円 ) 財務分析項目 普通会計連結後増減額連単倍率 A B B-A B/A 人にかかるコスト 22,256,689 25,298,684 3,041, % 物にかかるコスト 25,979,572 35,374,593 9,395, % 移転支出的なコスト 50,767, ,035,746 60,267, % その他のコスト 717,598 2,331,747 1,614, % 経常行政コスト 99,721, ,040,771 74,318, % 経常収益 4,901,838 37,748,953 32,847, % 純経常行政コスト 94,820, ,291,816 41,471, % 連結純資産変動計算書 ( 連単比較 ) ( 単位 : 千円 ) 財務分析項目 普通会計連結後増減額連単倍率 A B B-A B/A 期首純資産残高 309,469, ,393,933 23,924, % 純経常行政コスト 94,820, ,291,816 41,471, % 一般財源 86,126, ,584,252 15,457, % 補助金等受入 38,415,368 65,666,340 27,250, % 臨時損益 - 100, ,000 - 出資の受入 新規設立 資産評価替えによる変動額 - 8,425 8,425 - 無償受贈資産受入 その他 18,600,000 18,602,586 2, % 経費負担割合の変更に伴う差額 - 576, ,395 - 期末純資産残高 320,591, ,066,054 24,474, % 連結キャッシュ フロー計算書 ( 連単比較 ) ( 単位 : 千円 ) 財務分析項目 普通会計連結後増減額連単倍率 A B B-A B/A 経常的収支額 15,750,316 17,063,426 1,313, % 公共資産整備収支額 7,834,420 8,465, , % 投資 財務的収支額 10,932,175 10,974,653 42, % 当年度資金増減額 3,016,279 2,376, , % 期首資金残高 28,725,246 33,392,823 4,667, % 経費負担割合の変更に伴う差額 503, ,987 期末資金残高 25,708,967 31,520,149 5,811, %

41 (1) 連結バランスシート連単比較 豊島区の連結バランスシートは 連単倍率をみてもわかるとおり それほど際立って普通会計のバランスシートと異なったものとなる訳ではありません これは 豊島区は下水道事業などの一般に多額の地方債を抱える公営事業を有さないことによります 連結後の世代間負担比率についても 普通会計で算出した比率とそれほど変わらない結果となりました このことからも 連結対象団体が豊島区の財務状況に与える影響は現段階ではそれほど大きくないといえます (2) 連結行政コスト計算書連単比較 連単倍率によると 連結後の純経常行政コストが普通会計と比較して 43.7% 金額にして 415 億円増加していることがわかります 経常収益は連結後では 328 億円増加しましたが 経常行政コストがそれを上回る 743 億円増加したため 全体として純経常行政コストが増加したことになります 経常行政コストの主な増加の要因は 特別会計及び 一部事務組合 広域連合における社会保障給付の増加が挙げられます 一方 経常収益の増加の要因は 特別会計及び 一部事務組合 広域連合における負担金 分担金 寄附金の増加と 普通会計では考慮されない保険料等の計上によるものです (3) 連結純資産変動計算書連単比較 連結純資産変動計算書の期末純資産残高における連単倍率は 連結バランスシートの純資産合計における連単倍率と基本的に一致します 当財務諸表においても双方の連単比率は一致しております 連単倍率によると連結後の純資産残高は 普通会計と比較して 7.6% 金額にして 245 億円増加していることがわかります 主な増加の要因は 補助金等受入の純資産残高が普通会計と比較して 70.9% 金額にして 273 億円増加しています これは各特別会計への国や都からの支出金が 161 億円計上されたことなどによります (4) 連結キャッシュ フロー計算書連単比較 連単倍率によると 連結後の期末資金残高が普通会計と比較して 22.6% 金額にして 58 億円増加しています 主な要因としては 経常的収支の部 における特別会計の国都補助金等や保険料収入 一部事務組合 広域連合の負担金 分担金 寄附金が影響しているといえます

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43 資料編 - 1 -

44 豊島区財務諸表の詳細 注 : 作成方法そのものについての詳細は 総務省 新地方公会計制度実務研究会報告書 の第 3 部 総務省方式改訂モデルに基づく財務書類作成要領 をご参照ください バランスシートについて 資産の部 1. 公共資産 (1) 有形固定資産内容 : 区が保有する建物 道路 公園といった不動産 及び 車両 コンピュータ 什器備品等の動産をいい その保有が長期に及ぶことから有形固定資産として計上しています 取得価額 有形固定資産は 地方財政状況調査表 ( 決算統計 ) が現在の様式になった昭和 44 年度以降に支出した普通建設事業費の 合計額を取得価額とみなして計上しています 従って 昭和 43 年度以前に取得した有形固定資産は計上していません 減価償却 1 償却対象 土地以外の有形固定資産については期間の経過に応じた価値下落部分について減価償却を考慮し 定額法による償却を実施しています また 減価償却の方法については 一般的には個々の有形固定資産ごとに減価償却 ( 個別償却 ) を実施していますが このバランスシートが決算統計をもとに作成されており 個々の有形固定資産の取得価額を把握することが困難であるため 個別償却を行うことができません 従って 目的別費目の主な使途ごと及び取得年度ごとにグルーピングし 一括して償却を行う総合償却的な考え方によっています 減価償却 2 残存価額 残存価額とは減価償却終了後における有形固定資産の価値の見積額をいい 残存価額についてはゼロとしています 減価償却 3 耐用年数 耐用年数とはその有形固定資産が使用できると想定される年数をいいます 総務省方式改訂モデルにおける耐用年数には 総務省方式により定められた耐用年数から所要の見直しが加えられています 耐用年数は次のとおりです 区分 耐用年数 区分 耐用年数 1 総務費 (6) 港湾 49 (1) 庁舎等 50 (7) 都市計画 (2) その他 25 ア街路 48 2 民生費 イ都市下水路 20 (1) 保育所 30 ウ区画整理 40 (2) その他 25 工公園 40 3 衛生費 25 オその他 25 4 労働費 25 (8) 住宅 40 6 商工費 25 (9) 空港 25 7 土木費 (10) その他 25 (1) 道路 48 8 消防費 (2) 橋りょう 60 (1) 庁舎 50 (3) 河川 49 (2) その他 10 (4) 砂防 50 9 教育費 50 (5) 海岸保全 その他

45 減価償却 4 減価償却累計額 減価償却累計額とはバランスシートに計上されている有形固定資産のうち当年度までの減価償却の累計額をいい 取得翌年度から現在までの有形固定資産の価値下落の合計額を表しています 減価償却累計額はバランスシート上 有形固定資産の取得価額から直接控除しています 算定方法 : 昭和 44 年度以降の決算統計の 普通建設事業費の状況 から 目的別費目の主な使途別に 取得年度ごとの取得価額を算定し それぞれ毎に耐用年数を当てはめ 現在までの経過年数に応じて減価償却額を累計する方法によっています なお 土地以外の有形固定資産については 減価償却を実施しており その合計金額 ( 減価償却累計額 ) を取得価額から直接控除しています (2) 売却可能資産内容 : 当年度末において区が保有する資産のうち 行政サービスの提供には活用されていないが将来において現金獲得能力のある資産を計上しています 作成方法 : 対象資産ごとに売却可能価格を算定し 売却可能資産計上時の残存価額との差額を純資産に計上しています 売却可能価格 売却手続き中の物件については豊島区財産価格審議会から答申を受けた区の評定額とし その他の物件については近傍の公示価格 基準地価格や相続税路線価などを基に評定した標準的な区画の土地の価格に 街路条件や土地の形状などの個別要因を考慮した評定額としています 2. 投資等 (1) 投資及び出資金内容 : 当年度末において保有する財団法人 社団法人等への出資金残高 及び有価証券等については 出資金 として投資等に計上しています なお 出資金等の評価は取得価額 ( 原価基準 ) によっており 出資先の運営状態の悪化等に伴う価値の下落は考慮していません 作成方法 : 決算統計における 貸付金 投資及び出資金の状況 の平成 28 年度末現在高によっています (2) 貸付金 内容 : 当年度末における区から第三者への貸付金残高を計上しています 作成方法 : 決算統計における 貸付金 投資及び出資金の状況 の平成 28 年度末現在高によっています このうち収入未済額に計上 される分については 未収金 長期延滞債権に振り分けています (3) 基金 1その他特定目的基金内容 : 特定目的基金とは特定の目的のために財産を維持し 資金を積み立てるために設けられる資金又は財産であり その目的の達成までの期間が通常長期に及ぶことから 当年度末の現在高を特定目的基金として計上しています - 2 -

46 作成方法 : 決算統計における 基金の状況 の 平成 28 年度末現在高 によっています (4) 長期延滞債権 内容 : 収入未済額のうち 1 年を超えて回収がなされていないものを長期延滞債権として計上しています 作成方法 : 収入未済額のうち平成 27 年度以前に調定がなされた金額を計上しています (5) 回収不能見込額内容 : 2. 投資等 に計上されている貸付金 長期延滞債権のうち翌年度以降に回収不能となることが見込まれる金額を計上しています 作成方法 : 当該債権の過去 5 年間の不納欠損実績率により回収不能見込額を算定しています 3. 流動資産 (1) 現金 預金 1 財政調整基金内容 : 財政調整基金は預金や国債等の確実な方法で運用されており かつ 特定目的によらず予算承認により翌年度において取崩しが可能なことから 流動資産に計上しています 作成方法 : 決算統計における 基金の状況 の 財政調整基金 の平成 28 年度末現在高によっています 2 減債基金減債基金は預金や国債等の確実な方法で運用されており かつ 毎年度の特別区債償還に充当されるものであるため流動資産に計上しています なお 決算統計上は減債基金へ毎年度積み立てている金額を償還に充てたものとして基金残高から控除していますが バランスシートでは実残高を計上するために当該金額を加えています 作成方法 : す 決算統計における 基金の状況 の 減債基金 の平成 27 年度末現在高に当年度までの減債基金積立累計額を加えていま 3 歳計現金 内容 : 歳計現金の出納閉鎖時点 (5 月末時点 ) における繰越残高を計上しています 作成方法 : 決算統計における 決算収支の状況 の 歳入歳出差引 によっています - 3 -

47 (2) 未収金内容 : 当年度の歳入として調定された徴収金等のうち 出納閉鎖期日までに納入されなかった税金や負担金等の繰越残高 ( 収入未済額 ) をいい 未収金 として流動資産に計上しています 作成方法 : 一般会計歳入歳出決算書の収入未済額から長期延滞債権に振り分けられた金額を控除しています 負債の部 1. 固定負債 (1) 特別区債内容 : 平成 28 年度末において発行済の特別区債のうち 平成 30 年度以降に返済すべき金額を固定負債として計上しています なお 決算統計上は減債基金へ積み立てた金額の一部を償還に充てたものとして特別区債残高から控除していますが バランスシートでは実残高を計上するために当該金額を残高に加えています 作成方法 : 決算統計における 地方債現在高の状況 の 差引現在高 から 地方債年度別償還状況 の平成 29 年度償還額を控除し 減債基金への当年度積立金の一部を加えています (2) 退職手当引当金内容 : 退職時において支払われる退職手当は 企業会計上では労働に対する対価として既に発生しているという考え方から バランスシート作成上 平成 28 年度末に在籍している職員 ( 同日をもって退職する職員を除く ) が普通退職した場合に支払われる退職手当のうち 平成 28 年度までに負担すべき金額を 退職手当引当金 として固定負債に計上しています なお 翌年度支払予定額については 退職手当引当金 から控除され 流動負債の 翌年度支払予定退職手当 に計上されています 作成方法 : 各職員の基礎給与額に支給率を掛けて算出した退職手当基本額に諸調整額を反映させた金額を退職手当引当金として計上 しています (3) 長期前受金内容 : 平成 27 年度に歳入した旧庁舎跡地一括前受地代を計上しています 定期借地権設定期間 76 年 6 か月に相当する地代を一括で歳入したため負債として計上し 毎年 2.5 億円ずつ償却します 翌年度償却予定分については後述する流動負債の前受金に計上しているため さらにその翌年度以降の残存価格合計額を長期前受金に計上しています 作成方法 : 平成 28 年度末時点の残存価格から翌年度償還予定分を控除した金額を計上しています 2. 流動負債 (1) 翌年度償還予定特別区債内容 : 平成 28 年度末において発行済の特別区債のうち 平成 29 年度において返済すべき金額を流動負債に計上しています なお 1. 固定負債 (1) 特別区債 と同様に残高を計上しています - 4 -

48 作成方法 : 決算統計における 地方債年度別償還状況 の平成 29 年度償還額に 翌年度満期一括償還を迎える特別区債の決算統計上 の処理額を加算しています (2) 翌年度支払予定退職手当 内容 : 翌年度末に退職する職員の退職手当支給額を計上しています 作成方法 : 平成 29 年度予算書の退職手当額 ( 一般会計 ) を計上しています (3) 賞与引当金内容 : 翌年度の 6 月に支給される賞与は 当年度の 12 月から翌年度の 5 月までの勤務に対して支給されていると考えられます この考え方により当年度の 12 月から 3 月までの 4 か月に相当する金額を当年度のコストとして認識するとともに 同額を負債として計上しています 作成方法 : 平成 29 年度予算における賞与の 6 月支給分に 一般職は 4/6 特別職 議員は 1/2 を掛けたものを賞与引当金として計上 しています (4) 前受金 内容 : 平成 27 年度に歳入した旧庁舎跡地一括前受地代のうち翌年度償却予定分を計上しています 作成方法 : 平成 28 年度末時点の残存価格のうち翌年度償還予定分を計上しています 純資産の部 純資産は資産と負債の差額であり 過去の支出に基づく資産形成額のうち 現世代までの負担部分と売却可能資産を計上 した際の資産評価差額からなります 欄外注記事項について 債務負担行為に関する情報債務負担行為は将来の支出に対する債務負担の権限の付与です 債務負担行為の 物件の購入等に係るもの ( バランスシートに計上した分を除く ) は 財産の移動等が行われていないため負債として計上していませんが 翌年度以降の支出が予定される重要な事項となるので注記しています 債務保証又は損失補償に係るもの について 債務保証契約または損失補償契約を締結していても バランスシート作成基準日 (3 月 31 日 ) に地方自治体の第三者に対する債務が確定していない場合は バランスシートに負債として計上されません 債務保証契約や損失補償契約を締結しているだけではまだ 第三者に対する債務が発生したとは言えないからです このような将来において発生するかもしれない不測の債務を偶発債務といいますが 地方自治体の財政負担をもたらすものには変わりないため 自治体関係者や住民にとっては重要な情報です そこで そのような偶発債務の限度額を注記しています また その他 に係る債務負担行為は全て利子補給等に係るものです 融資に関する一部または全部の利子の補給等については利子補給期間にわたって財源の使用使途を制限するため 重要な情報であるといえます そこで 翌年度以降に負担が発生する可能性のある金額を注記しています - 5 -