発行にあたって 自然災害が少ない岡山県に暮らす私たちは 全国各地で大規模地震等が起きても どこか他人事ですませてきました しかし 平成 21 年 8 月に起きた豪雨災害で 美作市を中心に家屋の全半壊や床上浸水が200 戸余りという大きな被害が発生しました 地域には高齢者の一人暮らしや高齢者世帯なども

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1 災害時の食生活支援 のための手引き 改訂版 みんなでつくる災害時の食生活支援ネットワーク 岡山県美 作 保 健 所 勝 英 支 所 平成24年3月

2 発行にあたって 自然災害が少ない岡山県に暮らす私たちは 全国各地で大規模地震等が起きても どこか他人事ですませてきました しかし 平成 21 年 8 月に起きた豪雨災害で 美作市を中心に家屋の全半壊や床上浸水が200 戸余りという大きな被害が発生しました 地域には高齢者の一人暮らしや高齢者世帯なども多く 夕方から夜にかけて激しくなった雨に危険を感じながらも避難できず 家の二階で水位が下がるのを待っていた方や 電気や水道などが使えなくなったり 家庭にあった米や野菜などの備蓄食品が水に流されてしまい 家庭で食事をすることができなくなった方々もおられました 糖尿病や高血圧などで治療を受けていられた方の中には 治療薬が流されてしまい ストレスなどにより血圧が上がった方や 高齢者の中には 入れ歯などを無くしたために支援物資が食べられないような方もおられ 直接的な被害からは逃れたものの 個人に適した食事を食べられないことで健康状態を悪化させてしてしまうということを経験しました そして平成 23 年 3 月 東日本大震災が発生し 多くの方が犠牲となり また現在でも多くの方々が仮設住宅で生活するなど通常の生活が出来ない状態に陥っています 災害発生当初からしばらくは多くの避難所で食料が不足するなど 日常生活を送るために必要な食事すら確保できず また 長期化する避難所生活の中で必要な食事が出来ないことにより健康状態が悪化する方が多くなっています 災害発生時には 被害の少なかった地域の人たちによる炊き出しで急場をしのぎ 災害が大規模な場合は市町村役場や自衛隊の支援物資の提供や炊き出し等の支援が必要になりますが まずは 地域での食生活支援の体制がしっかりできあがっていることが大切です 私たちは 平成 22 年度に みんなでつくる災害時の食生活支援ネットワーク を立ち上げ 災害時に地域住民がお互いに支え合える関係を 食 をキーワードに築くために 災害時の食生活支援のための手引き を作成し さらに演習も実施して 地域の実情にあったものとなるよう見直しを行いました 本手引きが 皆様方の防災 減災の地域づくりと災害時の備えにつながることを期待しております 最後に 災害時の食生活支援のための手引き の作成にあたり 御尽力いただいた関係の皆様と貴重な御意見をいただいた関係者の皆様に心よりお礼申し上げます 平成 24 年 3 月 みんなでつくる災害時の食生活支援ネットワーク 代表山本壽

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4 目 次 第 1 はじめに 1 この手引きの意味 P1 2 この手引きの位置づけ P2 3 この手引きの特徴 P3 第 2 災害時の食の課題 P4 災害時には何が起きるのか 何をすべきなのか 1 災害時に生じる食の問題 P4 2 時系列ごとの課題 P4 3 関係団体等との連携が必要 P6 4 それぞれの課題や役割 P6 1) 個人 家族 P7 2) 自主防災組織 町内会 自治振興協議会等 P8 3) 関係機関 団体 P9 4) 行政 ( 市町村 ) P10 5) 行政 ( 県保健所 支所 ) P12 5 時系列ごとの状況 課題 すべきこと一覧 P13 第 3 チェックリスト P15 まず災害時の備えについてチェックしてみましょう! 1 平常時のセルフチェックリスト 1) 個人 家族用 P17 2) 自主防災組織 町内会 自治振興協議会等用 P19 3) 市町村用 P21 4) 保健所 支所用 P23 災害時の役割を確認しましょう! 2 災害時のセルフチェック表 1) 個人 家族 自主防災組織 町内会等 関係機関 団体用 P25 2) 市町村 保健所 支所用 P27 第 4 具体的な対応 P29 詳細な内容についてはこちらをご覧ください 1 平常時の対策 P29 2 フェイズ0( 初動体制の確立期 ) P47 3 フェイズ1( 緊急対策期 ) P54 4 フェイズ2( 応急対策期 ) P64 5 フェイズ3( 復旧 復興対策期 ) P70 第 5 災害時要支援者への食生活支援 P76 普通の食事が食べられない人がいる場合はこちらをご覧ください

5 第 6 地域で支援できる仕組みづくり P88 高めよう! 地域の防災力 1 地域で支援できる仕組みづくり P88 2 自主防災組織の活動 P89 第 7 災害時の食生活支援の演習 ( モデル地区での演習から ) P98 皆さんも演習をやってみましょう! 1 モデル地区での演習の概要 P98 2 災害時の食生活支援の演習 実施上のポイント P100 2 演習の成果 課題 P103 参考資料 1 プログラム P106 参考資料 2 演習上の統制事項等 P106 参考資料 3 役割分担 P107 参考資料 4 シナリオ P108 参考資料 5 付与情報一覧表 P109 参考資料 6 一般食献立 P109 参考資料 7 対象別献立 P110 参考資料 8 衛生管理状況の確認について P111 資料編 P113 1 参考資料集 P115 参考資料 1 一般家庭用備蓄品リスト例 P117 参考資料 2 災害時要支援者用特殊食品例 P119 ( 参考 ) 社団法人岡山県栄養士会賛助会員一覧 P121 参考資料 3 避難物資の準備品例 P123 参考資料 4 備蓄食品の組み合わせ例 P124 参考資料 5 食事の配慮が必要な人の献立例 P126 参考資料 6 支援物資を上手に活用するポイント P127 参考資料 7 炊き出し等の衛生管理に関する注意点 P128 参考資料 8 災害時のための個人記録票例 P129 参考資料 9 避難所掲示物例 P130 参考資料 10 食生活お知らせカード P133 2 様式例集 P135 様式例 1 被災状況調査票 ( フェイズ0 1 2 用 ) P137 様式例 2 被災状況調査票 ( 要支援者用 ) P138 様式例 3 食料供給支援要請票 P139 様式例 4 食料供給状況実施記録票 P141 様式例 5 被害状況調査票 ( フェイズ3 用 ) P142 様式例 6 健康相談票 P143 様式例 7 栄養指導記録票 P144 様式例 8 健康調査連名簿 P145 参考文献 P146 食生活支援ネットワーク会議メンバー表 P147

6 はじめに第 1 はじめに 1 この手引きの意味 全国各地で地震や豪雨などの自然災害が発生しています 私たちが暮らす地域で さらに大きな被害が発生したら あなたは自分の命を守ることができますか 災害発生直後は 周囲から食料や生活物資等の支援を受けることは難しく そのため 家族が3 日程度は生活できるための食料等必要な物資を準備しておくことが必要です 被災後 食料については 被災地へ弁当やおにぎり パン類 菓子類等の支援物資が多く届けられますが そのような食事が続くと 健康を維持するために必要な栄養素が不足して健康を損なう恐れがあります また 支援物資として送られてくる普通の食事が食べられない人にとっては 避難後の食事が健康状態を悪化させることになります そのような普通の食事が食べられない人には 災害時でも健康を守るための食事を食べることが必要ですが 災害直後の混乱の中では 十分な対応は期待できません このような災害発生時には 県や市町村の対応 ( 公助 ) だけでは限界があるので 自分の身を自分の努力によって守る ( 自助 ) とともに 普段から顔を合わせている地域の人々が集まり お互いに協力し合いながら 防災活動に取り組むこと ( 共助 ) が必要です 特に 地域で協力し合う体制活動 ( 共助 ) は 自主防災組織 町内会等が担うべき活動の中核です また 災害発生時には 多くの支援物資が届くほか 災害ボランティア等も被災地へ入り 被災者の生活復興を支援しますが このように 被災地外から届けられる支援物資の配給やボランティア等が迅速に被災地で活躍できるためには 市町村 ( 社会福祉協議会含む )( 公助 ) による関係者との調整と的確な判断が求められます そのため 災害時には自ら守る ( 自助 ) 意識をしっかり持つとともに 近隣で助け合う ( 共助 ) ことにより 平常時から地域全体を災害から回避するための体制が必要です 本手引きは 自助 共助 公助を視点に それぞれの役割を具体的に示し 時系列 ( 時間の経過毎 ) にすべき事柄を示し 地域全体での災害時における食生活支援の体制の充実を目指しています 本手引きの作成にあたっては 新潟県福祉保健部が作成された 新潟県災害時栄養 食生活支援活動ガイドライン 及び同 実践編 を参考にさせていただきました 関係者の皆様に深く感謝とお礼を申し上げます なお 本手引きでは 被災者 災害弱者 災害時要支援者を次のとおり定義して使用しています

7 被災地 1 被災者 2 災害弱者 3 災害時要支援者 1 被災者 : 災害に遭った人 2 災害弱者 : 災害に遭い 家 屋倒壊等により自宅で食事 ができなくなった人 3 災害時要支援者 : 災害に遭 い 食事に特別な配慮が必 要な人 食事に特別な配慮が必要な人とは (1) 乳幼児 ( ミルク 離乳食が必要な人 ) (2) 高齢者のうち食べる機能が低下している人 ( おかゆ等が必要な人 ) (3) 病気のために食事治療を受けている人 ( 糖尿病 腎臓病 難病 アレルギー等 ) 2 この手引きの位置づけ 本手引きは 市町村地域防災計画で示された食料 飲料水の供給に関して 被災地へ届けられる弁当やおにぎり パン類 菓子類だけでは健康を損なう恐れがあることから 健康面に配慮した食事を提供する目安となります また 食事に特別な配慮が必要な人 ( 以下 災害時要支援者 という ) が 必要な食事を食べることができるなど 災害時における食生活支援を効率的かつ効果的に進めるための目安となるものです 災害時には 自ら守り ( 自助 ) 地域で助け合い ( 共助 ) 行政が対応する ( 公助 ) ことにより 被害を最小限に留めることになります そのため 時間経過 ( フェイズ ) の中でそれぞれ ( 自助 共助 公助 ) の役割を果たすことが求められ さらに 平常時から備えるべき事柄もあり 本手引きでは 個人 家族 ( 自助 ) 自主防災組織や町内会等 ( 共助 ) 行政 ( 公助 ) で平常時から被災から復興期までにすべき具体的な内容を記載しております 本手引きは 市町村地域防災計画の一部と重複する部分もありますが 市町村地域防災計画と本手引きにより 災害時要支援者を含む住民全体の健康を守ることができます

8 はじめに3 この手引きの特徴 (1) 個人 家族 自主防災組織 町内会等 行政 ( 市町村 保健所 支所 ) に分けて記載 災害時における食の問題は 個人 家族 自主防災組織や町内会等 行政 ( 市町村 保健所 支所 ) と立場により異なります 本手引きでは立場ごとに生じる問題とそれを解決するための具体的な食生活支援活動を示しています (2) 時系列ごとの記載 災害時における食に関する様々な問題は 時間経過と共に対応が異なります そのため 現状を的確に把握し 生じている課題を解決するための具体的な食生活支援活動が求められます 被災現場では 災害発生後から時間経過とともに様々な問題が生じ 的確な対応が求められます そのため 本手引きでは 災害救護で使用される経過を フェイズ とし 災害直後から各期に分けて示しています フェイズ0: 初動体制の確立期 ( 概ね災害発生後 24 時間以内 ) フェイズ1: 緊急対策期 ( 概ね災害発生後 72 時間以内 ) フェイズ2: 応急対策期 ( 概ね4 日目から2 週間まで ) フェイズ3: 復旧 復興対策期 ( 概ね2 週間以降 ) ( 新潟県災害時栄養 食生活支援活動ガイドライン を参考に一部改変 ) (3) 平常時の対策についても記載 災害発生時には 時間経過とともに発生する様々な食に関する問題に迅速かつ的確に対応することが求められますが そのためには 平常時から 災害を想定した備えが必要です 平常時から 災害時には何が求められるか 何をすべきかをしっかり考え 必要な物資を確保するほか 関係者との連携や情報共有を図るなど 災害時の対策に備えましょう

9 第 2 災害時の食の課題 1 災害時に生じる食の問題ア ) 災害弱者 災害時の支援活動は 生命の確保に重点が置かれ 各市町村においても地域防災計画を策定するなどの対策が講じられています 災害により住宅が倒壊するなど生活する場所を失った場合には 避難所での生活を余儀なくされ そのような場面では 行政等が手配した支援物資等により被災者の食料を確保することになります 支援物資として届けられるものは 被災直後には 生活に必要なエネルギー ( カロリー ) を確保することを最優先とし コンビニエンスストア等の弁当やおにぎり お菓子やジュース等が届けられます これらの食品は輸送面での負担が比較的少なく さらに 菓子類については手軽にエネルギー ( カロリー ) を摂取することができるほか 長期的な保存に適しています しかし 被災後に このような食事が長期的に提供されると健康状態を維持するために必要な栄養素が確保できず 特定の栄養素の不足が原因となり健康な人も体調を崩す恐れがあります さらに 菓子類等の過剰摂取は 肥満や血圧を高めるなどの原因のひとつとなる恐れがあります そもそも このような食事が長期間続くと 健康な人でも食欲が無くなり 提供された食事を食べなくなります イ ) 災害時要支援者 食事に特別な配慮が必要な乳幼児や高齢者 病気のために食事治療を受けている人にとっては 被災直後から的確な食事を摂取しなければ 健康状態を悪化させるなど生命に関わる状態に陥ることになります しかし 災害発生時には生活に必要なエネルギーの確保が最優先となり 災害時要支援者の食事は入手が困難であったり あっても量が不足することが想定されます 2 時系列ごとの課題 災害時には 発生後から時間経過とともに様々な課題が生じてきます それらの状況を踏まえたうえで 平常時から対策を講じることが必要です フェイズごとに次のようなことが想定されます

10 の課題フェイズごとの食に関する問題 フェイズ 0 初動体制の確立期 : 概ね災害発生後 24 時間以内 大規模な水害や地震が起きると ライフラインが寸断されたり家屋が倒壊 損傷したりして自宅で食事を摂ることができなくなります しばらくすると支援物資が運ばれてきますが 道路の寸断により時間がかかり食料が手に入りにくい状況も想定されます また 避難所や野外へ避難する人が増え生活環境や衛生環境が悪化するなど 災害時要支援者への配慮も難しくなります 食 フェイズ 1 緊急対策期 : 概ね災害発生後 72 時間以内 自宅で暮らすことができなくなった人は避難所や野外で生活を始め トイレの不足や水の不足等から衛生面の悪化が深刻になります ライフラインはまだ回復せず自宅で食事を摂ることができませんが 支援物資が定期的に届くようになり 地域での炊き出しが始まります しかし 同じような食事が続き食欲が低下し始めます また 災害時要支援者の食事は十分に確保されません フェイズ 2 応急対策期 : 概ね 4 日目から 2 週間まで この頃になると ライフラインが徐々に復旧し 自宅へ戻る人もで始めたり 仮設住宅の建設が始まり入居者の募集も始まります 避難所や野外での生活が続き トイレ不足から水分摂取を制限するため便秘する人が増えたり 慢性疲労や体調不良を訴えたりする人が増えます また 支援物資での飲食が続くと生鮮食品の不足 塩分の摂取量の増加 栄養の偏り エネルギーの過剰摂取などの問題が生じます さらに 同じような食事が続くことで食欲不振になったり 温かい食事が食べたくなります また 投薬治療を受けている人は 治療中の薬が不足してくるといったことも起きてきます フェイズ 3 復旧 復興対策期 :2 週間以降 ライフラインも概ね復旧し 自宅での生活に戻ったり仮設住宅へ入居したりできるようになります 長期の避難所暮らしを余儀なくされる人は運動不足による肥満や慢性疾患の悪化の恐れがあります また 将来の生活への不安等の精神面の不調が生じることもあります 仮設住宅の調理においては 調理器具が制限されることもあり 料理のメニューが限られたりするので栄養面での配慮が必要となります

11 3 関係団体等との連携が必要 災害時においては 町内会 自治振興協議会や自主防災組織が重要な役割を担いますが 併せて 関係機関や関係組織との連携も重要です 平常時から 関係機関や関係組織と連携を図り それぞれの役割を明確にしておきましょう また 災害時には 様々な情報が入り交じることによる混乱が生じる可能性があることから 確実な情報伝達ルートを明確にしておく必要があります さらに 炊き出し等の必要性が生じた場合には 炊き出しに必要な場所や調理器具 人材 食材料等の手配が必要となるので 平常時から 関係機関及び関係団体等との連携を図り 円滑に対応できるように体制を整備しておくことが必要です 関係団体例示 : 栄養士会 ( 1) 愛育委員連合会( 2) 栄養改善協議会( 3) 看護協会 ( 4) 薬剤師会 食品衛生協会 調理師会 社会福祉協議会 老人クラブ 商工会 農協 NPO 難病患者団体 災害ボランティア等 1: 栄養士免許を持っている栄養の専門職の団体です 地域や医療現場等で食事に関する指導等に従事するなど 食からの健康づくりを支援しています 2: 地域で母子保健を中心とした生涯にわたる健康づくり活動に取り組むボランティア団体です 3: 地域で食を中心とした健康づくり活動に取り組むボランティア団体です 4: 保健師 助産師 看護師 准看護師の免許を持っている看護職の団体です 地域や医療現場で人々の病気を回復させたり 健康になるための支援を行っています 4 それぞれの課題や役割 災害時には 個人 家族 ( 自助 ) 自主防災組織 町内会等( 共助 ) 行政 ( 公助 ) が状況を把握した上で それぞれの役割を果たすことが必要です そのためには 平常時から 災害を想定した備えが必要です

12 1) 個人 家族の課題 平常時 災害はいつ起こるかわかりません 非常時に備えて備蓄食品を確保しておきましょう 特に食事に特別な配慮が必要な災害時要支援者は災害時には必要な食料の確保が難しくなります 最低でも3 日分程度の食料を備蓄しておきましょう また 災害時にどのようなものを持ち出すのか 事前に家族で話し合っておくことも重要です 食 フェイズ 0 初動体制の確立期 : 概ね災害発生後 24 時間以内 災害直後は 電気 ガス 水道等のライフラインが寸断し 普段どおりの食事を摂ることができなくなります また 支援物資も到着するまで時間がかかることがあるため 備蓄食品を活用してエネルギーの確保に努めましょう また 食事に特別な配慮が必要な災害時要支援者は食事の確保が難しくなります 必要な食事が確保できない場合は 周囲に伝えて食料の確保に努めましょう フェイズ 1 緊急対策期 : 概ね災害発生後 72 時間以内 避難所では 不自由な暮らしをしいられます 感染症の流行や衛生面の悪化等から体調を崩す恐れもありますので 体調の管理に気をつけましょう 特に 災害時要支援者は注意が必要です 適切な飲食ができない場合は 避難所の管理者等に支援を求めましょう フェイズ 2 応急対策期 : 概ね 4 日目から 2 週間まで 避難所等での不自由な生活が続き 慢性疲労や体調不良を訴える人が増えてきます また トイレの不足から水分摂取を控える人が多く 便秘になりやすくなります 引き続き体調の管理に気をつけましょう フェイズ 3 復旧 復興対策期 : 概ね 2 週間以降 ライフラインが復旧し 自宅に戻ったり仮設住宅に入居したりできますが 仮設住宅での生活は調理器具が制限されることもあり 栄養が偏ったり調理意欲が低下したりします 今までと違った環境で精神的なストレスが発生することもあります また 長期の避難所暮らしを余儀なくされる人は運動不足による肥満や慢性疾患の悪化等も起こりやすくなります 将来への不安もあり 心のケアも含めて体調管理には引き続き気をつけましょう

13 2) 自主防災組織 町内会 自治振興協議会等 平常時 災害が起きた時に備えて 炊き出し場所や炊き出し用器具 精米所がある場所を事前に確認しておくことが必要です また 地域で乳幼児 高齢者 病気のため食事治療を受けている人等災害時に配慮が必要な人がどこにいるのか事前に把握しておく必要があります 当事者と災害を想定した避難方法を確認しておくことも大切です 災害時に備えて備蓄を呼びかけることや避難訓練等の普及啓発も行います フェイズ 0 初動体制の確立期 : 概ね災害発生後 24 時間以内 災害発生時には 地域住民の安否確認が重要です 特に乳幼児や独居高齢者がいる世帯 介助を要する人がいる世帯等は優先的に確認を行います 市町村等の備蓄食品や支援物資が届いた場合には 必要とする世帯に物資が行き渡るように配慮します また 物資をスムーズに配布するには配布経路や配布方法を事前に決め 明示しておくことも必要です また 炊き出しが必要となることもありますので 炊き出しの準備を行います フェイズ 1 緊急対策期 : 概ね災害発生後 72 時間以内 支援物資は弁当やおにぎり 菓子類が中心となります しかし 乳幼児や高齢者 病気のため食事治療を受けている人等で支援物資を食べられない人もいますので こういった人を把握し必要な食料を確保することが必要です また 支援物資だけでは食料が不足したり 栄養が偏ったりするので 地域で炊き出しを実施し 温かい食事の提供を行います また 生活環境が普段と異なり困っている人の生活支援も必要となってきます なお 避難所が数か所になった場合にも確実に食料等の支援物資が届くように避難所設置場所を把握します フェイズ 2 応急対策期 : 概ね 4 日目から 2 週間まで ライフラインが徐々に復旧してきます 炊き出しにおいても 復旧段階に応じて内容を変更していく必要があります 水害等においてはライフラインの復旧が比較的早く 炊き出しする期間も数日と短い場合があるので 炊き出しの終了時期についても検討する必要があります また 心身の疲労から体調を崩す人が増えてきます 自分から言い出せない人もいますので 必要であれば医師や保健師や看護師 栄養士等に連絡し 対応してもらいます 困っている人の生活支援も引き続き必要です フェイズ 3 復旧 復興対策期 : 概ね 2 週間以降 仮設住宅へ入居する人もあり 今まで緊密であった近隣の方との関わりも疎遠になる人もいます 被災後の体調の変化が把握しにくくなります 地区組織として住民が孤立しないよう声かけや集まりの場が必要です ボランティア等も活用して 生活支援を行います

14 3) 関係機関 団体 ( 栄養士会 看護協会 栄養改善協議会 愛育委員連合会等 ) の課題 平常時 災害時を想定したマニュアルの整備が必要です 関係機関と連携し災害時にどのような支援が必要か確認しておきます フェイズ 0 初動体制の確立期 : 概ね災害発生後 24 時間以内 災害直後は 迅速に情報を把握するとともに支援体制を整えます 食 フェイズ 1 緊急対策期 : 概ね災害発生後 72 時間以内 各団体の特性を生かして 被災地での支援を実施します 避難所等において巡回指導を実 施したり 炊き出しの支援 生活支援等の活動を実施します フェイズ 2 応急対策期 : 概ね 4 日目から 2 週間まで 引き続き被災地での支援を実施します 巡回指導や炊き出しの支援 生活支援等を実施し ます フェイズ 3 復旧 復興対策期 : 概ね 2 週間以降 被災者も自宅に戻ったり 仮設住宅に入居したりして普段の生活に戻りつつありますが 仮設住宅に対応した料理の講習や継続支援の必要な人の巡回指導等必要とされる活動を実施します

15 4) 行政 ( 市町村 ) 平常時 防災計画に基づく適正な食料供給体制の整備を行う必要があります 食料の備蓄を行い 炊き出しを行うための体制の整備を行います 食材の調達方法や人材の確保 調理施設 調理器具の整備等事前に確認しておきます 支援物資や炊き出し用食材の確保については 県 市町村の災害時協力協定や民間企業等との協力協定の締結が重要です また 災害時要支援者の把握を行い 名簿を作成しておく必要があります 災害時に支援 協力を得られるボランティア団体の把握も行っておきます フェイズ 0 初動体制の確立期 : 概ね災害発生後 24 時間以内 災害直後は 被災地へ確実に届けられるような食料支援体制を整えることが必要です まず優先されることは 必要なエネルギーと水分が補えることで まずはエネルギー源と水の確保であり 被災現場で必要とされる数量を把握し 支給するための計画を立て 迅速に支給することです 特に 災害時要支援者への対応は 被災直後からの食事も健康状態に大きく影響することから 個人に適した食事を提供できることが重要です また 支援物資の搬入経路の確保や保管場所の確保が必要となってくるほか 炊き出しの準備やボランティアセンターの設置等も必要となります フェイズ 1 緊急対策期 : 概ね災害発生後 72 時間以内 この段階になると 支援物資による支給に加え 炊き出しによる食事支援を行うことが求められます そのため 地域の実情を踏まえ 炊き出しの場所や人材 食材調達経路 支給方法等検討し 早急に実施することが大切です 特に 避難所でのトイレ不足から水分摂取を控える傾向も見られ そのことで脱水等の問題が生じてきます また 時期によっては熱中症の原因にもつながることから 水分補給にも重点を置いた活動が求められます また 災害時要支援者の食材の確保や避難所での巡回栄養指導や健康指導等の活動も行います フェイズ 2 応急対策期 : 概ね 4 日目から 2 週間まで 慣れない避難所生活により ストレス等の精神疲労や体調不良を訴える人が増えることが想定されます また 健康保持に十分な栄養を補えない食事を継続的に摂取することで 便秘や食欲不振等の症状も生じることから 健康保持に必要な食事を支給することが必要です 食欲不振を解消するためには 支給される食事内容を変える 温かい食事を提供する等の配慮のほか 運動不足が食欲不振の原因の一つとなっていることも考えられることから 日常活動を増やせるような支援を行います また 菓子類が多く届けられますが これらを継続的に摂取することで肥満の原因となるほか 特に 幼児期や学童期の子どもは 菓子類を摂取することで食事を食べないといった 10

16 避難所での巡回健康相談や巡回栄養指導を実施するほか 炊き出しメニューの変更を行い ます フェイズ 3 復旧 復興対策期 : 概ね 2 週間以降 仮設住宅の整備が整い始め 避難所から仮設住宅へ移る人が増える時期です 避難所では 必要な食事が支給されるのに対し 仮設住宅では 自ら食材を調達した上で 限られた調理 環境の中で作らなければならず そのため 簡単な食事で済ませることが多くなり 結果的に 野菜不足やたんぱく質不足といった栄養面での問題が生じます そのため これらを解消す るために仮設住宅で簡単にできる献立の提供等の配慮が必要です 料理教室の開催や訪問栄養指導の実施 運動指導等の健康教育を行います 食の課題影響が出ることが考えられるので 菓子類の摂取に関する健康教育等が必要です 11

17 5) 行政 ( 県保健所 支所 ) 平常時 災害発生時に備えて市町村の食料備蓄の促進や食料供給体制の整備 炊き出しの体制整備を支援していく必要があります 自主防災組織の育成や一般家庭での食料備蓄の促進の普及啓発等を実施します また 難病患者のリストを作成し 市町村へ提供することや衛生管理の普及啓発 食事ホッとカードの普及啓発を行います フェイズ 0 初動体制の確立期 : 概ね災害発生後 24 時間以内 災害発生時には 被災者数の把握やライフラインの被害状況の把握を行うとともに 食料 水供給源の被害状況を把握し 食料や水といった支援物資の確保や人的支援の要請を行います また 難病患者の安否確認を行います フェイズ 1 緊急対策期 : 概ね災害発生後 72 時間以内 引き続き 被災者数の把握や ライフラインや食料 水供給源の被災状況を把握します また 災害時要支援者の状況把握を行い 食料の確保や生活支援を行います 医師 保健師 栄養士等は避難所に避難している人への巡回健康相談や巡回栄養指導を行い 特に要支援者への対応を検討し 医療が必要であれば 医療機関の受診等を支援します また 炊き出しの栄養指導や衛生管理指導を実施し 食料供給の支援を行います フェイズ 2 応急対策期 : 概ね 4 日目から 2 週間まで 引き続き 被災状況の確認を行う他 避難所への巡回健康相談や巡回栄養指導を行います また 炊き出しの栄養指導や衛生管理 ライフラインの復旧に伴うメニューの変更の助言を行います 避難所や自宅に戻った被災者の食生活支援活動を行います フェイズ 3 復旧 復興対策期 : 概ね 2 週間以降 仮設住宅への入居が始まりますが 仮設住宅では調理器具が制限されることもあり 環境の変化に対応するための支援や訪問栄養指導を実施します また 避難所での生活が続き 運動不足やストレスから肥満や生活習慣病の悪化の恐れがあるので 運動指導や食生活相談を行います また 被災地区全体への支援として健康教育を行ったり 今後の支援活動に資するものとして災害時の食生活実態調査を実施します 12

18 ェックリスト第 3 チェックリスト まず災害時の備えについてチェックしてみましょう! チ1 平常時のセルフチェックリスト 1) 個人 家族用 2) 自主防災組織 町内会 自治振興協議会等用 3) 市町村用 4) 保健所 支所用 2 災害時のセルフチェック表 1) 個人 家族 自主防災組織 町内会 自治振興協議会等 関係機関 団体用 2) 市町村 保健所 支所用 災害時の役割を確認しましょう!

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20 4 具体的な対応対応平常時第 29 1 平常時の対策 個人 家族 非常食の備蓄 平常時に個人 家族ができること 災害時には 水道 ガス 電気等のライフラインが寸断し 普段ど おりの食事が用意できない場合があります 食料の備蓄を考える場合 には 家族の人数やその構成に応じて 1 防災袋に入れる緊急持ち出し用 2 長期にわたる災害に対応するための備蓄 に分けて用意しておく必要があります 災害時に備えて必要な物品 飲食物を用意しておくことが大切です 1 防災袋に入れておく緊急持ち出し用備蓄 災害は いつ発生するか予測できません まず安全に避難するこ とが最も重要ですが 家族がそろっていない時 ( 平日の昼間等 ) に 発生した場合にもすぐに持ち出せるよう わかりやすく持ち出しや すい場所へ保管しておきます また 家族全員が保管場所を知って いる必要がありますので 平常時から話し合っておきます 持ち出し用の防災袋は 5~6 kgが適当とされますが 高齢者や 乳幼児を抱えた母親等では もう少し軽いほうがいいでしょう 何を どのくらい用意すれば良いか家族で話し合っておきます P117 参考資料 1 一般家庭用備蓄品リスト例 参照 避難をする時にすぐに持ち出しする食料等 飲料水 (500ml 人数分 ) エネルギー源となるもの ( 乾パン チョコレート あめ等 )X1 日分 < 食事に配慮が必要な人がいる場合 > ミルク 離乳食 哺乳びん等 X1 日分 粥や主菜となる食品 ( やわらかいタイプ ) とろみ調整食品 X1 日分 糖尿病 腎臓病 難病 アレルギー等の疾患症状に適した食品 X1 日分 <その他 > 治療薬 ( お薬手帳 ) 保険証 健康手帳 入れ歯 老眼鏡 ウエットティッシュ等 * すぐに持ち出せるようわかりやすい場所に保管する * 家族全員が保管場所を知っていることが大事 2 長期にわたる災害に備えた備蓄 大規模な災害によりライフラインが寸断した場合は すぐに食料の支援が受けられないことが想定されます 3 日程度は外部からの支援が無くても食事ができるよう 必要な食品を備蓄しておきます P117 参考資料 1 一般家庭用備蓄品リスト例 参照

21 平常時に個人 家族ができること 個人 家族 非常食の目安 1人3日分の食料 水2ℓ 3日 無洗米 アルファ化米 乾パン 1日3食 3日 カップ麺 レトルト食品 缶詰 1日3食 3日 家族4人なら 水 ペットボトル2ℓ 12本 無洗米 アルファ化米 乾パン 36食 カップ麺 レトルト食品 缶詰 36食 災害時要支援者用食品の備蓄 乳幼児や高齢者 病気のため食事治療を受けている人等 食事にも 特別な配慮が必要な家族がいる場合 災害後の混乱期には 十分な対 応が出来ない場合もあります 3日程度は外部からの支援が無くても 食事ができるよう 必要な食品を備蓄しておきます 詳細については P76 第5 災害時要支援者への食生活支援 編 及び P119 参考資料2 災害時要支援者用特殊食品例 をご覧く ださい 例えば 乳 幼 児 齢 者 ミルク アレルギー用含む おかゆや主菜となる食品 やわ 離乳食 ベビーフード らかいタイプ 哺乳びん 濃厚流動食 とろみ調整食品 加熱殺菌済みのベビー用の水 介護用食器 食物アレルギー 慢性疾患の方 アレルギー除去食 糖尿病 腎臓病等疾患状況に対 応した食品 30 高

22 対応平常時平常時に個人 家族ができること 31 個人 家族 避難物資の準備 被災時には 避難所での生活を余儀なくされることもあります 避難所で生活するための必要最低限の物資 ( 毛布等 ) は支給されるものの その他 個人の生活状態に合わせた物資の支援は十分行われるわけではありません そのため 家族に必要な物資を事前に準備し 非常時に持ち出せるよう備えておきます P123 参考資料 3 避難物資の準備品例 参照 < 避難所で支給される資材 > 実際場面では このような資材の搬入には一定時間が掛かります 毛布 タオル 紙おむつ 生理用品 歯ブラシ 食料 水等 避難所へ持ち込んだほうが良いもの 治療薬 保険証 健康手帳 入れ歯 老眼鏡 ウエットティッシュ等その他 健康管理に必要なもの着替え等 季節に合わせた体温調節のための衣類 寝袋等 特別な配慮が必要な人 < 乳幼児 > ミルク 離乳食 哺乳びん スプーン おむつ 清浄綿 おぶい紐 バスタオル ベビー毛布 ガーゼ等 < 妊婦 > 脱脂綿 ガーゼ さらし T 字帯 清浄綿 新生児用品 ティッシュ ビニール風呂敷 新聞紙等 < 食べる機能が低下した高齢者や病気のため食事治療を受けている人 > 介護用食器 栄養補助食品 とろみ調整食品 それぞれの疾患状況に対応した食材 ( アレルギー除去食等 ) 自宅における非常時の準備 災害時に自宅で引き続き生活できる場合でも ライフラインの寸断により電気 ガス 水道が使用できない場合があります そういった場合に備えて自宅においても次のようなものを準備しておくとよいです P123 参考資料 3 避難物資の準備品例 参照

23 平常時に個人 家族ができること 個人 家族 例 : 食器セット ( コップ スプーン フォーク 皿 椀 缶切り 万能ナイフ等 ) 給水用ポリタンク 折りたたみ用ポリタンク( 飲料水用 ) 固形燃料 ライター( マッチ ) ラップ アルミ箔 ビニール袋等 災害時のための個人記録票の保管 災害時には 自宅以外の場所 ( 避難所等 ) で生活することも想定されます そのような時 食事に特別な配慮が必要な人にとって 自分の健康状態等を正確に伝え個人に適した食事を食べることが必要ですが 災害時の混乱の中では 情報を正確に伝えることが困難となります そのため高齢者 身体障害者等で介助が必要な人や慢性疾患等で特別な配慮が必要な人は 自分の健康状態や食事の内容 介助の方法等必要な情報を記録し 決められた場所へ置いておくことで 正しい情報を伝えることができます 記載しておく情報 病名 服薬の状況 ( 薬名 量 ) かかりつけ医の連絡先 身体の状況 食事の姿勢 等 P129 参考資料 8 災害時のための個人記録票例 参照 例 : 美作市社会福祉協議会が配付している保管ケース治療中の病気や服薬の状況 かかりつけ医の連絡先を記載した用紙を専用の筒にいれ 冷蔵庫に入れるような取り組みをしています 衛生知識の習得 災害時には衛生環境が悪化し 水害の際には井戸水にも汚水が流入し 普段は飲用に使用できていても 赤痢菌等の細菌が繁殖し 飲めなくなっているケースがあります また 支援物資の弁当やおにぎり等も賞味期限が過ぎていたり 炊き出しの配給品も長時間保存しておくと 食中毒の原因になったりします P128 参考資料 7 炊き出し等の衛生管理に関する注意点 参照 日頃から 衛生知識の習得に心がけ 保健所の衛生課が実施している 手洗い講習会 などの食品衛生講習会等に積極的に参加します 32

24 対応平常時平常時から町内会や自主防災組織などができること 33 自主防災組織 町内会 自治振興協議会 災害時要支援者の把握 地域には 災害時に一人で避難できない高齢者 乳幼児 障害者等も生活していることから 災害が発生した時に支援が必要となる人を事前に把握することが必要です 町内会や小さい地区単位で確認を行ったり 地域で声かけを行って要支援者の把握に努めます また市町村が作成している要支援者の名簿等を活用することもできます これらの人が災害時に安全に避難するには 事前に 当事者と災害を想定した避難方法を話し合っておきます 避難に支援が必要な世帯 乳幼児がいる世帯 高齢者世帯( 高齢者のみの世帯 独居世帯 ) 昼間高齢者のみがいる世帯 障害者のいる世帯 慢性疾患患者( 糖尿病 腎臓病 難病等 ) がいる世帯 事前に確認しておくと良いこと 災害時に支援が必要であるかどうか 避難方法( 車いす ストレッチャー 杖等 ) 持ち出し物資の確認( 薬 食料 防災グッズ ) 炊き出しの準備 災害が発生した時には 炊き出しが必要になることもあります しかし 災害が発生した時に どこで炊き出しをすれば良いのか 誰が炊き出しをするのかなど決めておかなければ迅速に対応することができません あらかじめ 炊き出しのできる場所 炊き出し器具の有無 炊き出し時の役割の確認等を行っておきます 1 炊き出し場所の確認 炊き出しを実施する場所としては 学校の校庭 公園 地域のコミュニティハウス等が考えられますが 水害の場合には水没したりして使用できないケースもありますので 災害の種別に応じて複数箇所を検討しておく必要があります また 備蓄品や支援物資の保管場所についても把握しておきます 炊き出し場所となる可能性のある施設 公園 地域コミュニティハウス 公民館 学校給食施設 社会福祉施設等

25 平常時から町内会や自主防災組織などができること 自主防災組織 町内会 自治振興協議会 炊き出しをする上で知っておいたほうが良い施設 備蓄品 支援物資保管場所 支援物資配給場所 給水場所 精米所の確認 農村部では 各家庭で米や野菜等を作っている家庭も多いため 災害が発生しても食料には困らないと考える人も多いものです しかし 水害が発生した場合には 備蓄されている食料は汚水に流されるなどの被害に遭い 家庭の米も食べることができない場合もあります 行政からの支給や被災地外の地域から米が届くことがありますが 精米前の状態で届くことも考えられます そのようなことも想定し 事前に精米所などを確認しておくことが必要です 平成 21 年 8 月美作市豪雨災害では 多くの家庭に米は備蓄されていたが すべて水をかぶってしまい食べられなくなった そのため 市に対して米の支援を要望したものの 市からの米が届くまでは時間がかかった その間 水害に遭っていない米を確保したものの 精米されていないものがほとんどであり 使用可能な精米機を探すのに時間がかかった 2 炊き出し用器具の確認 炊き出しには 通常作られる食数 ( 通常 20~50 名分 ) よりも多い食事を作ることが求められます そのため 炊き出しには大量調理が可能な鍋や釜が必要となることから 日頃から 大量調理ができる調理器具が どこに いくつあるのか 等を確認しておくことが必要です (1) 炊き出しに必要な調理器具鍋 釜 熱源 包丁 まな板 盛りつけ食器類 100 名分の炊き出しに必要な調理器具 (2) 保管場所 施設内に大量調理器具は無いが 他から搬入すればできる場合 何が どこにあるか事前に把握しておきます (3) 運搬方法 調理器具を炊き出し場所へ運搬する場合 運搬方法 運搬に必要な器具等を確認しておきます 34

26 対応平常時平常時から町内会や自主防災組織などができること 35 自主防災組織 町内会 自治振興協議会 3 炊き出し時の役割の確認 炊き出しを実施する際に 食材の調達 器具の調達 調理担当 配給担当等誰がとのような役割を担うのか 事前に確認をしておきます 炊き出しを想定した訓練を実施するなどして どのような役割で何人くらいの人数が必要か把握します 4 炊き出しの衛生管理の注意 炊き出しを実施するにあたっては 衛生環境が悪化している中での実施となるため 使用する水 食料等の安全確認や消毒 調理の知識等が必要となります 炊き出しにより集団食中毒が発生する事例も報告されています 炊き出しに使う水 食料等の安全性の確認や保健所が実施する衛生講習会に参加するなど 衛生知識の習得をあらかじめ行っておきます P128 参考資料 7 炊き出し等の衛生管理に関する注意点 参照 地域住民への普及啓発 平常時からの災害対策について 市町村が中心となり住民への普及啓発を行っていますが 各世帯で十分な備えができている状況ではないようです 地区住民が参集する機会を通じて 町内会や自治振興協議会 自主防災組織等身近な地域の関係組織において 地区住民への普及啓発を図ります 1 非常食の備え 住民に対して 家族 3 日分程度の食料の備蓄を呼びかけます これだけあれば安心 P117 参考資料 1 一般家庭用備蓄品リスト例 1 人 3 日分の食料水 2l 3 日無洗米 アルファ化米 乾パン 1 日 3 食 3 日カップ麺レトルト食品 缶詰 ) 1 日 3 食 3 日 2 避難訓練等への参加勧奨 住民に対して 市町村等が開催する避難訓練や防災をテーマにした講演会等へ参加するように呼びかけます また 地区住民が参集する機会を利用して 地区での避難経路の確認や避難訓練等も実施します

27 平常時から町内会や自主防災組織などができること 自主防災組織 町内会 自治振興協議会 安否確認 水 食材の確保と炊き出し訓練の実施 地域において避難訓練を実施する場合には 災害時要支援者の安否確認やこれらの人の避難方法等の確認をあわせて行い また 水や食材といった支援物資の搬入や配布の演習や実際に炊き出しの訓練を実施するなどして 災害発生時に備えることも重要です 訓練を実施することにより 問題点を発見することができ 改善すべき点を見つけることができます 関係機関との連携 災害時に適切に食料や水が提供できるよう 日頃から必要な食品や物資 人材に関し関係団体や組織と連携体制を整備することが大切です 地域に応じた災害時の支援体制について 関係機関と連携を図り 災害時の対応に備えます 関係団体例示 : 栄養士会 調理師会 栄養改善協議会 愛育委員連合会 薬剤師会 食品衛生協会 社会福祉協議会 老人クラブ 商工会 農協 NPO 難病患者団体 看護協会等関係行政機関 : 各市町村防災担当部局 県民局地域政策部等 36

28 対応平常時平常時に関係機関や団体が準備できること 37 関係組織栄養士会関係機関看護協会 非常災害時の栄養 食生活支援マニュアル によるシミュレーションの実施 岡山県栄養士会が作成している 非常災害時の栄養 食生活支援マ ニュアル を実践の場で活かせる体制を構築するため 地域での災害 発生時の連絡体制や被災地への支援体制を明確にしておくほか 平常 時に災害を想定したシミュレーションを実施しておきます 関係機関 ( 企業 組織 ) との連携 被災現場では 保健機能食品や介護食等の特殊食品等の需要が見込 まれることから これらを取り扱う企業等と連携し 災害時に対応で きる数量等を事前に確認しておきます P121 参考資料 2( 参考 ) 社団法人岡山県栄養士会賛助会員一覧 参照 要支援者への指導 平常時に関係機関や団体が準備できること 病気のために食事療法の必要な人や食事の配慮の必要な患者指導に おいて 災害時の食の備えの必要性を指導し必要な食料の備蓄につい て助言します 家族からの情報提供と関係機関との連携 災害時には情報が伝わりにくくなるため 平常時から在宅患者の医療情報等を家族等から提供してもらい 災害時に必要な医療が提供できるよう関係医療機関や社会福祉施設 介護保険関係機関と連携を図っておきます 関係機関 その他 平常時に関係機関や団体が準備できること 市町村を越えた活動のための調整 (NPO) 災害時には多数のボランティアが必要となってきますが 市町村の枠にとらわれず 支援活動が行われるよう 平常時から地域内外のボランティア組織と連携を図る必要があります 災害時に人材を適材適所で送れるようあらかじめ調整を行っておきます 情報伝達体制の整備 ( 栄養改善協議会 愛育委員連合会等 ) 災害発生時には情報が伝わりにくくなったり 情報が混乱することが多く どこの地域でとのような支援が必要とされているか伝わらなかったり 伝わるまでに時間がかかったりします 常日頃から 情報伝達体制を整備し 災害時にすばやく支援が行えるような体制づくりをしておきます

29 平常時に市町村がすべきこと 市 町 村 市町村防災計画における適正な食料供給体制の整備 1 市町村防災計画 栄養 食生活支援 内容の把握 自市町村防災計画の内容の把握 災害時における食料供給体制を知るためには 関係者が自市町村の地域防災計画の内容を把握しておくことが必要です 特に 防災部門で策定された地域防災計画は 保健福祉部門で十分理解されるためには 個々人が意識しなければ その内容を把握することは難しいことです 関係者が それぞれの役割を把握し お互いの役割を共有することで災害時において最大限の力を発揮することができます まずは 自分のまちの地域防災計画を入手するとともに 必要に応じて見直される場面においては 見直しの趣旨や内容をしっかり理解するようにします 防災計画における所属課の役割の把握 災害時における地域の安全を確保ための地域防災計画は 市町村全体が一体となって取り組むことが求められています 特に 自分が所属する課が災害時にどのような役割を果たすのかを知っておかなければ いざというときに戸惑うばかりです 地域防災計画における自分が所属する課の役割を十分理解しておきます 防災計画に栄養 食生活支援の内容の記載 各市町村で策定される地域防災計画では 備蓄米や飲料水の確保についての記載があります しかし 実際の現場では 単に備蓄米や飲料水があるだけでは 被災者の命を守る食事を提供することはできません 地域に暮らす住民のことをよく知り 地域住民を守るためにどのような栄養 食生活支援でなければならないかを関係者とともに協議し 必要な事項を地域防災計画に盛り込むようにします 防災計画の栄養 食生活支援内容における具体的な役割 地域防災計画に記載される内容について 具体的な役割が記載され 関係者が周知していなければ 実際の場面では機能しません 備蓄米や飲料水の確保等のほか 誰が どのように被災地へ支援物資を搬入するのか や ライフラインが寸断された場合 備蓄米をどのように調理するのか 調理する場所はどこなのか 誰が調理に従事するのか 等の具体的な内容と役割が記載されていることを確認しましょう 特に 乳幼児や高齢者 病気で食事治療を受けているような災害時要支援者への具体的な支援内容が盛り込まれているか確認します 38

30 対応平常時平常時に市町村がすべきこと 39 市 町 村 2 連携体制の強化 市町村内で災害時の役割分担の共有 地域防災計画を基に 災害時における関係課の役割をそれぞれ把握しておかなければ 効率的な活動につながりません また 所属課内においてもお互いの役割を認識し 情報を共有しておくことが必要です そのためには 平常時から所属内でのそれぞれの役割を共有できる機会を設けるとともに 他課との情報を共有できる機会を設けるなど それぞれの役割分担を明確にしておきます 庁内他課の職員と災害時の役割分担の共有 災害時には 庁内が一体となって住民の安全を確保する必要があります そのためには 所属課はもとより 庁内他課の職員が災害時にどのような役割を担い お互いの情報をどのように共有すべきかなどを知っておくことが 災害時の混乱を回避することにつながります そのため 平常時から それぞれの役割を共有するため 庁内他課と連携を図るための連絡会等を設けます 災害時 栄養 食生活支援が必要な人を栄養士等担当者へつなぐ体制整備 医師や保健師等による巡回指導において 食事が食べられないなど食に関する問題を抱える被災者を把握することがあります また 避難所へ支援物資を配布する時など 被災者と接する機会においても 食に関する問題を把握することがあります そのような時 栄養士等へ確実に情報をつなぐことで 食に関する専門的な支援を行うことができ 低栄養等による健康状態の悪化を防ぐことができます 避難所で起きている食に関する問題を栄養士へ確実につなぐ仕組みを構築するため 平常時から関係者等と連携し 情報が伝達できるような体制を整備しておきます 適正な食料の備蓄 災害時用食料の備蓄方法 備蓄場所 種類 備蓄量 輸送体制等を検討し その内容を整備し 一覧表にしておきます 食料供給体制 内容 < 備蓄方法 > 公共施設の利用 ランニングストック < 備蓄場所 > 避難所 輸送経路を考慮した便利な場所

31 平常時に市町村がすべきこと 市町村 < 種類 > 主食 主菜 副菜に分けた缶詰 レトルト食品 フリーズドラ イ食品 アルファ化米 サバイバル食品等 飲料水等 サバイバル食品の機能 1 地球環境にやさしい 2 賞味期間が長い 3 水なしでも食べられる 4 合成保存料不使用 5 常温保存が可能 6 何年も味が変わらない等 < 仕分け > 主食用食品 副食用食品 特殊食品 ( 乳児用食品 高齢者用食品 病態用食品 栄養補助食品 食物アレルギー用食品 ) 飲料水等 に分けます < 備蓄量 > 2~3 日分 P124 参考資料 4 備蓄食品の組み合わせ例 により備蓄場所の規模に応じた人数分を備蓄します 備蓄食品の活用例 発災日 2~3 日目 4 日目以降 家庭用備蓄食品 ( 非常持ち出し袋 ) { アルファ化米 おかず類缶詰等 乾パン 飲料水等炊き出し 備蓄食品の分配 各避難所 在宅被災者炊き出し 支援物資 ( 食料 ) の分配 お弁当 飲料水等炊き出し < 協力機関 > 国 県等の行政機関 JA 食品製造 加工業者等 スーパー コンビニエンスストア等 40

32 対応平常時平常時に市町村がすべきこと 41 市町村 災害時の食料供給に関する協定確認 災害時の支援物資の受け入れについては 近隣の県 市町村との相互 協力協定のほか 民間のスーパーマーケット コンビニエンスストア 食品会社等と災害時の食料供給に関する協定をあらかじめ締結し 災害時にいち早く支援物資を搬送してもらえる体制を整備しておくことが重要となります また 地元のスーパーマーケット コンビニエンスストア等とも災害時に食料品の買い占めなどが行われないよう あらかじめ協議を行っておく必要があります 災害時要支援者の把握 災害時要支援者について 迅速に支援が行えるよう 民生委員や保健衛生 福祉部門が連携を図りながら既存の台帳の整理又はリストを作成するなど該当者を把握しておきます 高齢者支援担当者や地区民生委員等との協働で個別支援計画が作成できるとよいでしょう < 把握対象者の例 > 乳幼児 妊産婦がいる世帯 高齢者世帯 ( 高齢者のみの世帯 独居世帯 ) 日中独居高齢者 ( 昼間高齢者のみがいる ) 世帯 障害者のいる世帯 慢性疾患患者 ( 糖尿病 腎臓病 難病等 ) がいる世帯 例 ) 活用できる台帳等 対象者利用できる台帳担当課 妊産婦母子手帳交付台帳母子保健担当課 乳幼児乳幼児健診台帳母子保健担当課 高齢者介護保険関連台帳 慢性疾患患者 各種保健事業対象者名簿等 地域包括支援センター高齢者福祉担当課地域保健担当課 地域保健担当課保健所 支所保健課 食物アレルギー保育所 学校把握台帳保育所 学校等 障害者障害者手帳交付台帳障害者福祉担当課

33 市町村 炊き出しの体制整備 平常時に市町村がすべきこと 学校給食施設 社会福祉施設 地域コミュニティハウス等災害時の 被災者への食料供給可能な調理施設を把握しておきます また 以下 を参考に炊き出しの体制について把握し 必要であれば給食施設の改 修 改善 調理器具の整備を実施します (1) ソフト面 : 食材の調達方法 調理法 栄養 衛生管理 人材確保方策 (2) ハード面 : 熱源 調理機器等の確保方策 ( コンロ仕様 使い捨て食器 ) (3) 継続供給のためのシステムづくり (4) 具体的な献立例の検討 P124 参考資料 4 備蓄食品の組み合わせ例 P126 参考資料 5 食事に配慮が必要な人の献立例 参照 一般家庭における食料備蓄の促進 大規模災害においては行政の対応が機能するまでに時間を要するこ とが予測されるため 一般家庭においても非常時持ち出し用とライフ ライン復旧までの長期にわたる災害のための食料備蓄が必要となりま す 食料備蓄の必要性について普段の保健活動時や広報等を活用し住 民に周知しておきます P117 参考資料 1 一般家庭用備蓄品リスト例 参照 自主防災組織の育成 活動支援 自主防災組織が未設置の地域においては 設立の働きかけを行うと ともに 災害時に実際に効果的に活動できるよう防災教育や訓練を実 施し 活動の支援を行います 県民局地域政策部が行っている 防災出前講座 等を活用すること もできます ボランティア活動への支援 ( 団体の把握等 ) 災害時には多数のボランティア団体が支援にかけつけますが どの ようなボランティア団体が存在するのか またどのような特色を持っ ているのか あらかじめ把握しておくことで 適材適所にボランティ アを配置することができ 被災者の支援の手助けになります 災害時に適切に栄養 食生活支援が行えるよう 関係団体や組織と 連携体制を整備することが大切です 日頃から地域に応じた災害時の 食生活支援に関する情報提供を行い 災害時の栄養 食生活支援体制 について検討を行い 災害時の対応に備えます 関係団体例示 : 栄養士会 調理師会 栄養改善協議会 愛育委員連合会 薬剤師会 食品衛生協会 社会福祉協議会 老人クラブ 商工会 農協 NPO 難病患者団体 看護協会等関係行政機関 : 各市町村防災担当部局 県民局地域政策部等 42

34 対応平常時保健所 支所が平常時にすべきこと 43 保健所 支所 災害時の所内の体制整備 1 災害時の位置づけ確認 岡山県地域防災計画の食料 飲料水等の関連項目を把握するとと もに 災害時に生じる可能性がある栄養 食生活の課題を解決する ため 災害時の対応をシミュレーションするなど具体的な活動をイ メージすることが大切です 避難所では 慣れない生活環境や衛生環境の悪化等に加え 十分 な食料が確保できないなど栄養状態の悪化も想定されることから 栄養士等による巡回栄養相談等を行うことが求められます そのため 災害時における応急対策マニュアル等における所属課 の役割を把握し 的確に対応できるようにしておきます 2 連携体制の強化 災害時に発生する様々な栄養 食生活に関する問題に対応するた め 栄養士等による巡回栄養相談が求められます そのためには 保健所栄養士等が中心となって避難所等での巡回栄養相談を効果的 に展開できるよう 平常時から 災害時における栄養士の具体的な 役割を明確にし 所内で情報を共有するなど所内が一体となった巡 回栄養相談が実施できるよう準備しておきます また 医師や保健師等により把握された食事に問題のある被災者 の情報が確実に栄養士へ伝わるよう関係職種と検討しておきます 食料供給体制の把握と情報収集 1 備蓄内容の把握と支援 災害時には食料支援等が求められることから 県関係機関及び市 町村 関係団体の備蓄状況や食料支援に関する協定状況を確認し 関係者とともに具体的な配給方法を検討しておくことが必要です また 市町村や関係団体が行う備蓄について 種類や数量 保管 場所等についても必要な助言を行います 2 保健機能食品等の情報把握 災害時には 災害時要支援者に対して 迅速に適正な食事を提供するなどの対応が求められます 特に 災害時の混乱している時に きめ細かな対応は困難であることから 要支援者用食品や保健機能食品を効果的に活用することで 健康状態の悪化を最小限にできます そのためにも 平常時から 要支援者用食品や保健機能食品等を提供できる施設や食品メーカー等について情報を把握しておきます P119 参考資料 2 災害時要支援者用特殊食品例 ( 参考 ) 社団

35 保健所 支所が平常時にすべきこと 保健所 支所 法人岡山県栄養士会賛助会員一覧 の活用 3 要支援者の把握 在宅難病患者や人工透析患者等で災害時の食事に関する対応が必要な人を難病対策担当者と連携して把握し 災害時の備え ( 食料備蓄等 ) についての指導及び助言を行っていきます また 市町村における要支援者の把握方法等を確認するなど 平常時から 要支援者の把握に努めるとともに 把握した情報は本人の承諾を得て市町村へ情報提供を行います 4 要支援者用の食料 管内の要支援者が 災害時に適切な食事が提供できるよう 市町村の備蓄状況を把握するとともに 市町村や関係機関等と連携して適切に食事が提供できる体制が整備されるよう関係者に対して助言します また 粉ミルクやとろみ調整食品 保健機能食品など要支援者用食品が必要となった時に迅速に対応できるよう これらの食品を取扱う業者を把握しておきます 5 要支援者への普及啓発 災害時には 乳幼児や高齢者 病気のために食事治療を受けている人に適した食事を提供してもらうことは難しく ある程度 (3 日間 ) は家族に必要な食料を備蓄しておくことが必要です そのため 地域住民や要支援者及びその家族に対して 必要な食料の備蓄について 各市町村と連携し 日頃から広報紙やケーブルテレビ等の媒体を活用して普及啓発を図ります また 各市町村等で開催する防災をテーマにしたイベント ( 防災シンポジウム等 ) でも 災害時要支援者の食生活支援の必要性を伝えていきます さらに 避難所等で自分に適した食事が提供されていない場合でも 周囲に遠慮するなどして我慢し 結果的に健康を損なう人も報告されています 避難所でも 自分に食べられない食事が提供されている時には 栄養や食事の相談が栄養士にできることを伝えるなどの普及啓発に努めます 44

36 対応平常時保健所 支所が平常時にすべきこと 45 保健所 支所 6 要支援者の支援体制 災害時には 生活環境の変化のほか 被災のショックから食欲が低下し 提供される食事が食べられないケースも見受けられますが このような状態が続くと 栄養不足や脱水症等に陥ることがあります しかしながら 避難所では個人の食事に関する問題を訴える方も少なく そのことが症状を悪化させることにつながります 避難所では 医師や保健師等の専門職種が健康相談等を行っており そのような場面で食事に関する問題を抱える被災者がいた場合には 栄養士に情報をつなぎ 適切な食生活支援をすることが必要です そのため 日頃から関係者 ( 医師 保健師等 ) と連携し 具体的な情報伝達のシミュレーションを行うなどの連携を図ります 市町村への普及 1 防災計画における適正な食料供給体制の整備 被災者への食料提供のため 必要な食品や物資 人材が供給でき るよう関係団体や組織との連携体制が図られるよう支援します ま た 要請先のリストアップも行うよう指導します その中には 食 品販売 製造業者との契約等も含まれており 予算確保等の財政措 置についても助言します 2 適正な食料の備蓄の指導 被災者の生命の維持のため 3 日分程度の食品を備蓄するよう内容及び数量の算出を行います また 保管する場所や予算の確保についても助言します 3 炊き出しの体制整備への支援 非常時に被災者へ食料供給ができる調理施設について日頃よりリ ストアップし 必要な調理設備等について整備を図るよう支援します 4 一般家庭における食料備蓄の指導 災害の種類や規模により行政の支援体制が機能するまでに時間を要することも想定されることから 平常時より家族全員 3 日分程度の備蓄を各家庭で用意されるよう勧めます 地域内の支援体制の整備 被災者の健康維持や栄養確保を図るために適正な食料や水が提供できるよう 必要な食品や物資 人材に関し関係団体や組織と連携体制を整備することが重要です 日頃から地域に応じた災害時の支援体制

37 保健所 支所が平常時にすべきこと 保健所 支所 について情報提供を行ったり 研修会 会議を開催し 災害時の対応 に備えます 関係団体例示 栄養士会 調理師会 栄養改善協議会 愛育委員 連合会 薬剤師会 食品衛生協会 社会福祉協議 会 老人クラブ 商工会 農協 NPO 難病患者 団体 看護協会 等 関係行政機関 各市町村防災担当部局 県民局地域政策部等 食事ホッとカード 災害時要支援者向け献立集 の普及啓発 災害時に備蓄食品や支援物資を活用して 高齢者や慢性疾患 アレ ルギーのある人でも食べられるメニューを記載した災害時要支援者向 け献立集 食事ホッとカード を各市町村の地区ごとに配布し 栄養 委員による料理教室等で普及啓発を図ります 備蓄食品や支援物資でもちょっとした工夫で高齢者や慢性疾患のあ る人へ対応することができることを地域住民に伝えます みんなでつくる災害時の食生活支援ネットワーク 災害時でも炊き出し現場で 簡単に作れる料理 を紹介した献立集です 食事 カード 衛生知識の普及啓発 手洗い講習会等の実施 災害時にはライフラインが寸断され 水道が使えなくなることから 衛生環境が悪化することが想定されます 地域住民による炊き出しか ら食中毒が発生している事例もあるため 日頃から地域で手洗い講習 会等を実施するなどして衛生知識の普及啓発を行う必要があります 46

38 4 具体的な対応対応初動第 47 2 フェイズ 0( 概ね災害発生後 24 時間以内 ) フェイズ0( 概ね災害発生後 24 時間以内 ) に個人 家族ができること個人 家族 自家用備蓄食品の活用 災害時には 電気 ガス 水道等ライフラインが寸断し 調理ができなくなります また 支援物資も到着するまで時間がかかることがあります そのため 家庭に備蓄している食品を活用します 高齢者や乳幼児等 水分不足を訴えられない人への配慮が必要です P117 参考資料 1 一般家庭用備蓄品リスト例 参照 避難所で必要となる物資の確保 被災時には 避難所で生活に必要な物資の支給は行われるものの 個人の状態に応じた生活物資が十分補える状況ではありません また支給がある物品でも必要時即時の配布は難しいと考え 避難所でも生活するために必要な物資を持ち出すことが必要です 乳幼児 高齢者等支援を必要とする人優先で考えます P31 平常時 避難物資の準備 P123 参考資料 3 避難物資の準備品例 参照 災害時要支援者の食料確保 災害時 家族に食事に特別な配慮が必要な人がいるにもかかわらず 必要な食事を確保できない場合には その旨を周囲に伝え 必要な飲料や食事を確保してもらいます 食事に特別な配慮が必要な人 乳幼児 食べる機能が低下している高齢者 慢性疾患等のため食事治療を受けている人 ( 糖尿病 腎臓病 難病 食物アレルギー等 )

39 フェイズ 0( 概ね災害発生後 24 時間以内 ) に自主防災組織や町内会などができること 自主防災組織 町内会 自治振興協議会 地域住民の安否確認 災害発生時には 地域の実情を把握している町内会 自治振興協議会や地域の民生委員 自主防災組織等が 独居老人などを含めた地域住民の安否確認を行い 行政に情報を伝えるなどの活動を行います 被災者の状況や規模をいち早く掌握できるのは地域組織です P137 様式例 1 被災状況調査票( フェイズ0 1 2 用 ) P138 様式例 2 被災状況調査票( 要支援者用 ) の活用 優先的に確認する必要がある世帯 乳幼児 妊産婦がいる世帯 高齢者世帯( 高齢者のみの世帯 独居世帯 ) 日中独居高齢者( 昼間高齢者のみがいる ) 世帯 障害者のいる世帯 慢性疾患患者( 糖尿病 腎臓病 難病等 ) がいる世帯 被災者への備蓄食品 支援物資の配付 被災直後には 様々なルートから あらゆる支援物資が届きます しかし 受入先と配布先を明確にしていなければ 特定の場所へ支援物資が集中し 必要な人 ( 災害弱者 ) へ物資が届かないことが想定されます 支援物資が適切に配布されるために 配布経路や配布方法を関係者で決め 明示しておきます また 必要な人すべてに行き渡るような配慮が必要です (1) 想定される支援物資保存性の高い食料 取扱いが容易な食料が届く 弁当 おにぎり サンドイッチ カップめん 菓子パン お菓子 ジュース 水 (2) 支援物資が届く場所 - 保管場所 - 支援物資は 地域コミュニティハウス 公共施設に届き 一時的に保管され 避難所や各家庭に配られます 炊き出しの準備 災害時には 炊き出しが必要となることがあります しかし 被災直後の混乱の中では市町村が主導で炊き出しをすることは難しく 地域の実情を把握した町内会 自治振興協議会や自主防災組織等が中心となって行うことが効果的です その場合 地域の実情を活かした食材調達や機材調達とともに 必要な食材確保や公共給食施設の利用等について市町村の協力支援を求めます 48

40 0( 概ね災害発生後 24 時間以内 ) に自主防災組織や町内会などができること対応初動フェイズ 49 自主防災組織 町内会 自治振興協議会 行政 ( 市町村 ) への報告 ライフラインや家屋の被災状況の他 災害時要支援者の状況を把握し 不足している食料の状況や医療や施設入所が必要な人の状況について市町村へ報告を行います P137 様式例 1 被災状況調査票( フェイズ0 1 2 用 ) P138 様式例 2 被災状況調査票( 要支援者用 ) の活用 < 報告すること> 被災者数 ライフラインの被害状況 ( 電気 ガス 水道 道路等 ) 災害時要支援者の数 ( 必要な食料の数量 医療 施設入所の必要な人の状況 ) 支援物資の必要数量等

41 フェイズ 0( 概ね災害発生後 24 時間以内 ) に関係機関 団体ができること 関係機関 栄養士会 避難所等への巡回指導の準備 避難所等で生じる食に関する問題に個別に対応するため 巡回指導が行えるよう準備をします また 岡山県栄養士会や行政を通じ情報を入手するとともに今後必要となる巡回栄養指導に備え対応できる人材の確保に努めます フェイズ 0( 概ね災害発生後 24 時間以内 ) に関係機関 団体ができること 関係機関 看護協会 要支援者の受け入れ施設情報確認 人工透析を受けている人や寝たきりや体が不自由で避難所等で生活できない被災者もいます 福祉避難所が開設されるかどうか 医療機関や社会福祉施設等で入院や一時入所ができるかどうかの確認を行い 市町村 保健所と連携し 適切な受け入れができるよう準備をします 避難所等への巡回指導の準備 被災自治体や県からの要請があった場合 避難所や地域の巡回健康相談等の活動を実施するため 岡山県看護協会や行政を通じ情報を入手するとともに巡回指導が行えるよう準備をします フェイズ 0( 概ね災害発生後 24 時間以内 ) に関係機関 団体ができること 関係機関 その他 会員への情報伝達 ( 栄養改善協議会 愛育委員連合会等 ) 被害状況を迅速に把握するとともに 必要な会員に情報を提供する など 災害に関する情報の共有化を行います 50

42 0( 概ね災害発生後 24 時間以内 ) に市町村がすべきこと対応初動フェイズ 51 市町村 状況把握 この時期は家庭での備蓄品以外は食料確保が難しく 住民のなかに食料への不安が広がる時です 被害の規模や状況を早期に把握し 今後の食生活支援の規模等を予測します 対応が困難な場合は 県民局または地域事務所へ支援を要請します 内容 P137 様式例 1 被災状況調査票( フェイズ0 1 2 用 ) の活用 被災者数 ライフラインの被害状況 ( 電気 ガス 水道 道路等 ) 食料 水供給源の被害状況 ( スーパー コンビニエンスストア 市場 備蓄品保管場所等 ) 食料 水供給の支援要請 状況把握の結果から 必要な物資や人材を用意します 不足する場合は県民局または地域事務所に支援を要請し 食料 水供給が円滑に行えるよう調整します P139 様式例 3 食料供給支援要請票 の活用 支援物資搬入ルート及び保管場所の確保 災害時には大量の支援物資が送られてきます すぐに消費しなければならないおにぎりや弁当等は別にして 保存のきくカップ麺や菓子類も大量に送られてきます また 毛布や衣類等も送られてきますので 一時保管する場所が必要となってきます コミュニティハウスや体育館 学校等は避難所となるケースが多いので 支援物資の保管場所を確保しておくことが必要となります また 被災直後は道路が寸断し トラック等車両を使用して物資を搬入することが困難になることも想定されますので 主要道路の復旧を急ぐなどして 搬入ルートを確保する必要があります 備蓄食品の活用 分配 備蓄食品の状況や配布方法について 市町村防災部局と保健衛生部局で検討又は情報交換を行っておきます < 活用のポイント > 飲料水の配布とともに ライフラインの状況をみて 最初は熱を加えなくてよいものや調理しなくてよいもの ( 乾パン 缶詰 菓子類等 ) を優先的に配布します 避難所内の要支援者に向けた 食事ホッとカード を活用した非常食の工夫等やアレルギーや病気によって食事に特別な配慮が必要な人への対応も 地域の支援者 ( 町内会 自治振興協議会や自主防災組織等 ) に情報発信できることが望ましいでしょう

43 フェイズ0( 概ね災害発生後 24 時間以内 ) に市町村がすべきこと 市 町 村 炊き出しの支援 状況により市町村で炊き出しを行うことが決まったら 平常時に整備した炊き出し体制をもとに 炊き出しを実施します < 計画のポイント> 自然発生的な支援活動も多数発生すると考えられます 被災者 ( 避難所等 ) への配布方法 食事の管理方法 ( 衛生面等 ) 炊き出しに係わる人材等も考慮した全体計画が必要です 地域内外の関係機関へ情報発信し助力を求めるもことが必要です それらを調整し 有効な支援が組めるよう 町内会 自治振興協議会や自主防災組織と協議し計画をたてます 社会福祉協議会等が中心となり ボランティアセンターが立ち上がっていれば 強力な支援が得られるでしょう ボランティア活動の支援 ( 関係団体の調整等 ) 災害時に支援をしてもらえるボランティア団体 ( 栄養士会 看護協会 愛育委員連合会 栄養改善協議会 NPO 等 ) に対してすみやかに連絡をとり 必要な支援が得られるよう調整を行います 52

44 0( 概ね災害発生後 24 時間以内 ) に保健所 支所がすべきこと対応初動フェイズ 53 保健所 支所 状況把握 管内の被災状況や住民に必要な食料が確保されているかを確認するため 被災市町村と共に 状況把握を行います 把握した状況は 県民局地域政策部 保健福祉課 関係部課へ報告します 内容 P137 様式例 1 被災状況調査票( フェイズ 用 ) の活用 被災者数 ライフラインの被害状況( 電気 ガス 水道 道路等 ) 食料供給源の被害状況 ( スーパー コンビニエンスストア 市場 備蓄品保管場所等 ) 食料 水供給に関する人的支援要請計画 被災状況を把握し 必要な物資や人材について市町村と検討し 市町村災害対策本部へ助言します また 食料や水を確保のために必要な人材については関係組織や団体を調整し 食料供給が円滑に行われるよう調整します P139 様式例 3 食料供給支援要請票 の活用 炊き出しの実施の支援 被災者の栄養状態の向上と適温の食事が提供されるよう 市町村の炊き出しの計画策定を支援します 避難所等の炊き出しをする拠点においては 栄養指導員 が巡回し 食品衛生監視員と連携して衛生に配慮し健康を維持できる食料の供給が行われるよう体制を整えます 栄養指導員とは 医師又は管理栄養士の資格を有し 住民の健 康増進を図るために必要な栄養指導を行うもので 都道府県知事 から命ぜられた者です 難病患者の安否確認 保健所 支所で把握している特定疾患患者等の安否を確認し 生活環境や疾患の状態を把握します 人工透析患者については 透析を行える医療機関を確保するなどし その他医療機関受診が必要であれば 市町村や消防本部と連携して患者の搬送等の支援を実施します

45 第 4 具体的な対応 3 フェイズ 1( 概ね災害発生後 72 時間以内 ) 個人 家族 フェイズ1( 概ね災害発生後 72 時間以内 ) に個人 家族ができること 家族の体調管理 避難所では 十分な室温管理がしにくく プライバシーを保護するようなスペースの確保が難しい 複数人が同じ空間で継続的に生活することが想定されます そのため 風邪をひくなど体調を崩す恐れもあることから 乳幼児や高齢者等自分からは状況悪化を表現できない人に特に注意が必要です 避難所ではトイレ不足から水分摂取を控える傾向が見られ 高齢者では脱水症等の問題が生じてきます 時期によっては熱中症などの原因にもつながることから 水分補給にも注意を払いましょう 自宅で生活できる場合も同様に 環境の変化から体調を崩しやすくなるので 体調管理には十分注意を払います 体調が悪い場合は 市町村職員 医師 保健師 看護師等の専門職へ相談しましょう < 注意すること> 感染症( 風邪等 ) 水分摂取制限 便秘 脱水症 熱中症 ストレス 災害時要支援者用食品の確保 フェイズ0と同様 高齢者や乳幼児等 家族内に支援物資が食べられない者がいた場合は 適切な飲食ができるよう避難所の管理者等に伝え 支援を求めましょう 自宅にいる場合も 支援物資が食べられない人がいる場合は 市町村職員や自主防災組織 町内会等に支援を求めます 食事に特別な配慮が必要な人 乳幼児 食べる機能が低下している高齢者等 病気のために食事治療を受けている人 ( 糖尿病 腎臓病 難病 食物アレルギー等 ) 54

46 1( 概ね災害発生後 72 時間以内 ) に自主防災組織や町内会等ができること対応緊急フェイズ 55 自主防災組織 町内会 自治振興協議会 災害時要支援者の確認 支援物資として支給される食事は 弁当やおにぎり パンや菓子類等が中心となります 乳幼児や高齢者 病気のため食事治療を受けている人等で 食事に特別な配慮が必要な人にとって 支援物資では十分なエネルギー 栄養素を補うことができません また過剰摂取の問題も出てきます そのため 支援物資の食事が食べられない人を把握し 普段これら要支援者の様子を知っている民生委員や 市町村福祉担当者等とともに 適切な食事が摂取できるよう工夫や対応が必要となります まずは 食事に関する要支援者の把握からはじめます P138 様式例 2 被災状況調査票( 要支援者用 ) の活用 災害時要支援者用食品の確保 支援物資が食べられない人がいる場合は 必要な食料の種類や数量を把握し 食料を確保します 不足している場合は 行政に支援を求めることも必要です また 支援物資や炊き出しの中にはアレルゲンを含むものがある場合もありますから 事前把握が大切です 避難所全体の情報を 行政に届けることで 要支援者用食品の確保や支援につながります P139 様式例 3 食料供給支援要請票 の活用 食事ホッとカード 等を活用した炊き出しの開始 飲み込みに問題のある場合などは 食事ホッとカード などにあるように 支援物資を利用した簡便な方法で食を維持することも可能です 被災者の方の状況により 支援物資に加えて食事ホッとカードを活用した炊き出しを行うことで 災害時要支援者を含めた災害弱者への的確な食事を提供することができ 健康の維持につながります ポイント 炊き出し実施時の留意事項 避難所等に避難した人の中には 乳幼児や高齢者 病気のため食事治療を受けている人等で食事に特別な配慮が必要な人が含まれています 当初から個人の状態に応じた食事を提供するようにこころがけましょう 以下に 当ネットワークが平成 23 年 10 月 16 日に実施した モデル地区での演習 (P98 第 7 モデル地区での演習の概要 参照 ) において見いだされた 炊き出し実施時の留意事項を記載します

47 フェイズ 1( 概ね災害発生後 72 時間以内 ) に自主防災組織や町内会等ができること 自主防災組織 町内会 自治振興協議会 炊き出し実施時の留意事項 (1) 食事数の確認 連絡 避難場所と調理場との連絡役を配置したり ホワイトボー ドを使うなどして関係者が情報をタイムリーに確認でき るようにする 特別食が必要な者は 被災状況調査票に補足して記載する (2) 献立 調理 災害時には盛りつけやすい献立がよい 献立はホワイトボードを利用して 作り方の違い 量な どを大きく 色を区別して表記した方がよい (3) 配食方法 一般食と特別食で 容器の形状 大きさ 色を変える 特別食は容器に直接名前を書く ( 個人情報の配慮が必要 ) 特別食は専任の配食役を配置する 一般食と特別食では配食のタイミングを分ける 同じ病態ごとに固まって座っていただく 特別食を食べる人にあらかじめメニューを知らせておけ ば 自分がどの食事をもらったらよいかわかる アレルギー等特に配慮が必要な方については 配食され た食事にアレルゲンとなるものが入っていないか 自分 でも確認する (4) 関係者の連携 避難所の統括責任者が 集まった情報をとりまとめて 判断して各担当に必要な情報を伝え指示する (5) 衛生管理 調理については 可能な限り加熱する 加熱した食材については その後の工程で手を加えない 方が望ましい 蛇口付きのポリタンクを準備する 手袋やアルコールスプレー ペーパータオルなど平常時 から避難所に準備しておく (6) 人員配置 避難所に行政の栄養士がいないことも考えられるので 地域の調理班のリーダーが中心になって指示を出し 動 ける体制づくりが必要 (7) その他 定期的に演習を行うことで 実際の災害の際に冷静さを 持って対応することができる 56

48 1( 概ね災害発生後 72 時間以内 ) に自主防災組織や町内会等ができること対応緊急フェイズ 57 自主防災組織 町内会 自治振興協議会 炊き出し実施時の衛生管理に関する注意点 1 細菌をつけない ( 清潔 ) 2 細菌を増やさない ( 冷却又は迅速 ) 3 細菌をやっつける ( 加熱 ) 詳細については P128 参考資料 7 炊き出し等の 衛生管理に関する注意点 をご覧ください 炊き出しの人材確保 炊き出しを実施する場合は 食材料の確保 調理器具の確保 調理 等ある程度の人数が必要となります 人員が不足する場合は 地域の 栄養委員 愛育委員 ボランティア団体等に支援を求めるなどして人 材を確保します 平常時から 栄養改善協議会 愛育委員連合会等と 連携を図り いざというときに支援してもらえる体制づくりが必要です 被災者への生活支援 ( 相談を受ける 必要な生活物資を手配する等 ) 避難所で生活する者にとって これまでの生活環境と大きく異なる ことから 食事等の日常生活面での負担のほか 精神面での負担も大 きくなるものです 高齢者は 避難所生活の中での問題点を改善してもらうための主張 をされる人も少なく このことが 精神面などを含めた体調を崩す原 因の一つになります 住民の共に暮らしてきた 身近な町内会 自治振興協議会や自主防 災組織等の構成員が 被災者一人ひとりの状況を把握することで 必 要に応じて専門職につなげるなどの活動が可能となります 行政 ( 市町村 ) への報告 フェイズ 0 と同様 ライフラインや家屋の被災状況の他 災害時要 支援者の状況を把握し 不足している食料の状況や医療や施設入所が 必要な人の状況について市町村へ報告を行います P137 様式例 1 被災状況調査票 ( フェイズ 用 ) P138 様式例 2 被災状況調査票 ( 要支援者用 ) の活用 < 報告すること > 被災者数 ライフラインの被害状況 ( 電気 ガス 水道 道路等 ) 災害時要支援者の数 ( 必要な食料の数量 医療 施設入所の必要な人の状況 ) 支援物資の必要数量等

49 フェイズ 1( 概ね災害発生後 72 時間以内 ) に関係機関 団体ができること 関係機関 栄養士会 避難所への巡回指導 慣れない避難所では 体調不良を訴える被災者が発生することも想 定されるので 被災者の健康状態を把握し 食事が原因のひとつと考 えられる場合には 必要な支援を行います また 食事以外の要因で体調不良を生じている場合には 市町村や 看護協会等と連携し 情報を共有するとともに 的確な対応が行われ るようにします 炊き出しへの人材支援 被災現場では炊き出しが行われるので 食数の確認 献立の作成 食材調達に必要な支援を行います また 衛生管理が十分行われていない場合には 食中毒などの 2 次 災害も発生する可能性があるので 衛生面での徹底を図ります P129 参考資料 7 炊き出し等の衛生管理に関する注意点 参照 保健機能食品等の提供 被災者の中で 保健機能食品や介護食等特殊食品等が必要な場合も 想定されるので 企業等と連携し 被災者へ必要な食品を提供します P121 参考資料 2 災害時要支援者用特殊食品例 ( 参考 ) 社団法 人岡山県栄養士会賛助会員一覧 参照 フェイズ 1( 概ね災害発生後 72 時間以内 ) に関係機関や 団体ができること 関係機関 看護協会 避難所への巡回指導 被災自治体や県からの要請があった場合 その指示に基づいた避難所や地域の巡回健康相談等の活動を実施します 健康相談では 身体的 精神的体調の確認とともに食べられているかを尋ね 食事の配慮の必要がある方については個人にあった食事が提供されるよう避難所の責任者に報告する フェイズ 1( 概ね災害発生後 72 時間以内 ) に関係機関や 団体ができること 関係機関 その他 炊き出しへの人材派遣 ( 栄養改善協議会 愛育委員連合会 災害ボランティア等 ) 被災地で炊き出しを実施する際に 市町村や地域の町内会 自主防 災組織等と連携して炊き出しの人的支援を実施します 災害時には 市町村社会福祉協議会やボランティアセンター等がボ ランティア活動の受け入れや配置を行います 個々の団体がばらばら に支援を提供するよりも 各団体がそれぞれの特性を生かしてこれら の地域活動を整理統括する団体と協働することで被災者が必要とする 活動に繋がります 例えば炊き出しへの人材派遣などでも ボランティアセンター等を 通すことで 期日や場所が偏ることなく提供が可能となります 58

50 1( 概ね災害発生後 72 時間以内 ) に市町村がすべきこと対応緊急フェイズ 59 市町村 状況把握 この時期には支援物資や備蓄食品が避難所に配給されるようになりますが 栄養面ではエネルギーと水分の確保が中心的な課題となります 避難所での食料 水供給状況を確認し 被災者の栄養状態等を確認するための状況把握を行います また 避難所には 自宅に留まっている被災者も食料等の物資を求めてくるのでもれがちな在宅被災者への対応に留意する必要があります 対応が困難な場合は県民局または地域事務所へ支援を要請します 内容 P137 様式例 1 被災状況調査票 ( フェイズ 用 ) P138 様式例 2 被災状況調査票 ( 要支援者用 ) の活用 被災者数 ( 要支援者 ) ライフラインの被害状況 ( 電気 ガス 水道 道路等 ) 食料 水供給源の被害状況 ( スーパー コンビニエンスストア 市場備蓄品保管場所等 ) 被災者の栄養管理の検討 1 災害時要支援者への対応 平常時把握している災害時要支援者の名簿や避難所等の状況等から 乳幼児用食品 ( ミルク ベビーフード含む ) 高齢者用食品 病態用食品 栄養補助食品 アレルギー用食品等が不足している場合には 県民局または地域事務所と連携し確保します P139 様式例 3 食料供給支援要請票 の活用 また 避難所の掲示板等に食事で困っている人は栄養士に申し出るようチラシ等で周知します P130 参考資料 9 避難所掲示物例 の活用 2 避難所における巡回栄養相談の計画 避難所の食料供給状況把握から 栄養面の偏りによる被災者の健康状態の悪化が考えられる場合は 避難所における巡回栄養相談を計画します また 保健所 支所と連携し 災害時要支援者の名簿の確認 医療チーム等のスタッフミーティングへの参画 普段の健康相談票等から栄養相談が必要な人の把握を行い 被災者の健康状況に即した栄養相談を行う体制を整えます P144 様式例 7 栄養指導記録票 の活用 食料 水供給の支援要請 避難所等の状況把握から必要に応じ より被災者の健康に配慮した食料提供に努めます また 外部からの支援 ( 支援物資 炊き出し ) を要請する際は 内容 場所 方法 期間などを決めて 過不足がないよう留意します 各種関係機関や篤志者からの支援の申し出は 社会福祉協議会やボランティアセンターなどへ実際業務を委ねることで 市町村としてより広い課題について把握 対応が可能となります P139 様式例 3 食料供給支援要請票 の活用

51 フェイズ1( 概ね災害発生後 72 時間以内 ) に市町村がすべきこと 市 町 村 < 支援要請先例 > 自衛隊による炊き出しの要請 関係機関 ボランティア団体への協力要請 食品関係業者への支援要請 < 留意事項 > 発生直後の対応であり 食料の絶対的不足や調理設備の損壊等により必要栄養量を確保することは困難であるが LL 牛乳 ( 長期間の保存可能な牛乳 ) や幕の内弁当等を活用し 可能な限り栄養面も考慮しましょう 食料の提供 この頃になると 支援物資が到着したり 地域での炊き出しが始まったりするため 食料の提供はできるようになりますが 食品の種類は十分ではなく 栄養状態の偏りにつながります 備蓄品や支援物資を活用しながらもバランスの取れた食事を提供していく必要があります 1 備蓄食品の活用 分配 フェイズ0と同様 2 支援物資 ( 食料 ) の分配 レトルト食品 インスタント食品 飲料水 果物等の多種類の食 品が多数届くことが予想され また その全体量を把握することに 苦慮することが予想されます この段階での食品の選択や配分状況 によっては 避難所等における栄養状態の偏り等へつながるため 主食 ( こはん パン 麺類 ) や主菜 ( 肉 魚 卵 大豆食品 ) 副菜 ( 野菜中心の料理 ) 果物 牛乳等数種類の食品を組み合わせるよう にします 3 炊き出しの実施 時間の経過とともに 搬送ルートも確保され ライフライン等の 機能も徐々に回復するため 給食施設等での実施や弁当配布など体 制が整った状態での炊き出しが出来るようになります 炊き出しの 実施状況や内容を把握し 避難者全体に行き渡るように社会福祉協 議会やボランティアセンターと連絡調整が必要です P141 様式例 4 食料供給状況実施記録票 の活用 < 留意事項 > 避難者のニーズや健康状態に合わせた適温の食事や安全な食事が 提供できるよう配慮が大切です 食中毒の予防対策について炊き出し従事者や喫食者に周知し 食 品の保存状態等の品質管理には万全を期す必要があります 避難所に避難せず 自宅に留まっている被災者への炊き出しや物 資の供給状況にも留意する必要があり 町内会や自主防災組織と連 携を図ります 60

52 1( 概ね災害発生後 72 時間以内 ) に市町村がすべきこと対応緊急フェイズ 61 市 町 村 給食支援 給水支援場所の広報 災害発生時にライフラインが寸断されると 自衛隊や市町村等により給水支援や給食支援 ( 炊き出し等 ) が実施されますが 災害発生時には情報がうまく伝わらず 給水車が来ていることがわからなかったり どこに来ているかわからなかったりという事象が発生していました 防災無線やチラシ等を用いて炊き出しの実施や給水車が来る場所や時間を広報する必要があります せっかく給水支援や給食支援を実施しても 肝心の災害弱者に支援が届かなければ意味がありません < 広報の方法 > 防災無線 有線放送 チラシ 広報車 等 被災者の体調管理 避難所では多数の被災者が狭いスペースで生活し 室温管理も十分に行えないこともあり 感染症が流行したり 体調を崩したりする人が増加します また 災害が長期化すると自動車内で寝起きを行い エコノミークラス症候群を発症してなくなる方が出るなど 健康面での問題が現れてきます また 避難所ではプライバシーの保護が十分でなく 慣れない環境や災害への恐怖 不安等から精神面の不調を訴える方もいます 医師や保健師 看護師等が定期的に避難所等を巡回し 診察や健康相談を実施し 体調の悪い方には適切な医療を提供するなどし 被災者の体調管理には十分気をつけます プライバシーの保護 ( 授乳場所等の確保 ) 避難所では多数の被災者が狭いスペースで生活し プライバシーの保護が十分ではありません 乳児を抱える母親の授乳場所や着替え用のスペースを確保する必要があります また 体育館等の広いスペースにおいても ついたてになるようなものでプライバシーが確保できるような工夫が必要です 関係者 ( 団体 ) への情報提供 連携 フェイズ0と同様 関係機関やボランティア団体等に被災状況を提供するとともに 連絡を密にして連携を図り 支援を受けやすくするよう努めます

53 保健所 支所 フェイズ1( 概ね災害発生後 72 時間以内 ) に保健所 支所がすべきこと 状況把握 避難所の食料供給状況を確認し 被災者の栄養状態等を判断するため 被災市町村栄養業務担当者とともに 市町村災害対策本部と連携し状況把握を行う 把握した状況は県民局地域政策部 保健福祉課 担当部課へ報告します 内容 P137 様式例 1 被災状況調査票( フェイズ0 1 2 用 ) P138 様式例 2 被災状況調査票( 要支援者用 ) の活用 被災者数( 要支援者 ) ライフラインの被害状況( 電気 ガス 水道 道路等 ) 食料 水供給源の被害状況( スーパー コンビニエンスストア 市場 備蓄品保管場所等 ) 被災者の栄養管理の検討支援 1 災害時要支援者への対応 被災者の健康調査を実施する中で乳幼児や高齢者 病気のため食事治療を受けている人等に対して特殊な食品 ミルク ベビーフード アレルギー用食品等の需要状況を把握し 必要に応じて市町村災害対策本部に助言を行います P138 様式例 3 食料供給支援要請票 の活用 2 避難所における巡回栄養指導計画 医療チームの健康相談等により栄養指導が必要な被災者の把握を行い 被災者の健康状態に沿った栄養指導を行う体制整備を支援します P143 様式例 6 健康相談票 P144 様式例 7 栄養指導記録票の活用 食料 水供給に関する人的支援要請 市町村からの要請により 食料 水供給に関して総合的に判断し 人的支援が必要と認められる場合には 以下のように要請します 1 調理業務 介助 運搬等の職種等により団体別に整理し市町村災 害対策本部へ要請します 2 他保健所からの派遣について保健福祉課へ要請します 3 県外への派遣要請も同様に保健福祉課へ要請します 留意事項は市町村の項を参照 炊き出しの栄養管理指導 炊き出しに関する体制が整備できるよう支援します 実施の記録に ついては P141 様式例 4 食料供給状況実施記録票 を活用します 具体的な内容については市町村の項を参照 62

54 1( 概ね災害発生後 72 時間以内 ) に保健所 支所がすべきこと対応緊急フェイズ 63 保健所 支所 炊き出しの衛生管理指導 災害時には水が十分に使えない状態で調理が行われるため 過去にも炊き出しが原因と思われる食中毒が発生した事例も報告されています 食品衛生監視員や栄養指導員が炊き出しの実施状況を見回り 衛生管理指導を実施します P128 参考資料 7 炊き出し等衛生管理に関する注意点 の活用 医療の確保 人工透析を実施している方や疾患のため定期的に医療機関受診が必要な方がいるので 地域の医療機関が診療不能になっている場合は 他地域の医療機関を受診できるよう連絡調整を行います 負傷者が多数で地域の医療機関で対応しきれないケース等も 消防機関等と連携して医療の確保を図ります また 高齢者で寝たきりや体の不自由な方で避難所での生活ができない方については 社会福祉施設 介護保険施設等に一時入所をさせるなどの調整を行います

55 第 4 具体的な対応 4 フェイズ 2( 概ね 4 日目から 2 週間まで ) フェイズ 2( 概ね 4 日目から 2 週間まで ) に個人 家族ができること 個人 家族 家族の体調管理 災害発生から概ね4 日から2 週間の間も 引き続き避難所では 十分な室温管理が行われない可能性があるほか プライバシーを保護するようなスペースが提供される可能性も低く また 複数人が同じ空間で継続的に生活することが想定されます そのため 引き続き 風邪 水分摂取制限から引き起こされる便秘 脱水症 熱中症に気をつけましょう また 慢性疲労を訴える人や ストレスを訴える人も現れます その他 避難所には支援物資として菓子類が大量に届けられますが 肥満の原因になるほか 幼児期や学童期の子どもは菓子類を摂取することで食事を食べないことも考えられるので 本人及び家族の食生活を含めた体調管理を十分行います 自宅にいる場合も同様に 室温管理ができなかったり 水分摂取を制限したりすることが考えられます また 食事も支援物資や炊き出しが中心になることが想定されますので 体調管理には十分気をつけます 体調が悪い場合は 市町村職員 医師 保健師 看護師 栄養士等の専門職へ相談しましょう < 注意すること> 慢性疲労 ストレス 感染症( 風邪等 ) 便秘 脱水症 熱中症 下痢 運動不足による肥満 エコノミークラス症候群等 災害時要支援者用食品の確保 フェイズ0と同様 家族内に支援物資が食べられない人がいた場合 必要な食料を確保するために避難所の管理者等に困っていることを伝えましょう 行政や専門家につなげてもらえます 自宅にいる場合も同様に支援物資が食べられない人がいる場合は 支援を求めて必要な食料を確保します 食事に特別な配慮が必要な人 乳幼児 食べる機能が低下している高齢者 病気のために食事治療を受けている人 ( 糖尿病 腎臓病 難病 食物アレルギー等 ) 64

56 2( 概ね4 日目から2 週間まで ) に自主防災組織や町内会などができること対応応急フェイズ 65 自主防災組織 町内会 自治振興協議会 ライフライン復旧に伴う炊き出し内容の変更 震災から 3 日後以降には ライフライン ( 電気 ガス 水道等 ) が 段階的に復旧し始めます そのため 炊き出しにおいても 復旧段階 に応じて内容を変更することで より効率的な炊き出しを行うことが できます 例えば 見直し前見直し後 ごはんみそ汁ごはん豚汁旨煮 < 炊き出し内容の変更の例 > P124 参考資料 4 備蓄食品の組み合わせ例 の活用 炊き出し支援終了期の検討 水害の場合 大規模震災と比べてライフラインの復旧は早く行われ ます そのため 炊き出しの期間も短くなることが想定されます し かし 炊き出しを始めると どの程度復旧ができた時点で炊き出しを 終了すればよいのか判断できないこともあります そのため 水害に おいては 炊き出しをどのような状態を目処に打ち切るのか関係者で 協議する必要があります 被災者への生活支援 ( 相談を受ける 必要な生活物資を手配するなど ) これまでの生活環境と異なる中での心身の疲労から 精神面を含め た体調を崩す人も増えてきます 体調の変化を訴えやすいよう 保健師 看護師や栄養士等の専門職 の活用を紹介したり 避難所でのお話会等の行事も行うとよいでしょう 住民向けの行事の支援はボランティアセンターを通じてボランティ アを要請すれば スタッフの派遣があります ボランティア等の派遣要請 地域では家屋の倒壊 損傷や土砂やがれきの撤去等復旧 復興に向 けての活動が始まります 各家庭では高齢であったり 仕事があった りして家の片付けができなかったり 土砂やがれきの撤去等人手を要 する仕事もあります また 避難所での高齢者等の生活支援や託児等 様々な支援を必要としている人がいます 必要としているボランティアのタイプと人数を市町村や社会福祉協 議会等が設置しているボランティアセンターへ報告します

57 関係機関 栄養士会 フェイズ 2( 概ね 4 日目から 2 週間まで ) に関係機関 団体ができること 炊き出し献立の再検討 慣れない避難所での生活により 慢性疲労や体調不良による食欲の低下が生じます そのため 提供している炊き出しの献立について被災者の食欲を増すような内容に見直すなどして ボランティア等の関係者と共に炊き出しを支援します P124 参考資料 4 備蓄食品の組み合わせ例 P126 参考資料 5 食事に配慮が必要な人の献立例 を活用 避難所等への巡回栄養相談 慣れない避難所では 体調不良を訴える被災者が発生することも想定されますので 被災者の健康状態を把握し 食事が原因のひとつと考えられる場合には 必要な支援を行います 関係機関 看護協会 フェイズ 2( 概ね 4 日目から 2 週間まで ) に関係機関 団体ができること 避難所や地域での巡回健康相談の実施 フェイズ1に引き続いて 要請に基づき避難所や地域への巡回健康相談等の活動を展開します 相談で得られた情報を必要な支援につなげるよう確実に伝達するなど連携した支援を行います 関係機関 その他 フェイズ 2( 概ね 4 日目から 2 週間まで ) に関係機関 団体ができること 治療中断者 ( 服薬 ) への相談 ( 薬剤師会 ) 高血圧等慢性疾患で治療中の人は 服用中の薬剤がなくなる時期です 避難所で巡回相談を実施し 必要な薬を提供したり 相談に応じたりします 炊き出しへの人材支援 ( 栄養改善協議会 愛育委員連合会 災害ボランティア等 ) 市町村や地域の町内会 自主防災組織が実施する炊き出しに参加し て 調理や食事の配給を支援します 支援の偏在や重複を避けるために ボランティアセンターを通じた 組織的な人材派遣が望ましいでしょう 近隣の家庭に声をかけ状況を 聞くことも 被災者を孤立させない大切な支援です 66

58 2( 概ね4 日目から2 週間まで ) に市町村がすべきこと対応応急フェイズ 67 市 町 村 状況把握 この時期には支援物資のおにぎりやパン等の主食類が余剰気味になってきます 栄養面ではエネルギーと水分確保が中心の時期から たんぱく質やビタミン類等への配慮が必要となり 可能な限り主食 主菜 副菜がそろう食事が提供できるような調整が必要となります フェイズ1と同様に避難所を中心とした状況把握を行い 必要な食事計画 ( 炊き出し 弁当 支援物資等 ) について調整を行います 内容 P137 様式例 1 被害状況調査票( フェイズ0 1 2 用 ) の活用 避難所住民数( 乳幼児 高齢者 慢性疾患患者等 ) 避難所に避難せず自宅等に留まっている被災者数 食料 水供給源の被災状況( スーパー コンビニエンスストア 市場等 ) 被災者の栄養管理の実施支援 1 災害時要支援者への対応 フェイズ1と同様に必要に応じて調整します 2 避難所における巡回栄養相談の実施 フェイズ1で把握された人 ( 乳幼児 高齢者 慢性疾患患者等 ) は 通常の備蓄食品 支援物資では適正な栄養確保が困難なため 受け 入れ状態に合わせた食品の選択や食事の組み合わせについて相談 助言を行います 被災者の食生活支援 1 避難所における被災世帯への食生活支援 避難所生活の長期化が予測される場合には 避難所に調理スペース の確保や調理設備 器具等の整備を行うよう 避難所全体や家族単位 で調理を実施するなど早期の食生活自立にむけての支援を行います 2 一般被災世帯への食生活支援 地域においては 小売店の休業や廃業により以前と同様の食材の入手が困難になる場合もあり 入手しやすい食材を使った簡単な料理を紹介するなどの支援を行います 3 炊き出しの実施と栄養管理 献立は支援物資の活用を図るとともに 配布される食事には不足している食品の摂取や栄養状態の向上 適温食等ができるよう検討し 満足感のあるものになるよう指導します また 実施団体の全体状況を把握し 各避難所の栄養状態に格差が生じないよう献立 実施回数等を調整のうえ実施します P141 様式例 4 食料供給状況実施記録票 の活用

59 市町村 被災者の体調管理 フェイズ 2( 概ね 4 日目から 2 週間まで ) に市町村がすべきこと フェイズ1と同様 避難所入所者や野外に避難し 車上生活を続けている被災者に対して 医師 保健師 看護師等が巡回して体調のケアを実施します また 大規模災害時には 恐怖やショックから精神面の不調を訴えたり 不自由な生活でストレスを訴える人が増えますので 精神面のケアも十分心がけます 関係者への情報提供 連携 フェイズ 1 と同様 防災ボランティアとの連携 個々のボランティアへの対応を市町村が行うのは実際的ではありません ボランティアセンターでは 各地からのボランティアと地域の要望との調整や派遣等の活動が行われています 行政が即応できない地域の要望にも応え得る機能を活用し連携を図る必要があります その際 災害時に必要なボランティアの派遣に支援を得るため 防災を中心に活動しているボランティアと連携を図り 各種ボランティアの連絡 調整を行います 68

60 4 日目から2 週間までに保健所 支所がすべきこと対応応急概ね 69 保健所 支所 状況把握 避難所を中心とした被災者の状況把握を行います 把握した情報は 速やかに県民局地域政策部 保健福祉課 担当部課へ報告し 情報の一元化を図ります 内容 P137 様式例 1 被災状況調査票( フェイズ0 1 2 用 ) の活用 避難所住民数( 乳幼児 高齢者 慢性疾患患者等 ) 避難所に避難せず自宅に留まっている被災者数 ライフラインの復旧状況( 電気 ガス 水道 その他 ) 食料 水供給源の被災状況 ( スーパー コンビニエンスストア 地域商店 市場等 ) 被災者の栄養管理の実施支援 1 災害時要支援者への対応 フェイズ 1 と同様に実施します 2 避難所における巡回栄養相談の実施 フェイズ 1 で把握された栄養指導が必要な人に対し 配布食品の望ましい組み合わせの工夫や量の調整等の栄養相談を行います 食料 水供給に関する人的支援要請フェイズ 1 と同様に実施します 炊き出しの栄養管理指導 この時期になると 支援物資の内容も多岐に及び レトルト食品やインスタント食品 果物や飲み物等その種類が増えてきますが 炭水化物が中心となり たんぱく質やビタミン ミネラルの不足が懸念されます 配布食品の組み合わせについては 栄養的な配慮を行います 炊き出しは栄養的に不足となることが想定される内容を補給したり 温かいものを補給するという観点から実施するよう支援します P141 様式例 4 食料供給状況実施記録票 の活用 被災者の食生活支援活動の実施に向けた支援 1 避難所被災世帯への食生活支援 長期化する避難所生活の場合には 避難所での調理スペースの確保や調理設備 器具等の整備を行うよう助言します また そこを活用した調理を実施し 食生活の自立に向けた支援を行います 2 一般被災世帯への食生活支援 被災による食環境の変化により食材の入手困難や調理への気力の減退がみられがちです 簡単な調理方法の提案や食品の入手ルートの拡大等の働きかけを行います

61 第 4 具体的な対応 5 フェイズ 3( 概ね 2 週間以降 ) 個人 家族 フェイズ 3( 概ね 2 週間以降 ) に個人 家族ができること 仮設住宅での料理の検討 災害発生後 ある程度の時間が経過すると 仮設住宅が設置され 家族単位の生活が出来るようになります 一人暮らしや高齢者世帯等では 買い物の困難さが浮上することもあります 仮設住宅では 被災前の家庭での環境 ( 家電製品 ガスコンロ等 ) とは大きく異なり 限られた環境の中で 食事を作らざるを得ません また 避難所での生活が長期化した場合には 被災の精神的ダメージ等から 自ら食事を作る気力が低下していくことも考えられます 健康を保つために 仮設住宅においても適切な食事を作り食べることが必要です 仮設住宅での課題 1 健康の問題 慣れない仮設住宅での生活で精神的なストレス 体調不良( 便秘 倦怠感等 ) 2 調理環境の違い ガスコンロが少ない 家電製品 調理器具が少ない スペースが狭い 3 食に対する意識 食事に対する意識の低下から 簡単な料理で済ませる 運動不足による食欲低下 対策 規則正しい生活に心がける 主食 主菜 副菜が揃うように心がける 生活活動量を増やす 近隣との交流を増やす 家族の体調管理 家族単位の生活が確保され ほっとする反面 心身の疲労感が出て来やすいともいえます 避難所での生活が続き運動不足により肥満になりやすくなります また 将来の生活への不安も生じてくることがあります 治療中の病気がある場合は受診を 今まで健康であった方も高血圧やその他の体調の変化が出やすいので 市町村保健師など健康支援をする職種を上手に活用します 体調が悪い場合は 市町村職員 医師 保健師 看護師 栄養士等の専門職へ相談しましょう 70

62 3( 概ね2 週間以降 ) に個人 家族ができること対 復興フェイズ 個人 家族 < 注意すること> 運動不足による肥満 慢性疾患の悪化 将来の生活への不安 応71 復旧

63 自主防災組織 町内会 自治振興協議会 フェイズ 3( 概ね 2 週間以降 ) に自主防災組織 町内会などができること 被災者への生活支援 被災者が避難所から仮設住宅へ移行するなどして 家族単位 個人単位の生活が確保できた半面 今まで濃密であった関係者のかかわりも間遠くなりがちです 被災後の心身の変調が把握できにくい環境となります そのため 地域組織として住民が孤立しないよう声かけの場の設定が必要です この活動には 看護師職をはじめとする専門職のボランティアの力を活用することもできます 72

64 3( 概ね2 週間以降 ) に関係機関 団体ができること対 復興フェイズ 関係機関栄養士会関係機関看護協会 料理教室等の開催 仮設住宅での生活が始まると 簡単な食事ですませがちになったり 食事を作る意欲が低下したりなどの問題が生じることから 地域で料理教室を開催するなど 健康に配慮した食事ができるような支援を行います さらに 運動不足などによる体調不良 ( 体重の増加等 ) も想定されることから 適度な運動を取り入れた指導が必要です 仮設住宅で作れるメニューの提供 仮設住宅では 調理器具 ( コンロ 調理用家電 ) に制限があることから これまでのような料理を作ることができにくくなります 特に 家族構成員が多くなるにつれ より困難になります そのため 仮設住宅でも健康に配慮した食事ができるようなメニューを提供します フェイズ3( 概ね2 週間以降 ) に関係機関 団体ができること 避難所や地域での巡回健康相談等 フェイズ2に引き続き 行政やボランティアセンター等の要請に基づく活動を展開します 避難所等での健康相談や健康教育など集団に対する活動の他 継続支援を必要とする個別ケースの支援に看護の専門職として機能を発揮します 応73 復旧関係機関 その他 フェイズ 3( 概ね 2 週間以降 ) に関係機関 団体ができること 料理教室の開催等の復興支援活動 ( 栄養改善協議会 愛育委員連合会など地域組織 ) 仮設住宅への入居等で 個人生活の安寧が保障された反面 居室内 に引きこもるなど 今まで濃密であった関係者とのかかわりも間遠く なりがちです 一緒に食事を作ったり 食べたり 歌ったりの交流は 地域の連帯 感や活性化にも繋がり大切な活動です 1 団体だけでなく協働して行うと一層効果的です その中で 被災 者が困っていることをつかみ 市町村の保健師等に伝えることは大切 な支援活動です

65 フェイズ 3( 概ね 2 週間以降 ) に市町村がすべきこと 市 町 村 状況把握 この時期になると 避難所から仮設住宅への移行が始まり 被災者それぞれの生活を取り戻す時期となります 生活が再度変化することで住民間の関係性が薄れたり変化することもあります 状況把握も地域全体の状況と被災者個々の状況と両者の把握が必要となります 仮設住宅は それまで住み慣れた住居とは異なる空間や地域であることから 食生活にも大きな影響を及ぼすことが調査の結果からも明確になっています そのため 仮設住宅の住居状況及び周辺の食環境についても充分状況把握をする必要があります 内容 P142 様式例 5 被災状況調査票 ( フェイズ 3 用 ) の活用 仮設住宅世帯数 ( 調理設備の有無 支援物資の残量等 ) 地域の食料供給源 ( スーパー コンビニエンスストア 個人商店 田畑等 ) 被災世帯の状況 ( 調理設備 食器具等 ) 仮設住宅入居者への食生活支援 1 食環境の変化に対応するための支援 仮設住宅では災害前と同等の調理設備を整えることは難しくなります また 長期にわたる避難生活による疲労や将来の不安等により調理意欲の減退が懸念されることから 一口コンロでも簡単に作れる料理 レトルト食品や外食の上手な活用方法 狭い台所を有効に活用する工夫を紹介するなどの支援を行います 2 訪問栄養指導の実施 仮設住宅入居前の状況や巡回栄養相談の結果をもとに 訪問栄養指導計画を作成し 調理環境や食品入手ルートの変化等を考慮した訪問栄養指導を実施します P144 様式例 7 栄養指導記録票 の活用 3 食生活 運動相談の実施 集会施設を利用した食生活相談や食事会を行い 入居者全体の食生活への意識向上を図るとともに 連帯感や仲間づくりに繋げる支援を行います また 限られた居住空間での生活は運動不足や精神的なストレスを受けやすいため 運動指導やレクリエーション等を取り入れた内容を検討します 被災地域全体への食生活支援 1 地区健康教育の実施 一般家庭における被災者も 被災による精神的なショックにより 食に対する関心が薄れがちになると考えられます 地区の集会施設等で簡単な調理のデモンストレーションを行うなど 料理の楽しみを実感させて調理意欲 ( 食への意欲 ) を喚起します また 集会施設へ足を運ぶことにより 高齢者や独居世帯の閉じこもりを防止します 2 災害時の食生活実態のまとめと活用 災害時の食生活実態について 必要により調査等を実施し 得た情報をまとめて災害時の備えや個人 地域の今後の対応に活用していきます 74

66 3( 概ね2 週間以降 ) に保健所 支所がすべきこと対 復興フェイズ 保健所 支所 状況把握仮設住宅を中心とした被災者の状況把握を行います また 被災者の健康状態の把握も行います 内容 P142 様式例 5 被災状況調査票( フェイズ3 用 ) の活用 仮設住宅世帯数( 調理設備の有無 支援物資の残量等 ) 地域の食料供給源 ( スーパー コンビニエンスストア 個人商店 田畑等 ) 被災世帯の状況( 調理設備 食器具等 ) 仮設住宅入居者への食生活支援 1 食環境の変化に対応するための支援 仮設住宅の調理設備の特徴を理解し 設備に見合った調理の工夫について提案します その際には関係組織と連携して地域性に即した支援を行います 2 訪問栄養指導の実施 保健師等により把握された被災者の健康状態により栄養指導が必要な者に対して 地域の食環境や生活環境を踏まえた栄養指導を行います P144 様式例 7 栄養指導記録票 の活用 3 食生活 運動相談の実施 集会施設を利用した食生活相談や食事会を行い 入居者全体の食生活への意識向上を図るとともに 連帯感や仲間づくりに繋げる支援を行います また 限られた居住空間での生活は運動不足や精神的なストレスを受けやすく 運動指導やレクリエーション等を取り入れた内容を検討し 実施に向けた支援を行います 応75 復旧 被災地域全体への食生活支援 1 地区健康教育の実施 地域全体が被災している状況から 食に対する関心や意欲の低下が予想されるため 地域全体への長期的な食生活支援が必要です 災害時食生活実態調査の実施 災害による環境の変化や食事の状況の変化により 身体状況や栄養状況を把握し 今後の対策につなげるための基礎資料とすることから仮設住宅及び被災住宅とも食生活実態調査を実施します

67 第 5 災害時要支援者への食生活支援 1 災害時の課題ア健康面からみた避難所の一般的な課題 災害時の避難所になる場所は 体育館や集会所等長期滞在にはあまり適さない場所です さらに 災害発生時期によっては 室内の温度管理が必要な場合もありますが ライフラインの寸断により 空調設備を使用することができないことがあります また 平成 23 年 3 月に発生した東日本大震災では 避難所にストーブ等を持ち込んでも灯油が不足して室内を暖めることができず 風邪などを引く被災者の報告もありました このような環境では 健康な人はもとより 乳幼児や高齢者 慢性疾患患者にとっては 健康状態を悪化させることになります イ 避難所等で提供される非常食の課題 被災により ライフラインが寸断されている時期 ( フェイズ0~1) には 提供される食事はおにぎりや乾パン 菓子類など健康な人にとってはエネルギー補給に十分な食事ですが 乳幼児や食べる機能が低下している高齢者 病気により食事治療を受けている人にとっては 健康状態を悪化させる恐れがあります 新潟中越沖地震で被災した糖尿病患者は 避難所に届けられた菓子パンやカップ麺などを見て 食事内容に不安を感じ 主治医に自力で連絡を取り 症状を悪化させないための食品を組み合わせて食事を摂ったなどの記事が紹介されていました また 東日本大震災では 避難所に十分な食料が届けられず 1 日 1 個のおにぎりを家族で分けて食べるなどの報道もありました このような食事を続けていると 健康な人でも体調を崩してしまいます ウ 水分摂取の課題 避難所では 食料や紙おむつ等の生活物資の不足に加え トイレ不足も深刻な問題となっています さらに ライフラインの寸断により トイレでは水が流せない状態も発生します そのため 水分摂取を控え トイレの利用回数を少なくしようと考える方も少なくないようです しかし 水分不足は脱水症状やエコノミークラス症候群などを引き起こす要因のひとつとなります また 水分不足が 結果的に便秘になるケースも報告されているようです エ 支援物資食品と炊き出しメニューの課題 支援物資や炊き出しメニューは 通常の食事よりもエネルギーが高いものや味付けが濃いものがあり 糖尿病や腎臓病 高血圧等の疾病を有する人には 必ずしも適した食事内容とは言えません さらに 災害時には 治療のために服用している薬を持ち出せず 避難所で薬を飲めない状態が続くこともあり 症状を悪化させる原因となることが考えられます 東日本大震災でも 薬が津波で流されて避難所へ薬を持ち込むことができず 血圧が高くなった人や 医薬品不足で処方されないケースも報告されていました 76

68 オ 災害弱者及び普通の食事ができない人の対策 災害時要支援者としては 乳幼児や高齢者 病気のために食事治療を受けている人を挙げており 以下に食生活での注意点を 平常時の準備 災害時の対応 に分けて記載しています 以下に記載した対象は 次のとおりです 1 乳幼児 食物アレルギー 2 高齢者 3 高血圧 4 糖尿病 5 腎臓病 人工透析 6 難病 7 妊産婦 2 個別の対応 (1) 乳幼児 アレルギー 授乳期の乳児や食物アレルギーを有する乳幼児は 災害時においても必要な食事 ( ミルク ) を与えることが必要です しかし 避難所等で提供される食事の多くは 炊き出しやコンビニのおにぎりや弁当 お菓子等が中心であり 必ずしも 乳幼児に適した食事 ( ミルク ) が提供されるとは限りません そのため 平常時から災害時を想定し 子どもに適した食事 ( ミルク ) を多めに用意するなど備蓄食品をそろえておきます 要支援者支援 緊急医療支援手帳 災害に備えて かかりつけ医や薬などの医療情報や 合併症 緊急の連絡先など 難病患者が適切な支援を受けるために必要な情報が記載された手帳です 患者自身が携帯しているので 緊急時にも 手帳の情報をもとに支援を行うことができます 77

69 平常時の準備 乳幼児 アレルギー a) 粉ミルク 授乳期でミルクを必要とする乳児がいる家庭では 粉ミルクを少し多めに備えておきます また 母乳を与えている場合でも 災害等による環境変化で母乳が出にくくなることもあるので 粉ミルクを備えておいたほうがよいでしょう ポイント 粉ミルクだけではなく 哺乳びんや水 乳首 ガーゼ等の ミルクを与えるための物品も忘れずに準備しておきましょう 調乳には水道が使用できない場合はミネラルウオーターを煮沸し 少し冷ました上 (70 ) で調乳に利用しましょう ミネラル含量 ( 硬度 ) が高い水 ( 硬水 ) は適さないので ミネラル含量の低い軟水を利用しましょう b) 離乳食 離乳期の子どもがいる家庭では 非常時に持ち出せる離乳食を準備しておきます 特に 被災現場では おかゆや重湯等の簡単なメニューなら対応してもらえる可能性はありますが 離乳前期 中期 後期 完了期といった成長期にあった離乳食を提供してもらうことは難しいと思われます そのため 長期保存が可能である粉末タイプやフリーズドライのベビーフードなどを準備しておきます びん詰めの離乳食の場合 重量なども考慮して準備しましょう ポイント 離乳食だけでなく プラスチックのスプーンや皿 ガーゼ 等も準備しておきましょう c) 水 乳幼児は脱水症状に陥りやすいので 水は必ず用意します 特に 粉末やフリーズドライのベビーフードを備蓄している場合には水も必要になります 大人分だけでなく 乳幼児の飲み水用 ベビーフード用にも確保しておきます d) カセットコンロ ガスボンベ 災害の規模や避難所の状況によっては 熱源の確保が難しい場合もありますので カセットコンロやガスボンベを用意しておきます 78

70 乳幼児 アレルギー e) 必要なおやつ 常時の準備 乳幼児の場合 成長に必要なエネルギーを3 食の食事だけで補うことができません そのため おやつ等の補食で必要なエネルギーを補う必要があります 被災した場合にも エネルギーが補えるおやつを準備しておきます ポイント あめ ビスケット チョコレート等のお菓子は 生活に楽しみを与えると同時に 3 回の食事では不足するエネルギーを効率よく摂取できます 注意 避難所等には支援物資として扱いが容易な菓子類が多く届く場合があります そのような時 子どもたちは食事よりもお菓子を好んで食べることが見受けられます しかし お菓子だけでエネルギーを補うことは 成長に必要な栄養素が不足することもありますので お菓子類の食べ過ぎに気をつけることも必要です f) アレルギーのある場合 アレルギーやアトピー等があり 食事に配慮が必要な子どもがいる家庭では 災害時を想定し 子どもが食べられる食料を確保しておきます 普段から アレルギー用食品やアレルギー用ミルクを余分に買っておくなどの準備をしておきます 要支援者支援平 79

71 災害時の対応 乳幼児 アレルギー a) ミルク 食事の与え方 乳幼児は消化器官等の発達が未熟であり 一度に多くの食事ができません また 嗜好や環境の変化等により 食欲が低下することも考えられるので 日頃から飲ませているミルクを使うほか 授乳回数や食事とおやつの回数 食事内容も日頃のとおりに近い状態になるようにします b) 脱水対策 乳幼児は大人が考える以上に発汗等により水分を必要とします 水分不足が脱水や便秘等の原因のひとつになるので 水分はしっかり与えて脱水症状に留意します c) ストレス対策 乳幼児は生活環境の変化を受けやすく ストレスが食生活にも大きく影響を及ぼすことがあるので ストレスにならない環境づくりに配慮します また 授乳が必要な場合 授乳スペースを確保することも必要になりますので 場合によっては 行政担当者や避難所の責任者にスペースを確保してもらいましょう d) アレルギー対応 アレルギーやアトピーのある乳幼児の場合 個人で食事が確保できない場合には 行政担当者や避難所責任者にその旨を伝え 食べられる食事を確保してもらいます また 環境の変化で症状が悪化することも考えられますので 普段の環境に近づけるように配慮しましょう 参考 ( 平成 24 年 3 月 5 日現在 ) 団体名連絡先ホームページ NPO 法人アレルギー支援ネットワーク 愛知県名古屋市中村区大秋町 2 丁目

72 (2) 高齢者 私たちは 産まれてからミルクを飲み 離乳食を経て食べるための基本的な機能を身に付けますが 食べる機能は一定期間維持されるものの 加齢に伴い衰えていきます 加齢による衰えの現象としては 噛む力 ( 機能 ) や飲み込む力 ( 機能 ) が低下するなどがあり 噛む力や飲み込む力が低下すると 普通の食事を食べることができなくなります 食べる機能が低下した場合 十分な食事が摂取できず低栄養に陥るなど健康面への影響も大きくなることから 食べる機能に適した食事を提供することが必要です 平常時の準備 高 齢 者 a) 食料の準備 噛む機能や飲み込む機能が低下している高齢者の場合 避難所等では個人に適した食事が提供されることは難しいので 食べられる形態の食事 ( おかゆ ゼリー 刻み食 ) 等を備蓄しておくことが必要です 特に 水分を摂取する時には 誤って気管に入らないようにすること ( 誤嚥防止 ) も必要となりますので 水分にとろみをつけるための食品等を準備しておくことも必要です b) 食器の準備 食事に配慮が必要な方の多くは 食事を食べるために必要な食器を使用することがあります しかし 避難所等では 個人の状態に適した食器類を確保することは困難なので 非常持ち出し品の中に 食事のために必要な食器類を準備しておきます 例 ) 介護用スプーン フォーク マグカップ 吸い飲み ( ストローコップ ) 等 災害時の対応 高 齢 者 a) 噛む機能が低下した場合 噛む機能が低下した高齢者の場合 避難所で提供される冷えた弁当やおにぎりでは 十分噛んで食べることができません また 温かい食事であっても 食材の切り方 ( 大きさ ) によっては十分噛めないようなことがあります そのような食事を提供すると 生活に必要なエネルギーや栄養素が不足してしまいます 食べやすい食事 ( おかゆ 刻み食 ) 等を準備してもらうなど食事が食べられるようにします また 特定の栄養素が不足する可能性がある場合には 保健機能食品やサプリメント等いわゆる健康食品を利用することもよいでしょう b) 飲み込む機能が低下した場合 食べ物を飲み込む場合には唾液等の水分が必要になりますが 加齢により十分な唾液 ( 水分 ) が得られず 食べ物が飲み込みにくい状態になります また 食べ物や飲み物が気管に入る ( 誤嚥 ) を起こす恐れがあります 飲み込む機能が低下している場合には 食べ物や飲み物が飲み込みやすくなよう とろみを付けるなどの配慮が必要です 81 要支援者支援

73 高齢者 c) 脱水 災害時の対応 避難所で生活する高齢者の場合 トイレを気にして水分摂取を控えることがあります しかし 生命を維持するためには必要な水分を摂取しなければ脱水状態に陥ることになります 特に 夏場は発汗により多くの水分が失われるので 必要な水分をこまめに補うようにします また 避難所での生活が続く場合にも トイレを気にせず水分補給ができる環境づくりにも配慮します (3) 高血圧 災害時には 治療薬を持ち出せないまま避難するケースも少なくありません さらに 被災によるショックや慣れない避難所での生活により血圧が乱れる恐れがあります 平 常 時 の 準 備 高 血 圧 a) 食料の準備 高血圧の食事は 塩分を控えることが基本ですが 避難所での食事はインスタント麺等の塩分が少なくない食事が供給される場合があります 日頃から 塩分の少ない備蓄食品を準備しておきます ストレス等が血圧を上げる要因になりますが 肥満も血圧を上げる原因のひとつとなります 肥満の原因となるような食品を備蓄として準備するのは控えましょう < 好ましい食品 > < 控えたほうが良い食品 > アルファ化米 乾パン 菓子類 高血圧 a) 食事の内容 災害時の対応 ストレス等による血圧の乱れを改善するため 減塩による食事の効果は大きくないものの 塩分を控えることが基本となっていることから 避難所での食事についても配慮します 特に 避難所での食事は インスタント食品や体を温めるために汁物等が提供されがちですので インスタントラーメン等の場合には汁を残すなど塩分の摂りすぎに気をつけます 82

74 高血圧 b) 健康管理 (4) 糖尿病 害時の対応 避難所には 菓子類等の流通 保管が容易な食品が多く届けられます 菓子類はエネルギーを摂取するには効率的な食品です しかし 避難 所では活動量が減る一方で これらの食品を過剰に摂取することは体 重増加の原因となり 結果的に血圧を上げることにつながります 菓 子類や菓子パン 甘い飲み物等は控え 体重管理を含めた健康管理に 気をつけます c) 服薬 高血圧や心疾患でワーファリンを含む薬を服用している場合は 納 豆やクロレラ 青汁に含まれるビタミン K が薬の効き目を打ち消して しまいますので これらの食品は控えましょう なお 緑黄色野菜にもビタミン K は含まれますが 通常の食事で摂 取する量では影響がありませんので バランスの良い食事に心がけます 災害時には不規則な食事になったり 支援物資は高エネルギーの食品が多く 野菜が 不足しがちになり 血糖コントロールが難しくなります 規則正しく適量の食事に心が けます 糖尿病 a) 食料の準備 平常時の準備 糖尿病にとって 食事は状態を悪化させない大きな要因の一つです しかし 災害時には適正な食事が規則正しく提供されることは難しい ので 3 日間程度は血糖コントロールができるような食品を備えてお きます ( 例えば 低エネルギー食品 低血糖を防ぐあめ等 ) b) 健康管理 被災した場合にも 自分の状態や治療内容 ( 指示エネルギー等 ) が わかるように 持ち出し用品に健康状態を記載した記録を入れておき ます c) 医療機関との情報共有 被災した場合でも 避難所近くで医師の指示が受けられるような備 えを かかりつけ医とともに相談しておきます 要支援者支援災 83

75 糖尿病 a) 血糖コントロール 災害時の対応 糖尿病の方は 平常時から血糖をコントロールすることが重要ですが 被災して避難所等で生活をするようになると 食事時間や食事内容が大きく変化してしまい 血糖コントロールが難しくなり 結果的に 状態を悪化させる恐れがあります 特に 避難所への支援物資 ( 食料 ) として菓子類等エネルギーが高い食料が届けられ このような食品に偏ってしまうと 状態悪化の原因になります b) 食事の内容 糖尿病にとって 適正な食事を摂取することが基本となります エネルギーの過剰摂取にならないよう食事内容に気をつけるとともに 食事時間についても規則的となるよう心がけます 特に 菓子類等に偏った食事にならないよう気をつけましょう c) 服薬 健康管理 インスリン等の服薬治療を行っている方の場合には 低血糖を予防するためにも 食事内容や時間に気をつけます 特に 低血糖にならないよう手軽に摂れる食品 ( あめ等 ) を常備しておきます (5) 腎臓病 人工透析 災害時には十分なエネルギー量の確保と塩分や水分の摂取に気をつける必要があります 平常時の準備 腎臓病 人工透析 a) 食料の準備 災害時には 避難所で適正な食事を提供してもらえることは難しいです しかし 人工透析患者など腎臓病の人にとって食事制限を守ることは生命確保につながります そのため 日頃から災害時を想定して必要な食料を準備しておきます エネルギー補給 ( エネルギーを確保する食品 ) 高エネルギーゼリー キャンディー等 低たんぱく食品 ( たんぱく質の過剰摂取を防ぐ食品 ) 低たんぱく食品等 84

76 者支援平 腎臓病 人工透析 腎臓病 人工透析 b) 食事の内容 常時の準備 エネルギーを確保することは 災害時だけでなく普段の食生活でも大切なことです たんぱく質を含まないでエネルギー源となる食品は 砂糖 ジャム等の甘味食品 春雨 片栗粉等のでんぷん食品 バター マーガリン マヨネーズ 食用油等の油脂類です 同じ食品ばかりに偏ると飽きてしまうので まんべんなく食べるよう工夫しましょう エネルギー源をなる食品 甘味食品 砂糖 ジャム でんぷん食品 春雨 片栗粉 油脂類 バター マーガリン マヨネーズ 食用油 a) エネルギーの確保 災害時の対応 災害時にまず優先することは エネルギーの確保です エネルギーが不足してしまうと 体が筋肉等の体たんぱく質を壊してエネルギーを作ろうとしてしまいます その結果 血液中に老廃物が増え 腎臓に大きな負担がかかります そのような状態を防ぐためにも エネルギーの確保に心がけます エネルギー補給が手軽にできる食品 高エネルギーゼリー キャンディー たんぱく調整ビスケット等 b) 水分 塩分 避難所で支給される弁当には 塩分が多いものがあります また 肉や魚などたんぱく質の割合が多いものもあるので 自分で注意する必要があります 塩分を摂り過ぎると塩分濃度を薄めようとして体内に水分がたまってしまい 結果的に 心臓や血管に大きな負担をかけることになります 塩分と水分の摂取に気をつけます 特に 蒸し暑い時期には 脱水を防ぐためにも 水分摂取には十分心がけましょう ( 資料 : さとう記念病院 透析だより ) (6) 難病 難病の中には 日頃から食事に気をつける必要があるものがあり 災害時においても食事に気をつけなければ状態が悪化してしまいます 自分の状態に適した食事に心がけることが大切です 岡山県では 災害時における難病患者等の行動 支援マニュアル ( 平成 23 年 3 月 ) を策定しておりますので これらも活用して対策に努めましょう 1) 潰瘍性大腸炎 クローン病 ( 平成 24 年 3 月現在 ) 潰瘍性大腸炎 クローン病の食事は 消化器官を安静に保つため 低脂肪 低残渣 ( 繊維が少ない等 ) を基本とします 85 要支援

77 潰瘍性大腸炎 クローン病 平常時の準備 a) エネルギー量 食事を必要以上に食べ過ぎると 腸管の負担が増しかえって再発を招きやすくなります しかし 食事量が少なすぎると治療効果が得られなくなるので 身長 体重 年齢 活動量に適したエネルギーを摂取しましょう 成分栄養剤等を準備しておくことも効果的でしょう b) 栄養素 ( たんぱく質 脂質 食物繊維等 ) たんぱく質や脂質の摂りすぎは症状を悪化させることがあります また 症状によっては食物繊維を制限する場合もありますので 自分の状態に適した量を摂取しましょう 潰瘍性大腸炎 クローン病 災害時の対応 a) エネルギー量 避難所では インスタント食品や菓子パン等食べられる食品も少なく エネルギー不足になることが考えられますので お粥や脂肪が少ない菓子類等消化器官に負担の少ない食品でエネルギーを確保しましょう 2) 重症急性膵炎 食物を消化するために必要な消化酵素等の分泌の調整に必要なホルモンを分泌する膵臓に炎症が起きるものです 膵臓に負担のかからないような食事に気をつけることが大切です 重症急性膵炎 平常時の準備 a) 食事の内容 脂質の多い食事は膵臓に負担をかけますので 脂肪が少なく消化しやすい食品を摂取するように心がけましょう 重症急性膵炎 災害時の対応 a) 食事の内容 避難所では 炊き出しやインスタント食品 菓子類等脂肪を多く含む食事が提供される場合があります しかし このような食事を継続的に食べると膵臓に負担がかかり 症状が悪化する恐れがあります 脂肪が少なく 植物性たんぱく質を含む食品を摂取するように心がけましょう ただし 食べることを控えすぎるとエネルギー不足になりますので エネルギーの確保に心がけましょう 86 参考 連絡先団体名備考平成 23 年氏名電話番号 4 月現在岡山県難病団体連絡協議会事務局 (086) 特定非営利活動法人岡山県腎臓病協議会事務局 (086) クローン病 潰瘍性大腸炎患者会 岡山えーでー会 小野真由子 gonta-o@tf6.so-net.ne.jp ( 資料 : 難病家族会 患者会 )

78 妊産婦は 本人に加えて 児のライフステージのもっとも初期段階での栄養状態を形 づくるものとして重要です 特に 近年 胎児期の栄養が児の成人後の健康状態に及ぼ す影響を示唆する報告もあることから 妊娠前の栄養状態や妊娠中の適正な体重増加量 を考慮に入れた栄養管理が必要です 妊産婦 a) 食事の内容 平常時の準備 妊産婦は 本人に必要なエネルギーに加え 児に必要となるエネル ギーを付加する必要があります 平常時から 災害時に備えて補給で きる食品を備えておきましょう 妊婦のエネルギー付加量 初期 :50kcal/ 日 中期 :250kcal/ 日 後期 450kcal/ 日 授乳婦のエネルギー付加量 350kcal/ 日 また 妊娠期に不足しがちな葉酸等のビタミン類や食物繊維 カルシウム 鉄分の摂取に十分気をつけましょう b) 体調管理 妊産婦 a) 食事の内容 妊産婦は 食事によるエネルギー付加への配慮も必要ですが 本人の体調管理も必要です 特に ストレス等による健康状態を維持するほか 体重の急激な増減等にも気をつけなければなりません 災害時の対応 避難所での支援物資の中には エネルギーが高い食品等栄養バランスの偏ったものを食事として提供されることがあります このような食事を続けることで 体重増加や妊産婦に必要な栄養素が不足することが想定されます 菓子類を避け おにぎりや果物 乳製品等を優先的に摂取するように心がけましょう b) 環境 被災による身体的なストレスに加え 不安やショック 避難所での慣れない生活による精神的なストレスを感じる場合もあります このようなストレスが本人に加えて児にも大きな影響を与える恐れがありますので ストレスを取り除くような配慮が必要です また 授乳中の産婦については それらのストレスにより母乳が出にくくなるほか 授乳できる場所を確保するなど 避難所での配慮が必要です (7) 妊産婦要支援者支援87

79 第 6 地域で支援できる仕組みづくり 1 地域で支援できる仕組みづくり 災害発生時には できるだけ早く安全な場所へ避難することが大切です そのため 各市町村では 住民の安全を確保するため 地域にある危険な場所を示したり 安全が確保できる避難所を示した防災マップ ( ハザードマップ ) 等を作成し 地域住民に周知しています しかし 災害が発生した時 乳幼児や高齢者等避難するために支援が必要な方にとっては 自力で安全に避難することが困難です また 災害時には 行政が中心となって被災者の安全を確保するための対応を行いますが 住民一人ひとりの安全を確実に確保することは困難です そのため 地域には避難するときに支援が必要となる方が暮らしているということを知るとともに 災害時には避難を支援できることが大切です 日頃から 隣近所への声かけ等により 地域のことをお互いに知るための情報交換を行い 災害時を想定して 地域住民が安全に避難できるようにしましょう 88

80 (1) 自主防災組織の目的 大規模災害においては被害を最小限に食い止めるには 県 市町村や消防機関等の公 的機関の活動のみに頼っていてはいけないということを 私たちは数多くの災害を通じ て学んできました つまり 災害の被害を軽減させるためには 自助 共助 公助 のそれぞれが必要となってくるわけです 自主防災組織は このうち 共助 のための中核の組織となるもので かつ 自助 を行う住民を直接 間接に支える地域における基盤組織となるものです 地域には 寝たきりの高齢者 身体に障がいのある方 乳幼児等災害時に介助の必要 な人々が住んでいます 災害のような緊急性を要する事態では 公共機関による支援や 救出 救護等がすぐに期待できない場合も多くあり 自主防災組織の 共助 の活動は このような人々の被害を軽減させるために極めて重要なものです 防災のための地域づくりはヘルスプロモーションの理念と同じヘルスプロモーションとは 人々が自らの健康とその決定要因をコントロー ルし 改善することができるようにするプロセス と定義されています つまり 健康は本人だけで作るものではなく 家族 ( 自助 ) や地域住民 ( 共助 ) 行政機関 ( 公助 ) と一緒に豊かな人生を目指して QOL の向上を目指すものです 防災のための地域づくりも 個人 ( 自助 ) だけでなく 地域 ( 共助 ) や行政と 一緒につくらなければならないものです ヘルスプロモーションの概念 ( ネットワーク化に向けた ) 公助 学校 保険医療等の行政機関 (2) 自主防災組織の役割 共助 地域住民 家族 本人 自助 めざすものは QOL の向上 健康 豊かな人生 環境づくり 公助 自助 共助 ( 島内 1987, 吉田 藤内 1995 を改編 ) ( 改訂版後期 新世紀おかやま母子保健計画 より ) 自主防災組織は 1 平常時の役割と 2 災害時の役割の二つを通常持ちます 平常時には 仮に災害が起こったとしても その予想される被害をできるだけ軽減さ せるような活動 つまり予防的活動を行うことが求められます また同時に 災害が発生したときに備え 地域防災力が最大限発揮できるような体制 状態を準備 用意するための活動を行います 2 自主防災組織の活動仕組みづくり89

81 動の留意点 一時的ではなく 継続して実施する 活災害時の状況自主防災組織に期待される活動 役割発生前 資機材等の整備等発生直後( 出火防止 初期消火 救助等 ) 数時間後 災害時要援護者の避難支援数日間後 一方 災害時には その時の状況に応じて 地域の減災のために初期消火 救出 救護 避難誘導などを行い またあらかじめ用意した様々な対策を機動的に行うことが役割となります 自主防災組織の参加者が 災害時に速やかに効果的に減災活動を行うためには 準備や訓練を通じて自らの役割を知り 様々な知識や技術を身につけることが望まれます 従って 自主防災組織の活動は 結果的に平常時の訓練に重点を置き その活動を通じて地域を知り 減災のための知識 技術を身につけることが大切となります そして 発災後 復旧復興に向けての活動があります これらは地域をあげての活動となり 長期的な取り組みとなります これにどのように関わるかは その地域における自主防災組織の形態や役割により異なりますが 場合により自主防災組織という形態にこだわることなく 地域としての活動に参画することを考えておくことも必要です 日常における主な活動項目 日常の活動 防災知識の広報 啓発 ( 地域防災 家庭内の安全対策 ) 地域の災害危険の把握 ( 防災マップ ハザードマップ等 ) 防災訓練 ( 個別訓練 総合訓練の実施 ) 各々の家庭において 火を出さないこと 家や塀等の倒壊を防ぎ安全 性を確保すること等 各個人及び各家庭での防災対策が基本であること 自主防災組織の役割分担 活動内容等についての理解 時系列による地震災害時の活動 災害発生 ~ 災害発生直後 ~ 地域で救援活動にあたる人も含めて 大部分の人が被災者であり 生命の危機 生活環境等の破壊に対し 自助と地域住民の共助が中心となる ~ 災害発生から数日間 ~ 行政や公的機関による緊急対応や地域住民と自主防災組織としては 初動対応となる消火 避難 救出 救護 給食 給水等を実施する時期となる また 外部からさまざまな支援活動 人材 支援物資が入ってくる時期でもある ( 地域性や災害の規模によって外部からの支援時期は異なる ) 防災知識の普及 防災訓練の実施 自身と家族の安全確保 近隣での助け合い 安否や被害についての情報収集 初期消火活動 救出活動 負傷者の手当 搬送 住民の避難誘導活動 避難所運営 自治体および関係機関の情報伝達 避難住民への広報 情報伝達 他団体等への協力要請 物資配分 物資需要の把握 炊き出し等の給食 給水活動 防疫対策 し尿処理 避難中の自警 ( 防犯 ) 活動 災害時要支援者への配慮 90

82 自主防災組織を編成して効率的に運営していくためには 組織の目的や事業内容 役 員の選任及び任務 会議の開催 防災計画の策定等について明確にした規約を定め 災 害時に迅速かつ能率的に防災活動を行い 被害を軽減するための防災計画を策定してお く必要があります また 防災活動が意義のある活動になるよう 組織の活動目標の設定や防災訓練 研 修会等の活動計画を立て 安定した組織の運営を行うことが重要です 約作成の留意点任務 会議の開催 防災計画の策定等について定めるものである 規1 自主防災組織を設置する根拠は 組織に参加する住民相互の合意にあり 相 互の合意を明確化した規約を定めておく必要がある 2 自主防災組織を設けるにあたり 自治会 町内会の一つの部門として設ける 場合は 自治会 町内会の規約を改正すれば足りるが 新たに自主防災組織 を設ける場合は 規約により必要事項を明確にする必要がある 3 規約は 組織の目的 事業内容等を明らかにするとともに 役員の選任及び 防災計画に盛り込むべき主な項目 分野盛り込むべき項目内容 組織に関するこ と 主に日常活動に 関すること 主に災害時の活 動に関すること 他団体と協力し て行う活動 自主防災組織の編成及び任務 分担 防災知識の普及 啓発 災害危険の把握 防災訓練 防災資機材等の備蓄及び管理 情報収集 伝達 出火防止 初期消火 救出 救護 避難 給食 給水 災害時要援護者対策 他組織との連携 組織編成と各班の果たす役割を明確にす る 事項 方法 実施時期等を定める 事項 方法等定める 訓練の種別 訓練実施計画 訓練の時期 及び回数等を定める 調達計画 保管場所 管理の方法等につ いて定める 情報の収集 伝達及びその方法等につい て定める ( 情報班 ) 出火防止対策 初期消火対策等について 定める ( 消火班 ) 救出 救護活動 医療機関への連絡等を 定める ( 救出 救護班 ) 避難誘導の指示 方法及び避難路 避難 場所 避難所の管理 運営等を定める ( 避 難誘導班 ) 食料や飲料水の確保 配給 炊き出し等 について定める ( 給食 給水班 ) 平常時 災害時の取組みについて定める 他の自主的な防災活動を行う組織との連 携について定める (3) 自主防災組織の運営仕組みづくり91

83 災計画策定の留意点る 防動計画策定 見直しの際の留意点のもよい 活 あらかじめ 地域の地形 地域内の危険物の所在 建物の耐震化の状況等を考慮し 地域としての集合場所 避難場所等を決定する 避難誘導の責任者を決めておき その指示に従って全員が組織としてまとまって避 難するようにする 自主防災組織の責任者は 避難予定地 避難路の状況を確認し 安全な経路を選定 する 住民が他の地区の住民と混同しないようにするため 避難誘導班員は自分の地域の 目印となるものを携帯する 避難誘導班員は 住民が不必要な荷物を持たないよう注意する 組織内における傷病者 高齢者 身体障がい者等の災害時要援護者の所在を確認し 担架搬送等により 全員が安全に避難できるようにする 近年 地域の外国人も増 加しており 日本語を解さない外国人への避難情報伝達のあり方も検討する 市区町村長の避難指示または勧告が遅延したり あるいは 伝達が困難な場合も予 想されるので 組織として 自主的に判断して避難する場合についても検討する 避難場所に至る経路については 風向 晴雨等の気象条件 災害の規模態様等を勘 案のうえ あらかじめ 第二 第三のルートを想定して計画を立てておくようにす 編成班ごとに検討会を行う等 できるだけ多くのメンバーから意見を出してもらう ようにする ( 編成班ごとの検討により 活動の漏れをテェックすることが出来る ) 検討会で出てきた意見を テーマごとに整理し 優先度をつけていく ( その際 緊急性 重要性といった基準を設けて検討を行うと 討議や合意が進み やすい ) 整理された意見を 活動の状況から 時間的制約 予算 活動主体等の要素を加味 して 活動計画を作成する 徐々に活動計画を修正しながら活動レベルの向上に努め 地域防災活動について継 続的に取り組む姿勢をもった計画策定を心がける 年間活動計画に特徴をもたせるために 年度ごとの重点項目 ( 目玉事業 ) を決める 92

84 93 仕組みづくり避難所の機能 役割分野 項目避難所の機能考慮すべき事項安全 生活等安全の確保災害発生の直前又は直後において 安全な施設に 迅速かつ確実に避難者を受け入れ 避難者の生命 身体の安全を守る 食料 生活物資の提供食料や飲料水の供給 被服 寝具等を提供する 必要な物資等が均等にいきわたるよう配慮する 生活場所の提供家屋の損壊やライフラインの途絶等により 自宅での生活が困難になった避難者に対し 一定期間にわたって 生活の場を提供する 季節や期間に応じて 暑さ 寒さ対策や炊事 洗濯等のための設備のほか プライバシーの配慮等が必要となる 保健 医療 衛生健康の確保避難者の傷病を治療する救護機能と健康相談等の保健医療サービスを提供する 避難の長期化に伴い 心のケア等が重要となる トイレ等の衛生的な環境の提供避難者が生活を送る上で必要となるトイレ 風呂 シャワー ごみ処理 防疫対策等 衛生的な生活環境を維持する 避難者の生活が続く限り継続していく必要がある 情報 コミュニティ情報の提供 交換 収集避難者に対し 災害情報や安否情報 支援情報等等を提供するとともに 避難者同士が安否の確認や情報交換を行う 避難者の安否や被災状況要望等に関する情報を収集し行政等外部へ発信する 時間の経過とともに必要とされる情報の内容は変化することに留意する必要がある コミュニティの維持 形成避難している近隣の住民同士が 互いに励まし合い 助け合いながら生活することができるよう徒前のコミュニティを維持したり 新たに避難者同士のコミュニティを形成する コミュニティの維持 形成は 避難の長期化とともに重要性が高まるため 避難所のルールや良好な関係を維持できるよう調整に努める

85 (4) 連携による活動の活性化 自主防災組織の活動においては 自主防災組織相互の連携のほか 消防団 学校等の地域の様々な関係団体と有機的に連携し 活動の活性化を図り 防災をはじめとする地域の安心 安全への取組を進めていくことが求められています その際 各団体の活動の特徴をふまえ 他団体が行う活動と自主防災組織の活動を結びつけ 相互の得意分野で地域の防災力を補完しあう活動を心がけることが必要です また 連携による活動においては お互いに良きパートナーとなれるよう 普段からの関係づくりとともに 地域における人的ネットワーク ( つながり 結びつき ) を広げていくことが重要といえます さらに 地域の安心 安全な暮らしへの住民意識の高揚やコミュニティの強化につながり 地域防災力の更なる向上が期待できます なお 地域の様々な団体と連携を図ることで これまでは実施困難であった活動に対しても 広域的かつ多様な手法で取組が可能と考えられます 図様々な地域活動団体との連携とそのメリット 自主防災 組織 連携 自主防災組織 婦人 ( 女性 ) 防火クラブ 消防団 企業 ( 事業所 ) 学校 医療機関 社会福祉協議会 福祉団体等等 災害ボランティア 他団体との連携によるメリット 人材が増え 保有資機材等も豊富になる 活動の範囲が広がり 広域的に事業を実施することができる 活動の種類やメニューが増え 活発な活動を継続して実施することが可能になる 様々な機会を通じた地域住民へのPRが可能となる 地域防災力のさらなる向上 ( この項 自主防災組織の手引き 平成 19 年 3 月総務省消防庁 自主防災組織づくりとそ の活動 平成 17 年 2 月総務省消防庁消防大学校より引用 ) 94

86 < 市町村 > 自主防災組織率 H18.4 H19.4 H20.4 H21.4 H22.4 H 岡 山 市 45.7% 48.4% 48.7% 49.7% 50.2% 49.0% 2 倉 敷 市 22.0% 27.2% 27.8% 29.2% 34.5% 37.9% 3 津 山 市 20.9% 27.0% 29.6% 36.1% 36.9% 41.1% 4 玉 野 市 41.3% 61.3% 62.9% 63.6% 70.6% 45.4% 5 笠 岡 市 87.0% 70.0% 72.7% 80.2% 79.9% 84.1% 6 井 原 市 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 7 総 社 市 7.9% 9.8% 13.9% 18.8% 21.3% 23.6% 8 高 梁 市 70.1% 70.1% 70.0% 69.7% 70.1% 70.0% 9 新 見 市 65.7% 65.0% 64.7% 64.5% 64.5% 64.4% 10 備 前 市 46.5% 51.4% 59.2% 62.0% 62.6% 63.9% 11 瀬戸内市 100.0% 45.9% 48.6% 50.8% 50.0% 64.3% 12 赤 磐 市 82.7% 87.2% 87.2% 86.7% 86.9% 87.0% 13 真 庭 市 75.9% 76.8% 77.2% 75.1% 75.2% 77.6% 14 美 作 市 17.3% 38.1% 42.5% 44.4% 44.9% 51.5% 15 浅 口 市 54.2% 51.2% 50.8% 50.6% 52.5% 51.5% 16 和 気 町 73.8% 73.3% 72.4% 72.0% 76.0% 76.8% 17 早 島 町 54.1% 67.2% 74.5% 82.0% 84.8% 88.7% 18 里 庄 町 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 19 矢 掛 町 57.4% 57.7% 59.0% 57.6% 57.5% 57.6% 20 新 庄 村 100.0% 100.0% 100.0% 99.7% 100.0% 99.7% 21 鏡 野 町 29.2% 22.0% 28.1% 32.5% 42.8% 45.1% 22 勝 央 町 7.8% 17.5% 24.8% 30.8% 66.2% 71.9% 23 奈 義 町 58.2% 57.6% 55.3% 57.9% 71.1% 78.9% 24 西粟倉村 100.0% 100.0% 100.0% 101.7% 100.0% 100.0% 25 久米南町 100.0% 100.0% 100.0% 100.2% 100.2% 100.4% 26 美 咲 町 42.1% 42.0% 39.9% 40.8% 41.7% 53.5% 27 吉備中央町 92.5% 92.6% 99.0% 98.7% 99.0% 99.6% 岡 山 県 44.2% 45.9% 47.0% 48.6% 50.8% 51.3% < 近県 > H18.4 H19.4 H20.4 H21.4 H22.4 H23.4 鳥 取 県 53.6% 52.3% 62.7% 62.3% 64.4% 67.0% 島 根 県 29.1% 37.5% 43.4% 44.7% 49.8% 52.0% 岡 山 県 44.2% 45.9% 47.0% 48.6% 50.8% 51.3% 広 島 県 64.9% 64.7% 68.3% 70.5% 74.3% 75.7% 山 口 県 57.6% 59.4% 64.0% 67.1% 69.3% 79.1% 徳 島 県 56.8% 65.2% 72.1% 77.6% 83.7% 68.5% 香 川 県 49.0% 55.1% 56.1% 58.4% 69.4% 69.7% 愛 媛 県 43.6% 62.1% 78.2% 84.0% 86.2% 87.4% 高 知 県 38.2% 49.0% 53.5% 59.3% 64.9% 67.6% 全国平均 66.9% 69.9% 71.7% 73.5% 74.4% 75.6% 1 自主防災組織率 = 組織されている地域の世帯数 / 管内世帯数 2 組織率は 4 月 1 日時点での数値です ( 資料 : 岡山県ホームページ ) 仕組みづくり自主防災組織の結成状況等一覧 95

87 ( 参考 ) 災害に対する支援活動は法的根拠によって行われています 災害支援活動の法的根拠 1 災害対策基本法 災害対策基本法は 災害対策全体を体系化し 総合的かつ計画的な防災行政の整 備及び推進を図ることを目的に制定された 法の概要 1 防災に関する責務の明確化 国 都道府県 市町村に防災に関する計画を策定させるなど 自発的な防災活動参加の責務を規定 2 総合的防災行政の整備 中央防災会議 都道府県防災会議 市町村防災会議の設置 3 計画的防災行政の整備 地方防災計画において重点をおくべき事項を明らかにする 4 災害対策の推進 災害予防 災害応急対策及び災害復旧の段階毎に 各実施責任主体の果たす役割や権限を規定 5 激甚災害に対する財政援助等 激甚災害に対する特別の財政援助等を行う 6 災害緊急事態に対する措置 国の経済及び社会の秩序の維持に重大な影響を及ぼす激甚な災害での措置 2 災害救助法 国が地方公共団体 日本赤十字社その他の団体及び国民の協力の下に 応急的に 必要な救助を行い 災害にかかった方の保護と社会の秩序の保全を図ることを目的としている 援助の種類 1 避難所 応急仮設住宅の設置 災害時において 一時的に学校や体育館等を避難所として設置した場合や 災害のために住家が全壊した被災者に対し 簡単な住宅を仮設し一時的な居住の安定を図る また 避難所の設置では 高齢者等の災害時要援護者で一般の避難所での生活に支障をきたすなど 何らかの特別な配慮が必要な対象者に対し その対応が可能な福祉避難所を指定するよう推進 2 食料 飲料水の給与応急的に炊き出し等による食品を提供する 96

88 日常生活に欠くことのできない被服 寝具その他の衣料品及び生活必需品を喪失又は毀損した者に対し 急場をしのぐための被服 寝具等を給与又は貸与する 4 医療 助産 救護班を編成 派遣し 応急的に医療を提供する 5 その他 住家の全壊等により学用品を喪失又は損傷した場合に 小学校児童等に対し給与等を行う 3 被服 寝具等の給与仕組みづくり97

89 第 7 災害時の食生活支援の演習 ( モデル地区での演習から ) 平成 23 年度にみんなでつくる災害時の食生活支援ネットワークで作成した 災害時の 食生活支援のための手引き と献立集 食事ホッとカード が実際の災害現場で活用で きるものになっているか検証するため ロールプレイ形式の演習を実施しました 演習は 自主防災組織メンバーのみならず地区 住民も災害の備えや対応 役割分担について確認 する機会となり 災害時に食事をどう提供するか だけでなく 災害時に地域でどのように協力し対 応できるかの検証ができました 本ネットワークは 防災力の高い地域づくりの ために 災害時の食生活支援の演習を地域で実施 していただきたいと考えています 本章では演習の概要やポイントをまとめておりますので皆さんの地域で演習を実施す る時の参考としていただきたいと思います 1 モデル地区での演習の概要 演習の実施にあたっては ネットワーク会議で 検証する内容 ( フェイズ等 ) 演習の 方法 実施地区の選定 日時の決定を行った後 ワーキンググループを立ち上げ 詳細 の決定を行いました 日時 場所 内容 モデル地区での演習 平成 23 年 10 月 16 日 ( 日 ) 10 時 ~14 時 美作市土居西町コミュニティーセンター ( 岡山県美作市土居 ) フェイズ 1 での演習平常時のセルフチェック 参加者地域住民 関係者 市町村 県職員 129 名 (1) 検証する内容 作成した手引きの実効性を高めるため どのような状況 ( 災害の種類 規模 フェイズ等 ) を検証すべきか検討を行い 通常炊き出しが始まるフェイズ1( 発災後 72 時間程度 ) の検証を行うこととしました (2) 演習の方法 図上シミュレーション訓練の中の 実働を取り入れた フルスケール シミュレーション訓練 を実施しました ( なお 図上型訓練の実施方法の詳細については 地方公共団体の地震防災訓練 ( 図上型訓練 ) 実施要領モデルの作成に関する調査研究報告書 ( 平成 17 年度 ) ( 総務省消防庁国民保護 防災部応急対策室 ) 図上シミュレーション訓練訓練企画マニュアル 日本赤十字社都道府県支部編 ( 日本赤十字社 ) 等をご参照ください ) 98

90 < 図上シミュレーション訓練の全体手順 > 1 事前準備 企画 2 訓練実施訓練目標の設定オリエンテーション訓練課題 内容などの設定進行管理応急対策 対応のシュミレーション状況付与 ( コントローラー ) 状況付与の設定被害及び状況の想定進行管理の準備状況付与票の作成食材 消耗品などの準備参加者による意見交換会場準備訓練の総括 (3) 地区の選定 日時の決定 地区の選定については 複数の候補地がありましたが 最終的に平成 21 年 8 月の豪雨災害で被災経験のある美作市土居西町地区で実施することとなりました 日時については 地区住民が比較的集まりやすい日曜日に実施することとし 地区と日程調整を行いました (4) 具体的な内容の検討具体的な内容については ワーキンググループの中で検討を行いました 主な内容 演習上の統制事項の決定災害の規模 被災状況 ライフラインの状況 当日の状況等を設定 シナリオの作成 付与状況の作成演習において実施する内容を決定 状況付与カードの内容の決定 演習規模 役割分担の決定演習の規模を決定し 当日必要な役割を決定し 役の割り振りを行った 被災者役 高齢者役 糖尿病患者役 高血圧患者役等 支援者役 調理班 配食班 栄養士役 保健師役等 コントローラー 評価者 等 献立の決定一般食のほか 高齢者食 高血圧食 アレルゲン除去食等の特別食の内容の決定 (5) 演習の検証 演習の最後に 参加者と意見交換会を実施し またアンケートに回答してもらいました 習その後 評価者のチェック結果とあわせて ワーキンググループ ネットワーク会議に おいて検証を行いました 99 演

91 2 災害時の食生活支援の演習 実施上のポイント 私たちが経験したモデル地区での演習を参考にして 今後 このような演習に取り組 む地域の参考となるよう 演習を実施する上でのポイントをまとめました (1) 企画 運営 企画 運営はモデル地区での演習を行う上で中心的な役割を担うものです 演習をどのように行うのか 具体的な内容を関係者と一緒に検討することが重要です そうすることで 地域 関係団体 行政等が一体となって演習を行うことができます 本ネットワークでは モデル地区での演習を実施するため 企画 運営を担うワーキンググループを設置して具体的な内容を検討しました ワーキンググループ構成員は ネットワーク構成員のほか 地域の実情に詳しい地区長 地区自主防災会長 また 実際の災害で食事提供に従事する地区自主防災会の給食 給水班 栄養委員などとしました ワーキンググループの様子 ポイント 演習の目的の明確化 演習の実施内容の明確化 プレイヤーの役割の明確化 実施地区の状況把握等 図モデル地区での演習イメージ ネットワーク会議 1 企画 運営 ワーキンググループ モデル地区 2 地区の選定 地域への説明 3 具体的な内容の検討 地区住民の役割食事の提供等 4 モデル地区での演習 要支援者の確保食事の提供等 5 検 証 地域へ反映 安全 安心なまちづくり 100

92 第 1 回 第 2 回 第 3 回 第 4 回 期日内容 H ( 水 ) 演習の方法 実施会場 シナリオ等の検討 H ( 木 ) 献立内容 シナリオ等の検討 H ( 水 ) シナリオ 人員配置 統制事項 付与情報等の検討 H ( 木 ) 実施後の反省 意見交換 参加者のアンケート結果の報告 場所は いずれも岡山県美作県民局勝英地域事務所 ワーキンググループメンバー : 演習実施地区区長 同地区自主防災会長 副会長 給食給水班長 難病友の会役員 美作市民生児童委員会長 勝英栄養改善協議会長 岡山県栄養士会勝英支部長 美作大学講師 各市町村栄養士 美作市防災担当者 美作県民局防災担当者 美作県民局勝英地域事務所防災担当者 美作保健所勝英支所保健師 栄養士他 (2) 地区の選定 地区の選定は重要なポイントのひとつです 被災経験の無い地区に暮らす住民の多く は 災害時の悲惨な状況や住民の混乱ぶり 食事に困る乳幼児や高齢者の訴えなどがわ からない場合があります モデル地区での演習には 地域住民の理解と協力が無ければできないものです その ようなことを考え 災害時の食生活支援の必要性を理解し 協力が得られる地区を選定 することが大切です 説明会を開催するなどして 地域住民に演習の趣旨をしっかり理 解してもらいましょう (3) 地域住民の役割 ポイント 演習の主旨を住民への説明と理解を得ること 演習に協力が得られやすい日時を設定すること 住民自身に被災者役を演じてもらうことで 地域にどのような方が暮らしているかを 認識してもらうきっかけになります また 住民には 高齢者 や 糖尿病 などのゼッ ケン ( ビブス ) を着用してもらうことで意識できる環境をつくり 参加者の意識も高まり 主体的な参加を得ることができます また 地区の消防団や栄養委員 愛育委員等は栄養士会 看護協会とともに支援者役 となって 手引きに示された内容をもとに 災害時要支援者への具体的な支援を行うこ とも必要です 設定する役は 高齢者 乳幼児 食物アレルギー患者 糖尿病患者 高血圧患者 栄養士会 看護協会 栄養委員 愛育委員 民生委員等 ( 参考 ) ワーキンググループの開催状況演習101

93 (4) 食事の提供 食事づくりに関しては 自主防災組織の中の給食班を中心に行われます 一般的な食事 ( 健康な方へ提供する食事 ) は 迅速に提供できますが 災害時要支援者への食事は あらかじめ想定していなければ 災害時の混乱の中で提供することが困難です そのため 想定される食事をリストアップし 給食班や地域の栄養委員等とともに 一般食を作る食材を活用し 高齢者用の食事や高血圧用 糖尿病用などの食事を作ってみましょう また 食物アレルギーの方や難病等で特別な食品を手配する必要がある場合は 事前に入手方法等を確認しておくことも必要です 配慮する必要がある食事は 乳幼児用 ミルク 離乳食 高齢者用 軟食 きざみ食 高血圧用 減塩食 糖尿病用 エネルギー制限食 食物アレルギー用 アレルゲン除去食等 (5) 演習の検証 この演習は 実際に災害が発生した時の被害を最小限にするためのトレーニングです 演習に備えて十分な準備を行っても 実際に演習を行うと 情報伝達の不備や物資不足 タイムスケジュールの乱れなど様々な課題が生じます 演習後 これらの課題について話し合い 解決のための方法を検討することで 災害時の食生活支援体制を強化するのみならず 関係者の連携体制の構築や防災体制の見直しにつながり 地域力の向上につなげることができます 地域での演習を PDCA(Plan Do Check Action) サイクルのプロセスで展開し 地域力を向上させましょう! PDCA サイクル ACTION ( 新たな実践 ) 点検 評価で得られた内容を計画に反映させ より地域の実情にあった計画へ見直しましょう PLAN( 計画 ) 地域の防災力を高めるため いつまでに 誰が 何をする など地域の対策を進めるための計画を立てましょう CHECK ( 点検 評価 ) 実施した演習をもとに計画された対策が有効であるか 点検 評価をしましょう 地域力アップ DO ( 実行 ) 計画された対策が地域住民にとって有効であるか 災害時の食生活支援の実習等を実施しましょう 102

94 演習においては さまざまな課題や反省点が見つ かりました ロールプレイ形式で実際に調理や配食 を行ってみることで 初めて課題に気づくといった こともありました 頭で考えていただけではわからなかったことに気づ いたり 演習のプレイヤーが課題を自身で認識できたりといった成果もありました 参 加していただいた地区住民の方にも 災害時の避難所を擬似体験してもらうことができ 他地区の住民から 自分の地区でも同様の演習をやりたい といった声も寄せられました 演習の設定や人員配置を変更しながら 繰り返し演習を行っていくことで 被災経験 の少ない地域でもいざという時に適切な食生活支援が実施できることを実感しました 以下に 演習時やその後の意見交換会で出された課題について ワーキンググループ やネットワーク会議で対応策を検討したものの一部を紹介します (1) 食事数の確認 連絡 課題 : 栄養相談や健康相談で得た情報を誰に伝えればよいのかわからなかった 食事数の確認において 特別食 特に食物アレルギーのある人の確認が十分できなかった 対策 (2) 献立 調理 避難場所と調理場との連絡役を配置したり ホワイトボードを使うなどして関係者が情報をタイムリーに確認できるようにする 食事に配慮が必要な者は 被災状況調査票に補足して記載する 課題 : 三色丼は見た目はいいが盛りつけに時間がかかった 対策 食事数の確認の様子 一般食と数種類の特別食を同時につくるのが難しかった 災害時には盛りつけしやすい献立がよい 献立はホワイトボードを利用して 作り方の違い 量などを大きく 色を区別して標記した方がよい あらかじめ減塩食の献立を作成しておけば 調理担当者がそれを見て調理できる ワーキンググループの様子 健康相談 栄養相談 調理の様子 3 演習の成果 課題演習103

95 (3) 配食方法 課題 : 特別食を必要な人に正確に配食できなかった 高血圧食 等の付箋を貼っていたが 配食の際落ちてしまった 他に用紙が 無かったので 紙に書くこともできなかった 対策 容器に直接名前を書くのが一番分りやすい ( 個人情報の配慮が必要 ) 一般食と特別食で 容器の形状 大きさ 色を変える 一般食と特別食を同時に配食せず タイミングを分ける 特別食は専任の配食役を配置する 同じ病態ごとに固まって座っていただく 特別食を食べる人にメニューを知らせておけば 自分がどの食事をもらったらよいのかがわかりスムーズに配食が出来る 食物アレルギー等特に配慮が必要な方は 配食された食事にアレルゲンとなるものが入っ ているかどうかを自分でも確認する 配食の様子 (4) 関係者の連携 課題 : 避難所の本部機能がないと 調理場と避難場所との連携が取りにくかった 対策 避難所の統括責任者が 集まった情報を取りまとめて 判断して各担当に必要な 情報を伝え指示する (5) 衛生管理 課題 : 水が出ない等調理担当者は衛生管理に不安が大きい ポリタンクから水を注ぐ際 重いポリタンクを傾けなければいけないため 床に接していた部分を手袋のまま触ることになり 食品が汚染される原因になる 対策 調理については 可能な限り加熱処理する 加熱した食材については その後の工程で手を加えない方が望ましい 蛇口付きのポリタンクを準備する 手袋やアルコールスプレー ペーパータオルなど平常時から避難所に備えておく (6) 人員配置 課題 : 実際の災害発生時 特にフェイズ 1 の時期には避難所の調理に栄養士や給食ス タッフなど多くの人的支援は望めない 対策 調理担当班のリーダーが中心になって指示を出し動ける体制づくりのために地域 で演習する 104

96 課題 : 今回は行政も入って用意周到に準備された演習であった 災害発生時に地域住 対策 民だけで冷静に対応できるかどうか不安がある 定期的に演習を行うことで実際の災害の際に冷静さを保つことができるようになる ボランティアの養成は リーダーを養成するのではなく すべての人がリーダーになれるようにする 食事の配慮の必要な方は その情報を緊急カードに記入し非常用持ち出し袋に入れておいたり 家族や親しい近隣などへ伝えておく 災害時の取組みには 心の準備が大切であることを啓発する (8) 自主防災組織などが演習を行うときに配慮するとよいこと 今回のモデル地区での演習の反省から 今後自主防災組織などが地域で演習を行うときに主催者が配慮したらよいことをまとめた 演習までに各役割の責任者レベルは役割の内容を確認し 演習の始めに責任者間で打ち合わせをし 情報伝達のながれを確認することが必要 行政職員が多く配置されると行政主導の演習となり 避難者がお客さんになってしまう 自助 共助を高めるためには 行政担当者役は 1~2 名でよい 調理においても 市町村栄養士役が指揮を行ったが 現実の場では栄養士がいないことが想定されるので 地区給食 給水班 栄養委員で調理を行うようにする 被害の想定や避難者数 支援者数等の設定を変更しながら繰り返し演習を行う (7) 日頃の準備演習105

97 < 参考資料 1> 演習プログラム平成 23 年 10 月 16 日 ( 日 ) 内 容 9:30 受付開始 10:00 開会あいさつみんなでつくる食生活支援ネットワーク代表山本壽岡山県美作保健所長發坂耕治 10:05 オリエンテーション 10:10 13:30 14:00 演習の実施 災害時に 避難所や在宅の被災者等の中にいる要支援者にも配慮した食事の提供ができるか シミュレーションを行う 講話 災害時の食の備え 岡山県美作保健所勝英支所管理栄養士焔硝岩政樹セルフチェックの実施 各世帯において 災害時の食の備えができているかどうか確認する 意見交換会 演習を振り返り 災害時の食支援の問題点や食の提供についての課題等を意見交換する 閉会あいさつ美作市土居西町地区区長岩本保男 < 参考資料 2> 演習上の統制事項等被害状況 : 台風平成 23 年 10 月 14 日最大瞬間風速 30m/sを超える暴風をともなう台風第 23 号が岡山県を直撃し A 市では 13 日の降り始めから15 日の朝にかけ275ミリの雨が降り 市内全域で甚大な被害が発生するとともに B 地区でもC 川の氾濫 低地での浸水により床上浸水 50 戸 床下浸水 80 戸の被害が発生 A 市は 14 日 16:00にB 地区のD 町などの150 世帯に避難勧告を発令し 対象住民の約 70% が指定された避難所に避難 3 地区を通る幹線道路は 河川の氾濫と崖崩れ 倒木などにより寸断され 15 日夕方まで通行不能となった 106

98 援者役20 役16 日 10:00 電気 ガスは使えるが 上水道は断水している 市役所 保健所からの支援要員が避難 所に到着した B 地区防災会が支援活動を始めた 14 日夕方から避難所である D 町コミュニティ へ避難している住民は 自宅から持ち 出してきた非常食と避難所周辺住民による差し入れのおにぎりなどを分け合って食べてき たが 食欲不振や体調不良を訴える避難者も出始めている 16 日 10:10( 演習開始 ) 15 日にB 地区から市へ要請していた給水車と炊き出し用食材が到着 高齢者 病気のあ る方の状況に応じた食事を提供することが可能になった < 参考資料 3> 役割分担 食物アレルギー ( 卵 大豆 ) ( アレルゲン除去食 ) 2 名 避難所避難者 63 名 幼 児 ( 離乳食 ) 2 名 プレーヤー被要支災高齢者 ( おかゆ ) 5 名 者高血圧患者 ( 減塩食 ) 4 名 ( うち ) 糖尿病患者 ( 低エネルギー食 ) 5 名 難 病 ( 流動食 ) 1 名 衛生課職員 1 名 調理班 11 名 配食班 ( 在宅者用 ) 15 名 市役所名支保健師 1 名栄養士 1 名 在宅被災者 保健師 1 名 保健所 支所 栄養士 1 名 援者栄養士会 栄養士 2 名 看護協会 看護師 2 名 愛育委員 1 名 民生委員 1 名 コントローラー ( 進行管理者 ) 3 名 評 価者 ( 実施状況や課題をチェック ) 6 名 計 129 名 ( 食に関すること ) 演習避難所の状況 107

99 10:10 10:40 11:00 11:15 11:30 12:00 12:30 13:00 自主防災組織 町内< 参考資料 4> シナリオ 支援物資到着食事の必要数確認食事の必要数確定 避難所 在宅 普通の食事が食べられない人会報告 プライバシーの保護避難者への配食 栄養委員到着炊き出しの人材確保 地区の給食支援班 美作市栄養委員の報告調班 一般用 準備 炊き出しメニュー 数量の決定調理 班在宅者の食事必要数確認 支援指導 在宅者への 保健師所避難者の健康状況確認 保健師所難病患者の状況確認 栄養士 調理の支援調理の衛生指導栄栄養士衛生課職員 会栄養相談の実施結果を報告看会健康相談の実施結果を報告 オプション 11:15 11:45 講話 災害時の食の備え 勝英支所健康相談 栄養相談看護協会 栄養士会 セルフチェックの実施平常時の備えのセルフチェックを行ってもらう 美作市災害 対策本部へ 理 要支援者用配食配食市役調理の支援保健所 支士養協護108

100 1 10: : : : :31 6 食事調査時 7 10: :51 時間内容発信元発信先 < 参考資料 6> 一般食献立 市災害対策本部に依頼していた支援物資 ( 食材料 ) が到着した 他地区の栄養委員 6 名が炊き出し等の支援のために到着した 自宅に留まっているが 水害のために調理ができず 食料の支援を求めている住民が 20 名いる 市役所の依頼を受けた看護協会の看護師 2 名が避難住民の健康管理 健康相談のために到着した 市役所の依頼を受けた栄養士会の栄養士 2 名が避難住民の栄養管理 栄養相談のために到着した 食事は経管栄養のための流動食であるが 流動食が無い 健康相談を行った結果 血圧の高い方が 2 名いるので 普通食 2 食について減塩食に変更して欲しい 栄養相談を行った結果 体調の悪い方が 2 名いるので 普通食 2 食についておかゆに変更して欲しい 本部 本部 本部 本部 本部 避難所避難者 看護協会 栄養士会 三色丼 切り干し大根の甘酢和え とろろ昆布のすまし汁 区長 区長 区長 区長 区長 < 参考資料 5> 付与情報一覧表演習109

101 < 参考資料 7> 対象別献立 一般食 高齢者 幼 児 減塩食 (6g) 糖尿病食 (1,200kcal) アレルギー除去食 ( 卵 ) アレルギー除去食 ( 大豆 ) 三色丼 卵雑炊 卵雑炊 三色丼 三色丼 二色丼 三色丼 材料 1 人分 材料 1 人分 材料 1 人分 材料 1 人分 材料 1 人分 材料 1 人分 材料 1 人分 米 75g(1/2 合 ) 米 45g 米 3g 米 75g(1/2 合 ) 米 75g(1/2 合 ) 米 75g(1/2 合 ) 米 75g(1/2 合 ) 卵 1/2 個卵 1/2 個全卵 1/2 個卵 1/2 個卵 1/2 個いんげんまめ 20g 卵 1/2 個 ごま油 少々魚味付き缶詰 20g いんげんまめ 10g ごま油 少々ごま油 少々しょうゆ 少々ごま油 少々 いんげんまめ 20g いんげんまめ 20g 鰹節 0.5g いんげんまめ 20g いんげんまめ 20g 紅しょうが 少々いんげんまめ 20g しょうゆ 少々塩 少々水 20ml しょうゆ 少々しょうゆ 少々魚味付き缶詰 30g 四穀しょうゆ 少々 紅しょうが 少々 しょうゆ 1.5g 紅しょうが 少々紅しょうが 少々 紅しょうが 少々 魚味付き缶詰 20g 魚味付き缶詰 20g 魚味付き缶詰 20g ツナ缶 20g 水 200ml とろろ昆布すまし汁 とろろ昆布すまし汁 とろろ昆布すまし汁 とろろ昆布すまし汁 とろろ昆布すまし汁 とろろ昆布すまし汁 材料 1 人分 材料 1 人分 材料 1 人分 材料 1 人分 材料 1 人分 材料 1 人分 とろろ昆布 ひとつかみとろろ昆布 ひとつかみ とろろ昆布 ひとつかみとろろ昆布 ひとつかみとろろ昆布 ひとつかみとろろ昆布 ひとつかみ 鰹節 0.5g 鰹節 0.5g 鰹節 0.5g 鰹節 0.5g 鰹節 0.5g 鰹節 0.5g かまぼこ 2 枚かまぼこ 2 枚 かまぼこ 2 枚かまぼこ 2 枚かまぼこ 2 枚かまぼこ 2 枚 青ねぎ 適量青ねぎ 適量 青ねぎ 適量青ねぎ 適量青ねぎ 適量青ねぎ 適量 薄口しょうゆ 2.4ml 薄口しょうゆ 2.4ml 減塩しょうゆ 1.2ml 薄口しょうゆ 2.4ml 薄口しょうゆ 2.4ml 四穀しょうゆ 2.4ml 食塩 0.2g 食塩 0.2g 食塩 0.1g 食塩 0.2g 食塩 0.2g 食塩 0.2g 水 200ml 水 200ml 水 100ml 水 200ml 水 200ml 水 200ml 切り干し大根の甘酢和え ポテトサラダ ポテトサラダ 切り干し大根の甘酢和え切り干し大根の甘酢和え切り干し大根の甘酢和え切り干し大根の甘酢和え 材料 1 人分 材料 1 人分 材料 1 人分 材料 1 人分 材料 1 人分 材料 1 人分 材料 1 人分 切り干し大根 ひとつかみポテトスナック 1 箱ポテトスナック 1 箱切り干し大根 ひとつかみ切り干し大根 ひとつかみ切り干し大根 ひとつかみ切り干し大根 ひとつかみ にんじん ( 乾燥 ) ひとつかみ湯 適量湯 適量にんじん ( 乾燥 ) ひとつかみにんじん ( 乾燥 ) ひとつかみにんじん ( 乾燥 ) ひとつかみにんじん ( 乾燥 ) ひとつかみ 大豆の水煮 大さじ 1 大豆の水煮 大さじ 1 大豆の水煮 大さじ 1 大豆の水煮 大さじ 1 酢 少々 酢 少々 酢 少々酢 少々酢 少々四穀しょうゆ 少々 砂糖 少々 砂糖 少々砂糖 少々砂糖 少々 しょうゆ 少々 しょうゆ 少々しょうゆ 少々しょうゆ 少々 * 注意点 * 注意点 * 注意点 * 注意点 * 注意点 * 注意点 卵雑炊 いんげんまめは細かく刻む すまし汁 かまぼこは常食の 1/3 カット 卵雑炊 雑炊は高齢者用と同じだが 魚味付け缶詰は入れない すまし汁 汁の量を半分の 100ml とする 減塩しょうゆを使用 三色丼 ご飯の量は量る ご飯を盛りつける器を変える 二色丼 卵は除く 代わりに 魚味付け缶詰といんげんまめの量を増やす 三色丼 いんげんまめは四穀しょうゆで合える 缶詰はツナ缶を使用 すまし汁 しょうゆはは四穀しょうゆを使用 甘酢和え しょうゆは四穀しょうゆを使用 110

102 災害時でも衛生的な状況を確保しなければ食中毒等事故の発生につながる そこで 演習時に調理室内のふき取り検査 調理使用水の塩素濃度測定及び調理済み食品の 細菌検査を行い 衛生管理状況の確認を行った (1)ATP 測定器によるふき取り検査について 調理の際に触れそうな箇所について 事前にきれいに拭いてから ATP 測定器を用い て 施設内の衛生状況について確認した ガスレンジつまみ 炊飯器の蓋取っ手 大鍋の取っ手 調理台 女子トイレ内側ノブ 男子トイレ内側ノブ 清潔とする指標は 1,500 以下 使用前 使用後 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 手袋等使用しても人が触れやすい箇所は汚れやすい また トイレは一般の人も触れるため汚れやすいという結果になった (2) ポリ容器内の調理使用水の塩素濃度測定 調理開始前 (9:30)0.8mg/L 調理終了後 (12:10)0.8mg/L 水道法による塩素濃度の基準は 0.1mg/L 以上 2 時間程度しか放置されていなかったため 塩素が消失することはなかった (3) 調理済み食品の細菌検査 調理済み食品について細菌検査を実施した 基準 検査項目 \ 食品名三色丼すまし汁和え物ポテトサラダ非加熱食品加熱食品 生菌数 ( 個 /g) 300 未満 300 未満 300 未満 300 未満 100 万以下 10 万以下 大腸菌群 ( 個 /g) (+)10 (-) (+)10 (-) E.coli (-) (-) (-) (-) (-) サルモネラ属菌 (-) (-) (-) (-) 腸管出血性大腸菌 O157 (-) (-) (-) (-) 黄色ブドウ球菌 (-) (-) (-) (-) (-) 基準は弁当及びそうざいの衛生規範による 三色丼及び和え物については大腸菌群が陽性となった 加熱後に刻み工程があるため < 参考資料 8> 衛生管理状況の確認について演習111

103 二次汚染を受けたと考えられる 全体的に菌数も少なく 食中毒菌の検出もなかったが これは調理者が栄養委員であったため ( 衛生管理を理解しているため ) 手袋の交換やアルコール消毒の使用をこまめに行っていたからと考えられる 使い捨て手袋やアルコールが十分にない避難所の方が多いと考えられるので 手洗いが十分にできない状況の場合は 加熱した食材についてはその後の工程で手を加えないほうが望ましい (1) 及び (2) は演習実施日 ( 平成 23 年 10 月 16 日 ) に美作市土居西町コミュニティにおいて実施 (3) は美作保健所検査課において実施 112

104 料編資料資

105

106 1 参考資料資料

107

108 参考資料 1 突然の災害から自分や家族の命を守るためには まず 家庭内での対策が重要です 特に地震の直後は 道路も遮断され食料の確保が難しくなります また 水道 ガス 電気等のライフラインも寸断する可能性が高く 支援活動が受けられるまでの間の食料は各家庭で備えておく必要があります 何をどれだけ備蓄すればよいか? 食料の備蓄を考えるときは 家族の人数や構成に応じて 1 防災袋に入れる持ち出し用と 2 長期にわたる災害に対応するため家に備蓄するものとに分けて用意しておくと有 効です 1 非常持ち出し袋に入れるもの 固形はちみつ 板チョコ等 1 個 人数 1~2 年その数量保存期間備品 家族の人数に応じて 緊急用に1 日分を用意しておく 重すぎず 大きすぎず 袋の重さは5~6kg位にまとめる 保管場所は 取り出しやすく 目につきやすい場所にする 家族全員が保管場所を知っておくことが大切です! 水戻し餅 (10 個入り ) 1 袋 5 年 真空パックの餅 アルファ化米でも可 飲料水 2l 人数 3 年 野菜ジュース (200 cc ) 1 缶 人数 1 年 乾パン (100g) 考食1 缶 人数 5 年 ( 例 ) 非常用食料 1 人分 缶入り味付けご飯 (350g) 1 缶 人数 5 年 レトルトご飯や粥でも可 肉 魚の缶詰 (225g) 1 缶 人数 3 年 野菜の缶詰 (225g) 1 缶 人数 3 年 食器セット ( コップ スプーン フォーク 皿 碗 缶切り 万能ナイフ等 ) 給水用ポリタンク 折りたたみポリ容器 ( 飲料水用 ) 他固形燃料 ライター ( マッチ ) 等 ラップフィルム アルミ箔 ビニール袋 117 資料一般家庭用備蓄品リスト例

109 2 長期にわたり家に備蓄するもの 災害が長期化し ライフラインの復旧遅延 食料や飲料水の確保が困難な場合に備え 非常用持ち出し袋以外に 家に食料を3 日分程度備蓄しておくこと有効です 備蓄方法は 1 日頃使う保存の効く食品を 買い置き しておく 2 長期保存できる食品を一定期間ごとにチェックし回転保存する この2 方法に分けておくと便利です 主食用 1 日頃使う保存の効く食品米 ご飯 五目御飯 お粥 ( レトルト ) 餅( 真空パック ) 即席麺 ( 袋 カップ ) 乾麺 ( 素麺 うどん そば ) マカロニ スパゲティー いも類 ( さつま芋 じゃが芋 ) どんぶりの具 ( レトルト ) カレー ( 缶詰 レトルト ) コーンフレーク ビスケット等 化米 水戻し餅等副食用主菜 副 菜 魚 肉の缶詰 レトルト ( ツナ オイルサーディン 大和煮 コーンビーフ ) シチュー ( 缶 レトルト ) 等野菜の水煮 ( 缶 ) 乾燥野大豆 切り干し大根 干椎茸 昆布 のり わかめ 菜 煮物 漬け物 ( フリースープ ( 缶 レトルト インスタント ) 即席汁物等ズドライ ) 佃煮等 缶入り飲料水 スキムミル 飲 料 飲料水 ( ペットボトル ) 果汁 (100% 果汁 ) 野菜ジュー ス お茶類 ( ペットボトル 缶 ) LL 牛乳等 ク 果汁 (100% 果汁 ) 野菜ジュース お茶類 ( 缶 ) 等 その他 2 長期間保存できる食品乾パン ご飯 五目御飯 お粥 雑炊 どんぶり ( 缶 フリーズドライ ) アルファ 果物 ( 青果 缶 ) サラダ油 ( 缶 ) チーズ ナッツ類 ( ピー固形はちみつ 氷砂糖 ナッツ アーモンド ) チョコレート あめ キャラメル 水あめ 缶入りドロップするめ 調味料類 はちみつ ( パック 袋 ) 等 CHECK! ~ 赤ちゃんのいる家庭では ~ ミルク 哺乳びん 離乳食 スプーン オムツ 清浄綿 おぶい紐 バスタオル ベビー毛布 ガーゼ等を追加しておくとよいでしょう CHECK! ~ 妊婦さんのいる家庭では ~ 脱脂綿 ガーゼ さらし T 字帯 清浄綿 新生児用品 チリ紙 ビニール風呂敷 母子手帳 新聞紙等を追加しておくとよいでしょう CHECK! ~ 高齢者のいる家庭では ~ 軟らかくて食べやすい食品 ( レトルトお粥等 ) を備蓄するようにしましょう 濃厚流動食等も追加しておくとよいでしょう CHECK! ~ 慢性疾患患者のいる家庭では ~ 普段の食事内容を確保することは難しくなります 疾患症状に合う非常食を準備しておくことが大切です 新潟県災害時栄養 食生活支援活動ガイドライン より改編 118

110 幼児動食品齢者濃厚流区分商品名備考メーカー乳参考資料 2 ニュー MA1 特殊ミルク ベビー飲料 ベビーフード MA-mi ノンラクトン E 赤ちゃん やさしい赤ちゃんの水 イオン飲料 ベビーフードレトルトタイプ おでかけに便利なランチセット おさかなと野菜のリゾット とりと野菜の雑炊 おいもとさかなのクリーム煮 鶏レバーのトマト煮込み コーンとポテトのクリームシチュー 鶏とかぼちゃのなめらかシチュー 牛肉と根菜のうま煮 豚肉の五目煮 鶏レバーのクリームシチュー 牛そぼろと根菜のあんかけ 医師の指示で使うミルク ミルクのアレルゲン性に配慮したミルク ( ミルクアレルギー疾患用ではありません ) 粉ミルクの調整に適した水です 水分 電解質を吸収しやすいように調整 7~8 ヶ月 9~11 ヶ月 12 ヶ月 ~15 ヶ月 ごはんとおかず お皿とスプーンがセット 小麦 卵 乳 そば 落花生 えび かにを使わずに作られたメニュー 森永乳業 キューピー 食べるタイプ五目あんかけ高カロリーメイトゼリーアップル たんぱく質 脂質 糖質 5 種類のミネラル 10 種類のビタミン 食物繊維を含む 大塚製薬 飲むタイプ 飲んだり チューブを用いて摂取できるタイプ 水分補給ゼリー マイバランスムースミックス ファインケア 食べやすさに配慮したなめらかな食感 微量元素 たんぱく質に配慮 明治乳業明治乳業味の素大塚製薬料災害時要支援者用特殊食品例 キューピー ペプチーノ無脂肪 低残渣テルモ 明治インスロー 糖質を調整し 吸収が緩やかな流動食 アイソカル プラス少量で高カロリーネスレ アクアゼリー エナチャージ 160 OS-1 ゼリー 水分の体内保持に適した優れた電解質組成 1 本 150ml でエネルギー 160kcal 鉄 3mg 食物繊維 3g くっつきにくいのでむせにくいのどごし ヘルシーフード 119 資

111 齢者低エネルギ事治療やわらか食品 レトルトタイプ カップタイプ 全がゆ ホリカフーズ やさしい献立おじや 1 品に10 種類以上の素材を使用 キューピー ぬくもりミキサー ( おかゆ ) 本格的に炊きあげたおかゆをつぶつぶを少し残してミキサーにかけてます ホリカフーズ やさしい献立 ( 容易にかめる ) 様々な素材を使用し 味つ 海老だんごのかきたまけにこだわって和風から洋 鶏だんごの野菜煮込み風まで 貝柱とマカロニのグラタン風 キューピー 明治やわらか食シリーズ 野菜の煮物 肉じゃが 肉豆腐ぬくもりミキサー いわし梅煮 照焼チキン 筍かか煮うらごし 鶏肉うらごしささみ 魚うらごしツナ トロミをつけて食べやすく 歯ぐきでつぶせるやわらかさで調整した食事 天然素材を使用しているので食材本来の味を楽しめます 新鮮な素材をうらごし状に 明治乳業 ホリカフーズ ーデザート アイソカル ジェリー PCF たんぱく質 カルシウム 鉄分 亜鉛等を配合ネスレ明治カットフルーツゼリー 5mm 角程度に刻んだ果肉を果汁で包んだゼリー 1 箱に1 食分の主菜と副菜がカロリーナビ 240 セットになって エネルギー 麻婆豆腐セット 240kcal 食塩相当量 2.6g ビーフカレー等以下 食物繊維 2.9g 以上レトルトタイプ 1 箱に1 食分の主菜と副菜がカロリーナビ 320 セットになって エネルギー 白身魚の煮付けセット 360kcal 食塩相当量 3.3g 肉じゃがセット等以下 食物繊維 3.0g 以上明治乳業食ニチレイ ゼリー やさしくラクケア 20kcal 低カロリー 1カップ 20kcal ハウス エネルギーは19kcal と低カやさしく おいしく低カロリー飲み物ロリーなので カロリー摂取バランス飲料 ( もも味 ぶどう味 ) を控えたい方に配慮した飲料 ゆめごはん1/35 トレー 1パック当たりのたんぱくキッセイ薬品質 0.13g 工業 たんぱく質調整チョコレート高エネルギー たんぱく調クリーム ピーナッツクリーム整のクリーム ヘルシーフード たんぱく質調整低塩を保ちながら醤油の風たんぱく質調整せんべい味を楽しめます 江崎グリコ ジャム シロップなどをつ グルプンでんぷんクラッカー けて手軽にエネルギー補給 グルプン ができます エネルギー補給 ハイカロ 個でエネルギー 160kcal キューピーカルシウム100mg 補給 レナケアーカップ麺シリーズ 一般的なカップラーメンに 塩分カット しょうゆラーメン比べて塩分 35% カット日清オイリオ普通のしょうゆに比べ 塩グループだしわりしょうゆ分 1/2 リン1/3 カリ ウム1/10 区分商品名備考メーカー高120

112 ( 参考 ) 1) 一般食品 備蓄食品等 社団法人岡山県栄養士会賛助会員一覧 社名 所在地電話番号業務内容 ( 株 ) ダイノー 広島市東区牛田旭 食品添加物 (CV カルシウム ) 等販売 ハウスウェルネスフーズ ( 株 ) 中四国支社 広島市東区光町 C1000 ビタミンレモン をはじめ 強化米 新玄 サプリ米 などの製造販売 ( 株 ) フーズ MH 岡山市北区花尻みどり町 業務用食品総合販売非常用備蓄食の開発と販売 ( 株 ) 本多岡山支店 岡山市北区平野 学校 病院集団給食向け冷凍食品 一般食品の総合卸販売 ( 株 ) 誠屋 岡山市北区大内田 総合食品卸し 病者用特別用途食品 丸大食品 ( 株 ) 中四国特販営業課 岡山市南区山田 ハム ソーセージ 調理 加工食品の製造販売 明治乳業 ( 株 ) 倉敷市西阿知 ) 介護食等特殊食品等 牛乳 乳製品の製造及び販売流動食等の販売 社名 所在地電話番号業務内容 病院 施設への 味の素 ( 株 ) 中国支店 広島市中区小町 調味料 加工食品 アミノ酸等の製造販売 アボットジャパン ( 株 ) 医薬品事業部 旭化成ファーマ ( 株 ) 伊那食品工業 ( 株 ) 岡山営業所 ( 株 )H+B ライフサイエンス 岡山営業所 岡山市北区下石井 生命ビル9F 岡山市北区柳町 山柳町ビル 岡山第一 朝日生命岡 岡山市北区平田 岡山市北区旭町 大森食品 ( 株 ) 岡山市北区大内田 大塚製薬 ( 株 ) 岡山出張所 岡山市北区下中野 花王 ( 株 ) 東京都墨田区文花 日用品 食品卸売業 キューピー ( 株 ) 岡山営業所 医療用医薬品栄養剤医療機器等の研究開発 製造 販売 医療品 濃厚流動食 ヘルスケア製品の製造販売 粉末寒天 ゼリー プリンなど各種デザートの素の製造 販売 低カロリーマービー粉末甘味料 他健康食品製造販売 業務用食品卸病者用特別用途食品販売非常災害時の備蓄食品販売 5 大栄養素と食品繊維をバランスよく補給できる賞味期限 3 年の カロリーメイトロングライフ の製造販売 岡山市北区下中野 キューピー アヲハタ ジャネフ製品の販売 ( 株 ) クリニコ 岡山市北区大内田 高栄養流動食 栄養補助食品 トロミ剤の販売 ( 株 ) 三和科学研究所 岡山市北区今 医薬品 診断用試薬 ヘルスケア製品御研究開発と製造販売 サラヤ ( 株 ) 岡山営業所 岡山市北区下中野 石鹸 洗剤 消毒剤 健康食品等の製造 販売 成和産業 ( 株 ) 広島市西区商工センター 医療総合商社 ( 株 ) ダイノー 広島市東区牛田旭 食品添加物 (CV カルシウム ) 等販売 テルモ ( 株 ) 岡山支店 岡山市南区泉田 医療品 栄養食品 医療機器材等の販売 ハウスウェルネスフーズ ( 株 ) 中四国支社 広島市東区光町 ( 株 ) フーズ KH 岡山市北区花尻みどり町 C1000 ビタミンレモン をはじめ 強化米 新玄 サプリ米 などの製造販売 業務用食品総合販売売 ( 株 ) 誠屋 岡山市北区大内田 総合食品卸し 病者用特別用途食品 ( 株 ) 明治 倉敷市西阿知 牛乳 乳製品の製造及び販売流動食等の販売 非常用備蓄食の開発と販 病院 施設への 121 資料参考資料 2

113 3) 衛生資材等 社名 所在地電話番号業務内容 ( 株 ) アルポース 岡山営業所 岡山市中区門田屋敷 手洗い用消毒 殺菌石鹸液各種洗剤 アルコール 花王 ( 株 ) 東京都墨田区文花 日用品 食品卸売業 サラヤ ( 株 ) 岡山営業所 岡山市北区下中野 石鹸 洗剤 消毒剤 健康食品等の製造 販売 ( 株 ) テクノウェーブ 倉敷市茶屋町早沖 水質洗浄事業 天然植物性洗剤の販売 環境保全資材機器の販売 4) 調理機器等 社名 所在地電話番号業務内容 ( 株 )AiHO 岡山営業所 岡山市北区上中野 厨房機器製造 販売 新調理システムコンサルティング ( 株 ) いわさき 岡山営業所 岡山市北区西崎本町 栄養指導用フードモデル ショーケース 食器 厨房用品 機器 三信化工 ( 株 ) 大阪支店 大阪市西区西本町 西本町ビル 業務用食器の製造 販売 ( 株 ) 白石商店 岡山市南区新保 綜合厨器 ( 株 ) 岡山市南区新福 長谷川化学工業 ( 株 ) 千葉県八千代市上高野 福島工業 ( 株 ) 岡山支店 岡山市北区西古松 山県化学 ( 株 ) 倉敷市児島下の町 食用油脂その他業務用食品卸販売 厨房設備の販売 メンテナンス 厨房機器販売 メンテナンス管理 業務用電化厨房企画設計販売 まな板 スパテラ スバテラスタンド 角柄等の製造 販売 食品業務用冷凍冷蔵庫製氷機 プラストチラーその他製造 販売 プラスチック業務用まな板 すし押し型等の製造と販売 ( 有 ) 前川漆工 石川県加賀市別所町漆器団地 業務用漆器等製造 販売 5) その他 社名 所在地電話番号業務内容 東洋羽毛中四国販売 ( 株 ) 岡山営業所 岡山市南区浜野 羽毛寝具の製造 販売サービス リフォーム アフター ( 株 ) 全国訪問健康指導協会 東京都千代田区神田淡路町 特定保健指導プログラム及び各種支援ツールの開発 提供 ( 株 ) マッシュルームソフト 岡山市北区大元駅前 3-50 前ビル6F 大元駅 栄養価計算ヘスシーメーカーシリーズの開発 販売 6) インターネット情報 インターネット情報 1 ( ケンコーコムホームページ ) 2 ( 特別用途食品の商品紹介 ) 非常災害時の栄養 食生活支援マニュアル ( 社団法人岡山県栄養士会 ) より (H 現在 ) 122

114 参考資料 3 避難所へ持ち込んだ方がよい物品 項 目 品 目 一 般 治療薬 ( お薬手帳 ) 保険証 健康手帳 入れ歯 老眼鏡 ウエットティッシュ その他 健康管理に必要なもの着替え 季節に合わせた体温調節のための衣類 寝袋等 乳 幼 児 ミルク ( アレルギー用を含む ) 離乳食 哺乳びん スプーン おむつ 清浄綿 おぶい紐 バスタオル ベビー毛布 ガーゼ等 妊 婦 脱脂綿 ガーゼ さらし T 字帯 清浄綿 新生児用品 ちり紙 ビニール風呂敷 新聞紙等 食べる機能が低下した高齢者 濃厚流動食 柔らかい食品 栄養補助食品 介護用食器 慢性疾患で食事治療を受けている人 アレルギー除去食 糖尿病 腎臓病等疾患状況に対応した食材 自宅における非常時に準備しておくとよい物品 項 目 品 目 使い捨て容器 用具類 食器容器類 ( 紙皿 紙コップ 割り箸 ストロー プラスチックスプーン フォー ク ホイル ラップ ビニール小袋 輪ゴム 缶切り等 ) 水 の 確保 耐震性貯水槽 ビニール水槽 ポリ容器 ペットボトル等により 1 人 1 日 2l 以上を用意 ( 飲料 調理用として ) 給水ポンプ 浄化器等 燃 料 プロパン ガスボンベ 卓上カセットコンロ 熱源資材 ( マッチ 点火ライター 固形燃料 薪 炭 灯油 ) 代替調理器具 野外炊飯器 簡易かまど ( ブロック ドラム缶などの利用 ) やかん 新潟県災害時栄養 食生活支援活動ガイドライン より改編 123 資料避難物資の準備品例

115 食昼夕間参考資料 4 備蓄食品の組み合わせ例 (1 人分 ) 1 電気 ガス 水道を使わずにできる献立 (1 日 1,600kcal) 1 日目 2 日目 3 日目 献立数量献立数量献立数ロングライフパン量朝ツナコーンとアスパラのサラダ 1 缶 (100g) 70g ( ツナコーン ) 60g ( アスパラガス缶 ) ロングライフパン ミックスフルーツ ( 缶 ) 1 缶 (100g) 1 缶 (75g) クラッカー イチゴジャムミックスフルーツ ( 缶 ) 10 枚 (30g) 18g 1 缶 (75g) ご飯 ( アルファ化米 ) 焼き鳥 ( 缶 ) 食野菜ジュース 80g 1 缶 (80g) 1 本 (200ml) ご飯 ( アルファ化米 ) 80g サンマ ( 缶 ) 1 缶 (80g) ご飯 ( アルファ化米 ) 80g 味付き鯖 ( 缶 ) 1 缶 (135g) ご飯 ( アルファ化米 ) 食鯖の味噌煮 ( 缶 ) 80g 1 缶 (135g) ご飯 ( アルファ化米 ) 80g 味付け牛 ( 缶 ) 1 缶 (70g) ご飯 ( アルファ化米 ) 80g 味付いか ( 缶 ) 1 缶 (150g) 食ビスケット 野菜ジュース 5 枚 (30g) 1 本 (200ml) オレンジジュース 1 缶 (200ml) ワンポイントアドバイス まずは 3 日分の備蓄をしてみましょう! 献立は 1 日 1600kcal を目安にしています 長期保存可能なアルファ化米やロングライフパンを活用しましょう いろいろな缶詰を使ってバリエーション豊かに! 野菜ジュースを活用してビタミン補給を! 備蓄食品を使って食事をする場合 同じような献立ばかりにならないように食品の組み合わせを工夫しましょう さらに備蓄をしようと考えている人は 2 枚目をご覧下さい 電気が回復した状態の 4 日分の備蓄献立を掲載しています 3 日分の備蓄食品リスト (1 人分 ) 主食 最低必要量 保存期間 アルファ化米 6パック (1パック80g)5 年 ロングライフパン 2 缶 5 年 クラッカー 1 箱 1 年 ビスケット 1 箱 1 年 缶詰 ( 主菜 副菜等 ) 肉類 魚介類 6 缶 2 年 野菜缶 1 缶 2 年 ツナコーン缶 1 缶 2 年 ミックスフルーツ缶 2 缶 3 年 その他 ジュース ( 野菜 オレンジ等 ) 3 本 (1 本 200ml) 1 年 いちごジャム 1つ ( 未開封のもの ) 半年 水 1 日 2l 1 年半 124 大分県東部保健所地域保健課食育栄養指導班より

116 間食4 日目 5 日目 献立食品名数量献立食品名数ご飯サバ ( 缶 ) 量朝精白米 100g 1 缶 (135g) ご飯野菜の酢和え ( レンジで加熱して酢 砂糖で味付け ) サンマ缶味噌汁 ( インスタント ) 精白米たまねぎにんじん乾燥しいたけ 即席みそ乾燥わかめ 100g 1/5 個 (35g) 1/5 本 (35g) 5g 1 缶 (70g) 15g 1g ご飯切り干し大根の含め煮 ( うすくちしょうゆ 砂糖で味付け ) 味付き牛 ( 缶 ) 精白米切り干し大根にんじんたまねぎうずら卵缶 親子丼精白米すまし汁親子丼 ( 顆粒風味調味料 う ( レトルト ) すくちしょうゆで味付凍り豆腐け ) 乾燥わかめにんじん じゃがいも餅 ( レンジで調理 砂糖しょうゆで味付け ) じゃがいも片栗粉 120g ご飯 10g クリームシチュー 1/3 本 (50g) 1/5 個 (40g) 3 個 (30g) 1 缶 (70g) 1 100g 1つつ夕1/2 個 (8g) 2g 1/8 本 (20g) ご飯変わり麻婆豆腐 ( 高野豆腐をお湯で戻し 材料を入れてレンジで加熱します ) ジャーマンポテト 2/3 個 (100g) オレンジジュース大さじ 3 強バナナチップス (30g) 乾燥プルーン 精白米 100g シチュー ( レトルト ) 精白米麻婆豆腐の素凍り豆腐にんじんたまねぎ乾燥しいたけじゃがいもウインナー ( 缶 ) 100g 1 人前 (50g) 1 枚 (15g) 1/3 本 (50g) 1/4 本 (50g) 5g 1/3 個 (50g) 30g 1 本 (200ml) 50g 50g 6 日目 6 日目 献立食品名数量献立食品名数量朝1 缶 (80g) 間食ご飯アスパラと切り干し大根の 1 缶 (75g) サラダ ( ドレッシングをかけて召し上がって下さい ) 味噌汁昼ロングライフパン味付き牛 ( 缶 ) コーンスープ ( インスタント ) 精白米アスパラ ( 缶 ) 切り干し大根うずら卵 ( 缶 ) 即席みそ乾燥わかめたまねぎ 100g 3~4 本 (50g) 10g 3つ (30g) 15g 1g 15g 1 缶 (100g) 1 缶 (70g) 1 杯 (150ml) ご飯 精白米 100g ポトフ ( 固形コンソメ じゃがいも 1/2 個 (70g) 胡椒で味付け ) にんじんたまねぎ 1/3 本 (50g) 1/4 本 850g) ウインナー ( 缶 ) 45g ミックスフルーツ ( 缶 ) 1 缶 (75g) 野菜ジュースビスケット 1 本 (200ml) 5 枚 (30g) ロングライフパンミックスフルーツ ( 缶 ) 牛丼 精白米 120g 牛丼 ( レトルト ) 1つ 味噌汁 ( インスタント ) 即席みそ乾燥しいたけ 15g 5g ご飯精白米高野豆腐の含め煮凍り豆腐 ( うすくちしょうゆ にんじん砂糖で味付け ) たまねぎ乾燥しいたけ焼き鳥 ( 缶 ) オレンジジュース 1 缶 (100g) 100g 1 個 (15g) 1/5 本 (30g) 1/4 個 (50g) 5g 1 缶 (200ml) 4 日分の備蓄食品リスト (1 人分 ) 主 食 最低必要量 保存期間 精白米 1kg ロングライフパン 2 缶 5 年 レトルト 缶詰 レトルト食品 ( カレー シチューなど ) 3つ 1 年 麻婆豆腐の素 1つ 1 年 肉類 魚介類缶詰 6 缶 2 年 野菜缶 1 缶 2 年 うずらの卵缶 1 缶 2 年 ミックスフルーツ缶 2 缶 3 年 野菜 乾物 最低必要量 保存期間 にんじん じゃがいも たまねぎ 1 袋ずつ 乾燥しいたけ 1パック 半年 乾燥ワカメ 1パック 1 年 凍り豆腐 1パック 半年 切り干し大根 1パック 半年 その他 インスタント味噌汁 3 食分 半年 ドライフルーツ ( バナナ プルーンなど )1 パック 半年 ジュース ( 野菜 オレンジ コーンスープ )4 缶 1 年 水 1 日 2l 1 年半 大分県東部保健所地域保健課食育栄養指導班より 125 資料2 電気が回復した段階の献立 (1 日 2,000kcal) 食昼食食食食夕食

117 食事の配慮が必要な人の献立例 低たんぱく食食一般食半流動食朝エネルギーコントロール食 野菜生活 1 本野菜生活 1 本 MCTゼリー 2 個ブレンダー カンパン 1 缶カンパン 1 缶カンパン 1 缶粥缶 1 缶 ジャム 1ケマービージジャネフね 1ケフルーツ缶 1 缶ャムり梅 1 袋 麦茶缶 1 缶麦茶缶 1 缶麦茶缶 1 缶 白身魚と里 1 袋芋 ソフティア 1 カロリーメイト 1 箱乾燥御飯 100g ビスキー 1パック粥缶 1 袋乾燥御飯 100g のりミニ 1 袋乾燥御飯 100g のりミニ 1 袋薄塩牛肉大缶昼のりミニ 1 袋 1 袋のりミニ 1 袋和煮缶ブレンダー食1 袋薄塩牛肉大無糖白桃缶薄塩牛肉大 Rキャベツ 1 袋 1 缶 1 袋和煮缶詰和煮缶 味噌汁 1 缶味噌汁 1 缶野菜生活 1 本 ソフティア 1 乾燥御飯 100g 乾燥御飯 100g 乾燥御飯 100g 粥缶 1 缶ビーフシチビーフシチビーフシチジャネフゆ 1 袋 1 袋 1 袋 100g ューューューずみそ袋夕りんごジュ無糖みかん無糖みかんブレンダー食1 缶 1 缶 1 缶 1 袋ース缶缶缶肉と豆腐 りんごジュース缶 ソフティア 1 エネルギー 1868kcal エネルギー 1679kcal エネルギー 1866kcal エネルギー 1834kcal 袋備たんぱく質 49.4g たんぱく質 44.4g たんぱく質 45.9g たんぱく質 49.9g 考脂質 33.3g 脂質 21.7g 脂質 28.9g 脂質 38.0g 糖質 342.7g 糖質 326.5g 糖質 355.6g 糖質 335.9g 食塩 6.6g 食塩 4.6g 食塩 6.0g 食塩 6.1g 参考資料 5 ( 岡山大学医学部附属病院提供 ) 非常災害時の栄養 食生活支援マニュアル 社団法人岡山県栄養士会より 1 缶 126

118 支援物資を上手に活用するポイント 被災現場では ガスや電気 水道等のライフラインが寸断され 食事を作る ( 提供 ) するた めには 日常生活では考えられないほどの制限が生じます そのような中でも 支援物資を上手に活用することで食事を作ることができます (1) ビニール袋 ボウルの代わりにビニール袋を使う (3) ラップ アルミ箔 おにぎりを作る時などに使うと衛生的 まな板の上にラップやアルミ箔を敷く (1) ラップ アルミ箔 皿にラップやアルミ箔を敷く 1 調理の工夫 2 盛りつけの工夫 (2) キッチンばさみ まな板や包丁を使わずに食材を切る (4) クッキングペーパー フライパンに敷いて調理する (2) 紙 水分のない食品の盛りつけ 生ごみの処分 127 資料参考資料 6

119 参考資料 7 ~ 炊き出し等の衛生管理に関する注意点 ~ 大規模な災害の発生時には 水道や電気 道路などのライフラインが寸断されるため 衛生 的な状態を確保することが困難になります 医師の診断を受けることが困難な災害時にこそ 次の事に気をつけて食中毒を防ぎましょう 食中毒の 3 原則 (1) 細菌をつけない ( 清潔 ) ヒトの手には食中毒の原因となる黄色ブドウ球菌が住みついていることがあるだけでなく 触れたモノから食中毒菌を付着させている恐れがあるので注意しましょう ポイント : 食品に素手で直接触らない (2) 細菌を増やさない ( 冷却又は迅速 ) 温度が 20 度から 50 度の間は食品の中で細菌が増殖するための最適温度です 停電時で冷蔵庫が使えない場合は調理品又は封を切った食品は速やかに食べる必要があります ポイント : 食品を常温で長時間放置しない (3) 細菌をやっつける ( 加熱 ) ほとんどの微生物は 100 度付近まで加熱することで殺すことができます しかしながら増殖するときに毒素を生産する細菌や 芽胞というタネをつくって高温をしのぐ細菌もいるので過信は禁物です ポイント : 食品は中心部までしっかり加熱する 128

120 災害時のための個人記録票 住所名前 性別 男 女 緊急連絡先 生年月日 明治 大正 昭和 平成 年 月 日 氏 名 ご関係 電話番号 住 所 病 名 かかりつけ医療機関 1 病院 医院 科 担当医名 電話番号 TEL - - かかりつけ医療機関 2 病院 医院 科 担当医名 電話番号 TEL - - 内 服 薬 薬名: 内服薬の飲み方( 水 食事と オブラート使用 とろみ水分と) 内服薬の説明書( 服用時間 量 ) 有 無 医療処置 ペースメーカー 人工透析 人工呼吸 酸素 吸引 じょくそう( 有 無 ) 部位 ( ) 食事の方法 チューブ 胃ろう 経鼻 経口 濃厚流動食種類名 ( ) 朝 昼 夕 1 回のカロリー kcal 水分量 CC 食事の形態 ご飯 全粥 流動食 とろみをつける( 自力 要介助 ) 嚥下困難 むせやすい 飲み込みにくい 全体的に柔らかめのもの 禁忌の食品名 ( アレルギー等 ) 食事時の姿勢 ベッド30 度 ベッド90 度 椅子に座って 車椅子に座って 義 歯 上 下有り 上のみ 下のみ 上 下ともなし 視 力 メガネ( 有 無 ) 見えにくい 見える 聴 力 難聴( 右 左 両耳 ) 補聴器( 有 無 ) コミニュケーション( 可能 不可能 ) 普段の体調 血圧 / 脈拍 / 分 体温度分 便通 1 回 / 日 緩下剤使用( 薬品名使用間隔日 1 回 ) 支援者に注意してもらうこと 129 資料参考資料 8

121 避難所用 参考資料 9 食事のことで ご心配のある方へ 食事のことで 不安 や 気になること がある方は お気軽にご相談ください ( 下記へ記載しています ) 担当の栄養士がご相談をお受けします ささいどんなこと ( 些細なこと ) でもけっこうです 例えば 赤ちゃんのミルク 離乳食のこと 高血圧や糖尿病で食事の制限がある 食べものが固くて食べられない 食欲がない その他 気になることがあれば 避難所の食料 担当者にお声かけください 相談先 相談窓口 ( 担当者 ) ( ) 電話 ( ) - ファックス ( ) - 130

122 避難所用 熱中症 脱水症状 おにぎりやパン めんなどの炭水化物ばかり食べていると たんぱく質やビタミン ミネラル等が不足してしまいます 野菜や果物 牛乳 乳製品などを意識して食べるようにしましょう 相談先 大丈夫? 喉がかわいた と感じたら もう体は水分不足になっています そのような状態が続くと 脱水症状になってしまいます 水分をこまめに摂取するようにしましょう トイレが近くなるから喉がかわいていないから 水分を飲まないと 脱水症状 相談窓口 ( 担当者 ) ( ) 電話 ( ) - ファックス ( ) 資料参考資料 10

123 避難所用 参考資料 10 アレルギーのある方は 食事にも気をつけて! 食物アレルギー ぜん息 アトピー性皮膚炎等のアレルギーがある方で 食事が気になる方はご相談ください アレルギーの症状 医師からの指示内容等がわかれば教えてください 相談先 相談窓口 ( 担当者 ) ( ) 電話 ( ) - ファックス ( ) - 132

の課題フェイズごとの食に関する問題 大規模な水害や地震が起きると ライフラインが寸断されたり家屋が倒壊 損傷したりして自宅で食事を摂ることができなくなります しばらくすると支援物資が運ばれてきますが 道路の寸断により時間がかかり食料が手に入りにくい状況も想定されます また 避難所や野外へ避難する人が

の課題フェイズごとの食に関する問題 大規模な水害や地震が起きると ライフラインが寸断されたり家屋が倒壊 損傷したりして自宅で食事を摂ることができなくなります しばらくすると支援物資が運ばれてきますが 道路の寸断により時間がかかり食料が手に入りにくい状況も想定されます また 避難所や野外へ避難する人が 第 2 災害時の食の課題 1 災害時に生じる食の問題ア ) 災害弱者 災害時の支援活動は 生命の確保に重点が置かれ 各市町村においても地域防災計画を策定するなどの対策が講じられています 災害により住宅が倒壊するなど生活する場所を失った場合には 避難所での生活を余儀なくされ そのような場面では 行政等が手配した支援物資等により被災者の食料を確保することになります 支援物資として届けられるものは 被災直後には

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