ウサギ

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ゆめじつつの
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1 平成 19 年度二級実験動物技術者認定試験 ( 一般 ) 各論 ( ウサギ ) 試験時間 : 10 時 00 分 ~12 時 00 分解答は答案用紙の該当欄のを鉛筆で黒く塗りつぶしてくださいをはみ出したり塗りつぶし方が不十分にならないよう注意してください平成 19 年 11 月 25 日 ( 社 ) 日本実験動物協会

2 各論 : ウサギ ( 問題 ) それぞれの設問について該当するものを選び解答用紙の該当欄のを鉛筆で黒く塗りつぶしてください [ 問題 ] 1. 実験動物として使用されるウサギの一般的な特徴として適切なものはどれか 1) 性質が非常に温順で大きさも手ごろである 2) 発熱性物質に対する感受性が低い 3) 静脈注射はしやすいが体温測定はしにくい 4) 免疫血清の作製には不向きである 2. ウサギの品種と系統について正しい記述はどれか 1) ウサギの品種に関する育種改良はまだ日が浅い 2) ウサギの品種間で認められる形態や特性にはほとんど差がない 3) ウサギの品種改良は畜産用あるいは愛玩用を目的としたものが多かった 4) ウサギは近交退化しにくいため近交系が多い 3. ウサギの歯について正しい記述はどれか 1) 上顎の前臼歯は左右で 4 本である 2) 上顎の切歯は左右で 4 本であり 2 本ずつ重なり合っている 3) 総数は 26 本である 4) 下顎の犬歯は左右で 2 本ある 4. ウサギの食糞行動について正しい記述はどれか 1) 食糞は昼間に排泄される柔らかい糞についてのみ行われる 2) 糞は炭水化物の含量が高い 3) 未吸収の栄養分を再吸収するための行為と考えられている 4) 食糞は夜間 ( とくに明け方 ) に排泄される硬い糞についてのみ行われる 5. ウサギの特徴について正しい記述はどれか 1) 上顎と下顎の切歯が2 本重なり合っている為重歯目に分類される 2) 交尾によって排卵が起こる交尾排卵動物である 3) 好塩基球に相当する偽好酸球がある 4) 歯は切歯 2/2 犬歯 0/0 前臼歯 3/2 後臼歯 3/3 で総数 30 本である 1

3 6. ウサギの用途と品種について正しい組み合わせはどれか 1) 毛皮用としてアンゴラ種レッキス種ベルジアンヘア種がある 2) 食肉用としてカリフォルニア種フレミッシュジャイアント種ベルジアンヘア種がある 3) 毛皮食肉兼用として日本白色種ニュージーランドホワイト種イングリッシュ種がある 4) 愛玩用としてヒマラヤン種ダッチ種チンチラ種イングリッシュ種がある 7. ウサギの飼育ケージについて正しい記述はどれか 1) ケージには金属製とプラスチック製がありプラスチック製が主体である 2) 欧米では動物福祉の面からウサギの飼育には床面積 4,500cm 2 高さ 35cmのケージを推奨している 3) 給餌器は固形飼料が 100~200g 程度入るものがよい 4) 繁殖時は 2 連ケージが用いられ片側ケージに保温性吸湿性吸臭性の優れた床敷を入れる 8. ウサギの給餌について正しい記述はどれか 1) ウサギの給餌法として制限給餌法より不断給餌法が望ましい 2) 市販のウサギ用固形飼料にはモルモットとの兼用がある 3) 妊娠保育中のウサギの給餌量の目安は 300~350g である 4) 子ウサギは生後 2 週目から盛んに飼料を食べ始めるので不断給餌に切り替えるとよい 9. ウサギの給水について正しい記述はどれか 1) 飲水は1 週間に 1 度交換するようにする 2) 給水瓶で与える場合は容量 100ml 程度のものを準備し毎日新鮮な水と交換する 3) 自動給水の場合いたずらをして漏水の原因になることがあるので給水瓶の使用が推奨されている 4) ウサギの1 日の飲水摂取量は 300~500mlである 10. ウサギの受け入れ時の注意点について正しい記述はどれか 1) 受け入れ後は環境変化や輸送ストレスにより飼料や水を摂取しない個体がときおりみられるので摂餌量ならびに摂水量のチェックを行うよう心がける 2) ウサギは輸送による体力の消耗は少ない 3) 受け入れ時に品種 ( 系統 ) 性別週齢匹数を確認し体重と健康状態を調べた後群飼育すると良い 4) 受け入れ後水を飲んでいなくても摂餌量は減らないので給水位置を教える必要は無い 2

4 11. ウサギのクローズドコロニー系統について正しいものはどれか 1)JW-CSK 2)Slc:JW/CSK 3)NWY-NIBS 4)DUY-NIBS 12. ウサギの骨格について正しい組み合わせはどれか 1) 頭蓋骨 : 脳頭蓋顔面頭蓋頚椎 2) 躯幹骨 : 頚椎胸椎腰椎仙椎尾椎肋骨胸骨 3) 四肢骨前肢 : 肩甲骨上腕骨前腕骨手根骨中手骨指骨肋骨胸椎 4) 四肢骨後肢 : 寛骨大腿骨下腿骨足根骨趾骨仙椎尾椎 13. ウサギの疾患モデルはどれか 1)NZW 2)BBW 3)WHHL 4)GVHR-L 14. 器具器材の交換について正しい記述はどれか 1) 自動飼育式架台では糞尿が下へ落ちるためケージ交換は月 1 回以上受皿つきケージも同様で受皿とともに月 1 回交換しなければならない 2) ウサギは尿中の炭酸塩が尿石として器具に付着しやすいのでブラシか尿石除去剤を使用して落とす 3) 分娩前後の数日間でも親ウサギはストレスを感じないのでケージ交換しても問題ない 4) 器具器材などは水洗洗浄を行えば消毒や滅菌の必要はない 15. ケージサイズの基準 (EC) について正しい組み合わせはどれか体重 (kg)( 単面積 (cm 2 ) 高さ (cm) 飼 ) 1) 1 2, ) 2 2, ) 3 3, ) 4 3,

5 16. 自動飼育機について正しい記述はどれか 1) 自動除糞飼育機の使用は省力化にならない 2) 自動除糞装置の稼働時間は飼育室内の臭気や湿度とは関係ない 3) 自動除糞飼育機にはワイパー式や水洗式等があるが機械が自動で行ってくれるのでブラシでよく洗うなどの衛生管理は必要ない 4) ケージを取り外した際には尿石を落としたり飼育架台の細部の汚れをよく洗い流しておくよう心がける 17. ウサギの取り扱いについて正しい記述はどれか 1) ウサギは攻撃性が高いので十分注意して扱う 2) 輸送後や授乳中のウサギは体力を消耗し弱っているが取り扱う際に注意する必要はない 3) つかみ方の基本は片手で肩甲骨よりやや下を尾側から手のひらをあて腰部の皮膚を大きくつかみ上げる 4) 大きなウサギは片手で耳を圧迫しないよう両耳を背部の皮膚と一緒に大きくつかみもう片方の手を臀部にあて体全体を支えるようにする 18. ウサギの性別判定について正しい記述はどれか 1) 外部生殖器と肛門の距離外部生殖器の形および陰嚢痕の有無などによって判定する 2) 外部生殖器と肛門の形外部生殖器の有無および陰嚢痕の形などによって判定する 3) 外部生殖器と肛門の距離は雌の方が長く雄の 1.5~2 倍程度である 4) 外部生殖器と肛門の距離は雄の方が長く雌の 5 倍程度である 19. ウサギの性別判定について正しい組み合わせはどれか陰部に近い下腹部を圧迫すると雄は陰部と肛門間の距離が ( a ) 尿道開口部と肛門は ( b ) 方向に動く雌では ( c ) 尿道開口部は肛門と( d ) 方向に動く 1)a. 伸長せず b. 相反する c. 伸長し d. 同一 2)a. 伸長し b. 同一 c. 伸長せず d. 相反する 3)a. 伸長せず b. 同一 c. 伸長し d. 相反する 4)a. 伸長し b. 相反する c. 伸長せず d. 同一 4

6 20. 性別判定について正しい組み合わせはどれか尿道開口部のかたちは雄が ( a ) 雌が( b ) になっているさらに雄は陰部の左右上方の皮膚がわずかに膨れていたり軽い火傷の痕のような部分があるこれは将来 ( c ) が形成される部分であるその上方の正中線近くには1 対の円形をした ( d )( 通常は乳白色充血すると小豆色 ) がある雌にはこれが無い 1)a. 切れ目状 b. 円筒形 c. 包皮線 d. 小斑紋 2)a. 円筒形 b. 切れ目状 c. 包皮線 d. 大斑紋 3)a. 切れ目状 b. 円筒形 c. 陰嚢 d. 大斑紋 4)a. 円筒形 b. 切れ目状 c. 陰嚢 d. 小斑紋 21. 個体識別について正しい記述はどれか 1) 永久的な方法として油性ペンによる内耳への識別記入法がある 2) 永久的な方法として入墨法と耳鋲法があるどちらも非常に簡便で失敗はない 3) 色素塗布法の色素はメチレンブルーのみが用いられる 4) ピクリン酸は1 回の塗布で 2~3 ヶ月は識別可能でありピクリン酸以外はあまり持続性がない 22. ウサギの病気の原因と病名の関係について正しい記述はどれか 1) 原因 : 細菌病名 : ティザー病 2) 原因 : 原虫病名 : 耳疥癬 3) 原因 : 原虫病名 : クロストリジウム病 4) 原因 : 寄生虫病名 : コクシジウム病 23. ウサギの不正咬合について正しい記述はどれか 1) 犬歯の伸びによって起こるものである 2) 細菌による感染が原因でおこる病気である 3) 主にビタミンやミネラルの欠乏によっておこる 4) 放置しておくと餌が食べられず次第に痩せて死亡する 24. ウサギの感染症で認められる症状は下記のどれか 1) 不正咬合 2) 腰椎脱臼 3) 四肢開張 4) 目やに 25. ウサギの細菌性の病気は下記のどれか 1) パスツレラ病 2) 唾液腺涙腺炎 3) ニューカッスル病 4) 伝染性コリーザ 5

7 26. ウサギの観察項目とポイントについて正しい組み合わせはどれか観察項目ポイント a 生殖器 b 被毛 c 鼻腔 d 肛門 e よごれ出血 f 奇形外傷分泌出血 g 毛なみ光沢汚れ脱毛 h 鼻汁出血 1)a-e b-e c-e d-f 2)a-f b-g c-h d-e 3)a-g b-e c-f d-h 4)a-h b-g c-e d-f 27. ウサギの性周期について正しい記述はどれか 1) 明瞭な発情周期がある 2) 発情期は通常 3~4 日続く 3) 発情期の雌は外陰部が充血し動きが活発になる 4) 排卵周期がある 28. ウサギの追いかけ交配について正しい記述はどれか 1) 生産場でのみ行われる交配の方法である 2) 妊娠を確認した後に再度交配させる方法である 3) 出産直後から離乳前の間に交配し妊娠と保育を同時進行させるもの 4) 雄と雌を同居させ雄が雌を追いかけて自然に交配することをいう 29. 日本白色種の平均妊娠期間について適切なものはどれか 1)31 日 2)35 日 3)42 日 4)26 日 30. ウサギの妊娠に関して正しい記述はどれか 1) 交尾後約 1 時間目に排卵が起こり膣より移動してきた精子と卵管内で受精する 2) 交尾後 4~4.5 日で子宮に着床する 3)15 日頃に大豆大に成長する 4)20 日頃にはくるみ大に成長する 6

8 31. ウサギの分娩について正しい記述はどれか 1) 妊娠後期 (35~38 日目頃 ) には乳頭周辺の胸部や腹部の毛をむしり巣作りをはじめる 2) 新生子の体重は日本白色種の場合 100~130g である 3) 平均産子数は小型種で約 6 匹中型種で約 8 匹である 4) 分娩は半日 (12 時間位 ) かけて行われる 32. 子の発育について正しい組み合わせはどれか出生時は赤裸であるが ( a ) 日目には産毛が生え ( b ) 日目には耳の孔が開き ( c ) 日目には目が開いて歩き始める 20 日目頃より餌を食べ始める離乳は ( d ) 日の間に行う 1)a:2~4 b:5~9 c:9~12 d:35~40 2)a:6~9 b:9~12 c:12~15 d:45~50 3)a:7~8 b:12~15 c:15~17 d:35~40 4)a:2~3 b:4~5 c:9~12 d:50~ 生後 1か月齢のウサギの体重測定の際用いる体重計として適切なものはどれか 1) 感量 10g 秤量 4~6kg 2) 感量 800~1kg 秤量 4~6kg 3) 感量 4~6kg 秤量 2g 4) 感量 2g 秤量 800~1kg 34. 体重測定について正しい記述はどれか 1) 測定時刻は測定日によって異なってもよい 2) 制限給餌を行っている場合は給餌前に測定する 3) 体重測定から発育や健康状態を把握することは困難である 4) 体重測定はストレスを与えると考えられるため検収時のみでよい 35. 実験とそれに適した固定器の組み合わせについて正しいものはどれか 1) 箱型脳を使う実験 2) 首かせ型発熱性試験皮膚反応試験 3) 背位型発熱性試験皮膚反応試験 4) 円筒型頚動脈採血外科手術 7

9 36. 右図の固定器の名称はどれか 1) 円筒型固定器 2) 背位型固定器 3) 採血用固定器 4) 毛刈用固定器 37. ウサギには成長に伴うヘアサイクルがあるが皮膚試験に適しているのはどの時期か 1) スムーススキン 2) アイランドスキン 3) ラフスキン 4) スポットスキン 38. 実験目的で完全に除毛する際に用いるものとして正しいものはどれか 1) 電気バリカン 2) 約 10% 硫化バリウム 3) 約 1% 炭酸カリウム 4) 約 5% 塩化ナトリウム 39. 成熟ウサギの経口投与の際の最大注入量として正しいものはどれか 1)20ml 2)30ml 3)50ml 4)100ml 40. 成熟ウサギの腹腔内投与の投与量の目安として正しいものはどれか 1)10ml 2)15ml 3)20ml 4)50ml 41. 成熟ウサギの筋肉内投与の際の最大投与量として正しいものはどれか 1)2ml 2)5ml 3)10ml 4)12ml 8

10 42. 成熟ウサギの皮内投与の際の投与量の限度として正しいのは以下のどれか 1)0.01~0.02ml 2)0.1~0.2ml 3)1~2ml 4)10~20ml 43. ウサギの採尿について正しい記述はどれか 1) 通常は強制採尿法が用いられる 2) 強制採尿法はカテーテルを尿道に挿入するため通常は雌を使用する 3) 強制採尿法は採尿ケージに収容し目的の時間に排泄した尿を集める 4) 雌は外尿道開口部から確認できないので膣口を開き陰核にそって膣前庭腹側壁にカテーテルを押しつけるようにして挿入する 44. ウサギの経口投与法について正しい記述はどれか 1) 胃内にカテーテルが確実に入ったことを確かめるにはカテーテルに注射筒を装着して内筒を引き空気が入ってこないことにより判断する 2) 胃内にカテーテルが確実に入ったことを確かめるにはカテーテルに注射筒を装着して内筒を引き胃の内容物が入ってくることにより判断する 3) ウサギの背部から両前肢と耳根部をしっかりと保定すれば腰部の保定は必要ない 4) 最後に約 100mlの水でカテーテル内の試料を完全に洗い流す 45. 耳翼辺縁静脈からの採血法について正しい記述はどれか 1) 耳介の血管は採血しやすいので怒張させる必要はない 2) 耳根部に向けて注射針を刺入する 3) 刺入したらすばやく吸引する 4) 採血後は乾綿などで強く押さえて完全に止血する 46. 成熟ウサギの採血について正しい記述はどれか 1) 心臓からの全採血は 250~300mlの採取が可能である 2) 心臓採血も頚動脈採血も全身麻酔下で行う 3) 心臓からの採血は反復採血に適している 4) 頚動脈からの採血量は 250ml~300ml 程度である 9

11 47. ウサギの筋肉内投与の際の注意点について正しい記述はどれか 1) 投与部位は筋肉ならどこでもよい 2) しっかりと保定し注射針を水平に挿入し筋肉内に刺入する 3) 血液が流入してきても問題ない 4) 注入後はその部位を軽くもんで試料をよく浸潤させる 48. ウサギの腹腔内投与について正しい記述はどれか 1) 下腹部の正中線よりわずかに離れた部位に約 30 度の角度で注射針を刺入し皮下に沿って針先を進める 2) 皮下に刺入後針を垂直に立て腹膜を通して慎重に腹腔内に刺入し試料を注入する 3) 固定器を使用する場合は腹位に保定する 4) 注入量は約 30mlを目安とする時間の排尿量として適切なものはどれか 1)50~80ml 2)100~250ml 3)350~450ml 4)450~500ml 50.1 日あたりの採糞量として適切なものはどれか 1)20~40g 2)60~70g 3)100~120g 4)150~200g 10

各論 : ウサギそれぞれの設問について該当するものを選び解答用紙の該当欄のを鉛筆で黒く塗りつぶして下さい問題 1. ウサギが発熱性試験に欠かせない理由として適切なのはどれか 1) 抗体を産生しやすい 2) 体温が測定しやすい 3) 筋肉注射がしやすい 4) 抗生物質に対して適度に敏感で

各論 : ウサギそれぞれの設問について該当するものを選び解答用紙の該当欄のを鉛筆で黒く塗りつぶして下さい問題 1. ウサギが発熱性試験に欠かせない理由として適切なのはどれか 1) 抗体を産生しやすい 2) 体温が測定しやすい 3) 筋肉注射がしやすい 4) 抗生物質に対して適度に敏感で平成 17 年度二級実験動物技術師認定試験 ( 高校生 ) 各論 ( ウサギ ) 試験時間 :13 時 00 分 ~15 時 00 分解答は答案用紙の該当欄のを鉛筆で黒く塗りつぶして下さいをはみ出したり塗りつぶし方が不十分にならないよう注意して下さい平成 17 年 8 月 21 日 ( 社 ) 日本実験動物協会各論 : ウサギそれぞれの設問について該当するものを選び解答用紙の該当欄の