PowerPoint プレゼンテーション

Size: px

Start display at page:

Download "PowerPoint プレゼンテーション"

おきまさあいしま
5 years ago
Views:

1 HHD におけるカテーテルと自己穿刺の短期報告岩下廉史大橋しのぶ下田ひろみ松田みゆき杉本謄寿安田透池田潔

2 第 20 回在宅血液透析研究会 CO I 開示岩下廉史演題発表に関連し開示すべき CO I 関係にある企業などはありません

3 当院の HHD 背景 2015 年 2 月より HHD 開始 2017 年 10 月現在 10 名の HHD を管理中カフ付カテーテル自己穿刺 5 名 5 名 ~HHD システム内容 ~ 日機装社製 DBB-100NX(D-FAS 機能有 ) 在宅血液透析支援システム ( タブレット ) Web カメラで ( スマカメの画面監視 )

緊急電話の内訳内容年月日時間電話先患者名大区分小区分内容対応担当者 a. 装置トラブル I. 手技的 2015/7/5 23:00 携帯 B 手技的手技ミス 2015/7/23 20:40 携帯 B 手技的手技ミス II. 相談的 2015/8/18 23:00 携帯 A 手技的手技ミス治療開始時 V 側チャンハレベル低い事に気付いた b.

4 緊急電話の内訳内容年月日時間電話先患者名大区分小区分内容対応担当者 a. 装置トラブル I. 手技的 2015/7/5 23:00 携帯 B 手技的手技ミス 2015/7/23 20:40 携帯 B 手技的手技ミス II. 相談的 2015/8/18 23:00 携帯 A 手技的手技ミス治療開始時 V 側チャンハレベル低い事に気付いた b. 手技ミス静脈圧自動下限警報が鳴って圧も低いようだとの報告スマカメ有無 V 側チャンハレベル上昇修正方法を再指導セッティングも再指導スタッフ1 有血流が上がっていなかったため血流を規定値まであげるよう指示スタッフ2 有プライミングミス回路内エアー混入治療開始回路のみ交換して再プライミングし解決前に気づく c. 穿刺接続トラブルスタッフ 1 有 2015/8/21 13:30 携帯 B 相談的物品トラブル 2015/9/30 19:30 携帯 B 手技的手技ミス 2015/10/3 18:20 携帯 C 手技的その他発注についての問い合わせ d. 体調不良プライミング開始時回路装着不具合警報出現左記について対応する e. 監視システム関連スタッフ 2 回路チェックしてもらい警報解除し再度プライミング開始解決スタッフ1 有初回治療終了したが回路内排液が出てきま設定ミスがあり TELにて破棄のやり方説明せんし明日設定に伺う事を説明スタッフ1 有無 2015/10/3 18:46 携帯 C 手技的監視システム支援システムのアプリがどこにあるかわからない f. その他スマカメで監視しながら説明スタッフ 1 有

20 18 16 14 11 HHD 導入月から 6 ヶ月までの月別電話連絡件数 n=4 導入から 3 ヶ月間で連絡は最も多い以降は安定している件数 12 10 8 6 手技的相談的 6 4 4 2 0 8 4 4 2 3 5 3 1

5 HHD 導入月から 6 ヶ月までの月別電話連絡件数 n=4 導入から 3 ヶ月間で連絡は最も多い以降は安定している件数手技的相談的 A B C D A B C D A B C D A B C D A B C D A B C D 1ヶ月目 2ヶ月目 3ヶ月目 4ヶ月目 5ヶ月目 6ヶ月目

6 背景と目的 1. HHDを行う機関として緊急連絡体制は必須 2. HHDの緊急連絡は導入から3ヶ月間が最も多い 3. カテーテルと自己穿刺での連絡内容に違いはあるか?

7 対象性別年齢原疾患透析歴 HHD 歴平均 HDP 月平均透析回数挿入デバイス方法 VA カテーテル A 男 60 歳多発性嚢胞腎症 8 年 10ヶ月 2 年 5ヶ月回ショーン右 TCC B 男 55 歳 Ⅱ 型糖尿病性腎症 5 年 5ヶ月 2 年 3ヶ月回ショーン右 TCC C 男 67 歳慢性糸球体腎症 8 年 1ヶ月 2 年回テシオ右 TCC D 女 60 歳 IgA 腎症 17 年 11ヶ月 1 年 8ヶ月回テシオ右 TCC 自己穿刺 a 男 58 歳慢性糸球体腎症 5 年 4ヶ月 1 年 10ヶ月回 BH 左 AVF c 女 50 歳 Ⅱ 型糖尿病性腎症 5 年 6ヶ月 1 年 2ヶ月回鋭利針左 AVF b 男 52 歳 Ⅰ 型糖尿病性腎症 7 年 2ヶ月 9ヶ月回 BH 左 AVF d 女 62 歳慢性糸球体腎症 15 年 2ヶ月 6ヶ月回鋭利針左 AVF

8 方法カテーテル HHD 群と自己穿刺 HHD 群の HHD 導入月から 3 ヶ月間の緊急電話内容を 3 項目に内訳し比較分析を行う 1. 相談 2. 手技 3. アクセストラブル

緊急電話の内訳内容年月日時間電話先患者名大区分小区分内容対応担当者 a. 装置トラブル I.

2015/7/5 23:00 携帯 B 手技的手技ミス 2015/7/23 20:40 携帯 B

13:30 携帯 B 相談的物品トラブル 2015/9/30 19:30 携帯 B 手技的手技ミス

スタッフ1 有血流が上がっていなかったため血流を規定値まであげるよう指示スタッフ2 有

アクセストラブル左記について対応するスタッフ 1 スタッフ 2 回路チェックしてもらい警報解除し

9 緊急電話の内訳内容年月日時間電話先患者名大区分小区分内容対応担当者 a. 装置トラブル I. 手技的 II. 2015/7/5 23:00 携帯 B 手技的手技ミス 2015/7/23 20:40 携帯 B 手技的手技ミス相談的 2015/8/18 23:00 携帯 A 手技的手技ミス 2015/8/21 13:30 携帯 B 相談的物品トラブル 2015/9/30 19:30 携帯 B 手技的手技ミス 2015/10/3 18:20 携帯 C 手技的その他 1. 相談 2. 手技治療開始時 V 側チャンハレベル低い事に気付いた静脈圧自動下限警報が鳴って圧も低いようだとの報告スマカメ有無 V 側チャンハレベル上昇修正方法を再指導セッティングも再指導スタッフ1 有血流が上がっていなかったため血流を規定値まであげるよう指示スタッフ2 有プライミングミス回路内エアー混入治療開始回路のみ交換して再プライミングし解決前に気づく c. 穿刺接続トラブル発注についての問い合わせ b. 手技ミス d. 体調不良プライミング開始時回路装着不具合警報出現 3. アクセストラブル左記について対応するスタッフ 1 スタッフ 2 回路チェックしてもらい警報解除し再度プライミング開始解決スタッフ1 有 e. 監視システム関連初回治療終了したが回路内排液が出てきま設定ミスがあり TELにて破棄のやり方説明せんし明日設定に伺う事を説明スタッフ1 有有無 2015/10/3 18:46 携帯 C 手技的監視システム支援システムのアプリがどこにあるかわからなスマカメで監視しながら説明い f. その他スタッフ 1 有

結果 1 ヶ月 2 ヶ月 3 ヶ月相談手技アクセストラブル相談手技アクセストラブル相談手技アクセストラブル A 8 11 0 1 4 0 2 2 0 T C C B 4 4 0 2 4 0 0 2 0 C 1 3 0 1 3 0 1 1 0 D 1 0 0 0 2

10 結果 1 ヶ月 2 ヶ月 3 ヶ月相談手技アクセストラブル相談手技アクセストラブル相談手技アクセストラブル A T C C B C D 自己穿刺 a HHD 導入から3ヶ月間カテーテル群ではアクセストラブル : 0 件 /298 回透析 b c d

11 30.0% 3 ヶ月間総件数率 1. 相談件数 25.0% 20.0% カテーテル群 :21 件 / 総透析回数 :298 回 7.0% 自己穿刺群 :21 件 / 総透析回数 :294 回 7.1% カテーテル群自己穿刺群 15.0% 10.0% 5.0% 両群に有意差はないが相談内容はカテーテル穿刺に関するものが多い 0.0% A B C D a b c d A B C D a b c d A B C D a b c d 1 ヶ月 2 ヶ月 3 ヶ月

12 45.0% 40.0% 35.0% 30.0% 25.0% 3 ヶ月間総件数率 2. 手技件数カテーテル群 :38 件 / 総透析回数 :298 回 12.1% 自己穿刺群 :32 件 / 総透析回数 :294 回 11.5% カテーテル群自己穿刺群 20.0% 15.0% 10.0% 5.0% 0.0% 両群に有意差はなく手技内容は両群共にセッティングプライミング警報対応に関するものが多い A B C D a b c d A B C D a b c d A B C D a b c d 1 ヶ月 2 ヶ月 3 ヶ月

13 25.0% 3. アクセストラブル件数 3 ヶ月間総件数率 20.0% 15.0% カテーテル群 :0 件 / 総透析回数 :298 回 0.0% カテーテル群自己穿刺群 :28 件 / 総透析回数 :294 回 8.8% 自己穿刺群 10.0% 5.0% 0.0% 両群に有意差がありトラブル内容は穿刺トラブルに限った A B C D a b c d A B C D a b c d A B C D a b c d 1 ヶ月 2 ヶ月 3 ヶ月

14 9 8 HHD 患者カテーテルトラブル挿入月から最長 1 年 8 ヶ月まで n=5 トラブル件数カテーテル挿入月から 10 ヶ月間は全ての患者でトラブルなし

10 ヶ月目から最長 1 年 8 ヶ月まで 9 8 7 6 5 4 3 全トラブル件数 :29 件感染トラブル :0 件脱血不良静脈圧上昇 :29 件トラブル件数 2 1 0 カテーテル挿入から約 1 年で血栓性のトラブルが上昇する A B

15 10 ヶ月目から最長 1 年 8 ヶ月まで全トラブル件数 :29 件感染トラブル :0 件脱血不良静脈圧上昇 :29 件トラブル件数カテーテル挿入から約 1 年で血栓性のトラブルが上昇する A B C D A B C A B C A B C A B C A B A B A B A A A 10ヶ月目 11ヶ月目 1 年目 1 年 1ヶ月 1 年 2ヶ月 1 年 3ヶ月 1 年 4ヶ月 1 年 5ヶ月 1 年 1 年 1 年 6ヶ月 7ヶ月 8ヶ月

16 抗血小板薬は全患者内服性別年齢透析歴 VA 挿入期間抗血小板薬 VA A 男 59 歳 7 年 10 ヶ月 1 年 8 ヶ月パナルジン (100) 2T カフ付カテーテル ( 右内頸静脈 ) H H D B 男 54 歳 4 年 5 ヶ月 1 年 5 ヶ月パナルジン (100) 2T カフ付カテーテル ( 右内頸静脈 ) C 男 66 歳 7 年 1 ヶ月 1 年 2 ヶ月パナルジン (100) 1T カフ付カテーテル ( 右内頸静脈 ) D 女 59 歳 16 年 11 ヶ月 10 ヶ月プラビックス (75) 1T カフ付カテーテル ( 右内頸静脈 ) E 男 51 歳 5 年 11 ヶ月 8 ヶ月バイアスピリン (100) 1T カフ付カテーテル ( 右内頸静脈 ) 血栓性閉塞予防のため抗血小板薬を処方している

18 考察 1. HHD 導入からの短期間では自己穿刺のアクセストラブルが多く内容は穿刺トラブルであった 2. 自己穿刺は手技統一が難しく個人の性格が影響すると考えられた 3. カテーテルは手技統一が容易で個人の性格には影響され難いと考えられた 4. カテーテルは透析量が増加する事で出口部は安定する事を経験した 5. カテーテルは挿入から1 年で血栓性のアクセストラブルが増加してくる事を経験した

19 両群それぞれの特有内容からの考察自己穿刺 1. 相談内容は穿刺に関する事が中心となっていた 2. 穿刺トラブルは 1 回失敗して連絡する方 3 回失敗しても連絡しない方が存在する 3. BHか鋭利針が合う血管患者を考慮する必要がある 4. 性格や器用不器用に差が生じるカテーテル 1. 相談内容はカテーテルの保護や処置方法が中心となっていた 2. 血栓性トラブルが生じた場合血液回路と逆接続を行い一時的な回避治療を行う事をトレーニング段階で取り入れる方針となった 3. カテーテル挿入から抗血小板薬の内服開始を行う方針となった

20 結論カテーテル HHD は徹底した管理を行う事で HHD 導入を容易にする一助となりえる

21 11 月 11 日 ( 土 ) 御清聴ありがとうございます第 3 会場 10:20~11:10 O-23 在宅血液透析普及のために一般演題 5 ~ 当院の取り組み ~ 杉本謄寿第 3 会場 14:30~15:10 O-35 当院より約 300km の遠隔地に移住一般演題 7 したカテーテル HHD 患者の導入症例下田ひろみ

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション日本医工学治療学会第 34 回学術大会シンポジウム 8 カフ型カテーテル徹底検討 2018 年 3 月 17 日 ( 土 )16:40~18:40 第 4 会場 ( 大宮ソニックシティ 4 階市民ホール 402) カフ型カテーテル在宅透析の功罪医療法人心信会池田バスキュラーアクセス透析内科池田潔医 ) 心信会池田バスキュラーアクセス透析内科医師 ;3 名看護師 ;20 名工学技士 ;8