イ平成 23 年度の市町村における多重債務相談の状況 ( 資料 3) 平成 23 年度に市町村の相談窓口に寄せられた相談件数は 607 件で 21 年度 22 年度に比べ 大幅に減少している 市町村の相談件数の大半を占める高知市 次いで南国市の件数の変動が大きく影響している 市町村の消費生活相談に占

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1 平成 24 年度第 1 回高知県多重債務者対策協議会議事録 ( 要旨 ) 1 開催日時平成 24 年 7 月 23 日 ( 月 ) 13:15~15:00 2 開催場所高知県立県民文化ホール 3 出席者別紙 平成 24 年度第 1 高知県多重債務者対策協議会出席者一覧 のとおり 4 議題 (1) 平成 23 年度の県内の多重債務相談状況についてア県立消費生活センターにおける多重債務相談への対応についてイ平成 23 年度の市町村における多重債務相談の状況ウ市町村及び県以外に寄せられた相談の状況エ四国財務局における多重債務相談の受付状況 (2) 各構成団体の取り組み状況について (3) GA( ギャンブラーズ アノニマス ) の活動状況について (4) 金融経済教育の取り組みについて (5) 平成 24 年度多重債務者無料相談会の開催について 5 議事内容 配付資料をもとに 各議題についての事務局及び委員からの報告や説明 意見交換 を行った (1) 平成 23 年度の県内の多重債務相談状況についてア県立消費生活センターにおける多重債務相談への対応について ( 資料 2) < 県立消費生活センター > 平成 22 年度は 改正貸金業法の完全施行や武富士の経営破たんにより相談件数が増加していたが 平成 23 年度は 再び減少へと転じている なお 総量規制の影響で増加が予想されたヤミ金の相談については減少 借金のきっかけについては 多い順に 低収入 収入の減少 ギャンブル 遊興費 商品 サービスの購入 が全体の約 6 割を占め 平成 年度とほぼ同じ傾向を示している 借入会社数については 5~9 社 が最も多く 次いで 5 社未満 となっており 9 社未満の割合が全体の9 割を占める 借入金額は 100 万円未満 が 19~21 年度では 全体の7% だったが 22 年度 23 年度と増加しており 低額の借入でも返済が困難なケースが増えている 年代別に相談者を見ると 30~50 歳代の相談件数がほぼ同数で 全体の 73% を占めている 職業別では 給与生活者が 73% と最も多い 1

2 イ平成 23 年度の市町村における多重債務相談の状況 ( 資料 3) 平成 23 年度に市町村の相談窓口に寄せられた相談件数は 607 件で 21 年度 22 年度に比べ 大幅に減少している 市町村の相談件数の大半を占める高知市 次いで南国市の件数の変動が大きく影響している 市町村の消費生活相談に占める多重債務相談はこれまで 4 割前後だったが 23 年度は 23.6% に減少しているものの 県と比較して高い値となっている これは 市町村は県と比べて役所内の関係部署との連携により 相談者を発見し易い状況にあることなどが関係していると考えている 相談者の職業では 無職 が 45.3% と最も多く 年度間の推移では 給与所得者 は減少傾向にあり 反対に 無職 は増加傾向にある 相談者の借金額については 100 万円未満 が 29.7% と最も多く 21 年度以降増加傾向にある なお 200 万円未満の割合は 46.8% となっている 相談者の年収については 200 万円未満の割合が 53.7% となっており 22 年度よりも増加傾向にある 債務整理とともに 生活支援に関する対応が必要になっている 相談のきっかけについては 他部署 他機関からの紹介 が最も多い 市町村に対する 平成 23 年度の多重債務者対策に関するアンケート の結果については 34 市町村中 回答有 27 市町村 うち平成 23 年度多重債務相談があった市町村数は 17 多重債務者対策として相談対応以外の取り組みは 広報啓発(10) 職員の専門性の向上のための研修会等の実施 (6) 多重債務相談件数に関しての認識は 減少傾向(7) 横ばい傾向 (8) どのような取り組みが有効と思うかは 金融経済教育の実施や相談窓口の周知徹底等 ( 自由記述 ) ウ市町村及び県以外に寄せられた相談の状況 ( 資料 4) 借金のきっかけについて 県や市町村への相談は 低収入 収入の減少等 が最も多いのに比べて うろこの会 に寄せられた相談では 借金返済 が最も多くなっている 四国財務局 に寄せられた 高知県に住所地を擁する者からの相談では 借金額について 22 年度は その他の相談窓口に比べて 500 万円以上 の割合が大きかったが 23 年度は 100 万円未満 の割合が大きくなっており 市町村及び県と同じ傾向となっている 2

3 エ四国財務局における多重債務相談の受付状況 ( 資料 5) < 高知財務事務所 > 平成 23 年度の相談件数は 224 件 ( 相談者の住所地が高知県であるものは 27 件 ) で 22 年度より件数は半分になっている 増加の要因としては 相談窓口の周知が進んだことが考えられる 相談者の年齢では 60 代以上 前年同様高い比率 相談者の職業では 無職 の比率が昨年より増加 相談者の年収では 300 万円未満の割合が全体の 52% を占める 相談者の借金額では 300 万円未満の割合が 45% を占めているが 1000 万円以上の割合も 18% に上る 意見交換 < 高知県司法書士会 > Q 8ページ ( 資料 3) 表 3で 市町村が多重債務相談のうち法律専門家へつないだ割合が2 割ということだが あとの8 割はどのような方法をとっているのか A 相談員に情報収集して お知らせしたい 後日 事務局が 高知市と四万十市へ問い合わせた結果は 次のとおりです (1) 法律専門家へつないでいない主な理由と対応 匿名の当事者又は債務者の家族からの相談がもっとも多く 約半数を占めている 匿名の当事者は 債務整理の方法などの質問で終わることが多く なかなか踏み込んだ話に発展しない 債務者の家族の場合 詳細が不明なことが多く 一般的な助言しかできない (2) その他の理由と対応 相談員が自己破産や引き直し計算等のアドバイスをして 終了となる ヤミ金からの借り入れだったため警察を紹介 専門家は経費がかかるので 相談者が専門家への依頼を躊躇する 場合によっては 法テラスへの紹介 2 各構成団体の取り組み状況について ( 資料 6) 23 年 9 月 11 日から 9 月 17 日まで無料相談会を開催し 面談 40 件 電話 14 件合計 54 件だった 3

4 多重債務者相談窓口一覧を 95,500 部作成し関係機関や金融機関 量販店などへ配付した タウン情報誌 求人情報誌へ県や市町村の相談窓口の広告を 12 回掲載 < 県立消費生活センター > 多重債務無料法律相談会の開催(11 回 31 名 ) 弁護士 司法書士への誘導(113 件 ) 市町村ホットラインの設置 市町村窓口訪問事業の実施 センターリーフレット作成し市町村 警察署 地域包括支援センターへ配付 多重債務啓発チラシ( 新聞折込 県内全域 195,400 部 ) ファイナンシャルプランナー相談会の開催(6 回 5 名 ) < 高知弁護士会 > 市町村等担当職員に対する研修会の講師派遣 市町村等の法律相談対応 事件を受任し 多重債務問題解決を支援 今後は 消費者教育に取り組むことを目指している < 高知県司法書士会 > 毎週水曜日に無料相談会開催 21 年から法教育として 高知開成専門学校 土佐女子高校 土佐塾高校 丸ノ内高校へ講師派遣 市町村と分納の約束をしていたが 滞納税額がこのままの状態であれば 南国 香南 香美租税債権管理機構に移管され 差し押さえも厳しくなるので 移管されない程度に払ったらどうかといわれ 無理に借金をして払ったという話がある 多重債務問題改善プログラムの中では 相談者の抱える問題を総合的に解決するため 地方自治体内の関係部局間の連携を進めることとされているが この趣旨が生かされていないのではないか 後日 事務局が 南国市の消費担当課と税務課へ問い合わせた結果は 次のとおりです 事実確認個人が特定できないので どのような状況でどのような相談があったのか判断できないが 一般的には以下のような対応をしている 4

5 一般的な対応税務課では 主に一定以上の滞納税額や分納中であっても滞納税額が減らない案件を移管対象として選定している 徴税部門の調査能力には限界があり 調査能力に優れる債権管理機構への移管によって より滞納者の生活全般を考慮した対応が可能になる 税法においても滞納者の状況によってはその徴収を緩和する措置が規定されており 適切にされているものと考える 各部局の連携については それぞれの自治体内における相談において 相談者本人の意思も確認しつつ連携するようにしていく < 高知県金融広報委員会 > 役立つ知識を ともに伝えよう を活動テーマ 1 中立公正な立場から 正確で分かり易い 金融経済情報の提供 2 一人ひとりが賢い消費者として自立するための 金融経済学習の支援 活動テーマに基づき 各種講演会 アドバイザーの派遣 広報誌の配付 < 高知クレジット サラ金被害者の会 高知うろこの会 > 定例相談会(122 回開催 126 件 ) 前年比 92 件減 42% 減 ) 特別相談会 武富士問題等訴訟関係 42 件 ギャンブル依存 110 番 36 件 キャラバン出張相談会 4 回開催 11 件 特別出張相談 4 回 11 件 など < 日本司法支援センター高知地方事務所 > 認知度をあげるためにも 地方協議会を実施し 法テラスの使い方の広報を行った 無料相談会( 火 木は弁護士 水は司法書士 ) は低所得者の方の相談に適している 各窓口でも要件の確認をしていただき 引き継ぎをよろしく < 高知財務事務所 > 相談体制の強化( 無料相談会への職員 相談員派遣等 ) 相談窓口の周知 金融経済関連講演活動 ( 多重債務問題 金融トラブル問題 に関する説明会) 無登録業者による違法な貸付や取立ての被害の苦情等の申出に対する 実態把握に努めている 5

6 < 高知市市民生活課 > 相談件数は減少するも 全体の約 3 割が多重債務に関する相談 市のネットワーク会議で多重債務問題と行政の対策の意義について勉強している 相談窓口での聞取り 助言及び広報活動 生活福祉資金の紹介など 担当課への誘導 成人式での啓発冊子の配付 < 地域福祉部 > H23 県内の自殺の状況は 196 人と 2 年連続 200 人を下回った 原因の第 2 位が経済生活問題 自殺予防対策との連携した取り組み( こころの健康相談会 ) 生活福祉資金や母子寡婦福祉資金貸付金の実施 1 年目の民生委員 児童委員に対し 生活福祉資金等各種社会福祉事業の研修を実施 < 商工労働部 > 県内の貸金業者数 19 貸金業関係相談等件数(61 件 ) ヤミ金等の疑いがある相談事例は 警察への相談を勧め 情報提供等行う 相談内容により 警察 法テラス 消費生活センター等関係機関の紹介等を行う < 教育委員会事務局 > 学習指導要領で取り上げられており 中学校では 消費者の権利と責任や契約の重要性 販売方法の特徴や適切な購入などについて学習 高等学校では 学年やクラス単位での消費者教育の実施 高校家庭科教員対象に 消費者教育指導者養成講座を実施(49 名 ) < 警察本部生活安全部 > H23 の取締状況は出資法違反で1 事件 2 名 ( 登録業者 ) 金融機関への口座凍結は 144 件実施 ヤミ金対策として電話警告(59 件 ) ヤミ金相談対応マニュアル を作成し 相談対応のスキルアップを図っている 6

7 意見交換 < 司法書士会 > Q ヤミ金の相談件数は何件か < 警察本部 > A 23 年 1 月 ~12 月で 131 件 <うろこの会 > Q 電話警告 59 件というのは 59 回のことか 同一人は どのような数え方をしているのか < 警察本部 > A 同一人の場合も警告した件数 3 GA( ギャンブラーズ アノニマス ) の活動状況について 全国では 132のグループが有り 全国での活動としては 23 年目となり 高知県での3 年目 ギャンブルにのめりこんで 止めたくても一人で止めることができない グループに入ることにより 仲間と出会い 悩みや不安を共有することで ギャンブルから離れた新しい生き方を歩んでいる ギャンブル依存症は完治することはないが 回復することを目指している グループの認知度が低いので 広めていきたい 意見交換 < 教育委員会事務局 > 広報活動をして 広めていきましょう 4 金融経済教育の取り組みについて ( 資料 7) 多重債務相談件数の減少を受け 今後はさらなる多重債務者の掘り起こしと 新たな多重債務者を作らないための金融経済教育の強化が求められる 今年度初めて 教員や学生を対象とした出前講座を行う 6 月 7 日 大学生を対象に司法書士会のご協力で行った 7 月 30 日 教員を対象に弁護士会のご協力で行う予定 5 平成 24 年度多重債務者無料相談会の開催について ( 資料 8) 9 月 9 日 ( 日 ) から 15 日 ( 土 ) に 高知市内の会場 ( 県立消費生活センター 高知市消費生活センター ) をメインに 昨年度と同様 消費生活セ 7

8 ンターを設置している南国市と四万十市においてもそれぞれ 9 日 ( 日 ) と 15 日 ( 土 ) に相談会を開催する 昨年度同様 こころの健康相談会 を併せて開催する 意見交換 <うろこの会 > Q 電話相談の回線は1 回線でよいか A 昨年の相談件数からいくと 妥当である ご理解いただきたい 6 事務局より多重債務者相談窓口一覧 ( ポケット版 ) の変更箇所があり 年内を目途に作成する予定なので また配付にご協力をお願いしたい GA 高知グループについても 掲載を検討する 8

( 別添 2) 多重債務者相談強化キャンペーン 2019 の実施要領多重債務者対策本部 日本弁護士連合会 ( 以下 日弁連 という ) 日本司法書士会連合会 ( 以下 日司連 という ) 及び日本司法支援センター ( 以下 法テラス という ) が共催で 令和元年 9 月 1 日 ( 日 ) から

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