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しまないせき
5 years ago
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1 Office365での視覚障害者自立就労訓練のための学習支援システムの構築 2017/3/11 島影瑞希藤田梓江崎修央石川充英山崎智章鳥羽商船高等専門学校東京都視覚障害者生活支援センター本資料はクリエイティブコモンズ表示 4.0 国際ライセンスの下に提供されています

2 本資料について本資料は一般社団法人情報処理学会情報処理教育委員会情報システム教育委員会主催による第 9 回情報システム教育コンテスト () の本審査用資料を元に再編集されたものです本資料 ( 島影瑞希, 藤田梓, 江崎修央, 石川充英, 山崎智章, Office365 での視覚障害者自立就労訓練のための学習支援システムの構築,, ) はクリエイティブコモンズ表示 4.0 国際ライセンスの下に提供されています島影瑞希, 藤田梓, 江崎修央, 石川充英, 山崎智章, Office365 での視覚障害者自立就労訓練のための学習支援システムの構築,,

3 研究背景と目的現在就労可能な年代(18 59歳)で施設に入所していない視覚障害者は約6万1千人*１である. 障害者雇用促進法によると企業は従業員数の2.0 の障害者を雇用する義務*２があるため障害者雇用の需要は高まっていると言える近年視覚障害者は事務的業務への就労が増えている就労のためにはITスキルを視覚障害者向けの就労支援施設で訓練することが望ましいしかし支援施設は大都市圏中心で設置数は地域格差が激しい.*３施設は遠方の希望者の自宅に訪問しているが以下の課題がある障害者自分で通うと施設への移動費が高く移動時間もかかるため学習可能な時間が短くなる施設訪問には時間がかかり一人ひとりの学習時間は限られるその一方で近年クラウド技術が発展し利用者の位置に関係なくサービス提供可能にそこで我々はクラウドサービスを利用して就労支援訓練に含まれるパソコン操作について視覚障害を持つ学習者が自宅でも訓練を実施し施設のからサポートを受けられる学習支援システムを構築した自立就労訓練のための学習支援システムの構築,

学習に必要なファイルは学習者のパソコンに自動で追加されていく学習者遠方から通わなくてものリアルタイムなサポートが得られる

4 システム概要と構成本システムはが本研究で構築した学習支援サイトを使い視覚障害を持つ学習者のパソコン学習をオンラインで支援する仕組みであるはこれについての課題出題管理および指導を遠隔で行う学習に必要なファイルは学習者のパソコンに自動で追加されていく学習者遠方から通わなくてものリアルタイムなサポートが得られる自分の好きな時間に学習を進めることができる移動時間がなくなって学習者ひとりあたりの指導時間を増やせる自立就労訓練のための学習支援システムの構築,

サイト概要システム実現方法学習支援サイトについて本システムのメイン部分でによる課題出題や管理を実現するWEBサイト支援サイトではファイルをアップロードできサイト上のライブラリと学習者のPCを同期可能基本的に学習者は直接このサイトにアクセスしない学習支援サイトシステムはOffice365のサイト機能で実現 Office365はMicrosoft社提供のオンラインサービス

5 サイト概要システム実現方法学習支援サイトについて本システムのメイン部分でによる課題出題や管理を実現するWEBサイト支援サイトではファイルをアップロードできサイト上のライブラリと学習者のPCを同期可能基本的に学習者は直接このサイトにアクセスしない学習支援サイトシステムはOffice365のサイト機能で実現 Office365はMicrosoft社提供のオンラインサービスこのサイト機能で構築したWEBサイトでは OneDriveを使ったファイル共有管理フィードバックメールの送信などができる Office365ホーム画面学習者専用のアプリ等ではなく将来仕事で使うOfficeツールがそのまま使える今後企業での普及も見込まれるOffice365の一部機能を使える Office365の契約だけでOffice OneDrive Skype for Business等各種サービスを導入できるため管理が簡単専用のサーバPC不要自立就労訓練のための学習支援システムの構築,

書類作成のためのファイルへの追記および編集を指す具体的な課題の内容は東京都視覚障害者生活支援センターで使用中の課題ファイルを用いるブラウジング練習 WEBページでの文章の読上げおよび聞取りとボタンやチェックボックス

6 システムの対象者課題内容対象者はある程度パソコン操作に慣れた視覚障害者本システムはキーボード操作や音声読み上げに慣れた学習者がWord等で本格的な文書の作成方法を学ぶ際に利用される補足本研究と並行して初心者向けタイピングブラウジングアプリを開発試用中タイピング練習音声で読み上げられる単語を入力し基本的なタイピングスキルを養う本稿における就労訓練課題本稿での課題はOfficeを使った書類作成のためのファイルへの追記および編集を指す具体的な課題の内容は東京都視覚障害者生活支援センターで使用中の課題ファイルを用いるブラウジング練習 WEBページでの文章の読上げおよび聞取りとボタンやチェックボックスの操作を学習する実際の課題ファイル WordやExcelファイルに課題内容とその実施方法が記載されておりこれを読み上げソフトに読ませ音声を聞いて訓練を実施この課題では読み上げられた単語を入力する自立就労訓練のための学習支援システムの構築,

システム利用の流れシステムを利用する大まかな流れは以下の図の通りが課題を追加したことや

学習者のパソコンに必要なアプリをインストールして学習支援サイトのライブラリサイト上のフォルダ

②課題を実施自動課題を実施したことをメールで通知 ③メッセージ通話遠隔操作で支援 ④課題実施 ⑤自動

7 システム利用の流れシステムを利用する大まかな流れは以下の図の通りが課題を追加したことや学習者が課題を実施したことはメールを使って自動で相手に通知されるあらかじめは学習者のパソコンに必要なアプリをインストールして学習支援サイトのライブラリサイト上のフォルダと同期するよう設定学習者 ①課題をアップロードし学習者のPCに同期自動課題を追加したことをメールで通知 ②課題を実施自動課題を実施したことをメールで通知 ③メッセージ通話遠隔操作で支援 ④課題実施 ⑤自動課題を実施したことをメールで通知 ⑦課題を再提出するか次へ進むかをメールで指示 ⑥内容確認自立就労訓練のための学習支援システムの構築,

機能1. 課題の管理と実施パソコン操作の課題ファイルはが学習支援サイトを用いて管理

8 機能1. 課題の管理と実施パソコン操作の課題ファイルはが学習支援サイトを用いて管理が課題ファイルをアップロードすると学習者のパソコンに自動で同期される学習者パソコン学習者学習者課題をアップして同期課題実施フィードバック送信学習支援サイト Office365 サイト上のライブラリ Officeツールで課題ファイルを編集いつでも自宅で課題を閲覧実施学習者ごとのフォルダで課題ファイルを管理ライブラリ同期訓練者に合わせて随時アップロード自立就労訓練のための学習支援システムの構築,

9 機能1. 課題の管理と実施の操作学習者まず学習支援サイトで訓練者ごとの課題をアップする次に訓練者のパソコン内のフォルダで同期設定を行う課題をアップして同期課題実施フィードバック送信サイトにアクセスし訓練者ごとのライブラリを作成課題ファイルを選びアップサイトで先ほど作成したライブラリを学習者のパソコンと同期するよう設定この操作は学習者のパソコンからサイトにアクセスすることで可能となる自立就労訓練のための学習支援システムの構築,

10 機能1. 課題の管理と実施学習者学習者の操作課題ファイルが追加されると学習者のパソコンに自動で同期されそのことはメールで伝えられる追加された課題を指示に従って実施し保存する課題をアップして同期課題実施フィードバック送信課題ファイルを開くまでの動作は施設の訓練と同じで特別な操作は必要ない実際の課題画面音声読み上げに従い課題を実施したらファイルを保存する自立就労訓練のための学習支援システムの構築,

機能２. フィードバックはメールおよび学習支援サイトで各学習者の進捗状況を把握する

11 機能２. フィードバックはメールおよび学習支援サイトで各学習者の進捗状況を把握する課題の実施内容を確認したは学習者にフィードバックメールを送信しアドバイス指示する学習者パソコン学習者学習者課題をアップして同期課題実施フィードバック送信学習支援サイト Office365 サイト上のライブラリ Outlookでフィードバック確認施設に行かずにフィードバックがもらえる学習者ごとのフォルダで課題ファイルを管理進捗状況を把握実施済み課題にはフィードバック自立就労訓練のための学習支援システムの構築,

機能2. フィードバックの操作学習者学習者が課題を実施すると自動でにメールが届くメールに記載されたリンクを押すことでサイト上にある課題ファイルを見ることができる課題をアップして同期課題実施フィードバック送信課題確認後学習者にアドバイスや次の指示をメールする

12 機能2. フィードバックの操作学習者学習者が課題を実施すると自動でにメールが届くメールに記載されたリンクを押すことでサイト上にある課題ファイルを見ることができる課題をアップして同期課題実施フィードバック送信課題確認後学習者にアドバイスや次の指示をメールする課題実施のメール例メールが届く頻度や時刻は側で任意に変更可能実施後すぐ 1日1通等枠で囲まれた部分は課題ファイルへのリンクリンクをクリックすると課題をWEBブラウザで閲覧できる課題の内容を確認できたらフィードバックメールを送信自立就労訓練のための学習支援システムの構築,

13 機能2. フィードバック任意のタイミングでメール Outlook をチェックしからのフィードバックを読むしえんしえんする美しえんする美しえんする美学習者学習者の操作支援花子さん課題をアップして同期課題実施フィードバック送信する美 Outlookはキーボードのみで操作可能でありメール内容を読み上げソフトに読んでもらうこともできる自立就労訓練のための学習支援システムの構築,

機能３. リアルタイムな学習支援本システムでは遠隔であってもリアルタイムな支援が可能であると学習者の間では定期的にオンライン通話による訓練を行えるまた学習者が自宅で課題を実施しているときにその場で質問しそれに対しがメッセージ通話画面共有遠隔操作でサポートできる学習者

14 機能３. リアルタイムな学習支援本システムでは遠隔であってもリアルタイムな支援が可能であると学習者の間では定期的にオンライン通話による訓練を行えるまた学習者が自宅で課題を実施しているときにその場で質問しそれに対しがメッセージ通話画面共有遠隔操作でサポートできる学習者学習支援サイト Office365 リアルタイムな学習支援いつでも質問できる遠隔でもリアルタイムな支援が受けられる実施中に通話や画面共有で支援 Skype for Businessを使用学習者の実施状況を遠隔でも把握自立就労訓練のための学習支援システムの構築,

Skype会議と会議授業の参加者を設定すると参加者には会議室のURLが送られる使い易さのため学習者のデスクトップに会議室へのショートカットを作成しておく学習者は毎週〇曜日など

15 機能３. リアルタイムな学習支援使い方① 定期訓練本研究で使用しているOffice365の通話サービス Skype for Business には会議室機能があり URLにアクセスするだけでいつでも通話に参加できるこの会議室を使うことでによる遠隔での定期的な遠隔訓練を実現する PCまたはWEBアプリの Outlookから授業の予定を作成するこのとき Skype会議と会議授業の参加者を設定すると参加者には会議室のURLが送られる使い易さのため学習者のデスクトップに会議室へのショートカットを作成しておく学習者は毎週〇曜日など決まった時間にこのリンクを押すリンクを押すと自動でSkype for Businessのアプリが起動しそのとき会議室にいるユーザとの通話が始まる毎回招待しなくてもURLを知る人はいつでも授業に参加可能自立就労訓練のための学習支援システムの構築,

質問に対してはIM 音声通話画面共有と遠隔操作でサポートを行う学習者がデスクトップのショートカット

押すと宛メール作成画面が開くは質問の内容に応じてIMでの返信音声通話画面共有遠隔操作で支援する

16 機能３. リアルタイムな学習支援使い方② リアルタイムな質問と対応学習者が自習中に困ったときはSkypeforBusinessのインスタントメッセージ IM で随時質問できる質問に対してはIM 音声通話画面共有と遠隔操作でサポートを行う学習者がデスクトップのショートカットを押すと宛のIMが開く全員がオフライン時はメール送信を促すメッセージが表示される右図のショートカットを押すと宛メール作成画面が開くは質問の内容に応じてIMでの返信音声通話画面共有遠隔操作で支援する画面共有と遠隔操作は通話を開始してから学習者が右図のアイコンを押すだけで開始可能である自立就労訓練のための学習支援システムの構築,

17 施設での遠隔支援の検証実施目的構築した仕組みが実際に施設に通う学習者にとって実用レベルかを検証被験者 TILSでPC操作を学ぶ視覚障害者の男性1名で表の作成 Skypeの基本的な操作も音声とキー操作も行える実施内容東京のTILSにて被験者は用意されたPCで通常どおり訓練を実施し PCやWordの動作が重いときなどに学生にIMで質問する学生は三重県から本システムを使ってトラブルについて対処する訓練の課題自体はTILSが学習支援サイトにアップロードし支援も行う被験者役自立就労訓練のための学習支援システムの構築,

18 施設での遠隔支援の検証これまでの実施状況 ① 本システムを使って視覚障害者は通常通り課題を実施できていた 1月時点で実施されていた課題の件数は以下の表の通り件数 WORD EXCEL 入力練習合計 ② 操作解説やPC不具合などが発生しても被験者が自ら連絡し学生が遠隔操作などで対応する流れが実現できた例 IMが打てるけど読上げられないという質問があったが学生が画面共有で誤った画面を開いていることを確認音声で解説解決した 1月末までに学習者から得た質問内容の割合は以下の表の通り回数 Skype 操作方法 10 Office 不具合 1 PC本体について 2 割合 53% 5% 11% Outlook その他操作方法 1 5 5% 26% 質問件数が比較的多かったので視覚障害者向けのSkype for Business操作説明書 Excelファイルを作成した自立就労訓練のための学習支援システムの構築,

19 施設での遠隔支援の検証見つかった問題点 Skype for BusinessのIMで一部読上げが行われない本来カーソル移動すると通過した文字が読み上げられるがIMでは無音だった現在使用中の音声読み上げソフト PC-Talker では IMに非対応とわかったしかしシェア実用性が最も高いため使い続けたい現在の対処策ソフトを開発した高知システムに対応依頼した自立就労訓練のための学習支援システムの構築,

20 まとめと今後の課題まとめ支援施設から離れた場所に住む視覚障害者のため Office365を使ってパソコン操作の学習支援システムを構築した現在は実用化に向けた遠隔支援機能の検証を共同研究先と協力して行っているシステムのメリットおよび特徴遠隔地に派遣されるの時間を節約し学習者の学習時間をのばす機能は視覚障害者が就労後に実際使うツールで構成支援施設はOffice365と本研究で開発した補助アプリを導入するだけで良い今後の課題検証実験の範囲拡大被験者の母数を増やし被験者自宅でも遠隔支援実施 TILSへのシステム管理の移行現在は検証実験の規模拡大と引継ぎ書類を作成している要因はTILSが平成29年度より民間移譲され全国的な支援拠点となること位置に依らないシステムで支援の地域格差をなくす Office365の使用方法をはじめとする学習コンテンツの増強自立就労訓練のための学習支援システムの構築,

21 謝辞出典謝辞本研究はJSPS科研費15K01111の助成を受けたものである出典１厚生労働省社会障害保健福祉部平成23年身体障害児者(在宅)の全国推計数総務省統計局年12月1日参照２厚生労働省障害保健福祉部障害者雇用促進法の改正の概要厚生労働省年12月3日参照 3 視覚障害リハビリテーション視覚障害者の生活訓練実施機関の現状(2014), 日本ライトハウス年12月3日参照自立就労訓練のための学習支援システムの構築,

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