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1 日清オイリオグループ 2017~2020 年度 (4 カ年 ) 中期経営計画 年 3 月 28 日 日清オイリオグループ株式会社 代表取締役社長今村隆郎

2 当社グループの現状認識と現中期経営計画 (2014~2016 年度 ) の振返り 2 基幹事業である油脂事業の収益改善を中心とする将来のゆるぎない収益基盤の構築を基本方針とし 構造改革やグローバルな戦略展開により 3 期連続での増益となる見込み 億円 油脂 油糧 加工食品加工油脂ファインケミカル 6 22 年度別連結営業利益の推移 年度実績 2015 年度実績 2016 年度計画 事業当初の達成目標成果 油脂 油糧及び加工食品 加工油脂 ファインケミカル 国内油脂 ヘルシーフーズほか 安定的な収益計上 中鎖脂肪酸事業で新規事業とグローバルブランドを創造 国内油脂事業に次ぐ柱としての確実な収益拡大 高付加価値品の展開 汎用油カテゴリーの収益改善 コストダウンの実現など構造改革が進む 中鎖脂肪酸 (MCT) を活用した健康訴求商品の拡充 高齢 介護市場の開拓 ISF 大東カカオ T&C を中心とした成長へのグローバルな基盤の強化 事業規模の更なる拡大 中国における化粧品原グローバル化の進展料の販売拡大 課題 高齢化の進行など市場の変化に対応した事業構造の変革と成長市場での積極的な事業展開 これまでに構築したグローバルな基盤と当社独自の技術力を活用した海外事業の更なる拡大 国内油脂事業での付加価値品構成比率の向上による事業構造改革の継続 効率化の追求による製油競争力の維持 確保

3 OilliO Value Up 2020 経営ビジョンおよび基本方針 Globalization Technology Marketing 日清オイリオグループは 110 年にわたって培ってきた卓越した油脂に関する技術をもって お客さまのニーズや 課題を解決することで新たな価値を生み出し 市場を創造する 日清オイリオグループは 豊かな食卓の提案 人々の健康への貢献を通じて 企業価値の最大化を目指す 基本方針 事業構造改革を継承しつつ より成長路線に軸足を移す 健康とエネルギーを生むチカラ で社会に貢献するヘルスサイエンス事業 * をグローバルに拡大 成長戦略 グローバル化の加速に向けた投資拡大と拠点間の連携強化 業務用 加工用領域でのグループの総力を結集した戦略の展開 ホームユース領域におけるオイリオブランドの一層の強化と新たな市場の創造 マーケティング強化による新たな付加価値の追求 基盤強化策 製油構造変革 生産基盤強化 ESG( 環境 社会 ガバナンス ) を重視した経営の実践 * ヘルスサイエンス事業とは それぞれのライフステージで必要な 当社の技術力で開発したウェルネスの提案を通じ お客さまの健康とエネルギーを提供することにより社会に貢献する事業

4 OilliO Value Up 2020 経営目標 4 将来の成長に向けて 2020 年度に営業利益 130 億円以上 ROE7% 以上を実現する 営業利益 ROE EPS 成長率営業キャッシュフロー 2020 :130 億円以上 :7% 以上 :8%( 年平均 ) :500 億円 ( 累計 ) 2020 年 将来のあるべき姿 ROE:10% 以上 油脂の新たな価値創造と事業領域の拡大 グローバル企業としてのプレゼンス拡大 2019 年 2018 年 営業利益 :90 億円 ROE :5.0% ( 計画 ) 2016 年 2017 年 構造改革路線から成長路線へ 成長戦略のKPI ヘルスサイエンス事業の拡大 グローバル化の加速 業務用 加工用での成長加速 ホームユースの高収益化 中鎖脂肪酸の価値向上 : ヘルスサイエンス事業の売上高成長率 : 海外売上高成長率 : 業務用と加工用の利益成長率 : ホームユースの利益成長率 : 中鎖脂肪酸 (MCT) の認知率 油脂事業とシナジーのある新事業領域の獲得 製油構造変革 生産基盤強化 ESG( 環境 社会 ガバナンス ) を重視した経営の実践

5 セグメント別営業利益 年度 ( 計画 ) 130 億円 国内 +6 億円 年度 ( 計画 ) 90 億円 ファインケミカル 20 海外 +3 億円 ファインケミカル 11 加工油脂 49 国内 +3 億円 0 加工油脂 海外 +14 億円 47 油脂 油糧 加工食品 油脂 油糧ほか +9 億円 0 油脂 油糧 加工食品 ヘルスサイエンス +5 億円 油脂 油糧 加工食品事業では 国内の人口減少や TPP,FTA の影響を受ける厳しい経営環境にあるが 構造改革の継続と成長戦略により利益増を目指す 0 会計上のセグメントは 2017 年度から 油脂 油糧および加工食品 加工油脂 ファインケミカル とする

6 基本方針に基づく主要な戦略 6 健康とエネルギーを生むチカラ で社会に貢献するヘルスサイエンス事業をグローバルに拡大 項目 KPI 2020 年度目標 ヘルスサイエンス事業の拡大ヘルスサイエンス事業の売上高の成長率年平均 20% (2016 年度対比 205%) 特徴のある技術開発と技術を軸としたグローバルなコラボレーションなど社外リソースの活用によるスピード感のある事業拡大 ヘルスサイエンス事業とは お客さまの多様なライフステージにおける 健康とエネルギーを生むチカラ で社会に貢献し 当社がこれまでに培ってきた中鎖脂肪酸を基軸とする独自の油脂技術と油脂をおいしく食べやすく加工する技術に立脚した あらゆる事業部門が新たな価値を生み出す 当社グループの事業シナジーの核となる事業 セグメント製品 ( 例 ) 油脂 油糧および加工食品 加工油脂 [ 油脂製品 ] 健康オイル ( ヘルシーリセッタなど ) ココナッツオイル [ ウェルネス食品 ] エネプリン メモリオン MCT オイル / パウダーなど 中鎖脂肪酸油 (MCT) 結晶性油脂 ファインケミカル 中鎖脂肪酸油 (MCT) 当社グループの国内外の既存の組織 チャネルを有効活用して展開

7 基本方針に基づく主要な戦略 7 グローバル化の加速に向けた投資拡大と拠点間の連携強化 項目 KPI 2020 年度目標 グローバル化の加速海外売上高の成長率年平均 7% (2016 年度対比 132%) 加工油脂事業での東南アジア展開を中心とした海外プラットフォームの拡大と拠点間連携の深化 化粧品原料事業での東アジアにおける深耕と欧州 米州における新市場開拓 ISF 社 ( マレーシア ) マレーシアの拠点を起点としたグローバルなチョコレート 菓子市場へのサプライチェーンの構築 日清奥利友 ( 上海 ) 国際貿易有限公司 ( 中国 ) IQL 社 ( スペイン ) 最新式の設備を導入した R&D センターを開設 中国や欧州の拠点を活用した化粧品原料事業における大手化粧品メーカーなどのユーザーとのコミュニケーション力 提案力の強化 INDOAGRI DAITOCACAO 社 ( インドネシア ) サリムグループとのチョコレート事業の合弁契約締結 中国でのユーザー向け説明会の様子 高品質な化粧品用途の油脂 ヘルスサイエンス事業の拡大やグローバル化の加速には M&A や提携など外部リソースの活用を積極的に検討する

8 基本方針に基づく主要な戦略 8 業務用 加工用領域でのグループの総力を結集した戦略の展開 項目 KPI 2020 年度目標 業務用 加工用での成長加速業務用と加工用の売上利益 * の成長率年平均 2% (2016 年度対比 110%) 中食 外食領域でのニーズ協働発掘型営業の推進による販売の深耕と拡大 ユーザーサポート機能の強化 浸透による業務用 加工用領域での提案力向上と新規顧客獲得 * 売上利益 : 売上高から売上原価及び販売費を差し引いた利益 ニーズ協働発掘型営業 バックインボックス ピロー包装 油切れが良い 油の酸化を抑えて長く使える 女性や高齢者でもレストランの厨房で作業しやすい包装資材 中食 外食領域では お客さまのニーズを協働で発掘し その解決方法を提案 扱いやすくゴミも少ない包装資材の提案

9 基本方針に基づく主要な戦略 9 ホームユース領域におけるオイリオブランドの一層の強化と新たな市場の創造 項目 KPI 2020 年度目標 ホームユースの高収益化ホームユースの売上利益の成長率年平均 3% (2016 年度対比 114%) 商品ラインナップの高収益商品へのシフトとトップポジションの更なる追求によるブランド力強化 油脂の新しい使い方 簡便的においしく油脂を摂ることができる加工食品の提案による市場創造 かけるオイルシリーズ オリーフ 香るスムーシ ート レッシンク BOSCO CAFE 鮮度のオイル ( フレッシュキーフ ホ トル ) EXV オリーブオイルと野菜を使用したスムージー感覚のドレッシング 価値の高いオイルを 手軽 に 生食 で楽しめる加工商品のラインナップを強化

10 基本方針に基づく主要な戦略 10 マーケティング強化による新たな付加価値の追求 項目 KPI 2020 年度目標 中鎖脂肪酸の価値向上中鎖脂肪酸 (MCT) の認知率 50% (2016 年度 24%) ニーズ協働発掘型の商品 用途開発およびスピード感のある商品展開力の発揮 中鎖脂肪酸をキー素材とする高付加価値商品の戦略的ブランディング 中鎖脂肪酸 MCT 乳幼児から高齢者まで ライフステージごとに多くの人々の健康をサポートするスーパーエナジー 中鎖脂肪酸 鈴鹿市での産学官連携による中鎖脂肪酸を活用した健康寿命延伸の取組み リハビリテーションセンターの食事に中鎖脂肪酸を活用 サイバーダイン社のロボットスーツを活用したリハビリテーションプログラムで中鎖脂肪酸を活用 中鎖脂肪酸をアスリートの筋力 持久力向上に提案 横浜 F マリノスのユースチームへのリセッタを活用した栄養サポート

11 基本方針に基づく主要な戦略 11 基盤強化 項目 KPI 2020 年度目標 事業構造改革プロセス変革によるコストダウン 20 億円以上 製油構造変革 生産基盤強化 AI, IoT を含めた生産技術強化による徹底したコストダウンと 市場や事業構造の変化に適応した生産体制の再構築 製油競争力の確保と油脂加工生産技術深化による油脂販売基盤の強化 ESG( 環境 社会 ガバナンス ) を重視した経営の実践 環境経営 透明性のある経営の実践 従業員の健康づくり を経営の重要テーマとする健康経営への積極的な取組み 働き方改革による生産性の向上 働き方改革 主要な拠点のオフィスのフリーアドレス化 ペーパーレス化を完了 更なる生産性向上へ

12 中鎖脂肪酸を基軸とした技術によるヘルスサイエンス事業の広がり 12 中鎖脂肪酸 MCT 広がり続ける中鎖脂肪酸の可能性に対して 40 年以上にわたる研究成果に基づく当社の技術力を活用し 様々な使い方を提案 摂取しやすい食品として商品化する 中鎖脂肪酸からケトン体が効率的に作られる クッキングオイルとして手軽に 新たな広がり アルツハイマー型認知症やがんの食事療法 アスリートの筋力や持久力アップに 術後などの特定用途 生活習慣病への利用 ( 一般食品として ) 体に脂肪がつきにくい ( ヘルシーリセッタ ) 高齢者のエネルギー補給 疾病 疾患への利用 ( 食事療法として ) 手術後や未熟児の栄養補給 てんかんの改善 1960 年代 1990 年代 2000 年代 中鎖脂肪酸を家庭でのクッキングオイルとして提供 中鎖脂肪酸を多様なライフステージのお客さまに手軽にお届けする商品群

13 中鎖脂肪酸を基軸とした技術によるヘルスサイエンス事業の広がり 13 中鎖脂肪酸 MCT 認知症やその他記憶障害の方が中鎖脂肪酸油を摂取した時に得られた改善効果 アルツハイマー型認知症患者の生活の質 / クオリティ オブ ライフ (QOL) を改善 記憶力 認識力の改善 ふるまい 会話力 言動能力の改善 失っていた活気の取戻しなど 中鎖脂肪酸は 脳のエネルギーになるケトン体を効率的に作り出すことができる 結晶性油脂 油脂を食べやすく加工するための技術の事例 特定の条件を整えることで油脂を 従来の粉末油脂とは 全く異なる特性を持つ油脂に加工する当社独自の技術 ( 特許申請済み ) 結晶性油脂は 多様な食品に応用が可能なため 油脂の活用範囲が広がり また 油脂の摂取量を増やすことができる 水やジュースと油脂を乳化したペーストや食品の表面をコーティングして離水を防止するなど 様々な用途で活用できる

14 財務戦略 14 ROE を重視した資本効率性と財務健全性の最適バランスを取りながら 企業価値向上を追求する 利益成長の成果を株主に適切に還元するために 配当性向を 30% 程度とすることを方針とする 営業及び投資キャッシュフロー 回収 営業キャッシュフロー 億円 ( 累計 ) 投資 設備投資と M&A などの事業投資を営業キャッシュフローの範囲内とすることを方針とする ただし 大型の M&A などの事業投資案件が発生した場合は 手元資金の活用や新規調達により対応する 設備投資および事業投資 500 億円 ( 累計 ) 株主還元 設備投資については 投資の採算や必要性を個別に判断し 加工油脂事業 ファインケミカル事業の能力増強投資や国内工場の競争力確保 効率化投資を中心に行う M&A などの事業投資については シナジー効果を考慮して 積極的に進める 設備投資および事業投資の合計で 500 億円程度の計画 30% 程度の配当性向を方針とし 安定的に行う 総還元性向と資本効率性向上を意識し 株価水準などの環境を考慮して 機動的に自社株取得を行う

15 経営目標および KPI 15 経営目標 項目経営目標 2020 年度目標 事業の収益性営業利益額 130 億円 経営の効率性 ROE< 自己資本利益率 > 7% 成長性 EPS<1 株当たり親会社株主利益 > 年平均成長率 8% キャッシュフローの確保営業キャッシュフローの 4 年間累計額累計 500 億円 KPI 項目 KPI 2020 年度目標 ヘルスサイエンス事業の拡大ヘルスサイエンス事業の売上高の成長率年平均 20% (2016 年度対比 205%) グローバル化の加速海外売上高の成長率 ( 為替の影響は除く ) 年平均 7% (2016 年度対比 132%) 業務用 加工用での成長加速業務用と加工用の売上利益の成長率年平均 2% (2016 年度対比 110%) ホームユースの高収益化ホームユースの売上利益の成長率年平均 3% (2016 年度対比 114%) 中鎖脂肪酸の価値向上中鎖脂肪酸 (MCT) の認知率 50% (2016 年度 24%) 事業構造改革プロセス変革によるコストダウン 20 億円以上

16 本資料に記載される将来に関する一切の記載は 現在において入手可能な情報に基づく前提 将来の予測 推計を含んでおり 今後 様々な要因により 実際の施策 業績と異なる可能性があります