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ぜんぺいさんきち
5 years ago
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1 資料 -6 長崎における地震と津波の可能性について平成 23 年 3 月県庁舎基本構想策定室

消防組織法 ) など警察本部の機能被災者の捜索救出救助地域住民の誘導交通規制や避難路緊急輸送路の確保被災地の治安の確保警察庁他県警察への応援要請 ( 警察法 ) など県職員の災害対策本部要員阪神

2 現庁舎の課題 ( 防災拠点施設としての機能確保 ) 耐震診断 ( 県庁舎 : 平成 16 年実施警察本部庁舎 : 平成 19 年実施 ) 現在の県庁舎と警察本部庁舎は震度 6 強の地震で庁舎全体が倒壊崩壊の可能性が高い災害活動の司令塔機能災害発生時には県庁と警察本部が災害活動の司令塔になる知事の機能災害対策本部長災害対策本部での意思決定自衛隊への災害派遣要請 ( 自衛隊法 ) 消防への広域応援要請 ( 消防組織法 ) など警察本部の機能被災者の捜索救出救助地域住民の誘導交通規制や避難路緊急輸送路の確保被災地の治安の確保警察庁他県警察への応援要請 ( 警察法 ) など県職員の災害対策本部要員阪神淡路大震災約 3,500 人被害情報収集災害救助の司令塔 ( 自衛隊消防警察等との活動調整等 ) 救援物資等の緊急輸送電気ガス水道電話等のライフラインの早期復旧被災者の住宅対策 ( 仮設住宅の建設等 ) など 1

3 災害で県が果たすべき責務 ( 阪神淡路大震災の例 ) 初動復旧復興自衛隊への派遣要請阪神淡路大震災時 ( 平成 7 年 1 月 17 日 ) 地震発生 5:46 兵庫県からの要請 10:00 県災害対策本部の設置災害対策要員と作業スペースの確保阪神淡路大震災時の災害対策要員約 3,500 人仮設住宅の建設県が設置し市町村が管理阪神淡路大震災時 48,300 戸うち約 3 万戸は 2 月 9 日までに発注し 3 月末までに完成阪神淡路大震災復興計画 10 年間 17 兆円 ( 実績 16 兆 3 千億円 ) 市町村知事自衛隊災害対策基本法 68 条の 2 自衛隊法 83 条仮設住宅の建設状況 ( 単位 : 戸 ) 神戸市 29,178 尼崎市 2,218 西宮市 4,901 芦屋市 2,900 伊丹市 660 宝塚市 1,554 川西三田猪名川 912 明石市 850 播磨地区 2,368 淡路島 1,673 大阪府 1,070 計 48,300 2

4 他県における災害の状況倒壊した家屋 ( 平成 17 年福岡県西方沖地震玄海島 ) 崩壊したビル ( 平成 7 年阪神淡路大震災 ) 自衛隊による救助 ( 平成 7 年阪神淡路大震災 ) 消防による救助 ( 平成 20 年岩手宮城内陸地震 ) 3

この海洋プレートの沈み込みとそれに伴う陸地の圧縮により日本各地でさまざまな地震が発生 (1) プレート型地震 (2) 活断層型地震北海道南西沖地震の震源と想定されるプレート境界政府の地震調査研究推進本部において

5 長崎における地震の発生の可能性 1 地震発生のメカニズムについて地震は断層運動によって起こり大きく次の 2 タイプに分類される (1) プレート型地震 ( プレート境界で発生する地震プレート内で発生する地震 ) (2) 活断層型地震 ( 内陸部の活断層を震源とする地震 ) 太平洋側で海洋プレートが陸のプレートの下に沈み込んでいるため日本列島には東 - 西方向ないし南東 - 北西方向に強い圧縮の力がかかっているこの海洋プレートの沈み込みとそれに伴う陸地の圧縮により日本各地でさまざまな地震が発生 (1) プレート型地震 (2) 活断層型地震北海道南西沖地震の震源と想定されるプレート境界政府の地震調査研究推進本部において全国の主要な98 断層帯について活動度を評価今回の地震の震源と想定されるプレート境界東南海地震の震源になると想定されるプレート境界津波の発生黒線が活断層内閣府防災情報のページ地震対策我が国の地震対策の概要より抜粋 4

長崎における地震の発生の可能性 2 長崎県で想定される地震 ( 活断層型地震 )

強を長崎市の想定震度としている ( 震源となる活断層の位置 ) 長崎市の震度予測震度

6 長崎における地震の発生の可能性 2 長崎県で想定される地震 ( 活断層型地震 ) 予想震度について長崎県地震等防災アセスメント報告書 (H18 年 3 月 ) は県内の活断層調査の結果に基づいてそのすべての地震を想定して震度予測をしている同報告書では確認されていない長崎市直下の活断層を想定した震度である震度 6 強を長崎市の想定震度としている ( 震源となる活断層の位置 ) 長崎市の震度予測震度 6 強長崎県地震等防災アセスメント調査委員会報告書長崎県の防災対策長崎県危機管理防災課より抜粋 5

長崎における津波の発生の可能性長崎県で想定される津波 (1) 過去に長崎で発生した津波について宝永地震 (1707 年 ) 波高 1m 程度チリ沖地震 (1960 年 ) 波高 1.15m 東北地方太平洋沖地震 (2011 年 ) 波高 0.8m (2) 津波予測について長崎県地震等防災アセスメント報告では長崎市の津波高を 0.

7 長崎における津波の発生の可能性長崎県で想定される津波 (1) 過去に長崎で発生した津波について宝永地震 (1707 年 ) 波高 1m 程度チリ沖地震 (1960 年 ) 波高 1.15m 東北地方太平洋沖地震 (2011 年 ) 波高 0.8m (2) 津波予測について長崎県地震等防災アセスメント報告では長崎市の津波高を 0.39m と予測している内閣府中央防災会議の東南海南海地震に関する報告では長崎市の津波高は 0m から 1m と予測している予測津波高長崎市 ( 長崎湾側 ) 津波高 0.39m 長崎県地震等防災アセスメント調査委員会報告書より抜粋長崎市 ( 長崎湾側 ) 0-1m 東南海南海地震に関する報告内閣府中央防災会議東南海南海地震等に関する専門調査会 ) より抜粋 ) 6

8 長崎における地震と津波の発生の可能性東北地方太平洋沖地震発生後下記の専門家に再確認した結果京都大学防災研究所井合進教授埼玉大学地圏科学研究センター桑野二郎教授長崎大学工学部高橋和雄教授 ( 長崎県地震等防災アセスメント調査委員会委員長 ) 同夛田彰秀教授 (1) 大津波について東北地方太平洋沖地震 (H23 年 3 月 11 日 ) はプレート型地震であるため大津波が発生した長崎県で想定されている地震は活断層型地震であることから大きな津波を引き起こす可能性はない (2) 予想震度について長崎県地震防災アセスメント調査報告 (H18 年 3 月 ) は県内の活断層調査の結果に基づいてそのすべての地震を想定して震度予測をしており今回のプレート型地震の発生により発生が予想される県内各地の想定震度を見直す必要はないこの結果については平成 23 年 3 月 17 日の県議会県庁舎整備特別委員会に報告し併せて長崎大学高橋和雄教授から参考人として意見を伺い長崎魚市跡地の安全性が再確認された 7

9 長崎魚市跡地の地震対策新庁舎の耐震性について昭和 56 年に改正された建築基準法では震度 6 強又は震度 7 の地震が発生した場合に倒壊又は崩壊しない耐震基準となっており全ての建物はこの基準を満たす必要がある新庁舎はさらに建築基準法で定める力の 1.5 倍の力に耐えうる設計とし設備等も最高レベルの耐震性能を確保することとしている上記から震度 6 強又は震度 7 の大地震が発生した場合でも何ら補修せず庁舎を使用でき災害対策等業務の継続が可能であり防災拠点施設の機能を十分発揮可能基礎工事と液状化対策工事のイメージ図砂杭地表面から -20m に支持地盤があり一般的な杭基礎工事で耐震性は十分確保できる液状化についても適切な対策工事により地震時の安全性は十分確保できる一定の深さまで砂杭による地盤改良を実施 ( 長崎魚市跡地の場合最大で深さ13m 程度で可 ) 支持地盤 ( 現在の地表面から約 20m と浅い ) 基礎杭 8

長崎魚市跡地の津波高潮対策岸壁の高さは過去の最大潮位より約 70cm 高く十分な安全性を確保できるさらに敷地地盤を 1~2m 程度嵩上げし津波あびきや地球温暖化による海面上昇にも対応可能岸壁の高さと過去の最大潮位岸壁庁舎約 70cm 地盤の嵩上げ (1~2m)

10 長崎魚市跡地の津波高潮対策岸壁の高さは過去の最大潮位より約 70cm 高く十分な安全性を確保できるさらに敷地地盤を 1~2m 程度嵩上げし津波あびきや地球温暖化による海面上昇にも対応可能岸壁の高さと過去の最大潮位岸壁庁舎約 70cm 地盤の嵩上げ (1~2m) 岸壁の高さ (+4.2m) 過去の最大潮位 (+3.52m) (+1.43m) 基準海面 (0m) ( 潮位表基準面 ) 過去の最大潮位 (+2.09m) 東京湾平均海面 (TP) (0m) 岸壁の高さは南西角の親水広場部分では他よりも 50cm 低いがすぐ陸側で他と同じ高さとなっている 9

A=20.2ha 国道 202 号 (S61 整備 : 県 ) 雨水渠整備排水区域 A=15.

11 長崎魚市跡地周辺の洪水対策長崎大水害 ( 昭和 57 年 ) 後の雨水渠の整備により長崎駅前に流れ込む雨水は 1/4 に減少長崎駅前周辺の排水整備 < 長崎大水害当時 > < 長崎大水害以降の整備 > 国道 202 号雨水が国道排水へ流入する区域 A=20.2ha 国道 202 号 (S61 整備 : 県 ) 雨水渠整備排水区域 A=15.1ha 雨水渠既設排水設備 (S61 整備 : 長崎市 ) これらの検討により魚市跡地の安全性を確認し県議会の意見書では建設場所は魚市跡地とするとされた 10

12 長崎駅周辺のまちづくり事業の進捗稲佐橋旭大都市計画道路浦上川線浦上川県庁舎建設予定地西口駅前広場専用道路歩行者連続立体交差事業橋( 都 ) ( 都 ) 浦上川線旭大橋線新駅舎長崎駅は約 150m 移動東口駅前広場 ( 都 ) トランシットモ - ル線新幹線計画新幹線計画新幹線計画国道 202 号多目的広場国道 202 号長崎駅周辺区画整理事業長崎駅周辺の整備イメージ新駅舎は平成 29 年春に完成予定 11

13 庁舎等の配置浦上川新駅舎歩行者の動線車の動線 N 行政棟議会棟まとまった空地屋上広場 ( 下部駐車場 ) 警察棟都市計画道路浦上川線防災緑地五島町女神大橋への眺望耐震岸壁土地利用のイメージ図出島水辺の森公園松ヶ枝等へのアクセス確保 12

14 庁舎等のイメージ議会棟 (4 階建て ) 行政棟 (16 階建て ) 警察棟 (7 階建て ) 元船町側からのイメージ 13

15 県庁舎整備基本構想基本理念と基本方針基本理念県民とともに新しい時代を切り拓く庁舎基本方針 1 県民生活の安全安心を支える庁舎災害対策本部等を集約した危機管理防災センター ( 仮称 ) の整備屋上ヘリポートの設置災害時のエントランスホールの活用 ( 一時的な避難医療活動の場所 ) 警察特殊施設の充実 ( 通信指令室交通管制センター科学捜査研究所等 ) 2 県民サービス向上のための機能的で新時代環境共生型の庁舎コンパクトで低コストな庁舎華美な装飾や地下駐車場は設けない行政棟と議会棟でのエントランスホールの共用や会議室の相互利用等執務室のオープンフロアー化執務室や打合せスペース等の効率的な配置部局間の連携強化による県民サービスの向上県民とのコミュニケーションの向上低炭素社会の実現のための最先端の取り組み 3 県民に優しく県民が親しみを感じる庁舎防災緑地や敷地内空地の活用による公園的な空間の整備県民協働会議室の整備会議室等の県民への開放エントランスホール展望施設喫茶室食堂の県民への開放総合的な情報発信県民の県政参画のための県民情報センター ( 仮称 ) の設置 14

16 県民生活の安全安心を支える庁舎行政棟警察棟防災対策室のイメージ防災対策室通信指令室屋上ヘリポート交通管制センター 15

17 新時代環境共生型の庁舎太陽光発電グリーン庁舎のイメージ ( 国土交通省のホームページより ) 16

18 県民が親しみを感じる庁舎庁舎の敷地の公園的な空間エントランスホール県民情報センター ( 仮称 ) 17

19 職員議員 1 人あたりの床面積共用部分を含む庁舎の規模事業費と財源区分行政議会警察現況 16.5 m m m2 九州他県平均 25.3 m m m2 長崎県構想案 24.5 m m m2 庁舎の規模現況長崎県構想行政棟 35,114 m2 約 49,000 m2 議会棟 3,260 m2 約 6,500 m2 警察棟 15,319 m2 約 20,000 m2 計 53,693 m2 約 75,500 m2 駐車場約 450 台 ( うち来庁者用約 200 台 ) 事業費財源コンパクトで低コストな庁舎最近建設された他県庁舎の状況建設費約 298 億円 ~ 約 347 億円関連経費約 40 億円 ( 引越し現庁舎の解体等 ) 計約 338 億円 ~ 約 387 億円建設単価約 36 万円 / m2 ~ 約 42 万円 / m2 県庁舎建設整備基金 ( 数年後の見込額 ) 約 375 億円 ( 県民一人あたり約 2 万 6 千円 ) 国庫補助金約 10 億円 ~ 約 20 億円名年度延床面積事業費栃木県 ( 約 202 万人 ) H19 77,876 m2約 523 億円石川県 ( 約 117 万人 ) H14 105,554 m2約 563 億円鹿児島県 ( 約 175 万人 ) 長崎県構想 ( 約 148 万人 ) H8 115,355 m2約 606 億円 75,500 m2 約 338 億円 ~ 約 387 億円最近建設された他県 (3 県 ) の建設単価の平均約 45 万円 / m2 ( ) 内は平成 17 年国勢調査による各県の人口栃木県は行政棟議会棟のみ建設約 385 億円 ~ 約 395 億円基金と国庫補助金の範囲内で実現可能県 18

20 事業の進め方スケジュール区分 23 年度 24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度全体約 5 年 3 箇月基本設計実施設計 ( 約 1 年 8 箇月 ) 建設工事等建設工事 ( 約 2 年 6 箇月 ) 外構工事 ( 約 1 年 2 箇月 ) 事業手法設計建設維持管理を個別に発注する従来方式で実施県庁舎建設に要する財源として県庁舎建設整備基金があり民間での資金調達が必要ないことまた準備期間に 2 年程度を要することなどから PFI 方式はとらない WTO 政府調達協定により県内企業に限定できない工事もあるが発注方法について最大限の工夫を行うことで県内企業の受注機会の確保や県内産資材の使用促進を図り県内への経済波及効果を高める建設費を 370 億円と想定した場合の経済波及効果はその 1.69 倍の約 625 億円が見込まれる 19

1) 庁舎位置の中心性建設候補地の評価比較添付資料 1 人口重心との位置関係候補地 1 現庁舎敷地直線距離 250m 直線距離 1.4Km 候補地 2 都市広場直線距離 1.3Km 候補地 3 鳥栖スタジアム第 4 駐車場この地図は国地理院の電地形図を使したものです 1

1) 庁舎位置の中心性建設候補地の評価比較添付資料 1 人口重心との位置関係候補地 1 現庁舎敷地直線距離 250m 直線距離 1.4Km 候補地 2 都市広場直線距離 1.3Km 候補地 3 鳥栖スタジアム第 4 駐車場この地図は国地理院の電地形図を使したものです 1 1) 庁舎位置の中心性建設候補地の評価比較添付資料 1 人口重心との位置関係候補地 1 現庁舎敷地直線距離 250m 直線距離 1.4Km 候補地 2 直線距離 1.3Km 候補地 3 鳥栖スタジアム第 4 駐車場この地図は国地理院の電地形図を使したものです 1 2) 公共交通機関によるアクセス性建設候補地の評価比較添付資料 2 候補地 1 現庁舎敷地鳥栖駅から 1.8km バス停