目次 1. なぜ今再び 有機 EL なのか?... 3 iphone の有機 EL パネル採用報道がきっかけ... 3 供給能力拡大加速へ 3 大勢力の それぞれの事情... 5 需要は 後からついてくる? 設備投資見通し : 山は高く ピークは先か? 最新動向と製造面

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1 ジャパン テック : ディスプレイ技術 < 業界アップデート > 有機 EL はバブルか救世主か? 設備投資はスマホを全て有機 EL へ置き換える勢いへ再加速 材料 / 製法のブレークスルーではなく セットメーカー / 国家の事情が背景 バブルか救世主へ昇華かの判断は時期尚早も 変化への挑戦始まる Action and catalysts 有機 EL ブームが到来している 弊社では (1) なぜ今再び 有機 EL なのか (2) 最 新動向と製造面での 3 つの鍵 (3) 有機 EL の基礎と現状認識 (4) 個別関連企業 の動向 の 4 つの章立てで 関連セクターアナリストとクロスセクターで調査 / 分析 / 需 要予想を行った 結論としては 今回のブームでは 小型パネルが全て有機 EL に置き換えられるほど の勢いで設備投資は実施される公算が大きいことから 株式市場が想定しているより もピークは高く 長期に渡って設備投資が継続する可能性が高いと考えられ 製造 装置 マスクメーカーや関連部材メーカーにポジティブだろう 一方パネルメーカー ではサムスンが圧倒的に優位だが 最終的な勝敗を占うのは時期尚早であろう Pros and Cons on the Change 有機 EL 投資 / 普及が加速する際の恩恵銘柄は 出光興産 日本写真印刷 大日本 印刷 SCREEN ホールディングス キヤノンなど 有機 EL/ 液晶の高度化のいずれ でも恩恵享受するのはニコンなど 2016 年 6 月 27 日株式調査部 民生用エレクトロニクス / 精密機器シニアアナリスト 桂竜輔 半導体製造装置シニアアナリスト 嶋田幸彦 諸製造シニアアナリスト 岡芹弘幸 電子部品シニアアナリスト 渡邉洋治 業種格付け民生用エレクトロニクス電子部品精密機器化学 繊維石油諸製造半導体製造装置 化学 繊維シニアアナリスト 竹内忍 石油シニアアナリスト 塩田英俊 半導体製造装置 / 電子部品アナリスト 伴明泰 民生用エレクトロニクス / 精密機器アナリスト 花屋武 中立中立弱気中立強気中立中立 大日本印刷は現行主流である蒸着方式のメタルマスクで 90% 程度の高シェアを持ち営業増益に寄与している 一方で凸版印刷は事業展開に遅れをとっている 出光興産は有機 EL 発光材料をフルラインアップで手掛ける数少ない総合有機 EL 材料メーカーで 世界トップシェア 有機 EL 材料の中では 競合の少なく収益性が高い青色蛍光材や電子輸送材を得意としており 有機 EL 普及で恩恵を受けよう フィルムにおいては LCD から有機 EL へのシフトによる偏光フィルム使用枚数が減少 (2 枚 1 枚 ) その点では既にハイエンドスマホ向けで高シェアを有する日東電工にはネガティブ アウトセル方式でフォトリソ工法タッチパネルを有する日本写真印刷がポジティブとみる 有機 EL フレキシブル化 では TSP と偏向フィルムの両製品を手掛ける住友化学が商機をつかむポテンシャルを秘めると考える FPD 露光装置においてはニコンとキヤノンでシェアを二分 ニコンは中小型高精細対応品で高シェア 一方キヤノンは子会社のキヤノントッキが手掛ける有機 EL 用真空蒸着装置での G6 ハーフ量産機での主要サプライヤーであり 露光機もセットで拡販することが可能と考えられる FPD 露光装置と組み合わせて使用されるコータ デベロッパにおいて高シェアを握るのは SCREEN HD パネルメーカーでは JDI シャープの有機 EL に投下できるリソースは限定的であり 当面はコスト増要因とみる 非カバレッジ銘柄では 平田機工 ブイ テクノロジー レーザーテック エスケーエレクトロニクスを取り上げている SMBC NIKKO CAPITAL MARKETS LTD SMBC NIKKO SECURITIES AMERICA, INC SMBC 日興証券株式会社 SMBC 日興証券およびその関連会社は本レポートでカバーされている企業と取引を行っている または今後行う可能性があります 従いまして投資家の皆様は本レポートの客観性に影響を及ぼす利益相反が弊社に存在する可能性があることをご認識ください 本レポートはあくまで投資を決定する上での材料の一つとお考えください アナリスト認証および米国外のアナリストの開示事項を含む重要な開示事項は末尾の補足をご参照ください

2 目次 1. なぜ今再び 有機 EL なのか?... 3 iphone の有機 EL パネル採用報道がきっかけ... 3 供給能力拡大加速へ 3 大勢力の それぞれの事情... 5 需要は 後からついてくる? 設備投資見通し : 山は高く ピークは先か? 最新動向と製造面での 3 つの鍵 リアル RGB/400ppi/ フレキシブル を目指す? (1) 蒸着装置 : キヤノントッキの装置概要 / 生産能力と他社動向 (2) マスク : 大日本印刷の技術と 今後の可能性 (3) 封止 : フレキ化での挑戦 屈曲耐性確保のために 光学フィルム センサーの統合が始まる 有機 EL とは? 基礎と現状認識 発光原理と材料 液晶との比較 : 変わるもの と 変わらない もの 材料メーカーの顔ぶれに大きな変化はない 個別関連企業の動向 ジャパンディスプレイ (6740) シャープ (6753) キヤノン (7751) ニコン (7731) SCREEN ホールディングス (7735) 大日本印刷 (7912) 凸版印刷 (7911) 日本写真印刷 (7915) 日東電工 (6988) 住友化学 (4005) その他関連銘柄 ( 化学セクター ) 出光興産 (5019) 非カバレッジ銘柄 ( 国内企業 ) 平田機工 (6258): 真空チャンバーを製造受託 ブイ テクノロジー (7717): ハイブリッドマスクを展開 レーザーテック (6920): 大型マスク欠陥検査装置の雄 エスケーエレクトロニクス (6677): フォトマスク製販ピュアプレイヤー 非カバレッジ銘柄 ( 中国企業 ) Tianma Micro-electronics (000050) : 中国中小型パネルメーカーの雄 BOE Technology Group (000725): 中国最大手パネル投資の主役 China Star ( 非上場 ):TCL グループ傘下の液晶パネルメーカー 補足資料 / 51 ジャパン テック : ディスプレイ技術 SMBC 日興証券株式会社

3 1. なぜ今再び 有機 EL なのか? iphone の有機 EL パネル採用報道がきっかけ 供給能力の増強局面入り 需給の議論はその先か 供給能力増強の山は想定 以上に高く期間は長い? 2015 年秋頃より再び 何度目かの有機 EL(OLED:Organic light-emitting diode) ブームが到来してい る きっかけは米 Apple が 2017 年 /2018 年発売の iphone 新モデルで有機 EL を採用するとの報道に より 日韓台中のパネルメーカー / 装置メーカー / 材料メーカーが一斉に動き出したことにある 以来 株式市場では関連銘柄について何度となく注目され 銘柄によっては既にバリュエーションからピークアウトの議論がなされるなど 何度か期待を織り込みつつも一方で現実の受注 / 業績動向も注視する局面が繰り返されている 弊社では最新動向を常に追いかけつつ その影響についてフォローしているが 前提条件は刻一刻と変化しており 最終的にどの様なかたちで着地するかは予断を許さない ただ現状ではボトルネックと想定されていた要素も徐々に解消されつつある 当初弊社が想定してきたよりも全体での設備投資規模は大きく膨らむ可能性が高まりつつあることから 関連業界の受注 / 売上 / 収益は現状の株式市場の期待値を上回って推移する可能性があると弊社では考える 図表 1. 情報合戦の中で 日系装置メーカー / 材料メーカー / パネルメーカーが突き動かされる有機 EL に関する主な報道市場動向 韓国パネルメーカーが液晶から有機 EL にシフトするのは液晶パネルで中国勢が急速に台頭している為 中国大手 4 社の総投資額は今後 3 年間で 3 兆円に上る 中国勢の生産増強に対し 世界のスマホ市場は伸び悩み気味 供給過剰に陥ることで液晶パネルの価格下落は不可避韓国政府の動向 サムスン電子/LG ディスプレイ両社を支援 産業通商資源省は 2015 年 11 月 27 日新工場支援チームを編成 研究開発投資に対する税控除や生産設備の輸入関税免除などを実施韓国 LG ディスプレイの動向 中小型液晶パネル最大手の韓国 LG ディスプレイが スマホやテレビ向けの有機 EL パネルの先端工場に 10 兆ウォン ( 約 1 兆 700 億円 ) 投じると 2015 年 11 月 27 日正式発表 LG ディスプレイは 韓国北西部の披州 ( パジュ ) で有機 EL パネルの新工場を建設 同工場は 2018 年上半期に稼働する予定 巨額投資の背景には 米 Apple が 18 年発売の iphone の新モデルに有機 EL パネルを採用するため韓国サムスン電子の動向 自社のスマホに有機 EL パネルを搭載 既にスマホ向けの有機 EL パネルを量産しており Apple と納入を交渉開始日本企業の動向 日本のパネル産業は競争条件が異なる消耗戦を強いられてきた 有機 EL では韓国勢に先行を許している パネルの製造装置や部材での技術蓄積でみれば日本はまだ優位を保つ 日の丸連合 が一丸となれるかどうかが 巻き返しのカギ出所 : 各社 HP 各種報道を基に SMBC 日興証券作成 3 / 51 ジャパン テック : ディスプレイ技術 SMBC 日興証券株式会社

4 飽和状態の中で 破壊的技術 の登場を欲する企業と国家 ( と株式市場 ) 現実の最終需要は弱い という不安材料 一方 最終需要の主要テックハードウエアの動向は停滞感が継続している 弊社では四半期毎に主要セット台数実績並びに見通しを予想 / 発表しているが 2016 年 5 月 27 日付レポートジャパン テック : 主要セット台数前提見直しでもセット台数見通しをもう一段下方修正するなど 汎用機器を中心としたテックハードウエアの見通しは厳しい 株式市場でもこの最終需要の弱さを実感している中で 年初来の投資家との議論の中では 供給過剰リスクを懸念する声が圧倒的多数であった 従来通りの循環的な需給の議論で足元の有機 EL 投資ブームを捉える傾向が強く 依然として慎重派が主流であると弊社では考えている 弊社としてもこの何度目かの有機 EL 投資ブームの調査 / 分析を進める過程で (1) 有機 EL の製法や材料において大きなブレークスルーが実現したことが発端ではないこと (2) 現実的に事業として成立し 量産できているのはサムスン 1 社であること (3) 液晶の進化系が比較優位を維持 / 拡大させる余地も残っていることから 最終需要でどれだけ液晶から有機 EL に置き換えられていくかの議論は時期尚早であると考えていること などから 今回のブームも持続性についてはこれまではやや懐疑的なスタンスであった しかしながら (1) キャッシュコストで液晶に対して比較優位の目途が現実的に見え始め (2) 薄型化 / フレキ化などへの発展で 潜在需要の上限がスマホの 14 億 ~15 億台にとどまらず その 2~3 倍の 30 億 ~45 億台分 場合によってはそれ以上の面積拡大も中期で描けること (3) 蒸着装置やマスクなど ボトルネック解消が進む目処がつき始めた模様であること などから 需給サイクルの議論を超えた次元で スマホを全て有機 EL に置き換えるかそれ以上の勢いで設備投資が加速する動きが始まった 逆説的だが 閉塞感が強まっている現状があるからこそ この飽和状態を打破するための Disruptive Technology( 破壊的技術 ) を求める機運がセットメーカーや国家でも生まれつつあると考えている 図表 2. 向こう 3 年は 右肩下がりを覚悟する局面と予想 主要セット台数の世界総出荷台数の実績及び見通し (2008 年 ~2018 年予 ) 3,000 2,500 2,000 1,500 1, Smartphone Feature phone Desktop PC Notebook PC Tablet PC TV Interchangable lens camera Compact camera YoY (mn) 30% 25% 20% 15% 10% 5% 0% -5% E 2017E 2018E -10% 注 : 実績は Mobile Phone は Gartner PC/TabletPC は Gartner/IDC TV は IDC DSC は CIPA 及び SMBC 日興証券推定出所 : グラフはガートナー リサーチ IDC CIPA に基づき SMBC 日興証券が作成出典 : Gartner, Inc., "Market Share: Final PCs, Ultramobiles and Mobile Phones, All Countries, 1Q16 Mikako Kitagawa アナリスト他 2016 年 5 月 13 日 4 / 51 ジャパン テック : ディスプレイ技術 SMBC 日興証券株式会社

5 1Q12 2Q12 3Q12 4Q12 1Q13 2Q13 3Q13 4Q13 1Q14 2Q14 3Q14 4Q14 1Q15 2Q15 3Q15 4Q15 1Q16 2Q16E 3Q16E 4Q16E 2016 年 6 月 27 日 供給能力拡大加速へ 3 大勢力の それぞれの事情 Apple サムスン 中国が 3 大供給拡大ドライバー 供給拡大へ 3 つの事情 供給能力拡大を加速させようと動き出したのは (1)Apple (2) サムスン (3) 中国勢が 3 大勢力であり それぞれの事情 が背景にあると弊社では考えている (1) 初のマイナス成長に直面で もがく Apple iphone: 誕生 10 年目で 初のマイナス成長へ まずは冒頭でも指摘したが 今回の投資拡大ブームのきっかけを作った Apple iphone により 世界中で飽和していた携帯電話市場で スマートフォンという新たな成長市場を生み出した Apple は 今年 2007 年の iphone 誕生以来 10 年目で初めてマイナス成長が予想されている 弊社ではいち早くその変調について分析 / 報告してきた ( 詳細は 2016 年 2 月 22 日発行レポートジャパン テック : 台湾出張報告参照 ) 例年と同様のスケジュールであれば 2016 年 9 月にも発売が予想される iphone7 についてもその進化は限定的でマイナーチェンジにとどまる可能性が高いと弊社では考えており ( 詳細は 2016 年 5 月 27 日発行レポートジャパン テック : 主要セット台数前提見直し参照 ) 残念ながらハードウエアでサプライズを与え 株式市場の想定を上回る需要を喚起するのは困難であると考えられる 弊社では Apple 製品も含めたサプライチェーンや最終需要動向を 多面的に調査 / 分析を継続的に行っており 特許申請から研究開発 試作開発動向などについても注視している その過程で最終製品に結びつかないものも当然多くあるわけだが 同社のように注目度が高くなった昨今では 様々な媒体で次期モデルのスペックについて憶測が流れ 時にそれは株式市場でも誤解が生まれることがある 記憶に新しいところでは 2014 年に iphone6 ではカバーガラスを強化するためにサファイアガラスを使用するとの見方が当時は支配的であったが 実際には採用が見送られ サファイアクリスタル製造会社の GT Advanced Technologies 社は破産した 図表 3. iphone は発売以来 初めてのマイナス成長へ突入 iphone の出荷台数実績並びに予想 (2012Q1~2016Q4 予 ) ( 百万台 ) iphone 出荷台数 ( 左軸 ) 前回予想 iphone 出荷伸び率 ( 右軸 ) ( 前年同期比 ) % 140.0% 120.0% 100.0% 80.0% 60.0% 40.0% 20.0% 0.0% -20.0% -40.0% 135.8m YoY +46% 153.5m YoY +13% 192.1m YoY +25% 231.5m YoY +21% 190.0m YoY -18% 注 : 前回予想は 2016 年 3 月 3 日時点 詳細は 2016 年 5 月 27 日発行レポートジャパン テック : 主要セット台数前提見直し参照出所 : 会社資料 SMBC 日興証券予想 5 / 51 ジャパン テック : ディスプレイ技術 SMBC 日興証券株式会社

6 資金提供も含め サプ ライヤー拡大に動く? このように Apple が やりたいこと と やれること は区別して考える必要があると弊社では考えているが 過去の調査経験から勘案しても 足元では様々な開発 / 試作のための打診を多くのサプライヤーに対して行っているであろうことは 将来モデルに対して様々なリーク記事と称される報道がなされていることからも想像に難くない 弊社では Apple が初のマイナス成長に直面したことで 新たな需要喚起のため あらゆる力を総動員して 破壊的創造 を目指す可能性があると考えている それはハードウエア面では今回報道されている有機 EL の採用に向けた動きが象徴的かもしれない 現状 サムスンが唯一の有機 EL パネルサプライヤーという状況に対しては 場合によっては iphone4 で LTPS を採用するために工場建設の資金を提供したのと同様に Apple がサプライヤーの生産能力の拡大のために動く可能性もあると考えている 韓国 LG ディスプレイ ( 以下 LGD ) や JDI シャープも既に 2018 年に有機 EL の量産開始を目指すこと発表している 図表 4 では 2015 年秋時点と 2016 年春時点で Apple が今後の iphone 用ディスプレイのロードマップをどう変化させているかを弊社が推定したものである 我々は Apple が有機 EL の採用を当初想定の 2018 年から 2017 年に早め モデルサイクルを短期化してイノベーションを継続させる戦略を模索していると考えており 関連サプライヤーはこれに如何に対応していくか 対応を迫られることになろう やりたいこと と やれること は違う ただ繰り返しになるが Apple が やりたいこと と やれること にはギャップがあり その過程において はサプライチェーンの中で マイナス影響を被るリスクがある企業も多数存在すると考えられる 現状 2017 年に Apple が求めるスペックで技術や供給面でハードルが存在する部材としては (1) FPC の微細化対応 (2) 有機 EL 用ドライバー IC の供給力 (LCD ドライバー IC との互換性は無く チップサイズは大型化 ) (3) 曲面化を進める場合は 対応静電容量タッチパネル (ITO フィルムベース ) の製造キャパシティなども想定されることから iphone 有機 EL 化で恩恵を享受できる電子部品メーカーをピックアップするのは時期尚早と弊社では考えている 図表 4. モデルサイクルを短期化 イノベーションを継続させる戦略もあり得るか? iphone のディスプレイ技術ロードマップ推定 年秋時点 iphone6 iphone6s iphone7? iphone7s? iphone8? iphone8s? iphone9? Front Plane LCD LCD LCD LCD LCD OLED(Flex) OLED(Flex) OLED(Flex/Roll) realrgb/400ppi realrgb/400ppi realrgb/500ppi Back Plane LTPS LTPS LTPS LTPO LTPO LTPO LTPO LTPO (NMOS/CMOS) (CMOS) (CMOS) (CMOS) (CMOS) (CMOS) (CMOS) (CMOS) +Dual touch? +Dual touch +On-Cell touch? +On-Cell touch? +On-Cell touch? Module +Force touch +Force touch +Force touch +Force touch New function +Dual touch +Fingerprint touch?+fingerprint touch? +Hover touch? +Hover touch? 2016 年春時点 iphone6 iphone6s iphone7? iphone8? iphone9? iphone10? iphone11? Front Plane LCD LCD LCD LCD OLED(Rigid/Curved) LCD OLED(Flex/Curved) OLED(Flex/Roll) OLED(Flex/Roll) realrgb/400ppi realrgb/400ppi realrgb/400ppi realrgb/500ppi Back Plane LTPS LTPS LTPS LTPS LTPS LTPS?/LTPO? LTPS?/LTPO? LTPO LTPO (NMOS/CMOS) (CMOS) (CMOS) (CMOS) (CMOS) (CMOS) (CMOS) (CMOS) (CMOS) +Dual touch? +Dual touch +Dual touch Module +On-Cell touch? +On-Cell touch? +On-Cell touch? +On-Cell touch? +Dual Haptic? - +Dual Haptic? Force touch +Force touch +Force touch New function +Fingerprint touch? +Hover touch? +Fingerprint touch?+fingerprint touch? +Hover touch? +Hover touch? 出所 : サプライチェーン調査などを基に SMBC 日興証券推定 作成 6 / 51 ジャパン テック : ディスプレイ技術 SMBC 日興証券株式会社

7 2016 年 6 月 27 日 In-Depth /日本 / 2 先行者メリットを死守すべく全力投資を続けるサムスン iphone への採用の如何に 有機 EL モデルの iphone へのパネルサプライヤーは 最有力候補は当然 現在事業として唯一成立さ 関わらず全力投資 せ 量産できているサムスンということになろう 実際 現地の報道ではサムスンが Apple へ 3 ヵ年で 1 億台/25.9 億ドルの供給契約を締結し 2017 年 5 月にも供給を開始すると報じるなど 既定事実の前提で株式市場でも議論がなされている 2016 年 6 月 18 日付の日本経済新聞報道でも Apple が有機 EL スマホを出す時期を部品メーカーに伝えてい た 2018 年から 2017 年に一部機種を前倒し 有機 EL パネル市場をほぼ独占するサムスンに供給を打 診した模様と伝えている 同報道では 現在のサムスンの有機 EL 生産能力 スマホ換算で 2 億数千万台を大きく上回る を 5 割 超増加させる規模に相当する能力増強投資を実施 2016 年は 8 兆ウォン 約 7,200 億円 程度を投じ るとも報じている サムスンの供給能力がどのようなかたちで増加していくかについては弊社でも試算 しており その詳細は 図表 5 で示した各社の工場別供給能力実績並びに見通しを参照されたいが 弊社では設備投資の鍵となるキヤノントッキ製蒸着装置を 2017 年央まではほぼ独占して購入 生産 能力としては 2018 年初頭で月産 50 百万台分へ急拡大させること目指していると考えている 5 インチ 換算推定 弊社では日本経済新聞の 1 面を使ってまで情報合戦が繰り広げられている現状はやや行き過ぎとの 印象を有している 最終的にどうなるかを議論することは GT Advanced Technologies の例を挙げるま でもなく 依然として最終決定されるタイミングではないため予断は許さず Apple が 2017 年に有機 EL パネルを使用した iphone を発売すると断じるのは時期尚早と弊社では考えている しかしながら サムスンとしては iphone への採用の如何に関わらず 先行者メリットを死守すべく有機 EL 生産能力増強を全力で行うべき局面であり そうする理由も資金も技術も有していると考えている 図表5. 自社向け 中華スマホ向け iphone 向けへと需要先を拡大 サムスンモバイルのスマホ出荷台数と サムスンディスプレイの有機 EL パネル出荷実績及び見通し (mn units) In-house For Chinese For Apple E 2017E OLED Panel Samsung mobile OLED Panel Samsung mobile OLED Panel Samsung mobile OLED Panel Samsung mobile 2013 OLED Panel OLED Panel 100 Samsung mobile 3 Samsung mobile E 出所: 会社資料 SMBC日興証券推定 予想 7 / 51 ジャパン テック ディスプレイ技術 SMBC日興証券株式会社

8 中国は国家戦略で投資拡大 鉄は国家なり から テックは国家なり? 中国勢の動向も無視できない そもそも韓国勢が 2015 年に一気に有機 EL へと舵を切った背景には 中国勢の液晶への巨額投資があり そうせざるを得ない方向へと追い込まれたためということもある しかしながら 昨今の有機 EL 投資ブームを受けて 当初 LTPS 液晶への投資として発表した計画を 一部有機 EL へと変更するところも出始めており 有機 EL ブームは中国へも伝播しつつある 急加速した有機 ELブームの中では 製造装置だけでなくエンジニアの確保もボトルネックとなっており 中国勢が発表通りに設備を立ち上げてくることは困難であると弊社では考えている 一方で 予定通りに稼働できるか否かに関わらず 生産設備を調達し準備を進める可能性は充分にあろう 弊社では直近で合肥や武漢などを訪問 工場建設に向けて実際に急ピッチで工事を進めている現場を確認してきた 中国勢の中で最も先行していると考えられるのが 旧 NEC 秋田の流れを汲む Tianma( 天馬微電子 ) それに続いて G10.5 の世界最大液晶工場を立ち上げ予定の BOE や TCL が親会社の CSOT などが挙げられる なおバックプレーンとしても使用できる LTPS 液晶の量産立ち上げでは Tianma が 2 年前に上海で投資した G5.5 の工場があるが 足元で同工場の稼働率が急速に上がりつつあり ようやく歩留り改善も進んで競争力を持ち始めてきたと考えられる 図表 6. 中国大陸では有機 EL/LTPS それぞれ 10 工場 /3 工場が計画されている 小型ディスプレイの投資計画地図 BOE Ordos G5.5: 30-->60K/m (LTPS/OLED) CSOT Wuhan G6: 10-->30K/m (LTPS) Visionox Kunshan G5.5: 2-->15K/m (LTPS/OLED) Ordos AUO Kunshan G6: 10-->30K/m (LTPS) LGD E8 & E6 G6: 15-->90K/m (OLED) JDI Hakusan G6: 15-->30K/m (OLED) JDI Mobara G6: 15K/m (OLED) Visionox Chengdu G5.5: 5-->25K/m (LTPS/OLED) BOE Chengdu G6: 15-->30K/m (OLED) Chengdu Tianma Wuhan G6: 15-->30K/m (OLED) Wuhan Tianma Xiamen G6: 5-->30K/m (LTPS) Truly Huizhou G4: 5-->30K/m (LTPS/OLED) Kunshan Huizhou Shanghai Xiamen SDC A4 G6:60K/m (OLED) SDC A3 G6:15-->135K/m (OLED) SDC A2 G5.5:142-->150K/m (OLED) Tianma Shanghai G6: 15K/m (LTPS/OLED) Hakusan Sharp Sakai G6: 30K/m (OLED) Ever Display Shanghai G4: 15-->21K/m (LTPS/OLED) Ever Display Shanghai G6: 5-->15K/m (LTPS/OLED) Foxconn Guizhou G6: 8K/m (LTPS/OLED) CPT Fujian G6: 5-->30K/m (OLED) Innolux Kaohsiung G6: 10-->24K/m (LTPS) Foxconn Kaohsiung G6: 8-->24K/m (LTPS/OLED) 注 : 企業及び都市名は稼働開始時期で色分け ; 黒 :CY2015 年末既に稼働済み 赤 :2016 年 青 :2017 年 緑 : 2018 年 枠の色 オレンジ : 有機 EL 網掛け :LTPS 太枠は中国の工場 生産能力の数字は 2015 年末 or 立ち上げ時 2018 年末の生産能力予想出所 : SMBC 日興証券 8 / 51 ジャパン テック : ディスプレイ技術 SMBC 日興証券株式会社

9 2016 年 6 月 27 日 In-Depth /日本 /- 図表7. 液晶は大型/小型ともに ピークを迎えつつあるが 高水準の投資が続く CSOT の G6 LTPS 液晶工場 武漢 2016 年 6 月撮影 BOE の G10.5 工場建設予定地 合肥 2016 年 6 月撮影 出所: SMBC日興証券 出所: SMBC日興証券 図表8. 有機 EL の工場建設計画も急ピッチで進む Tianma の G6 有機 EL 工場建設現場 武漢 2016 年 6 月撮影 出所: SMBC日興証券 需給サイクル という 注意しなければならないのは ある国家が覚悟を決めて産業への投資を長期の時間軸で行う場合は ロジックは機能しない? そこに資本主義社会では合理的な考え方である需給サイクルをベースとした議論は当てはまらない ということである 中国では国家戦略としてハイテク産業への投資を進めている その意味では これまでのクリスタルサイクルとは違う次元で投資が行われてくることを想定しておくべ きであると弊社では考える シャープの買収においても産業革新機構 vs 鴻海精密工業で争奪戦が繰 り広げられた際 詳細は 2016 年 4 月 4 日付レポート シャープ 6753 : シャープの将来と鴻海との関 係/銀行への影響参照 中期的な観点では JDI も含めて協業していくことも視野に入れるべきと主張し てきたが 大局に立った判断を行っていかなければ 日韓台のパネルメーカーは かつてのセメント/ 鉄鋼/造船産業のように 国境を越えた再編の大波に飲み込まれるリスクもあろう 9 / 51 ジャパン テック ディスプレイ技術 SMBC日興証券株式会社

10 図表 9. 長期ビジョンの中で 半導体 / ディスプレイなどへの投資が決定されている 中国製造 2025~ 中国版インダストリー ~2025 年に製造大国としての基盤固めとし 2050 年に世界トップに飛躍 フェーズ 1 (~2020 年 ) 工業 製造大国に向けた基盤固め (~2025 年 ) イノベーションと生産性向上 フェーズ 2 (~2035 年 ) 世界の製造大国の中で Teir2 水準へ フェーズ3 (~2049 年 ) 総合的に製造大国トップ水準へ到達 中国製造 2025 とは 2015 年 5 月 19 日に中国国務院より公布された中国製造業の発展戦略 研究開発分野を重点推進 次世代技術 (1) 次世代情報通信技術 (2) 高性能 NC 工作機械 ロボット (3) 航空宇宙設備 (4) 海洋設備及びハイテク船舶 (5) 交通設備 (6) 省エネ 新エネ自動車 (7) 新素材 (8) バイオ医薬 医療用機器 (9) 農業機器 (1) 次世代情報通信技術について 半導体と半導体製造装置の開発 製造技術育成 最先端半導体設計の育成 IP と EDA ツールの整備を行い 国家情報技術と情報安全技術 機器 設備に関するコアデバイスで最先端となり 最先端半導体の国産 量産 半導体の 3D 封入 組立 検査の開発力向上 コア製造装置の国産化 出所 : SMBC 日興証券 図表 10. 重厚長大一辺倒からの脱却が背景 重要投資対象 6 大新興産業 6 大新興産業の 1 つに半導体産業 2009 年 十大産業振興計画 自動車 鉄鋼業 設備製造 石油化学 船舶 軽工業 非鉄金属 電子情報 繊維 物流 2010 年 戦略的新興産業計画 省エネ 環境 次世代情報技術 バイオ 最先端装置 新エネルギー 新素材 新エネルギー自動車 次世代情報技術の細目の 1 つに高性能半導体が含まれた 6 大新興産業 とは 2014 年 7 月 23 日に中国国家発展改革委員会により公布された中国政府の重点投資対象 2015 年 新興産業重大工程計画 IT 消費 新型健康技術 海洋エンジニアリング設備 ハイテクサービス業 高性能半導体 産業イノベーション 1 新興 6 大産業の指定今後の経済成長のドライバーとなる新興産業を選定し 政府が重点育成 2017 年までの発展投資を誘導 2 従来の重厚長大一辺倒からの脱却高度経済成長後のあるべき新たな経済発展モデルの確立 出所 : SMBC 日興証券 10 / 51 ジャパン テック : ディスプレイ技術 SMBC 日興証券株式会社

11 需要は 後からついてくる? 需給モデル :3 つのシナリオと需要の考え方 トリガーは引かれた これだけ投資意欲が強く 大規模な投資計画が目白押しとなりつつある一方 最終需要は決して強く ないという現実から合理的な分析を行った場合 当然供給過剰によりパネル価格は下落し 設備投資 は早晩ピークアウトするであろうと考えるのが資本主義社会の常識であろう 実際 本レポートの冒頭でも言及したが 株式市場では懐疑的な見方がマジョリティーであり 一般的な需給モデル計算を行えば この漠とした株式市場の不安は正しく 供給過剰となると計算される 弊社が作成した小型有機 EL のパネルメーカー別供給詳細は補足資料の図表 34 を参照されたいが 図表 11 ではこれとセット台数予想スマホ台数予想をベースに需給モデルを作成してシミュレーションを行った結果をグラフで示している 図表 11 の棒グラフはテクノロジー別での面積ベースでの供給構成を表しており 線グラフは需給レシオを示している ( プラスは供給過剰 マイナスは供給不足 ) 供給は各社の投資計画やサプライチェーンなどへの調査などを基に弊社が予想 需要は中期的には Curved Rollable Bendable など柔軟性の高い有機 EL が開発ロードマップ上にあると考えられることから 潜在需要として勘案する場合 単純に現在 スマホのガラスタイプで使用されている台当たりのパネル面積に留まらず 現行品の 2~3 倍へと拡大する可能性があることから 3 つのシナリオ ( ノーマル ダブル トリプル ) に分けて試算している 供給過剰懸念は杞憂に終わる? 潜在需要を見据えた投資 競争が始まった? 図表 11 が示している通り 供給側は 2015 年から 2020 年にかけては 計算上 有機 EL の供給構成は a- や LTPS 液晶を超えて スマホ向け小型パネル技術での主流になりえると予想される 具体的な 需給の試算結果としては 2016 年は 2.5% の供給過剰 2017 年は 11.6% の供給過剰と予想している 一方 2018 年以降については Curved Rollable Bendable モデルが登場すると予想されるため 上述通り 3 つのシナリオで需給計算を行っており この場合の景色はケース別でがらりと変わる 一般的な発想として想定されるシナリオ 1( 標準シナリオ ) では 2018 年 /2019 年 /2020 年でそれぞれ 25% 過剰 /31% 過剰 /65% 過剰と試算され 明らかな供給過剰が継続することとなり この場合は当然 一般的には過当競争から価格下落 パネルメーカーの収益悪化 投資抑制という懸念が生まれる しかしながら シナリオ 2( ダブルシナリオ ) では 2018 年 /2019 年 /2020 年の需給は 37% 不足 /34% 不足 18% 不足 シナリオ 3( トリプルシナリオ ) では同 58% 不足 /56% 不足 /45% 不足と試算され 当然ながら結果は一変 現状の投資規模であっても潜在需要をカバーするに至らないと試算される このシナリオ 2 3 のようなことが将来的に実現するのであれば パネルメーカーの行動原理はむしろ積極的に先行投資を行い 競合他社よりも早いタイミングで償却負担を減らし コスト競争力を高めていこうとするであろう また今後も多くの技術変化が起き得ると想定されることから 後発メーカーでも十分先行メーカーに勝てる余地はあることから 弊社ではパネルメーカー各社がその先を意識 勝ち抜く覚悟で投資を続ける可能性が高いと考えている 11 / 51 ジャパン テック : ディスプレイ技術 SMBC 日興証券株式会社

12 2016 年 6 月 27 日 In-Depth /日本 /- 図表11. シナリオ 1 では供給過剰だが シナリオ 2 3 では供給不足と試算 (供給面積 百万m 2) 80% % % % % % % % % % 2015A 2016E 2017E 2018E OLED 左軸 α- 左軸 シナリオ2 ダブル 右軸 2019E 2020E (供給不足) 22.5 (供給過剰) 有機 EL/LTPS 液晶パネルの需給シュミレーション 2015 年 2020 年予 LTPS 左軸 シナリオ1 シングル 右軸 シナリオ3 トリプル 右軸 出所: SMBC日興証券予想 設備投資見通し 山は高く ピークは先か 設備投資見通し 山は高く ピークは先か? フロント/バックに分けて 投資動向をみる 設備投資についてはフロントプレーンとバックプレーンを分けてみていく必要がある フロントプレーンへの投資については シャープが鴻海精密工業への第三者割当増資を行う際に発 表したプレスリリースの中で有機 EL の量産に 2,000 億円を投じるとしており その具体的な使途や予定 時期などが記載されているものが参考になる 図表 12 では この開示情報と周辺取材などを基に推定 したイメージであるが ここから蒸着装置の供給能力拡大とその割合などを合わせて単純試算すると フロントプレーンへの装置関連投資は 2015 年/2016 年/2017 年/2018 年で 830 億円/2,070 億円/4,140 億円/4,960 億円と拡大が続く計算となる 一方 バックプレーンへの投資については スクラッチから建てる場合と 既に LTPS 液晶パネル用に 投資したものを転用するケース 7 8 割程度がそのまま転用可能であると推察される があることから 単純な試算は困難だが フロントプレーンと同規模の能力を一から準備する場合は 大雑把に 1:1 で フロントプレーンの規模と同程度かかると考えられる 特にバックプレーンで必要な露光装置の進化は マスク枚数の増加とアライメント精度の要求水準の 拡大など 20 年前の半導体の進化と類似した傾向があると考えており その意味では露光装置も有機 EL 投資が拡大する場合 恩恵が大きい装置となると弊社では考えている 12 / 51 ジャパン テック ディスプレイ技術 SMBC日興証券株式会社

13 図表 12. 有機薄膜蒸着装置が主要装置 シャープの有機 EL フロントプレーン投資計画推定概要 2016 年 2017 年 2018 年 2019 年 1H 2H 1H 2H 1H 2H 1H 2H 年別投資額 ( 十億円 ) 実験ライン G4.5 マスク蒸着製造装置 億円 ホ リイミト 基板製造装置 5.0 有機薄膜蒸着装置 5.0 カプセル化装置 2.0 検査 洗浄装置 3.0 クリーンルーム 8.0 計十億円 28.0 FMM+FHM 開発 G4.5 1k/M 投資 立上げ 試作生産 5インチ 65 万個 / 月 パイロットライン G6 マスク蒸着製造装置 億円 ホ リイミト 基板製造装置 5.0 有機薄膜蒸着装置 15.0 カプセル化装置 4.0 検査 洗浄装置 7.0 クリーンルーム 12.0 計十億円 48.0 G6 7.5k/M (=Half 15k/M) 投資 立上げ 試作生産 5インチ 230 万個 / 月 量産ライン G6 マスク蒸着製造装置 ,240 億円 ホ リイミト 基板製造装置 10.0 有機薄膜蒸着装置 50.0 カプセル化装置 15.0 検査 洗浄装置 21.0 クリーンルーム 18.0 計十億円 G6 7.5k/M x 3 line (=Half 15k/M x 3 line) 投資 立上げ 量産 投資 立上げ 量産 投資 立上げ 量産 5インチ 690 万個 / 月 売上高目標販売数量計画単価 260,000 百万円 90 百万個 2,889 円 出所 : シャープ第三者割当増資資料 JDI 資料 CC 総研などを基に SMBC 日興証券作成 図表 13. 液晶向けでの拡大 (2016 年 ) 後 有機 EL が 2017 年以降牽引するか? ディスプレイ前工程投資額 ( 百万ドル ) 8,000 7,000 6,000 5,000 4,000 3,000 2,000 1, 予 2017 予 出所 : 業界データより SMBC 日興証券予想 中小型 大型 13 / 51 ジャパン テック : ディスプレイ技術 SMBC 日興証券株式会社

14 2. 最新動向と製造面での 3 つの鍵 リアル RGB/400ppi/ フレキシブル を目指す? iphone が求める水準は? コスト的な目途がついてきたことに加え 中期的にディスプレイを更に進化させるためのロードマップが描きやすくなってきたことも 投資を加速する背景にあると弊社では考える 現状はサムスンの Galaxy シリーズが量産品としての最先端品として注目されるが iphone が有機 ELを採用する場合は更にその先の進化を目指してロードマップを描いているであろうことは想像に難くない 弊社では (1) 配列パターンはリアル RGB で 400ppi クラスを目指す (2) 有機 EL で求められる要件は (A) Durable/Curved(r>10mm) (B) Rollable(r=5~10mm) (C) Bendable(r=3mm) という順でクリアして進化させていく (3) これらの最新要求水準実現のための製造面での 3 つの鍵 は蒸着装置 メタルマスク 封止であると考えている まず (1) の配列パターンであるが 現行のサムスンの Galaxy S7 では Pentile 方式を採用している これは一般的な RGB で一画素を構成するのではなく 二色 (G+B G+R など ) で一画素を構成するため 単位面積あたりでの製造は RGB で製造するよりもシンプルにできるメリットがある反面 色数は画素数よりも少ないというデメリットがある 次期 iphone では当然 現行モデル比で劣後するスペックは許されないと考えられ より製造のハードルが高いリアル RGB で 400ppi クラスを目指すと弊社では考える ただ現実的には 量産実績で先行する Pentile 方式からのスタートとなることもあろう (2) の形状進化のロードマップとしては まず (A-1) Durable: 割れにくい を実現することを優先し UTG(Ultra thin-glass) またはポリイミドでのバリアフィルムを使用したフラットディスプレイで量産を開始 次に (A-2) Curved: 曲げられる ディスプレイへ進化させ エッジタイプとなり 最終的には (B) Rollable: 巻き取れる ディスプレイで収納時の 3 倍以上の表示能力を実現することも視野にあると考える なお 技術的には (C)Bendable が最も難易度が高いが 需要側からみた場合そこまでの対応は不要と考える こうした野心的なロードマップを実現するための製造面での 3 つの鍵 は蒸着装置 メタルマスク 封止が三大要素になると弊社では考えており 以下 それぞれの最新動向をまとめている 図表 14. 次世代 iphone では リアル RGB/400ppi/ フレキシブルを目指す? 有機 EL の配列パターンと採用例 配列パターン 模式図 マイクロスコープ写真 メリット / デメリット 採用モデル例 メリット : リアルRGBで高演色 高精細 Galaxy SⅡ PS Vitaなど RGB デメリット : マスク 装置での制約大で製造難 メリット : 製造がシンプル Galaxy S6 Pentile デメリット : 色の数 < 画素数 Galaxy S7 など S-Stripe メリット :RGB と Pentile との中間くらいの難易度 デメリット : 生産実績少 Galaxy NoteⅡ Apple Watch など 出所 : マイクロスコープ写真は Fomalhaut Techno Solutions 提供 SMBC 日興証券作成 14 / 51 ジャパン テック : ディスプレイ技術 SMBC 日興証券株式会社

15 2016 年 6 月 27 日 In-Depth /日本 /- 1 蒸着装置 キヤノントッキの装置概要/生産能力と他社動向 生産能力は 3 台/年からは 昨今では日経ビジネスなど一般的なビジネス誌でも報道しているように 有機 EL 製造上の最大のボト 拡大させる方向 ルネックは キヤノントッキ製の蒸着装置とされる これはキヤノントッキ製装置がサムスン向けに供給 Apple 向けでも推奨されていると推定されるにも関 わらず これまで需要が限定的であったこともあり 年間の生産能力は 2015 年までは 3 台/年であった と考えられ キヤノントッキの津上晃寿会長兼 CEO は 足元の急速な引き合いに対して生産体制が全 く追いついていないとコメント 日経ビジネス 5 月 30 日号 している こうした状況を受け 韓国の Sunic YAS SFA 日本の Ulvac 米国の AMAT などが新たに同市場に 参入し始めた ただ現状の最先端である G6 ハーフサイズの装置は幅 20m/高さ 10m/長さ m クラスとなり 装置というよりも一大プラントである しかもカスタム性も高く マスクとの相性も重要 単価 も 100 億円以上となる 装置メーカー選定は歩留りにも直結し スイッチングコストも高いと想定されるた め 可能ならばキヤノントッキ製の蒸着装置を入手したいと考えるパネルメーカーが多数と想定される 弊社ではキヤノントッキはキヤノンのサポートなどで供給能力拡大を進めていることもあり 現状では 2016 年で 5 台 2017 年には 10 台の出荷が出来る体制に向けて準備を整えつつあると考えている 装置は 20 台弱程度のチャンバーから構成されており システムとしては成膜クラスタ内では第 1 電極 蒸着 正孔注入層蒸着 正孔輸送層蒸着 発光層蒸着 電子輸送層蒸着 電子注入層蒸着 第 2 電極蒸着という流れ これに逆サイドから封止ガラスを自動供給したものを封止クラスタで乾燥剤/接 着剤塗布済のガラスを封止室へ搬送 蒸着基板と加圧 UV 照射で接着/封止し貼り合わせ それを自 動排出して完成させる 図表15. 蒸着機は 装置というよりもライン/プラントに近い 有機 EL 蒸着機でのフロントプレーン部分の生産の流れ 成膜1クラスタ ④正孔輸送 層蒸着 成膜2クラスタ ⑤赤 蒸着 ⑦青 蒸着 対 B HTL ⑪貼り合せ 封止 ⑧電子輸送 層蒸着 ⑥緑 蒸着 封止ガラス 自動供給ライン 封止クラスタ 真空ガス出し HIL ③正孔注入 層蒸着 封止ガラス 接着剤塗布 自動供給 乾燥剤貼付 UV洗浄 受渡 搬送室 搬送室 AI ②基板前処 理洗浄 マスクストック室 受渡 搬送室 ⑨電子 注入層 蒸着 約20m ⑩金属 積層蒸 着 ITO付きガラス基 板自動投入 ⑫完成ガラス基板自動排出 約 m 出所: キヤノントッキ HP や業界ヒアリングなどを基に SMBC日興証券作成 15 / 51 ジャパン テック ディスプレイ技術 SMBC日興証券株式会社

16 (2) マスク : 大日本印刷の技術と 今後の可能性 大日本印刷も 60 億円を 投じ生産能力増強を発表 蒸着機とセットで難易度が高いのがマスクであろう チャンバーを高温で維持しながら 下部のるつぼ からマスクを通して有機材料を蒸着させていく マスクには様々な種類が存在するが 現状サムスンが 採用しているのは大日本印刷と開発した FMM( ファインメタルマスク ) であると弊社では推定している 大日本印刷の FMM はケミカルエッチングで作成しており もともとはブラウン管時代のシャドーマスクの技術を応用したもの 高温の蒸着器の中で形状変化を考慮しながらも張力をかけ ピンと張っておく必要があるが 箔の厚みは数十ミクロン単位で高温下での形状維持の問題や ケミカルエッチングであるが故に 寸法のバラつきをコントロールする精度も難しい模様 このバラつきが色むらの原因となり ゴミ詰まりやクリーニングの問題もあり 設置の難易度も高い したがって 上記の方法では iphone 向けで弊社が想定したスペックを勘案した場合 同様の方式でリアル RGB400ppi を実現するのは困難であると考えられることから さまざまなチャレンジがなされている 中期的には日立マクセルなどが基本技術を有する ( 髭剃りのシェーバーなどでも使われている ) 電鋳方式でマスクを作成する可能性もあろう マスク製造では 凸版印刷も大日本印刷と同様の技術で参入しているほか FHM( ファインハイブリッドマスク ) を提案しているブイテクノロジーの方式なども候補となってくると考えられる ただ 先行する大日本印刷は 60 億円を投じて生産能力を 3 倍に拡張することを発表しており 蒸着装置との相性や実績 サムスンとの関係を勘案すると 当面は大日本印刷が先行するものと考えられる 一方で 技術の筋という意味では電鋳技術でメタル部分を成形 方式では FHM が有望であろう 電鋳方式の採用はハードルが高いと考えられてきたが 数ミクロン単位で薄くできる上 硬度も確保でき 穴の形状の自由度も高いため 高精細を実現するには必須となると考えられる FHM は金属部分と樹脂部分から構成されており 材料がハイブリッドとなっている 樹脂材料を用いることで 各蒸着パターンに対応できることや開口部を薄くすることができることが特徴 マザーガラスが大型化した時のハンドリングが容易な点もメタルマスクに対する優位性となる 図表 16. 金属と樹脂のハイブリッドで製造される FHM ファインハイブリッドマスク (FHM) のマスク部拡大イメージ マスク部拡大イメージ ( 平面図 ) 開口部樹脂製金属製のサポート部 出所 : ブイテクノロジー資料より SMBC 日興証券作成 16 / 51 ジャパン テック : ディスプレイ技術 SMBC 日興証券株式会社

17 2016 年 6 月 27 日 In-Depth /日本 /- 図表17. マスクは蒸着機とセットで開発していく必要あり チャンバー内での有機材料の蒸着プロセスイメージ 出所: キヤノントッキ HP などを基に SMBC日興証券作成 3 封止 フレキ化での挑戦 水分との戦いも鍵に 有機 EL では水分/湿度は厳禁であり RGB 蒸着後は速やかに封止 かつ水分を長期間シャットアウト させることが必須となってくる これまでガラスでは実績を積んできている一方で Curved Rollable Bendable を目指す際に必須となるフレキ化では特に難易度が高くなってくる サムスンの Galaxy Edge シリーズでの投入においても 当初は歩留りが厳しい状態が続いたが この薄 膜を封止するハードルは高かったと推察される 最近では 高温下での封止から常温下での方法へシフト 有機/無機の材料を複層化したハイブリッド 膜を活用して何層か重ね合わせて止めるなど 様々な技術が提案され始めている模様である 図表 18 は LAN テクニカルサービス社の提案だが 常温接合の一手法を示しており 表面酸化膜の吸 着層をイオン衝撃/ラジカル照射により表面を活性化 ポリマーとポリマー ポリマーとガラス ガラスとガ ラスなど 異種/同種の材料をつなげるため Si 薄膜中間層を用いて接合する手法を示している 中長期のロードマップを描いていく上においては フレキシブル化を進める中で如何に寿命を維持 改善させるかという意味で 有機材料開発そのもののブレークスルーも期待したいが 封止材料/装置 も重要な開発ポイントになってくるかもしれない 17 / 51 ジャパン テック ディスプレイ技術 SMBC日興証券株式会社

18 2016 年 6 月 27 日 In-Depth /日本 /- 図表18. 封止を制する者がフレキを制す? 常温接合封止の基本構造の一例 出所: LAN テクニカルサービス資料などを基に SMBC日興証券作成 屈曲耐性確保のために 光学フィルム センサーの統合が始まる Curved/Rollable/Bendable なセンサーの実現の課題は大きいかもしれない 平面の有機 EL の光学フィルムは 位相差フィルムと偏光フィルム組み合わせたものが主に使われて いる 高付加価値のフィルムではあるが LCD と比較すると偏光フィルムが 2 枚から 1 枚に減少 フィ ルムの層数も少ない タッチ機能は ITO ガラスか ITO フィルムが使われている 平面の LCD から平面 の有機 EL への移行はすでに 量産体制に入っていることもあり 光学フィルムやタッチパネルの供給 はボトルネックにはならないだろう しかし Curved/Rollable/Bendable への対応となると話は変わる 屈曲耐性を確保するためには 薄型 化が必要となるため 今以上に光学フィルムの統合が進むとみられ 要求技術水準は高まる センサ ーの屈曲対応も必要になるため 最終的には光学機能だけでなく センサー機能も含めた統合が進 むとみられる 図表 19 に示すように 最終的には all in one の機能統合部材が求められるようになろう 有機 EL 化が 進み フレキシブルディスプレイの採用が進めば all in one 製品の提供ができない企業はシェアを失う ことになる よって 現状開発に取り組んでいる企業は 日東電工と住友化学だが LG 化学も今後対 応を進めてくる可能性は高いだろう 現状 曲面有機 EL のタッチパネルは 日東電工の ITO フィルムをアルプス電気がエッチング加工した ものが量産されているだけで 後発メーカーは歩留まり改善に苦労している模様 Rollable や Bendable 対応はより 屈曲耐性を求められるため ボトルネックとなりうる部材であると弊社では認識している 18 / 51 ジャパン テック ディスプレイ技術 SMBC日興証券株式会社

19 図表 19. 塗工型偏向板 フレキシブルタッチセンサーを含め 最終的には all in one フィルムが求められよう フレキシブルディスプレイ材料 部材の開発状況 現在の OLED パネルフレキシブル OLED パネル ( 第一世代の材料 ) フレキシブル OLED パネル ( 第二世代の材料 ) カバーガラス ウィンドウフィルム 偏光板 液晶塗布型偏光板 機能統合部材 タッチセンサーパネル (TSP) ガラスを樹脂で代替 フレキシブル TSP 機能の一体化 封止ガラス バリアフィルム バリアフィルム OLED OLED OLED ガラス バリアフィルム バリアフィルム 出所 : 住友化学 SMBC 日興証券作成 19 / 51 ジャパン テック : ディスプレイ技術 SMBC 日興証券株式会社

20 3. 有機 EL とは? 基礎と現状認識 発光原理と材料 青 の発光効率 / 寿命の課題は未解決 有機 EL とは? 有機 EL(OLED:Organic light-emitting diode) とは 主原料である有機材料に電流を注入することで発 光する半導体素子である 有機材料に電流が注入されると 一時的に電子エネルギーが活性化した 励起状態になり この状態から元の基底状態へと ( エネルギーが ) 安定化する際 熱と光を発生する この発光過程には 蛍光 と 燐光 という 2 種類の発光現象があるが 今では発光効率の高い燐光材料を用いるのが主流となっている しかしながら 従来から課題となっている 青 の燐光材料の 発光効率 / 寿命の問題は依然として解決していないと弊社では考えている 第 3 世代の発光材料としては TADF(Thermally Activated Delayed Fluorescence) の開発があり 出光興産やベンチャー企業のキューラックスなどが手掛けているが 本格量産には至っていない 今回のブームが材料のブレークスルーによるものではないと我々が考える根拠はここにあるが 開発投資が加速することで 結果としてブレークスルーが生まれることを期待したい なお 有機層の発光材料メーカーの顔ぶれについては図表 23 を参照されたいが 主力メーカーとしては出光興産のポテンシャルが最も大きいと弊社ではみている ( 詳細は個別銘柄の章の 42 ページを参照 ) 図表 20. 青の燐光材料は依然として課題を抱えている 発光原理と技術開発の動向 励起状態エネルギー不安定 安定した基底状態に戻ろうとする 基底状態エネルギー安定 電流注入 一重項励起準位 発熱 三重項励起準位 発光発光発光 材料 : TADF 蛍光燐光 理論発光効率 : 100% 25% 100% 分子中の希金属 : 不要不要必要 注 : TADF は 開発中の新規材料で量産段階にはない出所 : 出光興産 キューラックス NHK 技研他より SMBC 日興証券作成 20 / 51 ジャパン テック : ディスプレイ技術 SMBC 日興証券株式会社

21 2016 年 6 月 27 日 In-Depth /日本 /- 液晶との比較 変わるもの と 変わらない もの 専門用語の整理 誤解されやすい専門用語 足元のディスプレイの技術変化は過去と比較しても速いスピードで様々な開発が進められている局面 にあり 様々な新しい専門用語が生まれている こうした中 シャープの買収合戦や Apple の iphone での有機 EL 採用が多く報道されたことで 鴻海 精密工業がシャープを買収した狙いは有機 EL だが 本当の狙いは IGZO である Apple は LTPS ではなく LTPO を嗜好している LTPS 液晶 は有機 EL との比較で 消費電力や狭額縁などで優 位を保てる可能性もあり JDI は LTPS 液晶 の進化と有機 EL 開発の両にらみで開発を進める など 様々な報道がなされているが 重複する工程もあることから一般報道の中で誤解されたままの報道もあ るため ここでは中小型ディスプレイでよく使用される専門用語を整理しておきたい バックプレーン は まずは図表 21 で示したようなかたちで 基板側と発光側に分けると理解しやすい 液晶パネルと有機 液晶/有機 EL ともに必須 EL で共通な部分としては ガラスやプラスチック基板の上に 画素を駆動するための バックプレーン という層がある 生産工程ではアレイ工程と呼ばれる部分 ここで使う駆動方式として パッシブ/アクティブがあるが パッシブは 2000 年代前半に主流であった STN アクティブでは駆動回路や画素部分の形成する材料や製法の違いで 大型で主流の a- や シャープの IGZO iphone 4 で採用が加速した LTPS IGZO と LTPS のハイブリッドの LTPO 等がある 分類別整理は図表 35 を参照 図表21. 発光原理 駆動原理の違いから有機 EL は薄型化/フレキ化で優位 液晶パネル/有機 EL パネルの模式図/断面図/鳥瞰図での比較 模式図 断面図 鳥瞰拡大図 液晶 駆動回路 バックライト 液晶 基板 基板 モジュール LTPS バックプレーン 液晶 フロントプレーン カラーフィルタ LED バックライトユニット 表示部 画素 有機EL 額縁部 駆動回路 有機発光層 赤 緑 青 電極/ 基板 LTPS バックプレーン 有機EL 基板 フロントプレーン 駆動回路 出所:JDI技術比較資料などを基に SMBC日興証券作成 21 / 51 ジャパン テック ディスプレイ技術 SMBC日興証券株式会社

22 2016 年 6 月 27 日 In-Depth /日本 /電圧駆動と電流駆動 駆動時の液晶と有機 EL との違いは 液晶では画素あたり 素子 最近は CMOS 化が進んでいる が 1 つであり 画素を on/off するスイッチ機能のみであるのに対し 電圧駆動 有機 EL ではスイッチ ング素子と電流駆動素子の最低 2 つの素子が必要となる 有機 EL では電流駆動するため 補正回路 が必要となり ドライバーIC における負荷も液晶と比較した場合大きくなる 図表22. 有機 EL では駆動用回路が必要となる分 工程数増加や精度要求が高まる 液晶パネル/有機 EL の駆動の仕組みの違い 液晶 OLED 電源線 走査線 データ 線 走査線 スイッチ ング データ 線 スイッチ ング 駆動用 素子 有機 LED 配向膜 有機層 発光 カラーフィルタ 配向膜 バックライト 出所:SMBC日興証券 フロントプレーン が その上の フロントプレーン と称される部分が 液晶と有機 EL とで大きく異なる 液晶ではこのバック 大きな違い プレーンとカラーフィルターと間に液晶素子をサンドイッチのように挟み バックプレーンの背面に作成 したバックライトモジュールから光を照射 透過させた光で画素を表示させる 一方 有機 EL においては 材料そのものを発光させる 自発光の固体素子である ため バックライト を使用しない したがって 視野角/輝度/応答速度/コントラスト/消費電力/薄さ/コストなどあらゆる面で 理論的には液晶に対して有利である したがって 理想のディスプレイとして期待されてきており 1990 年代からも 何度かブームがあった しかしながら 実際には青色の燐光材料の寿命/輝度の問題や材 料開発でハードルが高かったことや液晶の進化が著しく進んだこともあり 有機 EL が代替できるハード ルは年々上昇してきた したがって この発光体が正に 有機 EL の肝となるわけだが 材料としては有機 O と無機があり 無 機はカラー化が難しく開発は下火 高分子と低分子があり 高分子は照明用や印刷法のディスプレイ で開発が続いている 小型用では低分子が主流となっている 発光方式としては 有機 EL の RGB 赤緑青 の色をそのまま塗り分ける方式と サイドバイサイド方式 塗り分け方は図表 14 のように様々な方法がある LG が大型テレビで採用しており 混色させて白色 をバックライト代わりに使い カラーフィルターで使用する W-OLED 白色有機 EL という方式があるが 小型用ではサイドバイサイド方式が主流である 22 / 51 ジャパン テック ディスプレイ技術 SMBC日興証券株式会社

23 材料メーカーの顔ぶれに大きな変化はない サムスンがほぼ独占したかたちで開発 先行するのは住友化学と 宇部興産 化学材料メーカーについても 前回の開発ブーム以降 サムスン以外では有機 EL 開発が低迷してい たことから サプライヤーに大きな変化はなく むしろ限界メーカーは撤退したところも多く サムスン ( あるいは一部材料では LG) が中心となって共同で開発を進めてきたかたちとなっている こうした状況下 有機 EL 関連材料の供給実績で先行するのが住友化学と宇部興産である 住友化学は 2011 年に市場参入を果たしたオンセル型タッチセンサーパネル (TSP) をサムスン向けに供給しており 16/3 期売上高は 450 億円程度に達している 現在はガラス基板を使用するリジッド型が主体だが フレキシブル化に対応した樹脂基板を用いたフィルム型も事業化している さらなるフレキシブル化のニーズを商機とすべく ウィンドウフィルム 液晶塗布型偏光板 フレキシブル TSP バリアフィルム等の関連部材の開発に注力している 将来的には 複数の部材の機能を一体化した機能統合部材の市場投入による付加価値の取り込みを目指している 同様に 宇部興産はサムスンディスプレイと 2011 年にポリイミドの前駆体であるワニスを生産する合弁会社を設立した 宇部興産は当該合弁会社に粗原料であるビフェニルテトラカルボン酸二無水物 (BPDA) を供給している モノマーの分子設計から手掛け カップリング反応を用いて BPDA を大量に合成する技術を世界で初めて開発し 原料から一貫生産している点が強みとして挙げられる 合弁会社が手掛けるのはワニスまでであり 持分法投資利益の増加による短期的な EPS 押上げ効果は限定的とみるが フレキシブルタイプの有機 EL の基板用素材としてポリイミドがスタンダードとなる可能性を秘めると弊社ではみている 図表 23. サプライヤーの顔ぶれに大きな変化はない 有機 EL の素子構造と主要部材サプライヤー 偏光板 : 住友化学 日東電工 タッチセンサー ( オンセル ) : 住友化学 日東電工 封止ガラス : 日本電気硝子 コーニング 旭硝子 有機層陰極 ( 金属膜 ) : 日本発条 封止材陽極 ( 透明 / 画素電極 ) ガラス基板 ( 駆動用と選択用 ) : 三井化学 スリーボンド : 出光興産 : コーニング 旭硝子 日本電気硝子 :Samsung Elec. Lusem Novatek Himax 電子輸送層 保土谷化学 Dow Chemical LG Chemical 新日鉄住金化学 東レバリアフィルム /UTG :SMD 宇部興産とのJV DNP Merck (Ultra Thin Glass) 有機発光層 赤 Duksan Dow Chemical LG Chemical 出光興産 有機層 緑 Doosan Corp. Dow Chemical 出光興産 新日鉄住金化学 青 出光興産 Dow Chemical SFC 正孔輸送層 保土谷化学 Dow Chemical LG Chemical 新日鉄住金化学 出所 :SMBC 日興証券作成 23 / 51 ジャパン テック : ディスプレイ技術 SMBC 日興証券株式会社

24 4. 個別関連企業の動向 コード 会社名 セクター 担当アナリスト名 ページ番号 6740 ジャパンディスプレイ 民生用エレクトロニクス 桂竜輔 P シャープ 民生用エレクトロニクス 桂竜輔 P キヤノン 精密機器 桂竜輔 P ニコン 半導体製造装置 嶋田幸彦 P SCREENホールディングス 半導体製造装置 嶋田幸彦 P 大日本印刷 諸製造 岡芹弘幸 P 凸版印刷 諸製造 岡芹弘幸 P 日本写真印刷 諸製造 岡芹弘幸 P 日東電工 電子部品 渡邉洋治 P 住友化学 化学 繊維 竹内忍 P36 その他関連銘柄 ( 化学セクター ) 化学 繊維 竹内忍 P 出光興産 石油 塩田英俊 P 平田機工 機械 桂竜輔 / 伴明泰 P ブイ テクノロジー 精密機器 桂竜輔 / 伴明泰 P レーザーテック 電気機器 桂竜輔 / 伴明泰 P エスケーエレクトロニクス 電気機器 桂竜輔 / 花屋武 P Tianma Micro-electronics 桂竜輔 / 花屋武 P BOE Technology Group 桂竜輔 / 花屋武 P46 China Star 桂竜輔 / 花屋武 P46 カバレッジ銘柄は弊社業種区分 非カバレッジ銘柄は東証 33 業種 24 / 51 ジャパン テック : ディスプレイ技術 SMBC 日興証券株式会社

25 ジャパンディスプレイ (6740) 精密機器 / 民生用エレクトロニクスセクター担当シニアアナリスト桂竜輔有機 EL 関連事業 JOLED と共に 2018 年量産開始へジャパンディスプレイ ( 以下 同社 ) ではこれまで 有機 EL パネルの研究開発を産業革新機構が 75% 同社が 15% を出資する JOLED( パナソニック ソニーの有機 EL パネル事業を切り出し 統合した企業 ) と共に進めていたが スマホ向け有機 EL パネルのニーズが拡大している中で 方向転換を迫られている 具体的には JOLED では元々パナソニックの技術であった印刷方式を採用 大型パネル向け開発を進めてきたが 2018 年までに 500 億円を投じて蒸着方式での量産を目指す方針 業績インパクト 16/3 期 17/3 期に有機 EL 関連売上高は立たない同社は LTPS 液晶パネルの生産 / 開発に特化し 同分野での技術 / 生産能力で世界トッププレイヤーとして勝ち抜く戦略を進めてきたことから 有機 EL に関連する経営資源は限定的 従って 16/3 期 17/3 期という期間では有機 EL 関連売上高はほぼゼロであろう 同社の最大顧客は米大手スマホメーカーで 16/3 期では同社売上高の 53.7% を占める 同顧客が有機 EL 採用を決めた場合 既存の LTPS 液晶パネルの売上高が減少するリスクがあるため 当然その開発を進めることとなる 同社の研究開発費が 15/3 期の 160 億円から 17/3 期には 290 億円 ( 会社予想 ) へ拡大しているのはそうした背景もあろう 従って 同社にとって有機 EL 開発は当面はコスト増要因の位置づけとなる 有機 EL 事業の位置づけ 進化系 LTPS or 有機 EL 同社では有機 EL が本当にスマホの中で主流となるか否かについては 依然として懐疑的な見方を有していると考えられる 弊社でも前述してきた通り 今回の有機 EL ブームは材料面でのブレークスルーが発端となっている訳ではなく 求められるハードルが高いことから 当面は LTPS 液晶の進化系と有機 EL の両面での開発を進めることになると考えている 同社では当初 2018 年に向けては茂原工場で量産準備を進める計画だが 仮に有機 EL がスマホでのメインストリームとなり 同社がそれに対応する場合は物理的なスペースも勘案すると 白山工場のライン転用なども含めた活用が視野に入ろう ただ資金確保も含め課題は多い 25 / 51 ジャパン テック : ディスプレイ技術 SMBC 日興証券株式会社

26 シャープ (6753) 精密機器 / 民生用エレクトロニクス担当シニアアナリスト桂竜輔 / アナリスト花屋武 有機 EL 関連事業 鴻海精密工業グループとして参入かシャープ ( 以下 同社 ) は鴻海精密工業への第三者割当増資を行う際に発表したプレスリリース中で 有機 EL の量産に 2,000 億円を投じ 2018 年に量産開始するとの考えを示している 弊社では同社における有機 ELのリソースは限定的であり 公表された時間軸で本格的に量産を開始していくのは困難であると考えているが 米国最大手スマホメーカーへの供給を目指し その準備を急ピッチで進めていくと考えられる 業績インパクト ディスプレイ事業が同社業績の変動主要因であり続ける 6 月 23 日の株主総会を踏まえ 不透明感が依然残っていた鴻海精密工業からの出資が実現 債務超過状態が解消に一定の目途がつき 本格的に鴻海精密工業グループの 1 社として動き出す 16/3 期で過去の負の遺産を抜本整理したことや 追加的に人員適正化を含めた経営資源の最適化を目指すとしており 営業黒字への転換は比較的早いタイミングで可能となろう 17/3 期にも実現できる可能性もある ( 弊社予想では 250 億円の黒字 ) 一方で 従来同社経営陣は ディスプレイ事業とそれ以外の事業を分離 することで ボラティリティーの高いディスプレイ事業を分離スピンオフし 同社としては安定したディスプレイデバイス以外の事業での成長を目指す としてきたものからは軌道修正していることから 短期的な黒字化のタイミングを議論するよりも 鴻海グループとの協業 / 役割分担を含め 中長期で持続的に利益成長していけるための経営がなされるかの方が重要であると考える 同社では第 1 四半期決算発表時に 17/3 期の会社計画を発表したいとしており その中身が注目される 有機 EL 事業の位置づけ 何を どこで どこまで 手がけるかディスプレイ事業が引き続き同社の業績変動の主要因として大きな影響として残ることが想定されるが 現時点では鴻海精密工業グループ内でどのような役割分担を行っていくかは不透明 具体的には 仮に有機 ELヘの本格投資を加速していくのであれば 蒸着工程の投資は堺工場で行うことや バックプレーンの工程は Innolux の LTPS 工場の活用も考えられるだろう また郭台銘氏は IGZO の競争優位を強調してきたが LTPS の更なる進化による省電力化もあろうし 価格では現行の有機 EL メーカーが償却後のコスト力を武器に価格戦略が取られるリスクもある いずれにせよ 今回のディールは戦う土俵に立つ最低限の切符は得た印象はあるが 必要十分な体制とはいえないと弊社では考える 26 / 51 ジャパン テック : ディスプレイ技術 SMBC 日興証券株式会社

27 キヤノン (7751) 精密機器セクター担当シニアアナリスト桂竜輔 有機 EL 関連事業 3 つの鍵 の 1 つ蒸着装置の実質独占サプライヤー弊社では 同社子会社であるキヤノントッキの手掛ける有機 EL 用真空蒸着装置が現時点で有機 EL パネルの量産に対応できる装置の主要サプライヤーであると考えている また弊社では液晶 / 有機 EL 用露光装置において 特に小型の高精細対応品でニコンが高い競争力を有していると考えているが キヤノントッキの蒸着機とのセット拡販を行えることで 同社の液晶 / 有機 EL 用露光装置でも ビジネスチャンスが拡大すると考えている 業績インパクト キヤノントッキ 15/12 期マイナス寄与から 17/12 期には全社営業利益の約 10% へ弊社ではキヤノントッキの売上高がほぼ有機 EL 用真空蒸着装置が占めており G6 ハーフ対応装置の単価は 100 億円規模となると推定 市場予想と同社の生産能力増強ペースは 2015 年の 3 台 / 年程度から 2016 年で 5 台 / 年 2017 年には 10 台 / 年へと拡大する計画であると予想している 現在生産能力以上の受注が来ており 生産能力拡大の分だけ売上拡大を見込める状況にあると考える 具体的には有機 EL 投資ブームによる収益押し上げ効果で 15/12 期でトッキの売上高 / 営業利益は 210 億円 /7 億円赤字だったのに対し 16/12 期 17/12 期は 500 億円 /100 億円 1,000 億円 /300 億円と業績は急回復 拡大をすると予想する また有機 EL 用露光装置においても蒸着機とのセット拡販を行えることで 液晶用露光装置を 15/12 期実績 34 台が 16/12 期には 42 台 17/12 期には 50 台に拡大すると予想している 以上により 有機 EL 用蒸着装置と露光装置の売上高 / 営業利益の全社に占める割合は 15/12 期の約 1% 強 / 約 1% 強から 17/12 期には約 4%/ 約 15% への拡大を予想する 有機 EL 事業の位置づけ 苦戦キヤノンの虎の子となりうる逸材キヤノントッキの直前の 15/12 期も含め事業としてはこれまで成功しているとは言えず キヤノンの完全子会社以降 (2010 年 10 月 ) も その傾向に大きな変化はなく シナジーを生んできたわけではない ただ今後はキヤノングループで余剰となっている一部リソースを活用することで 損益分岐点を大きく上回る売上増が見込まれる中 限界的に利益貢献を拡大させられる局面にある 同社にとっては本業の事務機 カメラ業界の構造的な苦境の中で 利益拡大の見込める数少ないブライトポイントと考える 27 / 51 ジャパン テック : ディスプレイ技術 SMBC 日興証券株式会社

28 ニコン (7731) 半導体製造装置セクター担当シニアアナリスト嶋田幸彦有機 EL 及び低温ポリシリコン液晶用 FPD 露光装置でトップシェアを握る有機 EL LTPS 液晶等の中小型高精細 FPD 投資が拡大すれば同社 G6 FPD 露光装置の恩恵大同社は FPD 露光装置ではキヤノンとシェアを二分するが 中小型高精細低温ポリシリコン用 FPD 露光装置では 80~90% 以上の高シェアを握ると推定される 同社の FPD 露光装置は高解像度を実現するマルチレンズシステムを採用し 高解像度に対応した i 線の投影レンズを順次開発投入している ( キヤノンは TV 用大型液晶パネル等の効率的な生産に適したミラー投影系による FPD 露光装置を手掛ける ) 実際 同社は中小型高精細パネルの製造に適した G6 露光装置 FX67S( 解像度 :L/S2μm) に続き 2016 年 3 月より解像度を 1.5μm に向上させた FX68S の出荷を開始した FX68S は 500ppi 以上の高解像度に最適化した装置と推定される 17/3 期精機事業は FPD 露光装置を牽引役に大幅増収 増益を同社は計画半導体露光装置及びデジカメのリスクは払拭できないが 17/3 期は FPD 露光装置が牽引役 FPD 露光装置を含む精機事業の 16/3 期実績は売上高 1,824 億円 ( 前期比 7% 増 ) 営業利益 146 億円 (75% 増 ) と低水準ながら前期比ベースでは好調だったといえる 半導体露光装置ビジネスは 150 億円を上回る赤字とみられることから FPD 露光装置の営業利益は 300 億円程度に達していた可能性があると弊社では推定 17/3 期の精機事業は売上高 2,600 億円 (43% 増 ) 営業利益 400 億円 (2.7 倍 ) を同社では計画 半導体露光装置も増加を見込むとはいえ FPD 露光装置の出荷台数は 90 台 ( 前期比 80% 増 ) と大幅拡大を同社では計画 FPD 露光装置の営業利益率は非常に高いと推定されることから 収益のドライバーは同露光装置と弊社では考える FPD 露光装置の市場動向 ( 暦年ベース ) として 同社では 2015 年 80 台 2016 年 120 台 2017 年 80 台を想定 即ち 17/3 期中は FPD 露光装置の出荷は好調も 18/3 期は落ち込むと同社では想定しているとみられる ただ 有機 EL 投資の拡大を背景に FPD 露光装置に対する需要が想定以上に拡大すれば恩恵は少なくないと弊社では考える 有機 EL 向け FPD 露光装置が 18/3 期以降も高水準を維持すれば下支えに FPD 露光装置の営業利益率は非常に高水準と推定され 出荷大幅増はプラス寄与の公算大現時点で 有機 EL の中小型高精細パネルは PenTile 配向を使用しており real 解像度は 300ppi 台に留まると推定される ただ Apple が次々期 iphone(7s) で採用を狙う有機 EL では real 解像度で 400ppi 以上を目指すとみられる 従って 有機 EL のバックプレーンも低温ポリシリコン ベースとなっていることから 有機 EL の新規投資が拡大すれば 同社 FPD 露光装置に対する需要も増加が期待される ( 将来的に 有機 EL のバックプレーンが酸化物半導体に移行するとしても 高解像度に強みを有する同社 FPD 露光装置に対する需要が拡大する可能性が高いことに変わりはないとみられる ) 前述した様に 17/3 期の FPD 露光装置の出荷台数は大幅増加が見込まれる 主な需要は中国 FPD 企業向け大型及び中小型液晶パネル用途が中心とみられる ただ 2017 年以降 韓国 日本 台湾に加えて 中国 FPD 製造企業の有機 EL 投資が拡大すれば 今期の FPD 露光装置好調は一過性ではなく ある程度持続性が期待されることになり 同社収益の下支えになる可能性が高いと思われる 28 / 51 ジャパン テック : ディスプレイ技術 SMBC 日興証券株式会社

29 図表 24. 高解像度に強みを持つ FPD 露光装置を順次投入 FPD 露光装置 FX-67S2/67S FPD 露光装置 FX-68S 出所 : ニコン 29 / 51 ジャパン テック : ディスプレイ技術 SMBC 日興証券株式会社

30 SCREEN ホールディングス (7735) 半導体製造装置セクター担当シニアアナリスト嶋田幸彦有機 EL 関連では FPD 露光で使用されるコータ デベロッパ等が要注目 FT 事業では FPD パネル製造用コータ デベロッパで 80% 程度のシェアと推定される同社の有機 EL 関連装置としては ファインテックソリューション (FT:FPD 製造装置関連 ) 事業における FPD 向けコータ デベロッパが注目される 即ち 同社コータ デベロッパは大型 アレイ用途を中心に最大シェア (80% 程度 ) を握ると推定される この他 FT 事業における FPD 製造装置関連の主要装置としては 洗浄装置 ウェットエッチング装置 レジスト剥離装置などが挙げられる コータ デベロッパは FPD 露光装置と組み合わせて使用される 現状は液晶パネル用途が中心だが FPD 露光装置と同様に有機 EL のバックプレーンの製造に際しても活用される 同社製品はニコン及びキヤノンの両社の FPD 露光装置で使用される ただ 有機 EL ディスプレイ最大手のサムスン電子の場合は 関連会社の SEMES 等の韓国の装置を使用する可能性が高いことは留意点 また 同社は有機 EL( フレキシブル ) ディスプレイ用ポリイミド塗布装置 SK-P シリーズ を開発 2016 年 3 月から販売を開始したことを公表したことも注目される FT 事業は 15/3 期に黒字転換 17/3~18/3 期も増収増益を想定 FT 事業は 18/3 期までは高水準ながら中国特需一巡で 19/3 期以降は調整局面を想定同社ファインテックソリューション (FT:FPD 製造装置関連 ) 事業の状況は 14/3 期以降は拡大基調となり 15/3 期には売上高 238 億円 ( 前期比 20% 増 ) 営業利益で 3 億円 (+8 億円 ) へ黒字転換 16/3 期の売上高は 316 億円 (33% 増 ) 営業利益も 27 億円 (8.1 倍 ) に拡大した 足元の大型 FPD パネルの需給環境は大きく悪化しているものの 中国の FPD 業界育成策もあり 2016~17 年は増加傾向を辿る可能性が高いとみる 但し 中国特需一巡後の 2019 年以降の FPD 設備投資は 有機 EL 関連の投資が一定の下支えとなるとしても 基本的には減少傾向と弊社では予想する 具体的な 17/3 期の FT 事業に関しては 売上高 370 億円 ( 前期比 17% 増 ) 営業利益 38 億円 (38% 増 ) を弊社では予想 会社計画はやや保守的で若干の上振れを想定する 続く 18/3 期の FT 事業は 売上高 390 億円 (5% 増 ) 営業利益 44 億円 (16% 増 ) で 増収増益基調を維持するとみる 有機 EL 関連需要拡大で液晶関連の中国特需一巡のマイナス影響を緩和も有機 EL 投資が大幅に拡大すればプラス効果 フレキ用ポリイミド塗布装置は新たな展開も有機 EL パネル関連では 2018 年秋に投入される iphone(7s) などのスマートフォンに同パネルの搭載を目指しているとされることは留意点 これを受け 韓国 LGD などはスマートフォン向けなどを狙い 今後 3 年間で約 10 兆ウォン (1 兆円超 ) に達する中小型有機 EL パネル関連の設備投資を行うことが伝えられた 中国 FPD 製造企業の大型パネルを中心とした設備投資は 需給状況などを無視した強引な施策だけに これら設備が本格稼働する 3~4 年後には大幅な供給過剰に陥る公算がある ただ 同社の様な FPD 製造装置関連企業にとっては 有機 EL パネルに絡む設備投資が拡大すれば 液晶パネル投資一巡後のマイナス影響を緩和する効果は期待できよう また 今回新たに投入したフレキシブルディスプレイ用ポリイミド塗布装置が拡大すれば 新たな展開も期待できるのではないか 30 / 51 ジャパン テック : ディスプレイ技術 SMBC 日興証券株式会社

31 図表 25. FPD 製造装置ではコータ デベロッパは主力で 世界シェアは 80% 以上と推定される FPD 製造装置コータ デベロッパのシェア (2015 年 ) コータ デベロッパ :SK シリーズ SCREEN ファインテックソリューションズ 出所 : SMBC 日興証券推定 出所 : SCREEN ホールディングス 31 / 51 ジャパン テック : ディスプレイ技術 SMBC 日興証券株式会社

32 大日本印刷 (7912) 諸製造セクター担当シニアアナリスト岡芹弘幸 有機 EL 関連事業 蒸着方式の有機 ELパネル向けのメタルマスクの生産 販売を手掛ける ブラウン管テレビ向けのシャドーマスクの生産技術 設備を利用するかたちで事業展開を行っている 同業他社の凸版印刷に比べ相対的に取り組みの開始が早く メタルマスク市場では 90% 程度のシェアを持つと推測する 業績インパクト 大日本印刷の 16/3 期のメタルマスクの売上規模は約 100 億円 19/3 期における弊社予想は 300 億円 弊社では大日本印刷の 19/3 期の営業利益を前期比 19.0% 増の 625 億円と予想し 営業増益の多くの部分をメタルマスク事業が牽引するとみる 有機 EL の高精細化が進めば メタルマスクの難易度も上がるものの 現行のメタルマスク以上に付加価値が拡大する可能性があると考える 有機 EL 事業の位置づけ 大日本印刷は メタルマスクを成長のための注力分野の 1 つとしている そのため 広島県三原工場の設備を継続的に増強し 60 億円をかけて 2020 年までに生産能力を現行の 3 倍にする見込み また 1000ppi 以上の解像度にも対応した製品開発を推進する方針 32 / 51 ジャパン テック : ディスプレイ技術 SMBC 日興証券株式会社

33 凸版印刷 (7911) 諸製造セクター担当シニアアナリスト岡芹弘幸 有機 EL 関連事業 大日本印刷と同様に蒸着方式の有機 EL パネル向けのメタルマスクの生産 販売を手掛ける 同社は 過去 印刷方式の有機 EL 向けには技術確立に努めたものの 現行主流である蒸着方式のメタルマスクの事業展開は大日本印刷に比べ遅れた内容になっている 業績インパクト 凸版印刷の 16/3 期のメタルマスクの売上高は 大日本印刷 ( 約 100 億円 ) に比べかなり小さい 17/3 期以降も大日本印刷のメタルマスクが中心的に利用される可能性が高いことを考慮すると 凸版印刷のメタルマスク事業の収益貢献は今後もそれほど大きくないと考える 有機 EL 事業の位置づけ 凸版印刷はメタルマスク事業に 現時点では大きな設備投資計画はないとみる 33 / 51 ジャパン テック : ディスプレイ技術 SMBC 日興証券株式会社

34 日本写真印刷 (7915) 諸製造セクター担当シニアアナリスト岡芹弘幸 有機 EL 関連事業 同社はベースフィルムの両面に ITO を形成する DITO(double indium tin oxide) タイプのタッチパネルの生産 販売を手掛ける 現在は相対的に画面サイズが大きく 軽量化が優位性を持つタブレット PC に日本写真印刷のフォトリソ工法タッチパネルは主に採用されている しかし 今後 有機 EL を利用する端末数が増加すると 液晶ではインセル方式だったタッチパネルがアウトセル方式になる割合が高まり 日本写真印刷のフォトリソ工法タッチパネルの需要が増加する可能性が高いとみる 業績インパクト 同社の営業利益を 17/3 期 70 億円 ( 前期比 33.6% 減 ) 18/3 期 110 億円 (57.1% 増 ) 19/3 期 155 億円 (40.9% 増 ) と予想する 18/3 期 19/3 期の営業増益を牽引するのは 有機 EL 端末向けフォトリソ工法タッチパネル ただし 日本写真印刷の場合 有機 EL 製品の普及が一服する 20/3 期以降は 継続的な価格下落圧力を背景に 営業減益局面になる可能性もあると考える 有機 EL 事業の位置づけ 日本写真印刷は事業ポートフォリオの安定化という観点から (1) ラベル原紙の製造 販売を手掛ける AR Metallizing 社の買収 (2) 医薬医療分野向け製品開発 (3) センサー事業の強化 などを行っている しかし 有機 EL 端末向けフォトリソ工法タッチパネルの販売数量が増加する見込みであることから 短期的には売上高に占めるエレクトロニクス関連のウェイトが高まる公算が大きいとみる 34 / 51 ジャパン テック : ディスプレイ技術 SMBC 日興証券株式会社

35 日東電工 (6988) 電子部品セクター担当シニアアナリスト渡邉洋治 有機 EL 関連事業 有機 EL 光学フィルムトップメーカー同社は LCD 用光学フィルムのトップメーカーだが 同様に有機 EL 用光学フィルムでも No.1 の地位を確保している 同社は フィルムメーカーからベースとなるフィルムを購入し 材料の塗工やフィルムの延伸を行い 機能性フィルムに加工 複数フィルムを組み合わせて光学フィルムを完成させている 偏光フィルムもこの過程で作りこまれるため パネルメーカーが要求する光学特性を作り上げる役割は 偏光フィルムメーカーが担う LCD でも有機 EL でもこの役割は変わらない 有機 EL 用光学フィルムでは 反射光を吸収するための位相差フィルムと偏光フィルムを組み合わせたものが主に使われるが LCD 用光学フィルムは偏光フィルムを 2 枚使用するため 比較するとフィルムの層数は減少するとみられる 業績インパクト ITO フィルムの取り込みが できなければマイナス影響のほうが大きくなる前述のように有機 EL の偏光フィルムは 1 枚になるため 光学フィルム事業の影響はマイナスとなる可能性が高い 同社はハイエンドスマートフォン向け FPD パネル用光学フィルムでは LCD 用も有機 EL 用も既に高いシェアを保有しており シェア変動によるプラス効果も考えにくい ローエンドスマートフォンまで有機 EL の採用が進めば シェア上昇の可能性があるが 単価低下も予想されるため 利益へのインパクトは限定的であろう 有機 EL は その構造上 タッチパネル機能をパネル内部に作りこむこと (in cell) が困難である このためタッチ機能は ITO ガラスを使った on cell か ITO フィルムを使った out cell が採用される バックライトがないため感圧機能も on cell か out cell になるだろう ディスプレイが平面であれば 現在使われる ITO ガラスで対応可能だが 曲面や屈曲させる場合 フィルム化が必須となる 16/3 期実績 17/3 期業績への影響は 既存の有機 EL 用偏光フィルム販売にとどまり 限定的 18/3 期以降に ITO フィルムの有機 EL 向け販売が開始すると予想されるが LCD 向けフィルムの減少と相殺されよう ディスプレイ形状のフレキシブル化がどこまで進むかが ITO フィルムのポテンシャルを決定するだろうが 現時点で不確定な要素は多い 有機 EL 事業の位置づけ 光学フィルム事業の生き残りをかけて All in One で全機能を取り込む必要があるフレキシブルディスプレイの採用が始まると 屈曲耐性を確保するために フィルムの薄型化 塗工による機能実現 ベースフィルム削減が進むとみられる 最終的には 1 枚のベースフィルムに複数の光学機能 タッチセンサー 感圧センサーを作りこむようになろう よって 有機 EL 対応とシェアの確保 長期的には All in One フィルムの提供が事業を維持するための必要条件となる 35 / 51 ジャパン テック : ディスプレイ技術 SMBC 日興証券株式会社

36 住友化学 (4005) 化学 繊維セクター担当シニアアナリスト竹内忍 有機 EL 関連事業 高分子有機 EL 材料からタッチセンサーパネルまで幅広い事業展開同社の有機 EL 関連事業は主にプリンテッドエレクトロニクス分野とフレキシブルディスプレイ分野に大別される 前者に関して 同社が高分子有機 EL の開発を始めたのは 1989 年で 通商産業省 ( 当時 ) のプロジェクトに参画し 1981 年に導電性ポリマーの開発に携わったことが契機である ( 図表 26) 同社はポリマー技術に強みを有し ポリマーに 3 原色 (RBG) を組み込んだ高分子材料の開発に特化している点が特徴として挙げられる 1990 年に世界で初めて高分子有機 EL の開発成果を発表したケンブリッジ大学が設立した同分野のパイオニアである Cambridge Display Technology (CDT 社 ) と 2003 年に合弁会社 サメイション を設立 2007 年に CDT 社を完全子会社化した その他にも 2005 年にはダウ ケミカルから高分子有機 EL 用材料事業を買収するなど積極的に経営資源を投じている 現状 材料開発は CDT 社と筑波開発研究所が プロセス開発は愛媛のデバイス開発センターが 量産は大阪工場が各々担っている 高分子有機 EL 材料の最終用途は照明とテレビだが 照明は自社でデバイス製造まで手掛け 装飾向けを中心にグローバルで受注活動を展開している 他方で テレビ用途では印刷法に取り組む顧客に対して高分子有機 EL 材料を供給しているが 依然開発段階に過ぎない 後者については スマートフォンに代表されるモバイル分野において 有機 EL パネルの製造と採用実績で競合他社を凌駕するサムスンとの関係が強みとして挙げられる 主力製品はオンセル型タッチセンサーパネル (TSP) である ( 図表 27) 同社が手掛けているカラーフィルターの製造ノウハウを活かせる分野で TSP の設備の一部はカラーフィルター製造設備を改造したものである 現状ではガラス基板を使うリジットタイプが主流だが 樹脂基板を使ったフレキシブルタイプも上市している 業績インパクト タッチセンサーパネルがトップライン成長の一翼を担う 16/3 期実績ベースで TSP や偏光板を主体に有機 EL 関連材料の売上高は 500 億円程度 全社売上高に占める構成比は 2% 強に過ぎないと弊社では推定する TSP のガラスタイプは 2012 年の市場参入以来 生産能力増強を通じて旺盛な需要の取り込みに注力している 2016 年 10 月には韓国子会社の東友ファインケムの能力を現状比 1.4 倍とすることを意思決定済みで 当該増強完了後には事業参入時に比して年産能力が 4 倍強に拡大する 同様にフレキシブルタイプは 2014 年に後発参入を果たしたが 生産性やコスト面で競合他社をキャッチアップしつつある 17/3 期計画にはフレキシブルタイプのみで販売数量を倍以上とするアグレッシブな前提が織り込まれている TSP の売上高に占めるフィルムタイプの比率は 16/3 期実績の 2 割強から 17/3 期計画では 3 割強に高まる見通しである 他方で 高分子有機 EL は現状では開発が主体で 全社研究開発費の一部が振り向けられている 現中期経営計画の最終 19/3 期には 有機 EL 関連事業で売上高 1,000 億円超を目指している 同社へのヒアリングによれば TSP や偏光板が売上高の中心を担うが 高分子有機 EL 照明も売上高目標に織り込まれている 36 / 51 ジャパン テック : ディスプレイ技術 SMBC 日興証券株式会社

37 有機 EL 事業の位置づけ 技術ロードマップ策定し フレキシブル化 を商機とすべく開発に注力弊社では 化学 繊維セクター内において同社を 中長期的な観点から有機 EL 関連事業が業績牽引役を担いうるポテンシャルを秘めた数少ない銘柄の一つと位置付けている 躍進のキーワードは フレキシブル化 である ( 図表 28) 有機 EL パネルは現状基板がガラスだが これを樹脂に代替することで折り曲げなどのフレキシブル化が可能になる 折り曲げを可能にするためには 発光素子を水分から守るバリアフィルムや ウィンドウフィルム 液晶塗布型偏光板 フレキシブル TSP などが必要で現在研究開発に注力している その次のステップとして ウィンドウフィルムや塗布型偏光板 フレキシブル TSP の機能を統合した部材開発にも取り組んでいる ( 図表 29) なかでもバリアフィルムは PET( ポリエチレンテレフタレート ) や PEN( ポリエチレンナフタレート ) COP( シクロオレフィンポリマー ) を基材に 独自の加工技術を付加することで差別化を図る方針である 16/3 期実績ベースで液晶関連製品の売上高は 2,500 億円程度 全社売上高の 1 割強を占めると弊社では推定する LCD から有機 EL へのシフトによる偏光フィルム使用枚数減少 (2 1 枚 ) は避け難く 液晶関連製品の減収 限界利益減を TSP の拡販や 偏光フィルムと TSP の両製品を手掛ける強みを活かした有機 EL のフレキシブル化での付加価値取り込みによって吸収しうる収益構造への変貌が喫緊の経営課題として挙げられる 高分子材料を用いた有機 EL ディスプレイの普及には時間を要する図表 30 に有機 EL の構造 低分子と高分子有機 EL の製造プロセスの比較を示した 今後 有機 EL ディスプレイの大型化を進めるうえで 現状の低分子材料を用いた真空蒸着法に対する印刷法のコスト面でのアドバンテージは大きいと弊社では認識している 具体的に 真空蒸着法は真空環境で材料を加熱 気化させて発光層を形成する この方法ではプロセス環境を真空にするための設備が必要で パネルの必要な部分にのみ膜を形成するためのマスクを用いる これに対して 印刷方式は材料を大気中で印刷して発光層を形成するため 真空環境が不要 (=マスクが不要) で投資負担が小さく メンテナンスも容易であること パネルの大型化への対応が容易であること 必要な場所に必要な分量を塗布するため材料ロスが少ないといった利点がある 同社の高分子材料が印刷法普及のキーマテリアルとなる可能性を秘めているものの インクジェット技術 発光材料そのものの効率や寿命など解決すべき課題も山積しているのが実情である 37 / 51 ジャパン テック : ディスプレイ技術 SMBC 日興証券株式会社

38 2016 年 6 月 27 日 In-Depth /日本 /- 図表26. 高分子有機 EL 事業の取り組みの沿革 高分子有機 EL 事業の取り組みの沿革 年 出来事 導電性ポリマーの開発を開始 通商産業省 現 経済産業省 プロジェクト 高分子有機ELの開発を開始 ケンブリッジ大学が高分子有機ELの最初の成果を発表 Cambridge Display Technology Limited (CDT社) 設立 CDT社との共同開発を開始 NEDOによるナショナルプロジェクト フォーカス21 に参加 ダウから高分子有機EL用材料事業を買収 CDT社を完全子会社化 愛媛に デバイス開発センター を設立 筑波研究所を 筑波開発研究所 と 先端材料探索研究所 に再編 大阪工場で高分子有機ELの生産設備が完成 出所: 住友化学ホームページ SMBC日興証券 図表27. 住友化学は有機 EL 用のオンセル型タッチセンサーパネルを主に手掛ける タッチセンサーパネルの構成 :電極 OLED :タッチセンサー LCD Out-Cell On-Cell カバーガラス カバーガラス 偏光板 偏光板 ガラス フィルム ガラス OLED板 :接着 OLED板 In-Cell カバーガラス カバーガラス フィルム フィルム 偏光板 フィルム 偏光板 カラーフィルター基板 液晶層 ガラス 偏光板 バックライト カラーフィルター基板 液晶層 ガラス カバーガラス 偏光板 カラーフィルタ基板 ガラス 偏光板 バックライト 偏光板 バックライト On-Cell Film Touch On-Cell 出所: 住友化学 インベスターズハンドブック 2016 SMBC日興証券 38 / 51 GFF ジャパン テック ディスプレイ技術 In-Cell SMBC日興証券株式会社

39 図表 28. ディスプレイ材料のフレキシブル化が商機 フレキシブルディスプレイ材料 部材の開発ロードマップ 現在のディスプレイ次世代ディスプレイ次々世代ディスプレイ Rigid display Unbreakable display Bendable display Foldable display Bended display Rollable display 基板材料等 = ガラス基板材料等 = 樹脂基板材料等 = フィルム 基板材料等 = フィルム ( 屈曲性 フレキシビリティ向上 ) 樹脂基板の次世代ディスプレイ : 薄く 軽く 強度が高く フレキシブル 端末デザインの自由度アップ 消費者の利便性向上 出所 : 住友化学 インベスターズハンドブック 2016 SMBC 日興証券 図表 29. 偏光フィルムとタッチセンサーを両方手掛ける強みを活かして付加価値の取り込みを図る フレキシブルディスプレイ材料 部材の開発ロードマップ 現在の OLED パネルフレキシブル OLED パネル ( 第一世代の材料 ) フレキシブル OLED パネル ( 第二世代の材料 ) カバーガラス ウィンドウフィルム 偏光板 液晶塗布型偏光板 機能統合部材 タッチセンサーパネル (TSP) ガラスを樹脂で代替 フレキシブル TSP 機能の一体化 封止ガラス バリアフィルム バリアフィルム OLED OLED OLED ガラス バリアフィルム バリアフィルム 出所 : 住友化学 インベスターズハンドブック 2016 SMBC 日興証券 図表 30. 高分子有機 EL は低分子有機 EL に比してメリット大も 性能面で課題が残る有機 EL の構造と製造プロセスの比較高分子有機 EL 低分子有機 EL ガラス基板 陰極 多機能発光層 バッファー層陽極 出所 : 住友化学 インベスターズハンドブック 2016 SMBC 日興証券 単純層構造複雑 陰極電子注入層電子輸送層発光層ホール輸送層ホール注入層陽極ガラス基板 39 / 51 ジャパン テック : ディスプレイ技術 SMBC 日興証券株式会社

40 その他関連銘柄 ( 化学セクター ) 化学 繊維セクター担当シニアアナリスト竹内忍宇部興産のポリイミドはフレキシブル化の恩恵享受へ 青色の開発が鍵構造がシンプルゆえに有機 EL 関連銘柄は少ない有機 EL は電圧を掛けると自発光する有機材料を光源とすることから 液晶に比べて構造がシンプルで 構成される部材も正孔注入材料 正孔輸送材料 発光材料 電子輸送材料などに限られる 市場が黎明期にあり 住友化学を除けば全体業績に影響を及ぼす銘柄が限定的というのが実情である 宇部興産のポリイミド技術がサムスンのフレキシブル有機 EL のキーに住友化学の記述でも触れたが スマートフォン用ディスプレイの今後のキーワードは フレキシブル化 であると弊社では認識している それを実現する過程において 基板の素材がガラスから樹脂 フィルムへとシフトすると考えられる 自発光のオン オフを制御する回路を描く基板は回路を描く際に 500 以上の高温に耐える必要があるため これまでガラスが使用されてきた これを代替すべく 高い耐熱特性を有し なおかつ折り曲げ可能な樹脂としてポリイミドが挙げられる 宇部興産はサムスンディスプレイと 2011 年にポリイミドの前駆体であるワニスを生産する合弁会社を設立した ( ポリイミドフィルムはサムスンディスプレイが製造 ) 宇部興産は当該合弁会社にポリイミドの粗原料であるビフェニルテトラカルボン酸二無水物 (BPDA) を供給している モノマーの分子設計から手掛け カップリング反応を用いて BPDA を大量に合成する技術を世界で初めて開発し 原料から一貫生産している点が強みとして挙げられる 宇部興産の連結業績への取り込みは単体での BPDA の販売に伴う売上高 営業利益と サムスンディスプレイとの合弁会社の持分法投資利益に大別されるが 合弁会社の生産がワニスにとどまることに鑑みれば EPS への影響は限定的と弊社では認識している 出光興産 新日鉄住金化学 保土谷化学などが青色の発光材料の開発で凌ぎを削る発光材料は蛍光材料と燐光材料に大別される ( 図表 31) 有機 EL が発光するのは電気的エネルギーを与えられた発光材料が一時的に活性した励起状態になり 元の基底状態に戻る時に生じるエネルギーが光になるためである この際 蛍光は電気エネルギーの 25% しか光に変換できず残りは熱になる 他方で燐光は 100% 光に変換できる 燐光の方が発光効率に優れるものの 寿命が短いという欠点がある 出光興産や新日鉄住金化学 保土谷化学などを中心に 燐光材料の中でも赤や緑に関しては十分な寿命を持った材料が開発されつつあるが 青は依然として効率と寿命の両面で改善余地が大きい 結果として 青だけ蛍光材料を用いるハイブリッドでの発光層の形成が主流である 蛍光と燐光に次ぐ第 3 世代の発光材料として 九州大学最先端有機光エレクトロニクス研究センターの安達千波矢主幹教授が開発した熱活性化遅延蛍光 TADF ( Thermally Activated Delayed Fluorescence) が挙げられる ( 図表 32) 出光興産や九州大学発のベンチャー企業であるキューラックスが TADF の開発を手掛けているものの 本格量産までには至っていない 発光材料メーカーにとって青色でデファクトスタンダードを確立するアドバンテージは大きく 開発競争の進捗状況を注視したい 40 / 51 ジャパン テック : ディスプレイ技術 SMBC 日興証券株式会社

41 図表 31. 燐光材料は蛍光材料に比して発光効率が高い 蛍光材料と燐光材料の比較 蛍光発光 燐光発光 正孔電子正孔電子 25% 再結合 75% 25% 再結合 75% 計 25% 一重項励起子 三重項励起子 一重項励起子 三重項励起子項間交差 (ISC) 計 100% 蛍光無輻射失活燐光無輻射失活蛍光無輻射失活燐光無輻射失活 出所 : 各種資料 SMBC 日興証券 図表 32. TADF など蛍光 ( 第 1 世代 ) 燐光 ( 第 2 世代 ) に次ぐ第 3 世代の発光材料も台頭 熱活性化遅延蛍光 (TADF) の発光原理 正孔と電子の再結合 25% 75% 一重項励起子 三重項励起子 計 100% 蛍光 出所 : 各種資料 SMBC 日興証券 41 / 51 ジャパン テック : ディスプレイ技術 SMBC 日興証券株式会社

42 出光興産 (5019) 石油セクター担当シニアアナリスト塩田英俊 蛍光青色発光材などに強みをもつ有機 EL の総合材料メーカー フルラインアップの発光材料群出光興産 ( 以下 同社 ) は 有機 EL 発光材料をフルラインアップで手掛けている数少ない総合有機 EL 材料メーカーであり 世界シェアは首位 電子輸送材 青色発光材 赤 / 緑色発光材 正孔輸送材などを生産している 1985 年に蛍光青色発光材料の開発を開始し 1997 年に青色発光素子による実用耐用時間を達成 1999 年には 同社青色材料による単色ディスプレイを商品化するなど 蛍光青色発光材に強みを持っている 2007 年には ソニーとの共同開発により 11 インチディスプレイを商品化した LG ディスプレイ社と共同開発研究開発は 千葉の電子材料開発センターで行っている 生産拠点は 御前崎工場 ( 能力 :2 トン / 年 ) と LG に隣接する韓国 パジュ工場 ( 能力 :5 トン / 年 ) 同社は 2009 年より LG ディスプレイ社 ( 以下 LGD 社 ) と提携し 有機 EL パネルの共同開発を行い LGD 社は同社に発光材料を供給している 2013 年に LGD 社は世界で最初に大型有機 EL テレビ ( 以下 OLEDTV ) を発売開始 2014 年 12 月には LGD 社と有機 EL 技術の相互協力及びデバイス関連のライセンス契約に合意し LGD 社は同社の有機 EL デバイスの技術を用いて製品開発を行うことができるようになった OLEDTV を急拡大させる LGD 社 LGD 社の OLEDTV のディスプレイ製造方法は 蒸着方式 白色カラーフィルタ方式が採用されている LGD 社製 OLEDTV の販売台数は 2015 年は約 30 万台であったが 2016 年は 100 万台と急拡大を目指している模様 また サムスン社にも スマホ用パネルの原料 ( 発光材料 ) を供給しているとみられる Doosan 社とも技術提携これまで LGD 社と台湾 AUO 社と技術提携を結んできたが 2015 年より韓国 Doosan 社と技術提携 ( クロスライセンス契約 ) を行い 技術ノウハウの裾野をさらに拡大した これにより 両社の材料開発の加速が見込まれる また 同社の製造拠点と Doosan 社の製造拠点 ( 韓国イクサン市 ) を相互に活用することで 製造面でも協力を進める方針 また 同社は 2015 年 10 月に上海に事務所を開設し 中国の液晶パネルメーカーとの商機を探っている 業績インパクト 営業利益は 100 億円を超える見込み同社の発光材料売上高は 15/3 期は約 80 億円 16/3 期は約 140 億円と推定する 17/3 期は LGD 製テレビの増産で約 500 億円程度に拡大しよう 営業利益率は約 2~3 割と推定しており 営業利益は 15/3 期に約 25 億円 16/3 期に約 40 億円と推定している 17/3 期は増販により約 120 億円に拡大すると予想している 18/3 期は単価下落や経費増等を考慮し 横ばいの約 120 億円を予想する 42 / 51 ジャパン テック : ディスプレイ技術 SMBC 日興証券株式会社

43 図表 33. 有機 EL 材料事業の利益見通し ( 十億円 ) /3 16/3 17/3E 出所 : SMBC 日興証券推定 予想 石油製品マージンの改善と有機 EL 材料の拡大で増益基調へ弊社による同社業績予想は 17/3 期の在庫評価損益を除く実質営業利益は前期比 107 億円増益の 1,133 億円を予想している 主な増益要因は 石油製品マージンの改善や有機 EL 材料の販売拡大である 18/3 期は 大型再編の進捗による石油製品需給の改善や有機 EL 材料の拡大から 前期比 265 億円の改善の 1,398 億円を予想している 19/3 期は 石油製品事業の合理化効果等から 実質営業利益は前年同期比 29 億円改善の 1,427 億円を予想する 有機 EL 事業の位置づけ 収益性の高い青色発光材料に強み同社の有機 EL 材料のなかでは 競合の少ない青色蛍光材や電子輸送材が得意であり 収益性が高い製品とみられる また 発光材料のみならず制御系など広範な分野に特許を保有しており 米国における有機 EL 関連の特許数は第 3 位の規模となっている 提携先の LG 社がパネル生産を拡大 2009 年より LGD 社と技術提携を締結し 共同開発を行っている LGD 社は 世界的なテレビメーカーであり 面積の大きい大型 OLEDTV に注力している OLED テレビ市場の拡大は 材料メーカーにとっての恩恵は大きいと考えられる iphone への搭載が進捗すれば更に追い風今後の市場ポテンシャルは (1)LGD 製 OLEDTV 生産台数が中長期的に急速に拡大し 他社の参入が促進され同市場が拡大していくこと (2) アップルが iphone の有機 EL 化を推進し かつ LGD 製有機 EL パネルが一定上のシェアで iphone に搭載されることや (3) サムスンが有機 EL に今後注力し 同社向け納入量が増えること (4) 中国パネルメーカーが有機 EL パネルを増産すること (5)JDI やシャープなど日本メーカーが有機 EL パネルを増産すること (6) フレキシブル用途や電灯用途などへの市場展開などがあげられる 43 / 51 ジャパン テック : ディスプレイ技術 SMBC 日興証券株式会社

44 非カバレッジ銘柄 ( 国内企業 ) 精密機器 / 民生用エレクトロニクス担当シニアアナリスト桂竜輔 / アナリスト花屋武ヘルスケア / 電子部品 / 半導体製造装置担当アナリスト伴明泰 平田機工 (6258): 真空チャンバーを製造受託 ( 桂竜輔 / 伴明泰 ) 搬送 / 組立系が多いが メカデザイン / ソフトの開発 / 設計から立ち上げ / 保守 サービスまで一貫対応で きることを強みとしており アプリケーション / 地域を分散した事 企業概要 平田機工は 自動車関連生産装置 ( エンジン組立 ピストン組立など ) 半導体 / パネル製造装置 ( ウエ ハー搬送装置 コーターシステム 蒸着装置用真空チャンバー ) 家電関連他産業用設備などを扱う 搬送 / 組立系が多いが メカデザイン / ソフトの開発 / 設計から立ち上げ / 保守 サービスまで一貫対応で きることを強みとしており アプリケーション / 地域を分散した事業ポートフォリオを有する 同社の 16/3 期売上高 / 営業利益は前期比 1.7% 増 /37.8% 増の 530 億円 / 29 億円 17/3 期会社見通し は 同 600 億円 /35 億円 16/3 期のセグメント別売上高は 自動車 / 半導体 ( 含むパネル )/ 家電他で それぞれ約 160 億円と 3 等分であった ( その他が約 50 億円 ) 17/3 期会社見通しは 自動車 / 半導体 ( 含むパネル ) が各 200 億円へ拡大 家電他が 150 億円と減収を予想している ( その他が約 50 億円 ) 真空蒸着装置 有機 EL 関連設備事業では 主に真空チャンバーの製造受託を行っている 真空チャンバーは真空 蒸着装置 1 台 ( ライン ) あたりでは 15~20 台程度使用される ( 詳細は 15 ページの図表 15 を参照 ) 同 社では受注増に対応するため 熊本東工場を増設し 2016 年 10 月に増設が完了する予定 ブイ テクノロジー (7717): ハイブリッドマスクを展開 企業概要 ( 伴明泰 / 桂竜輔 ) ブイ テクノロジーは FPD 製造装置を扱う 露光装置 光配向膜露光装置 検査装置 CF や の 修正装置 CF 製造装置などを扱い 特に G8 以上の大型パネル製造工程向けの売上比率が高い 中 小型有機 EL 関連では FHM(Fine Hybrid Mask) を開発している ブイ テクノロジーの 16/3 期売上高 / 営業利益は前期比 2.4 倍 /3 倍の 392 億円 / 26 億円 16/3 期はカ ラーフィルター製造装置メーカーの VN システムズ等を子会社化したことで大幅に売上利益が拡大し た 4Q 受注額は 221 億円 ( 前年同期 70 億円 ) で VN システムズ子会社化に加えて中国での大型パ ネル向けの大型受注が入り増加している 17/3 期会社見通しは 同 450 億円 /40 億円 17/3 期は受注 残の積み上がりに加え FPD やプリント基板の検査装置を扱う OHT の子会社化により増収増益を計画 している FHM で中小型有機 EL へ ブイ テクノロジーは FHM の開発をホンハイと行っている 同社はマスクを製造するレーザー加工機を ホンハイに販売し マスク製造をホンハイが行っている 今後は他のメーカーへの装置販売 パネルメ ーカーへのマスクの販売などでの拡大を同社は狙っている 44 / 51 ジャパン テック : ディスプレイ技術 SMBC 日興証券株式会社

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