AIMS-HU_report_2014_FOD2

Transcription

1 (Page 1) 派遣留学報告書 記入日 2015 年 2 月 25 日 留学先大学カセサート大学 ( 国名 : タイ ) 在籍身分 Exchange student 留学期間 2014 年 8 月 9 日 ~ 2014 年 12 月 27 日 1. 留学するまで 留学しようと思ったきっかけ 理由留学準備を始めた時期 ( 応募する何か月前ですか?) 事前準備について ( どのような準備をしたか, しておけばよかったか ) 卒業時期の延期がなく 経済的負担が少ないのが大きな決め手だった もともと留学に興味を持っていたことや 進学予定であったこと 留学先で卒業論文の調査をすることが可能であったことなど 様々な要素が合わさり 割とスムーズに応募を決意するに至った 最初の説明会の時点でかなり意識はしていたが 応募を決意したのは 3 年の春休み前である 実際に準備を始めたのは 派遣確定後であった AIMS 開講講義だけでなく 研究室で行われている英語ゼミへ参加した 卒業論文もあり かなり忙しい時期だったため あまり余裕をもって取り組むことはできなかった もう少し意訳能力とコミュニケーション能力を身に付けておけば楽だったかもしれない 2. 渡航について ビザについてビザの種類 : 教育ビザ ビザ申請先 : 大阪府 提出書類 : ビザ申請用紙 顔写真 パスポート原本 在学証明書 Recommendation Letter 原本 Invitation Letter 原本 航空券コピー 学生が用意するのはビザ申請用紙 顔写真 パスポート原本のみ手続きに要した日数 : 不明 ( コーディネーターが一括して申請 ) そ の 他 必 要 な 大学指定海外保険 ( 東京海上日動 ) 加入 事 前 手 続 き 出 国 年 月 日 2014 年 8 月 9 日 経 路 ( 往 路 ) 広島空港 ~ 羽田空港 ~スワンナプーム空港 現地での出迎え 有 ( 大学関係者 その他 ) 無 到着後オリエンテーションの実施状況 期間 内容 8/13: 学部訪問 ( 農 / 経済 / アグロインダストリー ) 8/14: 全体オリエンテーション 8/15: 学部オリエンテーション 帰 国 年 月 日 2014 年 12 月 27 日 経 路 ( 復 路 ) スワンナプーム空港 ~ 羽田空港 ~ 広島空港 3. 留学費用について 所総額 250,000 円

2 (Page 2) 要 経 費 内訳 渡航費 ( 航空券 ) 0 円 ( 広島大学負担 ) 保険料 63,000 円 教科書代 ( 学費 ) 0 円 宿舎費 0 円 ( 広島大学負担 ) 光熱費 6,000 円 食費 30,000 円 交通費 ( 宿舎 - 大学間 ) 0 円 交際費 70,000 円 その他 ( 雑費 ) 55,000 円 ( 学内諸経費 ) ( 学外諸経費 ) 6,000 25,000 円円 4. 授業について 授業の概要について ( カリキュラム, プログラム, 履修した科目, 時間数, 履修形態等 ) 他学部 ( 経済 / 水産 / アグロインダストリー ) 開講の講義も履修可能で AIMS 修了要件 (12 単 位 ) に含まれる TAIP 修了要件 (9 単位 ) には含まれないため注意 履修科目 : 農学部 3 経済学部 2( アグリビジネス ) 水産学部 1( 水産経済 ) 農学部 / 水産学部は座学主体 経済学部はグループワーク主体 単位互換希望の有無 有 無 授業 勉強についてアドバイス ( 留学前の履修, 留学中, 単位取得等 ) 生物圏環境学コースの植物栄養生理学を受講しておくと 内容が被るので理解がしやすい 講義は基本的にオムニバス形式 講義はすべて英語 予習より復習が重要 経済学部の講義はプレゼンテーションが課されるため 英文資料を探す / 読む / まとめる能力とコミュニケーション能力が必須 5. 生活等について (1) 留学先の住居について住居の種類 大学の寮 アパート その他 ( ) 住居の広さ約 12 m2同居人の有無 有 ( 1 人 ) 無 住居に附属する設備 電気 ガス 水道 給湯 シャワー 風呂 水洗便所 暖房 冷房 台所 食堂 固定電話 インターネット その他 ( ) 住居費 1ヶ月当たり 7,200 Baht/Room ( 現地通貨 ) 約 26,000 円 / 部屋 留学先での住居全般に 関するアドバイス 寮内には調理設備がないため 基本的に外食です 屋台の食事は袋に入れられていますが 頼 めばスプーンと器を付けてくれます 寮内の食堂は夕方には閉まるので気を付けてください (2) 医療について留学先でかかった病気, けが有の場合, 具体的な症状等 ( 情報共有しても差し支えなければ ) 留学前後での予防接種の必要の有無有の場合, その種類, 回数, 費用, 受けた医療機 有 交通事故 有 無 無

3 (Page 3) 関名 日常的な健康について不安が留学先国の医療事情 ( 日本と比較して ) あった なかったあった場合その理由 : 大学近くの民間病院では海外旅行保険が使えないため 別途保険会社への保険金請求が必要 スタッフとの会話はすべて英語 バンコク中心部であれば日本語対応も可能かなり強めの薬が処方されるため 用法 用量には注意 留学先での健康管理, 衛 生面について特に注意 すべきこと 屋台の料理は食べても問題ないが 使用されている水には注意が必要 こまめに水分補給をすること 雨期はかなり蒸し暑いので夏バテに注意 (3) 食生活についてのアドバイスお腹を壊すのは日常茶飯事なので 発熱時以外は心配する必要はない 雨期は蒸し暑くバテやすいため 栄養バランスのよい食事を心がけること 南国フルーツにも旬があり 11 月以降はフルーツの種類が激減する 雨期のうちに珍しいフルーツに挑戦することをお勧めする 菓子や飲料はかなり甘めなので 糖分の取り過ぎには注意 (4) 服装についてのアドバイス日中は非常に暑い (30 以上 ) ものの室内はかなり冷房が効いているため 羽織ものは必須 また 11 月以降は朝晩がかなり冷え込む (15 前後 ) ため注意 大学では制服で過ごすため 私服はそれほど多くなくてよい 物価が安いため 現地で安く購入可能 ただし セレモニーや会食が多々あるため 簡単なドレスコード ( 男性は襟付きシャツにフルレングスのパンツ 女性は過度な露出がないワンピースでよい ) は事前に用意しておくこと (5) 学内外の施設 設備環境について ( インターネット環境含む ) 学内であれば基本的に建物周辺であれば Wi-Fi がつながるので問題ない 寮でも学内 Wi-Fi を利用可能だが 場所によっては非常につながりづらい 学外では現地で購入した SIM フリー端末とプリペイド SIM を利用 ポケット Wi-Fi やSIM フリー Android を利用すれば SIM ロック端末も Wi-Fi 接続可能 少々高くとも 性能のいい端末 ( 最低でも GPS は欲しい ) の購入を薦める 回線速度が大きくことなる (6) 現地学生や地域との交流について ( どのような, 機会 きっかけがありましたか?) 幸運にも日本語学科の先生 ( 日本人 ) とお会いする機会があり 日本語学科の講義やイベントに参加させていただいたのをきっかけに日本語を学ぶ学生と交流することができた 経済学部や農学部はそのほとんどが講義内でのつながりである 他国の AIMS 学生とは 事前のオリエンテーションを通じて仲良くなった また 友人の紹介や偶然の出会いをきっかけに仲良くなった友人も複数いる (7) 習慣やマナーの違いによる対人関係等, 注意すべきことタイの人々は敬虔な仏教徒であり 王宮をとても尊敬しているため 基本的な仏教 王室マナーには注意すること 特に王室批判は不敬罪に当たり 実刑を受ける可能性がある 基本的には日本と同程度のマナーが守れていれば問題ない タイ人の性格を表すのに マイペンライ ( 気にしない ) という言葉がよくつかわれるが その通り 細かいことは気にしない 割とルーズ ( 良く言えばおおらか ) な性格なので あまり神経質にならず 心と時間にゆとりを持って接すること (8) 日本から持っていくべきもの, 持っていくべきでないもの日用品は現地で購入できるので最低限でよい 日本の製品も大手企業の製品であればだいたい手に入るが 関税分が上乗せされるので 日本の 1.5 倍で販売されている 前述のとおり 現地の薬は非常に強い効き目なので 常備薬がある場合は持参したほうがよい (9) その他生活等に関して参考となる情報 アドバイス長距離バスや LCC を利用すれば 気軽にバンコク郊外へ旅行に行ける 11 月にはチェンマイやスコータイでロイクラトンと呼ばれる大きなお祭りがあり それに合わせて旅行することをお勧めする ビーチは南部の方がよい タイ国外への旅行も可能だが バンコク内には中華街やインド人街 アラブ人街など 異国情緒を感じられるエリアも多いのでおすすめ 夜間は注意 特に女性はいろいろと狙われやすい ツアーよりも自力で予定を組んだ旅行の方が思い出に残りやすい

4 (Page 4) 6. 帰国後の進路について 卒業予定年月 2015 年 3 月 ( 当初の卒業予定年月 2015 年 3 月 ) 卒業が遅れる見込みの場合, その理由現在の状況および今後の予定 進路等就職活動や留学前の単位取得, 教育実習等についての工夫 4 年次に留学したため 単位不足のため 新卒で卒業するため その他 ( 具体的に ) 大学院進学予定基本的に留学前の単位取得については問題ない 4 年次で留学する場合は 卒業論文について事前に指導教官に相談する必要がある 7. 留学準備, 留学中に役立った書籍, ウェブサイト等 書籍, サイト名 詳細 ( 出版社,URL 等 ) コメント バンコクナビ 最新の観光情報を提供 地球の歩き方 ダイヤモンド社 バンコク郊外を旅行するときに便利 8. 留学を振り返って 留学を終えての感想 : 英語での講義や意思疎通 文化の違いには苦労することもあったが 素晴らしい友人たちにも恵まれ 毎日が刺激的で充実した 非常に濃厚な日々であった できることならもう一度参加したいぐらいである また 両大学の手厚いサポートのおかげで 普通の大学生活 留学生活では味わえない 多くの経験をさせていただいた 両国の関係者の方には 大変貴重な機会を提供していただいたこと 非常に感謝している 今回の経験を将来に生かせるよう 今後も勉学に励みたい 後輩へのメッセージ : 留年リスクの低さやサポートの手厚さを考えると 迷うぐらいなら参加した方が良い 現地で 1 か月もたてば 大抵の悩みはどうでもよくなる 政治情勢に対する不安もあるだろうが 本当にまずいときは大学側が渡航中止するはずである 気にしなくてよい 多くの勇気ある後輩たちが 我々同様 あるいはそれ以上の素晴らしい日々を経験できることを祈るばかりである ただし TOEIC のスコアが足りない人には頑張れとしか言えない 頑張れ 9. 自由記述 (1200 字以上 )

5 (Page 5) 学習成果について 専門が農業経済のため 農学部 経済学部 水産学部と 3 学部にまたがって受講できたのはとても良い経験だった 農学部では日本と異なる気候条件下の農業の特色を知ることができ 幅広い農業知識を身に付けることができた 経済学部ではグループワークが多く 意見を求められることが多かったので 講義内容の理解はもちろんコミュニケーション能力の向上にも役立った 水産学部では受講者がほぼ広島大学生のみであったため わからないことがあったら先生に質問をしに行ったり インターネットを利用して補助教材を探したりと 積極的に講義に参加できた また 派遣プログラムに含まれていたインターンシップでは 学習した内容を用いて積極的に質問を行ったり 他国の留学生と協力して主体的にグループワークに参加することができた 海外での経験について 今回の留学以前にも何度か海外経験はあったので 文化の違いには比較的問題なく適応できたと思う コミュニケーションをとるうえで何度か苦労することはあったが 友人や周りの親切なタイ人のおかげで大変充実した学生生活を送ることができた 旅行とは異なり 決められたスケジュール ( 講義を除く ) がないため 自分で計画を立てて自由に行動することができたのがとてもいい経験になった 留学や海外赴任でもない限り このような長期間にわたって海外生活を送ることは難しいと思うので 貴重な経験をさせてもらったことをとても感謝している 派遣プログラムの内容について 今回のプログラムは 大学間だけでなく複数の国が絡んだプログラムであったため マレーシアやインドネシアの学生とも交流できたのが非常に良かった 普通の留学プログラムとは異なり AIMS の学生のために特別に英語で講義が開講されたり インターンシップが実施されたりと 受け入れ大学であるカセサート大学にはホスピタリティあふれる柔軟な対応していただき 非常に感謝している また 学部の壁に阻まれることなく複数の学部の講義を受講できたので 幅広く興味関心や知識を伸ばすことができた 留学期間が半年間で 4 年生であっても参加でき 卒業にも影響しないのも非常に魅力的であった 今後の進路への影響について 今回の留学は ちょうど卒業論文執筆と重なるタイミングだったため 海外で卒業論文の調査を行うことができたのは非常に幸運であった 今まではアグリビジネスというと欧米 ( 特に米 蘭 ) の印象が強く ASEAN 諸国についてはあまり注視していなかったが 今回の留学を通して タイ経済に非常に関心を持つようになった 卒業後は大学院に進学予定であるが このままタイの食品産業や対日貿易について 調査 研究を続けていきたいと考えている また 今回の滞在中 日本からの駐在員の方のお話を聞く機会があり 海外で働いてみたいという思いが強くなった 将来的には海外で働くことを視野に入れ 海外に拠点を持つ企業 もしくは海外と関わりがある公務員職に就けるように就職活動を行いたいと思う