Special Talk Special Talk TOPICS 特集オートファジー 脂肪肝病態形成におけるオートファジー制御蛋白 Rubicon の役割 田中 聡司先生 国立病院機構大阪医療センター消化器内科 略歴 平成 17 年 3 月大阪大学医学部医学科卒業平成 17 年 4 月大阪府立病院機

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1 MBL RUO TOPICS 研究用 37 vol. July * RUO は Research Use Only の略語となります 特集 オートファジー 脂肪肝病態形成における オートファジー制御蛋白Rubiconの役割 国立病院機構大阪医療センター 田中 聡司 先生 大阪大学大学院医学系研究科 吉森 保 先生 オートファジー関連抗体 充実のラインナップ 抗LC3抗体 オートファジー研究のゴールドスタンダード p62, リン酸化p62 関連製品 p.2 Rubicon, Atg16L, Beclin 1, Parkin p.6 製品使用文献 豊富な抗体 p.9 ELISA Kit, 抗体 p.10 超高感度 in situ ハイブリダイゼーションシステム RNAscope /BaseScope TM p.13 IDS社 ELISAキット 骨代謝マーカー測定キット, ビタミンD測定キット p.14 受託 CyTOF マスサイトメトリー測定受託 p.15 NEW Blockmaster TM PA1080 p.16 疾患研究で注目の分子 TOPICS シングル細胞タンパク質の 多変量解析に 完全化学合成ポリマーブロッキング試薬 幅広くご利用いただけます

2 Special Talk Special Talk TOPICS 特集オートファジー 脂肪肝病態形成におけるオートファジー制御蛋白 Rubicon の役割 田中 聡司先生 国立病院機構大阪医療センター消化器内科 略歴 平成 17 年 3 月大阪大学医学部医学科卒業平成 17 年 4 月大阪府立病院機構大阪急性期 総合医療センター前期研修医平成 19 年 4 月大阪府立病院機構大阪急性期 総合医療センター消化器内科後期研修医平成 22 年 4 月大阪大学医学部附属病院消化器内科医員平成 29 年 3 月大阪大学大学院医学系研究科医学専攻博士課程修了平成 29 年 4 月国立病院機構大阪医療センター消化器内科医員 非アルコール性脂肪性肝疾患 (NAFLD) は過量の栄養摂取が原因となる生活習慣病であり 近年患者数は増加傾向にある 未だ有効な薬物療法はなく 一部の症例で重症化し肝硬変 肝がんへと進展することが問題であり 病態解明が望まれる 今回我々は 過量脂質摂取に伴うRubicon 発現増加がオートファジー機能を低下させ NAFLD 病態形成の一因となることを明らかにした オートファジーが過量脂質摂取という環境因子により変容し 病態形成に寄与することが初めて示されたので概説する 1. はじめに非アルコール性脂肪肝は肝細胞内に脂肪滴が蓄積した状態であり 過栄養に伴う内蔵脂肪蓄積やインスリン抵抗性を背景として発症し メタボリック シンドロームの肝病変と考えられている 脂肪肝の原因としてはアルコール性と非アルコール性に大別され アルコール摂取量がエタノール換算で男性は1 日 30 g 未満 ( 女性は1 日 20 g 未満 ) で脂肪肝の場合を非アルコール性脂肪性肝疾患 (nonalcoholic fatty liver disease: NAFLD) とよぶ 近年 NAFLDは最も多くみられる慢性肝疾患であり 先進国では人口の約 30% が罹患し増加傾向にある NAFLDのうち約 10% は炎症所見や肝線維化を伴う非アルコール性脂肪肝炎 (nonalcoholic steatohepatitis: NASH) へと進展し 肝硬変 肝がんを発症することが問題となっている 1, 2 現在 NAFLDに有効な薬物療法はなく 病態進展予防および有効な治療法の確立には病態解明が必要である オートファジーは細胞内成分を分解するシステムで オル 吉森保先生 大阪大学大学院医学系研究科生化学 分子生物学講座遺伝学教室 ガネラや蛋白などの細胞構成成分を対象にライソゾームへと輸送し分解へ導き 細胞内の不要物を分解することにより浄化作用を持つ これまで 培養細胞や動物を用いた検討において NAFLD/NASH 病態形成環境下でオートファジーは抑制されているという現象が報告されてきた 3,4 近年 オートファジーが肝細胞内で脂質を選択的に分解し 脂肪代謝を制御しているという報告がなされ lipophagyと名付けられた 3 これは NAFLD 病態形成において 過栄養に伴う肝細胞内への脂質流入により生じた脂肪滴蓄積が リポファジーの抑制により更に増悪する可能性を示唆するものであったが そのメカニズムは未解明であった 今回我々は高脂肪食負荷の際に 肝細胞においてオートファジーを負に制御する Rubiconの発現上昇によるオートファジー抑制が NAFLDの病態進展に関与していることを明らかにした 5 本稿では この研究について概説したい 2. 培養肝細胞株を用いた脂肪酸負荷時におけるオートファジー抑制の検討パルミチン酸を添加した培養肝細胞 (HepG2) では 細胞内での脂肪滴蓄積を伴って細胞死 ( アポトーシス ) が誘導された また オートファジーの評価を行うと パルミチン酸添加によりLC3-Ⅱ 発現量は増加すること およびオートファジー阻害剤 (Bafilomycin) 投与時のLC3-Ⅱ 発現量の変化を指標とするオートファジー フラックスは低下することから オートファゴソーム形成後の段階でのオートファジー抑制が示唆された 2

3 オートファジー TOPICS オートファジー抑制因子を検討するために オートファジー関連タンパク質の発現量をオートファジーの進行段階別に評価した まずオートファジーの開始を負に制御する m T O R 経路は抑制されており またオートファゴソーム形成を制御するAtg5 Atg7および Beclin1の発現に変化を認めなかったことから これらのタンパク質はオートファジー抑制には寄与していなかった 次に オートファゴソームとリソソームの融合を負に制御するRubiconに着目すると その発現が増強していた ( 図 1A) オートファジー制御蛋白 Rubicon(Run domain Beclin-1 interacting And cysteine-rich containing protein) は Beclin1と結合する蛋白として発見され オートファジーの最終段階であるオートファゴソームとライソゾームの融合を抑制し 細胞内のRubiconが増加するとオートファジー機能が低下することを我々は報告した 6 パルミチン酸添加による Rubicon 増加の意義を検討するためにsiRNA を用いて Rubiconをノックダウンしたところ オートファジー抑制が解除されたことから パルミチン酸投与による Rubicon 増加がオートファジー抑制の原因であると考えられた ( 図 1B) R u b i c o n のノックダウンによりオートファジー抑制を解除すると パルミチン酸投与下での細胞内脂肪滴蓄積量は減少し アポトーシスも軽減した また パルミチン酸投与時の Rubicon 増加のメカニズムに関しては 遺伝子発現量は変化を認めず パルスチェイス アッセイの結果から Rubicon 分解が遅延することにより蛋白量が増加することが示された よって Rubiconの分解遅延 発現増強を介したオートファジー抑制が パルミチン酸添加による脂肪滴蓄積を増加させ アポトーシスを誘導していることが示された Special Talk 特集A B 図 1. 培養肝細胞株 HepG2 へのパルミチン酸投与により Rubicon 発現増加を介したオートファジー抑制を認めた ( 文献 5 より引用 ) A. パルミチン酸投与により Rubicon 発現増加を認めた B. Rubicon をノックダウンすると パルミチン酸投与による P62 および LC3-Ⅱの発現増加は抑制され オートファジー抑制が軽減した 3

4 Special Talk Special Talk TOPICS 特集オートファジー 3. マウスNAFLDモデルにおけるオートファジー抑制の検討次に NAFLDモデルとして野生型マウスに高脂肪食を 4ヶ月摂取させて検討した このモデルでは 摂取 2ヶ月後から肝臓内に脂肪滴が蓄積し 4ヶ月では脂肪肝に伴う著明な肝腫大を認め A LT は ⅠU/L 程度にまで上昇する 高脂肪食摂取 4ヶ月の時点での肝臓ではP62の発現増強を認め その遺伝子発現量に変化を認めなかったことから オートファジー抑制が示唆された また LC3-Ⅱ 発現は増強しており 電子顕微鏡で観察するとオートファゴソームが増加していたことから オートファゴソーム形成後の段階でのオートファジー抑制が示唆された 培養細胞の実験と同様にオートファジー抑制因子を検討すると mtor 経路は抑制されており Atg5 Atg7 Beclin1の発現に変化を認めなかったが Rubiconは高脂肪食投与 1ヶ月後から発現増 強していた そこで肝細胞特異的 Rubiconノックアウト (KO) マウス (Alb-Cre Rubicon fl/fl) を作製した このマウスは発生 A 発育に異常を認めず 肝細胞においてオートファジーが亢進している他は生理的条件下では表現型を示さなかった 野生型マウスおよび Rubicon KOマウスに高脂肪食を 4ヶ月摂取させ評価した Rubicon KOマウス肝臓では野生型マウスに比してP62ならびに LC3 -Ⅱ 発現量は減少しており 高脂肪食摂取に伴うオートファジー抑制が改善していた ( 図 2A) また肝細胞内脂肪滴蓄積量および肝臓内中性脂肪含有量 肝腫大はいずれも Rubicon KOマウスで軽減しており ( 図 2B) 電子顕微鏡観察において Rubicon KO マウスでは 脂肪滴の辺縁に膜様構造物の集積を認め リポファジーが亢進している可能性が示唆された ( 図 2C) 更に ALT 値ならびに肝組織 TUNEL 染色陽性細胞数は Rubicon KOマウスで低下しており アポトーシスが抑制されていた よって マウス NAFLDモデルにおいても Rubicon の発現増強を介したオートファジー抑制が 脂質過量摂取に伴う肝臓内脂肪蓄積を増悪させ アポトーシスを誘導していることが示された C B 図 2. 肝細胞特異的 Rubicon KO マウスに高脂肪食を摂取させると 野生型マウスに比してオートファジー抑制は軽減し 脂肪肝は改善した ( 文献 5 より引用 ) A. 高脂肪食摂取に伴う P62 および LC3-Ⅱの発現増加は Rubicon KO マウスで軽減した B. 高脂肪食摂取に伴う肝腫大および肝細胞内脂肪滴蓄積は Rubicon KO マウスで軽減した C. 高脂肪食を摂取した Rubicon KO マウス肝臓を電子顕微鏡で観察すると 脂肪滴辺縁に膜様構造物の蓄積を認め リポファジー亢進が示唆された ( 矢印は脂肪滴 矢頭は膜様構造物を指す ) 4

5 Rubicon 4. ヒト切除肝におけるRubicon 発現の検討ヒトNAFLD 患者においてもRubiconの発現増加が認められるかを検討するために 肝切除手術検体を用いて検討した 肝切除術を受けた患者で ウイルス性肝炎既往がなく アルコール消費量がエタノール換算で20 g/ 日を満たす者の肝組織 HE 染色所見で脂肪肝の有無別に分け Rubiconの発現量をウエスタンブロットで評価した HE 染色で肝脂肪滴を認める症例では 肝脂肪滴を認めないに比し Rubicon 発現が増加していた ( 図 3) これより ヒト NAFLD 症例においても Rubicon 発現上昇を介した病態形成の可能性が示唆された 図 3. ヒト NAFLD 肝臓では Rubicon 発現が増加していた ( 文献 5 より引用 ) 5. おわりに近年オートファジーに関する研究は飛躍的に進展しており 様々な疾患の病態形成に関与していることが示されている 生活習慣病であり 近年患者数が増加している非アルコール性脂肪性肝疾患 (NAFLD) の病態形成において 過量脂質摂取に伴うRubicon 発現増加を介したオートファジー機能低下が一因であることが本研究により示された ( 図 4) オートファジーが過量脂質摂取という環境因子により変容し 病態形成に寄与することを初めて報告した いまだ有効な薬物治療法が存在しない NAFLDに対して Rubiconを標的としたオートファジーの亢進が 肝内脂肪蓄積を減少させ肝細胞アポトーシスを抑制する治療法の開発にもつながる可能性がある 更に肝細胞アポトーシスの抑制は 肝硬変への進展や肝がんの発症を予防することにもつながる効果が期待される TOPICS 参考文献 Special Talk 特集オートファジー 図 4. 高脂肪食摂取は肝細胞内の Rubicon を増加させてオートファジーを抑制し 脂肪滴分解抑制および細胞死誘導を促進する 1) Demir M, Lang S, Steffen HM. Nonalcoholic fatty liver disease - current status and future directions. J Dig Dis. 2015;16(10): ) Loomba R, Sanyal AJ. The global NAFLD epidemic. Nat Rev Gastroenterol Hepatol. 2013;10(11): ) Singh R, Kaushik S, Wang Y, et al. Autophagy regulates lipid metabolism. Nature. 2009;458(7242): ) Yang L, Li P, Fu S, Calay ES, Hotamisligil GS. Defective hepatic autophagy in obesity promotes ER stress and causes insulin resistance. Cell Metab. 2010;11(6): ) Tanaka S, Hikita H, Tatsumi T, et al. Rubicon inhibits autophagy and accelerates hepatocyte apoptosis and lipid accumulation in nonalcoholic fatty liver disease in mice. Hepatology. 2016;64(6): ) Matsunaga K, Saitoh T, Tabata K, et al. Two Beclin 1-binding proteins, Atg14L and Rubicon, reciprocally regulate autophagy at different stages. Nat Cell Biol. 2009;11(4):

6 オートファジー オートファジー >> 抗体 充実のラインナップオートファジー関連抗体 お試しに便利な小包装品もあります オートファジーの役割は 飢餓状態を生き抜くために自己消化することで栄養源を確保していると一般的には理解されています しかしながら 通常の環境下でもプロテアソーム系と並んで細胞成分の代謝に働いていることがわかってきています 近年では 哺乳類のオートファジーは飢餓応答だけでなく 細菌感染防御 抗原提示 細胞死 発生 老化 そして腫瘍形成にも関連していることが明らかになりつつあります 神経変性疾患 感染症 心疾患 さらにはがん化などの病態との関連が報告されています 肝機能維持 心筋症 飢餓状態 細菌感染 オートファジー 抗原提示 神経変性疾患 腫瘍形成 スペシャルトーク オートファジー研究の現状と今後の展開 Web ページ ID 1074 細胞死 発生 老化 Special Talk 6 特集オートファジー TOPICS 抗ヒト Rubicon 抗体 Rubiconとは Rubicon はオートファゴソームとリソソームの融合過程やエンドサイトーシスの負の制御因子です 高脂肪食摂取時に肝臓で発現が上昇し オートファジー機能の低下による脂肪の蓄積や肝障害との関わりが報告されています (Tanaka S et al. Hepatology. 2016, PMID: ) 詳細はP. 2 Special Talkをご覧ください 特徴 ウェスタンブロッティングや免疫組織染色でお使いいただけます 使用例 :Anti-Rubicon (Human) mab (Code No. M170-3) Western blotting Immunohistochemistry (kda) Lane 1: Transfectant Lane 2: HeLa Lane 3: A549 Tissue: Hepatocellular carcinoma, Grade I Antigen retrieval: Heat-treated (10 mm Citrate buffer (ph 6.0), 125 C, 5 min) Counterstain: Hematoxylin Code No. 製品名クローンアイソタイプ包装使用法交差反応性価格 ( 税別 ) M170-3 Anti-Rubicon (Human) mab Mouse IgG2a κ 1H6 100 µg / 100 µl WB / IH Human 48,000 M170-3MS Anti-Rubicon (Human) mab Mouse IgG2a κ 1H6 20 µg / 20 µl WB / IH Human 9,600 PD027 Anti-Rubicon (Human) pab Polyclonal Rabbit Ig (aff.) 100 µl WB / IP / IH Human 48,000 PD027MS Anti-Rubicon (Human) pab Polyclonal Rabbit Ig (aff.) 20 µl WB / IP / IH Human 9,600 WB: Western Blotting, IP: Immunoprecipitation, IH: Immunohistochemistry 製品一覧 Web ページ ID 1075

7 オートファジー 抗 Atg16L 抗体 ATG16L1とは ATG16L1 は オートファゴソームを作るのに必要な因子ですが その遺伝子変異とクローン病 潰瘍性大腸炎の病態との関連が注目されています 腸管上皮細胞でのオートファジー機能がうまく働かないと パネート細胞 ( 腸管細胞の一種 ) が成熟できないために 腸管バリアー機能が低下し 慢性の炎症が起こるのではないかと考えられています 特徴 ウェスタンブロッティング 免疫沈降 免疫細胞染色でお使いいただけます 使用例 -1:Anti-Atg16L mab (Code No. M150-3) Western blotting (kda) 使用例 -2:Anti-Atg16L pab (Code No. PM040) Immunocytochemistry 飢餓状態 栄養状態 Atg16L b Atg16L a Lane 1: HeLa Lane 2: 293T Lane 3: Jurkat Lane 4: Raji Lane 5: NIH/3T3 Lane 6: WR19L Lane 7: Rat1 Immunoprecipitation (kda) 1 2 Cells: HeLa Cells: NRK Lane 1: Normal Rabbit IgG Lane 2: Anti-Atg16L pab (Code No. PM040) 製品使用文献 ( 一部 ) Anti-Atg16L mab (Code No. M150-3) Adolph TE et al. Paneth cells as a site of origin for intestinal inflammation. Nature 503, (2013)(PMID: ) [WB, IH; Mouse] Murthy A et al. A Crohn's disease variant in Atg16l1 enhances its degradation by caspase 3. Nature 506, (2014) (PMID: ) [WB; Mouse] Boada-Romero E et al. The T300A Crohn's disease risk polymorphism impairs function of the WD40 domain of ATG16L1. Nat Commun. 7, (2016)(PMID: ) [WB; Human] Anti-ATG16L pab (Code No. PM040) Murthy A et al. A Crohn's disease variant in Atg16l1 enhances its degradation by caspase 3. Nature 506, (2014)(PMID: ) [IP, Image-based flow cytometry; Mouse] Puri C et al. The RAB11A-Positive Compartment Is a Primary Platform for Autophagosome Assembly Mediated by WIPI2 Recognition of PI3P-RAB11A. Dev Cell. 45, e8 (2018)(PMID: ) [WB; Human] Sorbara MT et al. Complement C3 drives autophagy-dependent restriction of cyto-invasive bacteria. Cell Host Microbe. 23, e5 (2018) [WB, IC; Human, Mouse] < 抗体 > Code No. 製品名 クローン アイソタイプ 包装 使用法 交差反応性 価格 ( 税別 ) M150-3 Anti-Atg16L mab 1F12 Mouse IgG1 κ 100 µg / 100 µl WB / IH* / Other* Hu / Mo / Rat 48,000 M150-3MS Anti-Atg16L mab 1F12 Mouse IgG1 κ 20 µg / 20 µl WB / IH* / Other* Hu / Mo / Rat 9,600 PM040 Anti-Atg16L pab Polyclonal Rabbit Ig (aff.) 100 µl WB / IP / IC / Other* Hu / Mo / Rat / Ham 38,000 PM040MS Anti-Atg16L pab Polyclonal Rabbit Ig (aff.) 20 µl WB / IP / IC / Other* Hu / Mo / Rat / Ham 7,600 WB: Western Blotting, IP: Immunoprecipitation, IC: Immunocytochemistry, IH: Immunohistochemistry, FCM: Flow cytometry, Hu: Human, Mo: Mouse, Ham: Hamster *: 論文で報告されております (MBLでは未確認 ) Atg16L b Atg16L a IgG Heavy chain 製品ピックアップ情報 腸管免疫とは Web ページ ID Special Talk 特集オートファジー TOPICS

8 オートファジー 抗 Beclin 1 ポリクローナル抗体 Beclin 1 とは オートファゴソームの形成やリソソームの融合過程に関与します また がん抑制因子であることが示されており (Liang XH et al. Nature. 1999, PMID: ) 特に乳がんとの関連に注目が集まっています 特徴 ウェスタンブロッティング 免疫沈降 免疫細胞染色でお使いいただけます 使用例 Western blotting Immunocytochemistry (kda) Special Talk 特集オートファジー 8 TOPICS 製品使用文献 ( 一部 ) Russo R et al. Calpain-mediated cleavage of Beclin-1 and autophagy deregulation following retinal ischemic injury in vivo. Cell Death Dis. 2, e144 (2011)(PMID: ) [WB, IH; Rat] Wakatsuki S et al. GSK3B-mediated phosphorylation of MCL1 regulates axonal autophagy to promote Wallerian degeneration. J Cell Biol. 216, (2017)(PMID: ) [WB, IP; Mouse] 製品リスト < 抗体 > Code No. 製品名クローンアイソタイプ包装使用法交差反応性価格 ( 税別 ) PD017 Anti-Beclin 1 pab Polyclonal Rabbit Ig (aff.) 100 μl WB / IP / IC / IH* Hu / Mo / Rat / Ham 38,000 PD017MS Anti-Beclin 1 pab Polyclonal Rabbit Ig (aff.) 20 μl WB / IP / IC / IH* Hu / Mo / Rat / Ham 7,600 WB: Western Blotting, IP: Immunoprecipitation, IC: Immunocytochemistry, IH: Immunohistochemistry, Hu: Human, Mo: Mouse, Ham: Hamster *: 論文で報告されております (MBL では未確認 ) 抗 Parkin モノクローナル抗体 Parkinとは? Parkinは オートファジーによるミトコンドリアの選択的分解 ( マイトファジー ) に関与するユビキチンリガーゼです パーキンソン病の原因遺伝子としても知られています 特徴 35 Lane 1: 293T Lane 2: HeLa Lane 3: Raji Lane 4: NIH/3T3 ヒト マウス ラットの Parkin タンパク質を検出します 使用例 Western blotting Code No. 製品名 クローン アイソタイプ 包装 使用法 交差反応性 価格 ( 税別 ) M230-3 Anti-Parkin mab Par6 Mouse IgG2a κ 100 μg / 100 μl WB Hu / Mo / Rat 38,000 WB: Western Blotting, Hu: Human, Mo: Mouse Lane 5: WR19L Lane 6: PC12 Lane 7: CHO (kda) Cells: HeLa Lane 1: Rat brain lysate, 20 μg Lane 2: Mouse brain lysate, 20 μg Lane 3: PC12 Lane 4: HeLa Lane 5: HEK293T Lane 6: Human Parkin/HEK293T 製品ピックアップ情報 マイトファジー Web ページ ID 1085

9 オートファジー オートファジー >> 抗体 オートファジー研究のゴールドスタンダード抗 LC3 抗体 PM036の製品使用文献は300 報以上! 実績のある抗体です LC3とLC3 結合反応系酵母 Atg8の哺乳類ホモログは LC3 GABARAP (GABAA 受容体関連タンパク質 ) GATE-16 (Golgi-associated ATPase enhancer) の3つです その中でもLC3の研究が最も進んでおり 哺乳類のオートファジーマーカーとして頻繁に使用されています LC3は翻訳後 (prolc3) すぐに Atg4Bあるいは Atg4AによりそのC 末をプロセシングされ LC3-Ⅰとなります LC3-Ⅰはオートファジーが誘導されると E1 E2に受け渡され 基質のPE (Phosphatidylethanolamine) と結合します LC3-PEをLC3-Ⅱと呼びます LC3-Ⅱは LC3-Ⅰ よりも分子量は大きいのですが 疎水性が高いためSDS-PAGEではLC3-Ⅰ より移動度が大きくなります なお GABARAPもGATE-16も同様の過程を経て PEと結合することが分かっています 抗 LC3 抗体の性能比較 Code No. クローン免疫動物 製品リスト < 抗体 > 小包装品は通常製品の5 分の1の容量 価格になります Code No. 製品名クローンアイソタイプ包装使用法交差反応性価格 ( 税別 ) PM036 Anti-LC3 pab Polyclonal Rabbit Ig (aff.) 100 μl WB / IP / IC / IH / FCM / Immuno-EM* Hu / Mo / Rat / Ham / Zebrafish* 48,000 M186-3 Anti-LC3 mab 8E10 Mouse IgG2a κ 100 μg / 100 μl WB / IP* Hu / Mo / Rat / Ham 48,000 M186-7 Anti-LC3 mab-hrp-direct 8E10 Mouse IgG2a κ 50 μl WB Hu / Mo / Rat / Ham 48,000 M152-3 Anti-LC3 mab 4E12 Mouse IgG1 κ 200 μg / 100 μl WB / IP / IC / IH* / Immuno-EM Hu / Mo / Rat / Ham 48,000 PD014 Anti-LC3 pab Polyclonal Polyclonal 100 μl WB / IC* / IH* Hu / Mo / Rat / Ham 42,000 WB: Western Blotting, IP: Immunoprecipitation, IC: Immunocytochemistry, IH: Immunohistochemistry, FCM: Flow Cytometry, Immuno-EM: Immuno-electron microscopy Hu: Human, Mo: Mouse, Ham: Hamster *: 論文で報告されております (MBLでは未確認 ) 酵母 Atg8 哺乳類 LC3 GABARAP GATE-16 Atg3 E2 Atg3 LC3 PE Phosphatidylethanolamine 使用法 PE Atg7 LC3 LC3 系 LC3 LC3-Ⅱ Atg4A Atg4B E1 Atg7 LC3 LC3 prolc3 WB IP IC IH FCM Immuno-EM PM036 Polyclonal Rabbit * M E10 Mouse * M E12 Mouse * PD014 Polyclonal Rabbit * * 使用例 :Anti-LC3 pab (Code No. PM036) Western blotting (kda) アタリ スペシャルトーク オートファジー研究の現状と今後の展開 Web ページ ID 1074 Lane 1: MEF Atg5-/- Lane 2: Wild-type MEF LC3-Ⅰ LC3-Ⅱ MEF Atg5-/- 細胞ご提供 : 東京大学水島昇先生 Immunocytochemistry 飢餓状態 Cells: NRK Green: Anti-LC3 pab (Code No. PM036) Blue: DAPI 製品一覧 Web ページ ID 1077 栄養状態 LC3-Ⅰ 製品ピックアップ情報 LC3 抗体 Web ページ ID 1078 R *: 文献報告あり 9 Special Talk 特集オートファジー TOPICS

10 オートファジー オートファジー >> キット 抗体 疾患研究で注目の分子 p62, リン酸化 p62 関連製品 PM045の製品使用文献は150 報以上! 実績のある抗体です p62 (SQSTM1) p62/sqstm1 は TRAF6, RIP, apkc などのシグナル伝達を担う多彩な分子群 と相互作用する足場タンパク質として知られています また LC3 との結合部位を持つ ことから オートファジーによって選択的に分解される基質として考えられています さらにユビキチン鎖と結合する部位を有し ポリユビキチン化されたタンパク質の凝 集体や脱分極したミトコンドリアなどをオートファジーに導きます 実際 肝臓または脳特異的オートファジー欠損マウスにおいては p62は過剰に蓄積し ユビキチン p62 陽性の封入体が形成されます 重要なことに ユビキチン p62 陽性封入体は アルツハイマー病 パーキンソン病 筋萎縮性側索硬化症などの神経変性疾患やアルコール性肝炎 脂肪肝 肝癌患者組織においても確認されています 現在 これら疾患の発症とオートファジーによる p62 代謝不全の関連に注目が集まっています p62/sqstm1 のドメイン構造 p62 apkc PB1 NF-κB 活性化 RIP zz TRAF6 TB 選択的オートファジー PE LC3 LIR KIR UBA PB1 domain Raptor Keap1 凝集化 mtorc1 活性化 Keap1-Nrf2 経路 P P P apkc Ub Ub Ub Ub Special Talk 10 特集オートファジー TOPICS リン酸化 p62 イラストは新潟大学小松雅明先生 一村義信先生に監修を頂きました スペシャルトーク p62/sqstm1: オートファジー Keap1-Nrf2 システムを繋ぐ分子 Web ページ ID 1079 p62 にはリン酸化部位が複数個所あり それぞれの部位が連続的にリン酸化されることで 2つの生体防御システムを連動させています 選択的オートファジー 異常構造物や外敵の排除 p62 の Ser407( ヒト )/Ser409( マウス ) のリン酸化 p62 の Ser403( ヒト )/Ser405( マウス ) のリン酸化 ポリユビキチン鎖との親和性が上昇 Nrf2 の核内移行 ストレス耐性遺伝子の発現亢進 p62 の Ser349( ヒト )/Ser351( マウス ) のリン酸化 p62 と Keap1 との親和性が上昇 薬剤のスクリーニングにもお使いいただけます p62 リン酸化 p62 ELISA キット 特徴 簡便! サンプル調製から測定までの試薬が付いています ヒト マウスの細胞溶解液で測定できます 同一サンプルで total p62 とリン酸化 p62 を同時に測定することもできます リン酸化 p62 ELISAキットは市場初! 測定例 ( サンプル : HeLa) ng / 10 6 cells / ml 8,000 6,000 4,000 2,000 Total p62 total Units / 10 6 cells / ml 1,200 1, Phospho-p62 (Ser349/Ser403) Ser349 Ser Bafilomycin A1 (nm) Rapamycin (nm) + 25 nm Bafilomycin 製品リスト <ELISA キット > Code No. 製品名包装価格 ( 税別 ) CY-7055 CycLex Total p62 ELISA Kit 96 Assays 98,000 CY-7056 CycLex Phospho-p62 Ser349 ELISA Kit 96 Assays 98,000 CY-7057 CycLex Phospho-p62 Ser403 ELISA Kit 96 Assays 98, Bafilomycin A1 (nm) Rapamycin (nm) + 25 nm Bafilomycin 製品ピックアップ情報 Web ページ ID 1080

11 オートファジー 抗 p62 抗体 抗 p62 抗体の性能比較 Code No. クローン免疫動物免疫原交差性 使用法 WB IP IC IH FCM Immuno-EM PM045 Polyclonal Rabbit ヒト p62 ( aa) Hu, Mo, Rat, Ham, Zebrafish* * M F2 Mouse ヒト p62 ( aa) Hu PM066 Polyclonal Guinea Pig ヒト p62 C 末端領域 Hu, Mo, Rat, Ham *: 文献報告あり 使用例 :Anti-p62 (SQSTM1) pab (Code No. PM045) 特徴 Western blotting (kda) Lane 1: HeLa Lane 2: 293T Lane 3: MEF 抗リン酸化 p62 (Ser351) 抗体 Lane 4: NIH/3T3 Lane 5: PC12 Lane 6: CHO Immunohistochemistry < 抗体 > 小包装品は通常製品の5 分の1の容量 価格になります Code No. 製品名 クローン アイソタイプ 包装 使用法 交差反応性 価格 ( 税別 ) PM045 Anti-p62 (SQSTM1) pab Polyclonal Rabbit Ig (aff.) 100 μl WB / IP / IC / IH / Immuno-EM* Hu / Mo / Rat / Ham / Zebrafish* 38,000 M162-3 Anti-p62 (SQSTM1) (Human) mab 5F2 Mouse IgG1 κ 100 μg / 100 μl WB / IP / IC / IH / FCM Hu 48,000 M162-A48 Anti-p62 (SQSTM1) (Human) mab-alexa Fluor 488 5F2 Mouse IgG1 κ 100 μg / 100 μl IC / FCM Hu 58,000 M162-A59 Anti-p62 (SQSTM1) (Human) mab-alexa Fluor 594 5F2 Mouse IgG1 κ 100 μg / 100 μl IC / FCM Hu 58,000 M162-A64 Anti-p62 (SQSTM1) (Human) mab-alexa Fluor 647 5F2 Mouse IgG1 κ 100 μg / 100 μl IC Hu 58,000 PM066 Anti-p62 C-terminal pab Polyclonal Guinea Pig Ig (aff.) 100 μl WB / IP / IC / IH Hu / Mo / Rat / Ham 38,000 PM066-7 Anti-p62 C-terminal pab-hrp-direct Polyclonal Guinea Pig Ig (aff.) 100 μl WB Hu / Mo / Rat / Ham 38,000 WB: Western Blotting, IP: Immunoprecipitation, IC: Immunocytochemistry, IH: Immunohistochemistry, FCM: Flow Cytometry, Immuno-EM: Immuno-electron microscopy Hu: Human, Mo: Mouse, Ham: Hamster *: 論文で報告されております (MBL では未確認 ) ウェスタンブロッティング 免疫沈降 免疫染色と幅広くお使いいただけます 使用例 :Anti-Phospho-p62 (SQSTM1) (Ser351) pab (Code No. PM074) Western blotting (kda) Phospho-p62 (Ser351) ヒト肝臓癌組織で p62 陽性封入体が検出されました Sodium arsenite-treated MEF 細胞 p62-knockout huh-1 細胞ご提供 : 新潟大学小松雅明先生 一村義信先生 MEF Atg5-/- 細胞ご提供 : 東京大学水島昇先生 免疫組織染色 免疫細胞染色データや製品使用文献は WEB でご覧いただけます Lane 1: MEF, sodium arsenite-treated (10 μm, 12 hr.) Lane 2: MEF Lane 3: MEF Atg5-/- Lane 4: huh-1 Lane 5: huh-1, λ-phosphatase-treated Lane 6: p62-knockout huh-1 11 Special Talk 特集オートファジー TOPICS

12 オートファジー 抗リン酸化 p62 (Ser403) 抗体 特徴 ウェスタンブロッティング 免疫組織染色でお使いいただけます 使用例 :Anti-Phospho-p62 (SQSTM1) (Ser403) mab (Code No. D343-3) Western blotting 免疫組織染色 免疫細胞染色データや製品使用文献は WEB でご覧いただけます (kda) GFP-tagged Phospho-p62 Phospho-p62 Special Talk 特集オートファジー 12 TOPICS 37 Lane 1: GFP-tagged human p62/neuro2a Lane 2: GFP-tagged human p62/neuro2a, Bafilomycin A1-treated (1 μm, 24 hr.) Lane 3: MEF Atg5-/- Lane 4: MEF GFP-tagged human p62 発現 Neuro2a 細胞ご提供 : 順天堂大学貫名信行先生 松本弦先生 MEF Atg5-/- 細胞ご提供 : 東京大学水島昇先生 製品リスト < 抗体 > 小包装品は通常製品の5 分の1の容量 価格になります Code No. 製品名 クローン アイソタイプ 包装 使用法 交差反応性 価格 ( 税別 ) PM074 Anti-Phospho-p62 (SQSTM1) (Ser351) pab Polyclonal Rabbit Ig (aff.) 100 μl WB / IP / IC / IH Hu / Mo 48,000 M217-3 Anti-Phospho-p62 (SQSTM1) (Ser351) mab 5D5 Mouse IgG1 κ 100 μg / 100 μl WB / IC / IH Hu / Mo 48,000 D343-3 Anti-Phospho-p62 (SQSTM1) (Ser403) mab 4F6 Rat IgG2a κ 100 μg / 100 μl WB / IH Hu / Mo 48,000 D344-3 Anti-Phospho-p62 (SQSTM1) (Ser403) mab 4C8 Rat IgG2a κ 100 μg / 100 μl WB / IH Hu / Mo 48,000 関連製品リスト ( 一部 ) < 抗体 > 小包装品は通常製品の5 分の1の容量 価格になります Code No. 製品名 クローン アイソタイプ 包装 使用法 交差反応性 価格 ( 税別 ) PD041 Anti-Atg2A pab Polyclonal Rabbit Ig (aff.) 100 μl WB / IP / IC Hu / Mo / Rat / Ham 48,000 M133-3 Anti-Atg3 mab 3E8 Mouse IgG2b κ 100 μg / 100 μl WB / IP / IC Hu / Mo / Rat / Ham 48,000 M134-3 Anti-Atg4B mab 9H5 Mouse IgG1 100 μg / 100 μl WB Hu / Mo / Rat / Ham 48,000 M153-3 Anti-Atg5 mab 4D3 Mouse IgG1 κ 100 μg / 100 μl WB Hu / Mo / Ham 48,000 PM039 Anti-Atg7 (Human) pab Polyclonal Rabbit Ig (aff.) 100 μl WB / IP Hu 38,000 PM090 Anti-Atg8 (Filamentous fungi) pab Polyclonal Rabbit Ig (aff.) 100 μl WB Other 48,000 PD042 Anti-Atg9A pab Polyclonal Rabbit Ig (aff.) 100 μl WB / IP / IC / IH* Hu / Mo / Rat / Ham 48,000 M151-3 Anti-Atg10 (Human) mab 5A7 Mouse IgG1 κ 100 μg / 100 μl WB / IH* Hu 48,000 M154-3 Anti-Atg12 (Human) mab 6E5 Mouse IgG1 κ 100 μg / 100 μl WB / IP / IC Hu 48,000 M183-3 Anti-Atg13 mab 5G4 Mouse IgG2a κ 100 μg / 100 μl WB / IP Hu / Mo / Rat / Ham 48,000 M184-3 Anti-Atg14 (Human) mab 4H8 Mouse IgG2a κ 100 μg / 100 μl WB / IP Hu 48,000 PD026 Anti-Atg14 pab Polyclonal Rabbit Ig (aff.) 100 μl WB / IP / IC* Hu / Mo / Rat 48,000 PM037 Anti-GABARAP pab Polyclonal Rabbit Ig (aff.) 100 μl WB / IC / IH* Hu / Mo / Rat / Ham / Fruit fly* 48,000 PM038 Anti-GATE-16 pab Polyclonal Rabbit Ig (aff.) 100 μl WB / IH* Hu / Mo / Rat / Ham 48,000 PM076 Anti-Syntaxin-17 (Human) pab Polyclonal Rabbit Ig (aff.) 100 μl WB / IP / IC Hu 48,000 PD037 Anti-Tel2 pab Polyclonal Rabbit Ig (aff.) 100 μl WB / IP Hu / Mo / Rat / Ham 48,000 PM072 Anti-VMP1 pab Polyclonal Rabbit Ig (aff.) 100 μl WB / IP Hu / Mo / Rat / Ham 38,000 WB: Western Blotting, IP: Immunoprecipitation, IC: Immunocytochemistry, IH: Immunohistochemistry, Hu: Human, Mo: Mouse, Ham: Hamster *: 論文で報告されております (MBL では未確認 ) < キット その他 > Code No. 製品名 包装 価格 ( 税別 ) 8486 Autophagy Watch 1 kit 85,000 PM036-PN Positive control for LC3 antibody 100 μl (10 tests) 5,000 製品ピックアップ情報 p62 抗体 Web ページ ID 1081 製品ピックアップ情報 リン酸化 p62 抗体 Web ページ ID 1082 小包装品はこちら オートファジー製品リスト一覧 Web ページ ID 1086 製品ピックアップ情報 My select sampler set Web ページ ID 23

13 RNA-RNP ネットワーク >> In situ ハイブリダイゼーション試薬 超高感度 in situ ハイブリダイゼーションシステム RNAscope / BaseScope Advanced Cell Diagnostics (ACD)社 の RNAscope 技術は ZZ-paires probeを用いて RNAを単一分子の感度で検出および定量することを 目的別の2つのプラットフォームをご用意しています 可能とした革新的な in situ ハイブリダイゼーションシステムです 独自の増感ステップを採用した RNAscope / BaseScope の特徴 独自の技術で超高感度で検出が可能 ドット状の染色像で 定量可能 RNase-free の環境不要 最短 8 時間でアッセイ可能 設計済のプローブをご提供 プローブごとの条件検討の必要なし Special Talk RNAscope 直腸がん ( グレードⅡ ) 組織切片 の PPIB の染色結果 左 明視野 下 暗視野 BaseScope 特集 超高感度テクノロジーの基本原理 -RNAscope Labeled probe binding site オートファジー AMP Labeled probe プローブデザイン PreAMP 結合部位 14 bases ターゲット結合部位 bases 相補的塩基対 PreAMP 相補的塩基対 TOPICS ① RNA ② ①ターゲットRNAに 相補的に設計したZZプローブがハイブリダイズ ②結合しZZプローブの上部の連結部分をベースにしてPreAMP AMP Labeled Probeが順にハイブリダイズすることで2段階でシグナルが増幅されます BaseScope キットがバージョンアップしました 従来品と比較し よりバックグラウンドが抑えられ より綺麗に検出できるようになりました プローブの設計には変更ありませんので すでに購入済みの BaseScope プローブもご使用いただけます RNAscope と共通に使用できる前処理キット ( 賦活化バッファーやプロテアーゼ ) にも変更はありません 検出キット フルキット Code No. 製品名 検出 色素 色素 蛍光 色素 蛍光 RNAscope 2.5 HD Reagent Kit-BROWN RNAscope 2.5 HD Reagent Kit-RED BaseScopeTM Reagent Kit v2-red 色調 包装 Brown Red Red 1 KIT [20 slides] 1 KIT [20 slides] 1 KIT [20 slides] 価格 税別 200, , ,000 RNAscope のキットは他にもご用意があります 詳しくは弊社HPをご覧ください プローブ Code No. ACD Cat. No. ACD Cat. No. 製品名 RNAscope Target Probe (ACD 社のカタログ掲載名 BaseScopeTM Target Probe (ACD 社のカタログ掲載名 包装 1 VIAL [20 slides] 1 VIAL [20 slides] 価格 税別 113, ,000 BaseScopeTM プローブはRNAscope プローブと互換性がありませんのでご注意ください 最新のカタログ情報はACD社のウェブサイト をご確認ください 既存ブローブが無い場合 プローブのカスタム作製も承ります カスタマーサポート(support@mbl.co.jp)までお問い合わせください その他必要な製品 機器類は弊社HPでご確認下さい 製品ピックアップ情報 RNAscope Web ページ ID 1072 製品ピックアップ情報 BaseScope Web ページ ID 1035 RNAscope / BaseScope カタログ Web ページ ID

14 骨代謝 これらのキットは研究用試薬です Special Talk 特集がオんー免ト疫ファ ジー TOPICS IDS 社 ELISA キット 骨代謝マーカー測定キット PINP Ⅰ 型プロコラーゲン -N- プロペプチド 骨形成において重要なステップは骨基質の主要な有機的構成成分である Ⅰ 型コラーゲンの合成です コラーゲン合成の間 コラーゲン分子前駆体の N 末端 C 末端の両方からペプチド前駆体は切断され血液中に放出されます ヒトの Ⅰ 型コラーゲン N 末端前駆体 (PINP) は骨形成の最も特異的で感度の高いマーカーです PINP は 特に骨粗鬆症治療効果をモニターするマーカーとして使用されていますが 骨吸収抑制治療効果をモニターするための最も良いマーカーの一つでもあります CTX-Ⅰ Ⅰ 型コラーゲン -C- テロペプチド骨形成される一方で 破骨細胞による骨吸収過程でⅠ 型コラーゲン繊維は Ⅰ 型コラーゲン架橋 N 端テロペプチド (NTX) Ⅰ 型コラーゲン架橋 C 端テロペプチド (CTX-Ⅰ) および Ⅰ 型コラーゲン C 端テロペプチド (Ⅰ CTP) に分解されます これらは骨吸収マーカーとして汎用されています CTX-Ⅰ は 特に骨粗鬆症の診断治療効果の判定に用いられています TRACP 5b 酒石酸抵抗性酸フォスファターゼ酒石酸抵抗性酸フォスファターゼ (TRACP) は骨吸収を行う破骨細胞と活性化したマクロファージによって大量に発現されます 血中の TRACP には TRACP 5aと TRACP 5b の 2 つのフォームが存在し TRACP 5a は炎症性マクロファージ TRACP 5b は破骨細胞に由来します 破骨細胞は活性型 TRACP 5b を分泌しますが 血中から除去される前に不活化され分解されるため TRACP 5b 活性は腎不全や肝不全であっても蓄積されることはありません 血清 TRACP 5b の日周変動は低く 摂食の影響を受けないため いつでも検体が採取できます CTX-Ⅱ Ⅱ 型コラーゲン C- テロペプチド Ⅱ 型コラーゲン架橋 C 端テロペプチド (CTX-Ⅱ) は 関節リウマチ (RA) 変形性関節症(OA) どちらの疾患においても血液 尿中の濃度が正常値よりも高値になる事が知られており 病態との関連性も明らかになるなど注目されている分子です CTX-Ⅱ EIA Kitは RA 及びOAの疾患モデル動物の血清 尿中の CTX-Ⅱ 濃度を測定できる ELISA Kit です Code No. 製品名 サンプル 包装 交差反応性 価格 ( 税別 ) DS-AC33F1 Rat/Mouse PINP ELISA 血清 血漿 ( Heparin or EDTA) 培養上清 96 wells Mouse, Rat 227,000 DS-SBTR102 * RatTRAP TM Assay (TRACP 5b ELISA) 血清 96 wells Rat 97,000 DS-SBTR103 * MouseTRAP TM Assay (TRACP 5b ELISA) 血清 96 wells Mouse 97,000 DS-AC04F1 ALPHA CrossLaps ELISA (CTX-Ⅰ) 尿 96 wells Human 180,000 DS-AC06F1 RatLaps TM ELISA 血清 血漿 尿 培養上清 96 wells Mouse, Rat, Guinea pig 115,000 DS-AC07F1 CrossLaps for Culture ELISA (CTX-Ⅰ) 培養上清 96 wells Human, Bovine, Chicken, Pig, Elephant 132,000 DS-AC12F1 Rat-MID TM Osteocalcin ELISA 血清 血漿 96 wells Rat, Rabbit, Bovine, Chicken, Pig 97,000 DS-AC14F1 Corticosterone EIA 血清 血漿 96 wells Mouse, Rat 97,000 DS-AC15F1 Corticosterone HS (High Sensitivity) EIA 血清 血漿 96 wells Multi species 97,000 DS-AC08F1 Serum Pre-Clinical CartiLaps ELISA (CTX-Ⅱ) 血清 血漿 軟骨片培養上清 滑液 96 wells Mouse, Rat, Rabbit 138,000 DS-AC09F1 Urine Pre-Clinical CartiLaps ELISA (CTX-Ⅱ) 尿 軟骨片培養上清 96 wells Mouse, Rat, Rabbit, Bovine, Pig, Rhesus monkey 138,000 カルタヘナ法該当品です ご購入前に各機関における機関内承認が必要になります N 血中 PICP コラーゲン線維 NTX PINP コラーゲン分子 骨分解産物 + TRACP 5b 破骨細胞 骨吸収窩 骨形成マーカー コラーゲン分子前駆体 CTX 骨芽細胞 骨吸収マーカー C 波状縁 ビタミン D 測定キット TOPICS 14 ビタミン Dの代謝脂溶性ステロイドプロホルモンであるビタミン Dは エルゴカルシフェロール (D2) とコレカルシフェロール ( D 3) の2つに分けられます ビタミン D3は 太陽の紫外線照射によって 7-デヒドロコレステロールから生合成されます また ビタミン Dは 体内で生合成される他にも 魚介類 キノコ ビタミン D 強化食品 サプリメントなどの食品摂取によって生体内に取り込まれます 生合成あるいは摂取されたビタミン Dは脂肪組織にいったん貯蔵されますが その後 肝臓でヒドロキシル化されて 25 (OH) ビタミン Dになります さらに腎臓においてその一部が副甲状腺ホルモンおよびイオン化カルシウム存在下でヒドロキシル化され 活性化ビタミン Dである 1,25 (OH)2 ビタミン Dに代謝されます 疾患との関わりビタミン Dは 腸からのカルシウムおよびリンの吸収や腎臓でのカルシウムおよびリンの再吸収の促進などに重要な役割を果たし 25 (OH) ビタミン Dの欠乏は 副甲状腺機能亢進症や 骨代謝障害 ( くる病 骨粗鬆症や骨軟化症など ) の疾患と関連しています また 副甲状腺機能低下症や 骨代謝障害 慢性腎不全などの疾患では 1,25 (OH)2 ビタミン Dが低値となり 副甲状腺機能亢進症では 1,25 (OH)2 ビタミン Dは高値となります Code No. 製品名包装価格 ( 税別 ) DS-AC57SF1 25-Hydroxy Vitamin Ds EIA 96 wells 97,000 DS-AC62F1 1,25-Dihydroxy Vitamin D EIA 96 wells 150,000 製品ピックアップ情報 Web ページ ID 1073

15 株式会社聖路加医学生物学研究所 CyTOF マスサイトメトリー測定受託 CyTOF (cytometry by time-of-flight: CyTOF ) とは フローサイトメトリーで使用される蛍光標識抗体の代わりに 金属同位体標識抗体を用いて細胞 内外のタンパク質を検出する技術です 金属同位体標識を用いて 40 以上のパラメーターの解析が同時に可能であり 多岐にわたる多変量解析が実施できます これにより 従来検出が困難であっ た細胞集団の同定や細胞表面や細胞内タンパク質の網羅的な解析が可能です 本受託は 株式会社聖路加医学生物学研究所 (SLMBL) でのサービスです お客様にて金属標識抗体で染色された細胞 もしくは SLMBLで染色した細胞を測定します 測定機器 Helios, a CyTOF System サンプル細胞 5 x 10 5 /ml 以上の細胞数 (1 ml 以上 ) 納品物 納品方法 測定データ (fcs 形式 ) ( データ解析はお受けしておりません 多変量データ解析は FlowJo などのフローサイトメトリー用の解析ソフトウェアまたは Cytobank をご利用ください ) クラウド お客様と SLMBL 技術者がメールやお電話にて直接ご相談いただけます 詳細は WEB をご覧ください Information 学会 セミナー情報 申込み詳細は web へ! 研究に役立つ MBL Web コンテンツのご紹介 MBLライフサイエンスサイト TOP からバナーをクリック! Webページ ID 977 抗体の基礎知識 ~ 各実験の原理 方法まで掲載 AZ's Point でポイントを分かりやすく解説 実験操作の動画もあります 随時更新 製品ピックアップ情報 Web ページ ID 1070 ICN2018 (19 th International Congress of Neuropathology) 2018 年 9 月 23 日 ( 日 )~27 日 ( 木 ) 東京 / 京王プラザホテル * その他学会出展最新情報は Web ページをご覧ください アウトレットセール好評開催中! 製品有効期限が短くなった製品をお得なプライスでご提供いたします 詳しくは Webページをご覧ください * 在庫無くなり次第終了となりますので 注文頂 MBLライフサイエンスいた際に製品を用意出来ない場合もあります サイト TOPからバナーをクリック! その場合は何卒ご了承ください * web に専用注文用紙がございます Helios, a CyTOF System 2017 Fluidigm Corporation, All rights reserved. 15 TOPICS シングル細胞タンパク質の多変量解析に Special Talk 特集オートファジー

16 全ての研究者 完全化学合成ポリマーのブロッキング試薬に幅広くご利用いただける試薬が登場! Blockmaster PA シリーズ :Blockmaster PA1080 Blockmaster PA シリーズは 幅広くご利用いただける物理吸着型完全化学合成のブロッキング試薬です 疎水性ユニットと親水性ユニットが適切なバランスで配置された JSR 社独自の水溶性ポリマーで構成されており マルチプレートやシャーレ等の各種材質に対して優れたタンパク質や細胞の吸着防止効果を付与します BSA の代替としてお使いいただけます 特徴 ブロッキング試薬 適応可能基材 疎水性ユニット基材への物理吸着能親水性ユニット細胞 タンパク質の吸着防止機能 ウイルス タンパク質フリー 各種基材への非特異的吸着を抑制 各種アプリケーションに利用可能 Blockmaster TM PA1080 PS PP COP Glass PDMS PVDF Nitro cellulose 一定品質 使用例 BSA 未処理基材対比非特異的タンパク質 (IgG) 吸着低減率 :90% 以上 :80% 以上 :70% 以上 :70% 未満 タンパク質吸着阻害効果 IgGを用いたプレート吸着試験では本製品は顕著なタンパク質吸着抑制効果を示しました 細胞接着防止効果 HT29 細胞を用いた培養プレート吸着試験では本製品でコートすることにより細胞接着を抑制しました Blockmaster PA1080 treated surface N E W! Code No. 製品名 包装 価格 ( 税別 ) J-PA1080 Blockmaster PA ml 20,000 < 関連製品 > Blockmaster DBシリーズ : ラテックス用ブロッキング試薬 Code No. 製品名 包装 価格 ( 税別 ) J-DB1130 Blockmaster DB ml 10,000 Blockmaster CEシリーズ : 化学結合型合成ブロッキング試薬 Code No. 製品名 包装 価格 ( 税別 ) J-CE210RAN Blockmaster CE ml 60,000 J-CE510RAN Blockmaster CE ml 50,000 製品ピックアップ情報 Web ページ ID 1069 Copyright 2018 MEDICAL & BIOLOGICAL LABORATORIES CO., LTD. All Rights Reserved N LSTR 事業部 名古屋市中区栄四丁目 5 番 3 号 KDX 名古屋栄ビル 10 階 TEL :(052) FAX :(052) support@mbl.co.jp

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