地震アーカイブス_最終_ indd

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1 過去の地震災害に学ぶ

2 発行にあたり 平成 28 年熊本地震により亡くなられた方々に謹んでお悔やみ申し上げます また 被災された方々に心よりお見舞い申し上げるとともに 一刻も早い復旧 復興を心よりお祈り申し上げます 私たち応用地質グループは 自然災害に関する防災分野でのコンサルタントとして 安全と安心を皆様にご提供できるよう努力しています 大きな地震が発生した際は 国内外を問わず自ら調査団を編成して地震直後の被災調査を行い 地震並びに地震に関する情報や知見を集積してきました 本冊子をまとめるにあたり 地震を大きく 海溝型地震 と 内陸型地震 2 つのタイプに分けて整理しました 最初にそれぞれの地震のを説明し 当社が調査した過去の地震の事例について 状況を紹介いたします 海溝型地震は甚大なを発生する一方 揺れが伝わるまでの到達時間があり 緊急地震速報や津波警報などにより 少しでも早く備えを行うことができるようになりました しかしながら 内陸型地震は震源との距離が近いため 緊急地震速報や津波警報は間に合いません ( 一部の海溝型地震も含む ) 揺れを感じた時点で避難行動をすぐに開始することがとても大切です 表紙の 奇跡の一本松 が東日本大震災を思い出すきっかけとなり さらに本冊子を開くことで 地震や地震への理解が深まり 今後の地震の軽減に多少なりとも役立てば幸いです (2016 年 10 月 )

3 目 次 地震の多い国 日本 1 地震のタイプは大きく 2つ 3 主な地震調査実績 5 過去の地震災害に学ぶ新潟地震 7 日本海中部地震 8 北海道南西沖地震 9 兵庫県南部地震 10 トルコ コジャエリ地震 11 台湾 集集地震 12 鳥取県西部地震 13 新潟県中越地震 14 インドネシア スマトラ沖地震 15 中国 四川地震 16 岩手 宮城内陸地震 17 東北地方太平洋沖地震 18 ネパール ゴルカ地震 19 熊本地震 20

4 地震の多い国 日本 4 つのプレート境界にある日本列島 日本ではその昔 大地震は 地下の大ナマズが暴れて起きるものと言い伝えられてきました もちろん 地震の本当の原因は 大ナマズではなく 地下で岩盤がずれ動く現象です ではなぜ 岩盤がずれ動くのでしょうか これは プレートテクトニクスという考え方で説明されます プレートテクトニクスとは 地球の表面が十数枚の プレート と言われる板に覆われているという考え方です プレートは 海嶺 ( 海膨 ) で発生し 年間数 ~ 10cm ぐらいの速さで動き 海溝 海盆で地球の中に沈み込んでいきます プレートとプレートとの境界では 地下にひずみを発生させながら力を蓄えていきます 地震は その力が一気に解放されるときに起こるといわれています 日本列島は 太平洋プレート 北米プレート フィリピン海プレート ユーラシアプレートという 4 つのプレート境界に位置しています 1 太平洋沖には 日本列島に沿ってプレートの沈み込み帯である日本海溝や南海トラフがあります これらは 2011 年の東北地方太平洋沖地震や 今後の発生が予測されている南海トラフ巨大地震の震源域 いわゆる海溝型地震の震源域と考えられています 一方で 内陸にもプレートの動きによるひずみが生じているといわれています これが一因となって 1995 年の兵庫県南部地震や 2016 年の熊本地震など 陸域での活断層による地震が発生しています 日本列島を囲む4 つのプレート出典 : 一般社団法人全国地質調査業協会連合会

5 過去の地震災害に学ぶ 日本では これまで繰り返し地震を経験してきました 海溝型地震で 20 年に 1 回程度 内陸型地震で 10 年に 1 回程度です 地震では いろいろなが発生します 揺れによる建物や橋などの倒壊のほか 斜面崩壊 液状化 津波などによるや 大規模な火災が発生するときもあります 地震を事前に正確に予知したり 発生を止めたりすることはできません しかし 日ごろからいろいろな備えをすることで を最小限に抑え より多くの命を守ることができます 2 東北地方太平洋沖地震で防潮堤を乗り越えて市街地を襲う津波出典 : 岩手日報 (2011 年 3 月 13 日付 1 面 ) 熊本地震による阿蘇大橋周辺の土砂災害出典 : 国土地理院の HP 新潟地震による地盤の液状化で根こそぎ倒壊した県営住宅

6 地震のタイプは大きく 2 つ 海溝型地震 日本近海のプレート境界 ( トラフや海溝 ) で発生する海溝型地震は 非常に大きなエネルギーを持つ大地震を引き起こします このような海溝型地震は 揺れだけではなく津波となって沿岸に押し寄せることによっても 甚大なをもたらします また 海溝型地震は長周期の揺れが起きやすいがあり 遠く離れた場所の高層ビルなどでも大きく揺れることがあります 2011 年東北地方太平洋沖地震の際には三陸沖から茨城県沖までの非常に広い範囲が震源となり 東北地方から関東地方までの広い範囲に震度 6 弱以上の大きな揺れが及び 津波による甚大なをもたらしました また 震源から 770km 離れた大阪府の咲洲庁舎では 55 階の最上階付近で 揺れ幅が往復で3 メートル近くに達しました 3 陸のプレート 力がくわわる 海のプレート 津波の発生陸のプレートはね上がり海のプレート 震源 この震源は破壊が開始した地点であり 東北地方太平洋沖地震の震源域は 実際には岩手県から茨城県までの広い海域に分布しています 震度 4 5 弱 5 強 6 弱 6 強 km 2011 年東北地方太平洋沖地震の推計震度分布 ( 主に 6 弱以上の範囲を表示 ) 出典 : 気象庁 HP

7 内陸型地震 一方 日本列島には数多くの断層があり これらの断層が動くと内陸型地震が発生します 比較的最近の地質時代 ( 数 10 万 ~ 200 万年前以降 ) において繰り返し活動し 将来も活動することが推定される断層は 活断層 と呼ばれ その分布や活動性を評価する研究がまとめられています しかし 活断層が確認されていない地域でもをもたらす規模の地震が発生することもあり ( 例えば 2000 年鳥取県西部地震 ) どこの地域においても内陸型地震は発生するものだと考えておく必要があります 内陸型地震は海溝型地震よりもエネルギーは小さいものの 人々が住んでいる直下で発生すると局所的に大きなをもたらします 2016 年熊本地震は 活断層である日奈久断層帯 布田川断層帯の活動によるものと考えられており 活断層から半径約数 10km の範囲で集中して大きな揺れによるが発生しました 特に 益城町では 地表に出現した断層のごく近傍で建物が 集中して発生しています 力がくわわる 4 断層がずれ動く 震源 震度 4 5 弱 5 強 6 弱 6 強 km 2016 年熊本地震 ( 本震 ) の推計震度分布出典 : 気象庁 HP

8 主な地震調査実績 5 地震名 ( もしくは震央地名 ) 発生年月日 地震を契機に改正された基準 法令 新潟地震 (M7.5) 1964 年 6 月 16 日 1964 年鋼道路橋設計示方書 十勝沖地震 (M7.9) 1968 年 5 月 16 日 アメリカ サンフェルナンド地震 (Mw6.6) 1971 年 2 月 9 日 1971 年道路橋耐震設計指針 伊豆半島沖地震 (M6.9) 1974 年 5 月 9 日 1971 年建築基準法施行令改正 伊豆大島近海の地震 (M7.0) 1978 年 1 月 14 日 1978 年大規模地震対策特別措置法制定 宮城県沖地震 (M7.4) 1978 年 6 月 12 日 1981 年建築基準法改正 浦河沖地震 (M7.1) 1982 年 3 月 21 日 日本海中部地震 (M7.7) 1983 年 5 月 26 日 長野県西部地震 (M6.8) 1984 年 9 月 14 日 1984 年港湾施設の液状化対策実施要領 メキシコ ミチョアカン地震 (Mw8.0) 1985 年 9 月 19 日 岩手県沿岸北部 (M6.6) 1987 年 1 月 9 日 日向灘 (M6.6) 1987 年 3 月 18 日 千葉県東方沖 (M6.7) 1987 年 12 月 17 日 アメリカ ロマプリータ地震 (Mw7.2) 1989 年 10 月 17 日 1990 年道路橋示方書改訂 アメリカ ランダース地震 (Mw7.3) 1992 年 6 月 28 日 釧路沖地震 (M7.8) 1993 年 1 月 15 日 能登半島沖 (M6.6) 1993 年 2 月 7 日 北海道南西沖地震 (M7.8) 1993 年 7 月 12 日 アメリカ ノースリッジ地震 (Mw6.7) 1994 年 1 月 17 日 北海道東方沖地震 (M8.2) 1994 年 10 月 4 日 三陸はるか沖地震 (M7.6) 1994 年 12 月 28 日 1995 年建築基準法改正 兵庫県南部地震 (M7.3) 1995 年 1 月 17 日 1995 年耐震改修促進法制定 1995 年地震防災対策特別措置法制定鹿児島県薩摩地方 (M6.6) 1997 年 3 月 26 日 1996 年道路橋示方書全面改訂トルコ コジャエリ地震 (Mw7.6) 1999 年 8 月 17 日 1996 年港湾における大規模地震 台湾 集集地震 (Mw7.7) 1999 年 9 月 21 日 対策施設整備の基本方針 鳥取県西部地震 (M7.3) 2000 年 10 月 6 日 2000 年建築基準法改正 エルサルバドル沖地震 (M7.8) 2001 年 1 月 13 日 2001 年耐震等級評価指針公表 インド西部地震 (M8.0) 2001 年 1 月 26 日 地震保険 割引制度発足 芸予地震 (M6.7) 2001 年 3 月 24 日 宮城県沖 (M7.1) 2003 年 5 月 26 日 十勝沖地震 (M8.0) 2003 年 9 月 26 日 新潟県中越地震 (M6.8) 2004 年 10 月 23 日 インドネシア スマトラ沖地震 (Mw9.1) 2004 年 12 月 26 日 福岡県西方沖 (M7.0) 2005 年 3 月 20 日 宮城県沖 (M7.2) 2005 年 8 月 16 日 インドネシア ジャワ島南西沖地震 (Mw7.7) 2006 年 7 月 17 日 2006 年耐震改修促進法改正 能登半島地震 (M6.9) 2007 年 3 月 25 日 2006 年災害対策基本法改正 新潟県中越沖地震 (M6.8) 2007 年 7 月 16 日 2007 年災害対策基本法改正 中国 四川地震 (Mw7.9) 2008 年 5 月 12 日 岩手 宮城内陸地震 (M7.2) 2008 年 6 月 14 日 東北地方太平洋沖地震 (Mw9.0) 2011 年 3 月 11 日 2011 年津波対策の推進に関する法律制定 長野県北部 (M6.7) 2011 年 3 月 12 日 2011 年災害対策基本法改正 ネパール ゴルカ地震 (Mw7.8) 2015 年 4 月 25 日 熊本地震 (M6.5 M7.3) 2016 年 4 月 日 * 地震名の元号は省略 * 着色した地震は本冊子の中で概況を紹介 * マグニチュード 6.5 以上の地震調査実績を掲載 * モーメントマグニチュード (Mw) は 岩盤のずれの規模をもとにして計算したマグニチュード

9 国内 北海道南西沖地震 十勝沖地震 日本海中部地震 新潟地震 岩手 宮城内陸地震 東北地方太平洋沖地震 鳥取県西部地震 新潟県中越地震 熊本地震 兵庫県南部地震 6 海外 ネパール ゴルカ地震コジャエリ地震四川地震インド西部地震スマトラ沖地震 集集地震 ノースリッジ地震ランダース地震ロマプリータ地震サンフェルナンド地震 ミチョアカン地震 エルサルバドル沖地震

10 1964 新潟地震 発生年月日 1964 年 6 月 16 日 人的 死者 26 人 地震の規模 M7.5 負傷者 447 人 震央新潟県沖 全壊 1,960 棟 震源の深さ 34km 半壊 6,640 棟建物一部損壊 67,825 棟全焼 290 棟 浸水 15,297 棟 出典 : 宇佐美龍夫 最新版日本地震総覧 2003 地盤の液状化現象 液状化現象が一般に知られるようになる 石油コンビナートの火災 新潟港で 4m の津波を観測 7 地盤の液状化で倒壊した集合住宅 橋桁が落ちた昭和大橋 陥没と津波で一面泥海と化した新潟交通社付近

11 1983 日本海中部地震 発生年月日 地震の規模 震央 震源の深さ 1983 年 5 月 26 日 M7.7 秋田県沖 14km 人的 建物 死 者 負傷者 全 壊 半 壊 一部損壊 全 焼 流 失 浸 水 104 人 163 人 934 棟 2,115 棟 3,258 棟 1棟 52 棟 1,060 棟 出典 宇佐美龍夫 最新版日本地震総覧 2003 甚大な津波 峰浜村で最大 14m 死者 104 名のうち 100 名が津波による 地盤の液状化 砂地盤傾斜地の崩壊 8 地盤の液状化でを受けた干拓堤防 津波で流された車 大きく傾いた港湾施設

12 北海道南西沖地震 1993 発生年月日 地震の規模 震央 震源の深さ 1993 年 7 月 12 日 M7.8 北海道南西沖 35km 人的 建物 死 者 負傷者 行方不明 全 壊 半 壊 202 人 323 人 28 人 601 棟 408 棟 出典 内閣府 北海道南西沖地震教訓情報資料集 甚大な津波 行政による津波対策のはじまり 津波後の火災による焼失 斜面 法面崩壊による道路網の遮断 液状化による港湾施設の 出典 朝日新聞 1993 年 7 月 13 日 朝刊 9 津波で建物が損壊し その後の火災で 焼失した居住地 崩壊した道路

13 1995 兵庫県南部地震 発生年月日 地震の規模 震央 震源の深さ 1995 年 1 月 17 日 M7.3 兵庫県南東沿岸 16km 人的 建物 死 者 負傷者 行方不明 全 壊 半 壊 全 焼 一部損壊 6,434 人 43,792 人 3人 104,906 棟 144,274 棟 7,036 棟 390,506 棟 出典 消防庁 阪神 淡路大震災について 確定報 8 割を超える死者が圧死による 高速道路 鉄道橋の崩落 耐震基準の見直し 地盤の液状化 斜面崩壊 火災による焼失 長期の避難生活 10 横倒しになった阪神高速道路 地震後の火災で焼失した商店街 破損した橋脚 倒壊した建物

14 1999 トルコ コジャエリ地震 発生年月日 1999 年 8 月 17 日 地震の規模 Mw7.6 1) トルコ北西部 震央 コジャエリ県イズミット市 震源の深さ 17km 15,466 人 死 者 23,954 人的 負傷者 人 2) 行方不明 2 万人以上 187,688 棟 3) 建物 総額 約 160 億米ドル 4) 出典 1) USGS 2) 東大地震研究所 3) 首相府危機管理センター発表 (9/12 08:00 現在 ) 4) ボガジチ大学 HP による推定値 建物の倒壊 長周期地震動 地盤の液状化 建物の脆弱性 完新世の地盤上にが大きい 11 Adapazari 市の中心部に位置する鉄道駅前の 状況 Adapazari 地域で液状化による典型的な 事例 Adapazari 市南方にある高速道路インター チェンジ付近で断層と思われる道路の変状 Adapazari 市の郊外で中間階が崩壊している 珍しい例

15 台湾 集集地震 1999 発生年月日 地震の規模 震央 震源の深さ 1999 年 9 月 21 日 Mw7.7 台湾中部 33km 地表断層による大きな変位 建築物の 地盤の液状化 人的 死 者 2,413 人 建物 全 壊 半 壊 51,712 棟 53,768 棟 出典 国立天文台編 理科年表 2009 日本建築学会 1999 年台湾 集集地震第Ⅰ編災害調査報告 出典 朝日新聞 1999 年 9 月 23 日 朝刊 12 倒壊した建物 一部損壊したダム

16 鳥取県西部地震 2000 発生年月日 地震の規模 震央 震源の深さ 2000 年 10 月 6 日 M7.3 鳥取県西部 11km 人的 負傷者 全 壊 半 壊 一部破損 総額 建物 182 人 435 棟 3,101 棟 18,544 棟 566 億円 出典 消防庁 地盤の液状化 建物 ライフラインの 13 境港市竹内工業団地内の典型的な噴砂丘 出雲大社上道教会での建物 護岸の 米子市西町

17 新潟県中越地震 2004 発生年月日 地震の規模 震央 震源の深さ 2004 年 10 月 23 日 M6.8 新潟県中越地方 13km 死 者 負傷者 全 壊 建物 半 壊 一部破損 総額 人的 68 人 4,805 人 4,172 棟 13,810 棟 105,682 棟 3 兆円 出典 消防庁 建物 道路施設 ライフライン 河川施設 農業施設 鉄道施設等の 土砂災害 液状化による 自動車内避難者のエコノミークラス症候群 14 道路及び鉄道の 脱線した上越新幹線 マンホールの浮き上がり

18 2004 インドネシア スマトラ沖地震 発生年月日 地震の規模 震央 震源の深さ 2004 年 12 月 26 日 Mw9.1 スマトラ島沖 30km 人的 死 者 行方 不明者 283,100 人以上 14,100 人以上 出典 USGS 平均波高 10m の津波がインド洋沿岸に襲来 最大波高 34m の津波を観測 避難勧告が出されず 犠牲者が増大 15 津波で折れた椰子の木と流された船舶 モスク周辺に散乱する津波の流出物 3 階建てショッピングセンターの崩壊

19 中国 四川地震 2008 発生年月日 地震の規模 震央 震源の深さ 2008 年 5 月 12 日 Mw7.9 四川省汶川 19km 人的 69,226 人 死 者 370,000 負傷者 人以上 17,923 人 行方不明 出典 中国民政部 平成 21 年 9 月 16 日時点 建築物の倒壊 斜面崩壊 河川のせき止め ライフラインの寸断 16 広範囲な斜面崩壊 耐震性の弱い建物の崩壊 活断層による地面の隆起 土砂崩壊による河川のせき止め

20 2008 岩手 宮城内陸地震 発生年月日 地震の規模 震央 震源の深さ 2008 年 6 月 14 日 M7.2 岩手県内陸南部 8km 人的 建物 死 者 負傷者 行方不明 全 壊 半 壊 一部損壊 17 人 426 人 6人 30 棟 146 棟 2,521 棟 出典 消防庁 2010 年 6 月 18 日現在 大規模な地すべりの発生 河川のせき止め 土石流による 道路橋の落橋 17 道路橋の崩落 大規模な斜面崩壊 土石流による建物の 土砂崩壊による河川のせき止め

21 2011 東北地方太平洋沖地震 発生年月日 地震の規模 震央 震源の深さ 2011 年 3 月 11 日 Mw9.0 三陸沖 24km 人的 建物 死 者 負傷者 行方不明 全 壊 半 壊 一部損壊 19,418 人 6,220 人 2,592 人 121,809 棟 578,496 棟 744,190 棟 出典 消防庁 2016 年 3 月 8 日現在 気象庁 平成 23 年 2011 年 東北地方太平洋沖地震 津波 地盤の液状化 長期の避難生活 流通 サプライチェーンへの 原子力発電所事故を含む複合災害 18 街をのみ込み足元に迫る津波 出典 岩手日報 2011 年 3 月 13 日付 2 面 写真提供 アフロ 噴砂で埋もれた車 写真提供 Kikuchi Mitsui アフロ 原子力発電所の事故と放射能汚染

22 2015 ネパール ゴルカ地震 発生年月日 2015 年 4 月 25 日 地震の規模 Mw7.8 首都カトマンズの 震央 北西約 80 のゴルカ 震源の深さ 8km 人的 建物 総額 死 者 8,964 人 全 壊 50 万棟 約 50 億米ドル 出典 USGS 建物 組積造に集中 斜面崩壊 19 震源ゴルカの西 100km のベニ付近で斜面崩壊による河川のせき止め 地震発生から 3 か月 進まない復旧 カトマンズの東 40 に位置するチョウタラで 傾斜地に立つ RC 建物の多くが転倒 倒壊

23 2016 熊本地震 2016 年 4 月 14 日 前震 95 人 死 者 人的 2016 年 4 月 16 日 本震 2,245 人 負傷者 M6.5 前震 8,147 棟 全 壊 地震の規模 建物 M7.3 本震 29,008 棟 半 壊 震央 熊本県熊本地方 総額 最大 4.6 兆円 11km 前震 出典 消防庁 平成 28 年 8 月 26 日現在 震源の深さ 12km 本震 発生年月日 暫定値 建物 土砂災害 同地点で2回の震度 7 複数の地表地震断層 20 熊本城天守閣 出典 国土地理院の HP 阿蘇市跡ヶ瀬に現れた地表地震断層 西原村桑鶴における県道 28 号線沿いの 地表地震断層 土砂災害の立体図 阿蘇大橋周辺 出典 国土地理院の HP

24 安全と安心の創造 K

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