仏説無量寿経 を聞く その一 はじめに一 無量寿経 の特徴 真実 の経 それ真実の教を顕さば すなはち大無量寿経これなり 顕浄土真実教行証文類 教の巻 注釈版聖典 一三五頁釈尊出世の本懐の経五徳瑞現 如来 世に出興するゆゑは恵むに真実の利を以てせんと欲してなり真実とは本願の名号 如来の本願を説いて経

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1 仏説無量寿経 を聞く その一 はじめに一 無量寿経 の特徴 真実 の経 それ真実の教を顕さば すなはち大無量寿経これなり 顕浄土真実教行証文類 教の巻 注釈版聖典 一三五頁釈尊出世の本懐の経五徳瑞現 如来 世に出興するゆゑは恵むに真実の利を以てせんと欲してなり真実とは本願の名号 如来の本願を説いて経の宗致となす 即ち仏の名号を以て経の体とするなり 上下二巻の大部であり 讃仏偈 重誓偈 往覲偈 の三つの偈文を含む 偈は感動の表現 浄土三部経の中心経典他の二経は 無量寿経 から展開されたもの ( 別添の参考資料参照 ) 二 参考文献 顕浄土真実教行証文類 ( 現代語版 ) 浄土和讃 大経讃 季刊せいてん 浄土三部経 ( 現代語版 ) 三 題号 仏説無量寿経 現存するサンスクリット本は原名を 極楽の荘厳 ( スカーヴァテイユーハ ) といい 仏説阿弥陀経 と同名である 大無量寿経 ともいい 略して 大経 ともいう 四 訳者 曹魏の天竺三蔵康僧鎧訳す 曹魏 曹 は王家の姓 天竺三蔵 インド出身の経 律 論の三蔵に通じた高僧 という意味 康僧鎧 康居( 現在のウズベク共和国内にあったソグディアナ ) 出身の僧鎧 二五二年頃洛陽に来て白馬寺に住し 大経 を訳したと伝える 但し 実際は四二一年頃 仏駄跋陀羅と法雲の共訳であると推定されている 五 異本別訳 五存七欠 古来 大経 は十二度訳されたといい そのうち五訳だけが現存するという すなわち 仏説無量寿経 のほか 仏説阿弥陀三耶三仏薩楼仏檀過度人道経 ( 通称 大阿弥陀経 ) 仏説無量清浄平等覚経 ( 略称 平等覚経 無量寿如来会 ( 略称 如来会 ) 仏説大乗無量寿荘厳経 ( 略称 荘厳経 ) の四本がある 後漢の時代から宋の時代まで七百年を越える長期にわたって翻訳が行われたことがわかる 本願の内容も 二十四願のものあり 三十六願のものあり四十八願のものもある 親鸞聖人は 顕浄土真実教行証文類 に 仏説無量寿経 を引用される際 しばしばこれら異本をも並べあげておられる 言葉尻ではなく仏説の根本義を重んぜられるあらわれであろう 六 経の全体構成 序分 正宗分 流通分 序分 1 証信序 1 声聞衆の徳 2 菩薩衆の徳 3 菩薩衆の八相示現 4 菩薩の別徳 2 発起序 1 五徳の瑞現 2 出世の本懐 正宗分 1 弥陀成仏の因果 1 法蔵菩薩の発願と修行 2 弥陀成仏の果 ( 上巻 ) 2 衆生往生の因果 1 衆生往生の因 2 衆生往生の果 3 釈尊の勧誡 1 大悲の摂化 2 三毒の誡め 3 善悪の勧誡 4 弥勒の 領解 5 五善五悪の勧誡 6 釈尊の勧説 7 信疑いの得 失

2 流通分 1 弥勒への付属 2 聞経の得益 ( 下巻 ) 本セミナーで読むところ 1 序分出世本懐 真実を顕す 2 正宗分 (1 法蔵の発願の由来 ) 2 本願の概要 3 本願の肝要 4 本願の成就 ⑴( 仏身 仏土 衆生 ) 5 本願の成就 ⑵ 一 ~ 三 四 ~ 六 弥陀成仏の因果 七 ~ 八 同 九 ~ 一三 衆生往生の因果 二二 ~ 二八 7 人間の実相 釈尊の勧誡 三一 ~ 三三 8 疑う罪のいましめ 信疑の得失 四一 ~ 四五 3 流通分 聞きがたくして聞く 四七 ~ 四八 浄土三部経の内容比較 三部経は 一貫して本願他力を信じ念仏を称えて真実の浄土に生まれることを勧めるのが真意である点では一致しているものの 表面の経説だけをみれば明確な違いがある ただちには他力を信じがたい自力の発想に縛られたものをも 順次ひきいれるために 三段階に展開されているというのが親鸞聖人の見方である さらにこれ以前の聖道門 ( 釈尊をまねて自力でこの世で覚ろうという行き方 ) を含めれば四段階になり その聖道門幾つかの段階をみれば数段階になる 三部経の違い目を図示すれば左の如くである 六三法門 ( 三経 )( 三願 ) ( 三門 )( 三蔵 ) ( 三機 ) ( 三往生 ) 大経第十八願弘願門福智蔵正定聚の機難思議往生観経第十九願要門福徳蔵邪定聚の機双樹林下往生小経第二十願真門功徳蔵不定聚の機難思往生 この表の 第十八願 第十九願 二十願はいずれも大経に説かれる四十八願の中にあり 十九 二十願は十八願の意の展開であるとみることができる その十九願の意を開き示したのが観経の経説 二十願の意を開き示したのが阿弥陀経の経説であると見られたのである 要するに すべては阿弥陀如来の本願の あらゆるものを救いに引き入れようとの意から流れ出たお手回しであるとの見方を示されたものである 三経の説相 観経小経大経 ( 時 ) 阿闍世正起時於一時中在彼耆闍 ( 処 ) 王宮 ( 個人 ) 耆闍崛山 ( 万人 ) ( 衆 ) 韋提希 阿難目連比丘衆千二百五十人菩薩三万二千人 一時仏在舎衛国 祇園精舎 ( 教団 ) 比丘衆千二百五十人諸大菩薩 無量諸天 一時仏住耆闍崛山中爾時世尊諸根悦豫 耆闍崛山 ( 十方衆生 比丘一万二千人菩薩不可称計

3 ( 得益人 ) 韋提希 五百侍女頻婆沙羅王無量諸天及龍夜叉 舎利弗及比丘衆一切世間天人阿修羅 無量衆生万二千那由他人二十二億諸天人民八十万比丘 四十億菩薩 一切大衆 ( 付属 ) 阿難なし弥勒 ( 結 ) 聞仏諸説皆大歓喜作礼而去聞仏諸説歓喜信受作礼而去聞仏諸説靡不歓喜 ( 教説 ) 苦悩を除く法を説く定散二善 ( 修諸功徳の要門 ) を示し摂取不捨の仏力を顕して 悪人往生の機たることを明かす 如来利他の信心に通入せよ 世間難信の法を説く諸仏の護念証誠を示して専ら ( 植諸徳本の真門 ) 念仏を勧める 恒沙の勧め恒沙の信 真実の利益を開示す弥陀成仏の因果と ( 如来の真実 ) 衆生往生の因果を ( 真実の救い ) 即ち本願念仏を説き他力の信心を勧める 本願力回向の信 ( 機縁 ) 達多 闍世の悪逆を縁に仏の無問自説 阿難の慧見の問いに 韋提希の致請に因る より 出世の本意を 随他意の説法 随自意の説法 あらわす 感応道交の説法 仏説無量寿経 を聞く その二 一 序分の1 証信序 1 声聞衆の徳 2 菩薩衆の徳 3 菩薩衆の八相示現 4 菩薩の別徳 信 聞 時 主 処 衆の六事が成就して 信ずべき仏説なるを証す 我聞如是一時仏住王舎城耆闍崛山中与大比丘衆万二千人倶 又与大乗衆菩薩倶 不可称計一時来会 1 声聞衆の徳 大比丘衆比丘ビクシュの音訳 乞子と意訳される男性の出家修行者 一切大聖神通已達大聖は阿羅漢 ( アルハット= 応供とも訳す ) の意訳か 三十一名 神通は精神的な通力 禅定によって得られる不思議な能力代表的な比丘達五比丘 ( 出家時の友 ) 耶舎と四人の友( 最初に出家したバラモンの青年達 ) 三迦葉( 千人の弟子とともに改宗して弟子となった拝火教徒三兄弟 ) 頭陀第一と称され釈尊滅後の教団の中心となった迦葉 二百五十人の友とともに懐疑論者サンジャヤのもとを離れて弟子となった智慧第一の舎利弗 神通第一の目連等著名な弟子たち そして釈尊の一子羅云 晩年常随の弟子 多聞第一 経典誦出者の阿難 釈尊生涯の弟子たちを一望する 弟子たちの多様さ偉大さはそのまま釈尊の徳の現れである 2 菩薩衆の徳 普賢 文殊 弥勒の三菩薩でこの時代 ( 賢劫 ) の菩薩すべてを代表せしめる普賢菩薩は文殊菩薩とならんで釈迦仏の脇士とされる 文殊は智慧を普賢は慈悲をつかさどるとされる 弥勒は釈尊の後継者として次の仏であり 現在兜率天で最後の修行生活 ( 五十六億七千万年 ) を送るという ( 一生補処 ) この仏説無量寿経の聞き手でもあり相続人でもある

4 文殊 ( 妙徳菩薩 ) 弥勒( 慈氏菩薩 ) 普賢菩薩を筆頭に挙げた意味 皆 普賢大士の徳にしたがい というのは一切の衆生を救おうとする普賢の慈悲行の精神こそ 一切の菩薩の共通基盤であることを示すか 後出の四十八願中 一生補処の願 還相回向の願と呼ばれる第二十二願に 普賢の徳を修習す とあるに対応する 賢護等十六正士娑婆世界在家の菩薩前出は出家の菩薩 善思議菩薩以下十四菩薩他方世界から来集の菩薩 菩薩の願行 功徳の法をもってあらゆる世界で さまざまに人々を導き 覚りを開いてみせる 菩薩とは人間の姿に身をやつして現れた仏であるの意か 3 菩薩の八相示現 ⑴ 受胎の相兜率天より降り母胎に入る兜率天は欲界第四天 補処の菩薩の住所 ⑵ 出生の相右脇より生まれ 七歩歩み 自称して無上尊となると宣言 釈梵は仕え天人は敬う 王族故 ( シバ神の ) 右脇より生まれる 迷いの六道を越える 世に苦悩を離れた安らぎの道を開く 遠い過去世以来つねに梵天 帝釈天はボサツが世に光をもたらすものと見通して護り仕えてきた 神々も人々も敬わずにはおれない 大地までが感動に震える ⑶ 処宮の相世俗生活のただ中に育ち暮らしてこの世の幸福を味わう ⑷ 出家の相老病死の無常を見て 世の幸福の幻影なるを知り 全てを投げ捨てていのち一つに立ち戻り 道を求めて悩み苦しみ勤め励むこと六年 ⑸ 降魔の相道は得られず 絶望の中 生命の危機に瀕し 決死の意を奮って菩提樹の下に座り 身の内よりさまたげる我も欲も踏み越えて ありのままの事実を見つめなおす ⑹ 成道の相 ⑺ 転法輪の相 ついに見難き見 知り難きを知り この上ない智慧を得た 世人は知らず 護法の神々これを知り 教えを説いて世に光をもたらさんことを請う 釈尊導くべきものあるを見て世人を導き 苦を癒し 真をあらわして仏道に入らしむ ⑻ 入涅槃の相 限りあるいのちを燃やし尽くすことを示して 不滅の輝きを現す 4 菩薩の別徳 ⑴ 菩薩の遊行化導 仏徳を担い 遍く衆生救済の実務に当たる ⑵ 菩薩の自利 菩薩は 生滅の世界の中に生きる仏 ⑶ 菩薩の利他 請われざる友 親を慕い探す子の如く 己を視るように衆生と共に 歩むことを通して仏の功徳を分かち合う このような菩薩たちが数限りなく一時にこの座に集まった ここで説かれる法はあらゆる世界の歴史的事実を貫いてはたらいていると同時に 歴史を超えた真実なのであるとの意を示すか 序分の2 発起序 1 五徳の瑞現 2 出世の本懐 この経の説法が起こった所以を明らかにする一段 1 五徳瑞現 爾時世尊諸根悦豫姿色清浄光顔巍巍仏の説法は禅定 ( 三昧 ) から立ち上がってなされるのが通例 今も 釈尊が大寂定のうちにあったことを示す すなわち仏仏相念の普等三昧 弥陀三昧であったことが明らかになっていくという展開である 五徳瑞現は未だ覚りを得ぬ阿難の所見 仏陀とは何者か 今日こそ見た という感動の問い 世尊 すぐれた禅定( 奇特法 ) に住す 尊 は苦を滅し楽を証することを表す 世雄 さとりの境地( 仏所住 ) に住す 雄 は自らにうち勝った勇者 世眼 導きの徳( 導師行 ) に住す 眼 は覚りの智慧を表す 世英 最高の境涯( 最勝道 ) に住す 英 は覚りこそいのちに咲くはなの意 天尊 不滅の真理を具現( 如来徳 ) す 天 は世俗を超えたものを表す尊称 苦悩の超越者 覚めたる者 人々を目覚めさせる者 救済者 人の世の英 不滅の真理の具現者 ( 阿弥陀如来の応現 ) であるの意か 阿難の問いは智慧より出る問い 人々への慈悲による問い 十方三世一切の如来

5 の出現の意味を明らかにし 世の人々に大いなる利益をもたらす問い 阿難の問いは阿難自身の中に育った智慧の問い 天啓というような思いつきでなく 実は仏 ( 釈尊 ) の徳のしからしむるところ 感応道交の問い 2 釈尊出世の本懐 如来とは 無蓋の大悲で迷いの世界に生きるものを哀れみ 覚りの教えを説き開き 未だ芽も吹かぬ衆生に光と雨をそそいで導き救い 真の実りを得させるものである 如来は久遠不滅の真実の体現者である ( 歴史上の釈尊は 生滅の世界 五濁の世に立ち現れた久遠不滅の阿弥陀如来の影 ) 如来 と 仏 真如より来現せる者と 真如に目覚めたもの 法が人格的表現で表されたのが如来 法とは人が覚るものという観点から 人のあり方としての表現が仏 表現の方向が逆 両方の名をあげることで より内容が明らかに 仏仏相念は覚りの内容の同一性 ( 智慧 慈悲の共通性 ) を示唆し 仏法の普遍性 ( 十方三世 ) をあらわすか 見難く遇い難し 優曇華の譬え 感動と喜びの表現 自在なる智慧 鏡の譬え ( 大円鏡智 ) 必要に応じてありのままを照らしだす 仏説無量寿経 を聞く その三 一 正宗分の 1 弥陀成仏の因果 1 法蔵菩薩の発願と修業 2 弥陀成仏の果 ( 上巻 ) 阿弥陀如来とは如何なる仏か 1 法蔵菩薩の発願と修業 はかりしれぬはるかな昔 乃往過去久遠無量不可思議無央数劫 人知分別では計り知れぬ いのち の奥底を開示せんとの意か 灯火をともす者という名の如来よりさかのぼる五十三名の過去仏たち無量の衆生を導いてみな覚りを得しめる自ら独り覚るのみにあらず その次に とは その前に の意味仏陀現れて世の人を救うことには はるかな伝統があること仏陀 如来は創造神 支配神ではなく 医王 世尊 父母に譬えられる法が心となり人となる ( 不生不滅の法 久遠の阿弥陀仏 歴史上の釈迦仏 ) 世自在王仏 世の人々を自在に導き救うこと王のごとくなる仏の意転輪王 梵天王というがごときか 主となって従とならざる存在 如来の十号如来 真如より来現したもの ( このように修行 向上せる人 ) 応供 まさに供養すべきもの ( 尊敬すべき人 ) 等正覚 まことの覚りを得たもの ( 修行の完成者 ) 明行足 智慧も徳行もそなわったもの 善逝 迷いを超え去ったもの ( 幸福な人 ) 世間解 世間を出た故に真に世間を知ったもの 無上士 この上なきもの 調御丈夫 丈夫をも調教する御者 天人師 神々と人間の師 仏 目覚めたもの 世尊 尊き師 国王 人中の第一人者の意か この世の幸せを代表する存在 世の人々の福祉 を一身に背負う存在の意味もあるか 釈尊出家の意義と対照すべきか 説法を聞いたよろこびから 法は聞くもの 己の計らいをこえた出遇い 菩提心 ( さとりを求める心 ) を起こす 目指すべきものに遇う 国を棄て王位をすてる 捨てたものの大きさが 目指すものの大きさを表す 出家して沙門 ( 比丘 修行者 ) となり法蔵と号す すべてをかける 仏陀は権力者でも支配者でもない 人間の原点に立つものとの意 礼拝と讃嘆 既に与えられたものの大きさ これから求めるものの遠大さ

6 讃仏偈 偈 ( 韻律の詩文 ) は広汎な内容を僅かな章句におさめる感動の表現 ⑴ 世自在王仏の徳 日月 如意宝珠の輝きも隠れて墨のごとき仏の輝かしさ 布施 持戒 忍辱 精進 禅定 智慧の六度の行を完成して身口意の三業清浄 ⑵ 法蔵の発願の意 仏となろう 迷いの人々 ( 生死の苦 ) を解脱 ( 大いなる安らぎ ) へ 生死 生死無常の理 生老病死 別離は避けられない ( 迷い ) 生死の苦海 憂い 悲しみ 苦しみ 悩み 悶えて果てがない 生死輪廻 如何なる生を幾度受けても 空しく過ぐるのみ 供養よりも求道の方が功徳はまさる 1 光明をもってすべての仏国を照らそう 2 覚りの国土を開く 願うだけで清らかな悦びを得 往生後は快く安らぐ国土を 3 苦悩するすべてのひとびとをへだてなく救おう ⑶ 諸仏の証明を請う どんな苦難も たとえ阿鼻地獄に入って常に住しようとも ( 地獄は一定すみかぞかし 歎異抄 ) を参照 選択摂取の仏国悪しきを選び捨て 善きを選び取る 衆生を捨てず 道を選ぶの義 清浄荘厳清浄とは 新品の白木作りの清浄さ 浄化槽の清浄さ 清浄大海の譬え 煩悩の濁水へだてなし 逆謗の死骸もとどまらず 生死勤苦の本を抜く老病死 憂悲苦悩悶のもとは無明 煩悩の病 我医王ととなって これを癒さんとの意 無明の病を治し 苦悩という症状を癒す 仏法の課題はここにある 一大事というはこのこと 如来の世に現れる所以 ( 出世本懐 ) を重ねて表す一段 即如門主 教書 に 宗教は人間の抱えている究極的な問題すなわち老病死の苦悩の解決にかかわるものであります 釈尊が出家される機縁となったのもその問題であり 老病死が迫っていることに気づくとき 人間は今ここに生きていることの意味を問わずにはおれません 汝自らまさに知るべし自らの目標は自らが知るべきものなれど 仏智によらずは明らめ難し 一人で大海を升で汲み干す絶望の彼方になお光を見る 止むことのない願行 近江のうみを一人で埋めよと言われても 領承仕る 二百一十億の諸仏の歩いた道の果てから発つ十方一切の諸仏も 自らの病を知らず 教えを聞かず 道に従おうとしないものは導き ようがなかったはず その背くものをどうする 五劫の思惟 超世の悲願新たなる道の開発 意志の力 背くことしか知らぬものをも救い取って覚りに入らしめんとの願い 一切の大衆を発起悦可せしめよ 菩薩は無量の大願を満足せん法蔵の本願を聞くだけで感動する 法蔵の願心が燃え移るであろうとの意か 私解如来は 自ら目覚めたるもの 他を目覚めさせるものであって 生死の病を治せんがために現れた医であり 覚り ( 真の智慧 ) に導き入れる師であり 背くも捨てぬ父母であり いのちを知るいのちたる人間の光輝である 視点を変えていえば 造物主でも 宇宙の支配者でも 万物の先祖でもない スーパーマンでもなければ 魔法使いでもない 要するにいかなる意味においても神と呼ばれているものではない 生死無常の事実に苦悩して空しく過ぐるのは 神に背いた罰ではない 運命ではない 偶然ではない けがれやつみが身にくっついたからでもない 中途半端な知恵しか持たぬために 自らが限りあるいのち ままならぬ身を生きる生き物であることを持て余し 我他彼此の分別に縛られているからである

7 苦悩を越えて生きる道 不滅の輝きあるいのちを生きる道を見いだすためには 人知を捨てて神の意に従うのでなく 運命と受け入れあるいは立ち向かうのではなく 何事も成り行きと水に流すのではなく まして神を祭り みそぎやはらいで御破算にするのでもなく さらに深い智慧の眼を開くことがなければならない しかるに人の多くは 無常 苦 無我の事実を直視しようとせぬ 諸仏これを憐れんで覚りへの道を示すも ほとんど従わず たまたま道をたずねるものあっても そあまりの厳しさはるかさに挫折せざるものはないありさまである ここに今 法蔵は諸仏の衆生救済の悲願を受け継ぎつつ その果たしえざるところを我果たさんと立ち上がられたのである 仏説無量寿経 を聞く その四 四十八願 無量寿経の諸本における本願文の数 漢訳 呉訳 - 二十四願宋訳 - 三十六願梵本 - 二十六願 魏訳 唐訳 - 四十八願 阿弥陀仏の本願を説くことをこの経のかなめとし 仏の名号をこの経の本質とす るのである 顕浄土真実教行証文類 ( 現代語版 ) 教の巻 一切菩薩共通の総願( 四弘誓願 ) と諸仏格別の別願 衆生無辺誓願度煩悩無尽誓願断法門無量誓願学仏道無上誓願成 四十八願の大綱と分類 隋の浄影寺慧遠の説 摂法身の願 ( 仏 ) 12 光明無量の願 13 寿命無量の願 17 諸仏称名の願 摂浄土の願 国土清浄の願 宝香合成の願 摂衆生の願 その他四十三願 衆生救済のための阿弥陀仏であり 浄土であること 金子大栄氏の説 仏 1213 十方諸仏 17 国中 国中人天 1-11 国中声聞 14 他方 十方衆生 ( 自国 ) 国中菩薩 ( 多数 ) ( 十方 ) 国土 他方菩薩 ( 多数 ) 既に往生したものの得る果と 往生すべきものへ届く感化 ( 因 ) 余方 ( 穢土 ) に順じて名をたてる ( 人天 声聞の名あるも実は皆菩薩 ) 穢土に生きるものをして欣慕せしめんがためか 法然上人の一願建立 王本願 ( 第十八願 ) と欣慕の願 ( 他の四十七願 ) 親鸞聖人の四十八願観 五願開示 真実願 11 必至滅度の願 ( 還相回向の願 ) 証 12 光明無量の願 真仏真土 13 寿命無量の願 17 諸仏称名の願 教 行 18 至心信楽の願 信 方便願 19 修諸功徳の願 20 植諸徳本の願 生因三願 化身化土 第十八願 設我得仏十方衆生至心信楽欲生我国乃至十念若不生者不取 正覚唯除五逆誹謗正法 五願の内容と相互関係 方便願との関係についての私解 十方衆生を我が国に生まれ来たらせて 滅度に至らせよう そのためにはわたし が光寿無量の徳を具えねばならぬ その上でわたしの徳があらゆるものにとどくよ うに一切諸仏がわたしの宣伝者となるようにしよう そして諸仏の口を通して呼び かけるわたしのまごころが十方衆生のこころに至り届いて一人一人の光となりいの ちとなり力となって血肉化することによって 目標を果たそう 五逆謗法のもの たち 背くものたちよ そのままで空しく流転してはくれるな 耳を開いて聞け 疑いのこころをひるがえせよ わたしは汝らのために現れた光でありいのちである わたしがあなたの光になろう わたしがあなたのいのちとなろう 18 わたしを信ぜぬものよ 自らの悪逆に気づかぬものよ ならば その足でわたし

8 が久遠劫来歩んできた真実の道を汝も歩め 命終わろうとするときわたしが汝の前にすがたを現そう 心からわたしの国を願えよ 19 わたしを信ぜぬものよ 念仏一つと思いつつも 念仏を自分の功績 往生の種まきと思うものよ ならば わき目もふらずその道を真っ直ぐに来たれ その道は 汝のためにわたしが開いた道である 遂にはわたしの国に至るであろう 20 1( 国に三悪道なし ) 2( 国中の者 後生に再び三悪道にかえらず ) 3( 国中の者 悉く金色となる ) 4( 国中の者 姿等しく美醜なし ) 5( 国中の者 過去を知ること自在 ) 6( 国中の者 清らかな眼で見ること自在 ) 7( 国中の者 清らかな耳で聞くこと自在 ) 8( 国中の者他の心を知ること自在 ) 9( 国中の者 たちまち至ること自在 ) 10( 国中の者 我と欲を離れて自由 ) 生きるものの苦への恐れ人間の悲しみ 不如意の嘆き 浄土は涅槃の徳を 11( 国中の者 現世で正定聚 往生してさとりを得る ) 得る世界自利利他円満を得る ( 憂い悲しみ苦しみ悩み悶えなく 己がいのち無上 不滅の輝きを得て 個性華開き思うがごとく衆生を利益すること自在となる世界の意か ) 地獄 餓鬼 畜生の三悪道を離れる貪欲 瞋恚 愚痴を離れる 仏像が金色で飾られる意味無上と不朽不滅を表すか 美醜なし個性と一人性の開花をあらわすか 六神通思うがごとく衆生を利益する ( 如意 ) の意か 天人の五通と漏尽通孫悟空の通力と仏 菩薩の力の違いエゴイズムからの解放 雨ニモマケズ 風ニモマケズ 正定聚( 不退転 ) 必ず滅度に至るに定まった菩薩たちの一員となる 真実信心うる人はすなはち定聚の数に入る不退の位に入りぬれば必ず滅度に至らしむ 成等覚証大涅槃必至滅度願成就 等覚の弥勒 東宮 ( 皇太子 ) に譬えられる 過去世の釈尊 ( ボサツ ) に同じく 諸天善神に護られる 信心を得ることが往生決定であるからには すでに現生において正定聚の一員となるという意味がある 滅度 ( 煩悩罪障を滅し 生死の苦海を度脱する ) 涅槃正覚弥陀同体の覚り浄土に生まれた上は 阿弥陀如来と同じ覚りを共有する身となる 正定聚は現生において与えられる益 滅度は後生に浄土で得る益というが親鸞聖人の解釈 12( 我が光明は多種無数で至らざる所なし ) 13( 我が寿命尽きることなく 置き去りなし ) 14( 国中の声聞 無数 ) 15( 国中の者 仏と等しく無量寿 ) 16( 国中の者 悪しき言葉なし ) 光明無量光明は智慧のかたち 無量は多種多様でいかなる者のいかなることにも対応することを表す 寿命無量救うまでは止まぬ不滅の力の本体光寿無量は 必至 ということを成り立たせる仏力他力の根源 阿弥陀 の名の内容無碍 ( 衆生の悪業煩悩を障とせず ) の義 声聞無量 眷属長寿 離諸不善光寿無量の仏徳は衆に及ぶの意か余方に因順して人天 声聞 縁覚の名を立てる娑婆になぞらえて悪の因も縁も果もない故に 悪の名もなし娑婆に比すべからず

9 17( 我が名は十方世界の一切諸仏に称される ) 諸仏の称名あらゆる仏によってその名が讃えられる 名が普く流行する仏よりほかに讃えるものなし全徳が名となる仏の名のりと呼び声は 衆生が知らず 背く故に色や形 ( 見るもの ) ではなく名号 ( 聞くもの ) として 衆生の意思をこえて 仏の方から仏は称し 衆生は聞く名号は衆生の名付けや呼びかけにあらず 念仏は人の祈りにあらず名号の内容を説き開くが 浄土三部経 仏願の生起本末 18 至心信楽の願 ( 十方衆生 我が願を信じ 願に順じて念仏すれば 生まれさせる ) 至心信楽欲生我国我が願いのままによろこび願うべし若不生者不取正覚 - 名号 - 至心 - 信楽 - 欲生如来の真実が衆生の信楽 ( 信心 ) となる信 ( 信受 信楽 信順 信心 ) 仏は発信し 我は受信す 乃至十念下至十声 ( 善導 ) 一声 ~ 十声 ( 親鸞 ) 称えた回数が問題ではない 信受の現れとしての念仏 唯除五逆誹謗正法五逆は身で行う 誹謗は口で 根本は意の疑いの現れ 要は疑う者には願力も無効だといういましめ 疑いを翻せの意 自分が自分を見捨てても 見捨てぬ如来の大悲があり願があることを疑う心こそ 縁がもよおせば五逆も謗法も犯しかねない心 犯してくれるな すでに犯したならば こころを翻してくれの叫びか 四十八願の願名と要旨 1 無三悪趣の願 ( 国に三悪道なし ) 2 不更悪趣の願 ( 国中の者 後生に再び三悪道にかえらず ) 3 悉皆金色の願 ( 国中の者 悉く金色となる ) 4 無有好醜の願 ( 国中の者 姿等しく美醜なし ) 5 令識宿命の願 ( 国中の者 過去を知ること自在 ) 6 令得天眼の願 ( 国中の者 清らかな眼で見ること自在 ) 7 天耳遙聞の願 ( 国中の者 清らかな耳で聞くこと自在 ) 8 他心悉知の願 ( 国中の者他の心を知ること自在 ) 9 神足如意の願 ( 国中の者 たちまち至ること自在 ) 10 不貪計身の願 ( 国中の者 我と欲を離れて自由 ) 11 必至滅度の願 ( 国中の者 現世で正定聚 往生してさとりを得る ) 12 光明無量の願 ( 我が光明は多種無数で至らざる所なし ) 13 寿命無量の願 ( 我が寿命尽きることなく 置き去りなし ) 14 声聞無量の願 ( 国中声聞 無数 ) 15 眷属長寿の願 ( 国中の者 仏と等しく無量寿 ) 16 離諸不善の願 ( 国中の者 悪しき言葉なし ) 17 諸仏称名の願 ( 大悲の願 諸仏称揚の願 諸仏咨嗟の願 往相回向の願 選択称名の願 往相正業の願 )( 我が名は十方世界の一切諸仏に称される 18 至心信楽の願 ( 念仏往生の願 王本願 選択本願 本願三心の願 往相信心の願 ) ( 十方衆生 我が願を信じ 願に順じて念仏すれば 生まれさせる ) 19 至心発願の願 ( 臨終現前の願 現前導生の願 来迎引接の願 至心発願の願 ) ( 諸々の功徳を積いで心から往生を願えば 臨終に迎えに現れる ) 20 至心回向の願 ( 仮念定生の願 不果遂者の願 至心回向の願 ) ( 名号を聞き ひたすら往生のために念仏すれば果たし遂げさせる ) 具足諸相の願 ( 国中の者 仏の三十二相を具える ) 還相回向の願 ( 一生補処の願 還相回向の願 ) ( 他方より我が国に生まれた者 仏徳具えた菩薩となって 無数の人々を救う )

10 供養諸仏の願 ( 国中の菩薩 短時間に無量の諸仏を供養することができる ) 供養如意の願 ( 国中の菩薩 諸仏を供養するための品に不足することがない ) 説一切智の願 ( 国中の菩薩覚りの智慧を説き明かすことができる ) 得金剛身の願 ( 国中の菩薩なにものにも破られぬ強い身体をうる ) 万物厳浄の願 ( 国中の人も物もこの上なく優れた姿と能力をそなえる ) 見道場樹の願 ( 国中の菩薩 弥陀が正覚を得た菩提樹の広大さを知見する ) 得弁才智の願 ( 国中の菩薩 教典についての自由自在な理解力と表現力を得る ) 弁才無尽の願 ( 国中の菩薩 智慧も弁舌も縦横無尽である ) 国土清浄の願 ( 国土清浄にして一切諸仏国を鏡の如く照らし出す ) 妙香合成の願 ( 国中のあらゆるもの妙なることこの上なく その香 十方に及ぶ ) 触光柔軟の願 ( 他方の我が光に遇う者 心身柔軟にして他との比較を絶する ) 聞名得忍の願 ( 他方の我が名を聞く者 信心の智慧を得る ) 女人往生の願 ( 女人成仏の願 変成男子の願 転女成男の願 聞名転女の願 ) ( 他方の我が名を聞き 信じ歓ぶ者 再び女像とならず ) 聞名梵行の願 ( 他方の菩薩 我が名を聞けば後生に清浄の行を修して覚りに至る作礼致敬の願 ( 他方の我が名を聞いて礼拝し歓び信ずる者 神も人も皆敬う ) 衣服随念の願 ( 国中の人天 着るものに不足やわずらいがない ) 常受快楽の願 ( 国中の人天 煩悩を離れたよろこびとやすらぎを得る ) 見諸仏土の願 ( 国中の菩薩 あらゆる仏土を意のままにはっきりと見ることができ聞名具根の願 ( 他方の菩薩 我が名を聞いて 仏になるまで身体の不自由がない ) 聞名得定の願 ( 他方の菩薩 我が名を聞いて 清浄解脱三昧を体得する ) 聞名生貴の願 ( 他方の菩薩 我が名を聞いて 後生に尊貴の家に生まれる ) 聞名具徳の願 ( 他方の菩薩 我が名を聞いて 歓喜し菩薩行を修し徳を具す ) 聞名見仏の願 ( 他方の菩薩 我が名を聞いて 常に一切諸仏を見る三昧を得る ) 随意聞法の願 ( 国中の菩薩 意のままに自然に聞きたいと思う法を聞く ) 得不退転の願 ( 他方の菩薩 我が名を聞いて 不退転を得る ) 得三法忍の願 ( 他方の菩薩 我が名を聞いて 音響忍 柔順忍 無生法忍を得る ) 仏説無量寿経 を聞く その五 五劫思惟の願 摂取不捨の願 選択の本願 超世の悲願が何故名号による救いでなければならなかったのか 名号は聞くもの目は口ほどにものをいう自己の意思の出口 見ることによっては自己の見方の限界を越えられない 耳は受信器 自己の意思を越えたものが流れ込んでくる 目覚まし時計の功徳 眠っていて時計を見る気も失っても 聞く耳は一度開いたら壊れることがない 心の殻にあいた穴 殻は壊れても穴は聞く喜びは歳ではボケないか 聞くことがわかる 考える 話す 読む 書くことの根底失語症の人の聞く能力 理解力しゃべれない幼児の聞く能力 理解力 聞くことは精神の根底を形成すること親の名のりと語りかけから私が手段として使うものとしての言葉と 私を呼び覚まし 私のよりどころとなる言葉 自己の全的表現としての言葉名号は精神の根底に大地を形成する 18 至心信楽の願 ( 十方衆生 我が願を信じ 願に順じて念仏すれば 生まれさせる ) 念仏往生の願 王本願 選択本願 本願三心の願 往相信心の願 至心信楽欲生我国我が願いのままによろこび願うべし若不生者不取正覚 - 名号 - 至心 - 信楽 - 欲生如来の真実が衆生の信楽 ( 信心 ) となる

11 信 ( 信受 信楽 信順 信心 ) 仏は発信し 我は受信す 乃至十念下至十声 ( 善導 ) 一声 ~ 十声 ( 親鸞 ) 称えた回数が問題ではない 信受の現れとしての念仏 唯除五逆誹謗正法五逆は身で行う 誹謗は口で 根本は意の疑いの現れ 要は疑う者には願力も無効だといういましめ 疑いを翻せの意 自分が自分を見捨てても 見捨てぬ如来の大悲があり願があることを疑う心こそ 縁がもよおせば五逆も謗法も犯しかねない心 犯してくれるな すでに犯したならば こころを翻してくれの叫びか 19 至心発願の願 ( 菩提心をおこし 諸々の功徳を積んで心から往生を願えば 臨終に迎えに現れる ) 修諸功徳の願 臨終現前の願 現前導生の願 来迎引接の願菩提心 ( 上求菩提 下化衆生の誓い ) をおこせるか 自力聖道の菩提心こころもことばもおよばれず 正像末低下の凡愚となれる身はいかでか発起せしむべき 和讃 定散二善 ( 観察浄土 世福 戒福 行福 ) を真実に実践できるか いずれの行も及びがたき身なれば 地獄は一定すみかぞかし 歎異抄 心から浄土往生が願えるのか 迷いの旧里は捨てがたく いまだ生まれざる安養の浄土はこひしからず 歎異抄 何故 目に見えるお迎えを求めるのか聞くところを疑う 行は聖道門 心は自力 願うは浄土 疑いを捨てられず 観経 の表面的教説に該当 20 至心回向の願 ( 名号を聞き ひたすら往生のために念仏すれば果たし遂げさせる ) 植諸徳本の願 仮念定生の願 不果遂者の願仏の仰せを受け すべてを投げ捨ててひたすら念仏の道を行くも安心とよろこびがないのは何故阿弥陀如来は果たし遂げさせると保証して下さっているのに 行は念仏一行 浄土への一本道 しかし心は自力疑心 願力を知らず 決定を知らず 報恩の思いなし 十九 二十の両願は第十八願の意を知らしめんがための方便引入の願 聖道門十九願 ( 諸行往生 ) 二十願 ( 自力念仏往生 ) 十八願 ( 他力信心往生 称名報恩 ) 還相回向の願 ( 一生補処の願 ) ( 他方より我が国に生まれた者 仏徳具えた菩薩となって 願いのままに無数の人々を自在に救う ) 第十一必至滅度の願から展開された願必至滅度は往相 この願は還相 往相は自利 還相は利他 南無阿弥陀仏の回向の恩徳広大不思議にて往相回向の利益には還相回向に回入せり 往相回向の大慈より還相回向の大悲をう如来の回向なかりせば浄土の菩提はいかがせん 浄土の慈悲といふは 念仏していそぎ仏になりて 大慈大悲心をもって おもふがごとく衆生を利益するをいふべきなり いそぎ浄土のさとりをひらきなば 六道四生のあひだ いずれの業苦にしずめりとも 神通方便をもって まづ有縁を度すべきなり 歎異抄 注釈版聖典 八三四 ~ 八三五頁 浄土往生は自らの救いではなく 他を救える身になることを意味する 自らの救いは 悩み苦しみ多きこの現世で信心の中に見出すもの ただし 自分一人が救いを見出しただけでは真の救いではない他も共に救われる道の中にこそ全き救いがあるということを示すか

12 一生補処を得ると示すは これも余方に順じて 求めるものが確かに得られることを示して 往生を願えと勧める意か その上で求めたもの以上の究極的な利益が与えられることを明かす 諸地の行が現前する 普賢の徳を修習するこの上ない覚りに至れば何れの境涯へも自在に出入できるということ 凡夫が仏に成り得る道は 仏が凡夫にまでも身をやつして導きうる道ということか 第二十三 ~ 三十願 国中菩薩の徳 第十一 第二十二願の余徳か 第三十一 三十二願 浄土の徳 利他の拠点なることを明かす 第三十三 ~ 三十七願 光明 名号の他方衆生への影響力 第三十八 ~ 四十願 国中の人天 菩薩の受楽 四十一 ~ 四十八願 他方の菩薩が名号を聞くことに備わる功徳 浄土 の菩薩は自在に聞ける 仏説無量寿経 を聞く その六 重誓偈 三誓偈 四十八願の要約 1 必至無上道 2 普済諸貧苦 3 名声超十方 光寿無量の仏となり極重悪人をも南無阿弥陀仏で仏にならせよう 重誓名声聞十方 法蔵の修行 国土を荘厳する 清浄なる仏国土の開設 願力成就の報土 行とは願の実践化 四弘誓願の実践としての六波羅蜜 永遠の時によっても風化しない誓願 一瞬も煩悩をまじえず 衆生のために 一切の群生海 無始よりこのかた乃至今日今時に至るまで 穢悪汚染にして清浄 の心なし 虚仮諂偽にして真実の心なし ここをもって如来 一切苦悩の衆生海 を悲憫して不可思議兆載永劫の修行において菩薩の行を行じたまひしとき 三業 の所修 一念 一刹那も清浄ならざることなし 真心ならざることなし さまざまな境涯に生まれて願に生きる 単に長生きしたのではない 不可思議兆載永劫の修行 乃往過去久遠無量不可思議無央数劫 - 十劫の昔まで 弥陀の成仏 既に十劫のいにしえ ついに最近 ( 歓喜すべし ) 既にはるかな昔から( そむ き続けてきたのは我 ( 慙愧すべし ) 西方十万億仏土の彼方に安楽と名づける国に その国は弥陀と往生人の行業の果報としてある 場所としてあるのではなく 無量寿仏の光明の徳 光明無量の願の成就 あらゆる世界を照らす 照らす範囲の大小はさまざま多様 一人の照護 万人の照護 無数種の導き 十二の徳を具えた光明 尽十方無碍光 正信念仏偈 参照 煩悩と苦悩を抜き去り喜びと安らぎを与える 不断煩悩得涅槃已能雖破無明闇 諸仏も説き尽くせぬ功徳 光明は智慧の表現 往生人の功徳 智慧の念仏 信心の智慧 如来とひとし 我が親友ぞと 無量寿仏の寿命の長久 寿命無量の願の成就 会衆は無量 既に救われたものは無量 今後は尚更の意か 救いの約束 安楽国土の荘厳 究極の荘厳で飾られた精舎 本願力によって成就されたもの 如意自在の世界 悪や苦の名すらない( 安楽 ) 世界 苦の因も縁も果もない 涅槃の覚りに至る世界 人 天 声聞 菩薩の名は他の世界に準じていうのみ 姿形で説き表された浄土の荘厳は方便 七宝講堂道場樹方便化身の浄土なり

13 十方来生きはもなし講堂道場礼すべし 想像や思議を離れた無量光明土こそ真の浄土

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