Glencore 3-5 Glencore 資源メジャー金属部門の動向調査 2015

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としはるのあき
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2 企業概要設立 : 1974 年本社 : Baar( スイス ) 上場先 : LSE / HKEx 決算期 : 12 月末 CEO: Ivan Glasenberg (2 年 2 月 ~) 連結従業員数 : 19, 名生産鉱種 : Fe Cu Al Zn Pb Pt Pd Au Ag DIA K P 石炭石油ガス Ni Mn Mo Nb Cr Ti Co B U 経営数値図 -1 図 -2 収益利益 U$ million 25, 2, 15, 1, 5, 21 年度 211 年度 212 年度 213 年度 214 年度 % U$ million 12, 1, 8, 6, 4, 2, -2, -4, -6, -8, -1, 21 年度 211 年度 212 年度 213 年度 214 年度売上高前年度比成長率 EBIT Net Income 営業 CF 出所 :SPEEDA( 以下注記がない場合は同様 ) 図 -3 図 -4 資産負債 U$ million 18, 16, 14, 12, 1, 8, 6, 4, 2, % U$ million 6, 5, 4, 3, 2, 1, % 21 年度 211 年度 212 年度 213 年度 214 年度 21 年度 211 年度 212 年度 213 年度 214 年度総資産自己資本自己資本比率有利子負債自己資本 DER - 9 -

図 -5 図 -6 収益性配当 % 2. 15. 1. 5.. -5. -1. -15. -2. -25. 21 年度 211 年度 212 年度 213 年度 214 年度 4. 3. 2. 1.. -1. -2. -3. -4. % U$.8.6.4.2. -.2 -.

3 図 -5 図 -6 収益性配当 % 年度 211 年度 212 年度 213 年度 214 年度 % U$ 年度 211 年度潜在株式調整後 EPS 212 年度 213 年度一株当たり年間配当金 214 年度 % ROE ROA 売上高税引前利益率配当性向図 -7 キャッシュフロー U$)

3.5.2 財務状況は日本の総合商社と類似した活動をしているすなわちトレード活動をベースとするが必要に応じ事業投資によって生産者として活動する顔も持っているはベースメタルとレアメタルの一部および石油ガスといった資源部門と穀物等の食糧部門の 2 分野にターゲットを絞っているがどちらの分野でも世界の大手にカウントされる規模を有している企業の概要は以下の通り 214 年で 2,239

4 3.5.2 財務状況は日本の総合商社と類似した活動をしているすなわちトレード活動をベースとするが必要に応じ事業投資によって生産者として活動する顔も持っているはベースメタルとレアメタルの一部および石油ガスといった資源部門と穀物等の食糧部門の 2 分野にターゲットを絞っているがどちらの分野でも世界の大手にカウントされる規模を有している企業の概要は以下の通り 214 年で 2,239 億 $ その売上の 8% がトレードからのものでその 54% が原油と石油製品 16% が非鉄金属資源で構成されているまた収益面では 77% が生産者活動から得られたもので非鉄金属資源がその 53% を占めるすなわちトレードは薄利多売だが事業投資は利益率が高いという日本の商社と同様の構造を有する 214 年の生産量は銅やニッケルコバルトが微増鉛亜鉛はほとんど前年度と同水準であった非鉄生産部門の売上は前年度並み EBIT は 1% 会社全体では 2,239 億 $( 前年比 5%) EBIT は 6 億 $ 213 年に EBIT や純利益が負になったがこれは Xstrata のアセットの減損による Xstrata との合併後も B/S や P/L に厚みが増したが ROE や ROA が商社として見ればやや低くなってしまったしかし営業 CF は一応黒字を確保しており自己資本比率が比較的高いことから現時点では財務状況は健全であると言えるかもしれないなお 214 年では他社が資産取得を控える中同社は Caracal( 石油 ) や Zhairemsky( 鉛亜鉛 ) への投資を進める等積極的であった ( 参考 ) 図 -8 の株価推移 ( 英ペンス ( 英ペンス ) ) 年 9 年月 9 月年 1 年月 1 月年 11 年月 11 月年 12 年月 12 月年 1 年月 1 月年 2 年月 2 月年 3 年月 3 月年 4 年月 4 月年 5 年月 5 月年 6 年月 6 月年 7 年月 7 月年 8 年月 8 月年 9 年月 9 月年 1 年月 1 月年 11 年月 11 月年 12 年月 12 月年 1 年月 1 月年 2 年月 2 月年 3 年月 3 月 2,, 18,, 2,, 16,, 18,, 14,, 16,, 12,, 14,, 1,, 12,, 8,, 1,, 6,, 8,, 4,, 6,, 2,, 4,, 2,, 出来高 ( plc) plc (LSE) 株価出来高 ( plc plc (LSE) ( 株 ) ( 株 )

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6 図の鉱種別アセット所在地 Ferromanganese Plants Nikkelverk Smelter Kazzinc Zn,Pb,Ag Nordenham Smelter 3 Arnao Hinojedo Zinc Plant 5 Portvesme Smelter Zn,Pb Perkoa Pasar Smelter McArthur River Zn,Pb Penang Recycling Lady Loretta Cu,Au,Ag,PGM Katanga Cu,Co Zn,Pb Mutanda Cu,Co Zn,Pb Cu,Ag,Zn,Pb Sable Mopani George Fisher Mount Isa South Africa Ferrochrome Plants Ernest Henry Cu,Au Rosh Pinah Shanduka Goedgevonden Impunzi Tweefontein Murrin Murrin Ni,Co Townsville Refinery Australian coal assets Cobar Australian coal assets GLENCORE 銅鉛石炭亜鉛 Koniambo アルミナ合金鉄ニッケルリサイクル

Raglan Ni,Cu Bracemac-Mcload Zn,Pb Britannia Smelter Kidd Zn,Cu Brunswick Smelting Horne Smelter Cu,Recycling Sudbury Ni,Co,Cu,PGM 3 5 Cu,Au,Ag,PGM San Jose Recycling Cu,Au,Ag,PGM Sherwin Alumina

7 Raglan Ni,Cu Bracemac-Mcload Zn,Pb Britannia Smelter Kidd Zn,Cu Brunswick Smelting Horne Smelter Cu,Recycling Sudbury Ni,Co,Cu,PGM 3 5 Cu,Au,Ag,PGM San Jose Recycling Cu,Au,Ag,PGM Sherwin Alumina Plant Cerrejon La Jagua Calenturitas Antamina Cu,Zn Tintaya Antapaccay Coroccohuayco Iscaycruz Zn,Pb Lomas Bayas Sinchi Wayra Collahuasi Aguilar Altonorte Palpala Smelter Alumbrera AR Zinc Smelter Puntiaqui El Pachón East Providing Recycling

8 オペレーション別の生産量図 -1 2, 1,5 1, 5 Copper (mine production) Kazzinc (Kazakh) Katanga (DR Congo) Mutanda (DR Congo) Mopani (Zambia) Collahuasi (Chile) Antamina (Peru) Alumbrera (Argentina) Lomas Bayas (Chile) Antapaccay (Peru) Others* Y13 Y14 出所 : アニュアルレポート ( 以下注記がない場合は同様 ) 図 -11 図 -12 kt 1,4 Zinc Kazzinc (Kazakh) McArthur River Others Mt. Isa Canada kt 35 Lead Kazzinc (Kazakh) McArthur River Mt. Isa Others 1,2 1, Y13 Y Y13 Y14 図 -13 ton Nickel 12 Murrin Murrin (Aus.-WA) Falcondo INO Koniambo 図 -14 ton Cobalt 25, Murrin Murrin (Aus.-WA) Mutanda (DR Congo) Katanga (DR Congo) Murrin Murrin (Aus.-WA) , 15, 1, 2,7 13,7 2,7 14, Y13 Y14 5, 2,3 2,8 7 8 Y13 Y

9 主なトピックス (14 年会計年度 :214 年 1 月 1 日 ~214 年 12 月末 ) ブラジル : 加 Largo Resources 社 Maracás バナジウムプロジェクトでの生産を開始メディア報道によると加 Largo Resources 社は間もなく Maracás バナジウムプロジェクト (Bahia 州 ) の生産を開始する投資額 5.5 億レアル ( 約 2.48 億 US$) の同事業での V 2 O 5 年間生産能力は 11,4 t でありとの間で締結した 6 年間のテイクオアペイ契約にもとづき全量が同社へ販売される Largo 社は同事業からの年間の収入として 3 億レアルを見込んでいる Maracás バナジウムプロジェクト ( 可採鉱量 :13.1 百万 t V 2 O 5 平均品位 :1.34%) は世界で最も高品位のバナジウム鉱床であり日本米国 EU 韓国を主な消費国と想定し年間取引額が 23 億 US$ のバナジウム市場における強い競争力を有するプロジェクトとされているペルー :Las Bambas 銅プロジェクト中国 MMG に売却決定 214 年 4 月 14 日付け地元各紙によるとは Las Bambas 銅プロジェクト ( Apurimac 州 ) を中国の Minmetals( 中国五鉱集団公司 ) CITIC グループ ( 中国中信集団有限公司 ) Guoxing Invstment( 中国国信集団 ) の3 社が設立したコンソーシアム MMG Ltd に対して 58 億 5, 万 US$ で売却することを発表した Las Bambas プロジェクトは最大規模のプロジェクトの 1 つであり 215 年から年間 315, t の銅を生産することが見込まれている現在中国によるペルーへの鉱業投資額は 138 億 US$ で全体の 24% となっているが Las Bambas 銅プロジェクトの買収により投資額は 19 億 US$ となりその割合は 33% に達することになるまた銅に関しては Toromocho 銅プロジェクト権益を Chinalco が Las Bambas 銅プロジェクト権益を MMG が所有することでペルー全体の年間銅生産量 ( 15 万 t) のうち約 3 分の 1 ( 615, t) が中国企業の所有となる見通しである豪 : QLD 州 Ernest Henry 銅金鉱山の坑内採掘の開始を発表 214 年 6 月 25 日は QLD 州北西部に位置する Ernest Henry 銅金鉱山の坑内採掘を開始したことを発表した同社の発表によれば当該鉱山はこれまで露天採掘により 3 万 t/ 年の鉱石を採掘していたが坑内採掘への移行により鉱石採掘量は 215 年までに 6 万 t/ 年に増加し銅生産量は 5 万 t/ 年金生産量は 2.18 t/ 年 (7 万 oz) になる予定また当該鉱山のマインライフは 14 年延長され 226 年までとなる地元紙は QLD 州 Cripps 鉱山資源大臣が同鉱山のマインライフの延長は QLD 州の経済の活性化にとって歓迎すべきことであるとコメントしたことを伝えている

10 グラセンバーグ氏について : 1957 年南アフリカ生まれヨハネスブルグにある名門ウィットウォータースランド大学出身で卒業当初は会計士であった 1984 年にグレンコアの南アフリカに入社し石炭畑を長く歩き 1991 年には同部門のトップに就任しておりトレーダーとしての経歴が長いその後は順調で 22 年に CEO 就任しているのちに Xstrata の CEO となる Mick Davis とは学生時代からの友人であったことが 211 年の両社の合併に大きく作用したといわれている同氏は南アフリカ国籍だが豪州 ( およびイスラエル ) の市民権を持つためグレンコアの IPO により 211 年に豪州の経済紙においていきなり長者番付 2 位を獲得している以下 214 年度 Annual Report より CEO(Ivan Glasenberg) からのご挨拶当社を取り巻く状況にとって 214 年は試練と好機の年となりました金融危機後の正常化に向けた動きは徐々に進行しつつあるものの大方の予想よりも遅い歩みとなりましたこの危機による大きな後遺症のうちいくつかは居座り続けておりこの中には欧州に関連する後遺症も含まれます地政学的観点では中東での緊張が高まりウクライナの衝突が再燃しました財務状況このような状況のもと当社は 214 年に Xstrata との統合を完了し目標としていた税引前利益を達成するとともに統合シナジーで 24 億 US$ のコスト削減を果たしました以前より取り組んできた資本拡大プログラムをバランスよく実現させて今後 2 年のうちにさらなるキャッシュフローの改善を見込んでいますマーケティングでは Xstrata の石炭銅亜鉛の生産統合に加え Viterra を当社グループに加えたことなどが功を奏し調整後 EBIT は対 213 年 18% 増の 28 億 US$ となりました当社主要商品の価格が下落する中でこの業績を収めたことは喜ばしく改めて当社ビジネスモデルの強靭性を示す結果となりました業界各社の業績は価格の低迷基調を如実に反映したものとなり特に最も大きく値を下げたエネルギー商品の影響は大きいものとなりました業界の調整後 EBITDA は 7% 減の 98 億 US$ でしたこれに対し当社グループ全体の調整後 EBITDA は低調な市況においてもわずか 2% 減に留まる 128 億 US$ となりました当社は取捨選択しながら継続して資本の再構成に取り組んでいます主な取引としてはペルーの Las Bambas プロジェクト権益の 65 億 US$( 税抜 ) での売却やチャドの Caracal 石油資産の統合が挙げられます全般的に商品価格が低迷する中で 214 年度の一株当たり最終配当を 12 セントとする旨発表できたことは喜ばしく 214 年度はベース配当の増配を果たすことができました併せて先ごろ Lonmin をノンコア資産とし当社保有の Lonmin 株式を当社株主へと分配することを発表しました 1 億 US$ の自社株買いも完了し結果 EPS はおよそ 1.2% 上昇しましたは 211 年の上場以降 93 億 US$ を株主に還元することとなります (6 億 3,9 万 US$ の転換社債の買い取りを含みます )

11 コーポレートガバナンス取締役会の強化を図るべく Patrice Merrin 氏を取締役に指名し Tony Hayward 氏を恒久会長へと昇格させましたまた Peter Grauer 氏が筆頭独立取締役に就任しました持続可能性深い悲しみと共に 214 年に業務で 16 名の方が命を落とされたことをご報告しますこの人数の多さはたいへん遺憾でありが買収した事業の性質場所来歴にも起因しています 16 件のうち 13 件の死亡事故は 7 万 1, 名が従事する事業の一部で発生しました当社が関与する以前は安全性に対する文化が形成されていないような厳しい地理的環境のもとでの事故でした残り 3 件の事故は 11 万人が従事し世界水準の安全な操業を実施する先進的な環境のもとで発生しました当社はこの世界水準の安全性を先ほど述べた重点アセットに根付かせるべく不断の挑戦と取り組みを継続してまいります全体としては従来と比べて死亡者数は減少する方向に向かっており死亡者数をゼロにすべく固い決意をもって取り組んでいます 213 年に職場の安全性向上を目的とする安全労働プログラムを始動させました現在このプログラムは全世界で実施され 214 年は 11 万 8, 名の従業員が訓練を受けました長期傷害頻度率は 1.87 から 1.58 に縮小しました取締役会や経営幹部陣が安全に関するベストプラクティス手順を提唱主導し重点的に取り組んだ成果がこの数字の改善に現れています 214 年 5 月に国際金属鉱業評議会 (ICMM) に加盟しグループ全体でベストプラクティスの実施を心がけて取り組んでいます今後の展望当社は今後も BBB/Baa 格付の健全なバランスシートの維持と明確に規定されかつ統制のとれた資本配分に取り組んでまいります重点的に扱う対象は高収益かつ時宜にかなった M&A およびブラウンフィールド事業による成長機会のみとします当社は従来同様最も持続可能かつ効率的な方法を用いてフリーキャッシュフローと株主還元の拡大を図ることを究極の目標とします最も多くの種類の原料を生産し製造する当社は商品ファンダメンタルズの変化に対応し変化の恩恵を享受する上で有利な立場にありますは今後も当社ビジネスの潜在価値の最大化に注力してまいります厳しい市況を受け石炭の質と量を現在の需要により見合ったものへ調整すべく南アフリカの Optimum の石炭生産およびオーストラリアでの当社の石炭操業のいくつかの縮小を決定しましたこれら石炭生産体制の変更および関連する資本支出の圧縮や繰延に加え商品価格の低迷 ( とそれに追い打ちをかける投入コストの低減 ) を受け先ごろ当社グループ全体のアセットポートフォリオの見直しを行いました結果 215 年度の資本支出に関し過日開催したインベスターデーでは 79 億 US$ という額を提示していましたが現在は業界平均の 65~68 億 US$ の範囲内に収めようと進めています今後経済状況が悪化し金融市場における商品価格の低迷が続く可能性はあるものの当社が扱う原料の実需は堅調に推移しています価格のさらなる下落生産や投資の縮小格付けの引下

12 げに応じて主要商品の供給条件の引き締めを実施する予定です従業員債権者株主の皆様の 214 年度中のご支援に感謝するとともに今後の当社の展開に大いにご期待くださいますようお願い申し上げます Ivan Glasenberg CEO - 1 -

平成 29 年度第 10 回 JOGMEC 金属資源セミナー資源メジャー金属部門の動向平成 30 年 2 月 28 日調査部金属資源調査課新藤徹おことわり : 本レポートの内容は必ずしも独立行政法人石油天然ガス金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません正確な情報をお届けす

平成 29 年度第 10 回 JOGMEC 金属資源セミナー資源メジャー金属部門の動向平成 30 年 2 月 28 日調査部金属資源調査課新藤徹おことわり : 本レポートの内容は必ずしも独立行政法人石油天然ガス金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません正確な情報をお届けす平成 29 第 1 回 JOGMEC 金属資源セミナー資源メジャー金属部門の動向平成 3 年 2 月 28 日調査部金属資源調査課新藤徹おことわり : 本レポートの内容は必ずしも独立行政法人石油天然ガス金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません正確な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが本レポートの内容に誤りのある可能性もあります本レポートに基づきとられた行動の帰結につき

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