中央清算型 OTC 金融商品

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なおみうみのなか
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1 中央清算型 OTC 金融商品確実性中立性透明性 2013年1月

2 目次 CME Group の概要世界の店頭取引(OTC) のソリューションスワップ執行ファシリティ(SEF)のワークフローと CME Groupのソリューション CME Clearing Europe(CMECE) の概要補足情報

3 CME Group について CME Groupは多種多様の派生商品を扱う世界を代表する取引所ですビジネスリスクの管理相場の上下による損失の回避価格変動性から身を守るために世界中から企業や団体個人が集まっています世界に広がる当グループの事業範囲 150 アクセス国数 11 グローバル 12 ハブで接続提携取引所との関係 3

4 グローバルな清算機関世界が認める適格中央清算機関 CME Clearing は世界中の数多くの監督当局と認可や承認の体系について協議しています CMEグループのグローバルな清算ソリューションは監督当局の認可を受けています 2013年8月商品先物取引委員会(CFTC)や欧州証券市場監督局(ESMA)などの世界的な監督当局はクロスボーダーガイダンス(国境を越えた指導)を発表清算および報告の規制について互いに承認する方針が整いました CME Clearingは2007年6月以来英金融サービス機構(FSA)の認可を受けた海外清算機関(ROCH: Recognized Overseas Clearing House )として事業を行っています 2013年9月 CME Clearingは新たな欧州市場インフラ規制(EMIR)による管理体制において第三国中央清算機関(CCP)の申請を行いましたすでにROCHでありEMIRに第三国中央清算機関を申請済みであることから CMEはEMIR89条4項により 2014年6月15日またはそれ以前に欧州証券市場監督局(ESMA)から認可を受ければその日まで事業継続が許可されています適格中央清算機関 CME Clearingは適格中央清算機関の制定規準を満たしています世界各国の監督当局と共に認可に関する取り組みを行っています先の認可や規制に関する活動に加えてバーゼル銀行監督委員会のガイダンスにより世界中の顧客がCMEに対するエクスポージャーを優遇資本の扱いを適用できる適格中央清算機関に対するものとして扱うことができます 4

5 CME Groupの世界における清算の実行性顧客のニーズを基に清算方法を選択できます業者取次(FCM)型相対取引型米国法英国法執行取引所: CME MARKETS (CME CBOT NYMEX) 取引所: CME Europe (当局認可申請中) 清算店頭取引: 商品取引金利スワップ(IRS) クレジットデフォルトスワップ(CDS) 通貨 CLEARING US CME 店頭取引*: 商品取引金利スワップ(IRS) クレジットデフォルトスワップ(CDS) 通貨 CME CLEARING Europe 清算会員清算会員 (先物取次業者(FCM)/ デリバティブ清算会員(DCM) 清算会員 (ブローカー/銀行) 顧客米国居住者または米国外居住者欧州居住者または米国外居住者 *現在 OTC 商品取引およびIRS の利用が可能 OTC 金融商品については OTC 通貨およびOTC CDSを2014年7月に開始 5

6 世界における OTC のソリューション

7 CME Groupが顧客から選ばれる理由顧客のニーズに合った最高のソリューションを提案します顧客重視金利スワップ(IRS) クレジットデフォルトスワップ(CDS) 通貨および商品取引を対象に世界中のマルチ資産クラスの対応手段を提案顧客へダイレクトに報告する高い透明性現地時間に合わせたグローバルの顧客サービス体制証拠金の効率性顧客の証拠金は 5日間ヒストリカル法によるバリューアットリスクの概念に基づきます IRS対ユーロドルおよび米国債先物のポートフォリオ単位の証拠金差し入れにより資本効率性を高めます柔軟な管理あらゆる時間帯にリアルタイムの清算取引が可能費用対効果が最も高い手段によりトレードエラーを最小限に留めるよう柔軟な対応を顧客に提供できる唯一の清算機関通常業務では清算取引に対する事前の資金提供は不要持ち高の自動移管により債務不履行発生時の管理が容易に顧客資産の保護運用上の混蔵寄託を伴う完全法的分別管理(LSOC) 超過預託が可能なLSOC および超過預託により追加証拠金の手当てが可能なLSOCから選択が可能です 7

8 取組高の増加は顧客の需要が原動力世界の415超の市場参加者が当グループの OTC清算手段でこれまでに16兆2,000億ドルを越える清算を行っています代表的な市場参加者は取組高は増加傾向にあり 6月の3兆ドルから12月には9兆1,000億ドルに市場占有率は28 (6月) から53 (12月)に増えています 145+ ヘッジファンド OTC IRS 取組高取組高 (単位兆ドル) 60+ 地方銀行 Open Interest マーケットシェア 60% Market Share 運用会社登録スワップ業者保険会社不動産投資信託政府支援法人 % % % 20% % 1.0 他に年金基金寄付団体政府系ファンド法人専門取引会社など 0.0 3月11日顧客清算委託区分1 スワップ業者大手スワップ参加者アクティブ運用ファンド 0% Jan Feb Mar Apr May Jun Jul 6月10日顧客清算委託区分2 商品ファンドアクティブ運用以外のファンド第三者以外のサブアカウント銀行によるものが大多数 Aug Sep Oct Nov Dec 9月9日顧客清算委託区分3 第三者のサブアカウント年金基金その他最終参加者すべて 8

9 CME Clearingに接続するプラットフォーム CME Clearingは市場で有力な確認プラットフォームおよびスワップ執行ファシリティと直結します OTC清算会員 CME Clearing 提携パートナー 9

10 中央清算型 OTC 金利スワップ商品の範囲現在の取扱い商品固定/変動* 期間指数ゼロクーポンスワップ通貨年月米ドルユーロ英ポンド EUR GBP USD CAD JPY LIBOR オーバーナイトインデックススワップ (OIS) EURIBOR 米ドルユーロ英ポンド日本円 LIBOR CHF AUD SEK 30年 CDOR ベーシススワップ LIBOR 米ドルユーロ英ポンド日本円 51年 LIBOR 豪ドル日本円 31年 BBR フェドファンド金利対ロンドン銀行間取引金利(Libor (米ドル)) 30年 50年 STIBOR DKK CIBOR 金利先渡取引 (FRA) NOK NIBOR 米ドルユーロ英ポンド日本円 NZD BBR HKD HIBOR 3日から3年 SGD SOR-VWAP HUF BUBOR 今後の展開 CZK PRIBOR 2014年初め: ブラジルレアルスワップション PLN WIBOR ZAR MXN 28日間 JIBAR TIIE-BANXICO 10

11 中央清算型 OTC クレジットデフォルトスワップ商品の範囲清算適格な北米のCDS商品 2013年末 CME Groupではクレジットデフォルトスワップ(CDS)を対象に改良した証拠金概念について当局からの承認を目標にしています 2014年初め当局による承認後北米個別銘柄および欧州クレジットデリバティブインデックス(Itraxx)を含めた幅広いCDS商品の提供を予定しています商品範囲状況クレジットデリバティブインデックス投資適格指数 (CDX IG) シリーズ 8 清算適格期間 7年および10年シリーズ 9 12 期間 5年 7年および10年シリーズ期間クレジットデリバティブインデックスハイイールド (CDX HY) 清算適格 3年 5年 7年および10年シリーズ期間清算適格清算適格 5年 11

12 中央清算型 OTC 通貨商品の範囲 12のOTC先渡為替取引(通貨NDF取引) ブラジルレアルフィリピンペソマレーシアリンギインドルピー韓国ウォン中国人民元インドネシアルピア台湾ドルチリペソコロンビアペソペルーヌエボソルロシアルーブル 26のOTC 通貨現金決済型先渡取引米ドル決済: ユーロ/米ドル豪ドル/米ドル英ポンド/米ドル米ドル/スイスフラン米ドル/スウェーデンクローナ米ドル/デンマーククローネニュージーランドドル/ 米ドル米ドル/ノルウェークローネ米ドル/香港ドル米ドル/ハンガリーフォリント米ドル/イスラエルニューシェケル米ドル/メキシコペソ米ドル/シンガポールドル米ドル/ポーランドズロチ米ドル/南アフリカランド米ドル/チェココルナ米ドル/トルコリラ米ドル/タイバーツ米ドル以外取引日+1日決済の通貨: 米ドル/カナダドルユーロ/英ポンドユーロ/ 豪ドルユーロ/スイスフラン米ドル以外取引日+2日決済の通貨: 米ドル/日本円豪ドル/日本円ユーロ/日本円カナダドル/日本円 *すべて米ドル決済 12

13 受渡決済可能スワップ先物標準的先物取引の高い資本効率柔軟な管理対応が可能な金利スワップ取引商品概要受渡決済可能スワップ先物(DSF) は運用会社のみならず取引業者からの強力な支持を受け 2012年 12月に取扱いを開始しました米ドル建て IMMデート満期の四半期次取引主要基準取引の満期は2年 5年 10年 30年満期時に未決算残高はすべて CME Group清算金利スワップで受け渡し約25%が清算金利スワップの受け渡しを実行今後の展開: 7年および15年物ユーロ建てDSF DSF市場の取引日次平均出来高 10,000 取組高 100,000 9,000 90,000 8,000 80,000 7,000 70,000 6,000 60,000 5,000 50,000 4,000 40,000 3,000 30,000 2,000 20,000 1,000 10,000 Non-Roll Period ADV Roll Period ADV

14 報告および証拠金のツール CME Groupでは安全なFTPサイトを通して日次報告書を直接取得でき顧客は必要なOTCデータを自社の社内システムに完全に統合することができます Trade Registerを通して残高報告書を作成取引終了後すべての清算会員が保有するあらゆるIRS残高について時価評価を行います既存の取引および同日清算の新規取引も対象になります米国東部標準時の午後4時45分に報告書の取得が可能になります顧客および承認を受けた管理者または保管人は日次純資産額報告書を完成させることができます金利スワップカーブデータ CMEのIRS評価は非常に分かりやすく明確です例えば金利カーブの構築に係る詳細かつ信用できる報告書を作成顧客はIRS評価に使用する金利カーブを再現 IRS残高の価値を計算することができます安全なFTPサイトからすべての通貨の日次IRSカーブデータを入手することができます例えば予想金利カーブとディスカウントカーブの両方の構築に用いる数値や構築したカーブからは先渡金利や割引率などが日次で得られます顧客毎に証拠金を管理顧客は先物取次業者(FCM)に預託する正確な証拠金必要額を入手することができますセキュアFTPサイトの設定は CME 電話 (312) ) までご連絡ください CME CORE 証拠金ツールは IRSおよびCDS ポートフォリオの当初証拠金を計算するウェブベースのツールです仮のポートフォリオで持ち高を追加または削減する場合の証拠金の変動について想定分析を行います CME Margin Optimizerの改良 CME COREはまもなく改良により IRSポートフォリオの証拠金が最も有効活用される計算を行うようになります顧客はIRSおよび先物のポートフォリのアップロードが可能です OTC清算スワップに入るためのユーロドルや米国債先物の最適配分を示す報告書を作成ポートフォリオリスクの最小化そして証拠金の削減を行います CME COREについてはcmegroup.com/coreをご覧ください 14

15 ポートフォリオ単位の証拠金の概要 2012年5月7日 2012年9月21日 2012年11月19日 2013年2月取次業者を対象にしたポートフォリオ単位の証拠金を適用 CME Optimizer 顧客を対象にしたポートフォリオ単位の証拠金を適用 CME OptimizerをCME COREと統合今後の展開受渡決済可能スワップおよび清算型 IRS *を対象にポートフォリオ単位の証拠金を適用世界の資本規制強化に対するソリューションを提供 CME Groupは20年以上に渡り様々な口座間証拠金振替プログラムを取扱いました市場を代表する金利商品の扱いや2010年の中央清算型OTC金利スワップの導入により CMEグループは中央清算型OTC金利スワップユーロドル金利先物米国債先物について顧客と取次業者のどちらにも高い資本効率性を提供することができます他社にはない高い資本効率より高い資本効率を求める顧客は増加しており現在では六社の清算会員がポートフォリオ単位の証拠金を採用していますポートフォリオ単位の証拠金差入によるリスク削減効果は資本効率に現れます資本効率90 という業界でも類のない効果が複数の特定のポートフォリオで見られました - 現在総リスク削減効果は当初委託金口座で10億ドルを越えています清算会員は取次顧客にポートフォリオ単位の証拠金差入を促すことにより会員自身の規制上の必要資本金および保証金にかかる費用を削減できます 15

16 最高レベルの顧客資産の保護対策 CME Clearingは米国FCM型の清算により顧客リスクの緩和を図る業界のリーダーです運用上の混蔵寄託を伴う完全法的分別管理(追加証拠金ネッティング不可) 運用上の混蔵寄託を伴う完全法的分別管理(超過預託可) 運用上の混蔵寄託を伴う完全法的分別管理(超過預託可資金移動を削減) FCMの債務不履行時顧客が当該FCMに開設する清算スワップ口座内では債務不履行後に発生する追加証拠金過不足について CME Clearingはネッティングを停止する追加証拠金のネッティング停止により債務不履行でない顧客は残高を建てた状態で可能な限り多くの担保と共に他のFCMへ移管できるよう支援し CMEは最良の顧客資産保護策を取る CME Clearingは証拠金の超過預託に対応顧客が預託する担保すべての価値を保護する顧客のFCMは日次担保評価報告(CVR) を提出各顧客口座の担保評価額を特定する CME Clearingは証拠金の超過預託に対応顧客が預託する担保すべての価値を保護する証拠金に係る日次処理を効率化差し入れが必要な追加証拠金について超過担保での手当てが可能潜在的に日々の資金移動を排除清算会員を対象に追加証拠金を低減化清算会社と顧客の資金調達負担の格差を削減第三者である保管口座を経由し最終顧客がFCMに開設する口座に委託証拠金の差し入れを可能にする CME 保管口座* ために提案された保管口座最終顧客は保管口座経由で保管口座の保有資産を証拠金の差し入れに利用できる CME保管口座取引の利用に際しては保管口座に関して CME FCM 最終顧客保管銀行の四者間による保管口座利用の取り決めを行うことになる *現在保留中 16 16

17 CME財務上の保障措置 IRS財務保障措置基本的財務保障措置 CDS財務保障措置 11億2,500万ドル 31億9,700万ドル 7億3,400万ドル査定権限査定権限査定権限評価損失額が3番目 4番目に多い清算会員の損失額債務不履行1件につき保証金の275%1 評価損失額が3番目 4番目に多い清算会員の損失額債務履行の清算会員によるIRS保証負担金債務履行の清算会員による基本的財務保証負担金債務履行清算会員によるCDS保証負担金 1億5,000万ドル 1億ドル 500万ドル IRS保証金対象のCME 指定拠出金基本的保証金対象のCME指定拠出金 CDS保証金対象のCME 指定拠出金2 債務不履行の清算会員による IRS保証負担金債務不履行の清算会員による基本的保証負担金債務不履行の清算会員による CDS保証負担金債務不履行の清算会員による IRS履行保証金債務不履行の清算会員による基本的履行保証金債務不履行の清算会員による CDS履行保証金 IRS財務保障措置の適用商品 IRS 口座間で証拠金が移動する先物 1詳細はCME 基本的財務保障措置の適用商品先物商品 OTC 通貨金利以外のその他スワップまたはCDS OTC 商品 CDS財務保障措置の適用商品 CDS 規則集第8章規定802.G を参照 2500万ドル(x)とCDS保証金の5 (y)のいずれか大きい額で最大1億ドルまで *保証金額はすべて2013年9月30日現在 17

18 当初証拠金の担保について柔軟に対応 CME Clearingでは顧客OTC口座で幅広い種類の担保が預託できます担保ヘアカット(担保掛目) 現金(米ドル) なし米ドル以外の現金(ユーロ英ポンドカナダドル 5%** 豪ドル日本円スイスフラン)* 英国ドイツフランスカナダ日本スウェーデンが発行する国債 5%-10.5% (償還基準) 直近発行債券以外は1.5%上乗せ米国債 0.5%-11% (償還基準) 直近発行債券以外は1.5%上乗せ米国政府機関債 3.5%-7% (償還基準) 直近発行債券以外は1.5%上乗せ米国政府機関発行の住宅ローン担保証券 11% 社債(IEF4) 20% マネーマーケットファンド(IEF2) 3% 銀行預金プログラム(IEF5) なし *後ろの3通貨はIRSのみに差し入れ可能 ** 必要な追加証拠金の通貨と差し入れる現金の通貨が異なる場合掛け目を適用 18

NY CMEロンドン事務所 CMECE本社 One New Change London EC4M9AF United Kingdom +44

19 現地時間で顧客サービスチームが対応します 24時間体制で顧客をサポートします CMEグローバル本社 Chicago, IL Client Services NYMEXワールド本社 World Financial Center New York, NY CMEロンドン事務所 CMECE本社 One New Change London EC4M9AF United Kingdom アジア本社 Singapore Land Tower Singapore

20 CMEのグローバルデータ蓄積 (リポジトリ) サービス CME欧州取引情報蓄積サービスおよびCMEスワップデータ蓄積サービスで各監督当局への報告作成に対応します金利クレジット通貨株式商品取引に渡る清算取引および相対取引の対応手段全市場参加者を対象に正確で簡潔効率的で低コストの監督当局向け報告書作成手法を提供します信用性の高い報告作成システムとプロセス広範囲に渡る規制対応経験管理手数料および清算データ使用料は不要取引手数料制世界のどこでも満足できる顧客サービス軽量型のCME ClearPortのテクノロジーと清算接続用のミドルウェアを最大限に活用ストレートスループロセッシング 1回の通信で清算報告複数の監督当局対策に対応完全照合済みの報告書 CMEスワップデータ蓄積サービス(SDR) ドッド=フランク法商品先物取引委員会(CFTC)から2012年11月20日に仮登録を受け金利クレジット通貨その他商品の資産クラスを対象にSDRを行っています全資産クラスに対応利用の多くは清算および清算以外のデータ CME欧州取引情報蓄積サービス(ETR) 欧州市場インフラ規制(EMIR) CMEグループは欧州証券市場監督局(ESMA)に対して金利通貨クレジット株式商品取引に係る取引所取引およびOTC取引のデータ蓄積業務の申請を行いましたロンドンを拠点とする法人として現地のサポートスタッフが地域に合ったビジネスを行います cmegroup.com/etr および cmegroup.com/sdrを参照ください 20

21 スワップ執行ファシリティのワークフローと CME Group のソリューション

22 スワップ執行ファシリティ顧客清算業務の流れにおける主な変更点と課題執行前信用確認スワップ執行ファシリティ(SEF)では顧客の清算会員(CM)は清算の確実性を提供するために各取引について執行前の信用限度額の確認を行うことが求められますこの信用確認は CMおよびSEFが信用限度額を有効なものとしてリアルタイムで認めることが条件になりますまた顧客が自ら先物取引業者(FCM)の限度額を複数のSEFに配分しなければならないことがあります SEF外の業務フローでは中央清算機関(CCP)へ取引の清算を依頼した後に FCMの信用限度額の確認を行います配分 SEF外の業務フローでは顧客は取引執行後に確認プラットフォームを利用して注文を配分その後注文の清算申し込みを行います SEF取引では執行前信用限度確認が求められるため顧客は次のいずれかを行う必要があります執行前にSEFで大口注文を配分 CMEの一括注文の処理方法を利用して清算後に配分約定拒否 CCPにより清算拒否になった注文は無効と見なされます処理上の問題で拒否された注文は特定の時間内に再度清算を依頼することができます SEF外の業務フローでは清算を拒否された注文は取引日に再度依頼することができます 22

23 SEFの業務フロー(事前承認あり) 顧客執行業者(ED) スワップ執行ファシリティ(SEF) 3 2 SEFで顧客は執行業者(ED)と取引を執行 3 SEFはCMEへ取引の清算を依頼 4 商品口座およびCMEが設定する適用信用限度を検証後 CMEはスワップの清算を受理 5 CMEからSEFへ清算通知を送信 SEFは取引状況を約定当事者に表示 5 CMEから清算会員(CM)へ清算確認を送信 5 CME Clearing House 清算会員(CM) (顧客) (当業務フローに先行して) 取次業者(FCM) から取引に係る信用の事前承認を受ける商品口座信用 5 清算会員(CM) (ED) *事前承認取引では同意請求は行いません 23

24 SEFの業務フロー(事前承認なし) 顧客執行業者(ED) スワップ執行ファシリティ(SEF) CME Clearing House 清算会員 (CM) (顧客) 商品口座信用口頭で顧客は執行業者(ED)と約定を執行 2 SEFに手作業で取引を入力 3 SEFからCMEへ取引の清算依頼を送信 4 CMEからSEFへ取次業者(FCM)の承認待ちの通知を送信 4 清算予定に同意の通知を顧客とEDの清算会員(CM)にそれぞれ送信 5 顧客とEDのCMスワップを受諾 6 CMEからSEFへ清算通知を送信 SEFは取引状況を表示で顧客およびEDに通知 6 CMEからCMへ清算確認を送信清算会員(CM) (ED) 24

25 先端を行くSEFとの統合 CME Groupの画期的なテクノロジーにより運用会社はSEFの取引執行に順調に移行することができます手法信用限度額の利用一括注文注文のグループ化* 複数注文一括依頼* 内容利点 CMEは清算会員へのすべての同意請求および CMEが設定する信用限度額を清算会社はより明確に清算確認通知時に信用限度額の利用状況を公表把握清算会社は顧客口座に係る信用限度額をより適切に管理し清算前後の約定拒否のリスクを削減できる CMEは顧客が選ぶFCM 一時保有口座の一括または大口注文の清算を支援顧客は清算した大口注文を複数の最終口座へ配分が可能執行前に最終的な配分が決まっていないまたは注文管理システム(OMS)を経由してSEFに配分済みの注文を送信できない顧客の場合事後に最終口座への配分が可能顧客は複数の相対取引(RFQ)や集中指値注文システム(CLOB)において執行した異なる価格の注文を個別に清算依頼し清算後にグループにまとめることができる CMEはこうした個々の注文をリアルタイムで相殺し注文全体の平均価格を算出平均価格による単一の新規注文として顧客の最終口座で清算顧客は複数のSEFに跨る注文を柔軟に配分できる中で最終口座の確実な最良執行が可能この手法を既存の清算取引に利用し顧客はポートフォリオのリスク圧縮が可能 CMEは複数の注文についてオールオアナッ顧客は FCM 一時保有口座の条件を満たさなくてもシング型の清算を支援顧客は複数の注文を同様の機能の利用が可能になる顧客は複数のRFQ 単一の清算依頼にまとめることができるまたはCLOBで複数に分けて注文を送信できるまたまとめた注文は注文全体の受理が可能かどうか送信した注文は複数の口座に配分する必要があるこの単一の依頼として検討手法では確実に注文受理の可否は注文全体が単一の一括取引として行われる *現在利用不可 2014年第2四半期に開始予定 25

26 一括注文の概要最近の規制により一括注文は執行後速やかに清算へ送信する必要があります CME Groupが提供するソリューション一時保有口座での一括注文の清算を支援します一時保有口座で一括注文を相殺依頼も最終顧客口座への配分依頼も可能です四つの配分方法が利用ができます SEFで配分を入力プラットフォームで配分を入力清算会社が約定管理システム(DMS)の移管業務フローを利用して配分 CME顧客サービスチームを経由する移管業務フローによりスプレッドシートをアップロード顧客2 ED プラットフォームA 3 商品の検証口座の検証制限の検証清算会員会社(CMF) (一括注文一時保有口座) 一括注文一時保有口座 EDにより一括注文を申し立てを顧客に行う 2 顧客は一括注文を確認同時に清算会員会社 (CMF)に開設する一括注文一時保有口座を選択 3 プラットフォームAからCME Clearingへ照合済み取引を送信 4 CME Clearingは一括注文を検証 5 5 a CMEからCMFへ清算通知を送信 5 b CMEからプラットフォームへ清算通知を返信 1 5b CME Clearing a 清算会員会社(CMF) (ED) ED口座 (自己勘定 ) 26

27 CME Clearing Europe(CMECE) の概要

28 CME Clearing Europeの概要欧州の監督規制に沿った清算手段を提供します CME Clearing Europeは世界中の顧客を対象に欧州の清算業務を行います CME Clearing Europe (CMECE)は CME Groupが完全所有するロンドンを拠点とする清算機関ですロンドン設立のCMECEは米国以外の顧客を中心に様々な商品を扱う清算機関としてサービスを提供することを目標にしています自社スタッフ統括組織および資本において優れた清算機関です CME Clearing Europeはイングランド銀行の監督下で OTC商品取引および金融デリバティブを扱う認可清算機関(RCH)です利便性欧州の監督規制環境および英国法(破産法清算機関の法定保護措置)を適用します欧州時間で対応します欧州の市場慣行に合ったサービスを提供しますロンドンを拠点に成長し続けるスペシャリストチームと近距離で手軽に連絡できます 28

29 CME Clearing Europe サービスの範囲 CME Clearing Europeは OTCの清算業務で業界を代表するCME Groupの地位を基盤にエネルギー金属農産物金利通貨クレジットに渡る幅広いサービスを提供しています CME Clearing Europeが繰り広げるサービスの範囲 2011年取引所 CME 取引 Clearing Europe 店頭取引設立 (OTC) Q Q Q Q OTC IRS開始 Q OTC IRSの範囲を拡大 CME Europe* 委託日 OTC 商品群を継続的に拡大 OTCインフレスワップ/ OTC 通貨 /OTCスワップション/OTC CDS ** バーゼル規則の適用* バーゼル規則 Q 欧州市場インフラ規制 (EMIR) Q Q Q Q Q 中央清算機関として認可清算委託開始 * 監督当局の認可により ** 最終段階を経て監督当局の認可取得により社内限 29

30 誰もがアクセス可能なCMECEの清算ソリューション提携プラットフォーム CMECE IRS 清算会員その他CMECE 清算会員取引の交渉執行依頼を複数のプラットフォームを通してCME Clearingへ送信取引清算後はストレートスループロセッシングで処理リアルタイムで確認取引関係者に関する重要事項を保護どの市場参加者とも残高の反対売買は可能二つの清算機関を経由し IRS CDS 通貨商品取引を対象とする様々な資産クラスのソリューションで柔軟に対応 30

31 OTC IRS: 金融商品の範囲を拡大 CME Clearing Europeの中央清算型 OTC IRS商品の範囲現在の取扱い商品固定/変動* 期間指数第二段階進行中* ゼロクーポンスワップ通貨年月米ドルユーロ英ポンド 11 USD LIBOR オーバーナイトインデックススワップ(OIS) 米ドルユーロ英ポンド日本円 EUR EURIBOR GBP LIBOR CAD JPY CHF AUD 30年 CDOR ベーシススワップ LIBOR 米ドルユーロ英ポンド 51年 LIBOR 豪ドル日本円 31年 BBSW 50年第二段階進行中* 金利先渡取引 (FRA) SEK STIBOR DKK CIBOR NOK NIBOR 米ドルユーロ英ポンド日本円 3 Days 3 Years 第三段階想定元本変動スワップ (一部繰上償還) 第三段階 2014年* ベーシススワップ: フェドファンド金利対ロンドン銀行間取引金利 (Libor) NZD FRA HKD HIBOR 今後の商品設定 HUF BUBOR 通貨の追加: メキシコペソブラジルレアル CZK PRIBOR スワップション WIBOR インフレスワップ:英ポンドユーロ JIBOR FRA: 英ポンド(修正) SOR-VWAP OIS: カナダドルを期間30年まで PLN ZAR SGD *当局認可申請中 31

32 顧客担保の保護を強化 CME Clearing Europeの完全分別管理口座を通して担保管理を強化します CME Clearing Europeは顧客資産の保護および分別管理について他社にない知識豊富で幅広い手段を提供しています欧州市場インフラ規制(EMIR)に準拠する三つの顧客口座体系を提供します - 混蔵寄託口座 - 個別顧客口座 - 完全分別管理の個別顧客口座口座体系や証憑書類については清算会員が債務不履行になった場合顧客の残高および資産の取扱いに際して透明性および法的な確実性を提供するよう設計しています顧客資産の保護および分別管理については当グループが扱うOTC商品群およびOTC 金融デリバティブのすべてのソリューションから選択可能です 32

33 完全な分別管理: 法的および管理上の組織設定 CME Clearing Europe 中央清算機関 (CCP)および保管人レベルにおける口座体系の設定証券集中保管機関(CSD)/ 顧客の保管会社* 新規口座: 既存口座: 持ち高証拠金担保顧客1 顧客1 顧客1 CMECE/CM /顧客1 顧客1 顧客2 顧客2 顧客2 CMECE/CM /顧客2 顧客2 正味ポートフォリオ顧客3 CMECE /CM/ 顧客3 顧客3a 顧客3b 顧客3 顧客3c * 証券は証券集中保管機関(CSD)で保有顧客の保管会社はCSDにある顧客口座の管理を行い従来の顧客関係の強化が可能 33

34 補足情報

35 1日の清算サイクルニューヨーク現地午前1時-1時15分夜間保守時間帯のため清算サイクルを停止東京午後4時日本円(ロンドン銀行間取引金利およびオーバーナイトインデックススワップ)の価格の取り込みシドニー豪ドル(銀行手形金利-豪州銀行間取引金利およびオーバーナイトインデックススワップ)の価格の取り込み午後4時30分ウェリントン午後4時30分ニュージーランドドル(銀行手形金利)の価格の取り込み午前8時30分決済銀行は前日の清算サイクルから米ドル追加証拠金および当初証拠金差入額(ポートフォリオ)を確認ー直後に決済銀行にて米ドルユーロ英ポンドカナダドルの現金が移動 (この時点で日本円スイスフラン豪ドルを確認現金移動は取引日+2日に行う) 午後3時米ドル(ロンドン銀行間取引金利およびオーバーナイトインデックススワップ) カナダドル(カナダ銀行間取引金利およびオーバーナイトインデックススワップ)の価格の取り込み香港およびシンガポール午後4時30分次の通貨の価格の取り込み香港ドル(香港銀行間取引金利) シンガポールドル(スワップオファーレート) 南アフリカ標準時次の通貨の価格の取り込み南アフリカランド(ヨハネスブルグ銀行間取引金利) 中央欧州時間午後4時午後4時ロンドン午後4時次の通貨の価格の取り込みスウェーデンクローナ(ストックホルム銀行間取引金利) デンマーククローネ(コペンハーゲン銀行間取引金利/コペンハーゲン銀行間取引金利2) ノルウェークローネ(ノルウェー銀行間取引金利) チェココルナ(プラハ銀行間取引金利) ポーランドズロチ(ワルシャワ銀行間取引金利) ハンガリーフォリント(ブダペスト銀行間取引金利) 次の通貨の価格の取り込みユーロ(欧州銀行間取引金利およびオーバーナイトインデックススワップ) 英ポンド(ロンドン銀行間取引金利およびオーバーナイトインデックススワップ) スイスフラン(ロンドン銀行間取引金利) 午後7時すべての通貨の同日取引について依頼および受領の締切時刻すべての通貨を対象に取引登録など業務終了合算清算報告を作成午後8時ポートフォリオ全体の当初証拠金を計算午後10時すべての通貨を対象に決済指示を決済銀行へ送信 35

36 1週間の清算サイクルニューヨーク曜日午後6時日曜日 CME Clearingの始業時刻午前1時-1時15分月曜日夜間保守時間帯のため清算サイクルを停止午後7時午前1時-1時15分月曜営業日清算の締切り火曜日午後7時午前1時-1時15分火曜営業日清算の締切り水曜日午後7時午前1時-1時15分夜間保守時間帯のため清算サイクルを停止水曜営業日清算の締切り木曜日午後7時午前1時-1時15分夜間保守時間帯のため清算サイクルを停止夜間保守時間帯のため清算サイクルを停止木曜営業日清算の締切り金曜日午後7時夜間保守時間帯のため清算サイクルを停止 CME Clearingの終業時刻土曜日日曜日まで休業 CME Clearingは土曜日休業 36

37 お問い合わせ先オンボーディング導入)およびテストに関する問い合わせ先 : オンボーディングチーム onboarding@cmegroup.com jeff.cranston@cmegroup.com kaitlin.meyer@cmegroup.com jaki.walsh@cmegroup.com harry.yeo@cmegroup.com その他問い合わせ先: 北米 Jeff Cranston Kaitlin Meyer 欧州 Jaki Walsh アジア Harry Yeo 37

38 免責事項先物取引とスワップ取引はあらゆる投資家に適しているわけではありません損失のリスクがあります先物とスワップはレバレッジ投資であり取引に求められる資金は総代金のごく一部にすぎませんそのため先物やスワップの建玉に差し入れた当初証拠金を超える損失を被る可能性があります生活に支障をきたすことのない損失を許容できる資金で運用すべきですまた一度の取引に全額を投じるようなことは避けてくださいすべての取引が利益になることは期待できません本パワーポイント資料に掲載された情報およびすべての資料を金融商品の売買を提案勧誘するためのもの金融に関する助言をするためのもの取引プラットフォームを構築するためのもの預託を容易に受けるためのものまたはあらゆる裁判管轄であらゆる種類の金融商品もしくは金融サービスを提供するためのものと受け取らないようにしてください本資料に掲載されている情報はあくまで情報提供を目的としたものです助言を意図したものではなくまた助言と解釈しないでください掲載された情報は特定個人の目的資産状況もしくは欲求を考慮したものではありません本資料に基づいて行動を起こす前に専門家の適切な助言を受けるようにしてください本資料にある規則要綱等に関するすべての記述は CME CBOTおよびNYMEXの公式規則に準拠するものでありそれらの規則が優先されます取引要綱に関する事項はすべて現行規則を参照するようにしてください本資料に掲載された情報は当時のものであり明示のあるなしにかかわらずいかなる保証もありません本資料には CME Groupもしくはその役員従業員代理人が考案認証検証していない情報が含まれていたりリンクしていたりする場合があります CME Groupではそのような情報について一切の責任を負わずまたその正確性や完全性についても責任を負いません CME Groupはその情報もしくはリンク先の提供するものが第三者の権利を侵害していないと保証しているわけではありません本資料に外部サイトへのリンクが掲載されていても CME Groupはいかなる第三者もあるいはそれらが提供するサービスおよび商品を推薦推奨承認保証紹介しているわけではありません CME Groupは CME Group, Inc.の商標です地球儀ロゴ CME Chicago Mercantile Exchange E-mini E-microおよびGlobexは Chicago Mercantile Exchange Inc.の商標です CBOTおよびChicago Board of Tradeは Board of Trade of the City of Chicago, Inc.の商標です ClearportおよびNYMEXは New York Mercantile Exchange, Inc.の商標です Dow Jonesは Dow Jones Company, Inc.の商標ですその他すべての商標が各所有者の資産となります Chicago Mercantile Exchange Inc. New York Mercantile Exchange, Inc.およびBoard of Trade of the City of Chicago, Inc.はそれぞれシンガポールで認定市場運営者 RMO として登録されています RMOの３社およびCME Group Singapore Operations Pte Ltdは CME Group Inc.の完全子会社です上記に加えここに掲載された情報は金融商品取引法法令番号昭和二十三年法律第二十五号に規定された外国金融商品市場もしくは外国金融商品市場での取引に向けられた清算サービスに直接アクセスするためのものではないという認識で提供しています Copyright 2014 CME Group. 無断転用複製禁止 38

フェデラルファンド（FF）金利先物のFOMC予想確率の計算

フェデラルファンド（FF）金利先物のFOMC予想確率の計算フェデラルファンド (FF) 金利先物の FOMC 予想確率の計算 CME グループ調査部 2010 年 4 月 CME グループの FedWatch は連邦公開市場委員会 (FOMC) が単独でまたは 2 日間開催される会合を加味してそれぞれの予想金利への確率をもとに予想バイナリツリーを生成します計算はニューヨーク連邦準備銀行が発行する日々のフェデラルファンド実効レート (FFER)