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1 第 17 回九州地方交通審議会資料 九州新幹線鹿児島ルート全線開業 3 年間のまとめについて 九州運輸局 平成 26 年 3 月 7 日 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

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3 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism 1. 九州新幹線の概要と利用実績等

4 九州新幹線の概要 九州新幹線鹿児島ルートは 今年 ' 平成 26 年 3 月で ( 部分開業から 10 年 全線開業から 3 年の節目を迎える 長崎ルートについても 平成 34 年の完成を目指して事業が進捗中 九州新幹線 ( 鹿児島ルート ) 博多 平成 16 年 3 月 13 日部分開業 ( 新八代 ~ 鹿児島中央 ) 平成 23 年 3 月 12 日全線開業 新鳥栖 (28.6km) 久留米 (35.7km) 筑後船小屋 (51.5km) 新大牟田 (69.3km) 新玉名 (90.4km) 平成 23 年 3 月 12 日開業 (151.3km) 営業キロ卙多 ~ 鹿児島中央間 288.9km 軌間 1,435mm' フル規格 ( 駅数 12' 起終点駅を含む ( 最高速度 260km/h (118.4km) 熊本 新八代 (151.3km) (210.1km) (194.1km) 新水俣出水 平成 16 年 3 月 13 日開業 '137.6km( 九州新幹線 ( 長崎ルート ) (242.8km) 川内 鹿児島中央 (288.9km) 平成 34 年完成予定 営業キロ卙多 ~ 新鳥栖間約 26km ' 鹿児島ルート共用 ( 新鳥栖 ~ 武雄温泉間約 51km ( 在来線を活用 ( 武雄温泉 ~ 長崎間約 66km 平成 24 年 6 月 29 日フル規格着工認可 軌間 1,435mm ' フル規格 +フリーゲージトレイン ( 駅数 8 新 800 系 ( 写真提供 :JR 九州 ) 資料 ( 九州運輸要覧 長崎県ホームページ 3

5 九州新幹線鹿児島ルート全線開通後の時間比較 九州新幹線鹿児島ルートの全線開業により 卙多 ~ 鹿児島中央間は最速 2 時間 12 分から 1 時間 17 分に 直通運転が開始された新大阪 ~ 鹿児島中央間は 最速 5 時間 2 分から 3 時間 42 分へと 所要時間が大幅に短縮された 全線開業前 鹿児島中央 3 時間 57 分 5 時間 2 分 2 時間 12 分 1 時間 13 分 広島 3 時間 34 分 2 時間 29 分 岡山 4 時間 11 分 3 時間 6 分 新 平成 26 年 3 月 15 日改正 < 全線開業後の主な所要時間 > いずれも最速の場合 新大阪 ~ 鹿児島中央間 : 3 時間 42 分 '1 時間 20 分短縮 ( 新大阪 ~ 熊本間 : 2 時間 58 分 '59 分短縮 ( 卙多 ~ 鹿児島中央間 : 1 時間 17 分 '55 分短縮 ( 卙多 ~ 熊本間 : 33 分 '40 分短縮 ( 鹿児島中央 2 時間 58 分 熊 本 33 分 1 時間 17 分 博多 3 時間 42 分 小 倉 2 時間 21 分 1 時間 37 分 広 島 2 時間 57 分 2 時間 13 分 岡 山 大 阪 2 時間 14 分 鉄道の所要時間はいずれも最速の場合 飛行機の時間は 空港から都心までの所要時間を含む 資料 ( JR 九州プレス発表資料 JR 時刻表 2013 年 12 月号ほか 参考 ( 航空 ) 鹿児島 大 阪 4

6 主要区間列車本数の変遷 九州新幹線鹿児島ルートの全線開業後 卙多 ~ 熊本間では列車本数が大幅に増加 今年 3 月のダイヤ改正では 山陽直通の速達型 みずほ を増便 あわせて さくら のダイヤを見直す予定 博多 鹿児島中央 博多 熊本 山陽直通列車 記 事 各年内に行われた主なサービス改善 ' 全線開業前 ( 31 往復 45 往復 - つばめ & リレーつばめ の一体的運行 ' 同一ホーム乗換えなど ( 平成 23 年春ダイヤ改正 35.5 往復 65 往復 15 往復 ' みずほ 4 さくら 11( インターネット予約のリニューアル ビックリつばめきっぷ発売 九州新幹線日帰り 2 枚きっぷ発売 平成 24 年春ダイヤ改正 36.5 往復 67 往復 23 往復 ' みずほ 5 さくら 18( ガチきっぷ '18-24 歳限定 ( 発売 車両 1 編成 'N700 系 8000 番台 ( 増備 平成 25 年春ダイヤ改正 平成 26 年春ダイヤ改正 36.5 往復 65 往復 36.5 往復 61.5 往復 24 往復 ' みずほ 5 さくら 19( 24 往復 ( みずほ 6 さくら 18) 広島発着の さくら を設定 卙多 ~ 熊本間の区間運転の さくら の運転本数見直し 週末等に みずほ 1 往復を設定 全ての さくら が新鳥栖 久留米に停車 筑後船小屋 新大牟田 新玉名に停車する さくら の時間帯を見直し 卙多 ~ 熊本間の区間運転の さくら の本数を見直し 週末に臨時 さくら つばめ を設定 スーパー早得きっぷ発売 ネット早得 7 発売 早得往復きっぷ発売 注 ( 運転本数は 定期列車のみ 上記のほか 早朝深夜に卙多 ~ 筑後船小屋 川内 ~ 鹿児島中央の区間列車がある 卙多 ~ 鹿児島中央は 同区間の直通列車のみカウント 山陽直通列車には 広島始発着の さくら を含む 全線開業前の卙多 ~ 鹿児島中央は 新幹線 つばめ 在来線特急 リレーつばめ の合計 卙多 ~ 熊本は 在来線 特急 リレーつばめ 有明 の合計 全線開業後も 卙多 ~ 熊本は特急 有明 3.5 往復 ' 平成 26 年春改正で2.5 往復に変更 ( が運転されている 資料 ( JR 九州プレス発表資料 JR 時刻表 5

7 平成 25 年以降新たに設定された割引きっぷ 九州新幹線の利用促進のため 様々な割引きっぷが設定されている 平成 25 年度は 長距離利用の需要を喚起するため 早期予約で割引率の大きいきっぷが相次いで発売されている スーパー早得きっぷ 平成 25 年 3 月 ~ 発売 14 日前までのインターネット予約限定で 熊本 鹿児島 ~ 新神戸 新大阪間のきっぷを大幅に割引き ' 例 ( 鹿児島中央 新大阪普通車指定席 14,000 円 ' 通常 21,600 円 ( 平成 25 年 10 月からは長崎発着の設定も追加好評につき 期間を延長して発売中 九州ネット早得 7 平成 25 年 9 月 ~ 発売 7 日前までのインターネット予約限定で 熊本 鹿児島 ~ 卙多間のきっぷを大幅に割引き ' 例 ( 鹿児島中央 卙多普通車指定席 7,500 円 ' 通常 10,170 円 ( 早特往復きっぷ 平成 25 年 4 月 ~ 発売 ' 熊本は 10 月から ( 3 日前までの予約限定 列車限定で 熊本 鹿児島 ~ 卙多間の往復きっぷを大幅に割引き ' 例 ( 卙多 鹿児島中央普通車指定席 15,000 円 ' 通常 20,340 円 ( 卙多 熊本普通車指定席 5,000 円 ' 通常 9,980 円 ( 出所 (JR 九州ホームページ 料金は消費増税による改定前のもの 6

8 九州新幹線の輸送人員 九州新幹線の輸送人員は 全線開業後約 3 倍に増加 開業後も堅調に推移している 九州新幹線 ( 博多 ~ 鹿児島中央間 ) 九州新幹線の輸送人員は 平成 23 年 3 月の全線開業を境にして 約 3 倍に増加 各月の輸送人員は概ね毎月約 100~110 万人であり 全線開業後現在に至るまで 大きな反動減もなく 堅調に推移している 平成 25 年 4 月 ~ 平成 25 年 12 月までの輸送人員は 対前年同期間比で 102.8% 5 月から 12 月まで 8 ヶ月連続で対前年同月の実績を上回っている ' 千人 ( 1,200 1,100 1, H24 年度 :1,230 万人 H25 年度 :961 万人 H23 年度 :1,214 万人 12 月まで H22 H23 H24 H H22 年度 :446 万人 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 山陽新幹線 ( 博多 ~ 小倉間 ) 山陽新幹線 ' 卙多 ~ 小倉発着 ( の輸送人員についても 平成 23 年 3 月の九州新幹線直通を機に 約 20% 増加 ' 千人 ( 2,000 1,800 1,600 H24 年度 :1,756 万人 H23 年度 :1,757 万人 H25 年度 :1,360 万人 12 月まで 平成 25 年 4 月 ~ 平成 25 年 12 月までの輸送人員は 対前年同期間比で 101.9% 1,400 1,200 1,000 H22 年度 :1,478 万人 H22 H23 H24 H25 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 資料 ( 九州運輸局 九州のうんゆ 7

9 区間別の利用者数 列車系統別の乗車率 ' 人 ( 32,000 30,000 28,000 26,000 24,000 22,000 20,000 18,000 16,000 14,000 九州新幹線の区間別利用者数 ' 平成 25 年 :1 日平均 ( は 卙多 ~ 熊本間で 25,000 人 熊本 ~ 鹿児島中央間で 13,900 人 列車系統別の乗車率は 新大阪直通の さくら が 54% で最も好調 博多 ~ 熊本間の利用状況 (1 日平均 ) 3 年連続増加 22 年度 23 年度 24 年度 25 年度 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 22 年度 16,600 17,700 16,100 16,600 20,700 17,300 18,000 18,500 17,400 18,100 18,000 18, 年度 22,200 25,000 21,500 23,700 30,200 24,400 26,800 27,900 22,700 22,100 22,700 26, 年度 25,000 26,000 22,300 22,800 29,800 23,200 25,400 27,600 23,400 23,000 23,900 26, 年度 23,900 26,300 22,900 23,600 29,900 25,100 25,400 27,900 24, 年度 909 万人 ( 平均 24,900 人 ) 23 年度 896 万人 ( 平均 24,500 人 ) 22 年度 652 万人 ( 平均 17,900 人 ) ' 人 ( 18,000 16,000 14,000 12,000 10,000 8,000 6,000 熊本 ~ 鹿児島中央間の利用状況 (1 日平均 ) 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 22 年度 8,200 8,900 7,900 8,100 9,700 7,700 8,300 8,700 8,400 8,700 8,500 8, 年度 13,000 15,100 12,400 13,300 17,200 13,900 15,700 16,100 12,800 12,500 12,500 15, 年度 13,900 14,900 12,300 12,300 16,400 12,600 14,300 15,200 12,500 12,400 12,900 14, 年度 13,000 14,300 12,200 12,600 16,100 13,200 13,700 15,200 12, 年度 23 年度 24 年度 25 年度 24 年度 499 万人 ( 平均 13,700 人 ) 23 年度 514 万人 ( 平均 14,000 人 ) 22 年度 311 万人 ( 平均 8,500 人 ) 列車系統別の乗車率 ( 博多 ~ 熊本間 年度平均 ) 新大阪直通列車九州内列車 みずほさくら計さくらつばめ計 合計 23 年度 56% 61% 59% 43% 28% 35% 42% 24 年度 49% 53% 52% 36% 29% 32% 40% 25 年度 52% 54% 54% 39% 31% 34% 42% 資料 (JR 九州 利用状況について 平成 22 年度の利用状況は以下のとおり 卙多 ~ 熊本間 : 在来線特急 リレーつばめ 有明 ' 卙多 ~ 鳥栖間 ( 熊本 ~ 鹿児島中央間 : 新幹線 つばめ ' 新八代 ~ 鹿児島中央 ( 平成 23 年 3 月の卙多 ~ 熊本間の利用状況は 3 月 11 日 ' 全線開業前日 ( までの実績 列車系統別乗車率について 平成 23 年度の乗車率は 23 年 3 月 12 日 ~24 年 3 月 21 日のもの 平成 25 年度の乗車率は 25 年 12 月 15 日現在のもの 8

10 各駅の利用状況と新幹線定期券の発売状況 JR 九州の駅利用状況上位 30 のうち 九州新幹線の駅は 4 駅のみ 新幹線定期 ' エクセルパス ( は主要区間で売上が順調に伸びており 通勤通学の足としての定着がみられる JR 九州駅利用状況上位 30(1 日平均 ) 2012 乗車人員駅名 H24 ( 人 / 日 ) ( 前年度 ) ( 前年度順位 ) 1 博多 108, , 小倉 35,942 35, 鹿児島中央 19,973 20, 大分 16,982 16, 折尾 16,322 16, 黒崎 15,456 15, 熊本 12,774 12, 佐賀 11,949 11, 吉塚 11,775 11, 香椎 11,732 11, 福工大前 11,198 11, 長崎 10,724 10, 千早 9,930 9, 戸畑 9,825 9, 赤間 9,296 9, 南福岡 9,009 8, 福間 7,351 6, 大野城 7,235 6, 筑前前原 7,196 7, 九産大前 7,040 6, 二日市 7,036 7, 八幡 6,955 6, 久留米 6,871 6, 鳥栖 6,748 6, 行橋 6,633 6, 九大学研都市 6,610 6, 古賀 6,478 6, 下曽根 6,434 6, 門司 6,203 6, 竹下 5,948 5, 新幹線定期券 ( エクセルパス ) の発売状況 区間名 23/3 24/3 25/3 25/9 卙多 ~ 久留米 卙多 ~ 筑後船小屋 卙多 ~ 新大牟田 卙多 ~ 新玉名 卙多 ~ 熊本 熊本 ~ 久留米 熊本 ~ 新水俣 鹿児島中央 ~ 川内 鹿児島中央 ~ 出水 鹿児島中央 ~ 卙多 資料 (JR 九州 各駅の乗降客数は在来線を含む 定期券の発売状況は 各月末時点で有効な枚数を指す 9

11 国土交通省 九州運輸局 主要駅の利用状況 鹿児島中央駅 鹿児島中央駅の利用者は 鹿児島県居住者が年々増加しており 県外居住者との割合は約半々となっている また 利用目的別に見たところ ビジネス目的での利用が徐々にではあるが増加する傾向にある 居住地別割合 鹿児島中央駅の利用者は 全線開業を契機に 九 州外の居住者が10.2%から25.5%に増加するなど 居 住地別の割合に大きな変化がみられた その後の調査では 一貫して 鹿児島県居住者の 割合が増加している これは 新幹線が地元に定着していることに加え LCC就航等により 九州外との利用者が航空へ流れ ていることが要因にあるものと考えられる 鹿児島県居住者49.0% H25.3調査 18.2% 30.9% 全線開業前は ビジネス利用が多かったが 開業 直後は観光 レジャーでの利用者の割合が増加 直近調査では 再びビジネス利用が観光 レジャー 目的を上回っている また 他県在住者に限ってみても これまでは観 光 レジャー目的が最も多かったが 直近調査では ビジネス目的が逆転している 買い物が目的で新幹線を利用している者の割合 は 大きな変化はみられない 22.2% 4.7% 20.5% 3.5% H24.3調査 14.9% 28.4% 20.7% 5.1% 26.3% 4.6% H23.3調査 12.1% 26.3% 25.4% 6.2% 25.5% 4.5% H22.3調査 24.9% 全通前 32.8% 20.9% 8.1% 10.2% 3.1% 県内移動 利用目的 県外居住者50.9% H25.3調査 (他県在住者 H24.3調査 県外移動 31.6% 福岡県 24.8% 34.9% 31.4% 熊本県 その他九州 12.5% 32.1% 30.4% 九州外 9.0% 3.3% 18.8% 15.0% 1.8% 15.6% 0.7% 10.1% 5.1% 20.5% 2.6% (他県在住者 H23.3調査 H22.3調査 32.7% 38.9% 11.0% 0.2% 0.9% 24.7% 32.7% 30.5% 24.4% 15.6% 4.7% 11.9% 2.7% 9.6% 全通前 ビジネス 16.3% 21.7% 17.8% 3.6% 観光 レジャー 帰省 通勤 通学 買い物 その他 資料 鹿児島経済研究所 九州新幹線全通２年後の利用状況調査 10

12 国土交通省 九州運輸局 主要駅の利用状況 熊本駅 熊本駅の利用者は 九州内居住者が多数を占めるものの 九州外からの利用も徐々に増加傾向にある 利用目的別では ビジネス目的が最も多い 熊本駅の利用者は 熊本県居住者の割合が徐々に 減尐傾向にあり 熊本県を含めた九州内居住者の割 合も同様に減尐傾向にある その中にあって 福岡県居住者は増加に転じてお り 福岡 熊本間の流動が活発になっていることが見 受けられる 一方 九州外の居住者についても わずかではある が増加傾向にある 九州外居住者 29.7% 九州内居住者70.3% 居住地別割合 H25.2調査 39.7% 22.0% 5.5% 10.9% 18.8% 3.1% H24.1調査 45.2% 18.2% 6.9% 9.6% 15.5% 10.4% 14.6% 4.6% H23.5調査 45.5% 19.1% 6.6% 3.8% 熊本県 福岡県 鹿児島県 その他九州 関西 その他九州外 利用目的 熊本駅利用者の利用目的は 過去３回の調査とも ビジネスが最も多い H25.2調査 34.7% 18.9% 13.0% 5.2% 25.4% 2.8% H24.1調査 35.9% 14.4% 15.0% 5.5% 24.5% 4.7% H23.5調査 31.2% 22.9% 13.8% 6.4% 19.0% 6.7% 全通前 ビジネス 観光 帰省 通勤 通学 買い物 その他 資料 熊本県 地方経済総合研究所 九州新幹線利用実態調査 11

13 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism 2. 各輸送機関の旅客流動の状況

14 国土交通省 九州運輸局 九州内の旅客流動の変化 新幹線が全線開業した平成２３年度と前年度を比較してみると 九州内の都道府県間の旅客流動が全体的に増加しており 交流人口の拡大が図られたことがみてとれる 九州新幹線全線開業前 平成２２年度 対前年度の増減率 発 着 福 岡 佐 賀 長 崎 熊 本 大 分 宮 崎 鹿児島 福 岡 1.6% 2.7% -1.0% -0.6% 0.2% -5.2% 3.1% 佐 賀 3.4% 6.8% -2.4% 5.1% 10.0% 0.0% 9.5% 長 崎 -0.7% -2.1% -2.5% 14.0% -3.0% -17.4% 6.5% 熊 本 -0.8% 6.0% 7.9% 0.7% -24.5% -8.1% 3.7% 大 分 2.7% 10.0% -4.5% -22.8% -1.4% -4.0% -0.6% 宮 崎 -12.5% -11.1% -15.6% -5.8% -3.2% -2.2% 76.2% 鹿児島 0.6% 9.5% 6.2% 3.2% -1.0% 76.4% -2.3% 九州新幹線全線開業後 平成２３年度 対前年度の増減率 福岡 佐賀 熊本 鹿児島と各県と の間を中心に 新幹線全線開業前 に比べ 九州内の各県相互の旅客 流動が全体的に活発になっている ことがみてとれる 福 岡 佐 賀 長 崎 熊 本 大 分 宮 崎 鹿児島 発 着 福 岡 2.4% 3.1% 4.4% 12.7% 0.2% -0.3% 41.9% 佐 賀 3.3% 6.9% -9.4% 49.9% -9.1% 37.5% 95.7% 長 崎 2.6% -8.3% 0.7% -57.9% -10.3% 1.6% 26.9% 熊 本 13.2% 53.3% -56.7% 3.8% 35.4% 49.4% 15.5% 大 分 -1.6% -13.1% -12.9% 40.5% -1.2% -4.3% 13.4% 宮 崎 12.8% 37.5% 7.4% 54.9% -3.9% 1.5% -51.0% 鹿児島 42.3% 91.7% 27.0% 15.9% 15.2% -49.5% -6.5% 出典 国土交通省 旅客地域流動調査 鉄道 乗合バス 航空 旅客船の旅客輸送人員を合計して算出した 13

15 国土交通省 九州運輸局 九州と近畿地方の旅客流動の変化 平成２３年度における近畿地方２府４県と九州との旅客流動は 九州新幹線が全線開業し 山陽新幹線との相互直通運転が 始まったことから 前年度に比べて全体的に増大したことがみてとれる 九州新幹線全線開業後 平成２３年度と２２年度の比較増減率 近畿へ 2.2%増 近畿から 2.2%増 近畿へ 2.7%増 近畿から 2.4%増 近畿へ 14.0%増 近畿から 13.0%増 近畿へ 17.7%増 近畿から 16.9%増 近畿へ 33.8%増 近畿から 32.9%増 近畿へ 2.7%減 近畿から 2.2%減 近畿へ 19.6%増 近畿から 17.2%増 出典 国土交通省 旅客地域流動調査 近畿２府４県へ から の鉄道 乗合バス 航空 旅客船の旅客輸送人員を合計して算出した 14

16 国土交通省 九州運輸局 航空と新幹線とのシェア比較 九州新幹線の全線開業と同時に 京阪神 熊本 鹿児島県間でＪＲ 新幹線 のシェアが急増した その後 平成２４年にＬＣＣが就航したことなどにより 京阪神 鹿児島県間では航空機が巻き返しをみせている 京阪神 福岡県 京阪神 熊本県 京阪神 鹿児島県 新幹線 ＪＲ 航空機 関西方面 鹿児島の航空路線 平成24年４月 鹿児島 関西空港線 に ＬＣＣのピーチ アビエーション が就航 搭乗率は約８０ で 既存各 社が運航している伊丹 神戸線に比べ て高い水準をキープしている 出典 国土交通省 旅客地域流動調査 航空輸送統計 平成24年度はＪＲ西日本の推計による 鹿児島 関西方面の航空路線の搭乗率と旅客数の推移 平成２３年 平成２５年 平成２４年 ４ ６ ７ ９ １０ １２ １ ３ ４ ６ ７ ９ １０ １２ １ ３ ４ ６ ７ ９ 関 空 伊 丹 神 戸 54.6% 58.6% 67.0% , , % 74.2% 70.7% 38,699 46,234 46, % 95, % % 83.3% 78.3% 46,185 53,961 56, % 58.7% 60.4% 99, , , % 58.1% 54.9% 33,348 36,920 32, % 84.2% 85.7% 84,121 65,447 85, % 49.7% 51.7% 95, , , % 51.2% 47.5% 30,108 28,705 33,331 出典 国土交通省 航空輸送サービスに係る情報公開 15

17 国土交通省 九州運輸局 九州へのＬＣＣ就航の動き 九州新幹線が全線開業した翌年の２０１２年は ＬＣＣ元年 と言われ 国内線各路線にＬＣＣが本格参入した 九州各県の空港でも 成田 中部 関西の各方面へＬＣＣが相次いで就航している 福岡空港 国内 ピーチ アビエーション (関空 福岡) 2012年3月1日就航 1日4往復 ジェットスター ジャパン 成田 福岡2012年7月3日就航 1日4 5往復 関西 福岡2012年8月24日就航 1日1往復 中部 福岡2013年3月31日就航 1日１ 2往復 エアアジアジャパン 現 バニラエア 成田 福岡 2013年8月31日撤退 中部 福岡 2013年10月26日撤退 大分空港 ジェットスター ジャパン (成田 大分) 2013年3月31日就航 1日2 3往復 佐賀空港 国内 春秋航空日本 (成田 佐賀) 2014年5月就航予定 1日2往復 長崎空港 ピーチ アビエーション (関空 長崎) 2012年3月25日就航 1日2往復 鹿児島空港 ピーチ アビエーション (関空 鹿児島) 2012年4月1日就航 1日4往復 ジェットスター ジャパン 成田 鹿児島 2013年5月31日 1日1 2往復 中部 鹿児島 2013年5月31日 1日１ 2往復 出典 各社運航スケジュールより 2014年1月1日現在 16

18 都市間を結ぶ高速バスの動向 九州における高速バスの輸送人員は いわゆる 1000 円高速 で伸び悩んでいた平成 22 年から好転 九州新幹線全線開業後も 路線によって差はあるものの 全体として堅調に推移している 主要路線の輸送人員の状況 ' 平成 24 年度 : 対前年増減 ( 九州の高速バスの輸送人員の推移 ' 主要 10 社合計 ( 18.5% 減 大阪 京都 ' 千人 ( H22 H23 H24 H25 8.0% 減 5.2% 減 名古屋 ほぼ横ばい ほぼ横ばい 39.7% 増 9.8% 減 8.3% 増 18.5% 減 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 出典 ( 九州運輸局 九州のうんゆ あそ くま号 ' 熊本 ~ 大阪 京都 ( 平成 24 年 8 月に 3 ヶ月間の期間限定で運行を開始 4 列シートながら 最安 5,800 円の運賃が好評で その後も現在まで運行が継続されている 同区間には 3 列シートの サンライズ号 も運行されているが あそ くま号の好調により 熊本 ~ 大阪 京都間の輸送人員は 対前年度比 39.7% と大幅な伸びを記録した 出典 ( 九州運輸局調べ 17

19 国土交通省 九州運輸局 博多 熊本間の高速バスの動向 卙多 熊本間では 運賃面の優位性と 天神地区と熊本市街をダイレクトに結ぶというルート面から 九州新幹線全線開業後 も高速バスの利用が好調に推移 利用者にとっては選択肢の幅が広がり 両県間の交流拡大に寄不している 新幹線と ひのくに号 の運行ルート 九州新幹線全線開業前 卙多 熊本間では 在来線特急 リレーつばめ 有明 が日中２０分間隔で運転 普通車指定席3,940円 ２枚きっぷ2,300円 新幹線開業後 運賃で比較優位に立つ高速バスの乗客が増加 これを受けて ２３年６月にダイヤ改正を実施 １日当たり２００便 ２１６便 その後も翌年３月にかけて 前年同月比１０ ２０ の高い伸び率を維持 ２５年４月のダイヤ改正では 一部の便が熊本駅まで路線延長 博多 天神 太宰府ＩＣ 高速バス ひのくに号 九州新幹線 新幹線が開業したことによって スピード 運賃 出発 目的地など 利用者が重視 する点に応じた選択の幅が広がり 結果として福岡 熊本両県間の交流を拡大させ たといえる 熊本 熊本ＩＣ 益城空港ＩＣ 熊本県庁前 高速バス ひのくに号 の利用者数 対前年同月比 推移 30.0% 25.0% 20.0% 15.0% 10.0% 鹿児島中央 5.0% 0.0% 九州新幹線 ひのくに号 -5.0% 運行時間 33分 134分 -10.0% 片道運賃 4,790円 2,500円 2,000円(1,600円 -15.0% 1月 2月 福岡空港便は含まない ひのくに号は 卙多BT 熊本駅の運行時間 運賃のカッコ内は割引きっぷの最安値 3月 4月 23年 5月 6月 24年 7月 8月 9月 10月 11月 12月 25年 出典 西鉄バス 九州産交 18

20 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism 3. 沿線自治体の取組 観光関係の話題等

21 国土交通省 九州運輸局 沿線自治体の定住促進策 九州新幹線の沿線自治体では 新幹線を活用した定住促進策に力を入れている 熊本県 玉名市の例 鹿児島県 薩摩川内市の例 川内 鹿児島中央間は 在来線約50分に対して新幹線はわずか13分と 新幹線を利用した場合の時短効果が大きい 早朝深夜には 両駅間の区間列車も設定されている 新幹線の全線開業にあわせて 玉名市が定期券購入補助 制度(月額３万円上限 を創設したが 平成25年度までの申 請者数は2名にとどまっている 住宅所得補助制度が創設された平成17年度から25年度までの申請 件数は455件 転入者は1,311名 定期券購入補助制度の申請者数は452名 甴性201名 女性251名 鹿児島市への通勤 通学のみならず 地方支局に単身赴任していた県職員 が鹿児島市から通うなどの例も見られる また 中高年層では親の介護に利 用している例もあり 福祉面の効果もあるとされている 表1 住宅取得補助申請者の内訳 転入元 県内 鹿児島市 鹿児島市以外 県外 合 計 申請数 割 合 申請数 割 合 % １０代 0 0.0% % ２０代 % % ３０代 % % ４０代 % % ５０代 % ６０代 % % 資料 薩摩川内市 平成２５年１０月末現在 表2:新幹線補助受給者の内訳 利用者年代 合 計 新玉名駅からは 卙多までは40分 熊本までは12分 在来 線の玉名駅とは４ｋｍ離れており 路線バスが結んでいる 停車本数は 毎時１ ２本 ラッシュ時は毎時３本 鹿児島中央駅への通勤の場合 毎月最大１万円を補助 １ヶ月通勤定期は48,530円 玉名市では 定期券補助とあわせて住宅購入の補助金制度 も導入 同制度は新幹線利用者以外も対象にしたものだ が 約250名の利用があり 転出者増に歯止めがかかった 福岡県 久留米市の例 久留米駅から卙多駅までは 在来線快速35分に対して新幹 線は17分であり ＪＲのほか 西鉄が西鉄久留米駅から福岡 天神 駅までを約45分 ラッシュ時 急行 で結んでいる 久留米市でも 定期券購入補助制度が創設されているが 平成23年度以降の申請者数は延べ５名にとどまっている 平成26年3月ダイヤ改正により 全ての さくら が久留米駅 に停車することになるため 久留米市では シティプロモー ションに引き続き取り組むこととしている 出所 平成25年４月２６日付日経新聞 20

22 全線開業時に設置された新駅周辺の状況 全線開業時に設置された新駅では 現在も整備 開発が続けられている 筑後船小屋駅の状況 筑後船小屋駅は 福岡県営の都市公園である筑後広域公園と一体となって 公園の中の駅 をコンセプトに整備された 同駅周辺の整備については 将来的な土地利用のあり方 将来ビジョンやそれを実現するための整備方針などを定めた 筑後船小屋駅周辺まちづくり構想 が平成 24 年 3 月に策定されたところ 平成 25 年 12 月 プロ野球のソフトバンクホークスが募集していた 2 軍本拠地誘致に際し 新幹線の駅に近く 卙多駅まで 24 分という好アクセスが評価され 筑後市が本拠地移転候補に決定したことが発表された ' 今後は 2016 年からの運用を目指し メイン球場 サブ球場 室内練習場 選手寮の整備が着手される予定 ( 筑後船小屋駅東側から 新鳥栖駅の状況 新鳥栖駅は 九州新幹線と長崎本線との接続駅として 新幹線全線開業を機に 平成 23 年 3 月に営業を開始した 卙多 ~ 長崎を結ぶ在来線特急 かもめ の停車駅となっている 駅周辺は開業後あまり変化がみられなかったが 国内 4 番目となる最先端のがん治療施設が平成 25 年 5 月に開設 駅前駐車場の利用状況も好調で JR 九州によると平成 24 年の駅収入の伸び率 '21%( は九州新幹線停車駅で最も高かった 新鳥栖駅は 平成 26 年 3 月のダイヤ改正からは 全ての新幹線 さくら が停車する予定 九州の高速道路がクロスする鳥栖 JCT までは約 10 分と便利な位置にあり 今後 九州観光等の結節点としての機能が向上することが期待される 新鳥栖駅の位置関係 球場予定地 写真 : 筑後市ホームページ 出所 : 佐賀県ホームページ 21

23 商業施設の売上 各県の商業施設の売上をみると 平成 23 年 3 月の九州新幹線全線開業と同時に 卙多阪急 がオープンしたことから 福岡市が群を抜いて大きく伸びたが 平成 24 年半ば以降は目立った伸びはみられない (%) 新幹線全線開業 大型小売店の売上 ' 既存店ベース ( 前年同月比 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 福岡市 北九州市 熊本市 出典 ( 九州経済産業局 九州大型小売店販売動向

24 ホテル業界の動向 九州新幹線の沿線県でホテルが大きく増加しており 新幹線がホテル数に影響を不えていると考えられる 主要都市別にみると 福岡から日帰り圏内となった鹿児島市でホテルの進出が相次ぎ 競争が激化している 九州各県のホテルの施設数 客室数 施設数 客室数 03 年度 12 年度増加率 (%) 03 年度 12 年度増加率 (%) 福岡 ,709 38, 佐賀 ,215 4, 長崎 ,430 6, 熊本 ,248 8, 大分 ,852 10, 宮崎 ,435 10, 鹿児島 ,250 14, 全国 8,686 9, , , 鹿児島市内での状況 鹿児島市内では 新幹線の部分開業後 ホテルの増加が相次いだが 全線開業後も 県外資本のホテルによる新規参入が相次いでいる状況にある レム鹿児島 '11 年 10 月 ( ドーミーイン鹿児島 '12 年 4 月 ( ソラリア西鉄ホテル '12 年 5 月 ( など 一方で鹿児島では 日帰りで訪れるビジネス客の割合が 新幹線全線開業後に年々増加 ' 右表参照 ( 稼働率や客単価の下落により 競争が激化している 九州主要都市のホテルの施設数 客室数 施設数 客室数 03 年度 12 年度増加率 '%) 03 年度 12 年度増加率 (%) 福岡市 ,777 22, 長崎市 ,636 1, 熊本市 ,363 3, 大分市 ,137 4, 宮崎市 ,013 7, 鹿児島市 ,966 8, 出典 ( 厚生労働省 衛生行政報告例 鹿児島経済研究所データは各年度末の数値 鹿児島での新幹線利用者 ( 県外居住者 ) の日帰り 宿泊状況 利用目的 10/3 11/3 12/3 13/3 全体 観光 レジャー ビジネス 有料宿泊 52.5% 56.3% 61.8% 54.1% 日帰り 26.6% 20.5% 21.9% 24.5% 有料宿泊 70.9% 81.0% 87.8% 86.6% 日帰り 25.2% 16.5% 10.1% 7.9% 有料宿泊 67.3% 66.3% 63.3% 55.2% 日帰り 29.8% 31.3% 33.0% 39.7% 出典 ( 鹿児島経済研究所 新幹線利用状況調査 23

25 MICE に関する取組 九州新幹線全線開業を受け 沿線都市ではコンベンションが増加 MICE に力を入れている 長崎ルート開業を見据え 長崎市も環境整備の方針を打ち出している 熊本市の取組 九州の主な MICE 施設の状況 熊本市では 平成 22 年 10 月に 熊本の大学 医療 スポーツ 文化 経済 報道 商店街 コンベンション施設 宿泊 旅行 交通 行政等 68 団体で構成する くまもと MICE 誘致推進機構 ' 会長 : 熊本市長 ( を設立 関係者が一丸となって熊本への MICE 誘致の取り組みをスタートさせている 平成 24 年 6 月には 熊本市で 1 万人規模の学会が開催 熊本市長は ' ライバル関係にあるが多くのコンベンションを誘致している ( 福岡と連携して 誘致の効果を高めることが出来るとの考えを表明 現在同市において計画中の桜町再開発プロジェクトの中核として 現在の交通センターの跡地に大規模施設を整備予定 新しい MICE 施設の完成イメージ 久留米市の取組 福岡県久留米市は 平成 27 年度の開館を目指して久留米市総合都市プラザを建設中 長崎県の取組 長崎市は 新幹線の整備に合わせた土地区画整理事業で移転する JR 長崎駅の西側を候補地に ' 仮称 (MICE センターの整備を検討している MICE とは 企業等の会議 (Meeting) 企業等の行う報酬 研修旅行 (Incentive travel) 国際会議や全国規模の大会 学会等 (Convention) 展示会 見本市 様々なイベント (Event/Exhibition) などを包括した新しい集客施策のことをいう 24

26 修学旅行専用列車 震災の影響等により 平成 23 年に修学旅行の行き先が西へ大きくシフトしたが 平成 24 年には元に戻りつつある 平成 25 年 5 月からは 修学旅行専用新幹線の運行が開始した 九州新幹線の修学旅行専用列車 鹿児島県や関係団体からの要望を受け 山陽 九州新幹線直通では初めてとなる修学旅行専用列車の運転が平成 25 年度から始まった ' 平成 24 年 8 月に JR 九州所属の N700 系が 1 編成増備されたことから実現 ( 平成 25 年度は 5 月 7 日 ~6 月 13 日に 12.5 往復運転 ダイヤ設定は以下のとおり 往路 : 直通 / 新大阪 8:11 鹿児島中央 12:55' 岡山まで各停の列車は 13:17 着 ( 乗換 / 新大阪 8:11 卙多 11:39' 乗換 (11:55 鹿児島中央 13:17 復路 : 直通 / 鹿児島中央 12:50 新大阪 17:21 又は 14:32 18:21 乗換 / 鹿児島中央 12:58 卙多 14:36' 乗換 (15:13 新大阪 18:21 熊本 鹿児島 宮崎の 3 県では 南九州修学旅行誘致受入対策会議 を組織しており 修学旅行の誘致は将来のリピーターにもつながることから 関西 中国方面からの誘致に今後とも努力するとしている 関西から鹿児島方面への新幹線利用修学旅行 校数 生徒数 平成 25 年度 25 校 5,200 名 平成 26 年度 39 校 6,400 名 平成 27 年度 46 校 8,300 名 集約臨時列車を利用する中学校のみ計上 26 年度 27 年度はいずれも予定 出典 (' 公財 ( 全国修学旅行研究協会 JR 九州鹿児島県観光連盟 公立中学校 高校の修学旅行目的地 単位 : 校数 目的地 北海道 東北 関東 甲信越 北陸 東海 近畿 中国 四国 九州 沖縄 海外 合計 高校 , , ,869 H22 年度 中学 , , ,683 合計 , , , ,552 高校 , ,344 H23 年度 中学 , , , ,543 合計 1, , , ,308 2, ,887 高校 , ,706 H24 年度 中学 , , ,031 合計 , , ,153 1, ,737 出典 (' 公財 ( 全国修学旅行研究協会各都道府県に一部未回答の学校がある 25

27 JR 九州観光列車の利用状況 九州新幹線全線開業後に 新幹線沿いの各駅から 新たに3 本の観光列車が運行を開始し 観光地への二次アクセスの役 ( 単位 : 千人 ) 割を担っている 観光列車の運転図 乗車率 列車名運転概要運転日定員運行開始 23 年度 24 年度 25 年度 A 列車で行こう 熊本 ~ 三角 週末等 84 H23/10 66% 60% 43% ゆふいんの森 SL 人吉 熊本 ~ 人吉 週末等 132 H21/4 86% 83% 84% ゆふいんの森 卙多 ~ 由布院 別府 毎日 H 元 /3 58% 64% 68% あそぼーい! 指宿のたまて箱 鹿児島中央 ~ 指宿 毎日 60 '92( H23/3 86% 79% 73% A 列車で行こう SL 人吉 いさぶろう しんぺい はやとの風 海幸山幸 鹿児島中央 ~ 吉松 宮崎 ~ 南郷 毎日 67 H16/3 46% 45% 45% 週末等 51 H21/10 84% 80% 80% はやとの風 いさぶろう しんぺい 人吉 ~ 吉松 毎日 95 '135( H16/3 51% 42% 39% 指宿のたまて箱 海幸山幸 あそぼーい! 熊本 ~ 宮地 週末等 127 H23/6 52% 48% 59% 出典 (JR 九州運転日は 季節や車両点検等により変更になる場合がある 定員のカッコ書きは増結がある場合 各年度のパーセントは乗車率を表す 26

28 観光列車に関する動向 昨年 10 月に運行を開始したクルーズトレイン ななつ星 in 九州 のほか 九州内各地の第 3セクターでも 観光列車に関する新 ( 単位 : 千人 ) しい取組が行われている おれんじ食堂 ' 肥薩おれんじ鉄道 ( 九州新幹線と並行する肥薩おれんじ鉄道 ' 新八代 ~ 川内間 ( で 平成 25 年 3 月運行開始 おれんじ鉄道が走る九州西海岸の旬な食材で 沿線の様々な提携先とアイディア コラボした 逸品メニュー を車内で提供 旅のテーマは ゆったり のんびりスローライフな旅 平成 26 年 3 月からは メニュー ダイヤ 運賃等を見直して運行する予定 田園シンフォニー ' くま川鉄道 ( 人吉温泉 ~ 湯前駅間で 平成 26 年 3 月 8 日運行開始予定 運行は ゆっくり ゆったりスローな運行を行い 観光案内や車内販売 通常の速度では見ることのできない車窓から見える四季折々の景色を堪能いただくほか 途中駅では停車時間を設け 周辺散策や沿線での おもてなし隊 のお迎えを行う 指宿のたまて箱の延長運転 鹿児島中央 ~ 指宿を毎日 3 往復している 指宿のたまて箱 号について 指宿から先 終点 枕崎までの延長運転を実現させようと 平成 25 年秋以降 地元観光協会が中心となって連絡協議会を組織し 熱心な誘致活動を実施 誘致活動が実を結び 平成 26 年 2 月に 1 日限定の臨時列車ではあるものの 枕崎までの延長運転が実現した ' 右写真 ( スイーツ列車 の運転計画 写真提供 ) 指宿市観光協会 新聞報道によれば JR 九州が新たな観光列車として 上質なお菓子を味わいながら車窓風景を楽しんでもらう スイーツ列車 を 早ければ平成 27 年から運行する方向で計画中 27

29 訪日外国人観光客と新幹線 訪日外国人旅行者にとって 新幹線 ' 鉄道 ( に乗ることは それ自体が日本に行ってみたいと思わせる観光資源である 1 行ってみたい日本の観光地イメージ 全体 韓国 中国 台湾 香港 タイ シンカ ホ ール マレーシア イント ネシア 温泉 68% 67% 67% 69% 69% 69% 72% 71% 60% 日本的な街並み 68% 63% 61% 75% 69% 69% 71% 69% 67% 富士山 67% 46% 73% 61% 61% 65% 76% 77% 73% 桜 67% 33% 68% 66% 68% 74% 74% 79% 80% 和風旅館 61% 56% 54% 63% 63% 76% 63% 63% 67% 新幹線 58% 36% 49% 58% 53% 64% 67% 65% 72% 雪景色 57% 48% 42% 52% 57% 67% 63% 66% 61% 城 54% 45% 44% 54% 54% 63% 62% 62% 48% 紅葉 53% 18% 42% 45% 61% 62% 72% 72% 60% 2 将来日本旅行で体験したいこと 全体 韓国 中国 台湾 香港 タイ シンカ ホ ール マレーシア イント ネシア 自然や風景の見物 78% 61% 84% 73% 78% 74% 84% 84% 76% 日本料理を食べる 75% 76% 78% 70% 73% 67% 77% 78% 81% 温泉への入浴 66% 76% 73% 65% 65% 65% 66% 70% 60% 日本旅館での宿泊 59% 52% 64% 53% 51% 55% 61% 59% 69% 雪景色鑑賞 60% 43% 60% 53% 55% 58% 67% 62% 62% 遊園地 テーマパーク 58% 37% 55% 49% 65% 56% 51% 61% 69% 洋服等のショッピング 58% 50% 70% 41% 54% 49% 64% 65% 62% 鉄道に乗る 59% 24% 52% 43% 54% 65% 63% 62% 71% イベント 祭りの見学 43% 26% 21% 57% 33% 36% 44% 58% 42% タイ国政府関係機関訪問 九州の鉄道展オープニングセレモニー ( バンコク ( 出典 ( 日本政策投資銀行 アジア 8 地域 訪日外国人旅行者の意向調査 ' 平成 25 年版 ( 調査方式 各国 20~59 歳の甴女 ' 海外旅行経験者 ( 合計 500 人を対象に平成 25 年 10 月にアンケートを実施 質問 1: 左の9 項目を含む24の選択肢を提示し あてはまるものを全て回答 質問 2: 左の9 項目を含む44の選択肢を提示し 当てはまるものを全て回答 ' 左の表の割合は 日本旅行希望者かつ訪日経験のない者のみ ( 28

30 ディスティネーションキャンペーン ＤＣ 国土交通省 九州運輸局 九州を舞台としたＪＲのディスティネーションキャンペーン ＤＣ が 新幹線の全線開業を機に実施された熊本 宮崎 鹿児島 ＤＣ以来４年ぶりに 大分県を舞台として展開されることが決定した 平成２３年 熊本 宮崎 鹿児島ＤＣ キャンペーン期間 平成２３年１０月１日 １２月３１日 キャッチフレーズ のんびり過ごす極情の旅 コンセプト 熊本 宮崎 鹿児島の3 県には 温泉 自然 観光 列車 伝統 美味 そして それぞれの魅力をさらに極める 心か ら旅人をおもてなしする温かい 極上の人情 があります この秋 南 九州でのんびりと楽しむ 極情 ごくじょう の旅 へお越しくださ い キャンペーンでは 3 県の誇る観光素材をそれぞれの ゴクジョ ウ で紹介していきます 極情 人情 あたたかい出会い 極湯 温泉 極清 自然 パワースポット 極乗 観光列車 極常 歴史伝統 極穣 食 キャンペーン当時に全国の駅に掲出されたポスター DCによる経済効果 124億円の経済波及効果 熊本県推計 このDCにあわせて 観光列車 A列車で行こう が運行を開始した 平成２７年 大分ＤＣ キャンペーン期間 平成２７年７月１日 ９月３０日 ３ヶ月間 開催地 大分県全域 大分での単独実施は初めて 実施概要 平成２６年夏に全国宣伝販売促進会議を開催 全国の旅行会社を招聘した素材説明 商品説明会 全国の駅 エージェント販売窓口でキャラバン隊などによるＰＲ 平成２７年度にディスティネーションキャンペーン実施 ディスティネーションキャンペーン DC)とは 地元自治体と経済 観光団体等が JR６社と一体となって行う大型観光誘客キャンペーン 昭和53年度から毎年実施されており 九州での展開はこれまで5回 JRグループ挙げて 全国の駅や車両にポスター等を掲出 輸送力と情報通信網を形成し 全国から集中的に開催地へ送客 地元では観光資源の掘り起こしや磨き上げ イベント開催などの受け入れ体制を整備 29

31 くまモン効果 九州新幹線の全線開業に備えて 熊本県のプロモーション強化のため誕生したくまモンは いまや 世界的に有名な ゆるキャラ となった くまモンの活動実績 九州 1,469 回 関西 527 回 首都圏 370 回 ' 平成 24 年度 ( < 熊本県調べ > くまモンの認知度全国 87.2% 九州 95.5% 関西圏 85.2% 中京圏 74.2% 首都圏 72.7% < 平成 25 年 4 月地方経済総合研究所調べ > 熊本県の認知度ランキング 32 位 ' 平成 23 年 ( 25 位 ' 平成 24 年 ( 17 位 ' 平成 25 年 ( くまモンによる経済効果平成 23 年 ~ 平成 25 年 10 月に熊本県にもたらした経済効果 くまモン利用商品の売上及び観光客増加による経済波及効果 1244 億円 パブリシティ効果 90 億円 < 平成 25 年 12 月日本銀行熊本支店調べ> 全線開業 150 日前のプロモーション活動 ( 新大阪駅 ) 提供 : 熊本県 大阪環状線のラッピング車両 提供 : 熊本県 30

32 4. 九州新幹線全線開業に伴う観光産業への影響調査結果の概要 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

33 1. 調査の概要 目的 九州新幹線の全線開業から 3 年が経過することを踏まえ 九州新幹線が各県の観光産業に対して どのような影響を及ぼしたかを統一的に調査するため 調査方法 九州新幹線の沿線自治体を重点に 各県の大手 中堅宿泊施設 主要な観光施設を抽出 設問を記載した調査票を郵送することにより アンケートを実施した ' 配布日 : 平成 25 年 11 月 29 日締切り : 同 12 月 13 日調査はコンサルに委託して実施 ( アンケートの回収状況 配布数 回収数 回収率 (%) 宿泊施設 観光施設 宿泊施設 観光施設 宿泊施設 観光施設 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 合 計 1,

34 2. 新幹線開業前後の業況判断 九州の宿泊 観光施設では 平成 23 年から年々 業況が向上している様子がみてとれる 設問 : 平成 22 年 ' 新幹線全線開業前 ( の業況を 100 としたときの 平成 23,24,25 年それぞれの業況を聞いた ' 数値は自由記述 ( 宿泊施設 + 観光施設 平成 23 年 % ~89 90~99 平成 24 年 % ~ ~119 平成 25 年 ~ 無回答 0% 20% 40% 60% 80% 100% 宿泊施設 19.6% 観光施設 21.5% 平成 23 年 平成 23 年 平成 24 年 平成 24 年 % 26.5% 平成 25 年 平成 25 年 % 20% 40% 60% 80% 100% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 33

35 2. 新幹線開業前後の業況判断 新幹線沿線の福岡 熊本 鹿児島の宿泊施設では 年々 業況が向上している様子がみてとれる とりわけ観光施設では 鹿児島県が群を抜いて好調な様子がみてとれる 宿泊施設 各年の業況を 110 以上と回答した施設の割合 平成 23 年平成 24 年平成 25 年 平成 23 年平成 24 年平成 25 年 福岡県 (n=130) 佐賀県 (n=46) 長崎県 (n=44) 熊本県 (n=118) 大分県 (n=44) 宮崎県 (n=48) 鹿児島県 (n=90) 九州全体 (n=520) 観光施設 各年の業況を 110 以上と回答した施設の割合 福岡県 (n=19) 平成 年平成 年平成 年 26.5 佐賀県 (n=16) 長崎県 (n=16) 熊本県 (n=16) 大分県 (n=14) 宮崎県 (n=9) 鹿児島県 (n=12) 九州全体 (n=102) 34

36 3. 新幹線全線開業効果の有無 九州全体でみると新幹線開業効果は年々 わずかだが減尐していることがみてとれる 新幹線効果があったと回答しているのは沿線県が圧倒的に多く 沿線県以外では約 1 割ないしそれ以下に留まっている 設問 : 平成 年の各年に分けて 新幹線開業効果の有無を聞いた 宿泊施設 + 観光施設 新幹線開業効果があったと回答した施設の割合 平成 23 年平成 24 年平成 25 年 平成 23 年平成 24 年平成 25 年 福岡県 (n=149) 佐賀県 (n=62) 長崎県 (n=60) 熊本県 (n=134) 大分県 (n=58) 宮崎県 (n=57) 鹿児島県 (n=102) 九州全体 (n=622) 新幹線以外に影響した原因 ' 自由回答 ( 増加の原因 H23 震災による旅行需要のシフトなど H24 LCCの就航 JR 九州の観光列車による効果 学会の開催 テーマパークのイベント効果など H25 いわゆる アベノミクス による景気の回復 高校総体及びスポーツ大会の開催など 減尐の原因 H23 震災による自粛ムード 原発事故の影響 新燃岳噴火 口蹄疫 鳥インフルエンザなど H24 九州北部豪雨による被害 天候丌順 東京スカイツリー開業等による需要シフトなど H25 富士山の世界遺産認定による需要シフト 外国からの大型クルーズ船の減尐など 35

37 4. 新幹線全線開業による来訪客の変化 福岡 熊本 鹿児島各県では 各地域からの来訪客が大幅に増加したと回答した施設が多かった それ以外の各県でも 中国や近畿地方からの来訪客が増加したとの回答があった一方 減尐したとの回答もみられた 設問 : 来訪客の居住地域を 6 ブロック ' 九州 沖縄 中国 四国 近畿 東海 関東以北 海外 ( に分けて 変化があったかを聞いた 福岡県 佐賀県 長崎県 九州沖縄 28.9 九州沖縄 14.5 九州沖縄 11.7 中国 18.1 中国 8.1 中国 18.3 四国 8.1 四国 3.2 四国 1.7 近畿 28.9 近畿 8.1 近畿 20.0 関東東北以北 19.5 関東東北以北 9.7 関東東北以北 11.7 海外 22.1 海外 16.1 海外 % 20% 40% 60% 80% 100% 熊本県 九州沖縄 27.6 中国 28.4 四国 6.7 近畿 37.3 関東東北以北 17.2 海外 % 20% 40% 60% 80% 100% 鹿児島県 九州沖縄 41.2 中国 46.1 四国 16.7 近畿 50.0 関東東北以北 23.5 海外 % 20% 40% 60% 80% 100% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 大分県 九州沖縄 6.9 中国 13.8 四国 5.2 近畿 22.4 関東東北以北 15.5 海外 % 20% 40% 60% 80% 100% 九州全体 九州沖縄 24.1 中国 22.3 四国 7.2 近畿 28.8 関東東北以北 16.7 海外 % 20% 40% 60% 80% 100% 九州沖縄 中国 四国 近畿 関東東北以北 海外 0% 20% 40% 60% 80% 100% 宮崎県 0% 20% 40% 60% 80% 100% 来訪客が増加した 来訪客が減尐した その他 ' 変わらない又は元々来ていない 分からない 無回答など ( 36

38 4. 新幹線全線開業による来訪客の変化 来訪客の変化の内容としては 家族連れ シルバー世代の増加との回答が特に多かった 新幹線沿線以外では 来訪客に変化がみられないとの回答が目立った 福岡県 新幹線開業による来訪は微増 卙多シティ の開業で 宿泊者数が多尐増加した ' 宿泊 : 福岡市卙多 ( 卙多駅周辺は賑わいを見せているが 天神地区については その効果の実感に至っていない ' 宿泊 : 福岡市天神 ( 平成 23 年は南九州一直線の感じ 平成 24 年 25 年は関西地方からのお客様がいく分増えた感じである ' 宿泊 : 朝倉市 ( 佐賀県 鹿児島 熊本方面からの家族連れが 上り方面 ' 関西方面 ( への中継地として週末等に多く利用いただいた ' 宿泊 : 鳥栖市 ( 長崎 佐世保方面は新幹線開通により旅行客が減っているかもしれない ' 宿泊 : 武雄市 ( 長崎県 観光客に関しては 関東 関西とも減尐した ' 宿泊 : 長崎市 ( 新幹線は沿線地にはプラスかもしれないが 他の地域 ' 長崎 大分 宮崎 ( には むしろマイナス ' 宿泊 : 佐世保市 ( 熊本県 関西方面から家族連れ シルバー ' 団塊 ( 世代の旅行客が増加 ' 宿泊 : 熊本市 ( 他に同様な意見多数あり 便利になりすぎて宿泊が減尐 関西 関東方面の客も 日帰りになった ' 宿泊 : 水俣市 ( JR の A 列車で行こう に乗る方が増えて天草下島までの観光客が多くなった ' 観光 : 天草市 ( 大分県 新幹線の通らない東九州 ' 大分 ( はマイナスの要因の方が強い ' 観光 : 別府市 ( 新大阪 鹿児島中央が乗り換えなしで結ばれた影響か 関西方面からのお客様が増えた ' 観光 : 由布市 ( 以前は中国地方ぐらいまでの観光客であったが 中国地方以東のお客さまも増加した ' 観光 : 豊後高田市 ( 宮崎県 九州の縦線を中心とした流れの中 鹿児島から約 2 時間の移動が必要な宮崎はブームに乗れなかった面がある ' 宿泊 : 宮崎市 ( 新幹線を利用する旅行プランが増える一方で 新幹線が通ってない地域のプランは減った ' 宿泊 : 宮崎市 ( 新幹線 + 高速バス 'B&S( 等有るが 特に目立って増えてはいない ' 宿泊 : 宮崎市 ( 鹿児島県 関西方面からの観光客が多くなった 九州圏内 ' 特に福岡 熊本 ( の出張の方が宿泊されずに帰られるようになった ' 宿泊 : 鹿児島市 ( 同業他社の進出が増えて 競争が激化した 休前日の予約が一段と早くなった ' 宿泊 : 鹿児島市 ( 関西 中部からの新幹線を使ったツアーが増えた 中国地区方面のお客様が劇的に増加した ' 宿泊 : 指宿市 ( 中 四国エリアからの修学旅行生が増えている ' 宿泊 : 指宿市 ( 開業初年度は 関西 中国及び北部九州からの団体客やグループ客が増加したが 次年度以降は 減尐している ' 観光 : 指宿市 ( 外国人客が JR のレイルパス利用により 京都 広島あたりから直接屋久島へ来るようになった ' 宿泊 : 屋久島町 ( 37

39 5. 新幹線開業に伴う営業活動の実施状況 新幹線開業に伴う営業活動の実施内容を聞いたところ 沿線自治体を中心として多くの施設が広告宣伝の実施など営業活動に取り組んでいたが 特に行っていない との回答も全般的に多くみられた 設問 : 新幹線開業にあわせて行った営業活動について その内容 重視した地域 今後の展開について聞いた 営業活動の実施内容 県名 ( 施設数 ) 広告宣伝新商品の受入れ体制整備特に行って活動の実施開発 ( 施設改修 / 従業員教育等 ) いない その他 無回答 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 合計 営業活動の内容に関する主な自由回答 広告宣伝活動 旅行雑誌への掲載 新幹線駅でのポスター掲示やパンフレット設置 自社ホームページの充実やインターネットによる広告掲載 地元観光協会等の行う宣伝キャラバンに参加など 新商品の開発 JRパック商品や 新幹線開業に合わせた新プランの開発 料理内容の見直し ' 新メニューの開発 ( など 受入れ体制整備 客室リニューアル 設備の入替え レストランの新設 接客マナーの向上 外国語の話せる従業員の雇用 観光案内パンフレットの設置 充実 その他 集客のためのイベント開催 新幹線駅までの送迎の実施 複数回答あり 38

40 5. 新幹線開業に伴う営業活動の実施状況 営業活動を行っているところは 新幹線沿線県のみならずほとんどの県の施設が 九州以外では中国や近畿地方に重点を置いた営業活動を展開しているが 集客に必ずしも結びついていない実態も明らかになった 営業活動に重点を置いた地域 注 : 各施設 1 位 ~6 位での回答を加重平均によりグラフ化した 福岡県 (n=32) 九州 沖縄 中国 四国 近畿 東海関東以北 海外 佐賀県 (n=9) 長崎県 (n=9) 熊本県 (n=33) 大分県 (n=8) 宮崎県 (n=8) 鹿児島県 (n=35) 九州全体 (n=134) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 営業活動による成果 大いに成果があり 集客が大きく増えた 多尐成果があり 集客が尐し増えた その他 ' 変わらない 無回答など ( 福岡県 (n=47) 佐賀県 (n=14) 長崎県 (n=12) 熊本県 (n=51) 大分県 (n=8) 宮崎県 (n=10) 鹿児島県 (n=47) 九州全体 (n=189) 39

41 5. 新幹線開業に伴う営業活動の実施状況 今後の営業活動については インターネットでの営業を実施するとする回答が目立った 一方で 新幹線効果に期待せず営業を続けるというものや 特に考えていないという回答も全般的に多かった 今後の営業活動の内容 新幹線効果を取 新幹線効果に インターネッ 外国人客に重 県名 ( 施設数 ) り入れるため は期待せず ト営業で点を置いた特に考えて従来の営業活動従来通り営業広範囲から集営業を行ういない その他 無回答 を強化 を継続 客に取り組む 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 合計 複数回答あり 営業活動に関する主な自由回答 最寄りの新幹線駅の知名度向上 送迎を含めた駅からのアクセス強化 施設の改修等 差別化 東アジア方面の個人客 'FIT( の誘致を積極的に実施 雑誌の広告 近畿方面の旅行会社に対して重点的に広報を行う 地域全体で新幹線利用のお客様を取り込むための方策を研究するなど 40

42 5. まとめ Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

43 まとめ ( 九州新幹線全線開業がもたらしたもの )( 案 ) 九州新幹線は東京と直結していない唯一の新幹線であるが故に 九州の人が 九州のニーズを直接反映することが可能な運営体制があった いわば これまでにない 地域密着型新幹線 であり こうした九州新幹線の性格が 九州を一体化させるという好影響をもたらした 九州内の人々の移動が円滑化され 時間的 心理的距離が飛躍的に縮まった また 観光列車等の新たな二次交通の試み地域の PR など 行ってみよう と思わせる動機の提供が開業前後にわたってなされた 結果として 九州内の旅客流動が活発となり 交流人口の拡大がもたらされたものと認められる 山陽新幹線との直通により 関西をはじめとした九州域外との交流人口も拡大し 九州経済に一定の貢献がなされたものと考えられる とりわけ観光分野についてみれば 新幹線の沿線地域では顕著な効果があったと認められる その一方で 沿線以外の地域では 開業前と大きな変化は認められず 結果的に格差が生じたことは否めない 国内宿泊観光旅行の需要の大幅な拡大が見込めない中 北陸新幹線の開業など他地域の今後の動向も踏まえれば 全線開業後の交流拡大を一過性の 特需 に止めないよう リピーターの獲得など 沿線自治体をはじめとした関係者の取組が求められるのではないか 今後 2,000 万人の高みを目指すインバウンド促進については 訪日外客にとって新幹線そのものが日本の 九州の魅力的な観光資源となり得ることから 官民一体となって誘客の促進に取り組むとともに 二次交通も含めた受入れ体制の整備も必要ではないか なお 沿線自治体においては 新幹線駅を核とした魅力あるまちづくり 定住促進への取組が既に行われているところであり ライフスタイルの変化などに注視しつつ 引き続き 新幹線の利用促進と地域活性化のための取組が期待される 42