108 細胞分化因子刺激および RNA 干渉による PAR-2 発現機構の検討 米田祐也 楢原真二 1) 田野尻玲華 2) 松岡美優 2) 松原未波 2) 宇都宮すず 2) 原口紗弥佳 2) 前田絵莉華 2) 熊本保健科学大学 1) 熊本保健科学大学学生 2) はじめに : ヒト消化器系がん細胞株で

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1 108 細胞分化因子刺激および RNA 干渉による PAR-2 発現機構の検討 米田祐也 楢原真二 1) 田野尻玲華 2) 松岡美優 2) 松原未波 2) 宇都宮すず 2) 原口紗弥佳 2) 前田絵莉華 2) 熊本保健科学大学 1) 熊本保健科学大学学生 2) はじめに : ヒト消化器系がん細胞株では Protease 細胞内にシグナル伝達する受容体である PAR-2(Protease-activated-receptor-2) の発現増加が報告されている 全身性炎症反応症候群 (SIRS) は 活性化好中球から種々の Protease が遊離され また悪性腫瘍から TNF-α(Tumor Necrosis Factor: 腫瘍壊死因子 ) が出て癌悪液質が進行する 本研究ではヒト結腸腺癌由来の COLO201 細胞株を用いて RNA 干渉を行い PAR-2mRNA と TNF-αmRNA の発現及び関連性の検討を行った 材料 方法 : ヒト結腸腺がん由来の COLO201 細胞株を用いて好中球エラスターゼ (HNE) 刺激をし RNA を抽出し RT-PCR 法にて cdna を増幅した後 電気泳動により PAR-2mRNA の発現を確認した さらに エレクトロポレーション法による RNA 干渉を行い PAR-2m RNA と TNF-αmRNA の発現及び関連性の検討を行った COLO201 の細胞刺激は 6 時間で行い 0ng/mL(Brank) 10ng/mL の2 濃度を用いて行っている RNA の抽出は QIAGEN RNeasy Mini kit を使用し RT-PCR は TaKaRa 社の PrimeScript RT-PCR kit で行った 2 の変化と HNE 刺激後の干渉で PAR-2 を抑制した時の TNF-α の発現の有無を研究中である まとめ : COLO201 細胞における PAR-2 遺伝子の発現を RT-PCR 法にて増幅し 電気泳動によって検討した HNE 刺激をしていない COLO201 細胞における PAR-2 遺伝子の発現は 電気泳動によって確認できたが 再現性に問題があり 実験を継続中である HNE 刺激での PAR-2 の変化と 干渉で PAR-2 を抑制した時の TNF-α の発現の有無についても研究中である ( 連絡先 ) 結果 : HNE 刺激なしの COLO201 細胞で PAR-2 の発現がみられた 現在のところ COLO201 細胞を HNE で刺激した時の PAR-

2 109 K562 細胞における PAR-2 発現について 北村りさ子 楢原真二 1) 宇都宮すず 2) 田野尻玲華 2) 原口紗弥佳 2) 前田絵莉華 2) 松岡美優 2) 松原未波 2) 熊本保健科学大学 1) 熊本保健科学大学学生 2) はじめに PAR-2(protease-activated receptor-2) は生体内に広く分布し 種々の機能の制御に関与していると報告されている 膵癌細胞増殖おいて PAR-2 activation が認められ Tissue Factor で PAR-2 の活性化と それによる血管増殖作用が行われ 腫瘍細胞が増殖されると報告されている また K562 細胞 ( ヒト慢性骨髄性白血病 ) では PAR-2 の発現が認められるとのごく少数の報告もあるが 発現してないとの多くの報告がなされている 今回我々は K562 細胞に PAR-2 が発現しているかを RT-PCR 及び nested PCR 法にて検討を行った 方法 細胞培養した K562 細胞と positive control として COLO201 細胞 ( ヒト結腸腺癌 ) を用いた RNA 抽出は QIAGEN RNeasy Mini kit を使用し cdna および PCR は Prime Script RT- PCR Kit (TaKaRa) を用い 指示書に従って作製した なお cdna 作製に RNA 量は 1000ng 用いた PAR-2 1st PCR は forward primer 5 - AGAAGCCTTATTGGTAAGGTT-3 Reverse primer 5 -AACATCATGACAGTTCGTGAT-3 にて増幅を行った Nested PCR はプライマー設計支援ソフトウェア primer3 で設計し Forward primer 5 -CTGCATCTGTCCTCACTGGA-3 Reverse primer 5 -CAGAGAGGAGGTCAGCCAAG-3 にて増幅した 結果 1st PCR で Positive control である COLO201 細胞では mrna の発現が認められたが K562 細胞から mrna の発現は確認できなかった Nested PCR では K562 細胞から mrna の発現が確認できた さらに同時再現性を高めるために研究を行っている 考察 白血病細胞株 K562 は種々の化学物質により赤芽球系細胞や巨赤芽球系細胞に分化することが知られている しかし 培養を続けるうちに本来の形質が変化し 正常に分化しなくなることがある 同様に PAR-2 mrna 発現にも形質変化による差などが原因として考えられる 通常 K562 細胞では PAR-2 発現は認められないが ごく微量であり nested PCR など感度の良い検出法が求められる 今回確立させた nested PCR 検出法を行うことで 発現量と TNF などのサイトカインとの関連性などの解明が期待できる PAR-2 はがん細胞などで高率に発現し がんの成長に関与しているとの報告がされている 最近の PARs に関する研究で 炎症での関与の理解が急速に進み PAR- 2 は様々な腫瘍において血管新生を誘導し 腫瘍の増殖や進展に関わっていると考えられている ( 連絡先 )

3 110 子宮体癌細胞株より分取した side population 細胞の生物学的特性解析 富安聡 1) 国際医療福祉大学福岡保健医療学部医学検査学科 1) はじめに 癌幹細胞とは 幹細胞特性である自己複製能 分化能に加え 高い造腫瘍能を有しており 極少数の細胞により癌を形成することができ 癌組織の維持 増大に関与している細胞である さらに 癌幹細胞は薬剤排出能を有すると共に DNA 修復能が亢進している そのため 化学療法や放射線療法に高い抵抗性を示し 治療後に残存することにより癌の再発に関与している 従って 癌幹細胞が存在する限り癌の根治は困難であり 癌幹細胞を標的とする新規治療法の開発が望まれている また 浸潤 転移においても癌幹細胞が関与していると考えられていることから 癌幹細胞は 治療標的としてだけではなく 浸潤 転移の機序を解明する上でも重要な知見を与えるものと考えられる 近年 本邦における子宮体癌の罹患率は生活習慣の変化により著しい増加傾向を示している 全子宮体癌の組織型のうち類内膜腺癌が 80% 以上を占めており 分化度により高分化型から低分化型に分類される 分化度が高いほど予後は良く estrogen receptor (ER) および progesterone receptor (PgR) の発現が高いことが知られている 子宮体癌の治療は外科的療法が主体となっており 化学療法や放射線療法は 再発の危険性が高い症例に対する補助療法として行われることが多い 子宮体癌幹細胞を同定し その特性を解明することは 子宮体癌の発癌機構の解明 新規治療法の開発に繋がると考えられる しかし 子宮体癌幹細胞は同定されておらず 早急に解決すべき課題となっている 目的 本研究では ヒト子宮体部類内膜腺癌細胞株より薬剤排出能を指標として side population (SP) 細胞を分取し その生物学的特性解析を行うことで癌幹細胞を同定することを目的とした 対象および方法 ヒト子宮体部類内膜腺癌細胞株 Ishikawa 3-H-12 ( 高分化型 ) を対象として fluorescence activated cell sorting (FACS) 解析により薬剤排出能を有する SP 細胞と薬剤排出能を持たない main population (MP) 細胞を分取し 癌幹細胞特性である自己複製能 分化能 造腫瘍能を比較解析した また ER および PgR 発現解析 浸潤能解析を行った 結果 SP 細胞および MP 細胞を分取後 3 週間培養し再度 FACS 解析を行ったところ SP 細胞は SP 細胞の維持と共に MP 細胞への分化を示した 一方 MP 細胞から SP 細胞の出現は認められなかった 造腫瘍能解析では SP 細胞は MP 細胞と比較して少数の細胞数においても高い腫瘍形成率を示した ER および PgR 発現解析では SP 細胞は ER PgR 発現ともに MP 細胞と比較して低値を示した さらに 浸潤能解析を行ったところ SP 細胞は MP 細胞と比較し高い浸潤能を示した 考察 結果より 薬剤排出能を指標として分取した SP 細胞は 癌幹細胞特性である自己複製能 分化能 造腫瘍能を有する細胞であることから SP 細胞中には癌幹細胞が存在することが示唆された また 癌幹細胞は MP 細胞を構成する非 癌幹細胞よりも低分化な細胞であり 浸潤能が高いことから浸潤 転移に関与していることが示唆された 連絡先 :

4 111 当館における HER2-FISH 法導入後の現状 中村朱 1) 坂井真一 1) 平野敬之 1) 阿部美智 1) 地方独立行政法人佐賀県医療センター好生館検査部 1) はじめに 分子標的薬の出現 進歩により 遺伝子染色体解析を用いた分子病理学的診断が注目される中 当館においても平成 26 年 11 月より遺伝子検査室を立ち上げた 肺癌の EGFR 遺伝子変異 UGT1A1 遺伝子多型 JAK2 遺伝子変異 HER2- FISH(Fluorescence in situ hybridiza tion) 法の導入を行った 今回 体外診断薬として認可されたのち 胃癌にも適応範囲が広がり 薬剤投与に重要な検査となっている HER2- FISH 法の当館における現状を報告する 方法 HER2-FISH 法館内導入前 2 年間 (2013 年 2 月 ~2015 年 2 月 ) の外部委託時の結果 (IHC(Immuno histochemistry) 法 2+ のみ HER2- FISH 法を検査センターへ外部委託 ) と比較した 館内導入後は HER2 遺伝子キット :HER-2 FISH( パスビジョン HER-2 DNA プローブキット ) を用い 10% 中性緩衝ホルマリンで 4~ 72 時間固定した FFPE ( ホルマリン固定パラフィン包埋 ) を使用した FISH 法は 5μm IHC 法は 4μm に薄切し 同時に検査を行った HER2- FISH 法における判定は HER2 検査ガイド 第 3 版 に従い 浸潤部で 20 細胞シグナルをカウントし シグナル比 2.2 以上を増幅あり 1.8 以下を増幅なしとした 1.8 から 2.2 のものについては 20 細胞追加でカウントを行い 最終的にシグナル比 2.0 以上を増幅ありの結果とした 2015 年 4 月から 2016 年 5 月までの乳癌 90 件 ( 切除 76 件 生検 14 件 ) を対象とした 結果 館内導入前の外部委託時 HER2 遺伝子増幅陽性率 14% に対し 導入後は 90 件中 17 件 ( 切除 12 件 生検 5 件 ) の 18% と増加した IHC 法 2+ 以上のものに限ると 38 件中 17 件の 44.7% であった IHC 法 1+ 以下ではすべてにおいて増幅なしの結果であった IHC 法と FISH 法で乖離のみられたものが 1 件存在した また IHC 法 2+で FISH 法は増幅なしとなったが HER2 遺伝子コピー数の平均が 1 細胞あたり 6.0 を上回るものが 1 件あった 組織型別に検討をしてみると 硬癌 14 件 /49 件 乳頭癌 2 件 /10 件が増幅ありの結果であった 増幅ありとなった 17 検体中 16 件が MIB1index14% 以上のものであった 結語 HER2-FISH 法を館内導入後 陽性率が 4% 増加した 乳癌症例の 15%~25% で HER2 遺伝子の増幅と HER2 タンパクの過剰発現が認められると言われており 当館においても 18% で相違ない結果であった 免疫染色 3+, FISH 増幅なしの症例 ( 乳腺小細胞癌 ) を 1 例経験した FISH 法 2.0 以下で HER2 遺伝子コピー数の平均が 1 細胞あたり 6.0 を上回るものを経験し HER2 検査ガイド乳癌編の 第 3 版 と 第 4 版 での解釈に問題性を感じた HER2-FISH 法の結果により 患者の治療選択が左右されるため 的確な結果の解釈ができることが患者に貢献できると考える 連絡先 ( 内線 :1682)

5 112 Loop-Mediated Isothermal Amplification による抗酸菌群の検出 松永佳奈恵 1) 宮地侑耶 1) 佐藤謙一 1) 真藤和弘 2) 船島由美子 1) 原田哲太 2) 永沢善三 1) 梅村創 2) 国際医療福祉大学福岡保健医療学部医学検査学科 1) 医療法人社団高邦会高木病院 2) はじめに Loop-Mediated Isothermal Amplification (LAMP) 法は 最も代表的な核酸増幅法である Polymerase Chain Reaction(PCR) のような温度変化サイクルを行わない 等温下における核酸増幅反応である この方法は 増幅効率がよく 感度 特異性が高く かつ反応時間が短い迅速な方法であるため 臨床検査において 主に感染症の原因となる微生物の検出法として重用されている 本邦では 特に 肺結核症の原因となる Mycobacterium tuberculosis(mtb) の検出のために LAMP 法を利用している施設が多い しかしながら 内部コントロールの設定がないため 塗抹鏡検スクリーニング陽性で LAMP 法による MTB 検出が陰性の場合 材料からの核酸抽出が失敗したためか 非定型抗酸菌が存在するためかを区別できない そこで当研究では 抗酸菌群全般を検出するユニバーサルプライマーと 臨床上同定が望まれる肺 MAC 症の原因となる M. avium(mav) および M. intracellulare(min) それぞれを検出する特異的プライマーを用いた LAMP 法による検出系を確立し 臨床的有用性を評価することを目的とした 方法 対象 : 臨床検体から分離培養された抗酸菌株 35 例を対象試料とした 核酸抽出 : 小川培地培養コロニーを滅菌精製水に懸濁し 95 で 10 分間のインキュベート後 15,000rpm にて 1 分間遠心した上清を DNA 試料とした 塩基配列決定および相同性検索 :LAMP 法の対照法として 抽出した DNA 試料の 16SrRNA 遺伝子 gyrb 遺伝子および rpob 遺伝子の塩基配 列を決定し 相同性検索によりそれぞれの種を同定した 塩基配列決定は BigDye Terminator v3.1 Cycle Sequencing Kit と Genetic Analyzer 3500( 共に Thermo Fisher scientific) を用い 相同性検索は相同性検索サイト (Blast : EzTaxon-e: および le BIBI: にて実施した LAMP 法 : ユニバーサルプライマーは 16SrRNA 遺伝子の保存領域 MAV と MIN の特異的プライマーはそれぞれ gyrb 遺伝子をターゲットとして設計した 増幅反応は Bst DNA Polymerase( ニッポンジーン ) を用い リアルタイム濁度測定装置 LoopampEXIA ( 栄研化学 ) にて 分の条件で行なった 結果 塩基配列決定および相同性検索結果より 35 例の分離株から 13 種の抗酸菌が同定された これら 35 例について LAMP 法において ユニバーサルプライマーの抗酸菌群に対する感度 特異度と MAV および MIN 特異的プライマーの MAV または MIN に対する感度 特異度について検討しているところでる まとめ LAMP 法による MTB 同定は 陰性の場合の判断に苦慮する場合がある ユニバーサルプライマーによる LAMP 法が陽性であれば非定型抗酸菌群の存在が確認でき さらに MAV および MIN 特異的プライマーによって MAC あるいは MIN の同定が可能であり 臨床的有用性が示されると考える 連絡先 :

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