平成１６年度拠点大学交流実施計画調書

Size: px

Start display at page:

Download "平成１６年度拠点大学交流実施計画調書"

ゆたかふじがわ
4 years ago
Views:

1 アジアアフリカ学術基盤形成事業平成 19 年度実施報告書 1. 拠点機関日本側拠点機関 : 中華人民共和国拠点機関 : 大韓民国拠点機関 : ベトナム社会主義共和国拠点機関 : エジプトアラブ共和国拠点機関 : 京都工芸繊維大学東華大学嶺南大学ハノイ工科大学ヘルワン大学 2. 研究交流課題名 ( 和文 ): 次世代型繊維科学研究ネオファイバーテクノロジーの学術基盤形成 ( 交流分野 : 繊維科学 ) ( 英文 ): Establishment of collaboration research for Neo-Fiber Technology in Asia and Africa ( 交流分野 : Fiber Science and Technology ) 研究交流課題に係るホームページ : 3. 開始年度平成 19 年度 (1 年目 ) 4. 交流実施期間 ( 業務委託期間 ) 平成 19 年 4 月 1 日 ~ 平成 20 年 3 月 31 日 5. 実施体制日本側実施組織拠点機関 : 京都工芸繊維大学実施組織代表者 ( 所属部局職氏名 ): 学長江島義道コーディネーター ( 所属部局職氏名 ): 大学院工芸科学研究科教授木村良晴協力機関 : なし事務組織 : 国際企画課相手国 ( 地域 ) 側実施組織 ( 拠点機関名協力機関名は和英併記願います ) (1) 国 ( 地域 ) 名 : 中華人民共和国 1

2 拠点機関 :( 英文 )Donghua University ( 和文 ) 東華大学コーディネーター ( 所属部局職氏名 ):( 英文 ) College of Chemistry and Chemical Engineering Professor Danian LU 協力機関 :( 英文 )Zhejiang Sci-Tech University Hong Kong Polytechnic University ( 和文 ) 浙江理工大学香港理工大学 (2) 国 ( 地域 ) 名 : 大韓民国拠点機関 :( 英文 )Yeungnam University ( 和文 ) 嶺南大学コーディネーター ( 所属部局職氏名 ):( 英文 ) School of Textiles Professor Kang KOO (3) 国 ( 地域 ) 名 : ベトナム社会主義共和国拠点機関 :( 英文 )Hanoi University of Technology ( 和文 ) ハノイ工科大学コーディネーター ( 所属部局職氏名 ):( 英文 ) Polymer Centre Associate Professor TA Thi Phuong Hoa (4) 国 ( 地域 ) 名 : エジプトアラブ共和国拠点機関 :( 英文 )Helwan University ( 和文 ) ヘルワン大学コーディネーター ( 所属部局職氏名 ):( 英文 ) Faculty of Applied Arts Associate Professor Ahmed El-SALMAWY 6. アジアアフリカ学術基盤形成事業としての全期間を通じた研究交流目標本学術基盤形成プロジェクトでは, 地球環境調和や高付加価値付与のための先端的研究を多く行っている日本を中心としてネオファイバーテクノロジーという新たな繊維科学学術基盤の形成を行うことで, アジアアフリカ諸国の大学研究者間で連携しながら, 持続可能な新しい繊維生産体系の開拓を共通の目的として, 共同で研究教育を行い, 環境に適合した新しい原料体系 ( バイオベース ) に基づく新たな繊維製品設計にトライし, 近未来社会のために大きな貢献を行うことを目標とする. また, 本プロジェクトで連携する大学はいずれも繊維研究に特色のある大学で, 本学はその多くの大学と大学間交流協定を結んでいるが, 交流内容をより広くかつ充実させなが 2

3 ら交流を積極的に推進し, 研究者の相互訪問や共同研究を進める. その活動の中で, 上述したネオファイバーテクノロジーという新規学術分野を担い積極的にリードできる人材を育成しながら, 新しい繊維生産体系の世界的展開を図ることを目標としている. 従って, 一義的には教育を中心に当該諸国との連携を深めていくこととなるが, 最終的には, その人材育成がアジアアフリカ地域を中心とする新しいバイオベース繊維の技術展開につながっていき, 国際的な新繊維生産基地としての役割を果たす基盤を構築することを目指している. 3

4 7. 平成 19 年度の研究交流実績の概要 7-1 共同研究アジアアフリカ学術基盤形成事業の活動の初年度として, まずは, 協働体制を構築すること, また, お互いの研究内容をより詳細に知り今後の共同研究につなげる基盤を整えることを優先し, 成果に関しては, これまでに継続してきた共同研究の成果が出るにとどまった. しかしながら, 共同研究を行っていくための体制の構築に関しては, エジプトのヘルワン大学と大学間の学術交流協定を締結し, これにより京都工芸繊維大学はアジアアフリカ学術基盤形成事業で連携を組む海外の全 6 大学と協定を締結できた. また, お互いの研究をより詳細に知ることについても, 今年度行った2 回のセミナーや研究者交流などを通じて推進しており, 今後, 共同研究を行っていく基盤は整いつつある. なお, 共同研究のため, 連携大学から京都工芸繊維大学へ計 2 回の来訪があった. その際には, それぞれの来訪者が京都工芸繊維大学で講演を行った. その内容は, 以下の通りである. 嶺南大学より京都工芸繊維大学へ訪問講演 : Prof Kyungae Park,Trends in Marketing: Global vs Local, 平成 19 年 7 月香港理工大学より京都工芸繊維大学へ訪問講演 : Prof John Xin,Functional Textile Fabric Treatments-Development in the ITC (Institute of Textiles & Clothing), 平成 19 年 11 月 7-2 セミナー今年度は, 拠点機関の京都工芸繊維大学と, エジプトカイロのヘルワン大学において, 計 2 回のセミナーを行った. 最初に, プログラム開始となる第 1 回セミナーとして, 平成 19 年 10 月に京都工芸繊維大学で, JSPS AA Science Platform Program on Neo-Fiber Technology. Seminar Series 1. Establishment of the Basic Idea of Neo-Fiber Technology for Collaborative Research in Asia and Africa のテーマで開催した. このセミナーでは, 各大学での繊維関連の研究内容の情報交換とネオファイバーテクノロジーの構築に向けた認識を共有することなどを目的に, 海外の連携大学から各 1 名を招聘した. なお, 本セミナーでは,11 件の口頭発表が行われたが, このうち, 准教授助教に対応する若手の研究者の発表が半分強の 7 件を占めた. また, 第 2 回セミナーとして, 平成 20 年 1 月にエジプトのヘルワン大学において, JSPS AA Science Platform Program on Neo-Fiber Technology. Seminar Series 2. Creation of 4

5 Environmentally Benign, Functional Fibers with High Value by Learning Nature-Made Materials のテーマで開催した. このセミナーでは, 本事業の目標対象でもある環境に適合した新しい原料体系 ( バイオベース ) に関連する天然繊維の研究を中心に,14 件の口頭発表と 9 件のポスター発表が行われた. また, 各連携大学のコーディネーターの大半が集まり, エジプトでの繊維研究や応用産業の実態を見学すると共に, 今後の協働体制や相互訪問に関する活動についても討議した. なお本セミナーは日本エジプト科学技術協力年の一事業として開催された. 7-3 研究者交流 ( 共同研究セミナー以外の交流 ) 研究者交流として, 京都工芸繊維大学と連携大学の間で1 回の訪問交流を行った. また, その際には, 訪問者が訪問先の大学で講演を行った. その内容は, 以下の通りである. 京都工芸繊維大学よりハノイ工科大学へ訪問講演 : 安永秀計准教授,Introduction of Fiber Researches in KIT: Mechanism of Hair Color Dyeing, 平成 19 年 5 月なお, アジアアフリカ学術基盤形成事業以外の経費でも, 本事業に関連する内容で研究者交流などを行い, 京都工芸繊維大学から海外の連携大学へ 5 名, また, 海外の連携大学から京都工芸繊維大学へ 6 名が訪問した. 5

6 8. 平成 19 年度の研究交流の成果 ( 交流を通じての相手国からの貢献及び相手国への貢献を含めてください ) 8-1 研究協力体制の構築状況大学間の交流においては, 本学術基盤形成プロジェクトで本学と連携を組むほとんどの大学とは大学間交流協定を結んでおり, 研究協力体制の基盤はできていた. 唯一, 交流協定がなかったエジプトのヘルワン大学とは, 第 2 回セミナーを行った際 (2008 年 1 月 ) に正式に交流協定の調印式を行い, これにより, アジアアフリカ学術基盤形成事業の拠点協力機関のすべての海外の大学と学術交流協定を締結することができた. これにより, 研究と教育の協力体制の基盤が構築され, 今後, より戦略的に協働することができると考えられる. また, 教育面での人材育成としては, 研究者間の交流だけでなく, アジアアフリカ学術基盤形成事業 ( ネオファイバーテクノロジー ) に関連する研究テーマで, 浙江理工大学から京都工芸繊維大学への大学院生の留学もあった. 8-2 学術面の成果本年度行った共同研究研究者交流による相互訪問, また,2 回のセミナーとその前後に行った研究室訪問により, 各国の教育研究の実情, 産業の展開, およびその中での各連携大学のポジショニング, さらに, 参加メンバーの研究内容が明らかとなり, 今後推し進めるべき研究内容などをお互いにディスカッションできた. これにより, 今後の研究協力をより進める上で基礎となる有用な情報を, 連携大学間研究者間で, 共有できたと考えられる. 8-3 若手研究者養成若手研究者の養成として, 第 1 回セミナーでは, 准教授や助教に対応する Associate professor, Lecturer, Assistant professor などを中心に多く参加してもらった. 運営においても, 第 1 回セミナーでは, 近い将来, この協働体制を中心になって推進するであろう本学の准教授 3 名 ( 他に教授 1 名 ) が事務局となり, また, 第 2 回セミナーでは, 准教授が Chief secretariat となって, セミナー会場ともなったエジプトのヘルワン大学の Associate professor と連携をしながら運営を担当し, 実際に滞りなくセミナーを終えることができた. また, ポスターセッションを設けて若手の発表を奨励するとともに, 発表者も若手の研究者の比率が高くなるように, アジアアフリカ学術基盤形成事業以外の経費も使って, 若手研究者の参加発表を実現した. 6

7 8-4 社会貢献今年度に行った2 回のセミナーと, 本プロジェクトの経費で来学した研究者による講演会は, すべて公開で行った. また, 第 1 回セミナーの際には, セミナー開催の前日に, 第 2 回のセミナーを開催するヘルワン大学のあるエジプトをフィーチャーしたエジプシャンデイとして, 学生一般市民も参加できる講演会や交流会を行った. また, エジプトのヘルワン大学で開催した第 2 回セミナーは, エジプト高等教育省の協力もあり, 日本エジプト科学技術協力年の一事業として開催された. この際にもジャパンデーを開催し, 日本の文化交流に貢献した. 8-5 今後の課題問題点今年度はプロジェクト初年度であり, 大学間の連携や交流体制を構築することはできたものの, 共同研究を進めることについては, まだ, お互いの研究の詳細を知る段階にあり, 十分な体制づくりができなかった. 共同研究等の芽はできつつあるものの, これまでから行ってきている共同研究を除き, 実質的な成果が出るには時間がかかると思われる. この点については, より密接な連携を図るとともに, 積極的な相互訪問により研究テーマを設定し, その課題を克服していくつもりである. 8-6 本研究交流事業により発表された論文平成 19 年度論文総数 1 本うち相手国参加研究者との共著 1 本うち本事業が JSPS の出資によることが明記されているもの 0 本 ( 論文リストを別に添付してください ) 7

8 9. 平成 19 年度における総交流人数人日数 9-1 相手国との交流実績 ( 単位 : 人 / 人日 ) 派遣先中華人民日本大韓民国派遣元共和国ベトナム社会エジプトア主義共和国ラブ共和国日本実施計画 1/4 1/7 2/14 4/25 実績 1/8 3/21 4/29 中華人民共実施計画 4/23 3/21 7/44 和国実績 4/27 2/18 6/45 大韓民国実施計画 2/12 1/7 3/19 実績 2/11 1/9 3/20 ベトナム社会実施計画 1/7 1/7 2/14 主義共和国実績 1/7 1/8 2/15 エジプトア実施計画 1/7 1/7 ラブ共和国実績 1/7 1/7 合計実施計画 8/49 1/4 1/7 7/49 17/109 実績 8/52 1/8 7/56 16/116 合計各国別に研究者交流共同研究セミナーにて交流した人数人日数を記載してください ( なお記入の仕方の詳細については記入上の注意を参考にしてください ) 9-2 国内での交流実績実施計画実績 0 / 0 ( 人 / 人日 ) 0 / 0 ( 人 / 人日 ) 8

趣旨等を記載した書類４

趣旨等を記載した書類４監修発行日価格体裁 ISBN コード C コード商品コード木村良晴, 小原仁実 ( 京都工芸繊維大学 ) 2008 年 12 月 68,250 円 ( 本体 65,000 円 + 税 5%) B5 判,289 ページ 978-4-7813-0061-0 C3058 T0647 目次序論ホワイトバイオテクノロジー ( 小原仁実 ) 第 1 編ホワイトバイオテクノロジーの産業化第 2 章ホワイトバイオテクノロジーの実用化戦略