公表データの取扱いについて改定令和元年 7 月 8 日環境省では PM2.5モニタリング体制の強化を目的に大学や地方自治体の協力を得て平成 29 年 4 月より毎時間の PM2.5 成分の連続測定を行う機器 ( 以下自動測定機という ) を全国 10ヵ所に設置し測定を行っていますこ

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えのうえや
4 years ago
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1 公表データの取扱いについて改定令和元年 7 月 8 日環境省では PM2.5モニタリング体制の強化を目的に大学や地方自治体の協力を得て平成 29 年 4 月より毎時間の PM2.5 成分の連続測定を行う機器 ( 以下自動測定機という ) を全国 1ヵ所に設置し測定を行っていますこれにより国内の発生源や大陸からの越境汚染による影響等を詳細かつ迅速に把握することが可能となり PM2.5 対策に貢献することが期待されますここでは自動測定機の概要とデータの取扱いについて解説します 1. 測定局について測定局の箇所は図 -1 及び表 -1 のとおりです図 -1 測定局の箇所 pg. 1

2 表 -1 測定局の所在及び地点の概要地図の名称測定局名測定局所在地札幌環境科学センター ( 国設札幌酸性雨測定所 ) 北海道札幌市北区北 19 条西 12 丁目同一地点の気象データ風向雨量温湿度日射量風速 - - 巻国設新潟巻酸性雨測定所新潟県新潟市西蒲区越前浜字向谷地 5876 番地 2 箟岳国設箟岳大気環境測定所宮城県遠田郡涌谷町小塚字桜清水東京科学技術館 ( 国設東京 ( 北の丸 )) 東京都千代田区北の丸公園 2 番 1 号東京都環境科学研究所東京都江東区新砂名古屋国設名古屋大気測定所愛知県名古屋市千種区鹿子殿 21 番 1 号大阪国設大阪大気測定所大阪府大阪市中央区大手前 4 丁目赤穂赤穂市役所兵庫県赤穂市加里屋 81 番地隠岐国設隠岐酸性雨測定所島根県隠岐郡隠岐の島町北方福浦 17 五島国設五島酸性雨測定所長崎県五島市玉之浦町大宝郷字ヅンナン辻 1148 番 - - 福岡福岡大学福岡県福岡市城南区七隈 8 丁目 pg. 2

3 2. 各測定局に設置されている自動測定機について各測定局に設置されている自動測定機の種類と設置箇所は図 -2 及び表 -2 のとおりです PX-375 PX-375 URG9D APSA-37 APNA-37 APC-71 PX-375 東京 ( 北の丸 ) 東京 ( 都環研 )PX-375 図 -2 各測定局に設置されている自動測定機の種類と設置箇所表 -2 各測定局に設置されている自動測定機地図の名称札幌測定局名環境科学センター ( 国設札幌酸性雨測定所 ) 自動測定機 PX-375 URG9D APSA-37 APNA-37 APC-71 ロート地上高 (m) ( 屋上 ) 巻国設新潟巻酸性雨測定所地上箟岳国設箟岳大気環境測定所 ( 屋上 ) 東京科学技術館 ( 国設東京 ( 北の丸 )) ( 屋上 ) 東京都環境科学研究所 ( 屋上 ) 名古屋国設名古屋大気測定所 ( 屋上 ) 大阪国設大阪大気測定所 ( 屋上 ) 赤穂赤穂市役所地上隠岐国設隠岐酸性雨測定所地上五島国設五島酸性雨測定所地上福岡福岡大学 3( 屋上 ) URG9D APSA-37 APNA-37 は地上 4 階に設置 pg. 3

4 3. 自動測定機について設置された自動測定機 (6 機種 ) の概要は下記のとおりです大気エアロゾル化学成分連続自動分析装置機種名製造元紀本電子工業株式会社測定項目測定項目ファイル項目名単位 PM2.5 濃度 1 PM2.5 μg/m 3 微小粒子状物質濃度 PMf μg/m 3 粗大粒子状物質濃度 PMc μg/m 3 [PMf+PMc] 濃度 PM1 μg/m 3 OBC 濃度 (PMfのみ) 2 OBC μg/m 3 PMfの硝酸イオン濃度 fno3 μg/m 3 PMfの水溶性有機化合物濃度 3 fwsoc-abs 4 μgc/m 3 PMfの酸性度 fh+ nmol/m 3 PMfの硫酸イオン濃度 fso4 μg/m 3 PMcの硝酸イオン濃度 cno3 μg/m 3 PMcの水溶性有機化合物濃度 3 cwsoc-abs μgc/m 3 PMc の酸性度 ch+ nmol/m 3 PMc の硫酸イオン濃度 cso4 μg/m 3 写真 1 スマートカルクによる演算 2 ここでは光学的元素状炭素のこと 3 マレイン酸として測定 4 absは測定原理が吸光光度法であることを示す測定原理測定項目ファイル項目名測定原理 PM2.5 濃度 [PMf+PMc] 濃度 PM2.5 PM1 β 線吸収法 ( 分級器は PM2.5 バーチャルインパクタを使用 ) OBC 濃度 OBC 近赤外散乱法 PMfの硝酸イオン濃度 fno3 PMcの硝酸イオン濃度 cno3 紫外吸光光度法 (2nm 付近 ) PMfの水溶性有機化合物濃度 fwsoc-abs PMcの水溶性有機化合物濃度 cwsoc-abs 紫外吸光光度法 (25nm 付近 ) PMfの酸性度 fh+ PMcの酸性度 ch+ ph 指示薬を用いた吸光光度法 PMfの硫酸イオン濃度 fso4 PMcの硫酸イオン濃度 cso4 光散乱検出器を用いた比濁法大気採取流量 16.7 L/min pg. 4

PM2.5 自動成分分析装置機種名 PX-375 製造元堀場製作所株式会社測定項目測定項目ファイル項目名単位積算値 Mass μg 瞬時質量濃度値 Conc μg/m 3 チタン Ti μg/m 3 バナジウム V μg/m 3 クロム Cr μg/m 3 マンガン Mn μg/m 3 鉄 Fe μg/m 3 ニッケル Ni μg/m 3 銅 Cu μg/m 3 亜鉛 Zn μg/m 3

5 PM2.5 自動成分分析装置機種名 PX-375 製造元堀場製作所株式会社測定項目測定項目ファイル項目名単位積算値 Mass μg 瞬時質量濃度値 Conc μg/m 3 チタン Ti μg/m 3 バナジウム V μg/m 3 クロム Cr μg/m 3 マンガン Mn μg/m 3 鉄 Fe μg/m 3 ニッケル Ni μg/m 3 銅 Cu μg/m 3 亜鉛 Zn μg/m 3 砒素 As μg/m 3 鉛 Pb μg/m 3 PX-375 写真堀場製作所 HP よりアルミニウム Al μg/m 3 ケイ素 Si μg/m 3 硫黄 S μg/m 3 カリウム K μg/m 3 カルシウム Ca μg/m 3 測定原理積算値瞬時質量濃度値測定項目ファイル項目名測定原理 Mass Conc β 線吸収法 ( 分級器は FRM インパクタ方式及び FEM-VSCC サイクロン方式を使用 ) 金属成分 Ti ~ Ca エネルギー分散型蛍光 X 線分析法大気採取流量 16.7 L/min pg. 5

測定項目ファイル項目名単位粒子状成分カルシウムイオン Ca2+(p) μg/m 3 ガス状成分空気中イオンモニター機種名 URG9D 製造元 URG 社 ( 米国 ) 測定項目硫酸イオン SO42-(p) μg/m 3 ナトリウムイオン Na+(p) μg/m 3 アンモニウムイオン NH4+(p) μg/m 3 塩化物イオン Cl- (p) μg/m 3 硝酸イオン NO3- (p)

6 測定項目ファイル項目名単位粒子状成分カルシウムイオン Ca2+(p) μg/m 3 ガス状成分空気中イオンモニター機種名 URG9D 製造元 URG 社 ( 米国 ) 測定項目硫酸イオン SO42-(p) μg/m 3 ナトリウムイオン Na+(p) μg/m 3 アンモニウムイオン NH4+(p) μg/m 3 塩化物イオン Cl- (p) μg/m 3 硝酸イオン NO3- (p) μg/m 3 カリウムイオン K+(p) μg/m 3 マグネシウムイオン Mg2+(p) μg/m 3 塩化水素 HCl(g) μg/m 3 硝酸 NO3(g) μg/m 3 二酸化硫黄 SO2(g) μg/m 3 アンモニア NH3(g) μg/m 3 URG9D 写真装置マニュアルより ( 測定機からの出力データ ) ( / ) にて算出測定原理測定項目ファイル項目名測定原理粒子状成分ガス状成分 ***(p) ***(g) 拡散デニューダを通し粒子状成分とガス状成分に分けてイオンクロマトグラフにより測定大気採取流量 3. L/min pg. 6

7 硫黄酸化物 (SO2) 濃度測定装置機種名 APSA-37 製造元堀場製作所株式会社測定項目測定項目ファイル項目名単位二酸化硫黄 SO2 ppm 測定原理測定項目ファイル項目名測定原理二酸化硫黄 SO2 紫外線蛍光法 APSA-37 写真堀場製作所 HP より大気採取流量.7 L/min 窒素酸化物 (NOX) 濃度測定装置機種名 APNA-37 製造元堀場製作所株式会社測定項目測定項目ファイル項目名単位一酸化窒素 NO ppm 二酸化窒素 NO2 ppm 窒素酸化物 NOx ppm 測定原理一酸化窒素二酸化窒素窒素酸化物測定項目ファイル項目名測定原理 NO NO2 NOx クロスモデュレーション方式化学発光法 APNA-37 写真堀場製作所 HP より大気採取流量.8 L/min pg. 7

8 有機エアロゾル自動計測器機種名 APC-71 製造元紀本電子工業株式会社測定項目測定項目ファイル項目名単位有機炭素 OC-op μgc/m 3 元素状炭素 EC-op μgc/m 3 op は近赤外線と紫外線の減衰を用いた測定法であることを示す測定原理測定項目ファイル項目名測定原理有機炭素元素状炭素 OC-op EC-op 近赤外線と紫外線の透過減衰と反射減衰により測定 APC-71 写真大気採取流量 16.7 L/min pg. 8

9 4. データの見方 4-1. フラグについてフラグはユーザーにデータ削除の通知及び注意を促すことを目的に付与していますデータ利用の際にはこのフラグ内容を確認していただき取扱に留意してください ~ 自動測定機における測定精度の評価について ~ 今回測定に使用している自動測定機については公表に先立ち専門家を交えて測定結果の評価を行っております ( 平成 29 年度微小粒子状物質 (PM 2.5) 成分自動測定結果の評価検討会以下検討会 ) 評価方法として毎年度全国で実施されている PM2.5 成分測定結果 ( 以下成分測定結果という ) において同一地点もしくは近隣の測定地点の結果を用いその濃度変化及び濃度レベルの検証を行いました平成 29 年度のデータについての検証は 4~7 月の測定データについて同年度の春季夏期の成分測定結果との比較を行っておりそれに基づきフラグの設定付与を行っています測定精度の評価につきましてはより精度の高い値を提供できるよう今後も随時検証を行っていくこととしています ~ フラグ付与の考え方 ~ Ⅰ 群メンテナンス校正明らかな外れ値についてデータを削除したことを示すフラグ Ⅱ 群データとして出力しているがその値の使用に関しては注意を要することを示すフラグ主に成分測定結果との比較より濃度レベルに注意が必要な成分高濃度やマイナス濃度の外れ値等が該当します外れ値の算出方法高濃度外れ値 Ⅰ 群フラグが付与された以外のデータから平均値 (Ave.) 及び標準偏差 (σ) の算出し判断基準 Ave.+5σ を設定 Ave.+5σ 以上の数値を高濃度外れ値としていますマイナス外れ値測定原理に基づく誤差によりマイナス値が出現することがありますがこの値が異常に低い場合はマイナス外れ値とします判断基準の算出には Ⅰ 群フラグが付与された以外のデータのうちマイナス値のみを対象として平均値 (nave.) 及び標準偏差 (nσ) を算出しマイナス外れ値の判断基準 nave.-3nσ を設定 nave.-3nσ 以下の数値をマイナス外れ値としています pg. 9

10 ~ フラグ種類 ~ Ⅰ 群フラグ内容フラグ付与の説明 E 測定エラー機器エラー停電等の理由により欠測扱いとしたことを意味します M 機器メンテナンスこのフラグの入った時間は機器のメンテナンス中であったことを意味します C 機器校正このフラグの入った時間は機器の校正を実施していたことを意味します A ACSA-H + の外れ値において H + が測定範囲外であったことを意味します S SO 2-4 の感度低下において ACSA-SO4 2- の span 値と zero 値の差が 2 以下であったことを意味します SS SO 2-4 の補正値計算不能において ACSA-SO4 2- の span 値と zero 値の 5 日間移動平均が計算できなかったことを意味します F 測定精度の確認が不十分このフラグの入った成分は成分測定結果との比較において濃度変化濃度レベルともに相関がみられなかったことを意味します平成 29 年度 4~7 月の測定結果のうち下記の測定成分については全てにこのフラグが付与されデータが削除されています PX-375 の V PX-375 の Cr PX-375 の Cu PX-375 の As Ⅱ 群フラグ内容フラグ付与の説明 H 高濃度外れ値解析の結果高濃度外れ値であると判断されたことを意味します L マイナス外れ値解析の結果マイナス外れ値であると判断されたことを意味します D 取扱注意 ( 濃度レベルが低い ) B 取扱注意 ( 濃度レベルが高い ) このフラグの入った成分は成分測定結果との比較において濃度変化の相関は良好であったものの自動測定機から得られる値については濃度レベルが低い可能性があるため取扱に注意が必要であることを意味します平成 29 年度 4~7 月の測定結果のうち下記の測定成分については全ての測定値にこのフラグが付与されていますの OBC APC-71 の EC PX-375 の Ti PX-375 の Mn PX-375 の K このフラグの入った成分は成分測定結果との比較において濃度変化の相関は良好であったものの自動測定機から得られる値については濃度レベルが高い可能性があるため取扱に注意が必要であることを意味します平成 29 年度 4 月 ~7 月の測定結果のうち下記の測定成分については全ての測定値にこのフラグが付与されています PX-375 の Al PX-375 の Si PX-375 の S G1 流量異常 URG9D において流量異常があったが補正の必要がないことを意味します G2 流量異常 URG9D において流量異常があり値を 1.5 倍に補正したことを意味します K K + Na + のコンタミ URG9D において K + Na + のコンタミネーションが発生していることを意味します pg. 1

11 今回のデータ公表にあたりフラグ D 及びフラグ B については専門家を交えた検討会にてフラグを付与することが妥当であると判断された成分について付与されていますその判断は別途行われたフィルタ採取試料の成分測定結果との比較により行いました下記にその比較結果の一部を示しますフラグ D 及びフラグ B は濃度変化の相関は概ね良好であったものの濃度レベルに差異が生じた成分ですがその程度については下記の資料を参考にしていただき使用につきましては十分ご注意願いますフラグ D の OBC 国設五島における成分測定結果との比較 1.2 成分分析結果との比較平成 29 年度成分分析調査結果 (EC) 測定結果 (OBC).8.4 5/1 5/23 7/2 8/2 測定結果 (OBC) 比較相関 (μg/m3) y =.5194x R² = 春季夏季 -.4 平成 29 年度成分分析調査結果 (EC) APC-71 の EC 福岡大学における成分測定結果との比較成分測定調査は福岡県保健環境研究所で実施成分分析結果との比較平成 29 年度成分分析調査結果 (EC) APC-71 測定結果 (EC) APC-71 測定結果 (EC) 比較相関 (μg/m3) y =.1929x R² = /9 5/22 7/2 8/2 春季夏季 PX-375 の Ti 国設五島における成分測定結果との比較平成 29 年度成分分析調査結果 (EC).4 成分分析結果との比較.4 比較相関 (μg/m3) 平成 29 年度成分分析調査結果 (Ti) PX-375 測定結果 (Ti) PX-375 測定結果 (Ti) y =.4529x -.9 R² = /1 5/23 7/2 8/2 春季夏季平成 29 年度成分分析調査結果 (Ti) pg. 11

12 PX-375 の Mn 国設五島における成分測定結果との比較成分分析結果との比較平成 29 年度成分分析調査結果 (Mn) PX-375 測定結果 (Mn) PX-375 測定結果 (Mn) 比較相関 (μg/m3) y =.762x -.7 R² = /1 5/23 7/2 8/2 春季夏季 PX-375 の K 国設五島における成分測定結果との比較平成 29 年度成分分析調査結果 (Mn) 成分分析結果との比較.2 比較相関 (μg/m3) 平成 29 年度成分分析調査結果 (K+) PX-375 測定結果 (K) PX-375 測定結果 (K) y =.9354x -.33 R² =.652 5/1 5/23 7/2 8/2 春季夏季平成 29 年度成分分析調査結果 (K+) pg. 12

13 フラグ B PX-375 の Al 国設五島における成分測定結果との比較成分分析結果との比較 1 1 比較相関 (μg/m3) 平成 29 年度成分分析調査結果 (Al) PX-375 測定結果 (Al) 5/1 5/23 7/2 8/2 春季夏季 PX-375 測定結果 (Al) y = x R² = 平成 29 年度成分分析調査結果 (Al) PX-375 の Si 国設五島における成分測定結果との比較成分分析結果との比較 2 2 比較相関 (μg/m3) 平成 29 年度成分分析調査結果 (Si) PX-375 測定結果 (Si) 5/1 5/23 7/2 8/2 春季夏季 PX-375 測定結果 (Si) y = x R² = 平成 29 年度成分分析調査結果 (Si) PX-375 の S( SO4 に換算 ) 国設五島における成分測定結果との比較成分分析結果との比較 3 25 平成 29 年度成分分析調査結果 (SO4) 2 PX-375 測定結果 (S SO4に換算) /1 春季 5/23 7/2 夏季 8/2 PX-375 測定結果 (S SO4 に換算 ) 比較相関 (μg/m3) y = 1.661x R² = 平成 29 年度成分分析調査結果 (SO4) pg. 13

14 4-2. の SO4 2- 濃度の補正についてでは毎日 23 時にゼロ濃度の抽出液測定 (ZERO 液 ) 及び一定濃度の標準液 (SPAN 液 ) を自動的に測定しています理論上両液の濃度差は一定となりますが実際の測定においてはある程度の変動が生じますまた時間の経過とともに徐々に濃度差は拡大する傾向にありますそこでの SO 2-4 濃度については直近の前後 2 日間と当日の計 5 日間のデータを基にメーカー提供の補正式により濃度補正を行っています補正後の数値については専門家及びメーカーを交えた検討会にて成分測定結果との比較検証を行っており補正を施すことで成分測定結果との相関がより向上することを確認していますにおける SO 4 2- 濃度の補正式 ( 提供 : 紀本電子工業株式会社 ) 1 fso 4(nmol/m 3 ) の補正式 fso (I I) ZeroSO (I I) SpanSO (I I) ZeroSO (I I) tflow セル定数 2 cso 4(nmol/m 3 ) の補正式 cso (I I) ZeroSO (I I) SpanSO (I I) ZeroSO (I I) 5 1 tflow セル定数 fso 黒字 :1 時間値のカウント桃色 : 前後 5 日移動平均のカウント当日の Span のカウント値と Zero のカウント値の差が 2 以下の場合当日の補正計算は行なわずフラグ S としてデータを削除している fso4(i-i):pmf の硫酸イオンの散乱光カウント値 cso4(i-i):pmc の硫酸イオンの散乱光カウント値 ZeroSO4(I-I): 校正時の抽出液の散乱光カウント値 SpanSO4(I-I): 校正時の標準液添加後の散乱光カウント値 5(μmol/ml): 校正時の標準液濃度 (16.7/15.4):PMf の流量の補正値 (1.3/16.7):PMc の流量の補正値 tflow: ポンプ吸引開始から終了までの積算流量 (m 3 ) セル定数 : セルの容量を補正するための係数 pg. 14

15 5. 各自動測定機の公表ファイルの構成ファイルは地点自動測定機毎に 1 ヵ月単位の csv ファイル形式となっています自動測定機と表示項目及びその単位は以下のとおりですファイル名 ***_YYYYMM_.csv(*** は地点名 ) pg. 15 作成日 :218/5/31 No. 地点年月日時 PM25 PM25 PMf PMf PMc PMc PM1 PM1 OBC OBC fno3 fno3 1 札幌 D S S 1 札幌 D S S 1 札幌 D S S 1 札幌 D S S 1 札幌 D S S 1 札幌 D S S 1 札幌 D S S 1 札幌 D S S 1 札幌 D S S 1 札幌 D S S 1 札幌 D S S 1 札幌 D S S 1 札幌 D S S 1 札幌 D S S 1 札幌 D S S 1 札幌 D S S fwsoc (ugc/m3) fwsoc fh+ (nmol/m3) fh+ fso4 fso4 cno3 cno3 cwsoc (ugc/m3) cwsoc ch+ (nmol/m3) ch+ cso4 cso4 備考 PX-375 ファイル名 ***_YYYYMM_PX-375.csv(*** は地点名 ) 作成日 :218/5/29 No. 地点年月日時 Mass Mass Conc Conc Ti Ti V V Cr Cr Mn Mn Fe Fe Ni Ni Cu Cu Zn Zn As As Pb Pb Al Al Si Si S S K K Ca 3 五島 D F F D F.15 F B B B D 3 五島 D F F D.7.51 F.128 F B.1878 B B D 3 五島 D F F.19 D.861 F.34 F.3511 B.1339 B B D.63 3 五島 D F F.44 D.574 F.139 F B B B D 3 五島 D F F D.949 F.15 F B.115 B B D 3 五島 D F F D F.23 F B B B D 3 五島 D F F D F.129 F B B B D 五島 D F F D F.271 F B B B D 五島 D F F D F.288 F.8297 B.173 B B D 五島 D F F.28 D F.377 F B.15 B B D 3 五島 D F F.113 D.61 F.55 F B B B D 3 五島 D F F D F.1161 F B.1778 B B.3155 D 五島 D F F.6 D F.2245 F B B B.1313 D 五島 D F F.77 D F.178 F B B B.3263 D 五島 D F F D F.1726 F B B B.6876 D 五島 D F F D F.1478 F B B B.3712 D.794 Ca 備考

16 pg. 16 URG9D ファイル名 ***_YYYYMM_URG9D.csv(*** は地点名 ) 作成日 :218/5/29 No. 地点年月日時 Cl- (p) Cl- (p) NO3- (p) NO3- (p) SO42- (p) SO42- (p) Na+ (p) Na+ NH4+ (p) NH4+ (p) K+ (p) K+ (p) Mg2+ (p) Mg2+ (p) Ca2+ (p) Ca2+ (p) HCl (g) HCl (g) HNO3 (g) HNO3 (g) SO2 (g) SO2 (g) NH3 (g) NH3 (g) (p) 1 福岡 K n.a. K n.a. n.a 福岡 K K n.a. n.a 福岡 n.a K n.a. K n.a. n.a 福岡 n.a K K n.a. n.a 福岡 K n.a. K n.a. n.a 福岡 K K n.a. n.a 福岡 n.a K n.a. K n.a. n.a 福岡 K n.a. K n.a. n.a 福岡 K K n.a. n.a 福岡 K K n.a. n.a 福岡 K K n.a. n.a 福岡 K K n.a. n.a 福岡 n.a K n.a. K n.a. n.a 福岡 K K n.a. n.a 福岡 K K n.a. n.a n.a 福岡 M M M M M M M M M M M M 1 福岡 M M M M M M M M M M M M SO2(g):( 測定機からの出力結果 ) ( / ) にて算出 APSA-37 APNA-37 ファイル名 ***_YYYYMM_APSA-37.csv(*** は地点名 ) ファイル名 ***_YYYYMM_APNA-37.csv (*** は地点名 ) 備考作成日 :218/5/29 SO2 SO2 No. 地点年月日時 (ppm) 1 福岡福岡福岡福岡福岡福岡福岡福岡福岡備考作成日 :218/5/29 No. 地点年月日時 NO (ppm) NO NO2 (ppm) NO2 Nox (ppm) 1 福岡福岡福岡福岡福岡福岡福岡福岡 M Nox 備考

17 APC-71 ファイル名 ***_YYYYMM_APC-71.csv(*** は地点名 ) pg. 17 作成日 :218/5/29 No. 地点年月日時 OC OC EC EC (ugc/m3) (ugc/m3) 1 福岡 D 1 福岡 D 1 福岡 D 1 福岡 D 1 福岡 D 1 福岡 D 1 福岡 D 1 福岡 D 1 福岡 D 備考ファイル構成基本的に公表ファイル名称は測定局名 _ 測定年月 _ 測定機名.csv の形式で保存されています

3. 調査結果 (1)PM2.5, 黄砂の状況調査期間中の一般環境大気測定局 5 局の PM2.5 濃度 ( 日平均値 ) の平均値を図 1 に示す平成 26 年度は 9.9~49.9μg/m 3 ( 平均値 28.4μg/m 3 ), 平成 27 年度は 11.6~32.4μg/m 3 ( 平均

3. 調査結果 (1)PM2.5, 黄砂の状況調査期間中の一般環境大気測定局 5 局の PM2.5 濃度 ( 日平均値 ) の平均値を図 1 に示す平成 26 年度は 9.9~49.9μg/m 3 ( 平均値 28.4μg/m 3 ), 平成 27 年度は 11.6~32.4μg/m 3 ( 平均 PM2.5 黄砂に関する健康影響調査について 1. はじめに福岡市黄砂影響検討委員会の意見を受け, 微小粒子状物質 ( 以下 PM2.5 という ) 黄砂等を含む大気汚染物質と小児の日々の症状との関連について, 平成 25~27 年度の 3 年間で調査を実施した小児全体を対象に個別の健康状態や生活環境を考慮せずに PM2.5 が単位濃度 (10μg/m 3 ) 上昇した場合の影響を解析した結果,