33 膀胱異物の三例豊田精一今井克忠 dl はじめに GPT 膀胱異物の症例は日常臨床で稀なものではなく今日まで多数の文献的報告がなされている我々も約2年間に 3例の膀胱異物の症例を経験したので若1の文献的考察を加えて報告する Cr lo O 91mg dl 尿酸6 0mg dl u L

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ためひとえんの
4 years ago
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33 膀胱異物の三例豊田精一今井克忠 dl はじめに膀胱異物の症例は日常臨床で稀なものではなく今日まで多数の文献的報告がなされている我々も約2年間に 3例の膀胱異物の症例を経験したので若1の文献的考察を加えて報告する lo O 91尿酸6 0 L K3 7 lo 6 Cl 102 396 Ca l7 l42 8 8 meq P 3 3mg dl 膀胱鏡検査では

1 33 膀胱異物の三例豊田精一今井克忠 dl はじめに膀胱異物の症例は日常臨床で稀なものではなく今日まで多数の文献的報告がなされている我々も約2年間に 3例の膀胱異物の症例を経験したので若1の文献的考察を加えて報告する lo O 91尿酸6 0 L K3 7 lo 6 Cl Ca l7 l meq P 3 3mg dl 膀胱鏡検査では膀胱内に結石の付着をみるビニール線がコイル状になって認められ膀胱粘膜 σ は全体に発赤していた症手術所見全身麻酔下に載石位とし膀胱高位症例1 高博 16才男子学生切開術にて異物を摘出した異物は長さ90cmのビニール線で結石の付着を認めた図1右術現病歴中学3年の時に自慰の目的で尿道より後2週目には尿検査も著明に改善し経過良好にビニール線を挿入し時々血尿がみられまた痛みて退院したもあったがそのまま放置していた挿入より約2 症例2 大つの 35才主婦年後血尿が強くなり頻尿も出現したため当科を受診した膀胱部単純撮影で膀胱部にコイル状の異物を認めたため図1左手術目的で入院した現症体温36 6 脈拍74 分整血圧134 80mm Hg 局所所見として仮性包茎を認める以外に特に異常を認めない什 1 諸検査成績尿検査 WBC 什 1 も出現したため某医を受診し挿入より約30時間後当科を受診した現症体温3Z5 脈拍90 分整血圧124 OBR 十 76mmHg 腹部は平坦軟であるが下腹部に圧痛円柱一蛋白尿培養でE coli 105 m1 を認めた局所所見では特に異常を認めなかった l6 3 現病歴夫が性戯の目的で妻の尿道から体温計を挿入したその後抜去できなくなり下腹部痛 6500 mm3 g dl mg 諸検査成績尿検査十 l扁平e皮廿 1 WBC 細菌蛋白一糖一ケトン体料 OBR 廿 104 mm3 358 K mm d1 14 lo 血小板 CI O l44 lo9 meq L 膀胱部単純撮影で膀胱部に一致して体温計を認め図2左膀胱鏡検査では体温計は水銀部が膀胱三角部にあり反対側は膀胱底部の膀胱壁に図1 刺入していた図2右手術所見腰麻下に患者を載石位としまず膀仙台市立病院泌尿器科胱内に水を注入し膀胱を十分に膨らませ先端を

34 図2 図4 の漏出が認められなくなり図4右膀胱鏡検査でも体温計が刺入していたところは自然修復されていたド腹部の圧痛も消失し尿検査も正常化し経過良好にて退院した症例3 幕君 57才主婦戴現病歴昭和55年5月より頻尿あり某医で膀胱炎の診断のもとに治療をうけた同年9月に下腹部痛及び血尿が増強したため 10月13日当科を紹介された現症体温36 4 脈拍78

2 34 図2 図4 の漏出が認められなくなり図4右膀胱鏡検査でも体温計が刺入していたところは自然修復されていたド腹部の圧痛も消失し尿検査も正常化し経過良好にて退院した症例3 幕君 57才主婦戴現病歴昭和55年5月より頻尿あり某医で膀胱炎の診断のもとに治療をうけた同年9月に下腹部痛及び血尿が増強したため 10月13日当科を紹介された現症体温36 4 脈拍78 分整血圧 mmHg 下腹部に軽度の圧痛を認め局所所見として尿道カルンケルを認めた諸検査成績尿検査 X 一一一 1 一一 104 mm3 12 O 13 テP一ル Nelaton 5号で被った直ペアン鉗子図3下を用いて体温計の水銀部を保持しながら直視下経尿道的に体温計を摘出した摘出した体温計は11 i摘出後直ちに膀胱内を観察すると体温計が刺図4左下膀胱造影にて造影剤の膀胱外への漏出を認めた図4左上 Foley WBC OBR 蛋白 mm g dl 236 Ca TG mg d1 14 P 血小板28 4 O K 総コレス尿酸3 O Cl 104 CRP 一膀胱部単純撮影では特に異常を認めなかったが膀胱鏡検査を施行したところ膀胱底部に膀 cmで38 2 を示していた図3上入していた部位が穿通し升糖一 491 図3 杵 1 1細菌一 1 胱外から圧迫された隆起性病変を認めその一部から膿性壊死物質の漏出と出血がみられた図 5 catheterを膀胱に留置し経過観察を行静脈性腎孟造影では異常陰影尿管の拡張走なったところ術後10日目には膀胱造影で造影剤行異常を認めず骨盤動脈撮影でも腫瘍血管

36 案考かぶせたペアン鉗子を用い直視下に体温計を摘出し得た例を報告している他にも各種鉗子や膀胱異物は日常臨床において稀なものではな Resectoscopeを用いLoopで摘除したもの尿道く今日まで多数の報告を認め本邦では1897年拡張後指を挿入して摘除したものなどが報告され内山が最初に報告して以来北山らが1962年までている

4 36 案考かぶせたペアン鉗子を用い直視下に体温計を摘出し得た例を報告している他にも各種鉗子や膀胱異物は日常臨床において稀なものではな Resectoscopeを用いLoopで摘除したもの尿道く今日まで多数の報告を認め本邦では1897年拡張後指を挿入して摘除したものなどが報告され内山が最初に報告して以来北山らが1962年までている今回我々もNelatonを被せたペアン鉗子の691例1 についてまた済らが1977年までのを直視型レンズの脇から膀胱に挿入することによ ll83例2 について統計的観察を行なっている済り経尿道的に摘出することができた症例3はら2 によれぽ男女比は714例対426例で1 6 1 消化管透視検査婦人科的検査では異常を認めな年令分布ぱ男女共に21 30才に頻発し全体のかったが膀胱鏡所見より2次性膀胱腫瘍を否定 31 9 を占め次いで男子は11 20才に女子でできず手術に至った例である下痢下血発熱は31 40才に多くみられているまた異物の種などの症状9 はみられなかったが患者が数ヵ月類では絹糸類体温計ビニール線などが増加し前に硬くて長い魚の骨を飲みこんだ記憶がありロウ類ゴム製品は減少している異物の侵入経原因不明の腹痛があったことまた魚骨による結路は経尿道的と経膀胱的に大きく分けられるが腸膀胱痩の報告1 もあり手術所見で大網が異物経尿道的に入ったものは56 9 でそのうち76 のある膀胱部に付着していたことから推測ではが性戯によるものである経膀胱的に入ったものあるが魚骨が消化管を穿孔して腹腔内に出た後は28 2 でそのうち既往手術によるものが78 1 膀胱壁に刺入し症状の発現をみたものと考えらと多く皮様嚢腫刺杭創によるものも比較的れた尚この骨は形態学的に硬骨魚類カサゴ多い既往手術によるものでは産婦人科手術に科に属する魚骨であった起因するものが54 3 と最も多く泌尿器科の手おわりに術によるものがそれに次いでいる2 また整形外科手術後にキルシュナー鋼線が膀胱内に穿通した 16才男子で自慰でビニール線を挿入後約2年例3 また経膣的に挿入された異物が膀胱に出た間放置し血尿及び頻尿が増強し膀胱高位切開例3 及び腎摘出術の際に後腹膜に遺残されたと術で異物を摘出した例 35才主婦で経尿道的に思われるガーゼが術後6年目に膀胱異物として経尿道的に摘出された例5 なども報告されてい挿入された体温計を経尿道的に除去し得た例及び57才主婦で2次性膀胱腫瘍を否定できず手術るこれら異物に対する除去方法は観血的方法とを施行したところ摘出した標本の中から魚骨が非観血的方法に大別されるが観血的方法として 3本採取された例の3例を報告するとともに若は高位切開術会陰切開術開腹術など非観血干の考察を加えた的方法としては経尿道的除去異物溶解法尿道拡張法などが行なわれている稿を終えるにあたり魚骨の同定を行なって下さいまし今回我々が経験した症例1及び2は性戯により経尿道的に挿入されたものであり症例1はビニール線に結石の付着もみられ長い間尿路感染た東北大学農学部水産増殖学助教授菅原義雄先生に深謝致します尚本論文の要旨は第186回日本泌尿器科学会東北地方会で報告した温計が膀胱底部の膀胱壁に刺入していた例であるが体温計の様に適度の長さと硬さを持つものは腹腔内穿通の危険性がある大矢8 は体温計に限った本邦52例の異物症例をまとめて従来膀胱高位切開術による摘出法が多いことを指摘しているが一方彼は局麻下にペソローズドレーンを 1 北山太一吉田献文症の原因となっていたと考えられる症例2は体修田中正躬他膀胱及び尿道異物症例泌尿紀要済昭道佐々木信之永田の7例泌 31 均他膀胱内異物本邦報告例1183例の統計的観察臨

BMP7MS08_693.pdf

BMP7MS08_693.pdf 106 第IX章写真 1 胆囊捻転症症例 1 重症胆囊炎) ａｂｃｄａ. 術中写真 1 ｂ. 術中写真 2 ｃ. 腹部超音波検査ｄ. 浮遊胆囊 Gross の分類写真 2 胆囊捻転症症例 2 重症胆囊炎) ａｂｃａ. CT 胆囊壁の肥厚と造影不良(A) 胆囊周囲液体貯留(B) ｂ. MRI T 2強調像における pericholecystic high signal 矢印