米国の航空機器 部品に関する 輸出マーケティング調査 ( サンフランシスコ発 ) 2012 年 3 月 日本貿易振興機構 ( ジェトロ )

Transcription

1 米国の航空機器 部品に関する 輸出マーケティング調査 ( サンフランシスコ発 ) 2012 年 3 月 日本貿易振興機構 ( ジェトロ )

2 本報告書に関する問い合わせ先 : 日本貿易振興機構 ( ジェトロ ) 機械 環境産業部機械 環境産業企画課 東京都港区赤坂 TEL: TNA-Cdr@jetro.go.jp 免責条項 ジェトロは 本報告書の記載内容に関して生じた直接的 間接的 あるいは懲罰的損害および利益の喪失については 一切の責任を負いません これは たとえジェトロがかかる損害の可能性を知らされていても同様とします JETRO 2012 本報告書の無断転載を禁ずる

3 目次 はじめに 航空宇宙産業概観 航空宇宙産業界の製品分野別売上額 航空産業界における雇用 米国政府 ( 商務省 ) の取り組み 航空産業統計 航空機の受注動向 航空機製造に係わる米国主要企業 ( 軍用含む ) 民間航空宇宙関連製品の生産高 貿易統計 米国の航空宇宙産業の輸入 輸出概観 航空宇宙関連製品カテゴリ別輸出入動向 米国の主要貿易相手国 民需 軍需航空機部門の市場動向 中大型機 リージョナル機の市場概観 中大型民間機の市場概観 リージョナル機の市場概観 中大型機 リージョナル機の製品分野別主要企業 中大型機 リージョナル機の製品分野別市場動向 ゼネラル アビエーションの市場概観 ゼネラル アビエーションの市場動向 ゼネラル アビエーション市場の今後 ゼネラル アビエーションの製品分野別主要企業及び市場動向 関連業界団体 組織 クラスター 関連業界団体 組織一覧 航空クラスター所在州一覧 主要関連見本市 Aero Engine USA Conference Heli Expo nd Annual Aerocon Conference & Exhibition th Annual Commercial Aviation Industry Suppliers Conference Innovation Challenge Showcase Cygnus Aviation Expo th Annual FAA Aviation Forecast Conference Aerospace & Defense Supplier Summit Gorham PMA Parts/DER Repairs Conference Aircraft Airworthiness and Sustainment Conference... 53

4 5.11 Aviation Week MRO Americas th Annual AEA International Convention & Trade Show AMC Improving Maintenance and Reducing Costs Maintenance Management Conference Aviation Week Civil Aviation Manufacturing Conference SAMPE Advanced Aerospace Materials & Processes Conference & Exposition - AeroMat ASA Annual Conference Air Carriers Purchasing Conference th AIAA Aviation Technology, Integration, and Operations (ATIO) Conference and 14th AIAA/ISSMO Multidisciplinary Analysis and Optimization Conference MRO IT Conference & Showcase Aircraft Interiors Expo MARPA Annual Conference National Business Aviation Association 65th Annual Meeting & Convention... 63

5 図表目次 図 1 航空宇宙産業において各製品グループの売上額が全体に占める割合 ( 単位 :%)... 2 図 2 民需 軍需を合わせた米国航空産業における主要企業の市場シェア ( 単位 :%)... 5 図 3 米国における民間航空宇宙関連製品の生産高 (2009 年 )... 6 図 年 ~2011 年の米国の航空宇宙産業界の輸入 輸出 利益額の推移 ( 単位 :10 億ドル )... 7 図 5 米国の民間航空機輸出先上位 30 か国への年平均輸出額と成長率 (1990 年 ~2009 年 )...10 図 6 米国の民需 軍需を含む航空機器 部品市場における製品別市場比率...11 図 7 ボーイング社による大型民間機納入数推移...12 図 8 ボンバルディア社とエンブラエル社によるリージョナル機納入数 (2000 年 ~2009 年 )..14 図 9 ボンバルディア社とエンブラエル社におけるリージョナルジェット機受注数...15 図 10 ボーイング 787 型機の主なサプライヤー企業...19 表 1 製品グループ別売上額の 5 年間の推移 ( 単位 :10 億ドル )... 2 表 年 ~2011 年の米国航空宇宙産業界の雇用数 ( 単位 :1,000 人 )... 3 表 3 米国の航空宇宙関連製品の輸入額推移 ( 単位 :100 万ドル )... 8 表 4 米国の航空宇宙産業製品の輸出額推移 ( 単位 100 万ドル )... 9 表 5 各社によるリージョナル機の製造数予測 (2009 年 ~2028 年 )...16 表 6 小型機受注残高数...17 表 7 中大型機 リージョナル機の製品分野別主要企業...18 表 8 ボーイング 787 型機の機体 装備品 エンジンの主な製造企業...20 表 9 民需 軍需を含む航空機部品及び装備品市場を占める上位企業 (2010 年 )...22 表 10 装備品を提供する主な米国企業...23 表 11 大型民間航空機ジェットエンジン企業が関与する主な合弁企業...25 表 12 ゼネラル アビエーションにおける全世界の主要プレーヤー...30 表 年及び 2011 年の各地域におけるゼネラル アビエーション航空機保有数...33 表 14 主なターボプロップ機と搭載エンジン...35 表 15 主なビジネスジェット機と搭載エンジン...36 表 16 主なピストンエンジン機と搭載エンジン...37 表 年に米国で開催される航空業界関連の見本市 会議一覧...44

6 はじめに 本調査の目的は 北米における航空機器部品市場への参入方法を探るにあたり必要となる 航空機器 部品市場の基礎的情報や北米バイヤー企業の情報について取りまとめ 日本の中小製造業者の北米への輸出促進に寄与することである 本報告書においては 米国を中心とした北米の航空機 部品産業の市場動向や主要企業について調査を行った まず 1 章及び 2 章では 北米 特に米国の航空宇宙産業の概観を捉えるため 軍用機も含む製品グループの米国内シェアや貿易統計を含む航空産業全体の統計データを取りまとめた 米国の航空宇宙産業は 2010 年の売上額は約 2,100 億米ドル ( 以下米省略 ) 輸出額は約 800 億ドルとなっている他 同業界の貿易黒字は約 533 億ドルとなるなど 米国の輸出産業及び製造業を支えていることが明らかである 3 章においては 米国経済を支える航空宇宙産業界の主要企業の市場シェアを示し その後 民間航空機の市場動向を取りまとめている 民間航空機の市場動向としては 中大型機 リージョナル機とゼネラル アビエーションの 2 部門に分け 各部門での機体 装備品 エンジンの 3 つの製品分野別市場動向や主要企業に関する情報をできる限り収集し紹介している 4 章では 航空関連業界団体 組織及び航空クラスターの一覧を取りまとめ 最後の 5 章では 2012 年に米国で開催される主要な航空関連見本市や会議について紹介した なお米国で開催される業界イベントには 会議が主体となるものも多く 必ずしも見本市が同時開催されるわけではないが このようなイベントでも 業界関係者が情報交換やネットワーキングのために参加する可能性があることから 見本市が併設されないイベントも本リストには含めている 調査に当たっては 軍用機 機器が調査対象であることから 基本的に軍需部門を除いたデータの収集に努めたが 北米の航空企業は商用機だけでなく軍用機の製造にも携わることが多いため 一部のデータについては 軍事 商用の両方が含まれているものもある また データは公開情報で入手できるものを最大限収集したが 情報によっては収集不可能であったものもあるため それらについては報告書内に適宜その旨示している 1

7 1. 航空宇宙産業概観 米国の航空宇宙産業界には 民間及び軍事航空機 ミサイル 宇宙船 そしてこれら全てに関連する部品製造業が含まれ 国際競争力は高くその規模も世界一である 1.1 航空宇宙産業界の製品分野別売上額 表 1 は 米国航空宇宙産業における過去 5 年間の売上額の一覧である 2007 年 ~2011 年の 5 年間においては 総合的な売上高は毎年増加傾向にある また 製品グループ別にみると 民間航空機が 20% 強 軍用航空機が 30% ミサイル 10% 強 宇宙 20% 強 関連製品サービスが約 15% を占めるといった全体の内訳は 毎年あまり変化はない 表 1 製品グループ別売上額の 5 年間の推移 ( 単位 :10 億ドル ) 航空機 民間軍用合計 ミサイル 宇宙 関連製品 / サービス 合計 前年比増減 % % % % % *2011 年は暫定値 出所 :Aerospace Industry Association, Aerospace Industry Sales by Product Group. 図 1 は 2011 年の米国航空宇宙産業における総売上予想額において各製品グループの売上高が占める割合を表したものである 同産業界において最も売上高が多いのは軍用航空機であり 次いで民間航空機となっている 図 1 航空宇宙産業において各製品グループの売上額が全体に占める割合 ( 単位 :%) 出所 :Aerospace Industry Association, Aerospace Industry Sales by Product Group. を基に作成 2

8 1.2 航空産業界における雇用 航空宇宙産業協会 (AIA:Aerospace Industry Association) 発表のデータによると 2011 年の軍事 非軍事部門を含む米国航空宇宙業界の雇用総数は約 62 万 4,000 人で そのうち航空機 航空機エンジン 部品 その他の航空機部品 装備品関連業務に携わる労働者数は 41 万 2,000 人となっている 表 2 からも分かる通り 同業界の雇用数は過去 5 年あまり伸びておらず 今後も 生産性の向上の改善があまり見られないことと 海外での部品生産が継続することを理由として雇用数は横ばいが続くと連邦労働省統計局 (Department of Labor Bureau of Statistics) は予測している 1 年 表 年 ~2011 年の米国航空宇宙産業界の雇用数 ( 単位 :1,000 人 ) 航空機 機体 航空機エンジン 及び部品 その他の航空機 部品及び装備品 航空機関連 合計 その他 *2011 年の数値は予測出所 :Aerospace Industries Association, 2011 Year-End Review and Forecast 総数 また航空宇宙業界で製造される製品は 他の製造業界の製品よりも高性能 高品質なものが要求されておりそれらを製造する労働者には高いスキルを要する者が多いため 賃金も高めとなっている 2008 年のデータによると 航空宇宙業界以外の製造業労働者の平均週給は 724 ドルであったが 航空宇宙業界の製造関連の労働者の週給はその約 1.8 倍となる平均 1,305 ドルであり 同業界の労働者は高賃金取得者であることが分かる 米国政府 ( 商務省 ) の取り組み 米商務省は 米国経済を支える航空宇宙産業を支援するために中小企業を含む製造業者に対して グローバルサプライチェーンへの参入に向けたセミナーなどの実施や 外国からの直接投資の誘致などの取り組みを行っている 前者に関しては 商務省国際貿易局 (ITA:International Trade Administration) がボーイング社のサプライヤー管理室 (Supplier Management Office) と共に 2 万 2,000 社以上の米国航空宇宙企業を対象にボーイング社のグローバルサプライチェーンへの参入方法についてのウェビナー 1 Department of Labor Bureau of Statistics, Aerospace Product and Parts Manufacturing, 2 ミサイル 宇宙機及び部品 捜査 探知 ナビゲーション機器を含む 3 Department of Labor, Aerospace Product and Parts Manufacturing, 3

9 (Webinar) の開催や 欧州のエアバス社の調達担当者とも協力し 同社の調達戦略に関するウェビナーを米国企業向けに開催といった業界支援を行っている 後者の直接投資誘致については 商務省はブラジルの航空機製造企業であるエンブラエル社 (Embraer) の航空機組み立て施設をフロリダ州メルボルンに誘致することに成功しており これにより同州において 5,000 万ドルの新規投資に等しい 約 200 人分の雇用創出が期待されている 航空産業統計 航空機の受注動向 米国の航空機器 部品産業は 2001 年の米国同時多発テロ事件以降停滞していたが 2006 年からは回復の兆しが見えている 2008 年から続く景気後退による旅客数減尐が原因となり 航空機の受注数は一時減尐したものの 2011 年 9 月に全日空に納入された ボーイング 787 型機 を始め 燃費効率の良い次世代型航空機の受注は近年増加傾向にあり 2006 年以降の 5 年間で航空機の売上高は年平均 5.6% の増加を達成した 5 また 2011 年には 航空機器 部品産業界の売上高は前年比 3.7% 増加の 1,885 億ドルとなるとの見込みであり 今後 5 年間において同業界は年平均 0.4% の伸び率を達成し 2016 年の同業界の売上高は 1,924 億ドルになるとアナリストは予想している 6 但し 軍用航空機の受注に関しては 米国連邦政府の財政赤字削減に向けた軍事予算の大幅な削減 及び 米軍のアフガニスタンからの撤退により 政府からの受注は確実に減尐すると予想されており 業界はその影響を懸念している 航空宇宙産業協会 (Aerospace Industry Association: AIA) は この先 10 年間で軍事予算は総額で 1 兆ドル削減され これにより航空宇宙業界で 35 万人の雇用が喪失されるものと予測している これを受け同協会は 軍事予算削減は業界に深刻な影響を与えるとして 議会に対するロビイング活動を強化している 航空機製造に係わる米国主要企業 ( 軍用含む ) 図 2 は 2010 年の米国の軍用機も含む航空産業における主要企業の市場シェアを示したものである ボーイング社 (Boeing 本社 : イリノイ州シカゴ ) の市場シェアが最も多く全体の 21.7% を占めており 次いで ユナイテッド テクノロジーズ社 (UTC:United Technologies Corporation 本社 : コネチカット州ハートフォード ) が 12.1% ロッキード マーチン社 (Lockheed Martin 本社 : メリーランド州ベセスダ ) が 6% ハネウェル インターナショナル社 (Honeywell International 本社 : アリゾナ州フェニックス ) が 5.3% GE アビエーション社 (GE Aviation 本社 : オハイオ州エバンデール )4.7% ノースロップ グラマン社 (Northrop Grumman 本社 : バージニア州フォールズチャーチ ) が 4.3% ボンバルディエ社 8 (Bombardier 本社 : カナダ モントリオール ) が 3.5% テキストロン社 (Textron 本社 : ロードアイランド州プロビデンス ) が 2.2% となっている なお これら 8 社が民需 軍需を合わせた米国航空産業市場の約 60% を占めている 4 International Trade Administration, U.S. Aerospace Industry Goes Bis at the 2011 Paris Air Show. June 16, IBIS World Industry Report, Aircraft, Engine and Parts Manufacturing in the U.S. 2011, December 同上 7 AIA, Analysis Projects One Million Jobs at Risk from Defense Cuts. October 25, se_cuts/ 8 ボンバルディエ社は民間航空機製造において大手カナダ企業であるが 米国部門が同社全体の売上の約半分を 占めている 4

10 図 2 民需 軍需を合わせた米国航空産業における主要企業の市場シェア ( 単位 :%) *UTC 社はハミルトン サンドストランド社 プラット アンド ホイットニー社 シコルスキー社などを傘下に持つ企業で 2011 年 9 月に 航空機降着部品製造企業のグッドリッチ社 (Goodrich) を買収している 9 またテキストロン社はセスナ社を抱える 出所 : IBIS World Industry Report Aircraft, Engine and Parts Manufacturing in the US Financial Times, UTC to acquire Goodrich for $16.5bn, September 22,

11 1.4.3 民間航空宇宙関連製品の生産高 図 3 は 商務省国際貿易局が発表した 米国における民間航空宇宙関連製品の 2009 年の生産高を示したものである 10 生産高の総額は約 970 億ドルで 下図によると生産高は中大型民間機が占める割合が最も大きく全体の 28% 次いでエンジン以外の航空機部品で 23% そして航空機エンジン及び関連部品で 22% の順となっている 図 3 米国における民間航空宇宙関連製品の生産高 (2009 年 ) 出所 :Department of Commerce, Flight Plan 2011 Analysis of the U.S. Aerospace Industry. flight_plan_2011.pdf 10 商務省国際貿易局によると 同データは連邦統計局が収集した航空機エンジン生産高データや航空宇宙工業会 (AIA) が収集した回転翼航空機のデータなどを統合したものであり データ収集元によるデータ収集方法には必ずしも一貫性があるわけではない 6

12 2. 貿易統計 本セクションにおいては 軍事 非軍事を含む米国の航空宇宙産業の貿易統計を取りまとめることとする 2.1 米国の航空宇宙産業の輸入 輸出概観 2010 年 米国の航空宇宙関連製品の輸入額は約 263 億ドル 輸出額は約 780 億ドルであり 2010 年のみならず継続的に輸出額が輸入額を上回る純輸出国である ( 図 4 参照 ) 2011 年の輸入は前年比 12% 増が見込まれ 約 296 億ドルに達するとの予測である 一方 輸出に関しては 2009 年 2010 年は前年よりも減尐したものの 2011 年にボーイング社の 787 型機の納品が開始されたことで民間航空機部門における輸出量の前年比 14% 増が見込まれている 11 また 2012 年 2 月にオバマ大統領が米国製造業の復活や 輸出企業への金融支援強化などを含む施策案をボーイング社の工場視察の際に発表 12 したことは 航空業界は今後も米国の輸出産業をけん引するセクターであるとの大統領からの期待感やメッセージを示したものと捉えられる 図 4 は 1993 年から 2011 年の米国の航空宇宙産業界の輸入及び輸出額と利益額の推移を示したグラフである なお 2011 年の数値は予測である 図 年 ~2011 年の米国の航空宇宙産業界の輸入 輸出 利益額の推移 ( 単位 :10 億ドル ) 出所 :AIA, 2011 Year-End Review and Forecast, 11 AIA, 2011 Year-End Review and Forecast 12 Whitehouse, President Obama Takes Actions to Promote American Manufacturing and Increase U.S. Exports at Boeing, February 17, manufacturing-and-increas 7

13 2.2 航空宇宙関連製品カテゴリ別輸出入動向 表 3 及び表 4 は 図 4 でも示している 2007 年から 2011 年の米国の航空宇宙関連製品の輸入 輸出に関し カテゴリ別に金額を示したものである 表 3 によると米国が最も多く輸入しているのは航空機の機体エンジン部品であることがわかる 一方輸出に関しては 民間機と軍用機では 民間機の輸出額が軍用機のそれを大きく上回っている 表 3 米国の航空宇宙関連製品の輸入額推移 ( 単位 :100 万ドル ) * 航空機 13,296 12,480 9,299 9,041 9,091 軍用 民間 13,284 12,428 9,299 8,979 8,968 輸送 6,916 6,460 4,955 3,258 4,098 ゼネラル アビエーション 4,532 4,066 2,337 2,191 2,553 ヘリコプター 889 1, その他 ,173 2,692 1,455 航空機エンジン 3,880 4,328 3,752 3,799 4,358 タービン 3,812 4,195 3,616 3,700 4,289 ピストン 機体 エンジン部品 18,528 19,989 11,383 12,498 14,919 宇宙船 ミサイル ロケット 部品 ,013 1,205 輸入合計総額 36,610 37,694 25,132 26,351 29,573 出所 :AIA US Imports of Aerospace Products Calendar Years *2011 年は予測値 8

14 表 4 米国の航空宇宙産業製品の輸出額推移 ( 単位 100 万ドル ) * 民間 83,979 82,264 70,500 67,128 76,689 航空機 47,559 42, 輸送 40,297 33, ゼネラル アビエーション 3,911 4, ヘリコプター 1, 中古航空機 2,197 3, その他 機体 エンジン 7,127 8, タービン 6,953 8, ピストン 機体 エンジン部品 28,469 30, ミサイル ロケット 部品 宇宙船 衛星 部品 軍用 13,246 12,819 10,666 10,375 10,293 航空機 4,174 4,520 2,325 1,742 1,622 航空機エンジン 機体 エンジン部品 7,185 6,311 6,126 6,404 6,523 ミサイル ロケット 及び部品 1,359 1,425 1,509 1,741 1,509 宇宙船 衛星 部品 輸出合計総額 97,224 95,082 81,166 77,503 86, 年の民間機輸出データは国勢調査局が情報公開せず 出所 :AIA US Exports of Aerospace Products Calendar Years *2011 年は予測値 9

15 2.3 米国の主要貿易相手国 米国の航空宇宙業界は 96 カ国から輸入しており 輸入額の上位 5 カ国は フランス カナダ 英国 日本 ドイツ 一方 主な輸出先はフランス 中国 日本 英国 ドイツとなっている 図 5 は 1990 年 ~2009 年の間の 米国の民間航空機に関する輸出先上位 30 か国に対する年間平均輸出額 ( 縦軸 ) と年平均成長率 ( 横軸 ) を示したグラフである これによると フランス 英国 日本 カナダへの年平均輸出額は多い一方で成長率は低い 反対に アラブ首長国連邦を始めインド インドネシア サウジアラビアなどへの輸出額は大きくないものの 年成長率が高いことからこれらの国からの受注が急増していることが分かる 図 5 米国の民間航空機輸出先上位 30 か国への年平均輸出額と成長率 (1990 年 ~2009 年 ) 出所 :Office of Transportation and Machinery, International Trade Administration, Department of Commerce, Flight Plan 2011 Analysis of the U.S. Aerospace Industry. flight_plan_2011.pdf 10

16 3. 民需 軍需航空機部門の市場動向 米国の民需 軍需を含む航空機器 部品産業界 ( 宇宙機器は除く ) には約 1,300 社の企業が参入しており 業界全体の売上高は 2,000 億ドルを超えている 13 同業界の主要企業は 1.4 で前述したように ボーイング社 UTC 社 ロッキード マーチン社 ハネウェル インターナショナル社 GE アビエーション社 ノースロップ グラマン社 ボンバルディエ社 テキストロン社などで 多くの中小企業はこれら企業の下請け部品会社となって米国の航空機器 部品産業界を支えている 14 米国の民需 軍需を含む航空機器 部品市場における売上高を製品別にみた割合は図 6 の通り なお 航空機器 部品市場において 57% を占める航空機機体市場のうち 約 74% は民間航空機 約 26% は軍用航空機が占めている 15 図 6 米国の民需 軍需を含む航空機器 部品市場における製品別市場比率 出所 : IBIS World Industry Report Aircraft, Engine and Parts Manufacturing in the US 商務省国際貿易局が発表する出荷額のデータによると 2010 年における米国航空宇宙産業の出荷額は 2009 年の 1,790 億ドルから 4.5% 減尐となる 1,710 億ドルとなっている なお 同出荷額のうち宇宙関連を除く民間航空機及び部品の合計出荷額は 2009 年は 970 億ドル 2010 年は前年比 13% 減となる 850 億ドルであった一方で 受注額ベースでは 民間航空機及び部品の受注額は前年の 550 億ドルから 66% 増となる約 880 億ドルへと急増している AIA, 2010 Year End review and Forecast Hoover s, Aerospace Products and Parts Manufacturing 15 IBIS World Industry Report, Aircraft, Engine and Parts manufacturing in the US Office of Transportation and Machinery, International Trade Administration, Department of Commerce, Flight Plan 2011 Analysis of the U.S. Aerospace Industry. n_2011.pdf 11

17 3.1 中大型機 リージョナル機の市場概観 航空機の分類方法には複数の方法があるが 本章では米商務省が採用する定義に基づき 中大型機は 100 席以上の旅客機 リージョナルジェットは 100 席未満の航空機とする 中大型機 リージョナル機においては 受注件数は増加しており 今後 5 年間に亘って 1.9% のプラス成長を続けることが予想されている その理由としては 1 原油価格の高騰による燃料費負担増加の懸念から 古くなりつつある機体を買い換える必要性が依然としてあること 2 リージョナル機については新技術を搭載した新モデルが発表される見通しであることの 2 点が挙げられる 中大型民間機の市場概観 大型民間機 (LCA:large civil aircraft) 市場は米国企業ではボーイング社が唯一のプレーヤーである 同社は国際航空機市場においても欧州のエアバス社 ( 本社 : フランス ) と並んで重要な位置を占める 18 LCA の生産サイクルは 10 年ごとに波が訪れる傾向があり ある年に機体の納入数がピークを迎えたらその後 10 年間は納入数があまり増加しないという状況が見られる 19 ( 図 7 参照 ) 図 7 ボーイング社による大型民間機納入数推移 出所 :U.S. Department of Commerce, ITA Flight Plan 2010, March flight_plan_2010.pdf なお 2011 年ボーイング社の受注数は 805 件 納入数は 477 機である 納入数のうち新型の 787 型機は目標としていた 10~14 機に到達せず 9 機であり 2011 年末時点の同社の受注残高は 3,771 機となっている 20 また 今後 10 年間で ボーイング社が生産する大型民間機の 7 割は主に中国 日本 インドといった海外顧客に対して納入されることになる 21 LCA 市場におけるボーイング社の競合企業としては欧州のエアバス社以外に存在しないが 座席 17 IBIS World Industry Report, Aircraft, Engine and Parts Manufacturing in the U.S. 2011, October 同上 19 U.S. Department of Commerce, ITA Flight Plan 2010, March n_2010.pdf 20 Aviation week, Boeing's 2011 Orders Healthy, But 787 Sags, January 5, 2012, 21 Seattle times, Boeing delivers more, and less, in

18 数 100 席 ~145 席ほどのナローボディー旅客機市場においては 2010 年初頭にカナダで初めて製造される座席数 100 席 ~145 席ほどの C シリーズ機 (CSeries) を米国顧客から受注したボンバルディア社 同年 11 月に 150 席級の C919 型ジェットエアライナーを初めて受注した中国の中国商用飛機有限会社 (COMAC:Commercial Aircraft Corporation of China) などを挙げることができる U.S. Department of Commerce, ITA Flight Plan 2010, March n_2010.pdf 13

19 3.1.2 リージョナル機の市場概観 リージョナル機ではカナダのボンバルディア社とブラジルのエンブラエル社が米国市場を独占している もともとリージョナル機は 100 席未満の商用ジェット機のことを指すと定義されていたが 近年ではそれを超える大きめのリージョナル機が製造されるようになり 以前は 1 機につき 50 座席のリージョナル機を製造していたボンバルディア社 エンブラエル社も 座席数増加の流れを受けて 近年では両社とも 70 座席以上あるより大きい機種の生産に力を入れるようになっており 23 ボーイング社やエアバス社が製造する 100 席程度の小型機との境目が曖昧になってきている なお エンブラエル社の受注残高の 7 割を占める ERJ190 機は 114 席のリージョナル機である他 ボンバルディア社は 座席数 100~200 席のボーイング社の 737 シリーズやエアバス社の A320 シリーズの競合となる C シリーズ機の開発を進めている 24 リージョナルジェット機の納入に関しては ボンバルディア社はエンブラエル社よりも 3 年早かったが 2006 年のエンブラエル社の同機納入数は 120 機 25 とボンバルディア社を上回っており ( 図 8 参照 ) 2009 年時点エンブラエル社の受注残高は 265 機 26 とボンバルディア社のそれの 2.5 倍となっている 図 8 ボンバルディア社とエンブラエル社によるリージョナル機納入数 (2000 年 ~2009 年 ) 出所 :U.S. Department of Commerce, ITA Flight Plan 2010, March flight_plan_2010.pdf 23 同上 24 U.S. Department of Commerce, ITA Flight Plan 2010, March n_2010.pdf 25 Embraer, Embraer Reports Fourth Quarter 2006 Deliveries and Total Company Backlog January, 15, DO-QUARTO-TRIMESTRE-DE-2006-E-CARTEIRA-DE-PEDIDOS-ATUALIZADA.aspx 26 Embraer, Annual Report Center for Aviation, Deliveries up and orders down for Airbus and Embraer. January 13,

20 図 9 は ボンバルディア社とエンブラエル社の受注数の比較を示したものである 2009 年は両社ともに受注数が激減し 2008 年比 70% 減を記録した 図 9 ボンバルディア社とエンブラエル社におけるリージョナルジェット機受注数 (2000 年 ~2009 年 ) 出所 :U.S. Department of Commerce, ITA Flight Plan 2010, March flight_plan_2010.pdf リージョナル機の市場動向 今後の傾向として 100 席以上のリージョナル機の需要は増加すると業界関係者は予測している 一方 100 席以下のリージョナル機の製造に関しては エアバス社 ボーイング社 ボンバルディア社 エンブラエル社の 4 社が小型の短通路機のメーカーとして競合するのか あるいはボーイング社とエアバス社が大型の短通路 ( シングル アイル ) 型機の市場を独占するのかはまだ明確な予測は立っていない 一方で エンジン製造企業を含む大手航空企業は サプライチェーンにおける部品確保などを目的として 今後どのサイズの航空機が何機ほど製造されるのかに関する予測を独自に立てており その予測数を見ることでリージョナル機の将来市場規模をある程度推測することが可能である 以下の表 5 は 2009 年 ~2028 年に製造される航空機のサイズとその数をロールス ロイス社 ボーイング社 ボンバルディア社 エンブラエル社が予測したものである なお データが収集された時点においてエアバス社は 100 席以下の航空機の製造予測数を発表していなかったため下記には含まれていない 27 これによると エンジン メーカーのロールス ロイス社は 航空機 27 U.S. Department of Commerce, ITA Flight Plan 2010, March n_2010.pdf ボンバルディエ社の数にはターボプロップス機の数も含まれている 商務省国際貿易局運輸及び機械室のアレクシス ハーケンセン氏 (Alexis Haakensen) とのメールインタビューによる 15

21 メーカーよりも 90 席以下の小型航空機の製造予測数をかなり大きく見積もっているが その理由を 主に米国に集中していた座席数の尐ないビジネスジェット機の需要が他の地域においても高まってきたためとしている 28 表 5 各社によるリージョナル機の製造数予測 (2009 年 ~2028 年 ) 企業名 ロールス ロイス社 ボーイング社 ボンバルディア社 エンブラエル社 航空機のサイズと製造予測数 席 席 110 席まで 90 席未満 席 席 席 席 席 席 席 1,695 機 4,843 機 1,307 機 2,100 機 16,430 機 300 機 5,800 機 6,300 機 650 機 2,450 機 3,650 機 出所 :U.S. Department of Commerce, ITA Flight Plan 2010, March flight_plan_2010.pdf リージョナル機の販売市場 リージョナル機の最大納入先は米国であり カナダも含む北米が今後も最大市場としての地位を保つとみられる 業界調査企業の IBIS ワールド社 (IBIS World) の業界アナリストは北米の市場シェアは縮小傾向である代わりに欧州 ロシア 中国がリージョナル機納入先として成長しつつある市場であると分析している 29 リージョナル機の生産市場 リージョナル機の開発 製造を行う企業は全世界で増加傾向にあり 特に中国 ロシア 日本での開発が注目を集めている 中国は 中航商用航空機 (ACAC consortium:avic I Commercial Aircraft Company 30 ) が 78 席 ~90 席の ARJ21 機 ( 機種によっては 105 席まで拡張可能 ) の開発に ロシアは UAC 社 (United Aircraft Corporation) が 75 席 ~95 席のスーパージェット機 (SuperJet) 28 Rolls-Royce, "Market Outlook ただし 欧州 ロシア及び中国を合わせても北米の市場規模と同等になるには しばらく時間はかかるとの予測 U.S. Department of Commerce, ITA Flight Plan 2010, March n_2010.pdf 30 ACAC コンソーシアム ( 中航商用航空機 ) は 2002 年に中国の国有航空機製造企業である中国航空工業総公司 (AVIC:Aviation Industries of China) が民間航空機部門と戦闘機部門に分裂した際に設立された民間航空機部門である中国航空工業第一集団公司 (AVIC I:Aviation Industries of China I) の傘下組織の一つである 2009 年には 中国商用飛機有限会社 (COMAC:Commercial Aircraft Corporation of China) に吸収された 社団法人日本航空宇宙工業会 中国民間航空機開発の現状 ( その 2) 16

22 の開発にそれぞれ乗り出しており 両者共に何度か計画に遅延が生じたものの 既に飛行テストフェーズに入っている 一方 日本の三菱航空機が 2008 年 3 月に正式に事業化を発表した MRJ 機は 2012 年から製造が開始され 2014 年に納入される予定である 31 表 6 は 2008 年及び 2009 年時における小型リージョナル機製造企業の受注残高の一覧である 業界関係者の間では 小型リージョナル機の開発 製造プロジェクトが世界的に進められる一方で これらのプロジェクトを支えるだけの需要があるかどうかについて懐疑的な見方もある 2026 年までに 100 席以下の小型機 600 機 ~900 機が中国市場に納入され ロシア及び CIS 諸国には 200 機ほどが納入されると商務省は予測しているが 中国 ロシアがそれぞれ自国企業にのみ小型機発注したとしても 中国は年間約 45 機 ロシアは年間約 10 機を納入するペースを維持しなければならない上 自国以外の市場からも受注がなければプロジェクトは存続不可能である 同様に 日本の場合も同国の市場規模は大きくないことから 自国からの受注のみで小型機製造プロジェクトを維持するのは困難であると商務省は分析している 32 表 6 小型機受注残高数 企業名 2008 年末 2009 年末 ボンバルディア社 エンブラエル社 ACAC( 現 COMAC) 統一航空機製造会社 33 ( スホーイ 34 / ミグ 35 / イリユーシン 36 / ツポレフ 37 等ロシアの国有航空の持株会社 ) 三菱航空機 出所 :U.S. Department of Commerce, ITA Flight Plan 2010, March flight_plan_2010.pdf 31 U.S. Department of Commerce, ITA Flight Plan 2010, March n_2010.pdf 財団法人日本航空機開発協会 平成 22 年度民間航空機関連データ集 32 U.S. Department of Commerce, ITA Flight Plan 2010, March n_2010.pdf 33 United Aircraft Corporation(UAC) と表記される 34 Sukhoi: スホーイ カンパニー 35 MiG: ロシア航空機製作会社ミグ 36 Ilyushin:S V イリユーシン記念航空複合体 37 Tupolev: ツポレフ 17

23 3.1.3 中大型機 リージョナル機の製品分野別主要企業 表 7 は 北米における中大型機 リージョナル機を構成するシステム 機体 装備品 エンジン を製造する主要米国企業の一覧である 表 7 中大型機 リージョナル機の製品分野別主要企業 分類 システム等 製造企業 機体 胴体 主翼 尾翼 ボーイング社スピリット エアロシステムズ社ボート社 油圧システム ハネウェル社パーカー ハニフィン社 与圧 空調システムハネウェル社 ハミルトン サンドストランド社 イートン社燃料システム プラット アンド ホイットニー社燃料制御装置ウィリアムス インターナショナル社 ハミルトン サンドストランド社推進システム装備品ゼネラル エレクトリック社 アビオニクス 飛行制御システム 電源システム 降着システム 客室機内システム ハミルトン サンドストランド社ハネウェル社ロックウェル コリンズ社パーカー ハニフィン社 ハミルトン サンドストランド社 グッドリッチ社 TIMCO 社 GE 社プラット アンド ホイットニー社エンジン本体ハネウェル社インターナショナル エアロ エンジンズ社 ( 合弁 ) エンジンハミルトン サンドストランド社ハネウェル社モジュール等パーカー ハニフィン社グッドリッチ社 GAMI 社出所 : 日本政策金融公庫 航空機産業における部品供給構造と参入環境の実態 18

24 図 10 は 2011 年に初納入されたボーイング社の次世代中型機 787 型機の主なサプライヤー企業を主要パーツごとに示したものである 機体を構成する部品のサプライヤー企業は細分化されており 米国だけでなく 欧州 日本を含むアジア諸国 オーストラリアなど様々な国の企業が関与している 図 10 ボーイング 787 型機の主なサプライヤー企業 出所 :Apics.org, The supplier network behind Boeing Dreamliner, 19

25 ボーイング社の 787 型機の製造には合計で 380 社以上のサプライヤーが関与したと報道されているが 表 8 に示すのは 787 型機の機体 装備品 エンジンの主な製造企業である 38 表 8 ボーイング 787 型機の機体 装備品 エンジンの主な製造企業 分類システム等製造企業 機体 装備品 胴体 主翼 尾翼 油圧システム (Hydraulic systems) 与圧 空調システム (Environmental System) 燃料システム 燃料制御装置 (Fuel system, Fuel control system) アビオニクスと飛行制御システム スピリット エアロシステムズ社 (SpiritAeroSystems 米国 ) 川崎重工 ( 日本 ) アレニア アエロナウティカ社 (Alenia Aeronautica イタリア ) ボート社 (Vought 米国 ) ボーイング ファブリケーション サービス社 (Boeing Fabrication Services 米国 ) ボーイング カナダ ウイニーペグ社 ( Boeing Canada Winnipeg Division カナダ ) 三菱重工 ( 日本 ) 富士重工 ( 日本 ) コリアン エア アエロスペース社 (Korean Air Aerospace Division 韓国 ) スピリット エアロシステムズ社 (Spirit AeroSystems 米国 ) ボーイング アエロストラクチャーズ社 (Boeing Aerostructures オーストラリア ) ボーイング カナダ ウイニーペグ社 ( Boeing Canada Winnipeg Division カナダ ) アレニア アエロナウティカ社 (Alenia Aeronautica イタリア ) アメテック社 (AMETEK 米国 ) パーカー ハニフィン社 (Parker Hannifin 米国 ) ドナルドソン社 (Donaldson 米国) ハミルトン サンドストランド社 (Hamilton Sundstrand 米国 ) パーカー社ニコルズ エアボーン部 (Parker Nichols Airborne Division 米国) ノード ミクロ社 (Nord-Micro AG &CO ドイツ) TAT テクノロジーズ社 (TAT Technologies イスラエル) アグロ テック社 (Agro-Tech 米国) イートン社 (Eaton 米国) グッドリッチ社 (Goodrich 米国) パーカー社 (Parker 米国) ウッドワード社 (Woodward 米国) コリー エレクトロニクス社 (Korry Electronics 米国) ロックウェル コリンズ社 (Rockwell Collins 米国) 38 Airframer.com, Boeing 787 Dreamliner 20

26 分類システム等製造企業 エンジン 電源システム 降着システム 客室機内システム クレーン社 (Crane 米国) ハミルトン サンドストランド社 (Hamilton Sundstrand 米国 ) ラディアント パワー社 (Radiant Power 米国) サーブ アビトロニクス社 (Saab Avitronics スウェーデン ) タレス社 (Thales フランス) ターボ パワー システムズ社 (Turbo Power Systems 英国 ) ブリジストン社 (Bridgestone 日本) クレーン社 (Crane 米国) GE アビエーション社 (GE Aviation 米国) グッドリッチ社 (Goodrich 米国) マゼラン エアロスペース社 (Magellan Aerospace カナダ) メッサー ブガッティ ダウティ社 (Messier-Bugatti-Dowty フランス ) ミシェリン エアクラフト タイヤ社 (Michelin Aircraft Tire フランス) B/E アエロスペース社 (B/E Aerospace 米国) C&D ゾディアック社 (C&D Zodiac 米国) DAe システムズ社 (DAeSystems ドイツ) ジャムコ社 ( 日本 ) 小糸工業社 ( 日本 ) ノースウエスト コンポジット社 (Northwest Composites 米国 ) パナソニック アビオニクス社 ( 日本 ) リカロ エアクラフト シーティング社 (Recaro Aircraft Seating ドイツ) タレス社 (Thales フランス) GE アビエーション社 (GE Aviation 米国 ) ロールス ロイス社 (Rolls-Royce 英国 )

27 3.1.4 中大型機 リージョナル機の製品分野別市場動向 本セクションでは 中大型機 リージョナル機について 1 機体 2 装備品 3 エンジンの製品分野別の主な企業や各製品分野別の市場動向を収集可能であった情報を基に取りまとめることとする (1) 機体 ( 胴体 主翼 尾翼 ) 中大型機 リージョナル機の機体分野における製造企業の市場シェアに関するデータは公開情報からは確認が不可能であった このため本セクションでは 連邦政府の標準産業分類コード (Standard Industrial Classification Code:SIC コード 39 ) によって航空機部品及び装備品 (Aircraft parts and equipment SIC コード 3728) に分類されている産業データを参考に 米国の主要機体メーカーを特定することとした なお 連邦政府が収集している航空機部品及び装備品産業データに機体及び装備品を製造する全世界の企業が含まれており 同データで示されている売上額が最も多い上位企業 5 社は表 9 の通りである 表 9 民需 軍需を含む航空機部品及び装備品市場を占める上位企業 (2010 年 ) 企業名 ( 国名 ) BAE システムズ社 ( 英国 ) スピリット エアロシステムズ社 ( 米国 ) ゾディアック エアロスペース社 ( フランス ) コブハム社 (Cobham 英国 ) リーシー エアロスペース社 (Lisi Aerospace 40 フランス) 出所 :Moeningstar Database November 30, 売上高 210 億 9,700 万ドル 41 億 7,240 万ドル 21 億 5,704 万ドル 19 億 260 万ドル 7 億 9,578 万ドル 上表によると 米国企業としてランクインしているのは 2 位のスピリット エアロシステムズ社 ( 本社 : カンザス州ウィチタ 以後スピリット社 ) のみとなっていることから 同社の概要について取りまとめることとする スピリット社の主要顧客はボーイング社であるが その理由は同社の起源となるスターマン エアクラフト社 (Sterman Aircraft) が 1929 年にボーイング社の親会社のユナイテッド エアクラフト アンド トランスポート社 (United Aircraft and Transport Corporation_) に買収されたという経緯があるからである 1938 年には スターマン エアクラフト社はボーイング社の一部部門としての位置づけとなり スターマン エアクラフト社が所在していたカンザス州ウィチタ市にボーイング社の防衛 宇宙 安全保障部門 (Boeing Defense, Space & Security) が所在していたことで ボーイング社の B-29 機や B-47 機 B-52 機といた軍用機を含む航空機の機体の製造を行っていた 39 SIC コードは 1997 年から北米産業分類システム (NAICS:North American Industry Classification System) に変更となっているが 今回入手できたデータには SIC コードが利用されていた

28 その後 1940 年代 ~2000 年ごろまで ボーイング社を中心とした多くの航空企業の統合 買収が行われ 2005 年に投資企業のオネックス社 (Onex) がボーイング社のウィチタ部門を買収し 同部門をスピリット エアロシステム社として現在に至っている なお スピリット社の本社所在地は 1930 年にスターマン エアクラフト社が本社としていた場所と同じである 41 スターマン エアクラフト社がボーイング社の親会社に買収された 1929 年以来 米国のボーイング社が唯一の顧客であったが 2006 年には 英国の BAE システムズ社から同社の航空機体部門を買収し欧州にも拠点を得たことで エアバス社に対して機体を提供するようになった なお 2010 年のスピリット社の売上額は 41 億 7,240 万ドルで そのうち 96% はボーイング社 (85%) 及びエアバス社 (11%) からのものであった 42 また 同社は胴体 燃料システム 翼などを含む航空機部品をボーイング社に納品する世界最大のサプライヤーである なお 2011 年度の同社の航空機部品部門の総売上額は 48 億 6,380 万ドルである 43 (2) 装備品 ( 油圧システム 与圧 空調システム 燃料システム 燃料制御装置等の各種システム ) 米国においては 装備品のデータは産業分野として機体部門に含まれているため 当該製品部門の具体的なデータは入手できていない ただし 上記の表 7 において 米国の中大型及びリージョナル航空機の製品分野別主要企業は特定することができたため それら企業の年間売上額と提供する製品 サービス概要を表 10 に取りまとめる 表 10 装備品を提供する主な米国企業 企業名 ハネウェル社 2011 年度航空宇宙部門売上額 ( 全社売上額 ) 115 億ドル (365 億ドル ) 44 提供する製品概要 ビジネス アビエーション ゼネラル アビエーション ヘリコプターといった分野において 主にエンジン製品 システム アビオニクス 電子機器 降着機部品 センサー スイッチなどを提供する エンジン部品 システムにおいて提供する製品には ターボファン ターボプロップ 及びフラップコントロール オイル冷却などの油圧システムがある また装備品関連製品としては 熱交換器 逆推力装置 与圧 空調システムといった装備品関連製品などがある 電子機器関連製品は 機内電灯システム コックピット電気ディスプレイ フライトレコーダー 対地接近警報装置などを提供している 41 Spirit Aerosystems, History, 42 Absolute Astronomy, Sourut AeroSystems, 43 Spirit Aerosystems, Annual Report services.corporate-ir.net/sec/document.service?id=p3vybd1odhrwoi8vaxiuaw50lndlc3rsyxdidxnpbmvzcy5jb2 0vZG9jdW1lbnQvdjEvMDAwMTA0NzQ2OS0xMi0wMDEzNjMvZG9jL1NwaXJpdEFlcm9TeXN0ZW1zSG9sZGluZ3NJbmMucGRmJnR5cG U9MiZmbj1TcGlyaXRBZXJvU3lzdGVtc0hvbGRpbmdzSW5jLnBkZg== 44 Honeywell, 2011 Annual Report. 23

29 企業名 パーカー ハニフィン社 ハミルトン サンドストランド社 イートン社 ロックウェル コリンズ社 2011 年度航空宇宙部門売上額 ( 全社売上額 ) 約 56 億ドル ( 約 123 億ドル ) 45 同社の個別売上額は不明 (UTC 社全体で約 543 億ドル *) 46 約 16 億ドル ( 約 160 億ドル ) 47 航空宇宙部門の売上額は不明 ( 約 48 億ドル ) 48 提供する製品概要 民需 軍需航空機分野の製品として 航空機車輪 ブレーキシステム 飛行制御装置 燃料システム 空圧ポンプ及びバルブといった部品などを製造する 発電システム 電力管理 配電システム 飛行制御システム エンジン制御システム 環境制御システム 外部電源システムなどを軍需 民需航空機分野において提供する 民需 軍需航空機分野で利用される 油圧 燃料 モーションコントロール 推進力システムを含むエンジンシステム及び 電力管理システム 操縦室インターフェースなどを製造する 民需 軍需航空機分野において 電子機器 通信機器 フライトシミュレーション トレーニング MRO サービス ナビゲーション 監視システムなどを含む製品 サービスを提供する グッドリッチ社 約 81 億ドル 49 リージョナル ビジネス機 ヘリコプター 軍用機 宇宙機関連の製品 サービスを提供する 同社には 1 駆動 降着システム部門 2ナセル 内装システム部門 3 電子システム部門の 3 部門があり 1は燃料システム 航空機車輪 ブレーキ 降着機 飛行制御システムを 2は NRO サービス パイロン及び逆推力装置 及び座席 貨物 伝統システムなどを 3は燃料 エンジン制御システム 飛行管理システム 偵察システムなどを製造している *UTC 社の 2011 年度年次報告書は未発表のため 売上額は 2010 年度年次報告書のものを記載した 出所 : 各社の 2011 年度年次報告書を元に作成 (3) エンジン エンジン及びエンジン部品製品の売上高が航空業界全体の売上高に占める割合は緩やかな増加傾向にあり 2006 年の 20.6% から 2011 年には 22.7% となっている この背景には年間物価上昇率が 4.1% であったことの他に 燃費改善技術が向上したことで より燃費の良い高品質なエンジン製品に対する需要が拡大していることがある Parker Hannifin, 2011 Annual Report United Technologies Corp, 2010 Annual Report Eaton, 2011 Annual Report Rockwell Collins, 2011 Annual Report Goodrich, 2011 Annual Report. 1 駆動 降着システム部門の売上額は約 29 億 4,000 万ドル 2 ナセル 内装システム部門の売上額は約 28 億ドル 3 電子システム部門の売上額は約 23 億 3,000 万ドルとなっている 50 IBIS World Industry Report, Aircraft, Engine and Parts Manufacturing in the U.S. 2011, October

30 米国の大型民間航空機ジェットエンジン市場の主なプレーヤーは GE 社 (General Electric) の子会社の GE アビエーション社 (GE Aviation 本社 : オハイオ州エバンデール ) ユナイテッド テクノロジーズ社 (UTC) の子会社のプラット アンド ホイットニー社 (Pratt & Whitney 本社 : コネチカット州ハートフォード ) 英国のロールス ロイス社 (Rolls-Royce 本社 : 英国 ) で これら 3 社はそれぞれ個別に様々なエンジン製品を提供している他 合弁企業を設立しエンジン市場に参入している これら合弁企業の例は表 11 の通り 51 表 11 大型民間航空機ジェットエンジン企業が関与する主な合弁企業 企業名 親会社及び出資比率 製造するエンジン Engine Alliance 52 GE Aviation 50% GP7200 ( 本社 : コネチカット州イーストハートフォード ) Pratt & Whitney -50% CFM International 53 ( 本社 : フランス ) GE Aviation 50% Snecma( 仏 ) 50% CFM56 シリーズ International Aero Engines 54 (IAE) ( 本社 : コネチカット州グラストンベリー ) PowerJet 55 ( 本社 : ロシア フランス ) Rolls-Royce 32.5% Pratt & Whitney 32.5% 日本航空機エンジン協会 23% MTU Aero Engines( 独 )-12% NPO Saturn JSC( 露 ) 50% Snecma( 仏 ) 50% V2500 SaM146 出所 :U.S. Department of Commerce, ITA Flight Plan 2010, March flight_plan_2010.pdf エンジン市場の動きは航空機市場の動きと連動しており 今後堅調な伸びが予想される 現時点では GE アビエーション社 ロールス ロイス社 CFM インターナショナル社が大型民間航空機のエンジン市場をリードしている 一方で これら 3 社の後を追うプラット アンド ホイットニー社は 軍用機エンジン販売及び CFM 社の CFM56 エンジンに対する MRO(maintenance, repair and overhaul) サービスの提供が主要業務となっているが 同社は企業再建をかけ 約 15 億を投資して燃費効率が良い次世代エンジン PW1000G の開発を行っている 56 また 現在同社は 運用されているエンジン数においては市場をリードしているが 今後競合企業の新しいエンジンが導入されるようになり 旧型航空機が退役するようになるとその座を他社に明け渡すことになる可能性がある しかし 同社が出資するエンジン アライアンス社 (Engine Alliance) 及び IAE 社といった合弁企業の台頭により 同社エンジンの利用数は今後も維持されるものと予測されている U.S. Department of Commerce, ITA Flight Plan 2010, March n_2010.pdf 52 Engine Alliance, 53 CFM International, 54 International Aero Engines, 55 Power Jet, 56 Time, How to Build a Job Engine, May 19, U.S. Department of Commerce, ITA Flight Plan 2010, March n_2010.pdf 25

31 なお エンジン市場の傾向として 上記大手エンジン製造企業によるジョイントベンチャー (JV) 設立により 業者間の技術提携及び 市場シェアの拡大が引き続き活発化していることを挙げることができる 例えば GE アビエーション社とプラット アンド ホイットニー社の JV 企業であるエンジン アライアンス社 (Engine Alliance) は エアバス社の A380 機に搭載されるエンジン GP7200 の製造を行っており GP7200 はロールス ロイス社が製造する A380 機エンジン Trent900 とほぼ同等の市場シェアを占めている こういった JV 企業のエンジン市場参入の傾向は今後も続き 日本 中国 ロシア企業などを含めた国際的な JV の動きが活発化することが予想されている 58 参考 : 三菱リージョナルジェット (MRJ:Mitsubishi Regional Jet) の製造に関与する北米企業 (Tier 1 企業 ) 2008 年に事業化し 現在開発 製造中の三菱リージョナルジェット (MRJ) に関与している主要 Tier 1 北米企業を下記に示す 企業名本社所在地概要 プラット アンド ホイットニー (Pratt and Whitney) ロックウェル コリンズ (Rockwell Collins) ハミルトン サンドストランド (Hamilton Sundstrand) パーカー エアロスペース (Parker Aerospace) コネチカット州ハートフォード アイオワ州シーダーラピッズ コネチカット州ウインザーロックス オハイオ州クリーブランド 2007 年 10 月 三菱重工との間にプラット アンド ホイットニー社の次世代ギアド ターボファンエンジンを MRJ のエンジンとして提供する契約を締結 年 11 月 三菱重工との間に MRJ のフライト コントロール コンピューター アビオニクスを提供する契約を締結 年 12 月 三菱重工との間に MRJ の電源 空調 補助動力 (APU) 燃料タンク防爆 高揚力装置 防火などの各システムを提供する契約を締結 年 3 月 三菱重工との間に MRJ の油圧システムを提供する契約を締結 同上 59 Pratt and Whitney, Pratt & Whitney Launches Geard Turbofan Engine with Mitsubishi Regional Jet, October 9, Aero News Network, NHI Selects Rockwell Collins Avionics for MRJ, November 6, 三菱重工 MRJ 主要システムのパートナーを決定プロジェクト実現に向けた重要なステップ 2008 年 2 月 14 日 61 Hamilton Strand, Mitsubishi Heavy Industries selects Hamilton Sundstrand to provide major systems content on its next-generation regional aircraft, December 12, M aRCRD&hsct=hs_news&ciid=bba8d667ffec6110VgnVCM100000c45a529fRCRD 三菱重工 MRJ 主要システムのパートナーを決定プロジェクト実現に向けた重要なステップ 2008 年 2 月 14 日 62 Parker, Parker Aerospace is awarded the hydraulic system on the new Mitsubishi Regional Jet, March 17, acf68f2210vgnvcm dacrcrd&vgnextchannel=7ae0724c84e22110vgnvcm d0da8c0rcrd&ide=034e1b acf68f2210vgnvcm dacrcrd&language=&vgnextfmt=en 三菱重工 MRJ 主要システムのパートナーを決定プロジェクト実現に向けた重要なステップ 2008 年 2 月 14 日 26

32 企業名本社所在地概要 ボーイング (Boeing) スピリット エアロシステムズ (Spirit AeroSystems) ヒーステクナ (Heath Tecna) LMI アエロスペース (LMI Aerospace) イリノイ州シカゴ カンザス州ウィチタ ワシントン州ベリンガム ミズーリー州セントチャールズ 2008 年 9 月 三菱航空機との間に支援契約を締結 本契約の下ボーイング社は三菱航空機に対し 航空機開発 販売 カスタマー サポート分野に関するコンサルティングを提供する 63 また 2011 年 6 月に三菱航空機との間にカスタマー サポート サービス提供に関するパートナーシップを締結しており これによりボーイング社は 修理部品予測 (spare parts provision) サービス オペレーション フィールド サービスを含むカスタマー サービスを 24 時間体制で三菱航空機に提供することになる 年 10 月 MRJ のパイロン (pylon エンジン懸架装置 ) の設計と製造に関し三菱航空機との間に契約を締結 年 1 月 三菱航空機との間に内装品パートナーとしての契約を締結 本契約の下 ヒーステクナ社は 内装品 ギャレー ラバトリー 非常脱出用スライダー 汚水 浄水システムなどを提供 年 1 月 三菱航空機との間に MRJ の排気コーン (tailcone) の設計及び製造に関する長期契約を締結 三菱航空機株式会社 三菱航空機 ボーイング社と支援契約締結 2008 年 9 月 4 日 64 Boeing, Mitsubishi Aircraft Coiportation Selects Boeing to Provide World-Class Customer Support and Services, June 22, 三菱航空機株式会社 三菱航空機とボーイング MRJ のカスタマー サポートに関する契約を締結 2011 年 6 月 22 日 65 三菱航空機株式会社 米スピリット エアロシステムズ社が MRJ のパイロン ( エンジン懸架装置 ) を供給 2008 年 10 月 23 日 66 三菱航空機株式会社 ヒーステクナ社を内装品パートナーに選定 2010 年 1 月 13 日 Heath Tecna, Heath Tecna Awarded MRF Payload Interior and System Integration, January 13, ayload_system_integration.pdf.aspx 67 LMI Aerospace, INC, LMI Aerospace Annouces Award of Contract for Design-Bild of Mitsubishi Regilnal Jet Tailcone, January 25,

33 企業名本社所在地概要 CAE PPG エアロスペース (PPG Aerospace) グッドリッチ (Goodrich) カナダ ケベック州 ペンシルバニア州ピッツバーグ ノースカロライナ州シャーロット 2010 年 7 月 三菱航空機との間に訓練プログラムの開発及びその実施に関する契約を締結 本契約の下 CEA 社は MRJ の運航に必要な訓練に関するプログラム開発 ( フルフライトシミュレーターなどの機材開発も含む ) 当局承認取得実施などを担当 68 また 2011 年 6 月には 三菱航空機と CAE 社は MRJ の訓練センターを日本に設立するための JV を立ち上げることを発表 年 7 月 三菱航空機との間に MRJ のコックピット用フロントガラスなどを提供する契約を締結 年 12 月 三菱航空機社との間に MRJ のエアデータセンサー 氷探知機 フロントグラス熱制御を提供する契約を締結 三菱航空機株式会社 CEA 社と MRJ の訓練プログラムの開発 実施に関する契約を締結 2010 年 7 月 19 日 CEA, CAE announces agreement with Mitsubishi Aircraft Corporation for comprehensive MRJ Exclusive Training Provider solution, July, 19, &year= Canadmanufacturing.com, CAE opening MRJ training center in Japan. June 20, Theautochannel.com, PPG Aerospace Awarded Contract for Mitsubishi Aircraft MRJ Flight-Deck Windows, July 19, 2010, 71 Goodrich, Goodrich Selected to Supply Additional Products for the Mitsubishi Regional Jet for MRJ, December 13, nal-products-for-the-mitsubishi-regional-jet-for-mrj 28

34 3.2 ゼネラル アビエーションの市場概観 本セクションでは ゼネラル アビエーション市場における主なプレーヤー及び 同市場の動向を取りまとめることとする なお 本セクションにおけるゼネラル アビエーションの定義は 自家用や小規模事業用の民生用小型機とし さらにエンジンの種類によって次の 3 種類に分類した 1 ターボプロップ機 (turboprop) 2 ビジネスジェット機 (business jet) 3 ピストンエンジン機 (piston engine aircraft) 上記 3 種類の市場の主要プレーヤーと市場シェアは以下のとおりである 1 ターボプロップ機 2011 年 全世界におけるターボプロップ機出荷数は前年比 18% 減の 363 機で 売上額も前年比 18% 減で 12 億 9,000 万ドルであった ターボプロップ機部門で最も出荷数が多かったのはセスナ社で 95 機 次いでホーカー ビーチクラフト社で 90 機 ピラタス社で 79 機となっており この 3 社で世界全体の約 72% を占めている 72 2 ビジネスジェット機 2010 年 全世界におけるビジネスジェット機納入数は前年比 12% 減となる 763 機であり 売上額は前年比 3% 増となる 180 億ドルであった ビジネスジェット機部門で納入数が多かった企業は 1 セスナ社 178 機 2 ボンバルディア社 150 機 3 エンブラエル社 145 機 4 ガルフストリーム社 99 機 5 ダッソー ファルコン ジェット社 95 社 6 ホーカー ビーチクラフト社 73 機の 6 社である なお 市場全体の 97% はこれら 6 社が占めている 73 3 ピストンエンジン機 2010 年 全世界におけるピストンエンジン機納入数は前年比 8% 減となる 889 機であり 売上額は前年比 6% 減で 4 億 1,500 万ドルであった ピストンエンジン機部門で納入数が多かったのは 1 シーラス デザイン社 246 機 2 セスナ社 239 機 3 パイパー エアクラフト社 135 機 4 ダイヤモンド エアクラフト社 129 機の他 5 ホーカー ビーチクラフト社 51 機 6 アメリカン チャンピオン社 37 機となっており これら 6 社が同市場を占める割合は全体の約 94% となっている なお ゼネラル アビエーションにおける全世界の主要プレーヤーは表 12 の通りであり これらの企業が全世界の同市場の 90% 以上を占めている General Aviation Manufactures Association, General Aviation Statistical Databook & Industry Outlook 同上 74 U.S. Department of Commerce, ITA Flight Plan 2010, March n_2010.pdf 29

35 北米企業 北米以外の企業 表 12 ゼネラル アビエーションにおける全世界の主要プレーヤー アメリカン チャンピオン社 (American Champion 米国 ) アビアット エアクラフト社 (Aviat Aircraft 米国 ) ボーイング ビジネス ジェット社 (Boeing Business Jets 米国 ) ボンバルディア社 (Bombardier カナダ ) セスナ エアクラフト社 (Cessna Aircraft Company 米国 ) シーラス デザイン社 (Cirrus Design Corporation 米国 ) ダイヤモンド エアクラフト社 (Diamond Aircraft カナダ ) エミベスト エアロスペース社 (Emivest Aerospace Corp 米国 ) ガルフストリーム社 (Gulfstream 米国 ) ホーカー ビーチクラフト社 (Hawker Beechcraft 米国 ) リバティ エアロスペース社 (Liberty Aerospace 米国 ) マウレ エア社 (Maule Air Incorporated 米国 ) ムーニー エアクラフト社 (Mooney Aircraft 米国 ) パイパー エアクラフト社 (Piper Aircraft, Inc 米国 ) クオーツ マウンテン エアロスペース社 (Quartz Mountain Aerospace 米国 ) クエスト エアクラフト社 (Quest Aircraft Company 米国 ) エアバス社 (Airbus フランス ) アルファ アビエーション社 (Alpha Aviation ニュージーランド ) ダッソー ファルコン ジェット社 (Dassault Falcon Jet フランス ) エンブラエル社 (Embraer ブラジル ) グリップスランド エアロノーティクス社 (Gippsland Aeronautics オーストラリア ) パシフィック エアロスペース社 (Pacific Aerospace Corporation ニュージーランド ) ピアッジオ社 (Piaggio イタリア ) ピラタス社 (Pilatus スイス ) ソカタ社 (Socata フランス ) 出所 :U.S. Department of Commerce, ITA Flight Plan 2010, March flight_plan_2010.pdf ゼネラル アビエーションの市場動向 米国企業が全世界のゼネラル アビエーション市場に占めるシェアは 2009 年に 69% であったのが 2010 年には 66% となり シェアは縮小傾向にある 年 ~2010 年の間で 米国企業の航空機出荷数や売上額がプラス成長を達成したのは 2008 年のみで その間の同市場における米国企業の成長率はマイナス 3.5% であった一方で 同時期の米国以外の成長率は 10.6% となっている 同期間の米国の落ち込みが顕著であった理由としては ゼネラル アビエーション部門の 1 ターボプロップス機 2 ビジネスジェット機 3 ピストン機のうち 米国が最も得意としていた 3 のピストン機の生産数が 2008 年 ~2009 年において 58% 以上縮小したことが挙げられる また ゼネラル アビエーションの全航空機の販売機数は 2010 年において 1,334 機と前年比 15.8% 減であり 年の販売機数も 2010 年の結果からほぼ横ばいであると予想されている U.S. Department of Commerce, ITA Flight Plan 2011, March n_2011.pdf 76 General Aviation Manufactures Association, General Aviation Statistical Databook & Industry Outlook. 30

36 なお ゼネラル アビエーションのうち 大型ビジネスジェット機の納入数は 景気後退の影響をあまり受けない一方で 小型ビジネスジェット機は 好景気の際に受注数が増加したものの その後不景気のあおりを受けてキャンセルが続出している 78 以下にビジネスジェット機の市場動向について取りまとめる ビジネスジェット機の市場動向 米国製ビジネスジェット機の世界市場シェアは 2008 年の 72.7% から 2009 年は 59.1% と落ち込みを見せた この背景には 景気後退となり 資金が欠如したことでエクリプス アビエーション社 79 (Eclipse Aviation) が 2008 年にビジネスジェット機の生産を中止し 2009 年に倒産したことがある 80 さらに 2010 年にはセスナ社が生産削減を行ったことで 世界市場における米国企業の市場のシェアはより一層縮小傾向にある セスナ社は 2001 年 ~2009 年の間 ビジネスジェット機納品数において世界市場を平均 36% 独占する状態であった しかし 同社は 2009 年に製造数を前年比 43% 削減し 2010 年にはさらに 28% 削減させたことで同年の製造機体数は 534 機に留まっており この数は 2008 年の年間製造数 1,300 機から大幅の減尐となる また 2010 年同社は小型及び中型ジェット機のみを製造したことでビジネスジェット機市場における同社占有率は 23% にとどまった さらに 別の米国企業であるホーカー ビーチクラフト社も市場シェアを下げたが その分ボーイング社とガルフストリーム社の市場シェアが増加した なお ホーカー社も小型及び中型ジェット機を生産しているが 同社の市場シェアは 2008 年の景気後退以前から縮小傾向にあった 81 エクリプス アビエーション社の倒産や セスナ社の生産削減などに伴い 米国企業のビジネスジェット機市場シェアが縮小する一方で ブラジルのエンブラエル社は 超軽量ジェット機 (very light jet) であるフェノム 300 型機 (Phenom 300) の事業化を 2005 年に発表した 82 ことで 同機への需要が増加し 同社は世界市場シェアを 3% から 14% に伸ばしている 83 また同社は 2011 年にはフロリダ州に組み立て工場を設立するなど 積極的な事業展開への取り組みを見せている 通常 新種機を発表すると顧客からの需要が高まる傾向にあり 例えば フランスのダッソー社が 2007 年にファルコン 7X 型機 (Falcon 7X) を発表した際 数年間に亘り同社の市場シェアが伸びたという実績がある しかし セスナ社においては 2010 年に景気後退の影響から 比較的新しい機種である超軽量ジェット機の受注キャンセルが相次ぎ 84 納品数が 42% 減尐するという事 77 U.S. Department of Commerce, ITA Flight Plan 2011, March n_2011.pdf 78 同上 年にマイクロソフト社 (Microsoft) の 1 社員が設立したベンチャー企業であり 超軽量ジェット (VLJ) の開発製造を行っていた 80 U.S. Department of Commerce, ITA Flight Plan 2011, March n_2011.pdf 81 同上 82 Aerospace-technology.com, Embraer Phenom 300, Brazil U.S. Department of Commerce, ITA Flight Plan 2011, March n_2011.pdf 84 Privatefly, Cessna Citation production slows, September 28,

37 例もあった そのため 今後エンブラエル社のパフォーマンスが持続性のあるものとなるか あるいはセスナ社同様の落ち込みを経験するかは現時点では不明であるが 2011 年 2 月に同社は 2 ヶ所目となるフェノム 100 型機の組立工場を開設したばかりであることから 尐なくとも同社は今後に関して楽観的であると分析されている 85 なお ビジネスジェット機の売り上げは景気回復から一年遅れで上昇する傾向にあると言われている U.S. Department of Commerce, ITA Flight Plan 2011, March n_2011.pdf 86 同上 32

38 3.2.2 ゼネラル アビエーション市場の今後 世界全体で見ると ゼネラル アビエーションの売上総額は 2009 年から 2010 年にかけて 1.2% 増のプラス成長を達成したものの 実際の航空機の納入件数は 11.4% 減尐している これは同期間中に大型の社用機の売上が増加したことによるものであるが 景気後退の影響を受け 今後の先行きは不透明な状況である 87 特に米国においては 市場の 3 分の 1 を占めるセスナ社による生産が激減したことにより サプライチェーンも連鎖的に生産を削減せざるを得なくなったことはゼネラル アビエーション市場における懸念事項の一つである 88 表 13 は 2009 年と 2010 年における地域ごとのゼネラル アビエーション航空機保有数を示したものである 以下によると 北米はゼネラル アビエーションの最大市場であるものの 成長率はごくわずかである 一方 新規機体導入数では北米より尐ないが成長率においては 経済的成長が目覚ましいブラジルとメキシコにおいて 様々な輸送手段への需要が高まっている影響を受けて ラテンアメリカが 8.1% と世界で最も大きな伸びを見せている その他 環太平洋 南アジア 中東なども市場規模が拡大しつつある 89 表 年及び 2011 年の各地域におけるゼネラル アビエーション航空機保有数 90 地域 2010 年 2011 年 成長率 (%) 北米 18,585 18, 欧州 3,835 3, ラテンアメリカ 3,311 3, 環太平洋 アフリカ 中東 南アジア 出所 :Kste Sarsfield, Rough but ready: business aircraft census October 11, /; Kate Sarsfield, Business aircraft census 2011, October 5, General Aviation Manufactures Association, General Aviation Statistical Databook & Industry Outlook 88 U.S. Department of Commerce, ITA Flight Plan 2011, March n_2011.pdf 89 GAMA, General Aviation Statistical Databook and Industry Outlook 2010, 90 Kste Sarsfield, Rough but ready: business aircraft census October 11, Kate Sarsfield, Business aircraft census 2011, October 5, 本データの 2009 年とは 2009 年 8 月 31 日から 2010 年 8 月 30 日 2010 年とは 2010 年 8 月 31 日から 2011 年 8 月 30 日までを示す 33

39 3.2.3 ゼネラル アビエーションの製品分野別主要企業及び市場動向 本セクションでは ゼネラル アビエーションについて 1 機体 2 装備品 3 エンジンの製品分野別の主な企業や各製品分野別の市場動向を収集可能であった情報を基に取りまとめることとする (1) 機体 ( 胴体 主翼 尾翼 ) ゼネラル アビエーションの機体分野における製造企業の市場シェアに関するデータは 公開情報からは確認できなかった ただし ゼネラル アビエーションの製造に関しては 上述の中大型機やリージョナル機の製造に見られるように 機体の各パーツを様々な企業が個別に製造しているのではなく 一般的にセスナ エアクラフト社やホーカー ビーチクラフト社 ガルフストリーム社 パイパー エアクラフト社といった機体アセンブリを行う航空機製造企業が主に自社で開発製造を行っており 装備品やエンジンなどの製造は他企業に外注しているようである (2) 装備品 ( 油圧システム 与圧 空調システム 燃料システム 燃料制御装置等の各種システム ) ゼネラル アビエーションの装備品に関する製造企業の市場シェアに関するデータは公開情報からは確認が不可能であった (3) エンジン ゼネラル アビエーション向けのエンジンを製造する北米企業としては プラット & ホイットニー カナダ社 (Pratt and Whitney Canada 本社 : カナダ ケベック州 ) と GE アビエーション社が挙げられる プラット アンド ホイットニー社の子会のプラット アンド ホイットニー カナダ社は 世界的な不況により 2009 年のエンジンセールスは前年比約 20% 減となったものの 2010 年は新規雇用の一時停止 夏期の間一時的に生産工場を閉鎖 さらに従業員の約 15% を解雇するなどといったコスト管理措置を取り厳しい状況を乗り越えている 同社は GE アビエーション社やロールス ロイス社といった競合と並び 小 中型ビジネスジェットエンジンから大型航空機用エンジンにまで同社エンジンのポートフォリオを広げることで 2015 年までには生産量をピーク時と同じレベルまで復活させることを目指している 実際 同社が開発中の大型ビジネスジェット機用エンジンの PW800 エンジンは今後数年のうち実用化される予定である なお 同社は全世界のジェットエンジン市場において 10% 強を占めているが そのシェアを拡大することを計画している 91 またプラット アンド ホイットニー カナダ社は 新技術への投資を積極的に行っており 過去 12 年間で 65 種類の新エンジンの開発を行ったという実績がある 今後 5 年間に亘り同社は 10 億カナダドル ( 約 9 億 6,900 万米ドル ) を高性能エンジンの開発に投資するとしており 2010 年秋にはミラベル航空宇宙センター (Mirabel Aerospace Center) を新設し ボンバルディエ社の C シリーズ航空機に搭載される PW1524 型エンジンの組み立て 試験を当地で実施している 92 一方 GE アビエーション社は 小型から大型のエンジン で触れたボーイング社の 787 型機用 GEnx エンジンなど様々な種類のエンジンを開発 製造している 同社のエンジン部門の売上は 91 Hoover s Database, Pratt & Whitney Canada International Inc.. 92 同上 34

40 2007 年 ~2011 年までの 5 年間で毎年 5% 成長し 2011 年の売上額は 190 億ドルであった なお 2010 年の同社売上額は 前年比 5.9% 減となったが その理由は GEnx エンジンの出荷に伴い 同製品の事業化及び製造関連の出費が増加したためである 93 なおこれら 2 社のゼネラル アビエーションのエンジン部門の市場シェアに関する具体的なデータは公開情報からは見つかっていないため 以下に 2010 年の 1 ターボプロップ機 2 ビジネスジェット機 3 ピストンエンジン機の出荷数が多かった航空機に搭載されているエンジンを基に それぞれの分野で台頭するエンジン製造業者を明らかにした 1 ターボプロップ機 2010 年のターボプロップ機の出荷機数上位 3 社が販売した航空機と当該航空機に搭載されているエンジンは表 14 のとおりである これによると 6 機種全てにプラット アンド ホイットニー カナダ社の PT6A エンジンが搭載されており 同エンジンのシェアが大きいことが予想できる また プラット アンド ホイットニー カナダ社は その他のターボプロップエンジンとしては PT6A よりも大きく 2,000~5,000 馬力で 30 座席 ~40 座席の航空機に利用される PW100 エンジンも提供している 94 表 14 主なターボプロップ機と搭載エンジン 航空機製造企業 機体名称 エンジン製造企業 エンジン名称 セスナ社 ホーカー ビーチクラフト社 C208 Caravan 675 C208 Grand Caravan Beechcraft King Air 90 Beechcraft King Air 200 Beechcraft King Air 350 プラット アンド ホイットニー カナダ社 PT6A ピラタス社 PC-12 出所 : 各社ウェブサイトなど 93 IBIS World Industry Report, Aircraft, Engine and Parts Manufacturing in the U.S. 2011, December Pratt and Whitney Canada, PW

41 2 ビジネスジェット機 2010 年のビジネスジェット機の販売数上位 6 社において 最も販売数が多かった航空機と当該航空機に搭載されるエンジンは表 15 のとおりである これによると ビジネスジェット機には 小型のターボファンエンジンが利用されており 小型ジェットエンジンにおいてもプラット アンド ホイットニー カナダ社が台頭していることが伺える 表 15 主なビジネスジェット機と搭載エンジン 航空機製造企業 機体名称 エンジン製造企業 エンジン名称 セスナ社 C510 Citation Mustang プラット アンド ホイットニー カナダ社 PW615F-A ボンバルディア社 Global Express ロールス ロイス社 BR700 エンブラエル社 Phenom 100 プラット アンド ホイットニー カナダ社 PW617F ガルフストリーム社 G500/G550 ロールス ロイス社 BR710 ダッソー ファルコン ジェット社 ホーカー ビーチクラフト社 出所 : 各社ウェブサイトなど Falcon7X プラット アンド ホイットニー カナダ社 PW XP ハネウェル社 TFE731-50R 36

42 3 ピストンエンジン機 表 16 は 主なピストンエンジン機製造企業において 2010 年に最も納入数が多かった機体及び搭載されているエンジンの一覧を示したものである 以下においては ピストンエンジン機に搭載されているエンジンを製造する企業は 1905 年創業のコンチネンタル社 (Continental 95 ) と 1845 年創業のライカミング社 (Lycomoing 96 ) の米国の老舗企業 2 社となっている 表 16 主なピストンエンジン機と搭載エンジン 航空機製造企業 機体名称 エンジン製造企業 エンジン名称 シーラス デザイン社 Crrus RS-22 コンチネンタル社 IO-550-N セスナ社 パイパー エアクラフト社 Cessna 172S Skyhawk PA P Malibu Mirage ライカミング社 O-360 ライカミング社 TIO-540-AE2A 97 ダイヤモンド エアクラフト社 DA-40 ライカミング社 O-360 ホーカー ビーチクラフト社 Beechcraft Baron B/G58 コンチネンタル社 IO-520 もしくは IO-550 アメリカン チャンピオン社 出所 : 各社ウェブサイトなど 8GCBC Scout ライカミング社 O

43 4. 関連業界団体 組織 クラスター 本セクションでは航空宇宙関連企業団体 組織 クラスターに関する情報を一覧として取りまとめた 4.1 関連業界団体 組織一覧 団体 組織名本部所在地概要 米国航空業界協会 (AIA:Aerospace Industries Association) 太平洋北西航空宇宙連盟 (PNAA: Pacific Northwest Aerospace Alliance ) 航空サプライヤー協会 (ASA: Aviation Suppliers Association) rg/ ゼネラル アビエーション製造者協会 (GAMA:General Aviation Manufactures Association) Wilson Boulevard, Suite 1700, Arlington, VA, 電話 : # Redmond Way, Ste M, Redmond, WA 電話 : メール : contact@pnaa.net 2233 Wisconsin Ave., NW, Suite 503, Washington, DC 電話 : メール : info@aviationsupplie rs.org 1400 K Street NW, Suite 801 Washington, DC 電話 : 米国航空宇宙産業の主要業界団体で 民間軍用航空機 航空機エンジン 部品を製造するメンバー企業 150 社とその他準メンバー 200 社が加盟する 日本航空宇宙工業会 (SJAC) のカウンターパートである 2002 年に設立された北西部の航空宇宙産業の成長促進を支援する会員制非営利団体 毎年 航空宇宙会議 (Aerospace Conference) を開催する他 航空業界のサプライヤー企業を対象としたフォーラムなど主催している また 次世代の航空業界の労働力育成にも力を入れており 特定のコミュニティカレッジで航空関連の学問を学ぶ学生に対して奨学金を授与している 航空部品関連サプライヤーの非営利業界団体であり 全世界から 440 社以上がメンバー登録している 航空部品サプライヤー業界に関連する規制や国際コンプライアンスなどの分野でメンバー企業をサポートしている また ASA は ASA-100 という業界標準を自主的に策定しており 航空業界で流通する部品などの品質や安全性の向上 確保などに貢献している ゼネラル アビエーション航空機の製造業団体で 米国業者に限らず世界の 70 企業がメンバーとなる ベルギー ブリュッセルにもオフィスを持ち ゼネラル アビエーション部門の統計を豊富に持つ 38

44 団体 組織名本部所在地概要 全米ビジネス航空協会 (NBAA: National Business Aviation Association) 米国航空電気機器協会 (AEA: Aircraft Electronics Association) 米国航空製品流通 製造業者協会 (ADMA:Aviation Distributors and Manufactures Association) 米国軽航空機製造者協会 (LAMA: Light Aircraft Manufacturers Association) th Street NW, Suite 400, Washington, DC 電話 : メール 3570 NE Ralph Powell Road, Lee's Summit, MO 電話 : メール 100 North 20th Street Suite 400, Philadelphia, PA 電話 : メール : adma@fernley.com 2001 Steamboat Ridge Ct, Daytona Beach FL 電話 : メール :info@lama.bz 1947 年に設立されたゼネラル アビエーション産業の業界団体であり 現在 8,000 社以上の企業が同協会のメンバーとなっている NBAA は 航空分野の安全性や運用効率の向上といった問題を始め 国際的な航空政策 航空交通システムの改善 標準化といった問題などに積極的に取り組んでいる NBAA は年次会と同時に民間航空機分野の展示会も開始しており 民間航空機分野の展示会としてはその規模は世界最大と言われている 1957 年に創設され 航空機の修理やアビオニクスや電機システムをゼネラル アビエーション航空機に搭載する企業など 1,300 社を代表する業界団体 航空機部品やコンポーネントなどの流通及び製造業者の業界団体 1943 年に航空関連市場の活性化を目的にペンシルバニア州フィラデルフィアにて創設され 毎年秋に開催される年次総会では 150 社以上の業界代表者が参加する 同協会のメンバーには B/E エアロスペース社 イートン社 グッドリッチ社 パーカー ハニフィン社といった航空機の部品製造企業が多数入会している 1984 年に創設された軽航空機製造関連業者の業界団体 2005 年に 連邦航空局 (FAA) から低価格のレジャー用軽航空機の製造許可が下りたことで 軽航空機機器の製造販売 市場 供給コミュニティの拡大を目指している 98 ワシントン DC 支部オフィスは 601 Pennsylvania Ave. Suite 900, South Bldg. Washington, D.C 電話 :

45 団体 組織名本部所在地概要 米国航空機団体 (Airlines for America(A4A, 前 Air Transport Association of AMerica)) home.aspx 1301 Pennsylvania Ave., NW, Suite 1100, Washington, DC, 電話 : メール : a4a@airlines.org 米国を中心として活動する 14 の航空会社及び航空機製造業者によって構成される団体 議会や政府組織にも広く認知されており 情報交換や政策を提言する活動も行っている 現在 100 組織以上の団体が所属している 航空機修理 部品交換協会 (MARPA:Modification and Replacement Parts Association) Wisconsin Ave., NW Suite 503 Washington, DC 電話 : 航空機部品製造業者と顧客を支援するために創設された団体 航空機部品の生産基準の維持 管理及び規制による負担を低減する活動を行うことで 会員メンバーのビジネスを支援する 地域航空協会 (RAA:Regional Airline Association) M Street, NW, Suite 800, Washington, DC 電話 : Fax: 年に設立され 北米の地域航空企業を始め サプライヤーや航空業界のサービス提供企業などをメンバーに持つ業界団体 40

46 4.2 航空クラスター所在州一覧 クラスター所在州ワシントン州ノースカロライナ州フロリダ州 概要 99 州都シアトルに以前本社を置いていたボーイング社を中心に 航空宇宙関連およそ 130 社の部品供給企業 システム サービス企業合わせて 650 社以上が集積するボーイング社求心型クラスターである 特に ボーイング社の製造工場が所在するスノーホーミッシュ郡には 合計 170 社以上の航空企業 サプライヤー企業が集中しており 同州内の全航空産業関連労働者の 22% が同郡内での雇用となっている 同州クラスターは オバマ大統領による米国の製造業復興政策の一端を担うことが期待される 同州の航空クラスターを支える業界団体 コンソーシアムとしては以下の 3 組織が挙げられる 1 ワシントン州航空宇宙未来連合 (Aerospace Futures Alliance of Washington 100 ) 2 太平洋北西航空宇宙連盟 (PNAA) 3 グレーター スポケーン地域航空宇宙コンソーシアム (Greater Spokane Aerospace Consortium 101 ) グリーンズボロ シャーロット キンストン エリザベス シティを中心に 航空機整備 航空宇宙システム サービス 航空機用フィルター製造といった航空機の周辺の部品を取り扱う企業が集中しており ミニクラスターが合体して一つのクラスターを形成している マイアミ パームビーチ オーランド タンパを中心に 米国航空宇宙局 (NASA:National Aeronautics and Space Administration) のスペースシャトルやロケット打ち上げに関連する航空宇宙産業企業が集積しており 国防総省 (DOD: Department of Defense) や NASA からの受注依存型クラスターを形成している NASA のスペースシャトルプログラムが 2011 年に終了したことを受け 航空宇宙関連の技術を有する労働者の雇用喪失が懸念されている 一方 NASA から委託を受けて NASA の次世代有人輸送カプセルを開発 製造するロッキード マーチン社が同カプセルの製造拠点をケープカナベラルに移転させたことで 同地域の経済活性化が期待されている 同州の航空産業を支える業界団体としては次の 2 組織が挙げられる 1 フロリダ航空宇宙連盟 (FAAA:Florida Aviation Aerospace Alliance 102 ) 年に本社所在地をワシントン州シアトルからイリノイ州シカゴに移転した 年に創設され 地元の航空宇宙産業の発展に必要な施策のとりまとめや政府への働きかけを行っている 所在地 :14407 SE 266th St. Kent, WA 電話 : 担当者名 :Linda Lanham(Executive Director) メール :lindal@afa-wa.com ウェブサイト : 101 ワシントン州のスポケーン地域経済開発委員会及び スポケーン地域商工会議所が統合され設立された グレーター スポケーン公社 (Greater Spokane Incorporated) が運営するコンソーシアム ワシントン州の最東端に位置するグレーター スポケーン地域の宇宙産業支援を行っている 所在地 :801 W Riverside Suite 100, Spokane, WA 電話 : ウェブサイト : 年に会員制の非営利団体として創設され フロリダ州内の航空宇宙関連企業に対し新規顧客の獲得 サ 41

47 クラスター所在州テキサス州オハイオ州カンザス州 概要 2 フロリダ航空貿易協会 (Florida Aviation Trades Association 103 ) ヒューストンに所在する NASA ジョンソン宇宙センターを中心に スペースシャトル開発及び国際宇宙ステーション建築に関連する企業およそ 430 社が集積している ただし NASA のスペースシャトルプログラムは終了したため 今後ヒューストン地域では 官民パートナーシップにより 同地域の有能なエンジニアらの雇用維持などを目的として先端技術の開発支援を行う動きを見せており 104 同クラスターのあり方が変化すると思われる なお ヒューストン地域の経済活性化を目指す非営利団体のベイエリア ヒューストン地域経済パートナーシップ (BAHEP:Bay Area Houston Economic Partnership 105 ) では 航空宇宙産業を始め地域主要 4 産業の発展を目指しており 航空宇宙産業においては 航空宇宙諮問委員会 (AAC:Aerospace Advisory Committee) を設けてジョンソン宇宙センター周辺の同産業を引き続き支援している NASA グレン研究センター ライト パターソン空軍研究所 (Wright-Patterson Air Force Base) を州内に持つオハイオ州では シンシナティ及びデイトンを中心とした地域に中小企業サプライヤーネットワークが構築されており 中小企業サプライヤー集積型クラスターが形成されている また 同州には GE アビエーション社 パーカー ハニフィン社 グッドリッチ社といった主要航空企業も拠点を持っており これら企業と協力して研究開発 教育 トレーニングなどを行い オハイオ州の宇宙航空関連経済の確立を目指しているオハイオ航空宇宙研究所 (OAI:Ohio Aerospace institute 106 _) がある カンザス州の航空産業の中心地は 同州最大の都市であるウィチタを中心に小型の民間航空機製造に関連する企業が集積しており 民間航空需要牽引型クラスターが形成されている 2005 年 ~2008 年においては 同州ウィチタに本社を構えるセスナ社の輸出額が 166% の成長を見せたことで 航空産業クラスターが同州の経済成長のけん引力となっていたが 107 そのセスナ社が景気後退の影響を受け 2010 年に生産量削減を行っている他 ホーカ プライヤーとバイヤー間の関係構築 高度技術人材の獲得や州政府による助成金プログラム受給に向けた支援を行っている 所在地 :325 John Knox Rd, L103 Tallahassee, FL 電話: ウェブサイト: 年設立 フロリダ州の航空業界企業の保護 雇用確保 産業発展などを支援するために主に州 連邦政府に対するロビー活動を行っている 所在地 :4685 Longbow Drive, Titusville, FL 電話: メール:info@fata.aero ウェブサイト : 104 Office of the Governor Rick Perry, Gov. Perry Touts Public-Private Aerospace Collaboration to save Texas Talent, February 17, 所在地 :18045 Saturn Lane, Houston, TX 電話: ウェブサイト: 所在地 :22800 Cedar Point Road, Cleveland, OH 電話: ウェブサイト: Ain online, Aviation cluster boosts Wichita Exports, September 1, osts-wichita-exports 42

48 クラスター所在州カリフォルニア州コロラド州アラバマ州カナダ ケベック州 概要ー社も 2008 年前後から生産規模を縮小しており 航空産業クラスターの州経済への貢献度が低下していくことが予測される 3 つの NASA( エイムズ ジェット推進 ドライデン飛行 ) 研究センター 5 つの軍事基地などを有しており これらを中心に航空宇宙産業が集積している 特に カリフォルニア州南部には冷戦時代に米国大手航空宇宙 企業大手 15 社が所在していたこともあり 軍需関連企業を中心に航空宇宙産業が発展してきた また 同州には優れた研究大学や研究開発施設 企業などが多数集まっており様々な新技術の研究開発が行われている 軍事及び宇宙関連機器の製造やシステムを開発する約 200 社が集積しており これら宇宙関連企業の雇用者は約 16 万 4,000 人となっている また これら企業の他 大学機関も宇宙関連の研究に力を入れており 宇宙関連企業 地域一体型クラスターが形成されている 州北部のハンツビルにはレッドストーン兵器廠 (Redstone Arsenal) NASA のマーシャル宇宙飛行センターが所在しており 軍関連及び宇宙関連の研究開発を行う企業が約 200 社以上所在する産業クラスターを形成している 航空分野では特に MRO 関連の企業が多く所在しており 宇宙 軍事分野産業と並んで同州経済に貢献している 同州の航空産業の振興を目的に州内の航空産業事業者によって組織された業界団体としては アラバマ航空産業協会 (Alabama Aerospace Industry Association 108 ) があり 同協会は航空産業に関するニュースや地元の航空産業動向などの情報を提供している カナダの航空宇宙産業界には 400 社以上の航空宇宙関連企業が所在しており 約 8 万人を雇用する大規模産業である 同産業界の年間売上は 220 億カナダドル以上となっている 中でもモントリオールはアエロ モントリオール (Aero Montreal 109 ) と呼ばれる 米国シアトル フランス トゥールーズと並ぶ航空宇宙クラスターを形成しており モントリオールのみでカナダの全航空宇宙産業の年間売上額及び雇用の半分を支えている モントリオールには ボンバルディア社 プラット & ホイットニー カナダ社などといった民間航空機製造企業 部品製造業企業約 240 社が所在している他 国際民間航空機関 (ICAO) などといった国際航空団体も拠点を置いている さらに ケベック州政府は世界から航空企業を同州へ誘致するための積極的な活動を行っている 108 所在地 :500 Beacon Parkway, Birmingham, AL 電話 : ウェブサイト :

49 5. 主要関連見本市 以下に 2012 年中に米国で開催される航空業界関連の見本市 会議を時系列順に紹介する なお ここに列挙する見本市は 2012 年 2 月時点で年内の開催が決定しているもののみであり 今年開催される見本市は今後も増加することが予想される また 米国で開催されるイベントには会議形体のものも多く それらには必ずしも見本市や展示会が同時開催されるわけではないが本セクションではそれらも合わせて紹介している 表 年に米国で開催される航空業界関連の見本市 会議一覧 イベント名 ( 開催地 ) Aero Engine USA Conference 110 ( フロリダ州マイアミビーチ ) Heli Expo ( テキサス州ダラス ) 2nd Annual Aerocon Conference & Exhibition 112 ( カリフォルニア州アナハイム ) 26th Annual Commercial Aviation Industry Suppliers Conference 113 ( カリフォルニア州ビバリーヒルズ ) Innovation Challenge Showcase 114 ( ワシントン DC) Cygnus Aviation Expo 115 ( ネバダ州ラスベガス ) 37 th Annual FAA Aviation Forecast Conference 116 ( ワシントン DC) 開催時期 2 月 7 日 ~ 9 日 2 月 12 日 ~ 14 日 2 月 14 日 ~ 16 日 3 月 5 日 ~ 7 日 参加費用 1,699 ドル ( 会議のみ ) 2,198 ドル ( 会議 ワークショップ ) 100 ドル (1 日 ) 230 ドル (3 日間 ) 非公開 ( 申し込む必要あり ) 見本市の有無 無 - 有 有 2,107 ドル無 - 3 月 7 日不明無 - 3 月 7 日 ~ 9 日 3 月 8 日 ~ 9 日 出展費用は 200 ドル ~5,000 ドル 展示会参加費は 事前申し込み 15 ドル 当日 25 ドル 550 ドル ~615 ドル 有 有 出展製品 ヘリコプター関連 宇宙機 航空機 軍事関連製品の設計や製造に関連するソフトウェア マテリアル 部品 電子機器など 地上支援 空港 FBO サービス 機体管理に関する製品 サービス 担当者からの返答なし

50 イベント名 ( 開催地 ) Aerospace & Defense Supplier Summit 117 ( ワシントン州シアトル ) Gorham PMA Parts/DER Repairs Conference 118 ( カリフォルニア州サンディエゴ ) Aircraft Airworthiness and Sustainment Conference 119 ( メリーランド州ボルチモア ) Aviation Week MRO Americas 120 ( テキサス州ダラス ) 55 th Annual AEA International Convention & Trade Show 121 ( メリーランド州ナショナルハーバー ) AMC Improving Maintenance and Reducing Costs 122 ( アラスカ州アンカレッジ ) Maintenance Management Conference 123 ( テネシー州ナッシュビル ) Aviation Week Civil Aviation Manufacturing Conference 124 ( ノースカロライナ州シャーロット ) 開催時期 3 月 12 日 ~ 15 日 3 月 21 日 ~ 23 日 4 月 2 日 ~ 5 日 4 月 3 日 ~ 5 日 4 月 3 日 ~ 6 日 4 月 30 日 ~ 5 月 3 日 5 月 1 日 ~ 3 日 5 月 8 日 ~ 9 日 参加費用 会議出席は 300 ドル 米国企業以外の出展費用は 4,000 ユーロ ~ 1 万ユーロ 米国企業の出展費用は 3,900 ドル ~1 万ドル 見本市の有無 有 1,295 ドル不明 ドル 2,100 ドル ( 展示者 ) 350 ドル ~ 1,095 ドル 有 有 745 ドル有 500 ドル ~ 無 - 1,625 ドル有 295 ドル ~ 1,145 ドル 有 出展製品 航空機部品 軍事 非軍事用航空機の耐空性などに関する製品が展示される模様 MRO 関連 電子機器 自動飛行装置 ナビゲーションシステム アンテナ 機内エンターテイメント危機 アビオニクスシステムなど 航空機関連の装備品多種 ビジネス航空機のメンテナンス サービス関連製品 民間用航空機及びヘリコプター関連のロジスティック製品など ウェブサイト作成中

51 イベント名 ( 開催地 ) 16 SAMPE ( メリーランド州ボルチモア ) Advanced Aerospace Materials & Processes Conference & Exposition - AeroMat ( ノースカロライナ州シャーロット ) ASA Annual Conference 127 ( ワシントン州シアトル ) Air Carriers Purchasing Conference 128 ( ネバダ州ラスベガス ) 12th AIAA Aviation Technology, Integration, and Operations (ATIO) Conference and 14th AIAA/ISSMO Multidisciplinary Analysis and Optimization Conference 129 ( インディアナ州インディアナポリス ) MRO IT Conference & Showcase 130 ( フロリダ州マイアミ ) Aircraft Interiors Expo 132 ( ワシントン州シアトル ) MARPA Annual Conference 133 ( ネバダ州ラスベガス ) 開催時期 5 月 21 日 ~ 24 日 6 月 18 日 ~ 21 日 6 月 24 日 ~ 26 日 8 月 18 日 ~ 21 日 9 月 17 日 ~ 19 日 9 月 19 日 ~ 21 日 9 月 25 日 ~ 27 日 10 月 3 日 ~ 5 日 参加費用 出展者パッケージ 2,400 ドル ~ 4,600 ドル パンフレットへの広告オプションあり 展示会参加のみは 35 ドル会議も含めた参加費は 770 ドル 695 ドル ~ 1,500 ドル 見本市の有無 有 有 有 出展製品 最先端マテリアル関連 航空宇宙業界における先端マテリアル関連 不明 975 ドル有航空機機体 部品 885 ドル ~ 1,085 ドル 無 - 不明 131 有 MRO 部品 展示者用パッケージ 2,200 ドル ~7,500 ドル 995 ドル ( 早期割引 ) 1,095 ドル ( 通常 ) 1,895 ドル ( 出展者 ) 有 有 航空関連周辺機器 サービス PMA 部品 詳細はまだウェブサイトに掲載されていない 年 3 月 16 日現在ではまだ情報が公開されていない

52 24 イベント名 ( 開催地 ) National Business Aviation Association 65 th Annual Meeting & Convention 134 ( フロリダ州オーランド ) 開催時期 10 月 30 日 ~11 月 1 日 参加費用 390 ドル ( 事前購入 ) 435 ドル ( 当日 ) 見本市の有無 有 出展製品 商業航空関連商品 サービス 以下に各見本市 会議の概要を紹介する 5.1 Aero Engine USA Conference Aero Engine USA Conference135 イベント名 ( 開催地 ) ( フロリダ州マイアミビーチ ) 主催者 開催時期 参加費用 見本市の有無 出展製品 - 出展者数 - UBM アビエーション (UBM Aviation) 2 月 7 日 ~9 日 1,699 ドル ( 会議のみ ) 2,198 ドル ( 会議 ワークショップ ) 無 ただしネットワーキングを行なうための時間が設けられている 出展企業数 / 来場企業数 ( 日本企業の出展動向など ) イベント概要プラット アンド ホイットニー社 ロールス ロイス社 CFM 社などエンジン製造業者が参加予定としている 講演者には アメリカン航空やカナダエアにおけるエンジンメンテナンス部の責任者が招待されており 航空機のエンジンメンテナンスのコスト評価 燃料価格の高騰がエンジンメンテナンスに及ぼす影響 次世代エンジン開発及び修理技技術の今後などについての発表が行われる予定である ターゲットバイヤー B to B イベントの有無 実績 B to B イベントは特に設けていないが イベント開催期間中 企業において航空エンジンに関する意思決定者らとネットワーキングすることが可能な時間が合計 8 時間設けられている 航空エンジンの購入契約やリース契約先を探すことを目的としたバイヤーが参加する予定である 年のウェブサイトはまだ開設されていない イベント概要パンフレット : 48f2ba5fe&groupId=

53 5.2 Heli Expo 2012 イベント名 ( 開催地 ) Heli Expo ( テキサス州ダラス )) 主催者 開催時期 国際ヘリコプター協会 (Helicopter Association International) 2 月 12 日 ~14 日 参加費用 100 ドル (1 日 ) 230 ドル (3 日間 ) 見本市の有無 出展製品 出展者数 有 ヘリコプター関連 600 社以上 出展企業数 / 来場企業数 ( 日本企業の出展動向など ) イベント概要ヘリコプター製造企業 製品 部品サプライヤー ヘリコプター操縦士などを含む業界関係者 約 600 社が出展予定 米国以外の参加者の内訳は 欧州 (36%) カナダ (32%) 中南米 (15%) アジア (9%) オーストラリア ニュージーランド (5%) アフリカ (1%) となっている 過去に開催された同イベントの様子 出所 :Helicopter Association International, ターゲットバイヤー B to B イベントの有無 実績 B to B イベントは特に設けていない ターゲットバイヤーは ヘリコプター製造業者 ヘリコプター所有者 ヘリコプター関連製品やサービスの流通業者などとなっている

54 5.3 2nd Annual Aerocon Conference & Exhibition 2nd Annual Aerocon Conference & Exhibition137 イベント名 ( 開催地 ) ( カリフォルニア州アナハイム ) 主催者 UBM キャノン (UBM Canon) 開催時期 2 月 14 日 ~16 日 参加費用非公開 ( 申し込む必要あり ) 見本市の有無 出展製品 出展者数 有 宇宙機 航空機 軍事関連製品の設計や製造に関連するソフトウェア マテリアル 部品 電子機器など 出展者数は不明であるが 参加登録企業数は 2,200 社 出展企業数 / 来場企業数 ( 日本企業の出展動向など ) イベント概要組み立て自動化 電子機器 CAD/CAM ソフトウェア関連製品やサービスに関心を持つ企業が参加 昨年の参加者のうち 20% は企業幹部で 次いで設計エンジニア 製品設計エンジニアが 13% を占めていた ターゲットバイヤー B to B イベントの有無 実績昨年は参加者が展示者と積極的に商談を行っていたとの報告あり th Annual Commercial Aviation Industry Suppliers Conference 26th Annual Commercial Aviation Industry Suppliers イベント名 ( 開催地 ) Conference 138 ( カリフォルニア州ビバリーヒルズ ) 主催者 スピードニュース (SpeedNews) 開催時期 参加費用 見本市の有無 3 月 5 日 ~7 日 2,107 ドル 無 出展製品 - 出展者数 - 出展企業数 / 来場企業数 ( 日本企業の出展動向など ) イベント概要商業航空機製造企業 エンジン製造企業 部品製造業者 原料供給企業の関係者らが参加予定 航空機業界の市場動向などについてのセミナーも開催される 過去に三菱航空機 大阪チタニウムテクノロジーズ パナソニック アビオニクス 住友商事 ヨコハマエアロスペースアメリカなどが参加した実績あり 139 ターゲットバイヤー B to B イベントの有無 実績商業航空機 エンジン関連の展示会あり ただし展示会の時間が 1 日 3 時間ほどと限定的 特に B to B イベントは設けていないが 参加企業の代表者らは会議開催中に個別にミーティングを設定して商談を行っている SpeedNews, SpeedNews Commercial Aviation Industry Suppliers Conference Past Attendees. 49

55 5.5 Innovation Challenge Showcase イベント名 ( 開催地 ) Innovation Challenge Showcase 140 ( ワシントン DC) 主催者アビエーション ウィーク (Aviation Week) 開催時期 3 月 7 日 参加費用不明 141 見本市の有無 無 出展製品 - 出展者数 - 出展企業数 / 来場企業数 ( 日本企業の出展動向など ) イベント概要バイヤーのニーズを的確に把握するためのサプライヤー向けイベントである エアロストラクチャー (Aerostructure) 通信 (Communications) 複合材料 (Composites) 電子機器 (Electronics) 製造プロセス (Manufacturing Processes) その他 (Other) の 6 つのカテゴリに 34 の企業 (Finalist) が出展し 勝者を決定するコンテストが開催される予定である ターゲットバイヤー B to B イベントの有無 実績 1 対 1 のミーティング設定可能となっている 5.6 Cygnus Aviation Expo イベント名 ( 開催地 ) Cygnus Aviation Expo 142 ( ネバダ州ラスベガス ) 主催者シグナス ビジネス メディア (Cygnus Business Media) 開催時期参加費用見本市の有無出展製品出展者数 3 月 7 日 ~9 日 出展費用は 200 ドル ~5,000 ドル 展示会参加費は事前申し込み 15 ドル 当日 25 ドル 有 地上支援 空港 FBO サービス 機体管理に関する製品 サービス 250 社以上 出展企業数 / 来場企業数 ( 日本企業の出展動向など ) イベント概要地上支援 空港 FBO サービス 機体メンテに関わる企業から 3,500 人がセミナー ネットワーキングイベントに参加予定である 2011 年は 展示企業 230 社 3 日間を通して 30 ヶ国以上から 3,100 人以上が参加 参加者の 70% が購買権限を持つと予想されている 担当者への聞き取りを行ったものの 回答は得られなかった

56 過去に開催された同イベントの様子 出所 :Cygnus Aviation Expo, 年の同イベントでは 277 社が出展した また 参加者が新製品を実際に手に取ることができるデモ オンデマンド (Demos on Demand) エリアが用意され また グリーン パビリオン (Green Pavilion) においては 環境に優しい製品の展示などが行われた 144 ターゲットバイヤー B to B イベントの有無 実績 B to B イベント有 商談可能となっている th Annual FAA Aviation Forecast Conference イベント名 ( 開催地 ) 37th Annual FAA Aviation Forecast Conference 145 ( ワシントン DC) 主催者 連邦航空局 (FAA) 開催時期 参加費用 見本市の有無 3 月 8 日 ~9 日 550 ドル ~615 ドル 有 出展製品不明 146 出展者数 不明 出展企業数 / 来場企業数 ( 日本企業の出展動向など ) イベント概要航空会社及び空港運用者らによる航空業界の将来予測などに関する講演あり 航空会社 航空製造業者 金融アナリストなど 航空業界に携わるあらゆる分野から約 500 人が出席予定となっている 今年の会合では 国際航空運送協会 (IATA) のトニー タイラー会長が基調講演を行う予定である ターゲットバイヤー B to B イベントの有無 実績特に B to B イベントは設けていない ターゲットバイヤーは 航空会社 空港 航空貨物輸送関係者などとなっている 144 Aviationpros.com, Cygnus Aviation Expo March 29, 担当者への聞き取りを行ったものの 回答は得られなかった 51

57 5.8 Aerospace & Defense Supplier Summit Aerospace & Defense Supplier Summit147 イベント名 ( 開催地 ) ( ワシントン州シアトル ) 主催者 BCI エアロスペース (BCI Aerospace) 開催時期参加費用見本市の有無出展製品出展者数 3 月 12 日 ~15 日 会議出席は 300 ドル米国企業以外の出展費用は 4,000 ユーロ ~1 万ユーロ米国企業の出展費用は 3,900 ドル ~1 万ドル 有 航空機部品関連 15 カ国から 400 社以上 出展企業数 / 来場企業数 ( 日本企業の出展動向など ) イベント概要ロールス ロイス (Rolls-Royce) 社 GE アビエーション社 (GE Aviation) スネクマ社 (Snecma) サフラン社 (Safran) アレニア アエロナウティカ社 (Alenia Aeronautica) エルビット システムズ アエロスペース社 (Elbit Systems Aerospace) ボンバルディア社 (Bombardier) エアバス社 (Airbus) など 30 カ国から 600 社の関係者が参加 日本からの日本航空宇宙工業会 (SJAC) を含む 15 カ国から 400 社以上が出展した なお 今年はボーイング社が協賛となっており 本イベント開催前に同社の商業航空機サプライヤー管理部のバイス プレジデント兼ゼネラル マネージャーのスタン ディール氏 (Stan Deal) は 本イベントは ボーイング社の主要サプライヤーが多く参加することから これら企業と交流し ビジネスチャンスを拡大する絶好のチャンスである とコメントしている 年に開催された本イベントの様子 出所 :Aerospace & Defense Supplier Summit ターゲットバイヤー B to B イベントの有無 実績米国で開催される初の航空宇宙 軍事関連のサプライヤーサミットとなっており B to B イベントが用意されている 事前に予約が必要な 1 対 1 ミーティングに関しては イベント開催前に 7,000 件が予約されていた Boeing, Boeing and State of Washington Back Aerospace and Defense Supplier Summit, June 201,

58 5.9 Gorham PMA Parts/DER Repairs Conference Gorham PMA Parts/DER Repairs Conference149 イベント名 ( 開催地 ) ( カリフォルニア州サンディエゴ ) ゴーハム テクニカル アソシエーツ主催者 (Gorham Technical Associates) 開催時期 3 月 21 日 ~23 日 参加費用 見本市の有無 1,295 ドル 不明 出展製品 - 出展者数 - 出展企業数 / 来場企業数 ( 日本企業の出展動向など ) イベント概要見本市の有無は不明 講演を中心としたイベントが開催される模様 3 日間に亘って ワークショップ 展示 ネットワーキング レセプション 講演 パネル ディスカッションなどが予定されている また PMA 部品 DER 150 承認を受けた修理品に関するセッションが開催される予定である ターゲットバイヤー B to B イベントの有無 実績 B to B イベントは特に設けていない エンジン ブレーキ タイヤ 接着剤など広範囲に亘る航空機部品の購入に関心がある関係者がバイヤーとして参加 5.10 Aircraft Airworthiness and Sustainment Conference Aircraft Airworthiness and Sustainment Conference151 イベント名 ( 開催地 ) ( メリーランド州ボルチモア ) 主催者 連邦航空局 (FAA) 国防省 航空宇宙局 (NASA) 開催時期参加費用見本市の有無出展製品出展者数 4 月 2 日 ~5 日 795 ドル 2,100 ドル ( 展示者 ) 有 軍事 非軍事用航空機の耐空性などに関する製品など 65 社以上 出展企業数 / 来場企業数 ( 日本企業の出展動向など ) イベント概要現在 政府機関及び民間企業含めおよそ 40 社が参加予定 毎年 科学者 デザイナー 技術者 政府のプログラムマネージャー 業界関係者 学者など 700 名以上が来場する トレーニング テクニカル セッションなどが予定されている ターゲットバイヤー B to B イベントの有無 実績担当者に問い合わせたところ返答はないが ウェブサイトからの情報で軍事 非軍事用航空機の耐空性などに関する製品などが展示される可能性があることが確認できた FAA Designated Engineering Representative

59 5.11 Aviation Week MRO Americas イベント名 ( 開催地 ) Aviation Week MRO Americas 152 ( テキサス州ダラス ) 主催者開催時期参加費用見本市の有無出展製品出展者数 アビエーション ウィーク (Aviation Week) 4 月 3 日 ~5 日 350 ドル~1,095 ドル有 MRO 関連 660 社以上 出展企業数 / 来場企業数 ( 日本企業の出展動向など ) イベント概要 516 社出展予定 日本に関連する企業としては シマヅプレシジョンインスツルメンツ (Shimazu Precision Instruments) と住友プレシジョン USA 社 (Sumitomo Precision USA) が出展予定となっている なお 本イベントが開催されるのと同じ場所 ( ダラスコンベンションセンター ) において 4 月 2 日 ~3 日に Engine MRO Forum が開催される予定である Engine MRO Forum は講演セッションがメインとなっており見本市は開催されないが Engine MRO Forum の出席者は MRO Americas の展示会場に入場することができる 2011 年に開催された MRO Americas の会場の様子 出所 :Aviation Week, Aviation Week MRO Americas

60 2011 年に開催された MRO Americas でのネットワーキングの様子 出所 :Aviation Week, Aviation Week MRO Americas. ターゲットバイヤー B to B イベントの有無 実績特に B to B イベントは設けてないが LEAN( 効率重視生産モデル ) 規制 外部委託 燃費改善などに関心がある関係者がネットワーキングを行う予定である th Annual AEA International Convention & Trade Show イベント名 ( 開催地 ) 55th Annual AEA International Convention & Trade Show 153 ( メリーランド州ナショナルハーバー ) 米国航空電気機器協会主催者 (Aircraft Electronics Association) 開催時期 4 月 3 日 ~6 日 参加費用見本市の有無出展製品出展者数 745 ドル 有 電子機器 自動飛行装置 ナビゲーションシステム アンテナ 機内エンターテイメント危機 アビオニクスシステムなど 航空機関連の装備品多種 135 社 出展企業数 / 来場企業数 ( 日本企業の出展動向など ) イベント概要全世界の政府が認証しているアビオニクス企業の 90% が参加する 世界唯一の卸売見本市であり 135 社が出展予定である 展示の他に 75 時間にわたる規制 テクニカル ビジネス マネージメントに関わるトレーニングセッションも行われる

61 過去に開催された同イベントの様子 出所 :55 th Annual AEA International Convention & Trade show, ターゲットバイヤー B to B イベントの有無 実績特に B to B イベントは設けていないが バイヤーと出展者とのネットワーキングの場を提供することを目的としている 5.13 AMC Improving Maintenance and Reducing Costs AMC Improving Maintenance and Reducing Costs154 イベント名 ( 開催地 ) ( アラスカ州アンカレッジ ) 主催者 AMC/AEEC 開催時期 参加費用 見本市の有無 4 月 30 日 ~5 月 3 日 500 ドル ~ 無 出展製品 - 出展者数 - 出展企業数 / 来場企業数 ( 日本企業の出展動向など ) イベント概要 2010 年の会議には 全世界からナビゲーション 自動飛行制御 エンジンシステム 降着システム 電源システムなどアビオニクスなどを含む航空機メンテナンス関係者 750 人以上が参加 2012 年は日本航空 (JAL) が協賛することになっている ターゲットバイヤー B to B イベントの有無 実績最新且つライフサイクルコストの低いアビオニクス製品の購入を目的としたバイヤーが参加する予定である 特に B to B イベントは設けていないが 複数のネットワーキングセッションが開催されることになっている

62 5.14 Maintenance Management Conference Maintenance Management Conference155 イベント名 ( 開催地 ) ( テネシー州ナッシュビル ) 全米ビジネス航空協会主催者 (National Business Aviation Association) 開催時期 5 月 1 日 ~3 日 参加費用見本市の有無出展製品出展者数 入場料 725~1,025 ドル 出展料 1,625 ドル有ビジネス航空機のメンテナンス サービス関連製品ブース数は 128 ヶ所 出展企業数 / 来場企業数 ( 日本企業の出展動向など ) イベント概要ビジネス航空機の機体メンテに関わる製品 128 ブースが設けられ 整備士 飛行機所有者 操縦士などが参加予定となっている 機体 設備整備のニーズを理解する目的で 規制コンプライアンス 資産管理 安全性 セキュリティ 非常時対応 テクノロジーなどについてのセミナーが開催される予定である 過去に開催された同イベントの様子 出所 :NBAA, Maintenance Management Conference, ターゲットバイヤー B to B イベントの有無 実績航空機メンテナンス関連の部品 製品の購入を目的とする航空機所有企業関係者がバイヤーとして参加予定 特に B to B イベントは設けていない

63 5.15 Aviation Week Civil Aviation Manufacturing Conference Aviation Week Civil Aviation Manufacturing Conference156 イベント名 ( 開催地 ) ( ノースカロライナ州シャーロット ) 主催者 アビエーション ウィーク (Aviation Week) 開催時期参加費用見本市の有無出展製品出展者数 5 月 8 日 ~9 日 295 ドル ~1,145 ドル 有 ただし 特定の企業のみが展示者として出席し 主にネットワーキングの機会提供となっている民間用航空機及びヘリコプター関連のロジスティック製品など 9 社 出展企業数 / 来場企業数 ( 日本企業の出展動向など ) イベント概要カマン社 (KAMAN) など 民間航空機製造業界のサプライヤーが多く出展し 民間航空機製造業者 サプライチェーン ロジスティクス サービス企業などから約 200 人が参加する予定である ターゲットバイヤー B to B イベントの有無 実績特に B to B イベントは設けていないが ネットワーキングの機会が設けられている 民間航空機向け部品 製品の購入を目的としたバイヤーが参加する予定である 5.16 SAMPE 2012 イベント名 ( 開催地 ) SAMPE ( メリーランド州ボルチモア ) 主催者 開催時期 参加費用 見本市の有無 先端事業技術協会 ( Society for the Advancement of Material and Process Engineering) 5 月 21 日 ~24 日 出展者パッケージ 2,400 ドル ~4,600 ドル パンフレットへの広告掲載オプションあり 有 出展製品 出展者数 最先端マテリアル関連 500 社以上 出展企業数 / 来場企業数 ( 日本企業の出展動向など ) イベント概要過去には出展者 300 社以上 32 カ国からのバイヤーを含む 7,000 人以上が参加した 今年の出展者は 500 社を超えており 参加者の 25% は航空宇宙関係者とのことである 会議開催期間中は様々な技術別セミナー 講演が予定されている ターゲットバイヤー B to B イベントの有無 実績将来の航空機や宇宙機の製造に利用可能な最先端マテリアルの購入を目的とするバイヤーが参加予定となっており 個別商談も実施可能とされている イベント概要パンフレット :

64 5.17 Advanced Aerospace Materials & Processes Conference & Exposition - AeroMat 2012 Advanced Aerospace Materials & Processes Conference & イベント名 ( 開催地 ) Exposition - AeroMat ( ノースカロライナ州シャーロット ) 主催者 ASM インターナショナル (ASM International) 開催時期参加費用見本市の有無出展製品出展者数 6 月 18 日 ~21 日 展示会参加のみは 35 ドル会議も含めた参加費は 770 ドル 有 航空宇宙業界における先端マテリアル関連 34 社 出展企業数 / 来場企業数 ( 日本企業の出展動向など ) イベント概要過去の同会議には約 3 万 6,000 人が参加した 今年の会議テーマはデザインと製造過程の予定である ターゲットバイヤー B to B イベントの有無 実績ネットワーキングセッションが設けられている 5.18 ASA Annual Conference イベント名 ( 開催地 ) ASA Annual Conference 159 ( ワシントン州シアトル ) 主催者 航空サプライヤー協会 (Aviation Supplier Association) 開催時期 参加費用 見本市の有無 6 月 24 日 ~26 日 695 ドル ~1,500 ドル 有 出展製品不明 160 出展者数 不明 出展企業数 / 来場企業数 ( 日本企業の出展動向など ) イベント概要航空産業に携わる国内外の製造者 サプライヤー 技術者 (5 大陸 11 カ国 米国からは 33 州から参加 161 ) などが参加する予定である ターゲットバイヤー B to B イベントの有無 実績航空機製造企業 サプライヤー 航空機修理関係者らがバイヤーとして参加予定である 担当者に聞き取りと行なったものの 回答は得られず

65 5.19 Air Carriers Purchasing Conference Air Carriers Purchasing Conference162 イベント名 ( 開催地 ) ( ネバダ州ラスベガス ) 主催者 Air Carriers Purchasing Conference(ACPC) 開催時期参加費用見本市の有無出展製品出展者数 8 月 18 日 ~21 日 975 ドル 商談用のネットワーキングブースは別途 500 ドル有 本イベントは主に航空会社の調達担当者と航空企業サプライヤーのネットワーキング 商談がメインとなっている 航空機機体 部品 2011 年は合計 791 社が参加登録 出展企業数 / 来場企業数 ( 日本企業の出展動向など ) イベント概要 2011 年の会議には 航空会社 64 社 サプライヤー企業 727 社が参加登録している 163 航空会社 サプライヤー向けラウンドテーブルの他 レセプション ネットワーキング フォーラムが企画されている 航空業界の様々な企業が一度に集結し 情報交換や商談を行うことが可能となっている 航空業界のトレンドなど最新情報や新技術に関するセッションも開催され 航空会社とサプライヤーの両者から情報が提供される予定である 過去に開催された同イベントの様子 出所 :ACPC, Conference Overview, ターゲットバイヤー B to B イベントの有無 実績参加者は 航空会社からの参加者と 6 件まで商談スケジュールの予約が可能である 4 日間で集中的に業界関係者と会うことができるため 潜在顧客を見つけるのに非常に効果的と言われている アビエーションソフトウェア エンジンシステム 部品 修理部品などの購入を目的とした航空企業のバイヤーが参加する予定である

66 th AIAA Aviation Technology, Integration, and Operations (ATIO) Conference and 14th AIAA/ISSMO Multidisciplinary Analysis and Optimization Conference 12th AIAA Aviation Technology, Integration, and Operations (ATIO) Conference and 14th AIAA/ISSMO イベント名 ( 開催地 ) Multidisciplinary Analysis and Optimization Conference 164 ( インディアナ州インディアナポリス ) 米国航空宇宙学会 (American Institute of Aeronautics and 主催者 Astronautics) 開催時期 9 月 17 日 ~19 日 参加費用 見本市の有無 885 ドル ~1,085 ドル なし 出展製品 - 出展者数 - 出展企業数 / 来場企業数 ( 日本企業の出展動向など ) イベント概要 2011 年は 58 社が出展 会議参加者は 41 カ国 82 航空機業関係者を含む 862 人が出席した 165 ユーザー 開発者 研究者 政策関係者が一同に集まり 多領域最適設計 (multidisciplinary design optimization:mdo) などにおける最新技術の動向について情報交換が行われる 166 ターゲットバイヤー B to B イベントの有無 実績 B to B イベントなどは特に設けていない 5.21 MRO IT Conference & Showcase イベント名 ( 開催地 ) MRO IT Conference & Showcase 167 ( フロリダ州マイアミ ) 主催者 Aviation Week 開催時期参加費用見本市の有無出展製品出展者数 2012 年 9 月 19 日 ~21 日 2012 年 3 月 16 日時点では未公開有 MRO 製品不明 出展企業数 / 来場企業数 ( 日本企業の出展動向など ) イベント概要航空企業 OEM 企業 MRO 及びサプライヤー企業の IT 運用 サプライチェーン エンジニアリングといった部門のバイスプレジデントやディレクターといった意思決定者らが参加する予定である 2011 年の会議では ユナイテッド航空社 (United) UPS 社 US エアウェイズ社 (US Airways) エア カナダ社 (Air Canada) の関係者らが MRO 業界における IT の有効活用などについて講演を行った ターゲットバイヤー B to B イベントの有無 実績展示会が開催される模様であるが 詳細はまだ公開されていない

67 5.22 Aircraft Interiors Expo イベント名 ( 開催地 ) Aircraft Interiors Expo 168 ( ワシントン州シアトル ) 主催者開催時期参加費用見本市の有無出展製品出展者数 リード エキシビションズ (Reed Exhibitions) 9 月 25 日 ~27 日展示者用パッケージ 2,200 ドル~7,500 ドルあり航空関連周辺機器 サービス 120 社 出展企業数 / 来場企業数 ( 日本企業の出展動向など ) イベント概要 2011 年は 一般参加者 2,000 人以上 出展企業 120 社で 出展企業のうち 38% が米国企業 62% はそれ以外の国からの出展 169 であった 本イベントは 米国で開催される唯一の航空機インテリア関連イベントである 過去に開催された同イベントの様子 出所 :Aircraft interiors Expo, ターゲットバイヤー B to B イベントの有無 実績コックピットドア 機内管理システム フードサービス装置 機内インテリア部品 電力供給システム 照明などの購入を目的とする航空機製造業者関係者がバイヤーとして参加する予定である 特に B to B イベントは設けていない