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ありさしげまつ
4 years ago
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1.i アプリ作成には何が必要なの? Java の開発キット iαppli の開発キットが必須になります必要に応じてテキストエディタを用意してください注 : 各アプリケーションのヴァージョンは 2003/4/1 現在のものです Java2 SDK, Standard Edition 1.3.1_07 http://java.sun.com/j2se/1.3/ja/index.

1 1.i アプリ作成には何が必要なの? Java の開発キット iαppli の開発キットが必須になります必要に応じてテキストエディタを用意してください注 : 各アプリケーションのヴァージョンは 2003/4/1 現在のものです Java2 SDK, Standard Edition 1.3.1_07 iαppli Development Kit Ver.1.03( 日本語版 ) TeraPad Ver サイトアクセスサイトアクセスサイトアクセス 1

2 2. 必要なものをそろえたら次は何をすればいいの? 必要なものがそろったら次はアプリケーションのインストールを行います各アプリケーションをそれぞれインストールしてくださいなお Java2 SDK, Standard Edition iαppli Development Kit の順でインストールする必要があります TeraPad は任意です Java2 SDK, Standard Edition iαppli Development Kit TeraPad 解凍後 disk1 フォルダへ移動 2

3 3. インストールが完了しました次は? 以上で i アプリの開発環境は整いましたここからは実際にソースコード (Java のプログラム ) を作成していきますその前に i アプリ作成の概要について説明しておきます i アプリ作成の概要ソースコード i アプリを作るにはソースコードを作成します作成したソースコードを実行プログラム (=i アプリ ) にするにはビルドという作業を行いますビルドを行うと i アプリ情報ファイル (JAM ファイル ) と i アプリ (JAR ファイル ) が作成されますこれら 2 つのファイルをインターネットに公開されたサーバにアップロードし i アプリ対応携帯電話からアクセスダウンロードすることで i アプリが利用可能になりますビルドには javac コマンドによるコンパイル作業 preverify コマンドによる事前検証 i アプリ情報ファイル (JAM ファイル ) 作成 i アプリ (JAR ファイル ) 作成が含まれています iαppli Development Kit を利用すればこれら全ての作業をボタン 1 つで行ってくれます 1 動作可能チェック 2i アプリのダウンロード JAM JAR ビルド 3

言語はオブジェクト指向プログラミング言語ですまずはオブジェクト指向について説明しますオブジェクト

4 4. 概要は分かりましたじゃあどうやってソースコードを作成するの? ソースコードを作成するにあたって少し Java 言語についても触れておきましょうオブジェクト指向 Java 言語はオブジェクト指向プログラミング言語ですまずはオブジェクト指向について説明しますオブジェクト (Object) とは人間が識別できるモノを指しています簡単に自動車を例にとって説明しましょう人から見れば車はモノですしかし車の中にはタイヤやエンジンなどなどありとあらゆる部品が詰まっていますこれらの部品 1 つ 1 つもモノなのですこれらの部品 ( オブジェクト = モノ ) をプログラムごとに作り上げていき組み合わせる考え方がオブジェクト指向なのです 4

クラスという考え方です Java の基本的概念で車を作るときには車クラスがあり車のタイヤを表すのはタイヤクラスが必要ですまずは部品ごとの設計図 =

5 4. 概要は分かりましたじゃあどうやってソースコードを作成するの? クラスとオブジェクト先にオブジェクト = モノをプログラムで作成すると説明しましたがモノを作るには設計図が必要になってきますこの設計図というのがクラスという考え方です Java の基本的概念で車を作るときには車クラスがあり車のタイヤを表すのはタイヤクラスが必要ですまずは部品ごとの設計図 = クラスを記述する必要がありますもちろん設計図だけでは車にはなりませんからクラスから実物を作り出すことも必要ですこれをオブジェクトの生成 ( またはインスタンス化 ) と呼びますインスタンス ( 実態 ) 化クラスオブジェクト 5

6 4. 概要は分かりましたじゃあどうやってソースコードを作成するの? メソッド車オブジェクトを生成したら終わりというわけではありません車を動かすにはいろいろな処理が必要になりますこの処理がメソッドと呼ばれるものにあたります例えば車クラスでは以下のようなものをメソッドとして定義できますエンジンをかける / きるアクセルを踏む / 離すライトを点ける / 消すエンジンやアクセルは部品ですからオブジェクトですかける / きる踏む / 離す点ける / 消すといったオブジェクトに付随する処理がメソッドになります車クラス { 車クラスでアクセルオブジェクトを生成しますオブジェクトが生成されることによりアクセルクラスに定義してあるメソッドを呼び出すことができますアクセルオブジェクト生成アクセル. 踏む () } アクセルクラス { 踏む (){ スピード上がる } } メソッドの呼出メソッドの定義 6

7 4. 概要は分かりましたじゃあどうやってソースコードを作成するの? インターフェース i アプリを作る上でまず検討するのがインターフェース部分です小さい画面や特有のキー配列操作性などから通常の Java プログラムとは異なる記述が必要となってきます一例として画面表示を行うウィンドウクラスを取り上げますウィンドウクラス i アプリでは 4 つのウィンドウクラスが準備されています各々 Panel Canvas Dialog Frame になります 4 つの関係を説明すると Frame が他の 3 つのクラスの親クラスとなりそれぞれのクラスでディスプレイに表示させる画面機能を提供しています次のページからその中でもよく利用する Panel と Canvas について説明します Frame Panel Dialog Canvas 図クラスの階層図 7

: 高レベル API Panel はチェックボックスプルダウンメニューテキストボックスなど多種類のコンポーネントが使用可能ですただし

8 4. 概要は分かりましたじゃあどうやってソースコードを作成するの? P a n e l と C a n v a s 画面表示を操作する Frame クラスのサブクラスである Panel と Canvas はそれぞれ異なる役割をもっています Panel : 高レベル API Panel はチェックボックスプルダウンメニューテキストボックスなど多種類のコンポーネントが使用可能ですただし各コンポーネントのデザインや配置場所は機種依存によるため細かい修正ができません図 1 Panel の概念図 Canvas: 低レベル API Canvas は文字通りキャンバスに絵を書くようなもので文字列や画像の表示に適しており細かな修正もドット単位で表現可能ですただし記述に関しては手間がかかります図 2 Canvas の概念図 8

9 4. 概要は分かりましたじゃあどうやってソースコードを作成するの? A P I API(Application Program Interface) とはソフトウェアを開発する際に使用できる命令や関数の集合のことですプログラム上で基本的な機能を一からプログラミングしていくのは無駄が多いため多くのプログラムで共通している機能は API という形で提供されていますプログラマーはそれらの機能を規約に従って呼び出すだけで利用することが出来ますまた i アプリにおいてはドコモから専用の API が提供されています以下に一例を挙げます com.nttdocomo.ui パッケージユーザインタフェースを提供するクラスのパッケージです補足 :Panel の機能は com.nttdocomo.ui.frame.panel で利用できます com.nttdocomo.io パッケージ httpconnection(http による通信 ) のためのクラスのパッケージです com.nttdocomo.util パッケージタイマイベントなどを提供するクラスのパッケージですなおプログラム中では import com.nttdocomo.ui.* のような形で記述することにより com.nttdocomo.ui 以下の関連した機能を利用することが出来ます 9

10 5. そろそろソースコードを作成したいんだけどお待たせしましたではソースコードの作成に入りましょう今回は i アプリ対応携帯電話の画面上に Hello World! を表示する i アプリを作成してみますソースコード (Hello World!) import com.nttdocomo.ui.*; public class test extends IApplication{ public void start(){ // 入力画面 Panel p = new Panel(); p.add(new Label("Hello World!")); Display.setCurrent(p); } } 10

11 5. そろそろソースコードを作成したいんだけど 1 import com.nttdocomo.ui.*; import( インポート ) 文プログラム内で利用するための API の宣言を行っています必要な API は複数行の渡って定義します 2 public class test extends IApplication{ public: 公的な公式なという意味です他のクラスからの参照を許可していますプログラム中のメインクラスには必ず public を記載します class test: test というクラスを宣言しています名前は任意ですただしメインクラスのクラス名とファイル名は同一である必要があります extends IApplication:IApplication は com.nttdocomo.ui パッケージの中にあるクラスです i アプリを作成する上で必須のクラスでいわば i アプリの雛型になります extends は継承するという意味でこの 2 語を直訳すると i アプリの雛型を継承したとなるでしょうか 3 public void start(){ start() は IApplication クラスのメソッドです i アプリ起動直後に呼ばれます public void start() の形がお約束です ( 笑 ) 11

12 5. そろそろソースコードを作成したいんだけど 4 // 入力画面コメント文ですプログラム中に注釈を加えるときなどに使用します // と入力するとその一行がコメント化されプログラム中に影響しなくなりますまた /* と */ で囲むとその部分がコメント化されますこれは複数行のコメント文を作成するときに便利です 5 Panel p = new Panel(); new コマンドで com.nttdocomo.ui.frame クラス以下にある Panel クラスからパネルオブジェクト p を生成しています 6 p.add(new Label("Hello World!")); Label l = new Label( Hello World! ); p.add(l); と同じです new コマンドで com.nttdocomo.ui.component クラス以下にある Label クラスから Hello World! と書かれたラベルオブジェクトを生成し add コマンドでパネルオブジェクト p にラベルを貼り付けています 7 Display.setCurrent(p); Display クラスの setcurrent メソッドを利用してパネルオブジェクト p を画面に表示しますこの記述で初めて画面に表示されます 12

13 6. ソースコードは作成したけどビルドはどうやってやるの? まず iαppli Development Kit を起動しプロジェクト新規作成ボタンをクリックしますプロジェクト名を聞かれるので任意の名前を登録します ( ここでは test とします ) 次に作成したソースコードを C: idk apps test src に移動させます 13

14 7. ソースコードは作成したけどビルドはどうやってやるの? ビルドボタンをクリックしますビルド終了と表示されれば O.K. ですエラーが表示された場合はソースコードに何らかの誤りがあります再度確認してみてください 14

15 8. 動作確認はどうやればいいの? 起動ボタンを押すと AppName の値がありませんと表示されてしまいますこれを解決するには ADF 設定ボタンをクリックして ADF 設定画面の AppName と AppClass の 2 つのパラメータ値を設定します ( ここでは AppName をテストアプリ AppClass を test とします ) AppName は i アプリの名前のことで任意に設定します一方の AppClass は IApplication を継承したクラス名を設定します 15

16 8. 動作確認はどうやればいいの? ADF 設定を終えた後で再度起動ボタンを押すとエミュレータ画面に結果が表示されます 16

17 9. 実機で試したいんだけど実機で動かすには作成した i アプリをインターネットに公開されているサーバにアップロードする必要がありますサーバにアップロードするファイルは以下の 3 つです JAR ファイル C: idk apps test bin test.jar JAM ファイル C: idk apps test bin test.jam HTML ファイルファイル名は任意です ( ここでは download.html とします ) download.html <HTML> <BODY> <OBJECT declare id= application.declaration data= test.jam type= application/x-jam > </OBJECT> <A ijam= #application.declaration href= あなたのホームページアドレス /test.jam > アプリをダウンロードする </A> </BODY> </HTML> 17

ボタンをクリックしますアップロード後以下の URL に i アプリ対応携帯電話からアクセスし i アプリをダウンロードします http://

18 9. 実機で試したいんだけどサーバにアップロードするには FTP ツールを使用します ( ここでは FFFTP を使用します ) FTP ツールを利用してサーバに接続した後前述の 3 つのファイルをアップロードしてくださいサーバを指定しユーザ名パスワードを入力して OK ボタンをクリックしますアップロード後以下の URL に i アプリ対応携帯電話からアクセスし i アプリをダウンロードしますあなたのホームページアドレス /download.html FFFTP ダウンロードサイト : 18

19 10. 用語について教えて! 項目解説項目解説 AppName AppVer PackageURL AppSize SPsize AppClass AppParam LastModified UseNetwork TargetDevice LaunchAt ConfigurationVer 実機のソフト一覧の画面で表示される名前を指定します i アプリのヴァージョンを指定します JAR ファイルの URL です JAM/JAR ファイルを同じフォルダに置いた時は JAR ファイルの名前だけ書きます JAR ファイルのサイズを指定しますスクラッチパッドの使用サイズを指定します使用しない場合は空白にします i アプリの本体となるクラス名 (IApplication を継承したクラス名 ) を指定します i アプリの起動時に引き渡すパラメータをコンマ区切りで指定します i アプリの最終更新日です通信機能を使用するときは http を指定します使用可能な対象機種をコンマ区切りで指定します iアプリを自動起動させる時の起動タイミングを指定しますコンフィギュレーションのヴァージョンを指定します指定しない場合は全てのヴァージョンで動作します ProfileVer MyConcierge UseTelephone UseBrowser LaunchByMail LaunchByBrowser AllowPushBy AppTrace DrawArea GetSysInfo プロファイルのヴァージョンを指定します指定がない場合は全てのヴァージョンで動作します待受け i アプリとして利用する場合は YES を指定します i アプリから電話をかける場合は call を指定します i アプリからブラウザを起動する場合は launch を指定しますメールから起動させる場合は送信元メールアドレスを 1 つ指定しますなお any を指定すると制限なしとなりますブラウザから起動させる場合は起動を許可する URL を 1 つ指定しますなお any を指定すると制限なしとなります i アプリを赤外線ポートから起動することを許可します on を指定すると簡単なデバッグ機能を利用できます i アプリが利用する画面サイズを指定しますメールとメッセージの受信状態の参照を許可する場合は YES を指定します 19

20 10. 用語について教えて! 項目 ADF JAM JAR ビルドコンパイル解説アプリケーションディスクリプタファイル i アプリの動作環境を指定するためのファイル拡張子は.jam ジャヴァアプリケーションマネージャ携帯電話にインストールされている Java アプリケーションを管理する機能ジャヴァアーカイブアプリケーションを構成するクラスファイルとリソースファイルを圧縮パッケージ化したファイル拡張子は.jar ソースコードをコンパイルし実行プログラムを作成することコンパイラにより高級言語 (C 言語や Java 言語など ) から低レベルなマシン語に変換すること 20

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