４ 出席事務局職員

Transcription

1 平成 25 年 2 月 ( 第 1 回 ) 京都府教育委員会会議録

2 1 開 会 平成 25 年 2 月 4 日 午後 4 時 35 分 閉 会 平成 25 年 2 月 4 日 午後 5 時 15 分 2 出席委員 畑委員長冷泉委員上原委員 安藤委員田原教育長 3 欠席委員 平塚委員 4 出席事務局職員 橋本教育次長小橋管理部長 永野指導部長田中教育企画監 大谷総務企画課長西村教職員課長 沖田学校教育課長岩城特別支援教育課長 藤井高校教育課長川合保健体育課長 片山総務企画課副課長岡田総務企画課副主査 西本 総務企画課主事

3 5 議事の大要 (1) 開会 委員長が開会を宣告 (2) 報告事項 ア京都府立学校における体罰について 藤井高校教育課長の報告 府立網野高校における体罰事象については 生徒からの体罰の訴えを受け 文部科学省からの通知を受けた府立高校全体への調査に先立って 全校生徒 48 0 名を対象にアンケート調査を実施したところである アンケート結果に基づき関係職員や生徒への聞き取り調査を行ったところ 過去の事象も含めて レスリング部顧問教諭による 7 件の体罰が確認された 事象の内容は 腰のあたりを膝蹴りする行為 が平成 24 年に 1 件 頬などを平手でたたく行為 が平成 20 年から平成 23 年までに 5 件 ブリッジの姿勢を繰り返し約 30 分間行わせる行為 が平成 16 年に 1 件という結果であった 今後は 府教育委員会の 府立学校体罰問題特別調査チーム とともに 調査を継続し 併せて再発防止に向けた教職員研修等も実施する 田中教育企画監の報告 府教育委員会では 教育委員会職員等をメンバーとする 府立学校体罰問題特別調査チーム 設置し 平成 25 年 2 月 5 日に府立網野高校を訪問して調査を行う 調査チームでは 全校調査や生徒からの聞き取りが適切に実施されているかどうかの点検や 事象対応の経緯についての校長から聞き取りなどを行い 一定まとまった段階で 関係教職員や被害生徒 保護者の方々への聞き取りを行うなど 教育委員会としても調査を実施したいと考えている また 体罰に係る実態調査については 全府立高校に対して本日 (2 月 4 日 ) 付けで通知を行う 実態調査は 生徒に対して 教職員から体罰を受けたことがあるか や 他の生徒が体罰を受けているのを見たことがあるか 等を問うアンケート調査を実施するとともに 管理職から教職員への聞き取りを実施して 体罰について実態把握を行いたいと考えている また 各府立高校に電話相談窓口を設けるとともに 府総合教育センターにも 2 月 12 日から 2 月 25 日まで特設窓口を開設して 保護者への相談にも対応することとしている 府立網野高校では 部活動指導中に体罰事象が発生していることから 部活動の適切な指導についての通知を本日 (2 月 4 日 ) 付けで行うとともに 2 月 25 日には 運動部活動の指導を行う教員等を対象とした運動部活動指導者研修会を緊急で開催したいと考えている さらに 2 月 12 日開催の府立学校長会議や 2 月 21 日開催の府高等学校体育連盟専門部委員長会議において 体罰の防止について徹底を図りたいと考えている 質疑応答

4 上原委員体罰に関する調査結果に ブリッジの姿勢を繰り返し約 30 分間行わせる行為 とあるが これも体罰に当たるのか 藤井高校教育課長通常のトレーニングでは 5 分程度である その 5 分間ができなかった場合に 繰り返しトレーニングを 30 分間も繰り返したことは 行き過ぎであると学校が判断したものである 畑委員長重量プレートを乗せて必要以上に負荷をかけることもあると 一部で報道されているが 藤井高校教育課長通常のトレーニングでも実施している 上原委員平成 16 年度の事象は この調査で発覚したということか 藤井高校教育課長今回の調査ではない 当該教員は平成 15 年度から在籍しており 同僚の教職員への過去の聞き取りのなかで確認されたものである 畑委員長今回 発覚の契機となった生徒の事象は 7 件の中に含まれているのか 藤井高校教育課長今回 確認した件数には含まれていない 冷泉委員府立網野高校はレスリングの強豪校であるが 当該教員は指導力があったのか 藤井高校教育課長教え子が 今年度のオリンピックにも出場したが 伊調らは前任者が指導していた 畑委員長地域からも信頼が厚かった教員だとは思うが 時代にマッチしない指導をしていたということでもある 徹底的に調べることは大切だが 他の教員が萎縮してしまうようなことがないよう配慮いただきたい 冷泉委員部活動の在り方が問われている 今の部活動は 教員の情熱 ボランティア精神に頼りすぎているのが実態である 教員は寝食を忘れて 何とか子どもたちを勝たせようと指導しており 教員と生徒の密接な繫がりができる 一方で 部活動は 授業などの学校生活とは違う独特の世界を形成しており 問題の根本にもなっていると思う 指導者は部活動に熱くなり 自分たちでは正しいと思っても 第三者から見ると閉鎖された世界になってしまいがちで その世界に風穴を開ける何かが必要と考える 例えば 生活面をサポートするスタッフを置くなど 教員のボランティア精神に頼らない形にできないか 畑委員長冷泉委員の指摘は 体育系部活動だけの問題ではないし 小学校から高校まで全てに当てはまる 冷泉委員今回のレスリング部でも 他に指導を希望する教員はいないし 指導できる教員もいない 部活動を指導しても しなくても給料は同じであり 部活動のあり方について考えなければならない段階ではないか 畑委員長

5 府立網野高校の問題については 調査チームによる結果を待つこととしたいが 先生方が自信を持って教壇に立ってもらえるよう配慮いただきたい 上原委員府内全域でアンケート調査を実施するということだが 万が一 現在進行している事象が発見された場合には 早急に対応してほしい 田中教育企画監事象が確認された場合には すぐに連絡される体制をとっており その際には教育委員会にも報告することとなる 安藤委員保護者の相談窓口が 19 時までとなっているのは何故か 田中教育企画監教育相談については 19 時以降 外部に委託しているが 体罰は具体的な学校名などがあがることから 府総合教育センターの職員が対応できる 19 時までとしたものである ただ 電話相談は 24 時間受け付けていることから 通常の電話相談として相談することは可能である 安藤委員生徒本人が電話しても良いのか 田中教育企画監問題ない 安藤委員親に話をしづらい子どももいることから 子どもも相談できる方が安心である 上原委員メールへの対応もしても良いと思う 畑委員長教員の意識を高めることが不可欠であり 教員研修は重要である 教員が 実は と後で言ってくるようではいけない 決して 運動部顧問だけの研修に留まらないように 藤井高校教育課長生徒に対する指導の在り方の意識についても 調査を行ってまいりたい 冷泉委員体罰は部活動だけの問題ではない 特に生徒指導においては 今回の体罰問題を逆手にとって教員の言うことを聞かない生徒が出ることを心配している 上原委員教員が萎縮しないようケアしなければ 学校の秩序が成り立たなくなる また 生徒に関わらなくなるような風潮になるのも違う 実際には 生徒からの暴力もある 田原教育長今回の問題では 部活動の在り方そのものの中 長期的な見直しが必要になってくるだろう 体罰については 一定の範囲なら体罰を容認する空気がある中で 教員の意識調査は必要である また 国は都道府県が主体的に調査を実施するよう通知しただけで 具体的な調査の内容を示していない 京都府としては 単に事実を把握するだけでなく 全教員が体罰についてどのような意識を持っているかをきっちりと把握しなければ 根本的な対応にはならないと考える 畑委員長収拾できなくなる前に生徒と教員がコミュニケーションで解決できるよう 心がけることが必要である 上原委員

6 運動部活動指導者研修会では井村コーチが講演されるが 井村コーチが体罰をどのように捉えられているのか是非 話を聞いてみたい 畑委員長 巨人の星 がもてはやされた時代があった 今の子どもたちは 昔と明らかに違うということを認識する必要がある 冷泉委員先生が萎縮しないようにしなければならない 体罰を許してはいけないが 一生懸命頑張る先生に報いるよう 将来的に広い視野でどうすれば良いかを考えてほしい 上原委員府立網野高校の特色は 是非ともこのまま大切にしてほしい 安藤委員中学校の部活動顧問は複数名いるが 高校の顧問は 1 名体制か 藤井高校教育課長体育系も文化系も原則 複数名で対応している 畑委員長府立網野高校のレスリング部も 3 人いるのか 藤井高校教育課長技術指導は 当該教員と世界的に活躍した教員の 2 名で行っている もう 1 名はマネジメント面で部活動を支えている 安藤委員同一校に 10 年以上在職しているのは 指導力があるためだろうが あまり長く在籍すると周りの教員が意見しにくい空気ができてしまうのではないか 後任の人材育成の観点からも ある程度のスパンで異動を検討してほしい 畑委員長府立網野高校の件については 引き続き調査の上 適切な対応をお願いしたい (3) 閉会 委員長が閉会を宣告

7 署名 畑 委員長 冷泉委員 上原委員 安藤委員 田原教育長 事務局職員