8.1.2 暫 定 運 転 計 画 2025 年 においての 6 号 線 の 需 要 予 測 は1 時 間 あたりピーク 時 には 64,000 人 と 推 定 される この うち 70%の 鉄 道 利 用 者 が 都 心 に 向 かうと 仮 定 すると 片 方 向 40,000 人 となる この

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1 8. MRT6 号 線 の 概 要 DHUTS はレール ベースの 輸 送 システムとバスを 基 調 とする BRT を 提 案 している このうち レールを 基 調 としたものは 5 路 線 をここで 提 案 しているが うち 3 本 は STP のなかで 2024 年 を 目 標 として 整 備 するようになっている 5 路 線 の MRT から 調 査 団 は 6 号 線 が 最 も 需 要 面 でダッカに 寄 与 できると 考 え 概 略 の 技 術 的 検 討 を 加 えた この 結 果 を 次 のステップ( 可 能 性 調 査 )の 基 礎 とすることを 提 案 する 更 に 概 略 コ ストを 算 出 し 経 済 的 財 務 的 評 価 をおこなう 8.1 MRT6 号 線 の 概 略 エンジニアリング 提 案 されたルート STP で Pallabi 地 区 から 下 町 のバス ターミナル(Saidabad)を 結 んで 16 キロの 同 線 が 提 案 されている RAJUK が 現 在 進 めている UTTARA 3 住 宅 開 発 プロジェクトを 考 慮 し Pallabi から 更 に 北 に 延 伸 することを DHUTS は 提 案 している 総 延 長 は 22 キロで 18 の 駅 を 作 る 6 号 線 は 全 線 道 路 の 中 央 分 離 帯 を 使 って 建 設 可 能 と 考 えられる ほとん どの 道 路 の 幅 員 は 片 側 3 車 線 となっ ており 2 メートルほどの 歩 行 者 通 路 が 付 いている Pallabi から 北 の 地 区 は 未 だ 道 路 さえない 図 8.1に 基 本 に 考 えたルートと 構 造 を 示 す Pallabi 以 北 は 地 平 構 造 とし Pallabi から Chandrima -Uddaan は 高 図 8.1 MRT6 号 線 の 路 線 と 構 造 ( 基 本 ケース) 架 構 造 それ 以 南 は 地 下 と 考 えている 高 架 から 地 下 への 変 更 点 を Sher-e-Bangla Nagar 地 区 に 設 ける Shonargaon から Saidabad への 地 域 はダッカ 市 でも 最 も 交 通 が 激 しい 地 区 である ここを 通 過 す るに 2 つのルートが 代 替 案 として 考 えられている ひとつは Shonargaon 通 りを 南 下 しダッカ 大 学 を 通 り BUET から Saidabad に 達 するルートである もう 一 つのルートは Kazi Nazul Islam 通 りから Saidabad に 入 る 案 である ルート 選 定 は FS 時 に 詳 細 を 検 討 して 決 めるように 提 案 する 最 終 報 告 書 ( 和 文 要 約 )

2 8.1.2 暫 定 運 転 計 画 2025 年 においての 6 号 線 の 需 要 予 測 は1 時 間 あたりピーク 時 には 64,000 人 と 推 定 される この うち 70%の 鉄 道 利 用 者 が 都 心 に 向 かうと 仮 定 すると 片 方 向 40,000 人 となる この 値 を 使 って 種 々の 運 転 計 画 を 立 案 する その 他 基 本 的 仮 定 は 次 のようである a) m2 あたり 乗 車 客 6 人 b) 平 均 列 車 速 度 35 キロ 最 大 時 速 80 キロ c) 営 業 ルート 長 22 キロ d) 終 点 での 折 り 返 し 時 分 4 分 e) 駅 停 車 時 分 40 秒 f) 途 中 折 り 返 しなし 急 行 運 転 なし g) 1 列 車 10 両 編 成 h) 駅 数 16 ( 途 中 駅 ) + 2 ( 端 末 ) (1) 必 要 車 両 数 ラッシュ1 時 間 片 道 最 大 区 間 断 面 を 4 万 人 として 必 要 列 車 本 数 を 算 出 し 更 に 必 要 車 両 数 を 割 り 出 した その 結 果 10 両 編 成 列 車 を 3 分 45 秒 間 隔 で 運 転 することにより 輸 送 可 能 となった なお 運 転 に 供 用 する 車 両 の 他 定 期 検 診 に 2 列 車 スタンバイ 用 に1 列 車 を 考 慮 している 2025 年 には 260 両 が 必 要 となる ただし 開 業 時 には この 半 分 の 130 両 から 開 始 するよう 提 案 する この 260 両 を 収 容 する 車 両 基 地 はおよそ 24 ヘクタールと 見 積 もられる FS にて 需 要 予 測 を 基 に 更 なる 検 討 をすべきである (2) 1 日 の 列 車 運 転 以 下 調 査 団 が 提 案 する 運 転 頻 度 は 以 下 の 通 りである a) オフピーク: 5:00 am 7:00 am 及 び 7:00 pm -11 pm の 計 6 時 間 1 時 間 当 たり 6 便 b) 朝 ピーク 時 間 帯 : 7:00 am - 9:00 am の 2 時 間 1 時 間 当 たり 16 便 c) 日 中 帯 : 9:00 am 4:00 pm の 7 時 間 :1 時 間 当 たり 8 便 d) 夜 間 ピーク 時 間 帯 : 4:00 pm 7:00 pm の 3 時 間 :1 時 間 当 たり 12 便 現 時 点 での 基 本 的 設 計 の 考 え 方 (1) 軌 間 (ゲージ) バングラデッシュ 鉄 道 網 の 西 部 はインドと 同 じ 広 軌 (ブロードゲージ)を 使 い ダッカを 含 む 東 側 はメートル 軌 間 を 採 用 している しかし 我 々はバングラデッシュ 鉄 道 に 乗 り 入 れを 考 えていな 最 終 報 告 書 ( 和 文 要 約 )

3 いので 世 界 的 に 最 も 汎 用 性 のある 標 準 ゲージを 提 案 している これには 数 々の 優 位 な 点 がある が 最 も 考 慮 するのは 競 争 性 があることから 廉 価 に 入 手 できると 考 えている 更 に 海 外 鉄 道 事 業 者 から 一 時 的 に 借 用 あるいは 中 古 車 の 入 手 も 可 能 と 考 えるからである 図 8.2 は UIC の 標 準 建 築 限 界 を 示 している CL R2,750 UIC 506 GC Kinematic Guage Equipment Free Exclusion Zone Boundary ,380 1,565 1,570 2,790 2,940 7 Proposed Structure Gauge 4,800 4,650 Squeeze Way Platform (in tunnel) 1 Minimum Height of Civil Structure 3,080 3,150 3, Proposed Kinematic Gauge Proposed Vehicle Gauge Escape Walkway Zone Escape Walkway Tunnel 2,550 Squeeze Way zone , Squeeze way platform is subject to tunnel internal shape 図 8.2 UIC の 標 準 建 築 限 界 とゲージ (2) 建 設 計 画 既 存 道 路 幅 員 は 中 央 に 橋 脚 を 建 設 できるものと 思 われる 駅 間 では 約 2 メートルの 円 柱 の 橋 脚 が 適 当 かと 思 う 杭 の 径 長 さについては 地 質 調 査 を 行 って 決 めなければならない また 2 メート ル 程 度 の 駅 へのアプローチが 必 要 となる しかし 道 路 敷 利 用 の 建 設 には 条 件 が 付 けられる すな わち 不 法 駐 車 の 除 去 とか リキシャを 乗 り 入 れ 禁 止 にするとか さらには 道 路 から 建 設 資 材 を 撤 去 すべきである 図 8.3 は 標 準 的 な 駅 間 構 造 である 最 終 報 告 書 ( 和 文 要 約 )

4 CL 8,600 2,300 2,000 2,000 2,300 P.C. Box Girder L=30m MRT MRT 1, ,300 RC Pire 17,500 6,500 4,500 6,500 d=2,000 3,500~12,000 Sheet Piles P.C. Piles 図 8.3 駅 間 高 架 構 造 STP はオールド ダッカにおいて 地 下 構 造 を 提 案 している しかしそのことは 経 済 的 評 価 をしな ければならない というのは 巨 額 の 建 設 費 が 必 要 になるからである 図 8.4 は 標 準 的 なシールド トンネルの 断 面 である 高 架 から 地 下 構 造 への 移 行 区 間 は 雨 水 から 防 護 されなければならないが 設 計 に 当 たっては 通 常 100 年 確 率 の 計 画 高 水 位 が 用 いられる それでも 雨 水 流 入 を 完 全 に 防 ぐことはできず 揚 水 用 ポ ンプを 常 時 使 用 可 能 な 状 態 にしておく 必 要 があり 建 設 中 の 交 通 管 理 は 大 きなテーマである 一 般 的 に 高 架 橋 区 間 の 建 設 には 8 メートルの 幅 が 占 有 されるが 地 下 駅 の 建 設 には 最 低 21 メートルの 幅 の 道 路 敷 と 迂 回 路 が 必 要 になる Ground Level More than 1 diameter R.C. Solid Segment R.C. Solid Segment 300 More than 1 diameter 300 R2,850 R3,150 R2,850 R3, ,300 RL FL 500 RL FL 図 8.4 駅 間 地 下 構 造 (シールドの 場 合 ) 最 終 報 告 書 ( 和 文 要 約 )

5 (3) 鉄 道 運 転 システム 軌 道 をベースとする 都 市 交 通 シス テムは 通 常 加 減 速 に 優 れ 且 つ 消 費 エネルギーの 面 からも 優 位 な EMU (Electrical Multiple Unit)が 使 われる 調 査 団 はダッカの 電 力 不 足 を 懸 念 する 安 定 的 で 時 間 に 正 確 な 運 転 をする 上 で 電 力 の 安 定 的 供 給 は 不 可 欠 である ひとつの 案 として 発 電 所 を 自 前 で 持 つことも 考 えられ るが 初 期 投 資 額 が 大 きくなる 通 常 変 電 所 計 画 においては ひと つの 変 電 所 がダウンしても 両 隣 の 変 電 所 から 電 力 が 供 給 され 列 車 運 行 に 支 障 をきたさないようにする 図 8.5はダッカ 市 内 の 変 電 所 の 位 置 図 であるが 6 箇 所 からの 給 電 が 考 えられる 直 流 か 交 流 かの 議 論 が あろうが 我 々は 直 流 1500V 架 線 方 式 を 提 案 する 都 市 近 郊 での 運 転 に 優 れているほか 停 電 時 のカ バーがし 易 い 直 流 を 選 定 したが 次 のステップで 詳 細 な 検 討 をようする 図 8.5 変 電 所 の 位 置 (4) 車 両 及 び 保 守 基 地 車 両 は MRT の 重 要 な 一 つの 構 成 要 素 である 一 般 的 には1 時 間 片 道 4 万 人 を 運 こぶためには レールベースのシステムが 求 められる 通 常 1 両 あたりの 輸 送 能 力 は 250 人 程 度 であるから 約 260 両 の 車 両 を 要 する しかし 私 たちは 開 業 時 には 130 両 程 度 の 規 模 から 始 めて 2025 年 頃 に 260 両 に 達 するように 調 達 すべきと 考 える 主 な 技 術 上 の 示 方 書 は 以 下 の 通 り 考 える 最 終 報 告 書 ( 和 文 要 約 )

6 表 8.1 主 な 車 両 示 方 書 ゲージ : 1435 mm 車 両 サイズ: 20,900 mm (デリーメトロに 同 じ) 牽 引 : AC/DC 高 架 カテナリーCatenary (AC か DC かの 選 択 はフィージビリティ 調 査 で 決 定 ) 車 両 構 成 : 10 車 両 最 高 速 度 : 時 速 80 キロ 車 輪 直 径 : 860 mm 設 計 速 度 : 時 速 100 キロ 平 均 速 度 : 時 速 34 キロ 重 量 : 車 体 重 量 36 トン 未 満 (デリーメトロに 同 じ) 加 速 : 1.0 m/s/s 減 速 力 : 1.3 m/s/s ( 緊 急 時 ) 車 軸 積 載 量 :14 16 トン 列 車 モーター 等 級 : 180 キロワット 車 体 : 軽 量 ステンレススチール 或 いはアルミ 設 備 : 空 調 推 進 力 システム: VVVF 3 フェーズドライブ ブレーキ: 改 造 可 能 座 席 配 置 : 長 椅 子 列 車 コントロール: ATO ATP (5) 要 員 訓 練 計 画 MRT に 与 えられた 使 命 は 乗 客 に 安 定 的 な 安 全 な 定 時 の 輸 送 サービスを 与 えることである この 使 命 を 果 たすために 車 両 信 号 通 信 駅 などすべての 施 設 は 常 に 運 転 出 来 るレベルに 保 守 されておかねばならない 加 えて 運 転 要 員 は 必 要 とされる 技 量 を 備 えなければならない 運 営 会 社 の 要 員 に 対 する 教 育 と 訓 練 の 軌 間 を 確 保 するべきである 従 い 要 員 採 用 計 画 は 訓 練 プログラムと 十 分 調 整 されたもので なければならない 一 般 的 に 言 って 新 規 採 用 者 の 教 育 訓 練 内 容 は 運 転 法 規 非 常 時 の 扱 い 乗 客 への 対 応 運 転 技 術 等 である 従 い 営 業 開 始 の 1 年 前 には 要 員 を 確 保 すべきであろう 企 業 経 営 の 観 点 からは 要 員 等 固 定 費 はできるだけ 小 さくすべきである 従 って 車 両 洗 浄 駅 建 築 の 清 掃 保 守 警 備 員 などはできるだけアウトソーシングすべきである 欧 米 ではこのアウトソー シングの 考 え 方 は 広 く 進 んでいる 開 業 後 の 数 年 は 保 守 費 は 比 較 的 小 さくて 済 むが 年 が 経 つと 保 守 頻 度 は 上 がる 開 業 後 5 年 の 保 守 を 義 務 付 けた 建 設 契 約 とすることを 提 案 する もし 低 品 質 のモノを 納 入 した 場 合 保 守 期 間 に 多 大 な 出 費 が 強 いられることもあり 品 質 確 保 の 一 助 になるも のと 考 える 8.2 暫 定 事 業 費 積 算 および 事 業 実 施 工 程 暫 定 事 業 費 事 業 費 算 定 にあたっては 数 々の MRT を 参 考 とした 最 も 有 効 としたのは 西 ベンガル 州 のコル カタ MRT であり その SAPROF の 結 果 を 使 っている 事 業 費 算 出 にあたり 次 の 4 オプションについて 検 討 した 最 終 報 告 書 ( 和 文 要 約 )

7 a) オプション 1-1: UTTARA 3 から Saidabad 22 km 地 上 部 6 km 高 架 7 km 地 下 9 km b) オプション 1-2: Pallabi から Saidabad 16 km 高 架 7 km と 地 下 9 km. c) オプション 2-1: UTTARA 3 から Saidabad 22 km 地 上 部 6 km 高 架 16 km d) オプション 2-2: Pallabi から Saidabad 16 km 高 架 16 km. 表 8.2 事 業 費 の 積 算 単 位 :USD Million オプション 1-1 オプション 1-2 オプション 2-1 オプション 2-2 起 点 UTTRA3 Pallabi UTTRA3 Pallabi 終 点 Saidabad Saidabad 延 長 (km) 構 造 の 種 類 With Underground Without Underground 土 木 構 造 物 1, システム エンジニアリング 合 計 1,893 1,597 1,641 1, 実 施 スケジュール 暫 定 事 業 実 施 工 程 を 図 8.6 に 示 すが 次 のような 仮 定 をしている a) General Consultant (GC) の 選 定 前 に 事 業 実 施 主 体 となる 局 が 設 立 されており その 局 に おいて GC の 役 割 が 明 確 化 される b) Loan Agreement (L/A)の 後, General Consultant (GC) の 選 定 を 直 ちにおこなう ただし GC を 担 うコンサルタントは 十 分 な 力 量 をもっていなければならない c) 建 設 の 設 計 施 工 契 約 でなされる d) 作 業 用 土 地 は 着 工 命 令 前 には 業 者 に 明 け 渡 すこと e) 入 札 軌 間 は 設 計 施 工 契 約 の 場 合 一 般 的 である 3-4 ヶ 月 とする f) 土 木 工 事 請 負 者 はシステム 請 負 者 (E&M contractor)が 合 理 的 時 期 に 作 業 現 場 に 入 れる 契 約 で 時 期 を 明 らかにする g) 車 両 基 地 は 最 初 の 車 両 が 現 地 に 届 く 前 には 受 け 入 れ 可 能 の 状 態 でなくてはならない 車 両 基 地 請 負 者 が 着 工 命 令 を 受 けてから 2 年 後 とする h) 引 渡 し 検 査 前 にはすべての 構 造 別 軌 道 E&M OCC 及 び 車 両 それぞれの 検 査 を 終 了 し employer s requirements をすべて 満 たすこと 個 別 検 査 後 統 合 試 験 を 行 う この 軌 間 として 6 ヶ 月 を 計 上 する 調 査 団 の 計 算 によれば LA 締 結 後 7 年 の 工 程 である 最 終 報 告 書 ( 和 文 要 約 )

8 1 年 目 2 年 目 3 年 目 4 年 目 5 年 目 6 年 目 7 年 目 項 目 プロジェクト マネージメント コンサルタントの 工 程 コンサル 契 約 の 承 認 設 計 施 工 請 負 者 入 札 図 書 作 成 入 札 開 始 入 札 図 書 受 領 技 術 / 価 格 入 札 評 価 / 契 約 協 議 契 約 /LC 開 設 施 工 業 者 等 の 工 程 施 工 者 設 計 高 架 橋 建 設 地 下 駅 トンネル 部 建 設 シールド 機 械 3 台 制 作 1 年 掘 削 20ヶ 月 駅 部 機 械 施 設 資 機 材 調 達 軌 道 工 事 現 地 敷 設 変 電 所 / 電 車 線 信 号 通 信 車 両 基 地 工 場 車 両 調 達 現 地 投 入 その 他 ( 標 識 ランドスケープ 等 ) 竣 工 統 合 試 験 管 理 棟 / 運 転 所 要 員 訓 練 開 業 図 8.6 事 業 実 施 工 程 ( 案 ) 資 料 :JICA 調 査 団 最 終 報 告 書 ( 和 文 要 約 )

9 8.3 MRT6 号 線 の 予 備 的 経 済 財 務 分 析 MRT6 号 線 の 予 備 的 財 務 分 析 MRT6 号 線 の 予 備 的 財 務 分 析 結 果 を 表 8.4 に 示 す MRT 6 号 線 への 助 成 金 がなかったとしても FIRR は 1.71 %となる 仮 に 下 記 の 調 達 計 画 が 現 地 政 府 で 可 能 であれば 事 業 実 施 は 可 能 となる 例 として RUJUK が Pallabi から Uttara3 までの 延 長 のための 建 設 とシステム 構 築 費 用 を RAJUK から 提 供 する 事 業 コストの 10 % はバングラデシュ 政 府 が 資 本 負 担 する 事 業 コストの 70 %は 援 助 機 関 の 資 金 協 力 による 調 達 ( 例 えば 年 間 利 率 0.2 % 10 年 間 の 猶 予 期 間 30 年 間 の 返 済 )で 行 う 残 りの 事 業 コストはバングラデシュ 中 央 銀 行 あるいはプライベートバンクからの 調 達 で 行 う( 年 利 12.0%) 表 8.3 MRT6 号 線 の 財 務 分 析 ケース1 ケース2 ケース3 ケース4 総 収 入 (USD Million) 3, 総 支 出 (USD Million) 2, , , ,790.3 収 支 バランス , ,791.5 収 入 / 支 出 比 率 FIRR(%) 累 積 赤 字 解 消 年 次 注 : ケース I; 助 成 金 がない 場 合 ケース 2; 現 地 政 府 は 助 成 金 として 10 %の 資 本 投 入 をする ケース 3; RUJUK が Pallabi から Uttara3 までの 延 長 のための 建 設 とシステム 構 築 費 用 の 提 供 ケース 4; 現 地 政 府 MRT6 号 線 のインフラ 整 備 を 建 設 する なお 分 析 の 建 設 費 はオプション 2-1 を 採 用 した 最 終 報 告 書 ( 和 文 要 約 )

10 8.3.2 予 備 的 経 済 評 価 経 済 的 フィージビリティ 分 析 の 結 果 74 億 9,100 百 万 USD の 投 入 は 2025 年 に 年 間 13 億 900 万 USD の 経 済 的 便 益 を 生 み 出 すことを 示 している 割 引 率 を 12%と 仮 定 し プロジェクトライ フを 30 年 と 仮 定 すると BC 比 は 2.23 と 推 定 される 他 の 推 計 指 標 である EIRR は 25.7%と 推 定 される これらの 指 標 は 国 民 経 済 的 観 点 からはフィージブルであり 速 やかの 実 行 に 移 すべき ことを 示 している 表 8.4 予 備 的 経 済 的 分 析 Net Present Value (USD Million) 5,055 経 済 指 標 B/C Ratio 2.23 EIRR (%) 25.7% 注 ; 1) ディスカウントレートは 現 在 の 純 現 在 価 値 B/C 比 推 定 のため 年 間 あたり 12 %と 仮 定 する 2) プロジェクト 実 施 期 間 を 30 年 とする 最 終 報 告 書 ( 和 文 要 約 )

11 9. MRT 事 業 実 施 に 向 けた 組 織 制 度 9.1 MRT 組 織 制 度 にかかる 課 題 2009 年 10 月 5 日 にバ 国 政 府 は 現 在 の DTCB の 名 称 を DMTA(Dhaka Mass Transit Authority: ダッ カ 公 共 交 通 庁 )に 変 更 すること および 役 員 会 (Board of Directors)の 改 編 を 承 認 した この DTCB の 組 織 改 編 のもと MRT 実 現 に 向 けた 組 織 制 度 にかかる 主 要 課 題 は 以 下 の 通 りである 1) DMTA の 権 限 および 人 的 資 源 強 化 による 計 画 調 整 能 力 強 化 2) MRT 整 備 事 業 運 営 にかかる 政 策 立 案 および 法 制 度 組 織 枠 組 みの 設 定 3) MRT 事 業 実 施 組 織 ではなく 交 通 セクターの 政 策 計 画 立 案 組 織 としての DMTA(DTCB) の 明 確 な 定 義 4) MRT 事 業 の 監 督 機 関 と 実 施 機 関 の 明 確 な 役 割 分 担 5) BRT と MRT の 整 備 時 期 を 勘 案 した 段 階 的 な MRT 事 業 実 施 組 織 の 設 立 6) 関 係 者 間 のコンセンサス 9.2 MRT 事 業 にかかる DMTA と DMTC の 役 割 DMTA は DTCB 改 編 により 設 立 され MRT 事 業 実 施 会 社 DMTC は 近 い 将 来 設 立 されること になる DMTA は DTCB のもともとの 政 策 計 画 立 案 計 画 調 整 の 使 命 を 実 行 する また 公 共 交 通 事 業 の 決 定 をし 公 共 交 通 事 業 組 織 を 監 督 する DMTA DMTC 間 の 適 切 な 財 務 分 担 の 判 断 により DMTA 自 体 が MRT 事 業 実 施 に 例 えばインフラ 部 分 のみ というように 部 分 的 に 関 与 することもありうる MRT 整 備 に 係 る 主 要 な 役 割 と 組 織 1. 公 共 交 通 政 策 計 画 プロジェ クト 形 成 のための 公 共 機 関 DMTA(DTCB) 2. 公 共 規 制 機 関 3. MRT 運 営 企 業 運 営 企 業 (DMTC) 4. 営 業 権 所 有 者 / 契 約 者 図 9.1 DMTA と DMTC の MRT 整 備 における 基 本 的 役 割 分 担 最 終 報 告 書 ( 和 文 要 約 )

12 9.3 MRT 整 備 にかかる 組 織 制 度 全 般 DMTC は 都 市 交 通 局 (Urban Transport Division)に 同 列 に 設 立 されることを 提 案 する この 組 織 体 系 であっても DMTA が 監 督 規 制 組 織 として MRT 事 業 を 監 督 することは DMTA 法 の 定 めに より 十 分 可 能 である この 組 織 体 系 のためには MOC に 都 市 交 通 局 を 設 立 することが 重 要 で ある プロジェクト 承 認 計 画 委 託 (ECNEC/インフ ラ 部 門 ) MOP ERD MOF JICA MOC 大 臣 GIBR 借 款 要 求 借 款 マネジメント 橋 梁 部 門 都 市 交 通 部 門 道 路 鉄 道 部 門 DMTA (DTCB) 監 督 Operating Company (DMTC) 公 共 機 関 国 有 企 業 計 画 及 びオーディネーション 法 制 規 制 準 備 プウロジェクト 形 成 MRT 運 営 図 9.2 MRT 整 備 のための 提 案 組 織 体 系 9.4 事 業 実 施 組 織 調 査 団 は 以 下 に 示 す 3 つのケースを 検 討 し そのうち 3 番 目 の DTMA と DMTC の 役 割 を 事 業 実 施 段 階 ( 建 設 運 営 維 持 管 理 )により 分 ける 役 割 分 担 方 式 を 提 案 する この 場 合 建 設 期 間 では DMTA がインフラ 建 設 E&M 整 備 ローリングストック 調 達 のすべてに 関 して 責 任 を 持 ち O&M 段 階 では DMTA は インフラの 維 持 管 理 のみ 責 任 を 負 う そして O&M 段 階 で E&M および 車 両 などの 資 産 は DMTA から DMTC に 移 管 され DMTC が MRT の 運 営 維 持 管 理 を 行 う この 事 業 体 制 では 図 8.3 に 示 すように 事 業 準 備 建 設 期 間 中 に 特 別 事 業 組 織 (Special Project Organization)を DMTA のもとに 一 時 的 に 設 立 する この SPO が 事 業 財 源 を 管 理 することで 財 源 フローの 透 明 性 が 確 保 される この 方 法 はバ 国 では 多 くのケースで 実 施 されている DMTA のインフラの 維 持 管 理 業 務 は 適 切 な 契 約 の 元 で DMTA も 含 め 外 部 委 託 することが 可 能 ではある 最 終 報 告 書 ( 和 文 要 約 )

13 MRT 建 設 運 営 維 持 管 理 の DMTA と DMTC の 責 任 分 担 ケース DMTA (DTCB) 運 営 企 業 (DMTC) Option A デリーメトロ バンコク MRT マニラ LRT 建 設 O&M (プロジェクトでは 実 施 なし) インフラ 建 設 ( 建 設 トラック) E&M プロジェクト ローリングストックの 調 達 MRT 運 営 及 びインフラメンテナンス E&M およびローリングストック Option B シンガポール MRT 建 設 O&M インフラ 建 設 ( 構 造 物 トラック) インフラメンテナンス ローリングストックの 調 達 E&M 開 発 MRT 運 営 ローリングストックメンテナンス E&M メンテナンス Option C バンコク SRT 空 港 レイルリンク ジャカルタ MRT 建 設 O&M インフラ 建 設 ( 構 造 物 トラック) E&M 開 発 ローリングストックの 調 達 インフラメンテナンス ( 資 金 は 運 営 企 業 に 譲 渡 あるいは 賃 貸 される) MRT 運 営 ローリングストックメンテナンス DMTA(DTCB) 契 約 監 督 特 設 プロジェクト 運 営 機 関 運 営 企 業 (DMTC) インフラ 建 設 受 託 企 業 E&M 供 給 機 関 プロジェクト 準 備 及 び 運 営 フェーズ ローリングス トック 製 造 企 業 運 営 フェーズ 図 9.3 特 別 事 業 組 織 (Special Project Organization)の 運 営 会 社 DMTC への 移 行 この 方 法 を 採 用 する 場 合 は 事 業 実 施 政 府 機 関 と DMTC の 間 で 財 政 およびリスク 分 担 を 決 める 必 要 がある そのためには 政 府 補 助 金 リスク 分 担 軌 道 使 用 料 DMTC による 鉄 道 外 事 業 その 他 の 財 政 関 連 事 項 について 詳 細 な 費 用 計 算 に 基 づいた FS の 分 析 をもとに 決 定 する 必 要 が ある 最 終 報 告 書 ( 和 文 要 約 )

14 9.5 DMTA 設 立 進 捗 状 況 DMTA は DTCB が 改 編 されて 組 織 される 2009 年 DMTA は 現 在 承 認 過 程 にあり 2010 年 7 月 に 国 会 で 最 終 的 に 制 定 される 予 定 である DMTA 組 織 構 造 人 員 計 画 は 法 律 制 定 後 数 ヶ 月 で 最 終 的 に 承 認 される 予 定 である 9.6 MRT 運 営 会 社 (DMTC)の 設 立 と 運 営 計 画 DMTC の 機 能 DMTC の 主 要 機 能 は MRT 事 業 をすべてを 行 うとして 以 下 の 通 りである 1) 土 木 構 造 物 と 軌 道 を 含 むインフラの 整 備 維 持 管 理 2) E&M( 電 気 機 械 設 備 ) 車 両 駅 駅 施 設 車 両 基 地 などの 整 備 / 調 達 運 営 維 持 管 理 3) 駅 および 駅 周 辺 での 開 発 事 業 の 実 施 管 理 MRT 運 営 会 社 (DMTC)の 形 態 DMTC の 組 織 形 態 として バ 国 では 以 下 の 4 つが 想 定 される 1) 政 府 の 行 政 システムの 組 織 - 政 府 機 関 ( 例 : バングラデシュ 鉄 道 (BR)) - 公 社 ( 例 :バングラデシュ 道 路 交 通 公 社 (BRTC)) 2) 会 社 法 (1994)による 企 業 - 公 営 企 業 ( 例 :ダッカ 電 力 配 電 株 式 会 社 (DPDC) ダッカ 電 力 供 給 株 式 会 社 (DESCO)) - 民 間 企 業 商 業 性 効 率 性 向 上 を 目 指 して BR の 企 業 化 が 現 在 議 論 されている このような 状 況 では 政 府 機 関 は より 商 業 性 のある 事 業 運 営 を 目 指 す DMTC には 向 かない 他 の 途 上 国 の MRT 運 営 状 況 を 見 ると 事 業 運 営 が 財 務 的 に 厳 しく 政 府 補 助 や 政 府 機 関 の 財 務 リスク 負 担 がなければ 事 業 は 成 立 しない 状 況 である したがって DMTC も 民 間 企 業 では 困 難 であろう 公 社 を 見 ると ダッカ 電 力 会 社 (Dhaka Power Distribution Company Limited (DPDC))やダッカ 電 力 供 給 会 社 (Dhaka Electric Supply Company Limited (DESCO))は 事 業 がうまくいっている DESCO は 100% 公 営 企 業 として 設 立 し 後 に 株 式 の 一 部 を 民 間 セクターに 譲 渡 し 官 民 共 同 出 資 になっている DPDC や DESCO は 企 業 化 により 経 営 が 著 しく 改 善 された 上 記 より 政 府 機 関 民 間 企 業 は DMTC の 組 織 形 態 として 適 切 でない 調 査 団 は 公 社 と 公 最 終 報 告 書 ( 和 文 要 約 )

15 営 企 業 を 比 較 し 以 下 の 理 由 から DMTC は 公 営 企 業 として 設 立 することを 提 案 する - 人 員 計 画 給 与 体 系 などを 独 自 に 決 定 でき 政 府 の 制 度 に 左 右 されないので 有 能 なスタッ フを 確 保 できる - 株 主 の 監 視 があるため より 透 明 性 の 高 い 経 営 が 確 保 される - 政 府 行 政 手 続 きではなく 独 自 意 思 決 定 手 続 きに 従 うので より 迅 速 な 意 思 決 定 が 可 能 であ る - ビジネス 能 力 より 自 由 な 商 業 活 動 により 経 営 がより 効 率 的 になる - 民 間 セクターの 資 金 利 用 による 資 金 調 達 の 柔 軟 性 があり 非 鉄 道 事 業 や 鉄 道 沿 線 駅 周 辺 開 発 事 業 などの 拡 大 が 可 能 である - DMTC は 完 全 100% 公 営 企 業 でスタートし DESCO のように 株 式 の 一 部 を 民 間 に 譲 渡 す ることは 可 能 である MRT 運 営 における 民 間 関 与 民 間 セクターの 関 与 は 2 つのケースが 考 えられる ひとつは デリー 地 下 鉄 のように 運 営 会 社 が MRT を 運 営 し 維 持 管 理 業 務 を 民 間 セクターに 外 部 委 託 する 方 法 である もうひとつは バンコク MRT のように 事 業 会 社 が MRT 運 営 をコンセッショナーに 外 部 委 託 し その 委 託 先 がさらに 維 持 管 理 業 務 を 外 部 委 託 するケースである 民 間 セクターの 関 与 は 事 業 費 料 金 体 系 非 鉄 道 事 業 の 可 能 性 など 基 づいて 詳 細 に 検 討 される オプションⅰ デリーメトロ 事 業 運 営 企 業 (DMTC): 100% 政 府 保 有 契 約 メンテナンス 受 注 企 業 国 有 企 業 民 間 企 業 オプションⅱ バンコク MRT 事 業 運 営 企 業 (DMTC): 100% 政 府 保 有 営 業 許 可 運 営 許 可 取 得 企 業 契 約 メンテナンス 契 約 企 業 図 9.4 MRT 運 営 における 民 間 セクターの 関 与 最 終 報 告 書 ( 和 文 要 約 )

16 9.7 鉄 道 関 連 法 規 制 バングラデシュの 鉄 道 運 営 に 関 しては 鉄 道 法 1890(The Railway Act 1890)および 関 連 規 則 規 準 があるが バングラデシュ 国 鉄 (BR)の 運 営 運 行 について 規 定 しており 整 備 予 定 の 都 市 高 速 鉄 道 (MRT)を 想 定 した 鉄 道 に 関 するものではない 整 備 予 定 の 都 市 高 速 鉄 道 (MRT)はバ 国 にない 電 化 鉄 道 を 基 本 としており 国 等 が 定 めなければならない 法 規 の 策 定 及 び 電 化 鉄 道 の による 輸 送 の 安 全 性 利 便 性 確 保 するため 鉄 道 事 業 者 が 遵 守 すべき 新 たな 技 術 的 規 準 モデル となる 標 準 的 な 仕 様 を 整 備 する 必 要 がある 以 下 に MRT 整 備 に 必 要 となる 法 令 規 則 規 準 の 概 要 について 示 す ダッカ 公 共 交 通 会 社 (DMTC) 法 都 市 高 速 鉄 道 事 業 法 都 市 高 速 鉄 道 構 造 規 則 : 線 路 及 び 建 造 物 電 気 施 設 運 転 保 安 設 備 車 両 等 鉄 道 技 術 基 準 : 建 築 構 造 軌 道 構 造 電 気 設 備 信 号 通 信 設 備 電 路 機 械 設 備 車 両 基 地 地 下 変 電 所 及 び 空 調 設 備 運 転 規 則 設 計 仕 様 ( 荷 重 地 震 浸 水 対 策 列 車 防 護 等 ) - 車 両 検 査 軌 道 整 備 基 準 - 労 働 災 害 防 止 のための 遵 守 すべき 安 全 措 置 - 道 路 施 設 物 及 び 埋 設 物 の 処 理 に 関 する 規 定 - 変 電 所 設 置 に 関 する 規 制 運 賃 運 転 規 則 その 他 最 終 報 告 書 ( 和 文 要 約 )

17 10. 本 事 業 の 評 価 10.1 概 説 経 済 的 評 価 は 便 益 費 用 分 析 を 元 とした 経 済 的 キャッシュフロー 分 析 によって 実 施 された つまり 本 事 業 によってもたらされる 地 域 経 済 への 社 会 的 便 益 と 事 業 実 施 のための 必 要 社 会 的 コ ストの 比 較 による 分 析 である 上 記 の 経 済 的 評 価 は 利 益 とコスト 比 較 調 査 分 析 のために 実 施 された 便 益 は 時 間 節 約 便 益 と 車 両 費 用 節 約 便 益 を 含 む 一 方 で 費 用 は 建 設 費 用 と 操 作 メンテナンス 費 用 からなる 経 済 的 評 価 のためにここで 採 用 された 指 標 は 従 来 型 の 経 済 的 還 付 実 質 レート (EIRR) である 評 価 は 交 通 需 要 予 測 に 基 づいて 実 施 された 運 輸 需 要 予 測 は 輸 送 計 画 を 実 施 した 場 合 と 実 施 しなかった 場 合 の 2 通 りに 分 けて 行 われた 評 価 される 輸 送 計 画 は MRT 6 号 線 BRT 3 線 高 速 道 路 開 発 計 画 都 市 高 速 道 路 を 含 む 本 事 業 で 提 案 されたすべての 輸 送 計 画 である 10.2 本 マスタープランの 評 価 結 果 (1) 利 用 者 便 益 算 出 (a) BRT 3 線 (b) BR 線 の 改 良 を 伴 う MRT6 号 線 (c) 高 速 道 路 と 都 市 高 速 道 路 そして (d) 本 調 査 によって 提 案 された 道 路 交 通 マネジメント 政 策 を 含 む 全 種 類 の 輸 送 プラン 導 入 による 利 用 者 便 益 が 試 算 された 下 記 の 表 に 示 されるように 時 間 節 約 が 一 日 あたり 約 4,700,000 時 間 一 方 自 動 車 走 行 距 離 節 約 は 一 日 あたり 33,600,000 キロである 表 10.1 旅 行 時 間 節 約 及 び 走 行 距 離 の 節 約 (2025) 時 間 節 約 [ 時 間 / 日 ] MRT 及 び 580,500 BRT 車 両 -5,274,800 総 計 -4,694,300 キロあたりの 車 両 節 約 [ 車 両 *キロ/ 日 ] 車 両 -33,604,900 前 記 の 時 間 節 約 価 値 と 車 両 走 行 距 離 の 節 約 は 年 間 価 値 に 換 算 できる 総 合 的 経 済 便 益 は 金 額 とし て 年 間 13 億 900 万 USD と 試 算 される (2) 経 済 的 内 部 収 益 率 (EIRR) 利 用 者 利 益 と 費 用 の 結 果 をもとにして 本 調 査 を EIRR において 評 価 した その 結 果 として 25.7 %と 試 算 される 最 終 報 告 書 ( 和 文 要 約 )

18 表 10.2 本 事 業 のための 経 済 評 価 結 果 単 位 : 百 万 USD 項 目 結 果 総 事 業 費 7,491 建 設 費 4,755 MRT 6 号 線 1,641 BRT 1, 2, 3 号 線 591 プロジェクト 費 用 道 路 開 発 1,596 交 通 管 理 及 びその 他 公 共 交 通 整 備 927 運 営 管 理 費 (30 年 ) 2,736 MRT 6 号 線 902 BRT 1, 2, 3 号 線 736 道 路 開 発 766 交 通 管 理 及 びその 他 公 共 交 通 整 備 279 総 便 益 1,309 便 益 ( 2025 年 ) 時 間 節 約 便 益 59 走 行 経 費 削 減 便 益 1,250 経 済 指 標 純 現 在 価 値 5,055 経 済 的 内 部 収 益 率 (%) 25.7 (3) 便 益 費 用 比 率 (BCR) BCR は 4.0% 10.0% 12.0% そして 25.7% 相 当 のディスカウントレートを 仮 定 し 推 計 された 下 記 の 表 に 示 したように BCR は 1.00 から 3.57 の 範 囲 まで 推 計 された 表 10.3 本 事 業 のための BCR 割 引 率 [%] 便 益 費 用 比 率 [BCR] 最 終 報 告 書 ( 和 文 要 約 )

19 11. 事 業 実 施 プログラムの 作 成 11.1 事 業 実 施 の 枠 組 本 事 業 で 提 案 されたプロジェクトとプログラムの 事 業 実 施 プログラムの 総 体 を 設 定 するために タイムスケジュール プロジェクト 実 施 優 先 順 位 と 財 政 的 検 討 の 枠 組 が 設 定 された (1) フェーズ 計 画 期 間 総 計 画 期 間 は 2010 年 から 2025 年 までの 16 年 間 下 記 の 3 フェーズに 分 けられる: a) 短 期 : 年 b) 中 期 : 年 c) 長 期 : 年 (2) 推 定 予 算 プロジェクト 実 施 における DMA の 運 輸 セクターの 将 来 的 財 源 は 下 記 の 仮 定 では a) 年 間 GDP 成 長 率 は の 間 で 5.7 % になると 推 定 される 年 の 間 で は 6 %になると 推 定 される b) バングラデシュ 経 済 が 強 化 されれば 過 去 数 年 と 比 較 して 公 共 支 出 による 費 用 分 担 は 増 大 すると 考 えられる よって 年 間 の 公 共 支 出 は GDP の 15 % を 占 めると 仮 定 できる c) 公 共 支 出 における 開 発 支 出 の 割 合 は 2007 予 算 年 度 において 27% 2003 予 算 年 度 にお いて 38 % である バングラデシュ 経 済 が 活 性 化 した 際 は 開 発 支 出 は 年 に おいて 40 %. 増 加 すると 想 定 される d) 運 輸 セクターにおける 開 発 支 出 額 総 計 は 年 の 間 において 20 %になると 仮 定 できる DMA への 運 輸 セクター 財 源 確 保 は 年 間 において 20 % 維 持 2007/08 年 は 類 似 した 負 担 となる e) DHUTS で 提 案 されたプロジェクトとプログラムへの 予 算 割 り 当 ては 20 % の DMA 開 発 投 資 を 想 定 している 成 長 率 と 他 のパラメーターの 要 約 は 表 11.1 に 示 す 最 終 報 告 書 ( 和 文 要 約 )

20 バングラデシュに おける 運 輸 交 通 セ クター 財 源 DMA における 支 出 額 DHUTS プロジェクト への 運 輸 交 通 財 源 図 11.1 運 輸 部 門 開 発 のために 期 待 される 予 算 表 11.1 成 長 率 と 他 のパラメーターの 仮 定 GDP 予 測 を 基 にして 本 事 業 で 提 案 された 運 輸 開 発 財 源 プロジェクトおよびプログラムを 表 11.2 に 示 す 最 終 報 告 書 ( 和 文 要 約 )

21 表 11.2 DMA における 将 来 的 運 輸 開 発 財 源 百 万 BDT 出 典 :JICA 調 査 11.2 実 施 スケジュール (1) 段 階 的 なコンセプト 現 実 的 かつ 効 果 的 な 実 施 プログラムを 創 設 するために 段 階 的 なコンセプトを 導 入 する 主 な 分 野 を 下 記 に 示 す a) 進 行 中 および 予 定 されているプロジェクトは 短 期 プラン 中 に 完 成 させる b) 既 存 の 設 備 を 最 大 限 に 使 用 したプロジェクト c) 慢 性 的 な 交 通 問 題 を 軽 減 するためのプロジェクト d) MRT と BRT に 主 眼 を 置 いた 公 共 交 通 システム 統 合 強 化 e) 実 施 が 容 易 で 効 果 が 早 く 出 るローコストの 解 決 法 f) MRT プロジェクト 実 施 に 特 化 した 制 度 的 および 組 織 的 プログラムの 必 要 性 g) 近 郊 コミュニティ 開 発 促 進 のためのプロジェクト h) ダッカ 市 民 へ 可 動 性 を 提 供 するためのプロジェクト (2) 事 業 実 施 計 画 ここで 設 定 された 実 施 の 枠 組 み 内 容 とともに DHUTS プロジェクト 全 体 の 実 施 スケジュールを 表 11.3 に 示 す 全 体 の 実 施 スケジュールをもとに 短 期 段 階 の 都 市 交 通 網 開 発 ( 年 ) 中 期 ( 年 ) そして 長 期 ( 年 )は 図 11.2~ 図 11.4 にそれぞれ 示 される 最 終 報 告 書 ( 和 文 要 約 )

22 表 11.3 実 施 プログラム 最 終 報 告 書 ( 和 文 要 約 )

23 図 年 までの 将 来 輸 送 ネットワーク 最 終 報 告 書 ( 和 文 要 約 )

24 図 年 までの 将 来 輸 送 ネットワーク 最 終 報 告 書 ( 和 文 要 約 )

25 図 年 までの 将 来 輸 送 ネットワーク 最 終 報 告 書 ( 和 文 要 約 )

26 (3) 事 業 投 資 計 画 表 11.5 に 示 される 内 容 は 提 案 された 実 施 スケジュールをもとに 投 資 コスト 試 算 である この 表 によると 下 記 の 所 見 が 挙 げられる a) 全 投 資 額 は 2025 年 までに US$ 48 億 が 必 要 である この 投 資 のうち プロジェクト 実 施 短 期 で US$ 16 億 中 期 で US$ 15 億 そして 長 期 で US$ 17 億 必 要 とされる b) 必 要 コストに 対 して 現 地 財 源 は 恐 らく 2025 年 までに US$ 1,700 まで 供 給 できる 約 US$ 31 億 の 残 金 は 民 間 (と/ 或 いは) 海 外 援 助 によって 調 達 されることを 想 定 している c) MRT システムと BRT システムのインフラ 開 発 は 海 外 投 資 機 関 によって 調 達 される と 想 定 する これに 加 えて 本 調 査 で 提 案 された 東 部 外 辺 道 路 中 環 道 路 と 外 環 道 路 のような 大 型 幹 線 道 路 も 海 外 投 資 機 関 によって 投 資 されることを 想 定 している 表 11.4 投 資 必 要 額 と 供 給 可 能 財 源 単 位 :USD 百 万 (4) 優 先 度 の 高 いプロジェクトの 選 定 下 記 に 示 された 分 類 に 従 って フェーズ 2 調 査 で 継 続 して 行 われるフィージビリティ 調 査 のた めに 優 先 度 の 高 いプロジェクトが 選 出 された a) 調 査 によって 優 先 度 の 高 いプロジェクトの 選 定 のための 分 類 と 必 要 度 が 下 記 の 内 容 で 選 択 された b) プロジェクトの 緊 急 性 c) プロジェクトの 完 成 度 d) プロジェクトのインパクト e) 運 輸 政 策 との 整 合 性 最 終 報 告 書 ( 和 文 要 約 )

27 1) 優 先 順 位 の 高 いプロジェクトの 提 案 候 補 に 挙 がっているプロジェクトの 内 下 記 に 分 野 別 に 優 先 度 の 高 いプロジェクトを 示 した a) 公 共 交 通 プロジェクト MRT 6 号 線 プロジェクト BRT 3 号 線 プロジェクト b) 道 路 プロジェクト 東 部 フリンジ 道 路 プロジェクト 中 環 状 道 路 プロジェクト 立 体 交 差 プロジェクト c) 交 通 マネジメント 総 合 的 な 交 通 マネジメントプロジェクト d) DTCB( 将 来 的 に DMTA)と DMTC(MRT の 運 営 会 社 )の 組 織 制 度 の 開 発 最 終 報 告 書 ( 和 文 要 約 )

28 付 属 資 料 : 調 査 実 施 組 織 プロジェクトステアリングコミッティ (PSC) バングラデシュ 1. Secretary, Roads and railways Division. Ministry of communication. 2. Additional Secretary Roads and Railways Division, Ministry of communication. 3. Executive Director, DTCB 4. Additional Secretary, ERD 5. Chairman, Bangladesh Road Transport Authority (BRTA) 6. Chairman Bangladesh Inland Water Transport Authority (BIWTA) 7. Chairman Rajdhani Unnayan Kartripakka(RAJUK) 8. Chief Engineer Roads and Highways Department (RHD) 9. Director General Bangladesh Railway (BR) 10. Chairman Bangladesh Road Transport Cooperation (BRTC). 11. Joint Chief Roads and Railway Division Ministry of communication 12. Joint Chief Transport Sector Coordination Wing Planning Communication 13. Chief Engineer Local Government Engineering Department (LGED) 14. Chief Engineer Bangladesh Bridge Authority (BBA) 15. Chief Engineer Dhaka City Cooperation (DCC) 16. Joint Commissioner Traffic Dhaka Metropolitan Police (DMP) 17. Representative of the Civil Engineering Department, Bangladesh University of Engineering and Technology (BUET). 18. Representative of the Urban Planning Department, Bangladesh University of Engineering and Technology (BUET). 19. Additional Executive Director (Policy and Planning) DTCB 20. JICA Project Formulation Advisor (Dhaka Urban Transport Network Development Project) 21. Team Leader, Survey Consultants of JICA, (Dhaka Urban Transport Network Development Projects) 最 終 報 告 書 ( 和 文 要 約 )

29 プロジェクト 実 施 コミッティ (PIC) バングラデシュ 1. Executive Director, DTCB (Chairman) 2. Additional Executive Director (Policy and Planning) DTCB 3. Additional Executive Director (TMPTI), DTCB 4. Superintending Engineer, Traffic Engineering Division, Dhaka City Corporation (DCC) 5. Superintending Engineer, Traffic Engineering Division, Dhaka City Corporation (DCC) 6. Superintending Engineer, Dhaka Circle, LGED. 7. Superintending Engineer, Bangladesh Bridge Authority (BBA) 8. Deputy Secretary (Japan), ERD 9. Deputy Chief, Roads & Railways Division, Ministry of Communication 10. Deputy Director, Town Planning, Rajdhani Unnayan Kartripakkha (RAJUK) 11. Deputy Commissioner, Traffic, Dhaka Metropolitan Police (DMP) 12. Senior Traffic Engineer, DTCB 13. Traffic Engineer. DTCB 14. Manager Traffic Survey (Design and Planning) 15. Urban Planner, DTCB 16. Transport Engineer, DTCB 17. Representative of the Civil Engineering Department, Bangladesh University of Engineering and Technology (BUET). 18. Representative of the Urban Planning Department, Bangladesh University of Engineering and Technology (BUET). 19. Chief Town Planner, DCC. 20. Director (Technical), BRTC. 21. Superintending Engineer, BIWTA. 22. Chief Planning Officer, Bangladesh Railway. 23. JICA Project Formulation Advisor (Dhaka Urban Transport Network Development) 24. Team Leader, Survey Consultants of JICA, (Dhaka Urban Transport Network Development Projects) 25. Transport Planner, DTCB 最 終 報 告 書 ( 和 文 要 約 )

30 国 内 支 援 委 員 会 委 員 兵 藤 哲 朗 花 岡 伸 也 福 田 大 輔 東 京 海 洋 大 学 海 洋 工 学 部 教 授 東 京 工 業 大 学 大 学 院 理 工 学 研 究 科 准 教 授 東 京 工 業 大 学 大 学 院 理 工 学 研 究 科 准 教 授 独 立 行 政 法 人 国 際 協 力 機 構 (JICA) 本 部 小 泉 幸 弘 経 済 基 盤 部 運 輸 交 通 情 報 通 信 第 1 課 課 長 竹 内 博 史 経 済 基 盤 部 運 輸 交 通 情 報 通 信 第 1 課 課 長 ( 前 ) 小 野 智 広 経 済 基 盤 部 運 輸 交 通 情 報 通 信 第 1 課 調 査 役 大 川 太 郎 経 済 基 盤 部 運 輸 交 通 情 報 通 信 第 1 課 調 査 役 ( 前 ) 山 本 賢 一 南 アジア 部 南 アジア 第 5 課 課 長 中 井 完 造 南 アジア 部 南 アジア 第 5 課 課 長 ( 前 ) 添 川 瑞 乃 西 村 直 樹 南 アジア 部 南 アジア 第 5 課 調 査 役 南 アジア 部 南 アジア 第 5 課 武 笠 恵 里 子 南 アジア 部 南 アジア 第 5 課 ( 前 ) 独 立 行 政 法 人 国 際 協 力 機 構 (JICA)バングラデシュ 事 務 所 戸 田 隆 夫 バングラデシュ 事 務 所 所 長 萱 島 信 子 バングラデシュ 事 務 所 所 長 ( 前 ) 遠 藤 真 由 美 渡 辺 玉 興 バングラデシュ 事 務 所 次 長 バングラデシュ 事 務 所 企 画 調 査 員 調 査 団 木 村 俊 夫 櫻 田 陽 一 浅 野 良 博 総 括 / 総 合 都 市 開 発 副 総 括 / 交 通 計 画 / 交 通 需 要 予 測 副 総 括 / 土 地 利 用 計 画 森 浩 社 会 経 済 桧 垣 亨 アシュラフル 渡 辺 雅 人 社 会 経 済 交 通 調 査 交 通 需 要 予 測 最 終 報 告 書 ( 和 文 要 約 )

31 工 藤 利 昭 岡 本 純 子 都 市 計 画 A/ 制 度 法 規 都 市 計 画 B / 組 織 制 度 藤 木 育 雄 制 度 ( 軌 道 系 ) 永 島 茂 組 織 ( 軌 道 系 ) 星 野 莞 治 柴 田 護 香 野 拓 司 小 山 忠 雄 地 域 開 発 計 画 社 会 基 盤 整 備 計 画 防 災 治 水 計 画 鉄 道 防 災 計 画 会 田 祐 一 公 共 交 通 計 画 ( 道 路 系 ) 石 川 唯 志 公 共 交 通 計 画 ( 軌 道 系 ) 藤 原 英 勝 磯 元 賢 志 矢 代 修 一 大 津 攻 弓 田 和 夫 佐 々 木 仁 渡 辺 幹 治 庄 司 岳 雄 宮 尾 佳 予 子 古 屋 透 三 島 あい 向 井 潔 道 路 計 画 交 通 施 設 計 画 交 通 管 理 計 画 交 通 財 政 / 経 済 財 務 分 析 事 業 運 営 計 画 民 間 活 用 自 然 環 境 配 慮 社 会 環 境 配 慮 地 理 情 報 整 備 データベース 構 築 交 通 キャンペーンコディネーター 社 会 実 験 最 終 報 告 書 ( 和 文 要 約 )