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1 言 語 表 現 学 科 と は? - 近 代 出 版 史 の 第 一 人 者 にして 言 語 表 現 学 科 のベテ ラ ン 教 授 浅 岡 先 生 と そ の ゼ ミ 生 に 聞 く! - 出 席 者 ( 浅 岡 ゼミ4 年 生 ) 佐 久 間 つかささん 八 重 樫 みなみさん 鈴 木 英 恵 さん 司 会 : 浅 岡 邦 雄 教 授 浅 岡 : 今 日 は 中 京 大 学 文 学 部 特 に 言 語 表 現 学 科 を 志 望 している 受 験 生 に 言 語 表 現 学 科 とはどのようなところで どのような 勉 強 しているのか 4 年 次 に 就 職 活 動 をして 最 終 的 に どのような 職 業 に 決 まったのか そういったことを 間 もなく 卒 業 する4 年 生 のみなさんに 大 いに 語 ってもらおうというのが 今 日 の 趣 旨 です 最 初 に 出 席 者 を 紹 介 しましょう 3 人 とも 浅 岡 ゼミの 人 たちですが 私 のとなりから 佐 久 間 つかささん 次 が 八 重 樫 みなみさん そして 鈴 木 英 恵 (はなえ)さんです みなさんは3 月 に 中 京 大 学 を 卒 業 するわけですけれど 卒 業 するにあたり 大 学 での4 年 間 の 活 動 を 振 り 返 って 受 験 生 に 言 語 表 現 学 科 とはこういったところだということを 語 っ て 欲 しいと 思 います まず 大 学 に 入 って 様 々な 授 業 を 受 けたわけですが その 中 で 興 味 を 抱 いたり 関 心 の 持 てた 授 業 を 教 えてください 佐 久 間 : 私 が 興 味 を 持 ったのは 2 年 生 のときに 受 講 した レトリック 論 です 表 現 方 法 や 文 法 の 単 なる 授 業 ではなくて たとえば その 時 流 行 っていたグルメレポーターの 味 の 宝 石 箱 やー などを 題 材 にしながら 分 かりやすく 教 えてくださったので それがとても 印 象 に 残 っています 八 重 樫 :3 年 生 の 秋 学 期 から 始 まった 授 業 なのですが 広 告 の 現 場 と 仕 事 のコミュニ ケーション という 授 業 です なぜこの 授 業 がよかったかというと 広 告 会 社 で 実 際 に 仕 事

2 をされている 方 が 講 師 でしたので 現 場 の 生 の 声 が 聞 けたからです 実 際 に 広 告 会 社 でやっ ていることが 聞 けるということは 私 自 身 もそういう 仕 事 がしたいと 思 っていたので すご くためになりました 勉 強 になったし 就 職 活 動 においても リアルな 知 識 を 得 ることができ ました 最 後 にグループでプレゼンテーションをやったり 自 分 で CM 企 画 を 作 ったりし たことが 楽 しいかったですね 鈴 木 : 私 は 言 語 表 現 学 入 門 という 授 業 です その 授 業 では 毎 回 課 題 が 提 示 されて そ れについての 文 章 を 書 き 班 にわかれて 他 の 班 の 作 文 を 評 価 しあう その 中 で 自 分 達 の 班 の 中 でナンバーワンを 決 めて どのような 理 由 で 選 んだのかを 話 し 合 って 発 表 するという 授 業 でした その 授 業 では とにかく 毎 回 文 章 を 書 かされたので 書 く 力 がとても 身 に 付 い たし どのように 表 現 をしたら 伝 わるんだろうという 意 味 での 表 現 力 も 身 に 付 きました そ の 中 で 死 んだ 父 親 が 息 子 に 宛 てた 手 紙 という 課 題 が 出 ました 私 が 書 いた 文 章 を 読 んだ 学 生 から すごい 感 動 して 涙 が 出 たよ と 言 われて 自 分 の 文 章 能 力 に 自 信 を 持 つことが 出 来 ました 浅 岡 :ありがとうございます 大 学 に 入 ると 高 校 までと 違 って 学 生 が 自 分 で 時 間 割 を 組 み ます どういう 授 業 を 受 けたいのか 各 自 それぞれ 違 うわけですからね 今 それぞれ 興 味 関 心 の 持 てた 授 業 について 話 してもらいましたが 文 学 部 では 3 年 生 になるとゼミナールと いうものがあって 一 人 の 先 生 について 専 門 的 知 識 を 学 ぶわけです 3 年 4 年 と 2 年 間 ゼ ミに 所 属 するわけだけど あなた 方 は なぜか 浅 岡 ゼミに 来 てしまったんですが( 笑 ) まず どうして 他 のゼミもある 中 出 版 史 を 研 究 する 浅 岡 ゼミを 選 んだのかということを じゃ あ 佐 久 間 さんから 佐 久 間 :そうですね その 前 に 中 京 大 学 の 言 語 表 現 学 科 を 選 んだ 理 由 として 高 校 3 年 生 くらいから 本 と か 雑 誌 に 興 味 がありました 将 来 何 がしたいのかと 考 えた 時 自 分 自 身 文 章 を 書 くことが 好 きだったし 雑 誌 の 編 集 者 になれたらいいなと 思 っ てこの 学 科 を 選 んだのです 歴 史 があるから 今 があるわけだし もっと 昔 のことを 知 ることができたらなぁと 思 って 浅 岡 先 生 のゼミを 選 びました 八 重 樫 : 私 は 特 に 佐 久 間 さんのように 将 来 のこととか 考 えずに 入 ったんですけど 先 生 が

3 一 番 話 しやすかったからです( 笑 ) 浅 岡 先 生 なら いろいろと 話 を 聞 いてくれるかなと 思 っ て( 笑 ) 浅 岡 : 佐 久 間 さんや 鈴 木 さんは 1 年 の 時 の 言 語 表 現 学 入 門 は 違 う 先 生 だったけど 八 重 樫 さんの 場 合 は 言 語 表 現 学 入 門 や 専 門 入 門 演 習 ( )が 私 の 授 業 だったから 自 然 とその 流 れだね ( )ゼミナールに 入 る 前 の 準 備 予 備 知 識 を 学 ぶ 授 業 八 重 樫 :そうですね そういう 理 由 です 鈴 木 : 私 は 同 じゼミで2 年 間 やるのだから 将 来 の 事 もちゃんと 考 えながら 選 ぼうと 思 っ て 甘 露 先 生 の 映 画 製 作 にも 興 味 があったし 出 版 関 連 の 事 も 興 味 がありました 佐 久 間 さ んが 言 うように 出 版 のはじまりから 勉 強 していくというのは もし 仕 事 に 就 くにしても 必 ず 役 に 立 つ 知 識 だなと 思 ったので 浅 岡 ゼミにしました 甘 露 先 生 のゼミと 浅 岡 先 生 のゼ ミと 較 べると 甘 露 ゼミは 夏 休 みもないくらい 一 生 懸 命 みんなで 力 を 合 わせて 頑 張 ると 聞 いていました 浅 岡 ゼミはそういうふうではないけれど 自 分 の 時 間 を 自 由 に 使 いながら 一 生 懸 命 ゼミにも 取 り 組 むと 聞 いていたので 私 は 4 年 間 同 じサークルを 続 けながら 大 学 生 活 や 自 分 のやりたいことも 頑 張 りたいと 思 っていたので 最 終 的 には 浅 岡 ゼミを 選 びま した 浅 岡 : 鈴 木 さんは たしかチアダンスのサークルだったよね 鈴 木 :はい チアダンスをやっていました 八 重 樫 : 私 は 気 球 のサークルを ずっとやっていました 佐 久 間 : 私 は 大 学 では 参 加 していません 浅 岡 : 大 学 以 外 で 何 かやっていたの? 佐 久 間 : 大 学 の 外 で ボランティア 団 体 に 参 加 していました 浅 岡 :そう 大 学 の 授 業 だけでなく 学 内 のいろんなサークルあるいは 学 外 のボランティア とか 話 を 聞 いてみるとかなり 充 実 した 大 学 生 活 だったようですね まずゼミに 入 ってみてどうでした? 浅 岡 ゼミというのは 鈴 木 さんが 言 ったように み んなで 協 力 して 何 か 一 つのものを 作 ろうというのではないので 各 自 がそれぞれ 興 味 関 心

4 を 持 ったテーマを ゼミの 中 で 調 査 したり 発 表 したりするわけです 八 重 樫 さん 実 際 に 2 年 間 ゼミをやってみて どうでしたか? 八 重 樫 : 浅 岡 ゼミは いい 意 味 でそれぞれ 好 きなことができるし 個 人 個 人 でやるゼミだっ たので 2 人 グループでの 発 表 はありましたけど 浅 岡 :ええ 3 年 の 時 は 2 人 でグループ 発 表 でしたね 八 重 樫 : 私 は 2 年 生 の 時 から 浅 岡 先 生 のもとで 勉 強 していたから 基 本 的 に 図 書 館 に 行 っ て 発 表 に 向 けて 準 備 するという 形 が 多 かったので 自 分 の 好 きな 時 間 を 好 きな 時 に 使 える のが 良 い 点 だなと 思 いました 私 はゼミ 合 宿 が 一 番 思 い 出 に 残 っています 浅 岡 :あなたの 場 合 ゼミの 中 で 半 分 以 上 が 知 っている 人 だったでしょう 1 年 から 一 緒 だ った 人 とか 八 重 樫 :そうですね 浅 岡 : 鈴 木 さんは どうでした 鈴 木 :すごく 居 心 地 がよかったなぁと 思 っていま す 何 かゼミだけを 頑 張 るという 感 じではなくて 自 分 のペースで 頑 張 れるということだったので す ごくやりやすかったです 就 活 で 遠 方 に 行 ったりし ていて 私 はなかなかゼミに 出 席 できなかったんで すけど 先 生 はそれについて 咎 めることもなくて 頑 張 りなさい と 言 って 見 守 ってくださって 特 に 地 方 に 行 った 時 先 生 から 頑 張 ってね という 応 援 メールが 届 いて すごくうれしくなりました 就 職 活 動 が 終 わったら ゼミの 卒 業 研 究 を 頑 張 ろう と 思 えるような 環 境 でした すごくよ かったです 佐 久 間 :そうですね 自 分 のペースで 頑 張 れるというところもそうですし 3 年 生 まで 歴 史 についてあまり 深 く 知 らなかったので わからないことだらけのスタートだったけど 一 か ら 少 しずつ 教 えてくださった 自 分 のやりたいことが 具 体 的 に 決 まらない 時 は 話 を 聞 いて では こういうのはどう? と 先 生 が 勧 めてくださって 一 つ 一 つ 自 分 で 調 べて 進 んでい

5 けたのはとてもよかったと 思 います 就 職 活 動 の 時 ゼミに 行 けないこともあったけど 先 生 が 理 解 してくださったのも 大 きかったと 思 います 浅 岡 : 私 はゼミで 図 書 館 に 行 って 調 べなさい ということをよく 言 うわけです 調 べ 方 も 当 然 くわしく 説 明 しますし 実 際 に 調 べ 始 めてみると 結 構 おもしろかったでしょう 一 同 :ええ とてもおもしろかった 浅 岡 :これは 大 学 にいる 間 だけでなく 社 会 に 出 ていろいろな 仕 事 についても 調 べると いうことは 必 ずありますから そのためにも うちのゼミでは 文 献 を 調 べるということに 重 きを 置 いてやっているわけです ゼミではコンパもおこないますが そこでは 教 室 とはまた 違 ったゼミ 生 の 一 面 が 見 られて 愉 しいですね 就 職 活 動 はこうして 乗 り 切 った 浅 岡 :ところで 就 職 活 動 について 聞 きたいのだけど 3 年 生 の 後 半 から 就 職 活 動 が 始 まっ たわけですね そして 佐 久 間 さんが 大 手 金 融 機 関 八 重 樫 さんは 広 告 業 界 鈴 木 さんは 旅 行 業 界 に 決 まりました そこで いつ 頃 から 就 職 活 動 を 始 めたのか そのためにどのような 準 備 をしたのかを 聞 かせてください 受 験 生 の 人 たちも その 点 にとても 興 味 があると 思 う ので 鈴 木 さん どうですか? 鈴 木 : 私 は とにかく 就 職 活 動 について 不 安 ばかりで 浅 岡 :いつ 頃 から 始 めたの? 鈴 木 : 準 備 を 始 めたのは 3 年 生 の 秋 ぐらい でも 意 識 があったのは 3 年 生 になってすぐく らいでした 初 めは 何 もわからなかったので とにかくあらゆる 就 職 用 の 本 を 読 み 漁 って あとは 大 学 で 就 職 サイトに 登 録 するんですけど そこで 企 業 研 究 をしたりとか 中 京 大 学 は 本 当 に 就 職 に 対 するサポートが 豊 富 なので 無 料 で 受 けることができる 講 座 にも 全 部 参 加

6 するようにしていました 最 初 の 頃 はそうやって とにかく 情 報 を 集 めることにしたんです けど そうしているとだんだんとみんなと 同 じようなことばかりしか 知 らなくて これっ て 本 当 に 後 に 生 きてくるのかな? と 不 安 にもなりました それで 実 際 に 身 近 な 人 から 直 接 聞 いて 得 た 知 識 や 情 報 を 大 切 にしていこうと 思 って たとえば 先 輩 や 先 に 社 会 人 になっ た 友 人 などにいろいろと 話 を 聞 くようにして 準 備 を 進 めていきました 浅 岡 :そうですか 八 重 樫 さんは? 八 重 樫 : 私 はサークルの 先 輩 と 仲 が 良 くて その 先 輩 が 就 活 がたいへん たいへん と 言 っていたので 3 年 生 になったら す ぐ 準 備 しないといけないのかなぁ という 意 識 はあったんです 私 はサークルの 代 表 もやっていたのでそっちも 結 構 忙 しくて 一 人 暮 らしなのでアルバイトもしないとい けないということで なかなか 実 際 に 就 活 に 対 して 行 動 を 起 こすということが 出 来 ませんでした そんな 中 インターンシップの 募 集 があって 授 業 の 話 の 時 に 出 た 広 告 会 社 の 方 のところでインターンシップができるという 話 だったので 参 加 しました それが 一 番 の 準 備 というか 参 加 したことで 広 告 関 係 の 方 面 に 行 きたいという 気 持 ちがより 強 くなったし 結 局 その 関 係 の 職 に 就 くことができたので すごくよかったと 思 います 浅 岡 :インターンシップが 始 まったのはいつ 頃? 八 重 樫 :3 年 生 の 8 月 です 鈴 木 さんの 話 を 聞 きながら 私 と 似 てるなぁ 思 って 私 も 不 安 が 強 くて 初 めの 頃 は 結 構 周 りの 人 も 就 活 しなきゃ という 感 じでした 私 の 周 りは 真 面 目 な 人 が 多 かったので SPI( )を 毎 日 やってるとか あとは 金 融 系 に 行 きたい 人 は 新 聞 を 毎 日 ( ) 入 社 試 験 の 対 策 問 題 浅 岡 : 新 聞 を 毎 日 読 んだり? 八 重 樫 : 新 聞 読 んだりとか そういう 人 が 多 くて 私 大 丈 夫 かな と 結 構 不 安 だったん です だから 私 も 1 学 年 上 の 人 とか 就 活 を 早 く 決 めた 人 とかに 話 を 聞 いたり 学 校 がやっ ている 講 座 とかには 全 部 行 ってましたね

7 浅 岡 : 高 校 生 の 人 は インターンシップってなんだろうと 思 うでしょうが 簡 単 に 言 うと 学 生 の 身 分 で 短 期 間 各 企 業 の 中 に 入 って 仕 事 をいろいろ 教 えてもらったり 仕 事 の 手 助 け をする そして 社 会 や 仕 事 を 実 体 験 するのがインターンシップというものですね 八 重 樫 :そうですね 浅 岡 : 期 間 は 必 ずしも 同 じではなくて かなりバラバラでしょ? 2 週 間 くらいだったり もっと 長 かったりするところもあるしね 八 重 樫 : 私 は2 週 間 だったんですけど 友 達 は 半 年 くらいやっていましたが インターンシ ップをしたら 早 く 内 定 が 決 まるという 簡 単 なものではありません インターンシップで 何 を 経 験 したかによると 思 うんですよ インターンシップを 経 験 して 自 分 の 好 きな 事 への 思 いが 強 まったという 意 味 では 私 にとってプラスになりました 浅 岡 :なるほど 佐 久 間 さんは? 佐 久 間 : 意 識 をしたのは 3 年 生 に 入 ってからすぐですけど 本 当 に 準 備 をし 始 めたのは 3 年 生 の 夏 頃 からです 中 京 大 学 のキャリアセンター( )の 講 座 で 自 己 分 析 をやり 始 めてか ら そろそろ 準 備 しなくちゃ と 思 っていました その 中 で まず 最 初 にしたことは 周 り の 先 輩 の 就 職 活 動 の 経 験 をよく 聞 いて 先 輩 が 使 っていた 本 をもらって 自 己 分 析 を 始 めま した ( ) 就 職 活 動 をサポートする 学 内 の 部 署 浅 岡 : 浅 岡 ゼミでは ゼミの 先 輩 が 後 輩 に 就 職 活 動 の 話 をするイベントを 毎 年 やっています あなた 方 も 3 年 のとき 4 年 生 の 先 輩 がどういう 就 職 活 動 をしたのか いろいろ 話 をしても らったね あれは 結 構 自 分 と 同 じゼミの 先 輩 だから 気 安 くいろんなことを 聞 けるというこ とがあって 良 いやり 方 だと 思 っているので 毎 年 やってるんですよ これはちょっぴり 自 慢 だけども この 話 を 聞 いた 他 の 先 生 が じゃあうちのゼミでもやろう と 実 際 に 始 めた 先 生 もいらっしゃるくらいですから その 時 に 業 種 が 重 ならないように 考 えて 依 頼 している ので 今 日 もあなた 方 どうして 私 が 選 ばれたの? と 思 っているかもしれませんが 実 は 業 種 が 重 ならないように みんな 同 じ 業 種 じゃないでしょ 浅 岡 ゼミの 人 で なおかつ 業 種 が 違 った 所 に 決 まった 人 ということで 選 ばれたんですよ 一 同 :ああ なるほど( 笑 ) 浅 岡 : 今 度 は 就 職 活 動 の 具 体 的 なことについて 聞 かせてください 佐 久 間 さんは 最 終 的 に

8 金 融 機 関 に 決 まったわけですけど 最 初 からではなかったよね? 佐 久 間 :はい 全 く 考 えてなかったです( 笑 ) 浅 岡 : 最 初 希 望 したところと 途 中 で 希 望 を 変 更 したりということで 悩 んだりということは ありましたか 佐 久 間 :はい そうですね 浅 岡 :その 辺 のことを もし 差 し 支 えなければ 佐 久 間 : 最 初 は 就 職 活 動 をどうやっていったらいいのかわからなくて 手 探 りでとにかくや らなくちゃみたいな 感 じでやったのがスタートでした でも ちゃんとやらなくちゃ と 思 い 始 めたのは 3 年 生 の 2 月 からです それまでは 周 りがやってることと 同 じことをセ ミナーで 受 けていたりしたんです それまでは 食 品 メーカーに 行 きたいと 思 っていました が 本 当 にそれが 自 分 のやりたいことなのかなと 思 った 時 に 何 か 違 うんじゃないか と 思 って 友 人 に 相 談 して 考 えなおしたり 次 に 考 えたのは 人 材 派 遣 の 企 業 とかコンサルテ ィングの 会 社 でした ここから 私 の 就 職 活 動 が 本 格 的 にスタートしたと 思 っていて 毎 日 の ように 選 考 とか 説 明 会 とか 受 けたりして 浅 岡 :それが 3 年 生 の 2 月? 佐 久 間 :はい 2 月 でした それもうまく いかなくて 4 年 生 になって 7 月 頃 に 私 が 内 定 をもらった 会 社 からたまたま 秋 採 用 のお 知 らせがきて 友 人 がそこで 働 いて いることもあって 興 味 を 持 ちました 浅 岡 : 企 業 から 連 絡 がきたということは 前 にエントリーしていたの? 佐 久 間 :はい 業 種 を 知 るためにいろいろなところにエントリーして 実 際 にそこのセミナ ーにも 行 ったことがあったんです ただその 時 は 私 は 食 品 メーカーしか 見 ていなかったの で 自 分 が 視 野 に 入 れてなかっただけで しっかり 調 べてみると 興 味 や 関 心 を 持 て る 点 がかなりありました 浅 岡 :あなたが 決 まった 金 融 機 関 は 名 前 の 知 られた 大 手 ですが 何 度 も 面 接 があったと 思

9 うんだけど そこで 何 か 感 じたことはありますか 佐 久 間 : 学 生 とちゃんと 向 き 合 おうとしている 企 業 が 多 いので 私 が 常 に 気 をつけていたこ とは 嘘 をつかないこと そのままの 自 分 をちゃんと 伝 えよう という 気 持 ちでいました 感 じたのは 自 分 自 身 がその 会 社 に 入 った 後 のイメージといいますか なんでこの 会 社 を 選 んだのか という 点 をちゃんと 突 き 詰 めないと 最 終 面 接 で 落 ちてしまいます 浅 岡 :では 八 重 樫 さん 最 初 から 業 種 はある 程 度 決 まっていたの? 八 重 樫 : 広 告 関 係 の 企 業 はどうしても 東 京 に 多 いのですが できたらその 方 面 に 行 きたいな というのはずっとありました ところが 一 人 暮 らしをしていたので 親 がすごく 心 配 して 地 元 に 帰 ってきて 欲 しいという 気 持 ちが 強 いらしく 銀 行 も 受 けなさい とか 地 元 に 帰 ってきて 欲 しい とも 言 われました それで 自 分 の 本 命 ではないけれど 広 告 以 外 の 企 業 も 受 けたりもしました 浅 岡 :では 鈴 木 さんはどうでした 鈴 木 : 私 は 初 めから 軸 を 決 めて 就 職 活 動 をしていました 浅 岡 :あなたは 最 初 放 送 や 広 告 関 係 を 鈴 木 :はい そうです 放 送 関 係 広 告 関 係 出 版 関 係 旅 行 関 係 の 4 つにしぼって 受 けま した 放 送 関 係 は 正 直 無 理 かも 知 れないけど 人 生 一 度 きりだから 勝 負 してやろう という 気 持 ちで 受 けました( 笑 ) チャレンジできるせっかくのチャンスだから やってみ よう と 思 って 失 敗 してもいいから とにかくやりたいと 思 ったことは 挑 戦 してみようと そうは 言 っても 広 がりすぎないよう 初 めに 軸 を 決 めて 就 職 活 動 を 始 めました 浅 岡 : 結 構 遠 くまで 受 けに 行 っていたよね 鈴 木 :そうですね 別 に 勤 務 地 とかはこだわりがなかったので とにかく 自 分 のやりたいこ とをやりたいという 気 持 ちが 強 かったです 放 送 関 係 の 面 接 が 最 初 にきて 次 に 広 告 関 係 が きて 旅 行 会 社 が 最 後 だったんですね メディア 関 係 には 本 当 にレベルの 高 い 人 が 受 けに 来 るので すごいプレッシャーの 中 でいつも 戦 っていました 面 接 が 終 わった 後 東 大 の 人 し か 残 っていなかったとか( 笑 ) 一 同 :すごーい( 笑 )

10 鈴 木 : 東 大 の 人 ならまだしも 東 大 大 学 院 の 理 系 の 人 とか 高 いレベルの 人 と 一 緒 にやって いたりしたことがあって それを 面 接 前 に 知 らなくてよかったなと 思 っています でもその おかげで そういう 人 たちとも 競 ってきたからこそ 自 信 がついたと 思 ったし もっと 頑 張 れるんじゃないか と 思 えて 前 向 きに 面 接 が 自 分 にとってプラスになっていったと 思 い ます 残 念 ながらメディア 関 係 には 縁 がなかったんですけど その 経 験 が 生 きて 自 分 が 志 望 している 旅 行 会 社 の 選 考 がうまくいきました それまでは 自 分 がやりたいことが 一 番 と 思 ってたんですけど 半 年 間 の 就 職 活 動 を 通 して やりたいことはもちろんだけど 入 った 後 のことを 考 えた 時 に 一 緒 に 働 く 人 とか 環 境 が 大 事 だと 思 うようになりました それで 最 終 的 に 今 の 会 社 を 選 びました 浅 岡 :それぞれ 就 職 活 動 の 話 をしてもらったんですが 就 職 活 動 を 始 める 時 にエントリーシ ート( )を 書 いたり 面 接 で 自 分 の 考 えとか 意 見 を 話 すわけですよね そうすると どう しても 書 いたり 話 したり 或 いは 面 接 官 の 話 していることを 聞 いたり そういう 能 力 とい うのを 面 接 をする 側 もいろいろ 見 てると 思 うんですよ 言 語 表 現 学 科 の 基 本 としては 日 本 語 を 読 んだり 書 いたり 話 したり 聞 いたりという 能 力 をレベルアップしていく そうした 科 目 もカリキュラムに 組 み 込 まれているわけです 日 本 語 はみんな 小 さい 時 から 当 たり 前 のように 使 っているから 取 り 立 てて 学 ばなくても と 思 うかもしれないけど 実 際 に 文 章 を 書 くというのは 書 いてみるとわかるけども 何 の 訓 練 もなしでやると 自 分 が 何 を 書 き たいのかがわからないということにもなる 話 すという 自 分 の 考 えていることを 相 手 にう まく 伝 えるというのも どういうふうに 話 をすれば 相 手 に 分 かってもらえるのか とい うことがあるわけですね そういう 意 味 では 大 学 の 中 だけで 終 わる 事 ではなく 社 会 に 出 て も これからあなた 方 に 書 いたり 話 したりということがずっとついて 回 ると 思 うんですよ 佐 久 間 さんが 金 融 機 関 で 八 重 樫 さんが 広 告 業 鈴 木 さんが 旅 行 業 ということでした どち らかというと 金 融 機 関 だと 室 内 での 仕 事 が 主 でしょうけど 広 告 とか 旅 行 業 だと 頻 繁 に 外 へ 出 て 行 くということになるのかな ( ) 入 社 試 験 のための 志 願 書 鈴 木 : 自 分 の 担 当 したお 客 様 のことはすべてやっていくということなので 私 は 添 乗 員 もし ます 八 重 樫 :えー 浅 岡 :そうするとかなりハードだよね 鈴 木 :そうかもしれないですね( 笑 )

11 浅 岡 : 広 告 業 もハードだと 思 うけどね 八 重 樫 :ハードだと 思 います( 笑 ) 浅 岡 : 佐 久 間 さんのようにデスクワークが 中 心 の 仕 事 は ちょっと 違 うかもしれませんね 佐 久 間 :でも 私 営 業 もやるので 浅 岡 :そうか 八 重 樫 :デスクワークだけじゃないもんね 浅 岡 :じゃあ 3 人 とも 今 から 体 を 鍛 えておかないと 今 年 あたりは 2 3 年 前 に 比 べると 就 職 状 況 が 少 し 上 向 きにはなっているけれど まだまだ 厳 しい 状 況 で 特 にいろいろな 学 部 がある 中 で 文 学 部 というのは 就 職 に 一 番 不 向 きな 学 部 と 思 われているし これから 受 験 し たいという 人 たちもそのあたりが 一 番 気 になるところだと 思 うんですね それで 聞 きたい のは あなた 方 が 就 職 活 動 をした 時 に 文 学 部 言 語 表 現 学 科 ということが 問 題 や 障 害 になっ たということがありましたか 一 同 : 全 くないです 八 重 樫 : 逆 に 言 語 表 現 学 科 って 何? と 聞 かれて 話 の 種 になったので それはそれでよ かったです 浅 岡 :うちのゼミ 生 によく 言 うのは 言 語 表 現 学 科 というのは どういうことをやるの と 必 ず 聞 かれる 一 般 に 日 本 文 学 だとか 法 学 や 経 済 学 だと 説 明 しなくても 面 接 する 人 がわ かるじゃないですか ところが 同 じ 文 学 部 の 中 でも 日 本 文 学 科 と 違 って 言 語 表 現 学 科 だと 言 語 という 言 葉 がついているから 言 語 学 をやってるのかな と 思 われるし 一 般 的 にちょ っとわかりにくい 学 科 だと 思 うんですね だからそういう 意 味 でも こういう 学 科 だときち んと 説 明 できるようにしておきなさい とゼミ 生 に 言 ってるんです 一 度 は 面 接 で 聞 かれる でしょう? 一 同 :はい 浅 岡 :その 時 なんて 答 えたの?

12 八 重 樫 : 私 は エントリーシートに 専 門 入 門 演 習 のことを 書 いていたので そのことを よく 聞 かれました 言 語 表 現 学 科 については うまく 答 えられていないと 思 います( 笑 ) 浅 岡 :おそらく 企 業 の 人 たちは 面 接 の 中 であなた 方 がどういう 人 なのかを 知 りたいわけで すよね もし 採 用 した 場 合 一 緒 に 仕 事 をしていく 仲 間 になるわけですから だからいろん な 角 度 からいろんなことを 聞 かれたと 思 うんですけど 質 問 されて 一 番 返 事 に 困 ったこと は 何 かある? こんな 質 問 されちゃったというやつ( 笑 ) 八 重 樫 : 友 達 の 話 ですけど 自 分 を 動 物 に 例 えると? みたいなやつ 浅 岡 :( 笑 ) 八 重 樫 :それは 銀 行 の 例 ですけど そういうのがありましたね ちなみにその 友 達 は 働 き 蜂 と 言 ってました 一 同 :( 笑 ) 浅 岡 :ほかに 聞 かれて 返 事 に 困 るような 質 問 はなかった? 佐 久 間 :なかなかないですね 浅 岡 :じゃあ 割 と 順 調 にいったんだね 今 は 面 接 も 1 回 で 終 わるわけじゃないでしょ? 佐 久 間 :そうですね 何 回 も 浅 岡 : 企 業 によっては 3 回 も 4 回 も あるいはもっと 佐 久 間 : 私 は 6 回 ありましたよ 八 重 樫 : 業 種 によっては ⒑ 回 もやるところがありますよ 浅 岡 :それだけでも 大 変 だもんね 八 重 樫 :まあ 大 手 が 多 いですけどね やっぱり 落 としていかなくちゃいけないから 浅 岡 :そういう 大 変 な 就 職 活 動 の 中 で 幸 いにも 決 まったわけですけど 今 から 思 うと 大 学

13 の 4 年 間 って 早 いでしょう? 一 同 :あっという 間 でした 浅 岡 :この 間 入 学 したと 思 ったら もう 卒 業 だ だから 4 年 間 って 長 いように 思 うけど 実 際 にあっという 間 に 過 ぎてしまうので 大 学 入 ったらこういうことをしようということ をよく 考 えて サークルでもいいし 学 外 の 活 動 でもいいし 決 めておくといい ですよね あなた 方 は 幸 い いろいろな ことを 考 えて 大 学 生 活 を 送 ってきたの で 自 分 の 希 望 する 業 種 に 就 くことがで きたのだろうと 思 うんです 最 後 に これから 中 京 大 学 の 文 学 部 言 語 表 現 学 科 を 受 けようと 思 っている 高 校 生 の 人 達 に 一 言 お 願 いします でも 一 言 ではな かなか 言 いにくいでしょうから 二 言 三 言 くらい( 笑 ) こういうことをやろうと 思 えば こ ういうことができますよ というようなことを 伝 えてあげてください では 佐 久 間 さんか ら 佐 久 間 : 前 にも 言 ったように 私 は 文 章 を 書 くことが 好 きでした 書 くこと 話 すことなど この 学 科 は 自 分 の 表 現 力 を 磨 くことのできる 場 所 です ですから あなた 次 第 で 自 分 の 能 力 を 存 分 に 磨 くことができます 二 言 三 言 ですよね( 笑 ) 浅 岡 : 十 言 くらい 言 ってもいいよ( 笑 ) 佐 久 間 :コミュニケーション 能 力 が 向 上 する 学 科 だと 思 います 浅 岡 :では 八 重 樫 さん 八 重 樫 : 言 語 表 現 学 科 は いろんなことができると 学 科 だと 思 います 文 学 部 というと で きることが 限 られると 思 われるんですけど 意 外 といろいろあるんですよ 毎 回 映 画 を 観 る 授 業 とか みんなの 前 で 話 す 授 業 とか プレゼンテーションをやる 授 業 もあります 書 く 力 話 す 力 を 学 ぶのに 加 えて いろいろなことができる 学 科 だと 思 います あともうひとつ 言 い たいことがあります 以 前 オープンキャンパスのお 手 伝 いをした 時 受 験 生 の 保 護 者 の 方 によく 聞 かれた 質 問 なんですけど 文 学 部 って 就 活 で 不 利 なんじゃないの? という 声 を

14 よく 聞 きました 私 はそれは 絶 対 にないと 思 っていて むしろ 興 味 があるのに 就 活 のため に 学 部 学 科 を 変 えるのはもったいないなと 思 います それよりも 大 学 でやったことをし っかりと 説 明 できるようにした 方 が 大 学 生 活 も 充 実 すると 思 います 学 部 や 学 科 を 選 ぶの は 難 しいと 思 いますが 言 語 表 現 学 科 はいろんなことができると 思 うので その 意 味 でもお すすめです 浅 岡 : 最 後 に 鈴 木 さん 鈴 木 : 一 言 で 言 うなら 可 能 性 二 言 で 言 うなら 自 分 色 で 自 由 自 在 というふうに 考 え ています 言 語 表 現 学 科 と 一 言 で 言 っても 出 版 ジャーナリズム 映 画 など 本 当 にいろい ろなことが 学 べる 学 科 で その 中 でやりたいことを 見 つけて 自 分 の 好 きな 方 向 へ 切 り 拓 い ていける 可 能 性 のある 学 科 だと 私 は 思 っています 言 語 表 現 学 科 に 入 ったら 自 然 に 何 か が 身 につくわけではないと 思 うんですよ でも それぞれの 意 思 と 努 力 と 行 動 次 第 で みん な 違 った 力 を 身 につけることができる それが 言 語 表 現 学 科 の 特 徴 なのではないかなと 私 は 思 っているので いろいろな 可 能 性 に 満 ち 溢 れた 学 科 と 言 えます 浅 岡 : 綺 麗 にまとめてくれて ありがとう( 笑 ) 鈴 木 :よかった( 笑 ) 浅 岡 : 就 職 活 動 で 経 験 したことなどいろいろ 話 してもらったわけですけど 私 が 学 生 の 頃 は 学 部 指 定 というのがあったんです 企 業 によっては 文 学 部 の 学 生 は 最 初 から 受 けることが できない なんてこともあった ところが 今 は そういうことは 一 切 なくて どこの 学 部 か らも 受 けられるようになったわけですから 父 兄 の 方 々が 文 学 部 は 就 職 に 向 いていない とか 不 利 なんじゃないか と 思 われるのは 昔 のそうした 事 情 が 多 少 影 響 しているのかな という 感 じはしますけど 今 日 あなた 方 からいろいろな 話 をしてもらって 学 部 とか 学 科 ではなくて 個 人 がどうい う 大 学 生 活 を 送 って 社 会 に 出 てどういうことをしたいのか どういうことができるのかと 考 え 行 動 することが 大 事 だとわかってもらえたのではないかと 思 います 今 日 は 忙 しいと ころ わざわざ 来 ていただいてどうもありがとうございました 一 同 :ありがとうございました ( 終 わり)

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