目 次 Ⅰ.はじめに 2 頁 Ⅱ.シンガポールの 金 融 の 発 展 とその 背 景 1. 社 会 構 造 経 済 情 勢 政 治 体 制 3 頁 2. 金 融 資 本 市 場 の 概 況 7 頁 3. 金 融 セクターにおける 戦 略 10 頁 Ⅲ.シンガポールの 金 融 制 度 インフラ 1.

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1 金 融 庁 委 託 調 査 シンガポールにおける 金 融 ビジネスの 立 地 競 争 力 に 関 する 調 査 報 告 書 平 成 26 年 3 月 株 式 会 社 野 村 資 本 市 場 研 究 所

2 目 次 Ⅰ.はじめに 2 頁 Ⅱ.シンガポールの 金 融 の 発 展 とその 背 景 1. 社 会 構 造 経 済 情 勢 政 治 体 制 3 頁 2. 金 融 資 本 市 場 の 概 況 7 頁 3. 金 融 セクターにおける 戦 略 10 頁 Ⅲ.シンガポールの 金 融 制 度 インフラ 1. 金 融 セクター 規 制 19 頁 2. 税 制 タックス インセンティブ 29 頁 Ⅳ. 金 融 ビジネスを 取 り 巻 く 環 境 1. 国 際 金 融 センターとしての 優 位 性 39 頁 2. 金 融 ビジネスを 誘 致 する 行 政 当 局 の 姿 勢 40 頁 3. 金 融 ビジネスを 支 える 環 境 43 頁 4. 生 活 環 境 交 通 通 信 インフラ 50 頁 Ⅴ. 金 融 人 材 の 育 成 システム 1. 初 等 高 等 教 育 システム 54 頁 2. 金 融 セクターにおける 人 材 育 成 開 発 政 策 55 頁 3. 大 学 等 における 金 融 人 材 の 育 成 60 頁 Ⅵ.おわりに 63 頁 1

3 Ⅰ.はじめに 近 年 国 際 金 融 センターとしてのシンガポールの 国 際 競 争 力 に 注 目 が 集 まっている シン ガポールはマレー 半 島 の 先 端 に 位 置 する 都 市 国 家 であり 英 領 植 民 地 になる 以 前 は 熱 帯 の 無 人 島 であったという 1 シンガポールの 名 目 GDP は 世 界 で 40 位 程 度 であり 経 済 の 規 模 はさほど 大 きくはないが 人 口 が 少 ないこともあって 一 人 当 たり GDP は 日 本 や 米 国 を 上 回 っており 高 所 得 国 としてアジアでナンバー ワンの 座 にある シンガポールは 世 界 の 中 でも 相 対 的 に 高 い 成 長 力 を 有 する 東 南 アジア 諸 国 連 合 (ASEAN) に 加 わっており 地 理 的 な 条 件 や 交 通 の 利 便 性 もあってシンガポールは ASEAN のハブ ASEAN のゲートウェイとしての 地 位 を 固 めつつある 今 後 EU よりも 大 きな 人 口 を 有 し 経 済 発 展 とともに 所 得 が 増 大 する ASEAN 地 域 の 発 展 とともに シンガポールは 国 際 的 な 競 争 力 をさらに 高 めていくことが 予 想 される 本 調 査 では シンガポールの 金 融 ビジネスの 立 地 競 争 力 をテーマとして 金 融 セクタ ーにおける 制 度 インフラ ビジネス 環 境 金 融 分 野 の 人 材 育 成 開 発 システムを 含 む 多 面 的 な 角 度 から 調 査 を 実 施 した 特 に ビジネス 環 境 の 評 価 という 点 に 関 しては シンガポ ールの 金 融 ビジネスに 実 際 に 携 わる 人 々の 実 感 も 重 要 な 判 断 の 要 素 であると 考 えられるた め シンガポール 及 び 東 京 においてヒアリング 調 査 も 実 施 している 本 調 査 を 行 った 結 果 シンガポールの 金 融 ビジネスの 立 地 競 争 力 の 要 因 として 主 に 以 下 の 点 が 挙 げられる 国 が 小 さく 国 民 の 年 齢 が 若 いことから 政 府 の 強 力 なリーダーシップの 下 国 を 変 化 させることが 容 易 であること ビジネスの 共 通 言 語 である 英 語 が 一 般 に 使 われており 外 国 からきた 駐 在 員 や 外 国 人 就 労 者 を 含 むエクスパット(expat)が 仕 事 を 行 う 上 で 不 自 由 を 感 じないこと 教 育 や 医 療 を 含 む 生 活 インフラ 交 通 等 の 都 市 インフラも 整 っており 生 活 の 質 が 高 いこと ASEAN のハブ ASEAN のゲートウェイとしての 地 理 的 な 優 位 性 があり 交 通 のハブ として ASEAN 諸 国 に 数 時 間 でアクセスできる 利 便 性 を 有 していること ASEAN 諸 国 の 中 では 最 も 政 治 リスクが 低 く 長 期 政 権 の 下 長 期 的 な 政 策 プランニ ングに 基 づいて 安 定 的 で 一 貫 性 のある 政 策 運 営 が 行 われていること 英 国 法 がベースで 会 計 基 準 として IFRS を 採 用 しており グローバル スタンダー ドを 適 用 した 制 度 インフラに 信 頼 性 があること 法 人 税 率 は 17%と 低 く 様 々なタックス インセンティブがあることに 加 えて 租 税 条 約 を 70 ヵ 国 以 上 との 間 で 締 結 個 人 所 得 税 も 最 高 税 率 が 20%と 低 率 であり 相 続 税 がないこと 行 政 当 局 は 民 間 セクターと 良 好 な 関 係 を 有 しており 行 政 当 局 はビジネス フレンド リーでプロ ビジネス(pro-business)であり 行 政 手 続 が 簡 素 で 迅 速 であること 1 岩 崎 育 夫 物 語 シンガポールの 歴 史 エリート 開 発 主 義 国 家 の 200 年 中 公 新 書 2013 年 2

4 多 民 族 多 文 化 国 家 であることから 香 港 に 比 べて 人 材 が 多 種 多 様 であり 民 族 文 化 的 により 中 立 であること 一 方 で 国 民 は 中 国 系 が 多 数 であるため ASEAN の 華 僑 や 中 国 本 土 とのネットワークがあること 政 府 による 人 的 資 本 への 積 極 投 資 の 下 金 融 セクターには 高 度 なスキルを 有 した 人 材 が 生 まれており 労 働 市 場 も 流 動 的 で 効 率 的 であること 株 式 市 場 が 大 きく 機 関 投 資 家 ビジネスが 中 心 の 香 港 に 対 して シンガポールはファン ド マネジメントを 強 化 しており 香 港 との 間 で 棲 み 分 けを 図 っていること Ⅱ.シンガポールの 金 融 の 発 展 とその 背 景 1. 社 会 構 造 経 済 情 勢 政 治 体 制 (1)シンガポールの 概 況 1819 年 に 英 領 植 民 地 となったシンガポールは 1963 年 にマレーシア 連 邦 の 州 として 英 国 から 独 立 し 2 年 後 の 1965 年 にシンガポール 共 和 国 としてマレーシアから 分 離 独 立 した 植 民 地 化 されてから 約 200 年 独 立 国 家 となってから 約 50 年 という 歴 史 の 新 しい 国 である シンガポールはインドやマレーシアと 同 様 英 連 邦 に 加 盟 している 図 表 1 シンガポールの 面 積 人 口 (2012 年 ) 面 積 人 口 居 住 者 非 居 住 者 715.8km 万 人 万 人 万 人 ( 出 所 )Statistics Singapore, Yearbook of Statistics Singapore シンガポールの 国 土 面 積 は 東 京 都 23 区 よりもやや 広 い 平 方 キロメートルであり 人 口 は 東 京 都 23 区 よりも 少 ない 531 万 人 という 都 市 国 家 である( 図 表 1) 2000 年 時 点 の シンガポールの 人 口 はおよそ 400 万 人 であり 外 国 人 労 働 者 ( 非 居 住 者 )と 永 住 権 (Permanent Residence)を 取 得 した 外 国 人 を 積 極 的 に 受 け 入 れることで 人 口 は 大 きく 増 加 している シ ンガポール 政 府 は 2030 年 の 人 口 を 690 万 人 にすることを 目 標 に 掲 げており 人 口 政 策 に よって 国 の 人 口 をコントロールしている シンガポールの 居 住 者 は 現 在 381 万 人 に 上 って いるが 居 住 者 にはシンガポールの 永 住 権 を 取 得 した 外 国 人 約 50 万 人 が 含 まれることから 非 居 住 者 とあわせて 約 200 万 人 の 外 国 人 がシンガポールにいることになる シンガポールは 多 民 族 多 文 化 国 家 である シンガポール 居 住 者 は 中 国 系 が 74.2% マ レー 系 が 13.3% インド 系 が 9.2% その 他 が 3.3%であり 中 国 系 を 中 心 に 国 民 が 構 成 さ れている( 図 表 2) 言 語 については 英 語 標 準 中 国 語 ( 北 京 語 ) マレー 語 タミル 語 が 公 用 語 となっているが 福 建 語 広 東 語 潮 州 語 といった 中 国 語 の 方 言 も 話 されており シンガポールには 様 々な 言 語 が 存 在 する もっとも 第 一 言 語 を 英 語 とし 民 族 語 は 第 二 言 語 とされていることから シンガポール 国 民 の 共 通 言 語 として 英 語 が 社 会 一 般 に 利 用 さ 3

5 れている また シンガポールは 多 民 族 国 家 であることから 信 仰 する 宗 教 も 仏 教 イス ラム 教 道 教 キリスト 教 ヒンズー 教 と 多 様 である シンガポール 国 民 の 年 齢 の 中 央 値 は 33.8 歳 であり 国 民 の 年 齢 が 相 対 的 に 若 い 国 家 である ことが 分 かる また 平 均 寿 命 は 歳 と 日 本 に 次 いで 世 界 で 4 番 目 であり 長 寿 国 の 一 つに 数 えられる 一 方 シンガポールの 合 計 特 殊 出 生 率 は 1.3 と 日 本 よりも 低 く 急 速 に 少 子 高 齢 化 が 進 んでいる 国 でもある シンガポールの 2012 年 の 名 目 GDP は 2,765 億 US ドルであり 埼 玉 県 より 大 きく 神 奈 川 県 より 小 さい 程 度 である 2 その 一 方 で 一 人 当 たり GDP は 日 本 や 米 国 を 上 回 り 5 万 US ドルを 超 えている アジアの 中 でも 最 も 所 得 が 高 い 国 である シンガポールの 一 人 当 たり GDP は 2000 年 時 点 では 2.3 万 US ドルであり 約 10 年 で 2 倍 に 増 加 したことが 分 かる 図 表 2 シンガポールの 民 族 言 語 宗 教 その 他 民 族 3.3% インド 系 9.2% マレー 系 13.3% 民 族 その 他 中 国 語 方 言 1.1% 潮 州 語 3.2% 広 東 語 4.1% タミル 語 4.4% マレー 語 12.0% 福 建 語 8.1% 言 語 標 準 中 国 語 36.3% その 他 1.7% 英 語 29.8% 中 国 系 74.2% その 他 0.7% 無 宗 教 16.4% その 他 キリ スト 教 11.0% ヒンズー 教 5.2% カトリック 教 7.1% 宗 教 道 教 11.3% 仏 教 33.9% イスラム 教 14.3% ( 出 所 )CIA, The World Fact Book シンガポールは 大 幅 な 経 常 黒 字 国 であるが GDP よりも 輸 出 入 が 大 きくなっており 世 界 経 済 の 動 向 の 影 響 を 受 けやすい 経 済 構 造 である シンガポールはかつて 典 型 的 な 国 家 主 導 型 の 開 発 経 済 国 家 であり 工 業 製 品 を 中 心 する 輸 出 指 向 型 経 済 であった そのため 現 在 でも GDP に 占 める 製 造 業 の 割 合 がサービス 業 よりも 高 い 一 方 サービス 業 では 金 融 セク ター( 金 融 保 険 業 )のウエイトが 比 較 的 高 い GDP に 占 める 金 融 セクターの 割 合 は 1980 年 の 8%から 1990 年 以 降 は 10%を 超 える 水 準 (2012 年 は 11%)となってきており シンガ ポール 経 済 にとって 金 融 セクターの 重 要 性 が 次 第 に 増 してきている 金 融 危 機 の 影 響 から 年 度 県 民 経 済 計 算 による 4

6 2009 年 の 実 質 GDP がマイナス 成 長 となったが 海 外 需 要 を 背 景 に 製 造 業 が 急 速 に 回 復 し カジノを 含 む 総 合 リゾート 施 設 の 開 業 に 伴 って 観 光 産 業 が 拡 大 したことから 2010 年 は 14.5%という 高 い 成 長 率 を 記 録 している シンガポールは 近 隣 諸 国 よりも 早 く 1960 年 代 から 市 場 開 放 政 策 を 進 めている 金 融 セク ターにおいても 積 極 的 に 外 国 企 業 を 誘 致 しており 1980 年 代 半 ばには 多 くの 外 国 金 融 機 関 がシンガポールに 拠 点 を 置 き 事 業 を 展 開 している 金 融 市 場 は ASEAN 地 域 のハブとして 外 国 為 替 を 中 心 に 発 達 してきた 国 際 決 済 銀 行 (BIS)の 2013 年 4 月 時 点 の 調 査 では 一 日 当 たり 外 国 為 替 取 引 高 が 初 めて 日 本 を 追 い 抜 いた 3 シンガポールは 米 国 英 国 に 次 ぐ 世 界 3 位 となり アジア 最 大 の 外 国 為 替 センターとなった シンガポールはオフショア 市 場 として 位 置 づけられる 1968 年 にロンドンのユーロ ダラ ー 市 場 を 意 識 しながら 導 入 されたアジア カレンシー ユニット(Asia Currency Unit; ACU) 制 度 がその 背 景 にある ACU とは 銀 行 のオフショア 業 務 部 門 のことであり 国 内 銀 行 勘 定 とは 切 り 離 した 上 で 海 外 の 金 融 機 関 や 投 資 家 を 対 象 にした 外 貨 預 金 の 受 入 れ 外 貨 貸 付 を 行 うための 仕 組 みである 4 ACU によってアジア カレンシー 市 場 が 発 達 し シンガポー ルのオフショア 市 場 としての 地 位 の 確 立 につながっていった 近 年 はシンガポールの 国 際 競 争 力 に 対 する 評 価 も 高 まっている ダボス 会 議 で 有 名 な 世 界 経 済 フォーラム(World Economic Forum)が 公 表 した 年 の 国 際 競 争 力 レポートでは シンガポールは 競 争 力 の 総 合 評 価 である 国 際 競 争 力 指 数 がスイスに 次 いで 世 界 2 位 ( 日 本 は 9 位 ) 金 融 市 場 の 発 展 度 が 香 港 に 次 いで 世 界 2 位 ( 日 本 は 23 位 )の 評 価 を 得 ている 5 一 方 英 国 のシンクタンクである Z/Yen グループ(Z/Yen Group)が 実 施 しているグローバ ル 金 融 センター インデックスでは 2014 年 3 月 時 点 の 調 査 においては ニューヨーク ロンドン 香 港 に 次 いでシンガポールは 世 界 4 位 である 6 ( 東 京 は 6 位 ) これらの 調 査 は シンガポールが 国 際 金 融 センターとして 国 際 的 に 高 く 評 価 されていることを 示 している シンガポールの 政 治 体 制 は 共 和 制 であり 国 会 は 一 院 制 で 国 会 議 員 の 任 期 は 5 年 である 独 立 以 来 人 民 行 動 党 (People s Action Party; PAP)が 事 実 上 の 一 党 支 配 の 下 で 長 期 に 政 権 を 維 持 している 独 立 後 に 国 を 主 導 したリー クアンユー 首 相 (1965 年 ~1990 年 ) その 次 のゴー チョクトン 首 相 (1990 年 ~2004) 現 在 のリー シェンロン 首 相 (2004 年 8 月 就 任 )はいずれも 10 年 もしくは 10 年 を 超 える 長 期 政 権 である ASEAN 諸 国 の 中 では 最 も 政 治 が 安 定 していると 評 価 されており シンガポールは 政 治 リスクの 低 い 国 として 認 識 され 日 本 銀 行 金 融 市 場 局 外 国 為 替 及 びデリバティブに 関 する 中 央 銀 行 サーベイ(2013 年 4 月 中 取 引 高 調 査 ) について: 日 本 分 集 計 結 果 2013 年 9 月 5 日 ( ACU には 海 外 預 金 の 利 子 課 税 の 免 除 海 外 貸 付 からの 利 子 所 得 に 対 する 課 税 軽 減 ACU における 預 金 準 備 義 務 の 廃 止 といった 海 外 金 融 取 引 に 対 する 優 遇 措 置 が 設 けられている シンガポール 居 住 者 への 貸 付 も 可 能 であるが 事 前 に MAS の 許 可 が 必 要 である 国 際 競 争 力 指 数 は 制 度 インフラ マクロ 経 済 環 境 健 康 初 等 教 育 高 等 教 育 と 研 修 財 市 場 の 効 率 性 労 働 市 場 金 融 市 場 の 発 展 テクノロジーの 普 及 市 場 規 模 ビジネスの 洗 練 度 イノベーショ ンを 評 価 したものである World Economic Forum, The Global Competitiveness Report , Insight Report ( Z/Yen Group, The Global Financial Centres Index 15, March 2014 ( _15March2014.pdf) 5

7 ている 選 挙 権 は 18 歳 以 上 の 国 民 に 与 えられ 投 票 は 義 務 制 である シンガポール 政 府 の 強 力 なリーダーシップによって 経 済 政 策 が 運 営 されている 政 府 はあ らゆる 産 業 において 一 般 に 長 期 の 国 家 戦 略 を 定 めたマスター プランを 策 定 し その 計 画 を 進 捗 させるという 長 期 的 かつ 戦 略 的 な 政 策 運 営 を 行 っている 政 府 の 政 策 スタンスに 関 して 政 府 関 係 者 にヒアリングを 行 ったところ シンガポールは 近 隣 諸 国 に 比 べてよりフ ォワードルッキングな 政 策 運 営 を 行 っており 他 の 国 地 域 よりも 常 に 先 に 動 いて 先 行 者 利 益 (first mover advantage)を 得 ることを 意 識 し 常 にライバルを 意 識 してより 選 択 的 に 政 策 措 置 を 講 じているとの 見 解 が 得 られた アジアの 国 際 金 融 センターとしてライバルであ る 香 港 を 強 く 意 識 していることが 明 らかであり マレーシアの 動 向 にも 注 意 している ま た 過 去 数 十 年 にわたってスイスを 参 考 にしてきたとの 声 も 聞 かれた シンガポールは 現 在 富 裕 層 向 けのウェルス マネジメント ビジネスの 発 展 に 注 力 しており スイスと 同 様 銀 行 機 密 保 護 (banking secrecy)に 関 する 規 定 を 銀 行 法 に 設 けている シンガポールには 天 然 資 源 がないため 国 の 唯 一 の 資 源 とも 言 える 人 的 資 本 (human capital) が 極 めて 重 視 されている シンガポールでは 国 民 の 人 材 育 成 開 発 を 図 る 観 点 から 初 等 教 育 から 高 等 教 育 に 至 るまで 競 争 的 な 能 力 主 義 の 教 育 システムが 構 築 されており 金 融 セクターを 含 む 戦 略 分 野 では 高 度 なスキルをもった 人 材 を 確 保 するため 高 度 なスキル を 有 する 外 国 人 労 働 者 や 外 国 人 富 裕 層 を 積 極 的 に 受 け 入 れる 政 策 が 採 られてきた また 有 力 なシンガポール 企 業 が 少 ないことから シンガポールに 外 国 企 業 を 誘 致 することが 行 政 当 局 の 重 要 なミッションとなっている (2)2011 年 総 選 挙 による 政 策 変 化 2011 年 5 月 の 総 選 挙 は 外 国 人 を 積 極 的 に 受 け 入 れて 経 済 発 展 を 目 指 す 国 家 の 基 本 方 針 に 影 響 を 与 えた 2011 年 の 総 選 挙 では PAP が 国 会 で 87 議 席 中 81 議 席 を 占 めたものの 得 票 率 は 過 去 最 低 の 60.1%に 留 まった 野 党 が 所 得 格 差 の 拡 大 や 物 価 上 昇 の 問 題 を 指 摘 し 外 国 人 の 流 入 の 制 限 所 得 格 差 の 是 正 一 党 支 配 から 脱 却 し 民 意 を 反 映 するための 政 治 改 革 といった 政 治 課 題 を 選 挙 戦 で 訴 えた 結 果 無 党 派 層 や 低 中 間 所 得 層 の 支 持 を 得 たとされ る シンガポールでは 所 得 上 位 10% 層 の 実 質 給 与 所 得 は 2000 年 以 降 大 きく 上 昇 している 一 方 で 下 位 10% 層 は 2000 年 を 下 回 っており 所 得 格 差 は 拡 大 している 現 在 2016 年 に 予 定 される 次 の 総 選 挙 を 意 識 して 外 国 人 富 裕 層 や 外 国 人 労 働 者 の 受 け 入 れに 関 する 方 針 が 軌 道 修 正 されている 例 えば 通 貨 監 督 庁 (Monetary Authority of Singapore; MAS)の 承 認 の 下 外 国 人 に 永 住 権 を 与 える 金 融 投 資 家 スキーム(Financial Investor Scheme; FIS)は 2012 年 4 月 に 廃 止 された また 外 国 人 がシンガポールで 就 労 する 際 に 必 要 となる 雇 用 許 可 証 (Employment Pass; EP)の 申 請 に 際 して 公 平 な 考 慮 の 枠 組 み(Fair Consideration Framework; FCF) という 新 たな 規 制 が 2014 年 から 導 入 されている 7 FCF では 外 国 人 を 7 Ministry of Manpower, Firms to Consider Singaporeans Fairly for Jobs, 23 September 2013( gov.sg/newsroom/pages/pressreleasesdetail.aspx?listid=523) 6

8 雇 用 するために EP の 申 請 を 行 う 企 業 は 申 請 に 先 立 って 対 象 となる 外 国 人 の 雇 用 条 件 と 同 じ 条 件 の 求 人 広 告 をシンガポール 労 働 開 発 庁 (Singapore Workforce Development Agency; WDA)が 運 営 する 人 材 バンクに 掲 載 する 義 務 が 課 せられる 8 シンガポール 国 民 に 優 先 的 に 雇 用 機 会 を 与 えることが 狙 いである 日 系 企 業 等 に 実 施 したヒアリングでは 最 近 シン ガポールに 駐 在 員 を 派 遣 する 際 の EP の 取 得 や 現 地 駐 在 員 の EP の 更 新 が 難 しくなってきて いるという 声 も 聞 かれた シンガポールでは 外 国 人 の 雇 用 に 対 する 規 制 も 次 第 に 強 化 さ れてきている 模 様 である 9 2. 金 融 資 本 市 場 の 概 況 (1) 銀 行 セクターの 規 模 シンガポールの 金 融 セクターは 間 接 金 融 のプレゼンスが 大 きいことが 特 徴 である シン ガポールには 三 大 銀 行 として DBS 銀 行 華 僑 銀 行 (Oversea-Chinese Banking Corporation; OCBC) ユナイテッド オーバーシーズ 銀 行 (United Overseas Bank; UOB)があり これら の 銀 行 の 総 資 産 を 合 計 すると GDP の 約 2 倍 の 規 模 に 匹 敵 する また 金 融 機 関 の 総 資 産 合 計 に 対 する 銀 行 セクターの 割 合 は 77.8%に 達 している( 図 表 2) 国 内 銀 行 は DBS OCBC UOB を 含 む 5 行 であるのに 対 して 外 国 銀 行 は 100 行 を 超 える 金 融 機 関 の 総 資 産 に 占 める 国 内 銀 行 のシェアは 24.5%である 一 方 外 国 銀 行 のシェアは 53.3%であり 外 国 銀 行 のオペレーションの 大 きさが 目 立 つ 図 表 2 シンガポールの 金 融 機 関 の 総 資 産 に 占 めるシェア(2012 年 ) マーチャントバ ンク 3.7% その 他 2.7% 保 険 会 社 6.6% 公 的 年 金 9.3% 国 内 銀 行 24.5% 外 国 銀 行 53.3% ( 出 所 )MAS 8 9 FCF の 下 同 じ 業 界 の 企 業 と 比 較 して 管 理 職 専 門 職 (professional, manager and executive)のレベル でシンガポール 人 の 割 合 が 著 しく 低 い 企 業 人 事 方 針 が 国 籍 に 応 じた 差 別 的 な 人 事 実 務 を 行 っている 企 業 は 当 局 への 報 告 が 求 められる その 他 外 国 人 雇 用 上 限 率 の 引 き 下 げ 外 国 人 雇 用 税 の 引 き 上 げ EP 取 得 条 件 となる 最 低 給 与 額 の 引 き 上 げ(2014 年 1 月 以 降 は 月 額 給 与 3,000S ドルから 3,300S ドルへの 引 き 上 げ)が 行 われている 7

9 (2) 株 式 債 券 市 場 の 規 模 シンガポールの 株 式 市 場 は 2013 年 末 時 点 で 時 価 総 額 が 約 7,400 億 US ドルと 過 去 5 年 で 1.5 倍 に 増 加 しており ASEAN で 最 大 の 規 模 を 誇 っている しかし 日 本 の 時 価 総 額 の 約 1/6 中 国 ( 上 海 取 引 所 深 圳 取 引 所 )の 約 1/5 香 港 の 約 1/4 インドの 約 1/3 であり 他 のアジア 諸 国 に 比 べると 見 劣 りする( 図 表 3) シンガポール 取 引 所 (Singapore Exchange; SGX)に 上 場 している 企 業 数 は 2013 年 末 時 点 で 776 社 と ASEAN の 中 ではマレーシアの 910 社 に 次 いで 多 いが SGX の 上 場 企 業 の 約 40%に 当 たる 297 社 は 外 国 企 業 である この 背 景 として シンガポールは 国 内 市 場 が 小 さ く 国 内 企 業 が 少 ないため タックス インセンティブを 含 む 優 遇 措 置 を 手 当 てして 外 国 企 業 の 誘 致 に 積 極 的 に 取 り 組 んできたことが 挙 げられる 近 年 SGX は 上 場 投 資 信 託 (ETF)と 不 動 産 投 資 信 託 (REIT)に 力 を 入 れている ETF は 2006 年 以 降 急 速 に 市 場 が 拡 大 している 2014 年 3 月 の 時 点 では 96 銘 柄 が 上 場 し 各 国 株 式 の ETF のみならず 債 券 やコモディティに 連 動 する ETF が 上 場 されており 品 ぞろえ は 豊 富 である 一 方 REIT は 27 銘 柄 が SGX に 上 場 しており アジア 太 平 洋 地 域 ではオー ストラリアと 日 本 に 次 いで 3 位 の 上 場 数 である 図 表 3 アジア 各 国 の 株 式 時 価 総 額 8.0 ( 兆 USドル) 日 本 中 国 香 港 インド 韓 国 シンガポール ( 出 所 )World Federation of Exchanges 一 方 シンガポールの 社 債 市 場 の 残 高 は 2012 年 末 時 点 で 約 890 億 US ドルである ASEAN 諸 国 の 中 では 比 較 的 残 高 は 多 いが 日 本 や 中 国 韓 国 の 社 債 発 行 残 高 と 比 べると 圧 倒 的 に 少 なく 社 債 市 場 の 規 模 が 小 さいことが 分 かる( 図 表 4) 8

10 Jan-98 Jan-99 Jan-00 Jan-01 Jan-02 Jan-03 Jan-04 Jan-05 Jan-06 Jan-07 Jan-08 Jan-09 Jan-10 Jan-11 Jan-12 図 表 4 アジア 各 国 の 社 債 発 行 残 高 1400 (10 億 USドル) 香 港 中 国 インドネシア 日 本 韓 国 マレーシア フィリピン シンガポール タイ ベトナム ( 出 所 )ADB (Asia Bonds Online) (3) 資 産 運 用 ビジネス シンガポールに 拠 点 を 置 くファンド マネジメント 会 社 ( 資 産 運 用 会 社 )の 運 用 資 産 総 額 (asset under management; AUM)は 2012 年 末 時 点 で 1.6 兆 S ドルであり 過 去 5 年 の AUM の 平 均 成 長 率 が 約 9%と 金 融 危 機 後 も AUM は 堅 調 に 推 移 している( 図 表 5) シンガポール に 拠 点 を 置 くファンド マネジメント 会 社 のうち 上 位 20 社 で AUM 全 体 の 約 40%を 占 めて いる シンガポールのファンド マネジメント 会 社 は 株 式 債 券 オルタナティブなど 様 々 な 資 産 を 運 用 している 特 にオルタナティブは 増 加 傾 向 にあり シンガポールに 拠 点 を 置 くヘッジファンドの AUM は 775 億 S ドルに 達 している また ファンド マネジメント 会 社 の AUM の 約 80%はシンガポール 国 外 から 受 け 入 れた 資 金 であり 一 方 投 資 先 の 地 域 は アジア 太 平 洋 に 70% 欧 州 に 10% 米 国 に 9%の 割 合 となっている シンガポールの ファンド マネジメント 業 界 の 投 資 プロフェッショナルは 3,312 名 となっており 金 融 危 機 以 降 も 増 加 傾 向 にある MAS はアセット アロケーター エコノミスト トレーダー 投 資 アナリスト ポートフォリオ マ ネージャーを 投 資 プロフェッショナルとして 定 義 している 9

11 図 表 5 シンガポールに 拠 点 を 置 くファンド マネジメント 会 社 の AUM (10 億 S$) 1,800 1,600 1,400 1,200 1, ( 出 所 )MAS 3. 金 融 セクターにおける 戦 略 (1) 戦 略 の 変 遷 と 資 産 運 用 へのフォーカス マレーシアからの 独 立 以 降 高 い 成 長 率 を 維 持 してきたシンガポールでは 1990 年 代 半 ば になると 人 件 費 の 上 昇 の 一 方 で テクノロジーが 先 進 国 の 水 準 に 届 いていなかったことか ら 製 造 業 の 競 争 力 の 低 下 が 懸 念 され 産 業 構 造 をサービス 産 業 にシフトしていく 必 要 性 が 認 識 された そのような 観 点 を 踏 まえて シンガポールの 競 争 力 を 次 の 10 年 にわたって 見 通 す 戦 略 を 立 案 することを 目 的 として 政 府 は 1997 年 5 月 に 競 争 力 強 化 委 員 会 (Committee on Singapore s Competitiveness; CSC)を 設 置 した CSC に 設 けられた 金 融 銀 行 小 委 員 会 (The Finance and Banking Sub-Committee)は 1998 年 2 月 シンガポールの 金 融 セクター 改 革 に 関 する 中 間 報 告 を 政 府 に 提 出 し 多 くの 内 容 に 関 して 政 府 の 承 認 を 得 ることとなった 11 中 間 報 告 は 1ファンド マネジメント 2リスク マネジメント 3 株 式 市 場 4 債 券 市 場 5ベンチャー キャピタル 6 保 険 再 保 険 7クロスボーダー エレクトロニック バ ンキングという 幅 広 い 分 野 について 改 革 の 提 案 を 行 うものであった 中 間 報 告 の 中 で 中 心 的 な 戦 略 となったのが シンガポールをアジアのファンド マネジメ ント センター すなわち 資 産 運 用 のハブにするという 方 針 である 具 体 的 には 外 貨 準 備 の 運 用 のために 設 立 されたソブリン ウェルス ファンドであるシンガポール 政 府 投 資 公 社 (Government of Singapore Investment Corporation; GIC)の 運 用 の 中 で 民 間 のファンド マネジメント 会 社 を 積 極 的 に 活 用 することや 確 定 拠 出 型 公 的 年 金 である 中 央 年 金 基 金 11 落 合 大 輔 シンガポールの 証 券 市 場 改 革 資 本 市 場 クォータリー 第 1 巻 第 4 号 野 村 資 本 市 場 研 究 所 1998 年 ( 10

12 (Central Provident Fund; CPF)の 外 部 ファンドに 対 する 運 用 規 制 を 緩 和 することである 資 産 運 用 ビジネスの 拡 大 の 観 点 から 公 的 資 金 を 利 用 する 一 方 で 資 産 運 用 のノウハウを 蓄 積 することも 一 つの 狙 いであった 中 間 報 告 を 受 けた MAS は 1998 年 2 月 にシンガポールをより 競 争 的 な 金 融 センターに 強 化 することを 目 的 に 一 連 の 金 融 セクター 改 革 を 実 施 することを 明 らかにした 12 資 産 運 用 業 に 関 しては 1シンガポールを 日 本 に 次 ぐアジアのファンド マネジメント センターと して 位 置 づけること 2シンガポール 国 外 で 資 産 運 用 を 行 うファンド マネージャーを 国 内 に 誘 致 するために 国 内 の 資 金 ソースを 活 用 すること 3シンガポールにおける 資 産 運 用 の 専 門 性 を 向 上 するために 金 融 業 界 と 教 育 研 修 機 関 が 協 力 することという 方 針 が 示 された シンガポールは この 時 点 で 資 産 運 用 ビジネスを 戦 略 的 な 産 業 として 明 確 に 位 置 づけたと 言 える また MAS は 1998 年 4 月 には 金 融 セクター 改 革 と 併 せて 新 たな 金 融 業 務 を 促 進 し 金 融 セクターのための IT インフラと 人 材 を 強 化 し 金 融 セクターのために 適 切 なインセンテ ィブを 設 計 することをミッションとして その 組 織 内 に 金 融 セクター 発 展 プロモーション 局 (Financial Sector Promotion Department)を 設 置 している この 新 たな 部 門 が Ⅳ.2.で 述 べ るプロ ビジネスな MAS の 姿 勢 のベースになっている その 後 1997 年 7 月 に 始 まったアジア 通 貨 危 機 とその 後 の 世 界 的 な 不 況 の 影 響 を 受 けて 経 済 が 停 滞 したことから 政 府 は 経 済 再 生 を 目 的 として 2001 年 12 月 に 経 済 再 生 委 員 会 (Economic Review Committee; ERC)を 設 置 した 金 融 サービス 分 野 に 関 しては ERC の 中 にサービス 産 業 小 委 員 会 (Sub-Committee on Services Industries)が 設 置 され さらにサービ ス 産 業 小 委 員 会 の 下 に 金 融 サービス 作 業 部 会 (Financial Services Working Group; FSWG)が 設 けられた FSWG は 2002 年 9 月 に 検 討 結 果 をまとめた アジアで 卓 越 した 金 融 センターとしてのシ ンガポールのポジショニング(Positioning Singapore as a Pre-eminent Financial Center in Asia) と 題 する 報 告 書 を 公 表 している 13 FSWG の 報 告 書 は 1シンガポールをウェルス マネジ メントの 地 域 のリーダーとすること 2シンガポールを 地 域 /グローバルのプロセッシン グ センターとすること 3シンガポールをアジア 太 平 洋 地 域 のリスク マネジメント センターとすること 4シンガポールを 魅 力 的 なビジネス 環 境 にすることという 焦 点 を 明 確 に 絞 った 戦 略 を 提 示 した( 図 表 6) 12 関 雄 太 進 展 するシンガポールの 金 融 セクター 改 革 資 本 市 場 クォータリー 第 3 巻 第 2 号 野 村 資 本 市 場 研 究 所 1999 年 ( 13 Economic Review Committee, Sub-Committee on Services Industries, Financial Services Working Group, Positioning Singapore as a Pre-eminent Financial Center in Asia, September 2002 ( ResearchRoom/Documents/app.mti.gov.sg/data/pages/507/doc/ERC_SVS_FIN_ExecSum.pdf) 11

13 図 表 6 FSWG 報 告 書 の 提 言 提 言 Ⅰ.ウェルス マネジメントの 地 域 のリーダーとしてシンガポールを 発 展 させること 1 資 産 運 用 業 における 政 府 の 役 割 の 拡 大 スタートアップしたファンド マネージャー 中 小 規 模 のファン ド マネージャーがシンガポール 企 業 の 一 群 をなすよう 発 展 させ ること シンガポールに 拠 点 を 置 くファンド マネージャーがグローバル 及 びアジアをカバーするよう GIC や MAS のファンド マネジメ ント 運 用 基 準 を 拡 充 すること テクノロジーを 有 するベンチャー 企 業 に 投 資 するファンド (Technopreneurship Investment Fund)の 範 囲 の 拡 大 を 通 じて ベ ンチャー キャピタルに 加 えて すべてのプライベート エクイ ティの 関 心 をシンガポールに 向 けること 2 卓 越 した 資 産 運 用 センターとして 競 争 力 の 押 し 上 げを 図 ること 以 下 の 課 税 を 免 除 することで 税 制 措 置 を 強 化 a) 国 内 源 泉 投 資 所 得 b) シンガポールに 移 住 した 個 人 居 住 者 の 国 外 源 泉 所 得 c) 国 外 のファンド 運 用 から 得 られたファンド マネージャー の 運 用 手 数 料 収 入 中 央 年 金 基 金 (CPF) 加 入 者 の 長 期 リタイアメント ニーズを 満 たすことができる 投 資 リターンを 確 保 するための CPF のストラ クチャーの 見 直 し ベーシックなフィナンシャル プランニング 資 金 管 理 のスキル に 関 する 投 資 家 教 育 の 向 上 を 図 るための 官 民 セクターの 取 り 組 みの 推 進 資 産 運 用 リサーチ 分 析 プライベート バンキングのような 主 要 分 野 における 専 門 的 研 修 の 向 上 を 図 るための 業 界 と 学 会 の 協 働 の 推 進 3 オルタナティブ 資 産 への 焦 点 を 増 すこと シンガポールをアジアのオルタナティブ 資 産 のハブとしてさら に 強 化 するための 発 展 へのフォーカスと 規 制 対 応 シンガポールにおけるリミテッド パートナシップ 制 度 の 整 備 機 関 投 資 家 のオルタナティブ 資 産 投 資 に 制 約 のない 環 境 をつく るための 受 託 者 法 (Trustees Act)の 改 正 プライベート エクイティを 対 象 とするタックス インセンティ ブとして プライベート エクイティに 関 わる 会 社 及 びファンド に 適 用 される MAS のインセンティブと それとは 別 に 手 当 てさ れているシンガポールの 投 資 先 の 会 社 を 対 象 とする EDB のイン センティブとを 単 一 のパッケージとして 効 率 化 ファンド 及 び 投 資 家 のキャピタル ゲイン キャリー インタレ スト 運 用 手 数 料 に 有 利 な 税 制 措 置 を 認 めることで プライベー ト エクイティに 関 する 税 の 透 明 性 を 向 上 認 可 ファンド マネージャー インセンティブの 適 格 要 件 として 1 億 S ドルというファンドの 規 模 に 関 する 最 低 基 準 2 名 の 投 資 のプロフェッショナルに 関 する 要 件 を 廃 止 することで 有 利 な 税 制 環 境 を 構 築 専 門 的 なスキルの 向 上 を 図 る 観 点 から シンガポール ベンチャ ーキャピタル プライベート エクイティ 協 会 (Singapore Venture Capital and Private Equity Association)の 取 り 組 みを 支 援 政 府 系 企 業 が 例 えばマネジメント バイアウトを 通 じてノンコ ア アセットを 切 り 離 す 際 のオプションとしてプライベート エ クイティを 利 用 することを 促 進 目 的 相 当 数 のプレーヤーを 生 み 出 すこと 資 産 運 用 業 界 の 幅 と 深 さ を 生 み 出 すこと シンガポールにおいて 運 用 可 能 資 産 を 増 やすこと より 洗 練 された 投 資 カル チャーの 醸 成 シンガポールをアジアの オルタナティブ 資 産 のハ ブとして 位 置 づけること オルタナティブ 資 産 運 用 の 基 盤 を 深 化 させること 12

14 提 言 4 関 連 サービスを 発 展 させること ウェルス マネジメント 産 業 を 支 援 するため 以 下 を 含 む 受 託 者 及 びカストディのサービスを 発 展 a) 信 託 法 制 会 社 法 制 の 現 代 化 b) 信 託 の 情 報 プライバシーの 提 供 を 含 む 信 託 会 社 の 規 制 フレ ームワークを 導 入 c) 認 可 受 託 会 社 に 関 するタックス インセンティブのさらな る 強 化 d) 信 託 法 及 びそれに 関 連 する 研 修 における 教 育 及 びプロフェ ッショナルの 基 準 の 底 上 げ e) ウェルス マネジメント 業 界 と 信 託 不 動 産 実 務 家 組 合 シ ン ガ ポ ー ル 受 託 者 協 会 ( Society for Trust and Estate Practitioners and Singapore Trustees Association)との 対 話 の 促 進 洗 練 された 投 資 商 品 の 提 供 を 増 やすため ウェルス マネジメン トに 特 化 した 法 律 カストディ ファンド アドミニストレーシ ョン 及 び 会 計 を 含 むその 他 の 関 連 サービスを 発 展 目 的 質 の 高 い 信 託 法 域 として シンガポールを 確 立 する こと Ⅱ. 地 域 /グローバルのプロセッシング センターとしてシンガポールを 発 展 させること 5 地 域 /グローバルのユニバーサル プロセッシング センター (Universal Processing Center; UPC)を 構 築 すること 戦 略 的 パートナーとの 議 論 を 促 し 投 資 資 本 を 投 下 することによ って 政 府 は UPC の 構 築 を 支 援 すること ワールドクラスのプロセ ッシングに 発 展 するよう ビジネス 及 び ITインフラ におけるシンガポールの 強 みを 強 化 すること Ⅲ.アジア 太 平 洋 地 域 のリスク マネジメント センターとしてシンガポールを 発 展 させること 6 アジア 太 平 洋 地 域 のリスク マネジメント ファシリティ アジ ア リスク 取 引 所 (Asia Risk Exchange; ARX) ビジネス プラン ストラクチャー 提 携 パートナー 及 びシード 資 本 を 含 む ARX の 構 築 のフィージビリティを 検 証 すること ARX の 規 制 ストラクチャーを 整 備 すること Ⅳ. 魅 力 的 なビジネス 環 境 の 醸 成 7 プロモーションにおける 官 民 セクターの 協 力 強 化 一 定 期 間 労 働 していた 金 融 のプロフェッショナルを 引 き 続 きシ ンガポールに 関 わらせるため シンガポールの 友 人 (Friends of Singapore) ネットワークを 構 築 すること 民 間 セクターによる 発 展 やプロモーション 活 動 への 関 与 を 高 め るため 規 制 に 関 するフォーラムや MAS と 民 間 セクターの 間 の 対 話 を 図 るセッションを 設 けること 金 融 センターとしてのシンガポールのプロモーションのため 民 間 セクターの 推 奨 を 用 いること 8 シンガポールの 金 融 センターとしての 国 際 的 なプロファイルの 向 上 特 にウェルス マネジメント プロセッシング リスク マネジ メントに 関 するより 高 いプロファイルのカンファレンスをシン ガポールに 招 致 すること シンガポールの PR 及 び 国 際 的 なブランドの 向 上 9 教 育 研 修 イニシアティブへの 焦 点 の 強 化 と 優 先 度 の 引 き 上 げ 教 育 研 修 イニシアティブの 効 果 的 な 監 視 に 関 する 明 確 な 国 家 の マンデートと 戦 略 的 ビジョンの 構 築 発 展 のための 透 明 性 の 導 入 教 育 研 修 イニシアティブを 導 入 するための MAS の 人 材 増 強 金 融 セクターのプロフェッショナルのための 最 低 基 準 の 見 直 し ファンド マネジメント 及 びリスク マネジメントのような 特 定 の 優 先 度 の 高 い 分 野 において 金 融 教 育 研 修 機 関 のための 認 定 システムの 構 築 学 会 及 び 金 融 サービス 業 界 との 間 の 金 融 サービスに 関 するリサ シンガポールをアジアの リスク マネジメントの 最 先 端 とするためのプラ ットフォームと 資 本 の 提 供 アジアで 卓 越 した 金 融 セ ンターとしてのシンガポ ールをプロモーションす るため より 強 力 な 官 民 セクターのパートナーシ ップを 推 進 すること アジアで 卓 越 した 金 融 セ ンターとしてのシンガポ ールの 国 際 認 知 度 を 向 上 スキルを 有 する 金 融 セク ターの 人 材 プールを 強 化 13

15 提 言 ーチの 強 化 プロフェッショナル 及 び 消 費 者 の 教 育 においてより 大 きな 役 割 を 果 たすため 業 界 団 体 を 組 み 込 むこと 10 シンガポールの 教 育 研 修 環 境 の 国 際 的 なプロファイルの 向 上 卓 越 した 教 育 ハブとしてシンガポールを 金 融 サービスのキャリ アに 関 心 を 有 する 人 材 にプロモーションすること 11 シンガポールの 税 制 環 境 のさらなる 改 善 国 内 源 泉 投 資 収 入 及 びシンガポールに 移 ってきた 個 人 居 住 者 の 国 外 源 泉 収 入 の 課 税 免 除 シンガポールの 持 株 会 社 規 制 の 撤 廃 外 国 企 業 の 支 店 の 条 件 緩 和 によるグループへの 優 遇 措 置 を 改 善 外 国 税 額 控 除 メカニズムの 改 善 シンガポール 市 民 ではない 準 居 住 者 納 税 者 の 海 外 年 金 への 支 払 の 税 額 控 除 を 認 めることで 準 居 住 者 の 納 税 者 スキームを 改 善 誠 実 なデリバティブ 支 払 いに 対 する 源 泉 徴 収 税 の 幅 広 い 免 除 を 検 討 することによって 源 泉 徴 収 税 の 措 置 を 明 確 化 税 務 目 的 の 利 益 計 算 において 認 められた 財 務 統 括 拠 点 に 関 し て 時 価 会 計 を 認 めること 12 金 融 セクターのための 最 先 端 のビルディングの 提 供 金 融 機 関 のニーズを 賄 うインフラ ビルディングの 開 発 のため の 戦 略 的 な 計 画 策 定 ( 出 所 )FSWG, Positioning Singapore as a Pre-eminent Financial Center in Asia 目 的 金 融 サービスの 教 育 研 修 の 優 れたハブとしての シンガポールの 認 識 向 上 他 の 金 融 センターに 対 し てのシンガポールの 税 制 の 競 争 力 を 確 保 すること シ ン ガ ポ ー ル の ビ ジ ネ ス インフラの 競 争 力 の 維 持 国 際 金 融 センター 化 を 図 るためにかつてのシンガポールは 金 融 セクター 改 革 を 全 体 的 に 進 めようとしていたが この 段 階 で 戦 略 分 野 を 特 定 しその 分 野 に 焦 点 を 絞 って 政 策 措 置 を 講 じるようになった 第 一 に 戦 略 分 野 の 絞 り 込 みである MAS はアジアのファンド マネジメント センタ ー ウェルス マネジメント センターとしての 地 位 の 確 立 を 目 的 として 大 手 ファンド マネジメント 会 社 の 誘 致 を 図 るばかりではなく 国 内 でのファンド マネジメント 会 社 の スタートアップの 支 援 や 中 小 規 模 のファンド マネジメント 会 社 を 育 成 する 戦 略 を 打 ち 立 てた その 結 果 ヘッジファンドの 誘 致 にはある 程 度 成 功 してきたとみられる ただし 現 在 はヘッジファンドに 対 する 国 際 的 な 規 制 の 強 化 もあって 富 裕 層 を 顧 客 とするウェル ス マネジメントの 強 化 に 戦 略 の 重 点 をシフトしている ファンド マネジメントに 加 えて MAS はプロセッシング 業 務 すなわち 決 済 業 務 にも 重 点 を 置 いている FSWG の 報 告 書 は 1 世 界 レベルの 通 信 及 び 通 信 インフラ 2 多 数 の グローバルな 銀 行 の 地 域 統 括 拠 点 3 政 治 の 安 定 性 4 健 全 かつ 進 歩 的 な 規 制 の 枠 組 み 5プロセスの 効 率 化 を 追 求 するカルチャー 6 英 語 を 話 す 高 い 教 育 水 準 をもった 労 働 力 7 活 気 のある IT セクターがシンガポールにあり 地 域 やグローバルのプロセッシング ハ ブとしての 優 位 性 があると 認 識 している さらに MAS はリスク マネジメントもシンガ ポールの 戦 略 的 な 分 野 としてその 発 展 に 力 を 注 いでいる 第 二 に 金 融 分 野 において 高 度 なスキルを 有 する 人 材 の 育 成 開 発 を 図 るため 国 のイニ シアティブの 下 で 人 材 育 成 開 発 が 講 じられた 例 えば MAS は 2004 年 6 月 に 金 融 セクタ ー 人 材 転 換 制 度 (Financial Sector Manpower Conversion Scheme; FSMCS)の 導 入 を 公 表 した 14

16 これは 戦 略 分 野 として 掲 げたウェルス マネジメントや 決 済 業 務 において 人 材 が 不 足 する ことが 明 らかであったため それらの 分 野 に 人 材 を 供 給 することを 目 的 とする 政 策 措 置 で ある FSMCS の 下 ソブリン ウェルス ファンドのテマセク ホールディングス(Temasek Holdings)が 設 立 した 教 育 研 修 機 関 であるウェルス マネジメント インスティテュート (Wealth Management Institute; WMI)がプライベート バンカーを 養 成 するためのプログラ ムを 導 入 する 一 方 外 国 為 替 ディーラーの 国 際 的 な 業 界 団 体 である ACI の ACI シンガポー ル(ACI Singapore)が 決 済 オペレーションに 関 わる 人 材 を 研 修 するためのプログラムを 導 入 した 経 緯 がある また MAS は 2000 年 に 5 億 S ドルの 規 模 で 金 融 セクター 発 展 基 金 (Financial Sector Development Fund; FSDF)を 立 ち 上 げている FSDF の 下 で 多 様 な 金 融 セクターの 人 材 開 発 教 育 プログラムが 運 営 されてきており 高 度 なスキルを 持 つ 金 融 分 野 の 人 材 育 成 開 発 に 政 策 の 重 点 が 置 かれていることが 分 かる FSWG の 報 告 書 でも 金 融 サービスのキャリ アに 関 心 を 有 する 人 材 に 対 して 卓 越 した 教 育 ハブとしてシンガポールをプロモーションす ることが 提 言 されていた 第 三 に シンガポール 国 外 の 金 融 機 関 や 金 融 のプロフェッショナルに 対 するプロモーショ ンを 積 極 的 に 推 進 している 前 述 のとおり MAS の 組 織 内 にはシンガポールの 金 融 セクタ ーをプロモーションする 部 署 がある FSWG の 報 告 書 でもプロモーションは 重 要 な 施 策 と して 位 置 づけられており シンガポールで 働 いていたことのある 金 融 のプロフェッショナ ルに 引 き 続 きコミットしてもらうために シンガポールの 友 人 (Friends of Singapore) ネッ トワークを 構 築 するといったことや 戦 略 分 野 であるウェルス マネジメント プロセッ シング リスク マネジメントに 関 する 国 際 カンファレンスを 誘 致 することで 国 際 的 な 認 知 度 を 向 上 するよう 促 すことを 掲 げている シンガポールを PR し シンガポールのブラン ド 力 を 向 上 する 取 り 組 みが 重 視 されている (2)MAS の 現 在 の 重 点 施 策 MAS のラビ メノン(Ravi Menon) 長 官 の 発 言 からシンガポールの 最 近 の 戦 略 について 確 認 する メノン 長 官 は 2013 年 3 月 にシンガポールで 開 催 されたカンファレンスの 中 で シンガポールの 金 融 センターとしての 価 値 を 高 める 柱 として 1スマートなレギュレーシ ョン(smart regulation) 2 多 様 な 生 態 系 (diverse ecosystem) 3 汎 アジア フォーカス (pan-asian focus) 4 豊 富 な 人 材 のプール(deep talent pool)を 掲 げた 14 現 在 のシンガポ ールの 戦 略 がこれらの 四 つの 柱 に 象 徴 されている 第 一 の 柱 であるスマートなレギュレーションは リスク ベースの 規 制 であって 規 制 上 の 目 的 を 踏 まえて 必 要 以 上 の 負 担 は 求 めないという MAS の 姿 勢 を 表 すものである それと ともに 民 間 との 対 話 を 重 視 する 姿 勢 を 挙 げている 金 融 危 機 後 に 欧 米 当 局 が 主 導 する 国 14 Ravi Menon, Singapore s Financial Center in the New Landscape, Keynote Address at Investment Management Association of Singapore (IMAS) 14th Annual Conference on 13 March 2013 ( 15

17 際 的 な 監 督 規 制 は 金 融 セクターにより 厳 格 な 態 度 で 臨 んでいるが MAS はそれとはスタ ンスを 異 にする もっとも ヒアリングでは MAS が 監 督 規 制 を 恣 意 的 に 緩 和 することは なく グローバル スタンダードを 適 用 しつつ 必 要 以 上 の 制 約 は 課 さないという 姿 勢 で あるように 窺 われた 例 えば ヘッジファンド 規 制 については かつては 一 定 の 要 件 を 満 たす 場 合 は MAS への 登 録 やライセンスが 必 要 なかったが 2012 年 からはヘッジファンドに 登 録 又 はライセンスを 要 求 する 新 たな 規 制 を 適 用 している MAS はグローバル スタンダ ードから 逸 脱 することで 市 場 のレピュテーションを 損 ねるリスクを 懸 念 しているとの 見 方 が 多 かった 第 二 の 柱 として シンガポールは 多 様 な 生 態 系 を 有 しているとする メノン 長 官 は 以 下 の 点 を 挙 げている シンガポールは 重 要 な 地 域 のファンディング センターであり シンガポールのアジ ア ダラー 市 場 は 総 資 産 ベースで 1 兆 US ドルを 超 え 地 域 の 個 人 企 業 金 融 機 関 のファイナンス 財 務 ニーズにとって 重 要 な 役 割 を 果 たしていること シンガポールがアジアで 最 大 の 資 産 運 用 センターであり シンガポールに 拠 点 を 置 く 運 用 会 社 の AUM は 最 近 10 年 間 で 4 倍 増 となり AUM は 2011 年 に 1 兆 US ドルに 達 したこと アジアの 主 要 な 保 険 センターとして 地 域 の 経 済 社 会 のニーズに 応 えるべく 190 社 もの 保 険 会 社 がシンガポールにあること シンガポールはアジアで 最 も 発 展 した 債 券 市 場 の 一 つであり 最 近 10 年 間 で 時 価 ベ ースで 150%の 成 長 を 実 現 し 2011 年 に 時 価 ベースで 2,700 億 US ドルに 達 したこと 外 国 為 替 取 引 センターとして 世 界 4 位 の 市 場 ( 当 時 )であり シンガポールの 外 国 為 替 と 外 国 為 替 デリバティブのターンオーバーは 最 近 10 年 間 で 3 倍 となり 一 日 平 均 取 引 量 は 3,600 億 US ドルに 達 していること アジアではコモディティ デリバティブのトレーディング ハブとなっており 主 要 な 国 際 的 な 銀 行 の 大 半 はシンガポールにアジア 地 域 拠 点 を 設 置 し アジアのコモディ ティ デリバティブの 取 引 の 半 分 以 上 がシンガポールで 行 われていること さらに メノン 長 官 はシンガポールの 戦 略 の 新 たな 方 向 性 として インフラストラクチャ ー ファイナンスを 挙 げる バンキング 業 務 が 中 心 のアジアにおいて 銀 行 が 融 資 できず 民 間 セクターのみではリスクをとれないインフラ ファイナンスに 対 するニーズに 対 応 す る 考 えを 示 しており 具 体 的 には 以 下 の 施 策 を 挙 げている シンガポールは 世 界 銀 行 とともにアジアで 銀 行 が 取 り 組 めるプロジェクトを 発 掘 し ており 世 界 銀 行 の 投 資 部 門 である 国 際 金 融 公 社 (International Finance Corporation; IFC) が 地 域 のインフラ プロジェクトに 共 同 出 資 するために 海 外 では 初 めてのオフィスを シンガポールに 設 置 すること 長 期 のクロスボーダーのプロジェクトに 携 わるシンガポール 企 業 が 直 面 するファイ 16

18 ナンス ギャップに 対 応 するため 2012 年 にテマセクが DBS 銀 行 をパートナーにク リフォード キャピタル(Clifford Capital)を 設 立 したこと 15 MAS は 資 本 市 場 のソリューションとしてプロジェクト ボンド インフラ デッ ド ファンド プロジェクト ローンの 証 券 化 において 投 資 家 の 関 心 をどのように 引 き 出 すかについて 業 界 とともに 検 討 を 行 っていること 第 三 の 柱 である 汎 アジア フォーカスについては シンガポールはアジアへのアクセスを 図 る 国 際 企 業 にとってのゲートウェイであることを 挙 げ 1ASEAN コネクティビティ( 接 続 性 ) 2OTC デリバティブ インフラ 3オフショア 人 民 元 ビジネスという 三 つの 焦 点 を 提 示 した ASEAN コネクティビティに 関 しては ASEAN のパートナーシップの 下 シンガポールは 地 域 の 金 融 市 場 のさらなる 調 和 と 統 合 を 推 進 し 規 則 の 調 和 と 統 合 的 な 取 引 清 算 決 済 インフラの 実 現 に 向 けて 取 り 組 みを 進 めているとする その 例 として ASEAN の 規 制 当 局 者 による 集 団 投 資 スキーム(collective investment scheme; CIS)のクロスボーダー オファリ ングの 枠 組 み 作 りに 向 けた 取 り 組 み ASEAN トレーディング リンク(ASEAN Trading Link) という 共 通 の 取 引 プラットフォームを 用 いてシンガポールとマレーシア タイの 証 券 取 引 所 をつなぐ 取 り 組 みを 挙 げる 次 に OTC デリバティブ インフラに 関 しては 国 際 的 な OTC デリバティブ 規 制 の 強 化 を 背 景 に クリアリング( 清 算 )とレポーティング( 取 引 報 告 )の 分 野 において 新 たな 市 場 の 育 成 を 図 ろうとしている クリアリングに 関 しては 1アジアで 初 の OTC のクリアリ ング ハウス( 清 算 機 関 )として SGX 傘 下 の SGX アジアクリアー(SGX AsiaCrear)が 2006 年 に 設 立 されたこと 2SGX アジアクリアーはカウンターパーティ リスクの 削 減 のみな らず 記 録 やステートメントのサービス ポジションのネッティング 顧 客 のマージン 差 入 のコスト 圧 縮 のサービスを 提 供 していること 3SGX アジアクリアーは 現 在 まで 3,000 億 US ドルを 超 えるアジア 地 域 の 主 なデリバティブ 清 算 機 関 となっていることを 挙 げる また レポーティングに 関 しては 1 決 済 サービス 会 社 であるデポジトリー トラスト アンド クリアリング コーポレーション(Depository Trust & Clearing Corporation; DTCC) の 取 引 情 報 蓄 積 機 関 (Trade Repository)であるグローバル トレード レポジトリー(Global Trade Depository)がアジア 太 平 洋 地 域 のデータ センターをシンガポールに 設 置 したこと 2グローバル トレード レポジトリーの 24 時 間 サービスを 支 えるためシンガポールはグ ローバルなデータ センターの 三 極 ( 米 国 欧 州 アジア)となっていること 3DTCC の イニシアティブはシンガポール 及 びアジア 太 平 洋 地 域 の 取 引 後 (post-trade)の 市 場 インフ ラのギャップを 埋 めていること 4シンガポール ベースのインフラにレポーティングす ることで 接 続 コストが 削 減 されることを 挙 げている 15 クリフォード キャピタルにはテマセク DBS に 加 えて スタンダード チャータード 銀 行 三 井 住 友 銀 行 などが 共 同 出 資 しており シンガポール 企 業 が 参 加 する 海 外 インフラ 事 業 を 対 象 とするプロジェク ト ファイナンスを 手 がけている 17

19 そして オフショア 人 民 元 ビジネスに 関 しては 今 後 地 域 内 の 取 引 及 び 投 資 において 人 民 元 が 重 要 な 役 割 を 占 めることを 想 定 し シンガポールが ASEAN における 人 民 元 建 ての 取 引 及 び 投 資 を 支 援 するために 優 位 なポジションにあるとして 汎 アジア フォーカスの 一 つの 焦 点 に 挙 げている シンガポールは 人 民 元 の 流 動 性 を 向 上 し インフラを 整 備 し シ ンガポールで 人 民 元 建 て 商 品 サービスを 拡 大 するために 業 界 とともに 取 り 組 みを 行 って いるとする その 例 として 1 中 国 工 商 銀 行 シンガポール 支 店 が 2013 年 2 月 にシンガポー ルにおける 人 民 元 のクリアリング 銀 行 となったこと 2MAS と 中 国 人 民 銀 行 は 2013 年 3 月 に 二 国 間 通 貨 スワップ 契 約 を 締 結 し 通 貨 スワップ 契 約 によって MAS がシンガポールで 必 要 に 応 じて 人 民 元 の 流 動 性 を 提 供 できるようになったことを 挙 げている 最 後 の 第 四 の 柱 が 人 材 プールである メノン 長 官 はシンガポールが 国 民 の 一 流 の 人 材 ベー スを 揃 える 一 方 で 高 度 なスキルを 有 するグローバルな 専 門 家 を 海 外 から 確 保 するという 二 重 のアプローチを 採 っていることを 明 言 している メノン 長 官 は 金 融 セクターの 労 働 力 の 競 争 力 向 上 のために 政 府 は 巨 額 の 投 資 を 行 ってき ており MAS が 所 管 する FSDF の 下 で 多 様 な 教 育 プログラムを 支 援 してきたとする 中 で も 特 に 重 要 なものとして 職 種 ごとに 専 門 化 された 実 務 能 力 スキルの 認 証 制 度 である 金 融 産 業 能 力 基 準 (Financial Industry Competency Standard; FICS)を 挙 げる また MAS は 金 融 分 野 でシンガポール 国 民 のプロフェッショナルとリーダーの 育 成 を 図 っているとしてお り その 例 として 主 要 金 融 機 関 との 間 で 以 下 の 取 り 組 みを 行 っているとしている シニア リーダーから 指 導 を 受 け 多 様 な 役 割 にまで 視 野 を 拡 げるよう 入 社 後 早 い 時 期 の 若 いシンガポール 人 を 育 成 すること MAS の 金 融 奨 学 金 プログラム(Financial Scholarship Programme; FSP)を 拡 張 してシン ガポール 人 により 専 門 的 スキルを 深 める 機 会 を 与 えること リーダーシップをとるポジションに 就 く 準 備 をする 中 間 キャリアのシンガポール 人 が 国 際 的 なポストに 就 任 できるよう 支 援 すること 一 方 メノン 長 官 は 金 融 セクターは 将 来 より 複 雑 な 環 境 となることが 想 定 されるため シンガポールとしては 多 様 な 人 材 と 専 門 性 に 対 して 引 き 続 きオープンでなければならない とする 専 門 性 を 有 する 外 国 人 を 今 後 とも 活 用 する 考 えを 示 唆 している (3)シンガポールの 戦 略 の 特 徴 シンガポールは 近 年 ファンド マネジメント 及 びウェルス マネジメントに 力 を 入 れて きた ファンド マネジメントに 関 しては ヘッジファンドのスタートアップの 支 援 まで もがシンガポールの 戦 略 に 含 まれていたが 金 融 危 機 後 の 国 際 的 なヘッジファンド 規 制 の 強 化 に 沿 って 国 内 規 制 を 強 化 しており 従 来 のようなヘッジファンドに 対 する 寛 容 な 姿 勢 は 後 退 している 一 方 経 済 発 展 を 反 映 してアジアでは 富 裕 層 が 急 速 に 拡 大 していること から シンガポールが 現 在 最 も 力 を 入 れている 分 野 がウェルス マネジメント ビジネス 18

20 である その 政 策 は 不 足 するプライベート バンカーの 育 成 を 目 的 とする 人 材 育 成 開 発 にまで 及 んでいる シンガポールのウェルス マネジメント センター 化 は 今 後 ともシン ガポールの 国 際 金 融 センター 化 の 戦 略 の 中 心 に 据 えられていくものと 予 想 される ウェルス マネジメントとともに MAS はリスク マネジメント 及 びプロセッシングの 分 野 における 競 争 力 の 強 化 を 図 っており これらの 分 野 においても 優 秀 な 人 材 を 供 給 する ための 人 材 育 成 開 発 政 策 が 採 用 されている シンガポールの 戦 略 の 特 徴 として 戦 略 的 な 分 野 を 担 う 人 材 を 供 給 するために 政 府 の 補 助 金 の 下 研 修 プログラムや 認 証 制 度 奨 学 金 といった 人 材 育 成 開 発 政 策 が 伴 っていることが 挙 げられる 国 際 金 融 センター 化 を 図 るシンガポールの 戦 略 は 同 じアジアの 国 際 金 融 センターである 香 港 を 特 に 意 識 しながら 戦 略 を 立 てている シンガポールは 株 式 市 場 の 規 模 や 機 関 投 資 家 ビジネスという 点 では 香 港 に 及 ばないため 香 港 との 間 の 正 面 からの 競 争 を 避 けている ようにみえる また シンガポールはかつてイスラム 金 融 を 重 点 分 野 に 掲 げたこともあっ たが マレーシア 市 場 には 及 ばないため その 旗 を 下 している シンガポールは 自 らの 強 みあるいは 比 較 優 位 を 活 かすものとして 富 裕 層 ビジネスのハブ としてファンド マネジメント センター 化 を 図 ることを 戦 略 の 中 心 に 据 えている その 背 景 には シンガポールは 経 済 成 長 が 著 しい ASEAN のハブとしてのポジションがあり 中 国 のリスクを 背 負 う 香 港 と 比 べた 場 合 政 治 的 な 安 定 性 多 民 族 多 文 化 国 家 という 中 立 性 がある シンガポールの 金 融 セクターに 関 する 政 府 の 戦 略 は 国 際 金 融 センターとして さらなる 競 争 力 強 化 を 図 るため 将 来 的 に 発 展 させるべき 戦 略 的 な 分 野 を 特 定 し 先 行 者 利 益 が 得 られるようフォワードルッキングにファンド マネジメントを 含 む 戦 略 分 野 に 選 択 的 かつ 集 中 的 に 政 策 を 講 じている 点 に 特 徴 がある シンガポールにとって 間 接 金 融 と 比 べてプレゼンスが 低 い 資 本 市 場 の 強 化 は 引 き 続 きの 課 題 ではあるが シンガポールの 新 たな 戦 略 分 野 として 1オフショア 人 民 元 ビジネス 2 保 険 3インフラ ファイナンスが 挙 げられている 点 は 注 目 される Ⅲ.シンガポールの 金 融 制 度 インフラ 1. 金 融 セクター 規 制 (1) 金 融 サービス 業 の 種 類 シンガポールにおいて 金 融 サービス 業 のライセンス( 免 許 )や 登 録 が 必 要 な 業 種 は 主 な ものとして 1 商 業 銀 行 2マーチャント バンク 3 証 券 先 物 ファンド マネジメ ントに 係 る 資 本 市 場 サービス(Capital Markets Services; CMS)のライセンス 保 有 者 4 金 融 アドバイザー 5 保 険 会 社 6 信 託 事 業 会 社 がある 1 商 業 銀 行 商 業 銀 行 は 銀 行 法 に 基 づいてライセンスが 与 えられる 銀 行 法 第 30 条 の 下 商 業 銀 行 は 19

21 MAS が 許 可 する 業 務 のみ 行 うことができる ただし MAS の 承 認 の 下 商 業 銀 行 業 務 以 外 に 金 融 アドバイザリー 保 険 代 理 店 資 本 市 場 サービスに 関 する 業 務 を 行 うことができる 商 業 銀 行 は 1 銀 行 法 で 認 められたすべての 業 務 を 提 供 するフル バンク(Full Bank) 2 リテール 業 務 に 制 限 が 加 えられるホールセール バンク(Wholesale Bank) 3ACU でオフ ショア 業 務 を 中 心 に 行 うオフショア バンク(Offshore Bank)がある オフショア バンク は 国 内 勘 定 における 事 業 に 多 くの 制 約 が 課 される 商 業 銀 行 は 2014 年 3 月 時 点 で シンガポールに 125 行 ある そのうち フル バンクは 地 場 銀 行 5 行 と 外 国 銀 行 28 行 であり ホールセール バンクは 外 国 銀 行 56 行 オフショ ア バンクは 外 国 銀 行 36 行 である なお ACU は 地 場 銀 行 外 国 銀 行 を 合 わせて 160 行 が 利 用 している その 他 シンガポールには 外 国 銀 行 支 店 が 37 ヵ 店 ある 2 マーチャント バンク マーチャント バンク( 投 資 銀 行 )は シンガポール 通 貨 管 理 法 (Monetary Authority of Singapore Act)の 下 MAS からライセンスを 得 て マーチャント バンク 指 令 (Merchant Bank Directives)に 規 定 された 業 務 を 行 うことができる なお マーチャント バンクが ACU の オペレーションを 行 う 場 合 は 銀 行 法 の 規 制 を 受 けることになる マーチャント バンクは MAS が 定 めるガイドライン(Guidelines for Operation of Merchant Banks)の 範 囲 内 で 業 務 が 認 められ コーポレート ファイナンス 株 式 債 券 発 行 のアンダーライティング M&A ポートフォリオ インベスト マネジメント 経 営 コンサルティング その 他 フィー ベ ースの 業 務 が 可 能 である 多 くのマーチャント バンクはアジア ダラー 市 場 で 取 引 を 行 うため MAS の 承 認 を 受 けて ACU を 設 置 している マーチャント バンクは 2014 年 3 月 時 点 で 39 行 ある 3 CMS ライセンス シンガポールでは 証 券 先 物 法 (Securities and Futures Act)に 基 づき 証 券 業 先 物 業 フ ァンド マネジメント 業 ( 資 産 運 用 業 )に 関 わる 以 下 の 業 務 に 関 しては CMS ライセンス が 必 要 となる 証 券 のディーリング 先 物 契 約 のトレーディング 外 国 為 替 証 拠 金 取 引 コーポレート ファイナンスのアドバイス ファンド マネジメント 証 券 担 保 ファイナンス 証 券 カストディ サービスの 提 供 REIT のマネジメント 信 用 格 付 サービスの 提 供 20

22 2014 年 3 月 時 点 で 証 券 取 引 に 関 する CMS ライセンスの 保 有 者 が 119 社 先 物 取 引 に 係 る ライセンスが 60 社 外 国 為 替 証 拠 金 取 引 に 係 るライセンスが 24 社 コーポレート ファ イナンスのアドバイザリーに 係 るライセンスが 40 社 ファンド マネジメントに 係 るライ センスが 285 社 証 券 カストディに 係 るライセンスが 37 社 REIT に 係 るライセンスが 31 社 信 用 格 付 に 係 るライセンスが 3 社 ある 一 方 適 格 投 資 家 30 名 未 満 かつ AUM が 2.5 億 S ドル 未 満 のファンド マネジメント 会 社 は CMS ライセンスの 代 わりに MAS への 登 録 が 求 められる 登 録 ファンド マネジメン ト 会 社 は 現 在 234 社 あり その 多 くがヘッジファンドである 4 金 融 アドバイザー 金 融 アドバイザーは 金 融 アドバイザー 法 (Financial Adviser Act)の 下 でライセンスを 与 えられる 金 融 アドバイザーとして 行 える 業 務 は 金 融 アドバイザー 法 の 附 則 (second schedule)に 規 定 されており 投 資 商 品 に 関 する 他 人 へのアドバイス 投 資 商 品 をカバーす るリサーチ レポートの 発 行 集 団 投 資 スキームに 関 するマーケティング 他 人 に 対 する 生 命 保 険 契 約 のアレンジメントが 含 まれる 2014 年 3 月 時 点 で 金 融 アドバイザーのライセ ンス 保 有 者 は 58 社 ある 5 保 険 会 社 保 険 会 社 は 登 録 保 険 会 社 (Registered Insurer) 認 可 再 保 険 会 社 (Authorized Reinsurer) 外 国 保 険 会 社 スキームとしてのロイズ アジア スキーム(Lloyd's Asia Scheme) 保 険 ブロ ーカーに 分 かれている 2014 年 3 月 時 点 で 登 録 保 険 会 社 は 169 社 あり そのうち 生 命 保 険 会 社 16 社 損 害 保 険 会 社 58 社 再 保 険 会 社 30 社 自 社 専 用 の 保 険 を 提 供 するキャプティ ブ 保 険 会 社 61 社 がある 認 可 再 保 険 会 社 は 6 社 である 6 信 託 事 業 会 社 信 託 事 業 会 社 は 信 託 会 社 法 (Trust Companies Act)に 基 づきライセンスが 与 えられる 2014 年 3 月 時 点 で 信 託 事 業 のライセンスを 有 する 会 社 は 52 社 ある (2) 銀 行 証 券 保 険 規 制 の 評 価 シンガポールの 銀 行 証 券 保 険 規 制 に 関 して 国 際 通 貨 基 金 (IMF)の 金 融 セクター 評 価 プログラム(Financial Sector Assessment Program; FSAP)のアセスメントを 確 認 する FSAP とは 各 国 の 銀 行 セクター 資 本 市 場 保 険 ノンバンクを 含 むその 他 の 金 融 セクターを 評 価 の 対 象 として マクロ ストレス テストの 実 施 を 含 め IMF が 対 象 国 の 金 融 システ ムの 健 全 性 の 評 価 を 行 うものであり FSAP の 結 果 特 定 された 問 題 点 に 関 してはその 是 正 が 当 該 国 に 求 められる また FSAP は 金 融 危 機 後 に G20 の 下 で 進 められる 国 際 的 な 規 制 21

23 改 革 の 適 用 状 況 をレビューするツールとしても 位 置 づけられている シンガポールを 対 象 とする FSAP が 2013 年 に 実 施 されており 同 年 11 月 に 結 果 をまとめた 報 告 書 が 12 月 に セクターごとの 詳 細 な 報 告 書 が 公 表 されている 16 銀 行 セクターに 関 しては バーゼル 銀 行 監 督 委 員 会 (BCBS)の バーゼル コア プリ ンシプル(Basel Core Principles) に 照 らしてシンガポールの 遵 守 状 況 が 評 価 されている IMF は シンガポールが 同 プリンシプルに 対 して 高 いレベルで 遵 守 していることを 確 認 し ており 特 にシンガポールの 銀 行 規 制 システムに 問 題 は 窺 われない 一 方 BCBS が FSAP の 枠 組 みとは 別 に バーゼルⅡ バーゼル 2.5 バーゼルⅢに 関 して 国 際 的 に 一 貫 性 のある 規 制 適 用 を 確 保 するための 規 制 上 の 整 合 性 評 価 プログラム(Regulatory Consistency Assessment Programme; RCAP)の 一 環 として シンガポールの 適 用 状 況 に 関 して 評 価 を 行 っ ており その 結 果 を 2013 年 3 月 に 公 表 している 17 RCAP の 結 果 によると シンガポール のバーゼル 規 制 の 適 用 タイミングは 問 題 がないとされており シンガポールが 適 用 してい る 規 制 内 容 については クレジット リスクの 一 部 において 概 ね 遵 守 (largely compliant) とされた 以 外 は 遵 守 (compliant)と 評 価 されている 18 バーゼルⅢを 含 むバーゼル 規 制 の 適 用 においては 全 体 として 問 題 がないことが 分 かる 一 方 資 本 市 場 セクターに 関 する IMF の 評 価 は 証 券 監 督 者 国 際 機 構 (IOSCO)が 策 定 し ている 証 券 規 制 の 目 的 とプリンシプル(Objectives and Principles of Securities Regulation) に 照 らして 実 施 されており 特 に 重 大 な 問 題 は 指 摘 されていない シンガポールは 次 項 で 述 べるように 2012 年 以 降 ヘッジファンドのマネージャーを 含 むシンガポールに 拠 点 を 置 くファンド マネージャーに CMS ライセンスもしくは MAS への 登 録 を 求 める 新 たな 規 制 を 導 入 しており IMF としてはこれを 望 ましい 動 きとして 評 価 している また 保 険 監 督 者 国 際 機 構 (IAIS)による 保 険 コア プリンシプル(Insurance Core Principles) に 照 ら した 保 険 セクターの 評 価 が 行 われているが シンガポールの 保 険 セクターに 関 しても 問 題 は 窺 われない さらに 取 引 所 や 集 中 清 算 機 関 (Central Counterparty Clearing House; CCP)を 含 む 金 融 市 場 インフラに 関 しては 決 済 システムに 関 する BIS の 支 払 決 済 システム 委 員 会 (CPSS) と IOSCO が 定 める 金 融 市 場 インフラのための CPSS-IOSCO プリンシプル(CPSS-IOSCO 16 IMF, Singapore: Financial System Stability Assessment, IMF Country Report No. 13/325, November 2013 IMF, Singapore: Detailed Assessment of Compliance - the Basel Core Principles for Effective Banking Supervision, IMF Country Report No. 13/342, December 2013 IMF, Singapore: Detailed Assessment of Implementation - the IOSCO Objectives and Principles of Securities Regulation, IMF Country Report No. 13/344, December 2013 IMF, Singapore: Detailed Assessment of Observance - Insurance Core Principles, IMF Country Report No. 13/343, December 2013 IMF, Singapore: Detailed Assessment of Observance - Assessment of Observance of the CPSS-IOSCO Principles for Financial Market Infrastructures, IMF Country Report No. 13/345, December BCBS, Regulatory Consistency Assessment Programme (RCAP): Assessment of Basel III Regulations Singapore, March 概 ね 遵 守 と 評 価 されたクレジット リスクについては 標 準 的 手 法 の 中 で 適 格 金 融 担 保 として 流 動 性 の 低 いストラクチャード 預 金 を 含 めていることが 指 摘 されている 一 方 内 部 格 付 手 法 では リテール エクスポージャーに 含 めることには 適 切 ではないエクスポージャーが 含 まれていること 不 動 産 を 所 有 する 者 に 対 するエクスポージャーに 関 する 問 題 が 指 摘 されている 22

24 Principles for Financial Market Infrastructures) に 照 らした 評 価 が 行 われており シンガポー ルは 支 払 清 算 決 済 インフラが 十 分 に 整 備 され 金 融 市 場 インフラも MAS の 監 督 規 制 の 下 に 置 かれ CCP も 国 際 基 準 を 満 たしていると 認 められている シンガポールは 銀 行 証 券 保 険 規 制 等 においてはグローバル スタンダードを 受 け 入 れ その 厳 格 な 遵 守 に 努 めており 規 制 システムを 緩 くすることで 国 内 にビジネスを 誘 致 するような 措 置 は 講 じていない 現 地 でのヒアリングでは MAS はグローバル スタンダ ードから 逸 脱 すれば 国 際 金 融 センターとしてのレピュテーションが 下 がることを 怖 れてい ると 指 摘 する 声 が 多 かった (3) 資 産 運 用 関 連 の 規 制 1 ファンド マネージャー 規 制 シンガポールでは ファンド マネジメント 会 社 はかつて CMS ライセンスの 取 得 が 求 め られていたものの ファンドの 投 資 家 が 適 格 投 資 家 30 名 未 満 である 場 合 には MAS に 通 知 することで 免 除 ファンド マネージャー(Exempt Fund Manager; EFM)として CMS ライセ ンスの 取 得 義 務 が 免 除 されていた この 点 がシンガポールのファンド マネージャー 規 制 の 特 徴 であり シンガポールに 拠 点 を 置 く 多 くのヘッジファンドは EFM のステータスで ビジネスを 行 っており 2011 年 時 点 では 562 社 の EFM が 存 在 した 一 方 アジアのもう 一 つのヘッジファンドの 集 積 地 である 香 港 では 2003 年 に 証 券 先 物 条 例 (Securities and Futures Ordinance)が 施 行 され 登 録 制 が 適 用 されている 香 港 では 登 録 の 際 に 試 験 が 課 され ま た 数 年 間 の 運 用 経 験 も 求 められる かつてのシンガポールのファンド マネジメント 規 制 は 香 港 の 規 制 と 比 べると 特 にヘッジファンドに 対 しては 競 争 力 があったと 考 えることが できる しかしながら 2009 年 4 月 の G20 ロンドン サミットにおいてヘッジファンド 又 はその マネージャーに 登 録 制 を 導 入 することに 合 意 が 図 られたこと バーナード マドフ 事 件 を 含 むファンド 関 連 の 不 祥 事 が 発 生 したことから MAS はシンガポールのファンド マネジ メント 業 界 の 持 続 的 な 発 展 と 国 際 的 な 規 制 との 調 和 を 図 るため 2010 年 4 月 に 新 たなファ ンド マネージャー 規 制 の 改 正 に 関 する 提 案 を 行 った その 後 の 市 中 協 議 を 経 て 2012 年 8 月 に 新 たなガイドラインが 発 出 され 1CMS ライセンスの 取 得 義 務 がある 免 許 ファンド マネジメント 会 社 (Licensed Fund Management Companies; LFMC) 2MAS への 登 録 が 求 め られる 登 録 ファンド マネジメント 会 社 (Registered Fund Management Companies; RFMC) に 整 理 され ライセンス 又 は 登 録 が 必 要 な 枠 組 みに 変 わった 19 LFMC は AUM が 2.5 億 S ドル 以 上 で リテール 投 資 家 も 顧 客 にできるリテール LFMC と 認 定 投 資 家 機 関 投 資 家 19 MAS, Securities and Futures Act(CAP.289) Guidelines on Licensing, Registration and Conduct of Business for Fund Management Companies, August 2012 ( Financial%20Stability/Regulations%20Guidance%20and%20Licensing/Securities%20Futures%20and%20Fund% 20Management/IID%20Guidelines/SFA04G05GuidelinesOnFMCLicensingAndRegistration7Aug2012.pdf) 23

25 のみを 対 象 とする 認 定 機 関 LFMC(Accredited/Institutional LFMC)に 分 かれる 20 ( 図 表 7) 一 方 RFMC は 顧 客 が 30 名 未 満 の 適 格 投 資 家 (ただし ファンドやリミテッド パート ナーシップの 場 合 は 15 名 未 満 )であり かつ AUM が 2.5 億 S ドルを 超 えない 場 合 である RFMC には CMS ライセンスの 取 得 義 務 はないが MAS に 登 録 する 義 務 がある CMS ライセンス MAS 登 録 ( 出 所 )MAS LFMC 図 表 7 ファンド マネジメント 会 社 規 制 分 類 Retail LFMC Accredited/Institutinal LFMC RFMC 要 件 AUM2.5 億 S ドル 以 上 すべての 顧 客 (リテールを 含 む)を 対 象 とする 場 合 AUM2.5 億 S ドル 以 上 認 定 投 資 家 機 関 投 資 家 を 含 む 適 格 投 資 家 のみを 対 象 とする 場 合 AUM2.5 億 S ドル 未 満 適 格 投 資 家 30 名 未 満 (ただし ファンド 及 びリミテッド パートナーシップの 場 合 は 15 名 未 満 ) 新 たなファンド マネージャー 規 制 は 登 録 又 はライセンス 取 得 の 要 件 として 1 資 本 金 規 制 2 適 性 に 関 する 基 準 3フィット アンド プロパー 4コンプライアンス 体 制 の 整 備 5リスク マネジメント フレームワーク 6 内 部 監 査 7 独 立 監 査 等 を 要 求 して いる 資 本 金 規 制 としては 図 表 8 の 最 低 資 本 金 が 求 められることに 加 えて LFMC にはリス ク ベース 資 本 としてオペレーショナル リスク 規 制 の 最 低 120%の 資 本 が 要 求 される ま た 適 性 に 関 する 基 準 として 最 低 2 名 の 取 締 役 最 低 5 年 の 資 産 運 用 業 における 取 締 役 の 経 験 年 数 が 求 められ そのうちリテール LFMC の 最 高 執 行 役 員 (CEO)には 最 低 10 年 の 経 験 が 要 求 される そして リテール LFMC で 最 低 3 名 それ 以 外 で 最 低 2 名 のシンガポ ールに 居 住 する 資 産 運 用 のプロフェッショナルを 確 保 することを 求 めている 図 表 8 最 低 資 本 金 規 制 分 類 (a) 適 格 投 資 家 以 外 のあらゆる 顧 客 に 対 して 集 団 投 資 スキーム(CIS)を 提 供 している 場 合 (b) 適 格 投 資 家 以 外 のあらゆる 顧 客 のためにファンド マネジメント (CIS 以 外 )を 提 供 している 場 合 (C) 上 記 以 外 のファンド マネジメントを 行 っている 場 合 ( 出 所 )MAS 最 低 資 本 金 100 万 S ドル 50 万 S ドル 25 万 S ドル また 登 録 又 はライセンスの 継 続 の 要 件 として 1 独 立 のカストディ 2 独 立 のバリュエ ーションと 顧 客 に 対 するレポーティング 3 利 益 相 反 の 緩 和 4ディスクロージャーを 求 20 適 格 投 資 家 (qualified investor)とは 認 定 投 資 家 (accredited Investor)および 機 関 投 資 家 (Institutional Investor)であり 認 定 投 資 家 とは 1ネット 個 人 資 産 200 万 S ドル 超 または 年 収 30 万 S ドルの 個 人 2ネット 資 産 が 1,000 万 S ドル 超 の 会 社 を 指 す 24

26 めている 2 ファンド 規 制 シンガポールの 集 団 投 資 スキームは 証 券 先 物 法 と 同 法 に 準 じて MAS が 策 定 している 集 団 投 資 スキーム コード(Code On Collective Investment Schemes)に 規 定 されている 21 シ ンガポールの 法 制 度 は 英 国 法 に 範 をとっていることから シンガポールの 集 団 投 資 スキー ムはユニット トラスト 形 式 を 前 提 としている したがって トラスティー( 受 託 者 )と ファンド マネジメント 会 社 は 独 立 していなければならず 相 互 に 牽 制 を 図 るシステムが 採 用 されている シンガポールにおいて 公 募 される 集 団 投 資 スキームは シンガポール 国 内 で 組 成 される 公 認 スキーム(Authorized Scheme)と シンガポール 国 外 で 組 成 される 認 可 スキーム (Recognized Scheme)に 分 かれており いずれも MAS の 認 可 を 受 けなければならない 22 MAS による 認 可 の 条 件 として ファンド マネジメント 会 社 とトラスティー 間 で 締 結 さ れた 信 託 約 款 に 基 づくこと ファンド マネジメント 会 社 とトラスティーともに MAS の 規 制 下 にあること 集 団 投 資 スキーム コードに 準 じるものであることなどが 挙 げられてい る なお 集 団 投 資 スキームがタックス インセンティブの 恩 恵 を 受 けるためには ファ ンド マネジメント 会 社 がシンガポールに 拠 点 を 置 き MAS の 規 制 下 に 置 かれていなければ ならない シンガポールにおいて 公 募 される 集 団 投 資 スキームの 投 資 対 象 は 譲 渡 可 能 証 券 短 期 金 融 商 品 適 格 預 金 金 融 デリバティブ 一 定 の 非 上 場 証 券 と 規 定 されている 他 の 集 団 投 資 スキームに 対 する 投 資 については 一 部 の 例 外 を 除 き 公 認 スキーム 認 可 スキームに 投 資 することが 認 められている また MMF ヘッジファンド 元 本 保 証 型 ファンド イン デックス ファンドに 関 しては それぞれ 具 体 的 な 運 用 ガイドラインの 特 則 が 定 められて いる その 他 集 団 投 資 スキーム コードは 分 散 投 資 のガイドライン デリバティブへ の 投 資 ガイドライン レバレッジに 関 する 規 定 集 団 投 資 スキームのガバナンス 法 定 報 告 書 や 目 論 見 書 の 開 示 などに 関 して 規 定 しており 主 要 国 の 規 制 内 容 と 比 べて 大 差 はない ただし 集 団 投 資 スキーム コードが 認 可 UCITS(Undertakings for Collective Investment in Transferable Securities) スキームと UCITS に 投 資 する 公 認 スキームに 関 して 規 定 してい る 点 は 特 徴 的 である 23 これは シンガポールにおいて MAS がクロスボーダーで 集 団 投 資 スキームを 販 売 及 び 勧 誘 を 可 能 にするファンド パスポートを 普 及 させることに 積 極 的 であることを 意 味 する 欧 州 が 投 資 対 象 が 伝 統 資 産 に 限 定 されていた UCITSⅠから リ スク 管 理 を 強 化 しながら 一 定 のデリバティブにも 投 資 対 象 を 拡 大 した UCITSⅢに 2002 年 に Sep2011final.pdf 22 私 募 に 関 しては 別 のスキームがある 23 UCITS は 公 衆 から 調 達 した 資 本 をリスク 分 散 の 原 則 に 基 づき 譲 渡 可 能 証 券 又 は 流 動 金 融 資 産 に 投 資 す ることを 唯 一 の 目 的 とし かつ 保 有 者 の 要 請 により 直 接 間 接 に UCITS 資 産 を 用 いてユニットの 買 い 戻 し 償 還 を 行 う 事 業 を 意 味 する 25

27 移 行 したことを 踏 まえて MAS は 2005 年 5 月 シンガポール 国 内 で 販 売 されている UCITS Ⅰに 準 拠 したファンドを UCITSⅢ 準 拠 ファンドに 移 行 することを 促 し UCITSⅢ 準 拠 ファ ンドの 販 売 を 支 持 している 24 シンガポール 国 内 で UCITSⅢを 販 売 するために 必 要 な 条 件 は 以 下 のとおりである ファンドの 登 録 国 において UCITSⅢに 準 拠 している 証 拠 を 示 すこと ファンドが 投 資 する 金 融 デリバティブについて リスク 管 理 の 観 点 から 当 該 ファンド の 登 録 国 の 規 制 に 沿 ったものである 証 拠 を 示 すこと ファンドの 目 論 見 書 及 び 販 売 資 料 等 で 投 資 対 象 の 拡 大 に 関 する 開 示 を 行 うこと MAS はシンガポール 国 内 のファンド 規 制 についても 世 界 標 準 となりつつある 欧 州 の UCITS に 見 劣 りしないようにするとともに ファンド パスポート 構 想 にも 積 極 的 に 参 加 している 2013 年 9 月 オーストラリア 韓 国 ニュージーランド シンガポールの 4 ヵ 国 がアジア 地 域 ファンド パスポート 創 設 のための 趣 意 書 に 合 意 した 25 当 該 合 意 によって シンガポールをはじめとする 4 ヵ 国 によるファンド パスポートのパイロット プログラ ムが 始 動 した 当 該 構 想 は オーストラリアがイニシアティブをとり アジア 太 平 洋 経 済 協 力 (APEC)が 議 論 の 場 を 提 供 していたことから APEC 加 盟 国 によるファンド パスポ ートとして 位 置 づけられる また ASEAN レベルのファンド パスポート 構 想 として 2013 年 10 月 の ASEAN 資 本 市 場 フォーラム(ASEAN Capital Markets Forum)において シンガポール マレーシア タイ が ASEAN 集 団 投 資 スキーム フレームワーク(ASEAN CIS Framework)に 合 意 した 26 ASEAN 集 団 投 資 スキーム フレームワークは 主 にシンガポールがイニシアティブをとって 推 進 してきたものである ASEAN 集 団 投 資 スキーム フレームワークが 実 現 すれば シン ガポールを 拠 点 とするファンド マネジメント 会 社 が 法 的 な 変 更 や 調 整 を 行 うことなくマ レーシアとタイの 個 人 投 資 家 に 集 団 投 資 スキームを 提 供 することが 可 能 となる シンガポールはファンド パスポートを 積 極 的 に 推 進 採 用 しようという 姿 勢 であり MAS は 国 内 外 でファンド パスポートが 普 及 するよう 努 めている (4)その 他 の 規 制 1 OTC デリバティブ 規 制 2010 年 6 月 の G20 ピッツバーグ サミットでは 1OTC デリバティブは 適 当 な 場 合 に は 取 引 所 又 は 電 子 取 引 プラットフォームを 通 じて 取 引 され CCP を 通 じて 清 算 すること 2OTC デリバティブ 取 引 は 取 引 情 報 蓄 積 機 関 に 報 告 すること 3CCP を 通 じて 清 算 されな 24 MAS, MAS facilitates the offer of UCITS III funds in Singapore Mar 2005( /Groups/FMP/ _ARFP_SOI_Signed.pdf) 25 APEC, Statement of Intent on the establishment of the Asia Region Funds Passport, Sep MAS, Singapore Joins Malaysia and Thailand tointroduce the ASEAN CIS Framework, Oct ( duce-the-asean-cis-framework.aspx) 26

28 いデリバティブ 契 約 にはより 高 い 資 本 規 制 を 課 すことという 基 本 的 な 規 制 方 針 に 合 意 が 得 られた G20 各 国 は 現 在 ピッツバーグ サミットにおける 合 意 内 容 を 踏 まえて OTC デ リバティブ 規 制 を 適 用 しようとしているところである MAS は 証 券 先 物 法 を 改 正 して 新 たな OTC デリバティブ 規 制 を 適 用 する 予 定 である ま ず 取 引 情 報 蓄 積 機 関 への 報 告 義 務 については 2014 年 4 月 から 段 階 的 に 適 用 される 報 告 義 務 の 対 象 は シンガポールのトレーディング デスク 又 はトレーダーが 物 理 的 に 関 与 し て 行 われる 取 引 である 報 告 対 象 については Phase1 として 金 利 クレジットから 適 用 が 始 まり 外 国 為 替 エクイティ コモディティ 等 は Phase2 として 2014 年 10 月 から 対 象 と なる 報 告 義 務 については 2014 年 4 月 からすべての 銀 行 に 義 務 が 発 生 する 27 CCP における 清 算 集 中 義 務 については 2014 年 中 の 適 用 を 目 指 しているが 具 体 的 な 適 用 スケジュールはまだ 明 らかにされていない なお 電 子 取 引 プラットフォームにおける 取 引 執 行 義 務 については 適 用 の 詳 細 が 明 らかではなく 今 後 の 課 題 となっている 米 国 や EU の 金 融 機 関 をカウンターパーティとするクロスボーダー 取 引 に 関 しては 米 国 又 は EU 加 盟 国 以 外 の 国 の OTC デリバティブ 規 制 が 米 国 や EU の 規 制 と 同 等 であると 認 め られなければ 当 該 取 引 には 米 国 や EU の 規 制 が 適 用 されるという 域 外 適 用 の 問 題 がある 米 国 はドッド=フランク 法 (Dodd-Frank Act) 欧 州 は 市 場 インフラ 規 制 である EMIR (European Market Infrastructure Regulation)に 関 する 問 題 である この 点 に 関 してシンガポ ールの OTC デリバティブ 規 制 は 米 国 商 品 先 物 取 引 委 員 会 (CFTC)から 同 等 であると 認 められ 欧 州 証 券 市 場 監 督 機 構 (ESMA)からも 一 部 に 留 保 条 件 が 付 いているものの 同 等 であると 認 められている 米 国 や EU から 同 等 性 の 評 価 を 得 たということは シンガポール の OTC デリバティブ 規 制 は 国 際 的 に 要 求 される 水 準 を 満 たしているとある 程 度 判 断 できる 2 マネー ロンダリング 規 制 シンガポールは 香 港 と 並 んでマネー ロンダリングとの 関 係 が 噂 されてきた 金 融 センタ ーである 28 しかしながら 近 年 では 国 際 金 融 センターとしてのレピュテーションに 影 響 が 生 じないよう MAS を 中 心 にマネー ロンダリング 及 びテロ 資 金 の 防 止 に 力 を 入 れている MAS は 2007 年 にすべての 金 融 取 引 の 犯 罪 行 為 を 防 止 するために 顧 客 のデューデリジェ ンスを 向 上 する 必 要 から マネー ロンダリング 防 止 及 びテロ 資 金 対 策 に 関 する 通 知 (Notice to Banks on Prevention of Money Laundering and Countering the Financing of Terrorism (MAS Notice 626))を 発 出 し 本 格 的 なマネー ロンダリング 対 策 に 乗 り 出 した MAS Notice 626 では 銀 行 は 顧 客 が 自 然 人 の 場 合 には 顧 客 情 報 として 名 前 特 定 の 個 人 を 識 別 可 能 な 番 27 その 後 2014 年 7 月 からその 他 の 金 融 エンティティ 同 年 10 月 からは 重 大 なデリバティブ 保 有 者 (significant derivatives holders)に 報 告 義 務 が 課 される 28 モルガン スタンレーのアジアのチーフ エコノミストが 2006 年 に シンガポールの 成 功 は 実 際 には 多 くが 不 道 徳 なインドネシアのビジネスマンと 官 僚 のためのマネー ロンダリング センターからやっ てきている と 発 言 したことが 話 題 になった Morgan Stanley's Xie Quit After Singapore , Bloomberg, 5 October, 2006 ( 27

29 号 住 所 電 話 番 号 生 年 月 日 国 籍 に 関 する 情 報 を 取 得 して 記 録 することが 求 められる 29 また MAS はマネー ロンダリングを 避 けるために 疑 わしき 取 引 を 識 別 し 記 録 する 方 法 を 従 業 員 に 教 育 する 研 修 を 設 定 するよう 銀 行 に 求 めている 最 近 ではマネー ロンダリングの 防 止 テロ 資 金 対 策 を 国 策 として 重 視 するようになって きている MAS は 内 務 省 (Ministry of Home Affairs) 財 務 省 (Ministry of Finance)とと もに シンガポールのマネー ロンダリング 及 びテロ 資 金 のリスクに 関 して 集 約 した 知 見 をより 向 上 させる 観 点 から 政 府 横 断 的 な 取 り 組 みとして シンガポール 国 家 マネー ロ ンダリング 及 びテロ 資 金 に 関 するリスク 評 価 報 告 書 (Singapore National Money Laundering and Terrorist Financing Risk Assessment Report) を 作 成 している 30 同 報 告 書 は 金 融 セクタ ー14 分 野 と 非 金 融 セクター8 分 野 を 対 象 に 実 施 されるものである また 直 近 では MAS はマネー ロンダリング 及 びテロ 資 金 の 潜 在 的 なリスクに 対 応 す るため 仮 想 通 貨 ビットコイン(Bitcoin)の 仲 介 業 者 を 規 制 対 象 とする 方 針 を 明 らかにして いる 31 シンガポール 国 内 にあるビットコイン 取 引 所 は マネー ロンダリング 規 制 の 適 用 を 受 け 顧 客 の 身 元 を 特 定 し 疑 わしい 取 引 を 当 局 に 報 告 することが 義 務 づけられること になる 3 銀 行 の 機 密 保 護 マネー ロンダリングや 租 税 回 避 に 関 係 する 問 題 として 銀 行 の 機 密 保 護 条 項 に 国 際 的 な 注 目 が 集 まっている シンガポールにはスイスと 同 様 銀 行 法 第 47 条 の 下 銀 行 の 機 密 保 護 に 関 する 条 項 が 設 けられており 銀 行 及 びその 職 員 は 原 則 として 顧 客 情 報 を 他 人 に 対 し て 開 示 してはならないと 規 定 されている シンガポールでは 2001 年 に 銀 行 法 第 47 条 が 改 正 されており 銀 行 の 機 密 保 護 の 強 化 はシンガポールの 銀 行 システムの 信 認 を 維 持 するた めに 重 要 であるという 認 識 の 下 銀 行 の 機 密 保 護 に 関 する 例 外 規 定 がより 限 定 された シ ンガポールはこれまではむしろ 銀 行 の 機 密 保 護 の 強 化 を 図 る 方 針 をとってきた 銀 行 の 機 密 保 護 条 項 は 租 税 回 避 や 課 税 の 公 平 性 の 観 点 から 国 際 的 に 問 題 となってきてお り 2000 年 頃 から 経 済 開 発 協 力 機 構 (OECD)を 中 心 に 課 税 目 的 の 情 報 交 換 に 関 する 基 準 が 形 成 されつつあった 2005 年 には OECD 加 盟 国 で 合 意 されたモデル 租 税 条 約 を 改 定 し 情 報 交 換 の 強 化 が 図 られており 2009 年 4 月 の G20 ロンドン サミットでは 銀 行 機 密 の 時 代 は 終 わった(The era of banking secrecy is over) との 宣 言 が 行 われている その 後 銀 行 機 密 保 護 の 長 い 歴 史 を 有 していたスイスが UBS の 事 件 をきっかけに 米 国 当 局 に 対 して 銀 行 が 顧 客 情 報 をわたすことを 容 認 したり 米 国 のオバマ 政 権 が 海 外 口 座 税 コンプライアンス 29 株 式 会 社 野 村 総 合 研 究 所 番 号 情 報 収 集 に 関 する 海 外 制 度 調 査 報 告 書 金 融 庁 委 託 調 査 平 成 23 年 3 月 ( 30 Ministry of Home Affairs, MOF, and MAS, Singapore National Money Laundering and Terrorist Financing Risk Assessment Report 2013, 10 January, 2014 ( /2014/Singapore%20NRA%20Report.pdf) 31 MAS, MAS to Regulate Virtual Currency Intermediaries for Money Laundering and Terrorist Financing Risks, 13 March 2014 ( Currency-Intermediaries-for-Money-Laundering-and-Terrorist-Financing-Risks.aspx) 28

30 法 (Foreign Account Tax Compliance Act; FATCA)を 導 入 するなど 税 務 コンプライアンスに 関 する 国 際 的 な 環 境 は 益 々 厳 しくなってきている シンガポールはかつて OECD からタックス フレンドリーな 国 としてグレーゾーンに 指 定 されていたこともあった しかしながら 国 際 的 な 情 勢 を 踏 まえてシンガポールは 2013 年 5 月 に OECD の 税 務 行 政 執 行 共 助 条 約 (Multilateral Convention on Mutual Administrative Assistance in Tax Matters)に 調 印 している 同 条 約 は 条 約 締 結 国 の 税 務 当 局 間 で 税 務 行 政 に 関 する 国 際 的 な 協 力 を 行 うための 多 国 間 条 約 であり 1 情 報 交 換 参 加 国 の 税 務 当 局 間 で 租 税 に 関 する 情 報 を 交 換 する 仕 組 み 2 徴 収 共 助 租 税 債 権 の 徴 収 を 外 国 税 務 当 局 に 依 頼 する 仕 組 み 3 文 書 送 達 共 助 税 務 文 書 の 送 達 を 外 国 税 務 当 局 に 依 頼 する 仕 組 みが 含 まれる 同 条 約 は 1988 年 に 署 名 が 始 まったものであるが 2011 年 2 月 の G20 財 務 大 臣 中 央 銀 行 総 裁 会 議 において 同 条 約 への 署 名 が 奨 励 されたため ここ 数 年 で 締 結 国 が 急 に 増 えており 現 在 は 60 ヵ 国 以 上 が 締 結 又 は 締 結 の 意 思 を 示 している 同 条 約 の 締 結 に 際 してシンガポールのターマン シャンムガラトナム( Tharman Shanmugaratnam) 副 首 相 兼 財 務 大 臣 は 条 約 への 署 名 は 国 際 基 準 に 基 づく 租 税 協 力 にシ ンガポールがコミットメントしたことを 表 すものであるが すべての 金 融 センターが 参 加 して 初 めてワークする と 述 べており シンガポールにとって 難 しい 決 断 であったことを 窺 わせる 発 言 を 行 っている 32 その 上 で 副 首 相 は シンガポールが 実 現 のために 国 際 的 な パートナーと 協 働 することによって スイス ルクセンブルク シンガポール 香 港 英 国 の 海 外 領 土 のオフショアもともに 前 進 する との 発 言 を 残 しており 銀 行 の 機 密 保 護 条 項 に 関 して 他 の 国 際 金 融 センターの 動 向 を 意 識 していることが 分 かる 国 際 的 な 方 向 性 として 今 後 は 相 手 国 の 税 務 当 局 の 要 請 に 基 づいて 情 報 を 提 供 する 二 国 間 協 力 体 制 から 多 国 間 の 自 動 的 な 情 報 交 換 の 協 力 システムに 移 行 していくことになる ス イスが 銀 行 機 密 保 護 の 修 正 を 図 った 結 果 スイスからの 資 金 の 逃 避 地 として 銀 行 機 密 保 護 規 定 のあるシンガポールが 注 目 されることになったが シンガポールは 国 際 基 準 に 基 づく 租 税 に 関 する 協 力 にコミットメントしており 銀 行 の 機 密 保 護 という 点 に 関 するシンガポ ールの 競 争 力 は 低 下 していくことが 想 定 される 2. 税 制 タックス インセンティブ (1) 法 人 税 制 1 法 人 税 制 の 特 徴 シンガポールの 法 人 税 制 の 特 徴 は まず 17%という 低 い 税 率 であることである さらに 政 府 は 知 識 集 約 型 経 済 構 造 の 確 立 を 目 指 して 先 端 技 術 高 付 加 価 値 産 業 研 究 開 発 ビ ジネス ハブ 機 能 の 強 化 に 資 するサービスに 対 する 投 資 を 奨 励 しており シンガポールに 誘 致 したい 外 国 企 業 やその 地 域 統 括 会 社 シンガポールの 経 済 発 展 を 支 えるために 必 要 な 32 OECD, Austria, Luxembourg and Singapore among Countries Signing-on to End Tax Secrecy, Newsroom, 29 May, 2013 ( 29

31 特 定 の 業 種 に 狙 いを 絞 った 多 種 多 様 なタックス インセンティブを 用 意 している 金 融 サ ービスもその 主 な 対 象 である 一 方 同 じアジアの 国 際 金 融 センターとして 競 争 関 係 にあ る 香 港 は 法 人 税 率 は 16.5%とシンガポールよりもわずかに 低 いが 特 定 の 業 種 やサービ スを 対 象 とするタックス インセンティブを 設 けていない シンガポール 政 府 は 他 の 国 地 域 に 比 べて 競 争 力 のある 税 制 を 用 意 することで グローバル 又 はアジア 地 域 のビジネ ス センター 国 際 金 融 センターとしての 競 争 力 の 維 持 強 化 を 図 っている シンガポールの 法 人 税 の 課 税 範 囲 は 国 内 源 泉 所 得 及 び 国 外 源 泉 所 得 のうち 国 内 に 送 金 さ れた 部 分 である シンガポール 国 外 で 生 じた 配 当 支 店 が 稼 得 する 利 子 及 びロイヤリティ ー 以 外 の 支 店 所 得 サービス 収 入 に 関 しては ( 相 手 国 が 課 税 している 場 合 には) 非 課 税 と なる また キャピタル ゲインが 非 課 税 である シンガポールは 特 に 香 港 を 意 識 しながら 法 人 税 率 を 段 階 的 に 引 き 下 げてきた 所 得 税 法 (Income Tax Act)43 条 に 基 づく 法 人 税 率 は 賦 課 年 度 ベースで 1986 年 度 までは 40%の 水 準 であったが 1987 年 度 から 段 階 的 に 税 率 を 引 き 下 げており 2010 年 度 からは 17%の 水 準 である 33 ( 図 表 9) 図 表 9 法 人 税 率 の 推 移 ( 税 率 ) 45.0% 40.0% 35.0% 30.0% 25.0% 20.0% 15.0% 10.0% 5.0% 0.0% ( 出 所 )Deloitte ( 年 度 ) また 法 人 税 には 部 分 税 額 免 除 制 度 (partial tax exemption)が 適 用 されており 通 常 の 法 人 課 税 所 得 の 最 初 の 1 万 S ドルの 75%と 次 の 29 万 S ドルの 50%(すなわち 最 大 で 15 万 2,500S ドル)の 所 得 に 対 する 課 税 が 免 除 される 33 賦 課 年 度 は 1 月 1 日 に 始 まり 12 月 31 日 に 終 了 する 法 人 が 確 定 申 告 を 行 った 後 内 国 歳 入 庁 (IRAS) から 賦 課 決 定 通 知 が 送 付 され 税 額 が 確 定 する 一 般 に 事 業 年 度 が 終 了 して 賦 課 決 定 が 行 われるまでは 早 くて 1 年 遅 い 場 合 には 2 年 近 くかかるとされている 30

32 シンガポールの 源 泉 税 率 は 10% 15% 又 は 17%( 法 人 税 率 )である また シンガポー ルは 現 在 71 ヵ 国 地 域 との 間 で 租 税 条 約 (tax treaty)を 締 結 しており それにより 配 当 や 利 息 ロイヤルティ 等 に 対 する 二 重 課 税 を 回 避 する 効 果 が 得 られる 幅 広 い 租 税 条 約 ネ ットワークは ケイマン 等 のタックス ヘイブンに 対 するアドバンテージとなる さらに シンガポールの 税 制 の 特 徴 として ワン ティア システム(one tier system)を 採 用 して いることも 挙 げられる シンガポールに 設 置 された 持 株 会 社 や 地 域 統 括 会 社 が 本 国 に 配 当 を 行 う 際 に 課 税 が 発 生 しない 仕 組 みである 2 金 融 セクター インセンティブ(FSI) 国 際 金 融 センターとしてのシンガポールの 競 争 力 の 強 化 を 促 す 観 点 から MAS は 金 融 セ クター インセンティブ(Financial Sector Incentives; FSI)を 始 めとして 金 融 サービスを 対 象 とする 様 々なタックス インセンティブを 用 意 している なお シンガポールのタックス インセンティブは 各 セクターの 政 策 やプロモーションとの 関 係 からシンガポール 内 国 歳 入 庁 (Inland Revenue Authority of Singapore; IRAS)が 所 管 するのではなく MAS を 含 む 所 管 官 庁 が 担 当 することが 一 般 的 である FSI は MAS から 認 定 を 受 けた 金 融 サービス 業 者 の 適 格 金 融 サービスから 得 られる 収 入 に 対 して 軽 減 税 率 を 適 用 する 仕 組 みである( 所 得 税 法 43 条 ) FSI には 1 金 融 サービス 業 全 体 を 対 象 とする 包 括 的 なスキームである FSI-ST(Standard-Tear) 2ファンド マネジメン ト 会 社 を 対 象 とする FSI-FM(Fund Management) 3 経 営 統 括 本 部 を 対 象 とする FSI-HQ (Headquarter Services) 4 資 本 市 場 業 務 に 関 わる FSI-CM(Capital Markets) 5クレジット ファシリティ 業 務 に 関 する FSI-CFS(Credit Facility Syndication) 6デリバティブ 市 場 の 業 務 に 係 る FSI-DM(Derivatives Markets)というスキームが 措 置 されている 34 個 々のスキー ムに 応 じて 5% 又 は 10% 12%という 軽 減 税 率 が 適 用 される( 図 表 10) 図 表 10 FSI と 軽 減 税 率 FSIスキーム 適 用 対 象 税 率 適 格 金 融 活 動 ( 貸 付 および 貸 付 に 関 連 する 活 動 債 券 市 FSI-ST(Standard-Tier) 場 株 式 市 場 ファンド マネジメント デリバティブ 経 営 統 12% 括 本 部 を 含 む)に 従 事 する 金 融 サービス 会 社 FSI-FM(Fund Management) ファンド マネジメントに 従 事 する 金 融 サービス 会 社 10% FSI-HQ(Headquatter Services) シンガポールに 経 営 統 括 本 部 を 置 く 金 融 サービス 会 社 10% FSI-CM(Capital Markets) 債 券 市 場 株 式 市 場 の 業 務 に 従 事 する 金 融 サービス 会 社 5% FSI-CFS(Credit Facility Syndication) クレジット ファシリティ 業 務 に 従 事 する 金 融 サービス 会 社 5% FSI-DM(Derivatives Markets) デリバティブ 市 場 の 業 務 に 従 事 する 金 融 サービス 会 社 5% ( 出 所 )MAS E&Y PWC Deloitte FSI の 認 定 は 業 務 内 容 に 応 じて 一 般 に 5 年 から 10 年 の 間 適 用 される なお FSI は 年 度 予 算 で 複 数 のスキームを 統 合 して 導 入 された FSI は いくつかの 変 遷 を 経 て 現 在 に 至 っている 最 近 の 動 きとしては FSI-BM( 債 券 市 場 )と FSI-EM( 株 式 市 場 )が FSI-CM に 統 合 されたほか デリ バティブ 市 場 に 関 する 5 つの FSI サブ スキームは 2014 年 1 月 1 日 から FSI-DM に 統 合 された 31

33 年 12 月 31 日 が 適 用 期 限 となっていたが 2013 年 度 予 算 において 5 年 間 延 長 されており 現 在 の 期 限 は 2018 年 12 月 31 日 である 35 FSI のうち FSI-FM は ファンド マネジメント センター 化 を 図 るという 戦 略 に 沿 った ものである FSI-FM では 1ファンド マネジメントもしくは 投 資 アドバイスに 係 る CMS ライセンスを 保 有 又 は 保 有 を 免 除 されていること 2ファンド マネジメント 又 は 投 資 ア ドバイザリー サービスに 関 するプロフェッショナルを 少 なくとも 3 名 雇 用 していること という 基 準 を 満 たすファンド マネージャーは 認 定 から 5 年 間 はファンド マネジメン ト 及 び 投 資 アドバイザリー 業 務 から 得 られる 収 入 に 対 して 5%の 軽 減 税 率 が 適 用 される MAS は FSI-FM の 認 定 に 際 して ファンド マネージャーの AUM の 増 加 目 標 や 経 費 支 出 主 に FSI の 適 格 業 務 に 従 事 し 3,500S ドル 以 上 の 月 額 給 与 額 を 得 ているプロフェッショナル の 数 を 考 慮 するとしており タックス インセンティブの 利 用 に 際 してはシンガポールへ のビジネス 上 のコミットメントが 求 められている 3 その 他 のインセンティブ MAS は FSI 以 外 にも 様 々なタックス インセンティブを 手 当 てしている( 図 表 12) 例 えば 適 格 債 務 証 券 (Qualifying Debt Securities; QDS)スキームは 適 格 会 社 が QDS か ら 得 られる 適 格 収 入 に 対 して 10%の 軽 減 税 率 を 適 用 するとともに 適 格 非 居 住 者 及 び 適 格 個 人 投 資 家 に 課 税 免 除 を 図 る 措 置 である 36 一 方 QDS+スキームは 1 債 務 証 券 (シンガ ポール 国 債 を 除 く)の 当 初 マチュリティが 10 年 以 上 である 場 合 又 は2イスラム 債 務 証 券 もしくはスクークの 場 合 QDS から 得 られる 投 資 家 の 適 格 収 入 の 課 税 免 除 を 認 めるもので ある なお QDS スキーム 及 び QDS+スキームは 2013 年 12 月 31 日 に 期 限 が 切 れること になっていたが 2013 年 度 予 算 においてシンガポールの 債 券 市 場 の 発 展 を 促 す 観 点 から 5 年 間 の 延 長 が 手 当 てされ 2018 年 12 月 31 日 が 新 たな 期 限 として 更 新 されている また シンガポール 国 債 のトレーディングを 行 うプライマリー ディーラーに 対 しては シンガポール 国 債 のマーケット メイカーとしての 役 割 を 果 たし 価 格 形 成 プロセス 及 び 市 場 の 流 動 性 を 確 保 する 上 でプライマリー ディーラーが 重 要 な 役 割 を 担 っていることか ら 金 融 機 関 の 積 極 的 な 市 場 参 入 を 促 すため シンガポール 国 債 の 取 引 から 生 じる 所 得 を 非 課 税 とする 措 置 を 講 じている さらに シンガポールをアジアのファンド マネジメント センターにするという 戦 略 を 踏 まえて FSI-FM 以 外 にも 一 般 にファンド マネジメント インセンティブ(Fund Management Incentive)と 呼 ばれるタックス インセンティブが 手 当 てされている 35 ただし イスラム 金 融 に 係 る FSI-IF(Islamic Finance)のみは 適 用 期 間 が 延 長 されることなく FSI-ST に 併 合 されている 36 ただし QDS 投 資 家 が FSI-ST 認 定 を 受 けている 場 合 には 12%の 軽 減 税 率 が 適 用 される 32

34 図 表 11 金 融 サービスを 対 象 とする 主 なタックス インセンティブ 優 遇 税 制 概 要 適 用 期 限 適 格 債 務 証 券 (QDS) 及 びQDS+ 一 定 要 件 を 満 たすQDSから 生 じる 特 定 の 収 入 に 対 する 優 遇 措 置 を 適 用 2018 年 12 月 31 日 シンガポール 国 債 のプライマリー プライマリー ディーラーがシンガポール 国 債 取 引 から ディーラーの 優 遇 税 制 得 た 所 得 を 免 税 とする 扱 い 2018 年 12 月 31 日 特 別 目 的 会 社 (SPV)の 優 遇 税 制 証 券 化 のためのSPVを 対 象 とする 所 得 税 の 免 除 等 2018 年 12 月 31 日 特 殊 な 保 険 会 社 の 優 遇 税 制 テロ リスク 政 治 リスク エネルギー 航 空 宇 宙 産 業 農 業 に 係 るリスクに 対 する 特 殊 な 保 険 引 受 から 得 2016 年 12 月 31 日 られる 所 得 に 対 する 免 税 キャプティブ 保 険 の 優 遇 税 制 キャプティブ 保 険 会 社 が 稼 得 した 所 得 の 免 税 2018 年 12 月 31 日 銀 行 に 対 する 源 泉 税 の 自 由 化 海 外 にある 支 店 本 店 海 外 の 他 の 銀 行 への 利 子 等 に 対 する 源 泉 税 の 免 除 2021 年 12 月 31 日 REITの 優 遇 税 制 SGXに 上 場 されるS-REITから 非 個 人 非 居 住 者 である 信 託 所 有 者 への 分 配 に 対 して 軽 減 税 率 を 適 用 2015 年 12 月 31 日 OTCデリバティブの 源 泉 税 免 除 金 融 機 関 が 非 居 住 者 でシンガポール 国 内 に 恒 久 的 施 設 を 保 有 しない 者 との 取 引 から 生 じる 支 払 は 源 泉 税 を 2021 年 12 月 31 日 免 除 プロジェクト ファイナンスの 優 遇 税 制 適 格 プロジェクト 債 務 証 券 からの 利 子 所 得 の 免 除 等 2017 年 12 月 31 日 信 託 会 社 の 優 遇 税 制 外 国 投 資 信 託 に 関 して 非 居 住 者 に 対 する 運 用 資 産 の 保 管 管 理 サービスの 提 供 から 得 られる 所 得 に 対 す 2016 年 12 月 31 日 る 軽 減 税 率 シンガポールの 金 融 機 関 が 提 供 するストラクチャード ストラクチャード プロダクトの 免 税 ス プロダクトから 得 られる 収 入 は 一 定 の 要 件 の 下 免 税 キーム の 措 置 2017 年 12 月 31 日 オフショア 保 険 ビジネスの 優 遇 税 制 オフショア 生 命 保 険 等 から 生 じた 所 得 について 軽 減 在 率 を 適 用 2015 年 12 月 31 日 ファンド マネジメント インセンティブ シンガポール ベースのファンド マネージャーが 管 理 するファンドに 対 する 税 制 優 遇 2019 年 12 月 31 日 エンジェル 投 資 家 へのインセンティブ 個 人 投 資 家 によるスタートアップ 企 業 への 投 資 につい て 10 万 Sドル 以 上 投 資 した 場 合 に 投 資 保 有 2 年 間 に 投 資 額 の50%の 損 金 算 入 2015 年 12 月 31 日 ( 出 所 )MAS E&Y PWC Deloitte シンガポールのファンド マネージャーは 通 常 シンガポールにおいてファンドに 課 税 の 実 体 があれば ファンドがシンガポールで 設 立 されていなくてもファンドのインカム ゲ インが 課 税 されるリスクがある これに 対 して ファンドが 一 定 の 要 件 を 満 たす 場 合 に 指 定 投 資 商 品 (designated investments)から 得 られる 収 入 ( 配 当 利 息 によるインカム ゲイ ンを 含 む)に 係 る 課 税 を 免 除 するのがファンド マネジメント インセンティブである FSI-FM がファンド マネージャーを 対 象 とするタックス インセンティブであるのに 対 し て ファンド マネジメント インセンティブはファンドを 対 象 に 適 用 される 仕 組 みであ る 指 定 投 資 商 品 には 株 式 や 出 資 証 券 デリバティブが 含 まれるが シンガポールの 不 動 産 に 対 する 投 資 は 含 まれない( 図 表 12) 具 体 的 には 1オフショア ファンド スキーム( 所 得 税 法 13CA 条 ) 2オンショア ファンド スキーム( 同 法 13R 条 ) 3エンハンスト ティア ファンド(Enhanced-tier Funds) スキーム( 同 法 13X 条 )がある なお 2014 年 度 予 算 においていずれのスキームも 2019 年 3 月 31 日 まで 期 限 が 5 年 間 延 長 される 方 針 が 示 された 33

35 ( 出 所 )MAS Deloitte 図 表 12 指 定 投 資 商 品 リスト 指 定 投 資 商 品 (1) 株 式 及 び 出 資 (1SGX 等 に 上 場 している 会 社 2(a)シンガポール 設 立 企 業 かつ 居 住 者 (b) 国 外 で 設 立 され た 企 業 かつ 非 居 住 者 が 発 行 する 外 国 通 貨 建 て 株 式 出 資 を 発 行 する 会 社 (c)シンガポールの 非 上 場 会 社 等 でSGX 等 以 外 の 証 券 取 引 所 に 上 場 している 会 社 ) (2) 外 国 政 府 外 国 銀 行 外 国 企 業 非 居 住 者 が 発 行 する 外 国 通 貨 建 て 証 券 ( 株 式 及 び 出 資 以 外 ) (3) 先 物 取 引 所 における 先 物 契 約 (4) シンガポール 外 の 不 動 産 (5) シンガポールにおいてACUで 発 行 されたCD 手 形 債 券 (6) 認 定 アジア ダラー 債 (7) 認 定 された 銀 行 のシンガポールにおける 預 金 (8) シンガポール 国 外 の 金 融 機 関 に 対 する 外 国 通 貨 建 て 預 金 (9) SGX 等 に 上 場 する 債 券 その 他 の 証 券 シンガポール 設 立 企 業 かつ 居 住 者 が 発 行 するその 他 の 債 券 証 券 (10) シンガポール 政 府 債 (11) 外 国 為 替 取 引 (12) 一 定 のカウンターパーティとの 間 の 金 利 通 貨 先 渡 契 約 金 利 通 貨 オプション 金 利 通 貨 スワップ 指 定 投 資 商 品 又 は 金 融 指 標 に 係 るスワップ 先 渡 オプション 契 約 (13) 完 全 に 指 定 投 資 商 品 に 投 資 するユニット 型 投 資 信 託 のユニット (14) 2006 年 2 月 17 日 から2013 年 12 月 31 日 までの 間 に 発 行 された 割 引 債 である 適 格 債 務 証 券 (15) 国 際 機 関 によって 発 行 された 証 券 ( 債 券 手 形 CD 短 期 証 券 を 含 み 株 式 及 び 出 資 を 除 く) (16) 一 定 要 件 を 満 たすローン (17) 商 品 デリバティブ (18) 一 定 要 件 を 満 たす 商 品 現 物 取 引 (19) 登 録 事 業 信 託 のユニット (20) 排 出 権 デリバティブ (21) 清 算 請 求 (22) ストラクチャード プロダクト (23) イスラム 金 融 ファイナンスへの 投 資 a) オフショア ファンド スキーム シンガポールに 拠 点 を 置 くファンド マネージャーが MAS に 登 録 している 場 合 又 は CMS ライセンスを 有 する 場 合 においてオフショア ファンドの 税 制 優 遇 の 措 置 を 手 当 てするも のである 当 該 ファンド マネージャーによって 運 営 されるオフショア ファンドが 一 定 の 要 件 を 満 たす 場 合 指 定 投 資 商 品 からの 収 入 を 非 課 税 とする 仕 組 みである 当 該 スキー ムの 利 用 に 際 して MAS による 承 認 は 必 要 ない 対 象 となるファンドは シンガポール 国 外 に 籍 があり シンガポールに 課 税 の 実 体 を 有 し ておらず シンガポールの 投 資 家 によって 直 接 間 接 に 実 質 的 に 100% 保 有 されていない 会 社 信 託 又 は 個 人 であることが 要 件 である 37 ファンドの 投 資 家 の 要 件 としては 適 格 投 資 家 であることが 求 められる ファンドの 投 資 家 がシンガポールの 非 個 人 であり ファンド の 投 資 割 合 が 一 定 水 準 を 超 える 非 適 格 投 資 家 の 場 合 には 当 該 スキームの 非 課 税 措 置 は 認 められない リミテッド パートナーシップ( 有 限 責 任 組 合 )は 適 格 オフショア ファンドとしては 認 められてい ない 38 投 資 家 が 非 適 格 投 資 家 の 場 合 には シンガポールの 税 務 当 局 に 対 してファンドのインカム ゲインの 投 資 割 合 に 対 する 法 人 税 に 相 当 する 額 を 支 払 う 必 要 がある 34

36 b) オンショア ファンド スキーム ファンドをシンガポールに 誘 致 するためのタックス インセンティブである シンガポー ルに 拠 点 を 置 くファンド マネージャーが MAS に 登 録 又 は CMS ライセンスを 保 有 する 場 合 シンガポールに 籍 を 置 き シンガポールの 投 資 家 によって 実 質 的 に 100% 保 有 されてい ないオンショア ファンドに 関 して MAS の 承 認 の 下 指 定 投 資 商 品 からもたらされる 収 入 インカム ゲインに 課 税 を 行 わないという 税 制 優 遇 措 置 である 当 該 スキームを 利 用 するには ファンドがシンガポールで 設 立 された 会 社 であることが 必 要 である 投 資 家 要 件 として 適 格 投 資 家 であることが 求 められ 投 資 家 がシンガポールの 非 個 人 であり ファンドの 投 資 割 合 が 一 定 水 準 を 超 える 非 適 格 投 資 家 である 場 合 は 認 めら れない 当 該 スキームの 利 用 に 際 しては 条 件 があり 1シンガポールで 少 なくとも 毎 年 20 万 S ドルの 経 費 支 出 があること 2シンガポールに 拠 点 を 置 くファンド アドミニストレ ーターを 利 用 すること 3MAS の 承 認 後 投 資 戦 略 を 変 更 しないことが 求 められる 一 定 程 度 のシンガポールに 対 するビジネス 上 のコミットメントが 要 求 される c) エンハンスト ティア ファンド スキーム エンハンスト ティア ファンド スキームは 指 定 投 資 商 品 から 得 られた 収 入 インカ ム ゲインを 課 税 対 象 としないという 税 制 優 遇 措 置 であるが 前 述 の 両 制 度 と 比 べると ファンド マネージャーによりフレキシビリティを 与 える 制 度 となっている 当 該 スキームは MAS に 登 録 又 は CMS ライセンスを 保 有 するシンガポールに 拠 点 を 置 く ファンド マネージャーが 運 用 するオンショア ファンド オフショア ファンドを 対 象 とする 制 度 であり タックス インセンティブを 得 るには MAS による 承 認 が 必 要 となる 当 該 スキームの 利 用 に 当 たっては 両 制 度 とは 異 なり 投 資 家 に 関 する 制 限 は 設 けられて いない ただし 利 用 の 条 件 として 1ファンドの 規 模 が 少 なくとも 5,000 万 S ドルである こと 2シンガポールで 少 なくとも 毎 年 20 万 S ドルの 経 費 支 出 があること 3ファンドが シンガポールで 設 立 され シンガポール 居 住 者 である 場 合 にはシンガポールに 拠 点 を 置 く ファンド アドミニストレーターを 利 用 すること 4MAS の 承 認 後 投 資 戦 略 を 変 更 しな いこと 5 他 のタックス インセンティブを 利 用 していないこと 6ファンド マネージ ャーに 対 する 報 酬 はコミッティッド キャピタル(committed capital) すなわち 未 払 込 み 分 も 含 むキャピタルに 基 づいていることが 求 められる オンショア ファンド スキームに 比 べてシンガポールに 対 してより 強 めのビジネス 上 のコミットメントが 要 求 される 4 財 務 統 括 拠 点 のインセンティブ シンガポール 経 済 開 発 庁 (Economic Department Board; EDB)は シンガポールのビジネス センターとしての 地 位 の 向 上 を 図 り 国 内 経 済 の 発 展 を 図 る 観 点 から 主 に 事 業 会 社 を 対 象 として 多 様 なタックス インセンティブを 設 けている( 図 表 13) 35

37 図 表 13 EDB による 主 なタックス インセンティブ 制 度 開 発 拡 張 インセンティブ(DEI) 国 際 / 地 域 統 括 本 部 アワード (IHQ/RHQ) パイオニア インセンティブ 土 地 集 約 化 に 関 する 税 務 上 の 減 価 償 却 (LIA) 総 合 投 資 控 除 (IIA) M&Aスキーム 財 務 統 括 拠 点 (FTC)インセンティブ 航 空 機 リース スキーム リサーチ インセンティブ スキーム (RISC) ニュー テクノロジー イニシアティブ (INTECH) 土 地 の 生 産 性 向 上 に 対 する 助 成 (LPG) 概 要 新 規 プロジェクトの 実 施 事 業 拡 張 を 行 った 会 社 を 対 象 に 適 格 業 務 に 対 して 軽 減 税 率 を 適 用 グローバルの 統 括 拠 点 アジア 地 域 の 統 括 拠 点 をシンガポールに 置 く 会 社 を 対 象 に 適 格 所 得 に 対 して 軽 減 税 率 を 適 用 特 定 製 品 の 製 造 の 奨 励 特 定 サービスの 発 展 を 目 的 として 適 格 業 務 に 対 して 軽 減 税 率 を 適 用 一 定 区 域 に 産 業 用 建 物 を 取 得 する 場 合 建 築 費 用 等 の 支 出 を 税 務 上 の 減 価 償 却 と して 認 定 シンガポール 国 外 に 設 置 する 生 産 設 備 のために 発 生 した 適 格 資 本 支 出 に 対 して 投 資 の 一 定 割 合 の 控 除 が 可 能 買 収 金 額 の5% 相 当 額 を 損 金 として 認 定 し 取 引 コストの 控 除 及 び 印 紙 税 の 免 除 を 手 当 て シンガポールの 財 務 統 括 拠 点 を 対 象 に 適 格 サービス 業 務 から 生 じるフィー 金 利 配 当 インカム ゲインに 対 して 軽 減 税 率 を 適 用 シンガポールにおける 航 空 機 リース 事 業 から 得 られる 収 入 に 対 して 軽 減 税 率 を 適 用 テクノロジーの 戦 略 分 野 における 研 究 開 発 拠 点 の 設 置 に 対 する 補 助 金 助 成 新 たなテクノロジー 産 業 R&D 専 門 的 ノウハウの 能 力 開 発 のための 補 助 金 助 成 国 内 外 のリロケーションを 通 じて 土 地 利 用 の 効 率 化 を 図 る 会 社 に 対 する 補 助 金 助 成 ( 出 所 )EDB その 中 でも 金 融 センターとの 関 係 で 注 目 される 点 が 事 業 会 社 の 財 務 統 括 拠 点 を 誘 致 する 狙 いから ファイナンス 及 び 財 務 統 括 拠 点 (Finance and Treasury Center; FTC)を 対 象 とする タックス インセンティブが 設 けられていることである( 所 得 税 法 43G 条 ) EDB から 認 定 を 受 けた FTC は 発 行 済 株 式 の 少 なくとも 25%を 直 接 間 接 に 実 質 保 有 す る 子 会 社 関 係 会 社 を 認 定 ネットワーク 会 社 (approved network company)として FTC イン センティブの 対 象 とする 39 FTC の 発 行 済 株 式 の 少 なくとも 25%を 認 定 ネットワーク 会 社 が 直 接 間 接 に 実 質 保 有 する 場 合 も 対 象 に 含 まれる タックス インセンティブとしては 1 子 会 社 関 係 会 社 ( 認 定 ネットワーク 会 社 )から FTC が 受 ける 適 格 FTC サービス FTC の 自 己 勘 定 における 適 格 業 務 の 提 供 によって 得 られ るフィー 収 入 2FTC の 株 式 債 券 外 国 為 替 金 利 スワップ 金 融 先 物 及 びオプション から 得 られる 金 利 配 当 及 びインカム ゲインを 対 象 に 軽 減 税 率 10%が 適 用 される さら に 海 外 の 銀 行 及 び 認 定 ネットワーク 会 社 から FTC が 適 格 FTC 業 務 のために 調 達 した 借 入 金 に 対 する 金 利 の 支 払 いについては 源 泉 税 が 免 除 される 適 格 FTC サービスとしては 以 下 のサービスが 含 まれる シンガポールの 金 融 機 関 又 はネットワーク 会 社 の 余 資 から 調 達 した 資 金 を 利 用 した クレジット ファシリティのアレンジメント コーポレート ファイナンスのアドバイザリー サービスの 提 供 保 証 パフォーマンス ボンド( 契 約 履 行 保 証 ) スタンドバイ 信 用 状 認 定 された 相 手 先 に 対 する 送 金 サービスの 提 供 39 EDB, Financial and Treasury Center (FTC) Award ( financing-and-incentives/finance%20and%20treasury%20centre%20(ftc)%20award%20brochure.pdf) 36

38 認 定 された 相 手 先 とのデリバティブのアレンジメント シンガポール 国 外 の 認 定 オフィス 又 は 関 連 会 社 の 指 定 投 資 商 品 に 関 する 資 金 の 管 理 経 済 又 は 投 資 に 関 する 調 査 分 析 の 実 施 クレジットの 管 理 及 びコントロールの 提 供 一 般 管 理 運 営 の 提 供 事 業 計 画 策 定 及 び 事 業 連 携 の 提 供 FTC の 承 認 を 得 るためには 1 年 間 の 総 経 費 支 出 が 75 万 S ドル 23 名 のプロフェッシ ョナルを 雇 用 すること 33 社 以 上 の 認 定 ネットワーク 会 社 に 3 種 類 の 適 格 FTC サービス を 提 供 することという 最 低 基 準 を FTC が 満 たす 必 要 がある 軽 減 税 率 の 適 用 期 間 は 概 ね 5 年 間 から 10 年 間 であり 適 用 期 間 はシンガポールに 対 するコミットメントの 程 度 によって 異 なる EDB の 裁 量 が 大 きく 働 く 制 度 である (2) 個 人 課 税 その 他 の 税 制 1 個 人 課 税 の 特 徴 シンガポールは 個 人 所 得 税 の 最 高 税 率 が 20%と 国 際 的 にみて 相 対 的 に 低 いことに 加 えて 相 続 税 がなく キャピタル ゲインや 配 当 等 の 金 融 商 品 の 投 資 から 得 られる 所 得 が 非 課 税 の 扱 いとなっており 外 国 人 投 資 家 や 外 国 人 富 裕 層 がシンガポールに 移 住 を 考 える 一 つの 要 因 となっている 2 個 人 所 得 税 個 人 所 得 税 は シンガポールの 滞 在 日 数 に 基 づく 居 住 形 態 に 応 じて 課 税 される 滞 在 日 数 が 183 日 以 上 の 居 住 者 (resident)に 対 しては 0~20%の 累 進 税 率 が 適 用 される( 所 得 税 法 Second Schedule Part A) 滞 在 日 数 が 60~183 日 未 満 の 一 時 居 住 者 (temporary resident)には 15% 又 は 累 進 税 率 適 用 後 の 税 額 のいずれか 大 きい 額 が 適 用 される( 図 表 14) 一 方 滞 在 日 数 60 日 未 満 の 非 居 住 者 には 所 得 税 は 課 されない 居 住 者 の 課 税 対 象 は 居 住 形 態 にかかわ らず シンガポールで 生 じる 又 はシンガポールで 稼 得 する 国 内 源 泉 所 得 のみである キャ ピタル ゲインや 配 当 金 融 商 品 の 投 資 から 得 られる 所 得 は 非 課 税 である 図 表 14 個 人 所 得 税 の 税 率 ( 居 住 者 ) 課 税 所 得 (Sドル) 所 得 税 率 2 万 Sドル 以 下 0% 2 万 Sドル 超 ~3 万 Sドル 以 下 2% 3 万 Sドル 超 ~4 万 Sドル 以 下 3.5% 4 万 Sドル 超 ~8 万 Sドル 以 下 7% 8 万 Sドル 超 ~12 万 Sドル 以 下 14% 12 万 Sドル 超 ~16 万 Sドル 以 下 15% 16 万 Sドル 超 ~20 万 Sドル 以 下 17% 20 万 Sドル 超 ~32 万 Sドル 以 下 18% 32 万 Sドル 超 20% ( 出 所 ) 所 得 税 法 (Second Schedule, Part A) 37

39 3 その 他 の 税 制 相 続 税 については 2008 年 に 廃 止 されており シンガポール 国 外 の 富 裕 層 がシンガポール に 魅 力 を 感 じる 一 つの 理 由 である シンガポールでは 不 動 産 の 売 買 賃 貸 株 式 の 譲 渡 不 動 産 株 式 の 担 保 権 設 定 を 含 む 一 定 の 契 約 文 書 等 の 締 結 には 印 紙 税 が 課 される また 不 動 産 の 所 有 に 対 する 固 定 資 産 税 があり 課 税 対 象 は 土 地 家 屋 建 物 等 の 産 業 用 商 業 用 及 び 住 宅 用 の 不 動 産 である 課 税 標 準 は 年 次 評 価 額 ( 建 物 : 年 間 賃 料 の 見 積 額 土 地 : 永 続 的 所 有 権 見 積 額 の 5%)であり 税 率 は 原 則 10%である ただし 2011 年 1 月 1 日 以 降 年 次 評 価 額 の 最 初 の 6,000S ドルま では 非 課 税 6,000S ドル 超 から 65,000S ドルまでは 税 率 4% 65,000S ドル 超 の 部 分 に 対 し ては 税 率 6%が 適 用 される なお すべての 財 サービスを 対 象 とする 物 品 サービス 税 (Goods and Services Tax; GST) があり GST の 税 率 は 7%となっている (3)タックス インセンティブの 評 価 シンガポールにおいて 金 融 ビジネスを 行 う 場 合 法 人 税 制 には 多 様 なタックス インセン ティブが 設 けられており シンガポールに 魅 力 を 感 じる 要 因 の 一 つであることは 間 違 いな い もっとも 個 々のタックス インセンティブには 経 費 支 出 やプロフェッショナルの 雇 用 といったシンガポールに 対 してビジネス 上 一 定 のコミットメントを 求 めるような 条 件 が 設 けられている そのため あえてタックス インセンティブを 利 用 しない 者 もいる ことは 事 実 である また 例 えばスタートアップしたばかりのヘッジファンドの 場 合 は 利 益 を 上 げることが 難 しいため タックス インセンティブのメリットを 享 受 できないこと もある ヒアリングを 行 った 結 果 金 融 サービスが 他 の 国 地 域 からシンガポールに 引 き 寄 せられる 要 因 として タックス インセンティブは 重 要 な 要 因 の 一 つであることは 間 違 いないが 必 ずしも 決 定 的 な 要 因 ではないと 感 じられた また シンガポールの 税 務 コンサルタントに 行 ったヒアリングでは 法 人 税 率 が 高 い 時 代 のタックス インセンティブには 強 力 な 効 果 があったが 法 人 税 率 は 現 在 17%まで 引 き 下 げられており かつてほどのインセンティブ 効 果 が 得 られないこと むしろ 香 港 のように タックス インセンティブを 設 けずに 法 人 税 率 だけを 単 純 に 引 き 下 げるほうが 税 制 の 透 明 性 も 予 見 可 能 性 も 高 いことから シンガポールのような 複 雑 な 税 制 はかえって 競 争 力 を 損 なうとの 見 方 が 示 された 38

40 Ⅳ. 金 融 ビジネスを 取 り 巻 く 環 境 1. 国 際 金 融 センターとしての 優 位 性 シンガポール( 一 部 は 東 京 )で 実 施 したヒアリングにおいて 国 際 金 融 センターとしての シンガポールの 様 々な 優 位 性 が 指 摘 された 本 節 ではヒアリングを 行 った 結 果 シンガポ ールの 競 争 上 の 優 位 性 に 関 して 得 られた 見 解 をまとめる 1 シンガポールの 独 自 の 優 位 性 シンガポールは 資 源 に 乏 しい 小 国 である 政 府 は 常 に 国 際 競 争 上 のライバルを 意 識 し 他 の 国 地 域 に 比 べてフォワードルッキングであることを 意 識 し 政 策 の 焦 点 を 明 確 にしな がら 常 に 先 行 者 利 益 を 得 ようとして 政 策 運 営 を 行 っている そのような 政 策 運 営 が 成 り 立 つのは 小 国 であり 国 が 若 いために 変 化 が 容 易 だからであり 他 の 国 にはシンガポール を 複 製 することはできないという 見 方 が 示 された また シンガポールの 地 理 的 条 件 ロケーションが 競 争 上 の 優 位 性 をもたらしている 面 が ある ASEAN の 人 口 は 欧 州 よりも 多 く 地 域 の GDP も 相 当 の 規 模 である シンガポール は ASEAN のハブ ASEAN のゲートウェイとしての 立 ち 位 置 を 明 確 にしており そのロケ ーションの 優 位 性 を 最 大 限 に 活 用 している 例 えば シンガポールの 戦 略 であるウェルス マネジメント センター 化 は ASEAN の 富 裕 層 の 資 金 をシンガポールに 取 り 込 み 中 国 リ スクを 背 負 う 香 港 に 対 してリスク 分 散 を 図 る 資 金 の 受 皿 として 中 国 大 陸 からの 資 金 を 取 り 込 むことを 狙 いとしている そして シンガポールが 他 民 族 多 文 化 の 国 家 でありながら 国 民 は 中 国 系 が 多 数 である ことの 強 みがある 多 民 族 国 家 であるため 香 港 に 比 べて 中 立 性 を 有 しており 金 融 セクタ ーでは 多 様 な 人 材 が 金 融 サービスに 従 事 している その 一 方 で 国 民 の 多 くが 中 国 系 であ ることから そのネットワークを 通 じて 中 華 圏 の 情 報 が 入 りやすい 2 ビジネス 環 境 の 優 位 性 シンガポールにはビジネスを 行 う 上 での 優 位 性 がある グローバルなビジネスの 共 通 言 語 である 英 語 が 一 般 に 利 用 されており 外 国 からきたエクスパッド( 外 国 人 就 労 者 や 駐 在 員 を 含 む)が 仕 事 を 行 う 上 で 不 自 由 はない さらに 法 体 系 は 英 国 法 がベースとなっており 会 計 基 準 に IFRS を 採 用 していることなどグローバル スタンダードの 制 度 インフラを 整 え ていることが ビジネスを 行 う 上 での 利 便 性 あるいは 優 位 性 につながっている SGX の 上 場 企 業 においては 国 際 的 なレベルのコーポレート ガバナンスの 体 制 が 求 められること も 市 場 の 透 明 性 を 高 めているという 指 摘 もあった また ASEAN の 中 では 政 治 リスクが 最 も 低 く 長 期 政 権 の 下 で 安 定 的 で 一 貫 性 のある 政 策 運 営 が 行 われていることも 政 策 の 予 見 可 能 性 という 観 点 から 他 の ASEAN 諸 国 や 中 国 リスクを 背 負 った 香 港 に 比 べた 場 合 の 優 位 性 であるとの 見 方 もあった 39

41 また シンガポールは 他 民 族 多 文 化 の 国 家 であり 流 動 性 の 高 い 労 働 市 場 があることか ら 多 様 性 をもった 優 秀 な 人 材 を 雇 用 することが 可 能 である ビジネス 上 アジア 各 国 の ローカル 言 語 でコミュニケーションを 図 る 必 要 がある 場 合 にも 様 々なアジアの 国 籍 の 者 が 働 くシンガポールでは 不 都 合 はないとの 指 摘 もあった さらに シンガポールの 生 活 は 他 の ASEAN 諸 国 に 比 べると 西 洋 化 が 進 んでおり 教 育 や 医 療 を 含 む 生 活 インフラ 交 通 や 情 報 通 信 といった 都 市 インフラも 整 備 されていることか ら 生 活 の 質 の 高 さの 点 での 優 位 性 を 指 摘 する 声 も 多 い 3 政 府 のイニシアティブ 政 府 の 強 力 なリーダーシップ 政 府 のイニシアティブがシンガポールの 競 争 力 の 重 要 な 要 素 となっている 建 国 以 来 事 実 上 の 一 党 支 配 が 続 いていることもあって 長 期 的 な 政 策 プ ランニングの 上 に 立 って 戦 略 的 な 政 策 運 営 が 行 われている その 政 策 運 営 の 特 徴 は 戦 略 の 焦 点 を 明 確 にして 香 港 等 のライバルとの 棲 み 分 けを 図 りつつ 選 択 的 かつ 集 中 的 に 政 策 を 講 じていることであり その 戦 略 にはタックス インセンティブを 含 めシンガポール にビジネスを 誘 致 するための 仕 組 みが 伴 っていることである また 戦 略 分 野 において 人 材 が 不 足 することが 明 らかであれば 当 該 分 野 に 必 要 な 人 材 を 供 給 するために 国 の 資 金 を 背 景 に 政 府 のイニシアティブの 下 多 様 な 人 材 開 発 プログラム 奨 学 金 制 度 を 含 む 人 材 育 成 開 発 政 策 が 講 じられている 人 的 資 本 に 対 するシンガポール 政 府 の 投 資 姿 勢 は 極 めて 積 極 的 である 4 コスト 増 加 の 傾 向 シンガポールの 競 争 力 に 関 する 懸 念 材 料 として 最 近 の 賃 金 水 準 の 上 昇 がある 職 種 によ っては 香 港 よりも 賃 金 が 20% 程 度 高 くなっており 優 秀 な 人 材 の 獲 得 競 争 が 激 しくなって いるとの 見 方 があった また 香 港 に 比 べればまだ 水 準 は 低 いものの オフィス 賃 料 もか なり 上 昇 している コストの 上 昇 はシンガポールの 魅 力 を 奪 う 可 能 性 がある 2. 金 融 ビジネスを 誘 致 する 行 政 当 局 の 姿 勢 国 際 金 融 センター 化 を 図 る 観 点 から 外 国 企 業 を 積 極 的 に 誘 致 する 方 針 の 下 MAS をはじ めとするシンガポールの 行 政 当 局 の 姿 勢 には 主 要 先 進 国 の 監 督 当 局 と 比 べた 場 合 に 大 き く 異 なる 特 徴 がある 行 政 当 局 自 らがシンガポールのプロモーションに 重 大 な 責 任 を 有 し ていることである 例 えば MAS はその 組 織 内 にプロモーションを 担 当 する 部 署 として 発 展 国 際 グルー プ(Development & International Group)という 部 門 を 設 けて その 部 門 内 に 金 融 センター 発 展 局 (Financial Center Development Department)を 設 置 している( 図 表 15) 40

42 図 表 15 MAS の 組 織 図 ( 出 所 )MAS ウェブサイト 金 融 センター 発 展 局 のミッションは 国 際 金 融 センターとしてのシンガポールをより 発 展 させることであり 金 融 センターの 戦 略 的 な 重 要 性 及 び 成 長 に 貢 献 する 金 融 業 務 及 び 能 力 を 特 定 することであると 述 べられている 40 そして 金 融 センター 発 展 局 の 中 には アセッ ト マネジメント 部 (Asset Management Division) ビジネス 開 発 部 (Business Development Division) 戦 略 開 発 部 (Strategic Development Division)の 3 つの 部 が 設 けられている アセット マネジメント 部 のミッションは ウェルス マネジメント 保 険 分 野 を 発 展 さ 40 シンガポール 政 府 による gov.sg というウェブサイトに 同 局 のミッションが 記 載 されている( sgdi.gov.sg/listing.asp?agency_subtype=dept&agency_id= ) なお 同 サイトは 各 省 庁 各 部 門 の 名 簿 が 掲 載 されており 各 部 責 任 者 の 名 前 や 連 絡 先 が 明 らかにされている 各 省 庁 の 担 当 部 署 に 直 接 コン タクトしやすい 設 計 となっている 41

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