寄生虫学・寄生虫病学モデル・カリキュラム(案ver2

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1 獣医学教育病態獣医学寄生虫学 寄生虫病学モデル カリキュラム Version 日本獣医寄生虫学会教育委員会 ( 片倉賢, 野上貞雄, 野中成晃, 横山直明, 佐藤宏, 岡本宗裕, 猪熊壽 ) わが国における理想的な獣医学教育のためには, 学生に具体的な到達目標を明示した詳細なカリキュラムの内容と教育手法, すなわちモデル カリキュラムを作成し明示することが不可欠であります そこで, 日本獣医寄生虫学会では, 教育委員会が中心となって獣医学教育における寄生虫学および寄生虫病学に関するモデル カリキュラムを作成 整備し, 会員に提供することにしました 内容は以下の 5 部に分かれています 1. 寄生虫学 寄生虫病学総論 2. 原虫学 原虫病学 3. 蠕虫学 蠕虫病学 4. 衛生動物学 5. 獣医臨床寄生虫学 各到達目標の重要度に応じて, がつけられています キーワードを充実させるために, 大項目, 小項目および細項目について, 以下の方法を用いて設定しました 1. キーワード大項目は分類, 形態, 生活環, 病態, 疫学, 診断, 治療, 対策の 8 つとする 2. 大項目のそれぞれについて, 重要な情報であるキーワード小項目を ( ) 内にまとめて記載する 3. 必要に応じて, 各小項目についての特徴的情報や別名等であるキーワード細項目を [ ] 内に記載する 4. 寄生虫種ごとにキーワード大項目, 小項目および細項目を設定する 5. 各論の到達目標 1) に掲げた 本項目に含まれる寄生虫に共通の生物学的特徴について説明できる についても, キーワード大項目, 小項目および細項目を設定する 2) 以降の寄生虫種別のキーワードについても大項目は必ず記載するが,1) ですでに掲げた項目共通のキーワード小項目および細項目は省略し, 対象寄生虫に特異的なキーワードがある場合のみ小項目および細項目を記載する 記載例 : キーワード大項目のそれぞれについて, 下記内容の ( 小項目 ) および [ 細項目 ] を記載する 選択肢のあるものは適宜選択するが, 該当しないか該当が難しいものは省略してもよい 1) 分類 : 寄生虫が属する目および科を記載する 例 : 分類 ( 円虫目 毛様線虫科 ) 2) 形態 : 主要な発育期と重要な形態を記載する 例 : 形態 ( 成虫 [ 交接嚢, 交接刺 ], 虫卵 [ 中型 ], 第 3 期幼虫 [ 被鞘 ]) 1

2 3) 生活環 : 直接型か間接型を選択する 単宿主性か多宿主性を選択する 宿主, 終宿主, 中間宿主, 待機宿主, ベクター等については特定の動物種あるいは動物群を記載する ( 多種あるものについては主要なものをあげ, などと記載する ) 感染経路については, 経口, 経皮, 接触, 経胎盤, 経乳, 経気道, 自家を 1 つあるいは複数選択する 体内移行については, するもののみ記述し特徴的な移行場所や経路があれば記載する 寄生部位については, 終宿主における最終的な寄生場所を記載する 例 : 生活環 ( 直接型, 単宿主性, 宿主 [ 反芻獣 ], 感染経路 [ 経口 ], 寄生部位 [ 第四胃 ]) 4) 病態 : 寄生虫の病原性, 特徴的症状や病態に関連する項目を記載する 例 : 病態 ( 寄生性胃腸炎, 吸血, 貧血, 春期顕性化現象 [spring rise], 自家治癒 [ self cure]) 5) 疫学 : 世界的に見た分布域および日本での分布を示す また, 人獣共通感染症に該当すればその旨を記載する 例 : 疫学 ( 分布域 [ 全世界的, 日本全土 ], 人獣共通感染症 ) 6) 診断 : 通常用いられる具体的な診断法を示す 例 : 診断 ( ウイスコンシン変法, マックマスター法 ) 7) 治療 : 通常用いられる具体的な治療法を示す 例 : 治療 ( 抗線虫薬の投与, 薬剤耐性, 薬剤のローテーション ) 8) 対策 : 通常用いられる具体的な対策法を示す 例 : 対策 ( 駆虫プログラム, 輪牧 ) 具体例 : (15) テニア科テニア属条虫類 テニア属条虫類の重要種について, その生物学 ( 分類, 形態, 生活環 ), 疫学, 病因 病理学および疾病制御に関連する知識, 技術および考え方を習得する 1) 本項目に含まれる寄生虫に共通の生物学的特徴について説明できる 2) 有鉤条虫 (Taenia solium) について説明できる 2) 分類 ( 円葉目テニア科 ), 形態 ( 成虫 [ 受胎片節の子宮分岐 ], 幼虫 [ 嚢胞, 有鉤嚢虫 ], 虫卵 [ 幼虫被殻, 六鉤幼虫 ]), 生活環 ( 終宿主 [ 人 ], 中間宿主 [ 豚, 人 ], 感染経路 [ 経口, 人の自家感染 ], 寄生部位 [ 筋肉, 脳 ]), 病態 ( 有鉤嚢虫症, 運動障害, 呼吸障害, 神経障害 - 人のてんかん ), 疫学 ( 分布域 [ 中南米, 中南アフリカ, 東欧, 東南アジア ], 人獣共通感染症 [ 発展途上国 : 衛生環境との関連 ]), 診断 [ 食肉衛生検査, 豚の舌検査, 人の血清抗体価検査 ], 治療 [ プラジカンテル, メベンダゾール ], 対策 ( 食肉検査, と畜場法, 衛生環境の改善 [ トイレの整備 ]) 2

3 1. 寄生虫学 寄生虫病学総論 全体目標 : 獣医臨床および公衆衛生上重要な寄生虫学および寄生虫病学の総論を理解する (1) 寄生虫学総論 寄生虫の生物学や寄生現象, および宿主 寄生体関係に関連する用語の意味を理解し, 寄生虫学に関する基本的知識, 技術および考え方を習得する 1) 寄生現象について説明できる 2) 寄生虫の分類について説明できる 3) 寄生虫の生活環 ( 生活史 ) について説明できる 4) 寄生虫の発育について説明できる 5) 寄生虫の生殖について説明できる 1) 自由生活, 寄生適応, 寄生と共生, 相利共生と片利共生, 宿主特異性, 寄生部位特異性 2) 学名, 二名法, 和名, 動物分類学 ( 形態による系統分類と遺伝子による系統分類 ), 原核生物, 真核生物, 原生生物界, 動物界, 線形動物門, 扁形動物門, 鉤頭動物門, 節足動物門, 原虫, 蠕虫 ( 線虫, 吸虫, 条虫, 鉤頭虫 ), 節足動物 ( ダニ, 昆虫 ), 内部寄生虫と外部寄生虫 3) 宿主, 終宿主, 中間宿主, 待機宿主, 保虫宿主 ( キャリア, リザーバー ), 媒介動物 ( ベクター ), 生活環 ( 直接型, 間接型 ), 感染経路 ( 経口, 経皮, 接触, 経胎盤, 経乳, 経気道, 自家 ), 伝播 ( 生物学的, 機械的 ) 4) 形態変化, 変態, 感染型幼虫, 体内移行, 発育停止 ( 春期顕性化現象 ) 5) 無性生殖, 有性生殖, 二分裂, 多数分裂, 融合, 接合, 世代交番, 単為生殖, 幼生生殖, 雌雄異体と雌雄同体, プレパテントピリオド ( 前寄生虫証明期 ) とパテントピリオド (2) 寄生虫病学総論 寄生虫病の発症や重症化の機序 ( 病態 ), 診断, 治療および予防についての基本的知識, 技術および考え方を習得する 1) 寄生虫症の診断について概要を説明できる 2) 寄生虫症の治療について概要を説明できる 3) 寄生虫症の予防 対策について概要を説明できる 4) 寄生虫の病原性と寄生虫病の関連について説明できる 5) 寄生虫感染宿主の生体防御の特徴を説明できる 6) 幼虫移行症について説明できる 7) 人獣共通寄生虫症の概要について説明できる 1) 寄生虫学的診断法, 生化学的診断法, 免疫学的診断法, 遺伝子診断法, 画像診断法 3

4 2) 駆虫薬 殺虫薬と予防薬, 駆虫効果と副作用, 薬物使用禁止期間, 薬剤耐性, ワクチン 3) 単宿主性と複宿主性, 消毒, 感染源対策, 殺寄生虫処理, 検疫, 感染動物の摘発隔離 淘汰, 生活環の遮断, ベクター駆除 4) 宿主 寄生虫相互作用, 固有宿主, 非固有宿主, 相互適応, 寄生部位, 寄生態度, 体内増殖, 体内移行, 年齢抵抗性, 日和見感染, アレルギー性反応, 飼育環境 5) 自家治癒 ( 自然治癒 ), 持続感染免疫 ( 相関免疫,premunition), 好酸球,IgE,Th1 反応と Th2 反応 6) 皮膚幼虫移行症, 内臓幼虫移行症, 眼幼虫移行症, 異所寄生, 迷入 7) 好適宿主と非好適宿主, 感染経路, 偶発的感染, 食品由来寄生虫症, 水系感染症, 旅行者下痢症 4

5 2. 原虫学 原虫病学 全体目標 : 獣医臨床および公衆衛生上重要な原虫の分類, 形態, 生活環, 病原性, 流行の現状 疫学, 病態, 診断, 治療, 予防, および宿主の防御機構について理解し, 原虫による病害発生の機序やその対策についての考え方を身につける (1) 総論 獣医臨床および公衆衛生上重要な原虫の分類, 形態, 発育 生殖, 感染症, および駆虫薬についての基本的知識, 技術および考え方を習得する 1) 原虫類の分類を説明できる 2) 原虫類の形態学的特徴を説明できる 3) 原虫類の発育 ( 形態変化 ) および生殖の特徴を説明できる 4) 原虫病および宿主免疫応答の特徴を説明できる 5) 抗原虫薬の種類について説明できる 1) 原生生物界, 肉質鞭毛虫類, アピコンプレックス類 ( 胞子虫類 ), 繊毛虫類, 微胞子虫類 2) 細胞内小器官, 偽足 ( 仮足 ), 鞭毛, 繊毛, 波動膜, 食胞, 収縮胞, 頂器官 ( 頂端複合構造,apical complex), ミトコンドリア, アピコプラスト, グライコソーム, ハイドロゲノソーム 3) 栄養型 ( トロフォゾイト ), 嚢子 ( シスト ) と偽嚢子, 無性生殖と有性生殖, 二分裂, 多分裂, 内部出芽, 外部出芽, シゾゴニー, ガメトゴニー, スポロゴニー 4) 寄生虫血症 (parasitemia), Th1 反応,Th2 反応, 免疫回避, 抗原変異, 免疫抑制, 持続感染免疫 (premunition), 不顕性感染症, 細胞内寄生 5) サルファ剤, スルファモイルダプソン, ピリメタミン, ポリエーテル系抗コクシジウム剤, アンプロリウム, アミノキノリン製剤, ジミナゼン製剤, メトロニダゾール製剤 (2) 肉質鞭毛虫類 Ⅰ( 肉質虫類 ) 肉質虫類の重要種について, その生物学, 疫学, 病因 病理学および疾病制御に関連する知識, 技術および考え方を習得する 1) 本項目に含まれる寄生虫に共通の生物学的特徴について説明できる 2) 赤痢アメーバ (Entamoeba histolytica) について説明できる 3) 本項目に含まれるその他の重要種について説明できる 1) 分類 ( アメーバ目 ), 形態 ( 栄養型, 嚢子 [ シスト ], 二分裂, 類染色質体, 嚢子の核数, カリオソーム, 偽足 ), 生活環 ( 自由生活種と寄生種 ) 5

6 2) 分類 ( アメーバ目エントアメーバ科 ), 形態 ( 栄養型,4 核嚢子, 棍棒状類染色質体 ), 生活環 ( 直接型, 多宿主性, 終宿主 [ 人, サル, 犬, 猫 ], 感染経路 [ 経口 ], 寄生部位 [ 大腸, 全身転移 ], 二分裂, 運搬宿主, 食品由来 ), 病態 ( 腸アメーバ症, アメーバ性大腸炎, アメーバ赤痢, 組織侵入性, 壺形潰瘍, 転移, 無菌性膿瘍, 全身移行, 腸管外アメーバ症, アメーバ性肝膿瘍 ), 疫学 ( 分布域 [ 世界的 ], 人獣共通感染症, 性感染症 ), 診断 ( ヨード染色, 集シスト法 ), 治療 ( メトロニダゾール, チニダゾール ), 対策 ( 感染症法 5 類感染症,Entamoeba coli[ 大腸アメーバ ] および Entamoeba dispar との鑑別 ) 3)Entamoeba dispar( 病態 [ 非病原性 ]),Entamoeba coli( 大腸アメーバ, 形態 [8 核嚢子 ], 病態 [ 非病原性 ]),Entamoeba invadens( 病態 [ は虫類寄生性, 病原性 ]),Naegleria fowleri ( 病態 [ アメーバ性髄膜脳炎 ]),Acanthamoeba spp.( 病態 [ アメーバ性角膜炎 ]) (3) 肉質鞭毛虫類 Ⅱ( 腸管寄生性鞭毛虫類 ) 腸管寄生性鞭毛虫について, その生物学, 疫学, 病因 病理学および疾病制御に関連する知識, 技術および考え方を習得する 1) 本項目に含まれる寄生虫に共通の生物学的特徴について説明できる 2) ジアルジア (Giardia intestinalis) について説明できる 3) 牛生殖器トリコモナス (Tritrichomonas foetus) について説明できる 4) ヒストモナス (Histomonas meleagridis) について説明できる 5) 本項目に含まれるその他の重要種について説明できる 1) 形態 ( 栄養型, 嚢子 [ シスト ], 鞭毛 ) 2) 分類 ( ジアルジア属, ランブル鞭毛虫, 異名 :Giardia lamblia,giardia duodenalis, 宿主と遺伝子型 [assemblage]), 形態 ( 栄養型, 嚢子, 前側鞭毛, 側鞭毛, 腹鞭毛, 後鞭毛, 吸着円盤, カリオソーム, 中央小体 ), 生活環 ( 直接型, 多宿主性, 宿主 [ 人, 犬, 猫, 牛, 豚など ], 感染経路 [ 経口 : シスト ], 寄生部位 [ 小腸粘膜 ]), 病態 ( 不顕性感染, 日和見感染, 脂肪吸収阻害, 脂肪性下痢 ), 疫学 ( 分布域 [ 世界的 ], 水系感染症, 性感染症, 人獣共通感染症 ), 診断 ( ヨード染色, 集シスト法 ), 治療 ( メトロニダゾール ), 対策 ( 感染症法 5 類感染症, シストの塩素抵抗性 ) 3) 分類 ( トリコモナス属 ), 形態 ( 栄養型,3 本の前鞭毛, 後鞭毛, 波動膜,[ 偽 ] 嚢子なし ), 生活環 ( 直接型, 宿主 [ 牛, 猫 ], 感染経路 [ 交尾, 経口?], 寄生部位 [ 牛 : 生殖器, 猫 [ 小腸 ], 縦二分裂 ), 病態 ( 膣炎, 流産, 包皮炎 ), 疫学 ( 分布域 [ 世界的, 日本ではまれ ], 生殖器感染症, 自然交配と人工授精 ), 診断 ( 生殖器粘液 洗浄液検査 ), 治療 ( 膣 子宮洗浄, メトロニダゾール膣剤 ), 対策 ( 届出伝染病 [ 牛, 水牛 ], 人工授精, 感染雄牛の治療 隔離 ), 4) 分類 ( ヒストモナス属 ), 形態 ( 栄養型 [ 有鞭毛期と無鞭毛期 : 内腔型と組織型 : 鞭毛運動とアメーバ運動 ]), 生活環 ( 間接型, 終宿主 [ クジャク, 七面鳥, 鶏, キジなど ], 鶏盲腸虫を介した感染, 鶏盲腸虫感染経路 [ 経口 : 原虫感染の鶏盲腸虫虫卵の経口摂取, 原虫感染の鶏盲腸虫虫卵を摂取したシマミミズの経口摂取 ], 寄生部位 [ 盲腸, 肝臓 ], 病態 ( 黄色水溶性下痢, 盲腸病変 [ 点状潰瘍, 壊死性盲腸炎 ], 肝臓病変 [ 菊花状 円形の陥凹壊死 ], 黒頭病 ), 疫学 ( 分布域 [ 世界的 ]), 診断 ( 剖検, 組織検査 ), 治療 ( フェノチアジン, テトラミゾール ), 対策 ( 鶏盲腸虫駆除 ) 6

7 5)Pentatrichomonas hominis( 腸トリコモナス, 宿主 [ 人, 犬, 猫など ], 病態 [ 出血性下痢 ]), Trichomonas gallinae( ハトトリコモナス, 宿主 [ ハト, 七面鳥など ], 生活環 [ ハトミルクで伝播 ], 病態 [ 上部消化器の壊死性病変 ]), Tetratrichomonas gallinarum( ニワトリトリコモナス, 宿主 [ ニワトリなど ], 病態 [ 盲腸炎と下痢 ]),Trichomonas vaginalis( 膣トリコモナス, 宿主 [ 人 ], 病態 [ 膣炎 ], 疫学 [ 性感染症 ]) (4) 肉質鞭毛虫類 Ⅲ( 血液内寄生性鞭毛虫 ) 血液内寄生性鞭毛虫類の重要種について, その生物学, 疫学, 病因 病理学および疾病制御に関連する知識, 技術および考え方を習得する 1) 本項目に含まれる寄生虫に共通の生物学的特徴について説明できる 2) クルーズトリパノソーマ (Trypanosoma cruzi) について説明できる 3) ブルーストリパノソーマ (Trypanosoma brucei) について説明できる 4) リーシュマニア (Leishmania spp.) について説明できる / 5) 本項目に含まれるその他の重要種について説明できる 1) 吸血昆虫媒介性, ステルコラリア ( 糞棲類 ) とサリバリア ( 唾棲類 ), トリポマスティゴート, エピマスティゴート, プロマスティゴート, アマスティゴート, キネトプラスト, 鞭毛, 波動膜 2) 分類 ( キネトプラスト目トリパノソーマ科トリパノソーマ属 ), 形態 ( トリポマスティゴート, エピマスティゴート, アマスティゴート ), 生活環 ( 間接型, ステルコラリア, 多宿主性, 終宿主 [ 人, 犬, 猫, サル, アルマジロなど ], 保虫宿主 [ アルマジロ, オポッサム, アライグマなど ], ベクター [ サシガメ ], 感染経路 [ サシガメの糞内の原虫が経皮または経口感染 ], 寄生部位 [ 細胞内寄生性, 細胞内でアマスティゴート, 網内系, 心筋, 骨格筋, 平滑筋 ), 病態 ( 人 : シャーガス病, アメリカトリパノソーマ症, 心筋炎, 巨大結腸症, ロマーニャ徴候 [ 眼瞼浮腫 ], シャゴーマ [ 手足の浮腫 ]), 疫学 ( 分布域 [ 中南米, 米国南部 ], 人獣共通感染症 ), 診断 ( 臨床症状, 急性期の血液検査, 体外診断法 [xenodiagnosis]), 治療 ( ニフルティモックス, ベンジダゾール ), 対策 ( サシガメの駆除 ) 3) 分類 ( キネトプラスト目トリパノソーマ科トリパノソーマ属 ), 形態 ( トリポマスティゴート, エピマスティゴート ), 生活環 ( 間接型, サリバリア, 多宿主性 [Trypanosoma brucei brucei: 牛, 豚, 馬, ロバ, ラクダ, 犬など ],Trypanosoma brucei gambiense: 人, 豚など, Trypanosoma brucei rhodesiense: 人, 牛, 豚, アンティロープなど, 血流型トリポマスティゴート, ベクター [ ツェツェバエ : プロサイクリック型エピマスティゴートとメタサイクリック型トリポマスティゴート ], 感染経路 [ ツェツェバエ唾液腺内のメタサイクリック型が吸血時に注入 ], 寄生部位 [ 血流中, 組織間隙, リンパ液中, 脳脊髄液中 ), 病態 ( 免疫回避 [ 細胞外披,surface coat, VSG:variable surface glycoprotein, ヒト血清抵抗性関連遺伝子 ], 間欠熱, 貧血, リンパ節腫脹, 神経症状, アフリカトリパノソーマ症, ナガナ病 [ 家畜 ], 睡眠病 [ 人 ]), 疫学 ( 分布域 [ 熱帯アフリカ ], 人獣共通感染症 ), 診断 ( 臨床症状, 血液 リンパ液検査 ), 治療 ( スラミン, ペンタミジン, ジミナゼンアセチュレートなど ), 対策 ( ツェツェバエの駆除, 届出伝染病 [ 牛, 水牛, 馬 ]) 4) 分類 ( キネトプラスト目トリパノソーマ科リーシュマニア属,Leishmania donovani[ ド 7

8 ノバンリーシュマニア ], Leishmania infantum,leishmania chagasi,leishmania major, Leishmania tropica[ 熱帯リーシュマニア ], Leishmania mexicana[ メキシコリーシュマニア ], Leishmania braziliensis[ ブラジルリーシュマニア ]), 形態 ( プロマスティゴートとアマスティゴート ), 生活環 ( 間接型, 多宿主性, 宿主 [ 人, 犬, 狐, 齧歯類など ], 保虫宿主 [ 犬, 狐, 齧歯類など ], ベクター [ サシチョウバエ ], 感染経路 [ サシチョウバエ口腔内のプロマスティゴート型が吸血時に注入 ], 寄生部位 [ 内臓型 : 全身臓器とくに肝臓, 脾臓, 骨髄のマクロファージ細胞, 皮膚型 : 皮膚のマクロファージ細胞, 病態 ( 細胞内寄生性, 内臓リーシュマニア症 [ カラアザール ], 皮膚リーシュマニア症, 粘膜 皮膚リーシュマニア症, 東洋瘤腫, 皮膚潰瘍, チクレロ潰瘍, 貧血, 発熱, 肝脾腫, リンパ節腫脹,PKDL), 疫学 ( 分布域 [ 中近東, アフリカ, 地中海諸国, 南アジア, 中南米 ], 人獣共通感染症 ), 診断 ( 病変部生検材料塗抹,N.N.N. 培地 ), 治療 (5 価アンチモン剤, ミルテホシン, アロプリノール ), 対策 ( ベクター対策, 忌避剤 ) 5)Trypanosoma congolense( 宿主 [ 牛, ラクダなど ], ベクター [ ツェツェバエ ], 分布域 [ アフリカ ], 対策 [ 届出伝染病 : 牛, 水牛, 馬 ]), Trypanosoma vivax( 宿主 [ 牛 ], ベクター [ ツェツェバエ, アブ ], 分布域 [ アフリカ, 中南米 ], 対策 [ 届出伝染病 ]), Trypanosoma equiperdum( 宿主 [ 馬, ロバ ], 生活環 ( 直接型 [ 性交伝播 ]), 病態 [ 媾疫トリパノソーマ, ターラー斑 ], 分布域 [ 世界的分布 ], 対策 [ 届出伝染病 : 牛, 水牛, 馬 ]),Trypanosoma evansi ( エバンストリパノソーマ, 宿主 [ 馬, ラクダ, 水牛, 犬 ], 生活環 [ ツェツェバエ非媒介性, 機械的伝播 ], ベクター [ アブ, サシバエ ], 病態 [ スーラ ], 分布域 [ 世界的 ], 対策 [ 届出伝染病 : 牛, 水牛, 馬 ]),Trypanosoma theileri( 分類 [ ステルコラリア ], 宿主 [ 牛 ], ベクター [ アブ, サシバエ ], 病態 [ 非病原性 ], 分布域 [ 世界的, 日本 ], 対策 [ 届出伝染病 : 牛, 水牛, 馬 ]), Trypanosoma rangeli( 分類 [ ステルコラリア ], 宿主 [ 多種哺乳類 ], ベクター [ サシガメ ], 分布域 [ 中南米 ]), Trypanosoma lewisi( 分類 [ ステルコラリア ], 宿主 [ ラット ], ベクター [ ネズミノミ ], 病態 [ 非病原性 ], 分布域 [ 世界的 ]) (5) アピコンプレックス類 Ⅰ( 腸管限局寄生性胞子虫類およびイソスポラ ) 腸管限局寄生性胞子虫類およびイソスポラの重要種について, その生物学, 疫学, 病因 病理学および疾病制御に関連する知識, 技術および考え方を習得する 1) 本項目に含まれる寄生虫に共通の生物学的特徴について説明できる 2) アイメリア (Eimeria spp.) について説明できる 3) イソスポラ (Isospora spp.) について説明できる 4) クリプトスポリジウム (Cryptosporidium spp.) について説明できる 1) 頂器官 ( 頂端複合構造,apical complex), 無性生殖, 有性生殖, スポロゴニー, シゾゴニー ( メロゴニー ), ガメトゴニー ( ガモゴニー ), オーシスト, スポロシスト, スポロゾイト, トロフォゾイト, シゾント ( メロント ), メロゾイト, マクロガメートサイト, ミクロガメートサイト, マクロガメート, ミクロガメート, チゴート ( ザイゴート ) 2) 分類 ( コクシジウム類アイメリア属 : 鶏のコクシジウム [Eimeria tenella, Eimeria necatrix, Eimeria acervulina, Eimeria maxima, Eimeria brunetti], 牛のコクシジウム [Eimeria zuernii, Eimeria bovis など ], めん羊 山羊のコクシジウム [Eimeria ahsata, Eimeria arloingi など ], 豚のコクシジウム [Eimeria debliecki など ], ウサギのコクシ 8

9 ジウム (Eimeria stiedai)]), 形態 ( オーシスト,4 つのスポロシスト, ミクロパイル ), 生活環 ( 単宿主性, 感染経路 [ 経口 : オーシスト ], 寄生部位 [ 宿主特異性 : 小腸, 大腸, 盲腸など ), 病態 ( 組織内寄生部位特異性, 細胞内寄生部位特異性, 組織内発育と病原性の相関, 下痢, 血便, 混合感染, パテントピリオド, プレパテントピリオド ), 疫学 ( 分布域 [ 世界的, 日本全土 ]), 診断 ( 糞便検査, 剖検 ), 治療 ( サルファ剤 ), 対策 ( 予防薬の飼料添加, 消毒 [ オーシスト対策 ], オーシスト生ワクチン [ 鶏 ]) 3) 分類 ( コクシジウム類イソスポラ属 : 犬のコクシジウム [Isospora canis, Isospora ohioensis], 猫のコクシジウム [Isospora felis, Isospora rivolta], 豚のコクシジウム [Isospora suis], 形態 ( オーシスト,2 つのスポロシスト ), 生活環 ( 多宿主性, ユニゾイトシスト [ 待機宿主 ], 感染経路 [ 経口 : オーシスト ], 寄生部位 [ 小腸 ]), 病態 ( 下痢, 血便, カタル性 出血性腸炎, パテントピリオド, プレパテントピリオド ), 疫学 ( 分布域 [ 世界的 ]), 診断 ( 糞便検査 ), 治療 ( サルファ剤 ), 対策 ( 消毒 [ オーシスト対策 ]) 4) 分類 ( クリプトスポリジウム属, 宿主と遺伝子型,Cryptosporidium parvum にヒト型, ウシ型, ブタ型, サル型, マウス型など, 人のクリプトスポリジウム [Cryptosporidium hominis], 犬のクリプトスポリジウム [Cryptosporidium canis], 猫のクリプトスポリジウム [Cryptosporidium felis], 牛のクリプトスポリジウム [Cryptosporidium andersoni], マウスのクリプトスポリジウム [Cryptosporidium muris], 鳥類のクリプトスポリジウム [Cryptosporidium baileyi など ], は虫類寄生のクリプトスポリジウム, 魚類寄生のクリプトスポリジウム ), 形態 ( 成熟オーシスト, スポロゾイト ), 生活環 ( 感染経路 [ 経口 : オーシスト ], 寄生部位 [ 腸上皮細胞の微絨毛, 胃上皮 ], 宿主特異性 [ 低い ]), 病態 ( 水溶性下痢, 自然治癒, 自家感染 [ スポロゾイト ]), 疫学 ( 分布域 [ 世界的, 日本全土 ], 水系感染症, 塩素抵抗性, 人獣共通感染症,AIDS との合併症 [ 人 ]), 診断 ( 集オーシスト法, ショ糖浮遊法, キニヨン抗酸染色 ), 治療 ( 対症療法 ), 対策 ( 感染症法 5 類感染症 ) (6) アピコンプレックス類 Ⅱ( 組織シスト形成胞子虫類 ) 組織シスト形成胞子虫類の重要種について, その生物学, 疫学, 病因 病理学および疾病制御に関連する知識, 技術および考え方を習得する 1) 本項目に含まれる寄生虫に共通の生物学的特徴について説明できる 2) トキソプラズマ (Toxoplasma gondii) について説明できる 3) ネオスポラ (Neospora caninum) について説明できる 4) サルコシスティス (Sarcocystis spp.) について説明できる 5) 本項目に含まれるその他の重要種について説明できる 1) 間接型生活環, 終宿主, 中間宿主, 頂器官, 無性生殖, 有性生殖, スポロゴニー, シゾゴニー ( メロゴニー ), ガメトゴニー ( ガモゴニー ), イソスポラ型オーシスト, スポロシスト, スポロゾイト, シゾント ( メロント ), メロゾイト, マクロガメートサイト, ミクロガメートサイト, マクロガメート, ミクロガメート, チゴート ( ザイゴート ) シスト ( 組織内シスト形成 ), オーシスト 2) 分類 (1 属 1 種 ), 形態 ( シスト, オーシスト, タキゾイト [ 急増虫体 ], ブラディゾイト [ 緩増虫体 ]), 生活環 ( 終宿主 [ ネコ科動物 ], 中間宿主 [ 人, 豚, 牛, 羊, 山羊, ネズミ, ウサギなど多種哺乳類と鶏, ハトなどの鳥類 ], タキゾイトとブラディゾイト, シ 9

10 ストとオーシスト, 細胞内寄生性, 寄生胞, 内部出芽二分裂, 無性生殖, 有性生殖, 感染経路 [ 経口 : シスト ; オーシスト, 経胎盤 : タキゾイト, 臓器移植 : シスト ] 寄生部位 [ 小腸, リンパ節, 全身臓器, 筋肉, 中枢神経系 ), 病態 ( 腸管感染と全身感染, 豚のトキソプラズマ症 [ チアノーゼ, 発熱, 全身症状, 流産, 死産 ], 人の先天性トキソプラズマ症 [ 網脈絡膜炎, 水頭症, 脳内石灰化, 精神運動障害, 流産, 死産 ] と後天性トキソプラズマ症 [ 発熱, リンパ節炎 ]), 疫学 ( 分布域 [ 世界的 ], 人の先天性トキソプラズマ症, 人獣共通感染症 ), 診断 ( ラテックス凝集反応 ), 治療 ( サルファ剤, ミリメタミン, クリンダマイシン ), 対策 ( 感染源対策 [ 感染肉, オーシスト ], オーシストは外界抵抗性, 届出伝染病 [ 豚, イノシシ, 山羊, めん羊 ]) 3) 分類 ( 現時点では 1 属 1 種 ), 形態 ( シスト [ シスト壁は厚い ], オーシスト, タキゾイト [ 急増虫体 ], ブラディゾイト [ 緩増虫体 ]), 生活環 ( 終宿主 [ 犬 ], 中間宿主 [ 牛, 羊, 山羊, 水牛, 馬, ラクダなど ], タキゾイトとブラディゾイト, シストとオーシスト, 細胞内寄生性, 寄生胞, 内部出芽二分裂, 有性生殖, 感染経路 [ 経口 : シスト ; オーシスト, 経胎盤 : タキゾイト ], 寄生部位 [ 小腸, 全身臓器, 筋肉, 中枢神経系 ), 病態 ( 腸管感染と全身感染, 牛のネオスポラ症 [ 先天感染, 流産, 死産, 非化膿性脳脊髄炎, 心筋炎 ], 犬のネオスポラ症 [ 先天感染, 流産, 死産, 神経症状, 上行性麻痺, 多発性筋炎, 後肢硬直 )], 疫学 ( 分布域 [ 世界的, 日本 ]), 診断 ( 間接蛍光抗体法 ), 治療 ( サルファ剤 ), 対策 ( 感染源不明, 届出伝染病 [ 牛, 水牛 ]) 4) 分類 (Sarcocystis 属 ), 形態 ( シスト, スポロシスト, タキゾイト [ 急増虫体 ], ブラディゾイト [ 緩増虫体 ], 肉胞子虫 ), 生活環 ( 終宿主 [ 肉食獣 ], 中間宿主 [ 草食獣 ], サルコシスト, 感染経路 [ 経口 : シスト ], 寄生部位 [ 小腸粘膜固有層, 血管内皮細胞, 全身移行, 骨格筋, 心筋, 中枢神経系 ]), 病態 (Sarcocystis cruzi は病原性 [ 血管破綻, 点状出血, 発熱, 衰弱, ダルメニー病 ]), 疫学 ( 分布域 [ 世界的 ], 人を終宿主とする種 [Sarcocystis hominis, Sarcocystis suihominis]), 診断 ( 糞便検査 [ スポロシスト検出 ]), 治療 ( 不明 ), 対策 ( スポロシストは外界抵抗性 ) 5)Besnoitia besnoiti( 終宿主 [ 猫 ], 中間宿主 [ 牛, 山羊, レイヨウ類 ], 病態 : 牛のベスノイチア症 [ 皮下 結合組織寄生, 発熱, 全身症状 ],Hammondia hammondi( 形態 [ オーシストはトキソプラズマと区別困難 ], 終宿主 [ 猫 ], 中間宿主 [ マウス, ラットなど ]) (7) アピコンプレックス類 Ⅲ( 血液内寄生性胞子虫類 ) 血液内寄生性胞子虫類の重要種について, その生物学, 疫学, 病因 病理学および疾病制御に関連する知識, 技術および考え方を習得する 1) タイレリアに共通の生物学的特徴を説明できる 2)Theileria orientalis について説明できる 3)Theileria parva および Theileria annulata について説明できる 4) バベシアに共通の生物学的特徴を説明できる 5) 牛のバベシアについて説明できる 5) 馬のバベシアについて説明できる 7) 犬のバベシアについて説明できる 8) 鶏ロイコチトゾーン (Leucocytozoon caulleryi) について説明できる 9) マラリア原虫に共通の生物学的特徴を説明できる 10) 鶏マラリアの重要な病原虫種について説明できる 10

11 11) ヘパトゾーンの重要種について説明できる 12) 本項目に含まれるその他の重要種について説明できる 1) 分類 ( ピロプラズマ目タイレリア科 ), 形態 ( オーシストは形成しない ), 生活環 ( 間接型, 宿主 [ 牛, 水牛などの反芻類 ], ベクター [ マダニ :2 宿主性と 3 宿主性 ], 経発育期伝播, スポロゾイト, リンパ球内寄生,transforming Theileria spp. と non-transforming Theileria spp., シゾゴニー, シゾント [ マクロシゾントとミクロシゾント ], メロゾイト, 赤血球内寄生 [ 小型ピロプラズム ], 無性生殖, ガメトゴニー, マクロガメートサイト, ミクロガメートサイト, マクロガメート, ミクロガメート, 有性生殖, ザイゴート, キネート, スポロブラスト, スポロゴニー ) 2) 分類 ( ピロプラズマ目タイレリア科, T. sergenti/buffeli/orientalis 群原虫 ), 形態 ( 巨大シゾント, 柳葉状, コンマ状, 桿菌状, 卵円形状, 赤血球内に bar や veil 構造 ), 生活環 ( 終宿主 [ 牛 ], ベクター [3 宿主性マダニ, フタトゲチマダニ ], 幼 若ダニ雄雌が媒介,non-transforming Theileria), 寄生部位 [ リンパ節, 肝臓, 脾臓, 赤血球 ]), 病態 ( 小型ピロプラズマ病, 放牧病, 発熱, リンパ節腫脹, 非溶血性貧血 [ 血管外溶血 ], ストレス, 他の住血微生物との混合感染 ), 疫学 ( 分布域 [ 日本, 韓国, 中国, ロシア, 東南アジア, オーストラリア ], 診断 ( 血液塗抹 ), 治療 ( アミノキノリン製剤 [ パマキン, プリマキン ], 対症療法,, 対策 ( マダニ対策, フルメトリン, 休牧 ) 3)Theileria parva: 分類 ( ピロプラズマ目タイレリア科 ), 形態 ( コンマ状, 卵円形状,Y 字状 ), 生活環 ( 終宿主 [ 牛, アフリカ水牛 ], ベクター [3 宿主性マダニ, コイタマダニ ], transforming Theileria), 寄生部位 [ リンパ節, 肝臓, 脾臓, リンパ球, 赤血球 ]), 病態 ( 東アフリカ海岸熱 [ECF], 発熱, リンパ節腫脹, 貧血, 白血球減少, 流涙, 横臥, 肺水腫, 呼吸困難, 他の住血微生物との混合感染 ), 疫学 ( 分布域 [ 東 南アフリカ ]), 診断 ( リンパ節生検材料塗抹 ), 治療 ( 対症療法, 感染治療法 [ スポロゾイト テトラサイクリン ]), 対策 ( マダニ対策, 休牧, 家畜伝染病 [ 牛, 水牛 ]), Theileria annulata: 宿主 [ 牛, 水牛 ], ベクター [ イボマダニ ], 病態 [ 熱帯タイレリア病 ], 分布域 [ 北アフリカ, 南欧, 中東, インド, ロシア東部 ], 対策 ( マダニ対策 生ワクチン [ 弱毒シゾント感染リンパ球 ] 家畜伝染病 [ 牛, 水牛 ]) 4) 分類 ( ピロプラズマ目バベシア科 ), 形態 ( オーシストは形成しない ), 生活環 ( 間接型, 宿主 [ 牛 水牛などの反芻類, 馬 ロバ ラバなどの奇蹄類, 犬, 齧歯類, 人 ], ベクター [ マダニ :1 宿主性 ( オウシマダニ ),2 宿主性,3 宿主性 ], 経卵伝播 ( 経卵巣伝播 [ 介卵伝播 ]), スポロゾイト, 赤血球寄生 [ 大型ピロプラズム ], メロゾイト, 二分裂, ガメトゴニー, マクロガメートサイト, ミクロガメートサイト, マクロガメート, ミクロガメート, 有性生殖, ザイゴート, キネート, スポロブラスト, スポロゴニー ), 病態 ( 放牧病, 発熱, 溶血性貧血 [ 血管内溶血 ], 黄疸, 血色素尿 ), 診断 ( 血液塗抹 ), 治療 ( イミドカルブ, ジミナゼン, フェナミジン, 対症療法 ), 対策 ( マダニ対策 [ プアオン法 ]) 5)Babesia ovata( 宿主 [ 牛 ], ベクター [ フタトゲチマダニ ], 病態 [ 大型ピロプラズマ病 ], 分布域 [ 日本, 韓国 ]),Babesia bigemina( 宿主 [ 牛, 水牛 ], ベクター [ オウシマダニ, コイタマダニ, 幼 若 成ダニが媒介 ], 病態 [ ダニ熱, テキサス熱 ], 分布域 [ 世界的, 現在日本にはない ], 対策 [ 家畜伝染病 : 牛, 水牛, シカ ]), Babesia bovis( 宿主 [ 牛, シカ ], ベクター [ オウシマダニ, コイタマダニ ], 中型ピロプラズム, 病態 [ 脳バベシア症 : 感染赤血球 脳内毛細血管 うっ滞 ], 分布域 [ 世界的, 現在日本にはない ], 対策 [ 弱毒生ワクチン, 家畜伝染病 : 牛, 水牛, シカ ]) 6)Babesia equi (Theileria equi との意見もある [ リンパ球でのシゾゴニー ], 形態 [ 小型ピロプラズム, マルタクロス :4 分裂 ], 宿主 [ 馬 ], ベクター [ カクマダニ, イボマダニ, 11

12 コイタマダニ, オウシマダニ ], 生活環 [ 経発育期伝播および経卵伝播 ], 病態 [ 発熱, 流涙, 貧血, 血色素尿 ], 分布域 [ 世界的, 日本にはない ], 対策 [ 家畜伝染病 : 馬 ]), Babesia caballi( 宿主 [ 馬 ], ベクター [ カクマダニ, イボマダニ, コイタマダニ, オウシマダニ ], 発育環 [ 経卵伝播 ], 病態 [ 発熱, 貧血, 黄疸, 胃腸炎, 後躯麻痺 ], 対策 [ 家畜伝染病 : 馬 ]) 7)Babesia gibsoni( 形態 [ 小型ピロプラズム, 多型性 ], ベクター [ コイタマダニ, チマダニ, カクマダニ ], 生活環 [ 経発育期伝播および経卵伝播, 胎盤感染, 直接伝播 ], 病態 [ 発熱, 溶血性貧血, 黄疸 脾腫 ], 分布域 [ アジア, 日本 ], 治療 [ ジミナゼン ]), Babesia canis( 分類 [3 亜種 :canis, rossi, vogeli], 形態 [ 大型ピロプラズム, 洋梨状 ], ベクター [ コイタマダニ, チマダニ, カクマダニ ], 生活環 [ 経発育期伝播および経卵伝播, 胎盤感染 ], 病態 [ 発熱, 溶血性貧血, 黄疸, 血色素尿, 低血圧性ショック ( B. canis rossi)], 分布域 [ 世界的, 沖縄 (B. canis rossi)] 対策 [ マダニ対策 ワクチン ]) 8) 分類 ( ロイコチトゾーン科 ), 形態 ( 巨大なシゾント ), 生活環 ( 宿主 [ 鶏 ], ベクター [ ヌカカ ], スポロゾイト, シゾゴニー, 第 1 代シゾント, 第 1 代メロゾイト, 第 2 代シゾント, 第 2 代メロゾイト, マクロガメートサイト, ミクロガメートサイト, ガメトゴニー, マクロガメート, ミクロガメート, ザイゴート, オーキネート, スポロゴニー, 寄生部位 [ 血管内皮系細胞, 赤血球 ]), 病態 ( 血管栓塞, 血管破綻, 出血, 喀血, 溶血性貧血, 緑便, 耐過鶏で免疫 ), 疫学 ( 分布域 [ アジア, 日本 ]), 診断 ( 剖検 ), 対策 ( ヌカカ対策, 届出伝染病 [ 鶏 ]) 9) 分類 (Plasmodium 属, 遺伝子型 : サル型, 齧歯類型, 鳥型 ), 形態 ( 頂器官 [ コノイドを欠く ], スポロゾイト, シゾント, トロフォゾイト, メロゾイト, マクロガメートサイト, ミクロガメートサイト, マクロガメート, ミクロガメート, ザイゴート, オーキネート, オーシスト, 生活環 ( 間接型, 宿主 [ 霊長類, 齧歯類, 鳥類 ], ベクター [ ハマダラカ : サル型, 齧歯類型原虫, イエカ ヤブカ : 鳥型原虫 ]), 感染経路 [ 蚊の吸血 ], 無性生殖と有性生殖, 赤血球内寄生 [ マラリア色素 ], 病態 ( 発熱, 貧血, 肝脾腫 ) 10)Plasmodium gallinaceum( 宿主 [ 鶏, キジ, ウズラなど ], ベクター [ ヤブカ, イエカ ], 寄生部位 [ 肝の細網細胞, 赤血球 ], 病態 [ 貧血, 肝脾腫, 耐過で免疫 ], 診断 [ 血液塗抹 ], 治療 [ サルファ剤, アミノキノリンなど ], 疫学 [ 東南アジア ], 対策 [ 蚊の駆除 ]), Plasmodium juxtanucleare( 宿主 [ 鶏, アヒル, ホロホロチョウなど ], ベクター [ ヤブカ, イエカ ], 寄生部位 [ 血管内皮細胞, 赤血球 ], 病態 [ 貧血, 黄疸, 緑便, 耐過で免疫 ], 診断 [ 血液塗抹 ], 分布域 [ 東南アジア, 日本, メキシコ, 南米 ]) 11)Hepatozoon canis( 分類 [ ヘパトゾーン属 ], 形態 [ ガメトサイト ], 宿主 [ 犬, 猫, キツネなど肉食獣 ], ベクター [ クリイロコイタマダニなど ], 感染経路 [ ダニの経口摂取 ], 非吸血性伝播, 寄生部位 [ 好中球, 単球 ], 病態 [ 発熱, 貧血, 高グロブリン血症, 高アルブミン血症, 好中球血症 ], 分布域 [ アフリカ, インド, 中東, 東南アジア, 日本 ]), 診断 [ 血液塗抹 ], 治療 [ イミドカルブ, ドキシサイクリン ], 対策 [ マダニ駆除 ]) 12)Theileria mutans( 宿主 [ 牛, 水牛 ], ベクター [ イボマダニ ], 病態 [ 良性アフリカタイレリア病 ], 分布域 [ アフリカ, 中東, ロシア ]), Babesia divergens( 宿主 [ 牛 ], ベクター [ マダニ属 ], 疫学 [ 人獣共通感染症 ]), Babesia microti( 宿主 [ 野生げっ歯類 ], 疫学 [ 人獣共通感染症 ]), 猿マラリア原虫 (Plasmodium knowlesi, Plasmodium cynomolgi), 人体マラリア原虫 (Plasmodium vivax[ 三日熱マラリア原虫 ], Plasmodium falciparum[ 熱帯熱マラリア原虫 ], Plasmodium malariae[ 四日熱マラリア原虫 ], Plasmodium ovale[ 卵形マラリア原虫 ]) (8) 繊毛虫類 12

13 繊毛虫類の重要種について, その生物学, 疫学, 病因 病理学および疾病制御に関連する知識, 技術および考え方を習得する 1) 大腸バランチジウム (Balantidium coli) について説明できる 2) バクストネラ (Buxtonella sulcata) について説明できる 1) 分類 ( 繊毛虫類バランチジウム科 ), 形態 ( 栄養型, シスト, 繊毛, 大核, 小核, 細胞口, 収縮胞 ), 生活環 ( 単宿主性, 宿主 [ 豚, イノシシ, サル, 人, 犬 ], 二分裂, 接合, 感染経路 [ 経口 : シスト ], 寄生部位 [ 大腸 ]), 病態 ( 豚のバランチジウム症 : 組織侵入性, 潰瘍, 下痢, 赤痢 ), 疫学 ( 分布域 [ 世界的 ], 人獣共通感染症 ), 診断 ( 糞便検査 : シストの検出 ), 治療 ( メトロニダゾール ), 対策 ( シストの殺滅 ) 2) 分類 ( 繊毛虫類バクストネラ属 ), 形態 ( 栄養型, シスト, 繊毛, 大核, 小核, 収縮胞, 無繊毛の縦溝 ), 生活環 ( 単宿主性, 宿主 [ 牛, ラクダ ], 感染経路 [ 経口 : シスト ], 寄生部位 [ 盲腸 ]), 病態 ( 通常は非病原性 ), 疫学 ( 分布域 [ 世界的 ]), 診断 ( 糞便検査 : シストの検出, 大腸バランチジウムとの鑑別 ) (9) 微胞子虫類 微胞子虫類の重要種について, その生物学, 疫学, 病因 病理学および疾病制御に関連する知識, 技術および考え方を習得する 1)Encephalitozoon cuniculi について説明できる 2)Nosema apis について説明できる 1) 分類 ( 微胞子虫類, 旧分類名 :Nosema cuniculi), 形態 ( 栄養型, 胞子, 極嚢, 極糸 ), 生活環 ( 宿主 [ ウサギ, モルモット, ハムスター, ラット, マウスなどの齧歯類 ], 発育 [ 細胞内寄生性, 栄養体, スポロント, スポロブラスト, 胞子 ], 感染経路 [ 経口 : 胞子の摂取 ], 寄生部位 [ 脳, 腎臓, マクロファージ ], 尿中に胞子 ), 病態 ( 通常は不顕性, 肉芽腫性脳炎 腎炎 [ ウサギ, 犬 ]), 診断 ( 剖検 ) 2) 分類 ( 微胞子虫類ノゼマ科 ), 生活環 ( 宿主 [ ミツバチ ], 発育 [ 細胞内寄生性, 胞子 ], 感染経路 [ 経口 : 胞子の摂取 ], 寄生部位 [ 中腸上皮 ]), 病態 ( 飛翔不能, 産卵低下 ), 疫学 ( 分布域 [ 日本, 台湾, 欧州 ), 診断 ( 剖検 : 中腸内胞子の検出 ), 対策 ( 届出伝染病 [ ミツバチ ]) 13

14 3. 蠕虫学 蠕虫病学 全体目標 : 獣医臨床および公衆衛生上重要な蠕虫の分類, 形態, 生活環, 病原性, 流行の現状 疫学, 病態, 診断, 治療, 予防, および宿主の防御機構について理解し, 蠕虫による病害発生の機序やその対策についての考え方を身につける (1) 総論 獣医臨床および公衆衛生上重要な蠕虫の分類についての基本的知識を習得する 1) 蠕虫類の分類を説明できる 1) 扁形動物, 吸虫, 条虫, 線形動物, 線虫, 鉤頭動物, 鉤頭虫 (2) 吸虫総論獣医臨床および公衆衛生上重要な吸虫の分類, 形態, 発育 生殖および駆虫薬についての基本的知識, 技術および考え方を習得する 1) 吸虫類の分類について説明できる 2) 吸虫類の形態学的特徴について説明できる 3) 吸虫類の発育 ( 形態変化 ) および生殖の特徴について説明できる 4) 抗吸虫薬について説明できる 1) 扁形動物門, 単生綱, 吸虫綱, 楯吸虫亜綱, 二生亜綱 2) 成虫 : 外被 ( 棘 ), 基底層, 筋層, 柔組織, 口吸盤, 腹吸盤, 消化器系 ( 口, 咽頭, 食道, 腸 [ 盲管 ]), 雌雄同体 ( 住血吸虫類は雌雄異体 ), 雄性生殖器 ( 精巣, 輸精管, 貯精嚢, 陰茎, 陰茎嚢 ), 雌性生殖器 ( 卵巣, 輸卵管, 卵黄腺, 卵黄管, ラウレル管, 受精嚢, メーリス腺, 卵形成腔, 子宮 ), 生殖孔, 排泄系 ( 炎 [ 焰 ] 細胞 [ 排泄細胞 ], 排泄管, 排泄嚢, 排泄孔 ), 神経系虫卵 : 卵蓋 ( 小蓋 )( 住血吸虫を除く ), 排泄時の虫卵内容 ( 卵細胞 + 卵黄細胞, ミラシジウム ) ミラシジウム : 繊毛スポロシスト : 嚢状, 胚細胞レジア : 口, 咽頭, 腸, 胚細胞セルカリア : 体部と尾部, 口吸盤, 腹吸盤, 消化管, 排泄系, 生殖原基, 腺細胞系, 眼点メタセルカリア : 被嚢 3) 間接型生活環, 多宿主性, 終宿主,( 第一 第二 ) 中間宿主, 虫卵, ミラシジウム,( 母 娘 ) スポロシスト,( 母 娘 ) レジア, セルカリア, メタセルカリア, 成虫, 幼生生殖, 14

15 無性生殖と有性生殖 4) ビチオノール製剤, ブロムフェノホス, ニトロキシニル, トリクラベンダゾール, プラジカンテル (3) 蛭状吸虫科 ( 肝蛭類 ) 肝蛭類の重要種について, その生物学 ( 分類, 形態, 生活環 ), 疫学, 病因 病理学および疾病制御に関連する知識, 技術および考え方を習得する 1) 肝蛭類について説明できる 2) 日本産肝蛭の特徴について説明できる 3) 肝蛭科に含まれるその他の重要種について説明できる 1) 肝蛭 (Fasciola hepatica), 巨大肝蛭 (Fasciola gigantica), 分類 ( 棘口吸虫目, 肝蛭科 ), 形態 ( 成虫 [ 扁平 木の葉状, 頭円錐, 複雑な腸管の分岐, 分葉精巣 ], 虫卵 [ 黄褐色, 大型, 小蓋, 排泄時ミラシジウムの形成なし 虫卵内容は卵細胞 + 卵黄細胞, 卵細胞の位置 ]), 生活環 ( 間接型, 多宿主性, 終宿主 [ 主に反芻動物, その他豚, 馬, 人など ], 中間宿主 [Lymnaea 属巻貝, 幼生生殖 ], 第二中間宿主を欠く [ メタセルカリアが水草に被嚢 ], 感染経路 [ 経口 ], 体内移行 [ 腸管 腹腔 肝表面 肝実質 胆管 ], 寄生部位 [ 胆管 ]), 病態 ( 急性肝蛭症 [ 肝内移行期, 創傷性肝炎 ], 慢性肝蛭症 [ 胆管内寄生期, 胆管炎, 胆管周囲炎, 胆管の肥厚, 石灰結石による閉塞, 左葉の萎縮と右葉の代償性肥大, 寄生虫性肝炎, 肝硬変 ], 異所寄生 [ 気管支, 脊髄, 子宮, 胎児への迷入 気管支炎, 腰麻痺, 繁殖障害 ], 好酸球増多 ), 疫学 ( 分布域 [ 肝蛭 : 全世界的 ; 巨大肝蛭 : アジア, アフリカ ], 人獣共通感染症 ), 診断 ( 虫卵検査 [ 沈殿集卵法 渡辺法, 時計皿法, 昭和式法, ビーズ法, 双口吸虫卵との鑑別 ], 皮内反応, ゲル内二重拡散法,ELISA), 治療 ( トリクラベンダゾール, ブロムフェノホス, ニトロキシニル, ビチオノール : 虫齢特異性, 残留規制 ), 予防 対策 ( 虫卵の殺滅, 中間宿主の撲滅, メタセルカリアの撲滅 ) 2)Fasciola sp., 分類, 形態 ( 肝蛭と巨大肝蛭の中間体,2 倍体,3 倍体, モザイク体, 精子形成異常, 単為生殖 ), 生活環 ( 第一中間宿主 [ ヒメモノアラガイ, コシダカモノアラガイ ( 北海道 )]), 病態, 疫学 ( 分布域 [ 日本全土 ], 稲作, 放牧と保虫動物 ), 診断, 治療, 予防 対策 3) 肥大吸虫 (Fasciolopsis buski) 分類 ( 棘口吸虫目, 肝蛭科 ), 形態 ( 成虫 [ 肝蛭に似るが管状腸管 ] 虫卵 [ 黄褐色, 大型, 小蓋, 排泄時ミラシジウムの形成なし 虫卵内容は卵細胞 + 卵黄細胞 ]), 生活環 ( 間接型, 多宿主性, 終宿主 [ 豚, 人など ], 中間宿主 [ ヒラマキガイ ], 第二中間宿主を欠く [ メタセルカリアが水草に被嚢, ヒシの実 ], 感染経路 [ 経口 ], 寄生部位 [ 小腸 ]), 病態 ( 小腸の糜爛, 潰瘍 ), 疫学 ( 分布域 [ 中国, 台湾, タイ, ベトナム, インドなど, 日本に分布せず ]), 診断 ( 虫卵検査 [ 沈殿集卵法 渡辺法, 時計皿法, 昭和式法, ビーズ法 ]), 治療 [ プラジカンテル ], 予防 対策 (4) 双口吸虫科 ( 双口吸虫類 ) 双口吸虫類の重要種について, その生物学 ( 分類, 形態, 生活環 ), 疫学, 病因 病理学およ 15

16 び疾病制御に関連する知識, 技術および考え方を習得する 1) 双口吸虫類について説明できる 1) 分類 ( 棘口吸虫目, 双口吸虫科, 腹嚢双口吸虫科, 腹盤双口吸虫科, 前胃寄生種 [Calicophoron 属, Orthocoelium 属, Paramphistomum 属, Fischoederius 属 長形双口吸虫 :F. elongatus ], 盲腸寄生種 [ 平腹双口吸虫 : Homalogaster paloniae]), 形態 ( 成虫 [ 前吸盤と後吸盤 ], 虫卵 [ 無色透明, 大型, 小蓋, 排泄時ミラシジウムの形成なし 虫卵内容は卵細胞 + 卵黄細胞, 卵細胞の位置 ]), 生活環 ( 間接型, 多宿主性, 終宿主 [ 反芻動物など ], 中間宿主 [ 水棲巻貝 [ 種によって異なる ], 第二中間宿主を欠く [ メタセルカリアが水草に被嚢 ], 感染経路 [ 経口 ], 体内移行 [ 前胃寄生種 : 小腸 胃 ], 寄生部位 [ 前胃, 盲腸 ]), 病態 ( 腸双口吸虫症 ), 疫学 ( 分布域 [ 全世界的, 日本全土 ], 稲作, 放牧と保虫動物, 肝蛭との混合感染 ), 診断 ( 虫卵検査 [ 沈殿集卵法 渡辺法, 時計皿法, 昭和式法, ビーズ法 ], 肝蛭との鑑別診断 ), 治療 ( プランカンテル, ニクロサミド, ニクロフォラン, ブロチアニド, レゾランテル, オキシクロザニド ), 予防 対策 ( 虫卵の殺滅, 中間宿主の撲滅, メタセルカリアの撲滅 ) (5) 二腔 ( 槍形 ) 吸虫科 ( 膵姪類, 槍形吸虫類 ) 二腔吸虫類の重要種について, その生物学 ( 分類, 形態, 生活環 ), 疫学, 病因 病理学および疾病制御に関連する知識, 技術および考え方を習得する 1) 二腔 ( 槍形 ) 吸虫類に共通の生物学的特徴について説明できる 2) 膵蛭類について説明できる 3) 槍形吸虫類について説明できる 1) 分類 ( 斜睾吸虫目, 二腔 [ 槍形 ] 吸虫科 ), 形態 ( 成虫 [ 小形 ], 虫卵 [ 小形, 小蓋,2 個の顆粒塊, 排泄時にミラシジウム形成 ]), 生活環 ( 間接型, 多宿主性, 第 1 中間宿主 [ ミラシジウムの孵化 ], レジア期を欠く, 母スポロシスト, 娘スポロシスト ), 病態, 疫学, 診断, 治療, 予防 対策 2) 膵蛭 ( 膵吸虫,Eurytrema pancreaticum), 小形膵蛭 ( 小形膵吸虫,Eurytrema coelomaticum), 分類, 形態 ( 成虫 [ 葉状, 赤色, 薄く内部臓器が見える ], 虫卵 [ 左右対称 ]), 生活環 ( 終宿主 [ 反芻動物, 豚, ウサギ, 人など ], 第一中間宿主 [ オナジマイマイ, ウスカワマイマイなど陸生巻貝 カタツムリ類 ], 娘スポロシストの遊出, 第二中間宿主 [ ササキリ類 ], 保虫宿主 [ 野ウサギ ], 感染経路 [ 経口 ], 体内移行 [ 小腸 膵管 ], 寄生部位 [ 膵管 ]), 病態 [ 膵管炎, 膵炎, 膵硬変 ], 疫学 ( 分布域 [ アジア, 南米, 日本 西日本 ], 人獣共通感染症 ), 診断 ( 虫卵検査 [ 沈殿集卵法 ]), 治療 ( プラジカンテル, ニトロキシニル ), 予防 対策 ( 定法なし, 保虫宿主対策 ) 3)Dicrocoelium chinensis, Dicrocoelium dendriticum, 分類, 形態 ( 成虫 [ 柳葉状, 淡紅色 ], 虫卵 [ 左右不対象 ]), 生活環 ( 終宿主 [ 反芻動物, 豚, 馬, 犬, 猫, サル, ウサギ, 人など ], 第一中間宿主 [ ヤマホタルガイなど陸生巻貝 カタツムリ類 ], セルカリ 16

17 アの遊出 [ 粘球 ], 第二中間宿主 [ アリ類 ], 保虫宿主 [ 野ウサギ, シカ ], 感染経路 [ 経口 ], 体内移行 [ 小腸 胆管 ], 寄生部位 [ 胆管 ]), 病態 ( 胆管炎など ), 疫学 ( 分布域 [ 全世界的, 日本 とくに東北 ], 人獣共通感染症 ), 診断 ( 虫卵検査 [ 沈殿集卵法 ]), 治療 ( アルベンダゾール, プラジカンテル, チアベンダゾール, フェンベンダゾール ), 予防 対策 ( 保虫宿主対策 ) (6) 腸管の吸虫類 ( 重口吸虫類, 棘口吸虫類, 異形吸虫類 ) 腸管の吸虫類の重要種について, その生物学 ( 分類, 形態, 生活環 ), 疫学, 病因 病理学および疾病制御に関連する知識, 技術および考え方を習得する 1) 壺形吸虫のような重口吸虫類について説明できる 2) 浅田棘口吸虫のような棘口吸虫類について説明できる 3) 横川吸虫や高橋吸虫のような異形吸虫類について説明できる 1) 壺形吸虫 (Pharyngostomum cordatum), 分類 ( 壺形吸虫目, 重口吸虫科 ), 形態 ( 成虫 [ 小形, 付着器官, 葉状体 ], 虫卵 [ 黄褐色, 大型, 小蓋, 卵殻表面に亀甲状紋理, 排泄時ミラシジウムの形成なし ]), 生活環 ( 間接型, 多宿主性, 終宿主 [ 猫など ], 第一中間宿主 [ ヒラマキガイモドキ ], 第二中間宿主 [ カエル ], 待機宿主 [ ヘビ, タヌキ ], 感染経路 [ 経口感染 ], 寄生部位 [ 小腸 ]), 病態 ( 腸絨毛の機械的損傷 ), 疫学 ( 分布域 [ ヨーロッパ, アフリカ, アジア, 日本 とくに南日本, 西日本 ], マンソン裂頭条虫との混合感染 ), 診断 ( 虫卵検査 [ 沈殿集卵法 ホルマリン エーテル法など ], 棘口吸虫卵との鑑別 ), 治療 ( プラジカンテル ), 予防 対策 ( 第 2 中間宿主および待機宿主の捕食防止 ) 2) 浅田棘口吸虫 (Echinostoma hortense), 分類 ( 棘口吸虫目, 棘口吸虫科 ), 形態 ( 成虫 [ 柳葉状, 淡桃色, 頭冠, 頭冠棘 ], 虫卵 [ 淡黄褐色, 小蓋, 大型, 排泄時ミラシジウムの形成なし ), 生活環 ( 間接型, 多宿主性, 終宿主 [ 犬, 人, ドブネズミなど ], 第一中間宿主 [ モノアラガイ ], 第二中間宿主 [ カエル, サンショウウオ, ドジョウなど ], 感染経路 [ 経口 ], 寄生部位 [ 小腸 ]), 病態 ( 腸炎 ), 疫学 ( 分布域 [ 日本, 他?], 人獣共通感染症 [ ドジョウのおどり食い 注 : 顎口虫 ]), 診断 ( 虫卵検査 [ 沈殿集卵法 ホルマリン エーテル法など ), 治療 ( プラジカンテル, ビチオノール ), 予防 対策 ( 第 2 中間宿主の捕食防止 ) 3) 横川吸虫 (Metagominus yokogawai), 高橋吸虫 (Metagonimus takahashii), 分類 ( 後睾吸虫目, 異形吸虫科 ), 形態 ( 成虫 [ 生殖腹吸盤装置 ], 虫卵 [ 黄褐色, 小型, 小蓋, 排泄時にミラシジウム形成 ]), 生活環 ( 間接型, 多宿主性, 終宿主 [ 犬, 猫, 人など ], 第一中間宿主 [ カワニナ ], 第二中間宿主 [ アユ, ウグイ, シラウオなど ], 感染経路 [ 経口 ], 寄生部位 [ 小腸 ]), 病態 [ カタル性腸炎 ], 疫学 ( 分布域 [ 極東アジア, 日本 ], 人獣共通感染症 [ アユやシラウオの生食 ]), 診断 ( 虫卵検査 [ 沈殿集卵法 ホルマリン エーテル法など ]), 治療 ( プラジカンテル ), 予防 対策 ( 第 2 中間宿主の捕食防止 ) (7) 住胞吸虫科 ( 肺吸虫類 ) 住胞吸虫類の重要種について, その生物学 ( 分類, 形態, 生活環 ), 疫学, 病因 病理学およ 17

18 び疾病制御に関連する知識, 技術および考え方を習得する 1) 住胞吸虫類に共通の生物学的特徴について説明できる 2) ウエステルマン肺吸虫 (Paragonimus westermani) について説明できる 3) 宮崎肺吸虫 (Paragonimus skrjabini miyazakii) について説明できる 4) 本項目に含まれるその他の重要種について説明できる 1) 分類 ( 斜睾吸虫目, 住胞吸虫科 ), 形態 ( 成虫 [ 淡紅色, 豆状 ], 虫卵 [ 中型, 小蓋, 左右不対象, 排泄時ミラシジウムの形成なし ]), 生活環 ( 間接型, 多宿主性, 終宿主, 第一中間宿主, 第二中間宿主, 感染経路 [ 経口 ], 体内移行 [ 小腸 腹腔 胸腔 肺 ], 寄生部位 [ 肺 虫嚢 ]), 病態 [ 創傷性肝炎, 腹膜炎, 胸膜炎, 気胸, 喘息様発咳, 好酸球増多など ], 疫学, 診断 ( 虫卵検査 [ 沈殿集卵法 ホルマリン エーテル法など ], ゲル内沈降反応,ELISA,X 線撮影 [ 結節状陰影像, 虫道の陰影像 ]), 治療 ( ビチオノール, プラジカンテル ), 予防 対策 ( 第 2 中間宿主の捕食防止 ) 2) 分類, 形態 ( 成虫 [2 倍体 両性生殖 と 3 倍体 単為生殖 ], 虫卵 [ 黄金色, 大きさは 3 倍体 >2 倍体, 卵殻厚く一様でない, 逆卵円形 ]), 生活環 ( 終宿主 [ 人, 犬, 猫, タヌキ, キツネ, イタチ, テンなど ], 第一中間宿主 [ カワニナ ], 第二中間宿主 [2 倍体 : サワガニ ;3 倍体 : モクズガニ ], 待機宿主 [ イノシシ, ネズミ ]), 病態, 疫学 ( 分布域 [ アジア, 日本 北海道を除く ], 人獣共通感染症 [ 時に迷入と関連 ]), 診断, 治療, 予防 対策 ( 待機宿主の捕食, 給餌防止 ) 3) 分類, 形態 ( 成虫 [ ウエステルマン肺吸虫より細長, 楕円形 ], 虫卵 [ 卵殻は厚く一様 ]), 生活環 ( 終宿主 [ イタチ, テン, タヌキ, イノシシ, 犬, 猫, 人など ], 第一中間宿主 [ ホラアナミジンニナ, ミジンツボなど ], 第二中間宿主 [ サワガニ ]), 病態, 疫学 ( 分布域 [ 日本のみ全土 ], 人獣共通感染症 ), 診断, 治療, 予防 対策 4) 大平肺吸虫 (Paragonimus ohirai) (8) 後睾吸虫科 ( 肝吸虫類 ) 後睾吸虫類の重要種について, その生物学 ( 分類, 形態, 生活環 ), 疫学, 病因 病理学および疾病制御に関連する知識, 技術および考え方を習得する 1) 肝吸虫 (Clonorchis sinensis) について説明できる 1) 分類 ( 後睾吸虫目, 後睾吸虫科 ), 形態 ( 成虫 [ 暗赤色, 柳葉状, 樹枝状の精巣, 陰茎と陰茎嚢なし ], 虫卵 [ 黄褐色, 小型, 陣笠様小蓋, 表面に亀甲様模様, 排泄時ミラシジウム形成 ]), 生活環 ( 間接型, 多宿主性, 終宿主 [ 人, 犬, 猫, 豚, イタチなど ], 第一中間宿主 [ マメタニシ ], 第二中間宿主 [ コイ科魚類など ], 感染経路 [ 経口 ], 体内移行 [ 小腸 胆管, 胆嚢 ], 寄生部位 [ 胆管 ]), 病態 ( 慢性胆管炎, 間質性肝炎, 肝硬変, 胆石 ), 疫学 ( 分布域 [ 東南アジア, 日本 北海道, 青森, 岩手を除く ], 人獣共通感染症 [ 鯉のあらい ]), 診断 ( 虫卵検査 [ 沈殿集卵法 ホルマリン エーテル法など ]), 治療 ( トリクロロメチルベンゾール, プラジカンテル ), 予防 対策 ( 第 2 中間宿主の生食防止, 18

19 加熱処理 ) (9) 住血吸虫科 ( 住血吸虫類 ) 住血吸虫類の重要種について, その生物学 ( 分類, 形態, 生活環 ), 疫学, 病因 病理学および疾病制御に関連する知識, 技術および考え方を習得する 1) 住血吸虫類に共通の生物学的特徴について説明できる 2) 日本住血吸虫 (Schistosoma japonicum) について説明できる 3) 本項目に含まれるその他の重要種について説明できる 1) 分類 ( 壺型吸虫目, 住血吸虫科 ), 形態 ( 成虫 [ 雌雄異体, 抱雌管 ], 虫卵 [ 小蓋なし ]), 生活環 ( 間接型, 多宿主性, レジア期を欠く, 母スポロシスト, 娘スポロシスト, 岐尾セルカリア, 第二中間宿主を欠く, メタセルカリアを欠く, 感染経路 [ 経皮 ], 寄生部位 [ 血管内 ]), 病態, 疫学, 診断, 治療, 予防 対策 2) 分類, 形態 ( 成虫, 虫卵 [ 黄褐色, 長円形, 中型, 産卵時ミラシジウムの形成なし, 排泄時ミラシジウム形成 ], シストソミューラ ), 生活環 ( 間接型, 多宿主性, 終宿主 [ 哺乳類全般 ], 中間宿主 [ ミヤイリガイなど ], 感染経路 [ 経皮 ], 体内移行 [ 皮膚 血管, リンパ管 心臓 肺 心臓 大循環 門脈系, 胎盤感染 ], 寄生部位 [ 門脈 腸間膜静脈 ]), 病態 ( 体内移行期および産卵と病原性の関係 [ セルカリア性皮膚炎, 住血吸虫性肝硬変 ], 虫卵性肉芽腫, 分子擬態 ), 疫学 ( 分布域 [ 東南アジア, 日本 撲滅 ], 人獣共通感染症 [ 片山病 ]), 診断 ( 虫卵検査 [ 沈殿集卵法 ホルマリン エーテル法など ], 腸粘膜バイオプシー, ミラシジウム孵化法, 循環抗体 抗原検出, 卵周囲沈降反応 ), 治療 ( プラジカンテル ), 予防 対策 ( セルカリアの経皮感染阻止, 中間宿主の撲滅 ) 3 ) マンソン住血吸虫 ( Schistosoma mansoni ), ビルハルツ住血吸虫 ( Schistosoma haematobium ), インド住血吸虫 ( Schistosoma indicum ), ムクドリ住血吸虫 (Trichobiruharzia stumiae): 水田性皮膚炎 19

20 (10) 条虫総論 獣医臨床および公衆衛生上重要な条虫の分類, 形態, 発育 生殖および駆虫薬についての基本的知識, 技術および考え方を習得する 1) 条虫類の分類について説明できる 2) 条虫類の形態学的特徴について説明できる 3) 条虫類の発育 ( 形態変化 ) および生殖の特徴について説明できる 4) 条虫感染に対する宿主免疫応答の特徴を説明できる 5) 抗条虫薬について説明できる 1) 扁形動物門, 条虫綱, 擬葉目 ( 裂頭条虫類 ), 円葉目 2) 成虫 : 外被, 頭節, 未熟片節, 成熟片節, 受胎 ( 老熟 ) 片節, 吸溝, 吸盤, 額嘴 ( 吻 ), 鉤, 雌雄同体, 精巣, 卵巣, 卵黄腺, 子宮, 副子宮 ( 有線条虫 ), 生殖孔, 産卵孔 ( 子宮孔 ), メーリス腺, 膣, 排泄系 ( 炎 [ 焰 ] 細胞 [ 排泄細胞 ], 排泄管 ) 虫卵 : 六鉤幼虫 ( コラシジウムを含む ), 卵殻, 幼虫被殻, 幼虫被膜, 小蓋 ( 卵蓋 )( 裂頭条虫類 ), 排泄時の虫卵内容 ( 卵細胞 + 卵黄細胞, 六鉤幼虫 ) プロセルコイド : ソーセージ様, 尾胞,3 対の鉤プレロセルコイド : 頭部, 尾胞 鉤はなしテトラチリジウム : 反転陥入した頭部,4 つの鉤嚢虫 : 擬嚢尾虫, 嚢尾虫, 単尾虫, 片節嚢尾虫, 共尾虫, 包虫, 反転した頭部 3) 間接型生活環, 中間宿主, 第一中間宿主, 第二中間宿主, 待機宿主, 六鉤幼虫, コラキジウム, プロセルコイド ( 前擬尾虫, 前擬充尾虫 ), プレロセルコイド ( 擬尾虫, 擬充尾虫 ), 嚢虫, 擬嚢尾虫 ( システィセルコイド ), テトラチリジウム, 嚢尾虫 ( システィセルクス ), 単尾虫 ( システィセルクス ), 片節嚢尾虫, 共尾虫, 包虫 ( エキノコックス ) 4) 再感染防御, 随伴免疫 5) ビチオノール製剤, プラジクァンテル, アルベンダゾール, ニクロサミド (11) 裂頭条虫類 裂頭条虫類の重要種について, その生物学 ( 分類, 形態, 生活環 ), 疫学, 病因 病理学および疾病制御に関連する知識, 技術および考え方を習得する 1. 日本海裂頭条虫 (Diphyllobothrium nihonkaiense) について説明できる 2. マンソン裂頭条虫 (Spirometra erinaceieuropaei) について説明できる 3. 本項目に含まれるその他の重要種について説明できる 1) 分類 ( 擬葉目 ), 形態 ( 成虫 [ 大型 : 数 m~ 十数 m], 虫卵 [ 小蓋,1 個の卵細胞, 多数の卵黄細胞 ], 幼虫 [ 六鉤幼虫, コラシジウム ]), 生活環 ( 終宿主 [ ヒト, クマ, イヌ ], 間接型, 第一中間宿主 [ ケンミジンコ ], プロセルコイド [ 前擬尾虫, 前擬充尾虫 ], 第二中間宿主 [ 小魚? サケ, マス類 ], プレロセルコイド [ 擬尾虫, 擬充尾虫 ], 待機宿主 [ サケ, 20

21 マス類 ], 感染経路 [ 経口 ], 寄生部位 [ 小腸 ]), 疫学 ( 分布域 [ 日本 ], 人獣共通感染症 ), 診断 ( 虫卵検査 [ 沈殿集卵法 ]), 治療 ( プラジカンテル ), 予防 対策 ( 第 2 中間宿主の捕食防止 ) 2) 分類 ( 擬葉目 ), 形態 ( 成虫 [ 大型 ], 虫卵 [ 小蓋,1 個の卵細胞, 多数の卵黄細胞, 左右非対称 ], 幼虫 [ 六鉤幼虫, コラシジウム ]), 生活環 ( 終宿主 [ イヌ, ネコ ], 間接型, 第一中間宿主 [ ケンミジンコ ], プロセルコイド [ 前擬尾虫, 前擬充尾虫 ], 第二中間宿主 [ オタマジャクシ, 両生類, 爬虫類, 鳥類, 哺乳類 ], プレロセルコイド [ 擬尾虫, 擬充尾虫 ], 待機宿主 [ カエル, ヘビ ], 感染経路 [ 経口 ], 寄生部位 [ 小腸 ]), 疫学 ( 分布域 [ 日本 ]), 診断 ( 虫卵検査 [ 沈殿集卵法 ]), 治療 ( プラジカンテル ), 予防 対策 ( 第 2 中間宿主の捕食防止 ), 人獣共通感染症 ( 幼虫移行症 [ マンソン弧虫症 ]) 3) 広節裂頭条虫 (Diphyllobothrium latum), 大複殖門条虫 (Diplogonoporus grandis), 芽殖弧虫 (Sparganum proliferum) (12) 裸頭条虫科 裸頭条虫科の重要種について, その生物学 ( 分類, 形態, 生活環 ), 疫学, 病因 病理学および疾病制御に関連する知識, 技術および考え方を習得する 1. ベネデン条虫 (Moniezia benedeni) について説明できる 2. 拡張条虫 (Moniezia expansa) について説明できる 3. 葉状条虫 (Anoplocephala perfoliata) の生物学的特長を説明できる 5. 本項目に含まれるその他の種について説明できる 1) 分類 ( 円葉目, 裸頭条虫科 ), 形態 ( 成虫 [ 大型 :4m, 頭節, 額嘴なし, 吸盤, 線状の片節間腺,2 対の生殖器, 受胎片節 ], 虫卵 [ 洋梨状装置, 卵殻, 幼虫被殻, 四角形 ], 幼虫 [ 六鉤幼虫 ]), 生活環 ( 終宿主 [ ウシ, ヒツジ ], 間接型, 中間宿主 [ ササラダニ ], システィセルコイド [ 擬嚢尾虫 ], 感染経路 [ 経口 ], 寄生部位 [ 小腸 ]), 疫学 ( 分布域 [ 世界的 ]), 診断 ( 虫卵検査 ), 治療 ( プラジカンテル, ニクロサミド ), 予防 対策 ( 有効な方法無し ) 2) 分類 ( 円葉目, 裸頭条虫科 ), 形態 ( 成虫 [ 大型 : ベネデン条虫に較べ体幅が狭い, 頭節, 額嘴なし, 吸盤, 線状の片節間腺,2 対の生殖器, 受胎片節 ], 虫卵 [ 洋梨状装置, 卵殻, 幼虫被殻, 三角形 ], 幼虫 [ 六鉤幼虫 ]), 生活環 ( 終宿主 [ ヒツジ, ウシ ], 間接型, 中間宿主 [ ササラダニ ], システィセルコイド [ 擬嚢尾虫 ], 感染経路 [ 経口 ], 寄生部位 [ 小腸 ]), 疫学 ( 分布域 [ 世界的 ]), 診断 ( 虫卵検査 ), 治療 ( プラジカンテル, ニクロサミド ), 予防 対策 ( 有効な方法無し ) 3) 分類 ( 円葉目, 裸頭条虫科 ), 形態 ( 成虫 [ 小型 :5cm, ラペット, 頭節, 額嘴なし, 吸盤,1 対の生殖器, 受胎片節 ], 虫卵 [ 洋梨状装置, 卵殻, 幼虫被殻, 不整型 ], 幼虫 [ 六鉤幼虫 ]), 生活環 ( 終宿主 [ ウマ, ロバ ], 間接型, 中間宿主 [ ササラダニ ], システィセルコイド [ 擬嚢尾虫 ], 感染経路 [ 経口 ], 寄生部位 [ 回盲口 ]), 疫学 ( 分布域 [ 世界的 ]), 診断 ( 虫卵検査 ), 治療 ( プラジカンテル, ニクロサミド ), 予防 対策 ( 有効な方法無し ) 4) 大条虫 (Anoplocephala magna), 乳頭条虫 (Paranoplocephala mamillana),thysanietia giardi,stilesia globipunctata 21

22 (13) 二孔条虫科 二孔条虫類の重要種について, その生物学 ( 分類, 形態, 生活環 ), 疫学, 病因 病理学および疾病制御に関連する知識, 技術および考え方を習得する 1. 瓜実条虫 (Dipylidium caninum) について説明できる 1) 分類 ( 円葉目, 二孔条虫科 ), 形態 ( 成虫 [ 頭節, 額嘴, 吸盤, 鉤,2 対の生殖器, 受胎片節 ], 虫卵 [ 卵囊 ], 幼虫 [ 六鉤幼虫 ]), 生活環 ( 終宿主 [ イヌ, ネコ ], 間接型, 中間宿主 [ イヌノミ, ネコノミ, イヌハジラミ ], システィセルコイド [ 擬嚢尾虫 ], 感染経路 [ 経口 ], 寄生部位 [ 小腸 ]), 疫学 ( 分布域 [ 世界的 ]), 診断 ( 運動性のある受胎片節, 虫卵検査 ), 治療 ( プラジカンテル, ニクロサミド ), 有線条虫との鑑別, 予防 対策 ( 外部寄生虫の駆除 ), 人獣共通感染症 (14) 中擬条虫科 中擬虫類の重要種について, その生物学 ( 分類, 形態, 生活環 ), 疫学, 病因 病理学および疾病制御に関連する知識, 技術および考え方を習得する 1. 有線条虫 (Mesocestoides lineatus) について説明できる 2. 本項目に含まれるその他の種について説明できる 1) 分類 ( 円葉目, 中擬条虫科 ), 形態 ( 成虫 [ 頭節, 額嘴, 吸盤, 鉤なし, 副子宮, 受胎片節 ], 虫卵 [ 卵殻無し, 薄い幼虫被殻 ], 幼虫 [ 六鉤幼虫 ]), 生活環 ( 終宿主 [ イヌ, ネコ ], 間接型, 第一中間宿主 [ ササラダニ ], システィセルコイド [ 擬嚢尾虫 ], 第二中間宿主 [ ヘビ, 両生類, 爬虫類, 鳥類, 哺乳類 ], テトラチリジウム [ 腹腔, 肝臓, 肺, 無性増殖 ], 感染経路 [ 経口 ], 寄生部位 [ 小腸 ]), 疫学 ( 分布域 [ 世界的 ]), 診断 ( 運動性のある受胎片節, 虫卵検査 ), 治療 ( プラジカンテル, ニクロサミド ), 瓜実条虫との鑑別, 予防 対策 ( 第 2 中間宿主の捕食防止 ), 人獣共通感染症 2)Mesocestoides paucitesticulus (14) テニア属条虫 テニア属条虫の重要種について, その生物学 ( 分類, 形態, 生活環 ), 疫学, 病因 病理学および疾病制御に関連する知識, 技術および考え方を習得する 1. 有鉤条虫 (Taenia solium) について説明できる 2. 無鉤条虫 (Taeniarhynchus saginatus) について説明できる 22

23 3. 胞状条虫 (Taenia hydatigena) について説明できる 4. 猫条虫 (Taenia taeniaeformis) について説明できる 5. 多頭条虫 (Taenia multiceps) について説明できる 6. 本項目に含まれるその他の種について説明できる 1) 分類 ( 円葉目, テニア科 ), 形態 ( 成虫 [ 頭節,4 個の吸盤, 大小 2 列の鉤,1 対の生殖器, 受胎片節, 子宮分岐 ], 虫卵 [ 卵殻壊れやすい, 厚い幼虫被殻, ブロック状, 他のテニア科条虫と形態による鑑別不能 ], 幼虫 [ 六鉤幼虫 ]), 生活環 ( 終宿主 [ ヒト ], 間接型, 中間宿主 [ ブタ, イノシシ, イヌ, ヒト ], システィセルクス [ 単尾虫, 筋肉内寄生, 有鉤嚢虫 ], 感染経路 [ 経口 ], 寄生部位 [ 小腸 ]), 疫学 ( 分布域 [ 世界的 ]), 診断 ( 虫卵検査, 受胎片節の子宮分岐, 無鉤条虫との鑑別 ), 治療 ( プラジカンテル [ 賛否有り ], ヨメサン ), 予防 対策 ( 中間宿主の生食の防止 ), 人獣共通感染症 ( 人体有鉤嚢虫症 [ 皮下, 筋肉, 大脳 ], ブドウ状嚢虫, 自家感染 ), 食肉検査, と畜場法 ( 屠殺禁止, 解体禁止, 全部廃棄 ) 2) 分類 ( 円葉目, テニア科 ), 形態 ( 成虫 [ 頭節,4 個の吸盤, 鉤なし,1 対の生殖器, 受胎片節, 子宮分岐 ], 虫卵 [ 卵殻壊れやすい, 厚い幼虫被殻, ブロック状, 他のテニア科条虫と形態による鑑別不能 ], 幼虫 [ 六鉤幼虫 ]), 生活環 ( 終宿主 [ ヒト ], 間接型, 中間宿主 [ ウシ ], システィセルクス [ 単尾虫, 筋肉内寄生, 有鉤嚢虫 ], 感染経路 [ 経口 ], 寄生部位 [ 小腸 ]), 疫学 ( 分布域 [ 世界的 ]), 診断 ( 虫卵検査, 受胎片節の子宮分岐, 有鉤条虫との鑑別 ), 治療 ( プラジカンテル, ヨメサン ), 予防 対策 ( 中間宿主の生食の防止 ), 食肉検査, と畜場法 ( 部分廃棄 ) 3) 分類 ( 円葉目, テニア科 ), 形態 ( 成虫 [ 頭節,4 個の吸盤, 大小 2 列の鉤,1 対の生殖器, 受胎片節 ], 虫卵 [ 卵殻壊れやすい, 厚い幼虫被殻, ブロック状, 他のテニア科条虫と形態による鑑別不能 ], 幼虫 [ 六鉤幼虫 ]), 生活環 ( 終宿主 [ イヌ ], 間接型, 中間宿主 [ ヒツジ, ブタ ], システィセルクス [ 単尾虫, 腹腔漿膜面, 細頸嚢虫 ], 感染経路 [ 経口 ], 寄生部位 [ 小腸 ]), 疫学 ( 分布域 [ 世界的 ]), 診断 ( 離脱片節の確認, 虫卵検査 ), 治療 ( プラジカンテル, ニクロサミド ), 予防 対策 ( 中間宿主の生食の防止 ), 食肉検査 ( 一部廃棄 ) 4) 分類 ( 円葉目, テニア科 ), 形態 ( 成虫 [ 頭節,4 個の吸盤, 大小 2 列の鉤,1 対の生殖器, 受胎片節 ], 虫卵 [ 卵殻壊れやすい, 厚い幼虫被殻, ブロック状, 他のテニア科条虫と形態による鑑別不能 ], 幼虫 [ 六鉤幼虫 ]), 生活環 ( 終宿主 [ ネコ ], 間接型, 中間宿主 [ ドブネズミ, ハツカネズミ ], システィセルクス [ 単尾虫, 肝臓, 帯状嚢尾虫 ], 感染経路 [ 経口 ], 寄生部位 [ 小腸 ]), 疫学 ( 分布域 [ 世界的 ]), 診断 ( 離脱片節の確認, 虫卵検査 ), 治療 ( プラジカンテル, ニクロサミド ), 予防 対策 ( 中間宿主の捕食の防止 ) 5) 分類 ( 円葉目, テニア科 ), 形態 ( 成虫 [ 頭節,4 個の吸盤, 大小 2 列の鉤,1 対の生殖器, 受胎片節 ], 虫卵 [ 卵殻壊れやすい, 厚い幼虫被殻, ブロック状, 他のテニア科条虫と形態による鑑別不能 ], 幼虫 [ 六鉤幼虫 ]), 生活環 ( 終宿主 [ イヌ ], 間接型, 中間宿主 [ ヒツジ ], システィセルクス [ 共尾虫, 脳, 脳共尾虫, 無性増殖 ], 感染経路 [ 経口 ], 寄生部位 [ 小腸 ]), 疫学 ( 分布域 [ 世界的 ]), 診断 ( 離脱片節の確認, 虫卵検査 ), 治療 ( プラジカンテル, ニクロサミド ), 予防 対策 ( 中間宿主の生食の防止 ) 6) 豆状条虫 (Taenia pisiformis), 羊条虫 (Taenia ovis), 連節条虫 (Taenia serialis), アジア条虫 (Taenia asiatica) (15) エキノコックス属条虫 23

24 エキノコックス属条虫の重要種について, その生物学 ( 分類, 形態, 生活環 ), 疫学, 病因 病理学および疾病制御に関連する知識, 技術および考え方を習得する 1. 多包条虫 (Echinococcus multilocularis) について説明できる 2. 単包条虫 (Echinococcus granulosus) について説明できる 3. 本項目に含まれるその他の種について説明できる 1) 分類 ( 円葉目, テニア科 ), 形態 ( 成虫 [ 小型 : 数 mm,5 片節, 頭節,4 個の吸盤, 大小 2 列の鉤,1 対の生殖器 ], 虫卵 [ 卵殻壊れやすい, 厚い幼虫被殻, ブロック状, 他のテニア科条虫と形態による鑑別不能 ], 幼虫 [ 六鉤幼虫 ], 包虫 [ 多包虫, 多房性, クチクラ層, 胚芽層, 繁殖胞, 原頭節,PAS 染色 ], 生活環 ( 終宿主 [ キツネ, イヌ ], 間接型, 中間宿主 [ 野ネズミ, エゾヤチネズミ, ブタ, ウマ, ヒト, 非固有宿主 ], 包虫 [ 多包虫, 肝臓, 無性増殖 ], 感染経路 [ 経口 ], 寄生部位 [ 小腸 ]), 疫学 ( 分布域 [ 北方圏, 北海道 ]), 診断 ( 虫卵検査,ELISA), 治療 ( プラジカンテル ), 予防 対策 ( 中間宿主の捕食の防止 ), 人獣共通感染症 ( 免疫診断, 画像診断, 外科手術,2 次包虫症, 転移 [ 肺, 脳, 骨髄 ], アルベンダゾール ) 2) 分類 ( 円葉目, テニア科 ), 形態 ( 成虫 [ 小型 : 数 mm,4 片節, 頭節,4 個の吸盤, 大小 2 列の鉤,1 対の生殖器 ], 虫卵 [ 卵殻壊れやすい, 厚い幼虫被殻, ブロック状, 他のテニア科条虫と形態による鑑別不能 ], 幼虫 [ 六鉤幼虫 ], 包虫 [ 単包虫, 単房性, クチクラ層, 胚芽層, 繁殖胞, 原頭節,PAS 染色 ], 生活環 ( 終宿主 [ イヌ, オオカミ ], 間接型, 中間宿主 [ ウシ, ヒツジ, ブタ, ウマ, ヒト, 非固有宿主 ], 包虫 [ 単包虫, 肺, 肝臓, 無性増殖 ], 感染経路 [ 経口 ], 寄生部位 [ 小腸 ]), 疫学 ( 分布域 [ 全世界的, 輸入感染症 ]), 診断 ( 虫卵検査,ELISA), 治療 ( プラジカンテル ), 予防 対策 ( 中間宿主の生食の防止 ), 人獣共通感染症 ( 免疫診断, 画像診断, 外科手術,2 次包虫症, 転移 [ 肺, 脳, 骨髄 ], アルベンダゾール ) 3 ) Echinococcus vogeli, Echinococcus oligarthrus, Echinococcus shiquicus, Echinococcus felidis, Echinococcus ortheppi, Echinococcus equinus, Echinococcus canadensis (16) 膜鱗条虫科 膜鱗条虫類の重要種について, その生物学 ( 分類, 形態, 生活環 ), 疫学, 病因 病理学および疾病制御に関連する知識, 技術および考え方を習得する 1. 小形条虫 (Vampirolepis nana) について説明できる 2. 本項目に含まれるその他の種について説明できる 1) 分類 ( 円葉目, 膜鱗条虫科 ), 形態 ( 成虫 [ 頭節, 額嘴, 吸盤, 鉤,1 対の生殖器 ], 虫卵 [ 卵殻が発達 ], 幼虫 [ 六鉤幼虫 ]), 生活環 ( 終宿主 [ ネズミ類, 実験動物, 類人猿, ヒト ], 24

25 間接型, 中間宿主 [ 昆虫類 ], システィセルコイド [ 擬嚢尾虫 ], 感染経路 [ 経口 ], 寄生部位 [ 小腸 ], 自家感染 [ 腸絨毛, 感染免疫, 密度効果 ]), 疫学 ( 分布域 [ 世界的 ]), 診断 ( 運動性のある受胎片節, 虫卵検査 ), 治療 ( プラジカンテル, ニクロサミド ), 予防 対策 ( 中間宿主, 野ネズミ類との接触遮断 ), 人獣共通感染症 2) 縮小条虫 (Hymenolepis diminuta),hymenolepis microstoma (17) 家禽の条虫類 ( ダベン条虫科, 膜鱗条虫科, 二孔条虫科 ) 鳥の条虫類の重要種について, その生物学 ( 分類, 形態, 生活環 ), 疫学, 病因 病理学および疾病制御に関連する知識, 技術および考え方を習得する 1. ダベン条虫科の条虫について説明できる 2. 膜鱗条虫科の条虫について説明できる 3. 二孔条虫科の条虫について説明できる 2. 本項目に含まれる種について説明できる 1) 分類 ( 円葉目, ダベン条虫科, 方形条虫 [Raillietina tetragona], 棘溝条虫 [Raillietina ehinobothrida], 有輪条虫 [Raillietina cesticillus], 橿原条虫 [Raillietica kashiwarensis]), 形態 ( 成虫 [ 頭節, 額嘴, ハンマー型の鉤, 吸盤周囲の小鉤,1 対の生殖器 ], 虫卵 [ 卵囊 ], 幼虫 [ 六鉤幼虫 ]), 生活環 ( 終宿主 [ 鶏, ホロホロチョウ, ウズラ ], 間接型, 中間宿主 [ アリ, 甲虫, その他の昆虫類 ], システィセルコイド [ 擬嚢尾虫 ], 感染経路 [ 経口 ], 寄生部位 [ 小腸下部 ], 疫学 ( 分布域 [ 橿原条虫を除き世界的 ]) 2) 分類 ( 円葉目, 膜鱗条虫科, 楔形条虫 [Amoebotaenia sphenoides]), 形態 ( 成虫 [ 頭節, 額嘴, 吸盤周囲の小鉤,1 対の生殖器,3 個の精巣 ], 虫卵 [ 卵囊 ], 幼虫 [ 六鉤幼虫 ]), 生活環 ( 終宿主 [ 鶏, 七面鳥, ウズラ ], 間接型, 中間宿主 [ 糞食性甲虫 ], システィセルコイド [ 擬嚢尾虫 ], 感染経路 [ 経口 ], 寄生部位 [ 小腸下部 ], 疫学 ( 分布域 [ 世界的 ]) 3) 分類 ( 円葉目, 二孔条虫科, 鶏膜様条虫 [Hymenolepis carioca]), 形態 ( 成虫 [ 頭節, 額嘴, 鉤,1 対の生殖器, 楔形の外観 ], 虫卵 [ 卵囊 ], 幼虫 [ 六鉤幼虫 ]), 生活環 ( 終宿主 [ 鶏, 七面鳥, ウズラ ], 間接型, 中間宿主 [ ミミズ ], システィセルコイド [ 擬嚢尾虫 ], 感染経路 [ 経口 ], 寄生部位 [ 十二指腸, 小腸上部 ], 疫学 ( 分布域 [ 世界的 ]) 4) 鶏無鉤条虫 (Hymenolepis cantaniana), 鶏有鉤条虫 (Hymenolepis exigua) 25

26 (19) 線虫総論 獣医臨床および公衆衛生上重要な線虫の分類, 形態, 発育 生殖, 感染症および駆虫薬についての基本的知識, 技術および考え方を習得する 1) 線虫類の分類を説明できる 2) 線虫類の形態学的特徴を説明できる 3) 線虫類の発育 ( 形態変化 ) および生殖の特徴を説明できる 4) 線虫感染に対する宿主免疫応答の特徴を説明できる 5) 抗線虫薬について説明できる 1) 有ファスミッド亜綱, 無ファスミッド亜綱, 回虫目, 蟯虫目, 円虫目, 糞 ( 桿 ) 線虫目, 旋尾線虫目, エノプリダ目 2) 角皮, 角皮下層, 側線, 排泄管, 排泄孔, 擬体腔, クチクラ, 感覚乳頭, 神経輪, アンフィッド, ファスミッド, 口唇, 口腔, 食道, 腸, 肛門, 総排泄腔, 交接刺, 交接嚢, 交接翼, 精巣, 卵巣, 子宮, 膣, 陰門, 雌雄異体, 虫卵,3 期幼虫 3) 虫卵 ( 受精卵 ), 幼虫形成 ( 包蔵 ) 卵,1 期幼虫 ~5 期幼虫, 脱皮, 自由生活期, ミクロフィラリア, 卵胎生, 感染 ( 期 ) 幼虫,( 第一 第二 ) 中間宿主, 待機宿主, 自家感染, 異所寄生 迷入, 幼虫移行症 4) ワクチン, 自家治癒 ( 自然治癒 ), 好酸球増加,IgE 上昇, アレルギー反応 5) ベンツイミダゾール系, マクロライド系, アンチモン化合物, イミダゾチアゾール系, ピペラジン系, ピリミジン系, カルバマジン系, ヒ素化合物, 有機リン系 (20) 円虫類 Ⅰ( 馬の円虫類 : 円虫 小円虫 ) 馬の円虫類の重要種について, その生物学 ( 分類, 形態, 生活環 ), 疫学, 病因 病理学および疾病制御に関連する知識, 技術および考え方を習得する 1) 本項目に含まれる寄生虫に共通の生物学的特徴について説明できる 2) 普通円虫 (Strongylus vulgaris) について説明できる 3) 無歯円虫 (Strongylus edentatus) について説明できる 4) 馬円虫 (Strongylus equinus) について説明できる 5) 本項目に含まれるその他の種について説明できる 1) 分類 ( 円虫目, 円虫科 ), 形態 ( 口腔 [ 歯環, 口冠, 口腔底突起 [ 背側歯, 腹側歯 ]], 交接嚢, 交接刺 ), 生活環 ( 直接型生活環, 自由生活期 [R 型,L 型, 高温多湿 ], 虫卵, 経口感染 [3 期幼虫 ], 体内移行, 大腸粘膜, 馬 [ 盲腸 結腸 ]), 病態 ( 不顕性感染, 下痢 ), 診断 ( 虫卵検査 [ 浮遊法 ], 虫卵培養法 ), 治療 予防 ( アベルメクチン [ イベルメクチン ], ベンツイミダゾール [ チアベンダゾール ], イミダゾチアゾール, ピペラジン ) 2) 分類 ( 大円虫 ), 形態 ( 成虫, 虫卵 ), 生活環 ( 宿主, 感染経路, 体内移行経路 [ 腸壁, 前腸間膜動脈 ), 迷入, 細動脈, 結節, 盲腸 ), 寄生部位 [ 盲腸 ]), 病態 ( 寄生性動脈瘤, 疝痛, 高い病原性 ), 疫学 ( 分布域 : 最も普通 ), 診断, 治療, 予防 対策 26

27 3) 分類 ( 大円虫 ), 形態 ( 成虫 [ 口腔底の歯無し, 虫卵 ), 生活環 ( 宿主, 感染経路, 体内移行経路 [ 腸壁, 門脈系, 肝臓, 腹腔, 大腸壁, 化膿性結節, 結腸 ), 寄生部位 [ 盲結腸口部 )), 病態 ( 腹膜炎, 肝石症 肝砂粒症 ), 疫学 ( 分布域 : ごく普通 ), 診断, 治療, 予防 対策 4) 分類 ( 大円虫 ), 形態 ( 成虫, 虫卵 ), 生活環 ( 宿主, 感染経路, 体内移行経路 [ 小腸, 盲腸結腸壁, 小結節, 腹腔, 肝臓, 膵臓, 盲腸 結腸 ], 寄生部位 [ 盲腸 結腸 ]), 病態 ( 肝 膵臓の出血 ), 疫学 ( 分布域 : 少ない ), 診断, 治療, 予防 対策 5) 馬の小円虫類 ( 体内移行なし [ 粘膜内への移行のみ : 病原性は低い ]) (21) 円虫類 Ⅱ( 反芻動物の毛様線虫類 ) 毛様線虫類の重要種について, その生物学 ( 分類, 形態, 生活環 ), 疫学, 病因 病理学および疾病制御に関連する知識, 技術および考え方を習得する 1) 本項目に含まれる寄生虫に共通の生物学的特徴について説明できる 2) 捻転胃虫 (Haemonchus contortus) について説明できる 3) オステルターグ胃虫 (Ostertagia ostertagi) について説明できる 4) 牛捻転胃虫 (Mecistocirrus digitatus) について説明できる 5) ネマトジルス (Nematodirus spp.) について説明できる 6) 本項目に含まれるその他の種について説明できる 1) 分類 ( 円虫目, 毛様線虫科 ), 形態 ( 発達しない口腔, 唇状片, クチクラの隆起線, 交接嚢, 交接刺, 副交接刺 ), 生活環 ( 直接型生活環, 孵化 [1 期幼虫 ], 自由生活期 [R 型, L 型 ], 感染 [3 期幼虫 ]), 病態 ( 毛様線虫症, 混合感染 [ 寄生虫性胃腸炎, アレルギー, 低栄養状態 ]), 診断 ( 虫卵検査 [ 浮遊法 ], 虫卵培養法 ), 治療 予防 ( マクロライド系 [ イベルメクチン ], イミダゾチアゾール系 [ レバミゾール ], ベンズイミダゾール系 [ チアベンダゾール ]) 2) 分類, 形態 ( 成虫 [ 鉤状の歯,Barber s pole worm], 虫卵 ), 生活環 ( 宿主 [ めん羊, 山羊, 牛 ], 経口感染, 寄生部位 [ 第四胃 ], 胃腺, 発育停止 [hypobiosis]), 病態 ( 寄生性胃腸炎, 胃潰瘍, 吸血, 点状出血, 小結節, 鉄欠乏生貧血, 低蛋白血症, 好酸球増多, 浮腫, 春期顕性化現象 [spring rise], 自家治癒 [self cure]), 疫学 ( 分布域 : 世界的 ), 診断, 治療, 予防 対策 3) 分類, 形態 ( 成虫, 虫卵 ), 生活環 ( 宿主 [ 牛, めん羊, ニホンジカ, トナカイ ], 経口感染, 寄生部位 [ 第四胃 ], 胃腺, 発育停止 [hypobiosis]), 病態 ( 寄生性胃腸炎, タイプ Ⅰ オステルターグ症 [3 期幼虫 ], タイプ Ⅱ オステルターグ症 [ 発育停止幼虫 ], 春期顕性化現象 [spring rise], 胃腺上皮細胞, 浮腫, 高い病原性 ), 疫学 ( 分布域 : 世界的 ), 診断, 治療, 予防 対策 4) 分類, 形態 ( 成虫 [1 本の歯, 副交接刺を欠く, 長い膣部,Barber s pole worm], 虫卵 [ 大型 )), 生活環 ( 宿主 [ 牛, 水牛, 山羊, ニホンジカ, ヒト ), 経口感染, 寄生部位 [ 第四胃 ], 胃腺 ), 病態 ( 寄生性胃腸炎, 胃潰瘍, 吸血, 点状出血, 鉄欠乏性貧血, 低蛋白血症, 好酸球増多 ), 疫学 ( 分布域 : アジア, アフリカ ), 診断, 治療, 予防 対策 5) 分類, 形態 ( 成虫 [ 副交接刺を欠く, とがり棘 ], 虫卵 [ 大型 ),3 期幼虫の孵化 ), 生活環 ( 宿主 [ めん羊, 牛 ), 感染経路, 寄生部位 [ 小腸 ], 粘膜下組織 ), 病態 ( 寄生性胃腸 27

28 炎 ), 疫学 ( 分布域 : 世界的 ), 診断, 治療, 予防 対策 6) クーペリア (Cooperia spp., 寄生部位 [ 小腸 ]), トリコストロンギルス (Trichostrongylus spp., 寄生部位 [ 第四胃と小腸 ]) (22) 円虫類 Ⅲ( 腸結節虫類 ) 腸結節虫の重要種について, その生物学 ( 分類, 形態, 生活環 ), 疫学, 病因 病理学および疾病制御に関連する知識, 技術および考え方を習得する 1) 本項目に含まれる寄生虫に共通の生物学的特徴について説明できる 2) 牛腸結節虫 (Oeophagostomum radiatum) について説明できる 3) コロンビア腸結節虫 (Oesophagostomum columbianum) について説明できる 4) 本項目に含まれるその他の種および関連する種について説明できる 1) 分類 ( 円虫目 ), 形態 ( 頭胞, 交接嚢 ), 生活環 ( 直接型生活環, 自由生活期, 経口感染 [3 期幼虫 ], 腸結節 [4 期幼虫 ], 体内移行なし, 寄生部位 ), 病態 ( 幼獣, 寄生性腸炎, 腸結節虫症 [ めん羊, 特異姿勢 ]), 診断 ( 虫卵検査 [ 浮遊法 ], 虫卵培養法 ), 治療 ( イベルメクチン, チアベンダゾールなど ), 予防 対策 ( 衛生管理, 駆虫 ) 2) 分類, 形態 ( 成虫 [ 頭胞, 頸翼, 乳頭 ], 虫卵 ), 生活環 ( 宿主 [ 牛, 水牛 ], 感染経路, 寄生部位 [ 盲 結腸 ]), 病態 ( 幼虫の腸壁侵入, 腸結節, 寄生虫性胃腸炎, 貧血, 低蛋白血症 ), 疫学 ( 分布域 : 世界的 ), 診断, 治療, 予防 対策 3) 分類, 形態 ( 成虫 [ 頸翼, 乳頭 ], 虫卵 ), 生活環 ( 宿主 [ めん羊, 山羊 ], 感染経路, 寄生部位 [ 盲 結腸 ]), 病態 ( めん羊, 幼虫の腸壁侵入, 腸結節, 下痢 ), 疫学 ( 分布域 : 世界的 ), 診断, 治療, 予防 対策 4) 豚腸結節虫 (Oesophagostomum dentatum, 腸結節 ), 山羊腸結節虫 (Oesophagostoma venulosum, 腸結節なし ), 大口腸線虫 (Chabertia ovina, 病態 [ めん羊, 山羊, 牛, 腸結節なし, 成虫の腸粘膜咬着, 点状出血 ]) (23) 円虫類 Ⅳ( 鉤虫類 ) 鉤虫類の重要種について, その生物学 ( 分類, 形態, 生活環 ), 疫学, 病因 病理学および疾病制御に関連する知識, 技術および考え方を習得する 1) 本項目に含まれる寄生虫に共通の生物学的特徴について説明できる 2) 犬鉤虫 (Ancylostoma caninum) について説明できる 3) 牛鉤虫 (Bunostomum phlebotomum) について説明できる 4) 本項目に含まれるその他の種について説明できる 1) 分類 ( 円虫目, 鉤虫科 ), 形態 ( 口腔 [ 歯 ( 鉤 ), 切板, 切器 ), 切板, 交接嚢 ), 生活環 ( 直接型生活環, 自由生活期 ( 高温多湿 ),3 期幼虫 ( 被鞘幼虫 ), 経皮感染, 経口感染, 28

29 体内移行 ), 病態 ( 吸血性, 鉤虫症 ), 診断 ( 幼獣の貧血, 下痢, 浮腫, 虫卵検査 [ 浮遊法 ], 虫卵培養法 [ 濾紙培養法, 瓦培養法 ]), 治療 ( アベルメクチン, ベンツイミダゾール, イミダゾール, 対症療法 [ 貧血 ]), 予防 対策 ( 冬期の駆虫, 糞便処理 ) 2) 分類 (Ancylostoma 属 ), 形態 ( 成虫 [3 対の歯 ( 鉤 )], 虫卵 ), 生活環 ( 宿主 [ イヌ科 ], 感染経路 [ 経口感染 ( リーベルキューン腺窩 ), 経皮感染, 経乳感染 ( 口腔粘膜 気管型移行 ), 胎盤感染 ], 体内移行経路 [ 気管型移行, 全身型移行 ], 発育休止, 待機宿主 [ ゴキブリ ], 寄生部位 [ 小腸 ( 空腸 )]), 病態 ( 甚急型 [ 子犬 : 虫卵まれ ], 急性型 [ 幼犬 ], 慢性型, 寄生性 [ 好酸球性 ] 腸炎, 点状出血, 小球性低色素貧血 [ 鉄欠乏性貧血 ], 寄生性肺炎, 皮膚幼虫移行症 [ 人の皮膚爬行症 ], 自家治癒 [self cure], 背弯姿勢 ), 疫学 ( 分布域 : 北半球, 人獣共通感染症 ), 診断, 治療, 予防 対策 ( 経皮弱毒生ワクチン ) 3) 分類 (Bunostomum 属 ), 形態 ( 成虫, 虫卵 ), 生活環 ( 宿主 [ 牛 ), 感染経路 [ 経皮感染, 経口感染 ], 寄生部位 [ 小腸 ( 十二指腸 )]), 病態 ( 幼牛, 寄生性腸炎, 貧血, 浮腫, 人の皮膚爬行症 ), 疫学 ( 分布域 : 世界的 ), 診断, 治療, 予防 対策 ( コンクリート化 ) 4) 猫鉤虫 (Ancylostoma tubaeforme), ブラジル鉤虫 (Ancylostoma braziliense: 人の皮膚爬行症 ), セイロン鉤虫 ( Ancylostoma ceylanicum), ズビニ鉤虫 ( Ancylostoma duodenale), アメリカ鉤虫 (Necator americanus) (24) 円虫類 Ⅴ( 肺虫類 ) 肺虫類の重要種について, その生物学 ( 分類, 形態, 生活環 ), 疫学, 病因 病理学および疾病制御に関連する知識, 技術および考え方を習得する 1) 本項目に含まれる寄生虫に共通の生物学的特徴について説明できる 2) 牛肺虫 (Dictyocalus viviparus) について説明できる 3) 豚肺虫 (Metastrongylus elongatus) について説明できる 4) 本項目に含まれるその他の種について説明できる 1) 分類 ( 円虫目 ), 形態 ( 交接嚢 ), 生活環 ( 含仔虫卵 ( 胎生 ),1 期幼虫,3 期幼虫, 自由生活期, 寄生部位 [ 気管 気管支 ( 細気管支 )]), 病態 ( 寄生性肺炎 ), 診断, 治療 ( ベンツイミダゾール系 [ フルベンダゾール ], イミダゾチアゾール系 [ レバミゾール ], アベルメクチン系, マクロライド系 [ イベルメクチン ]), 予防 対策 2) 分類 ( 肺虫科, 胎生肺虫 ), 形態 ( 成虫 [ 交接嚢, 交接刺 ),1 期幼虫 [ 黒色の栄養顆粒 ], 虫卵 ), 生活環 ( 宿主 [ 牛, 水牛, シカ, ラクダ ), 自由生活期 [ 弱乾燥, 強低温 ], 感染経路 [3 期幼虫の経口摂取 ], 体内移行 [ 小腸, 腸間膜リンパ節, 胸管, 右心室, 気管 ], 発育停止, 寄生部位 ), 病態 ( 初放牧の若牛, 咳 :husk, 前駆期, 成虫寄生期, 回復期, 自家治癒 ), 疫学 ( 分布域 : 世界的 ), 診断 ( 咳, 幼虫検出 [ 糞便内子虫遊出法 : 遠心管内浮遊法, ベールマン法, ポリ袋法 )), 治療, 予防 対策 ( 牛の導入対策, 駆虫, 経口弱毒生ワクチン ) 3) 分類 ( 擬円虫科 ), 形態 ( 成虫 [ 交接嚢, 長い交接刺 ), 虫卵 ], 生活環 ( 宿主 [ 豚, イノシシ ], 幼虫形成卵, 中間宿主 [ シマミミズ,3 期幼虫 ], 感染経路 ( ミミズ体内の 3 期幼虫, 排泄感染幼虫の経口接種 ), 体内移行, 寄生部位 ), 病態 ( 子豚, 点状出血, カタル性気管支炎, 発咳, 限局性肺気腫 ), 疫学 ( 分布域 ), 診断 ( 咳, 虫卵検査 [ 浮遊法 ], ミミズ体内の幼虫検出 ), 治療, 予防 対策 29

30 4) 糸状肺虫 (Dictyocalus filaria: めん羊, 山羊 ), 犬肺虫 (Filaroides hirthi: 自家感染 ), 猫肺虫 (Aelurostrongylus abstrusus: カタツムリ, ナメクジ ) (25) 円虫類 Ⅵ( 住血線虫類 ) 住血線虫類の重要種について, その生物学 ( 分類, 形態, 生活環 ), 疫学, 病因 病理学および疾病制御に関連する知識, 技術および考え方を習得する 1) 本項目に含まれる寄生虫に共通の生物学的特徴について説明できる 2) 広東住血線虫 (Angiostrongylus cantonensis) について説明できる 3) 本項目に含まれるその他の種について説明できる 1) 分類 ( 円虫目, 住血吸虫科 ), 生活環 ( 中間宿主, 動脈寄生 ) 2) 分類, 形態 ( 成虫 [ 雌 : らせん状模様, 雄 : 交接嚢, 交接刺 ), 虫卵 ], 糞便 (1 期幼虫 ), 生活環 ( 経口, 経皮感染, 宿主 [ ネズミ ( ドブネズミ, クマネズミ )], 中間宿主 [ 経口, 経皮侵入, アフリカマイマイ, ナメクジ, リンゴガイ :3 期幼虫 ], 待機宿主 [ テナガエビ, カニ, カエル ], 感染経路 [ 中間宿主, 待機宿主の捕食, 付着野菜の生食 ], 体内移行 [ 小腸, 心臓, 肺, 心臓, 全身 : くも膜下静脈叢, 心臓, 肺動脈 ], 寄生部位 [ 肺動脈 ]), 病態 ( 人 [ 非固有宿主 ]: くも膜下腔の幼若虫, 肺動脈の移行なし, 好酸球性髄膜脳炎, 頭痛, 神経症状 ), 疫学 ( 分布域 [ 世界的, 太平洋諸島, 東南アジア, 沖縄, 人獣共通感染症 ], 診断 ( 人 : 頭痛, 好酸球増加, 免疫診断法 ), 治療 ( 人 : 対処療法 [ 頭蓋内圧の低下, ステロイド ]), 予防 対策 4) コスタリカ住血線虫 (Angiostrongylus coataricensis) (26) 円虫類 Ⅶ( 開嘴虫類 ) 開嘴虫類の重要種について, その生物学 ( 分類, 形態, 生活環 ), 疫学, 病因 病理学および疾病制御に関連する知識, 技術および考え方を習得する 1) 本項目に含まれる寄生虫に共通の生物学的特徴について説明できる 2) 気管開嘴虫 (Syngamus trachea) について説明できる 3) 本項目に含まれるその他の種について説明できる 1) 分類 ( 円虫目, 開嘴虫科 ), 形態 ( 雌雄差 [ 雄が小型 ), 口腔 ], 生活環 ( 雌雄が交尾した状態で寄生 :Y 字型 ), 病態 ( 開嘴虫症 ) 2) 分類, 形態 ( 成虫, 虫卵 [ 大型, 小蓋 ]), 生活環 ( 宿主 [ 鶏, 七面鳥, キジ, ホロホロ鳥 ], 糞便 ( 虫卵 ), 待機宿主 [ シマミミズ : シスト ], 感染経路 [3 期幼虫の経口摂取 : 直接感染, 間接感染 ], 体内移行 ( 小腸, 血流, 肝臓, 肺 ), 寄生部位 [ 気管, 気管支 ], 病態 ( キジ, ヤマドリ, 七面鳥の雛鳥 : 呼吸困難, 気管 気管支狭窄 [ コリーザ様症状 : 開嘴病 (gapes)]), 疫学 ( 分布域 : 世界的 ), 診断 ( 症状, 虫卵検査, 剖検 [ 成虫の検出 ]), 30

31 治療 ( ベンツイミダゾール系 [ チアベンダゾール ], イミダゾチアゾール系 [ レバミゾール ]), 予防 対策 ( ミミズの駆除 ) 3)Syngamus skriabinomorpha (27) 糞線虫類 糞線虫類の重要種について, その生物学 ( 分類, 形態, 生活環 ), 疫学, 病因 病理学および疾病制御に関連する知識, 技術および考え方を習得する 1) 本項目に含まれる寄生虫に共通の生物学的特徴について説明できる 2) 糞線虫 (Strongyloides stercoralis) について説明できる 3) 乳頭糞線虫 (Strongyloides papillosus) について説明できる 4) 本項目に含まれるその他の種について説明できる 1) 分類 ( 桿線虫目, 糞線虫科 ), 形態 ( 虫体 : 小型,threadworm), 生活環 ( 直接型生活環, ラブディティス型 (R 型 ) 幼虫, フィラリア型 (F 型 ) 幼虫 [ 尾端 : 逆 V 字型 ], 直接発育, 間接発育, 世代交代 [ ヘテロゴニー ], 寄生生活性世代 [ 雌 : 単為生殖,F 型雌成虫, 食道球なし ], 自由生活性世代 ( 雄と雌 : 有性生殖,R 型雌成虫,R 型雄成虫, 食道, 有弁食道球 ), 感染幼虫 [R 型 3 期幼虫 ], 経皮感染, 経口感染 [ 口腔粘膜 ], 体内移行経路 [ 血流, 肝, 心臓, 肺, 気管, 咽頭, 食道, 小腸 ], 自家感染, 寄生部位 [ 小腸 ]), 病態 ( 寄生性腸炎 ), 治療 ( アベルメクチン, イベルメクチン, ベンツイミダゾール系 [ チアベンダゾール ), イミダゾチアゾール系 ) 2) 分類, 形態 ( 成虫, 幼虫 ), 生活環 ( 宿主 [ 犬, 猫, キツネ, ヒト, 猿 ), 感染経路 [ 経皮感染, 経口感染 ], 体内移行経路, 寄生部位 [ 十二指腸, 空腸 ], 自家感染, 自家再感染, 糞便 [ 子虫 :1 期幼虫 ]), 病態 ( 皮膚炎, 急性限局性気管支炎, 出血性下痢,Kennel disease, 播種性糞線虫症 [ 敗血症, 肺炎, 化膿性髄膜炎 ), 免疫不全患者 ), 疫学 ( 分布域 [ 熱帯, 亜熱帯, 日本 九州, 沖縄 ), 人獣共通感染症 ), 診断 ( 糞便内子虫の検出, 糞便培養 [ 瓦培養法, 濾紙培養法, 寒天平板培養法 ), 治療, 予防 対策 ( ヒト : 接触の回避, 自家感染の回避 ) 3) 分類, 形態 ( 成虫, 虫卵 ), 生活環 ( 宿主 [ 反芻動物 ], 感染経路 [ 経口感染, 経皮感染, 経乳感染, 胎盤感染 ], 体内移行経路, 寄生部位, 糞便 [ 幼虫形成卵 ]), 病態 ( 突然死 : 子牛のポックリ病 ), 疫学 ( 分布域 [ 日本, 世界的 ], オガクズ敷料 ), 診断 ( 虫卵検査 [ 浮遊法 ], 培養法, 遠心沈殿法 ), 治療, 予防 対策 ( 駆虫, 清掃, 乾燥, 日光消毒 ) 4) 猫糞線虫 (Strongyloides planiceps), 豚糞線虫 (Strongyloides ransomi) (28) 回虫類 回虫類の重要種について, その生物学 ( 分類, 形態, 生活環 ), 疫学, 病因 病理学および疾病制御に関連する知識, 技術および考え方を習得する 1) 本項目に含まれる寄生虫に共通の生物学的特徴について説明できる 31

32 2) 豚回虫 (Ascaris suum) について説明できる 3) 犬回虫 (Toxocara canis) について説明できる 4) 猫回虫 (Toxocara cati) について説明できる 5) 犬小回虫 (Toxascaris leonina) について説明できる 6) アニサキス類について説明できる 7) 本項目に含まれるその他の種について説明できる 1) 分類 ( 回虫目 ), 形態 ( 成虫 [ 乳白色, 雌が大きい,3 個の口唇,2 本の交接刺 ], 虫卵 [ 黄褐色, 卵殻, 蛋白膜 ]), 生活環 ( 直接型生活環, 成熟虫卵 [ 幼虫形成卵 :3 期幼虫 ], 経口感染, 体内移行 [ 気管型 ], 寄生部位 [ 小腸 ]), 病態 ( 回虫症 : 体内移行の幼虫 [ 寄生性肺炎, 肝障害 ], 成虫 [ カタル性腸炎, 腸閉塞, 腸捻転, 胆管閉塞, 回虫毒 ( アレルギー )]), 診断 ( 虫卵検査 [ 直接法, 浮遊法 ]), 治療 ( ピペラジン誘導体, ミクロルボス, パモ酸ピランテル, アベルメクチン系, サイアベンダゾール, パーベンダゾール, レバミゾール, イベルメクチン, 対処療法 [ 抗生物質, 副腎皮質糖質ステロイド, 抗ヒスタミン剤 ], 予防 対策 ( 糞便処理, 熱湯消毒, 乾燥, 駆虫, 待機宿主の駆除 ) 2) 分類 ( 回虫科 ), 形態 ( 成虫, 虫卵 ), 生活環 ( 宿主 [ 幼豚 ), 感染経路 [ 経口感染 ], 体内移行 [ 気管型移行 ), 寄生部位 [ 小腸 ), 幼虫移行症 ), 病態 ( 肝白斑 :milk spot, 寄生性間質性肝炎, 出血性肺炎 ), 疫学 ( 分布域 : 世界的, 人獣共通感染症, 人回虫 ), 診断, 治療, 予防 対策 3) 分類 ( 回虫科 ), 形態 ( 成虫 [ 頸翼 ], 虫卵 ), 生活環 ( 宿主 [ イヌ科 : 幼犬 ], 待機宿主 [ げっ歯類, 鳥類, ヒト ], 感染経路 [ 経口感染 ( 成熟虫卵, 待機宿主 ), 経乳感染, 胎盤感染 ], 体内移行経路 [ 気管型移行 : 幼犬, 全身型移行 : 成犬 ], 発育停止, 寄生部位 [ 小腸 ]), 病態 ( 年齢抵抗性, 好酸球性胃腸炎, 寄生性肺炎 [ 肝炎 ],[ 内蔵 ] 幼虫移行症 [ 肉芽腫性結節 ], 人トキソカラ症 ), 疫学 ( 分布域 : 世界的, 人獣共通感染症, 砂場 ), 診断 ( 人 : 免疫診断 ), 治療, 予防 対策 4) 分類 ( 回虫科 ), 形態 ( 成虫 [ 頸翼 ], 虫卵 ), 生活環 ( 宿主 [ ネコ科 ], 待機宿主 [ ミミズ, ゴキブリ, 甲虫類, げっ歯類, 鳥類, ヒト ], 感染経路 [ 経口感染 ( 成熟虫卵, 待機宿主 ), 経乳感染 ], 体内移行 [ 気管型移行, 全身型移行 ], 待機宿主の捕食 [ 体内移行なし ], 発育停止, 寄生部位 [ 小腸 ]), 病態 ([ 内蔵 ] 幼虫移行症, 人トキソカラ症 ), 疫学 ( 分布域 : 世界的, 人獣共通感染症, 砂場 ), 診断 ( 人 : 免疫診断 ), 治療, 予防 対策 5) 分類 ( 回虫科 ), 形態 ( 成虫 [ 頸翼 ], 虫卵 [ 蛋白膜不明瞭 ]), 生活環 ( 宿主 [ 犬, 猫 ], 待機宿主 [ ネズミ ], 感染経路 [ 経口感染 ( 成熟虫卵, 待機宿主 )], 寄生部位, 体内移行せず ), 病態, 疫学 ( 分布域 ), 診断, 治療, 対策 6 ) 分類 ( アニサキス科 : Anisakis simplex, Pseudoterranova decipiens, Anisakis physeteris), 形態 ( 幼虫 [ 穿歯, 尾突起, レネット細胞 ]), 生活環 ( 終宿主 [ クジラ, イルカ, オットセイ, アザラシ ],( 第 1) 中間宿主 [ オキアミ :3 期幼虫 ], 待機宿主 ( 第 2 中間宿主 )[ サバ, イカ, タラ, イワシ : 被嚢 ]), 海産魚 ( シメサバ ) の生食, 病態 ( ヒト : 胃痛, 腹痛, 好酸球性肉芽腫, 劇症型アニサキス症, 即時型アレルギー反応 ), 疫学 ( 分布域, 人獣共通感染症, 食品由来感染症, 幼虫移行症, 食中毒 ), 診断 ( 問診, 内視鏡検査 ), 治療 ( 幼虫の摘出 ), 予防 対策 ( 生食の回避, 冷凍 ) 7) 回虫 ( 人回虫 )(Ascaris lumbricoides), 牛回虫 (Toxocara vitulorum: 経乳感染, 待機宿主 [ 母牛 ]), 馬回虫 (Parascaris equorum), 鶏回虫 (Ascaridia galli: 体内移行なし ), アライグマ回虫 (Baylisascaris procyonis: 待機宿主 [ ネズミ, ウサギ, 鳥 : 致死 ]) 32

33 (29) 蟯虫類 蟯虫類の重要種について, その生物学 ( 分類, 形態, 生活環 ), 疫学, 病因 病理学および疾病制御に関連する知識, 技術および考え方を習得する 1) 本項目に含まれる寄生虫に共通の生物学的特徴について説明できる 2) 馬蟯虫 (Oxyuris equi) について説明できる 3) ネズミ盲腸蟯虫 (Syphacia obvelata) について説明できる 4) ネズミ大腸蟯虫 (Aspicularis tetraptera) について説明できる 5) 蟯虫 ( 人蟯虫 )(Enterobius vermicularis) について説明できる 6) 本項目に含まれるその他の種について説明できる 1) 分類 ( 蟯虫目 ), 形態 ( 成虫 [ 白色, 小形, 細長い尾端,pinworm,R 型 ( 後部食道球 ), 雌が大きい ], 虫卵 [ 小蓋, 幼虫形成卵, 左右不相称 ]), 生活環 ( 直接型生活環, 経口感染 [ 成熟虫卵 (3 期幼虫 )], 孵化 [ 小腸 ], 体内移行なし, 肛門周囲に産卵, 落下 ), 病態 ( 蟯虫症 ), 診断 [ セロファンテープ肛門周囲検査法 ], 治療 ( ピペラジン系, ベンツイミダゾール系 [ チアベンダゾール ], アベルメクチン系, パモ酸ピランテル, サイアベンダゾール, イベルメクチン ), 予防 対策 ( 摘発, 駆虫, 衛生, 乾燥 ) 2) 分類 ( 蟯虫科 ), 形態 ( 成虫, 虫卵 ), 生活環 ( 宿主 [ 馬 ], 産卵様式 ( 夜間, 灰白色の卵塊 ), 感染経路, 盲 結腸の粘膜腺窩 (4 期幼虫 ), 寄生部位 [ 盲腸 結腸 ]), 病態 ( 不顕性, 肛門周囲の掻痒症, 結腸炎, 流産 [ 膣や子宮への侵入 ]), 疫学 ( 分布域 ), 診断 ( 肛門周囲検査 [ セロハンテープ ] 法 ), 治療, 予防 対策 3) 分類 ( 蟯虫科 ), 形態 ( 成虫 [ マメロン ], 虫卵 ), 生活環 ( 宿主 [ マウス, ラット, ヒト ], 産卵様式 [ 午後 ], 感染経路, 寄生部位 [ 盲腸 ]), 病態, 疫学 ( 分布域 ), 診断 ( 肛門周囲検査 [ セロハンテープ ] 法 ), 治療, 予防 対策 4) 分類 ( 蟯虫科 ), 形態 ( 成虫, 虫卵 [ 紡錘型, 左右対称 )), 生活環 ( 宿主 [ マウス, ラット ), 感染経路, 寄生部位 [ 盲腸 ), 腸管内で産卵 ), 病態, 疫学 ( 分布域 ), 診断 ( 糞便の虫卵検査 [ 浮遊法 )), 治療, 予防 対策 5) 分類 ( 蟯虫科 ), 形態 ( 成虫, 虫卵 ), 生活環 ( 宿主 [ ヒト ], 産卵様式 [ 夜間 ], 感染経路 ( 経口感染, 自家再感染 [ 肛門への逆行 ]), 寄生部位 [ 盲腸 結腸 ]), 病態 ( 肛門周囲の掻痒症 ), 疫学 ( 分布域, 集団感染 ), 診断 ( 夜泣き, 肛門周囲検査 [ セロハンテープ ] 法 ), 治療, 予防 対策 ( 爪切り, 手洗い, 清潔, 乾燥, 集団駆虫 ) 6) ラット蟯虫 (Syphacia muris), ウサギ蟯虫 (Passalurus ambiguus: 腸管内で産卵 ), 胎生蟯虫 (Probstmayria vivipara: 紡錘虫科, 卵胎生, 自家感染 ) (30) 旋尾線虫類 I( 眼虫類 ) 眼虫類の重要種について, その生物学 ( 分類, 形態, 生活環 ), 疫学, 病因 病理学および疾病制御に関連する知識, 技術および考え方を習得する 1) 本項目に含まれる寄生虫に共通の生物学的特徴について説明できる 33

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