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ふじよししばもと
5 years ago
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1 オープンソースソフトウェアソフトウェアライセンス DIVIC 新横浜支店池原美智子

2 オープンソースソフトウェアソフトウェアライセンス目次 1. オープンソースソフトウェアとは? 2. オープンソースソフトウェアライセンスについて 3. 実際にオープンソースソフトウェアを利用するときのライセンスの取り扱い

3 オープンソースオープンソースの定義 OSD (The Open Source Definition) オープンソースの定義オープンソースとは, 単にソースコードが閲覧 / 入手可能であるということを意味するのではない -OSDの10 項目 - 再頒布の自由ソースコード派生ソフトウェア作者のソースコードの完全性個人やグループに対する差別の禁止利用する分野に対する差別の禁止ライセンスの分配特定製品のみ有効なライセンスの禁止他のソフトウェアを制限するライセンスの禁止ライセンスは技術中立的でなければならないソースコードを公開公開しただけではオープンソースオープンソースにならないにならないオープンソースオープンソースとは - 特徴複製複製誰でもでも自由自由にコピーコピーできる配布配布誰でもでも自由自由に他の人に渡せる / 公開できる改変改変誰でもでも自由自由に修正修正できる / 一部を取り出せる / 新機能を追加追加できる

4 オープンソースソフトウェア? オープンソースソフトウェア (Open Source Software) ソースコードを一般に一般に公開公開しし, 誰でも利用できるソフトウェアのことのこと世界中の関係者が直接開発に関わる事でひとつのソフトウェアを育てていこうという考え方をベースに, ソースコードが公開されている好き勝手自由勝手自由に利用利用していいというわけではない

5 OSS の特徴 OSS にもライセンスライセンスがあります市販パッケージメーカーからライセンスを購入する再配布は基本的に不可の場合が多い OSS ライセンス不要でプログラムを実行可能再配布可否は OSS ライセンスに依存

6 ライセンスについて知的財産権ソフトウェアプログラムは知的財産権の著作権法で保護される著作物知的財産基本法第二条この法律で知的財産とは発明考案植物の新品種意匠著作物著作物その他の人間の創造的活動により生み出されるもの ( 発見又は解明がされた自然の法則又は現象であって産業上の利用可能性があるものを含む ) 商標商号その他事業活動に用いられる商品又は役務を表示するもの及び営業秘密その他の事業活動に有用な技術上又は営業上の情報をいう 2 この法律で知的財産権とは特許権実用新案権育成者権意匠権著作権著作権商標権その他の知的財産に関して法令により定められた権利又は法律上保護される利益に係る権利をいう著作権著作権法第二章第一節著作物 ( 著作物の例示 ) 第十条この法律にいう著作物を例示するとおおむね次のとおりである九プログラムの著作物 ( 著作物の利用の許諾 ) 第六十三条著作権者は他人に対しその著作物の利用を許諾することができる 2 前項の許諾を得た者はその許諾に係る利用方法及び条件の範囲内においてその許諾に係る著作物を利用することができるライセンス

7 オープンソースライセンス要件と分類 1. 要件ソフトウェアの利用要件についての大部分大部分は, オープンソースの定義を引き継いでいる --- オープンソースの 3 つの特徴 ---- 複製誰でも自由にコピーできる配布誰でも自由に他の人に渡せる / 公開できる改変誰でも自由に修正できる / 一部を取り出せる / 新機能を追加できる個々のライセンスが求める主な要件 ---OSSライセンスの主な順守事項の必要条件 ---- ソースコードの開示コピーレフトコピーレフトリバースエンジニアリングの許可二次的著作物とみなされる場合, 許可が必要ドキュメントへの著作権表示, ライセンス条文などの掲載バイナリコードでの配布であってもライセンス条文を見ることが出来るように掲載する

8 コピーレフトコピーレフト (CopyLeft) とは? ソースコードを改変したら, 必ずオープンソースにしなければならないという条件のことコピーレフトのライセンス派生ソフトウェアの再配布時に同じライセンスで配布しなければならないソースコードをコピーコピーレフトで公開公開しますしますソースコードを改変改変して公開公開しますします更にソースコードソースコードを改変してして公開公開しますしますソースコードソースコードソースコードライセンス A 公開ライセンス A 再配布ライセンス A 再配布

9 参考 :Open Source Initiative によるオープンソースライセンス License that are popular and widely used or with strong communities Special purpose licenses Other/Miscellaneous licenses Licenses that are redundant with more popular licenses Non-reusable licenses Apache License, 2.0 PHP License New and Simplified BSD licenses Python license (CNRI Python License) GNU General Public License (GPL) Python Software Foundation License GNU Library or "Lesser" General Public License (LGPL) RealNetworks Public Source License V1.0 MIT license Ricoh Source Code Public License Mozilla Public License 1.1 (MPL) Non-reusable licenses Sleepycat License Common Development and Distribution License Sun Public License Eclipse Public License Sybase Open Watcom Public License 1.0 Educational Community License Vovida Software License v. 1.0 IPA Font License W3C License NASA Open Source Agreement 1.3 wxwindows Library License Open Font License 1.1 (OFL 1.1) Zope Public License Adaptive Public License Apache Software License 1.1 Artistic license 2.0 Common Public License 1.0 Open Software License Artistic license 1.0 Superseded licenses Qt Public License (QPL) Eiffel Forum License V1.0 zlib/libpng license Lucent Public License (Plan9) Academic Free License Mozilla Public License 1.0 (MPL) Attribution Assurance Licenses Intel Open Source License Eiffel Forum License V2.0 Jabber Open Source License Licenses that have MITRE Collaborative Virtual Workspace License Fair License been voluntarily retired (CVW License) Historical Permission Notice and Disclaimer Sun Industry Standards Source License (SISSL) Lucent Public License Version 1.02 Affero GNU Public License University of Illinois/NCSA Open Source License Boost Software License (BSL1.0) X.Net License Common Public Attribution License 1.0 (CPAL) Apple Public Source License European Union Public License (link to every language's version on their site) Computer Associates Trusted Open Source License 1.1 GNU General Public License version 3.0 (GPLv3) CUA Office Public License Version 1.0 GNU Library or "Lesser" General Public License Uncategorized version 3.0 (LGPLv3) EU DataGrid Software License Licenses ISC License Entessa Public License Microsoft Public License (Ms-PL) Frameworx License Microsoft Reciprocal License (Ms-RL) IBM Public License MirOS Licence Motosoto License Non-Profit Open Software License 3.0 Multics License NTP License Naumen Public License The PostgreSQL License Nethack General Public License Reciprocal Public License 1.5 (RPL1.5) Nokia Open Source License Simple Public License 2.0 OCLC Research Public License

10 オープンソースライセンス分類 2. コピーレフトにより分類する制約タイプ特徴主なライセンス 1 弱 BSD ライセンス型コピーレフト条項なし修正 BSD ライセンス MIT ライセンス Apache ライセンス 2 MPL 型限定的コピーレフト MPL CPL EPL 3 GPL 型コピーレフト条項あり LGPL AGPL 強 GPL 4 その他 Artistic ライセンス Ruby ライセンス

11 コピーレフト対象範囲派生ソフトウェアとコピーレフト対象範囲ライセンスごとのコピーレフト条項対象範囲タイプ修正ソフトウェアへの改変内容追加静的リンク動的リンク BSD ライセンス型 MPL 型 GPL LGPL : : コピーレフトとみなす, :, : コピーレフトとみなさない

12 Oss ライセンス違反のリスクライセンス違反による訴訟提訴日 2007/ / / /07 米国の Software Freedom Law Center による提訴内容デジタル家電メーカーを提訴無線通信機器メーカー 2 社を提訴電気通信事業者を提訴ネットワーク関連機器メーカーを提訴和解方法 1. 利用したソースコードを Web サイト上に公開する 2. ユーザーに対してライセンスを告知する 3. OSS ライセンス順守に関する責任者を社内に設置する 4. 各社が和解金を支払う

13 OSS を利用してみる OSS を使うケースソースコードを読んで内容を調べる OSS を入手した後, 使用するために社内に配備する OSS を元にして新しいソフトウェアを開発する etc OSS を入手したら先ずは, ライセンスを確認する!

14 OSS ライセンス確認バイナリコードのライセンス例 : FireFox ソースコードのライセンス例 :Linux: カーネルバイナリコードのライセンスは MPL Linux カーネルのライセンスは GPL v2.0

15 事例 1 ソフトウェアを変更せずに使用する使用する場合バイナリコードやソースコードを改変すること無く, 使用 / 複製 / 再配布する場合使用する OSS に制限が加えられることは無いので, エンドユーザーとして使用可能入手ソースコードライセンス A 複製する再配布する複数台の PC,, サーバーマシン等にコピー可能コピー可能台数に制限は無い ( 一部例外を除く ) 入手したままの状態ならば入手時のライセンス入手時のライセンスが適用されるバイナリコードの配布条件はライセンスに依存する入手入手ソースコードライセンス A ソースコードライセンス A ソースコードライセンス A

16 事例 2 OSS でソフトウェアを開発する開発する場合ソフトウェアを改変して社内 / 個人で使用するモジュールを追加して配布するライブラリとリンクする使用する基本的には OSS に制限が加えられることは無いので, エンドユーザーとして使用可能 AGPL では改変したソースコードを Web サービスに使う場合, ソースコードを公開する義務がある改変して配布する元のソースコードのライセンスに従う入手ソースコードライセンス A ソースコードライセンス? ライブラリとリンクするライブラリがオープンソースの場合, 呼び出し元のソフトウェアもコピーレフト条項の適応対象となる場合があるライブラリのライセンスが適用されるライセンスが適用される入手ソースコードライセンスライセンス G A ソースコードライセンス G

17 事例 3 複数のソースコードを組み合わせる組み合わせる場合オープンソースのソースコードを改変して組み合わせ新しいソフトウェアを作り出す新しいソフトウェア開発にオープンソースのソースコードを組み合わせて利用するオープンソースライセンスの互換性がないソースを組み合わせる再配布するライセンスの条項同士が矛盾するライセンスは, 組み合わせられない組み合わせたソフトウェアの配布条件は制限が最も強いライセンスに依存する

18 最後にオープンソースと上手く付き合うためにライセンスは遵守しなければならない開発に OSS を利用する場合は, ライセンス条項をよく読む OSS にはライセンスがあり, その利用リスクを正しく理解する意図せぬライセンスの流用に注意 OSS ライセンスの種類と組み合わせに注意する

19 End

本日の内容 OSI 定義の分類ー現場で話題となるライセンス (1) まずは OSI 定義によるライセンスの分類 (2) 現場で話題となるライセンス (3) 話題となる課題の整理これからの活動での重要ポイントの明確化 2/34

( 一社 ) オープンソースライセンス研究所杉本等大堀山本法律事務所大堀健太郎名古屋大学大学院法学研究科藤本亮 OSI の定義に基づく OSS ライセンスの特徴分類と現場での課題との関連に関する検討 2014 年 12 月 07 日第 14 回研究大会 1/34 本日の内容 OSI 定義の分類ー現場で話題となるライセンス (1) まずは OSI 定義によるライセンスの分類 (2) 現場で話題となるライセンス