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1 製品ガイド McAfee SpamKiller for Microsoft Exchange Small Business powered by McAfee SpamAssassin バージョン 2.0

2 著作権 2003 Networks Associates Technology, Inc. All Rights Reserved. このマニュアルのいかなる部分も Network Associates Technology, Inc. またはその代理店または関連会社の書面による許可なしに 形態 方法を問わず 複写 送信 転載 検索システムへの保存 および他言語に翻訳することを禁じます 許諾を得る際には 下記の Network Associates 法務部門まで書面にてご連絡ください 5000 Headquarters Drive, Plano, Texas もしくは 商標 ActiveSecurity アクティブセキュリティ Distributed Sniffer System 分散型スニファーシステム Dr Solomon's Enterprise Secure Cast エンタープライズセキュアキャスト E-Policy Orchestrator イーポリシー オーケストレイター E-ppliance イープライアンス GroupShield グループシールド McAfee マカフィー NetShield ネットシールド Network Associates Sniffer Sniffer Technologies スニファーテクノロジーズ Total Network Visibility トータルネットワークビジビリティ ViruScan WebShield ウェブシールドは米国法人 Network Associates, Inc. またはその関係会社の登録商標です Sniffer(R) ブランドの製品は Network Associates, Inc. が製造しています 本書中のその他の登録商標及び商標はそれぞれその所有者に帰属します 本製品には OpenSSL Toolkit で使用するために OpenSSL Project によって開発されたソフトウェアが含まれている場合があります ( 本製品には Eric Young によって作成された暗号化ソフトウェアが含まれている場合があります 本製品には GNU General Public License (GPL) あるいは プログラムもしくはその一部の複製 変更 再頒布およびソースコードへのアクセスを許諾するフリーソフトウェアライセンスで使用 ( または再ライセンス ) が許可されるソフトウェアプログラムが含まれている場合があります GPL では ソフトウェアを実行可能なバイナリ形式で配布する場合に そのソースコードも一緒に提供することが定められています 本製品に GPL で配布されているソフトウェアが含まれている場合 そのソースコードが製品 CD に収録されています フリーソフトウェアライセンスにより 弊社が製品のライセンス契約で規定している範囲を超えてソフトウェアプログラムの使用 複製 または変更を許諾しなければならない場合 これらの権利が本資料に記載されている権限または制約より優先されるものとします ライセンス契約お客様へ : お客様がお買い求めになられたライセンスに従い 該当する契約書 ( 許諾されたソフトウェアの使用につき一般条項を定めるものです 以下 本契約 といいます ) をよくお読みください お買い求めになられたライセンスタイプがご不明の場合には 担当営業またはライセンス付与管理部門にご相談になるか 製品に付随する購入関係書類若しくは購入手続きにおいて別途受領された書類をご参照ください 本契約の規定に同意されない場合は 製品をインストールしないで下さい ( この場合ご購入元に速やかにご返品いただければ 所定の条件を満たすことによりご購入額全額をお返しできる場合があります ) Issued APRIL 2003 / McAfee SpamKiller v 2.0 for Microsoft Exchange Small Business powered by McAfee SpamAssassin DOCUMENT BUILD 004-JAP

3 目次 まえがき 対象読者 表記規則 詳細情報 Network Associates の連絡先 ソフトウェアの概要 SpamKiller ESB の機能 SpamKiller ESB と電子メールクライアントソフトウェア SpamKiller ESB と SpamAssassin エンジン 検出方法 SpamKiller 2.0 Settings コンソール Web インターフェース その他の情報 SpamKiller ESB と Microsoft Windows 2000 の Active Directory ジャンクメールフォルダ SpamKiller ESB でのスパムメッセージの変更 SpamKiller ESB と連絡先フォルダ ソフトウェアのスタートガイド SpamKiller 2.0 Settings コンソールの開き方 一般的なタスク コンソールの終了および変更の保存と取り消し ヘルプの表示 その他のソフトウェア設定 [ システム設定 ] タブ スパム検出の有効化 SpamKiller ESB のログ機能 ユーザグループまたはすべてのユーザのフィルタリング スパム検出の統計情報 [ アクション ] タブ 製品ガイド iii

4 目次 [ ルール ] タブ ルールの作成 ルールを作成する前に Perl の正規表現について ルールの例 Fullbody および Rawbody の定義 [ グローバルブラックリスト ] タブ [ グローバルホワイトリスト ] タブ 管理タスク パフォーマンスのモニタ Web インターフェース Web インターフェースへのアクセス方法 索引 iv McAfee SpamKiller v 2.0 for Microsoft Exchange Small Business

5 まえがき この製品ガイドには McAfee SpamKiller v 2.0 for Microsoft Exchange Small Business について 以下の情報が記載されています 製品の概要 製品機能の説明 タスクの実行手順 対象読者本書は以下の読者を対象としています 社内のスパム対策およびセキュリティプログラムを担当するシステム管理者またはネットワーク管理者 社内のスパム対策およびセキュリティポリシーの実装を担当するメールサーバ管理者 製品ガイド 5

6 まえがき 表記規則このガイドでは 以下の表記規則が使用されます 太字 オプション メニュー ボタン ダイアログボックスの名前など ユーザインターフェースのすべての用語に使用します 例対象のアカウント情報を [ ユーザ名 ] と [ パスワード ] に入力します Courier システムプロンプトでのコマンドなど ユーザがそのまま入力するテキストに使用します 例エージェントを有効にするには クライアントコンピュータ上で次のコマンドラインを実行します FRMINST.EXE /INSTALL=AGENT /SITEINFO=C:\TEMP\SITELIST.XML 斜体 製品マニュアル名や マニュアル内のトピック ( 見出し ) 新しい用語の紹介 または語句を強調するために使用します 例詳細については VirusScan Enterprise 製品ガイド を参照してください < 用語 > 総称的な用語を表すために不等号括弧を使用します 例コンソールツリーの [epolicy Orchestrator] の下位にある [< サーバ >] を右クリックします 注意 警告 同一のコマンドを実行する別の方法の説明など 補足情報です ユーザ コンピュータシステム 企業 ソフトウェアのインストール またはデータを保護するための重要な警告です 6 McAfee SpamKiller v 2.0 for Microsoft Exchange Small Business

7 詳細情報 詳細情報 インストールガイド * ヘルプ リリースノート Contacts システム要件 インストール方法 および開始方法が記載されています SpamKiller ESB 2.0 インストールガイド Web インターフェースの使用方法に関する高度な情報が記載されています ReadMe ファイル 製品情報 解決された問題 既知の問題 製品または製品のマニュアルに対する最新の変更点が記載されています Network Associates の連絡先が記載されています * 製品 CD あるいは McAfee Security ダウンロードサイトから入手可能な Adobe Acrobat.PDF 形式のファイル 製品 CD に添付されている冊子のマニュアル ソフトウェアアプリケーションおよび製品 CD に含まれているテキストファイル Web インターフェースからアクセスするヘルプ ヘルプオプション 製品ガイド 7

8 まえがき Network Associates の連絡先 Network Associates の連絡先については この製品に付属の CONTACT ファイルをご覧ください 8 McAfee SpamKiller v 2.0 for Microsoft Exchange Small Business

9 ソフトウェアの概要 1 McAfee SpamKiller for Microsoft Exchange Small Business (SpamKiller ESB) は ジャンク ( スパム ) メール検出に対する企業の要望に応える製品です 注意スパムは 正式には unsolicited commercial (UCE) として知られています このソフトウェアには多数のルールがあらかじめ設定されており Exchange サーバに送信された受信メールそれぞれに対して自動的に適用されます これらのルールを使用して メッセージがスパムであるかどうかの判定が行われます 管理者は システムレベルのブラックリストやホワイトリストを作成したり 独自のルールを追加したりすることで SpamKiller ESB のスパム検出方法を細かく管理することができます また ユーザも個人用のブラックリストやホワイトリストを作成することによって スパムの検出方法を微調整することができます SpamKiller ESB には以下のコンポーネントが組み込まれています スパムメッセージを検出するエンジン 詳細は 11 ページの SpamKiller ESB と SpamAssassin エンジン に記載されています 管理者がスパム検出ルールの管理やソフトウェアのスパム対策アクションの調整を行うためのインターフェースとなるコンソール コンソールの機能と使用方法は 21 ページの その他のソフトウェア設定 に記載されています エンドユーザが ログオンして個人用のブラックリストまたはホワイトリストを作成するために使用する Web インターフェース インターフェースを開く方法や インターフェースの機能と役割については 33 ページの Web インターフェース に記載されています インターフェースにある [ ヘルプ ] オプションを使用して Web インターフェース機能の使用方法を確認することもできます 製品ガイド 9

10 ソフトウェアの概要 SpamKiller ESB の機能このソフトウェアは Exchange サーバ上のメールボックス宛ての受信メールにフィルタをかけます メールボックスにフィルタをかけるには [SpamKiller Users] セキュリティグループにメールボックスを追加する必要があります セキュリティグループは インストール後に Microsoft Windows 2000 の Active Directory に作成されます 注意セキュリティグループにメールボックスを追加する方法は インストールガイド に記載されています インストール後に Exchange サーバ上のすべてのメールボックスに届くメッセージに対してフィルタをかけるように設定することもできます 22 ページの ユーザグループまたはすべてのユーザのフィルタリング を参照してください このソフトウェアでは あらかじめ定義されたルールとヒューリスティック そして追加のルールまたは作成したブラックリストやホワイトリストが各メッセージに適用され スパムのスコアがつけられます メッセージの各部分 ( 構造 内容 送信パス ) が解析され その内容に関連した点数が割り当てられます 注意スパムメッセージの作成者は さまざまな方法でメッセージがスパムであることを隠し 検出ソフトウェアをだまそうとします SpamKiller ESB に組み込まれているルールにより メッセージのデコードや文字セットの解釈が行われ スパムのキーワードを隠そうとする試みを発見します ( 難読化の解除 ) たとえば F!R!E!E!M!O!R!T!G!A!G!E などがあります メッセージがスパムのような特徴を示している場合に高い点数が割り当てられます また スパムに関係のある特徴がない場合は 低い点数またはマイナスの点数が割り当てられます 受信メッセージにグローバルブラックリストまたはユーザの個人用ブラックリストに登録されたアドレスが含まれている場合は スコアに点数が加算されます 受信メッセージにグローバルホワイトリストまたはユーザの個人用ホワイトリストに登録されたアドレスが含まれている場合は スコアから点数が引かれます 注意ブラックリストとホワイトリストの定義は 12 ページの 検出方法 にあります 10 McAfee SpamKiller v 2.0 for Microsoft Exchange Small Business

11 SpamKiller ESB と SpamAssassin エンジン スキャンが完了すると メッセージにつけられたスコアの合計によって次の処理が決まります スコアが設定したレベル ( デフォルトでは 5) より高い場合 SpamKiller ESB によってメールがユーザの電子メールクライアントに送られ 新しいジャンクメールフォルダに格納されます このフォルダは SpamKiller ESB でユーザ宛てのスパムメールが初めて識別されたときに作成されます メッセージに対して実行可能なアクションは 21 ページの その他のソフトウェア設定 に記載されています スコアが別の設定レベル ( デフォルトでは 1.5) より高い場合 メッセージをシステムのジャンクメールフォルダに送ることもできます このフォルダは 設定したスコアのスパムメールが SpamKiller ESB で初めて識別されたときに \\PUBLIC FOLDERS に作成されます 注意ジャンクメールフォルダを開き SpamKiller 2.0 Settings コンソールの [ アクション ] タブにある [ メッセージルーティング ] オプションを使用してスコアのレベルを変更することができます 23 ページの [ アクション ] タブ を参照してください ジャンクメールフォルダの詳細は 14 ページに記載されています SpamKiller ESB と電子メールクライアントソフトウェア SpamKiller ESB は SMTP メールにフィルタをかけ Exchange サーバ上にあるユーザの連絡先フォルダなどのオブジェクトと通信を行います SpamKiller 2.0 Settings コンソールには メッセージのインターネットヘッダに情報を追加するオプションがあります ユーザは その情報を解釈し スパムメッセージを自分で作成したジャンクメールフォルダに送るなどの指定アクションを実行するルールを 各自の電子メールクライアントで作成することができます ヘッダのオプションの使用方法については 23 ページの [ アクション ] タブ を参照してください SpamKiller ESB と SpamAssassin エンジン McAfee SpamAssassin エンジンにより SpamKiller ESB ソフトウェアにスパムメッセージのフィルタリングに必要なルールが備わります このエンジンでは Exchange サーバを通過する各電子メールメッセージに対して一連のテストを行い 採点システムを適用して正確にスコアをつけます この技術がスパム検出率の高さと誤認率の低さをもたらします 独創的な方法を使用して スパムメッセージを高い割合で捕捉します また コンソールのオプションを使用して検出率を微調整することもできます 詳細については 21 ページの その他のソフトウェア設定 を参照してください 注意スパムの誤認は メッセージが誤ってスパムと認識された場合に発生します 製品ガイド 11

12 ソフトウェアの概要 スパム検出のレベルを維持するために エンジンは定期的にアップデートしてください エンジンのアップデート方法は パッケージのアップデート方法と同時に説明します 検出方法 McAfee SpamAssassin エンジンは 5 段階の防御レベルで迷惑なスパムメールから企業を保護します ルールセットの定義 ソフトウェアには メールメッセージに対して実行される多数のルールがあらかじめ設定されています 各ルールはスコア ( プラスかマイナス ) に関連付けられています プラスの点数がつくルールはスパムの特徴を示し マイナスの点数がつくルールは正当なメールの特性を示しています 組み合わせて使用することで 各メッセージに全体的なスパムの採点が行われ メッセージの処理方法が決まります ヒューリスティックによる検出 ヒューリスティックでは 一連の内部テストを行うことによってスパムの可能性があるメールメッセージを識別します 誤認を減らすため 各テストにはスコアがあります ブラックリスト ブラックリストは スパムであると思われるために企業宛てのメッセージを受け取りたくない送信者のアドレスのリストです 管理者は グローバルなブラックリストを使用する企業内のユーザすべてにとってのスパムの基準となる サーバレベルの基準を設定することができます エンドユーザは 個人用のブラックリストのエントリを定義して 個人のコンピュータに共通ルールを追加することができます ホワイトリスト ホワイトリストは スパムメッセージの送信者ではないことが信用できる送信者のアドレスのリストです 管理者は グローバルなホワイトリストを使用する企業内のユーザすべてにとっての基準となる サーバレベルの基準を設定することができます エンドユーザは 個人用のホワイトリストまたはブラックリストのエントリを定義して 個人のコンピュータに共通ルールを追加することができます 自動学習 エンジンは企業が受信したメールの特徴を学習し その情報を使用して各メッセージに適用するスパムスコアを調整します この情報により調整されたスパムの採点方式が 既知のユーザから受信した新規メールに適用されます 12 McAfee SpamKiller v 2.0 for Microsoft Exchange Small Business

13 SpamKiller 2.0 Settings コンソール SpamKiller 2.0 Settings コンソール購入した SpamKiller ESB に詳細な設定を行わない場合 受信スパムメールが高い割合で検出されます SpamKiller 2.0 Settings コンソールを使用すると 企業に特有のニーズに合わせて検出方法を調整することができます コンソールでは以下を実行することができます [ システム設定 ] タブを使用して バージョン情報を表示したり フィルタリングとログを有効または無効にしたり スパム検出統計を表示したりします [ アクション ] タブを使用して スパムメッセージの件名を変更したり 個々のメッセージのスパムレポートを表示したり スパムに分類されるメッセージの検出時にジャンクメールフォルダへの移動を行うように変更したりします [ ルール ] タブを使用して 既存のルール情報を表示したり 新規ルールを追加したり 作成したルールを編集または削除したりします それぞれ [ グローバルブラックリスト ] タブや [ グローバルホワイトリスト ] タブを使用して 個人用のブラックリストやホワイトリストを作成します Web インターフェースエンドユーザは McAfee SpamKiller ESB に Web 上でログオンし 個人用のブラックリストやホワイトリストを作成することができます このリストはシステムレベルで作成されたものと連動します エンドユーザのログオン時には 毎回個人用の画面が表示されます SpamKiller ESB のインストール時に Exchange サーバ上の連絡先フォルダにあるすべてのメールアドレスが 自動的にユーザの個人用ホワイトリストに追加されます 注意メールアドレスが重複している場合 ( システムレベルまたはユーザレベルでの差出人アドレスのブラックリストと差出人アドレスのホワイトリストなど ) それぞれのリストでメッセージにつけられたスコア全体の点数が互いに相殺されます SpamKiller ESB に適用されるスコアについては 10 ページの SpamKiller ESB の機能 を参照してください インターフェースの開き方や機能については 33 ページの Web インターフェース を参照してください 製品ガイド 13

14 ソフトウェアの概要 その他の情報 SpamKiller ESB と Microsoft Windows 2000 の Active Directory ジャンクメールフォルダ 15 ページの SpamKiller ESB でのスパムメッセージの変更 16 ページの SpamKiller ESB と連絡先フォルダ SpamKiller ESB と Microsoft Windows 2000 の Active Directory インストールのあとで Active Directory に SpamKiller Users セキュリティグループが作成されます 保護したいユーザやグループを手動でここに追加してください 詳しい手順は インストールガイド に記載されています 保護したいメールボックスを指定すると ユーザ管理がすべて Active Directory で実行されます 新入社員のメールボックスを SpamKiller ESB で保護する場合は まず社員を新規ユーザとして Active Directory に追加してから SpamKiller Users セキュリティグループに追加してください また SpamKiller 2.0 Settings コンソールでオプションを選択すると SpamKiller ESB ですべてのユーザを保護することができます 22 ページの ユーザグループまたはすべてのユーザのフィルタリング を参照してください ジャンクメールフォルダ ジャンクメールフォルダには SpamKiller 2.0 Settings コンソールの [ アクション ] タブに表示されているレベル以上のスパムスコア合計がついたメールが格納されます SpamKiller ESB では 2 種類のジャンクメールフォルダを作成することができます ひとつはすべてのスパムメッセージが表示されるシステムレベルのもので もうひとつは SpamKiller Users セキュリティグループに表示されているメールボックスごとのものです 注意システムレベルのジャンクメールフォルダは インストール時に有効になっていません SpamKiller 2.0 Settings コンソールの [ システム設定 ] タブで有効にする必要があります 14 McAfee SpamKiller v 2.0 for Microsoft Exchange Small Business

15 その他の情報 SpamKiller ESB のデフォルト設定では 指定したレベルを超えるスパムスコアのついたメールが最初に認識された時点で 該当するメールボックスレベルのジャンクメールフォルダが作成されます クライアントが Exchange サーバ上にある場合 このフォルダはユーザの電子メールクライアントのフォルダ一覧に表示されます 注意 SpamKiller ESB を使用してメッセージにスパムの採点情報を追加することができます メッセージの件名にテキストを追加するか またはインターネットヘッダに情報を追加することができます ユーザは各自の電子メールクライアントソフトウェアでその情報を解釈するルールを設定し 自分で作成したジャンクメールフォルダにメッセージを送るように設定することができます システムレベルのフォルダを有効にすると 指定したレベルを超えるスコアのついたメッセージが最初に認識された時点で Exchange サーバの PUBLIC FOLDERS\ALL PUBLIC FOLDERS にフォルダが作成されます スパムメッセージが検出されると そのメッセージはシステムまたはユーザ ( あるいは両方 ) のジャンクメールフォルダに送られます これは [ アクション ] タブに表示されているスコアのレベルにより異なります ジャンクメールフォルダを有効または無効にする方法や スコアレベルを変更する方法については 23 ページの [ アクション ] タブ を参照してください スコアに応じたメッセージの処理内容については 10 ページの SpamKiller ESB の機能 を参照してください ユーザは個人用のジャンクメールフォルダに送られたメッセージを表示し 必要に応じて削除または保留にすることができます 管理者はシステムのジャンクメールフォルダと各ユーザのジャンクメールフォルダに送られたメッセージを表示することができ それらのメッセージに対してアクションを実行することができます システムレベルのフォルダはサイズが急激に増加しやすいので 定期的にモニタすることをお勧めします Microsoft Exchange では メールボックスが指定したサイズを超えると ユーザに通知が行われます 注意 SpamKiller ESB では スパムと思われるメッセージの削除や返送は行われません そのため スパムと誤認されたメッセージを簡単に復元することができます SpamKiller ESB でのスパムメッセージの変更 SpamKiller ESB では スパムメールであることがすぐわかるように ***SPAM*** という言葉をメッセージの件名の前に追加することができます この機能を有効にしたり 追加する単語を変更したりするには SpamKiller 2.0 Settings コンソールの [ アクション ] タブにある [ 偽装された件名 ] オプションを使用します 23 ページを参照してください 製品ガイド 15

16 ソフトウェアの概要 また スパムと識別された各メッセージのインターネットヘッダにレポート情報を追加することもできます この情報には SpamKiller ESB でメッセージをスキャンした際にトリガされたルールの数や メッセージに適用された全体的なスコアが含まれています この機能を有効にするには SpamKiller 2.0 Settings コンソールの [ アクション ] タブにある [ スパムレベルヘッダー ] オプションと [ スパムレポート ] オプションを使用します 情報を表示する方法については 24 ページを参照してください SpamKiller ESB と連絡先フォルダユーザの連絡先フォルダにあるすべてのメールアドレスは 自動的に個人用ホワイトリストに追加されます SpamKiller ESB は Exchange サーバ上にある連絡先フォルダにのみ影響を受けます ユーザのコンピュータのハードディスク上にある連絡先フォルダと ユーザが作成した個人用ホワイトリストの同期化は行われません 16 McAfee SpamKiller v 2.0 for Microsoft Exchange Small Business

17 ソフトウェアのスタートガイド 2 以下の情報を使用して McAfee SpamKiller ESB ソフトウェアの使用方法と管理方法を学習します SpamKiller 2.0 Settings コンソールの開き方 では SpamKiller 2.0 Settings コンソールの開き方と機能の概要について説明します 一般的なタスク では SpamKiller 2.0 Settings コンソールでの変更を保存する方法や取り消す方法と ヘルプの表示方法を説明します SpamKiller 2.0 Settings コンソールの開き方 SpamKiller 2.0 Settings コンソールを使用すると スパムの統計を表示したり スパムの検出方法やルールやスコアを細かく設定したり ブラックリストやホワイトリストを追加することができます コンソールはインストール処理中にインストールされます コンソールを開くには : 1 Windows タスクバーの [ スタート ] ボタンをクリックし [ プログラム ] を選択します 2 [SpamKiller for Exchange Small Business] [SpamKiller Settings] の順に選択します 3 コンソールが開き [ システム設定 ] タブが表示されます [ システム設定 ] タブから以下を実行できます インストールしたMcAfee SpamKiller ESB のバージョンと McAfee SpamAssassin エンジンのバージョンを確認する SpamKiller ESB ソフトウェアと SpamAssassin エンジンの関係については 11 ページの SpamKiller ESB と SpamAssassin エンジン を参照してください SpamKiller ESB でジャンクメール ( スパム ) のフィルタを実行するかどうか またデバッグやサポートに使用する冗長ログファイルを作成するかどうかを指定する 注意必要な情報を入手したら すぐにログのオプションを無効にしてください ログファイルのサイズは急激に増加するので サーバのパフォーマンスに影響が出ます 製品ガイド 17

18 ソフトウェアのスタートガイド Exchange サーバを通過するメールトラフィックに対するソフトウェアのアクションを表す SpamKiller ESB 統計のサマリを表示する コンソールのほかのタブでは スパムメッセージに対して実行される SpamKiller ESB のアクションを定義したり 既存のスパム検出ルールの検討や新規ルールの追加をしたり 企業全体のブラックリストとホワイトリストの設定をしたりすることができます これらの機能や [ システム設定 ] タブからできることについては 21 ページの その他のソフトウェア設定 に記載されています 一般的なタスク コンソールの終了および変更の保存と取り消し ヘルプの表示 コンソールの終了および変更の保存と取り消し [SpamKiller 2.0 Settings] コンソールの各タブには 1 つ以上のボタンがあり コンソールの終了や ( 該当のタブでは ) 変更の保存 適用 取り消しができます [OK] をクリックすると 現在のセッション中に行った変更をすべて保存してコンソールを終了します 注意 [OK] ボタンをクリックすると 表示されているタブには関係なく すべてのタブに行われた変更が保存されます [ キャンセル ] をクリックすると 前回情報を保存 ([OK] または [ 適用 ] をクリック ) してから行われた変更をすべて破棄してコンソールを終了します 注意 [ キャンセル ] ボタンをクリックすると 表示されているタブには関係なく すべてのタブに行われた変更が破棄されます [ 適用 ] をクリックすると 現在のセッション中に行った変更をすべて保存しますが コンソールは終了しません 注意 [ 適用 ] ボタンをクリックすると 表示されているタブには関係なく すべてのタブに行われた変更が保存されます 18 McAfee SpamKiller v 2.0 for Microsoft Exchange Small Business

19 一般的なタスク ヘルプの表示 SpamKiller 2.0 Settings コンソールにはヘルプシステムがありません 製品情報と手順はこのマニュアルに記載されています マニュアルは Exchange サーバにインストールされており [ スタート ] [ プログラム ] [SpamKiller for Exchange Small Business] を選択するとアクセスできます 注意 製品ガイド は McAfee Security のダウンロードサイトで利用することもできます マニュアルをダウンロードするには 有効な承認番号が必要です 承認番号は McAfee カスタマサービスから入手できます Web インターフェースでは [ ヘルプ ] リンクをクリックして HTML ファイルを開くことができます ファイルには 個人用ブラックリストやホワイトリストの設定方法などが記載されています Web インターフェースと開き方については 33 ページの Web インターフェース に詳細が記載されています 製品ガイド 19

20 ソフトウェアのスタートガイド 20 McAfee SpamKiller v 2.0 for Microsoft Exchange Small Business

21 その他のソフトウェア設定 3 McAfee SpamKiller ESB では 多数のルールセットが事前に設定されており Microsoft Exchange が受信した各メッセージに適用することができます また 追加設定を行わなくても 高い割合でスパムメッセージを検出することができます ここでは SpamKiller 2.0 Settings コンソールおよびその他の利用可能な SpamKiller ESB の機能を使用して スパム対策設定をさらに詳細に指定する方法について説明します ここでは 以下の項目について説明します [ システム設定 ] タブを使用したバージョン情報の取得 フィルタリングとログのオン / オフ およびスパム検出統計情報の表示方法 [ アクション ] タブを使用したメッセージの件名の修正 個別のメッセージのスパムレポートの表示 およびメッセージをスパムとして分類してジャンクメールフォルダに移動する設定の変更方法 [ ルール ] タブを使用した既存のルール情報の表示 新規のルールの追加 および作成したルールの編集または削除方法 [ グローバルブラックリスト ] タブおよび [ グローバルホワイトリスト ] タブのそれぞれを使用した企業全体のブラックリストとホワイトリストの作成方法 注意 SpamKiller ESB のデフォルト設定に追加する前に ソフトウェアが正常に動作しているかテストすることをお勧めします テスト方法については インストールガイド を参照してください SpamKiller 2.0 Settings コンソールを開く方法については 17 ページの SpamKiller 2.0 Settings コンソールの開き方 を参照してください [ システム設定 ] タブ [ システム設定 ] タブの上部には McAfee SpamKiller ESB ソフトウェアに適用されるバージョン番号および McAfee SpamAssassin に関連するバージョン番号が表示されます 注意高い割合のスパム検出率を維持するには エンジンを定期的にアップデートする必要があります 方法については アップデート時に表示されます 製品ガイド 21

22 その他のソフトウェア設定 スパム検出の有効化デフォルトでは SpamKiller ESB のインストールが完了し 保護するメールボックスを指定すると スパム電子メールメッセージのフィルタが開始します 必要に応じて [ すべてのフィルタリングをオフにする ] オプションを選択してフィルタリングをオフにすることができます SpamKiller ESB のログ機能 [ システム設定 ] タブには McAfee SpamKiller ESB ソフトウェアで デバッグまたはサポートに使用する冗長ログファイル (ENGINELOG.LOG および STORESINK.LOG) を作成するオプションがあります デフォルトでは SpamKiller ESB Installer は Exchange サーバ上の以下の場所にログファイルを作成します C:\PROGRAM FILES\NETWORK ASSOCIATES\SPAMKILLER ESB\ デフォルトでは ログオプションはオフになっています これは ログファイルのサイズが急速に増加してサーバのパフォーマンスに影響を与える可能性があるためです 注意トラブルシューティングを行う場合にのみ冗長ログオプションをオンにすることをお勧めします また ログファイルを使用した後は 再びオプションをオフにしておくことをお勧めします ユーザグループまたはすべてのユーザのフィルタリング SpamKiller ESB をインストールすると デフォルトでは [SpamKiller Users] セキュリティグループに追加したメールボックスのみに対して スパム電子メールチェックが実行されます この方法については インストールガイド を参照してください ただし すべてのユーザのメールボックスをチェックするように設定することはできます スパム検出の統計情報 [ システム設定 ] タブに表示される統計情報の収集は SpamKiller ESB のインストールの完了直後に開始されます この統計情報は SpamKiller 2.0 Settings コンソールを開くたびにアップデートされます 動的にアップデートされることはありません 動的にアップデートされた統計情報を表示するには 31 ページの パフォーマンスのモニタ にリストされている SpamKiller ESB パフォーマンスカウンタを使用します 22 McAfee SpamKiller v 2.0 for Microsoft Exchange Small Business

23 [ アクション ] タブ [ システム設定 ] タブには 以下の統計情報が表示されます SpamKiller ESB が処理したメッセージの数 検出されたスパムメッセージの数 変更されたメッセージの件名の数 SpamKiller ESB は スパムと識別したメッセージの件名にテキストを追加することができます システムジャンクメールフォルダに移動されたメッセージの数 ユーザのジャンクメールフォルダに移動されたメッセージの数 ここには SpamKiller ESB がユーザのジャンクメールフォルダに移動したメッセージの総数が表示されます 注意これらのフォルダの詳細については 14 ページの ジャンクメールフォルダ を参照してください フィルタリングがオンである限り 統計情報は増加し続けます [ 統計をリセット ] をクリックすると 記録された数値が 0 に戻ります フィルタリングをオフにすると 再びフィルタリングをオンにするまで 統計は静的になります [ アクション ] タブ [ アクション ] タブでは スパム電子メールメッセージの修正アクションのセット およびシステムまたはユーザのジャンクメールフォルダにメッセージを送信する方法や時間を定義することができます [ アクション ] タブには 以下のセクションがあります メッセージの修正 偽装された件名では メッセージの件名の冒頭に メッセージがスパムであるということを示すテキストを追加することができます デフォルトのテキストは ***SPAM*** です このオプションは ソフトウェアのインストール時には有効ではありません スパムレベルヘッダでは メッセージのインターネットヘッダに メッセージのスパムスコアを示す文字列を挿入することができます デフォルトではアスタリスクが使用されていますが このオプションを有効にしたときに他の文字列に変更することができます 製品ガイド 23

24 その他のソフトウェア設定 たとえば SpamKiller ESB が スコア 5 以上の電子メールメッセージをユーザのジャンクメールフォルダに送信する場合 インターネットヘッダに 5 つのアスタリスク ( *****) が表示されます Microsoft Outlook では 詳細はメッセージのインターネットヘッダ情報に表示され 冒頭に x-spam-level という単語が追加されます このオプションは ソフトウェアのインストール時には有効ではありません スパムレポートは メッセージのインターネットヘッダ情報にレポート情報を追加し 製品のバージョン (x-spam-checker-version に表示 ) や実行されるルール (x-spamreport に表示 ) を表示します レポートを毎回作成するかどうか またはこのようなレポート情報をソフトウェアがスパムと識別したメッセージに含めるだけにするかを選択することができます このオプションは ソフトウェアのインストール時には有効ではありません サーバのパフォーマンスに影響を与える可能性があるため このオプションはサポートまたはデバック目的の場合のみに設定することをお勧めします 必要な情報を取得したら オプションをオフにします x-spamreport では 以下の情報が表示されます 実行されたすべてのルール メッセージの全体のスパムスコア x-spamreport 情報を有効にするには 1 [ アクション ] タブで [ スパムレポート ] セクションのラジオボタンを使用して Exchange サーバが受信した各メッセージ対してスパムレポートを常に作成するかどうか またはスパムと識別されたメッセージのみにスパムレポートを添付するかどうかを選択します 2 [ 適用 ] または [OK] をクリックしてアクションを完了します x-spam-level ヘッダまたは x-spamreport を表示するには 1 ジャンクメールフォルダから レポートを表示したいメッセージを開きます 2 メッセージのツールバーで [ 表示 ] [ オプション ] の順に選択して [ メッセージオプション ] ダイアログボックスを開きます [Internet headers] ウィンドウににスパムレベルヘッダおよびレポート情報が表示されます メッセージルーティングでは ここで設定した全体のスコアレベルに応じて ユーザまたはシステムのジャンクメールフォルダにスパムと識別された電子メールメッセージを転送することができます デフォルトでは 全体のスコアが 5 以上のメッセージはスパムのような特徴があるとみなされます 24 McAfee SpamKiller v 2.0 for Microsoft Exchange Small Business

25 [ ルール ] タブ たとえば メッセージのスパムに付けられたスコアが 5 以上である場合 SpamKiller ESB はこのメッセージを受信トレイではなく ユーザのジャンクメールフォルダに移動します メッセージルーティングがオンになっていない場合 スパム評価の付いたメッセージは 通常どおりにユーザの受信トレイに移動されます 必要に応じて ジャンクメールメッセージをシステムジャンクメールフォルダに移動することもできます システムジャンクメールフォルダは PUBLIC FOLDERS\ALL PUBLIC FOLDERS のサーバレベルで作成され 設定したレベルを超えたスパムメッセージを SpamKiller Users セキュリティグループのメールボックスから移動することができます これらのフォルダの詳細については 14 ページの ジャンクメールフォルダ スコアレベルの詳細については 10 ページの SpamKiller ESB の機能 を参照してください 注意デフォルトでは ソフトウェアのインストール時にはシステムジャンクメールフォルダは有効ではありません 有効にするには 2 番目の [If score >=] チェックボックスをクリックし 表示されるダイアログボックスを使用してフォルダに名前を付けます スパムレベルのスコアが 15 であるメッセージは 間違いなくスパムであるとみなされます 再びスパムメッセージが識別されたときに PUBLIC FOLDERS\ALL PUBLIC FOLDERS にフォルダが作成されます 一定期間に渡って複数のシステムレベルのパブリックフォルダを作成することができますが 保存する場所は必ず PUBLIC FOLDERS\ALL PUBLIC FOLDERS のルートである必要があります [ ルール ] タブ初めて SpamKiller 2.0 Settings コンソールを開いたときに [ ルール ] テーブルに表示されるルールは SpamKiller ESB ソフトウェアの購入時にすでに定義されているものです ソフトウェアの購入時にすでに多数のルールが存在しているため 追加設定を行わなくても SpamKiller ESB は高い割合でスパムメッセージを識別することができます [ ルール ] タブを使用すると 既存のルールの詳細を表示し 各企業用に作成したルールを追加または削除することができます 注意 [ ルール ] テーブルでは 欄見出しをダブルクリックしてルールのソート方法を変更することはできません 製品ガイド 25

26 その他のソフトウェア設定 ルールには 以下の 4 つの項目があります ルールの名前 ルールの説明 ルールの種類 ルールに対して設定するスパムスコアスコアの範囲は 0 から 5 ポイントです スコアの詳細については 10 ページの SpamKiller ESB の機能 を参照してください 注意既存のルールは ソフトウェアのインストール後にすでに有効になっています これは最大限の検出およびパフォーマンス用のセットであるため 編集することはできません 各自が追加したルールのみ編集することができます ただし 既存のルールが原因で問題が発生した場合 ( たとえば 許可したいメッセージがフィルタされるなど ) は ルール名の隣にあるチェックボックスをオフにします [ デフォルトに戻す ] をクリックすると ソフトウェアの既存のルールすべてが再び有効になります ルールの作成 SpamKiller ESB ソフトウェアの既存のルールは 高い割合でスパムメッセージを検出します しかし Perl (Practical Extraction and Report Language) の正規表現を使用して独自のカスタムルールを作成することもできます 注意独自のルールを作成するには Perl に精通している必要があります カスタムルールを適用した結果あるいはその作成に関しては 弊社は一切の責任を負いません 製品の障害分離をサポートするために サポート担当者が作成したルールの無効化をお願いする場合があります ルールを作成する前にルールの性質を示す情報の追加方法については 28 ページの Perl の正規表現について を参照することをお勧めします Perl の詳細については を参照してください 26 McAfee SpamKiller v 2.0 for Microsoft Exchange Small Business

27 [ ルール ] タブ 新規ルールを作成するには メッセージの本文に適用する新規ルールを作成するには 以下の手順に従います 1 [ ルール ] タブで [ ルールを追加 ] をクリックし 表示されたテキストボックスに作成するルールの名前を入力します ルールに名前を付ける場合 A-Z および 0-9 のみを使用してください 名前にアンダーバーを使用することはできますが スペースまたはその他の文字は使用しないでください 2 [ 詳しい説明 ] テキストボックスに 電子メールメッセージに適用させるルールの説明を入力します [ ルールの適用先 ] フィールドの隣にあるドロップダウンメニュから ルールを適用するメッセージの部分を選択します 以下の項目から選択できます ヘッダ 本文 URI (Uniform Resource Identifier) Fullbody (29 ページの定義を参照 ) Rawbody (29 ページの定義を参照 ) 3 [ ルール ] フィールドで Perl の正規表現を使用して ルールの性質を決定するコードラインを入力します これを行うには 28 ページの Perl の正規表現について に記述されている表記規則を使用します 28 ページの ルールの例 を参照してください 4 ルールに適用させるスコアを入力します 特定の種類の電子メールメッセージが有益である場合にのみ スコアを設定します これにより スコアは偽陽性となり 電子メールを受信できるようになります ルールのスコアを増加すると 偽陽性の電子メールメッセージが大量に作成され メールボックスがすぐに一杯になってしまう可能性があります 特定の種類の電子メールが大量にある場合は いつでもスコアを増加することができます 注意他のルールを作成するよりは デフォルトスコアを増加する方が簡単に行うことができます これは 各自で作成したルールのスコアを編集するだけです 5 [ 保存 ] をクリックします 製品ガイド 27

28 その他のソフトウェア設定 Perl の正規表現について Perl の正規表現を使用すると プログラミングコード内の文字列をパターン検索することができます SpamKiller ESB では Perl バージョン 5 の表現形式がサポートされています にある Perl のオンラインドキュメントを参照してください 正規表現を使用する際には 以下の点に注意してください 正規表現は バックスラッシュに囲んで記述します 例 : /pattern/ 正規表現は デフォルトで大文字小文字を区別するようになっています 大文字小文字を区別しないようにするには 正規表現にある最後のバックスラッシュのあとに i を追加します 例 : /pattern/i ピリオド (.) は 1 つのワイルドカード文字として使用されます 例 : /p.ttern/ アスタリスク (*) は 直前の文字が 0 回以上繰り返されたことを意味します 例 : /pat*ern/ プラス記号 (+) は 直前の文字が 1 回以上繰り返されたことを意味します 例 :/pat+ern/ 正規表現の中に括弧で囲んだテキストを使用することもできます 例 : /(pat)+ern/ は patpatern にマッチしますが pattern にはマッチしません ルールの例ここでは メッセージの本文に適用される新規ルールの例を示します 1 26 ページの ルールの作成 の手順 1 から手順 4 に従います 2 [ ルール ] テキストボックスに正規表現を使用してルールのパラメータを入力します ルールは 1 つ以上の定義属性内で見つかるようなキーワードまたはフレーズで構成されます 例 : /seen on\s*(?:tv ABC NBC CBS CNN Oprah USA Today 48 hours New York Times \w+\s+tv \ : ) / i Seen on キーフレーズのあとに メディアチャネル属性が記述されています このルールでは 大文字小文字は区別されません 28 McAfee SpamKiller v 2.0 for Microsoft Exchange Small Business

29 [ グローバルブラックリスト ] タブ Fullbody および Rawbody の定義 Fullbody ルールは エンジンがメッセージのデコードおよび文字セットの解釈を試みた後で メッセージの不明化の解除を試みる前に 完全な RFC2822 メッセージ ヘッダおよび本文に対して適用されます Rawbody ルールは エンジンがメッセージのデコード 文字セットの解釈およびその不明化の解除を試みた後に 完全な RFC2822 メッセージ ヘッダ および本文に対して適用されます 注意 RFC は Request for Comments の短縮形です [ グローバルブラックリスト ] タブブラックリストとは スパムであると考えられるために受信を拒否するメッセージの電子メールアドレスのリストです [ グローバルブラックリスト ] タブを使用すると メッセージを受信したくない電子メールアドレスを編集または削除することができます 差出人アドレスのブラックリストにあるアドレスから受信したメッセージは 自動的にスパムであるとマークされ 指定したジャンクメールフォルダに移動されます 宛先アドレスのブラックリストを使用すると 企業内でスパムメッセージを受信している既知のアドレスまたは配布リスト ( ニュースグループなど ) を指定することができます 注意差出人アドレスのブラックリストおよび宛先アドレスのブラックリストに新規の電子メールアドレスを追加する場合は ワイルドカードとしてアスタリスク (*) を使用することができます たとえば *@mydomain.com のようになります メールアドレスが重複している場合 ( システムレベルまたはユーザレベルでの差出人アドレスのブラックリストと差出人アドレスのホワイトリストなど ) それぞれのリストでメッセージにつけられたスコア全体の点数が互いに相殺されます SpamKiller ESB に適用されるスコアについては 10 ページの SpamKiller ESB の機能 を参照してください 電子メールアドレスをグローバルな差出人アドレスのブラックリストに追加するには 注意グローバルの差出人アドレスのブラックリストに新規の電子メールアドレスを追加するには 以下の方法に従います この手順は グローバルの宛先アドレスのブラックリストに新規の電子メールアドレスを追加する方法と基本的に同じです 1 [ グローバルブラックリスト ] タブで ダイアログボックスの [ 差出人アドレスのブラックリスト ] セクションにある [ 追加 ] をクリックします 製品ガイド 29

30 その他のソフトウェア設定 2 表示されたダイアログボックスに 追加する電子メールアドレスを入力します ワイルドカードとして アスタリスク (*) を使用することができます 3 [ 保存 ] をクリックして [ グローバルブラックリスト ] タブに戻ります これで アドレスが差出人アドレスのブラックリストに表示されます [ グローバルホワイトリスト ] タブホワイトリストは スパムメッセージを送信しないと考えられる電子メールアドレスのリストです 差出人アドレスのホワイトリストを使用すると 正当なメッセージを送信すると考えられる電子メールアドレスを追加 編集 または削除することができます 管理者として 誤って分類されてジャンクメールフォルダに送信される可能性のあるメーリングリストトラフィックおよびマーケティングメッセージを認識するようにリストを設定することができます 宛先アドレスのホワイトリストに表示されるアドレスは 電子メールメッセージの To: ヘッダと一致します 一般的には 宛先アドレスのホワイトリストにあるアドレスは 配布リストなどのアドレスです 注意差出人アドレスのホワイトリストおよび宛先アドレスのホワイトリストに新規の電子メールアドレスを追加する場合は ワイルドカードとしてアスタリスク (*) を使用することができます たとえば *@mydomain.com のようになります メールアドレスが重複している場合 ( システムレベルまたはユーザレベルでの差出人アドレスのブラックリストと差出人アドレスのホワイトリストなど ) それぞれのリストでメッセージにつけられたスコア全体の点数が互いに相殺されます SpamKiller ESB に適用されるスコアについては 10 ページの SpamKiller ESB の機能 を参照してください 電子メールアドレスをグローバルの差出人アドレスのホワイトリストに追加するには 注意グローバルの差出人アドレスのホワイトリストに新規の電子メールアドレスを追加するには 以下の方法に従います この手順は グローバルの宛先アドレスのホワイトリストに新規の電子メールアドレスを追加する方法と基本的に同じです 1 [ グローバルホワイトリスト ] タブで ダイアログボックスの [ 差出人アドレスのホワイトリスト ] セクションにある [ 追加 ] をクリックします 30 McAfee SpamKiller v 2.0 for Microsoft Exchange Small Business

31 管理タスク 2 表示されたダイアログボックスに 追加する電子メールアドレスを入力します ワイルドカードとして アスタリスク (*) を使用することができます 3 [ 保存 ] をクリックして [ グローバルホワイトリスト ] タブに戻ります これで アドレスが差出人アドレスのホワイトリストに表示されます 管理タスクこのセクションでは Windows 2000 パフォーマンスモニタを使用してパフォーマンスをモニタする方法について説明します その他の管理タスクについては 以下の項目を参照してください 統計情報の取得に関しては 22 ページの スパム検出の統計情報 を参照してください ユーザの管理に関しては 14 ページの SpamKiller ESB と Microsoft Windows 2000 の Active Directory を参照してください パフォーマンスのモニタ Windows パフォーマンスモニタを使用して SpamKiller ESB オブジェクトの統計情報およびパフォーマンスを動的に記録することができます SpamKiller ESB パフォーマンスオブジェクトでは 以下のカウンタを利用できます 処理されたメール システムジャンクメールフォルダに移動 ユーザジャンクメールフォルダに移動 検出されたスパム 変更された件名 製品ガイド 31

32 その他のソフトウェア設定 32 McAfee SpamKiller v 2.0 for Microsoft Exchange Small Business

33 Web インターフェース 4 McAfee SpamKiller ESB Web インターフェースを使用すると エンドユーザが管理者の手を借りずに個人用のブラックリストやホワイトリストを作成したり変更したりすることができます こうした個人用のリストは 管理者が SpamKiller 2.0 Settings コンソールで作成したグローバルなブラックリストやホワイトリストと連動します 個人用のブラックリストやホワイトリストを使用することで 誤認の割合が減り SpamKiller ESB により検出されるスパムメールの量が改善されます デフォルトでは Exchange サーバの連絡先フォルダにあるメールアドレスと 所有者の個人用ホワイトリストの同期化が行われます 連絡先フォルダでメールアドレスを追加または削除すると 個人用リストには自動的にその内容が反映されます しかし ユーザが個人用ホワイトリストにメールアドレスを追加しても 連絡先フォルダには反映されません ユーザに対し 各自のコンピュータのハードディスク上にある連絡先フォルダに登録されたメールアドレスは 個人用ホワイトリストには追加されないことを通知してください 注意 SpamKiller ESB では ニュースグループ宛てに送信されたメッセージが正当なものかどうかを判断することは困難です ユーザがニュースグループを個人用ホワイトリストに追加する場合には ホワイトリストに差出人アドレスと宛先アドレスを追加する必要があるかどうかを確認するよう指示してください デフォルトでは SpamKiller ESB インストーラによって Exchange サーバの以下の場所に Web インターフェースファイルが置かれます また IIS (Microsoft Internet Information Services) の Default Web Site フォルダに spamkiller という仮想ディレクトリが作成されます C:\PROGRAM FILES\NETWORK ASSOCIATES\SPAMKILLER ESB\WEB\USERPREFS.ASP 製品ガイド 33

34 Web インターフェース Web インターフェースへのアクセス方法エンドユーザは以下の場所に接続する必要があります ここでの <localhost> は ローカルの Microsoft Exchange サーバのことです SpamKiller ESB をインストールした後に ログオンして個人用のリストを作成する場所をユーザに連絡してください この場所では ユーザは受け取ってもよいメールアドレスのリスト ( ホワイトリスト ) または受け取りたくないメールアドレスのリスト ( ブラックリスト ) を作成することができます ユーザはほかのユーザの個人用リストを見ることはできません 注意 Web インターフェースの [ ヘルプ ] リンクをクリックすると 個人用ブラックリストおよびホワイトリストの作成方法や管理方法を確認することができます ユーザが初めて Web インターフェースにログオンする際に Exchange サーバの連絡先フォルダに登録されているメールアドレスが 個人用の SpamKiller ESB ホワイトリストにインポートされます メールアドレスが重複している場合 ( システムレベルまたはユーザレベルでの差出人アドレスのブラックリストと差出人アドレスのホワイトリストなど ) それぞれのリストでメッセージにつけられたスコア全体の点数が互いに相殺されます SpamKiller ESB に適用されるスコアについては 10 ページの SpamKiller ESB の機能 を参照してください 34 McAfee SpamKiller v 2.0 for Microsoft Exchange Small Business

35 索引 A Active Directory, 14 SpamKiller Users セキュリティグループ, 14 E ENGINELOG.LOG ファイル, 17, 22 F Fullbody 定義, 29 I IIS (Internet Information Services), 33 M McAfee SpamAssassin エンジン SpamKiller ESB, 11 Microsoft Exchange Server 2000, 9 Exchange サーバ Web インターフェース, 13 連絡先フォルダ, 16 Internet Information Services (IIS), 33 Outlook ジャンクメールフォルダ, 14 Windows 2000 の Active Directory, 14 Windows パフォーマンスモニタ, 31 N Network Associates の連絡先, 8 P Perl の正規表現, 26 説明, 28 Practical Extraction Report Language (Perl), 26 R Rawbody 定義, 29 S Settings コンソール アクションタブ, 23 開始, 17 概要, 13 グローバルブラックリストタブ, 29 グローバルホワイトリストタブ, 30 システム設定タブ, 21 ヘルプの表示, 19 ルールタブ, 25 SpamAssassin エンジン 概要, 11 検出方法, 11 バージョン番号, 21 SpamKiller ESB Active Directory, 14 Microsoft Exchange 用, 9 Settings コンソール, 17 SpamAssassin エンジン, 11 SpamKiller 2.0 Settings コンソール, 13 Web インターフェース, 13, 33 概要, 9 カウンタ, 31 仮想ディレクトリ, 33 機能, 10 検出方法, 12 コンポーネント, 9 ジャンクメールフォルダ, 14 使用開始, 17 設定, 13 電子メールメッセージへの変更, 15 バージョン番号, 21 パフォーマンスオブジェクト, 31 製品ガイド 35

36 索引 パフォーマンスのモニタ, 31 ポイントとスコア, 10 ルール, 25 レポート情報, 24 連絡先フォルダ, 16 SpamKiller Users セキュリティグループ, 14 STORESINK.LOG ファイル, 22 U unsolicited commercial (UCE), 9 USERPREFS.ASP ファイル, 33 W Web インターフェース, 33 ~ 34 USERPREFS.ASP ファイル, 33 概要, 13 場所, 33 ヘルプの表示, 19 ユーザのアクセス, 34 X x-spam-level ヘッダ, 23 x-spamreport 有効化と表示, 24 あ アクションタブ, 23 ~ 25 x-spamreport 情報の追加, 24 電子メールメッセージの修正, 23 メッセージルーティング, 24 アスタリスク (*) 正規表現での使用, 28 ブラックリストの電子メールアドレス, 29 ホワイトリストの電子メールアドレス, 30 メッセージヘッダの変更, 24 い一般的なタスク変更の適用とヘルプの表示, 18 インターネットヘッダ x-spam-level, 23 か カウンタ パフォーマンスモニタ, 31 管理タスク, 31 統計情報の取得, 22 パフォーマンスのモニタ, 31 メールボックスの管理, 14 く グローバルブラックリストタブ, 29 ~ 30 グローバルホワイトリストタブ, 30 ~ 31 け検出オン / オフにする, 22 方法, 12 こ個人用のブラックリストやホワイトリスト, 13, 33 誤認個人用のブラックリストやホワイトリストにより減少, 33 ヒューリスティックにより減少, 12 し システムジャンクメールフォルダ 場所, 25 有効化, 25 システムのジャンクメールフォルダ 概要, 14 システム設定タブ, 21 ~ 23 機能, 17 グループまたはすべてのユーザのフィルタ リング, 22 検出の有効化, 22 統計情報, 22 バージョン番号, 21 ログ, 22 自動学習, 12 ジャンクメールフォルダ 概要, 14 統計情報の取得, 23, 31 詳細情報, 7 36 McAfee SpamKiller v 2.0 for Microsoft Exchange Small Business

37 索引 冗長ログ, 22 すスパム検出の有効化, 22 検出方法, 12 定義, 9 統計情報, 22 スパムレポート概要, 24 有効化と表示, 24 スパム検出方法, 12 せ製品のマニュアル, 7 セキュリティグループ SpamKiller Users, 14 たタスク一般的, 18 管理, 31 て 電子メールメッセージ 部分, 27 変更, 15, 23 ポイントとスコア, 10 ルーティング, 11 と統計情報 Settings コンソール, 22 パフォーマンスモニタ, 31 リセット, 23 統計情報のリセット, 23 にニュースグループグローバルブラックリスト, 29 個人用ホワイトリスト, 33 は バージョン番号, 21 配布リスト グローバルブラックリスト, 29 グローバルホワイトリスト, 30 パフォーマンスモニタ, 31 パフォーマンスのモニタ, 31 ひヒューリスティックによる検出, 12 ふ フィルタリング グループまたはすべてのユーザ, 22 ブラックリスト, 12 グローバル, 12, 29 電子メールアドレスの追加, 29 個人用, 13 ホワイトリストの重複するメール アドレス, 13 ほポイントとスコアアクション, 10 スコアレベルの変更, 10 ホワイトリスト, 12 グローバル電子メールアドレスの追加, 30 個人用, 13 説明, 12 本書で使用される表記規則, 6 まマニュアル, 7 マニュアルの対象読者, 5 めメールボックス管理, 14 メッセージルーティング, 24 製品ガイド 37

38 索引 ゆユーザジャンクメールフォルダ, 14 る ルール 概要, 25 コンポーネント, 26 新規ルールの追加, 26 ~ 28 ルールの例, 28 ルールセットによる検出, 12 ルールタブ, 25 ~ 28 ルールの例, 28 れレポートオプション, 24 連絡先フォルダ SpamKiller ESB, 16 ろログ機能, McAfee SpamKiller v 2.0 for Microsoft Exchange Small Business