Microsoft PowerPoint - EnvOutlook2050+RIO+20-DSGTamaki-SlideSet-vol.2 July2012.pptx

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たしろうひらみね
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1 OECD 環境アウトルック 2050 & グリーン成長戦略国連持続可能な開発会議 ( リオ +20) へのメッセージ OECD 事務次長玉木林太郎 2012 年 7 月 2 日

2 OECD 環境アウトルック 2050 とは? 世界各国がより意欲的な環境対策に転換しないままだと今後 40 年間の世界の人口動向経済発展は環境にどのような影響をもたらすか基本シナリオは受け入れ難い未来像を提示基本シナリオ 20 億人の人口増加と 4 倍近くに拡大する世界経済は更なるエネルギーと自然資源への需要を生みその結果大きな環境負荷が発生するこれはこれまでの様な環境対策や資源の効率的利用の努力では吸収できない今行動を起こさないことにより生ずる将来コスト (cost of inaction) は行動に要するコストをはるかに上回ることを気候変動生物多様性水汚染による健康影響の4 分野で説明基本シナリオによる見通しを変えることのできる政策は何か? 汚染コストの引き上げ ( 例 : 環境税 ) 自然生態系サービスに課金有害な補助金の廃止より効果的な規制基準グリーンイノベーションの促進などンの促進など異なる環境問題が密接に関連様々な政策手段の組み合わせが必要改革の実行とグリーン成長の主流化 ( 注 )OECDは2008 年に環境アウトルック2030 を作成その中でより緊急性が高いとされた上記 4 分野について今回はより長期かつ精度の高い解析を行った 2

3 1) 気候変動 : 温室効果ガス (GHG) 総排出量の推移予測エネルギー関連 CO2 が 70% 増となり世界の GHG 排出量は 50% 増加する OECD AI Russia その他の附属書 & rest Ⅰ of 国 AI Rest ブラジルインドof BRIICS ROW その他 90 附属書 Ⅰ 国インドネシア中国南ア GtCO 2 e ( 注 ) 縦軸は CO2ギガトン相当量 3 Source: (OECD, 2012) OECD Environmental Outlook to 2050; output from ENV-Linkages.

4 大気中の CO 2 濃度は 2050 年までに 685ppm に達する可能性 CO2 con ncentration (ppm) その結果今世紀末までの世界平均気温の上昇幅は産業革命前に比べ +3~6 となる 450 ppm +3-6 C by Source:(OECD, 2012) OECD Environmental Outlook to 2050, projection using IMAGE model suite 4

5 2) 生物多様性 : 陸上生物多様性の推移予測 ( 地域別 ) 陸上生物多様性は 10% 減少気候変動が生物多様性喪失の最大加速要因 80% % 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% Mean species abundance North America Europe Japan/Korea Australia/ /NZ Brazil Russia South Asia China Indonesia Southern Africa RoW World ( 注 ) 縦軸は陸上生物多様性の平均指数 5 Source: (OECD, 2012) OECD Environmental Outlook to 2050; output from IMAGE model suite

6 3) 水 : 世界の水需要は 2050 年までに 55% 増加 400% 55% 130% 140% -14% Overall Manufacturing Domestic Electricity Irrigation 2050 年には深刻な水不足に苦しむ人口は 23 億人増加 ( 世界人口の 40% 以上 ) 2.4 億人以上がまだ上水道を利用できない Source: OECD (2012), OECD Environmental Outlook to 2050; IMAGE model suite 6

7 4) 健康への影響 : 世界的な早期死亡者数の推移予測 ( 環境要因別 ) 大気汚染が早期死亡をもたらす最大の環境要因 Particulate 浮遊粒子状物質 Matter 地表付近オゾン Ground-level ozone 安全でない水供給 Unsafe Water と衛生施設 Supply * and Sanitation* 室内の大気汚染 Indoor Air Pollution Malaria マラリア *( 注 ) 子供の死亡率のみ Deaths (millions of people) 死亡者数 ( 百万人 ) 7 Source: (OECD, 2012), OECD Environmental Outlook to 2050; output from IMAGE model suite

8 主要都市における浮遊粒子状物質の大気中濃度の推移予測 South Asia* Africa China Indonesia 2010 India 2030 Russia Brazil 2050 OECD WHO Air Quality Guideline *( 注 ) インドを除く μg/m 3 8 Source: (OECD, 2012), OECD Environmental Outlook to 2050; output from IMAGE model suite

9 基本シナリオによる見通しを変えるには早急な対策が合理的早急な対策は経済的にも合理的 Index 2010= Baseline 基本シナリオ scenario ppm core シナリオ scenario GDP -5.5% 250 Baseline scenario GHG emissions -69.5% Source: (OECD, 2012) OECD Environmental Outlook to 2050; output from ENV-Linkages

10 この見通しを変えることのできる政策は?(1) 汚染のコストを高いものにする環境税排出量取引制度などこうした市場べースの手段は財政収入増上も期待できる ( 日本 ) 地球温暖化対策税 ( 環境税 ) 排出量取引制度の導入自然資産や生態系サービスを評価し課金する水道のプライシング制度の改善自然公園入場料など 10

11 この見通しを変えることのできる政策は? (2) 環境に有害な補助金を廃止する化石燃料の生産利用への補助金は OECD 諸国で年間億ドル途上国新興国での化石燃料消費への補助は 2010 年で年間 4000 億ドル以上との推定 (IEA) 効果的な規制基準を考案する人の健康保護や環境保全エネルギー効率の向上などを目的としたものグリーンイノベーションを奨励する汚染をもたらす生産消費行動のコストをあげたり基礎的をあげ研究開発のための公的支援 11

12 グリーン成長 (Green Growth) の主流化が必要各環境課題の密接な関連性は適切な政策を打てば相乗効果や相互利益を最大限に引き出すポテンシャルを秘める大気汚染防止と温室効果ガス削減のコベネ政策森林伐採防止による生物多様性保全と CO 2 吸収源の確保環境目標をエネルギー農業運輸といった経済政策及び分野別政策に統合すべき国レベルのみならず地域レベル都市レベルの取組が重要ベベ都市化がさらに進む中国地域都市の実情に応じた成長モデルの策定取組のフォローアップが必要 OECD グリーンシティプログラム ( 北九州市をモデル都市として評価 ) 12

13 OECD の Rio+20 へのインプット OECD 環境アウトルック 2050 OECD グリーン成長戦略パッケージ (2011) グリーン成長へ向けてグリーン成長に向けて: 進捗状況の監視ーグリーン成長指標報告書グリーン成長達成ツールグリーン成長と途上国 (consultation draft) OECD パンフレットト私たちの望む未来のための包摂的なグリーン成長

14 グリーン成長実践へ向けて OECD の作業グリーン成長への最も効率的な移行を実現できる政策を次の分野に焦点を当てながら推奨グリーン雇用と社会的側面財政再建環境税や規制的アプローチ産業の再編と再生グリーンテクノロジー技術革新環境と自然資源管理測定のフレームワークと指標の適用テーマ別およびセクター別の政策研究と提言各国の状況に合わせた政策指針ピアレビュー新興国や発展途上国との協力

15 OECD 各委員会作業でのグリーン成長の取り込み OECD 国別審査経済審査報告書 (Economic Surveys) 環境成果レビューイノベーションレビュー投資政策レビューグリーン成長と途上国他 OECD 戦略雇用戦略, イノベーション戦略, スキル戦略開発戦略グリーン成長と成長に向けて (Going for Growth) 経済成長促進政策の環境への ( および所得分配上への ) 影響を分析環境政策と成果の関係環境政策の経済成長への影響を分析

16 グリーン成長指標分野での取り組み国別報告書ピアレビューなど OECD の作業に使用各国でのグリーン成長指標の適用 (OECD 諸国新興国発展途上国 ) OECDグリーン成長の測定フレームワークを既に適用 ( チェコ共和国韓国オランダ ) グリーン成長指標作りの作業進行中 ( メキシココロンビアコスタリカエクアドルコロンビアコスタリカグアテマラパラグアイキルギス ) グリーン成長指標作りの作業計画中 ( 東アジア諸国 ) 政策関連性に関してのフィードバック経験とベストプラクティスの交換指標の改善に貢献

17 Thank you! org/greengrowth 17

GtCO 2 e 新たな政策が導入されず社会経済の動向がこのまま推移した場合をモデル解析したものが本アウトルックの基本シナリオであるこの基本シナリオの結果では人口増加と生活水準の向上による環境負荷が環境汚染の低減と資源効率性の上昇を上回るペースで増加すると分析されている自然環境資

GtCO 2 e 新たな政策が導入されず社会経済の動向がこのまま推移した場合をモデル解析したものが本アウトルックの基本シナリオであるこの基本シナリオの結果では人口増加と生活水準の向上による環境負荷が環境汚染の低減と資源効率性の上昇を上回るペースで増加すると分析されている自然環境資 OECD 環境アウトルック 2050: 行動を起こさないことの代償概要版人類は過去数十年間にわたりかつてない成長と繁栄を遂げ 1970 年以降経済規模を 3 倍以上に拡大し人口を 30 億人以上も増加させてきたしかしこの成長は環境汚染と天然資源の枯渇を伴って成し遂げたものである現在の成長モデルと不適切な自然資産の利用管理は結果として人類の発展を損なう可能性がある OECD 環境アウトルック