Microsoft PowerPoint _group-04_final.ppt

Size: px

Start display at page:

Download "Microsoft PowerPoint _group-04_final.ppt"

いぶきながおか
5 years ago
Views:

1 交通系 IC カードにおけるリスクリスク工学グループ演習 4 班木代康丈梅田研悠桑名潤平田村洸太アドバイザー教員古川宏

2 Suica とはサービス向上不正乗車防止メンテナンスフリー 2400 万枚以上が発行されている 2

3 事例 2007 年 10 月,Suica PASMO が 470 駅 3050 台で使えない状態となり, 多くの人の移動に影響が生じた原因改札立ち上げ時にブラックリストの取得に失敗改札機が起動せずプログラムのミスによるバグ 3

4 基本調査身近で巨大なシステム不具合の事例大きな影響が交通系 IC カード, 特に Suica に着目し, その仕組みと周辺の実システムの問題点を調査検証 4

5 Suica におけるリスク自動改札のシステムにおける問題点 ICカード (FeliCa) の問題点決済の問題点個人情報の漏えい 5

6 自動改札機における問題点カードの読み取り失敗改札部での渋滞につながる通信可能領域にカードが存在している時間が不安定読み取り装置の設置場所の工夫読み取り装置の場所の明示化キャッチフレーズによる工夫ネットワークを構成することによる問題ネットワークの障害により改札が停止するリスク改札機の独立性の確保 6

7 ICカードの問題点通信傍受カードとリーダライタ間の通信内容を第三者に読み取られる可能性が存在するスキミングカードにスキマーと呼ばれる特殊なリーダを近づけることによりデータを取得しカードを複製する技術物理的な不正読み取りカードを分解して内部のデータを不正に解析される可能性が存在する 7

8 FeliCa のリスク対策通信傍受暗号通信リーダライタおよび IC カードが共通して持つ鍵を用いて通信内容を暗号化スキミング対策相互認証通信の前に相手が正しい鍵を持っていることを確認する方式不正なリーダを使用した場合相互認証に失敗し通信は行われない物理的な不正読み取り耐タンパー性 IC カードの IC チップは偽造を目的としてカード内の情報を読み出そうとする各種の不正行為に対しチップ自身が防御する働きを持っている 8

9 決済の流れ Suica センターサーバ残額データを処理駅サーバ定期的に通信 3 改札機券売機窓口など店舗ユーザ 2 1 チャージ 2 電子マネー支払い 3 電子マネーの資金化 9

10 データ通信のエラー資金だけ支払い電子データの受け取りミス券売機窓口改札機店舗券売機窓口改札機店舗ユーザユーザトランザクション処理トランザクション出金と入金をまとめて 1 つのトランザクションとして管理し, どちらか一方が失敗した場合には片方も失敗とし, 両方が成功したときにのみ全体を成功と評価 10

11 サーバー管理カードの紛失 IC カードごと残高データを管理 ( 記名式のみ ) 記名式使用停止再発行 Suica センターサーバ無記名式 Suica センターサーバ 11

12 氏名生年月日性別連絡先の電話番号必要な個人情報紛失時の再発行の際の本人確認のために使用個人情報はサーバに管理されている Suica カード自体には入っていないカード内の情報残金 ID 利用履歴 12

13 不正使用の例 2007 年 8 月東京メトロ浅草駅の男性職員が駅端末を不正使用知人女性の指名と誕生日を入力し電話番号を取得それらが映っている画面をカメラで撮影ブログに公開した駅職員など, 個人情報を取り扱う側のモラルの問題で,IC カード自体の問題点とは言い難い. 13

14 目的 Suica は安全性が高いシステムである人々は危険性や仕組みについて誤解しているのではないか? 人々に Suica に対する正しい理解を与えることを目的とする 14

15 Suica の危険性に関する意識調査基本調査の結果 Suica および周辺システムには重点的な解決策が為されていることがわかった人々は Suica を所有非所有に関わらず仮説仕組みや安全性を正しく理解しているのか? Suica を持たない人が危険性を誤って認識しているが故に Suica を所有していないと予想プレアンケートの実施 15

16 プレアンケートの内容 (1/2) 1 回答者に対して Suica の所有非所有について質問 2 Suica 非所有者に対して Suica を持たない理由を以下の候補の中から選択してもらう Suicaを持たない理由候補作るのが面倒だからあまり使わないから個人情報等の漏洩が心配だから仕組みがよくわからないからその他 16

17 プレアンケートの結果 (1/2) 仕組みがよくわからない 10% 面倒だから 20% その他 0% あまり使わないから 70% 個人情報等の漏洩が心配だったから 0% Suica を持たない理由 Suica を持たない理由として危険性は挙げられなかった 17

18 プレアンケートの内容 (2/2) 3 以下の 3 項目について不安の度合いを回答してもらう人為的ミスを介した個人情報の漏洩スキミングによる偽造または不正使用通信傍受より通信内容や個人情報の漏洩その後危険性への対策に関する情報を提供することにより不安度がどの程度改善できるのか調査 18

19 スキミング通信傍それにも関わらず個プレアンケートの結果 (2/2) 人情報流出受多くの人がSuicaに対して危険を感じている 19

20 プレアンケートの分析非所持者は危険性を感じて Suica を持っていないわけではなかったしかし多くの人が Suica に対して不安感を抱えていた仮説殆どの人は危険性について考えたことがなかったのでは? そしてアンケートで危険性について書かれた項目を見せることにより回答者が危険性を意識するきっかけを与えてしまったと予想本アンケートの実施 20

21 本アンケートアンケートが人々に危険性を意識させるきっかけになったのではないか? 情報を与える前後で人々の意識がどう変化するか人々の望む情報を調査 21

22 本アンケートの詳細 Suica の危険性に関する情報危険性への対策情報第一段階危険性への意識調査 (1 回目 ) 考えられる危険性上記情報を得たときに回答者の危険性への意識がどう変わるか調査第二段階情報提供 ( 危険性 ) 危険性への意識調査 (2 回目 ) 知りたい情報について危険性を意識した人々が Suicaに関してどのような情報をどのような媒体で与えられることを望むのか調査第三段階情報提供 ( 対策 ) 危険性への意識調査 (3 回目 ) 情報の評価について 22

23 アンケート結果危険性への意識変化人々の望む情報を調査 Suica の所有非所有危険性を考えたことが有無 23

24 アンケート結果 1-( オ ) Suica を持っているか? 3-( ア ) suica の危険性を考えたことがあるか? No 49 48% Yes 54 52% No 65 63% Yes 38 37% Suica の所有率は 52% でおよそ半数アンケート以前に危険性を考えたことがあるのは 37% と若干少ない 24

25 危険性への意識変化 25

26 安全危険性の度合いの変化における分析危険性の項目を見せることによって意識変化 = プレアンケートの仮説ハザード事例の提示危険対策の提示 27

27 第 2 段階 ( 知りたい情報 ) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 個人情報流出個人情報流出誤徴収スキミング紛失事例誤徴収スキミングその他特になし 3 ー ( イ ) 考えられる危険性の種類 Suica 有 Suica 無紛失その他特になし Suica 有 Suica 無危険性への意識が高まった 27

28 第 2 段階 ( 知りたい情報 ) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 個人情報流出個人情報流出誤徴収スキミング紛失事例誤徴収スキミングその他特になし考えたことある考えたことはない紛失その他考えたことがある考えたことはない 3 ー ( イ ) 考えられる危険性の種類特になし考えたことが有 > 無考えたことがある人が 50% 以上情報収集が必要平均 14 ポイント 28

29 危険性の度合いの変化における分析要因偏差平方和自由度平均平方 F 値 P 値 Suicaの所有の有無標本因子標本内因子交互作用誤差全体危険性の意識の変化には有意に差があるが Suicaを持っているかどうかと危 Suicaの所有非所有それらの交互作用には有意に差はない険性の変化の度合は関連があるとはいえない 32

30 危険性の度合いの変化における分析要因偏差平方和自由度平均平方 F 値 P 値考えたことの有無標本因子標本内因子交互作用誤差全体危険性の意識の変化危険性の意識の有無には有意に差があったがそれらの交互作用には有意に差はない C 危険性の意識の有無と危険性への変化の度合には関連があるとはいえない 31

31 危険性の度合いの変化における分析安全変動幅に違いハザード事例の提示危険対策の提示 31

32 人々の望む情報 Suica の所有非所有別 32

33 第 1 段階 ( 考えられる危険性 ) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 個人情報流出誤徴収スキミング紛失紛失 60% 以上それ以外その他特になし 3 ー ( イ ) 考えられる危険性の種類 Suica 有 Suica 無所有者 < 非所有者平均 12 ポイント Suica が身近でない非所有者にとって個人情報流出や誤徴収等は未知の脅威に感じている 33

34 第 2 段階 ( 知りたい情報 ) 個人情報流出 0% 20% 40% 60% 80% 100% 紛失について割合が低い = 知りたい情報ではない誤徴収スキミング紛失その他特になし Suica 有 Suica 無 0% 20% 40% 60% 80% 100% 非所有者の割合が全体的に高い Web,TV:50% 以上 0% 20% 40% 60% 80% 100% 対策発生する仕組み紙 Web TV 発生頻度広告その他 Suica 有 Suica 無看板広告その他 Suica 有 Suica 無 34

35 第 3 段階 ( 情報量と満足度 ) 満足度 Suica 有り Suica 無し情報量情報量と満足度満足度は高くはなかった対策について具体的ではなかったためではないか情報量は適切 35

36 人々の望む情報危険性への意識の有無 36

37 第 1 段階 ( 考えられる危険性 ) 個人情報流出誤徴収スキミング紛失その他特になし 0% 20% 40% 60% 80% 100% 考えたことある考えたことはない誤徴収考えたことが有 > 無 15ポイント紛失 60% 以上 3 ー ( イ ) 考えられる危険性の種類 37

38 第 2 段階 ( 知りたい情報 ) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 個人情報流出誤徴収スキミング紛失考えたことがあるその他考えたことはない特になし考えたことがある紛失以外 50% 以上内容 60% 以上 = 危険性を意識しただけで安全性は確認していない Web:20ポイントの差能動的な情報媒体対策 0% 20% 40% 60% 80% 100% 紙 0% 20% 40% 60% 80% 100% Web 発生する仕組み TV 発生頻度広告その他考えたことがある考えたことはない看板広告その他考えたことがある考えたことはない 38

39 第 3 段階 ( 情報量と満足度 ) 不満簡潔どちらでもない適切満足詳細情報量と満足度危険性に関して考えたことがある人は満足度が低いより詳細な情報を求めているため 39

40 まとめ 1 Suica における問題点調査自動改札のシステムにおける問題点 IC カード自体の問題点決済の問題点個人情報の漏えい様々な対応策がある!! 現状では重点的な解決策がとられている 40

41 まとめ 2 危険性への意識調査事例危険性への意識が大きく変動し危険性を感じる結果対策情報危険性の対策を認識し安全と感じた危険性の項目を見せることによる危険性への意識変化が生じた 41

42 まとめ人々の望む情報に関する調査紛失対策 = 記名式危険性を考えたこと有 Web 危険性を考えたこと無 TV 看板広告 Suicaを持っている紙 Suicaを持っていない望んでいる情報と情報媒体には違いが!! 適した人に適した情報を適した情報媒体で提供することが必要でありかつ望ましい 42

43 今後の課題実際に情報提供をしその効果を検討する例 ) 考えたことがある人には Web 上で誤徴収に対する情報を提供する Suica そのものの満足度を向上させるために必要なことの検討運営側の立場に立った調査 43

44 ここから先は補足用スライド 44

45 補足資料 : 危険性に関する情報記名式 Suicaや定期発行の際には氏名生年月日性別連絡先の個人情報をJRのコンピュータに登録する必要があります職員の不手際によりそのJRのコンピュータに登録された個人情報が流出してしまうという事件がありました 45

46 補足資料 : 対策に関する情報 Suica は様々な対策技術によってこれまでの磁気カード等が抱えていた問題を解決しています例えば磁気カードであるクレジットカードには不正な読取機を近づけることにより内部のデータを盗み出しカードを複製されてしまうという危険性が存在しましたしかしながら Suica ではこのような違法行為の被害に遭う事はほぼ無いといっていいほどに対策が施されていますまた Suica と改札機の間で行われるやり取りを第三者に傍受されてもその内容を悪用される心配もありません Suica は落としたら終わりだとお考えではありませんか? 予め氏名等の個人情報を登録しておく MYSuica( 記名式 ) ならたとえ Suica を落としても JR の窓口に行って申請するだけで再発行してもらうことができますまた Suica を落としても個人情報がそこから流出することはありません 46

47 危険性の度合いの変化における分析安全変動幅に違いハザード事例の提示危険対策の提示 47

48 危険性の度合いの変化における分析危険の度合いの変化とはとても危険上記のように得点化し情報を提示した段階における差 ( 第 2 段階 )-( 第 1 段階 ) ( 第 3 段階 )-( 第 2 段階 ) で算出しているまったく危険を感じない 48

49 危険性要因別 ( 第 1 段階 ) 高低人為スキミング通信人為 3 ー ( ウ )( エ )( オ ) 危険性平均 ( 第 1 段階 ) 高 Suica 有 Suica 無低危険性が高いと考えている所有者 < 非所有者考えたことが有 > 無スキミング通信 3 ー ( ウ )( エ )( オ ) 危険性平均 ( 第 1 段階 ) 考えたことある考えたことはない 49

50 Suica 所有危険性を考えたことの有無の組み合わせ結果 3 ー ( イ ) 考えられる危険性 0% 20% 40% 60% 80% 高 3 ー ( ウ )( エ )( オ ) 危険性平均 ( 第 1 段階 ) 低個人誤徴収スキミング紛失人為スキミング Suica 有有 Suica 有無 Suica 無有 Suica 無無その他なし Suica 有有 Suica 有無 Suica 無有 Suica 無無通信 50

51 年代別年代別 10 代 20 代 30 代 40 代 50 代以上個人誤徴収スキミング紛失その他無し 6-( ア ) 知りたい情報 ( 事例後 ) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 10 代 20 代 30 代 40 代 50 代以上 3 ー ( イ ) 考えられる危険性 ( 事例前 ) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 6 ー ( イ ) 知りたい危険性 ( 事例後 ) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 個人誤徴収スキミング紛失その他なし 10 代 20 代 30 代 40 代 50 代以上対策仕組み頻度その他 10 代 20 代 30 代 40 代 50 代以上 51

52 本アンケートの概要人々に Suica の危険性に関して正しい理解をしてもらうため情報提供を提案情報を与える前後で危険性への意識がどう変化するか調査危険性に関する人々の望む情報を調査 52

53 53 まとめ考えられる問題点には対応されているしかし, 一般には不安感があり, 利用していない人も + 正しく理解したうえで, 利用できていないリスク認知が的確でないのでは?

1 クレジットカードの利用意向 (1) クレジットカードを積極的に利用したいと思うか問 1 あなたは, クレジットカードを積極的に利用したいと思いますかこの中から 1 つだけお答えくださいそう思う( 小計 ) 39.8% そう思う 20.3% どちらかといえばそう思う 19.5% そう思わない

1 クレジットカードの利用意向 (1) クレジットカードを積極的に利用したいと思うか問 1 あなたは, クレジットカードを積極的に利用したいと思いますかこの中から 1 つだけお答えくださいそう思う( 小計 ) 39.8% そう思う 20.3% どちらかといえばそう思う 19.5% そう思わないクレジットカード取引の安心安全に関する世論調査の概要平成 28 年 9 月内閣府政府広報室調査対象全国 18 歳以上の日本国籍を有する者 3,000 人有効回収数 1,815 人 ( 回収率 60.5%) 調査時期 21 日 ~7 月 31 日 ( 調査員による個別面接聴取 ) 調査目的クレジットカード取引の安心安全に関する国民の意識を把握し, 今後の施策の参考とする調査項目クレジットカードの利用意向