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あかりあみおか
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1 資料 2 0 コンテンツ製作流通の概況と総務省の取組平成 24 年 1 月 23 日総務省情報流通行政局情報通信作品振興課

現状認識 1 インターネットによるコンテンツ流通の増加コンテンツ製作流通環境の変化メディアや視聴デバイスの多様化高機能化 ( クラウド型配信を含む ) 視聴形態の変化 ( タイムシフトプレイスシフトパーソナル化 ) 国内市場の停滞新興国の市場拡大コンテンツ製作流通への影響

2 現状認識 1 インターネットによるコンテンツ流通の増加コンテンツ製作流通環境の変化メディアや視聴デバイスの多様化高機能化 ( クラウド型配信を含む ) 視聴形態の変化 ( タイムシフトプレイスシフトパーソナル化 ) 国内市場の停滞新興国の市場拡大コンテンツ製作流通への影響既存メディアの広告収入の減少番組製作費の削減新しいメディア視聴形態新市場に対応したコンテンツニーズコンテンツの二次利用の促進製作機会の増加コンテンツ製作流通環境の整備円滑な権利処理不正流通対策課題新しいコンテンツの流通プラットフォームの検討コンテンツの国際展開の推進国際共同製作コンテンツの規制緩和

3 コンテンツ製作流通の環境変化 2

日本と世界のコンテンツ市場 3 日本のコンテンツ市場はここ数年約 11 兆円規模で推移世界全体のコンテンツ市場は2011~2015 年は平均 5.7% で成長すると予測日本のコンテンツ市場世界のコンテンツ市場 (2003 年 2009 年実績 ) (2010 年実績 2011 年 ~2015 年予測 ) ( 兆円 ) ( 兆円 ) 14 180 年平均 5.7% の伸び 10.

8 6 4 2 0 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 出典: 総務省情報通信政策研究所メディアソフトの制作及び流通の実態より作成対象とするコンテンツの範囲(2007 年まで ): 放送 ( テレビラジオ ) 映画ゲームビデオ音楽新聞雑誌書籍コミック DB ( 注 )2009 年のコンテンツ市場規模は 11 兆 1,595 億円 2008

4 日本と世界のコンテンツ市場 3 日本のコンテンツ市場はここ数年約 11 兆円規模で推移世界全体のコンテンツ市場は2011~2015 年は平均 5.7% で成長すると予測日本のコンテンツ市場世界のコンテンツ市場 (2003 年 2009 年実績 ) (2010 年実績 2011 年 ~2015 年予測 ) ( 兆円 ) ( 兆円 ) 年平均 5.7% の伸び出典: 総務省情報通信政策研究所メディアソフトの制作及び流通の実態より作成対象とするコンテンツの範囲(2007 年まで ): 放送 ( テレビラジオ ) 映画ゲームビデオ音楽新聞雑誌書籍コミック DB ( 注 )2009 年のコンテンツ市場規模は 11 兆 1,595 億円 2008 年より従来の市場対照に加えて新たにソーシャルメディアデジタルサイネージフリーペーパー等の新規市場を算入し計測特に成長が著しい地域は 1) 中南米 : 今後の5 年間で年間平均成長率 10.5% 2015 年には1,090 億ドル ( 約 10 兆円 ) の市場規模が見込まれている 2) アジア太平洋 : 今後の5 年間で年間平均成長率 6.5% 2015 年に5,410 億ドル ( 約 47 兆 7000 億円 ) の市場規模が見込まれている上記は全て2010 年の平均為替レート (1 米ドル=88.09 円財務省貿易統計より ) で換算出典:PricewaterhouseCoopers Global Entertainment and Media Outlook: より作成対象とするコンテンツの範囲: インターネットアクセスインターネット広告有料テレビ放送ライセンス料テレビ広告録音音楽映画ビデオゲームラジオ屋外広告一般雑誌新聞一般書教育書その他 B2B

5 コンテンツ市場の内容 4 日本のコンテンツ市場規模は約 11.2 兆円うち映像系コンテンツ市場は 5.3 兆円映像系コンテンツ市場の約 7 割がテレビ番組映像系音声系テキスト系コンテンツ市場 (2009 年 ) 映像系コンテンツ市場 (2009 年 ) データベース記事 2.6% テキスト系ネットオリジナル 3.1% 約 5 割 (47.3%) 映像系ネットオリジナル 1.9% 雑誌ソフト 12.3% 書籍ソフト 6.5% 地上テレビ番組 25% ビデオソフト 5.5% ゲームソフト 12.9% コミック 4.6% 11 兆 1595 億円衛星 CATV 放送 6.9% 映画ソフト 12.3% 約 5.3 兆円地上テレビ番組 52.9% 新聞記事 15.7% ラジオ番組 1.8% 音楽ソフト 6.0% 映画ソフト 5.8% ゲームソフト 6.1% 映像系ネットオリジナル 0.9% ビデオソフト 2.6% 衛星 CATV 放送 14.5% 約 7 割 (67.4%) 出典 : 総務省情報通信政策研究所メディアソフトの制作及び流通の実態より作成

6 放送市場の動向 5 放送メディア全体の約 6 割を占める地上波放送局の収益が停滞する一方 CATV 衛星放送による有料放送の収益が増加

各メディアの広告費の比較 6 インターネット広告費の増加に対して他のメディアの広告費は減少新聞とインターネットの広告費は 2009 年に逆転テレビの広告費は 10 年前の 2 兆円以上から 1 兆 7 千億円程度に減少 ( 億円 ) ( 百万ドル ) 注 3 テレビインターネットと新聞の広告費が逆転インターネットと雑誌の広告費が逆転

7 各メディアの広告費の比較 6 インターネット広告費の増加に対して他のメディアの広告費は減少新聞とインターネットの広告費は 2009 年に逆転テレビの広告費は 10 年前の 2 兆円以上から 1 兆 7 千億円程度に減少 ( 億円 ) ( 百万ドル ) 注 3 テレビインターネットと新聞の広告費が逆転インターネットと雑誌の広告費が逆転インターネットとラジオの広告費が逆転 ( 年 ) 注 1 07 年に05 年まで遡って推定範囲の改訂を行っており雑誌インターネットについては 04 年と05 年は厳密には連続しない注 2 衛星は衛星放送 CATV 文字放送等に投下された広告費注 3 米国のインターネットの単位は百万ドル ( 出典 : 情報メディア白書 2010 ( 電通総研 ) 及び2009 年の日本の広告費 ( 電通 ) より作成 )

8 番組製作への影響 7 広告収入の減少によりテレビ局の売上高は 5 年前の 87% に減少ラジオ局の売上の落ち込みはさらに深刻経費節減の一環として番組製作費が削減される傾向にあるキー局各社の番組製作費は 4 年前に比較して 15~20% 程度減少放送局の売上高の推移在京キー局の番組製作費の推移 (%) (%) H H H H H ( H21 年度 ) ( 年 ) テレビ中波短波 FM 平成 16 年度売上高 ( 営業収益 ) 実績を 100% とした場合の各年度実績の推移 2006 年の番組製作費を 100% とした場合の番組製作費の推移出典 : 各社発表のデータに基づき作成

我が国におけるインターネット利用の動向 8 インターネットの利用者数及び人口普及率は一貫して増加インターネット利用端末はパソコンが約 8,700 万人モバイル端末が約 7,900 万人

1997~2000 年末までの数値は通信白書 ( 現情報通信白書 ) から抜粋 2 インターネット利用者数 ( 推計 ) は 6 歳以上で過去 1 年間に

当該機器を所有しているか否かは問わない ) 利用目的等についても個人的な利用仕事上の利用学校での利用等あらゆるものを含む 3 2001 年末以降のインターネット利用者数は 6 歳以上の推計人口 (

9 我が国におけるインターネット利用の動向 8 インターネットの利用者数及び人口普及率は一貫して増加インターネット利用端末はパソコンが約 8,700 万人モバイル端末が約 7,900 万人インターネットの利用者数及び人口普及率の推移 ( 年末 ) ~2000 年末までの数値は通信白書 ( 現情報通信白書 ) から抜粋 2 インターネット利用者数 ( 推計 ) は 6 歳以上で過去 1 年間にインターネットを利用したことがある者を対象として行った本調査の結果からの推計値インターネット接続機器についてはパソコン携帯電話 PHS 携帯情報端末ゲーム機等あらゆるものを含み ( 当該機器を所有しているか否かは問わない ) 利用目的等についても個人的な利用仕事上の利用学校での利用等あらゆるものを含む年末以降のインターネット利用者数は 6 歳以上の推計人口 ( 国勢調査結果及び生命表等を用いて推計 ) に本調査で得られた 6 歳以上のインターネット利用率を乗じて算出 4 調査対象年齢については 1999 年末まで 15~69 歳 2000 年末は 15~79 歳 2001 年末以降は 6 歳以上インターネット利用端末の種類 (2002 年末 ) 出典 : 総務省平成 23 年版利動向調査

スマートフォンの拡大 9 国内におけるスマートフォンの契約数は 2010 年度の 955 万件から

月 7 日 ( 株 )MM 総研ニュースリリース出典 : ( 株 ) MM 総研 [ 東京港

10 スマートフォンの拡大 9 国内におけるスマートフォンの契約数は 2010 年度の 955 万件から約 7 倍増加し 2015 年度には 7,030 万件へ拡大する見込み 2015 年には世界におけるスマートフォンの販売台数は急激に増加し 11 億台となる見込み国内のスマートフォン契約数等の推移予測世界のスマートフォン市場の推移出典 :2011 年 7 月 7 日 ( 株 )MM 総研ニュースリリース出典 : ( 株 ) MM 総研 [ 東京港 ] スマートフォン市場規模の推移予測 (11 年 7 ) (2011 年 7 7 ) 出典 :Gartner 社公表資料より作成

エセ肉食女の恋愛事情相武紗季小雪などが出演の女たちは二度遊ぶなど自社製作コンテンツ音楽 Avex 所属アーティストの PV や LIVE 映像 (

11 モバイル向け動画配信 BeeTV 10 BeeTV はドコモの端末向けにモバイル視聴に特化した短時間のドラマ音楽映像アニメ等の動画配信サービスを実施月額 315 円で全番組見放題会員数は 150 万人を突破 BeeTV 会員数推移提供コンテンツ例 ( 単位 : 万人 ) ドラマ小池栄子主演のエセ肉食女の恋愛事情相武紗季小雪などが出演の女たちは二度遊ぶなど自社製作コンテンツ音楽 Avex 所属アーティストの PV や LIVE 映像 ( 倖田來未浜崎あゆみ東方神起など ) アニメ Disney きかんしゃトーマスなど女性やキッズを狙ったコンテンツが提供されている出典 :avexir 資料 BeeTV web サイト

時間日中(携帯端末向けマルチメディア放送 11 モバイルマルチメディア放送は有料又は無料で

マルチメディア放送サービスイメージニュース天気スポーツ中継音楽ゲーム映画ドラマ電子書籍雑誌教育

教育コンテンツ ( リアルタイム型放送と蓄積型放送 ) 日中リアルタイム型放送)周波数利用のイメージ夜間蓄積型放送

12 時間日中(携帯端末向けマルチメディア放送 11 モバイルマルチメディア放送は有料又は無料でモバイル端末向けの多様な放送サービスを提供リアルタイム型放送と蓄積型放送を使い分けることを想定マルチメディア放送サービスイメージニュース天気スポーツ中継音楽ゲーム映画ドラマ電子書籍雑誌教育放送波による一斉同報リアルタイムな情報提供音楽や大容量の動画を蓄積する視聴サービス電子書籍電子雑誌の提供電子教材教育コンテンツ ( リアルタイム型放送と蓄積型放送 ) 日中リアルタイム型放送)周波数利用のイメージ夜間蓄積型放送放送と同時に視聴する者が多い時間帯 ( 日中 ) はリアルタイム型放送中心放送と同時に視聴する者が少ない時間帯 ( 夜間 ) は広い帯域を使って大容量の放送番組を送信し受信機に蓄積させる ( ユーザーは蓄積後の任意の時間に視聴可能 )

ラジオのIPサイマル放送等の取組も本格化有料動画配信市場規模予測無料動画配信市場規模予測 ( 単位 : 億円 ) 1,182

13 ネット動画配信の拡大 12 インターネット広告市場の成長有料会員の増加等により VOD 市場が拡大今後はテレビ向けVODサービスの拡充やスマートフォンの普及によりさらに成長していくことが期待放送事業者によるVODサービスラジオのIPサイマル放送等の取組も本格化有料動画配信市場規模予測無料動画配信市場規模予測 ( 単位 : 億円 ) 1,182 ( 単位 : 億円 ) 1, ( 年度 ) ( 年度 ) 出典 : 野村総合研究所 IT 市場ナビゲーター 2011 年版

14 スマートテレビの登場 13 テレビ放送の視聴のみならずインターネットを経由して映像等コンテンツの視聴や各種サービスアプリケーションの利用が可能となるテレビ受信機スマートフォンタブレットPCなどのモバイル端末との連携も視野放送の完全デジタル化後の次世代テレビの主流として今後内外で急速な普及が想定デジタル放送通信コンテンツと放送番組をあわせてより楽しく利用放送番組と連動したコンテンツソーシャルネットワークオンデマンド配信写真音楽再生等アプリケーション実行現在は海外でグローバル企業の独自規格による開発導入が先行ソーシャル / パーソナルなサービスを放送と連携して使う携帯端末タブレットとの連携 GoogleTV AppleTV スマートテレビ SAMSUNG スマートテレビを携帯端末や PC と連携させより便利に深く楽しむ

スマートテレビの普及見込み 14 国内におけるスマートテレビ *1 の利用世帯数は 2011 年度の 27 万世帯から約 30 倍増加し 2016 年度には 770 万世帯へ拡大する見込み世界のスマートテレビ *2 市場規模 ( 販売台数 ) は 2010 年の約 37,900 千台から 2014 年には約 156,100 千台までに年平均 42.

15 スマートテレビの普及見込み 14 国内におけるスマートテレビ *1 の利用世帯数は 2011 年度の 27 万世帯から約 30 倍増加し 2016 年度には 770 万世帯へ拡大する見込み世界のスマートテレビ *2 市場規模 ( 販売台数 ) は 2010 年の約 37,900 千台から 2014 年には約 156,100 千台までに年平均 42.5% の高い成長率で伸びると予想スマートテレビの国内利用世帯予測世界スマートテレビ市場規模 ( 千台 ) *1 スマートテレビ : 以下の2つの機能をともに保有するテレビ端末またはセットトップボックスなどのテレビ周辺機器 (1) インターネット経由の映像をテレビ画面で視聴することが可能 (2) 高い処理能力を持つCPU(Central Processing Unit; 中央処理装置 ) が搭載されスマートフォンのようにゲームなどのアプリをテレビで利用することが可能なおインターネットテレビとは上記の機能のうち (1) のみを保有するテレビ端末またはセットトップボックスなどのテレビ周辺機器出典:( 株 ) 野村総合研究所スマートテレビの利意向に関する調査 ( 平成 23 年 7 20 ) *2 スマートテレビにはスマートフォンのようにオープンなOSを搭載して多様なアプリケーションが自由にダウンロードできる形のスマートテレビの他 IPTVや Web TVなどインターネットに接続可能なテレビを含む出典: エイチアイビジネスパートナーズ (HIBP)( 株 ) グローバルスマートTV 市場動向と展望 ( 平成 23 年 1 28 )

16 クラウド型配信サービスの登場 15 従来自分のPCのハードディスクに保管していた写真動画音楽等をネットワーク上のサーバーに蓄積しマルチデバイスでいつでもどこでも利用できるようにしたサービス各社からクラウド型サービスが登場定額料金で見放題聴き放題のサービスが受けられるものもあるサービス名運営会社主なサービス内容 Hulu Hulu (NBC ABC FOX 等が共同出資 ) NBC ABC FOX 等が共同出資により設立した無料インターネッ動画配信サービス端末を選ばずいつでも動画を視聴することができる 2010 年 6 月からは月額 7.99 ドルで無料版よりもタイトル数が多く高画質動画もある有料サービス Hulu Plus を開始 2011 年 9 月 1 日より日本でのサービス提供を開始月額 1,480 円で人気テレビ番組や映画等が見放題 Netflix Netflix Netflix は (1997 年に創設された米国のオンライン DVD レンタル会社 ) が提供するオンラインでテレビ番組や映画を視聴できるサービス ( Watch Instantly ( 月額 7.99 ドル )) パソコンのほか Xbox360 PlayStation3 Wii ipad iphone 等の端末を経由して視聴可能 DVD のレンタルサービスからネットのストリーミングサービスへの移行を推進加入者数は 2,360 万人に到達 ( 2011 年第 1 四半期 ) icloud アップル itunes Music Store で購入した楽曲や電子書籍などを Apple のサーバーに保存しネット経由で同一ユーザーが保有する iphone ipad や Mac などでいつでも楽しむことができる itunes Match では年間ドルの料金で itunes Music Store で購入した楽曲だけではなくユーザーの保有する音楽 CD( 違法適法は問わない ) を itunes Music Store で提供される約 1800 万曲と自動的に照合しマッチした楽曲が高音質のファイルとして保管される Spotify LISMO UNLIMITED Spotify au 新聞記事やウェブサイトからまとめているため実際のサービスとは異なる可能性があるメジャーやインディーズのレコードレーベルと契約を結び約 1500 万曲以上の楽曲を提供ユーザーがパソコンやスマートフォンに専用ソフトウェアをインストールすると端末機器にストリーミング配信され好きな時間に好きな楽曲を聴くことができる広告が入る無料会員か月額定額制の有料会員かによって使用できる端末機器のほか再生時間や回数の制限に違いがある au のスマートフォンに専用アプリをインストールし洋楽を中心に 100 万曲が月額 1,480 円の定額料金で聴き放題になる携帯電話回線 (3G) や Wi Fi を通じて楽曲を端末機器にダウンロードすることなく聴くことができるまた一度聴いた楽曲は圏外でも一定曲数を聴くことができる出典 : クラウドコンピューティングと著作権法 CPRA NEWS(vol.62 DESEMBER 2011) の図を基に一部追加

17 課題と総務省の取組 16

18 総務省におけるコンテンツ政策の全体像 17 < 重点目標 > コンテンツ製作流通環境の整備放送コンテンツの権利処理一元化の推進コンテンツ不正流通対策の推進放送コンテンツの製作取引の適正化 < 総務省の主なコンテンツ関係施策 > 放送コンテンツの 2 次利用の促進に向け権利処理に関する実証実験を実施することにより権利処理窓口のシステム一元化を推進し円滑な権利処理を実現インターネット上の不正流通防止対策の技術や体制等に関する実証実験行い著作権保護に配慮した円滑な流通の基盤整備を推進しコンテンツの流通促進に資する放送コンテンツ製作に係わる番組製作会社のインセンティブや創意工夫の意欲を削ぐような取引慣行の改善及び番組製作に携わる業界全体の向上を目指す新しいコンテンツの流通プラットフォームの検討コンテンツの国際展開の促進スマート TV の推進コンテンツの海外展開政府間対話の推進技術基準の標準化に向けた支援等を通じ放送コンテンツの新たな流通チャネル ( スマート TV スマートフォン等 ) の開拓を推進東日本大震災の風評被害対策や地域コンテンツの海外展開の促進を目的とした世界への情報発信及び国際共同製作に関する調査研究等を実施二国間協議 ( 日中経済パートナーシップ協議日韓経済局長会議など ) の場において関係国と協議しコンテンツ規制の緩和を要求 ( 参考 ) コンテンツ施策に係る主な政府方針新成長戦略 ( 平成 22 年 6 月 18 日 ) コンテンツの対外発信による日本ブランド力の向上デジタル配信の強化海外コンテンツ流通規制の緩和撤廃著作権侵害対策番組の権利処理の迅速化等東日本大震災からの復興の基本方針 ( 平成 23 年 7 月 29 日 ) クールジャパンの推進海外における風評被害への対策災害の記録と伝承等知的財産推進計画 2011( 平成 23 年 6 月 3 日 ) 映像を通じた発掘創造クールジャパン関連コンテンツによる海外発信強化被災地におけるコンテンツ製作及び流通実証実験の実施インターネット上の著作権侵害の抑止電子書籍の市場整備の加速化知的資産のアーカイブ化とその活用促進等

19 二次利用のための権利処理 18 現状と課題放送コンテンツの二次利用は改善しつつある地上テレビ番組の2 次利用率 : 約 21%( 平成 21 年度 ) 平成 20 年度約 20% 平成 19 年度約 16% 平成 18 年度約 13% 地上テレビ番組は 2 次利用に関する契約が定められていない場合が多くその場合にはすべての権利者に改めて許諾を得る場合があるしかしながらすべての権利者からの許諾を得るには膨大な時間とコストが必要また不明権利者の探索にも多大な労力が必要地上テレビ番組の場合多くの実演家ならびに放送事業者番組製作会社原作者脚本家等の多岐に亘る権利者の許諾が必要権利処理業務に要する時間とコストを大幅に削減する必要例コンテンツ流通事業者が音楽番組をネットへ 2 次流通させたいと考えている場合なおこの 2 次流通に係る権利の所在は番組制作会社日本音楽事業者協会音楽制作者連盟 JASRAC にあるとする ( 当該情報は事前にコンテンツ流通事業者には分からない )? 権利の所在が分からないため逐一各事業者権利者団体に問い合わせる必要あり放送事業者番組制作会社権利なし日本音楽事業者協会権利あり権利あり交渉契約交渉契約多大な労力とコストが必要音楽制作者連盟日本芸能実演家団体 JASRAC その他の権利者団体権利あり権利なし権利あり権利なし交渉契約交渉契約

放送コンテンツの権利処理一元化の推進 19 放送コンテンツの権利処理一元化に関する実証実験施策の概要放送コンテンツの二次利用の促進に向けてネットワークを通じた権利処理及び不明権利者探索の一元化に関する実証実験を実施し円滑な権利処理の実現に資する施策の効果

20 放送コンテンツの権利処理一元化の推進 19 放送コンテンツの権利処理一元化に関する実証実験施策の概要放送コンテンツの二次利用の促進に向けてネットワークを通じた権利処理及び不明権利者探索の一元化に関する実証実験を実施し円滑な権利処理の実現に資する施策の効果権利処理の受付窓口及び不明権利者探索業務の一元化とシステム化により権利処理業務に要する時間とコストを大幅に削減し放送番組の二次利用 ( インターネット配信海外への番組販売等 ) が促進される平成 24 年度予定額平成 23 年度予算額一般会計 265 百万円 265 百万円計画年数 3 年計画 ( 平成 22 年度 ~ 平成 24 年度 )

コンテンツの不正流通 20 動画投稿サイト P2P ファイル共有ソフトの利用が進展これらを利用したコンテンツの不正流通が蔓延しており正規流通を阻害している動画投稿サイトの利用実態 P2P ファイル共有ソフトの利用実態総務省アンケート結果 ( 調査対象者 N=9594 人 ) よると動画投稿サイトを利用したことがある人は全体の 62.

21 コンテンツの不正流通 20 動画投稿サイト P2P ファイル共有ソフトの利用が進展これらを利用したコンテンツの不正流通が蔓延しており正規流通を阻害している動画投稿サイトの利用実態 P2P ファイル共有ソフトの利用実態総務省アンケート結果 ( 調査対象者 N=9594 人 ) よると動画投稿サイトを利用したことがある人は全体の 62.2% であり日本国民に換算するとおよそ 4,886 万人が過去 1 年間に動画投稿サイトを利用と推計女性男性ダウンロードアップロード経験者ダウンロード経験者女性男性アップロード経験者過去に利用していた現在利用しているデジタルコンテンツの流通促進に関する調査研究総務省標本数 20, % 全体 % 全体動画投稿サイトの利用者を 4,886 万人とするとダウンロード経験者 :1,397 万人 (26.2%) アップロード経験者 : 240 万人 ( 4.9%) % 20% 以上の日本国民が P2P ファイル交換ソフトの利用または利用経験がある

権利者が適正な対価を得られる環境を整備する施策の効果動画投稿サイト及びファイル共有ソフトによるコンテンツの不正流通を監視抑止する体制を整備し

22 コンテンツ不正流通対策の推進 21 インターネット上での放送コンテンツ等の不正流通防止に向けた実証実験施策の概要インターネット上のコンテンツの正規流通ビジネスを阻害する権利者の許諾を得ないコンテンツの流通 ( 不正流通 ) への対策を図ることにより権利者が適正な対価を得られる環境を整備する施策の効果動画投稿サイト及びファイル共有ソフトによるコンテンツの不正流通を監視抑止する体制を整備し著作権の適切な保護を通じた放送コンテンツのインターネット配信や海外展開などの活用が促進される平成 24 年度予定額平成 23 年度予算額一般会計 165 百万円 165 百万円計画年数 3 年計画 ( 平成 22 年度 ~ 平成 24 年度 )

23 放送コンテンツの製作取引の適正化に関するガイドライン 22 ガイドライン策定の背景放送コンテンツ製作における製作者の役割の重要性の増大等により放送コンテンツの製作取引の適正化への要請の高まりを踏まえ総務省において平成 20 年 1 月より放送コンテンツの製作取引の適正化の促進に関する検討会 ( 座長 : 舟田正之立教大学法学部教授 ) を開催同検討会での議論を経て平成 21 年 2 月に放送コンテンツの取引適正化ガイドライン ( 初版 ) を策定し同年 7 月に第 2 版を策定ガイドラインの目的 1 放送コンテンツ製作に関するインセンティブ向上を図りもって我が国における放送の発展を目的とする 2 自由な競争環境を整備しながら番組製作事業者のコンテンツ製作に係るインセンティブや創意工夫の意欲を削ぐような取引慣行の改善及び番組製作に携わる業界全体の向上を目指すガイドラインの概要総務省が放送事業者や番組制作会社等に対して行った調査やヒアリングに基づき収集された事例のうち下請法又は独占禁止法上問題となりうる事例と留意すべき点を示している ( 適正な取引の在り方を示す指針 ) また下請法又は独占禁止法の趣旨を踏まえて行われている事例や取引においてより推奨されるべき望ましい取引事例( ベストプラクティス ) などを挙げ取引適正化に向けて参考とすべき具体的な事例も示しているガイドラインのフォローアップ公正取引委員会が実施している毎年の調査によると放送業番組制作業における下請法違反事例が近年増加している ( 特に書面交付義務及び書類保存義務違反行為の事例 ) ことから番組製作環境の実態を把握するため2012 年 2 月より全国の放送事業者及び番組製作会社に対するヒアリングを実施直近で違反件数が増加した背景の把握番組製作会社を大手中小局系独立系と区別したうえで問題点を把握整理下請法及び現行のガイドラインで不明確な部分の把握等

放送の公共性や視聴者の利便に配慮したコンテンツの表示方法の確立等のための実証実験を通じてスマートテレビの規格に関する基本方針を策定し

スマートテレビのプロトタイプの作成を通じた実証を行うことによりスマートテレビにおけるコンテンツの表示方法

24 スマートテレビの推進 23 スマートテレビの標準化に関する実証実験施策の概要放送の完全デジタル化等により今後急速な普及が見込まれるスマートテレビについて放送の公共性や視聴者の利便に配慮したコンテンツの表示方法の確立等のための実証実験を通じてスマートテレビの規格に関する基本方針を策定し同規格の国際標準化を推進する施策の効果放送事業者機器ベンダー通信事業者等の関係者を糾合しスマートテレビのプロトタイプの作成を通じた実証を行うことによりスマートテレビにおけるコンテンツの表示方法多様な端末間におけるコンテンツ連携等に係る規格について基本方針を策定し世界市場獲得に向け国をあげて国際標準化を推進する放送コンテンツと Web コンテンツの区分オーバーレイの表示方法等に関する規格の作成連携スマートフォンタブレット端末との連携平成 24 年度予定額平成 23 年度予算額一般会計 200 百万円 - 計画年数 2 年計画 ( 平成 24 年度 ~ 平成 25 年度 )

放送コンテンツ輸出の停滞と輸出内訳 24 地上テレビ番組の輸出金額は年々増加し 2007 年度には 90 億円を突破したがその後は停滞輸出金額ベースで見ると番組ジャンル別ではアニメが過半を占めバラエティが続いている輸出先地域別では最も多いのはアジアで約 4 割を占めている

7% ジャンル別アニメ 50.4% バラエティ 22.5% 中南米 1.6% その他 0.

25 放送コンテンツ輸出の停滞と輸出内訳 24 地上テレビ番組の輸出金額は年々増加し 2007 年度には 90 億円を突破したがその後は停滞輸出金額ベースで見ると番組ジャンル別ではアニメが過半を占めバラエティが続いている輸出先地域別では最も多いのはアジアで約 4 割を占めている積極的な海外展開により地上テレビ番組の輸出金額は 2005 年に韓国が日本を逆転地上テレビ番組の輸出金額に占める割合 (2008 年 ) ( 単位 : 億円 ) 地上テレビ番組の輸出金額ドキュメンタリー 5.2% その他 10.2% 日本韓国ドラマ 11.7% ジャンル別アニメ 50.4% バラエティ 22.5% 中南米 1.6% その他 0.3% 出典 : 日本の輸出額総務省情報通信政策研究所メディアソフトの制作及び流通の実態放送コンテンツの j 海外展開の促進強化方策に関する調査研究報告書より作成韓国の輸出額韓国放送映像産業振興院 2008 年度放送番組輸出入の現況 2009 年の輸出額は韓国コンテンツ振興院 (KOCCA) から聞き取り (1 億 8358 万ドル ) 為替レート 2009 年の平均為替レート (1 米ドル =104.2 円財務省貿易統計より ) で換算北米 25.8% 輸出先地域別欧州 31.8% アジア 40.5%

26 コンテンツの海外展開 ( その 1) 25 海外への情報発信強化施策の概要東日本大震災の被災地の復興をアピールするとともに風評被害対策のため 1 復興をテーマとした番組を委託により製作し NHK 子会社の外国人向け海外放送のネットワークやインターネットを活用して世界に配信する 2 海外放送事業者と国内放送事業者が震災からの復興をテーマとした放送番組を共同製作することを推進するため海外放送事業者と国内放送事業者等とのマッチングを支援施策の効果本施策の実施により今回の震災で毀損した安心安全といった日本ブランドのイメージを回復し風評被害を防止する効果が期待される風評被害対策に係る我が国国際放送の拡充 ( 番組の追加及び多言語化等 ) 支援 NHK 子会社 TV 等国際共同製作人我が国国際放送を通じた情報発信海外メディア等を通じた情報発信海外メディアと国内放送事業者とのマッチング等平成 23 年度第 3 次補正予算額一般会計 809 百万円インターネットで配信

ノウハウの少ない地域を中心に国際共同製作の案件が増加 (2) 国際共同製作案件が増加することにより地域コンテンツの製作力の底上げ及び地域から海外への情報発信力の向上が期待国内放送事業者及び製作会社地域をテーマとした番組を共同製作海外で放送

27 コンテンツの海外展開 ( その 2) 26 国際共同製作による地域コンテンツの海外展開に関する調査研究施策の概要地域コンテンツの海外展開を更に促進するため国際共同製作を進めるための環境を整備する具体的には 1 放送コンテンツの視聴形態の変化を踏まえた今後の国際共同製作の在り方に関する調査研究 ( ガイドラインの策定等 ) 2 国際共同製作協定の交渉開始に向けた調査研究を実施する施策の効果 (1) 国際共同製作を進めやすい環境が整備されることによりノウハウの少ない地域を中心に国際共同製作の案件が増加 (2) 国際共同製作案件が増加することにより地域コンテンツの製作力の底上げ及び地域から海外への情報発信力の向上が期待国内放送事業者及び製作会社地域をテーマとした番組を共同製作海外で放送海外放送事業者国が国際共同製作を促進させるための環境を整備 ( ノウハウの蓄積国際共同製作協定交渉ガイドラインの策定等 ) 平成 24 年度予定額平成 23 年度予算額一般会計 81 百万円 92 百万円計画年数 2 年計画 ( 平成 23 年度 ~ 平成 24 年度 )

報通信の現況コンテンツ市場の動向マルチユース市場の内訳をみると映像系コンテンツ 1 兆 4,243 億円の主な内訳は地上テレビ番組が 5,074 億円映画ソフトが 4,884 億円衛星 CATV 番組が 3,530 億円となっている音声系コンテンツの内訳は音楽ソフトであり 1,353

報通信の現況コンテンツ市場の動向マルチユース市場の内訳をみると映像系コンテンツ 1 兆 4,243 億円の主な内訳は地上テレビ番組が 5,074 億円映画ソフトが 4,884 億円衛星 CATV 番組が 3,530 億円となっている音声系コンテンツの内訳は音楽ソフトであり 1,353 情報通信の現況208 第4 章テキスト系コンテンツ 5 兆 4,134 億円 ( 全体の約 46%) の主な内訳は新聞記事が 1 兆 8,722 億円コミックが第 2 部情報通信の現況と政策動向第 5 節コンテンツ市場の動向 1 1 我が国のコンテンツ市場の現状 (1) 我が国のコンテンツ市場の規模我が国のコンテンツ市場規模は11 兆 8,391 億円で内訳をみるとテキスト系映像系ともに約