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1 8/9/ 平成 3 年度野生動物医学集中講義 8 年 9 月 日 ( 一財 ) 自然環境研究センター米田久美子 (kyoneda@jwrc.or.jp) 獣医学 医学 微生物学 伝染病学 疫学 生態学 動物行動学 保全生物学 公衆衛生学 保全医学は以下についての研究 病原体と疾病の相互作用 生物種と生態系の間に起こる相乗作用 研究の重点 ( ヒトや動物の ) 健康の生態学的背景 生態系の健全性 Ecological Health の問題の改善 環境の劣化による健康影響が増加していることに対応して (a)~(c) の間の関係についての研究も含む (a) 気候や生息地の質 土地利用の変化 (b) 感染性病原体 寄生虫 環境汚染物質の発生及び再発 (C) 生物多様性及び生態系の機能の維持 生態系ヒト Health 関連性 目指すものはこれ 財産 ( 家畜 ) Ecological process (Tabor et al. ; Aguirre et al. ) Planet Doctors 生態系生物の群集とこれらを取り巻く非生物的な環境とが相互に作用して つの機能的な単位を成す動的な複合体 ヒト 岩石 土壌大気 水 太陽光微生物 生態系 生態系の健全性 生態系サービスの維持生態系の機能自然の恵み 土地利用 ヒト 岩石 土壌砂漠化大気 水 太陽光微生物気候変動 汚染 外来種 Ecological Health 新興感染症 野生生物 家畜栽培植物 生物多様性の保全種の保存 希少種保護 野生生物 家畜栽培植物 生物の健全性

2 8/9/ 北米での研究結果 ( 日本とはダニもボレリアも種が異なる ) ダニは幼虫 若虫 成虫の3 段階の各段階で 回吸血して落ちて脱皮 ( 成虫は産卵 ) 若虫になった後 そのまま越冬 多くは幼虫時に感染 若虫でヒトに感染させる 宿主種によって以下に差 : 吸血成功率 ( 宿主による防御 ) 脱皮 越冬の成功率 ボレリア感染率 生物多様性の維持でヒトへの感染率を抑えられる 死亡または感染しないダニが多いのはリスとオポッサム One Health ワンヘルス The One Health concept is a worldwide strategy for expanding interdisciplinary collaborations and communications in all aspects of health care for humans, animals and the environment. One Medicine One World, One Health 感染ダニが多いのはネズミ ツグミ類 EcoHealth International Association for Ecology and Health(IAEH) EcoHealth Alliance (NPO) COHAB Initiatives Co-operation on Health and Biodiversity マンハッタン原則 ( Manhattan Principles 4 ) Emerging Infectious Diseases( 新興感染症 EID): 西ナイル熱, エボラ出血熱, SARS, サル痘, 狂牛病, 鳥インフルエンザ 人と動物の健康は密接に関連している 人と家畜 野生動物の健康を一つの健康として考えることによってのみ理解できるようになる 生物種の損失 生息地の悪化 汚染 侵略的外来種 地球規模の気候変動 などが地球上のあらゆる環境を変えている 生態系が人間による土地利用 水利用により変更され 復元力を失うと 疾病の発生につながる 複数領域の横断的協力が必要 生態系 野生生物 ヒト One Health 家畜栽培植物 岩石 土壌大気 水 太陽光微生物 WHO, FAO, アメリカ政府機関, カナダ政府機関, コンゴ政府機関, IUCN, WCS FAO( 国連食糧農業機関 ) OIE( 国際獣疫事務局 ) 動物 家畜 野生動物 UNEP( 国連環境計画 ) 環境 One Health ワンヘルス アプローチとは人 動物 環境の衛生に関する分野横断的な課題に対し 関係者が連携してその解決に向けて取り組むという概念を表す言葉 ヒト WHO( 世界保健機関 ) 最終目標 国 地域 国際レベルにおける疾病の情報 サーベイランス 緊急対応システムの強化によって さらに国レベルでは強力で安定した公衆衛生 動物衛生行政と野生生物モニタリングによって 人や動物の感染性や病原性の強い伝染病やパンデミックの脅威を減らし 地球規模の影響を最小限に抑えること 鳥インフルエンザの経験を生かし 特に動物 - 人 - 生態系の接点において 感染症の根本原因や増進要因に対応して より予防的対応を開始する One World, One Healthの考え方で 国際規約を遵守し 公衆衛生 動物衛生行政を強化する中期的なEID( 新興感染症 ) 対策戦略策定が必要 国レベル及び国際レベルでの緊急対応能力の強化 ( 国際大臣会合 7) 対応の焦点を開発国から途上国 ( 可能性ではなく ) 現実に起きている問題 地域的に重要な疾病の悪化要因へと変化させ より貧困者の懸念に応える 広範囲のセクターや領域間の強力を推進する 特定の疾病に対応できるような 戦略的研究を実施する

3 8/9/ 最終目標 国 地域 国際レベルにおける疾病の情報 サーベイランス 緊急対応システムの強化によって さらに国レベルでは強力で安定した公衆衛生 動物衛生行政と野生生物モニタリングによって 人や動物の感染性や病原性の強い伝染病やパンデミックの脅威を減らし 地球規模の影響を最小限に抑えること 特に動物 - 人 - 生態系の接点において 感染症の根本原因や増進要因に対応して より予防的対応を開始する 国際規約を遵守し 公衆衛生 動物衛生行政を強化する 国レベル及び国際レベルでの緊急対応能力の強化 対応の焦点を開発国から途上国 ( 可能性ではなく ) 現実に起きている問題 地域的に重要な疾病の悪化要因へと変化させ より貧困者の懸念に応える 広範囲のセクターや領域間の強力を推進する 特定の疾病に対応できるような 戦略的研究を実施する Vision A world capable of preventing, detecting, containing, eliminating, and responding to animal and public health risks attributable to zoonoses and animal diseases with an impact on food security through multisectoral cooperation and strong partnerships. 複数セクター間の協力と強力なパートナーシップによって 人獣共通感染症および食糧安全保障に影響を与えるような動物の疾病によってもたらされる動物や公衆衛生上の危険性を 予防 察知 抑制 除外し 対応することができる世界 One Health goals 野生動物疾病科学タスクフォース.6~ FAO と CMS(Convention on the Conservation of Migratory Species of Wild Animals: 事務局 UNEP) 家畜 移動性動物 人に感染する感染症の発生頻度が上がってきており 野生動物そして生態系の健全性 ecosystem health のために 疾病をより広い観点 開発や食糧安全保障 自然資源管理 生態系サービスなどの観点で見る必要が出てきた One Health for One World: A Compendium of Case Studies (by Veterinarians without Borders Canada, ) One Health approach a framework to address the wildlife/livestock/human disease interface, integrating different disciplines and involving United Nations agencies, governments, conservationists, health professionals and professional associations. 生態系 生態系の健全性 生態系サービスの維持生態系の機能自然の恵み 外来種 野生生物 土地利用 ヒト 生物多様性の保全種の保存 希少種保護 生物の健全性 家畜栽培植物 Planet Doctors 岩石 土壌 砂漠化大気 水 太陽光 気候変動 汚染 微生物新興感染症 フィロウイルス科エボラウイルス属のエボラウイルスによる感染症 現在 治療 予防法はない ヒトでは潜伏期 (~ 日 通常は 7~ 日 ) の後 突然の発熱 頭痛 倦怠感 筋肉痛 咽頭痛等の症状 7 日前後で 嘔吐 下痢 胸部痛 出血 ( 吐血 下血 ) 等の症状が現れ 死亡する 回復する例もある ウイルスはサハラ以南のアフリカに存在し オオコウモリが宿主と考えられている ( フィリピンにレストンエボラウイルスが存在するが ヒトには病原性を示さないと考えられている ) 野生動物の肉の摂取 感染者との接触で感染 976 年初めて確認 ( スーダン ) その後 DRC 等アフリカ中央部で流行 4-5 年に西アフリカで初めて大流行 3

4 8/9/ H5N6 H7N9 オルトミクソウイルス科 A型インフルエンザウイルス HA亜型 H H6 H5N NA亜型 N N9 同じ亜型でもヒトのウイルス ブタ のウイルスなどがある B型インフルエンザウイルス C型インフルエンザウイルス D型インフルエンザウイルス CDCのHPより 多大な社会経済的影響 A型 ヒト ブタ トリ ウマ ミンク アザラシ クジラなど B型 ヒト ゼニガタア ザラシ C型 ヒト D型 ウシ RNAウイルス 青字は日本でも検出されたもの 動物種 HA亜型 カモ類 H H6 N N9 H5N3 H5N4 H5N8 H7N7 H H6 H H ニワトリ等 H H7 H9 H N N N4 N7 H5N H5N H5N8 H7N6 H7N9 愛玩鳥 H3N8 H4N6 H4N8 H9N HN6 ブタ HN H3N H4N6 ウマ H7N7 H3N8 イヌ H3N8 ミンク HN4 アザラシ H3N3 H4N5 H4N6 H7N7 クジラ HN H3N9 北大のHPより スウェーデンの 渡りの中継地で 秋にマガモの捕 獲調査 同季節中の再捕 獲個体 いろいろな型に 継続的に感染し ている 同じHA亜型には 続けて感染しな い 免疫ができ る 8年間で7,78羽捕獲.6%の個体から,8株分離 PLoS Pathogens 3 9: e3443より 4

5 8/9/ 感染者数 ( 人 ) H5N 亜型感染者数と死亡率の推移 死亡率 (%) WHO への報告数 鳥インフルエンザとは? 病気の名前 ( 家きん 人 ) A 型インフルエンザウイルスの中で鳥類に感染するウイルスが原因のもの 感染症法では H5N 亜型と H7N9 亜型が対象 H5N 亜型の人への感染は 997 年ホンコンで初めて確認され その後 東南アジア エジプトで常在化したが ここ数年は減ってきている 中国では 3 年以降 H7N9 亜型の感染拡大 他に H5N6 亜型も感染 死亡例あり 5 5 H5N 亜型 感染者数 ( 人 ) H7N9 亜型 4 家畜伝染病予防法 感染症法 ( 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律 ) 中国ベトナムカンボジアインドネシアエジプト 機関 農林水産省 OIE( 国際獣疫事 務局 ) 根拠法令等 対象種 ニワトリに対する病原性 高い 低い 鳥インフルエンザ :A 型インフルエンザウイルスの家禽の感染症 ( ウイルスの HA 血清亜型が )H5 または H7( 他のものはほとんど知られていない ) ( ウイルスの HA 血清亜型が )H5 または H7 ( ウイルスの HA 血清亜型が )H5 H7 以外 家畜伝染病予防法 厚生労働省 Terrestrial 感染症の予防及び Animal Health 感染症の患者に対 Code 7 ( 国する医療に関する際動物衛生規約 ) 法律 ( 感染症法 ) 鶏 あひる うず肉や卵の消費目的 ら 七面鳥 ほろ商業目的 狩猟や鳥類 ヒトほろ鳥 だちょう 闘鶏目的で飼育さきじれる家きん 高病原性鳥インフルエンザ 低病原性鳥インフルエンザ 鳥インフルエンザ ( 届出伝染病 ) 届出 : 高病原性ウイルスによる鳥インフルエンザ鳥インフルエンザ 届出 : 低病原性ウイルスによる鳥インフルエンザ 届出不要 ( 鳥インフルエンザと呼ばない ) (H5N) (H7N9) 機関 農林水産省 OIE( 国際獣疫事 務局 ) 根拠法令等 対象種 ニワトリに対する病原性 高い 低い 鳥インフルエンザ :A 型インフルエンザウイルスの家禽の感染症 ( ウイルスの HA 血清亜型が )H5 または H7( 他のものはほとんど知られていない ) ( ウイルスの HA 血清亜型が )H5 または H7 ( ウイルスの HA 血清亜型が )H5 H7 以外 家畜伝染病予防法 厚生労働省 Terrestrial 感染症の予防及び Animal Health 感染症の患者に対 Code 7 ( 国する医療に関する際動物衛生規約 ) 法律 ( 感染症法 ) 鶏 あひる うず肉や卵の消費目的 ら 七面鳥 ほろ商業目的 狩猟や鳥類 ヒトほろ鳥 だちょう 闘鶏目的で飼育さきじれる家きん 高病原性鳥インフルエンザ 低病原性鳥インフルエンザ 鳥インフルエンザ ( 届出伝染病 ) 届出 : 高病原性ウイルスによる鳥インフルエンザ鳥インフルエンザ 届出 : 低病原性ウイルスによる鳥インフルエンザ 届出不要 ( 鳥インフルエンザと呼ばない ) (H5N) (H7N9) 機関 農林水産省 OIE( 国際獣疫事 務局 ) 根拠法令等 対象種 ニワトリに対する病原性 高い 低い 鳥インフルエンザ :A 型インフルエンザウイルスの家禽の感染症 ( ウイルスの HA 血清亜型が )H5 または H7( 他のものはほとんど知られていない ) ( ウイルスの HA 血清亜型が )H5 または H7 ( ウイルスの HA 血清亜型が )H5 H7 以外 家畜伝染病予防法 厚生労働省 Terrestrial 感染症の予防及び Animal Health 感染症の患者に対 Code 7 ( 国する医療に関する際動物衛生規約 ) 法律 ( 感染症法 ) 鶏 あひる うず肉や卵の消費目的 ら 七面鳥 ほろ商業目的 狩猟や鳥類 ヒトほろ鳥 だちょう 闘鶏目的で飼育さきじれる家きん 高病原性鳥インフルエンザ 低病原性鳥インフルエンザ 鳥インフルエンザ ( 届出伝染病 ) 届出 : 高病原性ウイルスによる鳥インフルエンザ鳥インフルエンザ 届出 : 低病原性ウイルスによる鳥インフルエンザ 届出不要 ( 鳥インフルエンザと呼ばない ) (H5N) (H7N9) 機関 農林水産省 OIE( 国際獣疫事 務局 ) 根拠法令等 対象種 ニワトリに対する病原性 高い 低い 鳥インフルエンザ :A 型インフルエンザウイルスの家禽の感染症 ( ウイルスの HA 血清亜型が )H5 または H7( 他のものはほとんど知られていない ) ( ウイルスの HA 血清亜型が )H5 または H7 ( ウイルスの HA 血清亜型が )H5 H7 以外 家畜伝染病予防法 厚生労働省 Terrestrial 感染症の予防及び Animal Health 感染症の患者に対 Code 7 ( 国する医療に関する際動物衛生規約 ) 法律 ( 感染症法 ) 鶏 あひる うず肉や卵の消費目的 ら 七面鳥 ほろ商業目的 狩猟や鳥類 ヒトほろ鳥 だちょう 闘鶏目的で飼育さきじれる家きん 高病原性鳥インフルエンザ 低病原性鳥インフルエンザ 鳥インフルエンザ ( 届出伝染病 ) 届出 : 高病原性ウイルスによる鳥インフルエンザ鳥インフルエンザ 届出 : 低病原性ウイルスによる鳥インフルエンザ 届出不要 ( 鳥インフルエンザと呼ばない ) (H5N) (H7N9) 5

6 8/9/ 機関 農林水産省 OIE( 国際獣疫事 務局 ) 根拠法令等 家きんのH5N 亜型鳥インフルエンザは対象種高病原性鳥インフルエンザ ニワトリに対する病原性 高い 低い 鳥インフルエンザ :A 型インフルエンザウイルスの家禽の感染症 ( ウイルスの HA 血清亜型が )H5 または H7( 他のものはほとんど知られていない ) ( ウイルスの HA 血清亜型が )H5 または H7 ( ウイルスの HA 血清亜型が )H5 H7 以外 家畜伝染病予防法 厚生労働省 Terrestrial 感染症の予防及び Animal Health 感染症の患者に対 Code 7 ( 国する医療に関する際動物衛生規約 ) 法律 ( 感染症法 ) 鶏 あひる うず肉や卵の消費目的 ら 七面鳥 ほろ商業目的 狩猟や鳥類 ヒトほろ鳥 だちょう 闘鶏目的で飼育さきじれる家きん 高病原性鳥インフルエンザ 低病原性鳥インフルエンザ 鳥インフルエンザ ( 届出伝染病 ) 届出 : 高病原性ウイルスによる鳥インフルエンザ鳥インフルエンザ 届出 : 低病原性ウイルスによる鳥インフルエンザ 届出不要 ( 鳥インフルエンザと呼ばない ) (H5N) (H7N9) 診断をした獣医師が保健所に届け出る 機関 農林水産省 OIE( 国際獣疫事 務局 ) 根拠法令等ヒトのH5N 亜型鳥インフルエンザ感染は鳥インフルエンザ (H5N) 対象種 ( 二類感染症 ) ニワトリに対する病原性 高い 低い 鳥インフルエンザ :A 型インフルエンザウイルスの家禽の感染症 ( ウイルスの HA 血清亜型が )H5 または H7( 他のものはほとんど知られていない ) ( ウイルスの HA 血清亜型が )H5 または H7 ( ウイルスの HA 血清亜型が )H5 H7 以外 家畜伝染病予防法 厚生労働省 Terrestrial 感染症の予防及び Animal Health 感染症の患者に対 Code 7 ( 国する医療に関する際動物衛生規約 ) 法律 ( 感染症法 ) 鶏 あひる うず肉や卵の消費目的 ら 七面鳥 ほろ商業目的 狩猟や鳥類 ヒトほろ鳥 だちょう 闘鶏目的で飼育さきじれる家きん 高病原性鳥インフルエンザ 低病原性鳥インフルエンザ 鳥インフルエンザ ( 届出伝染病 ) 届出 : 高病原性ウイルスによる鳥インフルエンザ鳥インフルエンザ 届出 : 低病原性ウイルスによる鳥インフルエンザ 届出不要 ( 鳥インフルエンザと呼ばない ) (H5N) (H7N9) 機関 農林水産省 OIE( 国際獣疫事 務局 ) 根拠法令等 家きんのH7N9 亜型鳥インフルエンザは対象種高 / 低病原性鳥インフルエンザきじ ニワトリに対する病原性 高い 低い 鳥インフルエンザ :A 型インフルエンザウイルスの家禽の感染症 ( ウイルスの HA 血清亜型が )H5 または H7( 他のものはほとんど知られていない ) ( ウイルスの HA 血清亜型が )H5 または H7 ( ウイルスの HA 血清亜型が )H5 H7 以外 家畜伝染病予防法 鶏 あひる うずら 七面鳥 ほろほろ鳥 だちょう 高病原性鳥インフルエンザ 低病原性鳥インフルエンザ 鳥インフルエンザ ( 届出伝染病 ) 厚生労働省 Terrestrial 感染症の予防及び Animal Health 感染症の患者に対 Code 7 ( 国する医療に関する際動物衛生規約 ) 法律 ( 感染症法 ) 肉や卵の消費目的 商業目的 狩猟や鳥類 ヒト闘鶏目的で飼育される家きん 届出 : 高病原性ウイルスによる鳥インフルエンザ鳥インフルエンザ 届出 : 低病原性ウイルスによる鳥インフルエンザ 届出不要 ( 鳥インフルエンザと呼ばない ) (H5N) (H7N9) 診断をした獣医師が保健所に届け出る 機関 農林水産省 OIE( 国際獣疫事 務局 ) 根拠法令等ヒトのH7N9 亜型鳥インフルエンザ感染は鳥インフルエンザ (H7N9) 対象種 ( 二類感染症 ) ニワトリに対する病原性 高い 低い 鳥インフルエンザ :A 型インフルエンザウイルスの家禽の感染症 ( ウイルスの HA 血清亜型が )H5 または H7( 他のものはほとんど知られていない ) ( ウイルスの HA 血清亜型が )H5 または H7 ( ウイルスの HA 血清亜型が )H5 H7 以外 家畜伝染病予防法 厚生労働省 Terrestrial 感染症の予防及び Animal Health 感染症の患者に対 Code 7 ( 国する医療に関する際動物衛生規約 ) 法律 ( 感染症法 ) 鶏 あひる うず肉や卵の消費目的 ら 七面鳥 ほろ商業目的 狩猟や鳥類 ヒトほろ鳥 だちょう 闘鶏目的で飼育さきじれる家きん 高病原性鳥インフルエンザ 低病原性鳥インフルエンザ 鳥インフルエンザ ( 届出伝染病 ) 届出 : 高病原性ウイルスによる鳥インフルエンザ鳥インフルエンザ 届出 : 低病原性ウイルスによる鳥インフルエンザ 届出不要 ( 鳥インフルエンザと呼ばない ) (H5N) (H7N9) 機関 農林水産省 OIE( 国際獣疫事 務局 ) 根拠法令等ヒトの他の亜型の鳥インフルエンザは鳥インフルエンザ対象種 ( 四類感染症 ) ニワトリに対する病原性 高い 低い 鳥インフルエンザ :A 型インフルエンザウイルスの家禽の感染症 ( ウイルスの HA 血清亜型が )H5 または H7( 他のものはほとんど知られていない ) ( ウイルスの HA 血清亜型が )H5 または H7 ( ウイルスの HA 血清亜型が )H5 H7 以外 家畜伝染病予防法 厚生労働省 Terrestrial 感染症の予防及び Animal Health 感染症の患者に対 Code 7 ( 国する医療に関する際動物衛生規約 ) 法律 ( 感染症法 ) 鶏 あひる うず肉や卵の消費目的 ら 七面鳥 ほろ商業目的 狩猟や鳥類 ヒトほろ鳥 だちょう 闘鶏目的で飼育さきじれる家きん 高病原性鳥インフルエンザ 低病原性鳥インフルエンザ 鳥インフルエンザ ( 届出伝染病 ) 届出 : 高病原性ウイルスによる鳥インフルエンザ鳥インフルエンザ 届出 : 低病原性ウイルスによる鳥インフルエンザ 届出不要 ( 鳥インフルエンザと呼ばない ) (H5N) (H7N9) H5 亜型と H7 亜型でニワトリに対する病原性が弱いものを低病原性鳥インフルエンザと呼ぶ 感染をくりかえしているうちに高病原性に変わる可能性がある 過去に変化した事例 H5N 亜型 H7N 亜型 H7N3 亜型 H7N7 亜型 9 年の H7N6 亜型 ( ウズラ 6 代継代後変化 ) 3 年からの中国の H7N9 亜型 野鳥では H5 亜型も H7 亜型も普通に検出される 6

7 8/9/ H5N亜型高病原性鳥インフルエンザウイルスの 感染拡大状況 3年 996年に初確認 996年広東省 ガチョウ 997年ホンコン ニワトリ ヒト H5亜型ウイルスの年 日本での感染状況 3年ホンコン ニワトリ 3年ホンコン 水鳥 赤 野鳥 黄 家きん H5N亜型高病原性鳥インフルエンザウイルスの 感染拡大状況 3 4年 H5N亜型高病原性鳥インフルエンザウイルスの 感染拡大状況 5 6年 5年に拡大 5年7月 ロシア カザフスタン ニワトリ 5年月 6年8月欧州 ニワトリ等 3 4年韓国 日本 ニワトリ 年 ベトナム ニワトリ 6年月 南アジア ニワトリ 青海湖 年月 エジプト 中近東 ニワトリ等 年 インドネシア ニワトリ 6年月 西アフリカ ニワトリ等 3年 タイ ニワトリ 6年4月 スーダン ジブチ ニワトリ 4. 4年ラオス カンボジア ニワトリ 4年タイ スキハシコウ H5N亜型高病原性鳥インフルエンザウイルスの 感染拡大状況 7 8年 この時期に多数死亡した野鳥種 インドガン ハクチョウ類 カイツブリ類 カモメ類 ホシハジロ キンクロハジロ インドガン ２年間で生息数 推定約１割減少 H5N亜型高病原性鳥インフルエンザウイルスの 感染拡大状況 9 年 年日本で 大流行 6 7年韓国 日本 ニワトリ 年韓国 日本 ニワトリ 年4 5月韓国 ニワトリ 日本 オオハクチョウ 年4 6月西アフリカ ニワトリ等 7

8 8/9/ H5N亜型高病原性鳥インフルエンザウイルスによる 野生鳥類の大量死発生状況 年月韓国のアヒルで検出 系統 同時期に大量死したトモエガモの死体からも検出 4月熊本県の 肉用鶏農場で 発生 遺伝子 再集合 同じ種が同じ場所で同じ時期に繰り返し感染して死亡する傾向がある 野鳥の渡り等の移動が関与 H5N亜型だけでなく さまざまなH5亜型ウイルス が生まれるようになる 農研機構プレスリリース 平成6年4月日 より 4年冬季H5亜型高病原性鳥インフルエンザウイルス の感染状況 H5N8亜型 H5N亜型 H5N3亜型 H5 クレード クレード.3.. H5N亜型 H5N6亜型 中国 ベトナム H5N H5N6 ドイツ オランダ 英国 イタリア ハンガリー スウェーデン H5N8 カナダ アメリカ H5N8 H5N H5N H5N6亜型 H5N6亜型 H7N9亜型 韓国 日本 H5N8 台湾 H5N8 H5N H5N3 ナイジェリア H5N エジプト インド パレスチナ ミャンマー イスラエル H5N ブルガリア H5N H5N亜型 H5N8亜型 他にメキシコで H7N3亜型 H5N亜型 OIE 国際獣疫事務局 のHPより H5亜型ウイルスが初めて北米へ移動 WHOホームページ 回数 時期 クレード 亜型 家きん H5N 4 山口 大分 京都 野鳥 H5N 4 宮崎 岡山 H5N H5N 4 宮崎 大分 鹿児 島 島根 和歌山 三重 奈良 愛知 千葉 Gr ica H5N8 熊本 Gr A-3 H5N8 5 宮崎 佐賀 山口 岡山 Gr C H5N6 宮崎 熊本 佐賀 8 岐阜 千葉 新潟 宮城 青森 北海道 H5N8亜 型もある Gr B H5N6 香川 韓国 クレード ウイルスは進化し続けている

9 8/9/ 発生の時期は冬 ~ 春 渡り鳥が来る時期より遅い 家きんと野鳥の両方から同じウイルスが検出されている 同時期 同地域とは限らない 発生のたびに 異なるウイルスが国外から持ち込まれている 毎年来るわけではない 韓国の発生の後かほぼ同時期で 検出されるウイルスは極めて近縁 (= 由来は同じ ) 4 年冬以降は少し違う 渡り鳥などの野鳥がウイルスを運んできている (994,995 のデータ ) 4/ 4/-5/ 十和田湖 サロマ湖 野付半島 Y. Kanai et al. STRIX (997) 5:-3pp より 8 年 十和田湖 4/8 衰弱 羽収容 日後死亡 ( 青森 ) 4/ 衰弱 羽 死体 3 羽収容 ( 秋田 ) 簡易検査 (-) 4/ 死体 羽収容 ( 秋田 ) 4/3 死体 羽収容 ( 秋田 ) 北海道 4/4 死体 羽収容 ( 野付半島 ) 5/ 簡易検査 (+) 4/6 衰弱 羽 死体 羽収容 ( 秋田 ) 簡易検査 (-) 4/9 診断確定 公表 5/5 死体 羽収容 ( サロマ湖 ) 簡易検査 (+) 5/8 死体 羽収容 ( 青森 ) 簡易検査 (-) 8 年 月から開始 異常の監視 死亡野鳥調査 ( 年中 ) 糞便調査 ( 月 ~4 月 ) 対応レベルの設定 通常時 国内単一発生時 国内複数発生時 対応レベルに合わせて死亡野鳥の検査対象種を選定 ハクチョウ類 ガン類 オシドリ キンクロハジロ オオタカ等は死亡 羽から検査 ( 感染で死亡しやすく見つけやすい種と想定 ) 状況に応じて改訂 この調査によって野鳥の死体が鳥インフルエンザによるものか否か確定診断ができるようになった 8 年 月から開始 異常の監視 死亡野鳥調査 ( 年中 ) 糞便調査 ( 月 ~4 月 ) 対応レベルの設定 通常時 国内単一発生時 国内複数発生時 対応レベルに合わせて死亡野鳥の検査 7 年度改訂対象種を選定リスク種 検査優先種 ( 一部見直し ) ハクチョウ類 ガン類 オシドリ キンクロハジロ オオタカ等は死亡野鳥監視重点区域の解除は 3 日間に羽から検査 ( 感染で死亡しやすく見つこの調査によってけやすい種と想定発生時の緊急調査は都道府県で実施 ) 野鳥の死体が鳥インフルエンザによるものか否か 状況に応じて改訂 確定診断ができるようになった 低病原性等で死亡しないウイルスは検出できない 低病原性ウイルスやその他の鳥インフルエンザウイルスも検出 野鳥のサーベイランスでは 死亡野鳥調査でのみ 高病原性のウイルスが検出されている * 十和田ハクチョウでの発生による調査 * 愛知県豊橋市でのウズラでの低病原性 AI の発生による調査 *3 中海 宍道湖での発生による調査 *4 中国でのA(H7N9) の発生による追加調査 *5 出水での鹿児島県 大学の検査数含む HPAI 陽性はすべてH5N8 亜型 *6 4 月分は集計中 9

10 8/9/ ニワトリ等の発生時期 5.5 ー 6.6 中国で水鳥の大量死 アライグマの捕獲時期 ニワトリ等の発生時期 5.5 ー 6.6 中国で水鳥の大量死 アライグマの捕獲時期 4. ー 3 クレード.5 C 地域 ( 西日本 ) 頭 4. ー 3 クレード.5 C 地域 ( 西日本 ) 頭 7. ー クレード. 8.4 ー 5 クレード.3.. ー.3 クレード.3.. A 地域 :7.6, 8. 抗体陽性 頭 発生県 :.6-8 抗体陽性 頭 D 地域 :8.5, 7 抗体陽性 頭 C 地域 :6.4-5 抗体陽性 4 頭 A 地域 ( 西日本 ) 頭 D 地域 ( 東日本 ) 頭 発生農場から 6km 内 頭 7. ー クレード. 6 年頃からウイルスは広い範囲に持 D 地域 :8.5, 7 抗体陽性 頭ち込まれていた可能性がある 8.4 ー 5 クレード.3.. ー.3 クレード.3.. A 地域 :7.6, 8. 抗体陽性 頭 発生県 :.6-8 抗体陽性 頭 C 地域 :6.4-5 抗体陽性 4 頭 A 地域 ( 西日本 ) 頭 D 地域 ( 東日本 ) 頭 発生農場から 6km 内 頭 Horimoto et al. Emerging Infectious Diseases () 7:74-77; 第 54 回日本獣医学会学術集会講演要旨集 p.47 Horimoto et al. Emerging Infectious Diseases () 7:74-77; 第 54 回日本獣医学会学術集会講演要旨集 p.47 7 年度 H5N6 亜型 7 年度 H5N6 亜型 島根 月 コブハクチョウ3 キンクロハジロ3 ユリカモメ 東京 月オオタカ 5 ハシブトガラスの検査状況 8 年 島根 月 コブハクチョウ3 キンクロハジロ3 ユリカモメ 東京 月オオタカ 兵庫 3 月ハシブトガラス 38 香川 月家きん 個体数 兵庫 3 月ハシブトガラス 38 香川 月家きん 5 /4 3/ 3/6 3/ 3/6 3/ 3/6 3/3 4/5 死体回収数検査数簡易検査陽性数確定陽性数 種 時期 地点 集団感染 鶏病研究会報 7 53 (Suppl): 7-5 年度 4 年度 6 年度 亜型 H5N H5N8 H5N6 件数 種数 都道府県数 7 5 主な感染種 キンクロハジロオシドリハヤブサナベヅルオオハクチョウ ナベヅルマガモ コブハクチョウオオハクチョウナベヅルコクチョウコハクチョウユリカモメ * 件数には糞便や環境水を含む 年度の感染確認 7 種のうち 6 年度に確認されなかったのは 種 ( カイツブリ アオサギ ) 年度の感染確認 7 道府県のうち 6 年度に確認されなかったのは 3 県 ( 富山 徳島 高知 )

11 8/9/ 年度 4 年度 6 年度 亜型 H5N H5N8 H5N6 件数 種数 都道府県数 7 5 主な感染種 キンクロハジロオシドリハヤブサナベヅルオオハクチョウ ナベヅルマガモ コブハクチョウオオハクチョウナベヅルコクチョウ 3 回の発生で 感染確認された鳥種や地域に共通点が多い 複数系統のウイルスが日本に来ている コハクチョウユリカモメ * 件数には糞便や環境水を含む 年度の感染確認 7 種のうち 6 年度に確認されなかったのは 種 ( カイツブリ アオサギ ) 年度の感染確認 7 道府県のうち 6 年度に確認されなかったのは 3 県 ( 富山 徳島 高知 ) * 64 件中 死亡個体等は 7 種で 63 件 種 数 種 数 種 数 ヒシクイ マガモ ユリカモメ マガン オナガガモ オオタカ シジュウカラガン * コガモ ノスリ コクチョウ * ホシハジロ 3 シロフクロウ * コブハクチョウ * キンクロハジロ フクロウ コハクチョウ スズガモ ハヤブサ 9 オオハクチョウ 6 カンムリカイツブリ ハシボソガラス 種不明ハクチョウ マナヅル 種不明カモ類の糞便 オシドリ ナベヅル 7 環境水 ヒドリガモ オオバンカイツブリ アオサギ * 飼育下個体含む 種名 検出個体数 渡りの区分 繁殖地 オオハクチョウ 6 冬鳥 ロシア極東部 キンクロハジロ 冬鳥 ロシア極東部 ナベヅル 7 冬鳥 ロシア極東部 オシドリ 留鳥 / 漂鳥 / 冬鳥 北日本 ロシア極東部 ハヤブサ 9 留鳥 日本 * 3 件中 死亡個体等は 4 種で 8 件 種 数 種 数 種 数 ヒシクイ マガモ ユリカモメ マガン オナガガモ オオタカ シジュウカラガン * コガモ ノスリ コクチョウ * ホシハジロ シロフクロウ * コブハクチョウ * キンクロハジロ フクロウ コハクチョウ ** スズガモ ハヤブサ オオハクチョウ カンムリカイツブリ ハシボソガラス 種不明ハクチョウ マナヅル 種不明カモ類の糞便 オシドリ ナベヅル 4 環境水 ヒドリガモ オオバン ヨシガモ ** カイツブリ アオサギ ** 糞便 * 8 件中 死亡個体等は 5 種で 件 種 数 種 数 種 数 ヒシクイ マガモ 4 ユリカモメ マガン オナガガモ ** 4 オオタカ 4 シジュウカラガン * 4 コガモ ** ノスリ コクチョウ * ホシハジロ 4 シロフクロウ * 3 コブハクチョウ * 53 キンクロハジロ フクロウ コハクチョウ 9 スズガモ ハヤブサ 6 オオハクチョウ 33 カンムリカイツブリ 3 ハシボソガラス 種不明ハクチョウ マナヅル 種不明カモ類の糞便 3 オシドリ ナベヅル 3 環境水 3 ヒドリガモ 5 オオバン ヨシガモ カイツブリ アオサギ * 飼育下個体含む ** 糞便 件含む 種名 検出個体数 コブハクチョウ 53 コクチョウ 渡りの区分 外来種 飼育鳥 外来種 飼育鳥 オオハクチョウ 33 冬鳥 確認地 青森 茨城 京都 兵庫 秋田 茨城 愛知 北海道 青森 岩手 福島 茨城 栃木 新潟 コハクチョウ 9 冬鳥岩手 新潟 鳥取 ナベヅル 3 冬鳥鹿児島 ユリカモメ 冬鳥茨城 兵庫 継続的集団発生があった

12 8/9/ * 死亡個体等は 7 種 糞便のみを含めると 9 種 種数種数種数 ヒシクイマガモユリカモメ マガンオナガガモオオタカ シジュウカラガン * コガモ ** ノスリ コクチョウ * ホシハジロシロフクロウ * コブハクチョウ * キンクロハジロフクロウ コハクチョウスズガモハヤブサ オオハクチョウカンムリカイツブリハシボソガラス 種不明ハクチョウマナヅル種不明カモ類の糞便 オシドリナベヅル環境水 ヒドリガモ オオバン ヨシガモ ** カイツブリアオサギ 他にハシブトガラス (4 7 年 ) クマタカ (7 年 ) * 飼育下個体含む ** 糞便のみ 6 年度 年度 変化 確認 検査 % 確認 検査 % コハクチョウ オオハクチョウ オシドリ マガモ ホシハジロ = キンクロハジロ ナベヅル ユリカモメ ハヤブサ = 全検体, ,6. 鶏病研究会報 7 53 (Suppl): 7-5 鳥種ウイルス株死亡発症不顕性不感染 コブハクチョウ A/whooper swan /Mongolia/44 /5 インドガン 4 6 マガモ アメリカホシハジロ キンクロハジロ A/turkey/Turkey/ / ホシハジロ マガモ ヒドリガモ 88 3 野外の感染で死亡が多い種は感染実験でも死亡や発症が多いウイルスへの感受性には種差がある症状を出さずにウイルスを排出する種類がある ( 感受性が高い ) (%) 鳥種発症後死亡発症不顕性 マガモ ヒドリガモ 排出少ない オナガガモ キンクロハジロ 5 5 オシドリ アオサギ チュウサギ コサギ ゴイサギ (%) 排出少ない感染しにくい * いずれも感染ウイルス株はA/mandarin duck/miyazaki/m87-/ 検体数は~4 個体 曽田公輔ほか. (3) 第 55 回日本獣医学会学術集会講演要旨集より * 同居感染あり しかしカモ類では次々に感染する状況ではない Brown JD et al. (8) ; Keawcharoen J et al. (8) ; Kalthoff D et al. (8) より オシドリの感受性はマガモとハクチョウの間 野鳥の種や年齢により感受性に差がある 自然感染で死亡個体がよく発見されるハクチョウ類やキンクロハジロなどは感受性が高い マガモなど 症状を出さずにウイルスを増殖して排出する ( 不顕性感染する ) 種がある 症状を出したものでも感染から発症まで数日間あり その間もウイルスを排出している 距離の大小はあっても いずれの鳥もウイルスを運搬する可能性がある 症状が出ても回復した個体もあり それらは抗体を持つ 次の感染で不顕性感染となって感染を拡大する可能性がある 消化器系よりも呼吸器系からの方が排出されるウイルスが多い 糞便では見つかりにくい 密集する状態 ( 越冬地など ) で広がりやすい可能性がある 野鳥の種や年齢により感受性に差がある 自然感染で死亡個体がよく発見されるハクチョウ類やキンクロハジロなどは感受性が高い マガモなど 症状を出さずにウイルスを増殖して排出する ( 不顕性感染する ) 種がある 症状を出したものでも感染から発症まで数日間あり その間もウイルスを排出している 距離の大小はあっても いずれの鳥もウイルスを運搬する可感染に強い鳥種も弱い鳥種もあるが 能性がある いずれもウイルスを運ぶ可能性はある 症状が出ても回復した個体もあり それらは抗体を持つ 次の感染で不顕性感染となって感染を拡大する可能性がある 消化器系よりも呼吸器系からの方が排出されるウイルスが多い 糞便では見つかりにくい 密集する状態 ( 越冬地など ) で広がりやすい可能性がある

13 8/9/ 年度 H5N亜型 4年度 H5N8亜型 検 出 5 数 件 数 回収数 3 4 検出数 家きん件数 検 /3///3///3/9/9/9/8-5 回 収 数 出 数 8 件 鶏病研究会報 7 53 (Suppl): 7-5 回収数 5 冬鳥 出水では給餌された小麦の他に 虫などを食べている 4/9-4/9-4/9-3/3-3/- 3/- /8- /8- /8- /9- 検出数 /9- /9- /3- /- /- /3- /- 4 5 /- /3-6 数 /- 5 /- 6年度は 回収数減少 感染確認数は増 加 年度は 最初の確認は早 かったが 感染 確認のピーク時 は遅かった 回収数のピーク 時も遅かった 45 8 /- 6年度 H5N6亜型 5 9 ////3///3///3/9/9/9/8/8/83/3/3/34/94/94/95/95/95/9- 回 収 数 家きん件数 感 染 5 確 認 件 数 ハクチョウ類 は早期発見し やすい ツル類は月に感染確 認される 猛禽類の感染 確認時期は遅 い傾向 感染数はだい たいヶ月半程 度で減少する 5 /3-/- /-/3- /9- /9- /9- /8- /8- /8-3/- 3/3 ハクチョウ類 ガン類 カモ類等 ツル類 ユリカモメ等 猛禽類 世界のナベヅルの約９割 マナヅルの約半数 合計 １万羽強が越冬する マナヅル 感 染 4 確 認 3 件 数 ナベヅル /3- /- /- /3- /- /- /3- /9- ハクチョウ類 ガン類 カモ類等 ツル類 /9- /9- ユリカモメ /8- /8- /8- 猛禽類等 クレインパークいずみのHPより _crane/4turu/turu3.asp 3

14 8/9/ 専門家グループ会合の議論 年 可能な限りの対策を検討しておく必要がある 感染拡大を防ぎながら 生息密度を下げる方法 ツルや他の生物に影響を与えずに効果的な消毒はでき るか ワクチンやタミフルの効果をみる実験は可能か ワクチン接種 タミフル投与は可能か 集団捕獲 安楽殺は必要か 国際的に理解が得られるか 周辺の希少種を含めた監視の必要性 関係者の感染防御 健康管理 出水市 現実的には衰弱 個体の早期発見 隔離観察しかない 対応の課題 保護観察施設 検査の実施者の確保 7 * 7道府県で合計64件 糞便含む 6 都道府県 5 感 染 4 確 認 件 3 数 件数(個 体数 北海道 岐阜県 青森県 愛知県 岩手県 ナベヅル 飛来時期 4年度 年度 件数(個 体数 都道府県 件数個体 数 島根県 5 滋賀県 徳島県 京都府 高知県 兵庫県 4 宮崎県 7 鳥取県 6 6 山口県* 東京都 長崎県 4 新潟県 大分県 5 石川県 鹿児島県 7 * 飼育下個体含む * 5県で合計3件 糞便 水含む 都道府県 富山県* 秋田県 栃木県 6年度 件数(個 体数 都道府県 千葉県 三重県 茨城県 件数個体 数 宮城県 福島県 都道府県 * 都道府県で合計8件 糞便 水含む 都道府県 千葉県 件数(個 体数 都道府県 件数(個体数 都道府県 件数個体数 北海道 青森県 8 岩手県 三重県 宮城県 滋賀県 岐阜県 北海道 岐阜県 青森県 愛知県 富山県 岩手県 三重県 島根県 宮城県 滋賀県 徳島県 秋田県* 6 京都府* 7 秋田県 京都府 高知県 福島県 兵庫県* 8 宮崎県 茨城県 6 鳥取県 5 栃木県 3 山口県 愛知県* 福島県 兵庫県 茨城県 鳥取県 栃木県 山口県 東京都 長崎県 東京都 長崎県 新潟県 9 大分県 新潟県 大分県 石川県 石川県 鹿児島県 8 鹿児島県 7 3 * 飼育下個体含む 4

15 8/9/ * 35 都道府県 (74%) 都道府県 D W 都道府県 D W 都道府県 D W 北海道 6 8,f,6 石川県 6 岡山県 6,4 青森県 6 8,,6 岐阜県 6 4,6 山口県 3,4 c,6 岩手県 6 愛知県,6c 徳島県 宮城県 6 6 三重県 6 香川県 7 秋田県 8,6c 滋賀県 6 高知県 福島県,6 京都府 3 3,,6c 佐賀県 4,6 茨城県 6 大阪府 3 長崎県,6 栃木県,6 兵庫県,6c,7 熊本県 4,6 6 千葉県,6 4f 奈良県 大分県 3,,6 東京都 6,7 和歌山県 宮崎県 6,, 4,6 新潟県 6 6 鳥取県,4f,6 鹿児島県,4,6 富山県 c 島根県,4f,7 D: 家きん W: 野鳥 数値は検出年度 f: 糞便のみ c: 飼育下個体含む 3~7 年度 年度のウイルスは 3 系統あった 少なくとも 3 種類の侵入ルートがあった 韓国のウイルスはすべてグループ C 出水には全 3 系統が存在 Soda K et al. 3, J. Vet. Med. Sci. 75:65-6 より Saito T et al. 5, Reviews in Medical Virology DOI:./rmv.857 より 遺伝子再集合 平成 8 年度における高病原性鳥インフルエンザの発生に係る疫学調査報告書より 系統件数確認地時期 A 5 福島 北海道 月 ~ 月 B 島根 富山 兵庫 鳥取 愛知 徳島 京都 月 ~3 月 C 54 北海道 鳥取 鹿児島 宮崎 高知 長崎 大分 月 ~3 月山口 栃木 愛知 和歌山 三重 奈良 青森 千葉 ( 韓国 ) 系統件数確認地時期 G 3 島根 千葉 鹿児島 ( 韓国 欧州 ロシア ) 月 ~ 月 Bl 3 鳥取 鹿児島 ( 北米 台湾 ) 月 ~ 月 R 岐阜 鹿児島 宮崎 山口 岡山 佐賀 ( 韓国 ) 月 ~ 月 系統件数確認地時期 GP 北海道 青森 岩手 秋田 宮城 福島 栃木 茨城 千葉 新潟 石川 岐阜 愛知 三重 兵庫 鳥取 大分 長崎 宮崎 鹿児島 ( 韓国 ) ( 赤字は家きん発生のあった都道府県 ) GP 岐阜 滋賀 ( 韓国 ) 月 月 ~3 月 GP3 熊本 佐賀 ( 韓国 ) 月 月 GP4 宮崎 山口 月 GP5 京都 鳥取 兵庫 愛知 宮城 ( 韓国 ) ~ 月 5

16 8/9/ /6 赤字は家きん発生のあった都道府県 系統 件数 確認地 時期 A 5 福島 北海道 月 月 B 島根 富山 兵庫 鳥取 愛知 徳島 京都 月 3月 C 54 北海道 鳥取 鹿児島 宮崎 高知 長崎 大分 月 3月 山口 栃木 愛知 和歌山 三重 奈良 青森 千葉 韓国 系統 件数 確認地 侵入経路の 一つの可能性 C 時期 広い範囲で 長期間感染がみられる系統 島根 千葉 鹿児島 韓国 欧州 ロシア 月 月 同じような鳥の移動経路によるものか G ３ Bl ３ R 鳥取 鹿児島 北米 台湾 月 月 岐阜 鹿児島 宮崎 山口 岡山 佐賀 韓国 月 月 /7 系統 件数 局地的に 短期間に感染がみられる系統 確認地 時期 北海道 青森 岩手 秋田 宮城 福島 栃木 月 3月 日本を通り過ぎていく鳥が運んだものか GP B 茨城 千葉 新潟 石川 岐阜 愛知 三重 兵 庫 鳥取 大分 長崎 宮崎 鹿児島 韓国 B GP 岐阜 滋賀 韓国 月 GP3 熊本 佐賀 韓国 月 月 GP4 宮崎 山口 GP5 京都 鳥取 兵庫 愛知 宮城 C / USGSデータより px?subwebpageid=&projectid=37&list=sub WebPages&Web=Project_37&Title=Movements of Wild Birds and Emerging Disease Risk from Hong Kong 月 /3 月 韓国 46 浜中町 国指定鳥獣 保護区 4 北 緯 38 度 郡山市 米子市 松江市 36 国指定鳥獣保護区 厚岸 別寒辺牛 霧多布 34 出水市 3 3 / / / /3 / / /3 / / /3 /9 野鳥 /9 /9 /8 /8 /8 3/ 3/ 3/3 4/9 家きん 46 国指定鳥獣保護区 中海 宍道湖 44 給餌地 4 地域 件数 感染種 盛岡市 4 北 緯 38 度 水戸市 36 出水市 3 ナベヅル 盛岡市 オオハクチョウ 阿賀野市 5 コハクチョウ 水戸市 56 / コブハクチョウ コクチョウ 伊丹市 5 コブハクチョウ 34 伊丹市 3 7 出水市 3 農林水産省 5 阿賀野市 / / / / / /3 / / /3 野鳥 /9 /9 3/ 3/ 3/ 国指定鳥獣保護区 出水 高尾野 3/3 家きん 鳥インフルエンザに関する情報 疫学調査 経路究明 チーム報告書 平成9年度発生報告書 H 平成8年度発生報告書 H 以下の報告書は下記からダウンロード可 国外からの侵入と 鶏舎への侵入 平成6年度冬季発生報告書 H7.9.9 平成6年4月発生報告書 H6..5 平成年度中間取りまとめ H3.8.3 平成年度 低病原性H7N9亜型 報告書 平成9年度報告書 H9.9.6 平成7年度 低病原性H5N亜型 報告書 平成6年度報告書 H6.6.3 環境省 高病原性鳥インフルエンザに関する情報 6

17 8/9/ １０ 以下の水 中で１ヶ月以上 感染性を保つ 高病原性ウイルス H5N亜型 高病原性ウイルス H5亜型 野生鳥類の感染 が広がっている かもしれない H5N8 H5N6 高病原性のウイルスは家 きんの中で感染を繰り返 している たまたま野生 鳥類に感染すると 死亡 したり感染を拡大したり する可能性がある H5N 野鳥のウイルスと家きんのウイル スが同時感染して遺伝子再集合 進化している Bird_PTTs/PTTs_in_field.php 標識調査 足環の回収記録 衛星追跡 99年代以降 オナガガモ マガモ 農林水産省 環境省 野鳥における高病原性鳥インフルエンザに係る対応技術マニュアル より 冬鳥の飛来ルート ヒドリガモ カルガモにも大陸へ移動 するものがいる 留鳥と言われている 冬季に九州で急激に増加 オオバンも大陸と行き来 しているようだ 留鳥または冬鳥 近年 越冬数増加 環境省 野鳥における高病原性鳥インフルエンザに係る対応技術マニュアル より 環境省 野鳥における高病原性鳥インフルエンザに係る対応技術マニュアル より 7

18 8/9/ 韓国で 年月9日 年 留鳥または漂鳥 月6日にオシドリの糞から検出され たウイルスと月下旬に高知でオシド 冬に大陸から来る個体もいるとされる リから検出されたウイルスのHA遺伝 木の上によく留まり 樹洞で繁殖する 子塩基配列が 一致 水生植物 どんぐり 水生昆虫などを食 年度の韓国のオシドリの感染は べる 主に１月上旬まで 日本のオシドリの 検出は月6日以降 環境省ホームページ 渡り鳥関連情報 渡り鳥の飛来状況 シーズン中月3回 全国39ヵ所 t/index.html 侵入経路の 一つの可能性 ガンカモ類の生息状況調査 年回 全国約9ヵ所 Miyabayashi & Mundkur 999 Anatidae atlas より 渡り鳥は鶏舎に入らない 地球規模で見た高病原性鳥インフルエンザの感 染拡大は 野鳥の移動と一致する点が多い 季節内移動等 鳥の移動の詳細については情報 がまだ少ない 日本に入るルートには複数のルートが考えられ るが どんな鳥がいつ運ぶのかは まだ未解明 野鳥 渡り鳥 他の何か ブリッジ スピーシーズ 橋渡し種 野生鳥類や野生 動物 虫 人 風 黄砂 ＨＰＡＩ 他の何か アヒルなど 大陸 ニワトリや野鳥が感染する ためには 一定量以上のウ イルスが体内に入る必要 鶏舎 日本 平成年度高病原性鳥インフルエンザの発生に係る疫学調査の中間取りまとめ より 8

19 8/9/ 日本の鶏舎の周辺にいる可能性のある哺乳類 飼育下で感染 ネコ タヌキ イヌ ウンピョウ 実験感染 イタチ ヒョウ フェレット イタチ科 トラ ハクビシン キツネ オーストンヘミガルス カニクイザル ジャコウネコの仲間 ニホンザル イノシシ アカゲザル ブタ ドブネズミ ラット クマネズミ 株によって感受性は異なる マウス ハツカネズミ ウサギ 自然感染 ネコ ムナジロテン テン ネズミ類は侵入可能 主にスズメ 主にネズミ類 主にハエ類 京都府丹波町で4年3月のニワト リでの発生から約１週間後 発生鶏舎からkm程度までの6カ所で 採集 材料はハエのそ嚢と消化管 オオクロバエ ケブカクロバエ より /kebukakurobae.htmより 体長 mm 冬に多発 北海道から本州 九州にかけて生息 飛翔能力に優れ 朝鮮半島や中国大陸 から飛来するものもいる 動物の死体やフンをエサにする 量は多くないがウイル スを運ぶ可能性はある 発生農場から約.5kmの地点でオオ クロバエ ケブカクロバエの各個 体ｘプールをRT-PCRで検査 すべ てからH5亜型ウイルス遺伝子検出 個体毎に検査した陽性率は 3% 約kmの地点でも% [匹] 陽 性 調査地 地域 関東 飼養形態 行動調査 季 生息種調査 節 鳥類 哺乳類 昆虫類 鳥類 哺乳類 平飼肉用鶏舎 冬 夏 九州 平屋鶏舎 冬 3 九州 高床式採卵鶏舎 冬 大分県のオオクロバエ 京都府同地点 の他種のハエからは検出なし 哺乳類の捕獲は必要な 許可を取得して行った 観察 鳥類 捕獲 哺乳類* ネズミ類 昆虫類 ハエ類 自動撮影 哺乳類 鳥類 行動調査 観察 鳥類 主にスズメ 自動撮影 哺乳類 ベイトマーカー 哺乳類 ネズミ類 鶏舎周辺にどんな種が生息しているのか 鶏舎に出入りしているのはどの種か オオクロバエ8個体のプールからウ イルス分離 生息種調査 冬 月 夏 8 9月 農林水産省農林水産技術会議委託プロジェクト研究 平成年度 平成年度 American Journal of Tropical Medicine and Hygiene (6) 75(): 鳥類確認種数 どこも鳥種数はほぼ同規模 鶏舎隣接部 鶏舎周辺部 調査地１ 3目3科7種 5目6科9種 調査地２ 3目 ８科種 5目3科3種 調査地３ 目 7科種 4目6科7種 鶏舎隣接部 鶏舎から５ｍ以内または鶏舎上空 鶏舎周辺部 鶏舎隣接部を含み 鶏舎から目視で 確認できる範囲 農場隣接地まで含む 鶏病研究会報 3 49 ():

20 8/9/ 種 調査地 １ ２ ３ トビ ハイタカ チョウゲンボウ ドバト キジバト ビンズイ タヒバリ ヒヨドリ ジョウビタキ ２ 調査地１ 調査地２ 調査地３ のべ侵入個体数 約羽 約4羽 約5羽 １回侵入個体数 9羽 3羽 羽 １日侵入回数 65回 35回 回 侵入時刻 6 6時 7 6時 9 5時 侵入が多い時間帯 5時 9 6時 9 時 推定滞在時間 時間.5 7時間 3分以内 ツグミ ウグイス ホオジロ カワラヒワ スズメ ムクドリ ハシボソガラス ハシブトガラス カササギ 鳥類で鶏舎への侵入が確認されたのはスズメのみ ３ キセキレイ セグロセキレイ モズ １ シロハラ ツバメ ハクセキレイ 調査地 種 鶏病研究会報 3 49 (): 3-39 鶏舎隣接部 鶏舎から５ｍ以内または鶏舎上空 鶏舎の北東側に位置する民家とその庭木をねぐらとして いる約7羽の個体群 ニワトリに給餌作業の直後から-時間の間に活発な侵 入が見られた 入 っ 4 た 個 3 体 数 JWRC 日目 日目 給餌後 の時間 幅約.8cm 外側 内側 スズメの侵入経路 高さcm程度 外側 内側

21 8/9/ 農研機構 中央農業総合研究センター 百瀬(5)より 百瀬ほか 3 より スズメの感染実験 死亡率は%だが平均生存日数は6日以上 スズメ間の感染は少ないがニワトリには感染 飲水中からウイルス分離 ニワトリにも感染 確認された種はスズメとムクドリ Yamamoto et al. 3 熊本株 熊本株 熊本株 死亡 死亡 不顕性感染 小鳥類は感染するのか 死なないのか 小鳥類にも感受性の強弱がある 死なずにウイルスを増殖して排出する種がある その他の野鳥の実験例 ツバメ 夏鳥 オオヨシキリ 夏鳥 シロハラ 冬鳥 野鳥は鶏舎に出入りしているのか 小鳥でもニワトリに感染させる量のウイルスを排 出するのか 小鳥類でもニワトリが感染する量のウイルスを排出する 山本佑他 (9) 藤本佳万他 (8) スズメなどの小鳥類が鶏舎内に高病原性ウイルスを 運び ニワトリに感染させる可能性は否定できない しかしその頻度 重要性はまだ判断できない 日本の陸鳥の冬鳥でも 症状を出さずに ウイルスだけ出す種類がある 調査地 １ 種 鶏舎内 鶏舎外周 ドブネズミ 捕 痕 目 捕 撮 目 (平飼) ハツカネズミ 捕 捕 撮 アカネズミ 捕 ネコ 撮 農場内 ハツカネズミはマウスのサイズ 目 捕 クマネズミは登るのが得意で電線なども渡る 痕 クマネズミ 目 撮 ハツカネズミ JWRC クマネズミ 目 捕 撮 撮 捕 撮 捕 アカネズミ ネコ ハツカネズミ 捕 捕 撮 撮 野生のネズミ アカネズミ 撮 イヌ イタチ ヒナを襲うこともある 目 (高床上) (高床下) ３ クマネズミとドブネズミはラットのサイズ 捕 イヌ (高床) ニワトリの餌や虫を食べる 農地 森林 痕 撮 鶏舎内に入るネズミはイエネズミ 撮 目 目視 捕 捕獲 撮 撮影 痕 痕跡 ドブネズミ 6 JWRC

22 8/9/ ドブネズミ 鶏舎直下に巣を設け 鶏舎内を採餌空間 とし 日常の行動圏はほとんど鶏舎内で 完結しているものと考えられた 鶏舎の壁際の穴から出入りする姿が管理 者により確認されている 夏期に金網からの出入りを撮影 夏期日中に巣の移動を目視 ベイトマーカー調査で鶏舎内外で糞を確 認 ヵ所のみ 鶏舎内天井部分に個体程度以上 常在していると考えられた しかし鶏 舎外ではその痕跡が認められず 出入 りは頻繁ではない可能性も考えられた 捕獲は困難で ベイトは食べなかった JWRC ハツカネズミ イタチ類 鶏舎内外で確認され 出入りしていると考えられた JWRC 鶏舎内外で確認され 出入りしていると考えられた 鶏舎内高床部分ではネズミ類を捕獲しているのが確認された ハツカネズミ 鶏舎内外でともに多く捕獲されており 日常的に鶏舎内外を行き来している可能 性が考えられた 籾殻小屋で巣を確認 ネズミ類は鶏舎に出入りしているのか ネズミ類は感染するのか 死なないのか クマネズミは感染実験で症状は出ない ネコ 鶏舎内外で確認され 出入りしていると考えられた 鶏舎内高床部分で２個体が確認された 確認されたのはイエネズミ クマネズミ 基本は飼養衛生管理 鶏舎の周囲にはウイルスがある可能性がある 人間が持ち込まない 野鳥やネズミ等が入れないようにする ネズミ類はニワトリに感染させる量のウイルスを 排出するのか ２ ３cmのすきまで入る ネズミ類もウイルスを排出するが量は少ない 物理的運搬はありえる 野生動物が近づきにくい鶏舎にする 高病原性鳥インフルエンザ及び低病原性鳥インフ ルエンザに関する特定家畜伝染病防疫指針 _hpai_guide.pdf 可能性は考えられるが確証はない 飼養衛生管理基準 鶏舎の周辺には草刈 りや木の伐採などに より開けた空間を作 る JWRC 農場内はこまめに清 掃し 野生動物が近 寄りにくい雰囲気を 作る 鳥インフルエンザウイルスの長距離移動が野鳥の 移動と関連しているらしいことは ほぼ確実に なってきた ウイルスの国内への侵入を早期に探 知する必要 家きん舎の中へウイルスを持ち込むのが何なのか はわかっていない 飼養衛生管理で自衛が必要 野鳥が持っているウイルスと家きんのウイルスが 遺伝子再集合をおこしている 野鳥の間に感染が 広がっている可能性がある 鳥インフルエンザウイルスはどんどん進化してい る 予測は難しい JWRC JWRC 3 JWRC