最近の動物インフルエンザの発生状況と検疫対応
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- ぜんぺい しもね
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1 講演要旨 最近の動物インフルエンザの発生状況と検疫対応 動物検疫所精密検査部衛藤真理子 1 はじめに近年 H5 及び H7 亜型の高病原性鳥インフルエンザ (HPAI) が世界的に流行まん延し 養鶏業に被害を及ぼすとともに 人への感染例が報告される国もあり 新型インフルエンザウイルス出現への脅威となることから対策が強化されている 我が国では 2004 年の 79 年ぶりの HPAI の発生以降 8 府県の家きん農場での発生と野鳥 ( オオハクチョウ クマタカ ) からの HPAI ウイルスの分離が報告されている 2009 年 4 月のメキシコでの発生に端を発した H1N1 亜型の豚由来新型ウイルスの人への感染が世界的流行となり 新型インフルエンザとして猛威をふるい 10 カ国以上から豚での発生事例と七面鳥や猫等への感染例が報告されている さらに 馬インフルエンザについては 2 型ウイルスの流行が常在化している地域があり 我が国でも 2007 年に競走馬を中心に 36 年ぶりの発生がみられたが 関係機関の防疫対策により 2009 年 7 月には清浄化宣言に至った 動物検疫では 輸出入動物 畜産物を介した各種動物のインフルエンザの侵入を防止し 国内発生を予防するとともに海外への拡大防止を図るために検疫対応を行っているので その概要と摘発事例について紹介する 2 馬インフルエンザの検疫対応と摘発事例輸入馬については 輸出国との 2 国間で衛生条件を締結し 飼養施設での未発生の疫学証明やワクチン接種を要求してきた しかし 2007 年の国内発生以後 水際防疫対策の強化を段階的に図り 2009 年 11 月に馬インフルエンザ検疫対応方針を策定し 現在はこれに基づき検疫を実施している 本方針においては 輸入馬全頭について 到着時に鼻腔スワブ材料の迅速抗原検出検査 ( 簡易検査 ) と RT-PCR による遺伝子検査を実施するとともに 係留期間中に臨床的な異常を認めた場合は必ず簡易検査と遺伝子検査を実施し 摘発時の隔離や再検査等の検疫対応についても規定している 2009 年以降に カナダ産肥育用素馬の輸入検疫において 本病の摘発が 3 群であり 1 群からはウイルスが分離され 2 群は遺伝子診断による摘発であった 以下にウイルス分離事例について紹介する - 1 -
2 摘発群は 1 群 94 頭中 12 頭が鼻腔スワブの簡易検査陽性で RT-PCR では A 型及び馬インフルエンザウイルス (EIV)2 型の特異遺伝子が検出された 発育鶏卵接種によるウイルス分離試験では 4 頭から 8~16 倍の HA 性を示すウイルスが分離され HI 試験と NI 試験の結果 H3N8 であったことから EIV2 型と同定した 分離株は HA 遺伝子の遺伝子解析の結果 2008 年のエジプトでの流行株と 99% 2007 年の日本や豪州での流行株とは 98% の相同性を示し 系統樹解析では 2000 年以後に世界的に流行している EIV2 型のアメリカ系統フロリダ亜系統に属していた 初回の簡易検査陽性馬 12 頭は 1 週後に RT-PCR で 9 頭が陽性であったが 簡易検査とウイルス分離は陰性で 2 週後には全ての検査で陰性となり 同一馬群での新たな摘発は認められなかった 当該馬群の入検時 EIV2 型アメリカ系統株に対する有効抗体 (40 倍以上 ) 保有率は 49% GM 値は 27.6 であり 1 週間後の HI 抗体価は 41 頭 (43.3%) が LaPlata 株及び分離株に対する抗体価の有意な上昇を示した 今回の摘発事例は ワクチン接種馬群であり 顕著な臨床症状は認められなかったが EIV2 型アメリカ系統株に対する有効抗体保有率と GM 値は低値で 感染防御に充分な免疫状態ではなかったと考えられる 入検後 1 週間隔のペア血清で有意な抗体上昇が約半数の個体に認められたことは 入検直前の馬群内での感染伝播を示唆する 分離ウイルス株は 近年の流行株である EIV2 型アメリカ系統フロリダ亜系統に属しており 本病の流行地や常在地からの馬の輸入検疫には 検査体制の強化と維持が必要であることを示す事例である 3 高病原性鳥インフルエンザの検疫対応海外での HPAI の発生に伴い 動物検疫所は これまでに中国産家きん肉の精密検査を実施し 鶏肉から AIV(H9N2) あひる肉から AIV(H5N1) を分離してきた 我が国では HPAI の発生国 ( 地域 ) からの家きん 家きん肉等の輸入停止措置を行っているが 現在も 58 カ国が一時停止状態となっている 近隣国である韓国や台湾でも 2003 年以降 日本での発生に先行するように本病の発生が何度も起こり 輸入停止と解除が繰り返されている 発生国からの加熱処理家きん肉については 全件解凍検査により加熱状況の確認と必要に応じて精密検査を実施している さらに 発生国からの旅客全員に対する靴底消毒 車両消毒を徹底している 2009 年 3 月 きじ及びほろほろ鳥が追加され 8 種類の鳥類が指定検疫動物となったが 発生国以外から家きん類が輸入される場合は 臨床観察の他に精密検査を実施している 初生ひなの輸入検査においても検疫強化疾病として 疫学的な理由や死亡率等の異常を認める場合は 迅速抗原 ( 遺伝子 ) 検出検査と発育鶏卵接種によるウイルス分離を行っており 昨年は 32 件 480 検体の検査を実施した 指定外鳥類は 感染症予防法の届出対象とされているが 到着時に異常があれば 動物検疫所が精密検査を行う体制になっている - 2 -
3 OIE と農林水産省が実施する アジア地域における鳥インフルエンザの防疫対策強化プログラム に関連した検査施設として 動物検疫所中部検査 診断センターが設置され 昨年 10 月から精密検査部海外病検査課として稼動し 本病の対策に貢献できるよう検査体制強化を図っている また 国内で環境省が実施する野鳥のウイルス保有状況調査にも協力し 一部の地域の検査を担当している さらに 国内発生の緊急時に備えた防疫資材として 泡殺鳥機 広域防除機 移動式焼却炉 防疫キット ( 服 マスク ゴーグル 長靴 ) 注射器類 消石灰等消毒薬を動物検疫所の 5 カ所に保管するとともに 鳥インフルエンザワクチンを備蓄している 4 豚インフルエンザの検疫対応過去の輸入検疫では 1978 年に呼吸器症状を呈する米国産輸入豚群において本病を摘発した事例があり 豚インフルエンザウイルス (H1N1) が分離され 遺伝子解析の結果 古典的豚型であることを確認している 本病は一般的に重要視される豚の疾病ではなく監視伝染病ではないが 豚が人及び鳥由来の A 型インフルエンザに感染し 新型インフルエンザウイルスへの変異が懸念されることから 公衆衛生面からサーベイランスが必要とされていた 2009 年 豚由来の新型インフルエンザウイルス (H1N1) の人での感染流行が世界的に拡大し カナダでは人から豚に新型ウイルスが感染し 農場での発生が確認された 我が国でも これまでに 2 件の飼養豚からの新型ウイルスの分離事例がある このような背景と人の感染症対策の観点から 生きた豚の輸入検疫にあたっては 水際検査を強化し 臨床検査に加え 全頭について精密検査を行うこととなり 鼻腔スワブを用いた簡易検査と感受性細胞接種によるウイルス分離を実施している 豚からインフルエンザウイルスが分離された場合は 型別と遺伝子解析による新型か否かの判別試験が必要となるが これまでに実施した 6 カ国からの 10 件 276 頭の検査は全て陰性である また 国内においても飼養豚のサーベイランスが行われている 5 おわりに H5N1 亜型の高病原性鳥インフルエンザは 依然としてベトナムや中国等アジアを中心として発生が繰り返されている インフルエンザウイルスの起源は野生水きん ( カモ類 ) にあり 野鳥 家きん 豚 馬 人へと感染環を拡げながら進化し 人への感染力を獲得した新型ウイルスの出現の可能性があるため 家畜衛生だけでなく公衆衛生上も注意が必要である 一度 家きん類に感染流行したウイルスが 再び水きん類や野鳥への逆ルートで感染伝播したり 抗原性と病原性の変異を起こし続けている 渡り鳥を介して侵入する危険性を否定したり それを阻止することはできないが 動物検疫では 生きた動物 畜産物や人を介したインフルエンザウイルスの国内侵入を防止するため 水際での監視体制を緩めることなく 動物のインフルエンザウイルスと戦い続けている - 3 -
4 10
5
6
7 2003 HPAI HPAI8
8 H1N1
9
10
11 (H19) (H21)
12 H7N7) H3N8) ) 1980
13
14 H RT-PCR
15 No RT-PCR 12 Virus 5 2 RT-PCR RT-PCR
16 No.1) ) (
17 1 12 RT-PCR RT-PCR RT-PCR
18
19
20 EIV2 M NC PC M 1041 A
21 RT-PCR HA No HA
22 A/PR/8/Mount Sinai (H1N1) A/Singapore/1/57 (H2N2) A/duck/Ukraine/1/63 (H3N8) A/duck/Czechoslovakia/56 (H4N6) A/tern/South Africa/63 (H5N3) A/turkey/Massachusetts/ 3740/65 (H6N2) A/seal/Massachusetts/1/80 (H7N7) A/turkey/Ontario/6118/68 (H8N4) S A/turkey/Wisconsin/66 (H9N2) A/chicken/Germany/N/49 (H10N7) A/duck/England/1/56 (H11N6) A/duck/Alberta/60/76 (H12N5) A/gull/Maryland/704/77 (H13N6) A/mallard/Astrakhan/263/82 (H14N5) A/duck/Australia/341/83 (H15N8) A/swine (H1N1)
23 NA Neuraminidase-inhibition NI tests i id i NI t t C N1 N9 N8 N9 N8
24 A M S1 S2 S3 S4 N P P S1 S2 S3 S4 N P P H9 H3 H3 H9
25 EIV HA A/equine/Yokohama/AQS19/09 Eq/Egypt/08(FJ209731) Eq/Ibaraki/07(AB360549) Eq/Sydney/07(GU045763) Eq/Wisconsin/03(DQ222913) /03( Eq/Kentucky/02(AY855341) Eq/Xinjiang/07(EU794543) Eq/Argentina/99(AY048081) Eq/La Plata/93(D30686) Eq/Avesta/93 Y14057) Eq/NewMarket/77(X6255)
26 Eq/La Plata/93(D30686,AR) 0.01 HA1 Eq/Newmarket/93 X85089,UK) Eq/Avesta/93 Y14057,SW) Eq/Hongkong/92(L27597,HK) HK) Eq/Kentucky/95(AF197247,UK) E Eq/Argentina/99(AY048081,AR) /99(AY AR) Eq/Kentucky/94(L39914,UK) Eq/Florida/93(L39916,US) Eq/Kentucky/02(AY855341,UK) k /02 Eq/Bali/05(EF117330,IN) Eq/Xinjiang/07(EU794543,CH) Canine/Florida/03(DQ124157,US) id /03 Eq/Ohio/03(DQ124192,US) Eq/Ibaraki/07(AB360549,JP) q/ / (, ) Eq/Kanazawa/07(AB369862JP) A/equine/Yokohama/AQS19/09 / / / Eq/Egypt/08(FJ209731,EG) Eq/Wisconsin/03(DQ222913,US) E Eq/Sydney/07(GU045763,AU)
27 < <
28 < <
29 EIV 2 EIV2GM 3 43 EIV 4 EIV2 5
30
31 H5 H7
32 HPAI
33 HPAI
34
35 H10 H19 H
36
37
38
39
40
41 A/duck/Yokohama-aq/10/2003 k h /10/2003.
42 / / / /
43
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45 91 56,
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57 H1N1 H1N2 H3N2 H9N2 H4N6 H5N H1N H1N1 H3N2 / H3N2 / / H1N1 H3N2 H1N2
58 A H1N1) A H1N1)
59 H1N1)
60 2009 H1N1
61 H1N1) )
62
63 WHO
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インフルエンザ、鳥インフルエンザと新型インフルエンザの違い
カゼの季節に入り 集団カゼやインフルエンザという文字や言葉を見聞きす ることが増えてきました 今回は インフルエンザ と 鳥 や 新型 が 付いたインフルエンザとの違いについて考えてみましょう インフルエンザは インフルエンザ でも 鳥インフルエンザ でも 新型インフルエンザ でも インフルエンザウイルスが原因です そして 3つの違いは 原因となるインフルエンザウイルスの違いによって起こります
東京都インフルエンザ情報 第20巻 第20号
東京都インフルエンザ情報 東京都健康安全研究センター 今号 ( 第 20 号 ) のトピックス 2017-18 年シーズン (2017 年 36 週 /9 月 ~2018 年 20 週 /5 月 ) のまとめ患者報告数の週別推移 年齢階級別患者報告数 入院患者サーベイランスウイルス検出状況 ウイルスの遺伝子系統樹解析 人 / 定点 60.0 50.0 40.0 30.0 20.0 2012-13 2013-14
別紙 1 新型インフルエンザ (1) 定義新型インフルエンザウイルスの感染による感染症である (2) 臨床的特徴咳 鼻汁又は咽頭痛等の気道の炎症に伴う症状に加えて 高熱 (38 以上 ) 熱感 全身倦怠感などがみられる また 消化器症状 ( 下痢 嘔吐 ) を伴うこともある なお 国際的連携のもとに
別紙 1 新型インフルエンザ (1) 定義新型インフルエンザウイルスの感染による感染症である (2) 臨床的特徴咳 鼻汁又は咽頭痛等の気道の炎症に伴う症状に加えて 高熱 (38 以上 ) 熱感 全身倦怠感などがみられる また 消化器症状 ( 下痢 嘔吐 ) を伴うこともある なお 国際的連携のもとに最新の知見を集約し 変更される可能性がある (3) 届出基準ア患者 ( 確定例 ) 患者 ( 確定例
温暖化防止のための環境学習DVD教材
北海道 青森県 宮城県 鹿児島県同時発表 報道各社御中 環境省広報室 北海道 青森県 宮城県の死亡野鳥における A 型鳥インフルエンザウイルス遺伝子検査 鹿児島県の死亡野鳥における高病原性鳥インフルエンザウイルス確定検査について (H28.11.29) 番号 現時点での検査状況等について 以下のとおりお知らせします 都道府 場所 種名 日 簡易検 確定検査 県 査 25 北海道苫小牧市ハヤブサ 11/24
(Taro-09\221S\225\ \221S\225\266\217\274\226{.jtd)
9 管内二農場における牛ウイルス性下痢 粘膜病対策の検討 湘南家畜保健衛生所 松本哲阿部美樹 小嶋信雄稲垣靖子 はじめに 牛ウイルス性下痢 粘膜病 ( 以下 BVD-MD) は 牛ウイルス性下痢ウイルス ( 以下 BVDウイルス ) によって引き起こされる BVDウイルスはフラビウイルス科ペスチウイルス属のウイルス で 遺伝子型は 1 型と 2 型があり 近年では 2 型の発生事例が増加している [1,2]
医療機関における診断のための検査ガイドライン
医療機関における診断のための検査ガイドライン 新型インフルエンザ専門家会議 平成 19 年 3 月 26 日 153 154 ウイルス輸送培地 医療機関における診断のための検査 事前準備臨床検体の採取検体の輸送 地方衛生研究所において PBS 等を用いた培地を作成 ウイルス輸送培地の供給 地方衛生研究所より 感染症指定医療機関等へ分配供給 ウイルス輸送培地の保管 医療機関において 4 又は -20
蚊を介した感染経路以外にも 性交渉によって男性から女性 男性から男性に感染したと思われる症例も報告されていますが 症例の大半は蚊の刺咬による感染例であり 性交渉による感染例は全体のうちの一部であると考えられています しかし 回復から 2 ヵ月経過した患者の精液からもジカウイルスが検出されたという報告
2016 年 8 月 3 日放送 ジカウイルス感染症 国立国際医療研究センター国際感染症センター忽那賢志ジカ熱とはジカ熱とは フラビウイルス科フラビウイルス属のジカウイルスによって起こる蚊媒介感染症です ジカウイルス感染症 ジカ熱 ジカウイルス病など さまざまな呼び方があります ジカ熱を媒介する蚊は 主にネッタイシマカとヒトスジシマカです ジカ熱は近年 急速に流行地域を拡大しており 2013 年のフランス領ポリネシア
<4D F736F F D AAE90AC94C B835794D48D8682C882B5816A915395B68CB48D652E646F63>
管内酪農場における牛白血病対策の取り組み 県央家畜保健衛生所 大屋祥子 浅川祐二 荒木尚登 石原凡子 亀井勝浩 和泉屋公一 はじめに 牛白血病は 地方病性牛白血病 (EBL) と散発性牛白血病に分類される牛の届出伝染病である 散発性牛白血病の発生原因は未だに不明であるが EBLは牛白血病ウイルス (BLV) 感染により引き起こされる 1) BLVは牛のリンパ球に感染し 抗体が産生された後も排除されず
ルス薬の開発の基盤となる重要な発見です 本研究は 京都府立医科大学 大阪大学 エジプト国 Damanhour 大学 国際医療福祉 大学病院 中部大学と共同研究で行ったものです 2 研究内容 < 研究の背景と経緯 > H5N1 高病原性鳥インフルエンザウイルスは 1996 年頃中国で出現し 現在までに
[PRESS RELEASE] 平成 28 年 4 月 27 日 鳥インフルエンザウイルスはヒトで増殖しやすく変化する ~ 鳥インフルエンザウイルスのメカニズム解明に関する論文掲載 ~ 京都府立医科大学医学研究科感染病態学講師渡邊洋平らの研究グループは H5N1 高病原性鳥インフルエンザウイルスが感染患者体内で獲得するウイルス遺伝子変異を網羅的に解析することで ウイルスポリメラーゼ遺伝子の新たな適応変異を同定することに成功し
2017 年 2 月 1 日放送 ウイルス性肺炎の現状と治療戦略 国立病院機構沖縄病院統括診療部長比嘉太はじめに肺炎は実地臨床でよく遭遇するコモンディジーズの一つであると同時に 死亡率も高い重要な疾患です 肺炎の原因となる病原体は数多くあり 極めて多様な病態を呈します ウイルス感染症の診断法の進歩に
2017 年 2 月 1 日放送 ウイルス性肺炎の現状と治療戦略 国立病院機構沖縄病院統括診療部長比嘉太はじめに肺炎は実地臨床でよく遭遇するコモンディジーズの一つであると同時に 死亡率も高い重要な疾患です 肺炎の原因となる病原体は数多くあり 極めて多様な病態を呈します ウイルス感染症の診断法の進歩に伴い 肺炎におけるウイルスの重要性が注目されてきました 本日のお話では 成人におけるウイルス性肺炎の疫学と診断の現状
インフルエンザ(成人)
ⅩⅠ-2 インフルエンザ 1 概要 インフルエンザは A 型 B 型インフルエンザウイルスによる急性呼吸器疾患である 主に冬季に流行する 典型的なものでは 急激で高度の発熱 頭痛 倦怠感などの全身症状が現れ 同時かやや遅れて鼻汁 咽頭痛 咳などの呼吸器症状が出現する 熱は 38 度以上となり 諸症状とともに次第に緩解し 1 週間ほどで治癒に向かう 2 診断 臨床症状に加え下記の方法で診断する 迅速診断
学位論文要旨 牛白血病ウイルス感染牛における臨床免疫学的研究 - 細胞性免疫低下が及ぼす他の疾病発生について - C linical immunological studies on cows infected with bovine leukemia virus: Occurrence of ot
学位論文要旨 牛白血病ウイルス感染牛における臨床免疫学的研究 - 細胞性免疫低下が及ぼす他の疾病発生について - C linical immunological studies on cows infected with bovine leukemia virus: Occurrence of other disea s e a f f e c t e d b y cellular immune depression.
BSL4の稼働合意について
平成 27 年 8 月 5 日 公益社団法人日本医師会 BSL4 の稼動に対する日本医師会の見解 去る 8 月 3 日に 塩崎恭久厚生労働大臣と武蔵村山市の藤野勝市長との会談において 国立感染症研究所村山庁舎を BSL4 として稼働させることで合意したことについて 日本医師会としての見解を以下に述べる 国立感染症研究所村山庁舎においては 1981 年に一種病原体を取り扱うことのできる BSL4 施設を整備していたが
Microsoft Word - 【要旨】_かぜ症候群の原因ウイルス
かぜ症候群の原因ウイルス ~ サフォードウイルスもそのひとつ?~ 新潟県保健環境科学研究所ウイルス科主任研究員広川智香 1 はじめにかぜ症候群とは, 鼻やのど, 気管支や肺に急性の炎症をきたす疾患の総称で, その原因となる病原体は 80~90% がウイルスといわれています 主な原因ウイルスとしてはライノウイルス, コロナウイルス, パラインフルエンザウイルス,RS ウイルス, インフルエンザウイルスなどがあげられます
日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール
日本小児科学会推奨の予防接種スケジュールの主な変更点 2012 年 4 月 20 日 1) ヒブワクチン ヒブワクチンの追加接種 (4) に関して 添付文書上は 3 からおおむね 1 年あけるとありますが 追加接種による効果は 早期に得られるべきであると 考えます したがって 4 は 12 から接種することで適切な免疫が早期にえられる という 1 文を加えました 2) ワクチン 5 価ワクチンのスケジュールを加えました
< F2D382E8D9596D198618EED82C982A882AF82E98B8D94928C8C9561>
黒毛和種における牛白血病ウイルスの母子感染状況およびまん延防止対策の検討 中央家畜保健衛生所 山下将哉 大城守 津波修 野中克治 地方病型牛白血病は 牛白血病ウイルス ( 以下 BL V) に起因する致死性のリンパ肉腫で 発症率は 5 % 以下といわれている しかし近年 沖縄県を含め全国的に発生件数が増加傾向にあり 感染拡大が懸念されている ( 図 1 ) 地方病型牛白血病 (EBL) < 原因 >
も 医療関連施設という集団の中での免疫の度合いを高めることを基本的な目標として 書かれています 医療関係者に対するワクチン接種の考え方 この後は 医療関係者に対するワクチン接種の基本的な考え方について ワクチン毎 に分けて述べていこうと思います 1)B 型肝炎ワクチンまず B 型肝炎ワクチンについて
2015 年 2 月 16 日放送 院内感染対策としての予防接種 慶應義塾大学感染症学教授岩田敏はじめに ワクチンで防ぐことのできる疾病(Vaccine Preventable Disease; VPD) はワクチンの接種により予防する ということは 感染制御の基本です 医療関係者においても 感染症をうつさない うつされないために VPD に対して 免疫を持つ必要がある という考えのもと B 型肝炎
2)HBV の予防 (1)HBV ワクチンプログラム HBV のワクチンの接種歴がなく抗体価が低い職員は アレルギー等の接種するうえでの問題がない場合は HB ワクチンを接種することが推奨される HB ワクチンは 1 クールで 3 回 ( 初回 1 か月後 6 か月後 ) 接種する必要があり 病院の
Ⅵ. 職業感染対策 1. 針刺し 切創 粘膜曝露 1) 針刺し 切創 粘膜曝露対策および事例発生時の対応 職業感染を防止するためには 針刺し 切創 粘膜曝露を起こさないことが重要ではあ るが もし針刺し 切創 粘膜曝露が発生した場合は 迅速に対処することが必要となる 針刺し 切創 粘膜曝露事例発生時はフローチャートに従い行動する 表 1 感染症別の針刺しによる感染率 問題となるウイルス 感染率 備考
糖尿病診療における早期からの厳格な血糖コントロールの重要性
2018 年 10 月 31 日放送 成人 RS ウイルス感染症 坂総合病院副院長高橋洋はじめに RS ウイルスは小児科領域ではよく知られた重要な病原体ですが 成人例の病像に関しては未だ不明の点も多いのが現状です しかし近年のいくつかの報告を契機として この病原体の成人領域での疫学や臨床像 とくに高齢者における重要性が少しずつ明らかになってきています 今回は成人における RS ウイルス肺炎の病像を当施設の成績を踏まえてお話しさせていただきます
糖尿病診療における早期からの厳格な血糖コントロールの重要性
2018 年 8 月 29 日放送 東南アジアにおけるインフルエンザの流行 新潟大学大学院国際保健学分野教授齋藤玲子はじめにインフルエンザは寒いときに流行るウイルス感染症です 主な症状は 高い熱が出る 喉がいたい 咳が出るなどの呼吸器症状ですが インフルエンザの場合は だるい 食欲がない 起き上がれない 関節がいたむ などの全身症状がつよいことが特徴です インフルエンザは 子供がかかることが多いですが
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新潟同時発表 報道各社御中 環境省広報室 新潟の野鳥における A 型鳥インフルエンザイルス簡易検査について (H29.1.5 17:30) 番号 現時点での検査状況等について 以下のとおりお知らせします 都道府 場所 種名 日 簡易 検査 遺伝子検査 高病原性鳥インフルエンザイルス確定検査 173 新潟 村上市 ハヤブサ 1/1 確定検査機関で ( 太枠内下線が今回の情報です ) 監視重点区域指定状況
イルスが存在しており このウイルスの存在を確認することが診断につながります ウ イルス性発疹症 についての詳細は他稿を参照していただき 今回は 局所感染疾患 と 腫瘍性疾患 のウイルス感染検査と読み方について解説します 皮膚病変におけるウイルス感染検査 ( 図 2, 表 ) 表 皮膚病変におけるウイ
2012 年 12 月 13 日放送 第 111 回日本皮膚科学会総会 6 教育講演 26-3 皮膚病変におけるウイルス感染検査と読み方 川崎医科大学皮膚科 講師山本剛伸 はじめにウイルス性皮膚疾患は 臨床症状から視診のみで診断がつく例もありますが ウイルス感染検査が必要となる症例も日常多く遭遇します ウイルス感染検査法は多種類存在し それぞれに利点 欠点があります 今回は それぞれのウイルス感染検査について
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新潟 岩手同時発表 報道各社御中 環境省広報室 新潟及び岩手の野鳥における高病原性鳥インフルエンザイルス確定検査について (H29.1.13 15:00) 番号 現時点での検査状況等について 以下のとおりお知らせします 都道府 場所 種名 日 簡易 検査 173 新潟 村上市 ハヤブサ 1/1 遺伝子検査 高病原性鳥インフルエンザイルス確定検査 1/13 確定 監視重点区域指定状況 1/5 指定 178
60 秒でわかるプレスリリース 2008 年 2 月 19 日 独立行政法人理化学研究所 抗ウイルス反応を増強する重要分子 PDC-TREM を発見 - 形質細胞様樹状細胞が Ⅰ 型インターフェロンの産生を増幅する仕組みが明らかに - インフルエンザの猛威が続いています このインフルエンザの元凶であるインフルエンザウイルスは 獲得した免疫力やウイルスに対するワクチンを見透かすよう変異し続けるため 人類はいまだ発病の恐怖から免れることができません
アマミノクロウサギ保護増殖事業計画 平成 27 年 4 月 21 日 文部科学省 農林水産省 環境省
アマミノクロウサギ保護増殖事業計画 平成 27 年 4 月 21 日 文部科学省 農林水産省 環境省 アマミノクロウサギ保護増殖事業計画 文部科学省 農林水産省 環境省 第 1 事業の目標 アマミノクロウサギは 奄美大島及び徳之島にのみ生息する 1 属 1 種の我が国固有の種である 本種は 主に原生的な森林内の斜面に巣穴を作り これに隣接した草本類等の餌が多い沢や二次林等を採食場所として利用している
安全な畜産物の生産と生産性の向上適正な飼養管理家畜の健康の維持 家畜のアニマルウェルフェア (Animal Welfare) とは 国際獣疫事務局 (OIE) のアニマルウェルフェアに関する勧告の序論では アニマルウェルフェアとは 動物が生活及び死亡する環境と関連する動物の身体的及び心理的状態をいう
アニマルウェルフェアに配慮した 家畜の飼養管理 平成 30 年 6 月 生産局畜産部畜産振興課 安全な畜産物の生産と生産性の向上適正な飼養管理家畜の健康の維持 家畜のアニマルウェルフェア (Animal Welfare) とは 国際獣疫事務局 (OIE) のアニマルウェルフェアに関する勧告の序論では アニマルウェルフェアとは 動物が生活及び死亡する環境と関連する動物の身体的及び心理的状態をいう と定義されている
Microsoft Word - <原文>.doc
隔離予防策のための CDC ガイドライン医療現場における感染性微生物の伝播の予防 2007 年 2007 Guideline for Isolation Precautions: Preventing Transmission of Infectious Agents in Healthcare Settings 監訳県西部浜松医療センター矢野邦夫 < 原文 > http://www.cdc.gov/ncidod/dhqp/pdf/guidelines/isolation2007.pdf
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Q ①国家備蓄に関し およそこの10年 緊急にワク No.1450 コレラワクチンの販売中止について 2009年10月 チンを接種したケースがない ②現在のコレラの治療方針について 基本的には 経口または点滴で水分と電解質を補い 並行し て抗生物質による抗菌治療を実施するとされて コレラワクチンは コレラ菌による急性感染性 おり 以上の併用治療により 大体死亡率は 腸炎であるコレラの予防に用いるもので
耐性菌届出基準
37 ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 (1) 定義ペニシリン G に対して耐性を示す肺炎球菌による感染症である (2) 臨床的特徴小児及び成人の化膿性髄膜炎や中耳炎で検出されるが その他 副鼻腔炎 心内膜炎 心嚢炎 腹膜炎 関節炎 まれには尿路生殖器感染から菌血症を引き起こすこともある 指定届出機関の管理者は 当該指定届出機関の医師が (2) の臨床的特徴を有する者を診察した結果 症状や所見からペニシリン耐性肺炎球菌感染症が疑われ
免疫学的検査 >> 5F. ウイルス感染症検査 >> 5F560. 検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 H 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( ピンク ) 血液 6 ml 血清 検体ラベル ( 単項目オーダー時
9314 5. 免疫学的検査 >> 5F. ウイルス感染症検査 >> 5F560. HIV-1+2 antibody p24 antigen 連絡先 : 3479 2-2908 基本情報 5F560 HIV-1+2 分析物 JLAC10 診療報酬 識別 1550 HIV-1+2 抗体 p24 抗原 材料 023 血清 測定法結果識別 第 2 章 特掲診療料 D012 17 第 3 部 検査 第 1
東邦大学学術リポジトリ タイトル別タイトル作成者 ( 著者 ) 公開者 Epstein Barr virus infection and var 1 in synovial tissues of rheumatoid 関節リウマチ滑膜組織における Epstein Barr ウイルス感染症と Epst
東邦大学学術リポジトリ タイトル別タイトル作成者 ( 著者 ) 公開者 Epstein Barr virus infection and var 1 in synovial tissues of rheumatoid 関節リウマチ滑膜組織における Epstein Barr ウイルス感染症と Epstein Barr nuclear antigen 1 の変異増岡, 正太郎東邦大学 発行日 2019.03.13
よる感染症は これまでは多くの有効な抗菌薬がありましたが ESBL 産生菌による場合はカルバペネム系薬でないと治療困難という状況になっています CLSI 標準法さて このような薬剤耐性菌を患者検体から検出するには 微生物検査という臨床検査が不可欠です 微生物検査は 患者検体から感染症の原因となる起炎
2014 年 7 月 9 日放送 薬剤耐性菌の動向と最近の CLSI 標準法の変更点 順天堂大学 臨床検査部係長 三澤 成毅 薬剤耐性菌の動向まず 薬剤耐性菌の動向についてお話しします 薬剤耐性菌の歴史は 1940 年代に抗菌薬の第一号としてペニシリンが臨床応用された頃から始まったと言えます 以来 新しい抗菌薬の開発 導入と これに対する薬剤耐性菌の出現が繰り返され 今日に至っています 薬剤耐性菌の近年の特徴は
