第1章 2010年度のCDM運営動向

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1 平成 25 年度京都メカニズム推進基盤整備事業 CDM JI の運用に係る国際的枠組に関する調査 報告書 平成 26 年 3 月 一般財団法人日本エネルギー経済研究所

2 はじめに 2012 年に京都議定書第 1 約束期間は終了したが 我が国は引き続きカンクン合意に基づき温暖化対策に取組むことが求められている 途上国における温暖化対策の取組みを支援する上で 京都メカニズムは 今後も重要な位置を占めるとともに 我が国の優れた技術の国際的な普及の観点においても CDM( クリーン開発メカニズム ) 及び JI( 共同実施 ) を積極的に推進することは極めて重要な政策的課題である CDM に関する国際ルール 手続きの策定 個々のプロジェクトの審査等を行う国際機関 (CDM 理事会 ) では 運営機関の認定 方法論の承認 プロジェクトの登録及び CER (Certified Emission Reduction: 認証排出削減量 ) 発行において着実に実績を重ねてきているが その一方で 現行の審議プロセスの透明性 策定されたルールや手続きの実用性などの面での課題も COP/MOP( 京都議定書締約国会合 ) 等で数多く指摘されている また JI についても CDM 理事会と同様の機能 役割を担う JI 監督委員会において 独立機関の認定 PDD に関する決定等が進められているが 実質的に CDM と同一のルールである独自性や柔軟性に欠けるといった指摘も多くなされている こうした状況から 我が国としては CDM/JI 事業化がスムーズに進行するべく 審議方法や方法論の内容など CDM/JI に関する国際ルールの設定やその運用のさらなる改善に向けて積極的に貢献することが求められている そこで本調査では CDM 理事会及び JI 監督委員会における実際の議論内容に関してレビューを行いつつ CDM 理事会及び JI 監督委員会で行われている議論の内容 そして議論の進め方の在り方について 現状の課題を抽出しつつ 分析 評価を行うとともに 国内事業者が CDM/JI 事業を実施する際に有益となるような情報の整理 分析と その情報伝達体制の構築 運用を行った 以下 本報告書第 1 章では CDM 事業審議に関する調査 分析 課題の抽出 今後の在り方についての検討を行い 第 2 章では JI 事業審議に関する調査 分析 課題の抽出 今後の在り方についての検討を行った さらに 第 3 章では CDM/JI に関する各国の動向の調査 分析を行い 最後に 第 4 章では CDM/JI 事業実施者に向けた情報提供体制の構築 運営に関する調査内容について取りまとめた 本報告が CDM JI の運用に係る国際的枠組の検討と これらメカニズムの有効活用に向け貢献できれば幸甚である 2014 年 3 月 ( 一財 ) 日本エネルギー経済研究所

3 目 次 はじめに 第 1 章 CDM 事業審議に関する調査 分析 課題の抽出 今後の在り方についての検討 年度の CDM 運営動向の概観 プロジェクト... 5 (1). 集計... 5 (2). 主なプロジェクトの動向 プログラム CDM 方法論 (1). 個別方法論の状況 (2). CDM 方法論の横断的課題及び進展 年の京都クレジット市場動向 (1). CER 取引と EUETS 取引動向 (2). 停滞する取引価格とその背景 (3). 市場からの撤退と停滞するプロジェクト開発 CDM 理事会の審査体制のあり方 審査手続きの効率化 改善の方向性 付録 :2013 年度の CDM 理事会報告 第 73 回 CDM 理事会報告 第 74 回 CDM 理事会報告 第 75 回 CDM 理事会報告 第 76 回 CDM 理事会報告 第 77 回 CDM 理事会報告 第 2 章 JI 事業審議に関する調査 分析 課題の抽出 今後の在り方についての検討 年度の JI 関連の状況分析と JI 監督委員会の検討動向 (1). プロジェクト動向分析 (2). 第 9 回京都議定書締約国会合 (CMP9) における決定 (3). JI の審査体制のあり方 審査手続きの効率化 改善の方向性 各 JI 監督委員会での主なポイント 付録 :2013 年度の JI 監督委員会報告 第 32 回 JI( 共同実施 ) 監督委員会報告 第 33 回 JI( 共同実施 ) 監督委員会報告... 67

4 第 3 章 CDM/JI に関する各国の動向の調査 分析 中国 (1). 中国における CDM の承認動向 (2). 試行排出量取引制度の動向 インド (1). CDM の体制 (2). CDM の承認動向 (3). CDM 活用に向けた動き バングラデシュ (1). 基本情報 (2). CDM の承認体制 (3). CDM 登録 有効化審査状況 タイ (1). 基本情報 (2). CDM 承認体制 (3). CDM 登録 有効化審査状況 ラオス (1). 基本情報 (2). 温室効果ガス排出量 (3). 気候変動に関する組織 機関 (4). ラオスにおける気候変動関連政策 (5). CDM の承認体制 (6). CDM 登録 有効化審査状況 ケニア (1). 基本情報 (2). CDM 承認体制 (3). CDM 登録 有効化審査状況 第 4 章 CDM/JI 事業実施者に向けた情報提供体制の構築および運営 AIE の現状 専門性 (1). JI 認定パネルについて (2). JI 独立組織の認定状況 CDM プロジェクト集計 (1). 有効化審査 (2). 登録 (3). 発行

5 3. JI プロジェクト集計 (1). トラック (2). トラック 方法論リスト 横断的課題 重要方法論の論点 経緯 CDM レファレンスルール JI レファレンス ルール 関連リンク 用語集

6 第 1 章 CDM 事業審議に関する調査 分析 課題の抽出 今後の在り方についての検討 1

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8 年度の CDM 運営動向の概観 京都議定書のもとに設けられた京都メカニズムの一つ クリーン開発メカニズム (CDM) は 京都議定書締約国会合 (MOP) において その運営方針は決定されるが 実際の運営は CDM 理事会によってなされている CDM 理事会では CDM プロジェクトサイクル全般の実施のための制度の監督に関連する規制に関する決定され その他 CDM プロジェクトの登録 認証排出削減量 (CER) の発行などが行われ 京都議定書のもとで CDM を実施する中心的な役割を担っている CDM 理事会は 毎年 複数回の会合が開催れるが 2013 年度においては第 73 回 (2013 年 5 月 ) から第 77 回 (2014 年 2 月 ) まで計 5 回開催された はじめに CDM 理事会における 2013 年度の CDM 運営動向を概観する 2012 年 12 月の第 8 回京都議定書締約国会合 (CMP8) では 議論の結果 プロジェクトの有効化審査や登録申請および排出削減量の検証 認証などを行う指定運営組織 (Designated Operation Entity DOE) が 継続して運営するために受けなければならない定期現地査察を通じた再認定の頻度を 3 年おきから 5 年おきに拡張すること 2013 年の間に持続可能な発展に関するボランタリーツールの使用について評価しその結果について CMP9 で報告すること プログラム CDM に係る作業を継続すること 登録 発行申請提出からコンプリートネスチェックが開始されるまでの待ち時間を 15 日未満にするため CDM プロジェクトおよびプログラム CDM の登録や CER の発行に係るプロセスを合理化する方法について検討作業を継続すること 等が CDM 理事会に要請されていた このような要請を受け 2013 年度の CDM 理事会における主要な論点は以下の通りである 1 プロジェクト : 登録プロジェクトが 7,000 件 1を超え 発行 CERが 14 億 tco2e 2 を超えた 2 プログラムCDM(Programme of Activities, PoA): 2013 年は 34 件の登録があり 累 計で 246 件が登録された 3 E+/E- 政策と追加性の関係についての再検討を実施 4 4 DOE 認定手続き基準の改訂について検討 年 12 月現在 年 12 月現在 なお 京都議定書では附属書 A に記載されている GHG を全て二酸化炭素に換算し その排出量を算定する その際に利用される単位が tco2e(tco2 equal) となっている 年 12 月現在 4 E+/E- 政策とは GHG 排出量に影響を与えるホスト国の環境 エネルギー政策のこと E+(emission plus) 政策とは GHG 排出量が増加するような化石燃料への補助金などの政策であるのに対して E-(emission minus) 政策は GHG 排出量が削減されるような低炭素技術の支援策 ( 例えば再エネ導入のための補助金 ) のことである CDM プロジェクトのベースライン排出量に影響を及ぼすことから ベースライン排出量にあたって どのように考慮するかが大きな問題となった CDM 理事会における検討の結果 第 22 回理事会において E+ 政策については 京都議定書採択 (1997 年 12 月 11 日 ) E- 政策については CDM Modality & Procedure (CDM M&P) 採択 (2001 年 11 月 11 日 ) 以降に導入された政策については考慮しないこととされた 3

9 5 埋立事業での重畳事業の実施の可否について検討 6 Voluntary Cancellation に伴う登録簿規約の改訂について検討 以下 プロジェクト プログラム CDM 方法論 認定 クレジット市場分析の順にCD M 理事会における議論の要点についてまとめるとともに CDM 理事会の審査体制のあり方 審査手続きの効率化 改善の方向性等について課題を抽出し 考えられる改善の方向性についての検討結果をまとめる 4

10 2. プロジェクト (1). 集計 ( 有効化審査 ) 2013 年に提出された CDM プロジェクトは 212 件 年予想排出削減量は 3,528 万 tco2e となった 2012 年と比べて件数 年予想排出削減量はともに減少した 国別では 中国でのプロジェクトの割合が高く 2013 年末の時点で 提出されたプロジェクト件数のうち 41% 削減量の 48% を占めている 一方で 2013 年にはベリーズ ガンビア マラウイの 3 カ国で初となる CDM プロジェクトが提出された 表 1: 有効化審査のためのパブリックコメントが行われたプロジェクト プロジェクト数 ( 件 ) 予想排出削減量 ( 万 CO2 換算トン ) , , ,671 21, ,884 20, ,331 16, ,432 18, ,149 28, ,946 32, ,528 累計 12, ,310 ( 登録 ) 2013 年に登録された CDM プロジェクトは 272 件 年予想排出削減量は 3,147 万 tco2e となった これらは 2012 年と比較すると有効化審査同様に 大きく下回る件数 削減量である 国別では 2013 年末の時点でプロジェクト件数全体の 50% を中国が占め 次いでインドが 20% 中国の割合が半数を占めている また 年予想削減量で見ると 件数と同様に中国が 61% と半数以上を占めている また 2013 年には カーボベルデ共和国 モザンビーク ミャンマー ニジェール シエラレオネ スーダンの CDM プロジェクトが初めて登録された 5

11 表 2: 登録プロジェクト プロジェクト数 ( 件 ) 登録排出削減量 ( 万 CO2 換算トン ) , , , , , , ,107 13, ,230 36, ,147 累計 7,434 96,885 (CER 発行 ) 2013 年に CER の発行を受けた件数は 2,024 件 発行量は 2 億 6531 万 tco2e となり 発行量は 2012 年から減少したが 件数は過去最高となった 累計では 7,590 件 14 億 2,038 万 tco2e と発行件数が 7,000 件の大台を超えた 国別では 2013 年末の時点で中国が発行件数の 51% 発行量の 61% を占めている 表 3:CER が発行された件数 プロジェクト数 ( 件 ) CER 発行量 ( 万 CO2 換算トン ) , , , , , ,534 31, ,976 33, ,024 26,531 累計 7, ,038 6

12 (2). 主なプロジェクトの動向 ( 大規模プロジェクトの登録 ) 2013 年 1 月から 2013 年 12 月までに登録された削減量 100 万 tco2e/ 年以上のプロジェクトは表 1-4 のとおりであり 2012 年は 9 件であったが 2013 年は 7 件となった この 7 件について適用された方法論の内訳としては 系統連係する再生可能な資源からの発電 (ACM0002) が 4 件 系統連係する天然ガスを用いた発電施設 (AM0029) が 3 件となっている 表 4: 主要な登録されたプロジェクト (2013 年 1 月から 2013 年 12 月 ) 削減量登録タイトルホスト国方法論プロジェクト番号 (tco2e/ 年 ) 2013/1/29 Teesta Stage-VI Hydro Electric Project インド ACM0002 2,026, /1/ /6/4 Grid Connected Gas based Combined Cycle Power Project in Andhra Pradesh Chaglla Hydroelectric Power Plant CDM Project インド AM0029 1,388, ペルー ACM0002 1,814, /7/ /8/6 2013/11/ /12/16 Guizhou Wujiang Shatuo Hydropower Project Natural Gas Based Combined Cycle Power Generation, at Kothapeta, East Godavari, Andhra Pradesh, India. Punatsangchhu-I Hydroelectric Project, Bhutan Natural Gas based Combined Cycle Power Plant, GPPC at, Gujarat 中国 ACM0002 2,642, インド AM0029 1,351, ブータン ACM0002 4,177, インド AM0029 1,076, ( 出所 )UNFCCC CDM ホームページ * 削減量 100 万 tco2e/ 年以上 ( プロジェクト登録と CER 発行の棄却 ) その一方で 2013 年には 39 件のプロジェクト登録がCDM 理事会により棄却された (2012 年は 15 件 ) その概要は次のとおりである ホスト国 : 中国 5 件 ブラジル 4 件 マレーシア 4 件など投資国 : 英国 10 件 スイス 5 件 オランダ 3 件など方法論 :AMS-Ⅲ.H 3 件 ACM-I.C 3 件 AMS-Ⅰ.D 2 件 ACM 件などなお CER 発行については 2013 年には 7 件が棄却された ( 今後のプロジェクトの動向 ) 今後のプロジェクトの動向をみるために 2013 年 1 月から 2013 年 12 月までに有効化審 7

13 査のためパブリックコメントに付された主なプロジェクトを一覧にしたのが表 1-5 である 表 5: 有効化審査のためパブリックコメントに付された主要なプロジェクト (2013 年 1 月から 2013 年 12 月 ) プロジェクトタイトルホスト国方法論 削減量 (tco2e/ 年 ) コメント期間開始日 Upper Karnali Hydro Electric Project インド ネパール ACM0002 2,683, /1/18 Arranging CERs throughcdm over Mango/Cashew/Indian Gooseberry plantations インド AR-ACM0003 1,930, /4/11 Sawalkot Hydroelectric Project インド ACM0002 7,325, /10/11 Baglihar stage -II Hydroelectric Project インド ACM0002 1,192, /10/11 Kirthai-II Hydroelectric Project in Jammu and Kashmir インド ACM0002 3,351, /10/11 Kirthai-I Hydroelectric Project in Jammu and Kashmir インド ACM0002 1,335, /10/11 ( 出所 )UNFCCC CDM ホームページ * 削減量 100 万 tco2e/ 年以上 8

14 3. プログラム CDM プログラムCDM(programme of activities:poa) とは 企業又は公的主体が自主的かつ調整して実施する政策 措置又は目標設定による活動である 5 PoAはCPA(CDM programme activity) と呼ばれる個別に実施される活動の集合体によって構成される 各 PoAにおいてCPAの個数には制限がない 2013 年 12 月までの PoA の登録状況は 246 件である 2009 年 7 月に 1 件目の登録が成されて以降 毎年件数が増加しており 2009 年に 2 件 2010 年に 3 件 2011 年に 12 件であった登録件数が 2012 年に 195 件に急増し 2013 年には再び 34 件に激減した これは 2012 年 12 月に京都議定書第一約束期間が終了するのに伴い 駆け込みで登録申請が急増したのと その反動による減少のためである 登録内容を概観してみると以下のようになっている ホスト国 : 中国 42 インド 26 南アフリカ 26 など投資国 : イギリス 40 オランダ 29 スイス 16 など方法論 :AMS-I.D.50 ACM AMS-II.J.20 などとなっている 5 具体的には 一般家庭における電球を LED 電球に交換プログラムを実施するようなプロジェクトなどがあげられる 9

15 4. 方法論 (1). 個別方法論の状況 ( 新規方法論 ) 第 73 回 CDM 理事会から第 77 回 CDM 理事会に承認された方法論は以下の方法論である 表 6:EB73 から EB77 までに承認された新規方法論 承認 方法論番号 方法論名および概要 EB75 AM0112 廃棄物の連続蒸留を通じた低炭素原単位発電廃棄物が連続蒸留技術 ( 熱処理を汚染物の露点以下の中温域に制御することで 金属の酸化を回避 ) を適用することにより処理され 産出物が発電に用いられるプロジェクトに適用 電力の代替分 および 一般廃棄物 バイオマス残さの埋立地への処分に伴うメタン排出の回避分が排出削減となる ACM0023 ボイラーにおける効率性向上技術の導入油 水エマルジョン技術等 効率向上技術の導入の結果としてボイラーの熱効率が向上し 熱効率の向上が燃料燃焼による温室効果ガス排出量の削減につながるプロジェクトに適用 家庭におけるコンパクトな蛍光灯 (CFL) や発光ダイオード (LED) ランプの配布 EB76 AM0113 高効率電球を低価格で販売または直接設置し 低効率電球を置換すること で 家庭でのエネルギー効率的な照明を拡大するプロジェクトに適用可能 有機廃棄物の嫌気性処理に由来する生物起源メタンによる天然ガス代替 EB77 ACM0024 有機廃棄物を嫌気的消化により処理し バイオガスを改良し天然ガスを代替す るのに用いるプロジェクトに適用可能 表 7:EB73 から EB77 までに承認された規模方法論 承認 方法論番号 方法論名および概要 住宅建物の暖房エネルギー効率向上 EB73 AMS-II.R 住宅建物内において行われる新規装置 製品の設置または既存装置 製品の変更などの省エネ活動で 建物断熱の改善 窓の断熱化 暖房機器 システム の効率の改善等 暖房に関連する排出削減を目的とするものに適用可能 石膏コンクリート壁パネルの製造 設置によるレンガ セメント製造の代替 AMS-III.BH 壁をつくる際に 石膏コンクリート壁パネルを利用して 温室効果ガス排出量の 多いレンガ セメントモルタル建築材料を代替するプロジェクトに適用可能 EB75 AMS-III.BI ガス処理施設におけるフレアガス回収既存ガス処理施設からの仕様外ガスで すべてフレアされるか 一部フレアされ一部自家発電等に用いられるものを回収し 原料として当該施設で不純物等を分離 圧縮して ガス販売ラインに注入するプロジェクトに適用可能 AMS-III.BJ エネルギー回収を含む プラズマ技術を用いる有害廃棄物の破壊在来型の焼却炉の代替として 炭素を含む有害廃棄物の破壊のために プラ ズマガス化技術を使用するものを対象 10

16 AMS-Ⅱ.Rは住宅建物にエネルギー効率の高い暖房施設などを導入し GHG 排出削減を行うものであるが 事業者からの提案によるボトムアップ方式ではなく CDM 理事会が主導するトップダウン方式で作成された方法論である この中では 抑圧された需要 (suppressed demand) も考慮して ベースライン排出量を設定することが認められている 具体的には プロジェクト実施以前 最低限の生活のための十分な暖房及室内温度に達していないことをが証明すされることが求められ そのための判断基準として5 項目の判断基準が示されている この基準の中の一つあるいは二つを満たすことで 抑圧された需要があると見なされ ベースライン方法論の設定の際に 通常のベースライン方法論設定手法で導かれるベースラインに更さらに 抑圧された需要係数 (1.2) を乗じて設定される 抑圧された需要の有無の判断基準 プロジェクトのホスト国における電化率が 20% 以下であること 一般的に燃料として動物の排泄物が利用されていること ホスト国が低開発国あるいは小島嶼開発途上国であること マイクロスケールプロジェクトにおける追加性ガイドラインのもとで特に低開発である地域 (SUZ) として指定されている地域 ) ( 方法論のプロジェクトへの適用状況 ) 登録済みプロジェクトにおける方法論の適用状況をまとめたグラフは以下のとおりであようになっている 全体としては ACM0002 の再生可能エネルギーを導入する方法論が最も多く使われており 3172 件となっている 次いで登録件数の多い AMS-Ⅰ.D は小規模方法論における再生可能エネルギーの導入を図る方法論であり 2029 件のプロジェクトに適用されている登録件数となっている 合わせると 約 65% 程度のプロジェクトは 再生可能エネルギープロジェクトであることが分かる 2013 年に登録されたプロジェクトだけを見た場合でも 同様の傾向が見られるが 興味深いのは 2013 年のみで見ると小規模方法論の再生可能エネルギーの導入を図る AMS-Ⅰ.D が最も適用されている方法論となっていることである この背景には様々な要因が考えられるが 後述するように CERへの需要がほとんど見られないために 大量の排出削減量が得られる大規模な排出削減プロジェクトの実施への機運も失われていることによるとも考えられる 11

17 図 1: 登録済みプロジェクトで適用されている方法論 ( 件数 ) ( 出典 )UNFCCC 公開データを踏まえ作成 図 2:2013 年に登録されたプロジェクトの方法論 ( 出典 )UNFCCC 公開データを踏まえ作成 12

18 (2). CDM 方法論の横断的課題及び進展 (E- 政策に関する動向 ) 1 背景第 73 回 CDM 理事会において 追加性の証明の観点からE-ガイドライン ( ホスト国に関する環境政策の影響を追加性の証明の際に判断するためのガイドライン ) の適用について 改めて議論することが合意された ホスト国における環境政策 例えば再生可能エネルギー普及に関わる政策によっては CDMプロジェクトの追加性に大きな影響を与えることが 過去の理事会でも問題として認識されていた 再エネ導入政策が実施されていることによって CDMによらず実施することが可能なプロジェクトもありえたためである 検討の結果 第 22 回 CDM 理事会において ホスト国における環境政策 特にGHG 排出量の削減に貢献する政策について CDMのModality & Procedures(M&P) がCOPで採択された 2001 年以降に導入された政策については考慮しないこと ( ベースラインの検討の際には それらの政策はないものと見なして検討がすすめられること ) が決められた 6 しかし 第 22 回 CDM 理事会 (2005 年開催 ) から 既に 8 年程度 時間が経過したとこもあり 再びE- 政策と追加性の証明の関係について議論されることとなった 再び検討されることになったものの E- 政策をどのように評価するのか難しい部分が多く残っており 検討作業は進んでいない 7 2 議論の進捗状況第 73 回理事会における議論では E- 政策が効力を発揮した日から 7 年間は E- 政策からの補填部分についてプロジェクト参加者による投資分析を通じた追加性の証明の検討は必要としない というアプローチを追求することで同意した さらに 第 74 回理事会においては 投資分析を通じた追加性の証明における E- 政策に係るガイドライン 結合ツール及び追加性ツールの改訂 案について議論し EB75 までに幾つかの論点について UNFCCC 事務局に以下の問題についてさらに検討するよう要請がなされた (a) アプローチは義務的なものとはならないこと : (b) さまざまな選択肢が分析されること ; (i) 政策の効果的な実施時期 ; (ii) プロジェクト参加者に生じる政策の便益が考慮されない期間 ; (c) アプローチは追加性の証明とベースラインシナリオ選択の両方に整合性をもって適用されること ; 6 CDM プロジェクトの有効化審査手続き 登録手続き 発行手続きなど CDM を実施するために必要な規則が定められている 2001 年のマラケシュで開催された国連気候変動枠組み条約第 7 回締約国会議において マラケシュ合意の一部として策定された (2005 年に京都議定書第 1 回締約国会合決議 3/CMP.1 annex として第 1 回締約国会合において正式に採択 ) 7 第 22 回 CDM 理事会において次のように定義された より GHG 排出量の少ない技術の導入を支援するための政策や規制措置 ( 再生可能エネルギー導入のための補助金等 ) 13

19 (d)unfccc 事務局はもし他に該当する規定があるならば 理事会に対しさらなる改 訂の提案がなされること しかし 75 回理事会などでは十分な議論がなされず いまだにどのような形で見直しがなされるのか予想できない状況となっている ( プロジェクト登録 管理に関わる手続きの動向 ) プロジェクトの登録 管理に関わる手続きに幾つかの変更が見られた 第 76 回理事会においては承認を取り下げる DNA からのレターを処理するプロセスに係る手順が採択された この手続きの改正が行われたのは プロジェクト参加者として登録されている事業者が 実際には CDM プロジェクトをまったく実施しようとしないケースが多く見られるようになったためである アフリカ諸国で多く見られ 対応策が必要とされていた また まだ改正には至っていないが プロジェクト参加者の中から UNFCCC 事務局との窓口役を通知する MoC についても改正作業が行われている これは 倒産などで窓口役となっていた企業が存在しなくなったため UNFCCC 事務局とプロジェクト参加者の間での連絡が取れなくなってしまうケースが多く見られるようになったためである 現在 検討されている対応策は以下の二つである (a) 理事会あるいはUNFCCC 事務局が倒産に起因する紛争や問題について通知を受けていること あるいは倒産が原因の紛争や問題の解決がなされるまで発行されて引き渡される予定のCERが一時的に移転が留保されることについて UNFCCCのCDMウェブサイトにおいて情報を提供すること (b)unfccc 事務局により要請されたMoCの更新を怠っているプロジェクト参加者についてはUNFCCC 事務局がCERの移送を保留状態と出来ることを理事会がプロジェクト参加者に通知する規定をPCPの中に取り入れること これらの動きの背景には 価格が低迷する中で 新規プロジェクト開発の機運が失われていることがまず挙げられるだろう アフリカ諸国に見られる政府承認取得後のプロジェクト開発の停滞は CDM プロジェクト開発に必要な人材や資金が アフリカ諸国に不足していることも影響しているとも考えられる 市場が成長を続けていれば 先進国の CDM 開発業者が 自らの資金で必要とされる専門家を確保し プロジェクト開発を進めていたと思われるが 実際には 取引価格は低迷したままで 今後も価格上昇が望めない状況となっており民間企業が進んでリスクをとってプロジェクト開発を行う環境とはなっていない また 価格低迷の影響でプロジェクト開発業者の収益が伸び悩み 資金の確保が困難になっていることも影響しているだろう 既に 述べたようにプロジェクト参加者の中には倒産などで連絡が取れなくなっている場合も多く発生するようになっており プロジェクト 14

20 開発業者も厳しい経営状況に置かれているものと思われる CDM 開発には様々なリスクが伴い そのリスクを踏まえた上でプロジェクト開発に乗り出すためには リスクに応じた利益が見込まれなければならないが 現状の CER 取引市場では そのような利益を見込める状況とはなっていない このような市場の停滞が CDM における手続きの改正などにも影響を及ぼし始めて来ている 15

21 年の京都クレジット市場動向 (1). CER 取引とEUETS 取引動向 CER の取引は 計画段階 (PDD 作成段階 ) に途上国の事業者と直接 交渉して将来 発行が予想される CER の取引を行う先渡し取引 (1 次 CER) と 先進国の CDM 開発業者が EUETS 規制対象企業に転売する取引 (2 次 CER) の大きく二つに分けられる 1 次 CER の価格については 契約の当事者となっている事業者以外には公開されないが 2 次 CER については欧州や米国においてエネルギー関連の商品取引が行われている取引所 Intercontinental Exchange(ICE) においても取引され この取引所から公表されるデータによって価格動向を知ることができる ここでは 公開されている 2 次 CER 取引価格を踏まえて京都クレジット市場の動向を分析する (2). 停滞する取引価格とその背景 2 次 CERの取引価格は EUETSにおける排出枠 (EUA) の価格動向から影響を受ける EUETSでは 各国政府が発行し 各規制対象施設に配分するEUAと呼ばれる排出枠以外にも CERやERUを遵守に利用することを認めている 利用に当たっては 数量制限などが課せられているが 2012 年まで合計で約 14 億トンの利用が認められており 最も大きい CERの需要となっている ( 日本からの需要は 2012 年まで約 3.7 億トン ) 年において 2 次 CERの取引価格は 1 を下回る取引が続いた 欧州のEUETSで取引されるEUA 取引価格との比較でみると EUAが 7~ 3 の間で価格変動したのに対して 2 次 CER は 1 を下回った状況で変わらなかった 格に相関関係が見られたが 2013 年の値動きも同様に EUA 取引価格が上昇基調の際には 2 次 CER 取引価格も上昇基調で推移し 逆に下落傾向の場合も同様の傾向を示している ただ EUA 取引価格と 2 次 CERの取引価格の間の価格差は一向に縮小する気配がなく 2 次 CER 取引価格は 1 を下回る低い価格帯に留まったままである このような CER 取引価格の低迷の要因は大きく二つある 第一の要因は需要の減少である CER の最大の需要家である EUETS において 2012 年までにEUAに大きな余剰が生じ 結果として CER の需要も大きく減ってしまったためである 欧州環境庁 (EEA) の発表したレポート (Trends and projections in Europe 2013) によると 2012 年までに EU ETS では 17 億トンもの EUA の余剰が発生しており これらは全て 2013 年以降に開始される第 3 フェーズに繰り越しすることが認められている この結果 EUETS 規制対象施設 9 これまで EUA 取引価格と 2 次 CER 取引価 8 EUETS では 2008 年 ~2012 年の第 2 フェーズにおいて約 14 億トンの CER/ERU の利用が認められているおり 2013 年 ~2020 年の第 3 フェーズについては第 2 フェーズで認められる CER/ERU 利用量の中で 第 2 フェーズで利用されなかった残りが CER の利用量とされた 第 3 フェーズについては これに加えて さらに 第 3 フェーズに新たに規制対象となった施設向けの利用量などを加えられた そのため 2008 年から 2020 年の EUETS 規制対象施設における需要として約 17 億トン見込まれることとなった 世界銀行 State and Trends of the Carbon Market 2010 p 参照 9 ポイントカーボン発表の価格情報 (2013 年 1 月 1 日 ~12 月 31 日 ) を参照 16

22 は 改めて CER を購入する必要はなく 自社の保有する余剰 EUA を活用して EUETS の規制を遵守することが可能となり CER への需要が大きく減ってしまったのである さらに カナダは京都議定書から脱退し 京都議定書の第 2 約束期間について日本は参加しないこと さらに一度は排出量取引制度が導入された豪州では政権交代によって制度の廃止を公約とした政党が政権に就くなど EU ETS 以外の需要も見込まれなくなってきていることも影響していると言えるだろう 第二の要因は 市場に流通している CER の質である 2013 年以降 EUETS では フロンやアジピン酸由来の N2O 排出削減プロジェクトに由来する CER クレジットの利用が禁じられているが 2012 年までに発行された CER の 11 億トンのうち これら二つのプロジェクトタイプに由来するクレジットは約 6 億 6,000 万トンと 2012 年末までの発行済みクレジットの 56% を占めていた EUETS のデータでによれば 2012 年までに規制対象施設は 合計で約 10.6 億トンの CRR ERU を利用し その中で これら二つのプロジェクトタイプに由来する CER は 5 億 6000 万トンにも及び EUETS 規制対象施設に利用された CER の 85% を占めていた 図 3:EUETS 規制対象施設で利用されたクレジットのプロジェクトタイプ ( 第 2 フェーズ ) ( 出典 ) 欧州委員会発表資料を踏まえてエネ研作成 17

23 EUETS 規制対象以外にも日本企業が自主行動計画の目標達成に利用しているが これら二つのプロジェクトタイプに由来するクレジットの多くがいまだに利用されないままになっている可能性がある 2013 年には これら二つのプロジェクトタイプから約 7400 万トンの発行がなされており 2013 年以降 EUETS では利用が認められないクレジットが市場の供給され続けている 現在 最も大きな 2 次 CER の取引市場となっている ICE では EUETS に利用できないこれら二つのプロジェクトタイプに由来するクレジットを除外していない ICE では取引所において大規模水力発電に由来する CER クレジットは除外しているが それ以外については プロジェクトタイプを選択することができないため ICE での取引では フロンあるいはアジピン酸に由来する N2O プロジェクトからのクレジットを取得する可能性もあり EU ETS の規制対象企業は CER の買い控えをしているものと思われる (3). 市場からの撤退と停滞するプロジェクト開発このような価格動向は 市場に参加する企業の動きにも影響を及ぼしている 例えば これまで積極的に CDM 開発に関与していた欧米の金融機関が 排出量取引部門の閉鎖あるいは縮小など 排出量取引に関連する事業から撤退し始めている 例えば JP モルガンが子会社として保有していた CDM デベロッパーのトリコローナの所有株式を売却するなどの動きやドイツ銀行での排出量取引部門の大幅縮小など 金融機関の排出量取引市場からの撤退が相次いでいる これらの背景には金融機関への規制強化の影響もあると言われているが 市場における価格の低迷も一つの要因となっていたと思われる さらにプロジェクト開発にも影響を及ぼしている 既に述べたように 2013 年には 287 件のプロジェクトが登録されたが この年間の登録件数は 過去 5 年間で最も少ない登録件数であり 2004 年に初めてプロジェクトが登録されてから 年間の登録件数としては 2 番目に少ない件数となっている ( 最も 少ない登録件数は 2004 年から 2005 年にかけて 67 件 ) この背景にはプロジェクト開発に資金を提供してきた金融機関の排出量取引市場からの撤退も影響している可能性もある 今後も大きな需要が見込めない現状では この傾向は継続するものと思われる ただし 各国動向調査で後述するように中国などでは自国の排出量取引制度などで CDM を踏まえた独自の制度を設けており 今後は先進国ではなく 新興国の需要が CDM 開発に影響を与える可能性がある 18

24 6.CDM 理事会の審査体制のあり方 審査手続きの効率化 改善の方向性 以下では CDM プロジェクトの登録および CER クレジット発行申請の提出状況についてまとめる 登録 発行提出件数の推移については 2010 年は 2,563 件 2011 年は 3,518 件 2012 年は 7,360 件と増加してきたが 2013 年は 9 月 27 日時点で 1,583 件に留まっている ( 図 4 参照 ) 2013 年の月別件数の推移を見ても 1 月の 356 件が 9 月には 89 件にまで低下しており 2013 年を通じても提出件数が減少傾向を示していることがわかる 2012 年 12 月に京都議定書第一約束期間が終了したため 駆け込みで 2012 年の登録 発行申請が急増した一方 2013 年は反対に申請数が通常のレベルに落ち着いた形となった 図 4:2013 年の月別提出件数 2013 年の月別提出件数 (2013 年 9 月 27 日時点 ) 件数 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 PoA 発行 PoA 登録プロジェクト発行プロジェクト登録 出所 )EB75 スライドより作成 EB75 回会合での UNFCCC 事務局の発表では 2013 年の申請から処理が開始されるまでの平均待ち時間 (2013 年 9 月 24 日まで ) は 登録申請については 7 月 16 日までは 2012 年からの未処理分が残っていたため約 180 日間に達したが その後 9 月 24 日には 18 日間へと減少した 申請の処理は すべての文書がそろっているか等をチェックするコンプリートネスチェック (CC) と PDD や有効化審査報告書における遵守状況をチェックする情報 報告チェック (IRC) からなる このように登録手続きにおける 待ち時間 の減少は UNFCCC 事務局の処理能力が改善したことによるものだけではなく 登録申請数が減少したことも影響していると思われ 19

25 る 既に述べたように 2013 年に入って登録申請数が 1583 件と 2012 年の五分の一まで低下しており 2012 年には 7000 件を越える登録申請を処理した実績を持つUNFCCC 事務局にとっては 容易に対応できるものとなっていたと思われる 但し 今後も登録申請数が低い水準で留まると 登録手数料収入の減少につながり CDM 理事会の財源にも影響を及ぼしかねない 既に 2013 年の登録料手数料収入は 2012 年の約 US$6,600 万から約 US$170 万へと減少している 今後も このような傾向が継続すれば UNFCCC 事務局の人員削減などにつながり 結果として CDM 理事会における審査体制にも影響を及ぼすことになる可能性も否定できない 今後も CDM 開発が大きく伸びることが期待できない中で どのように CDM 理事会における審査体制を維持していくかが今後の課題となるだろう 20

26 付録 :2013 年度の CDM 理事会報告 第 73 回 CDM 理事会報告 第 73 回 CDM 理事会 (EB73) が 2013 年 5 月 27 日から 5 月 31 日にドイツのボンで開 催され 主に以下の内容が決議された 1. 統治と管理 1.1 理事会と支援機関 CDM 理事会財務委員会の付託事項 手順を採択 支援機構の付託事項 手順の改訂を採択 認定パネルのメンバーとして Mr. Abderrahmane Naas, Mr. Anil Jauhri, Ms. Ann Bowles, Mr. Michael Rumberg, Mr. Ricardo Espartaの5 名を任命 方法論パネルのメンバーとして Mr. Ambachew F. Admassie, Mr. Amr Osama Abdel-Aziz, Mr. Braulio Pikman, Mr. Christiaan Vrolijk, Mr. Daniel Perczyk, Mr. Jean-Jacques Becker, Ms. Jessica Wade-Murphy de Jimenez, Mr. Kenichiro Yamaguchi, Mr. Luis Alberto De La Torre, Mr. Sudhir Sharmaの10 名を任命 小規模ワーキングのメンバーとして Mr. Bamshad Houshyani, Mr. Daniel Perczyk, Mr. Felix Babatunde Dayo, Mr. Gilberto Bandeira de Melo, Mr. Steven Schillerの5 名を任命 植林 再植林ワーキングのメンバーとして Mr. David Neil Bird, Mr. Ederson Augusto Zanetti, Mr. Sabin Guendehou, Ms. Sarah Walker, Mr. Xiaoquan Zhangの 5 名を任命 CCSワーキングのメンバーの任期が2013 年 5 月 31 日に始まることに同意 登録 発行チームの任期を2013 年 8 月 31 日まで延長することに同意 2. 個別案件 2.1 認定 E-0003 DNV Climate Change services AS (DNV) に対し スポットチェックの際に明らかとなった不適合について処理するよう要請することに同意 次の機関の認定を6ヵ月間延長することに同意 (a)e-0006 Deloitte Tohmatsu Evaluation and Certification Organization (Deloitte-TECO) (b)e-0024 Colombian Institute for Technical Standards and Certification 21

27 (ICONTEC) 次の機関を3 年間再認定することに同意 (a)e-0009 Bureau Veritas Certification Holding SAS (BVCH) (b)e-0023 Lloyd s Register Quality Assurance Ltd. (LRQA) 2.2 プログラム活動 (PoA) 2013 年 5 月 31 日までに 163 件の PoA が登録となり この中には 1,433 件の CPA が含まれ ている 2.3 登録 2013 年 5 月 31 日までに6,886 件のCDMプロジェクトが登録された プロジェクト #6565 #7450 #7694 #7780 #8028 #8149 #8282 #8285 #8361 #8666の10 件の登録に同意 2.4 発行 2013 年 5 月 31 日までに13 億 3,495 万 7,174トンのCERが発行された プロジェクト #2439のCER 発行要求を承認 プロジェクト #0922 #1153 #0478のCER 発行要求の再提出を許可 3. 規制事項 3.1 基準 / ツール (a) 方法論基準 CDM 認定基準 の改定案について検討し 以下の内容をフィードバックした (a) 知識に基づく能力要件にAE 及びDOEが合致していることを評価し証明するやり方は AE DOEを通じて一貫性が確保されるよう修正されるべきである (b) セクトラルスコープとセクターごとに必要とされる技術的知識のリストは セクトラルスコープの特殊度と総数がバランスするよう修正されるべきである (c) 現行基準から改訂基準への変更は AEやDOEにとってコスト影響が少なくなるように策定されるべきである (d) 外部委託され得るあらゆる機能について 他の法人への外部委託が認められるべきである 標準化ベースラインに係る規定文書の改訂 標準化ベースラインの適用に係る基準の策定 標準化ベースラインのデータ年次や更新の頻度に係るガイドラインの策定に同意 標準化ベースラインの適用に係る基準を策定する作業と 部門別標準化ベースラインの設定のためのガイドライン を改訂する作業を優先し その後で他のガイドラ 22

28 インに係る作業について検討するようUNFCCC 事務局に要請 標準化ベースラインの適用に係る新しい基準を設定するのではなく 既存の基準の中に標準化ベースラインに係る章を設定可能か調査するようUNFCCC 事務局に要請 パフォーマンス 普及率アプローチを用いた標準化ベースラインにおけるベースライン及び追加性の閾値の決定 ガイドライン案について 部門別標準化ベースラインの設定のためのガイドライン を改訂する作業に結論が出た後で 検討を開始することで同意 平行して パフォーマンス 普及率アプローチを用いた標準化ベースラインにおけるベースライン及び追加性の閾値の決定 ガイドラインの改訂案のロードテストを継続して行い ロードテストの結果について将来のEBでアップデートするよう要請 植林 再植林部門における標準化ベースラインの実施に向けた作業プログラム案に同意 案の中で言及されているワークショップを編成するようUNFCCC 事務局に依頼 標準化ベースライン アフリカ南部電力系統における排出係数 を承認 標準化ベースライン ウガンダの木炭セクターにおける燃料転換 技術転換及びメタン破壊 を承認 PoA 関連の基準 ガイドライン 手順の改訂に係る草案に以下のとおりフィードバックした (a)poaの下でlcerが発行される場合は CPAsのクレジット期間の各更新日をPoA の更新日と一致させることに同意 (b) 複数のCPAの発行申請を同時にしなければならない要件について検討し UNFCCC 事務局にこの問題の解決へ向けて審議を要請することに同意 (c) 設定済みの信頼性目標を満たすための実際的なアプローチについては ディスカウントと保守的なデフォルト値の使用の両方を方法論に選択肢として含めることに同意 (d) 分散型技術 ユニットのCPAの定義については 大規模方法論の小規模なユニットのための単純化に関する議論において検討されることに同意 ( 別個の議題として議論する必要ないことに同意 ) (e) 各々のタイプに応じたひな形 CPA-DDについて 全セクションの反復を避けるため相互参照を認めることに同意 (f) 標本抽出基準が承認される前に登録されたPoAに対する標本抽出基準の適用について 猶予期間を設け相対的精度の適用を義務化しないことを支持 (g)doeの有効性審査 検証における標本抽出について プロジェクト規模 立地 モニタリングシステムの品質等の基準に基づく現地調査数の決定など 標本の受容サンプリングに対する代替的選択肢をUNFCCC 事務局が模索することに同意 (h) 複数のCPAをまたがる標本抽出計画について 可能であれば具体例を提示して層化や均質性に係る明確な基準を開発するようUNFCCC 事務局に要請することに同 23

29 意 追加性の証明におけるさらなる標準化の作業に係る下記タイムラインに同意 所産 EB 年 分散型ユニットについての 最終 ( パネル勧告 ) 新規大規模方法論 廃棄物部門についての大規 最終 ( パネル勧告 ) 模方法論の改訂 標準化アプローチから得られた教訓に係る分析 コンセプト (b) 大規模方法論基準 [ 改訂 ] 以下の大幅修正を承認 (a)am0028 カプロラクタム製造工場の排ガスにおけるN2O 除去 タイトル含め硝酸に係る全ての文言を削除 (b)am0072 暖房での地熱資源による化石燃料代替 式 にある-8 乗を-9 乗に訂正 (c)acm0019 硝酸製造からのN2O 除去 (i)am0028やam0034を適用しているプロジェクトにおいてクレジット期間の更新時に適用され得る排出係数のデフォルト値を明記 (ii) プロジェクト排出量がベースライン排出量を超えた場合の排出削減の算定は不要とした (iii)am0034 硝酸製造工場のアンモニア燃焼装置内部での触媒によるN2O 削減 とAM0051 二次的な触媒によるN2O 除去 を統合 [ ガイドライン ] 投資分析の評価に係るガイドライン の適用に関する明確化を採択 (c) 小規模方法論基準 [ 新規 ] AMS-II.R 住宅建物の暖房エネルギー効率向上 を承認 [ 改訂 ] 以下の承認済方法論 ツールの改訂に同意 (a)ams-ii.j 効率的な照明技術に係る需要サイドの活動 (b)ams-iii.bg 持続可能な木炭生産消費を通じた排出削減 (c)ams-iii.av 低温室効果ガス排出型の安全な飲料水生産システム 24

30 [ ガイドライン ] マイクロスケールプロジェクトの追加性証明 ガイドラインの改訂を採択 3.2 手順 CDM 認定手順 の改定案について検討し 以下の内容をフィードバックした (a)doeを観察 停止 取下げの状態にするための基本的原則を検討するとともに いくつかの具体例が提示し それらが明確になるようにすべきである (b)doeを観察 停止 取下げの状態にすることを決定する際は理由を提示することが明確化されるべきである (c) 取下げのプロセスについてより明確化されるべきである (d) 観察処分が認定手順に従わないことによる場合 観察について言及している節のなかで明確に取り扱われるべきである (e) 再認定プロセスにおいて 理事会がそれを拒否する選択肢について明確に規定されるべきである (f)doeによる不正行為が見つかった場合の規定を作成すべきである (g) 追加的なパフォーマンス評価を行う閾値については 予想される登録 発行要請の提出数を検討しながら設定されるべきである (h) 有効化審査や検証 認証活動をほとんどもしくは全く引き受けていないDOEの扱いについて 特別な規定を取り入れる必要があるかもしれない (i)apからの勧告に対して独立して再調査するためのパネルの専門家の選定については 独立性を保証するため事前に決定された要件に基づいて行われるべきである DOEのパフォーマンスモニタリング 手順の改訂を採択 3.3 政策課題 追加性の証明の観点からE-ガイドラインの適用に係る政策をより進展させることに同意 E- 政策が効力を発揮した日から7 年間は E- 政策からの補填部分についてプロジェクト参加者による投資分析を通じた追加性の証明の検討は必要としない というアプローチを追求することで同意 25

31 < 参考 > 表 : 第 73 回 CDM 理事会参加メンバー 地域区分理事理事代理 欧州他 アフリカ アジア 東欧 中南米 AOSIS 非附属書 Ⅰ 国 附属書 Ⅰ 国 Mr. Peer Stiansen ノルウェー Mr. Victor Kabengele コンゴ民主共和国 Ms. Laksmi Dhewanthi インドネシア Ms. Diana Harutyunyan アルメニア Mr. Antonio Huerta-Goldman メキシコ Mr. Hugh Sealy バルバドス Mr. Maosheng Duan 中国 Mr. Jose Miguez ブラジル Mr. Martin Cames ドイツ Mr. Lambert Schneider Mr. Olivier Kassi 欧州委員会 Mr. Kadio Ahossane コートジボアール Mr. Hussein Badarin ヨルダン Ms. Natalie Kushko ウクライナ Mr. Eduardo Calvo ペルー Mr. Amjad Abdulla モルディブ Mr. Qazi Kholiquzzaman Ahmad バングラディシュ Mr. Washington Zhakata ジンバブエ Mr. Christoper Faris オーストラリア Mr. Kazunari Kainou ドイツ日本注 ) 議長 副議長 1 年ごとに 附属書 Ⅰ 国 非附属書 Ⅰ 国からの理事が交替で務める 網掛けのメンバーは今次会合欠席 任期は 改選の翌年の最初の CDM 理事会まで 理事は連続最大 2 期まで 理事代理は任期の制限はない 理事メンバーは国連定義の 5 地域から 5 名 附属書 Ⅰ 国から 2 名 非附属書 Ⅰ 国から 2 名 島嶼国から 1 名の代表として就任 下線は新任 26

32 第 74 回 CDM 理事会報告 第 74 回 CDM 理事会 (EB74) が 2013 年 7 月 22 日から 7 月 26 日にドイツのボンで開 催され 主に以下の内容が決議された 1. 統治と管理 1.1 理事会と支援機関 理事会及びパネルワーキンググループの会合日程 を改訂 CDM の専門家への委託事項 手順を採択 2. 個別案件 2.1 認定 次の機関の認定を6ヵ月間延長することに同意 (a)e-0002 JACO CDM, LTD (JACO) (b)e-0032 LGAI Technological Center, S.A. (APPLUS) (c)e-0047 CEPREI certification body (CEPREI) 次の機関をスポットチェックすることに同意 E-0031 Perry Johnson Registrars Carbon Emissions Services (PJR) 2.2 プログラム活動 (PoA) 2013 年 7 月 26 日までに198 件のPoAが登録となり この中には1,528 件のCPAが含まれている 2013 年 7 月 26 日までにPoAに係るCERが58,401トン発行された 2.3 登録 2013 年 7 月 26 日までに7,111 件のCDMプロジェクトが登録された プロジェクト #4816 #5801 #6116 #6595 #7487 #7594 #7988 #8106 #8609 #9114 #9116の11 件の登録に同意 2.4 発行 2013 年 7 月 26 日までに 13 億 6,487 万 9,124 トンの CER が発行された 27

33 3. 規制事項 3.1 基準 / ツール CDMプロジェクト基準 (PS) CDM 有効化審査と検証に係る基準 (VVS) 及び 追加性の証明 適格性要件の進展及びPoAにおける多様な方法論の適用に係る基準 の改訂案を採択 さらに 理事会は UNFCCC 事務局に対して 第 75 回理事会において検討するために PoAにおける単一のモニタリング期間におけるCPAが複数の発行申請を行うことを認める提案 ( もし可能であれば 実施可能な日程表を含む ) を準備するよう求めた この提案においては 1 回のモニタリング期間において発行申請の限度を 2 回とした場合を基本として作業をするとともに PoAの標本調査計画に生じる影響についても評価することが求められた CDMプロジェクトとしてのCCSの具体的な実施のためのconcept noteについて検討し以下のフィードバックを行うとともに 次回の理事会において検討するために UNFCCC 事務局に対してホスト国による合意の表明 (EoA, the expression of agreement) 及びCCSをCDMプロジェクトとして実施する場合の政府承認 (LoA) の雛形のドラフトを作成するよう求めた さらに 理事会はUNFCCC 事務局に対して 今後の理事会において検討するために 以下の項目を検討した上でPS,VVS 及び CDM project cycle procedure(pcp) の改正するよう求めた (a)eoaの交付: 締約国は将来の全てのプロジェクトへの適用に対し EoAを一度提出することが可能とすること EoAは CDMプロジェクトとして実施されるCCS 事業のModalities and Procedures(CCSM&P) の要件を満たすために国内法や規制の一覧表を示すことができる (b) 有効化審査と登録 :DOE はホスト国の法律や規則がCCSM&Pの8(a) から (f) に規定されているような参加要件を満たしているか調査しなければならない (c)cerの発行:pcpに規定されているcer 発行申請の処理期間について他のCDMプロジェクトに適用されている現行の28 日間の期間をCCSプロジェクトの発行にも適用されるべき (d) モニタリング :CCSプロジェクトのヒストリーマッチングの間における重大な乖離は方法論ごとに処理されるべき 仮に重大な乖離がプロジェクトサイクルのいずれかの段階で発生した場合には プロジェクト参加者は速やかにそのホスト国に文書で通知しなければならない (e)sop: 既存のPCPに規定されているCDMプロジェクトに対する規定は CCSプロジェクトにも適用されるべき (f) 非永続性の問題の扱い :CDMへの登録に際しては それぞれのCCSプロジェクトに対し 貯留したCO2の漏洩が生じた場合や検証報告書が提出されない場合のための口座を プロジェクト毎に与えられるべき 28

34 (g) 資金に関する規定 : プロジェクト参加者の資金力に関する規定は ホスト国の法律や規則やCCSM&Pに規定されている要請に従い DOEによって審査されるべき (h) プロジェクト及びプロジェクトサイトの管理責任 : プロジェクト参加者は適当な DNAを通じて 責任の移転の発生が予定される6ヶ月以上前に 理事会に文書で通知するべき (i) 以下の事項については PS 案 VVS 案 PCP 案のなかで選択肢が提供される : (i)ccsm&pに基づくプロジェクトへの参加要件に適用可能なホスト国の法律や規則のリスト ; (ii) 飲料水供給に適した場所におけるCCSプロジェクト活動の問題 ; 投資分析を通じた追加性の証明におけるE- 政策に係るガイドライン 結合ツール及び追加性ツールの改訂 案について検討し EB75までに以下の問題についてさらに検討するようUNFCCC 事務局に要請 (a) アプローチは義務的なものとはならないこと : (b) さまざまな選択肢が分析されること ; (i) 政策の効果的な実施時期 ; (ii) プロジェクト参加者に生じる政策の便益が考慮されない期間 ; (c) アプローチは追加性の証明とベースラインシナリオ選択の両方に整合性をもって適用されること ; (d)unfccc 事務局はもし他に該当する規定があるならば 理事会に対しさらなる改訂の提案がなされること 3.2 手順 PoAに関するPCPにおける修正案を採択 さらにパラ35において示した理事会からの UNFCCC 事務局の要請に関連して 理事会はUNFCCC 事務局に対してPCPのパラ185 において特に示されているように 発行申請の間隔を最低でも90 日間置くことを義務とすることについてこの間隔を削減する可能性についての評価を継続するよう求めた 理事会は 標準化ベースラインの導入にともなう関連する規則の改正 について検討した結果 UNFCCC 事務局に対して この会合の理事会における検討結果及び以下のパラ40に示された 標準化ベースラインの策定 改正 明確化及び更新に関する手続き に関する議論を踏まえて 第 75 回理事会で検討するために関連する文書の改正を行うことを要請した 理事会は 標準化ベースラインの策定 改正 明確化及び更新に関する手続き の改正案を検討し UNFCCC 事務局に第 75 回理事会において検討するため以下の点を考慮して 当該手続きの改正を行うように要請した 考慮が求められる点は以下の通り (a) 現時点では 手続きは方法論を持たない標準化ベースライン (ASB) のみを含むこととする 29

35 (b) 標準化ベースラインの中のポジティブリストに示された特定の技術 / 燃料 / 原材料の追加は標準化ベースラインの改正として見做され 他の別の手続きとは見做されない (c) パネルとワーキンググループ あるいはそれぞれのメンバーは 標準化ベースラインの評価手続きに関与した提案については 理事会への勧告の最終案が完成するまでの手続きにおいて 当該提案への責任を負う CDM 認定手順 の改訂案を採択 3.3 政策課題 SoPに係る草案について検討 現在の仕組みを継続することで同意 MoCの議論における草案に対しフィードバック PCPを改訂し草案にあるオプション1 からオプション3を組み入れるようUNFCCC 事務局に要請 また 以下のアプローチについてさらに検討するようUNFCCC 事務局に要請 (a) 理事会あるいはUNFCCC 事務局が倒産に起因する紛争や問題について通知を受けていること あるいは倒産が原因の紛争や問題の解決がなされるまで発行されて引き渡される予定のCERについて 一時的に移転が留保されることに対し UNFCCCのCDMサイトにおいて情報を提供すること (b)unfccc 事務局により要請されたMoCの更新を怠っているプロジェクト参加者についてはUNFCCC 事務局がCERの移送を保留状態と出来ることを理事会がプロジェクト参加者に通知する規定をPCPの中に取り入れること 30

36 < 参考 > 表 : 第 74 回 CDM 理事会参加メンバー 地域区分理事理事代理 欧州他 アフリカ アジア 東欧 中南米 AOSIS 非附属書 Ⅰ 国 附属書 Ⅰ 国 Mr. Peer Stiansen ノルウェー Mr. Victor Kabengele コンゴ民主共和国 Ms. Laksmi Dhewanthi インドネシア Ms. Diana Harutyunyan アルメニア Mr. Antonio Huerta-Goldman メキシコ Mr. Hugh Sealy バルバドス Mr. Maosheng Duan 中国 Mr. Jose Miguez ブラジル Mr. Martin Cames ドイツ Mr. Lambert Schneider Mr. Olivier Kassi 欧州委員会 Mr. Kadio Ahossane コートジボアール Mr. Hussein Badarin ヨルダン Ms. Natalie Kushko ウクライナ Mr. Eduardo Calvo ペルー Mr. Amjad Abdulla モルディブ Mr. Qazi Kholiquzzaman Ahmad バングラディシュ Mr. Washington Zhakata ジンバブエ Mr. Christoper Faris オーストラリア Mr. Kazunari Kainou ドイツ日本注 ) 議長 副議長 1 年ごとに 附属書 Ⅰ 国 非附属書 Ⅰ 国からの理事が交替で務める 網掛けのメンバーは今次会合欠席 任期は 改選の翌年の最初の CDM 理事会まで 理事は連続最大 2 期まで 理事代理は任期の制限はない 理事メンバーは国連定義の 5 地域から 5 名 附属書 Ⅰ 国から 2 名 非附属書 Ⅰ 国から 2 名 島嶼国から 1 名の代表として就任 31

37 第 75 回 CDM 理事会報告 第 75 回 CDM 理事会 (EB75) が 2013 年 9 月 28 日から 10 月 4 日にドイツのボンで開 催され 主に以下の内容が決議された 1. 統治と管理 1.1 戦略的計画と方向性 CDM ビジネスプラン を採択 1.2 パフォーマンス管理 CMP へ提出する年間報告書に同意 2. 個別案件 2.1 認定 スポットチェックの結果に基づき 次の機関の認定と指定を確認することに同意 (a)e-0003 DNV Climate Change Services AS (DNV) (b)e-0022 TÜV NORD CERT GmbH (TÜV NORD) 次の機関を3 年間認定し暫定的に指定することに同意 (a)e-0062 EPIC Sustainability Services Pvt. Ltd. (EPIC) (b)e-0063 Northeast Audit Co., Ltd. (NAC) 次の機関を3 年間再認定することに同意 (a)e-0020 Conestoga Rovers & Associates Limited (CRA (b)e-0022 TÜV NORD CERT GmbH (TÜV NORD) (c)e-0032 LGAI Technological Center, S.A. (LGAI) E-0055 URS Verification Private Limited (URS) をスポットチェックすることに同意 2.2 プログラム活動 (PoA) 2013 年 10 月 4 日までに223 件のPoAが登録となり この中には1,562 件のCPAが含まれている 2013 年 10 月 4 日までにPoAに係るCERが58,401トン発行された 2.3 登録 2013 年 10 月 4 日までに 7,305 件の CDM プロジェクトが登録された 32

38 プロジェクト #7985 #8752 #9168 の登録に同意 2.4 発行 2013 年 10 月 4 日までに 13 億 8,935 万 5,255 トンの CER が発行された 3. 規制事項 3.1 基準 / ツール (a)cdmプロジェクトおよびpoa 基準 理事会は CDM 認定基準 の改訂を採択 (a)cdm 認定基準バージョン05.0は2014 年 3 月 1 日から施行となる (b)2014 年 7 月 1 日からは 全てのDOEが新基準を遵守しなければならない 標準化ベースライン導入に伴う規定文書の改訂案 について検討し 以下のフィードバックを行った (a) 追加性に関する標準化ベースラインを用いたプロジェクトについても 事前検討の証明が必要となる (b) 提案されたCDMプロジェクト活動の開始日が標準化ベースラインの承認日の前である場合には プロジェクト参加者は追加性に関する標準化ベースラインを選択し得ない 標準化ベースライン導入に伴う規定文書の改訂案 の検討に際して 以下のフィードバックを行った (a) 標準化ベースラインの選択は義務的か自発的か分析 ; (b) この問題に関する理事会の決定が 多国間での標準化ベースライン PoAにおける標準化ベースラインの適用 さらに環境十全性などさまざまな状況にどのように影響を与えるのか分析 ; 理事会は 標準化ベースライン開発のためのガイドライン案について検討し UNFCCC UNFCCC 事務局に対してガイドライン案について 方法論パネルと協議のもとで修正することを要請するとともに 今後の理事会の検討に付すために提出するよう要請 理事会は またMAP の作成の際に 標準化方法論に関する今後の作業について 戦略的な方向性を議論することで合意した 修正作業においては 以下の内容を考慮することが求められた (a) すでにCDMプロジェクト登録されている施設のデータを 特定の分野の標準化方法論の開発の際に含めるか否かについて 理事会は さまざまな種類の分野における更なる分析が必要である点で合意 更なる分析が必要とされる点としては どの程度の割合の産出物が登録 CDMプロジェクトの施設によるものとなった場合に 特定の分野における標準化ベースラインの開発にそのような施設を含めるか 33

39 の閾値に関する論点も含まれる 今後の修正作業において これらの論点に関する更なる分析が必要であることに理事会は合意 (b) セクター別標準化ベースラインの進展のためのガイドラインについては CDMにおける文書分類上 基準 とされる (c) ガイドラインの改訂に繋がるロードテストの結果については 理事会に提出されるガイドライン修正案文書のカバーノートの中に記載されなければならない 運輸部門における標準化ベースライン設定のためのガイドライン案について検討し 当該文書はプロジェクト参加者やステークホルダーによってすぐに使用可能な方法論ツールとするべきことに同意 理事会は 方法論パネルに 今回の理事会での理事からのコメントを踏まえて ガイドライン案の修正を行うよう要請 標準化ベースラインの設立において使用されるデータの質の保証や管理に係るガイドライン案について検討し 以下のインプットを行った (a) ガイドラインはより簡素化し DNAに要求するものをできるだけ少なくするようにする (b) ガイドライン中の相互不一致を除去するようにする PoAに関して CDMプロジェクト基準 CDM 有効化審査および検証基準 CDM プロジェクトサイクル手順 モニタリング報告様式を完成するためのガイドライン の改訂に同意 CDMプロジェクト活動およびPoAにおけるサンプリングと調査に係るガイドライン を採択 理事会は プロジェクト基準 有効化審査および検証基準 プロジェクトサイクル手順 の改訂に係るコンセプトノートについて 関係当事者からのコメントや UNFCCC 事務局におけるこれまでの経験を踏まえて検討 その上で 理事会は UNFCCC 事務局に対して 今回の理事会での議論の中で 特に指摘された以下の内容を考慮して これらの文書の修正を行うとともに 広く一般からの意見を募るよう求めた 理事会は さらにUNFCCC 事務局に対して修正案を77 回あるいは78 回理事会までに提出するよう求めた なお 以下に示した点については PoAにおいても適用される論点である (a) 事前検討 : プロジェクト参加者が事前検討に含める情報について さらなる明確化が必要 現行の事前検討の通知の例外 ( 新しいベースライン モニタリング方法論あるいは 承認済み方法論の改正が提案されている場合 ) を削除することを検討 (b) 公表済 PDDの登録前変更で改めてPDDの公表が必要な場合 :DOE と契約関係にある全てのプロジェクト参加者が変更になる場合にはPDDを改めて公表することが必要となることを明確化 それ以外にも DOEあるいは事業計画 ( 場所 技術など ) の変更があった場合 同様な要件を設ける必要性があるのか プロジェクト 34

40 活動の変更による潜在的な影響を評価しつつ さらに検討 (c) 個別のプロジェクト活動に関する直接の連絡 :DOEやプロジェクト参加者が 理事会が登録 発行またはクレジット期間更新の申請を却下した際にUNFCCC 事務局と連絡できる機会を導入できるか 実施可能性について調査 (d) 実施段階での方法論適用条件のチェック : モニタリング期間において方法論の適用条件が満たされていることの証明について 規制文書の中で一般的な要件とする必要があるかどうかさらに分析 (e) 登録後変更プロセス : 理事会による事前承認を必要とする変更の種類 ( 事前承認変更手続き ) と 発行申請と同時に行うことが可能な変更の種類 ( 発行申請時変更手続き ) について分析し 修正することが適当であれば プロジェクト基準の附属書 1の修正などを含む改正案を理由とともに提案すること (f) モニタリング報告書の取り下げ : プロジェクト参加者やDOEが公表済みモニタリング報告書を取り下げるための簡素なプロセスの導入 (g) 発行申請の取り下げと再提出 : 以前申請が取り下げられたことのある発行申請については 再提出のための理事会からの承認を得る必要性を削除することを検討 発行再申請におけるプロジェクト参加者によるモニタリング期間の短縮 延長についてのすべての規制は もし必要である場合 環境十全性を守る目的のものでなければならない (h) クレジット期間の更新 : クレジット期間は間を空けず連続すべき クレジット期間更新の意思表明の遅延によって CERの発行申請を認めない ないしは 制限するかどうか さらに検討する必要がある 同時に クレジット期間の更新の意思表明を公開することも検討する (i) プロジェクト活動の登録取消および活動停止 :UNFCCC 事務局はプロジェクト活動の自発的な登録取消を許可するルールについて提案 重要性ガイドラインの改善についてのコンセプトノートについて検討し 以下の要請を行った (a) 有効化審査および検証基準 を更新し 重要性に係る要件を反映 (b) 重要性ガイドラインを更新し 有効化審査および評価基準 に移行される予定の要件を削除 ガイドラインの中の具体例のリストを改善 (c) 重要性の適用に関して 検証における当該コンセプトの共通した理解と適用を促進するためDOE 間を調整する (d) 検証においてDOEによる重要性の適用が一致しつつあるかどうか またフォローアップ活動が必要かどうかみるため 上記 (a) から (c) の影響をチェックする 追加性の証明およびベースラインシナリオの選択に係る投資分析におけるE- 政策の適用ガイドラインならびにコンバインドツールおよび追加性ツールの改訂 については時間切れのため議論できず 35

41 (b) 大規模方法論基準 [ 新規 ] 以下の方法論およびツールを承認 (a)acm0023: ボイラーにおける効率性向上技術の導入 (b)am0112: 廃棄物の連続蒸留を通じた低炭素原単位発電 (c) バイオマス育成時排出計算ツール AM0054はACM0023に統合されることにより取り下げ [ 改訂 ] 以下の方法論およびツールの改訂を承認 (a)acm0001: 埋め立てガスの燃焼もしくは使用 (b)acm0002: 系統接続型の再生可能エネルギーからの発電 (c)acm0010: 家畜ふん尿管理システムからのGHG 排出削減 (d) 電力系統における排出係数計算ツール (c) 小規模方法論基準 [ 新規 ] 以下の方法論およびツールを承認 (a)ams-iii.bh: 石膏コンクリート壁パネルの製造 設置によるレンガ セメント製造の代替 (b)ams-iii.bi: ガス処理施設におけるフレアガス回収 (c)ams-iii.bj: エネルギー回収を含むプラズマ技術による有害廃棄物の破壊 [ 改訂 ] 以下の方法論およびツールの改訂を承認 (a)ams-ii.l: 効率的な屋外および街路の照明技術における需要サイドの取組 (b)ams-ii.m: 低水量温水節約装置設置における需要サイドのエネルギー効率化活動 (c)ams-ii.n: ビルにおけるエネルギー効率照明および制御の設置に係る需要サイドのエネルギー効率化活動 (d)ams-ii.d: 産業設備のためのエネルギーの効率化および燃料転換措置 (e)ams-iii.bc: 車両の効率改善による排出削減 (d) 植林再植林方法論基準 A/Rプロジェクトのための土地の適格性の証明ツール の改訂を承認 [ 改訂 ] 以下の方法論およびツールの改訂を承認 (a) A/Rプロジェクトにおける木や灌木の炭素貯留およびその変更の推定ツール (b) A/Rプロジェクトにおける枯れ木や落ち葉の炭素貯留およびその変更の推定ツール (c) A/Rプロジェクトにおけるプロジェクト実施前の農業活動の移転による温室効果 36

42 ガス排出量増加の推定ツール (d)ar-am0014 劣化したマングローブ生息地の植林再植林 (e)ar-acm0003 湿地を除く土地の植林再植林 (f)ar-ams0003 湿地で実施される植林再植林プロジェクト (g)ar-ams0007 湿地を除く土地で実施される植林再植林プロジェクト 3.2 手順 DNAからの承認取り消しレターの処理に係る手順 について検討. 次回会合での議論のためにUNFCCC 事務局に対して 更に検討作業を行うことを要請 特に 特定の情報が欠如している通知を受けて手続きを拒否する際の選択肢 複数のホスト国を有するPoAの場合への影響 そしてCDM 登録簿と国際取引ログへの影響などについて検討することが求められた 標準化ベースラインの開発 改訂 明確化および更新に係る手順 の改訂案を採択 2013 年 12 月 1 日から施行することに同意 CDM 登録簿におけるCERの自主的取消手順 の改訂案を採択 EB74で採択され2014 年 1 月 1 日から施行される CDM 認定手順 の実施における経過措置に係るコンセプトノートについて検討し以下の内容に同意 (a) 既存 DOEに対する認定期間は 最終の認定もしくは再認定の日から自動的に5 年間に延長される (b)2014 年の審査計画に関し (i) 定期現地審査の数は 2014 年 1 月 1 日以降 5 年間に2 回となるように再計算されるべき (ii)2014 年のパフォーマンス審査の回数は 2013 年の3 月 1 日から8 月 31 日までの6 ヶ月間における登録申請や発行申請の数を考慮しながら推定されるべき (iii)2014 年のパフォーマンス審査の回数の追加や削減については DOEパフォーマンスモニタリングの結果に基づくべき (iv)2014 年 1 月 1 日以前に開始された認定 再認定 セクトラルスコープの拡大および全ての評価プロセスは 2014 年 1 月 1 日時点で新規手順に変更 (c)2013 年の残りの審査計画に関し パフォーマンス審査の対象にならなかったDOE を優先するとともに パフォーマンス審査の結果が悪かったDOEの審査を行うことに同意 植林再植林プロジェクトに係る土地の適格性を証明するための手順 を改訂 37

43 < 参考 > 表 : 第 75 回 CDM 理事会参加メンバー 地域区分理事理事代理 欧州他 アフリカ アジア 東欧 中南米 AOSIS 非附属書 Ⅰ 国 附属書 Ⅰ 国 Mr. Peer Stiansen ノルウェー Mr. Victor Kabengele コンゴ民主共和国 Ms. Laksmi Dhewanthi インドネシア Ms. Diana Harutyunyan アルメニア Mr. Antonio Huerta-Goldman メキシコ Mr. Hugh Sealy バルバドス Mr. Maosheng Duan 中国 Mr. Jose Miguez ブラジル Mr. Martin Cames ドイツ Mr. Lambert Schneider Mr. Olivier Kassi 欧州委員会 Mr. Kadio Ahossane コートジボアール Mr. Hussein Badarin ヨルダン Ms. Natalie Kushko ウクライナ Mr. Eduardo Calvo ペルー Mr. Amjad Abdulla モルディブ Mr. Qazi Kholiquzzaman Ahmad バングラディシュ Mr. Washington Zhakata ジンバブエ Mr. Christoper Faris オーストラリア Mr. Kazunari Kainou ドイツ日本注 ) 議長 副議長 1 年ごとに 附属書 Ⅰ 国 非附属書 Ⅰ 国からの理事が交替で務める 網掛けのメンバーは今次会合欠席 任期は 改選の翌年の最初の CDM 理事会まで 理事は連続最大 2 期まで 理事代理は任期の制限はない 理事メンバーは国連定義の 5 地域から 5 名 附属書 Ⅰ 国から 2 名 非附属書 Ⅰ 国から 2 名 島嶼国から 1 名の代表として就任 38

44 第 76 回 CDM 理事会報告 第 76 回 CDM 理事会 (EB76) が 2013 年 11 月 4 日から 11 月 12 日にポーランドのワル シャワで開催され 主に以下の内容が決議された 1. 統治と管理 1.1 戦略的計画と方向性 EB75で採択された 事業計画の支持の下 2014 年運営計画について検討し採択 予算は2013 年に比べ14.2% 減少 また 年の途中に運営計画の実施状況について再調査し 計画された活動が引き続き妥当であるか ニーズを反映しているかを検証し 運営計画を適切なものに改訂することに同意 過去数カ月間の排出量取引市場と政策の進展に関するレポートについては EBにおける戦略的作業にとって重要な情報であり 事業計画の戦略的方向性が現在の市場や政策の進展の観点から妥当であるかを確認 1.2 パフォーマンス管理 RCC(Regional Collaboration Centres) の実施に係る状況を更新 トーゴ ウガンダ グレナダ コロンビアの4カ所のRCCは設立され運営を開始 RCCからCDMプロジェクト PoA そして標準化ベースラインの策定のために与えられる直接的な支援について情報提供がなされ RCCモデルがCDMの発展や事業計画の目標達成を支援するために有益なツールとなっていることを確認 CERの自主的取り消しを推奨する作業について UNFCCC 事務局に取り消しを増加させるようなアプローチについて次回 EBで検討するため文書を準備するよう要請 自主的取り消しを目的とした国別登録簿からCDM 登録簿への移転について許可するようCMP9に勧告 1.3 理事会と支援機関 2014 年の理事会およびパネル ワーキンググループの開催日程表に同意 4 月に予定されているEBを開催する必要性について再検討することに同意 2. 個別案件 2.1 認定 CDM-APの勧告について検討し 次の機関の認定を6ヵ月延長することに同意 24 (a)e-0002 JACO CDM., LTD (JACO) 39

45 (b)e-0021 Spanish Association for Standardisation and Certification (AENOR) (c) E-0024 Colombian Institute for Technical Standards and Certification (ICONTEC) (d) E-0031 Perry Johnson Registrars Carbon Emissions Services (PJRCES) 認定パネルの勧告について検討しE-0047 CEPREI certification body (CEPREI) について セクトラルスコープ において有効化審査 検証および認定を行う機関として3 年間再認定することに同意 スポットチェックの結果に係る認定パネルの勧告について検討 E-0031 Perry Johnson Registrars Carbon Emissions Services (PJRCES) に 規定の手順やタイムラインに従い不適合を処理するため 矯正的行動について特定し実施することを要請 2.2 プログラム活動 (PoA) 2013 年 11 月 8 日までに234 件のPoAが登録となり この中には1,581 件のCPAが含まれている 2013 年 11 月 8 日までにPoAに係るCERが58,401トン発行された 2.3 登録 2013 年 11 月 8 日までに 7,387 件の CDM プロジェクトが登録された プロジェクト #9086 #9396 の登録に同意 2.4 発行 2013 年 11 月 8 日までに 14 億 407 万 9,211 トンの CER が発行された 3. 規制事項 3.1 基準 / ツール (a)cdmプロジェクトおよびpoa 基準 標準化ベースラインに係る技術のコストや効率性のデータベースの発展について UNFCCC 事務局にフィードバック 特に データベースの発展は 特定のセクターにおける標準化ベースラインの作成に参加しているDNAからの要望に基づくなど需要主導型で行われるべき 標準化ベースライン カンボジアの精米部門における技術転換 を採択 一方 標準化ベースライン作成の教訓として以下のことを要請 (a)unfccc 事務局に対し 将来 EBで議論するための 標準化ベースラインの進展 改訂および明確化における手順 の改訂案を準備すること : 40

46 (i) 標準化ベースラインの改訂版が参加者によって提出される際は 提案された標準化ベースラインのフォーマットが更新される必要があることを明確化 ; (ii) ガイドラインや方法論やツールから逸脱した標準化ベースラインの提出に係る新しい節を含める ; (iii) 標準化ベースラインの提出フォーマットを改訂し 逸脱の正当な理由を記載する節を含めること ; (b)unfccc 事務局に対し 標準化ベースラインの作成において使用されるデータの質の管理や保証に係るガイドライン の将来の改訂の際 どのようにステークホルダーとの協議が行われ 協議の結果得られるものを明確化させること ; (c) 小規模 WGに対し バイオマスに関連する既存のAMS.I.Bなどの方法論における嫌気性条件の下でのバイオマス貯留から大量のメタン排出が生じていないことを証明 評価するための既存の基準とは異なる客観的な基準を策定すること 計測の不確実性に係る基準案について検討し 将来 EBで議論するためUNFCCC 事務局にドラフトを改訂するよう要請 (a) 基準の適用を制限するために提案された300,000tCO2/ 年の閾値における合理的理由について提示すること ; (b) 基準が適用可能となる状況についてより詳しく説明すること ; (c) 提案された不確実性を決定する方法が 既存の大規模方法論における全ての状況を満たしていることを明確化し そうでない場合はその方法が適用できない状況に対し代替案を提示すること ; (d) プロジェクト参加者がこの基準を十分に利用できるようにするために必要となる条件について検討すること ; CCSプロジェクト活動における条件の導入に係る文書について検討し UNFCCC 事務局へフィードバックし将来 EBで議論するため文書を改訂することを要請 (a) 以下の問題についてさらに検討することに同意 : (i) 飲料水にも適する帯水層において 地質学上 GHGの貯留が可能な地層の取り扱いについて ; (ii) ホスト国からの同意の意思の中に 付録としてCCSM&Pの4.1 節 2に提示されている要請を満たすホスト国の法律や実施規則について表示するかどうか さらに提出済みのリストに記載された法律 実施規則の追加 修正 削除に応じて付録が更新される必要があるかどうか ; (b) CCSにおける CDMプロジェクト基準 CDM 有効化審査および検証基準 CDM プロジェクトサイクル手順 の改訂版を再調査し 以下の点における整合性を確認してドラフトを再作成することが必要 (i) 他の部門における CDMプロジェクト基準 CDM 有効化審査および検証基準 CDMプロジェクトサイクル手順 で使用されている言語 ; 41

47 (ii) さまざまな規定と照らし合わせた場合の具体的記述の程度 ; 追加性の証明およびベースラインシナリオの選択に係る投資分析におけるE- 政策ガイドライン 追加性の証明と評価ツール の改訂 ベースラインシナリオの特定と追加性の証明に係る結合ツール は継続検討することに同意 (b) 大規模方法論基準 CDMプロジェクトが実施され事業期間が終わった埋め立て処分場において 新たに CDMプロジェクトが実施される際の適格性に関して検討 M&Pのパラ49には更新における最大限度期間や固定クレジット期間について記載されている この規定からクレジット期間の終了後 同じCDMプロジェクト参加者やその他の機関が同じ場所において新たに削減活動を実施することも可能である 一方で M&Pにはそのような新規の排出削減活動の登録申請するための適格性について明確な記述がない そのため CMPからの指示を求めることに同意 [ 新規 ] AM0113: 家庭におけるコンパクトな蛍光灯 (CFL) や発光ダイオード (LED) ランプの配布を承認 [ 改訂 ] 以下の方法論の改訂を承認 (a)am0009: 燃焼か排気される油田からのガスの回収と利用 (b)am0086: 安全な飲み水のためのゼロエネルギー水質浄化システムの配布 (c)acm0001: 埋め立てガスの燃焼もしくは利用 (d)acm0003: セメントもしくは石灰製造における化石燃料の部分代替 (e)acm0018: 発電専用施設におけるバイオマス残留物による発電 (c) 小規模方法論基準 小規模 WGの勧告に従い 中央アフリカ コンゴ サントメ プリンシペ 東ティモール イラクの5つのホスト国における非再生可能バイオマス比率のデフォルト値を承認 ホスト国のDNAがデフォルト値について UNFCCC 事務局に対して確認した後 CDM ウェブサイトに掲載されプロジェクト参加者はデフォルト値を適用可能となる CDM 方法論におけるコンピューターシミュレーションの利用に係る方法論ツールについて 特に建築物部門に焦点を当てながら検討 SSCWGにさらに提案された作業を仕上げるよう要請 さらに 提案された作業がこの分野におけるプロジェクト参加者やステークホルダーの特定のニーズに対応しているかどうか またどのように対応するかを明確化し 策定したツールやガイドラインの利便性の高いものであることを確かめるための手続きを採択の必要性についても明確化する 水の最終使用までの井戸からの汲み取り 運搬 配分における節水による省エネがもたらす排出削減量を推定するためのツールの策定をSSCWGの勧告することを検討 提出の手順 ベースラインおよびモニタリング方法論の策定 改訂 明確化 方法論ツ 42

48 ールなどの プロジェクト参加者や利害関係者から正式に方法論の提出があった場合の論点について作業するよう要請 [ 改訂 ] AMS-I.B: 使用者のための機械的エネルギー (a) プロジェクト排出や適切なモニタリングパラメータに係る節を含める ; (b) 他のタイプⅠの小規模方法論との一貫性を改善する ; (c) 改訂された方法論テンプレートを使用する AMS-III.B: 炭素含有量の少ない化石燃料への転換 に関する方法論を改訂する SSCWGの勧告について検討 その結果 改訂には同意せず SSCWGに将来 EBで議論するため以下の点を考慮し再度勧告するよう要請 (a) 石炭はベースライン燃料としてのみ利用されるとする要件は削除 ; (b)ipccにより定義されるコークス炉ガスや高炉ガスや製油所ガスなどの1 次化石燃料から生成される2 次ガス燃料を除いて全ての種類の化石燃料は適格 ; (c) 方法論は資本投資を必要とする燃料転換方法に限定 [ ガイドライン ] SSCWGの勧告について検討し SSC CDM 方法論の一般ガイドライン を改訂することに同意 改訂によりベースラインおよびプロジェクト排出量の算定の際に求められる一環したアプローチとデータソースの利用に関する要件を明確化 3.2 手順 承認を取り下げる DNA からのレターを処理するプロセスに係る手順を採択 3.3 政策課題 キプロスにおけるプロジェクト参加者から2013 年 1 月 9 日の規約の下でキプロスの位置付けが変わったため 登録料の引き下げもしくは払い戻しをするよう要請があったことについて検討 登録料の一部を払い戻すのを認めることに同意 DOE/AIE 共同フォーラムからの勧告について検討し EB75で採択されたCDM 認定基準の実施のための改訂された経過条項を採択 2012 年 12 月 31までに登録料を支払われたのち 国連口座への入金が2013 年 1 月 1 日以降となったCDMプロジェクトやPoAについて検討 規定によれば このようなプロジェクトの登録日は国連口座へ登録料が受け入れられた日となっている 理事会は このプロジェクト参加者の支払いについて 京都議定書の第 1 約束期間終了までにCDMプロジェクトおよびPoAが登録されるために誠意を持って行われたものと認識した さらに その他の2012 年末までに登録されたプロジェクトのプロジェクト参加者の支払いついても同時期に行われたが 銀行間の送金手続きが 相対的に早く行われたことによるものであることと認識し 全てのプロジェクト参加者に対して公平に対応する必 43

49 要性があることを検討した その結果 今回の場合に限り 規則の適用に例外を設けることに合意した 合意された例外では 2012 年 12 月 31 日までに支払ったという証拠が証明されればその日を登録日とすることが認められる この例外はCDMプロジェクトやPoAのレビュー申請がなされずに登録され あるいはレヴュー要請がなされた場合でも その要請に対しプロジェクト設計書や有効化審査報告書の改訂がなされない場合に適用される 44

50 < 参考 > 表 : 第 76 回 CDM 理事会参加メンバー 地域区分理事理事代理 欧州他 アフリカ アジア 東欧 中南米 AOSIS 非附属書 Ⅰ 国 附属書 Ⅰ 国 Mr. Peer Stiansen ノルウェー Mr. Victor Kabengele コンゴ民主共和国 Ms. Laksmi Dhewanthi インドネシア Ms. Diana Harutyunyan アルメニア Mr. Antonio Huerta-Goldman メキシコ Mr. Hugh Sealy バルバドス Mr. Maosheng Duan 中国 Mr. Jose Miguez ブラジル Mr. Martin Cames ドイツ Mr. Lambert Schneider Mr. Olivier Kassi 欧州委員会 Mr. Kadio Ahossane コートジボアール Mr. Hussein Badarin ヨルダン Ms. Natalie Kushko ウクライナ Mr. Eduardo Calvo ペルー Mr. Amjad Abdulla モルディブ Mr. Qazi Kholiquzzaman Ahmad バングラディシュ Mr. Washington Zhakata ジンバブエ Mr. Christoper Faris オーストラリア Mr. Kazunari Kainou ドイツ日本注 ) 議長 副議長 1 年ごとに 附属書 Ⅰ 国 非附属書 Ⅰ 国からの理事が交替で務める 網掛けのメンバーは今次会合欠席 任期は 改選の翌年の最初の CDM 理事会まで 理事は連続最大 2 期まで 理事代理は任期の制限はない 理事メンバーは国連定義の 5 地域から 5 名 附属書 Ⅰ 国から 2 名 非附属書 Ⅰ 国から 2 名 島嶼国から 1 名の代表として就任 45

51 第 77 回 CDM 理事会報告 第 77 回 CDM 理事会 (EB77) が 2014 年 2 月 17 日から 2 月 21 日にドイツのボンで開 催され 主に以下の内容が決議された 1. 統治と管理 1.1 メンバー Mr. Hugh Sealyが議長に Mr. Lambert Schneiderが副議長に選ばれた 任期は2015 年の最初の理事会まで Mr. Tosi Mpanu Mpanuはアフリカングループに任命された Mr. Chris Faris が辞任した後は ノミネートされるまで空席 1.2 戦略的計画と方向性 3/CMP9の決定事項について留意 各国の排出量取引市場や政策の進展についての報告書に留意 JISCの議長および副議長との非公式対話について留意 JISC 議長と副議長との非公式対話を継続するよう要請 1.3 パフォーマンス管理 2014 年のEB 作業計画を承認 UNFCCC 事務局にEB 開催ごとにこの作業計画を更新することを要請 作業計画は EBに提示される前にUNFCCC 事務局やMPによって同意され得る多くの事柄を含む この点から UNFCCC 事務局に同意を保証する方法について提案するよう要請 地元のステークホルダー会合のための情報収集に係るCMP 要請に対し UNFCCC 事務局に情報を集めウェブサイトで公開できるようにするため DNAフォーラムと協力するよう要請 CMPからの要請に対し UNFCCC 事務局にDNAフォーラムを通じて DNAに以下の要請をすることについて説明するよう要請 (a) プロジェクトおよびPoAの領域で持続可能な発展便益をモニタリングするための案内ツール (b) 各々の国におけるステークホルダー会合のためのガイドラインの発展のための技術的支援 認定パネル (AP) 方法論パネル(MP) 小規模ワーキンググループ(SSCWG) 植林再植林ワーキンググループ (A/RWG) CCSワーキンググループ (CCSWG) の作業計画を採択 46

52 ナイロビフレームワークパートナーシップ (NFP) に係る年間報告書に留意 来年の 報告書で結果報告の質を高める方法について検討するよう勧告 1.4 理事会と支援機関 Mr. Hussein Badarin を AP の議長に Mr. Martin Enderlin を AP の副議長に任命 Ms. Natalie Kushko を MP の議長に Mr. Eduardo Calvo を MP の副議長に任命 Mr. Washington Zhakata を SSCWG の議長に Mr. Frank Wolke を SSCWG の副議長に任命 Ms. Diana Harutyunyan を A/RWG の議長に Mr. Amjad Abdulla を A/RWG の副議長に任命 Mr. Kazunari Kainou を CCSWG の議長に Mr. Jose Miguez を CCSWG の副議長に任命 Mr. Kazunari Kainou と Mr. Qazi K. Ahmad をファイナンス委員会の委員に任命 Mr. Jose Miguez と Mr. Olivier Kassi を共同議長に任命 CDMEBの決定および文書の枠組み の改訂版を採択 2014 年会議の日程表 に同意 パネル ワーキンググループメンバーの任期を 2015 年の選挙の後の次のパネル ワーキンググループの直前まで延長することに同意 2. 個別案件 2.1 認定 APの勧告について検討し 次の機関を5 年間再認定することに同意 (a)e-0002 JACO CDM, LTD (JACO) (b)e-0006 Deloitte Tohmatsu Evaluation and Certification Organization (Deloitte-TECO) (c)e-0021 Spanish Association for Standardisation and Certification (AENOR) (d)e-0024 Colombian Institute for Technical Standards and Certification (ICONTEC) (e)e-0031 Perry Johnson Registrars Carbon Emissions Services (PJRCES) スポットチェックの結果に係るAPの勧告について検討し E-0031 Perry Johnson Registrars Carbon Emissions Services (PJRCES) の認定を承認 スポットチェックの結果に係るAPの勧告について検討し E-0055 URS Verification Private Limited (URS) に 規定の現地での定期監視のための手順やタイムラインに従い不適合を処理するため 矯正的行動について特定し実施することを要請 47

53 2.2 プログラム活動 (PoA) 2014 年 2 月 21 日までに244 件のPoAが登録となり この中には1,613 件のCPAが含まれている 2014 年 2 月 21 日までにPoAに係るCERが140,610トン発行された 2.3 登録 2014 年 2 月 21 日までに 7,436 件の CDM プロジェクトが登録された プロジェクト #5025 #8882 #9482 #9569 #9609 #9620 の登録に同意 2.4 発行 2014 年 2 月 21 日までに14 億 3,223 万 5,477トンのCERが発行された プロジェクト #3766の発行要請を承認 プロジェクト #2401の発行要請再提出を許可 3. 規制事項 3.1 基準 / ツール (a) CDMプロジェクトおよびPoA 基準 方法論 ツール 基準に係るさらなる作業についてのコンセプトノートについて検討 EB78で議論するため UNFCCC 事務局にコンセプトノートの改訂版を準備するよう要請 EBからの作業指示が存在していない最大 20 個の新規方法論を掲載するよう要請 EBの支援機関に蓄積された経験を利用しながら さらなるシンプル化 客観性および費用効率性の強化 大規模 小規模方法論間の一致性の向上について 方法論 ツール 基準の作業に取り組むべきことに同意 さらに以下の点をUNFCCC 事務局に要請 (a) 以下の点に基づき 方法論 ツール 基準の作業に優先順位をつけること (i) 利用法の分析 ( 例 :CDMパイプラインのデータに基づき) (ii)cdmが行き渡っていない地域との関連性 (iii) プロジェクト参加者を含むステークホルダーにより提起された既存の変更要請 (b)20 個の優先的な方法論をリスト化し CMP9からの新しい指示を含めること (c)map2014に既に含まれている項目とmap2014には現時点で反映されていない項目を切り離して示すこと 標準化ベースラインのデータカバレッジと妥当性 に係る基準を採択 エチオピアにおけるクリンカー生産に係る標準化ベースラインPSB-0002について検討 UNFCCC 事務局とMPにエチオピアのDNAと相談してトップダウンアプローチにより この方法論を発展させるよう要請 (b) 大規模方法論 48

54 [ 新規 ] ACM0024: 有機性廃棄物の嫌気性消化から作られる生物起源メタンによる天然ガス代替を承認 この方法論は有機性廃棄物が嫌気性消化によって処理され バイオガスが改良され 天然ガスに取って替わり使用されるプロジェクトに適用させる [ 改訂 ] 以下の方法論の改訂を承認 (a)am0091: 新築及び既存建物におけるエネルギー効率技術及び燃料転換 (b)acm0008: 炭鉱からのメタン除去 (c)acm0014: 排水処理 (c) 小規模方法論 小規模 WGの勧告に従い カンボジアにおける非再生可能バイオマス比率のデフォルト値を承認 UNFCCC 事務局はCDMウェブサイトにデフォルト値を公表し プロジェクト参加者はカンボジアで実施されるプロジェクトにおいてその値を適用可能となる [ 改訂 ] 以下の方法論の改訂を承認 (a)ams-iii.b: 化石燃料の転換 (b)ams-ii.g: 非再生可能バイオマスの熱利用におけるエネルギー効率 [ ガイドライン ] 技術のポジティブリストの拡大に関するインフォメーションノートについて検討し 以下の点に同意 (a) 現在のポジティブリストは 以下の (c) に示される技術を除いて 2015 年初期までに再評価されるまで維持される SSCWGは具体的な基準を含んだ技術評価を行うためのガイドラインに係る作業を継続し 将来 EBに勧告を行う (b)sscwgは3 年ごとにポジティブリストを再評価し 必要であればEBに修正を勧告する (c) コンパクト型蛍光ランプ (CFLs) はグローバルポジティブリストから取り除かれ CFLsのプロジェクトの追加性を決定するために 一致性手順が大規模および小規模方法論に適用される (d)sscwgとunfccc 事務局は DNAによって提案される国を特定したポジティブリストの提出と検討のためのガイドラインおよび手順を提案する (e)sscwgは 小規模プロジェクト活動の追加性の証明ガイドライン および マイクロスケールプロジェクトの追加性の証明ガイドライン を含め 上記の点について勧告を行う 3.2 手順 CMPがLDCでのプロジェクトにおける登録料の支払いを免除する以前に登録された 49

55 LDC におけるプロジェクトの登録料を 遡って払い戻しすることについて拒否 3.3 政策課題 プロジェクト文書の再提出に続くプロジェクトおよびPoAの妥当な登録日の問題について検討 適切な規定文書の改訂を含め UNFCCC 事務局に問題を処理するための選択肢を提示するよう要請 同じDOEが 同じプロジェクトもしくはPoAに係る登録変更後の有効化審査や検証について評価することになる可能性がある問題について検討 そのような状況についてプロジェクトサイクル手順のパラ134で2つのケースについて明確化することに同意 パフォーマンス評価の結果を検討する際のAPの作業を効率化する観点から CDM 認定手順の7.6 節の修正 およびDOEの契約条件や有効化審査もしくは検証 認証の最終的な結果に対する支払いの潜在的連係に関して CDM 認定基準のパラ47の明確化もしくは改訂についてのAPからの勧告に同意 UNFCCC 事務局に各文書の次の改訂の際に以上の勧告を取り込むよう要請 50

56 < 参考 > 表 : 第 77 回 CDM 理事会参加メンバー 地域区分理事理事代理 欧州他 アフリカ アジア 東欧 中南米 AOSIS 非附属書 Ⅰ 国 附属書 Ⅰ 国 Mr. Martin Enderlin スイス Mr. Tosi Mpanu-Mpanu コンゴ民主共和国 Ms. Laksmi Dhewanthi インドネシア Ms. Natalie Kushko ウクライナ Mr. Daniel Ortega-Pacheco メキシコ Mr. Hugh Sealy バルバドス Mr. Washington Zhakata ジンバブエ Mr. Jose Miguez ブラジル Mr. Frank Wolke ドイツ Mr. Lambert Schneider Mr. Olivier Kassi 欧州委員会 Mr. Kadio Ahossane コートジボアール Mr. Hussein Badarin ヨルダン Ms. Diana Harutyunyan アルメニア Mr. Eduardo Calvo ペルー Mr. Amjad Abdulla モルディブ Mr. Qazi Kholiquzzaman Ahmad バングラディシュ Mr. Maosheng Duan ドイツ日本注 ) 議長 副議長 1 年ごとに 附属書 Ⅰ 国 非附属書 Ⅰ 国からの理事が交替で務める 網掛けのメンバーは今次会合欠席 任期は 改選の翌年の最初の CDM 理事会まで 理事は連続最大 2 期まで 理事代理は任期の制限はない 理事メンバーは国連定義の 5 地域から 5 名 附属書 Ⅰ 国から 2 名 非附属書 Ⅰ 国から 2 名 島嶼国から 1 名の代表として就任 中国 空席 Mr. Kazunari Kainou 51

57 52

58 第 2 章 JI 事業審議に関する調査 分析 課題の抽出 今後の在り方についての検討 53

59 54

60 年度の JI 関連の状況分析と JI 監督委員会の検討動向 (1). プロジェクト動向分析 JIプロジェクトについては 2014 年 2 月 1 日時点において トラック 1 で 555 件 トラック 2 で 49 件のプロジェクトが登録済みとなっている 1 またJIのクレジット (ERU) の発行数をみると 第一約束期間が終了する 2012 年末前後に ホスト国がクレジットを発行できるスキームであるトラック 1 からの大量の発行があり 6 億 tco2e 程度にまで急激に上昇している この上昇については 第一約束期間に排出できる初期割当量 (AAU) と実際の排出量のギャップである余剰 AAUを第二約束期間に繰り越すことが可能かどうかが当初は定められておらず また 12 月のCOP 決定ではこの繰り越し可能量の上限をAAUの 2.5% とされたことが最大の要因である 余剰 AAUを大量に持つロシアや東欧諸国にとっては 第一約束期間内になるべく多くのクレジットを発行する方が好ましいため 発行までに要する時間が短いトラック 1 でのプロジェクト実施およびクレジット発行が急増した もう一つの要因としては 排出量報告の規定違反で取引の禁止措置を受けていたウクライナの適格性が 2012 年 3 月に復帰したことが挙げられる その後 2013 年以降は発行数が大幅に減少し さらに 2013 年 9 月以降はほとんど発行されていない これは ERU の価格が 1 ユーロ /tco2e 以下にまで低下したこと 第二約束期間の AAU が発行されるまでの移行期間は第二約束期間に有効な ERU が発行できないことなどが要因である 2014 年 1 月末時点での発行数は約 8.3 億 tco2e で このうち約 97% がトラック 1 によるものとなっている 国別の発行数を見ると ウクライナが 55% ロシアが 36% を発行しており この 2 カ国で 9 割強を占めている また 発行済み ERU の種類を見ると メタン排出削減関連が 53.9% と最も多く 省エネルギー関連が 25.6% 産業ガスが 13.6% となっている 1 JI pipeline, UNEP RISOE center 55

61 図 5:ERU 発行数 Total Track 1 Track 2 ERU 発行数 ( 百万 ERU) Jan-09 Apr-09 Jul-09 Oct-09 Jan-10 Apr-10 Jul-10 Oct-10 Jan-11 Apr-11 Jul-11 Oct-11 Jan-12 Apr-12 Jul-12 Oct-12 Jan-13 Apr-13 Jul-13 Oct-13 Jan-14 ( 出典 )UNEP RISOE center の JI pipeline より 図 6: 国別の ERU 発行量 フランス 9.2 Mt-CO2eq ドイツ 13.3 Mt-CO2eq ポーランド 20.0 Mt-CO2eq ルーマニア 8.9 Mt-CO2eq その他 ( リトアニア ブルガリア ニュージーランド スウェーデン ハンガリー フィンランド エストニア チェコ ) ロシア Mt-CO2eq (32%) ウクライナ Mt-CO2eq (59%) ( 出典 )UNEP RISOE center の JI pipeline より 56

62 図 7: 発行済み ERU の種類 Fuel switch 3.0% Afforestation, Reforestation & Avoided deforestation 0.6% Energy efficiency 24.1% HFCs, PFCs & N2O reduction 14.9% Renewables 2.5% CH4 reduction & Cement & Coal mine/bed & Fugitive 54.9% ( 出典 )UNEP RISOE center の JI pipeline より (2). 第 9 回京都議定書締約国会合 (CMP9) における決定 2013 年 11 月にワルシャワで開催された第 9 回京都議定書締約国会合 (CMP9) では JI 監督委員会 (JISC) の年次報告書で挙げられていたCDMとJIの認定手続きの統一化や暫定的なAAU 発行といった事項が議論されたものの 最終的に 2014 年 12 月に開催予定の次回会合 (CMP10) に持ち越しとなった 以下にCMP9 決定分における要点を記載する の年次報告書における (a)ji ガイドラインのレビューに関する提案 (b)cdm と JI の認定手続きの統一化に関する提案を留意する JISC に対して JI の認定システムを CDM の認定手続きと統一化することに対して提案を明確化するよう要請する また実施に関する補助機関会合 (SBI) に対して 本件について第 40 回会合で検討するよう要請する (3). JIの審査体制のあり方 審査手続きの効率化 改善の方向性 JI については 前述の通り クレジットである ERU の価格低下と第二約束期間の初期割当量 (AAU) が未発行であることから 2013 年に入り新規プロジェクトは激減している このため 審査期間に関する問題提起は特に見られなかったものと思われる 2 Decision 5/CMP.9 57

63 図 8 新規 JI プロジェクト数の推移 月毎の JI プロジェクト数 Oct-06 Dec-06 Feb-07 Apr-07 Jun-07 Aug-07 Oct-07 Dec-07 Feb-08 Apr-08 Jun-08 Aug-08 Oct-08 Dec-08 Feb-09 Apr-09 Jun-09 Aug-09 Oct-09 Dec-09 Feb-10 Apr-10 Jun-10 Aug-10 Oct-10 Dec-10 Feb-11 Apr-11 Jun-11 Aug-11 Oct-11 Dec-11 Feb-12 Apr-12 Jun-12 Aug-12 Oct-12 Dec-12 Feb-13 Apr-13 Jun-13 Aug-13 Oct-13 Dec-13 ( 出典 )JI pipeline, UNEP RISO JI の審査手続きにおいては 二つの手続きが併存している JI の審査手続きを統合すること あるいは CDM との手続きとの統合が現在 課題となっている CDM では CDM がプロジェクトの登録 CER の発行を一元的に管理しているが JI の審査手続きにはトラック 1 とトラック 2 の 2 種類があり ホスト国が京都メカニズム参加資格を有している場合は クレジットである ERU の発行をホスト国が決定するトラック 1 を適用できる これに対し トラック 2 では JI の審査機関である AIE がプロジェクトの有効性決定や排出削減量の検証を行う 審査の所掌 JI( トラック 1): ホスト国 JI( トラック 2): 認定独立組織 (AIE) JI の審査手続きに対しては (a) トラック 2 の規模に対して独立した審査手続きおよび審査機関を維持することで効率性が悪く高コストとなること (b) トラック 1 ではホスト国が審査するため透明性が確保できないこと といった課題が挙げられており 解決策として以下のような方法が検討されている (a) の課題に対しては 審査手続きを CDM と共通化または統一化する (b) の課題に対しては トラック 1 とトラック 2 の共通化または統一化を図る 58

64 審査手続きの CDM との共通化または統一化については 今年度の JISC において重点的に議論された 詳細は後述するが どこまで CDM の手順と共通化するかについて 以下の 3 つのオプションを用意して議論が進められた オプションA:CDMの認定手続きとの調和( 現行の方針維持 ) オプションB:CDMの認定手続きを部分的に採用 オプションC:CDMの認定手続きを完全に採用 DOEをJIの審査に活用 議論の結果 効率性向上およびコスト削減に対して大きな効果が期待できる方法としてオプション C を目指していくことで合意した 但し 現在審査業務を行っている AIE や DOE への影響が非常に大きいことから短期的な変更は困難である また この変更には CMP の決定が必要となるが 2013 年 11 月に開催された第 9 回京都議定書締約国会合 (CMP9) では決定されなかったため 今後引き続き検討が継続される もう一つのトラックの統一化については JISC から CMP9 への提言に盛り込まれたもののこちらも決定には至っていない JISC はトラック 2 が所掌範囲であり ホスト国の所掌範囲であるトラック 1 に対して JISC として変更や改善を要求することはできない このため CMP の場で議論する必要があるが ホスト国にとってはトラックの統一化によって複雑な手続きを要する手順に移行するインセンティブが現状はないことから なかなか議論が深化しないという課題がある 将来的に 透明性の違いから トラック 1 とトラック 2 の ERU の価格に差が生じた場合は 合意に進む可能性があると思われる 59

65 各 JI 監督委員会での主なポイント <JISC32> 審査機関の認定手続き JIの審査機関認定システムの今後のあり方については JIトラック2の規模を考慮すると 独立の認定手順を維持することは非効率であることから CDMとの統一化による効率化がこれまで議論されてきた 今回の会合では UNFCCC 事務局が作成した CDMとの統一化に関する以下のオプション案について検討した オプションA:CDMの認定手順との調和( 現行の方針維持 ) オプションB:CDMの認定手順を部分的に採用 オプションC:CDMの認定手順を完全に採用 DOEをJIの審査に活用 各オプションにおけるコスト削減効果と審査機関への影響の大きさ等について議論されたものの結論は出ず 関連情報の提供をUNFCCC 事務局に要請した上で次回会合で引き続き議論することとなった 管理計画の採択 2013 年の JISC の管理計画案を了承した CMP への提案 CMP9 への提案に向けて 以下を含むコンセプトノートの作成をUNFCCC 事務局に依頼した (a) JIおよびその他の炭素市場メカニズムを含む世界規模での認定システム (b) JIガイドライン改定における標準化ベースラインおよびポジティブリストの方向性 (c) ホスト国に対する義務的な基準および手続きの設定におけるJISCの方針 (d) 2012 年のCMPへの提言に沿ったプロジェクトサイクルの手順 (e) 2012 年のCMPへの提言に沿った移行期間の対応策 ( 但しJIガイドラインの改定の採択後 ) <JISC33> 審査機関の認定に関する業務停止 JI の審査機関 (AIE) の認定に対して JISC に勧告を行う機関である JI 認定パネル (JI-AP) の提案に基づき 審査機関である JI-E-0005 JACO CDM, LTD (JACO) に対して全スコープの有効性決定および検証に対する業務停止に合意した 60

66 審査機関の統一化 CDMとJIの認定システムの統一化をCMPに対して提案することを決定 JISCとCDM 理事会に対して 第 10 回 CMPでどのように統一化を実施するかという提案内容の作成で連携するよう要請することで合意 認定システムの統一にあたり JIに関する認定に対してCDMの認定システムを活用する方向でJISCは合意 CMP への提案 JISC は以下の事項に関して合意し UNFCCC 事務局に対して年次報告書に含めるよう要請した 1. JIとCDMの認定システムの統一化 2. 標準化ベースラインとポジティブリストの導入 3. ホスト国に対する統治組織の基準と手続きの開発 4. プロジェクトサイクルの手順明確化 事前支払金の返金プロジェクト参加者や認定審査機関からの要求に基づき プロジェクト決定時に支払った有効性決定のための事前支払金の返金に合意した 61

67 付録 :2013 年度の JI 監督委員会報告 第 32 回 JI( 共同実施 ) 監督委員会報告第 32 回 JI 監督委員会 (Joint Implementation Supervisory Committee:JISC) 会合が ボン ( ドイツ ) の UN Office を会場として 6 月 17 日 ( 月 )~18 日 ( 火 ) に開催された 日本からは 工藤拓毅 ( 財 ) 日本エネルギー経済研究所地球環境ユニット総括が委員代理として出席した 本会合では JI の審査機関認定システムに対して CDM との統一化をどのレベルで図るかについて議論が行われたが 次回会合で引き続き検討されることとなった その他 CMP への提言内容についても議論が行われている 1. アジェンダの採択 [ アジェンダ 1] JISC は予定されていたアジェンダを採択した 2. メンバーシップ [ アジェンダ 2] 議長は出席者が規定の定足数 3に達していることを確認し 出席している各委員 / 委員代理は 今回の議題と利害関係を有さないことを宣誓した 3. 業務実施計画 ( ワークプラン )[ アジェンダ 3] 3.1 審査機関 (Independent Entity) の認定 JIの審査機関認定システムの今後のあり方については JIトラック2の規模を考慮すると 独立の認定手順を維持することは非効率であることから CDMとの統一化による効率化がこれまで議論されてきた 今回の会合では UNFCCC 事務局が作成したCDMとの統一化に関する以下のオプション案について検討した オプションA: 現行の方針は維持した上で CDMの認定手順との調和を図る オプションB:CDM の認定手順を部分的にそのまま採用し 一部 JI 独自の基準を残す オプションC:CDMの認定手順を完全に採用し DOEをJIの審査に活用する 各オプションに対して メリットとデメリットを整理して議論された オプションAでは従来通りJIの審査機関であるAIEが使用される点については影響が小さいものの 認定手順の改定内容に対応するためのコスト負担が発生し また本来の目的である審査の効率性向上 コスト削減効果は小さい オプションBでは JIの審査機関であるAIEは一応維持されるものの オプションAと同様に認定手順の改定に対応するためのコスト負担が発生し 本来の目的である審査の効 3 JI ガイドライン第 14 条 62

68 率性向上 コスト削減効果は限定的となる オプション C では 最大限の効率性向上とコスト削減効果が期待できるものの CDM の審査機関である DOE に完全に依存することになる点で変更に伴う影響が大きい いずれも特長と課題があるため UNFCCC 事務局に対して 各オプションを比較するための材料として 現行のマーケットと認定状況 認定コスト JI 独自の認定要件 認定審査機関への影響についての情報提供を要請した上で 次回会合で引き続き議論することとなった また JISC は 2013 年の JI 認定パネルの作業計画を採択した 有効性決定および検証報告書 JI トラック 2 は 開始以来 331 件の PDD( プロジェクト設計書 ) と 1 件の PoA-DD( プログラム活動による CDM の設計書 ) が提出され UNFCCC の JI ウェブサイトで公開されている 全部で 52 件の決定が同じく UNFCCC のウェブサイトで公開されている (a) 51 件が完了 (b) 1 件は拒絶 また 125 件の検証結果が UNFCCC の JI ウェブサイトに掲載されており そのうち 124 件は JI ガイドラインに沿って検証が完了 1 件がレビュー中である 指定フォーカルポイント (DFPs) および各国のJIプロジェクトの認可に対するガイドラインと手順書の状況を確認した 37 の附属書 I 国 5がそれぞれの指定フォーカルポイントを申告し このうち 32 カ国 6は JIプロジェクトの認可のためのガイドラインと手順書を提出済である JI トラック1については 593 件のプロジェクトが UNFCCC のウェブサイトに掲載され そのうち 542 件はプロジェクト認定書を受領し 国際取引ログに提出されている 4 JISC32 report Annex 1, Workplan of the Joint Implementation Accreditation Panel for 2013 (version 01.0). 5 オーストラリア オーストリア ベラルーシ ベルギー ブルガリア カナダ クロアチア チェコ デンマーク エストニア EC フィンランド フランス ドイツ ハンガリー アイルランド イタリア 日本 ラトビア リヒテンシュタイン リトアニア ルクセンブルク オランダ ニュージーランド ノルウェー ポーランド ポルトガル ルーマニア ロシア スロバキア スロベニア スペイン スウェーデン スイス ウクライナ イギリス 6 オーストラリア オーストリア ベラルーシ ベルギー ブルガリア チェコ デンマーク エストニア フィンランド フランス ドイツ ハンガリー アイルランド イタリア 日本 ラトビア リヒテンシュタイン リトアニア ルクセンブルク オランダ ニュージーランド ポーランド ポルトガル ルーマニア ロシア スロバキア スペイン スウェーデン スイス ウクライナ イギリス 63

69 JISC は ベースライン設定およびモニタリングの基準に関するガイダンスの改定に対して ポジティブリストや標準化ベースライン等の採用の可能性を検討した 一定の支持が得られたものの JI ガイドライン改定の明確な方針が CMP から提示されるまでは JISC では更なる検討は行わないことで合意した 同時に この事項を CMP へ提案する可能性についても議論を行った 3.3 JI の作業のための管理計画と資金 JISC は 2013 年の作業計画 7 を承認した これは承認済みの 2013 年管理計画に沿った 内容となっている 今後のJISCで新しく実施すべき事項が発生した場合は追記していくようUNFCCC 事務局に要請した また 将来の収入と支出の管理に対する戦略の提示と JISC への定期的な更新をUNF CCC 事務局に対して要請した 4. その他の事項 [ アジェンダ 4] 4.1 CMPによるガイダンス UNFCCC 事務局に対して JIガイドラインのレビューに関する以下の事項について JISCによるCMPへの提言案を含むコンセプトノートを次回会合までに作成するよう要請した (a) JIおよびその他の炭素市場メカニズムを含む世界規模での認定システム (b) JIガイドライン改定における標準化ベースラインおよびポジティブリストの方向性 (c) ホスト国に対する義務的な基準および手続きの設定におけるJISCの方針 (d) 2012 年のCMPへの提言に沿ったプロジェクトサイクルの手順 (e) 2012 年のCMPへの提言に沿った移行期間の対応策 ( 但しJIガイドラインの改定の採択後 ) 4.2 利害関係者 政府間および非政府組織との関係 CDM の審査機関である DOE および JI のトラック 2 の審査機関である AIE の情報共有の場である DOE/AIE フォーラムの共同議長である Martin Enderlin 氏から ビデオ会議を通じて 今回の JISC の議事に関して下記の点についてコメントが述べられた (a) DOE/AIE フォーラムは 認定システムの改定に関して 作業量とコストの二重化を防止するため 第一印象として CDM との様式の完全統一化を支持する ( 但し 部分的採用でもよい ) (b) DOE/AIE フォーラムと JISC との連携をどのように維持していくか 7 JISC 32 Annex 2, Workplan of the Joint Implementation Supervisory Committee for

70 さらに同氏からは DOE/AIE フォーラムの活動に対する資金支援が要望された JISC は UNFCCC 事務局に関連情報を要請するとともに ビデオ会議の活用等による DOE/AIE フォーラムとの連携のコスト削減策を進めていくことで合意した JISC は登録オブザーバーとの非公式での意見交換を行った 本来追加性がないトラック 1 からの ERU 発行を防止できるという観点からトラック統一を歓迎するという意見や JI のガイドライン改定による透明性の向上を期待するという意見が出された 今後もこうした意見交換を継続する 4.3 その他 JISC は UNFCCC 事務局から提示されたメディア関与の向上策について留意した JISC は 過去数カ月の炭素市場と各国の政策動向について留意し どのように改良していくことが可能かを引き続き検討するようUNFCCC 事務局に要請した JISC は 電子的意思決定システムの活用に関するUNFCCC 事務局の報告を検討し 既存のウェブシステムではなく 電子メールを通じたシステム構築をUNFCCC 事務局に要請した JISC は第 33 回の会議を 2013 年 9 月 日にボンで開催することおよび議題 ( 暫定 ) について合意した また会議日程を 9 月 日への変更可能性についても検討してなるべく早く周知するよう要望した 5. 閉会 [ アジェンダ 6] 議長が本会合の主な結論を要約して閉会した 以上 65

71 表 : 第 32 回 JI 監督委員会出席者 ( 委員アルファベット順 :20 名中 18 名出席 ) 非附属書 Ⅰ 国 附属書 Ⅰ 国 ( 市場経済移行国 ) 非附属書 Ⅰ 国 附属書 Ⅰ 国 ( 市場経済移行国 ) 非附属書 Ⅰ 国 附属書 Ⅰ 国 附属書 Ⅰ 国 附属書 Ⅰ 国 附属書 Ⅰ 国 ( 市場経済移行国 ) 小島開発途上国 委員 Mr. Chebet Maikut ウガンダ Mr. Mykhailo Chyzhenko ウクライナ Ms. Carola Borja エクアドル Mr. Piotr Dombrowicki ポーランド Ms. Julia Justo Soto ペルー Ms. Gertraud Wollansky オーストリア Mr. Wolfgang Seidel ドイツ Mr. Evgeny Sokolov ロシア Ms. Irina Voitekhovitch ベラルーシ ( 欠席 ) Mr. Derrick Oderson バルバドス 議長 委員代理 Ms.Hlobsile Sikhosana スワジランド Ms. Milya Dimitrova ブルガリア Ms.Carlos Fuller ベリーズ Mr. Oleg Pluzhnikov ロシア Mr.Evans Njewa マラウイ Mr. Benoît Leguet フランス Mr. Marko Berglund フィンランド Mr. Hiroki Kudo 日本 Ms.Mihaela Smarandache ルーマニア Mr. Andrew Yatilman ミクロネシア ( 欠席 ) 66

72 第 33 回 JI( 共同実施 ) 監督委員会報告 第 33 回 JI 監督委員会 (Joint Implementation Supervisory Committee:JISC) 会合が ボン ( ドイツ ) の UN Office を会場として 9 月 23 日 ( 月 )~24 日 ( 火 ) に開催された 日本からは 工藤拓毅 ( 財 ) 日本エネルギー経済研究所地球環境ユニット総括が委員代理として出席した 本会合では JI の審査機関認定システムに関して CDM との統一化を第 9 回 CMP で提案することが合意された この他 第二約束期間における ERU 発行の促進策として 第二約束期間の適格性を持つホスト国に対して 第一約束期間の AAU の 1% を上限として AAU を事前発行できるようすることも CMP への提言に盛り込むことで合意された 1. アジェンダの採択 [ アジェンダ 1] JISC は予定されていたアジェンダを採択した 2. メンバーシップ [ アジェンダ 2] 議長は出席者が規定の定足数 8 に達していることを確認し 出席している各委員 / 委員 代理は 今回の議題と利害関係を有さないことを宣誓した 3. 業務実施計画 ( ワークプラン )[ アジェンダ 3] 3.1 審査機関 (Independent Entity) の認定 第 29 回 JI 認定パネルの結果について議長である Wolfgang Seidel 氏から報告があった JISCは以下 2 機関に対して オンサイト審査の結果に問題がなかったとする認定パネルの報告を検討し 認定の継続に合意した (a) Swiss Association for Quality and Management Systems (SQS) (b) KPMG Advisory N.V.(KPMG) JISCは JI-E-0008 TÜV SÜD Industrie Service GmbH (TÜV-SÜD) に対する定期監視審査の結果が問題なかったとする認定パネルの報告を留意した また JI-E-0007 Bureau Veritas Certification Holding SAS (BVCH) に対して スポットチェックを行うを行うことに合意した またJI-E-0005 JACO CDM, LTD (JACO) に対して 全スコープの有効性決定および検証に対する業務停止が認定パネルから提案され JISCは合意した 8 JI ガイドライン第 14 条 67

73 次に JIガイドラインのレビューに対するCMP9への提案を含む審査機関認定システムの今後の方針について検討し CDMとJIの認定システムの統一化をCMPに対して提案することで合意した CDM 理事会に対して 第 10 回 CMPで統一化を図るため提案内容の作成における連携を要請することで合意した UNFCCC 事務局に対しては CMPへの年次報告書にこの提案を盛り込むよう要請した さらに 今後長期的に認定システムの統一を進めるにあたり JIに関する認定に対して CDMの認定システムを活用する方向でJISCは合意した これはJIの決定及び検証をDOE が実施することを意味する これに対する実行計画を次回会合に向けて作成するようUN FCCC 事務局に要請した 3.2 有効性決定および検証報告書 JI トラック 2 は 開始以来 331 件の PDD( プロジェクト設計書 ) と 1 件の PoA-DD( プログラム活動による CDM の設計書 ) が提出され UNFCCC の JI ウェブサイトで公開されている 全部で 52 件の決定が同じく UNFCCC のウェブサイトで公開されている (c) 51 件が完了 (d) 1 件は拒絶 また 128 件の検証結果が UNFCCC の JI ウェブサイトに掲載されており そのうち 127 件は JI ガイドラインに沿って検証が完了し 1 件は取り下げられている 指定フォーカルポイント (DFPs) および各国のJIプロジェクトの認可に対するガイドラインと手順書の状況を確認した 37 の附属書 I 国 9がそれぞれの指定フォーカルポイントを申告し このうち 32 カ国 10は JIプロジェクトの認可のためのガイドラインと手順書を提出済である JI トラック1については 595 件のプロジェクトが UNFCCC のウェブサイトに掲載され そのうち 545 件はプロジェクト認定書を受領し 国際取引ログに提出されている 9 オーストラリア オーストリア ベラルーシ ベルギー ブルガリア カナダ クロアチア チェコ デンマーク エストニア EC フィンランド フランス ドイツ ハンガリー アイルランド イタリア 日本 ラトビア リヒテンシュタイン リトアニア ルクセンブルク オランダ ニュージーランド ノルウェー ポーランド ポルトガル ルーマニア ロシア スロバキア スロベニア スペイン スウェーデン スイス ウクライナ イギリス 10 オーストラリア オーストリア ベラルーシ ベルギー ブルガリア チェコ デンマーク エストニア フィンランド フランス ドイツ ハンガリー アイルランド イタリア 日本 ラトビア リヒテンシュタイン リトアニア ルクセンブルク オランダ ニュージーランド ポーランド ポルトガル ルーマニア ロシア スロバキア スペイン スウェーデン スイス ウクライナ イギリス 68

74 3.3 JIの作業のための管理計画と資金 JISC は 将来の収入と支出の管理に対する現行の状況について留意した 第 34 回 JISC 会合で報告する次回の JI 管理計画の作成では コスト削減および最低限の管理レベルに対するオプションの分析を行い 今後の予防的対策を提案するようUNFCCC 事務局に要請した JI の の 2 カ年計画と 2014 年の JI 管理計画の作成に向けた議論を開始した 将来の JI に対する戦略的投資となることに焦点を当て 国家レベルでの活用とメカニズム開発を進めるようUNFCCC 事務局に要請した 4. その他の事項 [ アジェンダ 4] 4.1 CMPによるガイダンス JISCは以下の事項に関して合意し UNFCCC 事務局に対して年次報告書に含めるよう要請した 5. JIとCDMの認定システムの統一化 6. 標準化ベースラインとポジティブリストの導入 7. ホスト国に対する統治組織の基準と手続きの策定 8. プロジェクトサイクルの手順明確化 現行のJIガイドラインから改定版への移行に際して CMPへの提案事項に合意した 運用を完全に継続した状態で移行することが必須であり 改定版の採択から12カ月の間で完全に移行することをJISCとして提案する また既存のプロジェクトの改定後のガイドラインの遵守状況について改定版の採択から24カ月以内に検証する必要があり このためには改定版の採択後すぐに新しい統治組織が設置されることが必要となる さらに 円滑な移行のため 新しい統治組織への移行が完了するまではJISCが活動を継続する必要がある 以上の原則について CMPへの年次報告書に盛り込むようUNFCCC 事務局に要請した この他に 第二約束期間におけるERU 発行の促進策について検討を行い CMP9に提案することで合意した 特に第二約束期間のAAUの算定までに一定の時間が必要とされることが制約となっていることから 第二約束期間の排出削減のコミットメントを持ち 且つ適格性が失効していないホスト国に対し 第二約束期間のAAUの事前発行を認めることを提言することで合意した この事前発行には第一約束期間のAAUの1% を上限とすることを提案する UNFCCC 事務局に対して 上記の事項についてCMP9への年次報告書に記載するよう要請した 69

75 JISC は CMP9 への年次報告書に合意し 今回の会合の結果を盛り込んで JISC の議長及 び副議長との協議を完了するよう UNFCCC 事務局に要請した 4.2 利害関係者 政府間および非政府組織との関係 DOE/AIE フォーラムの共同議長である Martin Enderlin 氏からビデオ会議を通じて報告を受けた JI 認定システムの統一化については A) 様式を統一 B) 部分的な統一 C) 完全に統一 D) ガイドライン改定に伴う新たな統一認定システム導入の中で C と D を支持する旨が報告された また DOE/AIE フォーラムの活動資金への支援に関する要請への回答を JISC に求めたが JISC としてはステークホルダーへの資金提供を行う立場にないとの回答を行った この他 プロジェクト開発者フォーラムからの書面によるインプットとして CDM の認定システムの採用と それに続く JI と CDM の認定手続きの統一化を支持する旨が表明され JISC が留意した 今回は意見交換を希望する登録オブザーバーが現れなかったが 今後も意見交換を継続する 次回会合のオブザーバー希望者は 2 月 24 日までに登録が必要となる 4.3 その他 JISC は 過去数カ月の炭素市場と各国の政策動向について留意し 引き続き情報を更新 するよう UNFCCC 事務局に要請した JISC は プロジェクト参加者や認定審査機関からの要求に基づき プロジェクト決定時に支払った有効性決定のための事前支払金の返金に合意した これらのプロジェクト参加者は 手数料に関する規約改定 ( バージョン 3) の採択後に検証報告書が提出されたプロジェクトよりも多額の事前支払金を支払っていたもので 差額が返金される JISC は第 34 回の会議を 2014 年 3 月 日にボンで開催することおよび議題 ( 暫定 ) ついて合意した JISC は議長である Derrick Oderson 氏および副議長である Piotr Dombrowicki 氏 さらに今回交代する他の委員および委員代理に対してこれまでの貢献に対する感謝を示した 5. 閉会 [ アジェンダ 6] 議長が本会合の主な結論を要約して閉会した 以上 70

76 表 : 第 33 回 JI 監督委員会出席者 ( 委員アルファベット順 :20 名中 18 名出席 ) 非附属書 Ⅰ 国 附属書 Ⅰ 国 ( 市場経済移行国 ) 非附属書 Ⅰ 国 附属書 Ⅰ 国 ( 市場経済移行国 ) 非附属書 Ⅰ 国 附属書 Ⅰ 国 附属書 Ⅰ 国 附属書 Ⅰ 国 附属書 Ⅰ 国 ( 市場経済移行国 ) 小島開発途上国 委員 Mr. Chebet Maikut ウガンダ Mr. Mykhailo Chyzhenko ウクライナ Ms. Carola Borja エクアドル Mr. Piotr Dombrowicki ポーランド Ms. Julia Justo Soto ペルー Ms. Gertraud Wollansky オーストリア Mr. Wolfgang Seidel ドイツ Mr. Evgeny Sokolov ロシア Ms. Irina Voitekhovitch ベラルーシ ( 欠席 ) Mr. Derrick Oderson バルバドス 議長 委員代理 Ms.Hlobsile Sikhosana スワジランド Ms. Milya Dimitrova ブルガリア Ms.Carlos Fuller ベリーズ Mr. Oleg Pluzhnikov ロシア Mr.Evans Njewa マラウイ Mr. Benoît Leguet フランス Mr. Marko Berglund フィンランド Mr. Hiroki Kudo 日本 Ms.Mihaela Smarandache ルーマニア Mr. Andrew Yatilman ミクロネシア ( 欠席 ) 71

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78 第 3 章 CDM/JI に関する各国の動向の調査 分析 73

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80 1. 中国 (1). 中国におけるCDMの承認動向中国の国家気候変動対策調整委員会が 2013 年 12 月末まで 中国は のCDMプロジェクトを承認し その内 のプロジェクトがCDM 理事会に承認された 2013 年末までに発行された排出削減量は 8 億 7,000 万トン二酸化炭素相当になり 2013 年末までに発行されたCERの 61% を占めている 図 1 に示すように 政府承認されたプロジェクトの件数のセクター別には 新 再生可能エネルギーのプロジェクトが 75% 省エネルギーが 12% メタンの再利用が 9% を占めている これに対し 年間の予想排出削減量を見ると 新 再生可能エネルギーが 61% 省エネルギーが 13% メタンの再利用が 11% となっている HFC-23 分解と N2O 分解の登録件数は割合として少ないが 排出削減量はそれぞれ 9% と 3% を占めている 図 9: 中国における CDM の現状 出所 : 中国 CDM ネット この傾向は 2012 年までの傾向と同様であり 大きな変化は見られない また 2013 年に中国政府 DNA により承認されたプロジェクトは 127 件 (2012 年 1 月から 12 月まで ) と 2012 年の 1250 件を大幅に下回った 減少傾向は 2012 年第 4 四半期から見られていた 2012 年には第 1 四半期は 310 件 第 2 四半期は 347 件 第 3 四半期には 396 件と 300 件を越える申請が続いたが 2012 年の第 4 四半期に入り 197 件に急激に減少するとともに 2013 年には第 1 四半期には 28 件まで減少した その後 第 4 四半期に 68 件のプロジェクトが政府承認されたが 2013 年の合計でも 127 件に留まり 2012 年から大きく減少した これは EUETS では 2013 年以降 後発開発途上国 (LDC) 以外の国をホスト国とするプ 1 中国 CDM ネット

81 ロジェクトについては 2012 年までに登録されたプロジェクトに由来する CER のみの利用を認めるとの CER 利用規制が設けられていることに対応するためのものであると予想される ただし このように欧州からの買い手がない中で 2013 年以降に中国政府承認を申請したプロジェクトがあったことは 逆に興味深いが これらのプロジェクトは欧州ではなく 中国国内での需要を狙って開発されたものである可能性がある 後述するように 中国では 地方レベルでの試行的な排出量取引制度が導入されるとともに 一部の制度では CDM を踏まえた独自の自主的排出削減プロジェクト制度に由来するクレジットの遵守への利用が認められている 2015 年以降には 国全体での排出量取引制度の導入を政府は目指しており 将来的には このような国全体での排出量取引制度で規制対象となる企業からの需要を見込み プロジェクトを開発している可能性がある 図 10: 承認プロジェクト数の推移 ( 出所 ) 中国 CDM ネット 図 11: 承認プロジェクトの推計年排出削減量 (tco2e/y) の推移 ( 累計 ) ( 出所 ) 中国 CDM ネット 76

82 (2). 試行排出量取引制度の動向 1 試行的な排出量取引制度の動向この 2015 年の全国レベルでの排出量取引制度導入を目指す試行的な排出量取引制度が実施される省及び都市が 2012 年 1 月に国家発展改革委員会から承認された 承認されたのは北京 天津 上海 重慶 および深センの 5 市 ならびに湖北と広東の 2 省である 国家発展改革委員会から正式に第 1 次排出量取引パイロット省市として承認され 2013 年 1 月から排出量取引制度を開始することとなった このうち 北京市 深セン市 広東省 上海市などでは制度が開始されたが それ以外では 制度の実施時期が遅れており混乱が見られた 例えば 制度の内容が比較的に具体的になっている湖北省については 2013 年 1 月に専門家による最終案がまとめられ省政府に提出された この中では 5 月に排出枠を配分し 6 月からの制度開始を政府に求めていた しかし 排出量データ収集の遅れから 2013 年の開始は困難で 2014 年までずれ込む可能性があるとの専門家のコメントを紹介する記事が 2012 年 6 月に報道されている 湖北省については その後 2013 年 1 月に入って 2013 年後半には制度を発足させることは可能であるとの専門家の見解が報道されており 2013 年中に湖北省の排出量取引制度が実施される可能性も残されてはいた ただ このように相反する見解が報じられるのは 制度策定に当たって 様々な問題が生じていたことを物語っているとも言える 結局 本格的な制度の実施は 2014 年 3 月以降になるとの報道がなされている このように様々な問題が生じているものの 深セン市を皮切りに 広東省 上海市 北京市で制度が開始され 取引量は小さいものの取引も行われ始めている 今後 これらの制度のもとで どのような実績 成果が残されるのか 2015 年以降に 導入が予定されている全国レベルでの排出量取引制度の方向性を考える上でも 注目していく必要があるだろう 77

83 各地の排出量取引制度の概要 上海排出量取引制度の主な規則 規制業種 取引参加者取引商品排出枠の配分 運営方法 ( 出典 ) 上海市政府ウェブ 2010 から 2011 年の間いずれかの年に 2 万トン以上の二酸化炭素を排出した 鉄鋼 石油化学 化学 非鉄金属 電力 建材 繊維 紙 ゴム 化学などの重点排出産業 または航空 港湾 空港 鉄道 商業 ホテル 金融 その他の非工業部門にいずれかの年に 1 万トン以上の二酸化炭素を排出した企業 企業を中心 適宜に投資機関を許可 CO2 を中心に 他のガスも補填的 年までの実績の基づき 年までの枠を決定し 試験期間中無償配分 競売方式の有償配分は適宜に導入 取引の監督監視 報告と第三者機関の審査制度を導入 北京排出量取引制度の主な規則 (*) 規制業種 1 万トン以上の二酸化炭素を排出した重点排出産業 ; 標準石炭換算で 2000 トン 以上消費している企業が自主参加 条件を満たしている他の企業も参加可 取引参加者 主に企業を中心 取引商品 CO2 排出枠の配分 北京市炭素取引試験配分枠の計算方法( 施行 ) に基づく(**) 運営方法 第三者機関の審査報告を対象に抜き打ち検査を実施 ( 出典 ) (*) 北京市政府ウェブ (**) 同上 深せん排出量取引制度の主な規則 ( 意見徴収版 ) 規制業種 5,000 トン以上の二酸化炭素を排出した産業 ; 床面面積 20,000 平米の大型公共施設 または 10,000 平米超の国家機関の建築物 その他自主参加者 主管機関が指定した企業または建築物取引参加者主に企業を中心 取引商品 CO2 排出枠の配分市の全体排出目標 産業発展政策 業界発展段階と削減ポテンシャル 企業排出実績 これまでの削減努力等の要素を考慮して決定 無償枠は 9 割以上 ; 競売方式は 3% 以下 ; 固定価格方式等も併用 運営方法第三者機関の審査報告を対象に無作為検査と重点検査を実施 ( 出典 ) 深セン市政府ウェブ

84 広東省排出量取引制度の主な規則 規制業種 取引参加者取引商品排出枠の配分 ( 出典 ) 広東省政府ウェブ 2103 年には 電力 セメント 石油化学 鉄鋼の 4 業種 公共建築と輸送業も視野に 工業企業の場合 10,000 トン以上の二酸化炭素を排出した産業を対象にするが 試験期間中では 20,000 トン以上 主に企業を中心 CO 年と 2014 年には 3% を有償割り当て ( 競争入札方式 ) 次年度に持ち越しが可能 中国自主排出削減証書 (CCER) の 10% 以下の使用が可 そのうち 70% が同省内の削減プロジェクト 2 自主的排出削減プロジェクトの動向試行的な排出量取引制度導入に向けた取り組み以外にも 国家発展改革委員会は 2012 年 6 月 13 日 温室効果ガス自主的排出削減量取引管理暫定措置を発表した これは試行的な排出量取引制度が目指す キャップ & トレード型の排出量取引ではなく CDM のようなベースラインクレジット型の排出量取引制度の導入を目指すものである この制度によって GHG を排出する企業が 自主的に排出削減プロジェクトを実施し クレジットを取得することが認められることになる この制度の特徴は 既に CDM プロジェクトとして登録されたものであっても CER の未発行のプロジェクトについては 登録が認められるという点である そのため CDM 登録した上で 改めて国内での登録手続きを行うことで 自主的削減プロジェクトとして登録されることも可能となる 特に 上記の試行的な排出量取引制度において この自主的排出削減プロジェクトに由来するクレジット (CCER) の利用を認めるものも見られたため これらの試行的排出量取引制度の規制対象企業を狙い プロジェクト開発がおこなわれることも予想された 2013 年に自主的排出削減プロジェクト制度の下で利用が認められる方法論も公表されたが 大半が CDM 方法論を踏まえたものとなっている ( 下記 表 8 参照 ) このように中国独自のベースラインクレジット型の排出量取引制度の構築を目指すのではなく 既存の CDM を活用しようとしていることが分かる これ以外にも プロジェクト登録と CCER 発行の際に必要な 第 3 者の審査機関も公表されており 制度の具体的内容が次第に明らかになってきている ( 下記 表 9 参照 ) また 一部の報道では 2013 年には この国内クレジット制度のもとで 初のクレジット発行申請が行われたと報じられている 発行申請されたのは 7 件のプロジェクトによって達成された排出削減量 合計 150 万トン このうちの一つのプロジェクトは 石炭火力発電所からガス火力発電所への転換プロジェクトに由来する 28 万トンであり 7 件のうち 6 件は CDM プロジェクトとしても登録されている ( ただし CER は未発行 ) 79

85 表 8:GHG に関する自主排出方法論 ( 第 1 回 ) 登録の通知 (2013 年 3 月 11 日 ) CDM 番号 中国自主番号 CDM 番号 中国自主番号 ACM0002 CM-001-V01 AMS-I.C. CMS-001-V01 ACM0005 CM-002-V01 AMS-I.D. CMS-002-V01 ACM0008 CM-003-V01 AMS-I.F. CMS-003-V01 ACM0011 CM-004-V01 AMS-I.G CMS-004-V01 ACM0012 CM-005-V01 AMS-I.H CMS-005-V01 ACM0013 CM-006-V01 AMS-II. A CMS-006-V01 ACM0014 CM-007-V01 AMS-II. B CMS-007-V01 ACM0015 CM-008-V01 AMS-II. D CMS-008-V01 ACM0019 CM-009-V01 AMS-II. F CMS-009-V01 AM0001 CM-010-V01 AMS-II. G CMS-010-V01 AM0019 CM-011-V01 AMS-II. J CMS-011-V01 AM0029 CM-012-V01 AMS-II. L. CMS-012-V01 AM0034 CM-013-V01 AMS-II. N CMS-013-V01 AM0037 CM-014-V01 AMS-II. O CMS-014-V01 AM0048 CM-015-V01 AMS-III.AN CMS-015-V01 AM0049 CM-016-V01 AMS-III.AO CMS-016-V01 AM0053 CM-017-V01 AMS-III.AU CMS-017-V01 AM0044 CM-018-V01 AMS-III.AV CMS-018-V01 AM0058 CM-019-V01 AMS-III.Z CMS-019-V01 AM0064 CM-020-V01 AMS-III.BB CMS-020-V01 AM0070 CM-021-V01 AMS-III.D CMS-021-V01 AM0072 CM-022-V01 AMS-III.G CMS-022-V01 AM0087 CM-023-V01 AMS-III.L CMS-023-V01 AM0089 CM-024-V01 AMS-III.M CMS-024-V01 AM0099 CM-025-V01 AMS-III.Q. CMS-025-V01 AM0100 CM-026-V01 AMS-III.R CMS-026-V01 pdf 80

86 表 9: 認定業務一覧 活動できる分野 中国品質認証センター 広州賽宝認証センター服務有限公司 中環連合 ( 北京 ) 認証センター有限公司 エネルギー産業 ( 再生可能 / 非再生可能 ) エネルギー配送 エネルギー需要 製造業 化学工業 建築工業 交通輸送業 鉱物産品 金属生産 燃料の飛散型排出 ( 個体 石油と天然ガス ) 炭素化物と六フッ化硫黄の生産と消費による排 出溶剤の使用 廃棄物処理 植林と再植林 農業 表 10: 中国の地域電力系統ベースライン排出係数 OM BM ともに単位は tco2/mwh ( 出所 )2006 年 12 月 15 日 2007 年 8 月 9 日 2008 年 12 月 30 日 2009 年 9 月 3 日 2010 年 12 月 20 日付 2011 年 10 月 20 日 2012 年 10 月 15 日 2013 年 9 月 17 日国家気候変動対応司公告 3 取引価格の上昇深セン市において 試行的な排出量取引制度が 2013 年 6 月から開始されたが 初めての排出枠の取引について 6 月 17 日のポイントカーボンの記事で報じられた 記事によれば深セン炭素取引所において 2 件の取引が行われ 合計で 21,120 トンが取引された PetroChina と Hanergy が 1 万トンつづ それぞれ (28RMB 30RMB) で購入し そ 81

87 の他に合計 1,120 トンの 6 件の小規模な取引が行われ 取引価格は 30RMB だった この価格帯は 3.4~ 3.7 程度 (US$US$4.5~US$US$4.8 程度 ) に相当し EUETS における取引価格よりも 1 程度 安い価格で取引されていた このような取引は 制度が機能しているのか判断するための一つの目安となりうる 当初 この取引は政府からの要請でデモンストレーションの形で取引がなされたか明らかでなかったがその後の報道を見ると 11 月 19 日までの間に 13 万トンの取引量があり 取引価格も 70RMB から 80RMB の価格帯で推移したとされており 取引数量は少ないが デモンストレーション以外の取引も行われている模様である ただし 取引については 一部 投機筋による投機的な取引が行われ 価格が暴騰しているとの報道もある ( ポイントカーボン 2013 年 10 月 23 日 ) 深セン市などの取引を見ると 8.2 から 9.4 と EUA 取引価格よりも高い価格で取引され 一時的には 15(130RMB) を越える価格となった このような価格上昇の背景には 投機的な取引により 実際の需要家以外の市場参加者が排出枠の購入に走り 価格を吊り上げていたとの指摘もある また 取引量が少ないために 少量でも高値での取引が行われると市場全体の価格に影響を与えるという側面もあると思われる 一方で 今後の価格動向については悲観的な見方もある 規制対象となると考えられる企業や専門家などへのアンケート結果では 今後 3(30RMB) 程度となるのではないかとの見方が大半を占めたとの結果も報道されており 価格動向については 今後も慎重に見守る必要があるだろう 表 11: 試行排出量取引制度のもとでの取引の状況 開始時間 (2013 年 ) 取引量 ( 万トン ) 取引額 ( 万元 ) 取引価格 ( 元 / トン ) 取引価格 ( / トン ) 深セン市 * 6 月 18 日 ~9.4 上海市 11 月 26 日 ~3.2 北京市 11 月 28 日 湖北省 ** 12 月 19 日 , 広東省 12 月 19 日 ~7.2 天津市 12 月 26 日 出典 : 中国国内における各種報道を踏まえて作成 * 深セン市については 上記 ポイントカーボン以外に 6 月 18 日から 11 月 19 日までの取引量 取引 額 取引価格帯として中国国内で報道された内容 ** 湖北省については オークションでの売却結果 ( 中国国内の報道によるもの ) これ以外にも 自主的排出削減プロジェクトに由来する CCER の初めての取引が行われたとする報道もある 国営会社 ペトロチャイナが風力発電プロジェクトに由来する CCER を 16RMB( 1.6 程度 ) で取引したとされている 試行排出量取引制度のもとでの取引価格よ 82

88 りも安い価格ではあるが 欧州での CER の取引価格 0.3~0.5 に比較すると高値で取引されたことになる 中国は最大の CER の供給国として これまで CER 取引市場に影響を与えてきたが この国内での取引価格が 今後 CER 取引市場にどのように影響を及ぼしていくのか 注意が必要である 83

89 2. インド 2009 年 12 月 3 日 前ラメシュ環境大臣が議会にて 炭素原単位 (GDPあたり二酸化炭素量 ) を 2005 年レベルから 2020 年までに 20~25% 抑制する ( 農業部門を除く ) と発言し 同値がカンクン合意上のdomestic actionsとなっている 年 3 月にはRPS:Renewable Portfolio Standard 制度が導入され 風力発電等の導入が進んでいる 2013 年度は 2014 年 4 月の総選挙を控えている事もあり 4 大幅な政策的変更は見られなかった 2014 年 1 月 米国の環境省の支援によって 環境 森林省の下に新たなプロジェクトの監督機関 (National. Environment Assessment and Monitoring Authority:NEAMA) が設置されるにとどまった (1). CDMの体制インドの CDM 指定国家機関 (Designated National Authority: DNA) は環境 森林省の国家 CDM 当局 (National CDM Authority: NCDMA) である ホームページ : 1 国家 CDM 当局 中央政府が国家 CDM 当局を設置し その構成員は次のとおりである 1. 環境 森林大臣 議長 2. 外務大臣 メンバー 3. 財務大臣 メンバー 4. 産業政策 推進大臣 メンバー 5. 非在来型エネルギー源大臣 メンバー 6. 電力大臣 メンバー 7. 計画委員会担当大臣 メンバー 8. 環境 森林省気候変動担当大臣メンバー 9. 環境 森林省気候変動担当局長メンバー 事務局 2ホスト国承認持続可能な発展指標として 次の側面が CDM プロジェクトについて検討される 1. 社会的な厚生 :CDM プロジェクトは 追加的雇用の創出による貧困の軽減 社会的不平等の除去および国民の生活の質の改善につながる基本的な施設の提供に 3 法的拘束力のない目標 4 インドの選挙管理委員会は 3 月 4 日 総選挙 ( 下院議会選挙 ) を 4 月 7 日から 5 月 12 日まで実施すると発表した 支持を失いつつある与党 国民会議に対し 最大野党インド人民党 (BJP) のナレンドラ モディ氏の人気が高まっている 2014 年 3 月 5 日ロイター 84

90 寄与しなければならない 2. 経済的な厚生 :CDM プロジェクトは国民のニーズにあった追加的投資をもたらさなければならない 3. 環境上の厚生 : プロジェクトによる資源の持続可能性や劣化に対する影響 生物多様性への優しさ 人間の健康への影響 一般的な汚染レベルの低減 4. 技術上の厚生 :CDM プロジェクトは 技術基盤の向上を支援するため ベストプラクティスである環境に優しい技術の移転につながらなければならない 図 12: インドにおける CDM 承認プロセス NCDMA への PCN PDD および CD2 枚の提出ならびにオンライン提出 NCDMA 議長環境 森林大臣 メンバー 外務大臣 財務大臣 産業政策 推進大臣 非在来型エネルギー源大臣 電力大臣 計画委員会担当大臣 環境 森林省気候変動担当大臣 メンバー 事務局環境 森林省気候変動担当局長 NCDMA メンバー間での回覧 プロジェクトディベロッパーによる NCDMA 会合でのプレゼンテーション NCDMA メンバーから要求があった場合 プロジェクトディベロッパーからのクラリフィケーション / 追加情報 NCDMA の会合は月 1 回 60 日 ホスト国承認書 ( 出所 )CDM India ホームページ, (2). CDM の承認動向 1DNA による承認動向 インド国内における CDM プロジェクトの承認動向は 下表のとおりである 表 12: インド政府によるセクター別 CDM 承認 ( 合計値 )(2014 年 2 月 28 日現在参考 ) 分野プロジェクト数年間発行量 1 再生可能エネルギーを含むエネルギー産業 61 1,518,206 2 製造業 1 692,977 3 植林再植林 1 768,685 4 エネルギー需要抑制 3 38,043 5 廃棄物処理 2 26,875 合計 68 3,044,786 ( 出所 )CDM India ホームページ, 85

91 図 13: 有効化審査の件数 Energy industries 600 Energy distribution Energy demand Manufacturing industries Chemical industries Construction Transport Mining/mineral production Metal Fugitive emissions from fuels Fugitive emissions from production and consumption of halocarbons and SF6 Solvent use Waste Afforestation and reforestation Agriculture ( 出所 )UNFCCC ホームページより日本エネルギー経済研究所作成 時系列の推移は 国連の有効化段階のデータ ( 下図 ) を用いて確認するが 2013 年に入って有効化案件が大幅に減少している事がわかる 2CDM 理事会による登録動向 2013 年に登録された案件を分析したところ インドが最大の登録国であった インドは 中国の 57 件を抜いて 104 件の案件を登録完了している 以下に登録案件の概要を示す UNFCCC データベース (2013 年 12 月 31 日現在 ) によると 2013 年の登録プロジェクトが 104 件 (864 万 -tco2/y) あり エネルギー関連の事業の削減量のシェアが 91% と太宗を占める 2012 年は 登録件数が 581 件 削減量が 3730 万 -tco2/y であったことから 昨年度との比較で 件数は-82% 総削減量-77% と大幅な減少傾向が見られる 86

92 図 年の CDM 理事会登録案件の事業種別の削減量のシェア Energy demand, 0.72% Manufacturin g industries, 8% Waste, 0.20% Afforestation and reforestation, 0.14% Energy industries, 783 万 t, 91% ( 出所 )UNFCCC ホームページより日本エネルギー経済研究所作成 図 15 インドの CDM 理事会の登録案件 ( 削減量 ) の推移 単位 : 万 t-co2/ 年 4,000 3,500 3,000 2,500 2,000 Energy industries Energy distribution Energy demand Manufacturing industries Chemical industries Construction Transport Mining/mineral production 1,500 1, , ,306 1, Metal Fugitive emissions from fuels Fugitive emissions from production and consumption of halocarbons and SF6 Solvent use Waste Afforestation and reforestation Agriculture ( 出所 )UNFCCC ホームページより日本エネルギー経済研究所作成 87

93 (3). CDM 活用に向けた動き 2009 年 2 月 25 日 Bachat Lamp Yojana 事業が電力大臣の指示により開始された この事業は 低効率電球とコンパクト蛍光灯 (CFL) との交換を CER の販売により促進するもので CFL を 1 個当たり約 15 ルピー ( 約 30 円 ) で世帯に配布する枠組みを提供する 電力省 省エネ局が包括プロジェクトとしてプログラム CDM を作成し 個々のプロジェクトが包括プロジェクトに追加される 電力省 省エネ局がすべてのプロジェクト地域のモニタリングの責任を負う Bachat Lamp Yojana 事業とは別に 2009 年 2 月 12 日付けで電球交換プロジェクトの第 1 号としてインドのプロジェクトが CDM 理事会に登録された 2009 年末現在 合計で 4 つのインドの CFL 配布プロジェクトが登録されている また ムンバイの MCX(Multi Commodity Exchange) では 2008 年 6 月 10 日以降 CER が上場されている 各年の 2 月 5 月 8 月および 11 月を限月とする商品が取引されており 受渡供用品は UNFCCC 当局によって発行された CER(HFC プロジェクト LULUCF プロジェクト等を除く ) である このほか ECX の CFI も取引されている JICA の支援をうけ 地下鉄回生ブレーキを活用した CDM プロジェクトとして登録されたデリー地下鉄プロジェクトが完了し 2011 年 8 月に全線開通した 1 日あたり乗車人数が約 180 万人に達するなど デリー地下鉄は市民の足として定着している また 系統に接続された化石燃料火力発電の効率向上方法論 5が 2011 年 11 月から使用停止 suspendされていたが 2012 年 9 月に再開された これまで 6 案件が承認されているが このうちの 1 つ Adani Power Mundra 工場では 200 万トンのオフセットが市場に供給された 同プロジェクトは大気汚染に関してグジャラート州の規制当局 (Gujarat Pollution Control Board :GPCB) の指摘を受けた大気汚染の管理体制の不備の問題をひきずっている 2013 年 10 月には 30 のNPO 団体がフランス政府に本案件の承認を取り下げるように要請を行った 6 中国とインドをあわせて 同種のプロジェクトは 40 件が登録待ちとみられるが 各国の 2012 年のコンプライアンス期間 第一約束期間の目標達成に向けて どの程度クレジットとして利用可能であるか予断し難い状況にある 5 AAM0013 第 69 回 CDM 理事会における再開 6 Environmental organizations call on French government and EDF Trading to stop involvement in CDM coal power project,16oct,2013, rench-government-and-edf-trading-to-stop-involvement-in-cdm-coal-power-project/ 88

94 3. バングラデシュ (1). 基本情報 7 1. 面積 :14 万 4 千平方キロメートル ( 日本の約 4 割 ) 2. 1 億 5,250 万人 (2013 年 3 月 バングラデシュ統計局 ) 3. 主要産業 : 衣料品 縫製品産業 4. 実質 GDP:1,156 億ドル (2013 年 バングラデシュ中央銀行 ) 5. 経済成長率 :6.3%(2012 年度 バングラデシュ財務省 ) 6. 貿易 (2012 年 ) 7. 輸出 : 億ドル ( 既製品 ( ニットを除く ) ニットウェア 冷凍魚介類 ジュート 製品 革製品 ホーム テキスタイル ) 輸入 : 億ドル ( 石油製品 繊維 化学薬品 機械機器 食用油 プラスティッ ク ゴム 鉄鋼製品 綿花 紡績糸 穀物類 ) バングラデシュは 2009 年にバングラデシュ気候変動戦略および行動計画 (BCCSAP: Bangladesh Climate Change Stragtegy Action Plan) を採択し 2009 年から 2018 年までの気候変動への適応計画を策定している この計画では 食糧安全保障 社会安全 健康 包括的災害マネジメント インフラストラクチャー 調査研究 知識のマネジメント 緩和活動と低炭素開発 キャパシティビルディング 組織開発 の6つの柱をもつ行動計画であり 特に気候変動へのキャパシティ及び適応力の拡大を活動の主軸としている また この計画の資金は 歴史的な CO2 排出量に基づき 先進国が拠出すべきとしている そのため 資金を受け入れるための 気候変動基金 を設立している バングラデシュは UNFCCC に対し 2002 年 11 月の第 1 回国別報告書に続き 2012 年 12 月に第 2 回国別報告書が公表 提出された また 以下のように CDM プロジェクトを国内で実施するための体制を構築している バングラデシュにおける CDM プロジェクトの準備の進行 バングラデシュによるステップ 時間 国連気候変動枠組条約 (UNFCCC) に署名 1992 年 6 月 9 日 国連気候変動枠組条約 (UNFCCC) の批准 1994 年 4 月 15 日 京都議定書の批准登録 2001 年 10 月 22 日 政府による国家指定機関 (DNA) の設立 2003 年 10 月 13 日

95 (2)CDM の承認体制 1 指定国家機関 ( バングラデシュの指定国家機関 (DNA) の構成 ) 90

96 ( 国家 CDM 理事会 ) その議長として総理大臣首席秘書官 メンバー兼事務局長として環境局局長が置かれている 1. 京都議定書の範囲の下で 国家レベルでの承認済みすべての CDM プロジェクトの調整および運営 ; 2. 国家 CDM 委員会に必要な情報と指導を与えること ; 3. CDM 委員会によって既に承認されたプロジェクトを 検討を行った後承認する ; 4. CDM プロジェクトの準備及び実現に関与するすべての関連省庁 機関の連携を確保する ; 5. 理事会は 3 ヶ月に一度会議を実施する必要がある しかし 議長は 必要があると認めるときは いつでも会議を招集することができる ( 国家 CDM 委員会 ) その議長として環境森林大臣 メンバー兼事務局長として環境局局長 ( 気候変動 国際条約担当 ) が置かれている 1. 国家 CDM のスキルの準備 ; 2. 国家 CDM 理事会によって受け入れられた結論の実現 ; 3. 持続可能性に関する国家基準の準備 ; 4. CDM プロジェクト評価ガイドラインの準備 ; 5. UNFCCC 事務局に 必要な指示や監督を与えること ; 6. CDM 関連の部門にプロジェクトを選択するための指示を与えること ; 7. CDM への資金調達支援または国家 CDM 理事会への送付のために 検討後準備ができている計画の承認を提供すること ; 8. 委員会は 2 ヶ月に一度会議を実施する必要がある しかし 議長は 必要があると認めるときは いつでも会議を招集することができる 2012 年 12 月 バングラデシュ CDM ウェブサイトが開設された 91

97 2 ホスト国承認 ( バングラデシュの国家 CDM プロジェクト承認を得るための手順 ) ステップ 01: 提案された CDM プロジェクトの PDD および PIN の提出 CDM プロジェクトの提案者から バングラデシュの環境局の事務局または環境 森林省へ PIN PCN または PDD の提出 ステップ 02: 国家 CDM 委員会の会議でプロジェクト提案を上程 project proposal プロジェクトを評価した後 環境局は 国家 CDM 委員会に提案の要約を提出する ステップ 03 : 提案の承認または拒否 : Approval or decline of proposal 国家 CDM 委員会は プロジェクトの評価を行う プロジェクトが受け入れ可能であると見なされる場合 委員会は 提案を受け入れる ステップ 04: 最終承認のため 国家 CDM 理事会の会議で PDD のプレゼンテーション 04: Presentation of PDD for the final approval in meeting of National CDM 最終承認のための国家 CDM 理事会の会議でプレゼンテーション ステップ 05: ホスト国の承認レターを発送 国家 CDM 理事会による承認を得た後 提案者にホスト国の承認に関連するレターを発送 92

98 (CDM プロジェクトの承認のための条件 ( 持続可能な開発の基準 )) 持続可能な開発の基準 社会的な基準 経済的な基準 環境に関する基準 提案されたプロジェクトが 雇用機会 貧困撲滅と社会的平等を確保できること プロジェクトは 地元住民の生活の向上を支援する役割を果たす必要がある プロジェクトは 地元のスポンサーに利益を与え 賃金やビジネスにプラスの影響を持ち または新技術を移転することによって 人々の経済的地位を変えることができなければならない プロジェクト提案は国家環境政策と適合している必要がある それは温室効果ガスの排出量と化石燃料の使用の削減 地域資源の保全 地域環境と公衆衛生への圧力を減らすこと またはその他の環境改善のための機会 可能性をつくり出す必要がある ( 参考 ) ( バングラデシュのグリッド排出係数 ) バングラデシュのグリッド排出係数 2007 年 ~2009 年において バングラデシュのグリッド排出係数は トン CO2eq/MWhと計算された この係数は特定の間隔で再計算される 8 ( 出所 )Guidebook of Clean Development Mechanism, 環境森林省環境局,2011 年 9 月 ( ベンガル語 ) ( 注 ) グリッド排出係数は 各年のバングラデシュ電源開発理事会 (Bangladesh Power Development Board: BPDB) 年次報告書中の各発電所の効率から計算できる mid= 年 8 月にバングラデシュ政府から発表された排出係数として 0.67 ton CO2/MWh が Asia Led Partnership のウェブにて公開されているが バングラデシュ政府のウェブサイトでは 確認できていない 詳細は次のウェブ参照 93

99 (3). CDM 登録 有効化審査状況 2013 年末までにバングラディッシュで有効化審査されたプロジェクト 登録プロジェクトを以下の表 13 表 14 のようにまとめた ここで示したように製造業 ( 煉瓦工場 ) でのエネルギー効率化や LFG コンポスト由来のメタン回収 利用プロジェクトが僅かながら実施されている この中には高効率照明バルブの配布のような PoA プロジェクトも含まれている 表 13: 登録済みプロジェクト一覧 (2013 年 12 月 31 日現在 ) ( 出典 ) 日本エネルギー経済研究所にて集計 94

100 表 14: 有効化審査プロジェクト一覧 (2013 年 12 月 31 日現在 ) プロジェクト名ホスト国セクトラルスコープ 年削減量 (t-co2/ 年 ) コメント期間 Bundled Waste Heat Recovery (WHR) CDM Projects in Bangladesh バングラディッシュ 4: 製造業 59, Jul Jul 13 Akij Particle Biomass Thermal Energy Generation CDM Project バングラディッシュ 1: エネルギー産業 13: 廃棄物処理 処分 39, Jun Jul 13 Energy Efficiency in Solid and Hollow Brick Making in Bangladesh バングラディッシュ 4: 製造業 42, Nov Dec 11 Improving Kiln Efficiency in the Brick Making Industry in Bangladesh (Bundle-2) バングラディッシュ 4: 製造業 34, Feb Mar 10 Improving Kiln Efficiency in the Brick Making Industry in Bangladesh バングラディッシュ 4: 製造業 58, Nov Dec 09 Improving Kiln Efficiency of the Brick Making Industry in Bangladesh バングラディッシュ 4: 製造業 58, Oct Nov 07 Installation of 30,000 Solar Home Systems (SHS) in Rural Households. バングラディッシュ 1: エネルギー産業 10, Dec Jan 06 Organic Waste Composting at Sylhet, Dhaka, Bangladesh バングラディッシュ 1: エネルギー産業 13: 廃棄物処理 処分 88, Oct Nov 05 Landfill Gas Extraction and Utilisation at Matuail Landfill, Dhaka, Bangladesh バングラディッシュ 13: 廃棄物処理 処分 1: エネルギー産業 185, Mar Apr 05 ( 出典 ) 日本エネルギー経済研究所にて集計 95

101 4. タイ (1). 基本情報 9 1. 面積 :51 万 4,000 平方キロメートル ( 日本の約 1.4 倍 ) 2. 人口 :6,593 万人 (2010 年 )( タイ国勢調査 ) 3. 主要産業 : 製造業は GDP の 35% 輸出額の約 85% を占める 農業は GDP では 12% にとどまるが 就業者の約 40% 強を占める 4. 実質 GDP:2,237.8 億米ドル (2012 年 )( 世銀 WDI データ ) 5. 経済成長率 :7.8%(2010 年 ) 0.08%(2011 年 ) 6.4%(2012 年 ) 6. 貿易 (2012 年 ) 7. 輸出 :2,261 億米ドル ( コンピューター 同部品 自動車 同部品 機械器具 電子集 積回路 天然ゴム ) 輸入 :2,178 億米ドル ( 原油 機械器具 電子部品 ) タイ政府は 2011 年に公表された タイ 20 ヵ年省エネルギー開発計画 (Thailand 20-Year Energy Efficiency Development Plan ) においては 2030 年までにGDPのエネルギー原単位を 2005 年比で 25% の削減を目標として掲げている また 第 11 次国家社会開発計画 ( ) において 低炭素社会 が掲げられるが 数値目標は盛り込まれていない 気候変動対策への対策においては タイ政府が 2008 年 1 月に気候変動対応国家戦略 (National Strategic Plan on Climate Change ) 10 を策定しており 包括的 網羅的なデータ分析に基づく重点課題の抽出と対応のための 6 つの戦略を定めている 戦略 1 気候変動の影響に対応しリスクを低減するための能力づくり 戦略 2 GHG 排出量の削減と炭素吸収源の総合的開発の支援 戦略 3 気候変動の理解を促進する開発と研究の支援 戦略 4 気候変動による問題解決のための啓蒙活動 戦略 5 気候変動対策に関係する個人と組織の能力向上 戦略 6 気候変動に関する国際協力気候変動に関する国家マスタープラン (National Master Plan on Climate Change ドラフト段階) では 1 適応 2 緩和とカーボンシンクの強化 3キャパシティビルディングの 3 つの戦略を掲げており 2050 年までに温室効果ガスの排出を削減し 低炭素社会の構築を最終目標 11としている 現時点では 年の気候変動対応国家戦略を作成中 11 MNRE (2013) Overview of climate change policy related to transport sector in Thailand. 96

102 図 16: タイの温室効果ガス排出量の概要 : 排出源別 温室効果ガス別 ( 出所 )MONRE(2011) 12 (2000 年 千トン CO2e) タイの 2000 年の温室効果ガス排出量の概要を図 16 エラー! 参照元が見つかりません に示す 工業化の進展に伴い 2000 年には二酸化炭素ガスの排出は温室効果ガスの過半を占めるに至っている セクター別においては エネルギー起源が最も多く 全体の 7 割程度を占めている 13 (2). CDM 承認体制タイは 1994 年 12 月に国連気候変動枠組条約を批准し 2000 年 11 月に UNFCCC に対して Initial National Communication を非附属書 I 国として提出している この中で 1994 年の GHG 排出インベントリーを報告している 国家としての温暖化対策担当機関は天然資源環境省 (Ministry of Natural Resources and Environment MNRE) であり その内部組織である天然資源環境政策企画室 (Office of Natural Resources and Environmental Policy and Planning ONEP) および気候変動調整室 (Office of Climate Change Coordination OCCC) が担当部署である CDM の国家指定機関 (Designated National Authority DNA) としては 2003 年 7 月に MNRE が指定されたが さらに新たな DNA として 2007 年 7 月 タイ温室効果ガス管理機構 (Thailand Greenhouse Gas Management Organization TGO) が設置され 国内の温室効果ガスの削減活動の実施機関とされている 図 17 に TGO の組織図を示す 12 MONRE (2011) Thailand Second National Communication under the UNFCCC 年以降の GHG 排出量の動向に関するデータは発表されていないが CO2 については 2011 年のエネルギー起源の排出量として約 2 億 4300 万 tco2e が IEA から報告されている 97

103 図 17:TGO の組織図 TGO 理事会顧問 TGO 理事会 内部監査 事務局長 管理事務所 事務局次長 事務局次長 カーボンビジネス戦略事務所承認と監視事務所 GHG 情報センター事務所 キャパシティビルディングアウトリーチ ( 出所 )TGO ホームページ TGO では 1CDM プロジェクト承認のための審査およびモニタリング 2 温室効果ガス ( GHG) 排出削減のための投資やマーケティングの推進 3GHG 情報センターの設立 4CDM プロジェクト CERs の承認に関する情報管理 5 低炭素活動推進のための GHG 緩和対策および CDM プロジェクト関係者に対する能力開発 6 気候変動緩和のためのすべての活動の推進とサポートを行っている TGO 理事会は CDM 案件承認の最終決定プロセスを担い 持続可能な開発基準を満たしている CDM 案件について承認レターの発行を行う TGO 理事会は内閣により任命される 理事会は 政府と民間専門家それぞれ 5 名で構成されている 具体的なメンバー構成は 以下に示す 1. 政府 (5 名 ) 天然資源環境省 ( 常任大臣 ) 天然資源環境政策計画事務局 代替エネルギー開発 / 省エネルギー省 交通運搬政策局 TGO 2. 民間専門家 (5 名 ) エネルギー分野専門家 ビジネス管理分野専門家 森林分野専門家 産業分野専門家 技術分野専門家 98

104 タイにおける CDM の承認のプロセスは以下の通りである 1. プロジェクト実施者は以下の文書を TGO に提出する プロジェクト設計書 (Project Design Document PDD) 承認済み環境影響評価 (EIA) または初期環境評価報告書 (IEE) 記入済みプロジェクト状況質問票 ( フォーム ) 記入済み持続可能な開発基準評価フォーム ( フォーム ) 2. 全ての文書が提出されたら TGO はそれらを関連省に配布する この段階で 関連省はプロジェクトの適格性の評価を求められる 3. 集められたコメントに基づき TGO は承認レターを発行すべきかどうか評価する 4. TGO は各プロジェクトに対する最終決定をプロジェクト実施者に報告する プロジェクトがタイの持続可能な開発を促進し 全ての必要条件を満たすと証明された場合は承認レターが天然資源環境省の常任大臣によって発行されることとなる 5. 承認レターの発行に当たり DNA は気候変動国家委員会に通知する 図 18:CDM 承認の流れ タイ温室効果ガス管理機構 (TGO) 委員会 CDM プロジェクト審査小委員会 関連機関からのコメント タイ温室効果ガス管理機構 (TGO) DNA による承認レターの発行 180 日以内 20 日 プロジェクト実施者は初期環境評価 (IEE) または承認済み環境影響評価 (EIA) 報告書 持続可能な開発基準評価報告書 PDD を TGO に提出する ( 出所 )TGO ホームページ 99

105 CDM プロジェクトの承認基準としては 以下の 持続可能な開発基準 を設けている 天然資源 環境 基準 社会 開発及び / または技術移転 経済 環境 天然資源 ( 出所 )TGO ホームページ 表 15: 持続可能な開発基準 指標京都議定書における GHG の削減大気汚染騒音悪臭排水処理廃棄物管理土壌汚染地下水汚染有害廃棄物水需要と水利用効率土壌および沿岸 川岸の侵食緑地その他顕著な影響が及ぶ指標国民の参加社会 文化 地域経済活動の促進労働者や地域住民の公衆衛生技術開発プロジェクト終了またはクレジット期間終了後の実施計画キャパシティビルディング活動雇用ステークホルダーの収入代替エネルギーの利用省エネルギー現地調達率 CDMプロジェクトの承認手数料として 排出削減量が年間 15,000CO2 トン未満のプロジェクトについては 承認手数料は 1 件につき 75,000 タイバーツである 排出削減量が年間 15,000CO2 トン以上のプロジェクトについては 承認手数料は 1CO2 トンにつき 10 タイバーツである ( ただし 1 件につき 900,000 タイバーツが上限 ) 14 (3). CDM 登録 有効化審査状況タイは省エネルギーに熱心な国であるが CDM はあまり進んでいない 2013 年 12 月 31 日現在 200 件が国連 CDM 理事会に登録されている バイオガスの利用の案件が最も多く それに次ぎ バイオマスによるエネルギー生産関連のプロジェクトである 2013 年 12 月 31 日までに 有効化審査についたプロジェクトの累計は 390 件となっているが ここでも大半は メタン回収プロジェクトとなっている 14 IGES (2012) CDM Handbook 2012 年 7 月版 100

106 図 19: 登録プロジェクト 15: 農業 5 2.5% 10: 燃料からの漏出 1 0.5% 5: 化学工業 1 0.5% 4: 製造業 3 1.5% 13: 廃棄物処理 処分 % 1: エネルギー産業 % ( 注 ) 数字の上段はプロジェクト数 下段は割合 ( 出所 ) 日本エネルギー経済研究所 図 20: 有効化審査プロジェクト 15: 農業, 13, 3.3% 13: 廃棄物処理 処分, 145, 37% 1: エネルギー産業, 211, 54% 10: 燃料からの漏出, 1, 0.3% 5: 化学工業, 1, 0.3% 4: 製造業, 19, 4.9% ( 注 ) 数字はプロジェクト数及び割合 ( 出所 ) 日本エネルギー経済研究所 101

107 5. ラオス (1). 基本情報 1. 面積 :24 万平方キロメートル 2. 人口 :639 万人 (2011 年, ラオス統計局 ) 3. 産業 : サービス業 (GDP の約 38%), 農業 ( 約 28%), 工業 ( 約 27% ) ( 2011 年, ラ オス統計局 ) 4. GDP( 名目 ):65 兆 6,897 億キープ ( 約 82 億米ドル )(2011 年, ラオス統計局 ) 5. GDP 成長率 :8.0%(2011 年, ラオス統計局 ) 6. 貿易 : 7. 輸出 億ドル (2011 年ラオス中央銀行 ) 8. 輸入 億ドル (2011 年ラオス中央銀行 ) 9. 主要貿易品目 輸出鉱物, 農産林産品, 縫製品, 電力 (2011 年ラオス中央銀行 ) 輸入投資関連財, 消費財 (2011 年ラオス中央銀行 ) (2). 温室効果ガス排出量ラオスにおける GHG 排出量は以下のようになっている 図 21: ガス別 GHG 排出量 (2000 年 CO2-e.Gg) N2O, CH4, CO2, CO2 sink, 出典 : The second national communication on climate change submitted to the United Nations Framework Convention on Climate Change 102

108 図 22 セクター別 GHG 排出量シェア (2000 年 ) エネルギー廃棄物 2.0% 0.3% 農業 15.0% 産業プロセス 0.1% LUCF 82.6% 出典 : The second national communication on climate change submitted to the United Nations Framework Convention on Climate Change (3). 気候変動に関する組織 機関 <NEC> 副首相を議長とする National Environmental Committee (NEC) は自然資源及び環境に関する政策方針を提供する最上位機関であり 同委員会により MONRE は自然資源及び環境政策の主担当官庁である また 気候変動問題に対応するため the Department of National Disaster Management and Climate Change (DNDMCC) が設立されている 気候変動問題に対しても 他の環境問題と同じく 基本的には NEC の指針に従って政策が計画 策定されている < 気候変動に関する国家実行委員会 (NSCCC:National Steering Committee on Climate Change)> NSCCC は国家気候変動戦略 (National Climate Change Strategy) の策定を準備し また気候変動問題を第 7 次国家開発計画に統合するため 2008 年に設立された NSCCC は 関連省庁 18 名のメンバーから成り 副首相が議長を また MONRE の大臣が常任副議長を勤める 103

109 図 23:NSCCC の組織体系 出典 :Sengchandala, MONRE, 5 th Regional Network Meeting SEAN-CC(2011) 0Regional%20Network%20Meeting/S3_Highlights_Laos.pdf (4). ラオスにおける気候変動関連政策 < 気候変動における国家戦略 (NSCC: National Strategy on Climate Change)> 1 目的 : 気候変動問題を国家の経済開発計画に統合し 持続可能な経済発展 貧困削減 公衆衛生の保全と安全の確保 ラオスの自然環境の質的向上 すべてのラオス国民の生活の質の向上においてラオスが変動する気候の状況に対し緩和や適応できるような将来を確保すること 2 実行年 :2010 年 3 概要適応及び緩和行動で優先度の高い分野を選定 農業 食糧確保 森林 土地利用変更 水資源 エネルギー 輸送 産業 都市開発 104

<4D F736F F F696E74202D F43444D838D815B D B988C493E089F090E08F91816A5F8CF68EAE94C5>

<4D F736F F F696E74202D F43444D838D815B D B988C493E089F090E08F91816A5F8CF68EAE94C5> 1-1. 1-2. 1-3. 1-4. 1-5. 1-6. 1-7. 1-8. 1-9. 1-10. 1-11. 京都メカニズムとはクリーン開発メカニズム (CDM) とは CDMプロジェクト活動の分類項目 ( スコープ ) 新規植林 / 再植林 CDM(A/R CDM) プロジェクト活動とは A/R CDMプロジェクト活動の適格地クレジット獲得量の算定方法クレジット期間 A/R CDMにおいて発行される期限付きクレジット

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