第1章 2010年度のCDM運営動向

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1 平成 27 年度二国間クレジット取得等インフラ整備調査事業 CDM JI の運用に係る国際的枠組に関する調査 報告書 平成 28 年 3 月 一般財団法人日本エネルギー経済研究所

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4 はじめに 2012 年に京都議定書第 1 約束期間は終了したが 我が国は引き続きカンクン合意に基づき温暖化対策に取組むことが求められている 途上国における温暖化対策の取組みを支援する上で 京都メカニズムは 今後も重要な位置を占めるとともに 我が国の優れた技術の国際的な普及の観点においても CDM( クリーン開発メカニズム ) 及び JI( 共同実施 ) を積極的に推進することは極めて重要な政策的課題である 一方で 我が国は 世界に誇る低炭素技術や製品の普及等を積極的に推進し 世界規模での地球温暖化対策を進めていくため CDM を補完し低炭素技術 ( 省エネ技術 新エネ技術 石炭火力等 ) の普及等による温室効果ガスの排出削減を適切に評価する新たな仕組みである 二国間クレジット制度 ( 以下 JCM) の推進のため 積極的な取り組みを実施している さらに 2020 年以降の温暖化対策に関する国際的な枠組に関する交渉も進められ 2015 年の 12 月にパリで開催された COP21 において 難航した交渉の末 ついにパリ協定が採択された このパリ協定では 6 条において 協力アプローチ (6 条 2 項 ) 持続可能な発展メカニズム (6 条 4 項 ) などの市場メカニズムに関する規定が置かれることになった これらのパリ協定の下での市場メカニズムの具体的な内容は 今後の交渉によって決定されることになっており 現時点では明らかにはなっていないが 既存の京都メカニズムにおける実績 経験を踏まえた制度構築がなされると予想される そのため 国際的なクレジット制度として 先行して設けられた CDM や JI において指摘されている 様々な課題 ( 透明性 実用性など ) を分析することは 今後のパリ協定の下での市場メカニズムの検討の際にも有益なものになると考えられる そこで本調査では CDM 理事会及び JI 監督委員会における実際の議論内容に関してレビューを行いつつ CDM 理事会及び JI 監督委員会で行われている議論の内容 そして議論の進め方の在り方について 現状の課題を抽出しつつ 分析 評価を行った 本報告が CDM JI の運用に係る国際的枠組の検討と これらメカニズムの有効活用に向け貢献するとともに JCM における制度運用の参考となれば幸甚である 2016 年 3 月 ( 一財 ) 日本エネルギー経済研究所 ii

5 目次 第 1 章 CDM 事業審議に関する調査 分析 課題の抽出 今後の在り方についての検討 年度の CDM 運営動向の概観 プロジェクト... 5 (1). 集計... 5 (2). 主なプロジェクトの動向 プログラム CDM 方法論 (1). 個別方法論の状況 (2). CDM の横断的課題及び進展 年の京都クレジット市場動向 (1). 低迷する価格と新たな需要 (2). 韓国 年までの CER の最大の需要国 (3). 緑の気候基金と国際民間航空機関の動向 (4). パリ協定の下での京都メカニズム CDM 理事会の審査体制のあり方 審査手続きの効率化 改善の方向性 第 11 回締約国会合 (CMP11) における京メカに関連する論点をめぐる議論 (1). 京都メカニズムに関連する議題 (2). 交渉の経緯 結果概要 (3). CDM に関する事項及び JI に関する事項の結果 付録 2015 年度の CDM 理事会報告 第 83 回 CDM 理事会報告 第 84 回 CDM 理事会報告 第 85 回 CDM 理事会報告 第 86 回 CDM 理事会報告 第 87 回 CDM 理事会報告 第 88 回 CDM 理事会報告 CDMEB サイドイベント 第 2 章 JI 事業審議に関する調査 分析 課題の抽出 今後の在り方についての検討 年度の JI 関連の状況分析と JI 監督委員会の検討動向 (1). プロジェクト動向分析 (2). 第 11 回京都議定書締約国会合 (CMP11) における決定 (3). JI の審査体制のあり方 審査手続きの効率化 改善の方向性 各 JI 監督委員会での主なポイント iii

6 付録 :2015 年度の JI 監督委員会報告 第 36 回 JI( 共同実施 ) 監督委員会報告 第 37 回 JI( 共同実施 ) 監督委員会報告 第 38 回 JI( 共同実施 ) 監督委員会報告 JISC サイドイベント iv

7 第 1 章 CDM 事業審議に関する調査 分析 課題の抽出 今後の在り方についての検討 1

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9 年度の CDM 運営動向の概観 京都議定書のもとに設けられた京都メカニズムの一つ クリーン開発メカニズム (CDM) は 京都議定書締約国会合 (CMP) において その運営方針は決定されるが 実際の運営は CDM 理事会によってなされている CDM 理事会では CDM プロジェクトサイクル全般の規則を決定するとともに CDM プロジェクトの登録 認証排出削減量 (CER) の発行などを行い 京都議定書のもとで CDM を実施する中心的な役割を担っている CDM 理事会は 毎年 複数回の会合が開催されるが 2015 年度においては第 83 回 (2015 年 4 月 ) から第 88 回 (2016 年 3 月 ) まで計 5 回開催された はじめに CDM 理事会における 2015 年度の CDM 運営動向を概観する 2014 年 12 月の第 10 回京都議定書締約国会合 (CMP10) では CDM 理事会に対して 幾つかの作業の実施が要請されている 具体的には 登録手続き 検証手続きの簡素化のために 全ての規模のプロジェクトにおいて同一の DoE が有効化審査 検証手続きを実施することについて検討すること 自動的に追加性を認めるプロジェクトについて更に手続きを簡素化すること PoA(programme of activities) における重大な欠陥 (significant deficiency) による影響を考慮しながら 環境十全性を踏まえて PoA の開発促進のために PoA の規則についての修正を検討することなどである 以下 プロジェクト プログラム CDM 方法論 認定 クレジット市場分析の順に CDM 理事会における議論の要点についてまとめるとともに CDM 理事会の審査体制のあり方 審査手続きの効率化 改善の方向性等について課題を抽出し 考えられる改善の方向性についての検討結果をまとめる 3

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11 2. プロジェクト (1). 集計本項では UNEP の CDM Pipeline および UNFCCC のホームページにおいて公開されているデータに基づいて CDM プロジェクトの集計を行った結果を概観する 1 ( 有効化審査 ) 2015 年に有効化審査のためのパブリックコメントが行われた CDM プロジェクトは 60 件 予想排出削減量は 417 万 tco2e である その結果 累計のプロジェクト件数は 12,337 件 予想排出削減量は 163,512 万 tco2e となった CDM プロジェクトの件数および予想排出削減量は 2011 年以降から減少が続いている プロジェクト件数も同様に 2015 年には 60 件まで落ち込んだ ホスト国別にみると インドは 35 件あり プロジェクト件数の 58% を占めている 次いで 後発開発途上国 (LDC) であるラオスのプロジェクトが 5 件提出された 一方 予想排出削減量ではラオスの 118 万 tco2e が最も大きい これは 大規模な排出削減が予想される水力発電のプロジェクトが 2 件あるためである 表 1: 有効化審査のためのパブリックコメントが行われたプロジェクト プロジェクト数 ( 件 ) 予想排出削減量 2 ( 万 CO2 換算トン ) , ,099 19, ,852 22, ,685 17, ,291 16, ,379 16, ,114 27, ,900 27, , , 累計 12, ,512 ( 出所 )UNEP RISOE より日本エネルギー経済研究所作成 1 集計期間は 2003 年から 2015 年 12 月 31 日までを対象としている 2 プロジェクト件数および予想排出削減量は UNEP の CDM Pipeline に基づいて集計した しかし CDM Pipeline では登録済みのプロジェクトにおいて 有効化審査と登録の際に排出削減量が異なる場合は 登録時の削減量のみが記載されるデータの制約がある このため 集計結果は有効化審査時に記載されている予想削減量とは一致しない可能性がある 5

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13 ( 登録 ) 2015 年に登録された CDM プロジェクトは 64 件 年平均排出削減量は 975 万 tco2e である 累計のプロジェクト件数は 7,683 件 年平均排出削減量は 99,631 万 tco2e となった 2012 年に累計プロジェクト数の 42% を占める 3,236 件のプロジェクトが登録されて以降 プロジェクト件数は減少を続けている 前年と比較すると 2015 年の登録件数は約 6 割減となった 2015 年に登録されたプロジェクト件数を国別にみると インドの割合が最も高い インドをホスト国とするプロジェクトは 38 件登録され 2015 年に登録されたプロジェクト件数の 59% を占めた このように プロジェクト件数ではインドが最も多いが 年平均排出削減量ではバングラディッシュがインドを上回っている 2015 年にバングラディッシュをホスト国とするプロジェクト ( パイプラインからのガス漏洩防止 ) が 1 件登録されたが このプロジェクトによる年平均排出削減量は 438 万 tco2e であり インドの年平均排出削減量の合計である 242 万 tco2e を 1 件のプロジェクトで上回っている これは 現在 インド国内で開発されているプロジェクトの多くが 比較的 小規模なものに留まっていることを示しているとも言えるだろう なお 2015 年にはブルキナファソの CDM プロジェクトが初めて登録された 表 2: 登録プロジェクト プロジェクト数 ( 件 ) 登録排出削減量 ( 万 CO2 換算トン ) , , , , , , ,107 13, ,236 36, , , 累計 7,683 99,631 ( 出所 )UNEPRISOE ホームページより日本エネルギー経済研究所作成 7

14 (CER 発行 ) 2015 年の CER 発行件数は 473 件 CER 発行量は 1 億 2,123 万 tco2e である 累計の CER 発行件数は 8,637 件 CER 発行量は 16 億 4,320 万 tco2e となった CER 発行件数は 2013 年の 2,023 件をピークに減少を続けており 2015 年は前年比で 18% 減となった 一方 CER 発行量は 前年より約 2,000 万 tco2e 増加している これは 2015 年 5 月に通年の発行量の 3 分の 1 を占める約 4,000 万 tco2e が発行された影響が大きい 背景には中国で HFC や N2O を削減するプロジェクトによる大規模な CER 発行があったためである そのため 2015 年における国別の CER 発行量では 中国が最も多く 2015 年に発行された CER の 43% にあたる 5,297 万 tco2e を発行している 2 番目の発行量を持つインドが 895 万 tco2e であることを踏まえると中国の発行量は大きいと言える ただし この傾向は発行件数に目を向けると様相に変化が見られる 2015 年の中国における発行件数は 141 件であり 全発行件数の 30% を占める 一方 インドは 118 件であり 25% を占める 発行件数では 中国とインドは拮抗しているものの 発行量では大きな違いがあることがわかる このことから 中国では 1 件当たりの発行量が大きいプロジェクトが 多いことを示している 表 3:CER が発行された件数 CER 発行件数 CER 発行量 ( 万 CO2 換算トン ) , , , , , ,534 31, ,976 33, ,023 26, , ,123 累計 8, ,320 ( 出所 )UNFCCC および UNEP ホームページより日本エネルギー経済研究所作成 8

15 (2). 主なプロジェクトの動向 ( 大規模プロジェクトの登録 ) 2014 年は 年予想排出削減量が 100 万 tco2e/ 年を越えるプロジェクトが見られなかったが 2015 年 1 月から 2015 年 12 月までに登録されたプロジェクトにおいて削減量 100 万 tco2e/ 年以上のプロジェクトは 2 件あった 2015 年に登録されたプロジェクトの中で 年間の予想排出削減量の大きいもの上位 5 つのプロジェクトをまとめた 表 4: 主要な登録されたプロジェクト (2015 年 1 月から 2015 年 12 月 ) 年平均 Ref. 登録日プロジェクト名種類方法論 削減量 ホスト国 DOE ( 万 tco2) /3/17 Reducing Gas Leakages within the Titas Gas Distribution Network in Bangladesh 漏洩 防止 AM バングラ ディッシ ュ TÜV -Rhein /7/31 Grid connected natural gas based power project in Raigad District, Maharastra, India 燃料転換 AM インド Sirim /5/ MW Aras (Gara Chilar) Hydropower Plant 水力発電 ACM2 62 イラン KFQ /9/8 Itezhi Tezhi Hydro Power 水力 発電 ACM2 59 ザンビア SGS Project Asona - CCGT Takoradi /5/21 省エネ ACM7 35 ガーナ - Ghana ( 出所 )UNFCCC および UNEP ホームページより日本エネルギー経済研究所作成 BV Cert 2015 年に登録されたプロジェクトの内 最も年平均削減量が大きいのは LDC に属するバングラディッシュのガスパイプラインの漏洩防止プロジェクトである このプロジェクトでは 年間 438 万 tco2e が削減される見込みである 次いで 年間で 133 万 tco2e を削減するインドの燃料転換プロジェクトが登録されている しかし その他のプロジェクトはいずれも 100 万 tco2e 下回るプロジェクトである この様に プロジェクトの登録件数の減少に加え 削減量の小規模化が顕著に見られる ( プロジェクト登録と CER 発行の棄却 ) 2015 年には 1 件のプロジェクト登録申請が CDM 理事会により却下された (2013 年は 9

16 39 件 2014 年は 4 件 ) その概要は次のとおりである ホスト国 : ウズベキスタン投資国 : チェコ共和国方法論 :AM0029 なお CER 発行については 2015 年 1 件 (2014 年 2 件 ) が棄却された ( 今後のプロジェクトの動向 ) 今後のプロジェクトの動向をみるために 2015 年 1 月から 2015 年 12 月までに有効化審査のためパブリックコメントに付された主なプロジェクトを一覧にしたのが表 5 である 表 5: 有効化審査のためパブリックコメントに付された主要なプロジェクト (2015 年 1 月から 2015 年 12 月 ) 年平均 プロジェクト名ホスト国種類方法論 削減量 ( 万 tco2e) コメント期間 Nam Ou 5 Hydropower Project ラオス 水力 発電 ACM /12/2 Beijing Haidian Beibu Gas-fired Cogeneration Project 中国省エネ AM /10/30 Clinker Optimization in cement types production at Derba MIDROC cement エチオピアセメント ACM /10/28 plant Nam Ou 6 Hydropower Project ラオス 水力 発電 ACM /12/2 Energia dos Ventos I, II, III, IV and X 風力ブラジル ACM /9/23 CDM Project (JUN1184), Brazil 発電 ( 出所 )UNFCCC および UNEP ホームページより日本エネルギー経済研究所作成 2014 年に有効化審査のためパブリックコメントに付されたプロジェクトは 上表からわかるようにいずれも概ね 50 万 tco2e 以下のプロジェクトである そのため 将来的に登録されるプロジェクトは 小規模化が続くと考えられる また ホスト国に目を向けるとラオスやエチオピアといった LDC 諸国が上位 5 件の内 3 件を占めている点が注目される したがって 今後の CDM プロジェクトは小規模かつ LDC をホスト国とするプロジェクトが中心となる可能性がある 10

17 ( 中国およびインドの動向 ) これまで CDM における最大のホスト国は中国であった 登録されているプロジェクト数は 3,763 件であり 全体の約半数を占めている また CER の発行量で見ても 中国は 9 億 6,025 万 t-co2e 分のクレジット発行しており これまでの累計発行量の約 6 割弱を占めている このように 累計では中国が大きな割合を占めているが 2013 年以降は インドの存在感が高まってきている インドは 累計でプロジェクト登録件数 20.7% CER 発行量 12.8% のシェアを持ち 中国に次ぐ CDM のホスト国である しかし 表 1 からわかるように 2013 年以降のプロジェクト件数に焦点を当てると インドは大きくシェアを伸ばしている 3 インドの登録プロジェクト件数は 2013 年 115 件 (39% ) 2014 年 69 件 (44%) 2015 年 38 件 (59%) となっており 件数は減少しているものの インドをホスト国とする CDM プロジェクトの割合が増加していることがわかる 一方 中国は 2013 年 61 件 (20% ) 2014 年 19 件 (12%) 2015 年 1 件 (2%) と プロジェクト件数およびシェア共に減少している 中国をホスト国とするプロジェクトの登録が減少している背景としては 中国の排出量取引制度で CDM 由来のクレジットの利用が制限されていることが原因と考えられる 中国では 2013 年以降 地方レベルのキャップ & トレード型の試行的な排出量取引制度が 2 省 5 都市で実施されている この試行的排出量取引制度では 自主的排出削減プロジェクト制度の下で発行される Chinese Certified Emission Reductions(CCER) と呼ばれるクレジットも目標達成に利用することが認められている 自主的排出削減プロジェクト制度は 2012 年から開始された中国独自のベースラインクレジット型の排出量取引制度であり 自主的排出削減プロジェクト制度に登録するための要件として 規制当局の規定に則った新規プロジェクトおよびクレジットを発行していない CDM プロジェクトなどの条件が設けられている このように CDM プロジェクトが 自主的排出削減プロジェクトとして実施される道は開かれているものの 上記の試行的な排出量取引制度を実施している多くの地方では CDM 由来によるクレジットの利用を制限している そのため 中国国内のキャップ & トレードでクレジットを利用することを想定したプロジェクトは CDM の手続きを経ることなく 自主的排出削減プロジェクトに登録されていると考えられる このような動向は 中国をホスト国とする CDM の有効化審査件数の推移からも伺える 中国の有効化審査件数は 2014 年 6 件 2015 年に至っては 1 件であった一方 2014 年末までに自主的排出削減プロジェクトに登録された件数が 86 件に上ることからも明らかである 2017 年には全国レベルのキャップ & トレード型の排出量取引制度が導入される予定であり 今後の中国におけるプロジェクト動向は 全国レベルの排出量取引制度の制度設計に依存すると考えられる 3 あくまでプロジェクト件数ベースでみた場合であり 登録年削減量でみた場合は比較的小規模プロジェクトが多いこともあり インドの占める割合は高くない 11

18 一方で インドにおいて新規の CDM プロジェクトが登録されている理由は明らかではない 一部では インドの事業者がクレジット価格の低迷により 損失を被っているとの報道もある中 4 どのような思惑の下 インドで CDM プロジェクトが開発されているかは不明確である ただし インドで 2013 年以降登録されているプロジェクトは 1 件を除き投資国がないユニラテラルプロジェクトであるため 現地の事業者は何らかの需要を見込み先行投資している可能性がある 表 年以降の中国とインドにおける有効化審査 登録件数動向 有効化審査件数 登録件数 国名 / 年 中国 43 件 (21%) 5 件 (5%) 1 件 (2%) 61 件 (20%) 19 件 (12%) 1 件 (2%) インド 92 件 (46%) 64 件 (60%) 35 件 (58%) 115 件 (39%) 69 件 (44%) 38 件 (59%) ( 出所 )UNFCCC および UNEP ホームページより日本エネルギー経済研究所作成 (LDC 諸国における CDM プロジェクトの動向 ) 2013 年以降 LDC をホスト国とする CDM プロジェクトが増加している 表 7 に示されているように LDC をホスト国とするプロジェクト件数は 2012 年までは 59 件 2013 年以降は 37 件と減少しているものの プロジェクト合計に占める LDC プロジェクトの比率は高まっている また プロジェクトの大規模化も顕著である 年平均削減量の合計は 2012 年までは 638 万 t-co2e 2013 年以降は 1,171 万 t-co2e であり 1.84 倍になっている この年平均削減量の増加は 2013 年に登録されたブータンの水力発電プロジェクト 5 と 2015 年のバングラディッシュにおけるガスの漏出削減プロジェクト 6 の様な大規模なプロジェクトが実施されていることによる このような LDC におけるプロジェクトの増加や大規模化が進んだ背景としては クレジット需要者である EU 域内排出権取引制度 (EU-ETS) の動向が影響している EU-ETS では 排出権の供給が過剰であり 取引価格が低迷している そのため 第 3 フェーズ (2013 年から 2020 年 ) では CER を含む外部クレジットの利用が制限されている ただし この規則では LDC は対象外とされており LDC をホスト国とする CDM プロジェクトにより 発行された CER は EU-ETS で利用できる そのため 欧州での CER 需要を見込み LDC での CDM 開発が実施されていると考えられる 4 The TIMES OF INDIA (2014) Companies holding carbon credits stare at 'real loss' URL: dits-stare-at-real-loss/articleshow/ cms 5 年平均削減量は 418 万 t-co2e プロジェクト名; Punatsangchhu-I Hydroelectric Project, Bhutan 6 年平均削減量は 438 万 t-co2e プロジェクト名; Reducing Gas Leakages within the Titas Gas Distribution Network in Bangladesh 12

19 表 7 LDC 諸国をホスト国とする CDM プロジェクト動向 2012 年まで 2013 年以降 LDC LDC 以外 LDC(%) LDC LDC 以外 LDC 比 (%) プロジェクト件数 59 7, % % 年平均削減量 ( 万 t-co2) , % 1,174 4, % プロジェクトあたりの年平均削減量 データは 登録済みのプロジェクトを対象としている ( 出所 )UNFCCC および UNEP ホームページより日本エネルギー経済研究所作成 13

20 3. プログラム CDM プログラム CDM(PoA) とは 企業や公的主体が自主的かつ調整して実施する政策 措置又は目標設定による活動である 7 PoA は CPA(CDM programme activity) と呼ばれる個別に実施される活動の集合体によって構成される なお 各 PoA において CPA の個数に制限はない 2015 年 12 月までの PoA の登録状況は 291 件 (2016 年 3 月 1 日現在 ) である 2009 年 7 月に最初の PoA が登録されてから徐々に拡大し 2012 年は 194 件もの PoA が登録されたが 以降の新規登録数は徐々に縮小している ( 件数 ) ( 暦年 ) 図 1:PoA 登録件数の推移 ( 出所 )UNFCCC ホームページより日本エネルギー経済研究所作成 図 2 はホスト国別の PoA 登録件数の割合 (2016 年 2 月 3 日現在 ) を示している 登録 されたホスト国は総計 72 カ国に上り 内訳としては中国が 11% と最も多く 以下 南ア フリカ共和国 (9%) インド (7%) と続いている 7 具体的には 一般家庭における電球を LED 電球に交換プログラムを実施するようなプロジ ェクトなどがあげられる 14

21 図 2 ホスト国別の PoA 登録件数割合 ( 出所 )UNFCCC 公開データより日本エネルギー経済研究所作成 図 3 はホスト国別の CPA 登録件数の割合 (2016 年 2 月 3 日現在 ) を示している CPA の件数が最も多いホスト国はブラジルであり 約 6 割を占めている これはブラジルにおいて実施されている PoA2767 Instituto Sadia de Sustentabilidade 社の 3S プログラムを用いた 動物性廃棄物管理システムから発生するメタン回収及び燃焼 の CPA 登録数 (1,050 件 ) によるものである ブラジルの他は PoA 件数上位 3 カ国のうちインド 中国が並んでいる 図 3 ホスト国別の CPA 件数割合 ( 出所 )UNFCCC 公開データより日本エネルギー経済研究所作成 15

22 4. 方法論 (1). 個別方法論の状況 ( 新規方法論 ) 第 83 回 CDM 理事会から第 88 回 CDM 理事会に承認された方法論は以下の方法論である 表 8:EB83 から EB88 までに承認された新規方法論承認方法論番号方法論名 EB87 AM0116 航空機の電動地上走行システム 2015 年度中 (2014 年 4 月 ~2015 年 3 月末 ) に開催された CDM 理事会において承認された方法論は 大規模方法論 (large scale) が 1 件のみとなっている その他 2 件の事業者から提案された新方法論について 理事会での検討の結果 既存の方法論に統合する形で承認されている 新規承認方法論の数は 近年 減少傾向にあり 2015 年になっても この傾向は変わらない これは 後述するような市場の低迷と縮小を受けて 新規プロジェクトの開発が停滞していることを示しているとも考えられる 図 4: 新規承認方法論件数の推移 ( 出典 ) 各種資料から日本エネルギー経済研究所作成 ( 方法論のプロジェクトへの適用状況 ) 登録済みプロジェクトにおける方法論の適用状況をまとめたグラフは以下のとおりであようになっている 全体としては ACM0002 の再生可能エネルギーを導入する方法論が最 16

23 も多く使われており 3144 件となっている 次いで登録件数の多い AMS-Ⅰ.D(1,855 件 ) は小規模方法論における再生可能エネルギーの導入を図る方法論であり 合計で 4,999 件のプロジェクトに適用されている この二つの方法論で 全体の約 65% を占める この傾向は ここ数年 同様で大きな変動は見られない 2015 年のみで見た場合でも 同様に再生可能エネルギーが登録プロジェクトの太宗を占めている状況に大きな変化は見られない 2014 年も 2013 年と同様に 小規模方法論の再生可能エネルギーの導入を図る AMS-Ⅰ.D が最も適用されている方法論となっている ACM6, 107, 1% その他, 1962, 26% AMS-III.D., 108, 1% ACM12, 143, 2% AMS-I.C., 185, 2% ACM1, 192, 3% AMS-I.D., 1855, 24% ACM2, 3144, 41% 図 5: 登録済みプロジェクトで適用されている方法論 ( 件数 ) ( 出典 )UNFCCC 公開データを踏まえ作成 AR-AMS7, 2, 3% その他, 16, 21% AMS-I.C., 2, 3% ACM12, 3, 4% AMS-I.D., 30, 39% AMS-II.E., 4, 5% ACM2, 19, 25% 図 6:2015 年に登録されたプロジェクトの方法論 ( 出典 )UNFCCC 公開データを踏まえ作成 (2). CDM の横断的課題及び進展 (CDM の簡略化と合理化 ) 第 84 回理事会において CDM の簡略化と合理化に関するコンセプトノートが検討され 17

24 た このなかで検討された論点は 1) プロジェクト登録と実施の効率化 2) 審査と検証の要件の簡略化 柔軟化 3) 登録 発行の変更等とクレジット発行機関の更新のプロセスの迅速化 簡略化 4) 方法論の明確化 簡略化 5) 独立の第三者による審査 検証機関の認定などの 5 点である 全体を通した方針として 環境十全性を損なわない範囲で CDM の合理化をすることが確認されるとともに 引き続きステークホルダーと議論を続けていくこととされた この論点について 第 86 回理事会 第 87 回理事会において 継続して議論が行われ 簡素化と合理化にあたって以下の方向性が示された 方法論開発 改訂および方法論などの関連する文書の明確化プロセスにおける迅速化 承認レター提出方法についてオプションの提供 CPA を追加する際の手続きの簡略化 登録後の方法論の自主的な更新および変更の容認 クレジット発行期間開始日変更について柔軟性を高めること 検証における DOE 変更の容認 PoA の検証スケジュールに無制限での柔軟性を提供 PoA に対するマテリアリティの適用の拡大 方法論の再申請の有効期間の延長 理事会による事前承認を必要としないプロジェクト登録後の変更の種類の増加 バンドル解除の許可及びバンドリングプロジェクト活動の検証スケジュールに柔軟性を持たせること この CDM の簡略化と合理化の取組は CDM のプロジェクトの一連の手続きから方法論のあり方まで包括的な内容となっており 上記の決定以外にも多くの点で検討が続けられている CDM をより使いやすいメカニズムにするために 今後は以下をはじめとする議題について検討が進められる予定である プロジェクト登録の迅速化のあり方 より柔軟な検証プロセス 追加性の自動承認のあり方 より柔軟な方法論の適用 (CDM インフラのあり方 ) 第 84 回理事会においては CDM の制度基盤 (CDM 登録簿 ITL などのインフラ 以下 CDM インフラ ) を 今後 他の問題にどのように活用されうるか議論された これは 現在 CER 需要は低迷している中で CDM の制度基盤が 他の様々な制度 ( 途上国の国内政策における利用 成果主義型基金拠出制度への適用等 ) に利用されることがありうるか 18

25 らである たとえば メキシコでは 2014 年に炭素税が導入されたが 納税の代わりに同量の CER を提出することもできる制度になっている この他にも 京都クレジットの市場動向においても説明するように韓国国内の排出量取引制度においても韓国国内の CDM プロジェクトによって得られる排出削減量を活用することも認められている このため CDM の京都メカニズム以外での利用について検討をしていくことが決められた また CDM のツールの利便性向上という観点では 第 87 回理事会において PDD 自動作成のための方法論の電子化ツールに関するコンセプトノートについて議論された このように 制度的な簡略化 合理化と並行して CDM インフラの改善について議論が進められている (2020 年以降の CDM のあり方について ) 2015 年 12 月にパリ協定が採択されたが それに前後して CDM 理事会いおいても 2020 年以降の CDM のあり方について議論がなされている 第 84 回理事会においては 最新の炭素市場と政策動向の議論の中で INDC における市場メカニズムの役割について議論がなされた 第 85 回理事化においては これについて理事会の議長 副議長が共同実施監督委員会 (Joint Implementation Supervisory Committee) の議長 副議長と意見交換をした内容について報告があった このなかで 2020 年以降の両制度のあり方についてはコンセンサスは得られなかった なお これらの議論はパリ合意の前であったこともあり 踏み込んだ議論はされなかったが 2016 年以降の理事会においては 2020 年以降の CDM のあり方についても議論が活発化していくものと思われる 19

26 年の京都クレジット市場動向 (1). 低迷する価格と新たな需要 2012 年末に 1 を下回る価格になってから 以前として 1 を下回ったままであり 2015 年においては大きな値動きは見られなかった 京都議定書の第 2 約束期間においては 日本が排出削減目標を設定しなかったため 日本からの需要が見込まれなくなったことや 欧州においても 景気低迷などの影響で 大きな CER の需要となっていた EU ETS からの需要が大幅に落ち込んだことなど 需要が供給を大幅に下回る状況が続いていることが このような価格低迷の 主要な要因になっている このような状況の一方で 僅かではあるが 従前の京都議定書の削減目標達成のための需要以外の CER の新たな需要も見られるようになってきている 今後は これらの需要に供給するための取引が 主要な CER の取引市場となっていく可能性もある ここでは この新しい需要として どのようなものがあるのか見ていく (2). 韓国 年までの CER の最大の需要国 - 京都議定書の目標達成に変わる新たな需要として 取引が活発化してきているのが 韓国からの需要である 韓国は 2013 年に国内の GHG 排出源となっている企業を規制対象とした Cap&Trade 型の排出量取引制度の導入を決定し 2015 年から制度の運営が始まっている 8 この制度の中では 規制対象企業に韓国国内で実施されている CDM プロジェクトに由来するクレジットを 遵守に活用することを認めている CER そのものの利用を認めている訳ではなく 韓国企業が CDM 登録簿の中に保有する CER を取消した後に 韓国政府が 取消された数量に等しい Korean Certified Emission Reduction(KCER) を発行する 韓国の国内排出量取引制度では この KCER の利用が認められている KCER の取得のためには CDM 登録簿において自主的取消し手続きを行う必要があるため 自主的取消しされた数量を確認することで KCER の発行量が推測できる CDM 理事会が発表した統計データによれば 2016 年 1 月末までに約 640 万トンの CER が取り消されている 総量では 約 940 万トンの CER が取消されているため これまでに取消された CER の 67% に相当する量が 韓国で取消されたことになる この取消された CER 全てに対して KCER が発行されたか不明ではあるが 最大でも 640 万トンの KCER が発行された可能性がある このことは同時に 韓国が新たな CER の需要となっていることも意味し UNFCCC 事務局が作成した資料では 2020 年までに約 1900 万トンの需要が 8 排出量取引制度には Cap & Trade 型とベースラインクレジット型の二つの制度がありうる Cap&Trade 型の排出量取引制度は 規制対象となっている産業分野において認められる排出量の総枠 (Cap) を設定した上で 規制対象企業 施設に排出枠を配分していく制度 この排出枠は取引が認められ 排出枠の余剰が生じた企業 施設は 他の企業 施設に売却することができる 一方で ベースラインクレジット型の排出量取引制度では Cap は設定されずに 個々の排出削減プロジェクトごとにプロジェクトを実施しない場合のベースライン排出量を算定し プロジェクト実施後の実際の排出量に対してクレジットを発行する このクレジットは取引され Cap&Trade の規制対象企業 施設の遵守などに活用される 20

27 見込まれるとの試算が示されている 9 UNFCCC によれば 韓国からの需要が 2020 年までに見込まれる最大の需要となっている 韓国国内での KCER の取引価格も 2016 年 2 月には 15,000 ウォン ( 約 US$12 あるいは約 11) の価格を付けており 上記の欧州の取引所 ICE における取引価格よりも高い価格となっている (3). 緑の気候基金と国際民間航空機関の動向新興国 途上国からの CER の需要が 今後 CER の主要な需要となりつつあるが 現状では限界もある これらの国は国別登録簿が整備されておらず 自国以外の CER を取得することが出来ないためである そのため 自国内で実施している CDM プロジェクトに由来する CER 以外は取得できず 現時点では 中国 韓国などが 先進国に変わり 他の途上国からのクレジットの新たな需要の受け皿とはならないだろう このように新興国からのクレジットへの需要の限界がある一方で その他の予想される需要として 緑の気候基金 (GCF) や 国際的な民間航空部門が CER の潜在的な需要となっていることが指摘され CDM 理事会も GCF 事務局や 国際的な民間航空部門への規制を検討している国際民間航空機関 (ICAO) との協議も行われている しかし これまでのところ どれだけの需要が見込まれるのか明らかになっていない さらに 2015 年 12 月にパリで開催された COP21 において採択された 2020 年以降の国際的な温暖化対策の枠組を定めたパリ協定において 市場メカニズムの導入が決定されたものの 京都メカニズムがどのような扱いとなるのか明確にされていない (4). パリ協定の下での京都メカニズム今後 パリ協定の下での市場メカニズムについて 具体的な制度が検討されていくことになっているが 既に構築されている京都メカニズムを何らかの形で活用する可能性もある CDM 理事会 JI 監督委員会において これまでに様々な制度運営に関する手続きや規則を蓄積し さらに登録簿や International Transaction Log などのインフラを構築してきた これらの京都メカニズムの下で得られた 資産 を全て無視して 改めて別の規則 手続き インフラを整備するためには 更なる労力 費用 時間が必要とされるため 効率的な制度運用の観点から見れば 既存の制度を活用していくことが優先される可能性が高いためである このように何らかの形で 京都メカニズムが存続していく可能性はあるものの それがどのような形で存続するのか不確実な部分も多い このような不確実性は市場への参入の際に大きな障壁となりえる そのため パリ協定の下での市場メカニズムが どのような制度となるのか その具体的な内容が明らかになっていくまでは 市場に参入する企業も限定的なものに留まり 結果として市場の拡大も期待できない状況が 当面は継続するのではないかと考えられる 9 Update on Policies & Markets Sept 2015, JISC37 での配布資料 21

28 6.CDM 理事会の審査体制のあり方 審査手続きの効率化 改善の方向性以下では CDM プロジェクトの登録および CER クレジット発行申請の提出状況についてまとめる 登録および発行の申請件数の推移について 2015 年の毎月の推移と 2006 年以降の年間の推移を下記の図のようにまとめた この図から 登録件数 発行件数ともに 2012 年をピークに以降では下落している様子が伺える ピークとなった 2012 年の登録 発行申請が急増した要因として 同年 12 月に京都議定書第一約束期間が終了することを受けての駆け込みが考えられる その後の 2013 年以降は大きく減少しているが 特に登録申請の減少が著しく 新規のプロジェクト開発が停滞している現状を反映したものと言えるだろう 登録申請と発行申請の割合で見ると 2009 年までは登録申請のほうが発行申請よりも多かった そして 2010 年以降は発行申請数の方が多く 2012 年に一時的に登録申請数が上回ったものの それ以外については 発行申請が登録申請を上回る傾向が続いている 登録申請発行申請 年 01 月 2015 年 02 月 2015 年 03 月 2015 年 04 月 2015 年 05 月 2015 年 06 月 2015 年 07 月 2015 年 08 月 2015 年 09 月 2015 年 10 月 2015 年 11 月 2015 年 12 月 図 7 毎月の申請 CDM 登録 CER 発行件数の推移 (2015 年 ) ( 出所 )UNFCCC 発表資料を踏まえてエネ研作成 CDM insights で公表データを踏まえて作成 以下のウェブ参照 22

29 3,500 3,000 2,500 2,000 1,500 1, 登録申請発行申請 図 8 年間の申請 CDM 登録 CER 発行件数の推移 (2006 年 ~2015 年 ) ( 出所 )UNFCCC 発表資料を踏まえてエネ研作成 UNFCCC 事務局が登録申請から登録決定 ( あるいは却下 ) までに要する時間の推移を年毎にまとめたデータ (2016 年 1 月 1 日発表 ) によれば 直近の過去 12 カ月に登録 ( あるいは却下 ) されたプロジェクトの登録申請から決定までに要する時間の中央値は 2.1 カ月であり 2010 年以降の中央値 2.6 カ月より短縮されている ただし このような登録手続きに要する時間の短縮化は 事務局における事務処理能力の改善によるものではなく 処理する申請数自体が減少したことが影響していると考えられる 2012 年以降 登録 発行申請数の減少傾向は見られているが このような登録申請数の減少は登録手数料収入の減少 そして CDM 理事会の財源縮小に繋がる このような財源の縮小は 結果として 担当職員の削減と事務局における事務処理能力の低下につながる恐れがある 今後も登録手数料収入の大幅な増加が見込めない中で どのように必要な財源を確保し 経験を積んだ職員を維持していくのかが 大きな課題となっていたが 2015 年に 事務局職員の大幅な人身削減が行われた これにより ある程度の期間 組織を維持することが可能になったものの 大幅に減員された中で 一定水準の能力を維持し続けることが今後の課題となっていると言えるだろう このように事務局体制の維持については一定の目途は付いたもの一方で 4(2)CDM の横断的課題の中で述べたように 理事会においては CDM プロジェクトの登録手続き CER 発行手続きなどの CDM に関連する手続きを簡素化 迅速化するための検討作業が開始されている 11 安易な簡素化は CDM の信頼性を損なう事態を招く可能性もあり 慎重な議論が必要とされ 検討作業には長い時間を要するものと予想される この検討作業の結果 どのような手続きの改正が行われるのか 現時点では予測は出来ないが 潜在的により簡素 かつ迅速に手続きを進めることを可能なものへと変える可能 11 CDM 理事会における詳細な議論については 附属資料の以下の第 86 回 CDM 理事会報告書 第 87 回 CDM 理事会報告書を参照 23

30 性も含んでいる 7. 第 11 回締約国会合 (CMP11) における京メカに関連する論点をめぐる議論 (1). 京都メカニズムに関連する議題 2015 年 12 月にフランスのパリで開催された京都議定書の第 11 回締約国会合 (CMP11) において京都メカニズムに関して 幾つかの論点が議論された 交渉された論点は以下の通りである CMP における議題議題 4 : クリーン開発メカニズム (CDM) に関する事項議題 5 : 共同実施 (JI) に関する事項 実施に関する補助機関 (SBI) における議題議題 5(a) :CDM のモダリティと手続きのレビュー議題 5(b) :JI ガイドラインのレビュー議題 5(c) :JI 排出削減ユニットの継続的発行, 移行, 獲得の迅速化のためのモダリティ 科学上及び技術上の助言に関する補助機関 (SBSTA) 議題 11(a) 京都議定書第 5,7 及び 8 条関係を含む京都議定書の方法論に関する決定 2~ 5/CMP.7 の実施の影響議題 11(b) 第 2 約束期間における QELRC を持たない付属書 Ⅰ 国のアカウンティング 報告 レビュー議題 11(c) 京都議定書のドーハ修正におけるセクション G の中の文書の明確化 (2). 交渉の経緯 結果概要 1CMP における議題 CMP における議題 4 議題 5 については第 1 週後半から協議が開始され 第 2 週前半に集中的に交渉された 今回の CMP においては 例年とは異なり 各国とも交渉において 柔軟な姿勢で協議に臨む場面が目立った 各国の主張は これまでの CMP の主張と大きな違いはなく 環境十全性を重視する立場をとる EU や AOSIS と プロジェクトの開発促進や既存の CDM の維持を狙う途上国の間の対立は見られ 協議には相応の時間を費やしたものの 各国とも自国の主張に固執せず 合意が優先される傾向が見られた これは 各国とも 並行して実施されているパリ協定に関する協議を優先し そのための時間を確保するために その他の議題については合意を急いだためである 幾つかの文言について 協議に時間を要したが 文言の修正などを経て 最終的な合意文書にのこされることが多かった 今回の CMP で採択された決定文書において特徴的であったのは 京都議定書の目標達成以外の CDM の用途を検討することや GCF を念頭においた気候ファイナンスの活用に 24

31 ついて可能性を探ることなどが CMP 決定文書の中で記述されたことである 低迷する市場動向 特に京都議定書の目標達成に向けた需要がほぼ払底してしった現状で 今後 CDM の存続を図るためには 京都議定書の目標達成以外の需要の可能性を探ることについて否定するこをが難しくなってきたと言えるだろう JI に関する協議においても CDM と同様に合意を優先する交渉姿勢が見られた また 冒頭で JISC 委員長から 実質的に JISC は活動停止状況であるとの説明がなされ 現状では JI も CDM と同様な問題に直面していることが明らかになった このような状況を踏まえ 議論の中では 2020 年以降の役割について検討することなどが協議された これも 従前からの JI の用途である京都議定書目標達成以外の 新たな JI の役割を探ろうとする動きの一つであると言えるだろう ( 詳細は第 2 章参照 ) 2SBI 及び SBSTA における議題 SBI の下での議題についても CDM や JI に関するガイダンスと同様に 各国ともパリ協定の交渉を優先する姿勢が見られた これらの議題については第 1 週に交渉されたが 今回の SBI において合意が難しく また決定文書を採択する必要性のない議題 特に SBI 議題 5(a) ( b) については 一定の協議を経たうえで 継続協議とすることに早々に各国とも合意した また SBI 議題 5(c) については 6 月にボンで開催された補助機関会合において合意された内容を踏まえ 協議の時間さえ設けられずに検討作業が終了したとする文書が作成された 一方で SBSTA における議題 京都議定書の第 2 約束期間の実施細則に関する協議は難航した 第 1 約束期間とは異なり第 2 約束期間においては規制対象ガスが追加され 約束期間の 7 年となり さらに目標を持たない附属書 B 国も現れるなど 第 1 約束期間におて適用されていた実施細則を そのまま適用するのが難しく 実施細則の全般的な見直しが必要となっていたためである 細則の改正作業にあたっては 個々の細則について各国の見解が異なり 合意を得るのに長い時間を要した 最終的には合意が得られたものの 各国の見解が最後まで対立し パリ協定以外では 数少ない交渉が難航した議題の一つであった 結果としては 文書が無事に採択され 京都議定書の第 2 約束期間の実施細則が明確されることになった (3). CDM に関する事項及び JI に関する事項の結果 1CDM に関する決定事項今回の CMP において合意された決定事項は以下の事項である PDD を提出せずに 方法論の改訂申請を認めること また PoA に関連する規則をまとめた文書の作成などの作業が求められるとともに 既 25

32 に述べたように 京都議定書の目標達成以外の CDM の利用方法について検討すること そして GCF からの資金確保の可能性を探ることなどが招請された その他 一般家庭を対象としたプロジェクトのモニタリングにおけるデータギャップへの対応手続き 測定結果の較正方法について地域毎の要件 セクターあるいは国で収集したデータの活用を検討すること 標準化方法論の策定 登録申請手続きの電子化の促進などが求められている 2JI に関する決定事項今回の CMP において合意された決定事項はないが JI ガイドラインのレビューによって修正されたガイドラインを実施に移すために求められる作業を検討すること 利害関係者からの懸念が表明された場合の対応 登録後の変更に対する有効化審査など幾つかの論点について検討作業を行うことを JISC に要請することを合意した また 他の市場メカニズムとの連携を検討することが JISC に要請された ( 詳細は第 2 章参照 ) 35,7,8 に関する決定事項京都議定書第 2 約束期間におけるアカウンティング レポーティングに関する細則が決定された この中には 第 2 約束期間に排出削減目標を設定していない附属書 B 国のレポーティングに関する規定も含まれている 例えば森林吸収源に関する情報や国別登録簿に関する情報などについて 第 2 約束期間に排出削減目標を持たない場合でも報告が行われることになる 26

33 付録 2015 年度の CDM 理事会報告 第 83 回 CDM 理事会報告 第 83 回 CDM 理事会 (EB83) が 2015 年 4 月 13 日から 4 月 16 日にドイツのボンで開催された 1. 統治と管理 1.1 戦略的計画と方向性 理事会は ニューヨークで開催された国連気候サミットとClimate Change Weekにおける利害関係者および政策担当者と理事会メンバーとの相互作用に関する報告を留意した 理事会は クレジットのオンラインプラットフォームにおける自主的取消しに関する更新について留意した この中で 第 85 回理事会にてプロトタイプの実施を計画していること 2015 年 9 月までに正式な立ち上げを目標とすることが報告された また 事務局に対して COP21への政府高官の参加に際してカーボンフットプリント相殺に向けた自主的取消しプラットフォームの使用を政府高官に要請する機会を探るよう奨励した 1.2 パフォーマンス管理 理事会は 2015 年の作業計画における変更事項に留意しつつ 計画の更新を確認した 理事会は 新たな領域でのCDM 利用ポテンシャル促進ならびにCDMの地域分布の改善に向け ナイロビフレームワークパートナーシップの2015 年作業計画 に留意した 理事会はまた 将来の作業計画と報告について CDMの地域分布の促進のためのフレームワークの目的に限定して関連付けるべきであると要請した ナイロビフレームワークパートナーシップ活動の結果と成果の報告において これらの完成した活動概要を含めるべきである 1.3 理事会の業務を補助するための組織 機関 理事会メンバーと代理メンバーの個々の温室効果ガスの相殺について可能なオプションについて検討し 継続して審議していくことに同意した 1.4 パネルとワーキンググループの施行 下記 3.1 基準 / ツールにおいて示した新規植林 / 再植林 (A/R)CDMの様式と手続きの植生回復プロジェクトの適用可能性について評価したコンセプトノートと 新規植林 / 再植林 (A/R)CDMプロジェクトにおける土地適格性の証明に関する費用対効果的な新たなアプローチに関するコンセプトノートの審議結果を踏まえて A/Rワーキンググループとの会合の開催に同意した 理事会はA/Rワーキンググループの議長および副議長に対して会合日程の調整を要請した 27

34 (a) CDM 信認パネル 第 71 回 CDM 信認パネルの報告書に留意した 報告書は認定申込み状況や認定評価および他の認定に関係する問題に係る開発を含めた パネルの作業結果に関係する情報をまとめている CDM 信認パネルの会合は34 個の認定ケースを考慮しており うち21 個はCDM 認定基準に従い理事会による検討のため提出されたものである CDM 信認パネル議長は 2つのパネルの勧告を発表した 1つはCDM 信認パネルの作業部会の組織に関連するもので もう1つは認定の専門家認定名簿 (Accreditation roster of experts) における専門家の評価頻度の減少に関するものである International Organization for Standarnization( 国際標準化機構 ISO) の作業において 理事会の利益に関連する可能性のある分野について検討し その結果の報告をCDM 信認パネルに対して要請した (b) 方法論パネル 第 66 回方法論パネルの報告書に留意した 報告書は方法論の提出や理事会に対する勧告を含めた パネルの作業結果に関係する情報をまとめている (c) 小規模ワーキンググループ 第 47 回小規模ワーキンググループの報告書に留意した 報告書は方法論の提出や理事会に対する勧告を含めた ワーキンググループの作業結果に関係する情報をまとめている 2. 個別案件 2.1 認定 CDM 信認パネルからの勧告を検討し E-0067 China Certification Center, Inc. (CCCI) における部門領域 1-15を認定することで同意した 以下の企業において正常に完了した CDM 信認パネルによる定例のオンサイト監視評価の結果を了承した (a) E-0009 Bureau Veritas Certification Holding SAS (BVCH), central office (Neuilly-sur-Seine, France) (b) E-0022 TÜV NORD CERT GmbH (TÜV NORD), central office (Essen, Germany) (c) E-0031 Perry Johnson Registrars Carbon Emissions Services (PJRCES), central office (Troy, Michigan, United States of America) (d) E-0050 Hong Kong Quality Assurance Agency (HKQAA), central office (Hong Kong, People's Republic of China) (e) E-0061 Shenzhen CTI International Certification Co. Ltd (CTI), central office (Shenzhen, People's Republic of China). 28

35 E-0031 RINA Services S.p.A. (RINA) についての定例のオンサイト監視評価の結果に関するCDM 信認パネルによる勧告を検討し 部門領域 6-8の認定を一時停止することで同意した 理事会は CDM 認定基準 ( バージョン 06.0) の57パラグラフに含まれる要件 ( 認定される分野について 最低でも1 名の技術的な専門家が有効化審査 / 検証作業に参加すること及び最低でも1 名の技術的な専門家が技術専門家チームに参加すること ) について RINAが満たさなかったことを確認し 一時停止を解除するための条件 ( セクトラルスコープ6-8に関するについて専門家を準備すること 不足している専門家についての対応策を2015 年 7 月 16 日までに その証拠を提出すること ) について合意した 以下のDOEにおいてCDM 信認パネルによる業務監査が問題なく完了したことを了承した (a) E-0013 TÜV Rheinland (China) Ltd. (TÜV Rheinland) (b) E-0021 Spanish Association for Standardisation and Certification (AENOR) (c) E-0023 Lloyd s Register Quality Assurance Ltd. (LRQA) (d) E-0024 Colombian Institute for Technical Standards and Certification (ICONTEC) (e) E-0037 RINA Services S.p.A. (RINA) (f) E-0038 SIRIM QAS INTERNATIONAL SDN.BHD (SIRIM) (g) E-0042 Germanischer Lloyd Certification GmbH (GLC) (h) E-0046 China Classification Society Certification Company (CCSC) (i) E-0052 Carbon Check (India) Private Ltd. (Carbon Check) (j) E-0062 EPIC Sustainability Services Pvt. Ltd. (EPIC) (k) E-0066 Earthood Services Private Limited (Earthood) E-0057 Instituto Brasileiro de Opinião Pública e Estatística Ltda. (IBOPE) よりより届け出のあった 2015 年 2 月 26 日付での全ての認定資格の自主的取り下げを承認した 理事会は CDM 認定基準改正の実施に向けた経過措置規定 のパラグラフ6(C) の規定に従ってDORにより提出されたCDM 認定基準 ( バージョン06.0) の遵守に関する宣言の提出状況について留意した 2.2 プログラム活動 (PoA) 2015 年 4 月 16 日までに 280 件の PoA が登録 (CPA は全 1,854 件 ) 2015 年 4 月 16 日までに PoA に係る CER が 2,474,663 トン発行された 2.3 登録 29

36 2015 年 4 月 16 日までに7,627 件のCDMプロジェクトが登録された 2.4 発行 2015 年 4 月 16 日までに15 億 5120 万 6661トンのCERが発行された 3. 規制事項 3.1 基準 / ツール CDMプロジェクトおよびPoA 基準 理事会は 方法論における優良事例の自主的な記載に関するするコンセプトノートを検討し 方法論パネルおよび小規模ワーキンググループに対して コンセプトノートにおいて示された優先的に優良事例の自主的な記載が求められる方法論について勧告を行うよう要請した また 方法論パネルおよび小規模ワーキンググループに対して 同様の方法論の間で優良事例の自主的な記載について検討する際には 相乗効果を考慮するよう要請した 優先的に作業が実施されるのは以下の方法論である (a) ACM0001: 埋立処分場ガスのフレア処理または利用 (b) ACM0012: 廃エネルギー回収プロジェクトによるGHG 排出削減のための統合方法論 (c) AMS-Ⅲ.D: 家畜糞尿管理システムにおけるメタン回収 (d) AMS-Ⅲ.H: 排水処理でのメタン回収 理事会は 新規植林 / 再植林 (A/R) の様式と手続きについて 京都議定書第 10 回締約国会合 (CMP10) において決定された植生回復プロジェクトへの適用可能性について評価したコンセプトノートを検討した 理事会は 第 86 回 CDM 理事会にて検討するため (A/R) のワーキンググループに対して この議題における勧告を準備するよう要請した また 理事会は A/Rワーキンググループの検討作業は CMPの決定で提示された委任の範囲に限定すべきであるとの意向を示した 理事会は A/RCDMプロジェクト活動における新しい費用効果の高い土地適格性を判断するためのアプローチに関するコンセプトノートついて CMP10に示された要請を踏まえて検討した 理事会は 第 85 回 CDM 理事会にて検討するため A/Rワーキンググループに対して この議題における勧告を準備するよう要請した 理事会は この議題に関して公共の意見を求めるために公開すること同意し A/Rワーキンググループに対しては得られた意見を考慮することを求めた CMP9の意思決定に含まれるCMPによる要請に基づき 理事会は CDMプロジェクト活動あるいはPoA 下にあるCPAにおいて クレジット期間終了後 同じ地理位置における新たな活動を行うことに関するコンセプトノートを検討した 理事会は Annex 1 に含まれるこのようなケースに対応する 基準やプロセスを明確にすることに同意した また これらの同意された基準やプロセスを 関連する文書 CDMプロジェクト基準 CDM 有効化審査および検証の基準 CDMプロジェクトサイクル手続き 30

37 などの将来の改訂の際に 適切であれば 反映させることを事務局に要請することで同意した さらに これらの同意された基準あるいは 新たに明らかになった基準のクレジット期間が終了していないプロジェクト活動やPoA 下のCPAに対して将来的に適用を拡大する可能性について分析するよう 事務局に対して要請した また 理事会は将来の会合において 同意されたプロセスに従う必要のない 特定のケースに基づいた追加的な基準の策定を検討することに同意した コンセプトノートでは プロジェクト期間終了後に同じ場所で 新たにCDMプロジェクト活動あるいはPoA 下におけるCPAを実施する場合 以下の点を説明することが求められる ( a) 新しいプロジェクト活動 /CPAは ( クレジット期間の終了した ) 既存のプロジェクトの継続あるいは一部修正を行ったものではないこと (b) 既存のプロジェクトの排出削減量に影響を及ぼすものではないこと (c ) 最低でも次の項目に関する情報を提供すること i. 対策 : 提案されたプロジェクト活動 /CPAにおいて利用されている排出削減対策 ( 燃料 / 原材料の転換 技術の転換 メタン破壊と破壊 ) が 既存のプロジェクトと同じものであるか否か ii. 技術 : 提案されたプロジェクト活動 /CPAにおいて利用されている排出削減技術は 既存のプロジェクトと同じものであるのか否か 以下の基準を満たす場合は 同じ技術を利用していると見做される iii. 同様の種類の設備と変換過程を利用し 同様の結果が提供されるのか否か iv. 同様の過程をへる行動が実施され それにより同様の種類の効果がもたらされるのか否か ( 二つのプロジェクトが 燃料転換のように同様な管理方法を採用する場合等 ) v. 資産 : 提案されたプロジェクト活動 /CPAが 既存のプロジェクトと同じ資産を利用しているのか否か vi. アウトプット : 提案されたプロジェクト活動 /CPAが 既存のプロジェクトと 同じアウトプットになっているのか否か 例えば 廃熱回収プロジェクト ( 廃熱を利用して発電するもの ) において 熱源を既存のプロジェクトと同じ熱源としている場合 vii. 資源 : 提案されたプロジェクト活動 /CPAが利用する資源が既存のプロジェクトが利用する資源と同じものであるのか否か 例えば 化石燃料 副生成物 バイオマス 太陽光 風力 地熱等 viii. その他のベースラインの設定 追加性の判断 リーケージ排出量の検討に関連する情報 31

38 第 71 回 CDM 信認パネル会合報告書で示されたCDM 信認パネルからの勧告 (DOEに対して実施するオンサイトの監視評価などによって能力が認められた職員に対しては CDM 認定基準において求められている最初の有効化審査 / 検証における実地での能力評価を免除すること ) に基づき 理事会は 次回の CDM 認定基準 改訂時に原則としてこの勧告を取り入れることに同意した 理事会は 事務局およびCDM 信認パネルに対して 第 85 回理事会での検討に向けた この勧告の分析および その他の CDM 認定基準 の改善の可能性を盛り込んだ共同のコンセプトノートを準備するよう要請した 大規模方法論基準 [ 新規方法論 ] 以下の新たな統合方法論を採用した ACM0025 新設天然ガス発電プラントの建設 この統合方法論は AM0029 グリッド接続する天然ガス発電プラントのための方法論 と AM0087 電力グリッドまたは単一消費者に電力を供給するコジェネレーションシステムの導入 の改訂版に基づいており 燃料に天然ガスを用い 電力グリッドまたは特定のベースラインの発電技術からの電力を代替する新たな発電プラント施設におけるプロジェクト活動に適用が可能である この統合方法論は (a) 代替的なベースラインの明確化によるベースラインシナリオの調整 (b) リーケージ排出量の計算を簡素化 (c) ベースライン排出量の算定方法を合理化 この新たな統合方法論の採用に伴いAM0029 グリッド接続する天然ガス発電プラントのための方法論 と AM0087 電力グリッドまたは単一消費者に電力を供給するコジェネレーションシステムの導入 を取消すことに同意 [ 改訂方法論 ] 方法論パネルからの勧告に応じて CDM 理事会は以下の方法論について次のような対応を指示した AM0086 安全な飲料水供給のためのエネルギー利用ゼロの洗浄機の導入 : 方法論の対象範囲を拡大する改正を行うよう要請 AM0107 新規の天然ガス利用のコジェネレーション施設 : 液化燃料の輸送ルート ( トラックを利用 ) におけるプロジェクト排出量を承認済み方法論 (AM0110 液体燃料の交通におけるモーダルシフト ) におけるサンプリングによって得られる消費量を利 32

39 用して決定することを要請 方法論パネルからの勧告に応じて 以下の方法論について改正することを承認した ACM0012 廃エネルギー回収プロジェクトによるGHG 排出削減のための統合方法論 : 以下の点を改訂する i. 新たな定義を示すとともに セクションの適用 ベースラインシナリオの特定 追加性及びベースライン排出量の手続きの迅速化をもたらす ii. 過去に明確化された点や本方法論に関連する理事会決議 ( 発電のために廃熱 / 排ガスを利用するプロジェクト活動におけるベンチマークの適切さに関する決定 ) になどを反映させること iii. 廃熱 / 排ガスを回収 / 利用して得られる電力あるいはエネルギーを 電力 / エネルギーの利用施設における ( 廃熱 / 排ガスの回収 / 利用 ) 設備の導入前の最大能力を越えて 供給するプロジェクト活動によって得られる追加的な排出削減量にも本方法論の適用範囲を拡大すること iv. 方法論の名前 廃ガス 廃熱 廃圧に基づくエネルギーシステムにかかるGHG 排出削減のための統合方法論 を 廃エネルギー回収 と変更すること AM0110 液体燃料輸送のモーダルシフト : 交通における液体燃料からのプロジェクト排出量を算定するための 特定の燃料消費を決定するためにサンプリング手法の利用を認める改訂を承認 AM0086 安全な飲料水供給のためのエネルギー利用ゼロの浄水機の導入 : 方法論の適用範囲を 安全な飲料水へのアクセスが可能な人口の60% 以上であるシナリオまで拡大する改訂を承認 AM0107 天然ガス利用の新設コジェネレーションプラント : 方法論を簡素化し 方法論の一貫性を改善する改訂を承認 [ ツール改訂 ] 方法論パネルからの勧告に応じて 以下の方法論について改正することを承認した 方法論ツール 廃棄物処理場からの排出量 : この改正は メタン排出量を計算する FOD(the-First Order Decay) モデルへの投入データの標準化を行うとともに FOD モデルの適用にあたって 異なる気候帯におけるデフォルト値を統合することで二つのアプローチを導入するもの 33

40 方法論ツール バイオマスによるプロジェクトおよびリーケージ排出量 : 以下の点を改訂 i. バイオマス残渣の利用あるいはバイオマスの栽培によって発生するリーケージ排出量のアカウンティングについての要件を簡素化 迅速化すること ii. バイオマス残渣の利用によってリーケージ算定方法を導入すること iii. 簡素化されたアプローチを小規模方法論ならびに大規模方法論を含んだ形に拡大すること iv. バイオマス処理及びバイオマスの輸送過程でのプロジェクト排出量を含める v. 方法論の名前を バイオマス栽培によるプロジェクト排出量 から バイオマスに由来するプロジェクト及びリーケージ排出量 と変更すること 理事会は 方法論パネルからの勧告である AM0101: 高速旅客鉄道システム と ACM0016: 大量高速輸送プロジェクト の方法論の改訂案の承認について検討した 原則として 排ガス性能 (gco2/pkm あるいはkWh/pkm) に基づくアプローチとすることで同意した その上で 方法論パネルに対して以下の作業を要請した 第 66 回方法論パネルの報告を踏まえCDMプロジェクト毎の排ガス性能の違いを導く根本的な要因 ( 人口密度 地理的条件 天候条件 ) について さらに評価すること ( 下記の事務局が実施する協議 ) によって得られる情報を基に閾値の再検討を行い 必要に応じてベンチマークを改訂すること ( この際には 方法論パネルは 排ガス性能に影響を与える要素を区別し 複数の閾値を用いることを検討することができる ) その上で バス高速輸送システムの幹線道路と支線路線間での区別を設けたベンチマークより システム全体に基づいたものにすべきかどうか さらなる評価を行うこと 更に 提案される閾値の影響について評価 ( 感度分析等 ) を含めた検討を行うこと これらの作業結果を踏まえて将来の理事会における方法論改訂時に勧告すること 同時に 事務局に対して 以下の作業を実施するよう要請した CDMプロジェクト未登録を含む バス高速輸送システムプロジェクトに携わる実務担当者に対して 排ガスに関するデータの収集について協議すること 理事会は方法論パネルからの勧告に従い 統合方法論 ACM0002 電力グリッドに接続 34

41 する再生可能エネルギー利用発電 に適用される追加性証明を免除するポジティブリストに 海洋温度差発電を織り込むことに同意し 次回の方法論改訂において反映させるよう方法論パネルに対して要請した また ポジティブリストに関して 他の再生可能エネルギー技術の適用可能性について作業を継続するよう方法論パネルに要請した さらに この改訂が方法論に反映されるまで 小規模及び大規模を問わず全てのプロジェクトおよびPoAにおいて 海洋温度差発電を適用したプロジェクトを登録するための手段として この理事会による決定を利用することに同意した 小規模方法論基準 [ 新規方法論 ] 理事会は以下の方法論を承認した 提案された新方法論 SSC-NM097 電気自動車の充電のための再生可能エネルギー利用 ( 再生可能エネルギーを充電することで排出削減する方法論 ) SSC-NM098 化石燃料車両を電気自動車に置換するための充電施設および充電地点の構築によるGHG 排出削減方法 を 承認済みの小規模方法論のAMS-Ⅲ.C 電気自動車 ハイブリッド自動車による排出削減 に統合することで合意した 統合された方法論では 車両に充電するために利用した電力を踏まえてプロジェクトのベースライン排出量を算定する新たなオプションが追加された [ 改訂方法論 ] 理事会は以下の方法論の改訂を承認した AMS-Ⅲ.B: 化石燃料の転換 AMS-Ⅲ.Q: 廃エネルギー ( ガス / 熱 / 圧力 ) 回収プロジェクト 3.2 手続き 理事会は 手続き : 標準化ベースラインの開発 改訂 明確化と更新 の改訂案を検討し 事務局に対して検討結果を示した また 以下の指摘とフィードバックを考慮して 第 84 回理事会での検討のために手続きの改訂案の修正を事務局に要請した (a) 標準化ベースラインの提案において CDMプロジェクトにおける温室効果ガス削減量の計算に用いる方法論を参照せずに提出可能か否か分析した結果 (b) DOEによる評価報告は 以下の標準化ベースラインに係る有効化に関する意見を含めなければならない (i) 品質保証と品質管理システムは 標準化ベースラインの計算におけるデータの品質保証と品質管理のためのガイダンス において示された規定とデータ品質目標に準拠すること (ii) 提案された標準化ベースラインは関連する基準 ツールおよびガイダンスに準拠すること 35

42 (c) 標準化ベースラインは 関連規格とツールおよびガイダンスが承認された後 理事会の承認のために事務局によって送付されなければならない (d) DOEおよび理事会による検討を含め 適用される基準 ツールまたはガイダンスからの逸脱についての検討の承認のためのプロセスを示す 第 71 回 CDM 信認パネル会合報告書のパラグラフ に含まれる CDM 信認パネルからの勧告に基づき 理事会は これらの勧告の分析と第 85 回理事会にて検討するための CDM 認定基準 の改善の可能性について 第 87 回理事会において CDM 認定手続き の改訂案を考慮した共同のコンセプトノートの準備をするよう事務局およびCDM 信認パネルに対して要請した また 事務局およびCDM 信認パネルに対して DOEが規定で定められた期限を遵守できなかった場合の一般規定に関する分析を含めるよう求めた 手続き: 認定に関する専門家名簿への選定と選定された専門家の業績評価 の改訂について CDM 信認パネルからの次の勧告 (a) 認定に関する専門家名簿に選定された専門家の業績評価の頻度を1 年間隔に減らすこと (b) CDM 信認パネルのCDM 評価チームに対して 自発的に極秘でフィードバックを受ける機会をDOEに提供すること 等の勧告を次回の手続き改訂時に考慮するよう理事会は 事務局に要請した 4.1 フォーラムと関係者 DOE/AIEのフォーラム議長であるWerner Betzenbichler 氏とビデオ会議を行い 以下の意見を受けた (a) CDM 市場は プロジェクト活動とPoAを含んだCDMプロジェクト数が低位で推移し DOEが検証を実施する際に請求する価格も下落し 大きな課題に直面し続けている このような状況は DOEの活動に対しても影響を与えている (b) 議事に関して以下のコメントをした (i) 優良事例の自主的な記載の作業に関して :4つの最も用いられる方法論を優先して作業を行うことを提案した (ii) クレジット期間終了後に物理的に同じ地理位置における新たな活動を行うことに関するコンセプトノート関して :DOEに対する新たな要件が適切に伝達されるよう提案した 36

43 < 参考 > 表 : 第 83 回 CDM 理事会参加メンバー 地域区分理事理事代理 欧州他 アフリカ アジア 東欧 中南米 AOSIS 非附属書 Ⅰ 国 附属書 Ⅰ 国 Mr. Martin Enderlin スイス Mr. Balisi Gopolang ボツワナ Mr. Muhammad Tariq パキスタン Ms. Natalie Kushko ウクライナ Mr. Eduardo Calvo ペルー Mr. Hugh Sealy グラナダ Mr. Washington Zhakata ジンバブエ Mr. Jose Miguez ブラジル Mr. Frank Wolke ドイツ Mr. Lambert Schneider ドイツ Mr. Olivier Kassi 欧州委員会 Mr. Joseph Amougou カメルーン Mr. Daegyun Oh 韓国 Ms. Diana Harutyunyan アルメニア Mr. Arthur Rolle バハマ Mr. Amjad Abdulla モルディブ 暫定空席 Mr. Maosheng Duan 中国 Mr. Piotr Dombrowicki ポーランド Mr. Kazunari Kainou 注 ) 議長 副議長 1 年ごとに 附属書 Ⅰ 国 非附属書 Ⅰ 国からの理事が交替で務める 網掛けのメンバーは今次会合欠席 任期は 改選の翌年の最初の CDM 理事会まで 理事は連続最大 2 期まで 理事代理は任期の制限はない 理事メンバーは国連定義の 5 地域から 5 名 附属書 Ⅰ 国から 2 名 非附属書 Ⅰ 国から 2 名 島嶼国から 1 名の代表として就任 日本 37

44 第 84 回 CDM 理事会報告 第 84 回 CDM 理事会 (EB84) が 2015 年 5 月 25 日から 5 月 28 日にドイツのボンで開 催された 1. 統治と管理 1.1 戦略的計画と方向性 理事会は CDMの簡略化と合理化の方向性に関するコンセプトノートを検討した また 以下の分野において 第 86 回理事会における検討のための環境十全性を損なわない範囲での具体的な提案を事務局が進展することに同意した (a) CDM の登録と実施時におけるプロジェクトとプログラムの要件 (i) 追加性証明における精度と時間 / コスト効率とのバランス (ii) モニタリングの事後的な調整におけるより高い柔軟性を導入 (b) 審査と検証の要件 (i) DOEによる専門的判断の裁量を認め より柔軟な対応を認めるための CDM の有効化審査と検証に関する基準 (VVS) において規定されている 審査および検証手段 の簡略化 (ii) 重要性 ( マテリアリティー ) のコンセプトの適用範囲を PoAの検証とプロジェクト活動 PoAの有効化審査まで拡大 (iii) DOEによる有効化審査と検証に係る公平性および客観性に対して 影響のない制限の廃止 (c) 登録 発行 登録後の変更とクレジット発行期間更新のプロセス (i) プロジェクトサイクルの手続きの簡素化と時間の短縮 (ii) 環境リスクの低いプロジェクト活動およびPoAのための促進的なプロセス (iii) 登録後の変更承認プロセスの明確化および簡略化 (d) 方法論および標準化ベースラインの開発 改訂ならびに明確化プロセス (i) 現行の方法論と方法論ツールの利便性向上 (ii) 新規あるいは改訂方法論および標準化ベースラインの開発に関する手続きの簡素化と時間の短縮 (e) 独立の第三者による審査 / 検証機関の認定 (i) 低減されたリスクに応じた品質保証対策の作成 (ii) 認定に係る他の国際規格および手続きとの相乗効果に向けたオプションの検討 理事会は 上記 (e)(i) で記載された事項に関連して 簡略化と合理化のための具体的 提案については 第 83 回理事会において要請し 現在 作業が進行中である認定基準 38

45 と手続きの改訂作業の中身についても策定されるべきであると合意した 上記内容に関して 理事会は提案されたCDMの簡略化および合理化について 利害関係者と協議するワークショップを開催しないことを同意した 理事会は PoAに関する簡素化された規定の統合に向けた作業に関するコンセプトノートを検討した その上で 事務局に対して 文書の構成に関して 複数の選択肢を分析するように要請し その際には CDMプロジェクトに関する規定を含むCDMの簡略化及び迅速化に向けた全体的な動きを考慮することが求められた 理事会は 全体的な方向性として 利用者にとって明確で 規制文書の数をより少ないものとする意向を示し 事務局に対して この件について利害関係者との協議し その結果を報告するよう求めた 理事会はCDMの制度基盤 (CDM 登録簿 ITLなどのインフラ 以下 CDMインフラ ) の他の領域への利用に関する情報に係るコンセプトノートを検討した CDMインフラが他の領域にどのように利用されうるのか意識を高めるための積極的な取組みの必要性を繰り返した このため 理事会はCDMとCERの需要の創出に係る作業の継続 特に 成果主義型資金拠出制度 (RBF) や 次第に広まりつつある京都議定書ではなく 国内規制の遵守のための利用等 これまで利用されていた領域とは異なる 他の領域での利用に関して作業を継続することを事務局に要請した 国内規制の遵守のための利用に関しては メキシコ 南アフリカ 韓国で実施されるCDMの利用に関する政策状況の情報を理事会へ提供するよう求めた さらに CDMインフラの他領域での利用を妨げる障壁やギャップ それを克服する方策に関する利害関係者からのフィードバックを求めるよう 事務局に要請した 理事会は 登録および発行申請におけるコンプリートネスチェックで不備が指摘された場合の再申請に関する規則の妥当性に関するコンセプトノートを検討し 以下に同意した (a) 申請時の編集上の注意事項や一貫性に関する事項のリストに拡充し それに応じて事務局に関連するチェックリストの改訂を要請した (b) CDM の簡略化及び迅速化の観点から 不必要な再申請手続きをなくし 申請に不備があった場合の修正をコンプリートネスチェックの段階において認めるためのオプション ( 提案されたオプションを含んだコンセプトノートの作成を含む ) の検討を事務局に要請した 理事会は 気候変動に関する資金制度におけるプロジェクト評価のための情報ニーズに関するコンセプトノート ( 調査提案を含む ) を検討した その結果 理事会からのインプットを考慮して訂正した後に プロジェクト参加者に対する調査を行うことを事務局に対して要請した さらに 調査に当たってはプロジェクト参加者のみを対象とし 効率の良い手段を取ることを求めた 調査結果は 第三者と共有する前に 理事会による検討のために提供される 提案されたデータベースに関して データベースに含める情 39

46 報の種類や様々 経営資源への影響 すでに事務局が管理しているデータベースの修正や利用の可能性を考慮して 情報の公開方法についてのオプションを含め 次回の理事会において改訂案として示すよう事務局に要請した 理事会は DNA の自主的な持続可能な開発に対するモニタリングの支援のためのガイダンスツールの開発に関する情報について留意した また これまで優良事例ガイダンスに関して best-practice を good-practice と変更するよう 事務局に要請した 理事会は 最新の炭素市場ならびに政策動向に関して 特に以下の報告に留意した (a) 温室効果ガスの排出削減目標を含む約束草案 (INDCs) における市場メカニズムの役割 (b) 自主的炭素市場の現状 (c) 既存または新規の CER 需要源 (d) 既存または計画中の特定の国における CDM の使用 理事会は 技術専門家会合 (TEM) における領域テーマ 都市環境における省エネルギー行動計画の加速 に対する議長への参加招待に関して留意した これはボンで 6 月中に開かれるダーバンプラットフォーム特別作業部会のセッションとして行われる 理事会は TEM に対して重要なメッセージを伝えることに同意した 理事会は 現在の理事会の下での様々な検討作業の進捗状況を 特に 2015 年の作業計画の変更について 確認した これに関連して 理事会は E- 政策に関わる論点について説明する統合文書については 以前は第 85 回理事会において検討することとされていたが それ以降の会合において検討することに合意した 理事会は 事務局に対して この合意に基づいて作業計画を修正するように求めた 1.2 パフォーマンス管理 理事会は CDMの重要業績評価指標 (KPI) に関するコンセプトノートを検討し 提案されたKPIの中心的なリストに同意した 同時に 資金に関連する追加的な指標 ( 予算に対する実際の支出額等 ) や外部の利害関係者からの問い合わせへの回答プロセスにおけるパフォーマンスに焦点を絞った定性的な指標を含む形でリストの修正を要請した これらのKPIを踏まえて 理事会による2016 年におけるMAP 事業の中間評価が 2016 年末までに実施するよう求めた 理事会は CDMとCERの需要創出の支援策に関する最新動向に関して留意し 事務局に対して 特に航空分野と緑の気候基金 (GCF) における利用について 特別な注意を払い作業を継続することを求めた 2. 個別案件 40

47 2.1 認定 以下の届け出のあった認定資格の自主的取り下げを承認した (a) E-0024 Colombian Institute for Technical Standards and Certification (ICONTEC) 部門領域 (2015 年 4 月 25 日付 ) (b) E-0042 Germanischer Lloyd Certification GmbH (GLC) 部門領域 (2015 年 4 月 20 日付 ) 2.2 プログラム活動 (PoA) 2015 年 5 月 28 日までに281 件のPoAが登録 (CPAは全 1,863 件 ) 2015 年 5 月 28 日までにPoAに係るCERが2,812,003トン発行された 2.3 登録 2015 年 5 月 28 日までに7,642 件のCDMプロジェクトが登録された 2.4 発行 2015 年 5 月 28 日までに15 億 9400 万 8879トンのCERが発行された 3. 規制事項 3.1 基準 / ツール 理事会はプロジェクト設計書 (PDD) 草案を方法論改訂申請の際に不要とすることを認めることによる潜在的な影響分析について CMP10の決定に従い検討した 分析に基づき 理事会は 実施可能と見なされる場合 方法論改訂申請の際にPDD 草案を不要とすることを認めることを CMPに許可を求めることに同意した さらに コンセプトノートに含まれる方法論に関連する手続きの簡略化に対する勧告について 上記のCDMの簡略化および迅速化に関する作業の中で検討していくことを確認した 3.2 手続き 理事会は 別添資料 10に含まれる 手続き : 標準化ベースラインの開発 改訂 明確化と更新 を承認し 手続きを実施するために策定と改訂を行い 2015 年 9 月 1 日より施行することを事務局に要請した 理事会は 利害関係者協議の改善に関するコンセプトノートについて検討し 第 86 回理事会での検討に向け 理事会からの見解を踏まえて 以下の項目を含めたコンセプトノートの改訂を事務局に要請した (a) 現行の理事会の下での規制とのギャップがある思われる場合に 具体的な事例から提供 収集される情報 (b) 第 70 回理事会で示された権限 (c) 改訂されたコンセプトノートにおけるコストへの影響や複雑性 4.1 フォーラムと関係者 41

48 DNA 共同議長であるJuan Carlos Monterrey 氏と会議を行い 主に以下の意見に留意した (a) 現在のCDM 市場の状況では 今後 CDMプロジェクト活動は中止され DOE も活動停止してしまう恐れがあること (b) 簡略化と さらに効率的な民間セクターを指向したメカニズムを通してCDM 市場を活性化させる必要性 (c) CDMプロジェクト開発の進んでいない地域における啓蒙普及活動や能力開発のための地域協力センター (RCCs) が対象とする地理的範囲と役割 機能の拡充の必要性 (d) 温室効果ガスの排出削減目標を含む自主的な約束草案 (INDCs) 開発途上国による適切な緩和行動 (NAMAs) などとCDMの間における相乗効果と 2020 年以前と以後におけるCDMの役割について理事会において検討する喫緊の必要性 (e) グローバルDNAフォーラムは DNA 間の交流のための不可欠なプラットフォームであること ( 特に気候変動交渉における重要となる本年において ) (f) 標準化ベースラインのトップダウンによるさらなる策定 そしてDNA 等から標準化ベースラインが提案された場合の事務局によって負担されるコストの評価の必要性 (g) DNAに対するさらなる情報の提供と持続可能なコベネフィット開発ツールに関する訓練の必要性 DOE/AIEのフォーラム議長であるWerner Betzenbichler 氏とビデオ会議を行い 以下の意見を受けた (a) モニタリング報告書の公開に関する規則の修正に関する分析については DOEがウェブ上にモニタリング報告書を公開した場合のみ取消しが行われるべきこと (b) 利害関係者との協議プロセスの改善に関するコンセプトノートについて 登録後手続きに関する最初の二つのオプションについて 利害関係者からのコメントを認めることで コスト 資金的なリスクそして追加的な不確実性を生み出す可能性があることが指摘された (c) CDMの簡略化と合理化の方向性や CDMインフラの利用拡大については 今後 DOEやその他の関係者との協議の必要性が指摘された 42

49 < 参考 > 表 : 第 84 回 CDM 理事会参加メンバー 地域区分理事理事代理 欧州他 アフリカ アジア 東欧 中南米 AOSIS 非附属書 Ⅰ 国 附属書 Ⅰ 国 Mr. Martin Enderlin スイス Mr. Balisi Gopolang ボツワナ Mr. Muhammad Tariq パキスタン Ms. Natalie Kushko ウクライナ Mr. Eduardo Calvo ペルー Mr. Hugh Sealy グラナダ Mr. Washington Zhakata ジンバブエ Mr. Jose Miguez ブラジル Mr. Frank Wolke ドイツ Mr. Lambert Schneider ドイツ Mr. Olivier Kassi 欧州委員会 Mr. Joseph Amougou カメルーン Mr. Daegyun Oh 韓国 Ms. Diana Harutyunyan アルメニア Mr. Arthur Rolle バハマ Mr. Amjad Abdulla モルディブ 暫定空席 Mr. Maosheng Duan 中国 Mr. Piotr Dombrowicki ポーランド Mr. Kazunari Kainou 注 ) 議長 副議長 1 年ごとに 附属書 Ⅰ 国 非附属書 Ⅰ 国からの理事が交替で務める 網掛けのメンバーは今次会合欠席 任期は 改選の翌年の最初の CDM 理事会まで 理事は連続最大 2 期まで 理事代理は任期の制限はない 理事メンバーは国連定義の 5 地域から 5 名 附属書 Ⅰ 国から 2 名 非附属書 Ⅰ 国から 2 名 島嶼国から 1 名の代表として就任 日本 43

50 第 85 回 CDM 理事会報告 第 85 回 CDM 理事会 (EB85) が 2015 年 7 月 20 日から 7 月 24 日にドイツのボンで開 催された 1. 統治と管理 1.1 戦略的計画と方向性 理事会は CERの自主的取消しオンラインプラットフォームの設立を歓迎し その機能に留意した また 今後プラットフォームの機能を修正する際は 理事会からのフィードバックを考慮するよう事務局に要請した 理事会は 2015 年 9 月にプラットフォームの運用を開始することに承認した 理事会はプロジェクト情報のデータベースに関するコンセプトノートを検討し データベースはスプレッドシートを通じて公開し 定期的に更新することに合意した また データベースには本報告書のAnnex 1に記載された要素を含めることに合意した これらの要素は事務局によって運営されるCDMワークフローやワークフローによって処理されたCDM 文書 あるいは理事会の決定から客観的に得られるものである 理事会は 調査によってプロジェクト参加者から提供されたデータが 調査結果として利用可能になり次第データベースに含めるかどうか検討する予定である 1.2 パフォーマンス管理 理事会は年間報告書を通して京都議定書締約国会議 (CMP) に伝えるメッセージに合意した また 次回理事会での検討に向けて CMP11に提出する年間報告書の草案を準備するよう事務局に要請した 理事会は CDMに係る課題を関係者により広く周知する方法について議論し 議長および副議長が必要に応じて事務局とCDMに関わるメッセージについて協議を行うことに合意した 理事会は DOEの実績のモニタリング方法に関するコンセプトノートに留意し DOE の業績評価の手順の改訂に合意した また 理事会での検討に向けて CDM 認定パネルとの協議を行った上で定性的な業績評価指標の設定を行うことを事務局に要請した 1.3 理事会の業務を補助するための組織 機関 理事会は 2015 年 6 月にボンで開催された第 42 回 CDM 作業部会に関連する交渉の報告と 強化された行動のためのダーバン プラットフォーム特別作業部会 の会期中に議長が参加した 都市環境における省エネ行動の加速 をテーマとする専門家技術会合に関する報告に留意した 44

51 CDM 理事会 JISC 双方の議長 副議長による非公式会合に関して口頭にて報告を行った この中で 参加者は現在の炭素市場に関する各々が持つ印象 認定に関する共同作業についての見解 2020 年以降の各々の機関の役割について議論を行った 京都メカニズム下での認定においてJISCとの相乗効果を生み出すための連携について協議した結果 これについてはコンセンサスが得られないことから この問題に関してさらなる検討はしないことに合意した 理事会は CDM 理事会の支援組織の付託条件 に従い パネルとワーキンググループの専門家を任命した 新たな委員の任期は パネルあるいはワーキンググループの初回会合から始まる1 年間であり 翌年の理事会による新たな委員選考後のパネルあるいはワーキンググループ初回会合が始まるまでとなる 2. 個別案件 2.1 認定 理事会は CDM 認定パネルから E-0054 Re-consult Ltd(Re-consult) に関するオンサイト定期監査の完了通知に留意した 理事会は CDM 認定パネルから E-0003 DNV Climate Change Services AS に関する業績評価の完了通知に留意した 2.2 プログラム活動 (PoA) 2015 年 7 月 24 日までに285 件のPoAが登録 (CPAは全 1,873 件 ) 2015 年 7 月 24 日までにPoAに係るCERが2,984,361トン発行された 2.3 登録 2015 年 7 月 24 日までに7,652 件のCDMプロジェクトが登録された 2.4 発行 2015 年 7 月 24 日までに16 億 0750 万 8641トンのCERが発行された 3. 規制事項 3.1 基準 / ツール CDMプロジェクトおよびPoA 基準 理事会は 追加性に関するコンセプトノートについて検討し 方法論パネルと 適宜小規模ワーキンググループに対して以下を要請した (a) 可能な限り方法論の複合ツールを参照すること (b) 現行の複合ツールに以下の視点を持ってギャップ分析を適用すること (a) 複合ツールがカバーしていない範囲を特定し それらの領域にツールを適用できるようにするために解決すべき課題を明らかにし その解決策の特定する (b) 複合ツールが可能な限り広範囲をカバーできるよう適用を拡大する 45

52 (c) CDM 収入の他に直接的また間接的な経済的利益がなく 規制要件によって実施されない場合 自動的にプロジェクトの追加性が証明されているとみなすこと (d) ベースライン設定及び追加性証明について プロジェクト固有のアプローチまたは標準化アプローチのどちらがより適切なアプローチであるのか判断するための基準を策定すること (e) プロジェクト参加者の予測可能性を確保しつつ 必要な場合において変動ベースラインの使用を継続すること (f) 方法論の基準として含めることが特に必要であると正当化される場合を除き 性能基準あるいはポジティブリストを利用する方法論において普及度分析 ( その施策が一般的実践かどうかのテスト ) を削除すること 理事会はさらに 方法論パネルと小規模ワーキンググループとの協議を行い 理事会において以下の事項に関する可能性と潜在的な影響評価の検討するため コンセプトノートの準備を事務局に要請することに合意した (a) 追加性証明における確率論的アプローチの導入 この際には 使い勝手 データ要件 投資分析の感度分析との関係性を特に考慮すること (b) ネガティブリストの基準の決定及び明らかに追加性のないプロジェクト類型を示したネガティブリストの策定 (c) クレジット期間を更新する際にベースラインシナリオの再評価が行われる特定の事例 (d) CDMの事前考慮要件の削除 (e) First of its kind(foik その種のプロジェクトで初めてのケース) アプローチを追加性の証明から除外 (f) 普及度分析の対象となるプロジェクトについて閾値の導入 理事会は 特に2 種類のプロジェクトタイプの標準化方法論開発における方法論的枠組みの策定基準に関するコンセプトノートを検討した その結果エアコンや冷蔵庫などの省エネ家電と省エネ建築物のセクターについて標準化ベースラインのための基準を承認した また 第 34 回理事会において示されているように ( 冷蔵庫およびエアコンの冷媒からのプロジェクト排出量とベースライン方法論について ) 一定の問題が存在している中で 冷蔵庫およびエアコンの冷媒からのプロジェクト排出量とベースラインに関する方法論の要件を分析し 必要に応じて修正案を提案することを方法論パネルおよび小規模ワーキンググループに要請した さらに 最近 開催されたものから 今後 開催が予定されているモントリオール議定書締約国における作業部会と委員会の成果を 今後 連携する機会を模索することを目的として検討を行うよう事務局に求めた 理事会は 技術のコストと効率性に関するデータベースの開発の需要に関するコンセプトノートを検討した その結果 以下の6カ国と3つのセクターに関して コストお 46

53 よび効率性に関するデータ収集に合意した (a) レンガ事業 ( コロンビア ) (b) セメント事業 ( エチオピア ペルー ) (c) 木炭事業 ( ガーナ モザンピーク ルワンダ ) これらに関して データ収集を行う際は以下の側面を考慮する必要がある (a) 技術のコストと効率性に関するデータは 施設固有データとは別に 投資コストや運用 保守コストといった全てのコスト要素および標準化ベースラインの開発に関連するあらゆる情報を含める必要がある (b) データは 信頼できる公的資源から収集し パブリックドメインで得られない新しいものについては他のソースを使用すること (c) 収集したデータは品質を確認し CDMのウェブサイトで利用可能にすること 理事会は PoAの下でのマイクロスケール活動の閾値に関するコンセプトノートについて 第 10 回締約国会合決定文書 (Decision4/CMP.10) のパラ18と第 9 回締約国会合決定文書 (Decision 3/CMP.9) のパラ12を踏まえて検討し 事務局に対して以下の要請を行うことで合意した (a) コンセプトノートに示されたオプション1と3の実施を開始すること 12 (b) ポジティブリストを設定する際にCPAの大きさ ( 発電量の大きな等 ) 以外の基準活用の可能性を評価する観点から 小規模ワーキンググループ及び方法論パネルとの協議しながら この問題に関して更に精査すること (c) マイクロスケール活動の追加性の証明ツールと小規模プロジェクトの追加性の証明ツールを統合する可能性について評価し 将来の理事会における検討のために勧告を作成すること コンセプトノートに示されたオプション 1 とオプション 3 は以下の通り オプション 1: 現行では マイクロスケール活動の閾値は CPA の集合体全体に対して適用されることになっているが 今後 新たに登録される PoA あるいは既に登録済みの PoA に追加される全ての CPA レベルに無条件で閾値の適用するもの オプション 3:CPA レベルでのマイクロスケール活動を適用する新しい PoA 方法論を策定する 方法論策定については時間を要するものの マイクロスケール活動の特徴を踏まえて方法論を策定することができる 他のオプションの補完的な役割として より機能する選択肢である 13 マイクロスケール活動とはプロジェクトの規模 ( 出力 5MW 以下の再生可能エネルギープロジェクト 20GWh/ 年以下のエネルギー効率改善プロジェクト 年間の予想排出削減量 2 万トン未満の排出削減プロジェクトの三つの閾値 ) の閾値条件を満たしたものの中で 次の 4 つの条件のうちいずれかの一つを満たすもの マイクロスケール活動と認められると自動的に追加性があると見做される (a) 後発発展途上国 小島嶼開発途上国 途上国のおける未開発地域の何れかで実施されていること (b) (5MW 以下の再エネの場合 ) 再生可能エネルギー関連技術を用いているが送電網に接続されていないこと (c)(5mw 以下の再エネの場合 ) ホスト国の DNA が推奨し CDM 理事会が承認した再生可能エネルギー関連技術を用い送電網に接続されていること (d) 家庭 / 共同体 / 中小企業を対象とし 小規模方法論の閾値 1% 以下 ( 再エ 47

54 理事会は バイオ燃料の方法論開発に関連して CDMの適用範囲の拡大に関するコンセプトノートを検討し 方法論パネルおよび小規模ワーキンググループに以下の作業を要請した (a) 固定設備以外での既存の方法論の適用性拡大を検討すること (b) 既存のバイオディーゼル方法論のバイオエタノール バイオメタノール バイオガスへの適用範囲の拡大を模索する これに関して 理事会は事務局に対して 今後の理事会での検討に向け 以下の論点を対象とするコンセプトノートの準備を要請した (i) CDMプロジェクトにおける間接排出量の定義設定 (ii) 上記で定義された間接的排出量の検討は CDMの様式と手順で認められた範囲に入っているのかの法的評価大規模方法論基準 方法論パネルからの勧告に応じて 以下の方法論とツール ガイドラインについて改正することを承認した [ 改訂方法論 ] AM0031: バス高速輸送 (BRT) プロジェクト AM0076: 既存の産業施設における化石燃料トリジェネレーション実施のための方法論 AM0084: 電力および冷却水を新規 既存消費者に供給するコジェネレーションシステムの導入 AM0089: 軽油と植物油の混合原料を用いたディーゼルの生産 AM0091: 建築物における省エネルギー技術および燃料転換 AM0101: 高速鉄道システム ACM0016: 大量高速輸送プロジェクト [ ツール改訂 ] TOOL02: ベースラインシナリオの特定および追加性証明のための複合ツール TOOL27: 投資分析 TOOL06: フレア処理からのプロジェクト排出量 について 理事会は 小規模ワーキンググループのインプットを取り入れ 非拘束優良事例を含める改訂を方法論パネルに要請した [ ガイドライン改訂 ] 理事会は 投資分析ツール TOOL27: 投資分析 の改訂版ツールを承認した 修正 ネで出力 1500kw 以下 エネルギー効率改善で 600MWh/y 以下 その他の排出削減事業で 600t/y 以下 ) の技術であること 48

55 された主な内容は以下の通り (a) 資本試算評価モデル (CAPM, Capital Asset Pricing Model) の適用が適切とされる条件の提示 (b)capmを資本コストの算定にどのように適用するのかガイダンスを提供 (c ) 改訂版ツールのアペンディックスに示されたデフォルト値を更新すること (d) 理事会が公布した定義 解釈の反映これを踏まえて 理事会は 方法論パネルに対して 改訂版ツールのセクション6.1に提案された条件が満たされる場合に CAPMを利用して資本コストの算定が可能なホスト国を明確にするため改訂版ツールをさらに修正すること そして 今後の理事会において検討するために改訂版ツールの修正版を勧告することを要請した 理事会は更に 方法論パネルに対して 改訂版ツールに規定されたように 附属書に示された資本コストのデフォルト値を毎年 更新するよう要請した 小規模方法論基準 以下の新たな統合方法論を採用した [ 新規方法論 ] AMS-III.BL: 電化コミュニティのための統合方法論 小規模ワーキンググループからの勧告に応じて 以下の方法論とツールについて改正することを承認した [ 改訂方法論 ] AMS-II.G: 非再生可能バイオマスの熱利用におけるエネルギー効率改善手法 AMS-III.AV: 温室効果ガス低排出型の安全な水の生産システム AMS-III.AG: 高炭素強度のグリッド電力から低炭素強度の化石燃料への転換 AMS-III.AH: 高炭素強度の燃料混合率から低炭素強度の燃料混合率への転換 AMS-III.Z: レンガ製造における燃料転換 工程改善およびエネルギー効率化 AMS-III.O: バイオガスから抽出されるメタンを用いた水素製造 AMS-III.U: 大量高速輸送システム (MRTS) としてのケーブルカー 新規植林 再植林に関わる方法論基準 理事会は 7/CMP.10. に含まれているCMPからの要請 植生回復を伴うプロジェクトへの新規植林 再植林の様式と手続きの適用可能性の評価に関する新規植林 再植林ワーキンググループ (A/RWG) からの勧告を検討した その結果 理事会はA/RWG に対して この問題について更に検討を行うように要請するとともに CDMの下での植生回復プロジェクト活動を許可する際の詳細な影響分析をもとめた 分析が求められるのは以下の論点である 49

56 (a) どのような植生回復プロジェクトを認めるべきか また 何が適格性要件になりえるか ( 例 : 農林業や林業と畜産の複合活動 荒廃した土地における低木 / 灌木 流域 急斜面 河岸 生息環境の回復した地域における植栽 低木植樹 土壌再生 砂漠化制御地域 道路 運河 鉄道 公共および民間地の防風林 都市や農村の住宅地近郊の地域の緑地帯 ( 環境森林や都市林業など )) (b) 新規植林 再植林の様式と手順において修正が必要とされる部分と 必要とされる修正内容 そして その根拠を示すこと i. 理事会は 4/CMP.10. で示された要請に従い CDMの新規植林 再植林のプロジェクト活動における土地の適格性の実証するための費用対効果の高い新たなアプローチに関する新規植林 再植林ワーキンググループからの勧告を検討した 理事会は 新規植林 再植林ワーキンググループに対して この論点についてのさらなる検討を求めるとともに 土地利用適格性を実証する際の 費用対効果の高い新たなアプリーチとしてのサンプリング手法の利用を認めることによる影響の詳細な分析を要請した ii. 理事会は CDMの新規植林 再植林の様式の下でのこのようなサンプリング手法の適用性に関する法的見地の提供を事務局に要請した iii. 新規植林 再植林ワーキンググループからの勧告に応じて 以下の方法論とツールを改正することを承認した [ 改訂方法論 ] (i) AR-AMS 0007: 湿地以外の土地における新規植林 再植林プロジェクト活動の実施方法論 (ii) AR-TOOL 14: 新規植林 再植林 CDMプロジェクト活動の樹木 灌木の炭素蓄積量および炭素蓄積変化量の推計ツール (iii) AR-TOOL 12: 新規植林 再植林 CDMプロジェクト活動の枯死木およびリターの炭素蓄積量および炭素蓄積変化量の推計ツール 3.2 手続き 理事会は 認定評価手数料の選択肢に関するコンセプトノートを検討した 理事会は今後の検討に当たって 事務局に対して CDM 認定パネルと協議するとともにDOEのフォーラムを通じてDOEからのインプットを考慮した上で DOEに対して課せられる認定手数料の低減するためのアプローチとしての補助金を給付することについて検討するためのコンセプトノートの準備を要請した コンセプトノートは以下の要素を含めることとした (a) 考えられる補助金の政策目標 (b) 考えられる補助金の水準 構造および期間 (c) 以下の側面を考慮した影響 50

57 i. DOE プロジェクト参加者 CDM 信託基金が負担するコスト ii. DOEへのインセンティブ iii. DOEにおける競争 特に大規模と小規模 DOEの間での競争 (d) 補助金が提供できるかどうかの法的側面 ( これらの考えられるアプローチがCDMの様式と手続きの適用範囲内であるのかどうか ) 理事会は 認定基準と手続きの柔軟性に関するレビューについて検討した 理事会は DOEの活動に関する情報の入手をより容易にすることに関連しているセクション3.7に示された選択肢以外のコンセプトノートに含まれている全ての勧告に合意するとともに 検討作業を継続することに合意した 3.3 政策課題 理事会は モニタリング期間内の部分的な期間における排出削減の発行に関わる政策課題について検討した その結果 3/CMP.1. の附属書の規定 ( パラ59,61,64) に従い 排出削減の発行は認証した量と等しくなければならないことを再確認した 4.1 フォーラムと関係者 利害関係者との直接的なコミュニケーションに関する手続きに従い様々な利害関係者から提出された確認事項について検討し その回答をについて合意した DOE/AIEのフォーラム議長であるWerner Betzenbichler 氏と電話会議を行い 以下の意見を受けた (a)doeの実績のモニタリング方法について: 理事会に対して コンセプトノートで示された変更によってDOEは影響を受けないことから RCA(Root-Cause Analysis: 根本原因分析 ) を含んだ全てのDOEからのデータを反映させた報告書の発表を検討するよう勧告した ( b) 認定評価手数料にについて : 四つの選択肢に関する長所と短所にコメントするとともに DOEは認定費用がより安価のものとなることを期待していると述べた (c ) 認定基準と手続きの柔軟性に関するレビューについて : コンセプトノートに示された幾つかの修正を支持する見解を示す一方で CDM-APが実績評価を下すために提案された選択肢について懸念を表明した (d) 幾つかのDOEから示された懸念 : 更新されたCDM 認定基準の導入によって プロジェクト活動の技術領域と方法論の間で不整合が生じていることについて 幾つかのDOEが懸念を示していることが伝えられた 51

58 < 参考 > 表 : 第 85 回 CDM 理事会参加メンバー 地域区分理事理事代理 欧州他 アフリカ アジア 東欧 中南米 AOSIS 非附属書 Ⅰ 国 附属書 Ⅰ 国 Mr. Martin Enderlin スイス Mr. Balisi Gopolang ボツワナ Mr. Muhammad Tariq パキスタン Ms. Natalie Kushko ウクライナ Mr. Eduardo Calvo ペルー Mr. Hugh Sealy グラナダ Mr. Washington Zhakata ジンバブエ Mr. Jose Miguez ブラジル Mr. Frank Wolke ドイツ Mr. Lambert Schneider ドイツ Mr. Olivier Kassi 欧州委員会 Mr. Joseph Amougou カメルーン Mr. Daegyun Oh 韓国 Ms. Diana Harutyunyan アルメニア Mr. Arthur Rolle バハマ Mr. Amjad Abdulla モルディブ 暫定空席 Mr. Maosheng Duan 中国 Mr. Piotr Dombrowicki ポーランド Mr. Kazunari Kainou 注 ) 議長 副議長 1 年ごとに 附属書 Ⅰ 国 非附属書 Ⅰ 国からの理事が交替で務める 網掛けのメンバーは今次会合欠席 任期は 改選の翌年の最初の CDM 理事会まで 理事は連続最大 2 期まで 理事代理は任期の制限はない 理事メンバーは国連定義の 5 地域から 5 名 附属書 Ⅰ 国から 2 名 非附属書 Ⅰ 国から 2 名 島嶼国から 1 名の代表として就任 日本 52

<4D F736F F F696E74202D F43444D838D815B D B988C493E089F090E08F91816A5F8CF68EAE94C5>

<4D F736F F F696E74202D F43444D838D815B D B988C493E089F090E08F91816A5F8CF68EAE94C5> 1-1. 1-2. 1-3. 1-4. 1-5. 1-6. 1-7. 1-8. 1-9. 1-10. 1-11. 京都メカニズムとはクリーン開発メカニズム (CDM) とは CDMプロジェクト活動の分類項目 ( スコープ ) 新規植林 / 再植林 CDM(A/R CDM) プロジェクト活動とは A/R CDMプロジェクト活動の適格地クレジット獲得量の算定方法クレジット期間 A/R CDMにおいて発行される期限付きクレジット

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