○H29-3 表紙_バジルべと病(案2)

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1 平成 28 年度病害虫発生予報第 12 号 (3 予報 ) < 今のコラム> 水稲( 一期作 ) 移植期におけるスクミリンゴガイの防除対策 オクラのトンネル栽培におけるアブラムシ類の防除対策 この春(3 ~5 ) と夏 (6 ~8 ) の気象予報 <お知らせ> マンゴーにおけるチャノキイロアザミウマの発生推移について以下 URLに掲載しています さとうきびにおけるメイチュウ類の発生推移について以下 URLに掲載しています 今のトピックス 被害株 メボウキべと病 ( バジル ) 学名 : Peronospora belbahrii 葉裏の菌体 1μm 5μm 生態と被害 分生子と分生子柄 本病は主に葉に寄生する糸状菌による病害で 葉表は黄化し 葉裏に灰白色霜状の菌体を生じる 進展すると葉裏全体が黒 ~ 灰白色の菌体で覆われ 葉枯れ症状を呈して容易に落葉し やがて立ち枯れる 寄主植物はシソ科のメボウキ属と カワミドリ属及びコリウス属の一種が報告されている り病植物やその残さが伝染源となり 分生子により空気伝染する 海外では種子伝染も報告されている 発病は多湿条件で助長されるため 透光 通風 排水を良くし 密植を避ける 特に施設栽培では湿度管理に注意する また被害葉は速やかにほ場外に持ち出し 栽培終了後は残さを確実に処分する 国内では平成 26 年に初めて確認され 本県では平成 28 年に発生が確認されている 平成 29 年 2 24 日沖縄県病害虫防除技術センター

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3 Ⅰ 3 の気象予報 向こう 1 かの気温 降水量 日照時間の各階級の確率 (%) 高い ( 多い ) 並低い ( 少ない ) 地点別の値 気 温 降 水 量 日照時間 ( 平成 29 年 2 16 日付沖縄気象台発表 沖縄地方 1か予報 ) 沖縄群島 ( 那覇 ) 宮古群島 ( 宮古島 ) 八重山群島 ( 石垣島 ) 平均気温 ( ) 最高気温 ( ) 最低気温 ( ) 降水量 (mm) 日照時間 (h) ( 沖縄気象台発表 統計期間 1981~21 資料年数 3 年 ) Ⅱ 3 の発生予報及びその他注意すべき病害虫等の概要発生量作物病害虫名沖縄群島宮古群島八重山群島 水稲スクミリンゴガイ 多 さとうきびメイチュウ類 ( カンシャシンクイハマキ ) 並やや多並 メイチュウ類 ( イネヨトウ ) やや多並 カンシャワタアブラムシ バッタ類 マンゴーチャノキイロアザミウマ ハダニ類多並並 キャベツコナガ並 レタス菌核病並 アブラムシ類 やや多 かぼちゃ モザイク病 やや多 うどんこ病 並 アブラムシ類 並 並 ハモグリバエ類 多 細菌性病害 - 1 -

4 Ⅱ 3 の発生予報及びその他注意すべき病害虫等の概要 ( つづき ) 発生量作物病害虫名沖縄群島宮古群島八重山群島とうがんミナミキイロアザミウマ ハダニ類 きゅうり ( 施設 ) 黄化えそ病多 うどんこ病 べと病 ミナミキイロアザミウマ 多 多 多 にがうり ( 施設 ) うどんこ病 並 斑点病 やや多 ミナミキイロザミウマ ピーマン うどんこ病 並 トマト かいよう病 すすかび病 タバココナジラミ 並 さやいんげん菌核病多 タバココナジラミ ミナミキイロアザミウマ ハモグリバエ類 並 多 やや多 小ギク アブラムシ類 多 ( 彼岸出荷用 ) 白さび病 発生量 はとの比較を示しています そのため 毎年そので高い数値が続いた場合には そのの 発生量 は密度が高くても 並 として発表されます 前との多少の比較はグラフを参考にして下さい ( 白丸 ) はその他の注意すべき病害虫等を示し 本文中でも ( 白丸 ) で表示 - 2 -

5 予報の見方 1. 予報の構成 1) 注意すべき病害虫 向こう 1 かの間に多発生が懸念され警戒すべき病害虫や 例年そのに発生が問題となる病害虫を示します 2) その他注意すべき病害虫等 注意すべき病害虫 ほどではないが 例年より発生が多い等注意を要する病害虫 本文中では ( 白丸 ) で表記されます 3) 発生量向こう 1 かの間に予想される被害量を示します 4) コラム 発生量に関係なく 季節的に防除を要する病害虫を示します 5) 予報の根拠予報を推定した根拠を記載します ほ場巡回調査やフェロモントラップ等への誘殺状況等に基づく現在の発生状況 予想される気象条件が対象病害虫に及ぼす影響等について記載しています 6) グラフ予報根拠となる病害虫の発生推移等について示します 値を実線 ( 黒丸 ) で 値を ( 破線 ) で示します 値からの工 ( 縦線 ) はを表します 7) 防除を行う際に 注意すべき事項等について簡潔に記載しています 2. 用語の基準とその使用法 1) 発生量 の見方値 : 過去 5 年 ~1 年間の発生量の平均値例年値 : 過去 3 年 ~4 年間の発生量の平均値発生量 : 原則として値からの差を 少 やや少 並 やや多 多 の 5 段階評価で予測します 値との比較なので 値が小さければ 多 になっても見かけの密度は高くないことがあります 毎年多発生している場合は 並 や やや少 でも見かけ上は多いと感じることがあります 発生量並やや多 やや少多 少 内容値を中心として4% の度数の入る幅並の外側 2% の度数の入る幅上記 3 者の外側 1% の度数の入る幅 一般的な病害虫防除対策について a 多発すると防除が困難になるので 早期発見 早期防除に努める b 薬剤抵抗性害虫や薬剤耐性菌が発現しないようローテーション散布に努める c 薬剤散布の際は 近隣作物へのドリフト ( 飛散 ) に注意する d 防除効果を高めるため むらのないよう丁寧に散布する e 過繁茂を避け 透光通風を良くする f 多湿にならないよう ほ場の排水をよくする g 病原菌は雨水や風で伝搬されるので ビニールの破れ等を補修する - 3 -

6 平成 28 年度沖縄群島病害虫発生予報第 12 号 (3 予報 ) Ⅰ 3 の気象予報 向こう 1 かの気温 降水量 日照時間の各階級の確率 (%) 高い ( 多い ) 並 低い ( 少ない ) 気 温 降 水 量 日照時間 ( 平成 29 年 2 16 日付沖縄気象台発表 沖縄地方 1 か予報 ) 地点別の値 沖縄群島 ( 那覇 ) 平均気温 ( ) 最高気温 ( ) 最低気温 ( ) 降水量 (mm) 日照時間 (h) ( 沖縄気象台発表 統計期間 1981~2 資料年数 3 年 ) Ⅱ 3 の発生予報および防除上の注意事項 1 さとうきび (1) メイチュウ類 ( カンシャシンクイハマキ ) 発生量 : 並予報の根拠 a 2 中旬の調査の結果 新植夏植ほ場における芯枯茎率は1.3%( 前年 3.9% 5.%) と並であった 芯枯茎切開調査の結果 確認されたメイチュウ類幼虫のうち 73.% が本種であった b 2 のカンシャシンクイハマキ合成性フェロモントラップによるトラップ当たり日当たり誘殺虫数は.9 頭 ( 前年.4 頭.8 頭 ) と並であった 12 4 芯枯茎率 (%) メイチュウ類 ( 芯枯茎 ) の発生推移 誘殺虫数 ( 頭 / トラップ / 日 ) カンシャシンクイハマキ ( トラッフ ) の発生推移 a ふ化した幼虫は 葉裏や葉鞘部から下部に移動した後 地上部の芽や根帯から食入し 生長点を加害して芯枯れを起こさせ茎を枯死させる b 加害による芯枯れを防止し有効茎を確保するため 培土時および生育初期の防除を徹底する c ほ場内外のイネ科雑草は発生源となるため除去する d 乳剤の場合は 葉鞘内に薬液がきちんと浸透するように丁寧に散布する 粉剤の場合は 茎と葉元の間に散布し降雨や散水等により溶解させ 葉鞘内部へ浸透させることで防除効果が高まる e 植え付け時及び培土時に土壌害虫の防除を兼ねた薬剤 ( 粒剤 ) を選択し施用する f 平成 28 年度病害虫発生予察注意報第 6 号 ( 平成 29 年 1 27 日付 ) 及び平成 28 年度病害虫発生予報第 6 号 ( 平成 28 年 8 31 日付 ) コラム参照 - 4 -

7 a b c d e f g h a b c d カンシャワタアブラムシの防除対策 2 中旬の調査の結果 新植夏植ほ場における寄生株率は1.4%( 前年 1.3%) 発生ほ場率は62.5% であった 大発生すると吸汁害およびすす病により さとうきびの生育が遅延するため 早期防除が重要である 特に新植の夏植ほ場については 2 ~3 の薬剤防除を徹底する 薬剤が葉裏にかかるよう丁寧に散布する 収穫予定のさとうきびほ場や近隣作物へ薬剤がドリフト ( 飛散 ) しないように注意すること 捕食性天敵のマエウスジロマダラメイガの密度が高い場合は 捕食による密度低下が期待できる 多発生時は有翅虫が絶えず移動分散するため 一斉防除を行うことが望ましい 平成 28 年度病害虫発生予察技術情報第 1 号 ( 平成 29 年 2 13 日付 ) 参照 バッタ類の防除対策 2 中旬の調査の結果 一部地域でタイワンツチイナゴによる食害が観察された 発生源となるほ場及び周辺の除草を徹底する 幼虫期の防除が効果的なので ほ場及び周辺の見回りを行い幼虫の早期発見 早期防除に努める 平成 28 年度病害虫発生予察注意報第 4 号 ( 平成 28 年 7 1 日付 ) 参照 2 マンゴー (1) ハダニ類発生量 : 多 予報の根拠 2 中旬の調査の結果 葉あたり虫数は.9 頭 ( 前年.1 頭未満.1 頭 ) とより 多かった 雌成虫数 ( 頭 / 葉 ) ハダニ類の発生推移 a 本県のマンゴーにはマンゴーツメハダニとシュレイツメハダニの 2 種が発生するが 今回確認されたのはシュレイツメハダニのみであった b シュレイツメハダニは タイワンクズ デイゴ イルカンダ等のマメ科植物や リュウキュウガキ ( カキノキ科 ) にもよく発生するため ほ場周辺にこれらの植物がある場合には発生に注意する c 開花前のほ場では マシン油乳剤等の気門封鎖型薬剤の散布を主体とした防除を行う d 開花中のほ場で薬剤散布を行う場合は 受粉昆虫への影響が少ないとされる薬剤を選択する e 多発すると果皮も加害することがあるため 着果が進んでいるほ場では特に注意する - 5 -

8 チャノキイロアザミウマの防除対策 a 2 中旬の調査の結果 葉あたり虫数は.1 頭未満 ( 前年調査なし.1 頭未満 ) 黄色粘着トラップへの日あたり誘殺虫数は.1 頭未満 ( 前年.1 頭未満.2 頭 ) であり いずれも並であったが 発生は一部ほ場に限られた b 不要な新梢は本種の発生を助長するので 除去に努める c 開花期以降は本種が増加しやすいので 早期発見 防除に努める d 開花中のほ場で薬剤散布を行う際には 受粉昆虫への影響が少ないとされる薬剤を選択する e 幼果期に加害されるとその後の商品価値が著しく低下するため 着果が進んでいる場合には防除を徹底する f 薬剤抵抗性を発達させやすいので 同系統薬剤の連用を避ける 3 キャベツ (1) コナガ発生量 : 並 予報の根拠 2 中旬の調査の結果 株当たり幼虫 蛹数は.2 頭 ( 前年.1 頭 例年.2 頭 ) と例年並で あった 虫数 ( 頭 / 株 ) 例年 コナガ ( 幼虫 蛹 ) の発生推移 a ほ場周辺のアブラナ科雑草の除去および収穫後の残さ処理を徹底し ほ場管理に努める b 多発すると防除が困難になるので 低密度時に薬剤防除を行う 4 レタス (1) 菌核病発生量 : 並 予報の根拠 2 中旬の調査の結果 発病株率.4%( 前年.2%.5%) と並であった 被害株率 (%) 菌核病の発生推移 a 発病株は菌核を生じないうちに除去し ビニール袋に入れるなどして密閉処理し ほ場外へ持ち出し処分する b 例年発生時期に当たるので 薬剤による防除に努める - 6 -

9 (2) アブラムシ類発生量 : やや多予報の根拠 2 中旬の調査の結果 葉当たり虫数は.1 頭未満 ( 前年.1 頭未満.1 頭未満 ) とよりやや多かった 虫数 ( 頭 / 株 ) アブラムシ類 ( 幼虫 成虫 ) の発生推移 a 多発すると防除が困難になるので 葉裏を観察し 早期発見 早期防除に努める b 天敵に影響の少ない 選択性殺虫剤を選定する 5 かぼちゃ (1) モザイク病発生量 : やや多予報の根拠 a 2 中旬の調査の結果 発病株率は12.%( 前年.1% 未満 4.59%) とよりやや高かった b 媒介虫であるアブラムシ類の発生量は 並 の予報である 発病株率 (%) モザイク病の発生推移 a ほ場周辺に防風対策をかねて防風ネット等の資材を利用してアブラムシ有翅虫の飛来侵入を防ぐ b ほ場周辺の雑草はアブラムシ類の発生源になるので除去する c 発病株は発生源になるので みつけ次第抜き取りビニール袋に入れるなどして密閉処理し ほ場貝へ持ち出し処分する d 本病は汁液伝染するので ハサミや手の消毒 洗浄を行う e 収穫後の残さは発生源になるので速やかに片づける - 7 -

10 (2) アブラムシ類発生量 : 並予報の根拠 a 2 中旬の調査の結果 葉当たり虫数は.1 頭 ( 前年.1 頭未満.7 頭 ) と並であった b 本種はモザイク病を媒介する 虫数 ( 頭 / 葉 ) アブラムシ類の発生推移 a ほ場周辺に防風対策を兼ねた防虫ネットやソルゴー等を設置し 有翅虫の飛来侵入を防ぐ b 葉裏をよく観察し 早期発見 早期防除に努める c ほ場周辺の雑草はアブラムシ類の発生源になるので除去する 6 きゅうり ( 施設 ) (1) 黄化えそ病発生量 : 多予報の根拠 a 2 下旬の調査結果 黄化えそ病の発生株率は37.8%( 前年.7% 例年.3%) とより高かった b 媒介虫であるミナミキイロアザミウマの発生量は 多 の予報である 発病葉率 (%) 例年 黄化えそ病の発生推移 a 施設の開口部は.6mm 以下の目合いのネットを用い 出入口は二重カーテンにする b ほ場内外の雑草を除去する c 発病株は抜き取り処分する - 8 -

11 (2) うどんこ病発生量 : 多 予報の根拠 2 下旬の調査結果 発病葉率は32.8%( 前年 15.7% 12.8%) とより高く 発病 度は12.9( 前年 8.6) であった 発病葉率 (%) うどんこ病の発生推移 a 老葉や病葉は発生源になるので除去し 施設外に持ち出し処分する b 過繁茂を避け 透光通風を良くする c 多湿条件で発生し その後乾燥が続くと被害が拡大するため 湿度管理に注意する d 多発すると防除が困難になるため 予防散布に重点をおく 硫黄粉剤による予防は効果が期待できる (3) べと病発生量 : 多 予報の根拠 2 下旬の調査結果 発病葉率は 16.%( 前年 % 1.1%) とより高く 発病度は 4.( 前年 ) であった 発病葉率 (%) べと病の発生推移 a 密植や過繁茂を避け 透光 通風をよくする b 被害葉は施設内から持ち出し処分する c 多発すると防除が困難になるので 早期発見 早期防除に努める - 9 -

12 (4) ミナミキイロアザミウマ発生量 : 多予報の根拠 2 下旬の調査結果 葉当たり成虫数は.36 頭 ( 前年.2%.8%) とより多く つる先当たり成虫数は.35 頭であった 成虫数 ( 頭 / 葉 ) ミナミキイロアザミウマの発生推移 a 本種は灰白色斑紋病や黄化えそ病の媒介虫である b 施設周辺の雑草は本種の発生源となるので 除去する c 施設開口部には目合いの細かい防虫ネットを展張し 本種の侵入を防止する d 摘心や摘葉後の残さは 本種の発生源となるので ビニール袋に入れるなどして密閉し 施設外に持ち出し処分する e 薬剤抵抗性を発達させやすいので 同系統薬剤の連用を避ける 7 にがうり ( 施設 ) (1) うどんこ病発生量 : 並 予報の根拠 2 下旬の調査結果 発病葉率は 4.2%( 前年 3.% 5.%) と並で 発病度は.1 ( 前年.8) であった 発病葉率 (%) 発病度 (-) 参考 うどんこ病 ( 発病葉率 ) の推移 うどんこ病 ( 発病度 ) の推移 a 老葉や病葉は発生源になるので除去し 施設外に持ち出し処分する b 過繁茂を避け 透光通風を良くする c 多湿条件で発生し その後乾燥が続くと被害が拡大するため 湿度管理に注意する d 多発すると防除が困難になるため 予防散布に重点をおく 硫黄粉剤による予防は効果が期待できる - 1 -

13 (2) 斑点病発生量 : やや多 予報の根拠 2 下旬の調査結果 発病葉率は 22.8%( 前年 38.8% 8.1%) とよりやや高かった 発病葉率 (%) 斑点病の発生推移 a 老葉や病葉は発生源になるので除去し 施設外に持ち出し処分する b 過繁茂を避け 透光通風を良くする c 多湿条件で発生が助長されるため 多湿にならないよう施設内の換気や排水に注意する d 多発すると果実にも黒いすす状の菌叢が発生するため 中 ~ 下位葉をよく観察し早期発見 防除に努める e 平成 27 年度病害虫発生予報注意報第 3 号 ( 平成 28 年 1 29 日付 ) 参照 ミナミキイロアザミウマの防除対策 a 2 下旬の調査の結果 葉当たり成虫数は.1 頭 ( 前年.3 頭.2 頭 ) と並で つる先当たり成虫数は.3 頭 ( 例年.1 頭 ) であった b 施設周辺の雑草は本種の発生源となるので除去する c 施設の出入口 天窓 側窓にはネット資材等を張り成虫の侵入を防ぐ d 摘心や摘葉後の残さは 本種の発生源となるので 施設外に持ち出し処分する 8 ピーマン (1) うどんこ病発生量 : 並 予報の根拠 2 中旬の調査の結果 発病葉率は1.%( 前年 9.6% 1.7%) と並であった 発病葉率 (%) うどんこ病 ( 発病葉率 ) の推移 a 老葉や病葉は発生源になるので除去し 施設外に持ち出し処分する b 過繁茂を避け 透光通風を良くする c 多湿条件で発生し その後乾燥が続くと被害が拡大するため 湿度管理に注意する d 今後 発生が増加すると考えられるので防除を徹底する e 多発すると防除が困難となるので 葉をよく観察し早期発見 防除に努める

14 9 トマト (1) タバココナジラミ発生量 : 並予報の根拠 a 2 中旬の調査の結果 葉当たり成虫数は.1 頭 ( 前年.7 頭.3 頭 ) と並であった b 2 中旬の病害虫防除員の報告によると 多発生で増加傾向であった 寄生成虫数 ( 頭 / 葉 ) タハ ココナシ ラミの発生推移 a 本種はトマト黄化葉巻病を媒介する b 多くの雑草が発生源となりうるので 施設内外の雑草除去に努める c 施設開口部には目合い.4mm の防虫ネットを展張し 本種の侵入を防止する d 黄色粘着テープ等により 早期発見 早期防除に努める e 幼虫は下位葉の葉裏に多いことに留意しながら薬剤散布を行う f 薬剤抵抗性を発達させやすいので 同系統薬剤の連用を避け 気門封鎖系等の薬剤も利用する g 薬剤散布の際にはマルハナバチに影響の少ない薬剤を選定する h 平成 28 年度病害虫発生予報第 7 号 ( 平成 28 年 9 29 日付 ) コラム参照 かいよう病の防除対策 a 2 中旬の病害虫防除員の報告によると 複数の施設で発生が確認された b 本病は土壌伝染及び 芽かきなどの管理作業による傷口から感染する り病すると茎葉が萎凋 枯死する場合と 果実に鳥目状病斑を形成する場合の 2つの症状がある c り病株は直ちに抜き取り 施設外に持ち出し処分する d 薬剤による防除は予防散布に重点を置く e 発生ほ場では栽培終了後に土壌消毒を行う a b c d e f g すすかび病の防除対策 2 中旬の調査の結果 発病葉率は12.1%( 前年 7.3%) であった 2 中旬の病害虫防除員の報告によると 発生が確認された ハウスでは排水や換気を良くし 多湿を避ける 被害植物の残さは 施設外に持ち出しビニール袋に入れるなどして密閉処分する 多発すると防除が困難になるので 発生初期の防除を徹底する 薬剤抵抗性を発達させる可能性があるので 同系統薬剤の連用を避ける 平成 28 年度病害虫発生予報第 7 号 ( 平成 28 年 9 29 日付 ) コラム参照

15 1 さやいんげん ( 平張 ) (1) 菌核病発生量 : 多 予報の根拠 2 中旬の調査の結果 発病株率 3.5%( 前年 2.%.9%) とより高かった 発病株率 (%) 菌核病の発生推移 a 発病部位は 菌核が形成される前に早めに除去し ビニール袋に入れるなどしてほ場外へ持ち出し処分する b 多湿条件下で発生しやすいので 老葉病葉は取り除き透光通風を良くする c 薬剤防除に努める d 平成 27 年度病害虫発生予報第 1 号 ( 平成 28 年 日付 ) コラム参照 (2) タバココナジラミ発生量 : 並予報の根拠 2 中旬の調査の結果 葉当たり成虫数は.1 頭 ( 前年.1 頭.1 頭 ) とであった 成虫数 ( 頭 / 葉 ) タハ ココナシ ラミの発生推移 a ほ場周辺の雑草は発生源になるので除草を行う b 本種は葉の白化を引き起こし また 多発すると防除が困難になるので 葉裏を観察し早期防除に努める c 薬剤抵抗性を発達させやすいので 同系統薬剤の連用を避ける また 薬剤抵抗性の発達しにくい気門封鎖剤や微生物農薬を使用する

16 (3) ミナミキイロアザミウマ発生量 : 多予報の根拠 2 中旬の調査の結果 葉当たり成虫数は 3.9 頭 ( 前年.2 頭.2 頭 ) とより多かった 成虫数 ( 頭 / 葉 ) ミナミキイロアサ ミウマの発生推移 a 施設の出入口には二重カーテンなどを設置し 本種の侵入を防ぐ b 施設周辺の雑草は本種の発生源となるので 除草を行う e 多発すると防除が困難になるので 発生初期の防除を徹底する f 薬剤抵抗性を発達させやすいので 同系統薬剤の連用を避ける (4) ハモグリバエ類発生量 : やや多予報の根拠 2 中旬の調査の結果 寄生葉率は 14.%( 前年 2.8% 4.3%) とよりやや高かった 寄生葉率 (%) ハモグリバエ類の発生推移 a 摘葉等による残さは成虫の発生源となるので ビニール袋に入れるなどして ほ場外に持ち出し処分する b 本種は薬剤抵抗性が発達し また野外に多数の在来天敵が存在することから 天敵に影響の少ない選択性殺虫剤を使用する

17 11 小ぎく ( 彼岸出荷用 ) (2) アブラムシ類発生量 : 多予報の根拠 a 2 中旬の調査の結果 茎当たり虫数は2.9 頭 ( 前年.2 頭.2 頭 ) とより多かった b 寄生茎率は16.3%( 前年 5.% 16.3%) とより高かった 虫数 / 茎 ( 頭 ) 寄生茎率 (%) アブラムシ類の発生推移 a ほ場周辺の雑草はアブラムシ類の発生源になるので除草を行う b シルバーポリテープを畦上に張り出すか吊したり等して有翅虫の飛来侵入を防ぐ c 早期発見 早期防除に努める アブラムシ類寄生茎の発生推移 a b c d e f 白さび病の防除対策例年発生時期である 多湿条件下で発生するので 不要な下葉 脇芽は除去し 通風をよくする 発病葉は除去し ビニール袋に入れるなどしてほ場外に持ち出し 焼却などの処分を行う 発生時期には予防散布を行うとともに 葉をよく観察し初期発生を見逃さない 防除効果を高めるため 薬剤耐性菌が発現しないようローテーション散布を行う 栽培終了後は近隣ほ場や次作の発生源にならないよう 不要な株は速やかに処分する

18 平成 28 年度宮古群島病害虫発生予報第 12 号 (3 予報 ) Ⅰ Ⅱ 3 の気象予報向こう 1 かの気温 降水量 日照時間の各階級の確率 (%) 値 高い ( 多い ) 並 低い ( 少ない ) 宮古群島 ( 宮古島 ) 気 温 降 水 量 日照時間 ( 平成 29 年 2 16 日付沖縄気象台発表 沖縄地方 1 か予報 ) 平均気温 ( ) 最高気温 ( ) 最低気温 ( ) 降水量 (mm) 日照時間 (h) 3 の発生予報および防除上の注意事項 ( 沖縄気象台発表 統計期間 1981~21 資料年数 3 年 ) 1 さとうきび (1) メイチュウ類 ( カンシャシンクイハマキ ) 発生量 : やや多予報の根拠 a 2 上中旬の調査の結果 新植夏植ほ場における芯枯茎率は2.%( 前年 6.6% 9.1%) とよりやや高かった b 2 のカンシャシンクイハマキ合成性フェロモントラップによるトラップ当たり日当たり誘殺虫数は24.1 頭 ( 前年 11.4 頭 2.7 頭 ) と並であった 芯枯茎率 (%) メイチュウ類 ( 芯枯茎 ) の発生推移 誘殺虫数 ( 虫数 / トラップ / 日 ) カンシャシンクイハマキ ( トラップ ) の発生推移 a ふ化した幼虫は 葉裏や葉鞘部から下部に移動した後 地上部の芽や根帯から食入し 生長点を加害して芯枯れを起こさせ茎を枯死させる b 加害による芯枯れを防止し有効茎を確保するため 培土時および生育初期の防除を徹底する c ほ場内外のイネ科雑草は発生源となるため除去する d 乳剤の場合は 葉鞘内に薬液がきちんと浸透するように丁寧に散布する 粉剤の場合は 茎と葉元の間に散布し降雨や散水等により溶解させ 葉鞘内部へ浸透させることで防除効果が高まる e 植え付け時及び培土時に土壌害虫の防除を兼ねた薬剤 ( 粒剤 ) を選択し施用する f 平成 28 年度病害虫発生予察注意報第 6 号 ( 平成 29 年 1 27 日付 ) 参照

19 (2) メイチュウ類 ( イネヨトウ ) 発生量 : やや多予報の根拠 a 2 中旬の調査の結果 新植夏植ほ場における芯枯茎率は 2.%( 前年 6.6% 9.1%) とよりやや高かった b 2 のイネヨトウ合成性フェロモントラップによるトラップ当たり日当たり誘殺虫数は2.5 頭 ( 前年 1.5 頭 2.7 頭 ) と並であった c 芯枯茎切開調査の結果 確認されたメイチュウ類幼虫のうち 61.5% がイネヨトウであった 芯枯茎率 (%) メイチュウ類 ( 芯枯茎 ) の発生推移 誘殺虫数 ( 虫数 / トラップ / 日 ) イネヨトウ ( トラップ ) の発生推移 a 卵は塊で産み付けられ ふ化した幼虫は葉鞘部から下部に移動した後 地上部の芽や根帯から食入し 生長点を加害して芯枯れを起こさせ茎を枯死させる b 加害による芯枯れを防止し有効茎を確保するため 培土時および生育初期の防除を徹底する c ほ場内外のイネ科雑草は発生源となるため除去する d 乳剤の場合は 葉鞘内に薬液がきちんと浸透するように丁寧に散布する 粉剤の場合は 茎と葉元の間に散布し降雨や散水等により溶解させ 葉鞘内部へ浸透させることで防除効果が高まる e 培土時に土壌害虫の防除を兼ねた薬剤 ( 粒剤 ) を選択し施用する f 平成 27 年度病害虫発生予察注意報第 5 号 ( 平成 28 年 3 25 日付 ) 及び平成 28 年度病害虫発生予報第 6 号 ( 平成 28 年 8 31 日付 ) コラム参照 カンシャワタアブラムシの防除対策 a 2 上旬の調査の結果 新植夏植ほ場における寄生株率は23.9% 発生ほ場率は1% であった b 大発生すると吸汁害およびすす病により さとうきびの生育が遅延するため 早期防除が重要である c 特に新植の夏植ほ場については 2 ~3 の薬剤防除を徹底する d 薬剤が葉裏にかかるよう丁寧に散布する e 収穫予定のさとうきびほ場や近隣作物へ薬剤がドリフト ( 飛散 ) しないように注意すること f 捕食性天敵のマエウスジロマダラメイガの密度が高い場合は 捕食による密度低下が期待できる g 多発生時は有翅虫が絶えず移動分散するため 一斉防除を行うことが望ましい h 平成 28 年度病害虫発生予察技術情報第 1 号 ( 平成 29 年 2 13 日付 ) 参照 バッタ類の防除対策 a 2 中旬の調査の結果 一部地域でタイワンツチイナゴによる食害が確認された b 発生源となるほ場及び周辺の除草を徹底する c 幼虫期の防除が効果的なので ほ場及び周辺の見回りを行い幼虫の早期発見 早期防除に努める d 平成 28 年度病害虫発生予察注意報第 1 号 ( 平成 28 年 4 14 日付 ) 参照

20 2 マンゴー (1) ハダニ類発生量 : 並 予報の根拠 2 中旬の調査の結果 葉あたり虫数は.4 頭 ( 前年.1 頭.3 頭 ) と並であったが 発生は一部施設に限られた 成虫数 ( 頭 / 葉 ) ハダニ類の発生推移 a マシン油乳剤等の気門封鎖型薬剤の散布を主体とした防除を行う b 平成 28 年度病害虫発生予報第 5 号 ( 平成 28 年 7 28 日付 ) コラム参照 3 とうがん ミナミキイロアザミウマの防除対策 a 2 中旬の調査の結果 つる先当たり成虫数は.1 頭 ( 前年.6 頭.6 頭 ) とやや少なかった b 発生源となるほ場内外の雑草を除去する c 除去した寄主植物はビニール袋などに密閉し 施設外に持ち出し処分する d 薬剤抵抗性を発達させやすいので 同系統薬剤の連用を避ける e 平成 27 年度病害虫発生予察注意報第 4 号 ( 平成 28 年 1 29 日付 ) 参照 ハダニ類の防除対策 a 2 中旬の調査の結果 葉あたり虫数は 1. 頭 ( 前年.3 頭.2 頭 ) とより多かったが 発生は一部施設に限られた b 気門封鎖型薬剤の散布を主体とした防除を行う c 平成 28 年度病害虫発生予報第 5 号 ( 平成 28 年 7 28 日付 ) コラム参照 4 にがうり うどんこ病の防除対策 a 2 中旬の調査の結果 発病葉率は2.8%( 前年.3% 5.6%) と並であったが 発生は一部施設に限られた b 老葉や病葉は発生源になるので除去し 施設外に持ち出し処分する c 過繁茂を避け 透光通風を良くする d 多湿条件で発生し その後乾燥が続くと被害が拡大するため 湿度管理に注意する e 多発すると防除が困難になるため 予防散布に重点をおく 硫黄粉剤による予防は効果が期待できる 斑点病の防除対策 a 2 中旬の調査の結果 発病葉率は.8%( 前年 % 2.6%) と並であったが 発生は一部施設に限られた b 老葉や病葉は発生源になるので除去し 施設外に持ち出し処分する c 過繁茂を避け 透光通風を良くする d 多湿条件で発生が助長されるため 多湿にならないよう施設内の換気や排水に注意しする e 多発すると果実にも黒いすす状の菌叢が発生するため 中 ~ 下位葉をよく観察し早期発見 防除に努める f 平成 27 年度病害虫発生予報注意報第 3 号 ( 平成 28 年 1 29 日付 ) 参照

21 平成 28 年度八重山群島病害虫発生予報第 12 号 (3 予報 ) Ⅰ 3 の気象予報 向こう1かの平均気温 降水量 日照時間の各階級の確率 (%) 気 温 降 水 量 日照時間 高い ( 多い ) 並 低い ( 少ない ) ( 平成 29 年 2 16 日付沖縄気象台発表 沖縄地方 1 か予報 ) 値 八重山群島 ( 石垣島 ) 平均気温 ( ) 最高気温 ( ) 最低気温 ( ) 降水量 (mm) 日照時間 (h) ( 沖縄気象台発表 統計期間 1981~21 資料年数 3 年 ) Ⅱ 3 の発生予報および防除上の注意事項 1 水稲 (1) スクミリンゴガイ 発生量 : 多 予報の根拠 a 2 中旬の調査の結果 1m 2当たりの貝数は.2 頭 (.1 頭未満 ) とより多かった b 2 中旬の病害虫防除員の報告によると 西表島において少発生が確認された 貝数 /m スクミリンゴガイの発生推移 a 貝および卵塊は見つけ次第捕殺する なお 捕殺するときにはゴム手袋を着用する b 取水口に侵入防止網 ( 目合い6~9mm 程度 ) を設置し 用排水路からの侵入を防ぐ c 本田での食害が集中する移植後 2~3 週間頃から浅水管理 (1cm 以下 ) に努め本種の活動を抑えるとともに 薬剤を施用する d 畦畔および用排水路周辺の雑草を除去し 産卵場所を作らない e 平成 28 年度病害虫発生予報第 12 号 ( 平成 29 年 2 24 日付 ) コラム参照

22 2 さとうきび (1) メイチュウ類 ( カンシャシンクイハマキ ) 発生量 : 並予報の根拠 a 2 中旬の調査の結果 新植夏植ほ場における芯枯茎率は 12.8%( 前年 5.9% 3.5%) とより高かった b 芯枯茎切開調査の結果 確認されたメイチュウ類幼虫のうち55.6% がカンシャシンクイハマキであった c 2 のカンシャシンクイハマキ合成性フェロモントラップによるトラップ当たり日当たり誘殺虫数は2.4 頭 ( 前年 4.4 頭 3.7 頭 ) とよりやや少なかった 芯枯茎率 (%) メイチュウ類 ( 芯枯茎 ) の発生推移 誘殺虫数 ( 頭 / トラップ / 日 ) カンシャシンクイハマキ ( トラッフ ) の発生推移 a ふ化した幼虫は 葉裏や葉鞘部から下部に移動した後 地上部の芽や根帯から食入し 生長点を加害して芯枯れを起こさせ茎を枯死させる b 加害による芯枯れを防止し有効茎を確保するため 生育初期の防除を徹底する c ほ場内外のイネ科雑草は発生源となるため除去する d 培土時に土壌害虫の防除を兼ねた薬剤 ( 粒剤 ) を施用する e 乳剤の場合は 葉鞘内に薬液がきちんと浸透するように丁寧に散布する 粉剤の場合は 茎と葉元の間に散布し降雨や散水等により溶解させ 葉鞘内部へ浸透させることで防除効果が高まる f 平成 28 年度病害虫発生予察注意報第 6 号 ( 平成 29 年 1 27 日付 ) 参照 - 2 -

23 (2) メイチュウ類 ( イネヨトウ ) 発生量 : 並 予報の根拠 a 2 中旬の調査の結果 新植夏植ほ場における芯枯茎率は 12.8%( 前年 5.9% 3.5%) とより高かった b 切開調査の結果 確認されたメイチュウ類幼虫のうち 44.4% がイネヨトウであった c 2 のイネヨトウ合成性フェロモントラップによるトラップ当たり日当たり誘殺虫数は.6 頭 ( 前年 1.5 頭 例年 1.9 頭 ) と例年より少なかった 芯枯茎率 (%) メイチュウ類 ( 芯枯茎 ) の発生推移 誘殺虫数 ( 頭 / トラップ / 日 ) 例年 イネヨトウ ( トラップ ) の発生推移 a 卵は塊で産み付けられ ふ化した幼虫は 葉裏や葉鞘部から下部に移動した後 地上部の芽や根帯から食入し 生長点を加害して芯枯れを起こさせ茎を枯死させる b 加害による芯枯れを防止し有効茎を確保するため 生育初期の防除を徹底する c ほ場内外のイネ科雑草は発生源となるため除去する d 培土時に土壌害虫の防除を兼ねた薬剤 ( 粒剤 ) を施用する e 乳剤の場合は 葉鞘内に薬液がきちんと浸透するように丁寧に散布する 粉剤の場合は 茎と葉元の間に散布し降雨や散水等により溶解させ 葉鞘内部へ浸透させることで防除効果が高まる f 平成 27 年度病害虫発生予察注意報第 5 号 ( 平成 28 年 3 25 日付 ) 及び平成 28 年度病害虫発生予報第 6 号 ( 平成 28 年 8 31 日付 ) コラム参照 カンシャワタアブラムシの防除対策 a 2 中旬の調査の結果 新植夏植ほ場における寄生株率は2.5% 発生ほ場率は58.3% であった b 大発生すると吸汁害およびすす病によりさとうきびの生育が遅延するため 早期防除が重要である c 特に新植の夏植ほ場については 2 ~3 の薬剤防除を徹底する d 薬剤が葉裏にかかるよう丁寧に散布する e 収穫予定のさとうきびほ場や近隣作物へ薬剤がドリフト ( 飛散 ) しないように注意すること f 捕食性天敵のマエウスジロマダラメイガの密度が高い場合は 捕食による密度低下が期待できる g 多発生時は有翅虫が絶えず移動分散するため 一斉防除を行うことが望ましい h 平成 28 年度病害虫発生予察技術情報第 1 号 ( 平成 29 年 2 13 日付 ) 参照

24 3 マンゴー (1) ハダニ類発生量 : 並 予報の根拠 2 下旬の調査の結果 葉あたり虫数は.1 頭 ( 前年.1 頭未満.4 頭 ) と並で あった 成虫数 ( 頭 / 葉 ) ハダニ類の発生推移 a 開花前のほ場では マシン油乳剤等の気門封鎖型薬剤の散布を主体とした防除を行う b 開花中のほ場で薬剤散布を行う場合は 受粉昆虫への影響が少ないとされる薬剤を選択する チャノキイロアザミウマの防除対策 a 2 下旬の調査の結果 黄色粘着トラップによるトラップ当たり日当たり誘殺虫数は.1 頭 未満 ( 前年.1 頭未満.1 頭未満 ) と並であった b 一部ほ場において 混合花内の新葉に本種成虫の寄生が見られた c 開花期以降は本種が増加しやすいので 早期発見 防除に努める d 開花中のほ場で薬剤散布を行う場合は 受粉昆虫に影響の少ない薬剤を選択する e 薬剤抵抗性を発達させやすいので 同系統薬剤の連用を避ける f 平成 28 年度病害虫発生予報第 5 号 ( 平成 28 年 7 28 日付 ) コラム参照 4 かぼちゃ (1) うどんこ病発生量 : 並 予報の根拠 2 中旬の調査の結果 発病葉率は44.6%( 例年 42.4%) と並であった 発病葉率 (%) うどんこ病の発生推移 a 発生源となる株元の不要な老葉 下葉を除去し 透光通風をよくする b 着果期以降 草勢の低下に伴い被害が急激に広がる場合があるので防除を徹底する

25 (2) アブラムシ類 発生量 : 並 予報の根拠 a 2 中旬の調査の結果 葉当たり虫数は.9 頭 ( 1.3 頭 ) と並であった b 本種はモザイク病を媒介する 虫数 ( 頭 / 葉 ) アブラムシ類の発生推移 a ほ場周辺に防風対策を兼ねた防虫ネットやソルゴー等を設置し 有翅虫の飛来侵入を防ぐ b 葉裏をよく観察し 早期発見 早期防除に努める c ほ場周辺の雑草はアブラムシ類の発生源になるので除去する (3) ハモグリバエ類発生量 : 多予報の根拠 2 中旬の調査の結果 寄生葉率は 53.%( 13.1%) と例年より高かった 寄生葉率 (%) 例年 ハモグリバエ類の発生推移 a 多発すると防除が困難になるため また本種の寄生痕からうどんこ病 斑点細菌病 褐斑細菌病等の病害が侵入する場合があるため 発生初期の防除を徹底する b ほ場周辺の雑草はハモグリバエ類の発生源になるので除去する a b c d 細菌性病害の防除対策 2 中旬の調査の結果 斑点細菌病及び褐斑細菌病の発病葉率は49.2% であった 防風垣は収穫まで残す 降雨や強風などの気象条件が続くと急激に広がる場合があるので 風雨前後の予防散布を徹底する 平成 28 年度病害虫発生予報第 9 号 ( 平成 28 年 日付 ) コラム参照

26 3 にがうり うどんこ病の防除対策 a 2 中旬の調査の結果 発病葉率は17.2%( 前年 21.2%) であった b 老葉や病葉は発生源になるので除去し 施設外に持ち出し処分する c 過繁茂を避け 透光通風を良くする d 多湿条件で発生し その後乾燥が続くと被害が拡大するため 湿度管理に注意する e 多発すると防除が困難になるため 予防散布に重点をおく 硫黄粉剤による予防は効果が 期待できる 斑点病の防除対策 a 2 下旬の調査の結果 発病葉率は8.4%( 前年.1% 未満 ) であった b 老葉や病葉は発生源になるので除去し 施設外に持ち出し処分する c 過繁茂を避け 透光通風を良くする d 多湿条件で発生が助長されるため 多湿にならないよう施設内の換気や排水に注意する e 多発すると果実にも黒いすす状の菌叢が発生するため 中 ~ 下位葉をよく観察し早期発見 防除に努める f 平成 27 年度病害虫発生予報注意報第 3 号 ( 平成 28 年 1 29 日付 ) 参照

27 コラム 1: 3 に発生が予想される病害虫について 1 水稲 ( 一期作 ) 移植期におけるスクミリンゴガイの防除対策 スクミリンゴガイ ( ジャンボタニシ ) について 移植期からの早めの対策が重要です 防除上注意すべき事項 (1) 貝および卵塊は見つけ次第捕殺する ( 図 1,2) なお 捕殺するときにはゴム手袋を着用する (2) 取水口に侵入防止網 ( 目合い 6~9mm 程度 ) 等を設置し 用排水路からの侵入を防ぐ ( 図 3) (3) 本田での食害が集中する移植後 2~3 週間頃から浅水管理 (1cm 以下 ) に努め本種の活動を抑えるとともに 薬剤を施用する (4) 畦畔および用排水路周辺の雑草を除去し 産卵場所をつくらない ( 図 4) 3mm 5mm 図 1 成貝 図 2 卵塊 図 3 取水口を覆うネット 図 4 けい畔雑草の卵塊 2 オクラのトンネル栽培におけるアブラムシ類の防除対策 春先には アブラムシ類の有翅虫 ( 図 1) が多く飛来するため トンネル内やトンネル除去直後のオクラほ場で急激に増殖することがあります 生育初期に寄生されると生長が著しく阻害されることから こまめに発生状況を確認し 早期防除に努めましょう 1 発生生態および被害 (1) 葉裏 新芽 蕾 幼果など 多くの部位に寄生する ( 図 2) (2) 生長点付近に寄生すると 新葉の奇形や落蕾 芯止まり 生育阻害等を引き起こす場合がある ( 図 3) (3) 多発すると排泄物によりすす病が誘発される 1mm 図 1 有翅成虫 図 2 葉裏に形成されたコロニー 図 3 生長点の被害 2 防除上注意すべき事項 (2) ほ場周辺の雑草は発生源となるので除去する (3) 薬剤抵抗性を発達させやすいので 同系統薬剤の連用を避ける (4) 土着天敵による密度抑制が期待できる場合は 選択性殺虫剤を使用する

28 コラム 2: この春 (3 ~5 ) と夏 (6 ~8 ) の気象予報 沖縄気象台では 2 24 日に 3 か予報 ( 春 :3 ~5 の予報 ) と暖候期予報 ( 夏 :6 ~8 と梅雨時期の予報 ) を発表しました この春から夏にかけては 熱帯では西太平洋で海面水温の高い状態が続き フィリピン付近では積乱雲の発生が多くなる見込みです また 地球温暖化などの影響で 大気全体の温度が高い状態が続く見込みです ( 図 1 図 2) この春の沖縄地方は 期間の始め (3 ) ごろを中心に 上空の偏西風が北西から南西方向へ流れやすい状態となるため低気圧や前線の影響を受けにくく に比べ曇りや雨の日が少ない見込みです 春の降水量は ほぼ並 ( 少ない確率 4%) を見込んでいます また 暖かい空気に覆われやすく この春の平均気温は 高い ( 高い確率 5%) でしょう 予想される海洋と大気の特徴 217 年春 (3~5 ) 図 1 数値予報結果をもとにまとめた予想される海洋と大気の特徴 217 年春 (3 ~5 ) ( 最新の 3 か予報解説資料 ) この夏は 太平洋高気圧の北への張り出しが強い見込です 沖縄地方はと同様に太平洋高気圧に覆われて晴れる日が多い見込みですが 太平洋高気圧の縁を回る湿った空気の影響を受ける時期もあるでしょう 梅雨時期 (5 ~6 ) 夏 (6 ~8 ) の降水量はともに ほぼ並 ( 多い確率 4%) を見込んでいます また 夏も暖かい空気に覆われやすく 平均気温は 高い ( 高い確率 5%) でしょう 予想される海洋と大気の特徴 217 年夏 (6~8 ) 気象庁マスコットキャラクターはれるん 図 2 数値予報結果をもとにまとめた予想される海洋と大気の特徴 217 年夏 (6 ~8 ) ( 最新の暖 寒候期予報解説資料 ) 沖縄気象台提供

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30 詳しくは下記へお問い合わせ下さい 沖縄県病害虫防除技術センター ホームページアドレス 本 所 那覇市字真地 123 TEL FAX 宮古駐在 宮古島市平良字西里 271-4( 農研センター宮古島支所内 ) TEL FAX 八重山駐在 97-3 石垣市平得地底原 ( 農研センター石垣支所内 ) TEL FAX

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