Dealing FX ~ プライスアクショントレードマニュアル ~

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1 Dealing FX ~ プライスアクショントレードマニュアル ~

2 著作権について 本書は著作権法により保護された著作物です 取扱いについて以下の点にご注意ください 本書の著作権は著者に属します 著作権者の書面による事前の許可なく 本書の一部 または全部を 印刷物 E メール 電子書籍 電子ファイル ホームページ ウェブサイト ブログ SNS ボイスレコーダー CD や DVD の記録媒体等 あらゆるデータ記録手段により 複製 転載 流用 公開 貸与 売却 ( オークションやインターネットショップなどの転売等含む ) 公衆送信等を行うことを禁止いたします 著作権の侵害を行った場合 5 年以下の懲役または 500 万円以下の罰金に処せられます 免責事項 責任の範囲について 本書は投資経験に基づく手法 情報であり 外国為替証拠金取引の性質上 すべての皆様の利益を保証するものではありません 本書の手法によりいかなる損害が発生しようとも 当方は一切の責任を負いません 実践 投資活動 資金管理などについては自己判断で行っていただきますようお願い申し上げます Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 1

3 目次 著作権について 1 はじめに 4 トレードの習得にあたって 5 基本編 トレード準備 7 テクニカル指標の説明 15 ボラティリティについて 17 ダウ理論 グランビルの法則 19 トレンドについて 21 トレンド判断 27 サポート レジスタンス 31 PinBar 34 ライン 39 ルール編 トレードスタイル 52 順張りトレード 53 逆張りトレード 60 知識編 FXの市場について 70 取引時間 72 損切りについて 75 Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 2

4 利食いについて 77 資金管理 ポジションサイジング 79 ファンダメンタルズ 81 経済指標発表時のリスクと対応 82 窓 ギャップ 85 取引通貨ペア 87 時間足ついて 90 トレード管理 92 検証 98 トレードの大罪 102 エントリーについて 105 オシレーターがいらない理由 106 実践編 ラインのケースバイケース 108 トレード ケースバイケース 119 スイングトレード 156 スイングトレード ケースバイケース 170 トレードの応用について 176 トレードの教訓 181 Dealing FX 専用サポートサイトへのアクセス方法 183 最後に 184 Dealing FX Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 3

5 はじめに この度は Dealing FX ~ プライスアクショントレードマニュアル ~ をご購入いただき誠にありがとうございます 本書は私がメインで運用するトレード方法をわかりやすく 実践できるようにした裁量トレードマニュアルとなっています 万人に実践できるようなトレードルールにまとめていますが 本トレードはシステムトレードではありません その為明確なルールにできない部分も出てまいりますが その点はご了承ください 本書では基礎の基礎となるトレードの考え方を解説しており メインのコンテンツとなるのは サポートサイト内の動画になります 実際に私が行っているトレードや 応用的な裁量判断はサポートサイト内の動画で解説しておりますのでサポートサイト内の動画をご覧ください サポートサイト内のアクセス方法は 商品ファイル内の はじめに ( 必読 ) というテキストファイルに記載されています 特典や動画の閲覧は全てサポートサイト内で行えます アクセス方法の詳細は 本 PDF の終りの部分でも解説しております パスワードは定期的に変更しますので 必ず購入者通信へのご登録をお願い致します FX は元本保障のない投資ですので 必ず利益が出るといった保証は当然のことながらすることができません 本手法も当然のことながら 勝率 100% といったものではありませんので本書のトレードロジックを理解した場合も すぐに実弾トレードに移るのではなく十分検証し 利益が出ることを実感し 自信がついてから運用を行ってください Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 4

6 トレードの習得にあたって 本書を手に取った方は FX で負けて続けている方 もしくは 今のトレードのパフォーマンスに満足されていない方だと思います トレード手法は世の中に星の数ほどありますが 本当に優れた手法はあまり多くはありません 本当に利益の出る手法とは 値動きの根拠があるプライスアクショントレードです プライスアクショントレードとは オシレーター系テクニカル指標 (MACD, ストキャスティクスなど ) に頼らず ライン 価格自体の値動きに注視したオーソドックスなトレードスタイルです オーソドックスなトレード方法は 相場の変化に強く普遍性が高いです 最近では サインに従うだけ! といったような商品が多々出回っていますが インジケーターの単純のサインで売買できるほど相場は甘いものではありません 損失が積み重なると 楽なものや簡単なものに逃げたくなる気持ちはわかります ですが 世界中のトレーダーが死力を尽くしてトレードしているのに自分だけ楽をして稼げるなど そのような美味しい話があるわけはありません 私も初心者時代は インジケータをたくさん乗せた 難しいトレード手法を様々試しましたが どれも良い結果は得られませんでした どうか本書で本物のトレードを学んでください ではプライスアクションのトレード手法を覚えればすぐに勝てるようになるのか? というと そういうわけでもありません 利益を出せるトレーダーになる為に本当に必要なのは 優位性のあるトレード手法に 習熟することです 今までいろいろな手法を試してきた方もいらっしゃると思いますが あれもこれもと手を出していては 結局トレードをマスターすることができません Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 5

7 手法ももちろん大切ですが 手法というのは 大工に例えたら金槌のようなものです いくらいい金槌があったところで 大工の腕が悪ければ良い家は建ちません 相場で生き残る為には 何か一つのことに秀でる必要があります 本書の手法は 安定的に利益が出る手法ですので 習得に全力で力を注いで下さい そして 何回か損失が続いただけで この手法はダメだ といってすぐに諦めてはいけません トレードを覚えても ミスなくトレードを執行するにはかなりの練習が必要になるからです トレードは手法 メンタル 資金管理全てが一体となって初めて利益の出るトレードをすることができます 本書では手法以外にもメンタル 資金管理の重要な部分もしっかりマスターできるように解説していきます 思うようにいかないこともあるでしょうが 私も力になりますので諦めずに学習していきましょう 継続的な学習を続けることで 道が開けるものだと信じております ~ 重要ポイントまとめ~ 勝てる手法はオーソドックスな手法 手法に習熟することが重要 トレードはメンタル 手法 資金管理の三位一体 うまくいかなくてもすぐに諦めない Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 6

8 ~ 基本編 ~ トレード準備 では早速 トレードの準備とチャートのセットアップを行っていきます 使用する取引業者 特に取引業者の制限はありませんが デイトレードのタームでのトレードの場合 あまりスプレッドが広すぎる業者はトレードに向いていません スプレッドは最大で 3.0 銭までなら許容できる範囲だと思います 注文をする業者が国内の業者である場合でも チャートの確認は MT4 で行っていきます 海外業者をお使いの場合は そちらの業者でも構いません まだ口座開設がお済でないようでしたら サポートサイト内でおすすめの FX 業者を紹介しておりますので そちらも参考にしてください 本書は FX の基礎中の基礎の用語などの解説は省いております わからない用語がありましたら インターネット検索などで お調べいただくようお願いします Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 7

9 MT4 の導入 本書の解説は MT4 のチャートソフトで行っていきます MT4(MetaTrader 4) は Meta Quotes 社が開発したトレード用ソフトで 誰でも無料で利用できます (VT CT DealBook360 などの他のチャートソフトでも構いません ) MT4 をプラットフォームとしている取引会社は数多くありますが 本書では FXDD 社を例に解説します FXDD 社にアクセスし 無料デモ口座 をクリックします FXDD Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 8

10 続いて METATRADER デモ申し込み を選択します 赤いラインの部分に必要な事項を記入していきますが 以外は適当に入れてしまっても構いません Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 9

11 続いて Download Meta Trader4 を選択 セキュリティの警告が出てきますので 実行 を選択するとダウンロードが始まります その後は説明通り進んでいけばインストールまで完了します Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 10

12 チャートのセットアップ MT4 の導入ができましたら チャートのセットアップを行っていきます 本トレード手法はプライスアクションを重視したトレードスタイルですので あまり多くのインジケーターは使用しません 今まで多くのインジケーターを使用してきたトレーダーには最初は抵抗があるかもしれませんが トレードで利益を上げる為には多くのインジケーターは必要ありません 逆に多くのインジケーターを使うことで迷いが生じ トレードに悪影響を及ぼすケースの方が圧倒的に多いです 使用するテクニカル指標 EMA10 SMA13 ボリンジャーバンド (25 期間 標準偏差 2σ) インジケーター設定手順 Moving Average の挿入 MT4 上部のメニューバーから挿入 > 罫線分析ツール >Moving Average を選択 Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 11

13 期間 10 Exponential を選択するとチャート上に 10EMA が表示されます EMA10 が表示できましたら もう一度 Moving Average を選択し 期間を 13 移動平均線の種別 Simple を選択し 13SMA を表示させます ラインの色などは自分が見やすい色など お好みの色を設定して下さい Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 12

14 Bollinger Bands の挿入 罫線分析ツール >Trend>Bollinger Bands を選択します Bollinger Bands のパラメーターは 期間 25 偏差 2 を選択します Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 13

15 これらのインジケーターを全て表示させるとこのようなチャートになります トレードの準備はこれで完了です セットアップの方法は専用サポートサイト内の動画でも詳しく解説しています サポートサイト内のアクセス方法は 商品ファイル内の はじめに ( 必読 ) というテキストファイルに記載されています 特典や動画の閲覧は全てサポートサイト内で行えます アクセス方法の詳細は 本 PDF の終りの部分でも解説しております Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 14

16 テクニカル指標の説明 SMA Simple Moving Average ( 単純移動平均線 ) トレードをしている人で 知らない人はいないほどメジャーなテクニカル指標です SMA13 は 13 期間の終値の平均値を表しています 私が採用しているパラメーターの 13 という数字は フィボナッチナンバーでもある意味のある数字です SMA13 は トレンド発生後の浅い押し目買いや戻り売りの起点となることの多いポイントです EMA Exponential Moving Average ( 指数平滑移動平均線 ) SMA は単純に期間を平均した線ですが EMA は近い時間の価格を優先した線になっています SMA の欠点を補う為に開発されたテクニカル指標です こちらは EMA10 を選択しています SMA13 と同じように浅めの押し 戻りを取りにいく目安として使用します EMA は SMA より早い動きをするのが特徴です 10 期間を採用した理由は 区切りの良い数字であるからです 区切りの良い数字は設定している トレーダーが多く 意識されやすいポイントとなります Dealing FX Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 15

17 ボリンジャーバンド Bollinger Band ジョン A ボリンジャー氏が開発したテクニカル指標です MA と同じく 多くのトレーダーに使われています ボリンジャーバンドは 価格の確率的分布範囲とボラティリティ ( 変動幅 ) を視覚的に確認することができます σ はシグマと読みます -1σ ~ +1σ の範囲内で収まる確率は 68.3% -2σ ~ +2σ の範囲内で収まる確率は 95.7% -3σ ~ +3σ の範囲内で収まる確率は 99.7% バンド内に納まる確率はこのようになっています 本書では 2σ をエントリーの位置の把握と 利食いの目安として使用します ボリンジャーバンドはあくまでもトレードの補助でありますので 過信しすぎないようにしてください 一番重要視されるのは 価格の動き です Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 16

18 ボラティリティについて ボラティリティとは 価格変動の大きさのことです ボラティリティが高いほど価格変動が大きいとされます ボラティリティーは収縮と拡大を繰り返す性質をもっています ボリンジャーバンドが絞り込みの状態を スクイーズと呼びます スクイーズはボラティリティー拡大の予兆となります ボリンジャーバンドが拡大している状態を エクスパンションと呼びます ブレイクの際は必ず エクスパンション ( バンドの拡大 ) が発生します Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 17

19 そしてボラティリティで大切なことは 拡散したボラティリティは いずれ必ず収縮に向かい 収縮したボラティリティは いずれ必ず拡大に向かうということです 要するにエクスパンションの発生にはスクイーズが必要になり スクイーズの発生には エクスパンションの発生が必要になります 永遠にスクイーズが続いたり エクスパンションが続いたりすることはありません 相場はこのスクイーズ ( 収縮 ) とエクスパンション ( 拡大 ) を繰り返しながら変動しています 極まれに スクイーズのないエクスパンションが起こることもあります ボリンジャーバンドによるボラティリティの変化からは 現在の相場がトレンド相場であるか レンジ相場であるか ということを簡単に読み取ることができます エクスパンション トレンド相場 スクイーズ レンジ相場 ~ 重要ポイントまとめ ~ ボリンジャーバンドはあくまでも補助であり 一番大切なのは 価格の動き ボラティリティーは収縮と拡大を繰り返す! エクスパンションにはスクイーズが必要 スクイーズにはエクスパンションが必要 エクスパンション状態 トレンド相場 スクイーズ状態 レンジ相場 Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 18

20 ダウ理論 ダウ理論とは 経済学者のチャールズ H ダウが 1984 年にウォールストリートジャーナルで公表した 6 つの基本原則を述べた テクニカル分析の元祖とされる理論です ダウ理論 には 6 つの基本原則があります 1 平均は全ての事象を織り込む 2 トレンドには3 種類ある 3 主要トレンドは3 段階からなる 4 平均は相互に確認されなければならない 5 トレンドは出来高でも確認されなければならない 6 トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する この 6 つの概念が テクニカル分析の基礎となっています このようにいろいろとあるのですが 覚えておいて頂きたいのは 6 のトレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続するということです この概念が相場分析の基礎となっています ~ 重要ポイントまとめ ~ ダウ理論はテクニカル分析の基礎! トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する! Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 19

21 グランビルの法則 グランビルの法則とは ジョセフグランビル氏が編み出した 価格と移動平均線との関係で売買ポイントを判断する法則のことです このように 1~7 が売買ポイントとされています このように移動平均線に関係した売買ポイントはいくつかあるのですが 移動平均線から反発してきている または移動平均線を抜けたポイントに優位性が発生する とだけ覚えておきましょう ~ 重要ポイントまとめ ~ 移動平均線から反発 または移動平均線を抜けたポイントに優位性が発生する Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 20

22 トレンドについて トレンドの定義 上昇トレンドであれば安値を切り上げ 高値も切り上げている状態 下降トレンドであれば高値を切り下げ 安値も切り下げている状態 トレンドの定義は言葉にするとこのようになりますが 単純に現在の相場で 買いの勢力が勝っているか 売りの勢力が勝っているかということです 買い方が多ければ価格は上昇し 売り方が多ければ価格は下落していきます トレンドとは 価格が一方向に進みやすい力が継続して働いている状態です 一度発生したトレンドは 明確な転換シグナルが出るまで継続します 明確な転換シグナルとは ダウ理論でいったところの 高値と安値の関係です このあたりの考え方は環境認識動画の方で詳しく解説しております 勝てないトレーダーの多くは トレンドに逆らっている場合が多いです どれだけ優れた手法であっても トレンドに逆らっていては安定的に勝つことはできません トレンド方向さえ間違えなければ 究極的にいえばどこでポジションを保有しようが利益はでるわけです 短い時間軸で トレンドに逆らって逆張りでエントリーする場合でも 大局的なトレンドには逆らわないようにします 勝てないトレーダーは 勝てる手法を探し続けますが 手法より優先されるのがトレンドです 全ての手法は トレンドありき 相場環境ありきであることを覚えておきましょう Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 21

23 トレンドの種類 1 上昇トレンド 2 下降トレンド 3 レンジトレンドは大まかに分けて 3 種類に分類されます 1 上昇トレンド Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 22

24 2 下降トレンド 3 レンジ ( 横ばい ボックス相場 揉み合い 持合い相場 トレンドレス相場 ) Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 23

25 トレンドの波について 相場は上昇していくにも 常に上げっぱなしということはなく 必ずどこかで押し 戻り ( 調整 ) が入り 波動をえがきながら上昇 下降していきます この調整波動のことをリトレースメントと呼びます 本書の中でリトレースという言葉は 何度も出てきますので覚えておきましょう Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 24

26 レンジ相場からブレイクしている最初の第一波の波動が トレンドの初動です トレンドの初動からうまくトレンドに乗れれば 大きな利益になりますが トレンドの初動はダマシのブレイクアウトが起こりやすいです ですので 実際のトレードでは トレンドの初動は捨てて 第二波 第三波のトレンドを狙って行くことにより トレードの精度が高まります トレードを行う際は 自分がどこのトレンドを狙いにいっているのかを 常に意識しましょう Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 25

27 ~ 重要ポイントまとめ ~ トレンドは超重要! トレンドとは価格が一方向に進みやすい力が継続して働いている状態のこと 一度発生したトレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する トレンドの初動はダマシが多い 全てのトレードは相場の環境 相場のトレンドありきです 本書では SMA25 を使った簡単にできて 効果の高いトレンド方向判断の方法を解説しています ただこれから解説するトレンド方向の判断の仕方は 初心者向けのものになりますので 実際の相場での相場環境の判断方法は リアルトレード動画や 環境認識動画を参考にしてください Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 26

28 トレンド判断 それでは 実際のトレンド判断をみていきます 実際にトレードを行う時間軸は 15 分足ですが トレンド判断を行う時間足は 日足 4 時間足 1 時間足です トレンドを判断する上で重要視しているのは ボリンジャーバンドのミドルバンドである SMA25 です SMA25 の上に価格がある場合は 買い有利 SMA より下に価格がある場合は売り有利と判断します 赤い の部分が 売り有利の場面 青い の部分が 買い有利の場面となります 単一の時間軸で確認するのではなく これらのチェックを日足 4 時間足 1 時間足で行っていきます 上位時間軸は下位時間軸よりも テクニカル分析的に意味があり優先されます Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 27

29 日足 4 時間足 1 時間足のチェック トレンド相場 日足から順番に価格が SMA25 より上にあるのか 下にあるのかをチェックしていきます 3 つの時間軸をすべてチェックしたら 多い方のトレンドが現在のトレンド方向であると判断します 例を挙げて説明します 日足の価格が SMA25 より上 4 時間足の価格が SMA25 より下 1 時間足の価格が SM A25 より上である場合は 上の方が多いので 上昇トレンドと判断 日足が SMA25 より上 4 時間足が SMA25 より下 1 時間足が SMA25 より下である場合は 下の方が多いので 下降トレンドと判断 日足が SMA25 より上 4 時間足が SMA25 より上 1 時間足が SMA25 より上である場合は 全てが上を示しているので 上昇トレンドと判断 このように多い方のトレンドを 現在のトレンド方向として判断します 単純ですが効果の高いトレンド判断の方法です この方法でトレンド判断をしていれば 大きな間違いを犯すことはなくなります このトレンド判断をした方向にトレードを仕掛けていきます 応用的なトレンド判断につきましては 別途サポートサイト内の動画で詳しく解説しております Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 28

30 トレンドレス相場 上位時間軸でトレンドを判断するわけですが SMA25 の上か下かどちらか判断が付かないような状態の時間足が 複数存在していた場合には トレンドレス相場と判断します 上位時間軸でトレンドが発生していない相場では 15 分足などの短い時間軸はテクニカル的に信頼できない 収益性の低い相場となりやすいです 黒の矢印があるポイントのローソク足は SMA25 の付近でうろうろしていてどちらか判断がつきません このような状態の場合は その時間足のトレンド方向はノーカウントとしてとらえます ノーカウントの足が複数時間軸で確認できた場合には トレンドレス相場と判断し エントリーを見送るべき相場だと判断します 例 1 日足 4 時間足がノーカウントで 1 時間足が SMA25 より上 この場合はノーカウントの方が多いので トレンドレス相場と判断します Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 29

31 例 2 日足が SMA25 より上 4 時間足がノーカウント 1 時間足が下 このようにすべての時間軸の方向が バラバラである場合も トレンドレス相場と判断します トレンド方向の判断を行って トレンドレス相場であると判断した場合は 15 分足でエントリーサインが出ても見送ります そんなので見送りしてたらエントリー回数が減ってしまうよ ~ と思うかもしれませんが 勝ちやすい相場が毎回続くほど相場は美味しいものではありません プロのトレーダーであればどんな状況でも利益を出せる というのは間違っています プロのトレーダーは エントリーしてはいけない場面に常に注意を払っているのです トレード回数は 多ければいいというものではありません トレードは 量より質で勝負です ~ 重要ポイントまとめ ~ SMA25 より上で買い有利 SMA25 より下で売り有利 1 時間足 4 時間足 日足でチェックし 多い方のトレンド方向のみエントリー 25SMA 付近でうろうろしている場合は ノーカウント 複数時間軸でノーカウントだった場合は トレンドレス相場なのでエントリーサインが出ても見送る トレードは量より質で勝負 Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 30

32 サポート レジスタンス サポート レジスタンスとは相場での 価格の抵抗帯となるポイントのことです このチャートを見ると 何度もサポート レジスタンス付近で 価格が止められているのが分かると思います サポート レジスタンスが 相場で機能する理由を理解するためには 市場参加者の心理 ( マーケットセンチメント ) を理解する必要があります サポート レジスタンス付近の心理状況を説明する為に 参加者を 買い持ちの人 売り持ちの人 ポジションを持ってない人 に分類します そして相場が サポートレベルで揉みあった後に上昇していく状況であると仮定します Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 31

33 この状況になった場合 サポートレベルでの 買い持ちの人 は含み益が発生し喜びますが それと同時にもっと 買っておけばよかった と後悔します 売り持ちの人 は含み損が発生している状態で 不安になり手仕舞いを検討したり 価格が建値まで戻ってきたら 買い戻す ことを望んでいます ポジションを持っていない人 はポジションに乗り遅れてしまった人や 上昇の前にポジションを決済してしまった人がいます 上昇の前に決済してしまった人は もう一度決済したレベルまで価格が戻ってきたら再び 買いたい と思っています そして買うか売るか決めかねていた人は 上昇を確認して 次に買うチャンスを探します このように分類したすべての人たちが サポート付近で 買いたい と思っています その為 価格がサポートレベルの付近になると 買い意欲の方が勝り 価格は上昇していきます Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 32

34 ですが もちろん必ずサポートが機能するわけではありません 価格がサポートを抜けていった場合には 買いもちの人のストップを巻き込み一気にブレイクしていきます このように 買い意欲と売り意欲が逆転しています ( ロールリバーサル ) サポートは 支持されている回数が多いほど強固なサポートと見られ 強固なサポートが破られると 大きなブレイクになりやすいです そして一旦ブレイクが起きてサポートを下抜けていくと サポートだったポイントが 次には 戻りを売りたい という意欲の人が増え 今度はそこがレジスタンスとして機能します このようにサポート レジスタンスが機能するのには しっかりとした理由があります なぜここで価格が上がりやすいのか 下がりやすいのかということを理解しておくことはトレードの自信を保つ為に非常に重要です ~ 重要ポイントまとめ ~ サポート = 売り意欲に勝る 買い意欲が存在する価格帯 レジスタンス = 買い意欲に勝る 売り意欲が存在する価格帯 サポート レジスタンスが機能している理由は 市場参加者の心理にある 一度抜けたサポート レジスタンスは力関係が 逆転する Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 33

35 Pin Bar これから 本書を説明していく上で出てくる Pin Bar について解説します Pin Bar とは髭が長いローソク足のことで 海外では Pin Bar と呼ばれています Pin Bar は海外のフォーラムでは 長い間研究されており 重要視しているトレーダーも多いです Pin Bar の名前の由来は あの鼻の長いピノキオからきています 長い髭がピノキオの鼻のように見える為 Pinocchio Bar を略して Pin Bar と呼びます nose がピノキオの鼻で eyes がピノキオの目の部分にあたります Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 34

36 この画像にある長いローソク足は 全て Pin Bar になります ローソク足の実体の部分は body と呼ばれます ピノキオの体です Pin Bar が相場でなぜ重要になってくるかというと 一度ある方向に動いた後 その方向の動きが否定されているからです この 方向の否定 から 反発の圧力がかなり高いことを 読み取ることができます ですので Pin Bar の発生は 相場の反転を高い確率で示唆します Pin Bar は相場が反転する可能性が高いサインな訳ですが Nose( 髭 ) の長さbody の位置 そして発生する位置が重要になってきます それでは Pin Bar の条件について順番に説明していきます Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 35

37 nose の長さ まず Pin Bar の基本的な条件として ローソク足の実体 (body) より長い髭 (nose) があることが条件です Pin Bar の nose は長ければ長いほど 反発の圧力が強い良い Pin Bar です この実体より長い髭があることが Pin Bar の絶対条件です Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 36

38 body の位置 次にローソク足の実体 (body) の位置です ローソク足の実体 (body) は あまり大きくないものが理想で 高値 安値の半分以下になっているものが Pin Bar となります 髭 (nose) が長いものでも ローソク足の実体 (body) が真ん中にあるものは Pin Bar とはみなしません Body が真ん中にあるコマのような形をした足は どちらに進むか迷っている状態といえるでしょう Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 37

39 Pin Bar の位置 Pin Bar は逆張りのサインですので トレンドが発生している箇所で発生したものが良い Pin Bar となります 揉み合い相場で発生した Pin Bar は 信頼度の低い Pin Bar です ~ 重要ポイントまとめ ~ PinBar は [ ローソク足の髭の長さ ] [ 実体の大きさと位置 ] [Pin Bar 発生の位置 ] が重要! 始めは判別に迷うかもしれませんが 慣れればすぐにわかるようになると思います 本書のデイトレードロジックの場合 Pin Bar の発生位置は あまり意識する必要はありません ( スイングトレードでは注目します ) Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 38

40 ライン プライスアクショントレードを行う上で 欠くことのできないラインの引き方を解説していきます チャートは毎日違うので ラインを引くのは苦手と感じる方もいるかもしれません ですが ライン引きをあまり難しく考える必要はないです ラインを引くのが難しいと感じるような箇所というのは そもそもトレーダーに意識されにくい箇所なので よくわからない箇所にはラインを引かずに 明確にわかる箇所にだけラインを引いておけば大丈夫です ラインの描画には MT4 に組み込まれている描画ツールを使用します MT4 以外のチャートソフトでも ラインの描画ツールは必ず入っています ツールバー上部のボタンを選択することによりラインを描画することができます この描画ツールを使用してラインを引いていきます Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 39

41 ラインの引き方のルール 水平ラインはローソク足の髭をカットして実体から引く トレンドラインはローソク足の髭を切らずにラインを引く Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 40

42 トレンドライン トレンドラインの引き方 高値 安値の 4 点の切り上がり 切り下がりが形成されたところで 上昇の場合は安値と安値を 下降の場合は高値と高値を結べばトレンドラインの出来上がりです トレンドラインは髭を切らずに引きます ラインをはみ出してローソク足の髭が出た場合には トレンドラインを引きなおします トレンドラインをブレイクしてすぐにエントリーするのではないので ブレイクしてしまってから引いても間に合います そしてトレンドラインは特に難しく考える必要はないです 明確なパターンが現れたポイントにだけ引きましょう Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 41

43 トレンドラインの種類 トレンドラインは メジャートレンドラインとインナートレンドラインに分けられます 角度が緩いトレンドに引いたラインが メジャートレンドライン 角度が急なトレンドに引いたラインが インナートレンドラインです どちらも同じトレンドラインで 同じように機能してきます Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 42

44 トレンドラインの角度 トレンドラインは ラインの角度が重要です トレンドラインを毎日引いていれば 良いトレンドラインと悪いトレンドラインの見分けは自然とできるようになります 目安の角度としては 25 ~45 くらいが理想の角度です ( 目安 ) それ以外のあまり急なトレンドラインや 角度の緩いトレンドラインは 重要度の低い無視してもいいトレンドラインとなります Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 43

45 トレンドラインの重要度 トレンドラインは反発している回数が多いほど 強固なトレンドラインとなります 何回反発したか どれだけの期間の間トレンドラインが機能してきたかによって 重要度が変わってきます トレンドラインは 順張りトレードでのエントリーの判断に使用します ~ 重要ポイントまとめ ~ トレンドラインは誰が見てもわかるところにだけ引く! トレンドラインは角度が重要 トレードの技術全てに当てはまりますが 複雑に考えてはいけません 何事もシンプルに考えましょう Dealing FX Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 44

46 サポート レジスタンスライン サポートレジスタンスラインの引き方は いくつかのパターンに分かれます 注目するべきラインは 急激に反転したポイント レンジブレイク トレンド から引いた 3 つのラインだけです 分かりやすいようにそれらのラインを ノーマル SR ライン レンジ SR ライン トレンド SR ライン と名前をつけました (SR はサポート レジスタンスの略 ) どのラインも重要なラインですので順番に覚えていきましょう ノーマル SR ライン 相場が急落 急騰などにより 急激に反転したポイント 急激な上昇 下降が確認できたポイントから水平線を引きます 相場の流れが急激に変化した箇所から ラインを引きます ローソク足が急激に大きくなった箇所や Pin Bar などに注目してラインを引いて下さい これが通常のサポート レジスタンスライン ノーマル SR ライン になります Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 45

47 もう一つ例を見てみましょう この場合でしたら 誰が見ても相場の勢いが加速してるのは分かるでしょう このように価格が急激に変動しているポイントは 大口のトレーダーが参入してきている可能性が高く 意識されやすいポイントとなります トレンドラインの引き方と同じように 良くわからないポイントは重要度が低いのでラインを引かなくて構いません ノーマル SR ライン は逆張りエントリーに使用します ~ 重要ポイントまとめ ~ ノーマル SR ラインは相場の急激な反転から引く Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 46

48 レンジ SR ライン 価格が同じような幅で行ったり来たりしている箇所に注目して 上と下に両方からラインを引きます この場合は 2 本のラインを引いた箇所で 相場が行ったり来たりしているのがわかると思います レンジ相場の特徴はローソク足が細かくなり ボリンジャーバンドが拡大せずに平行状態となっているような箇所です レンジ場を挟んでラインを 2 本引いていますが 重要視するのは レンジ上限に引いた方のラインです ブレイクの初動ではエントリーしませんので ラインはブレイクしてから引いても間に合います Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 47

49 もう一つ例を見てみましょう こちらの例でも明らかにレンジをブレイクしてきています 重要視するラインはこの場合 レンジ下限の方のラインとなります ブレイクしたかは ローソク足 1 本 2 本で判断せずに 明確に抜けたかどうかで判断して下さい レンジに引いたラインは上限 下限共にどちらも抵抗として機能するのですが 下限の方をより重要視するには理由があります Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 48

50 まず 1 レンジ上限でブレイクアウトを狙って 買いポジションを持った人がいます 買いポジションを持った人は 2 の位置で含み損を抱えている または損切りになっている状態にあると言えます その後 3 のポイントまで価格が戻ってきた場合には 不安な状態ですので 建値で決済したいと考えます また損切りになっていた人は負けを取り戻したいと思い 新規で売りポジションを建てます この決済売り注文と 新規の売り注文により 価格は一時的に下落していきます レンジ下限でも機能しますが 上限の方が含み損の額が大きいので 抵抗としては強力になります ~ 重要ポイントまとめ ~ レンジ SR ラインはレンジ相場を挟んで引く! レンジ相場かはローソク足の大きさ 相場が一定の間隔でいったりきたりしているかで判断する Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 49

51 トレンド SR ライン トレンドの定義である高値 安値の切り下げ 切り上げに注目して引いたラインです この場合は ダウントレンドから引いたラインになります 高値を切り下げ 安値も切り下げています 1~4 までの点が確認できたら 高値を切り下げたポイントである 3 から水平線を引きます このように明確に切り下げたポイントは トレンドの定義でもあり 多くのトレーダーに意識されるポイントとなります Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 50

52 もうひとつ例を見てみましょう この場合はアップトレンドです 先ほどの例と同じように 高値を切り上げ 安値も切り上げているポイントに注目します 1~4 の点が確認できたら 3 からラインを引いていきます これほど綺麗な形をしたトレンドはあまり出ませんが このパターンが形成された場合は よい逆張りのエントリーポイントとなります ~ 重要ポイントまとめ ~ トレンド SR ラインは 1~4 のトレンドが形成されたら 3 の箇所から引く まだよくわからないと思う方もいるかもしれませんので ケースバイケースを多数用意してあります そちらもご覧ください Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 51

53 ~ ルール編 ~ トレードスタイル エントリーは大まかに分類して 順張りと逆張りに分類されます 押し目買い 戻り売りを狙った順張りトレード 抵抗線からの反発を狙った逆張りトレード この二つに分類されます 相場の王道的なトレードで プライスアクションに基づいたトレードなので優位性の高いトレード手法です どちらのトレードも 先ほど説明したトレンド判断で把握したトレンド方向には逆らいません ですので厳密に言えばどちらもトレンドフォローになります 勝つ為にはそれほど多くの手法は必要ありません 最も大切なのは トレンドに逆らわないこと そしてパターンの認識です 自分の勝ちパターン 得意なパターンだけを徹底的に狙っていきます Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 52

54 順張りトレード 押し目買い 戻り売りを狙った順張りトレード それでは順張りトレードの 詳しいトレードルールを説明していきます 順張りエントリールール 15 分足チャート使用 日足 4 時間足 1 時間足で確認したトレンド方向にしかエントリーしない トレンドレス相場の場合も見送り 1 トレンドラインまたは SR ラインのブレイク 2 ボリンジャーバンド拡大 3 ブレイク後 EMA10 SMA13 SMA25 までリトレースし 反発したらエントリー 損切り 30Pips 逆指値で最大損失を設定 ( ボラティリティによって変更して下さい ) 25SMAを終値で越えてきたら成行決済 25SMAからのエントリーの場合は 25SMA+ 直近高値 安値の終値越え 利食い 利食い目標は直近高値 安値またはボリンジャーバンドの 2σ ( 損益比率を意識 ) 順張りトレードの基本ルールはこれだけです シンプル過ぎてがっかりした方もいるかもしれませんが トレードルールはシンプルなものに限ります 複雑なトレードルールは 逆にトレードに迷いを生みます このように単純なものの方が 値動きの根拠がある為 遥かに優位性があります Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 53

55 それでは 実際のエントリーポイントを チャートを使って見ていきましょう まずは 上位時間軸でトレンドの確認をします この時点の価格は 日足 4 時間足 1 時間足すべてが SMA25 の下にありましたので ダウントレンドと判断し 売りのみを狙います 画面左の方で 明らかなレンジ帯ができているのがわかるでしょうか? その明確なレンジにラインを引きます このように レンジをブレイクしてからラインを引いても遅くありませんので簡単にラインを引けると思います サポートラインをブレイクし EMA10 までリトレースし Pin Bar を出して反発しています MA から反発が確認できたところでエントリーです ピンクの矢印の箇所です 右の方でも MA までリトレースしている場面がありますが 反発していないのでこういった箇所は 見送ります 強い反発が確認できれば 15 分足の終値の確定を待たなくて 成り行きでエントリーしても構いません 反発しているのかよくわからない場合は 15 分足終値の確定を待ちましょう Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 54

56 エントリーをしたら まずは 30Pips の逆指値を入れ最大損失を限定します 相場のボラティリティが高い場合には逆指値を広げて その代わりにポジションサイズを下げてリスクを一定にして下さい 30Pips に到達しなくても SMA25 を終値で越えてきた場合には 成り行きで損切りします 利益目標は 直近安値の少し手前か ボリンジャーバンド -2σ が利益目標です この場合は -2σ までは近すぎるので 安値の方を目標にします ボリンジャーバンドで利食いをするか 安値 高値で利食いをするか迷ってしまう場合 直近高値 安値が近すぎる場合には ボリンジャーバンドでの利食い ボリンジャーバンド 2σ まで近すぎる場合には 直近高値 安値を目標とします 利食い目標はあくまでも目標ですので 必ずそこで利食いをしなければならないということではありません 損切り幅とのバランスを考えて 最低でも 1 対 1 以上のバランスで利食いをしましょう Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 55

57 次は トレンドラインをブレイクした例を見てみましょう まずは 上位時間軸でトレンドの確認をします この時点の価格は 日足 4 時間足が SMA25 より下 1 時間足が SMA25 より上にありましたので 下の方が多いのでダウントレンドと判断し 売り場を探していきます この場合は 誰が見ても明確にわかるトレンドラインが引けました その後 綺麗に引けたトレンドラインを 明確にブレイクし ボリンジャーバンドのバンドも広がっています EMA10 から反発し 陰線が出現しているあたりでエントリーします 条件 1 ラインのブレイク 条件 2 バンドの拡大 条件 3 MAまでリトレースして反発 この条件を良く覚えておきましょう Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 56

58 先ほどの場面を拡大しました エントリーしたらすぐに 30Pips の逆指値を入れ 最大損失を限定します 30Pips に到達しなくても SMA25 を終値で越えてきた場合には 成り行きで損切りします 利益目標は直近安値の少し手前か ボリンジャーバンド -2σ が利益目標です この場合は安値だと近すぎますので ボリンジャーバンドにタッチしたあたりで 損切りとのバランスを見て利食いを行います ( 最低でも 1 対 1 以上のバランス ) その後もエントリー可能なポイントがありますが 25SMA を超えてきていますので損切りとなっています Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 57

59 SMA25 からのエントリー EMA10,SMA13 で反発することなく 2 本の MA を終値で割ってきた場合には 次の反発ポイントである SMA25 の反発までリトレースを待ちます この場合は矢印のポイントから 反発が確認できているのでエントリーします 通常 EMA10,SMA13 からの反発でエントリーした場合の 損切りポイントは SMA25 を終値で越えてきたポイントになりますが SMA25 でエントリーした場合 SMA25 の終値割れだけですと ストップが狭すぎます ですので SMA25 を終値でブレイクし かつ直近高値を超えてきた場合に損切りします この場合は赤いラインを 終値で割ったポイントが 損切りポイントとなります 当然のことながら 毎回利食いにはなりませんので ロスカットをするべき場面になりましたら躊躇なくロスカットを執行して下さい Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 58

60 ~ 重要ポイントまとめ ~ 上位時間軸のトレンドには逆らわない! 条件 1 ラインを明確にブレイク 条件 2 ボリンジャーバンドの拡大 条件 3 EMA10 SMA13 SMA25 までリトレースし 反発 (EMA10,SMA13 で反発が確認できなく 終値で越えてきた場合には SMA25 までリトレースを待つ ) 損切り 30Pips 逆指値で最大損失を設定 ( ボラティリティにより変更 ) SMA25を終値で越えてきたら成行決済 SMA25からのエントリーの場合は SMA25+ 直近高値 安値の終値越え 利食い 利食い目標は直近高値 安値またはボリンジャーバンドの 2σ 利食いは損切り幅とのバランスを意識する 順張りエントリーの説明は以上です Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 59

61 逆張りトレード 抵抗線からの反発を狙った逆張りトレード それでは抵抗線からの反発を狙ったトレードの 詳しいトレードルールを説明していきます 逆張りエントリールール 15 分足チャート使用 日足 4 時間足 1 時間足で確認したトレンド方向にしかエントリーしない ノーマル SR ライン レンジ SR ライン トレンド SR ライン を引く 1 ボリンジャーバンド 2σ から反発している 2 サポートレジスタンスラインからの反発でエントリー 損切り 20Pips 逆指値で最大損失を設定 ( ボラティリティによって変更して下さい ) 直近高値 安値を終値で超えてきたら成行決済 利食い 利食いの目標はボリンジャーバンドのミドルバンド (SMA25) ( 損益比率を意識 ) 逆張りのトレードルールは以上です Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 60

62 逆張りトレードは ノーマル SR ライン レンジ SR ライン トレンド SR ライン からの反発 + ボリンジャーバンド 2σ にタッチの条件でエントリーします どのパターンでエントリーした場合でも 利食いと損切りの位置は同じです それでは順番に見ていきましょう ノーマル SR ラインからの反発 上位時間軸で トレンドの確認をします この時点の価格は 日足 4 時間足が 25SMA より下 1 時間足が 25SMA より上にありました 下の方が多いので ダウントレンドと判断し 売り場を探していきます チャートの左側の方で 急激に相場が反転下降しているポイントから引いたラインがノーマル SR ラインとなります ピンク矢印のポイントが エントリーポイントになります 条件である 1 ボリンジャーバンド 2σ 反発 および 2SR ラインからの反発 の条件を満たしています Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 61

63 まずはエントリーしたら 20Pips の逆指値を入れ最大損失を限定します 相場のボラティティが高い場合には損切り幅を広げて その代わりにロットサイズを下げてリスクを一定に保って下さい 20Pips に到達しなくても 高値である黒いラインを終値で越えてきた場合には成り行きで決済します 利益目標は ボリンジャーバンドのミドルバンド (SMA25) が利益目標です 利食いをした後大きく下げていますが このあたりをもったいないと思ってはいけません ミドルバンドで相場が反転する確率もそれなりにありますし そもそもこの後相場がどうなるかは誰にもわからないからです 毎回完璧な利食いというものはできないので そこそこの利食いで満足することが大切です Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 62

64 見送るパターン ラインを引いてエントリーを待っている際は ラインに触れている状態で 15 分足終値でラインを抜けてくるか戻るかを ローソク足 1 本は必ず確認して下さい ラインを 15 分足終値で割った場合には エントリーは見送ります 再びラインの内側に戻ってきて 再度反発した場合は再エントリー可能です このエントリー見送りのルールは 逆張りのエントリー全てに共通です Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 63

65 レンジ SR ラインからの反発 まずは上位時間軸で トレンドの確認をします この時点での価格は 日足 4 時間足 1 時間足全てが 25SMA より上にありました ですのでアップトレンドと判断し 買い場を探していきます レンジを一度上にブレイクしてから レンジ下限まで下落してきています レンジ下限に引いたレンジ SR ラインからの反発を確認し エントリーします ( ピンク色の矢印 ) 2 本ラインがありますが 逆張りで狙うのはレンジ下限の方のラインとなります ただレンジ下限で反発しただけではエントリーを行いません レンジを一度上にブレイクしている動きが重要です レンジを一度ブレイクして レンジ下限まで戻ってきているポイントを狙っていきます Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 64

66 まずはエントリーしましたら 20Pips の逆指値を入れ最大損失を限定します ( ボラティリティによって変更 ) 20Pips に到達しなくても 安値である黒いラインを終値で越えてきた場合には 成り行きで損切りします 利益目標はボリンジャーバンドのミドルバンド (SMA25) が利益目標です この場合は ミドルバンドで利食いとなっています 基本的な考え方は ノーマル SR ラインの場合と同様です Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 65

67 トレンド SR ラインからの反発 まずは他のトレードと同様に 上位時間軸でトレンドの確認をします この時点の価格は 日足 4 時間足が 25SMA より下 1 時間足が 25SMA より上にありました 下の方が多いのでダウントレンドと判断し 売り場を探していきます 1~4 のポイントで綺麗にトレンドが形成されているのがわかるでしょうか? 高値を切り下げている 3 のポイントからラインを引きます ボリンジャーバンド 2σ にタッチしており ラインをブレイクせずピタッと止まって反発が確認できました 反発が確認できたので ピンクの矢印のあたりでエントリーします 青い数字の 1~4 もトレンド SR ラインを引けるポイントとなります Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 66

68 先ほどの画像を拡大しました まずはエントリーしたら 20Pips の逆指値を入れ最大損失を限定します ( ボラティリティによって変更 ) 20Pips に到達しない場合ても 高値である黒いラインを終値で越えてきた場合には成り行きで決済します 損切りがタイトに感じるかもしれませんが 逆張りは損切りを小さくするのが基本です 短期的にはトレンドに逆らっているため ブレイクしていくと損失が大きくなってしまう為です 利食い目標は ボリンジャーバンドのミドルバンド (SMA25) になります この場合は ミドルバンドで利食いとなっています Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 67

69 見送るパターン 綺麗にトレンドが切り下げ トレンド SR ラインが 2 本引けました 下の方のラインの箇所は 2σ にタッチしていないですし 終値でブレイクもしていますので見送りです 上のラインのポイントは ラインに触れた最初の足でブレイクしていますので こういった場面は見送ります 一度ブレイクしても 再びラインの内側に価格が戻ってきて 再度反発が確認できた場合には エントリーが可能です Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 68

70 ~ 重要ポイントまとめ ~ 上位時間軸のトレンドには逆らわない! 条件 1 ボリンジャーバンド 2σ にタッチしている 条件 2 サポートレジスタンスラインからの反発でエントリー 損切り 20Pips 逆指値で最大損失を設定 ( ボラティリティによって変更して下さい ) 直近高値 安値を終値で超えてきたら成行決済 利食い 利食い目標はボリンジャーバンドのミドルバンド (SMA25) 損切り幅とのバランスを意識する トレードルールの説明は以上です これだけですと まだわかりにくい部分もあると思いますので 後半にトレードのケースバイケースを多数用意してあります Dealing FX Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 69

71 ~ 知識編 ~ FX の市場について FX のリスク メリット デメリット について理解しておきましょう FX の主なリスク 相場変動リスク 相場の変動がある以上 利益が期待できる反面 損失が発生する場合があります 証拠金の何倍もの取引を行うことができるため 損失が預託した証拠金を超え さらなる証拠金を請求されることがあります 流動性リスク 外国為替は 1 日約 300 兆円取引されていますが 短期間に大量の注文を出した際は 希望した金額で取引が成立しないリスクがあります システムリスク パソコンやインターネットの障害によって 正常な取引ができなくなってしまうかもしれないリスクがあります 信用リスク 業者が破綻すれば損失を被るおそれがあります 信託保全がされていない業者の場合 破綻した際には預託していた証拠金が戻ることはありません 2010 年に FX 業者の信託保全は義務付けされましたので 破綻による信用リスクはなくなりました とはいえ全額信託保全が実施された場合には ある日突然取引が行えなくなり 最悪強制決済される可能性もあります Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 70

72 FX 市場のメリット 取引手数料が安い 流動性が高いためテクニカル分析的に安定している インサイダー情報などにも強い 土日を除き取引が 24 時間可能である 少ない証拠金で 大きな取引ができる FX 市場のデメリット 取引時間が 24 時間である為無駄な取引をしてしまいやすい 高いレバレッジがかけられる為 証拠金以上の損失を被ることがある Dealing FX Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 71

73 取引時間 取引時間の説明をする前に マーケットの時間割を把握しておきましょう スケジュールウェリントン市場シドニー市場東京市場 日本時間 5:00~13:00 8:00~15:00 9:00~15:00 仲値 9:55 上海市場 香港 ハンセン市場 バーレーン市場 10:30~16:00 11:00~17:00 14:00~22:00 東京オプションカット 15:00 フランクフルト市場パリ市場ロシア市場ロンドン市場ニューヨーク市場 15:00~23:30 15:00~23:30 15:30~22:45 16:00~0:30 22:30~5:00 ニューヨークオプションカット 23:00 ロンドンフィキシング 0:00 この時間割りは サマータイムの時間ですので 冬時間の場合はこの時間に 1 時間足します サマータイムは 3 月の第二日曜から 11 月の第一日曜までです Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 72

74 用語の説明 東京仲値 9:55 東京の銀行が対顧客向けに発表する基準となるレートのこと 特に 5 の倍数の日はゴトウ日といわれ相場が動意づきやすい 月末も注意 東京オプションカット 15:00 オプション取引のカットが行われる時間帯 午後 3 時に行使期限のオプションが消滅する為 この時間帯を境に相場が動意づきやすい ニューヨークオプションカット 23:00 東京カットと同じだが 取引のボリュームが東京より多いため注意が必要 ロンドンフィキシング ( ロンドン FIX) 0:00 ロンドンの仲値 貴金属のレートが決定される時間帯 ここで決定される価格が世界の指標になる ロンドンフィックスを境に値動きが変わることも多い これらの時間帯は 需要な時間帯ですので注目はしますが あまり意識しすぎる必要はありません 為替市場は 市場により値動きがことなってくるのが特徴的です 世界には多数の証券取引所がありますが 三大市場と呼ばれる市場があります アジア時間( 東京時間 ) ロンドン時間 ニューヨーク時間これらのセッションにはそれぞれ特徴があります Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 73

75 アジア時間 9:00~ 値動きが比較的落ち着いている時間帯です 為替相場を大きく動かすような指標発表やニュースは少ないです レンジ相場となりやすい時間帯です ロンドン時間 15:00~ 東京時間と比べて 値動きが大きくなってくる時間帯です 市場のオープンと同時に 急激に動き出すことの多い時間帯でもあります 投機的な動きが多く 値動きが荒いのが特徴です ニューヨーク時間 22:30~ ロンドン時間と重なり 取引量が一番多くなる時間帯です 重要な米国の経済指標の発表なども多い時間帯です 本書では取引時間の制限をしていませんが 順張りトレードが機能しやすいのはトレンドが発生しやすいロンドン時間以降となってきます ですのでトレードを推奨する時間帯はロンドン時間以降の 15:00 から 1:00 の間です この時間帯以外でテクニカル分析が通用しないといったことではありませんので ご自身のライフスタイルにあった時間帯でトレードして下さい ~ 重要ポイントまとめ ~ 時間帯によって値動きの特性が違う トレンドフォローはロンドン時間以降がアツイ! Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 74

76 損切りについて トレードを行う上で 損切り ロスカットなどの損失確定の重要性は幾ら強調してもし過ぎることはありません 資金の減少を如何に抑えて資金を増やしていくのかが トレーダーの最重要事項であるからです 損切りの重要性を頭で理解していても 実際に行うとなると 躊躇してしまう方もいるかもしれません つまり頭で理解しているつもりでも 感情に支配されルール通りに売買を行えないのです 毎日 相場から多くのトレーダーが去っていきますが 一番多いタイプがこの損切りできないタイプのトレーダーです 損切りをできないトレーダーは 遅かれ早かれ相場から退場する運命にあります 確実に損切りを執行できるように 損切りを心理面から考えていきましょう ポジションに執着してしまうパターン トレードで自分の建てたポジションを 可愛いと思って執着してはいけません 絶対上がるはず とか このように好条件な相場はない といった先入観を持たないことです 相場では何事も起こり得ます 相場に絶対というものはありません 完璧に見える相場状況でエントリーしたとしても うまくいかないこともよくあるからです エントリーが失敗に終わった場合は 機械的に損切りして次のチャンスを待ちましょう チャンスはいくらでもあります 相場は永遠になくならないことを理解して下さい Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 75

77 損切りを苦痛に感じてしまうパターン 損切りをするときに苦痛を感じる原因は おそらくポジションのサイズがオーバーロットである可能性が高いです ポジションサイジングの詳しい事は後述しますが トレードに自信が付くまでは 必ず低ロットでの売買を行って下さい その他に損切りを苦痛に感じてしまう原因は リスクを受け入れていないということが考えられます リスクを受け入れるとは エントリーして損切りの逆指値を設定することではありません リスクを受け入れている状態とは 損する可能性があるということを真に理解し それを受け入れている状態のことです トレードで損する可能性があるのは当たり前だろ? だからリスクを受け入れているんじゃないの? と思う方もいるかもしれませんが 本当にリスクを受け入れた状態というのは エントリー後には何も感情的に感じない状態のことです 本書の手法では損切りのポイントが明確なので 迷わず損切りを執行できると思います ですのであとはリスクを受け入れるだけです 相場では何事も起こり得ることを理解し リスクを受け入れましょう ~ 重要ポイントまとめ ~ 損切りできないトレーダーは死あるのみ! 損切りは機械的に執行 相場では何事も起こり得る ただ損切りを行うだけでなく リスクを受け入れることが大切 Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 76

78 利食いについて 利食いを理解する上で重要なことは 利食いには正解がないということです 利食いをした後 相場が急激に進み 損をした気分になることもあれば 利食いをもう少し待とうと思っていると 相場が逆行してしまった このような経験は誰しも経験があると思います しかし 相場がこの先どうなるかは神のみぞ知るということでありまして どんなに優れたトレーダーにもわかりません なので 利食いは本質的に難しく 正解がないのです 正解がないということなので ある程度の利食いで満足することが重要になってきます どれだけ上手に利食えるかではなく 大切なのは利益と損失のバランスです 利益と損失のバランスのことは リスクリワードレシオともいいます リスクリワードレシオの計算は 1 トレードあたりの平均利益 平均損失で求められます リスクリワードレシオは単純に高ければ良いというものでなく 勝率との兼ね合いが重要になってきます その他に利食いが難しい理由として 感情のままに売買を繰り返すと 損大利小のトレードになってしまうということがあります プロスペクト理論という理論が トレードの世界では有名です プロスペクト理論の簡単なクイズがありますので 知らない方は是非やってみて下さい Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 77

79 質問は二問あります 1 か 2 か自分がいいと思う方をそれぞれ選んでみて下さい Q1 1 確実に 100 万円貰える 2 60% の確率で 200 万円もらえるが 40% の確率でなにも貰えない Q2 1 確実に 100 万円損する 2 60% の確率で 200 万円損するが 40% の確率でなにも損しない どうでしょうか どちらか選べましたか? この質問 数学的に正解なのは Q1 では 2 を Q2 では 1 を選ぶのが正解です ですが 実験ではほとんどの人が 1 と 2 を選んでしまうそうです これには利益よりも損失を嫌う人間の本能が関わっています 正解を選べましたか? 正解を選べなかった場合でもがっかりすることはありません 本書の手法では 利食いのポイントも明確なので迷うこともないと思います このような人間の本能があることだけは理解しておきましょう ~ 重要ポイントまとめ~ 利食いに正解はない ある程度の利食いで満足すること利益が伸ばせないのは人間の本能が関係している Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 78

80 資金管理 ポジションサイジング トレードの三大要素の一つ資金管理について解説したいと思います 資金管理を行う目的は何でしょうか? 資金を管理する目的は 資金を減少させずに 増加させていくことです 例えば 100 万円の資金があったとして トレードでその資金が 80 万円に減少したとします この場合 その 80 万円を資金にして 100 万円まで戻すためには 25% のリターンが必要になります 25% のリターンならなんとか達成できそうです では 100 万円の資金が 50 万円まで減少してしまった場合はどうでしょう 100 万円の資金でトレードして 50 万円まで資金が減少してしまった場合 原資まで戻す為には 100% のリターンを出さなければならなくなります 厳しいですね こうようになってしまわないように資金管理を行うわけです ではもっとも優れた資金管理方法とは何でしょうか? 最も優れた資金管理方法それは リスクを全くとらないことです リスクを全くとらなければ 資金が減少することはありません 最も優れた資金管理とはリスクを全くとらないことですが トレードをする上ではリスクをとらないわけにはいきません ですので 資金管理の基本はリスクをとらないのではなく 極力リスクを抑えることが基本になります 資金管理は 資金量とリスク許容量によって変わってきますので一概にこれが一番いいというものはありませんが 私が推奨しているのは 1% ルールです 1% ルールは 1 回のトレードに賭けるリスクの割合を 1% 以下に抑える資金管理のルールです Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 79

81 100 万円の資金があった場合は 資金の 1% といいますと 1 万円になりますので 1 回のトレードで損失が 1 万円以下になるように計算します 例えばクロス円のトレードで損切り幅が 20Pips だった場合は 5 万通貨単位で取引すれば 損切りにかかったときの損失は 1 万円になります つまり 損切り幅によってエントリー時のロットを調節するのがこの資金管理のルールになります 非常に簡単で効果の高いリスク管理の方法です レバレッジが賭けれるんだから 1% なんて低いんじゃないの? と思う方もいるかもしれませんが リスクは 1% でもリターンは 1% 以上になります 実際はもう少しリスクをとっても構いませんが それは安定的に勝てるようになってからの話です 海外のトレーダーには リスクを 1% 以上とるトレーダーは 猿 であるとさえいうトレーダーもいるほどです それほど資金管理に気を配っているということですね 資金管理はトレーダーのメンタルにも大きく関わってきます トレードの性質上 常に金銭が関係してきますので 欲や恐怖などがトレードに悪影響を及ぼします 利益を出せないトレーダーの原因の多くは オーバーロットからくる 精神状態の変化にあります 資金管理はリスクさえしっかり押さえていれば どのような方法でも構わないと思います 是非ご自身に合った適切な資金管理の方法で資金を運用されて下さい ~ 重要ポイントまとめ~ 資金管理ができない者は死あるのみ! 資金管理の基本はリスクを極力とらないこと 資金管理はメンタルに大きく関係している 資金管理は自分に合ったものを選択 Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 80

82 ファンダメンタルズ ファンダメンタルズとは 訳すると 経済の基礎的条件 とされ 各国の経済活動の状況を示す基礎的な要因のことです ここでのファンダメンタルズ分析の説明は 経済指標の発表は除きます ファンダメンタルズをどのようにデイトレードに利用していけばいいのかということになりますが デイトレードではファンダメンタルズは 原則無視で OK です スイングトレードではこの限りではありませんが デイトレードでは 安易なファンダメンタルズ分析は害になる場合の方が圧倒的に多いからです デイトレでファンダメンタルズを注視しなくていい理由は 例えファンダメンタルズ分析で予測した方向に価格が動いたとしても 1 日 2 日単位の短いスパンでは それがファンダメンタルズが原因であるものかわからないからです 後解釈でチャートを見て これが原因だったんだな ~ ということはいくらでも言えます ファンダメンタルズ要因も基本的にすぐチャートに織り込まれて反映されていくので 基本はチャートを使用したテクニカル分析で十分です デイトレでは ファンダメンタルズはトレードの戦略を立てる上では気にしなくて構いませんが 経済の大まかな動向と ニュースなどは ある程度把握しておきましょう ~ 重要ポイントまとめ ~ デイトレではファンダメンタルズは原則無視で OK! 最低限の経済の動向とニュースだけはチェック! Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 81

83 経済指標発表時のリスクと対応 重要な経済指標発表は マーケットを動かす大きな要因となっています 経済指標発表時にトレードするのはいくつかの問題があります 急激な値動きの変動によるリスク 重要な経済指標発表時には急激に価格が変動し 思わぬ損失に繋がることがあります 経済指標発表時には テクニカルを無視した値動きとなることも多いです 取引コスト増大のリスク 重要な経済指標発表時にはスプレッドが拡大し 取引コストが増大する可能性があります 激しい値動きの時は 10 銭以上スプレッドが拡大することもあります 注文のリスク 重要な経済指標発表時には ロスカット注文が約定せずに滑る場合があります このように指標発表時に様々なリスクが発生します 指標発表時の対応 指標発表時の変動予測は 非常に困難です 確定的な情報を手に入れられない個人投資家には 指標トレードはギャンブルトレードになってしまいます 様々なリスクが伴いますので 重要な指標発表時にはポジションを持たない またはポジションを減らすことをお奨めします Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 82

84 指標発表時刻などの確認は 以下のサイトで確認できます Foreland FOREX 経済指標発表予定 経済指標の重要度を 星の数でランク付けしています 羊飼いの FX ブログ こちらのサイトも同じように 指標の重要度をランク付けで表示しております Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 83

85 具体的な対応の方法として 羊飼いの FX ブログの S SS ランクは指標発表前後 30 分程度 A AA のランクで前後 10 分程度はトレードを控えるのが良いかと思います その時間になる前からポジションをもっていた場合は 指標発表の前には含み益であろうが 含み損であろうが決済してしまいます 時間はあくまで目安ですので発表後に価格が落ち着いてきた場合 指標発表であまり動かなかった場合にはエントリーしても構いません この当たりの対応は 臨機応変に行って下さい 掲載指標発表をついつい忘れてしまいがちな方は 指標時刻になると音声で通知してくれるツールが無料でありますので こちらを利用してみて下さい ランクを設定することで重要な指標だけ通知することもできますし 音声を変更することも可能です Family man ガジェット ~ 重要ポイントまとめ~ 指標発表時には様々なリスクが発生する 急激な値動きの変動によるリスク 注文のリスク 指標発表時の対応 指標発表の値動きは極めてわかりにくい 重要指標発表時はトレードを控える! Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 84

86 窓 ギャップ 為替市場のマーケットは 土日はクローズしています 土日はマーケットがクローズしていますが その間にも相対取引 ( マーケットを介さない取引 ) は行われています その間に 買いまたは売りどちらかの取引が一方的に行われると 月曜日のオープン時に価格が離れて寄り付きます その寄り付いた時に発生した価格差のことを 窓 または ギャップ と呼びます 四角で囲んである場所が窓になります この場合は下方に寄りついていますのでギャップダウンです 反対に上方に寄りついた場合はギャップアップとなります そして窓の持つ特徴ですが 窓は基本的に埋まります ( 窓の価格差がなくなることを窓埋めまたは穴埋めと呼びます ) Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 85

87 窓埋めは高確率で起こりますが もちろん必ず埋まるわけではありません この場合 窓を開けてからまだ上昇していっているのがわかると思いますが どこから窓が埋まるのかは 当然誰にもわかりません 安易に 窓ができたからエントリーというようなことは絶対にしないで下さい 窓が発生したのにもかかわらず 窓埋めが起きない相場というのは そちらの方向に強い力が働いている状態であると判断できます そういった意味でも窓は注目する必要があります 月曜日は 窓開けで価格が離れて寄り付くことがありますので 金曜日だけは日をまたいでポジションを持たないようにして下さい 例えロスカット注文を入れていたとしても 注文価格では約定せずに 寄り付いた価格で約定しますので くれぐれも注意して下さい ~ 重要ポイントまとめ~ 基本的に窓は埋まる 窓がうまらない場合には相場にファンダメンタルズの変化が起きている 金曜日のオーバーナイトはとっても危険 Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 86

88 取引通貨ペア 対象通貨ペア USD/JPY EUR/USD EUR/JPY GBP/USD GBP/JPY AUD/USD AUDJPY の 7 通貨ペアです 特におすすめはユーロドル ユーロ円 ドル円 ポンドドルです 本書の手法は全ての通貨ペアで機能しますが 通貨ペアにより特徴が違っていますのでその解説と どのようにして通貨ペアを選択すれば良いのかを説明します 通貨ペアを複数監視することのメリットは チャートのバリエーションが増えることにより取引チャンスが増えること そしてより良い状態のチャートを選ぶことができるのがメリットです デメリットとしては複数通貨を監視することによるトレード中の 迷い の発生です トレードでは迷いは大敵です トレードに慣れるまでは あまり監視通貨ペアを増やさず 2 通貨ペア程度で取引されるのをお勧めします 通貨ペアの特徴 EUR/USD( ユーロドル ) 世界で最も取引されている通貨ペアでありテクニカル的に安定している通貨 トレンドが継続しやすく ボラティリティもあり デイトレードに適している通貨ペア USD/JPY( ドル円 ) 世界で 2 番目に多く取引されている通貨ペア ドルと円の両方が似たような性質を持つ通貨な為 綱引きのような状態になり レンジを形成しやすい ボラティリティはあまり高くなく 瞬間的な値動きをすることが多い通貨ペア Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 87

89 GBP/USD( ポンドドル ) 世界で 3 番目に多く取引されている通貨ペア ボラティリティが高く 少し荒れた値動きが特徴 髭の長いローソク足が出現することが多い ボラティリティが高くデイレードには向いているが ある程度慣れが必要 AUD/USD( オージードル ) 世界で 4 番目に多く取引されている通貨ペア ポンドドルとユーロドルの間をとったような値動きが特徴 原油 金といった商品の値動きの影響を受けやすい テクニカル的に安定している通貨ペア AUD/JPY( オージー円 ) 豪ドルと円の クロス通貨ペア ポンド円とユーロ円の間をとったような値動きが特徴 高金利通貨ペアの為 ロングポジションのスワップポイントがおいしい通貨ペア EUR/JPY( ユーロ円 ) ユーロと円の クロス通貨ペア ボラティリティが非常に高い トレンドが継続しやすく 一度トレンドが発生すると長く続くことが多い ユーロドルより荒い値動きが特徴 ポンド円より動く場合も多い テクニカル的には割と忠実 Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 88

90 GBP/JPY( ポンド円 ) ポンドと円のクロス通貨ペア ボラティリティが非常に高い 髭の長いローソク足が出現することが多い 瞬間的な値動きが多く 値動きのスピードが速い 上級者向けの通貨ペア 通貨ペアは特にこだわりがないようでしたら 最初はユーロドル ユーロ円 ドル円 ポンドドルでトレードされると良いでしょう 複数通貨ペアをトレードする場合に注目するポイントは チャートが 綺麗であるか です この方法は単純かつ簡単ですが 効果の高い方法です 同じようなタイミングでエントリーサインが出た場合には ローソク足の髭があまり長くないようなチャート 綺麗にトレンドが出ているチャートを選びましょう ~ 重要ポイントまとめ ~ 複数通貨ペアの監視はメリットもあるがデメリットもある 複数通貨ペアをトレードする場合は綺麗なチャートを選択 Dealing FX Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 89

91 時間足ついて 各時間足の特徴 時間足の特徴は 時間足が短くなるほどトレードが難しくなる ということです 時間足ごとの持つ特徴をみていきましょう 1 分足 5 分足 スキャルピングや デイトレードのエントリーのタイミングを計る場合などによく用いられる時間足です 非常にノイズが多く この時間足だけ見て優位性のあるトレードを行うのは難易度が高いでしょう 10 分足 15 分足 30 分足 デイトレードやスキャルピングでのトレンド判断などに よく用いられる時間足です これぐらいの長さの時間足からノイズが減り 安定した値動きになってきます 1 時間足 4 時間足 日足 デイトレード スイングトレードでよく用いられる時間足です テクニカル分析にかなり忠実な値動きが特徴でノイズも少ないです 4 時間足以上になると経済指標などの突発的な値動きも 吸収することができます 中でも日足は 世界で最も注目されている時間足でもあります 週足 月足 スイングトレードのトレンド判断などによく用いられる時間足です この時間足を主軸にしてのトレードは かなり長いスパンのトレードになります 週足 月足などで 発生した Pin Bar はかなり強力なシグナルになります Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 90

92 このように時間軸は長い時間になればなるほど テクニカルに忠実で 安定した値動きになってきます ですので トレードの難易度としてはスキャルピングが一番難しく デイトレードがその次に難しく そして一番難易度が低いのがスイングトレードということになります スイングトレードが一番難易度が低いトレードスタイルですが 損切りがかなり深くなる為 あまりレバレッジを上げられないといったデメリットがあります 本書の手法では メインでトレードする時間足を 15 分足 トレンドを判断する時間足を 1 時間足 4 時間足 日足としたデイトレードのスタイルです 日中お仕事をされている方でも 夜に数時間トレードができる場合には 15 分足を使ってのトレードで十分チャンスがあるかと思います トレードの時間があまりとれない方は 4 時間足 日足をベースにトレードするのも良いでしょう ( 具体的なスイングトレードの方法については後述します ) ~ 重要ポイントまとめ ~ 時間軸ごとにそれぞれ特徴が違う 時間軸が短くなればなるほどトレードの難易度は上がる Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 91

93 トレード管理 具体的な売買方法も大切ですが トレーダーは FX をビジネスとして行いますので トレードを管理していかなければなりません この トレード管理 の項は本書で 1 2 を争うほど重要です 記録するべきトレードの記録は 3 種類に分類されます トレード記録 トレード記録は 最低限この項目だけは記録しましょう 取引日時 取引通貨ペア 取引数量 損益 売買の理由 続かなければ結局意味がありませんので あまり細部までこだわらずに 無理がない範囲で行いましょう 失敗の記録と反省 失敗したトレードを記録しておき 反省を行います 失敗トレードとは 負けトレードのことではなく 自分がミスを犯したトレードのことです 自分がミスを犯したトレードが 例え勝ちトレードになったとしても それは負けに等しい失敗トレードです 失敗の反省をし 同じミスを繰り返さないよう心がけましょう Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 92

94 感情の記録 トレード中の精神状態の安定を実現する為 トレード中の感情の記録を行います この記録を行うと 如何に感情に任せてトレードをしているかが良くわかります 3 つの記録の中でも最重要の記録です 記入する内容は トレード中の感情の変化です 例えば エントリーの時にドキドキした 損切りをしたときに嫌な気分になった 利食いをしたときに気持ちが舞い上がってしまった ポジションを持っている時に不安になり決済しそうになった などです この記録を付けますと トレードにどれほどメンタルが関わっているかよくわかりますし ミスを減らす事にも繋がります 簡単なトレード記録のつけ方 トレードの記録は毎日つけなければ意味がありません 最初のうちは続けていても 負けトレードなどが連続すると トレード記録をつけるのを苦痛に感じてしまう方もいるでしょう 私の経験則から申しますと 売買記録を付けずに トレードで勝ち続けるのは ほぼ不可能 です トレードルールも大切ですが 売買記録は本当に大切です 勝っているトレーダーは例外なくトレードの記録を行っています トレード記録を付けること自体が 本書でのトレードルールに含まれていると考えて下さい トレードの記録はある程度楽でなくては続きませんので 簡単に続けられるトレード記録のつけ方を 解説します Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 93

95 まずは記録に使用するツールを準備します 使用するツールは 表計算ソフト(Excel open officeなど ) Win shot この2つを使用します もしお手持ちの PC に Excel などの表計算ソフトが含まれていない場合は こちらからフリーソフトの open office をダウンロードして下さい open office ダウンロード 表計算ソフトは画像が貼り付けられるものならば どのような物でも構いません Winshot は画面キャプチャーを保存できる便利なフリーソフトです Win Shot はこちらからダウンロードして下さい Win shot ダウンロード Windows7 をお使いの方でしたら デフォルトで Snipping tool という便利な切り抜きソフトが組み込まれていますので そちらをお使い下さい エクセルを使ったトレード記録の付け方は サポートサイト内の動画でも詳しく解説しています Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 94

96 サイトにアクセスしましたら ページ中央の セットアップ版 のダウンロードを選択し その後はセットアップの指示通りに進んでいきます このようなマークが PC 右下に現れましたら Win shot のセットアップは完了です Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 95

97 トレードが終了しましたら MT4 のチャート画面を開いたままマークを右クリックし クリップボードコピー > 矩形範囲指定 を選択します 短形範囲指定 をクリックし チャート上の保存したい部分を選択しますとクリップボードに画像が保存されます 短形範囲指定ショートカットキー Ctrl+Alt+F5 保存ができましたら 表計算ソフトを開き 貼り付け (Ctrl+V) を選択しますと表計算ソフトに切り抜いた画像が表示されます Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 96

98 画像切抜き Ctrl+Alt+F5 Excel 貼り付け Ctrl+V これだけの作業ですので どなたでも簡単に行えると思います 画像の保存が完了しましたら 空いているスペースに トレード記録 トレード中の感情の記録 失敗の記録 をまとめて記入していきます とにかく続けることが重要ですので あまり細部までこだわらずに行って下さい 完成したトレードの記録は大切に保管し 定期的に見直して下さい トレードルールは守れているか? 資金管理はしっかりできているか? オーバートレードをしていないか? トレード中のメンタルは正常であったか? 売買記録を見直すことで 自分の弱点を把握することができます 最初はルール通りにトレードが実行できなく トレード記録を付けるのが嫌になってしまうかもしれません ですが そのような場合でもあまり自分を責めずに トレードの記録は トレードの一部であると思い必ず続けて下さい 記録したトレードの記録は たとえ内容が悪くともトレーダーの大きな財産となります ~ 重要ポイントまとめ~ トレード記録 失敗の記録 感情の記録 Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 97

99 検証 トレードルールを理解しても すぐにトレードは行わないで 必ず検証を行って下さい 検証を行うことの意味ですが トレードに習熟すること そして自信をつけることに大きな意味があります 本手法は裁量トレードですので 明確なバックテストは行えませんが 過去チャートでの検証は必ず行って下さい まずはラインの引き方に慣れること それと実際のエントリーポイントで迷わないように しっかりルールを把握することを検証をしながら行ってきます こうなったらエントリーする こうなったらエントリーを見送る などと実際にトレードしているイメージで検証することが大切です 含み損が全く発生せずに利食いになるトレードはほとんどありません 実際含み損が発生したときに どのような気持ちになるか想像しながら検証を行っていきましょう 検証を行い 手法の優位性に確信が持てた場合に初めて トレードに移ることができます 私の初心者時代にもそうでしたが 手法を覚えるとすぐにトレードで試したくなるものです しかしいざ実践してみると ルール通りに売買ができず 手法のせいにして途中で諦めてしまいます 私もそれで何度も痛い目に合いました 本気で勝ちたいと思っているのならば まずは検証を行って自信をつけて下さい Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 98

100 実際の検証は MT4 の過去チャートで行うか または Forex Tester2 という裁量トレードの練習ツールがありますので そちらを使うのも良いかと思います Forex Tester2 は MT4 の開発者が制作に関わっていたそうで MT4 と非常に似た作りとなっています Forex Tester2 を使用すれば 動くチャートで注文を入れたりしながら検証することが可能です もし購入されたい方は 日本のサイトで購入するよりも 海外のサイト経由で購入する方が安くなっています 値段は 150$ です ( 私が買った頃は 100$ 切っていたのですが 値上げされました ) 購入される方はこちらのサイトを参考にして下さい Forex Tester2 日本語購入解説ガイド Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 99

101 MT4 のチャートで検証する場合でも チャートを動かしながら検証することは一応可能です MT4 の上のツールバー > 表示 >Strategy Tester を選択します 上のような画面が出てきましたら パラメーターを設定します Expert Advisor : MACD Sample を選択 通貨ペア : テストを行う通貨ペアを選択 期間 : テストを行う時間軸を選択 モデル : Every tick 日付と時間を使用 : ここにはチェックを入れてください 開始日 終了日 : テストを行う期間を入れてください Visual mode : ここにチェックを入れるとチャートが動きます Visual mode の数字 : ここに入れた数字が小さいほど動きが遅くなります すべて設定しスタートをクリックするとテストが開始されます 下のツマミを動かしますとスピードが変化します Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 100

102 MT4 でも動かしながら検証することは できなくはないのですが スピードの調整が難しかったりなどして なかなかうまくいかないこともあるかと思います MT4 の過去チャートで 普通に検証する場合は Enter キーを押しますと左下にウインドウが出てきます そこに検証したい日付を入力すると その日付の日のチャートに変わります チャートの右端を隠しながら 実際に売買されるように検証されると良いでしょう ~ 重要ポイントまとめ~ 検証作業は必須! 検証することの意味は 習熟すること そして 自信をつけること にある 検証する際には実際に売買しているイメージで行う Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 101

103 トレードの大罪 トレーダーが犯してはいけない大罪です 大罪その 1 損切りできない 損切りできないことは トレーダーが最も犯してはならない大罪の一つです 損切りについて の項目でも解説しましたが 損切りは必ずルール通りに執行して下さい 損切りと資金管理さえしっかりできていれば 相場からすぐに退場することはなくなります 本書のルール通りに行えば 損切りは問題なく行えると思います 損切りは機械的に そしてリスクを受け入れることを常に意識して下さい 大罪その 2 ナンピン ナンピンですが 言葉の由来は難を平らげる ( 難平 ) から言葉が来ています ナンピンとは エントリー後に価格が逆行した場合に 追加でポジショニングし 平均取得単価を有利に持っていこうとする方法のことです 計画的に売り上がる 買い下がるというのは ナンピンにはあたらず分割売買にあたります 似ているようですが少し違います トレードを始めたばかりのころは ナンピンが素晴らしい魔法の手法のように感じますが 安易なナンピンは本当に危険です ナンピンの大罪に 損切りの大罪が加わると 確実に破産します 増し玉 ピラミッティングなどは 有効な戦略ですが トレードの管理が難しくなりますので あまりお勧めしていません Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 102

104 大罪その 3 聖杯探し 聖杯探しとは ありもしない相場の必勝法を探し続けることです 必勝法ではなくとも もっと優れた手法があるだろう と追い求めることも聖杯探しに該当します 手法ばかりを追い求めていると いつまでたってもトレードの技術は上がっていきません この聖杯探しの大罪は 他の大罪と違い 自分が聖杯探しをしていたとしても気づかない恐れががありますので 注意が必要です 大罪その 4 ポジポジ病 ( 過剰エントリー ) ポジポジ病とは ポジションを持ちたくて仕方がない状態のことです 焦ってエントリータイミングより早くエントリーしてしまう エントリールールに関係のないところでエントリーしてしまう トレーダーはポジションを持つことが目的なのではなく 利益を出すことが目的です 世界中のトレーダーが死力をつくしてトレードしているのに 自分だけそのような安易なトレードで利益が出るほど相場は甘くはありません 何度もトレードを行うことでミスも発生しやすくなります 1 日に 2 3 回トレードし 勝っているところで 勝ち逃げしてしまうということもトレードでは重要になってきます ポジポジ病は中毒性が高く 癖になりやすいので注意が必要です 休むも相場 を徹底しましょう Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 103

105 大罪その 5 情報に振り回される 相場の格言で三猿 ( 見猿 聞猿 言猿 ) がありますね 見ざる! 聞かざる! 言わざる! のことです 情報といってもニュースなどの情報ではなく 今後の相場の予測情報です 相場では他人の相場観などの情報は全て排除するのが基本です たとえどんなに優れたトレーダーの相場観であろうと 耳にしてはいけません その情報がいつまでも頭に残り 自らのトレードに悪影響を与えます 他人の情報に振り回されてトレードする行為は 大罪といえるでしょう ~ 重要ポイントまとめ ~ トレーダーがやってはいけない最も愚かな行為 損切りできない ナンピン 聖杯探し ポジポジ病 ( 過剰エントリー ) 情報に振り回される Dealing FX Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 104

106 エントリーについて 本書の手法を理解し 実際にエントリーする際の注意点です トレードにおいて一番ミスが発生しやすいのがエントリーのタイミングです エントリーの出遅れ エントリーのフライング エントリー条件の確認ミス 情報に振り回されての根拠のないエントリー 情報に振り回されての根拠のない見送り ポジポジ病による根拠のないエントリー 指標発表時間の確認し忘れ 入力の間違いによる注文ミス このようにエントリー時は ミスが発生する要因が極めて多いです エントリー時は上記のポイントに注意してトレードに臨みましょう ~ 重要ポイントまとめ ~ エントリー時には一番ミスが発生しやすい! Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 105

107 オシレーターがいらない理由 本書のトレードでは オシレーター系テクニカル指標 ( ストキャスティクス MACD RSI など ) は一切使用しません プライスアクショントレードは地味なトレードですので インジケーターを多く使用した売買が好きな初心者には好まれません 今までインジケーターだらけのチャートで トレードされてきた方には多少抵抗があるかと思います ですので オシレーターがいらない理由について説明しておきます オシレーター系テクニカル指標がいらない理由は タイムラグがある ということがまず挙げられます どんなに優れたオシレーターであっても 過去の値動きを元に算出されるので 必ず価格に遅れて動くからです その為オシレーターで算出されたサインで売買するのは どうしても遅くなってしまいます MA はオシレーターではありませんが もちろん MA にもタイムラグはあります ですので MA のクロスでエントリー といった使い方はせずに リトレースの目安 としてだけ使用します Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 106

108 もう一つの理由としましては オシレーターを見なくても 値動きだけ見ていれば 十分であるからです チャート上に赤い縦線が引いてあるポイントがあります そのポイントは MACD ストキャスティクス ADX すべてが上昇トレンドの発生を示しています このような売買サインをトレードに取り入れることもできますが 価格の値動きだけ見ていても 明らかにレンジをブレイクしてるのが分かります 価格の値動きだけで 分かる売買サインを わざわざタイムラグのあるものを使用して見る必要はないからです 必要のない物をわざわざ使用していると トレード中に迷いを生むことになります ~ 重要ポイントまとめ~ オシレーターはタイムラグがある オシレーターの情報は逆に迷いを生む 常に優先されるのは価格の動き Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 107

109 ~ 実践編 ~ ラインのケースバイケース 1~10 ラインの引き方のケースバイケースです 例では トレンド方向は考慮せずにラインだけを引いています 慣れるまで チャートで何度もラインの引く練習をしましょう ラインの引き方の ルール と 種類 をおさらいしておきます ライン引きのルール SR ラインはローソク足の髭を切って引く トレンドラインはローソク足の髭を切らずに引く トレンドラインをローソク足の髭が出た場合には引きなおす ラインの種類 ( 全 4 種類 ) トレンドライン ノーマルSRライン( 急激な相場の変化のポイントから引いたライン ) レンジSRライン( レンジ相場をブレイクした後に引いたライン ) トレンドSRライン( トレンドから引いたライン ) Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 108

110 ケース 1 1 ノーマル SR ライン 1 の箇所から 急激に下落が始まっていますので 頂点からノーマル SR ラインを引きます Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 109

111 ケース 2 1 レンジ SR ライン 明確にレンジ帯を抜けて行っているので レンジ SR ラインを引きます 初動でのエントリーは行いません なのでこのように明確にラインをブレイクしていった後でラインを引いても十分間に合います 2 トレンド SR ライン 明確にトレンドを切り上げているポイントが確認できるので その切り上げているポイントからラインを引きます 3 トレンドライン 綺麗な上昇トレンドが形成されていますので安値と安値を結んでトレンドラインを引くことができます Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 110

112 ケース 3 1 トレンド SR ライン 明確にトレンドを切り上げているポイントが確認できるので その切り上げているポイントからラインを引きます 2 ノーマル SR ライン 2 の箇所からは 価格が急激に下落しています 反転しているエネルギーが とても強いのが読み取れると思います その頂点の部分から引いたラインが ノーマル SR ラインになります 3 トレンドライン 綺麗な上昇トレンドが形成されていますので安値と安値を結んでトレンドラインを引くことができます Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 111

113 ケース 4 1 ノーマル SR ライン 急激に価格が上昇しているポイントが確認できますので その起点となっているポイントから ノーマル SR ラインを引きます 2 トレンド SR ライン 明確にトレンドを切り上げているポイントが確認できるので その切り上げているポイントからラインを引きます 3 トレンドライン 切り上げている安値を結ぶとトレンドラインが引けそうですが 角度が急すぎるのでこのトレンドラインは無効となります Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 112

114 ケース 5 1~3 ノーマル SR ライン 1~3 のポイントは全て急激な価格の変動が確認できますので ノーマル SR ラインを引くことができます Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 113

115 ケース 6 ケース 5 まできましたが どれも同じようなパターンで わかりやすい箇所にだけ引いているのが分かると思います 1 レンジ SR ライン レンジ相場を明確にブレイクしていったので 1 のレンジ SR ラインを引きます レンジ下限のラインは急騰しているポイントでもありますので ノーマル SR ラインを引けるポイントでもあります Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 114

116 ケース 7 レンジ相場のブレイクもなく 急激な暴騰 暴落もなく 綺麗なトレンドの発生も確認できず 非常に分かりにくい値動きです このような相場には ラインを引かなくて構いません よくわからないポイントにはラインを引かずに 自分が自信をもって引けるポイントにだけラインを引きましょう Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 115

117 ケース 8 ここまでくれば もう大体分かっていただけたと思いますが 念の為にもう少し見ていきましょう 1 レンジ SR ライン レンジ相場を明確にブレイクしていったので 1 のレンジ SR ラインを引きます レンジ SR ラインを引く際には 同じような間隔で行ったり来たりしているポイントに注目しましょう Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 116

118 ケース 9 1 ノーマル SR ライン 1 の箇所からは 指標発表と同時に価格が急激に下落して巨大な陰線が出ています その部分から引いたラインがノーマル SR ラインになります 2 トレンドライン 最初に引いたトレンドラインからラインがはみ出たので 下にラインを引きなおした例です この場合は 誰がラインを引いてもこのようなトレンドラインが引けると思います Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 117

119 ケース 10 これで最後です 1 綺麗な下降トレンドが形成されていますので 高値と高値を結びトレンドラインを引きます 2 トレンド SR ライン 明確に切り下げていっている綺麗な下降トレンドが形成されていますので その切り下げているポイントから 2 のトレンド SR ラインを引きます ラインの引き方のケースバイケースは以上で終わります Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 118

120 トレードのケースバイケース 先ほどのルール説明では伝わらなかった部分や わかりにくい部分を 見ていきましょう 説明中では エントリーポイントが矢印 損切りポイントがバツ印 利食いポイントがチェックマークとなっています ケース 1 ( 順張り ) 上位時間軸で判断したトレンド方向は ダウントレンドです 明らかにレンジをブレイクしていっているので そこからリトレースを待ちます EMA10 から反発し 陰線を出したポイントが 順張りのエントリーポイントです 利食い目標は直近安値の少し手前 または 2σ タッチです 一度利食いをした後にまたリトレースし 再度 EMA10,SMA13 で反発しているポイントでエントリーを行います ( 成行 ) この場合は 両方のトレードで利食いとなりました どちらのトレードもエントリー後すぐに下げていっているので トレードのストレスはあまりかからないでしょう Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 119

121 ケース 2 ( ノートレード ) 上位時間軸で判断したトレンド方向は ダウントレンドです 方向感のない大きなレンジ相場です 特にエントリーするポイントが見あたりません このように エントリーチャンスががない日もありますので 無理のあるトレードは絶対に行わないようにしましょう トレードすることが目的ではなく 利益を残すことが目的です レンジ相場を得意とする人もいますが トレードで欲張るのは あまりよくありません あれもこれもと手を出さず 自分の得意パターンでだけトレードしましょう Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 120

122 ケース 3 ( 順張り ) 上位時間軸で判断したトレンド方向は アップトレンドです レンジを明確に上方ブレイクしています MA までリトレースを待ち 反発を確認し エントリーします 1 回目のトレードは SMA25 からのエントリーですので 損切りポイントは直近安値 +25 SMA を終値で越えたポイントとなります 利食い目標は直近高値の少し手前 または 2σ タッチです 2 回目のエントリーは エントリー後にすぐに逆行していますが 焦って損切りを意味もなく早めたりしないようにしましょう 必ずエントリー後に順行するわけではありませんので 相場は思惑通り動かない ということをしっかり認識しておきましょう Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 121

123 ケース 4 ( トレンド SR ライン逆張り ) 上位時間軸で判断したトレンド方向は ダウントレンドです 明確に切り下げているトレンドから トレンド SR ラインを引くことができます その後 SR ラインからの反発および 2σ タッチで条件を満たしましたので エントリーします 利食いは ボリンジャーバンドのミドルバンドのあたりで利食います 左の方から綺麗なトレンドラインが引けて 上方にブレイクしているのが気になるかもしれませんが 上位時間軸が ダウントレンドですので エントリーを躊躇する必要はありません Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 122

124 ケース 5 ( 順張り ) 上位時間軸で判断したトレンド方向は ダウントレンドです 綺麗に引けたトレンドラインを明確にブレイクしていっています EMA10,SMA13 まで リトレースを待ちます MA にタッチし 反発が確認できたポイントでエントリーします 利食い目標は直近安値の少し手前 または 2σ タッチで行います その後のリトレースメントでは反発することなく SMA25 を上抜けていっていますのでエントリーは見送ります Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 123

125 ケース 6 ( 順張り ) 上位時間軸で判断したトレンド方向は ダウントレンドです 明確にレンジをブレイクしていっていますので その後 MA までリトレースを待ちます EMA10,SMA13 では反発せず SMA25 で上げ止まって 反発し始めました 陰線が確定したあたりのポイントでエントリーします 利食い目標は直近安値の少し手前 または 2σ タッチが目標です その後も MA からの反発が確認できるポイントはエントリー可能なポイントとなっています 1 2 回目のトレードは利食い 3 回目のトレードは損切りとなっています その後 MA を越えていき レンジ SR ライン上限までリトレースし 反発が確認できたポイントがエントリーポイントとなります 利食い目標は ボリンジャーバンドのミドルバンドが利食い目標となります この場合は利食いとなっています Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 124

126 ケース 7 ( トレンド SR ライン逆張り ) 上位時間軸で判断したトレンド方向は ダウントレンドです トレンドを明確に切り下げているポイントから トレンド SR ラインを引くことができます ラインにタッチし 反発が確認できたポイントでエントリーします その後 高値を終値で越えてきましたので 成行で損切りを行います 損切りは いかなるときも躊躇なく そして機械的に執行します 損切りを行った後に 不快な感情になったり 悔しいと感じることがありましたら 感情の記録に 不快な感情になった 悔しいと感じた と記入していきましょう 感情を完璧にコントロールすることは 本当に難しいことですので このような感情を抱いてしまった場合にも自分を責める必要はありません Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 125

127 ケース 8 ( ノーマル SR ライン逆張り ) 上位時間軸で判断したトレンド方向は アップトレンドです 相場に急激な上昇が確認できたので その起点となっているポイントから ノーマル SR ラインを引きます ラインでピタッと止まり 反発しているポイントがあります ラインからの反発 +2σ タッチを満たしていますので 矢印のあたりでエントリーです 利食いは ボリンジャーバンドのミドルバンドが目標なのですが 陽線の確定を待ってエントリーした場合には ミドルバンドで利食いをすると損切り幅とのバランスが悪くなってしまいます 利食い目標は あくまでも目標でありますので必ずそこで利食いを行わなければならないという訳ではありません この場合は損切りとのバランスが 1 対 1 以上になるように 利食いを伸ばしましょう Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 126

128 ケース 9 ( 順張り ) 上位時間軸で判断したトレンド方向は アップトレンドです ロンドン時間に入り レンジ場をブレイクしていっています エントリー可能なポイントは3か所あります 3 回目のポイントは 損切りとなります 条件を満たせば 何度でもエントリー可能ですが 回数を重ねるごとにトレンドの継続性は薄れ エントリーの精度は低下していきます 1 日 2 回利食いできたら 上出来です 2 回利食いをしたら もうその日はトレードをしない などの勝ち逃げのルールを定めても良いと思います Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 127

129 ケース 10 ( ノートレード ) 全く方向感のない値幅の狭いレンジ相場です エントリーを狙うようなポイントはありません レンジ相場の特徴は 同じような間隔で価格が行ったり来たりしている ボリンジャーバンドが水平で横を向いている状態 3 本のMAが絡むような動きをしている状態レンジ相場では このような動きが特徴的です Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 128

130 ケース 11 ( レンジ SR ライン逆張り ) 上位時間軸で判断したトレンド方向は ダウントレンドです レンジを一度下に明確にブレイクしています ブレイクして最初のリトレースでは 反発することなく 25SMA を終値で越えてきましたので 順張りでのエントリーは見送ります レンジ SR ライン上限のラインにタッチし 終値で抜けることなく反発してきています 矢印のポイントはどちらもエントリー可能なポイントです レンジ SR ライン上限での逆張りエントリーです 利食い目標は ボリンジャーバンドのミドルバンドになります ( 損切り幅とのバランスを意識して下さい ) 損切りのポイントは 逆指値で最大損失を設定 高値を終値で越えてきた場合には 成行でロスカットします Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 129

131 ケース 12 ( 順張り ) ( レンジ SR ライン逆張り ) 上位時間軸で判断したトレンド方向は ダウントレンドです アジア時間のレンジを 下に明確にブレイクしています EMA10 までリトレースし 陰線を出しているポイントでエントリーします この場合は利食い目標の 2σ までいっていますが 損切り幅とのバランスを考えると損切りとなる場面です その後 レンジ SR ライン上限のラインにタッチし 終値で抜けることなく反発してきています Pin Bar が出現したポイントで エントリーします この場合は ボリンジャーバンドのミドルバンドで利食いとなりました 損切りは Pin Bar の高値を終値で越えてきたら成行で執行します Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 130

132 ケース 13 ( 順張り ) 上位時間軸で判断したトレンド方向は アップトレンドです 綺麗に引けたトレンドラインをブレイクし バンドが拡大しています SMA13 での反発を確認し エントリーします 利食い目標は直近高値の少し手前 または 2σ タッチです 一度利食いをした後 再度価格がリトレースしてきますが 今度は EMA10,SMA13 を終値でブレイクしていますので 次のポイントである SMA25 での反発を待ちます SMA25 からの反発が確認できたので エントリーします エントリーした次の足で SMA25 を割り 直前に付けた安値も 終値でブレイクしましたので 損切りします ルール通りに淡々とやっていくことが大切です Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 131

133 ケース 14 ( 順張り ) ( レンジ SR ライン逆張り ) 上位時間軸で判断したトレンド方向は ダウントレンドです 少し分かりにくいレンジですが サポートをブレイクしバンドが拡大してきています EMA10 からの反発を確認し 順張りでエントリーします 利食い目標は直近安値の少し手前 または 2σ タッチです その後 経済指標の発表で 価格が急騰し 一度はレンジ SR ラインを 終値でブレイクします ブレイクしましたが再度ラインの内側に戻っています ラインからの反発を確認し エントリーします 利食い目標は ボリンジャーバンドのミドルバンドです 重要な経済指標発表後は 価格が落ち着いてきたポイントでエントリーします この場合は 直近の値動きで急騰していて 売りで入るのが怖いと思う方もいるかもしれません ですが 全体的な流れはダウントレンドにありますし ストップの管理もしていますので恐れる必要は全くありません Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 132

134 ケース 15 ( 順張り ) 上位時間軸で判断したトレンド方向は アップトレンドです レンジを明確にブレイクしています EMA10までリトレースし 反発が確認できたポイントでエントリーします その後 SMA25を終値で越えたので損切りします ここで注目して欲しいのは このトレードの時の感情です 損切りした後すぐに 反転上昇していっています これを見て 悔しいと思ってはいけません この場合は たまたま SMA25 をブレイクしてから再度上昇していますが そうならない確率の方が高いです FX は確率のゲームです 損切りはコスト ( 必要経費 ) だと割り切りましょう Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 133

135 ケース 16 ( ノーマル SR ライン逆張り ) 上位時間軸で判断したトレンド方向は ダウントレンドです 急激に価格が下げていっているポイントが確認できるので そのポイントからノーマル SR ラインを引きます ラインにぶつかって 反発が確認ができたのでエントリーします その後エントリーした時に付けていた高値を終値でブレイクしましたので 損切りします 損切りを連続で行った場合に起こる感情には 不信の感情があります この手法ダメなのかな? 損切りが浅すぎるのかな? こういった感情は次のトレードの迷いに繋がり トレードのパフォーマンスを低下させます その為トレードでは 自分のトレードを信じる不動の心が必要になってきます Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 134

136 ケース 17 ( 順張り ) 上位時間軸で判断したトレンド方向は アップトレンドです レンジ相場を一度下抜けしていますが 再度上昇し レジスタンスラインを明確にブレイクしています EMA10 までリトレースし 反発を確認してエントリーします 利食い目標は直近高値の少し手前 または 2σ タッチです この場合は順調に上げていっているので 特にストレスを感じることなく リミットまでホールドできると思います Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 135

137 ケース 18 ( トレンド SR ライン逆張り ) 上位時間軸で判断したトレンド方向は ダウントレンドです 左側で綺麗なトレンドの切り下げが確認できますので その切り下げているポイントからトレンド SR ラインを引くことができます ラインにタッチし Pin Bar が発生しているポイントでエントリーします 利食い目標は ボリンジャーバンドのミドルバンドです 全てのトレードに共通することですが 基本的に上位時間軸のトレンドに逆らったトレードを行いませんので 利食いを焦る必要はありません Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 136

138 ケース 19 ( レンジ SR ライン逆張り ) 上位時間軸で判断したトレンド方向は ダウントレンドです ロンドン時間にレンジを明確にブレイクしています MA までリトレースしますが 反発することなく SMA25 を割っていきましたので見送ります その後 レンジ SR ライン上限まで 上昇しラインからの反発を確認してエントリーします この場合は 高値を終値で越えましたので損切りとなりました 損切りを気にせず ひたすら淡々とやっていきます Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 137

139 ケース 20 ( 順張り ) 上位時間軸で判断したトレンド方向は アップトレンドです 一度レンジを抜けているようなポイントがありますが 前日高値 ( 青色のライン ) に抑えられて下落していっています ラインのブレイクは 明確に抜けていることが条件です 急落の後 再度上昇し レジスタンスラインを明確にブレイクしています EMA10,SMA13 までリトレースし MA からの反発を確認してエントリーします 利食いの目標は 高値の少し手前 またはボリンジャーバンド 2σ です Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 138

140 ケース21 ( 順張り ) ( レンジ SR ライン逆張り ) 上位時間軸で判断したトレンド方向は ダウントレンドです ロンドン時間に入り 明確にレンジを下抜けています EMA10,SMA13 までリトレースし 反発が確認できたので 順張りでエントリーします 利食い目標は直近安値の少し手前 または 2σ タッチです この場合は利食いとなっています その後 重要経済指標の発表があり価格が急騰しています レンジ SR ライン上限でピタッと止まり 反発しているのですが ボラティリティが拡大し ストップまでの幅が 60Pips 以上あります こういった場合は エントリーを見送るか もしくはロットサイズを調整してエントリーして下さい Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 139

141 ケース22 ( ノートレード ) 上位時間軸で判断したトレンド方向は ダウントレンドです 前日に急激に下落しているポイントがあるので そのポイントからノーマル SR ラインを引きます ですが この日はこのポイントまで戻りを試すことはありませんでした この時に トレードしたい と感じてしまうのは 負け組トレーダーの思考です トレードしない という選択肢を躊躇なく選べることが 負け組トレーダーと差を付けられる 優位性であることを理解しましょう Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 140

142 ケース23 ( トレンド SR ライン逆張り ) 上位時間軸で判断したトレンド方向は アップトレンドです 綺麗に切り上げていっているトレンドが確認できるので トレンド SR ラインを引きます トレンド SR ラインまで急落し 一度ラインを割りますが ラインを挟んで 行ったり来たりしています 反発しているのか 反発していないのか 判断に迷った場合は見送ります チャンスは他にもありますので 悩んだらエントリーはしない と覚えておきましょう Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 141

143 ケース24 ( 順張り ) 上位時間軸で判断したトレンド方向は アップトレンドです ロンドン時間にレンジを明確にブレイクしています EMA10,SMA13 までリトレースし 反発が確認できたので 順張りでエントリーします 利食いはボリンジャーバンド 2σ ですと 近すぎるので 高値の手前まで狙っていきます ボリンジャーバンドにタッチしたからといって 焦って利食いをしないように注意して下さい この場合 ボリンジャーバンドで決済してしまうと 損切りとのバランスが かなり悪くなってしまうのが 分かると思います その後 SMA25 から反発しているポイントがありますので エントリーします このポイントは次の足で損切りとなりました Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 142

144 ケース25 ( 順張り ) 上位時間軸で判断したトレンド方向は ダウントレンドです ロンドン時間にレンジを明確にブレイクしています EMA10,SMA13 までリトレースし 反発が確認できたので 順張りでエントリーします 利食い目標は直近安値の少し手前 または 2σ タッチです この日は 米国の雇用統計の発表日でした このトレードは 発表前に利食いとなっていますが もしポジションがあった場合には 含み損 含み益に関わらず 発表前には決済してしまって下さい 発表後 一気に 100Pips 以上上昇しています 重要指標発表時には大きなリスクが伴いますので 指標発表の時間は 忘れずにチェックしておいて下さい Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 143

145 ケース26 ( ノートレード ) ここまでくれば 大体わかっていただけたかと 思いますが パターンをしっかり覚えることは非常に重要ですので しつこいようですが まだまだ続きます 上位時間軸で判断したトレンド方向は アップトレンドです 綺麗なトレンドラインを 上方にブレイクしています その後 リトレースすることなく 上昇しています なかなか珍しいパターンのチャートです こういった場面で 上昇がとれなくて もったいない 悔しい などとは思わないようにしましょう これらの感情は ポジポジ病の原因になりますので 排除する必要があります Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 144

146 ケース27 ( 順張り ) 上位時間軸で判断したトレンド方向は ダウントレンドです レンジ相場を明確に下方ブレイクしました 順張りトレードのロジックでエントリーできるポイントは 3 か所あり 全てのポイントで利食いとなっています トレードには良い時期も悪い時期もありますので トレードの調子が良い場合でも調子に乗ってポジションサイズを大きくしないようにしましょう レバレッジを上げたトレードは レバレッジが低いトレードとはメンタル的に別次元のトレードとなります ポジションサイズを上げていく際には 細心の注意を払って変更していって下さい Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 145

147 ケース28 ( 順張り ) 上位時間軸で判断したトレンド方向は アップトレンドです レンジ相場を明確にブレイクしています この例は 押し目買いがうまく機能している例ですね 全て MA からの反発による順張りエントリーです 4 回目のエントリーは損切りとなっています トレンドが すでに出てしまっている場合でも トレンド転換を恐れて エントリーを躊躇する必要はありません ダウ理論の原則 6 トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する この原則は本当に重要ですので よく覚えておきましょう トレンド転換を恐れているようでは 順張りはできません もしエントリーに躊躇したのであれば 感情の記録帳にトレードの中の感情を記録していきます 例 トレンド転換が怖くエントリーに躊躇した Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 146

148 ケース29 ( 順張り ) 上位時間軸で判断したトレンド方向は アップトレンドです トレンドラインを上方にブレイクしています その後上昇していますが バンドが拡大していませんので少し待ちます バンドの拡大が確認でき EMA10,SMA13 までリトレースして反発が確認できたポイントでエントリーを行います トレンドラインのブレイクアウトは レンジ場からのブレイクアウトよりも バンドの拡大が遅い傾向にあります しっかりとバンドが拡大して リトレースしたポイントまで待ちましょう Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 147

149 ケース30 ( 順張り ) 上位時間軸で判断したトレンド方向は ダウントレンドです ロンドン時間に トレンドラインを明確にブレイクしました その後 EMA10 までリトレースし 反発が確認できたポイントでエントリーします この場合は 利食いの目標にわずかに届かずに 損切りとなっています この時のトレードの感情は 含み益 から 利食いまでわずかに届かず 損切り になりましたので かなり悔しい思いをするかもしれません 悔しいと思ってしまった場合は トレードの感情の記録帳にしっかりと記入していきます 例 トレードが損切りとなって悔しい思いを感じた 完全に気持ちをコントロールすることは トレードの中で一番難しいことです しっかりと感情の記録をつけることで トレードのメンタルを管理していきます Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 148

150 ケース31 ( 順張り ) 上位時間軸で判断したトレンド方向は ダウントレンドです トレンドラインと レンジ相場を明確にブレイクしています その後 EMA10,SMA13 までリトレースし 反発が確認できたポイントでエントリーします このトレードは利食いで終わりました ここで注目して欲しいのは エントリー後にすぐに価格が逆行していることです 損切りは 25SMA の終値割れですが ぎりぎり損切りにかからず切り替えしています エントリー後すぐに逆行しても 決して慌ててはいけません このトレードの前に 連続で損切りにかかっていたりすると また損切りになる と思い 早く損切りをしたい という思いも現れてしまうかもしれません もし 焦りなどを感じた場合には 先ほどの例と同様に 感情の記録帳にしっかりと記入していきます 例 SMA25 を上抜けたときに焦って 損切りしそうになった Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 149

151 ケース32 ( ノーマル SR ライン逆張り ) 上位時間軸で判断したトレンド方向は ダウントレンドです 前日の 急激に下落が始まっているポイントから ノーマル SR ラインを引くことができます ラインでピタッと止まり 陰線が発生したポイントでエントリーを行います この場合は 利食いのポイントである ボリンジャーバンドのミドルバンドまで順調に下げているので ストレスなくポジションをホールドできると思います ストレスなくトレードを終えていますが トレード時間は 3 時間程度かかっています トレードは 基本的に時間がかかるものですので 時間がかかっても イライラしたりしないように心がけましょう もしそのように感じてしまった場合には 感情の記録帳にしっかりと記入しましょう 例 ポジション保有中にイライラして 利食いポイントの前で 利食いを行いそうになった Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 150

152 ケース33 ( 順張り ) 上位時間軸で判断したトレンド方向は ダウントレンドです レンジ相場を明確にブレイクしています その後 EMA10,SMA13までリトレースし 反発が確認できたのでエントリーを行います この場合は利食いとなっています もしエントリーした時間が深夜に近い時間だった場合は 翌日の仕事や健康などに影響を及ぼさないよう OCO 注文を使い 損切りと利食いのポイントを大体で設定して寝てしまいましょう トレード時間があまり取れない場合なども OCO 注文を有効に利用されて下さい 健康があってこそ 正常なメンタルが養われますので トレード中毒にならないように気をつけて下さい Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 151

153 ケース34 ( ノートレード ) 上位時間軸で判断したトレンド方向は ダウントレンドです この日のチャートは珍しい形状のチャートでした 前日に綺麗なトレンドの切り下げが 3 段確認できましたので トレンド SR ラインを 3 本引くことができます どのポイントも戻り売りのポイントとしては良いポイントだったのですが ラインからの反発のプライスアクションが確認できませんでしたので エントリーを見送ります 似たようなチャートはあっても 毎回同じチャートというものは 2 度と現れませんので 珍しいチャートパターンでも慌てないように心がけなければなりません このあたりは検証やデモトレードを行って 経験を積んでいきましょう Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 152

154 ケース35 ( 順張り ) ケースバイケースはこれで最後になります 上位時間軸で判断したトレンド方向は アップトレンドです ロンドン時間にレンジを明確にブレイクしています その後 EMA10,SMA13 からの反発で エントリーを行います 陽線が確定してからエントリーした場合には すでに利益目標に達してしまっているので 損切りとのバランスが悪くならないポイントで利食いを行います お気づきだと思いますが トレード頻度が最も多いパターンは この順張りでのエントリーポイントです お疲れ様でした トレードのケースバイケースは以上で終わります Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 153

155 1~ 35のケースで ほぼすべてのパターンは紹介できたと思います ケースバイケースの説明中に出てきました トレードルール以外の要点をまとめました どれも非常に重要なトレードの要素ですので しっかりと覚えて下さい トレードルール以外の要点 エントリーチャンスがない日もあるので 無理なトレードはしない 損切りはいかなるときも 躊躇なく執行する 例外はない 損切りは必要なコスト ( 必要経費 ) である 連続で損切りにかかった場合でも 淡々とトレードをしていくことが重要 連続で損切りにかかった場合でも トレード手法を疑ってはならない 勝ちトレードが連続で続いても 調子に乗らない 連続でエントリーするほど トレードの精度は薄れていくので 勝ち逃げすることも大切 ボラティリティが拡大し ストップまでの幅が広くなりすぎる場合には エントリーを見送るか もしくは ポジションのサイズを減らしてエントリーする 遅い時間帯にエントリーした場合 健康に支障をきたさないよう OCO 注文をセットして 寝てしまうのが良い 利食いと損切りとのバランスを常に意識する エントリーする際に トレンド転換を恐れる必要はない エントリーの条件が整ったら トレードを恐れてエントリーを躊躇してはならない トレードに悩んだらエントリーはしない Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 154

156 ラインを引くときには パターンが 明確 に分かるかが重要 ラインのブレイクの判断は 明確 に抜けたかどうかが重要 重要経済指標の発表のチェックは怠らない 重要経済指標の発表の際は トレードを控え 相場が落ち着きを取り戻してきたらトレードを再開する もし重要経済指標発表直前にポジションがあった場合には 含み益 含み損に関わらず一旦ポジションを決済する トレード中に 恐怖 焦り 怒り 迷い 欲 などを感じた場合には 感情の記録帳に トレード中の心理状態を記入する 繰り返し トレードケースを見直し トレード方法 そしてメンタルコントロールをマスターしていただきたいと思います Dealing FX Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 155

157 スイングトレード 時間がない方でも 一日一回のチェックでトレードできるスイングトレードを解説したいと思います スイングトレードの説明は 日足によるトレードでの解説を行いますが 応用して 4 時間足などにも 使用することができます スイングトレードは ストップの設定幅がかなり大きくなりますし ポジションをオーバーナイトで保有しますので 予期せぬ変動リスクにさらされる恐れがあります 取引を行う際には デイトレード以上に徹底した資金管理を行って下さい スイングトレードルール メインの取引時間足 日足 トレンド方向判断の時間足 週足 スイングトレードのトレードロジックは主に 2 種類に分類されます Inside Bar トレード Pin Bar トレード ストップの設定は毎回決まっていますが スイングトレードを行う場合は ある程度柔軟な利食いが求められます その為 利食いは明確なルールにはできませんが どういったように利食いをしていくかについては 詳しく解説していきます 解説では わかりやすいようにバーチャートでの説明を行っております Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 156

158 Inside Bar トレード Inside Bar について 取引ルールの説明を行う前に インサイドバーについて解説したいと思います インサイドバーとは日本でいう はらみ足のことです このように前日の高値と安値の中に 足が全て納まっているものが インサイドバーとなります 前日の高値と安値の中に価格が納まっている状態というのはつまり ボラティリティが縮小している状態です 縮小したボラティリティはいずれ拡大していきますので インサイドバーは ブレイクアウトの予兆になります Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 157

159 ダブルインサイドバー インサイドバーが連続で並んでいる状態を ダブルインサイドバーと呼びます ダブルインサイドバーが発生した場合には さらに高い確率でブレイクアウトが発生します インサイドバーでトレードする際の注意点ですが インサイドバーはある程度大きい時間足でないと トレードするのには適しません (4 時間足以上 ) 短い時間軸でも機能しないことはないのですが ノイズにかかりダマシがかなり多くなってしまします スイングトレードでは このインサイドバーを使用してブレイクアウトを狙っていきます Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 158

160 インサイドバートレードルール具体的なトレードルールを説明していきます デイトレードのルールと同じように まずはトレンド判断を行います トレンド方向の判断は 週足のSMA25で行います 週足の価格が 25SMA の上にある場合には アップトレンドと判断し 価格が SMA25 の下にある場合には ダウントレンドと判断します スイングトレードの場合は トレンド方向の確認は週足のみで構いません 日足でのスイングトレードの場合は 15 分足でのトレードよりはるかに優位性がありますので トレードの条件は緩くなります Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 159

161 インサイドバートレード セットアップ インサイドバーを使用した戦略は 非常にシンプルです まずは週足で トレンド方向の確認を行います この場合はアップトレンドでしたので 買いのみを狙って行きます 日足レベルでインサイドバーが発生しましたので インサイドバーの当日高値から 10Pips 離して 逆指値の買い注文を入れます そしてエントリーと同時にストップの注文も 前日安値から 10Pips 離して入れておきましょう もし逆指値注文にかかることなく インサイドバーを大きく下方ブレイクしていった場合には 注文はキャンセルします ( 少し抜けた程度なら様子をみます ) Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 160

162 利食い インサイドバーでのトレードはブレイクアウト狙いの戦術ですので ボリンジャーバンド 2σ での決済ではナンセンスです ですので 別の利食い目標を設定しなければなりません 具体的な利食いの目標設定には 高値 安値を使用します そして利食いの目標設定で大切なことは 負ったリスクの 2 倍以上の目標を必ず設定することです Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 161

163 右の矢印のポイントでエントリーした場合には 目標地点は 損切り幅の 2 倍以上のポイントである 2 つの高値のどちらかに決定します このあたりは裁量判断が必要ですが あまり難しく考える必要はありません リスクの 2 倍以上の利益が見込めて 抵抗になりそうなポイントを選択します 利食いはこのどちらかの高値の 少し手前のあたりを目標とします そして スイングトレードでは ポジションを分割して決済していきます エントリー後に 利食いの目標に半分程度到達した場合には ポジションの半分を利食い 損切りの注文を建値まで移動します そして残りのポジションを目標地点まで狙って行きます Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 162

164 分割決済を行う理由は ストレスなくトレードを行う為です 日足などのトレードの場合は 時間がかかりますので 如何にストレスなくトレードを行っていくかが重要になってきます ポジションを半分決済し 損切りを切り上げれば そのトレードの負けはもうなくなりますので トレードのストレスはかなり軽減されます デイトレードと同様にメンタルコントロールには常に気を配って下さい 説明中ではポジションは 2 分割での決済ですが 3 分割にし 段階的に利食いを入れていっても構いません インサイドバートレードは あまり勝率は高くないものの 一度ブレイクが発生しますと大きな利益を狙うことができます Dealing FX Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 163

165 Pin Bar トレード 短い時間足の Pin Bar 単体では サインとして弱いですが 日足での Pin Bar は単独でサインとして使えるほど強力なシグナルです 日足での Pin Bar トレードを行う際には 週足でのトレンド方向の確認は行いません その理由は 単体としてサインが強いということもありますし Pin Bar はトレンドがオーバーシュートしたポイントで出やすいので 大局的なトレンドに逆らった逆張りエントリーも行っていく必要があるからです トレンドに沿ってエントリーした方が当然勝ちやすくはなりますが Pin Bar トレードでそれをしてしまうとエントリーポイントがなくなってしまいます ですので 日足での Pin Bar トレードのみ 例外的に上位時間軸のトレンドを無視し トレードを行っていきます 上位時間軸でのトレンド判断は行いませんが 発生した Pin Bar 全てでエントリーしていく訳ではありません 序盤の解説でもありましたが 良い Pin Bar 悪い Pin Bar を選別する必要があります Pin Bar の注目するポイントをおさらいしておきましょう Pin Bar の発生位置 Pin Bar の Nose の長さ Pin Bar の Body の位置 これらの条件を満たしている 良い Pin Bar でのみ エントリーを行っていきます Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 164

166 Pin Bar トレードのセットアップ インサイドバートレードと同様に トレードのルールは非常にシンプルです エントリーするのにふさわしい Pin Bar が出現したら Pin Bar から 10Pips 離して逆指値で買い注文を入れ 同時に損切りの注文も Pin Bar から 10Pips 離したポイントに出しておきます オーダーを出したら後は 注文が約定するのを待ちます もし Pin Bar を上方にブレイクすることなく 下抜けてきた場合には その Pin Bar は無効とみなし 注文をキャンセルします Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 165

167 利食い 利食い目標は インサイドバートレードの利食いと同じく 高値 安値を利食いのポイントとして設定します 負ったリスクの倍を目安に目標地点を設定します この場合は 直近の安値ですと リスクの 2 倍の条件を満たしませんので 少し遠いポイントである 左側の安値を目標地点として設定します エントリー後 目標地点の半分程度まで到達したら ポジションの半分を決済します そして 損切り注文を 建値まで移動し 残りのポジションを目標地点まで狙っていきます Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 166

168 Pin Bar の選別 Pin Bar トレードでは 良い Pin Bar 悪い Pin Bar を選別する必要がありますので いくつか例を挙げて説明したいと思います 良い Pin Bar このように 突出しているポイントは 発生位置としては 非常に良いポイントです Pin Bar の Nose も長く Body も小さいです ですので この Pin Bar はかなり良い Pin Bar といえるでしょう Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 167

169 悪い Pin Bar Pin Bar の Nose の長さ Body の小ささは悪くはありません ただ Pin Bar の発生位置が良くありません Pin Bar トレードは トレンドのオーバーシュート後の反転を狙うトレードなので 直近で逆行するトレンドが発生している方が良い位置となります この場合は上昇の流れの中で 上昇の Pin Bar が発生していますので 良い位置であるとはいえません Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 168

170 Pin Bar ではない Pin Bar の発生位置としては良い位置ですが これは Pin Bar とは呼べません Pin Bar のようにも見えなくはないですが Nose も短いですし Body の位置がバーの中心にあります このような足は Pin Bar とみなしません Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 169

171 スイングトレード ケースバイケース ケース 1 ( インサイドバー ) 週足で確認したトレンド方向は ダウントレンドでした インサイドバーが出現しましたので 売りの逆指値注文を出しておきます ダウントレンドですので 買いの注文は出しません インサイドバー出現から 5 日後に インサイドバーを下方ブレイクしました 目標はリスクの 2 倍以上の利益が見込める 安値に設定します その後価格は順調に下げ 利益目標の半分の利益が乗ったポイントで ポジションの半分を決済し ロスカットを建値まで移動します そして残りのポジションを 目標である 安値の手前まで狙って行きます このトレードは利食いとなりました ポジションの保有時間は 23 日間です Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 170

172 ケース 2 (Pin Bar) 突出した良い Pin Bar が発生しましたので Pin Bar から 10Pips 離して売りの逆指値注文を入れます 翌日に Pin Bar を下方ブレイクしました 目標はリスクの 2 倍以上である 安値の少し手前に設定します エントリー後 順調に下げ 目標の半分程度の利益が出たポイントで ポジションの半分を決済し ロスカットを建値まで移動します その後 残りのポジションは 目標に到達する前に 建値まで戻り 決済となりました このトレードでは最初に決済したポジション分の利益は確保できました ポジションの保有時間は 13 日間です Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 171

173 ケース 3 ( インサイドバー ) 週足で判断したトレンド方向はアップトレンドでした 最初の方のインサイドバーは 大きく下方ブレイクしてしまっているので 注文をキャンセルします その後 再度インサイドバーが発生しましたので インサイドバーの上方ブレイクでエントリーします 利食いの目標は 負ったリスクの倍以上の利益が見込める 高値の少し手前に設定します エントリー後順調に上げ 利益目標の半分程度の利益が乗ったポイントで ポジションの半分を決済し 損切り注文を 建値まで移動します その後 利食いの目標地点まで到達しましたので 残りのポジションを決済します ポジションの保有時間は 12 日間でした Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 172

174 ケース 4 (Pin Bar) 上昇トレンドの後 突出した Pin Bar が出現しましたので 売りの逆指値注文と損切り注文を Pin Bar の外側に 10Pips 離してセットしておきます 翌日に Pin Bar をブレイクし エントリーとなりました その後 揉み合いの後上昇し 損切りとなりました スイングトレードでは損切り幅が 100Pips を超える場合もありますし 窓開けにより損失が拡大する恐れがありますので 資金管理は徹底して行って下さい もし インサイドバーと Pin Bar のトレードタイミングが重なった場合には トレード中の混乱を招かないよう 最初に行った方のトレードを優先します 例えば Pin Bar での買いエントリー中に インサイドバーでの売りシグナルが出た場合には インサイドバーの売りシグナルは無視します Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 173

175 ケース 5 (Pin Bar) 上昇の途中で 突出した Pin Bar が出現しました Pin Bar の 10Pips 下に 売り注文を入れます しかし 3 日後 逆指値にかかることなく Pin Bar を上抜けていきました このように Pin Bar を上抜けていった場合 この Pin Bar は無効とみなし 注文をキャンセルします このトレードは見送りとなりました スイングトレードの場合は 瞬時の判断を求められることがありませんので 複数通貨ペアの監視も比較的楽にできます トレードに慣れてきたら 複数通貨ペアを監視しトレードチャンスを広げるのも有効です スイングトレードのルールは至ってシンプルです 他に特に特筆することもありませんので ケースバイケースは終了します Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 174

176 ~ 重要ポイントまとめ ~ インサイドバートレード 週足で判断したトレンド方向に逆らわないこと エントリーは当日高値 安値の 10Pips 外側 損切りは前日高値 安値の 10Pips 外側 インサイドバーをトレンドと逆方向に 大きくブレイクした場合には 注文を取り消す ( 少しなら様子見 ) 利食いの目標地点は リスクの 2 倍以上に設定 目標の半分の利益が乗ったら ポジションの半分を決済 Pin Bar トレード 週足でのトレンド判断は行わない 良い Pin Bar と悪い Pin Bar を選別する エントリーは Pin Bar の 10Pips 外側 損切りは Pin Bar の 10Pips 外側 Pin Bar をエントリー方向とは逆にブレイクしていった場合には 注文をキャンセルする 利食いの目標地点は リスクの 2 倍以上に設定 目標の半分の利益が乗ったら ポジションの半分を決済 トレード中に複数のエントリーシグナルが重なった場合には 最初のトレードを優先し 後にでたサインは 無視する トレードチャンスを広げる為に 複数通貨を監視するのも良い スイングトレードでは 資金管理を特に徹底して行う必要がある Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 175

177 トレードの応用について トレード手法についていろいろと解説してきましたが 本書での方法が絶対に正しいということではありません 本書のトレード手法は万人に実践でき そして優位性の高いトレードルールにまとめていますが もし売買ルールが自分に合わないと感じるようでしたら ご自身でカスタマイズしていっても構いません 例えば 利食い幅が自分には狭すぎると感じるのであれば 別の利食い方法に変える といったことを検討してもいいですし 1 時間足を中心にトレードがしたい ということでしたらそれももちろん構いません 必ずしも本書でのトレード方法に固執する必要はありません ただ やってはいけない売買ルールのカスタマイズというのも存在しますので 売買ルールを変更する際に迷った場合は 私に遠慮なくご相談下さい 本書でのラインの引き方や エントリータイミングの取り方を基本として ご自身の性格やライフスタイルにあった売買ルールでトレードして下さい Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 176

178 スキャルピングへの応用について 最近の FX の業界では スキャルピングがブームのようで FX の教材もスキャルピングの物がかなり増えています 海外のトレーダーは比較的長い時間軸を好むようですが 日本のトレーダーは 短い時間軸でのトレードを好みます それだけ スキャルピングの利点である 短い取引時間 多数のエントリータイミングに魅力を感じる人が多いのでしょう 逆にスキャルピングのデメリットは スプレッドが重くのしかかること 判断時間が短い為 ミスが発生しやすいことなどが挙げられます 本書の時間軸の項でも解説しましたが 基本的に時間軸が短くなればなるほど トレードの難易度は高くなります 時間足が短いほどマーケットノイズと呼ばれる ダマシが多くなり予測不可能な値動きを形成するからです スキャルピングというトレードスタイルは 誰でも習得可能なトレードスタイルではないと考えて下さい 1 分足 5 分足といった短い時間足でのトレードは 判断時間がかなり短くなる為 想像以上に難しいのが現実です このあたりの理想と現実の差のギャップは世間ではなかなか 伝わっていません 短い時間軸で ぱぱっと稼ぎたい! という気持ちは もちろんわかります しかしスキャルピングには合う人と会わない人がいますので もし挑戦してみて自分には合わないと感じた場合には リアルトレードに入る前に 中止してください Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 177

179 私の基本的なスタンスとしては デイトレードで利益が上げられない方には スキャルピングでのトレードは推奨していません スキャルピングを否定しているからではなく 単純に難しい からです スキャルピングが難しいことをはっきり理解した上で それでもスキャルピングを行いたいと思った方は 覚悟と意欲を持って取り組んで下さい スキャルピングの注意点 本書のトレードスタイルを 1 分足 5 分足といったスキャルピングに応用する際には いくつかの注意点があります 取引コストの低い業者を選ぶ デイトレードと違いスキャルピングの場合は 狙う値幅が狭いので スプレッドが重くのしかかってきます スプレッドのおおまかな目安ですが ドル円で 0.8 銭以下 ユーロドルで 1.3 銭以下 ユーロ円で 1.5 銭以下が理想的です 最近では低スプレッド競争が激化しているので国内の業者であれば ほとんど条件を満たしていると思います 取引コストが重要になってきますので 約定力が低い会社などはスキャルピングには適していません Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 178

180 深追いしない 時間軸が短くなればなるほど トレードはシビアになってきますので あまり深追いしないこと つまりオーバートレードしないことが非常に重要になってきます スキャルピングといっても 1 日に何十回も取引する訳ではありません トレード回数は増えれば増えるほど ミスも発生しやすくなりますので 勝ち越す可能性は低くなっていきます 1 日に 2 回か 3 回のトレードで満足することが重要です トレードの回数を減らす代わりに その分レバレッジを上げてトレードを行うことで 収益の低下を防ぎます ボラティリティが低すぎる場合にはエントリーしない 1 分足や 5 分足といった 短い時間軸で取引を行う場合は ボラティリティに注意して下さい エントリーしてもあまり取れる値幅がない場合は 積極的にエントリーを見送る必要があります 3Pips 5Pips を狙うような薄利のスキャルピングは非常に勝ちにくいトレードです 仮にスプレッドが 1 銭だと仮定した場合 20Pips を狙うトレードの場合は 取引コストが占める割合は 5% になりますが 3Pips を狙うトレードの場合は 取引コストが占める割合が 30% を越えてしまうからです Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 179

181 集中する スキャルピングの場合 1 分単位での判断遅れが 損益に直結してきます その為 ミスなくトレードを行うことに 普段以上の気遣いが必要になります そしてトレード中は常にモニターにはりついている必要があります 利食いを伸ばす 本書のトレードの利食いは比較的狭く設定し 利食いの確率を上げるトレードスタイルになっています 15 分足レベルのトレードですと 値幅がありますのでそれでも十分利益が残ります しかし スキャルピングの場合は取引コストが占める割合が大きくなっていますので タイトな利食いですとほとんど利益が残りません ですので 裁量判断で 相場の勢いがあるときは利食いを伸ばす といった裁量判断が必ず必要になってきます ~ 重要ポイントまとめ ~ スキャルピングは難しい スプレッドが低く 約定力の高い業者を選ぶ オーバートレードは行わない ボラティリティが低すぎる場合にはエントリーしない トレードに集中する 利食いをできるだけ伸ばす Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 180

182 トレードの教訓 私がトレードで大事にしている教訓です 印刷してどこか見えるところに貼っておいても良いと思います 教訓は 1~25 まであります どれも重要な教訓ですので しっかり心に刻んで下さい 1 リスクを受け入れること 2 エントリーを恐れて躊躇しないこと 3 エントリーを焦って早らないこと 4 基本的な確認を怠らないこと 5 ポジション保有中は感情を排除すること 6 余計な情報に振り回されないこと 7 トレード中は常に集中して トレードチャンスを逃さないこと 8 連続で勝ちを拾っても調子に乗らないこと 9 連続で負けトレードになっても自分を責めたりしないこと 10 結果が損切りとなっただけで ミスをしたと勘違いしないこと 11 自分のトレード手法を信じること Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 181

183 12 トレード手法を安易に変更しないこと 13 思いつきの付け焼刃のトレードはしないこと 14 ロット管理を怠らないこと 15 ナンピンは絶対にしないこと 16 ロスカットオーダーは確実に そしてすばやく出すこと 17 オーバーナイトには十分に気を付けること 18 利食いを意味もなく早めないこと 19 損切りを意味もなく早めないこと 20 トレードを複雑に考えないこと 21 指標発表などの突発的なニュースには注意すること 22 通貨ペアによる意味のないリスクヘッジはしないこと 23 必要以上のトレードは行わないこと 24 トレードの記録および管理を怠らないこと 25 自分で決めたルールを必ず守ること Copyright 2012 Dealing FX blog All Rights Reserved 182

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