南西諸島生物多様性評価プロジェクト報告書
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- ゆき たけはな
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2 は じ め に WWFジャパンが 南 西 諸 島 の 自 然 保 護 に 深 く 関 わるようになったのは 1982 年 のエジンバラ 公 フィリッ プ 殿 下 の 要 請 に 遡 る 当 時 WWFネットワークがIUCN( 国 際 自 然 保 護 連 合 )やUNEP( 国 連 環 境 計 画 ) とともに 策 定 した 世 界 環 境 保 全 戦 略 は 環 境 問 題 の 広 がりが 全 球 規 模 に 至 っているという 問 題 提 起 と ともに 世 界 に 残 された 貴 重 な 自 然 環 境 の 知 見 をまとめ その 分 布 を 示 すことで 人 々が 自 然 との 共 存 について 考 える 機 会 を 創 出 した この 世 界 環 境 保 全 戦 略 の 中 に 日 本 に 残 る 貴 重 な 自 然 環 境 として 南 西 諸 島 が 挙 がっている そこ で 当 時 WWF 総 裁 を 務 めていたエジンバラ 公 ( 現 名 誉 総 裁 )は 当 然 のことながら 現 場 で 実 効 性 のある 保 全 を 推 進 するために WWFジャパンに 南 西 諸 島 地 域 の 自 然 保 護 活 動 を 主 体 的 に 行 うよう 求 めたのであ る 以 来 WWFジャパンは 南 西 諸 島 プログラムを 立 ち 上 げ 1980 年 代 90 年 代 と 一 貫 して 地 域 の 自 然 環 境 の 現 状 調 査 と その 科 学 的 知 見 に 基 づく 保 全 策 策 定 を 国 や 自 治 体 に 促 してきた それで 現 状 はと 問 われると 残 念 ながら 世 界 の 情 勢 と 同 様 南 西 諸 島 の 自 然 環 境 の 劣 化 が 食 い 止 めら れたとは 言 い 難 い むしろ 劣 化 による 悪 影 響 が 広 範 な 人 間 生 活 にまで 及 びはじめていると 言 えるかも 知 れない 過 去 30 年 の 取 り 組 みを 謙 虚 に 振 り 返 り 改 めて 今 何 が 必 要 とされているのかを 問 い 直 すのが この 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクトの 目 的 でもある 島 ごとにユニークな 生 態 系 を 抱 え 東 洋 のガラパゴスとも 称 される 南 西 諸 島 の 自 然 は 地 域 の 人 々の 生 活 と 表 裏 一 体 の 微 妙 なバランスの 上 に 成 り 立 っており その 行 く 末 は 自 然 の 豊 かな 日 本 の 将 来 を 象 徴 すると 言 っても 過 言 ではない WWFジャパンの 行 った 生 物 多 様 性 評 価 が 地 域 の 管 理 計 画 策 定 の 一 助 となり より 豊 かな 生 活 と 自 然 保 護 の 両 立 に 繋 がることを 願 ってやまない WWFジャパン 事 務 局 長 樋 口 隆 昌
3 目 次 はじめに 第 1 章 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクトの 概 要 1.1 プロジェクトの 目 的 と 体 制 プロジェクトの 進 め 方 プロジェクトの 結 果 と 期 待 される 展 開 1 第 2 章 南 西 諸 島 について 2.1 本 プロジェクトで 対 象 とした 南 西 諸 島 の 範 囲 WWFネットワークにおける 本 プロジェクトの 位 置 づけ 生 態 学 的 な 重 要 性 4 (1 哺 乳 類 2 鳥 類 3 両 爬 類 4 昆 虫 類 5 魚 類 6 甲 殻 類 7 貝 類 8 海 草 藻 類 ) 1. 大 隅 諸 島 5 2. トカラ 奄 美 諸 島 8 3. 沖 縄 諸 島 慶 良 間 諸 島 大 東 諸 島 宮 古 諸 島 八 重 山 尖 閣 諸 島 26 第 3 章 重 要 地 域 の 把 握 3.1 地 域 検 討 会 の 開 催 指 標 種 の 選 定 分 類 群 重 要 地 域 (TPA)の 抽 出 および 描 画 方 針 34 1 哺 乳 類 34 2 鳥 類 35 3 両 生 類 爬 虫 類 36 4 昆 虫 類 36 5 魚 類 37 6 甲 殻 類 38 7 貝 類 39 8 海 草 藻 類 重 要 サンゴ 群 集 の 把 握 作 業 部 会 の 開 催 重 要 サンゴ 群 集 域 の 選 定 サンゴ 礁 及 びサンゴ 群 集 類 型 化 手 法 の 検 討 生 物 多 様 性 優 先 保 全 地 域 (BPA)の 選 定 BPA 選 定 基 準 の 基 本 的 な 考 え 方 重 ね 合 わせ 法 ハビタット 法 46
4 1-3. BPA 選 定 に 伴 うエリア 区 分 ( 固 有 種 評 価 ) 具 体 的 選 定 手 順 陸 域 海 域 BPA 選 定 にかかわる 留 意 事 項 50 第 4 章 南 西 諸 島 における 重 要 地 域 の 現 状 と 今 後 4.1 生 物 多 様 性 優 先 保 全 地 域 (BPA)と 保 護 区 国 有 林 の 重 複 状 況 生 物 群 の 現 状 と 課 題 54 1 哺 乳 類 2 鳥 類 3 両 爬 類 4 昆 虫 類 5 魚 類 6 甲 殻 類 7 貝 類 8 海 草 藻 類 9サンゴ 類 1. 大 隅 諸 島 トカラ 奄 美 諸 島 慶 良 間 沖 縄 諸 島 大 東 諸 島 宮 古 諸 島 八 重 山 尖 閣 諸 島 法 制 度 から 見 た 南 西 諸 島 の 現 状 生 物 多 様 性 優 先 保 全 地 域 (BPA)マップを 活 用 した 地 域 戦 略 策 定 の 意 義 89 附 録 A 地 域 検 討 会 参 加 者 名 簿 91 附 録 B 指 標 種 一 覧 92 附 録 C 南 西 諸 島 広 域 一 斉 調 査 チーム 名 簿 98 附 録 D-1 GIS 基 礎 データ 作 成 について 100 附 録 D-2 GIS を 用 いた BPA 抽 出 について 105 附 録 E TPA マップ(8 群 ) 116 附 録 F サンゴポテンシャルマップ 重 要 サンゴ 群 集 マップ 132 附 録 G 重 ね 合 わせマップ 136 附 録 H ハビタット(ECH)マップ 138 附 録 I BPA マップ 140 附 録 J 参 考 マップ( 閾 値 10% 20% 40% 50%) 148 附 録 K 保 護 区 国 有 林 マップ 156 参 考 文 献 159 謝 辞 175 協 力 者 175 執 筆 者 176 写 真 提 供 177 協 力 機 関 177 支 援 団 体 178 略 語 178
5 第 1 章 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクトの 概 要
6 第 1 章 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 プロジェクトの 概 要 第 1 章 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクトの 概 要 1.1 プロジェクトの 目 的 と 体 制 WWFジャパンは 2006 年 10 月 より 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト( 通 称 : 南 西 諸 島 生 きものマッ ププロジェクト)を 開 始 した このプロジェクトは 生 物 多 様 性 の 観 点 から 優 先 的 に 保 全 すべき 地 域 を 抽 出 することを 通 じて 南 西 諸 島 における 生 物 多 様 性 の 保 全 と 持 続 的 な 利 用 を 促 進 することを 目 的 とし ている 実 施 にあたっては 主 要 生 物 群 ごとに 専 門 の 研 究 者 や 地 域 で 保 全 活 動 を 実 践 している 個 人 や NPO 行 政 関 係 者 の 協 力 を 得 た 1.2 プロジェクトの 進 め 方 2009 年 9 月 までの3 年 間 に 地 域 検 討 会 や 作 業 部 会 を 開 催 して 情 報 を 集 約 し 関 係 者 へのヒアリング 現 地 調 査 を 通 じて 生 物 群 重 要 地 域 の 選 定 や 生 物 多 様 性 優 先 保 全 地 域 抽 出 に 関 する 手 法 や 基 準 につい て 検 討 を 行 ってきた また 別 途 ワークショップやアンケートを 実 施 し 自 然 資 源 に 関 する 現 状 認 識 や 脅 威 の 存 在 等 を 現 場 関 係 者 から 聞 き 取 った 生 物 群 重 要 地 域 については 哺 乳 類 鳥 類 両 生 類 爬 虫 類 昆 虫 類 魚 類 甲 殻 類 貝 類 海 草 藻 類 のグループごとに 固 有 性 広 域 移 動 性 などの 観 点 から 指 標 種 を 選 定 し 専 門 家 の 学 術 的 見 地 から 南 西 諸 島 における 重 要 地 域 を 抽 出 した 造 礁 サンゴでは 過 去 の 調 査 結 果 や 波 浪 などの 環 境 データ 地 元 専 門 家 の 評 価 等 をもとに 重 要 群 集 域 を 選 定 した 生 物 多 様 性 優 先 保 全 地 域 は 各 生 物 群 重 要 地 域 をデジタル 化 し 環 境 省 ( 旧 環 境 庁 ) 自 然 環 境 保 全 基 礎 調 査 等 の 既 存 データとあわせ GIS( 地 理 情 報 システム)を 用 いて 抽 出 した 現 地 調 査 については 各 生 物 群 重 要 地 域 の 選 定 に 関 連 して 情 報 が 不 足 している 地 域 や 緊 急 性 が 高 い テーマ 等 に 対 して 補 足 的 に 実 施 した また 地 域 の 自 然 資 源 の 利 用 と 保 全 について 現 状 と 将 来 像 に 関 する 地 域 住 民 の 考 えを 把 握 する 一 助 として 奄 美 大 島 石 垣 島 をモデル 地 域 として 商 工 会 関 係 者 を 中 心 に 地 域 アンケートを 実 施 した( 参 照 : 別 冊 WWF 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト フィールド 調 査 報 告 所 ) 1.3 プロジェクトの 結 果 と 期 待 される 展 開 プロジェクトでは 生 物 群 レベルの 多 様 度 や 島 々に 生 息 する 固 有 種 の 分 布 自 然 度 の 高 い 植 生 や 海 岸 環 境 の 有 無 集 水 域 等 を 考 慮 し 全 生 物 群 の 重 要 地 域 をあわせた 領 域 が 最 低 でも3 割 以 上 が 抽 出 されるよ うな 条 件 を 設 定 し 南 西 諸 島 の 生 物 多 様 性 優 先 保 全 地 域 として 抽 出 し 地 図 を 作 成 した 現 地 調 査 では 沖 縄 島 やんばる 地 域 におけるオキナワトゲネズミ 分 布 域 の 把 握 や 南 大 東 島 での 新 種 甲 殻 類 発 見 への 貢 献 など 貴 重 な 成 果 を 得 ることが 出 来 た アンケートでは 約 2000 件 の 回 答 を 得 て 事 業 主 体 別 に 自 然 資 源 の 利 用 や 保 全 に 関 する 認 識 を 整 理 した 作 成 した 地 図 は 行 政 関 係 者 研 究 者 地 域 NPO 事 業 者 地 域 住 民 などの 関 係 者 が 南 西 諸 島 の 生 物 多 様 性 を 今 後 どのように 保 全 し 利 用 していくかを 検 討 していく 上 で 利 用 価 値 の 高 い 資 料 にな 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 1
7 第 1 章 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 プロジェクトの 概 要 ると 考 えている ただし 本 地 図 における 優 先 保 全 地 域 は 南 西 諸 島 全 域 を 包 括 的 試 行 的 に 捉 えたも ので 直 ちに 保 護 区 として 指 定 すべき 重 要 な 地 域 を 厳 密 に 表 しているものではなく 従 って 優 先 保 全 地 域 以 外 の 領 域 が 開 発 適 地 ではないことに 留 意 する 必 要 がある 南 西 諸 島 の 特 異 な 生 物 多 様 性 に 対 する 地 域 の 関 心 を 喚 起 し 利 害 関 係 者 の 意 見 交 換 のたたき 台 として 共 有 されることを 期 待 して 本 地 図 をここに 公 表 する 南 西 諸 島 の 生 物 多 様 性 地 域 戦 略 が 策 定 され 各 地 域 で 自 然 資 源 の 保 全 と 持 続 的 利 用 が 両 立 した 取 り 組 みが 進 む 一 助 になれば 幸 いである 2 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
8 第 2 章 南 西 諸 島 について
9 第 2 章 南 西 諸 島 について 第 2 章 南 西 諸 島 について 2.1 本 プロジェクトで 対 象 とした 南 西 諸 島 の 範 囲 本 プロジェクトでは 南 西 諸 島 の 陸 域 及 び 海 域 を 評 価 の 対 象 とした 本 報 告 書 で 呼 称 する 南 西 諸 島 は 薩 南 諸 島 を 北 端 とし トカラ 列 島 奄 美 諸 島 沖 縄 諸 島 宮 古 諸 島 南 端 の 八 重 山 諸 島 お よび 大 東 諸 島 尖 閣 諸 島 を 含 む 範 囲 を 指 す 生 物 多 様 性 優 先 保 全 地 域 の 選 定 では 陸 域 については これら 諸 島 群 を 固 有 種 分 布 の 観 点 からより 細 分 化 した 領 域 を 海 域 については 原 則 として 水 深 20m 以 南 西 諸 島 ( 琉 球 列 島 ) 浅 の 領 域 を 評 価 の 対 象 とした 鹿 児 島 県 南 さつま 市 に 属 する 宇 治 草 垣 群 島 は 含 めなかった 2.2 WWFネットワークにおける 本 プロジェクトの 位 置 づけ 南 西 諸 島 は 生 物 多 様 性 の 高 い 地 域 として 国 際 的 な 注 目 度 が 高 く WWFでも 早 くより 保 護 活 動 に 着 手 し 現 在 に 至 っている WWFジャパンは 1961 年 に 設 立 された 国 際 的 な 環 境 保 全 団 体 である 当 初 は 絶 滅 のおそれのある 野 生 生 物 の 保 護 活 動 に 主 体 的 に 取 り 組 んでいたが 活 動 の 規 模 と 範 囲 が 広 がるにつれ 特 定 の 種 の 保 護 活 動 だけではなく 生 物 の 生 息 環 境 保 全 の 重 要 性 に 注 目 するようになってきた この 生 息 地 保 全 が さらに 地 球 環 境 という 視 野 での 活 動 に 広 がっていったのが1980 年 のことであり その 年 WWFは IUCN( 国 際 自 然 保 護 連 合 )やUNEP( 国 連 環 境 計 画 ) FAO( 国 連 食 料 農 業 機 関 ) ユネスコとともに 世 界 環 境 保 全 戦 略 を 策 定 した この 戦 略 のテーマは 以 下 の3つである 1 生 態 系 と 生 命 維 持 システムの 保 全 2 種 の 多 様 性 の 保 持 3 種 と 生 態 系 の 持 続 的 な 利 用 この 戦 略 に 基 づく 国 別 の 環 境 保 全 戦 略 は50カ 国 以 上 で 策 定 実 施 され WWFではこれ 以 降 この 戦 略 を 具 体 化 するための 活 動 に 積 極 的 に 取 り 組 み 始 めた 1982 年 の 熱 帯 雨 林 キャンペーン 1985 年 の ウェットランドキャンペーン そして1989 年 から1993 年 まで 展 開 された 生 物 の 多 様 性 キャンペーンな どが その 具 体 的 な 例 である 1971 年 に 設 立 されたWWFジャパンでも 創 立 20 周 年 にあたり 南 西 諸 島 熱 帯 林 野 生 生 物 取 引 ウ エットランド の4つのテーマで 世 界 の 自 然 を 守 る 大 切 な 生 物 の 多 様 性 キャンペーンを1989 年 から5 年 間 展 開 した また1996 年 には WWFネットワークがグローバル200( 生 物 多 様 性 の 重 要 地 として 優 先 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 3
10 第 2 章 南 西 諸 島 について 的 に 保 全 すべき 世 界 の238 地 域 )を 指 定 したが 南 西 諸 島 はこの 中 に 日 本 の 重 要 なエコリージョン( 自 然 環 境 を 広 く 捉 え 生 物 多 様 性 固 有 性 特 異 性 などの 観 点 で 選 んだ 生 態 域 )として 位 置 づけられた こうした 背 景 の 中 で WWFジャパンの 南 西 諸 島 保 護 プロジェクトは 推 進 されてきている 多 様 な 関 係 者 団 体 と 協 力 して 実 施 してきた 調 査 活 動 を 布 石 とし 現 地 の 声 を 積 極 的 に 取 り 入 れながら 沖 縄 県 や 関 係 省 庁 へ 自 然 環 境 保 全 の 要 望 書 を 提 出 するなどの 活 動 もその 一 環 として 行 ってきた 2.3 生 態 学 的 な 重 要 性 南 西 諸 島 は 生 物 地 理 区 の 旧 北 区 と 東 洋 区 の 移 行 帯 にあり 北 方 系 南 方 系 の 動 植 物 相 がみられる 森 林 生 態 系 として 屋 久 島 では 亜 熱 帯 の 照 葉 樹 林 から 冷 温 帯 の 針 広 混 交 林 が 広 がっており 西 表 島 石 垣 島 沖 縄 島 奄 美 大 島 などでは 亜 熱 帯 の 照 葉 樹 林 がみられる アマミノクロウサギ ノグチゲラ イリオ モテヤマネコなど 地 域 の 固 有 種 をはじめ 環 境 省 やIUCNのレッドリストに 掲 載 される 多 くの 希 少 種 の 生 息 地 となっている また 淡 水 と 海 水 が 混 じり 合 う 河 口 や 内 湾 には マングローブ 干 潟 が 発 達 し ロシア アラスカ オース トラリアを 往 復 する 渡 り 鳥 の 重 要 な 中 継 地 繁 殖 地 となっている 黒 潮 暖 流 が 育 む 海 域 は 300 種 以 上 の 多 様 な 造 礁 サンゴ 類 が 確 認 されており 回 遊 性 のクジラ 類 などの 繁 殖 地 として あるいはウミガメ 類 な どの 生 息 地 として 重 要 な 役 割 を 担 っている 以 下 に プロジェクトの 対 象 とした 生 物 群 の 視 点 から 南 西 諸 島 の 生 態 的 な 重 要 性 を 記 す 1. 大 隈 諸 島 大 隈 諸 島 1 哺 乳 類 舩 越 公 威 ( 鹿 児 島 国 際 大 学 ) 伊 澤 雅 子 ( 琉 球 大 学 ) 山 田 文 雄 ( 森 林 総 合 研 究 所 関 西 支 所 ) 阿 部 愼 太 郎 ( 環 境 省 那 覇 自 然 環 境 事 務 所 ) 半 田 ゆかり( 奄 美 哺 乳 類 研 究 会 ) 大 隈 海 峡 によって 九 州 本 土 と 分 断 されており 諸 島 間 で 哺 乳 類 相 に 多 少 の 違 いがみられる 口 永 良 部 島 は 指 標 種 ( 亜 種 )エラブオオコウモリの 分 布 北 限 地 であり その 個 体 数 は100 頭 以 下 と 推 定 され ているが 島 内 に 広 く 分 布 している 固 有 亜 種 のヤクシマザルやヤクシカが 屋 久 島 に 生 息 し 後 者 は 口 永 良 部 島 にも 生 息 している また 固 有 亜 種 のマゲシカが 馬 毛 島 に 生 息 している 種 子 島 にもこ の 亜 種 が 生 息 していると 考 えられている これらの 亜 種 は 各 島 で 独 自 に 適 応 していて 学 術 的 にも 貴 重 である ニホンイタチの 亜 種 であるコイタチが 屋 久 島 と 種 子 島 に 生 息 しているが 生 態 等 不 明 な 点 が 多 い 大 隈 諸 島 2 鳥 類 中 村 和 雄 ( 沖 縄 大 学 大 学 院 非 常 勤 講 師 ) 嵩 原 建 二 ( 沖 縄 県 立 美 咲 特 別 支 援 学 校 ) 花 輪 伸 一 (WWFジャパン) 屋 久 島 では 海 岸 から2,000mに 近 い 山 頂 付 近 までの 標 高 と 対 応 した 植 生 帯 がみられ 植 生 帯 と 関 連 した 鳥 類 の 垂 直 分 布 が 見 られる( 花 輪 2006) 特 に 島 の 西 部 地 区 では 人 為 的 改 変 が 少 なく 自 然 植 生 が 連 続 し 多 様 性 に 富 む 鳥 類 の 生 息 場 所 として 重 要 である また 海 岸 農 耕 地 を 除 いて 森 林 が 4 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
11 2.3 生 態 学 的 な 重 要 性 1. 大 隅 諸 島 発 達 していることから 繁 殖 期 には 留 鳥 のヒガラ カケス ウグイス ヤマガラ アオゲラ カラスバト 夏 鳥 のコマドリ キビタキなどが 越 冬 期 には 留 鳥 に 冬 鳥 のツグミ 類 などが 加 わり 特 徴 的 な 鳥 類 群 集 を 形 成 している なお 屋 久 島 ではヤクシマカケスとヤクシマヤマガラが 固 有 亜 種 に 分 化 している 種 子 島 は なだらかな 丘 陵 状 の 島 であり 大 部 分 が 農 耕 地 となっている 鳥 類 の 生 息 環 境 は 樹 林 河 口 域 水 田 などであるが 分 断 されている 残 された 常 緑 広 葉 樹 林 は カラスバト アオゲラ メジロの 生 息 場 所 として 河 口 や 干 潟 は 小 規 模 であるがシギ チドリ 類 の 生 息 場 所 として 重 要 である ( 沼 口 ほか 1995) 口 永 良 部 島 馬 毛 島 での 調 査 記 録 はたいへん 少 ないが 馬 毛 島 の 岩 礁 ではベニアジサシが 繁 殖 している 大 隅 諸 島 の 鳥 類 相 は 九 州 と 共 通 であるが 他 の 島 嶼 と 同 様 に 島 であるため 繁 殖 種 数 は 少 なく 近 縁 種 グループ 内 の 特 定 種 を 欠 いている 大 隈 諸 島 3 両 生 類 / 爬 虫 類 太 田 英 利 ( 兵 庫 県 立 大 学 ) 亀 崎 直 樹 ( 日 本 ウミガメ 協 議 会 ) 戸 田 守 ( 琉 球 大 学 ) 岡 田 滋 ( 鹿 児 島 県 環 境 技 術 協 会 ) 大 隅 諸 島 からは 外 来 性 と 思 われるもの(Ota et al., 2004)を 除 き 6 種 の 両 生 類 と14 種 の 陸 生 爬 虫 類 が 知 られている( 前 之 園 戸 田 2007) 他 の 多 くの 大 分 類 群 の 場 合 と 同 様 この 区 域 の 両 生 類 陸 生 爬 虫 類 は 九 州 本 土 と 共 通 する 種 亜 種 がほとんどで わずかな 例 外 として 屋 久 島 のほぼ 全 域 に 見 ら れる 同 島 固 有 亜 種 ヤクシマタゴガエル および 三 島 ( 黒 島 硫 黄 島 竹 島 )に 生 息 しトカラ 諸 島 奄 美 諸 島 沖 縄 諸 島 だけと 共 通 するヘリグロヒメトカゲが 含 まれるに 過 ぎない 九 州 本 土 と 共 通 する 種 のうち 大 隅 諸 島 では 種 子 島 のみに 生 息 するニホンイシガメは 色 彩 が 本 土 のものとやや 異 なって おり( 太 田, 未 公 表 ) その 集 団 遺 伝 学 的 進 化 遺 伝 学 的 な 位 置 づけが 待 たれる 海 生 爬 虫 類 としては,ウミガメ 類 2 種 (アカウミガメ アオウミガメ)の 産 卵 浜 がこの 区 域 から 知 られている このうちおもに 産 卵 するのはアカウミガメで 屋 久 島 や 種 子 島 には 多 数 の 個 体 が 上 陸 産 卵 する 浜 が 知 られている( 亀 崎 ほか 1994 ; Kamezaki et al., 2003) これらの 浜 での 産 卵 頭 数 は 日 本 の 領 域 全 体 における 産 卵 頭 数 中 でも 比 較 的 大 きな 割 合 を 占 めており 日 本 が 太 平 洋 北 半 球 部 のア カウミガメ 個 体 群 にとって 唯 一 の 繁 殖 地 であること(Bowen et al., 1995)を 考 えるならば 本 区 域 内 にある 産 卵 浜 は アカウミガメ 北 太 平 洋 個 体 群 の 保 全 を 考 える 上 で 極 めて 重 要 と 言 えよう 一 方 ア オウミガメは 上 陸 産 卵 する 個 体 の 数 はアカウミガメに 比 してはるかに 少 ないが この 区 域 は 本 種 の 上 陸 産 卵 が 恒 常 的 に 見 られるエリアの 最 北 限 となっており その 点 では 注 目 に 値 する( 亀 崎 ほか 1994) 海 生 爬 虫 類 としてはこのほかに 今 回 の 評 価 対 象 種 には 入 っていないが 太 平 洋 とインド 洋 の 熱 帯 亜 熱 帯 浅 海 域 に 分 布 する2 種 のエラブウミヘビ 類 (エラブウミヘビ ヒロオウミヘビ)の 上 陸 産 卵 も 見 られる これらの 種 にとってもアオウミガメの 場 合 と 同 様 この 区 域 は 最 北 限 の 産 卵 地 となって いる( 太 田 増 永 2005) 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 5
12 第 2 章 南 西 諸 島 について 大 隈 諸 島 4 昆 虫 類 屋 富 祖 昌 子 ( 元 琉 球 大 学 農 学 部 ) 渡 辺 賢 一 ( 沖 縄 県 立 八 重 山 農 林 高 校 ) 山 根 正 氣 ( 鹿 児 島 大 学 理 学 部 ) 松 比 良 邦 彦 ( 県 農 業 開 発 総 合 センター) 前 田 芳 之 ( 芳 華 園 ) 山 室 一 樹 ( 奄 美 マングースバスターズ) 大 隈 諸 島 は 屋 久 島 のような 極 端 に 高 い 標 高 を 持 つ 島 から 種 子 島 馬 毛 島 のような 平 坦 な 島 口 之 永 良 部 島 のように 活 火 山 を 有 した 島 など 諸 島 自 体 が 変 化 に 富 んでいる この 諸 島 にはルイスツ ノヒョウタンクワガタ マメクワガタなど 朽 木 とともに 黒 潮 に 乗 って 運 ばれると 考 えられる 種 ( 下 地 2006)が 広 く 分 布 している 一 方 屋 久 島 種 子 島 馬 毛 島 にはヤクシマコクワガタ( 固 有 亜 種?) が 生 息 する 屋 久 島 内 陸 部 にはヤクシマエゾゼミ ヤクシマトゲオトンボ ヤクシマミドリシジミ などの 固 有 種 固 有 新 種 が 生 息 し サムライアリの 南 限 でもある 種 子 島 では 比 較 的 人 手 の 入 ってい ない 西 と 南 の 海 岸 域 からハラビロハンミョウ( 分 布 域 拡 大 )が 見 つかっている 農 地 からは 普 通 種 で はあるが 屋 久 島 には 記 録 のないコツブゲンゴロウの 記 録 もある 口 永 良 部 島 にはエラブアシナガ アリ( 固 有 種 ) オオシマアオハナムグリ( 固 有 亜 種 ) そしてアマミクマバチ( 地 域 個 体 群 )が 海 辺 か ら 低 標 高 の 林 及 び 人 里 に 生 息 している 大 隈 諸 島 5 魚 類 立 原 一 憲 ( 琉 球 大 学 理 学 部 ) 太 田 格 ( 沖 縄 県 水 産 研 究 センター) 米 沢 俊 彦 ( 鹿 児 島 県 環 境 技 術 協 会 ) 屋 久 島 と 種 子 島 は 琉 球 列 島 の 最 北 部 に 位 置 しており 河 川 陸 水 系 が 発 達 している 屋 久 島 は 勾 配 が 急 峻 で 渓 流 のまま 海 に 流 れ 込 むような 河 川 が 多 く 感 潮 域 や 汽 水 域 は 発 達 していないことが 多 い これらの 渓 流 河 川 においては 一 般 には 魚 類 相 が 貧 相 であるが 一 部 の 河 川 においてはツバ サハゼやアカボウズハゼ 等 の 生 息 が 確 認 されており これらの 種 の 世 界 的 分 布 北 限 となっている( 米 沢 ほか 2003) 一 方 種 子 島 の 地 形 は 比 較 的 なだらかで 中 流 域 や 下 流 域 の 発 達 する 河 川 が 多 く 河 口 域 にマングローブを 有 する 河 川 も 存 在 する このため ホシマダラハゼやコンジキハゼ 等 のよ うに 黒 潮 によって 南 方 から 供 給 される 汽 水 産 ハゼ 科 魚 類 が 見 られるほか マハゼやビリンゴ 等 の 温 帯 種 の 分 布 南 限 となっている( 林 1976 ; 向 井 ほか 2002 ; 鈴 木 渋 川 2004) また 近 年 は 確 実 な 記 録 がないものの 特 筆 すべきものとしてアカメが 挙 げられる( 今 井 1987) 大 隅 諸 島 においては 大 規 模 な 河 川 改 修 等 は 行 われておらず 生 息 環 境 は 比 較 的 良 好 な 状 態 で 維 持 されている 大 隈 諸 島 6 甲 殻 類 藤 田 喜 久 (NPO 法 人 海 の 自 然 史 研 究 所 / 琉 球 大 学 非 常 勤 講 師 ) 鈴 木 廣 志 ( 鹿 児 島 大 学 ) 成 瀬 貫 ( 琉 球 大 学 ) 諸 喜 田 茂 充 ( 琉 球 大 学 名 誉 教 授 ) 大 隅 諸 島 区 域 には 屋 久 島 と 種 子 島 などの 面 積 の 大 きな 島 があり 陸 域 や 河 川 環 境 が 比 較 的 良 好 な 状 態 を 保 っているとされる これらの 島 々は 南 西 諸 島 の 最 北 部 に 位 置 することから ( 温 帯 種 の) 分 布 南 限 種 と( 熱 帯 種 の) 分 布 北 限 種 が 混 在 する 特 色 ある 生 物 相 が 成 立 している 屋 久 島 と 種 子 島 には 自 然 度 の 高 い 河 川 が 残 されており それらの 河 川 の 河 口 部 中 上 流 部 には 6 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
13 2.3 生 態 学 的 な 重 要 性 1. 大 隅 諸 島 シオマネキ ヤクシマサワガニ イッテンコテナガエビ ツブテナガエビなどの 希 少 種 のごく 限 ら れた 生 息 域 ( 採 集 記 録 地 )がある 特 に ヤクシマサワガニは 屋 久 島 の 固 有 種 で 標 高 700m 以 上 の 山 間 部 の 渓 流 域 にのみ 生 息 している(Suzuki & Okano, 2000) また 黒 島 のサワガニ 類 は サワガ ニとは 別 種 の 黒 島 固 有 種 として 現 在 新 種 記 載 準 備 中 であり( 鈴 木 私 信 ) 生 息 域 の 重 要 性 は 今 後 増 大 するものと 思 われる 大 隈 諸 島 7 貝 類 名 和 純 黒 住 耐 二 ( 千 葉 県 立 中 央 博 物 館 ) 大 隈 諸 島 の 陸 生 貝 類 は 九 州 との 共 通 種 が 多 く 大 隈 諸 島 固 有 種 も 少 なからず 含 まれている 屋 久 島 には 約 50 種 種 子 島 には 約 30 種 の 陸 生 貝 類 が 生 息 している( 湊 1989) 海 生 貝 類 は 九 州 以 北 に 分 布 域 を 持 つ 温 帯 性 種 とインド 太 平 洋 に 分 布 域 を 持 つ 熱 帯 性 種 が 混 在 し 後 者 には 大 隈 諸 島 を 北 限 とする 種 が 少 なからず 含 まれる 屋 久 島 は 海 岸 から 山 岳 地 帯 まで 標 高 に 対 応 した 植 生 帯 が 連 続 的 に 存 在 しており 陸 生 貝 類 は 亜 高 山 帯 の 自 然 林 等 植 生 ごとに 異 なる 種 群 も 見 られる 沿 岸 域 の 海 生 貝 類 の 生 息 環 境 は 主 に 岩 礁 か らなり 砂 浜 海 岸 やサンゴ 礁 も 見 られる 岩 礁 生 貝 類 の 多 様 性 の 高 い 栗 生 海 岸 や 永 田 海 岸 は 重 要 性 の 高 い 地 域 である 種 子 島 では 丘 陵 域 に 断 片 的 に 残 された 自 然 林 が この 島 のみの 固 有 陸 生 貝 類 の 主 な 生 息 地 となっ ている 熊 野 海 岸 一 帯 ( 大 浦 川 河 口 )には 干 潟 から 砂 浜 海 岸 まで 一 連 の 海 岸 環 境 が 残 されており 汽 水 および 干 潟 生 貝 類 群 集 の 生 息 環 境 としての 重 要 性 が 高 い 大 隈 諸 島 8 海 草 藻 類 香 村 眞 徳 ( 沖 縄 県 環 境 科 学 センター) 寺 田 竜 太 ( 鹿 児 島 大 学 水 産 学 部 ) 吉 田 稔 ( 海 游 ) 種 子 島 種 子 島 と 屋 久 島 における 海 草 藻 類 のうち 海 草 藻 場 ( 以 下 藻 場 と 呼 ぶ)は 2008 年 4 月 に 実 施 された 調 査 結 果 ( 香 村 ら 2008)では 短 期 間 の 調 査 では 観 察 されていない また 漁 業 従 事 者 から の 聞 き 取 り 調 査 でも 藻 場 に 関 する 情 報 は 得 られていない 種 子 島 周 辺 には 裾 礁 型 のサンゴ 礁 が 随 所 に 観 察 され また 見 事 なマングローブ 湿 地 (メヒルギからなる 純 林 )が2ヵ 所 ( 西 之 表 市 湊 川 と 南 種 子 町 大 浦 川 河 口 の メヒルギ 自 生 地 )ある 指 標 種 の 藻 類 では 汽 水 性 種 1 種 海 藻 7 種 ( 熱 帯 亜 熱 帯 性 6 温 帯 性 1)の 生 育 が 確 認 されている しかし 沖 縄 島 を 南 限 とする 温 帯 性 の2 種 (ウミトラノオ ヒジキ)の 生 育 は 確 認 されていない このことは 予 想 外 で 漁 業 従 事 者 からの 聞 き 取 り 調 査 でも ヒ ジキに 関 する 情 報 は 得 られていない 指 標 種 はもとよりほかの 海 藻 の 豊 富 な 場 所 は 生 育 に 必 要 な 着 生 基 盤 が 複 雑 な 微 環 境 を 備 えたサンゴ 礁 地 帯 であった なかでも サンゴ 礁 での 指 標 種 は 西 之 表 市 の 住 吉 で7 種 安 納 で3 種 がそれぞれ 確 認 されている 岩 礁 性 海 岸 では 梶 尾 で3 種 が 確 認 されて いるが 種 の 多 様 性 は 低 い 以 上 のことから 指 標 種 以 外 に 種 の 多 様 性 の 点 でも 住 吉 のサンゴ 礁 一 帯 と 安 納 のサンゴ 礁 一 帯 は 特 に 重 要 な 保 全 地 域 と 言 える また 湊 川 と 大 浦 川 河 口 は マングロー ブ 林 それ 自 体 と マングローブ 湿 地 に 随 伴 するマングローブ 藻 類 (コケモドキ 属 アヤギヌ 属 など) 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 7
14 第 2 章 南 西 諸 島 について 動 物 相 を 含 めた 重 要 な 保 全 地 域 である 屋 久 島 平 坦 な 種 子 島 とは 対 照 的 に 屋 久 島 は 円 形 で 山 岳 地 帯 からなる 島 である 屋 久 島 周 辺 の 海 岸 で 確 認 されている 指 標 藻 類 は 海 藻 6 種 と 汽 水 性 種 1 種 の 計 7 種 である 指 標 種 を 含 む 豊 富 な 種 を 持 つ 海 岸 は 種 子 島 と 同 じくサンゴ 礁 で 島 の 東 部 に 位 置 する 春 日 浜 のサンゴ 礁 である この 海 岸 で 指 標 種 5 種 が 確 認 されている また 島 の 南 西 側 に 位 置 し 小 さな 半 島 にある 塚 崎 浜 は 浜 岩 礁 性 海 岸 で 起 伏 に 富 み 水 路 はもとより 潮 溜 まりにはサンゴ 類 も 豊 かで 潮 下 帯 では 素 晴 らしい 水 中 景 観 を 呈 するテーブル 状 のサンゴが 群 生 する この 一 帯 は 栗 生 の 海 中 公 園 地 区 として 保 全 され ている この 海 岸 での 指 標 種 は3 種 であったが 豊 富 な 種 の 海 藻 が 生 育 する 以 上 の2 ヵ 所 春 日 浜 のサンゴ 礁 と 塚 崎 浜 ( 栗 生 )は 重 要 な 保 全 が 求 められる 地 域 である 屋 久 島 は 水 量 の 豊 富 な 川 が 多 いため 汽 水 性 の 種 が 観 察 されているため 河 口 域 は 保 全 上 重 要 な 地 域 である この 河 川 には 海 域 における 海 藻 の 豊 さでは 劣 るが 河 口 域 の 水 は 透 明 で 民 家 は 少 なく 生 活 排 水 の 流 入 等 は 極 めて 低 いものと 考 えられる この 河 口 域 には マングローブ 藻 類 の 一 員 であり 指 標 種 に 指 定 されたタニコケモドキとホソアヤギヌが 生 育 する 2.トカラ 奄 美 諸 島 トカラ 奄 美 諸 島 1 哺 乳 類 舩 越 公 威 ( 鹿 児 島 国 際 大 学 ) 伊 澤 雅 子 ( 琉 球 大 学 ) 山 田 文 雄 ( 森 林 総 合 研 究 所 関 西 支 所 ) 阿 部 愼 太 郎 ( 環 境 省 那 覇 自 然 環 境 事 務 所 ) 半 田 ゆかり( 奄 美 哺 乳 類 研 究 会 ) トカラ 列 島 の 中 之 島 平 島 および 悪 石 島 にはエラブオオコウモリの 生 息 が 確 認 されている 宝 島 では1990 年 代 以 降 本 亜 種 の 生 息 が 確 認 できず 消 滅 した 可 能 性 が 高 い その 他 の 哺 乳 類 相 をみると 中 之 島 においてリュウキュウジャコウネズミ 生 息 の 報 告 ( 永 井 1928)があるが それ 以 降 本 種 の 生 息 は 確 認 されていない トカラ 列 島 はエラブオオコウモリの 分 布 を 例 外 として トカラ 海 峡 ( 渡 瀬 ラ イン)を 挟 んで 悪 石 島 以 北 ( 旧 北 区 )と 宝 島 小 宝 島 以 南 ( 東 洋 区 )とで 哺 乳 類 相 が 一 変 する 特 に 亜 熱 帯 林 を 保 有 する 奄 美 諸 島 の 奄 美 大 島 と 徳 之 島 には 指 標 種 のアマミノクロウサギ オリイ ジネズミ ケナガネズミ アマミトゲネズミ トクノシマトゲネズミ 森 林 生 のヤンバルホオヒゲ コウモリとリュウキュウテングコウモリおよび 洞 窟 性 のリュウキュウユビナガコウモリが 生 息 して いる しかし 奄 美 大 島 と 徳 之 島 における 重 要 地 域 の 設 定 に 際 しては コウモリ 類 の 分 布 情 報 が 他 種 に 比 べて 不 足 しており コウモリ 類 を 含 めた 重 要 地 域 としては 十 分 に 反 映 されていない 希 少 種 であるオリイコキクガシラコウモリ( 亜 種 )は 奄 美 大 島 加 計 呂 麻 島 徳 之 島 沖 永 良 部 島 に 生 息 しており ワタセジネズミはこれらの 島 に 加 えて 喜 界 島 や 与 論 島 にも 生 息 している トカラ 奄 美 諸 島 2 鳥 類 中 村 和 雄 ( 沖 縄 大 学 大 学 院 非 常 勤 講 師 ) 嵩 原 建 二 ( 沖 縄 県 立 美 咲 特 別 支 援 学 校 ) 花 輪 伸 一 (WWFジャパン) トカラ 列 島 の 島 々は 大 隅 諸 島 から 奄 美 諸 島 へ 渡 る 渡 り 鳥 の 中 継 地 として 重 要 な 意 味 を 持 ってい る 中 之 島 はアカヒゲ 繁 殖 地 として 重 要 であり( 川 路 ほか 1989) 諏 訪 之 瀬 島 ではアカヒゲ アカ 8 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
15 2.3 生 態 学 的 な 重 要 性 2. トカラ 奄 美 諸 島 コッコが 繁 殖 している 可 能 性 がある(Hanawa Tobai 1994) この2 種 は 近 年 屋 久 島 と 種 子 島 では 観 察 記 録 がない また アカコッコ コマドリ イイジマムシクイ メジロは 大 隅 諸 島 およ びトカラ 列 島 と 伊 豆 諸 島 のものが 同 亜 種 とされていることから 生 物 地 理 学 的 にも 重 要 である 平 島 では 渡 り 鳥 ( 小 鳥 類 )のルートについて 興 味 深 い 調 査 結 果 が 得 られ 中 国 大 陸 と 九 州 を 結 ぶ 渡 りルー トらしいことが 示 唆 されており 琉 球 諸 島 の 渡 りの 種 とはやや 異 なった 様 相 が 見 られる( 川 路 ほか 1987) 奄 美 諸 島 は それ 以 北 の 島 嶼 の 鳥 類 相 とは 異 なった 特 徴 がみられる ルリカケス( 奄 美 大 島 とその 属 島 の 固 有 種 ) オーストンオオアカゲラ オオトラツグミ( 奄 美 大 島 の 固 有 亜 種 ) アマミヤマシギ( 奄 美 および 沖 縄 諸 島 の 固 有 種 )が 繁 殖 する また アカヒゲ( 男 女 群 島 トカラ 列 島 奄 美 沖 縄 諸 島 の 固 有 種 )のほか リュウキュウヨシゴイ ミフウズラ リュウキュウコノハズク ズアカアオバトな ど 琉 球 系 の 留 鳥 も 生 息 している 奄 美 大 島 中 央 部 の 金 作 原 から 神 屋 国 有 林 湯 湾 岳 にかけて 成 熟 した 常 緑 広 葉 樹 の 自 然 林 が 続 き 上 記 の 固 有 種 固 有 亜 種 をはじめとする 森 林 生 鳥 類 の 重 要 な 生 息 域 となっている また 大 瀬 海 岸 の 干 潟 はシロチドリやムナグロなどのシギ チドリ 類 ベニアジサシなどのアジサシ 類 住 用 川 河 口 のマングローブ 林 はリュウキュウヨシゴイやチュウサギなどサギ 類 などを 中 心 とする 水 辺 の 鳥 の 渡 来 地 生 息 地 として 重 要 である 秋 名 古 見 方 などの 農 耕 地 には リュウキュウヨシゴイ カワセ ミなどが 生 息 し ムナグロも 飛 来 する また 渡 りや 越 冬 期 には 小 鳥 類 や 猛 禽 類 の 生 息 場 所 とし て 重 要 である 喜 界 島 の 常 緑 広 葉 樹 林 にはカラスバト ズアカアオバト ツミなどが 生 息 する 徳 之 島 の 樹 林 に はアカヒゲ カラスバト ズアカアオバトなどが 生 息 し 海 岸 にはベニアジサシ エリグロアジサ シが 飛 来 する 沖 永 良 部 島 の 樹 林 にもカラスバト ズアカアオバト ツミなどが 生 息 する 与 論 島 は 農 耕 地 の 割 合 が 大 きく 樹 林 は 崖 地 などに 残 されカラスバトなどが 生 息 している これらの 島 嶼 では 渡 りと 越 冬 期 にシギ チドリ 類 や 小 鳥 類 が 多 種 類 記 録 されている( 奄 美 野 鳥 の 会 ) トカラ 奄 美 諸 島 3 両 生 類 / 爬 虫 類 太 田 英 利 ( 兵 庫 県 立 大 学 ) 亀 崎 直 樹 ( 日 本 ウミガメ 協 議 会 ) 戸 田 守 ( 琉 球 大 学 ) 岡 田 滋 ( 鹿 児 島 県 環 境 技 術 協 会 ) 北 トカラ 大 隅 諸 島 のすぐ 南 に 北 東 南 西 方 向 に 並 び 南 端 をトカラ 構 造 海 峡 に 遮 られる 北 トカラの 島 々には 諏 訪 之 瀬 島 のヒメアマガエルや 口 之 島 のシマヘビのような 明 らかな 人 為 的 移 入 由 来 のも の(Ota et al., 2004)を 除 くと 1 種 の 両 生 類 と4 種 の 陸 生 爬 虫 類 が 分 布 している( 前 之 園 戸 田 2007) そのほとんどが 更 新 世 末 期 以 降 の 新 しい 時 代 に 成 立 した 火 山 島 より 成 るこの 区 域 は 両 生 類 陸 生 爬 虫 類 相 の 構 成 種 がほぼ 完 全 に 入 れ 替 わる 中 琉 球 と 大 隅 諸 島 の 間 でその 移 行 帯 となる 一 方 (Hikida et al., 1992; Ota et al., 1994) オキナワトカゲについては 遺 伝 的 独 自 性 を 示 す 複 数 の 島 嶼 個 体 群 も 見 ら れる(Motokawa and Hikida, 2003) またこの 区 域 のニホンカナヘビ 個 体 群 は 大 隅 諸 島 の 個 体 群 とと もに 九 州 本 土 以 北 の 個 体 群 から 比 較 的 大 きく 分 化 しており 独 自 の 進 化 系 統 となっている 可 能 性 が 高 い(Ota et al., 2002) さらにミナミヤモリ 個 体 群 は 南 トカラの 一 部 ( 横 当 島 )や 大 隅 諸 島 九 州 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 9
16 第 2 章 南 西 諸 島 について 南 端 の 一 部 の 個 体 群 とともに 他 地 域 に 対 して 比 較 的 独 自 性 の 高 い 集 団 となっている(Toda et al., 1997) 海 生 爬 虫 類 としては 大 隅 諸 島 と 同 様,ウミガメ 類 の 産 卵 浜 エラブウミヘビ 類 の 産 卵 洞 が 中 之 島 諏 訪 之 瀬 島 などに 散 在 する( 太 田 未 公 表 資 料 ) 南 トカラ トカラ 構 造 海 峡 の 南 に 位 置 し 南 側 に 奄 美 大 島 を 臨 む 南 トカラの 島 々には 1 種 の 両 生 類 と8 種 の 陸 生 爬 虫 類 が 分 布 している その 多 くが 奄 美 大 島 などと 共 通 する( 前 之 園 戸 田 2007) 一 方 で タカラヤモリとトカラハブの2つがこの 区 域 の 固 有 種 となっている( 前 之 園 戸 田, 2007; Toda et al., 2008) このうちトカラハブは 遺 伝 的 に 見 るとハブの 奄 美 大 島 や 徳 之 島 の 個 体 群 にきわめて 近 い (Toda et al., 1999) このほかオキナワトカゲ( 亜 種 オオシマトカゲ)やリュウキュウアオヘビで 鱗 相 や 体 サイズに 特 異 な 変 異 が 見 られるが いずれも 面 積 の 限 られた 島 嶼 環 境 下 で 急 激 に 生 じたものと 考 えられている(Ota et al., 1994) 海 生 爬 虫 類 のうちアカウミガメが 宝 島 で 産 卵 していることが 確 認 されたが 産 卵 回 数 は 少 ない( 牧 口, 私 信 ) 小 宝 島 ではエラブウミヘビとヒロオウミヘビが 高 頻 度 で 上 陸 し 産 卵 している これら2 種 は 宝 島 にも 上 陸 産 卵 するが その 規 模 は 小 宝 島 に 比 べはるかに 小 さい( 太 田, 1995; 未 公 表 資 料 ) 北 奄 美 主 要 島 は 面 積 が 大 きく 地 形 や 植 生 陸 水 環 境 も 多 様 であるためか 生 息 種 数 は 多 く 明 らか な 外 来 種 (ウシガエル スッポン ミシシッピアカミミガメ ホオグロヤモリなど: Ota et al., 2004) を 除 き 両 生 類 11 種 陸 生 爬 虫 類 19 種 が 分 布 している( 前 之 園 戸 田 2007) このうちオキナワトカ ゲ( 亜 種 オオシマトカゲ)はこの 区 域 内 でも 形 態 的 遺 伝 的 変 異 が 比 較 的 大 きい(Kato et al., 1994; Motokawa et al., 2001; 戸 田 ほか, 2002) 南 トカラや 南 奄 美 の 島 々 沖 縄 諸 島 とは 比 較 的 共 通 性 が 高 い 一 方 で それ 以 外 の 地 域 との 共 通 種 は 少 ない(Ota, 2000a) これはこれらの 地 域 がひとつの 大 島 嶼 として 他 地 域 から 比 較 的 長 期 間 隔 離 されてきたためと 考 えられている(Ota, 1998) またアマミ ハナサキガエル オットンガエル オビトカゲモドキ ヒャンといった 固 有 種 固 有 亜 種 も 見 られ さらにはシリケンイモリのように 分 類 群 としては 沖 縄 諸 島 と 共 通 しつつも 遺 伝 的 には 独 自 性 の 強 い 群 も 少 なくない(Hayashi & Matsui, 1988) 海 生 爬 虫 類 のうちウミガメ 類 については 各 島 に 産 卵 浜 が 点 在 し その 中 にはアカウミガメとアオ ウミガメに 加 え タイマイの 産 卵 が 見 られる 浜 もある( 亀 崎 ほか ) さらに2002 年 には 奄 美 大 島 でオサガメの 産 卵 1 例 が 確 認 されたがこれは 偶 発 的 なものと 考 えられる(Kamezaki et al., 2002) エラブウミヘビ 類 については この 区 域 における 産 卵 例 は 知 られていない( 太 田 1995) 南 奄 美 徳 之 島 と 沖 縄 島 の 間 に 位 置 する 南 奄 美 の 島 々は おもに 琉 球 石 灰 岩 からなるいわゆる 低 島 で 生 息 するのは 明 らかな 外 来 種 (Ota et al., 1994)を 除 くと 両 生 類 4 種 陸 生 爬 虫 類 9 種 に 過 ぎない( 前 之 園 戸 田 2007) しかも 分 類 学 的 にはそのすべてが 周 辺 の 島 嶼 群 ( 北 奄 美 の 島 々や 沖 縄 諸 島 )と 共 通 している このうちオキナワトカゲでは この 区 域 の 個 体 群 は 形 態 的 特 徴 にもとづき 従 来 北 奄 美 や 南 トカラの 島 々のものと 同 様 に 亜 種 オオシマトカゲとされてきたが 近 年 遺 伝 的 には 沖 縄 諸 島 のオキナワトカゲの 方 に 近 く かつこの 地 域 のみの 独 自 性 も 有 していることが 示 された(Kato et al., 1994) このほかヘリグロヒメトカゲ リュウキュウアオヘビ アカマタ ガラスヒバァなどの 沖 永 良 部 島 個 体 群 については それぞれ 北 奄 美 の 島 々の 個 体 群 と 沖 縄 諸 島 の 個 体 群 との 中 間 的 状 態 あるいはそのいずれとも 異 なることを 示 唆 する 形 態 変 異 が 認 められる(Ota et al., 1995, 1999a; 太 田 10 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
17 2.3 生 態 学 的 な 重 要 性 2. トカラ 奄 美 諸 島 未 公 表 資 料 ) 海 生 爬 虫 類 のうちウミガメ 類 については 沖 永 良 部 島 与 論 島 のいずれにもアカウミガメの 比 較 的 多 数 の 上 陸 産 卵 が 認 められる 砂 浜 がある( 亀 崎 未 公 表 資 料 ) また 与 論 島 にはエラブウミヘビの 産 卵 地 が 知 られている( 太 田 1995) トカラ 奄 美 諸 島 4 昆 虫 類 屋 富 祖 昌 子 ( 元 琉 球 大 学 農 学 部 ) 渡 辺 賢 一 ( 沖 縄 県 立 八 重 山 農 林 高 校 ) 山 根 正 氣 ( 鹿 児 島 大 学 理 学 部 ) 松 比 良 邦 彦 ( 県 農 業 開 発 総 合 センター) 前 田 芳 之 ( 芳 華 園 ) 山 室 一 樹 ( 奄 美 マングースバスターズ) トカラ 列 島 の 昆 虫 相 は 驚 くべき 固 有 性 を 持 つ 宝 島 からはトカラマダラゴキブリ( 固 有 種 2 の み) キスジゴキブリ( 南 限 ) マルモンコロギス( 北 限 ) タカラヒラタクワガタ( 固 有 種 ) シルビア シジミ( 沖 縄 亜 種 の 北 限 )などの 記 録 がある トカラ 列 島 にはホタル 類 が 殆 んど 分 布 していないが 悪 石 島 は 唯 一 アクセキミナミボタル( 固 有 種 )を 持 つ このほか アクセキクシコメツキ( 固 有 種 ) ヨツモンキスイ( 伊 豆 八 丈 島 と 悪 石 島 のみ) アリ 類 ではユミセオオアリが 悪 石 島 と 奄 美 諸 島 に 分 布 し タイワンウマオイは 悪 石 島 を 北 限 とする 中 之 島 はトカラマンマルコガネ( 固 有 種 ) トカラカ ラスアゲハ(トカラ 固 有 亜 種 ) ベッコウチョウトンボ サンゴアメンボやキイロスジボタルの 北 限 ミルンヤンマの 南 限 でもある 諏 訪 瀬 島 にはスワノセアオハナムグリ( 諏 訪 瀬 島 横 当 島 固 有 亜 種 ) 横 当 島 にはコウセンマルケシガムシ( 隔 離 分 布 )がいる 奄 美 大 島 は 内 陸 部 の 高 い 山 地 と 多 くの 渓 流 河 川 をもち アマミサナエ アマミヤンマなどの 固 有 亜 種 リュウキュウハグロトンボやアマミトゲオトンボの 北 限 アマミカバフドロバチやオオウ メマツアリ( 固 有 種 ) 湯 湾 岳 のマンガン 廃 坑 からのみ 発 見 されたアマミマダラカマドウマ( 大 城 1986) スズキゴキブリ( 隔 離 分 布 北 限 ) アマミマドボタル( 固 有 種 ) アマミヒラタクワガタ( 固 有 亜 種 ) 等 々 極 めて 多 様 な 種 構 成 を 保 っている オキナワカラスアゲハの 奄 美 諸 島 亜 種 やジャコウ アゲハなどは 人 里 環 境 に 生 息 する 奄 美 諸 島 産 亜 種 である 加 計 呂 麻 島 は 奄 美 大 島 と 多 くの 固 有 種 固 有 亜 種 を 共 有 するが アマミルリモントンボ( 奄 美 加 計 呂 麻 徳 之 島 沖 縄 島 )やリュウキュウハグロトンボ( 奄 美 加 計 呂 麻 徳 之 島 沖 縄 島 )のように 他 の 島 々と 一 体 となって 共 通 固 有 亜 種 の 生 息 地 を 構 成 する 側 面 も 持 っている 請 島 は 奄 美 大 島 と 至 近 距 離 にありながら ウケシママルバネクワガタ( 固 有 亜 種 )がいる 与 路 島 にはアマミネブトクワ ガタ トクノシマヒラタクワガタなどが 生 息 する 喜 界 島 は キカイホラアナゴキブリ((1 1 のみ) キカイサビキコリ キカイハナコメツキな どの 固 有 種 固 有 亜 種 蝶 類 ではオオゴマダラ( 北 限 )などが 分 布 している 徳 之 島 も 山 が 深 い トク ノシマコクワガタ トクノシマミナミボタル トクノシマコツチバチなどの 固 有 種 固 有 亜 種 ヒメ ミルンヤンマ( 奄 美 徳 之 島 固 有 種 )の 他 ミカドアゲハ( 沖 縄 諸 島 以 北 亜 種 )などが 分 布 する 沖 永 良 部 島 はエラブモリゴキブリ エラブネブトクワガタ オキノエラブヒラタクワガタなど 固 有 種 固 有 亜 種 の 宝 庫 である オキナワスジボタルはこの 島 を 北 限 とする 与 論 島 は 殆 ど 市 街 地 と 農 地 そ して 観 光 開 発 の 進 んだ 島 であるが ヤンマ 類 が 生 息 し また 北 上 を 続 けるベニモンアゲハ( 現 在 の 北 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 11
18 第 2 章 南 西 諸 島 について 限 は 奄 美 大 島 )の 北 上 過 程 での 地 域 個 体 群 生 息 地 でもある トカラ 奄 美 諸 島 5 魚 類 立 原 一 憲 ( 琉 球 大 学 理 学 部 ) 太 田 格 ( 沖 縄 県 水 産 研 究 センター) 米 沢 俊 彦 ( 鹿 児 島 県 環 境 技 術 協 会 ) 奄 美 大 島 は 標 高 の 高 い 山 地 を 有 しており 河 川 陸 水 系 が 発 達 している 中 流 域 が 発 達 している 河 川 が 多 く 島 の 中 南 部 の 数 河 川 には 琉 球 列 島 固 有 の 亜 種 であるリュウキュウアユが 生 息 している ( 西 田 ほか 1992) これらの 河 川 においてはボウズハゼ 類 やヨシノボリ 類 を 多 産 する また 下 流 域 の 自 然 度 が 高 い 河 川 においては タナゴモドキやタメトモハゼ 等 が 生 息 している( 米 沢 ほか 2003) 河 口 域 にマングローブが 発 達 している 河 川 もあり ゴマフエダイやミナミクロダイのような 周 縁 性 淡 水 魚 が 多 く 見 られ また 多 様 な 汽 水 性 ハゼ 科 魚 類 が 生 息 している( 四 宮 池 1992 ; 林 ほか 1992) これらの 種 の 中 には 奄 美 大 島 を 分 布 北 限 としているものも 多 く 含 まれている 徳 之 島 は 奄 美 群 島 の 中 では 奄 美 大 島 に 次 いで 陸 水 系 が 発 達 しているが 河 口 に 干 潟 やマングロー ブの 発 達 した 河 川 は 見 られない 陸 水 域 の 魚 類 に 関 する 情 報 は 少 ないが タメトモハゼやキバラヨ シノボリの 生 息 情 報 がある( 池 ほか 1990 ; 澤 志 1995) トカラ 奄 美 諸 島 6 甲 殻 類 藤 田 喜 久 (NPO 法 人 海 の 自 然 史 研 究 所 / 琉 球 大 学 非 常 勤 講 師 ) 鈴 木 廣 志 ( 鹿 児 島 大 学 ) 成 瀬 貫 ( 琉 球 大 学 ) 諸 喜 田 茂 充 ( 琉 球 大 学 名 誉 教 授 ) トカラ 列 島 の 島 々では 河 川 に 生 息 するサキシマヌマエビやサカモトサワガニ 海 岸 部 に 生 息 す るヤシガニやヒトハカニダマシなどの 希 少 種 の 分 布 北 限 となっている また 中 之 島 はサワガニの 分 布 南 限 である 奄 美 諸 島 の 奄 美 大 島 加 計 呂 麻 島 徳 之 島 には 自 然 度 の 高 い 河 川 が 残 されており 山 間 部 の 河 川 中 上 流 部 には サワガニ 類 やテナガエビ 類 などの 希 少 種 のごく 限 られた 生 息 域 ( 採 集 記 録 地 )があ る また 河 川 河 口 部 の 干 潟 や 内 湾 環 境 も 希 少 カニ 類 の 生 息 環 境 として 重 要 である 特 に 笠 利 湾 住 用 湾 大 島 海 峡 沿 岸 は 現 在 も 広 大 な 干 潟 が 残 っており 流 入 河 川 も 多 いことから 重 要 性 が 高 いと 考 えられる また 奄 美 大 島 および 加 計 呂 麻 島 の 海 岸 飛 沫 転 石 帯 では ヤエヤマヒメオカガニ ムラサキオカガニ イワトビベンケイガニなどの 陸 生 カニ 類 の 重 要 な 生 息 地 となっている 喜 界 島 沖 永 良 部 島 与 論 島 の 各 島 では 河 川 は 少 ないものの 地 下 水 系 が 発 達 し 洞 穴 および 湧 水 群 がある( 吉 郷 ら 2005) アシナガヌマエビやオハグロテッポウエビなどの 地 下 水 性 エビ 類 の 分 布 北 限 となっている トカラ 奄 美 諸 島 7 貝 類 名 和 純 黒 住 耐 二 ( 千 葉 県 立 中 央 博 物 館 ) トカラ 列 島 からは80 種 の 陸 生 貝 類 が 知 られており(Kurozumi, 1994) その 組 成 は 屋 久 島 種 子 島 系 の 種 群 と 奄 美 系 種 群 から 成 り 立 っている( 湊 1989) 中 之 島 宝 島 悪 石 島 などの 森 林 地 帯 は 12 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
19 2.3 生 態 学 的 な 重 要 性 2. トカラ 奄 美 諸 島 その 地 域 のみに 生 息 する 固 有 種 の 生 息 域 として 重 要 性 が 高 い 海 生 貝 類 は インド 太 平 洋 に 分 布 域 を 持 つ 岩 礁 生 の 熱 帯 性 種 が 大 半 を 占 めている 奄 美 諸 島 の 陸 生 貝 類 相 は 多 くの 固 有 種 からなり 種 多 様 性 も 高 い いくつかのグループ( 属 )が 島 ごとに 種 分 化 している 奄 美 大 島 全 域 喜 界 島 東 部 徳 之 島 北 部 及 び 中 央 部 沖 永 良 部 島 中 央 部 の 山 岳 地 帯 の 照 葉 樹 林 帯 は 陸 生 貝 類 の 種 多 様 性 が 高 く 多 くの 固 有 種 の 生 息 地 として 重 要 性 が 高 い 奄 美 諸 島 沿 岸 の 海 生 貝 類 の 生 息 環 境 は マングローブ 干 潟 サンゴ 礁 岩 礁 海 岸 など 多 様 な 環 境 の 組 み 合 せからなっている なかでも 笠 利 湾 住 用 湾 大 島 海 峡 沿 岸 のマングローブと 干 潟 には それぞれ 特 徴 的 な 貝 類 相 が 成 立 しており 重 要 性 の 高 い 生 息 環 境 である 奄 美 諸 島 の 干 潟 域 からは 277 種 の 貝 類 の 生 息 が 確 認 されている( 名 和 2008) それらは インド 太 平 洋 に 分 布 域 を 持 つ 熱 帯 性 種 が 大 半 を 占 め 九 州 以 北 や 中 国 大 陸 沿 岸 に 分 布 域 を 持 つ 温 帯 性 種 も 少 数 含 まれている トカラ 奄 美 諸 島 8 海 草 藻 類 香 村 眞 徳 ( 沖 縄 県 環 境 科 学 センター) 寺 田 竜 太 ( 鹿 児 島 大 学 水 産 学 部 ) 吉 田 稔 ( 海 游 ) トカラ 列 島 トカラ 列 島 の 藻 類 については 断 片 的 な 情 報 しかないため これからの 調 査 研 究 に 期 待 したい ジュゴンとそれの 餌 資 源 としての 海 草 に 関 する 小 倉 ら(2005)の 報 告 がある それによると 中 之 島 と 宝 島 は 海 岸 地 形 や 海 水 の 流 れなどから 海 草 の 生 育 に 適 した 環 境 下 にないようである 奄 美 諸 島 奄 美 諸 島 の 各 島 周 辺 には サンゴ 礁 がよく 発 達 している ここでは 海 草 藻 類 の 現 状 に ついては 2008 年 の 奄 美 大 島 を 中 心 とした 調 査 結 果 ( 香 村 ら 2008)と 奄 美 大 島 における 藻 場 や 海 藻 に 関 する 情 報 源 (Kida 1964 田 中 糸 野 1968 小 倉 ら 2005)も 参 考 に 検 討 した 香 村 ら(2008)に よると 藻 場 は 多 くはウミヒルモ 類 (ウミヒルモとオオウミヒルモ)を 中 心 とするものが 奄 美 市 の 太 平 洋 に 面 した 用 安 やあやまる 岬 のサンゴ 礁 で 観 察 されている また 瀬 戸 内 の 奄 美 海 峡 には 多 数 の 湾 が 櫛 の 歯 状 に 入 り 込 んでおり 静 穏 であることもあって 砂 礫 海 底 ではウミヒルモ 類 のほか ウミジグサ 類 やボウバアマモなどの 藻 場 が 観 察 され カサノリのほか 多 くの 海 藻 が 岸 近 くに 生 育 す る こうしたことから 瀬 戸 内 の 静 穏 な 海 域 の 藻 場 は 保 全 上 重 要 な 地 域 である 指 標 となる 海 藻 類 は 奄 美 大 島 の 調 査 地 で 8 種 が 確 認 されている 特 に あやまる 岬 では 沖 縄 県 版 のRD 種 を 含 める と7 種 の 指 標 種 が 確 認 された 一 方 奄 美 市 の 佐 仁 のサンゴ 礁 には マガタマモとウスガサネが 豊 富 に 生 育 するのが 観 察 され さらに 多 種 類 の 海 藻 種 が 観 察 されている このことを 踏 まえ 佐 仁 か ら 笠 利 岬 を 周 りあやまる 岬 に 至 るサンゴ 礁 一 帯 が 保 全 上 重 要 な 海 域 といえる 汽 水 域 に 生 育 するカ ワツルモは 宇 検 村 屋 鈍 の 汽 水 域 に 生 育 しているのが 確 認 されている( 香 村 2008ら) カワツルモ が 自 生 する 汽 水 域 を 両 側 から 河 川 が 挟 んでおり この 両 河 川 のコンクリート 壁 面 や 小 支 流 にはマン グローブ 藻 類 が 観 察 されている カワツルモの 自 生 地 と 両 河 川 河 口 域 を 包 含 して 保 全 地 域 が 可 能 かを 検 討 する 必 要 がある カワツルモに 関 しては 早 急 な 対 策 を 必 要 とする 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 13
20 第 2 章 南 西 諸 島 について 3. 沖 縄 諸 島 慶 良 間 諸 島 沖 縄 諸 島 慶 良 間 諸 島 1 哺 乳 類 舩 越 公 威 ( 鹿 児 島 国 際 大 学 ) 伊 澤 雅 子 ( 琉 球 大 学 ) 山 田 文 雄 ( 森 林 総 合 研 究 所 関 西 支 所 ) 阿 部 愼 太 郎 ( 環 境 省 那 覇 自 然 環 境 事 務 所 ) 半 田 ゆかり( 奄 美 哺 乳 類 研 究 会 ) 沖 縄 島 の 哺 乳 類 にとって 本 区 域 での 重 要 地 域 は 北 部 やんばる 森 林 域 周 辺 海 域 洞 窟 生 のコウ モリ 類 についての 重 要 域 の3つが 考 えられる やんばる 地 域 の 重 要 性 は 他 の 分 類 群 と 同 様 に 中 琉 球 を 代 表 する 亜 熱 帯 林 が 維 持 されており 森 林 性 の 固 有 種 の 生 息 地 となっていることにある その 中 には 最 近 になってようやく 生 息 情 報 や 生 態 情 報 の 収 集 が 可 能 となってきたオキナワトゲネズミやケナガネズミ 近 年 に 新 種 として 記 載 されな がら 断 片 的 な 情 報 しか 得 られていない2 種 の 森 林 生 コウモリ ヤンバルホオヒゲコウモリとリュウ キュウテングコウモリが 含 まれている 本 地 域 に 生 息 する 固 有 希 少 哺 乳 類 の 共 通 の 特 性 は 森 林 に 強 く 依 存 することである 本 地 域 の 林 齢 の 高 い 林 や ある 程 度 の 広 がりと 連 続 性 を 持 った 林 が 重 要 であると 考 えられる また 近 縁 の 種 との 生 物 学 的 比 較 研 究 や 生 物 地 理 学 的 観 点 から 学 術 的 な 価 値 が 高 い 種 が 多 い 周 辺 海 域 には 藻 場 が 発 達 し 藻 場 形 成 種 自 体 が 貴 重 であるばかりでなく ジュゴンの 重 要 な 餌 場 となっている ジュゴンの 目 撃 例 も 断 片 的 に 得 られており 本 地 域 ( 沖 縄 島 周 辺 海 域 )に 集 中 している 良 好 な 状 態 の 藻 場 が 維 持 されていると 考 えられる 洞 窟 生 のコウモリ 類 の 洞 窟 は 北 部 から 南 部 まで 広 く 分 布 しているが 出 産 保 育 や 冬 眠 に 洞 窟 内 環 境 が 大 きく 影 響 するため それぞれに 適 する 洞 窟 は 限 られている 伊 平 屋 島 等 の 周 辺 離 島 でも 適 す る 洞 窟 は 限 られている 中 南 部 では コキクガシラコウモリ 類 は 飛 翔 力 が 弱 く 保 育 中 は 繁 殖 洞 の 周 りの 森 で 採 餌 する 必 要 があるため 自 然 度 の 高 い 場 所 ばかりでなく 集 落 域 都 市 部 周 辺 にも 重 要 な 洞 窟 が 分 布 していることが 本 分 類 群 の 特 殊 な 状 況 である 沖 縄 諸 島 慶 良 間 諸 島 2 鳥 類 中 村 和 雄 ( 沖 縄 大 学 大 学 院 非 常 勤 講 師 ) 嵩 原 建 二 ( 沖 縄 県 立 美 咲 特 別 支 援 学 校 ) 花 輪 伸 一 (WWFジャパン) 沖 縄 島 およびその 周 辺 離 島 は 生 物 地 理 学 上 では 北 に 隣 接 する 奄 美 諸 島 と 類 似 し 両 諸 島 に 分 布 する 種 が 多 い しかし ヒヨドリのように 両 地 域 で 亜 種 を 異 にするものもある 沖 縄 島 では 本 来 は 照 葉 樹 林 に 覆 われていたと 考 えられるが 中 南 部 では 沖 縄 戦 による 森 林 の 破 壊 と 戦 後 の 都 市 化 に 伴 って 森 林 面 積 は 急 激 に 減 少 している( 嵩 原 ら 2009) これに 対 して 北 部 では 森 林 が 維 持 されており 中 でもやんばるは 森 林 性 鳥 類 の 重 要 な 生 息 地 となっており 沖 縄 島 固 有 のノグチゲラ ヤンバルクイナのほか 奄 美 諸 島 と 共 通 するアマミヤマシギやアカヒゲなどの 特 産 種 が 生 息 する ほかにも リュウキュウコノハズク リュウキュウキビタキなどの 琉 球 列 島 固 有 の 種 や 亜 種 が 多 く 存 在 する 周 辺 離 島 のうち 慶 良 間 諸 島 や 久 米 島 伊 平 屋 島 伊 是 名 島 などの 山 地 を 持 つ 島 (いわゆる 高 島 )では やんばると 同 様 に 照 葉 樹 林 で 覆 われている 海 岸 干 潟 は アジサシ 類 の 繁 殖 地 やシギチドリ 類 の 越 冬 地 として 重 要 であるが 沖 縄 島 および 周 14 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
21 2.3 生 態 学 的 な 重 要 性 3. 沖 縄 諸 島 慶 良 間 諸 島 辺 離 島 の 海 岸 では 良 く 発 達 した 砂 浜 が 多 い しかし その 多 くが 埋 め 立 てによって 姿 を 消 しつつある 河 川 は 沖 縄 島 ではよく 発 達 し サギ 類 やリュウキュウヨシゴイなどの 生 息 地 として 重 要 である しかし 離 島 では 河 川 はほとんど 見 られない 沖 縄 島 も 周 辺 離 島 も 人 造 湖 であるダム 湖 を 除 くと 池 沼 はほとんど 見 られないが 金 武 町 や 大 宜 味 村 喜 如 嘉 渡 嘉 敷 島 伊 是 名 島 などに 残 されている 水 田 が サギ 類 やシギチドリ 類 の 越 冬 地 として 重 要 な 役 割 を 果 たしている 沖 縄 諸 島 慶 良 間 諸 島 3 両 生 類 / 爬 虫 類 太 田 英 利 ( 兵 庫 県 立 大 学 ) 亀 崎 直 樹 ( 日 本 ウミガメ 協 議 会 ) 戸 田 守 ( 琉 球 大 学 ) 岡 田 滋 ( 鹿 児 島 県 環 境 技 術 協 会 ) 久 米 島 を 除 く 沖 縄 諸 島 からは 外 来 性 が 明 らかなもの(Ota et al., 2004)を 除 き 両 生 類 12 種 陸 生 爬 虫 類 21 種 が 知 られている( 前 之 園 戸 田 2007) このうちハナサキガエル ナミエガエル ホルス トガエル クロイワトカゲモドキ イヘヤトカゲモドキ マダラトカゲモドキなどはこの 区 域 の 固 有 種 固 有 亜 種 となっている 残 る 種 亜 種 もその 大 多 数 が 久 米 島 を 含 む 沖 縄 諸 島 (オキナワアオガエ ル リュウキュウヤマガメ クメジマハイ オキナワヤモリなど) あるいは 奄 美 諸 島 南 トカラの 島 々まで 加 えたいわゆる 中 琉 球 に 固 有 となっており しかもその 多 くは 隣 接 する 地 域 (トカラ 構 造 海 峡 より 北 の 北 琉 球 やケラマギャップより 南 の 南 琉 球 )に 姉 妹 群 がおらず 遺 存 (レリック)の 状 態 と 考 えられている こうした 両 生 類 陸 生 爬 虫 類 の 系 統 地 理 学 的 特 性 は 北 奄 美 の 島 々の 項 でも 記 したよう に 中 琉 球 そのものの 長 期 にわたる 島 嶼 隔 離 という 古 地 理 学 的 イベントを 反 映 すると 考 えられてい る(Ota, 1998) 本 区 域 内 のみならず 南 西 諸 島 全 体 の 中 でも 最 大 面 積 となる 沖 縄 島 は 生 息 する 両 生 類 や 陸 生 爬 虫 類 の 種 数 においてこの 地 域 の 中 でも 最 多 となっている しかしその 一 方 で イヘヤト カゲモドキ( 伊 平 屋 島 のみに 分 布 )やマダラトカゲモドキ( 伊 江 島 渡 嘉 敷 島 阿 嘉 島 渡 名 喜 島 のみ に 分 布 )のような 固 有 亜 種 が 周 辺 離 島 のみに 見 られる 例 もある ウミガメ 類 については 沖 縄 島 北 部 久 高 島 慶 良 間 の 島 々などに 利 用 率 の 高 い 産 卵 浜 があり 沖 縄 島 や 久 高 島 にはおもにアカウミガメが 慶 良 間 の 屋 嘉 比 島 などにはおもにアオウミガメが 産 卵 す ることが 知 られている このほか 頻 度 は 低 いものの タイマイもこの 区 域 内 の 砂 浜 に 上 陸 産 卵 する ことが 知 られている( 沖 縄 県 教 育 委 員 会 1996) エラブウミヘビ 類 については この 区 域 内 ではこれ まで 唯 一 久 高 島 でエラブウミヘビとヒロオウミヘビの 類 の 上 陸 産 卵 が 知 られている( 太 田 1995) 久 米 島 からは 外 来 性 が 明 らかなもの(Ota et al., 2004)を 除 き 両 生 類 5 種 陸 生 爬 虫 類 17 種 が 知 ら れており そのうちキクザトサワヘビとクメトカゲモドキはそれぞれこの 区 域 の 固 有 種 固 有 亜 種 となっている( 前 之 園 戸 田 2007) キクザトサワヘビは 同 じサワヘビ 属 の 種 が 琉 球 列 島 はもと より 台 湾 にも 分 布 しておらず 形 態 的 特 徴 から 近 縁 性 が 示 唆 されている 同 属 内 の 他 種 は 中 国 大 陸 の 福 建 省 以 南 に 限 られることから 極 度 に 遺 存 的 な 状 態 にあると 考 えられている( 沖 縄 県 教 育 委 員 会 1993) ヘビ 類 としては 日 本 で 唯 一 活 動 の 大 半 を 陸 水 内 で 行 なっていると 思 われ(Ota, 2004) こ うした 生 態 的 特 殊 性 からも 注 目 に 値 する このほかクメジマハイは 久 米 島 の 他 に 渡 名 喜 島 慶 良 間 の 島 々 伊 江 島 と 共 通 する これら 以 外 の 久 米 島 に 産 する 両 生 類 陸 生 爬 虫 類 の 種 亜 種 はすべて 沖 縄 島 と 共 通 しており 現 在 までに 調 べられている 限 りでは 遺 伝 的 にも 両 島 の 個 体 群 の 間 はそれぞれ 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 15
22 第 2 章 南 西 諸 島 について の 分 類 群 で 比 較 的 近 い(Toda et al., ; 太 田 濱 口 2003) ウミガメ 類 についてはおもに 聞 き 込 みにもとづく 調 査 により 産 卵 浜 の 存 在 は 確 認 されているが( 内 田 ほか 1984) 上 陸 産 卵 する 種 の 組 成 や 産 卵 頻 度 などについての 具 体 的 な 知 見 はない エラブウ ミヘビ 類 の 産 卵 はまったく 知 られていない( 太 田 1995) 沖 縄 諸 島 慶 良 間 諸 島 4 昆 虫 類 屋 富 祖 昌 子 ( 元 琉 球 大 学 農 学 部 ) 渡 辺 賢 一 ( 沖 縄 県 立 八 重 山 農 林 高 校 ) 山 根 正 氣 ( 鹿 児 島 大 学 理 学 部 ) 松 比 良 邦 彦 ( 県 農 業 開 発 総 合 センター) 前 田 芳 之 ( 芳 華 園 ) 山 室 一 樹 ( 奄 美 マングースバスターズ) 久 米 島 では 山 地 自 然 林 渓 流 人 里 低 地 の 湿 地 沼 人 工 的 池 に 至 るまで 精 度 の 高 い 調 査 が 行 われた これは 久 米 島 ホタル 館 館 長 の 佐 藤 文 保 氏 によるものであり 今 回 のデータはその 結 果 に 基 づいている 久 米 島 には クメジマボタル( 天 然 記 念 物 )やシブイロヒゲボタル クメジマノコギリ クワガタ クメジマアシナガアリ クメカマドウマ 等 の 久 米 島 固 有 種 固 有 亜 種 だけでなく クロイ ワゼミ ミカドドロバチ リュウキュウルリモントンボなど 沖 縄 諸 島 あるいは 中 南 琉 球 固 有 種 が 非 常 に 多 い しかもそのうちのかなりの 種 に 久 米 島 固 有 の 形 質 が 見 られる( 佐 藤 私 信 ) 慶 良 間 諸 島 に 分 布 するオキナワヒラタクワガタ オキナワネブトクワガタなどは 沖 縄 諸 島 との 地 史 的 関 係 を 反 映 している 一 方 オキナワアカミナミボタル 渡 嘉 敷 島 個 体 群 は 固 有 亜 種 である 沖 縄 諸 島 の 伊 平 屋 島 はイヘヤアカミナミボタル イヘヤネブトクワガタ イヘヤカマドウマ( 洞 穴 性 ) イヘヤアオハナムグリなど 多 くの 固 有 種 固 有 亜 種 を 持 つ また 内 陸 部 の 山 地 はリュウキュウ ルリモントンボ 伊 平 屋 個 体 群 の 限 られた 生 息 地 である 伊 江 島 はオキナワキリギリス( 準 絶 滅 危 惧 ) が また 伊 是 名 島 にはタイワンマツモムシ( 準 絶 滅 危 惧 )が 分 布 する 沖 縄 島 は 植 生 や 生 息 環 境 の 連 続 性 を 考 慮 し いわゆる やんばる ( 国 頭 郡 )から 名 護 市 金 武 町 までを 北 部 本 部 半 島 ( 地 質 学 的 理 由 から) そして 中 南 部 と 3つの 地 域 に 分 けた 沖 縄 島 北 部 には ヤンバルテナガコガネを 筆 頭 に オキナワマルバネクワガタ オオイチモンジ シマゲンゴロウ カラスヤンマ( 沖 縄 島 北 部 固 有 亜 種 ) ヤンバルクロギリス ヤンバルウメマツアリ ヤンバルヘビトンボなど 多 くの 固 有 種 固 有 亜 種 の 他 隔 離 分 布 や 北 限 種 などが 生 息 している また 名 護 市 や 金 武 町 でも ヒメフチトリゲンゴロウ( 絶 滅 危 惧 II)やオキナワマツモムシ( 準 絶 滅 危 惧 )が ダムや 休 耕 水 田 ため 池 など 人 工 的 水 系 に 生 息 する オキナワドロバチ( 沖 縄 諸 島 固 有 亜 種 南 トカ ラ 奄 美 には 別 亜 種 が 分 布 )のような 人 里 環 境 に 依 存 した 種 も 存 在 している 本 部 半 島 は やんばる より 古 い 古 生 代 二 畳 紀 および 中 生 代 三 畳 紀 の 地 層 をもち 仏 像 線 ( 地 質 学 上 の 構 造 線 中 村 他 編 1996)によって 名 護 と 切 り 離 される 地 域 である 半 島 の 一 部 には 数 億 年 前 のサ ンゴ 礁 からなる 石 灰 岩 地 が 付 随 する( 同 上 ) この 半 島 にはオキナワアカミナミボタル( 固 有 亜 種 沖 縄 島 北 部 にのみ 分 布 ) ヤエヤマカネタタキ クロイワゼミ( 絶 滅 危 惧 IまたはII 今 帰 仁 城 址 ) オオ シマゼミの 集 団 ( 今 帰 仁 城 址 ) またコノハチョウやフタオチョウ( 県 天 然 記 念 物 )などが 生 息 している 沖 縄 島 中 南 部 は 大 まかに 言 えば 琉 球 石 灰 岩 地 帯 である この 一 帯 は 市 街 地 と 農 地 が 広 がり さら に 米 軍 基 地 が 広 大 な 面 積 を 占 有 している しかし ここにも 琉 球 列 島 の 自 然 史 を 理 解 する 上 で 重 要 16 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
23 2.3 生 態 学 的 な 重 要 性 3. 沖 縄 諸 島 慶 良 間 諸 島 な 生 物 群 が 散 在 している セミ 類 ( 佐 々 木 他 2006)で 山 地 性 のニイニイゼミ( 中 部 は 南 限 ) 平 地 性 のクロイワツクツク( 南 部 で 激 減 ) 草 地 性 のイワサキクサゼミ( 北 限 )が 生 息 する 甲 虫 類 ではナン ザンミナミボタル( 固 有 種 沖 縄 島 中 南 部 にのみ 分 布 )は 特 筆 すべき 種 である オキナワスジボタル ( 人 家 周 辺 )も 生 息 するが 那 覇 市 内 ではこの20 年 ほどで 激 減 した リュウキュウオオハナムグリ( 準 絶 滅 危 惧 中 城 城 址 ) オキナワノコギリクワガタ( 琉 球 大 学 構 内 那 覇 玉 城 など) ヒメフチトリ ゲンゴロウ( 具 志 川 市 )なども 分 布 する 蝶 類 ではキョウチクトウスズメの 局 所 的 発 生 ( 宜 野 湾 市 )や ホリイコシジミ( 那 覇 北 限 )の 記 録 久 手 堅 はリュウキュウアサギマダラやアサギマダラの 集 団 越 冬 地 である 南 部 の 御 獄 や 城 址 その 周 辺 林 からは オキナワクマバチ( 百 名 他 ) トゲオオハリ アリ( 琉 球 列 島 固 有 未 記 載 種 )が 確 認 されている 市 街 地 の 草 むらや 公 園 の 隅 はヒナカマキリ リュ ウキュウオカメコオロギ( 日 本 では 琉 球 列 島 にのみ 分 布 ) オキナワモリバッタ( 局 所 的 ) マダラコ オロギ( 局 所 的 ) オキナワクチキコオロギ( 玉 城 )の 生 息 地 である オキナワチョウトンボの 棲 む 池 や 湿 地 は 道 路 や 宅 地 化 によって 激 減 した また 埋 め 立 てが 進 められている 泡 瀬 干 潟 では 岩 の 窪 みに 生 息 するヤマトウミユスリカが 発 見 された( 標 本 確 認 ) 沖 縄 諸 島 慶 良 間 諸 島 5 魚 類 立 原 一 憲 ( 琉 球 大 学 理 学 部 ) 太 田 格 ( 沖 縄 県 水 産 研 究 センター) 米 沢 俊 彦 ( 鹿 児 島 県 環 境 技 術 協 会 ) 沖 縄 島 は, 南 西 諸 島 最 大 の 島 であり 短 いながら 多 様 な 河 川 が 発 達 している( 立 原 2003) 特 にい わゆる やんばる と 称 される 北 部 地 域 には 南 西 諸 島 の 中 では 比 較 的 大 きく 清 冽 な 環 境 の 河 川 が 多 い 沖 縄 島 北 部 に 生 息 していたリュウキュウアユは 1970 年 代 末 に 絶 滅 してしまったが この 陸 水 域 には 数 多 くの 絶 滅 の 恐 れのある 淡 水 魚 が 生 息 している 特 に 河 川 陸 封 型 の 生 活 史 を 持 つアオバ ラヨシノボリは 沖 縄 島 北 部 の 固 有 種 である 近 年 アカボウズハゼ カエルハゼ コンテリボウ ズハゼ ツバサハゼなど これまで 個 体 数 が 少 なかった 種 の 確 認 例 が 増 加 している これは 地 球 規 模 の 温 暖 化 に 伴 う 分 布 域 の 北 上 であると 推 定 され 今 後 この 分 布 拡 大 が 一 過 性 のものであるのか 恒 常 的 定 着 に 至 るのかを 慎 重 にモニタリングする 必 要 がある 沖 縄 島 東 岸 の 宇 嘉 川 は 沖 縄 島 で 唯 一 最 上 流 から 河 口 に 至 る 全 流 程 が 亜 熱 帯 林 に 覆 われた 極 めて 貴 重 な 河 川 である また 大 浦 湾 に 注 ぐ 汀 間 川 は 191 種 を 越 える 魚 類 が 確 認 される 多 様 性 の 高 い 水 域 である( 前 田 立 原 2006) 大 浦 湾 には もう 一 つ 大 浦 川 が 注 いでいる この 河 川 の 魚 類 の 多 様 性 も 極 めて 高 い 両 河 川 に 多 数 の 希 少 種 が 生 息 している 理 由 の 一 つは 沖 合 から 水 深 の 深 い 地 形 が 湾 奥 まで 続 く 大 浦 湾 の 独 特 な 形 状 によるものと 推 測 される 大 浦 湾 とその 周 辺 水 域 は 沖 縄 島 でもっ とも 重 要 な 場 所 のひとつである 沖 縄 諸 島 慶 良 間 諸 島 6 甲 殻 類 藤 田 喜 久 (NPO 法 人 海 の 自 然 史 研 究 所 / 琉 球 大 学 非 常 勤 講 師 ) 鈴 木 廣 志 ( 鹿 児 島 大 学 ) 成 瀬 貫 ( 琉 球 大 学 ) 諸 喜 田 茂 充 ( 琉 球 大 学 名 誉 教 授 ) 沖 縄 島 は やんばる と 呼 ばれる 北 部 地 域 に 良 好 な 河 川 環 境 森 林 環 境 海 岸 環 境 が 残 り 生 物 の 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 17
24 第 2 章 南 西 諸 島 について 重 要 な 生 息 地 となっている 沖 縄 島 の 本 部 半 島 には 古 期 石 灰 岩 からなる 山 地 域 があり ヒメユリ サワガニの 生 息 地 となっている また 塩 水 が 湧 出 する 塩 川 などの 珍 しい 環 境 があり 地 下 水 性 エ ビ 類 の 生 息 が 確 認 されている 沖 縄 島 中 南 部 地 域 では サワガニ 類 の 生 息 地 となる 洞 穴 湧 水 群 良 好 な 海 岸 環 境 が 残 る 地 域 干 潟 域 などが 局 所 的 に 残 されており 希 少 種 の 重 要 な 生 息 地 となってい る(Osawa & Fujita, 2005a) また 沖 縄 島 の 東 海 岸 に 位 置 する 大 浦 湾 金 武 湾 中 城 湾 では 海 域 お よび 流 入 河 川 において 他 所 では 稀 な 甲 殻 類 が 多 数 発 見 されており 特 殊 な 生 物 相 が 見 られる( 例 えば 諸 喜 田 ら 2002) また 最 近 でも 甲 殻 類 の 新 種 が 相 次 いで 発 見 されている(Naruse, 2005; Osawa & Fujita, 2005b; Osawa & Fujita, 2007; Naruse et al., 2009) 沖 縄 島 周 辺 の 小 島 においては 網 羅 的 な 調 査 が 無 く 情 報 が 断 片 的 であるが 伊 平 屋 島 の 河 川 周 辺 には 固 有 のイヘヤオオサワガニが 生 息 している(Naruse et al., 2006) 慶 良 間 諸 島 では 網 羅 的 な 調 査 が 無 く 情 報 が 断 片 的 であるものの 河 川 周 辺 にはトカシキオオサ ワガニやケラマサワガニなどの 固 有 種 が 複 数 生 息 している(Naruse et al., 2006, 2007) 久 米 島 は 山 間 部 を 流 れる 河 川 飛 沫 転 石 帯 が 良 好 に 残 る 地 域 地 下 水 系 が 発 達 して 洞 穴 群 が 見 られる 地 域 海 底 鍾 乳 洞 がある 浅 海 域 など 様 々な 微 環 境 がある 河 川 周 辺 には 固 有 のクマジマ オオサワガニやケラマサワガニが 生 息 する 沖 縄 諸 島 慶 良 間 諸 島 7 貝 類 名 和 純 黒 住 耐 二 ( 千 葉 県 立 中 央 博 物 館 ) 沖 縄 諸 島 の 陸 生 貝 類 は 多 くの 固 有 種 からなり 種 多 様 性 も 高 い 沖 縄 島 北 部 山 岳 地 域 (やんばる 地 域 )の 照 葉 樹 林 帯 本 部 半 島 や 大 宜 味 村 の 石 灰 岩 地 帯 は 多 くの 固 有 種 の 生 息 地 として 重 要 性 が 高 い また 沖 縄 島 中 部 ( 沖 縄 市 )と 南 部 ( 南 城 市 玉 城 糸 満 市 )の 石 灰 岩 地 帯 は その 地 域 のみに 生 息 する 固 有 種 の 生 息 域 として 重 要 性 が 高 い 沖 縄 諸 島 沿 岸 の 海 生 貝 類 の 生 息 環 境 は マングローブ 干 潟 海 草 藻 場 岩 礁 海 岸 サンゴ 礁 な ど 多 様 な 環 境 の 組 み 合 せからなっている なかでも 羽 地 内 海 大 浦 湾 中 城 湾 のマングローブと 干 潟 には それぞれ 特 徴 的 な 貝 類 相 が 成 立 しており 重 要 性 の 高 い 生 息 環 境 である 沖 縄 諸 島 の 干 潟 域 からは 524 種 の 貝 類 の 生 息 が 確 認 されている( 名 和 2009) それらは インド 太 平 洋 に 分 布 域 を 持 つ 熱 帯 性 種 と 九 州 以 北 および 中 国 大 陸 沿 岸 に 分 布 域 を 持 つ 温 帯 性 種 ( 大 陸 沿 岸 系 種 )から 成 り 立 っている 陸 水 性 貝 類 ( 主 に 汽 水 性 種 )は 沖 縄 島 北 部 や 久 米 島 などの 数 河 川 の 河 口 ( 汽 水 ) 域 において 高 い 種 多 様 性 が 保 たれており これら 地 域 は 重 要 性 が 高 い 慶 良 間 諸 島 からは 座 間 味 村 において28 種 の 陸 生 貝 類 が 知 られており その 中 には この 諸 島 のみ の 固 有 属 であるイトヒキツムガタノミギセル 等 も 含 まれる( 黒 住 1981) これらは 僅 かに 残 され た 森 林 地 帯 に 生 息 している 慶 良 間 諸 島 沿 岸 の 海 生 貝 類 の 生 息 環 境 は 岸 から 沖 にかけて 岩 礁 海 岸 と 砂 浜 礁 池 の 干 潟 と 海 草 藻 場 サンゴ 礁 ( 礁 嶺 )と 推 移 する 慶 良 間 諸 島 沿 岸 は 貝 類 の 種 多 様 性 が 非 常 に 高 いことが 知 られている 波 部 土 屋 (1998)は 阿 嘉 島 とその 周 辺 海 域 から975 種 の 貝 類 ( 頭 足 類 を 含 む)を 記 録 している 入 り 江 に 発 達 している 礁 池 干 潟 や 海 草 藻 場 は タケノコガイ 類 などの 18 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
25 2.3 生 態 学 的 な 重 要 性 3. 沖 縄 諸 島 慶 良 間 諸 島 大 形 腹 足 類 の 数 少 ない 生 息 場 所 として 重 要 性 が 高 い 沖 縄 諸 島 慶 良 間 諸 島 8 海 草 藻 類 香 村 眞 徳 ( 沖 縄 県 環 境 科 学 センター) 寺 田 竜 太 ( 鹿 児 島 大 学 水 産 学 部 ) 吉 田 稔 ( 海 游 ) 沖 縄 島 沖 縄 諸 島 は 南 西 諸 島 最 大 の 沖 縄 島 と 周 辺 に 多 数 の 島 々を 備 えている 藻 場 は 湾 内 はもと より 礁 池 ( 沖 縄 では イノー と 呼 ぶ) 内 の 砂 礫 底 に 発 達 する 従 来 実 施 された 調 査 の 情 報 を 整 理 した 沖 縄 県 の 自 然 環 境 保 全 に 関 する 指 針 (1998, 1999) 環 境 省 によって 実 施 された ジュゴンと 藻 場 の 広 域 的 調 査 報 告 書 (2002b, 2003, 2003b, 2004, 2005)を 重 要 な 情 報 源 として 活 用 した 沖 縄 本 島 沿 岸 域 における 藻 場 の 主 要 な 分 布 域 は 中 城 湾 の 泡 瀬 ~ 勝 連 半 島 側 うるま 市 の 海 中 道 路 の 両 側 沿 岸 宮 城 島 東 金 武 ~ 天 仁 屋 間 屋 我 地 島 古 宇 利 島 北 側 恩 納 村 の 礁 池 那 覇 空 港 から 豊 見 城 市 糸 満 市 喜 屋 武 などである 以 上 の 藻 場 は 水 産 資 源 上 も 重 要 である 汽 水 域 と 陸 水 域 において 指 標 となる 5 種 ( 汽 水 域 のカワツルモ イソモッカ 汽 水 から 淡 水 域 に 分 布 するタニコケモドキとホソアヤギヌ 淡 水 域 に 生 育 するチョウチンミドロ)の 生 育 状 況 をみると カワツルモの 生 育 地 は 沖 縄 県 内 では 本 部 半 島 塩 川 の スガー 塩 水 の 小 河 川 ( 大 森 香 村 諸 喜 田, 1983; 国 指 定 天 然 記 念 物 )と 沖 縄 市 の 沖 縄 県 総 合 運 動 公 園 内 にある 湿 地 ( 海 水 の 流 入 がなく なったためその 生 育 が 危 ぶまれている( 菊 池 ら 2007))の 2 ヶ 所 は 保 全 が 求 められる 地 域 である 沖 縄 島 を 代 表 するやんばるが 豊 富 な 生 物 相 を 備 えていることは 周 知 の 事 実 である 藻 類 としては 汽 水 域 から 河 川 上 流 域 にかけて 分 布 するタニコケモドキとホソアヤギヌがある この 2 種 のやんば るにおける 分 布 は 沖 縄 総 合 事 務 局 (2002)のデータに 基 づいたものである 両 種 はいたるところ の 河 川 で 観 察 されている このことから 無 数 の 水 系 を 含 む 森 林 地 帯 は 保 全 上 重 要 である 淡 水 域 に 生 育 するチョウチンミドロは 隆 起 サンゴ 礁 基 底 の 湧 水 付 近 か 湧 水 起 源 とする 水 路 や 溝 などにおいて 水 の 流 れと 着 生 のための 泥 質 底 を 必 要 とする( 香 村 伊 江 1998 香 村 1998) 本 種 の 保 存 のための 保 全 地 域 として 南 城 市 知 念 の 南 側 斜 面 における 湧 水 群 地 域 と 宜 野 湾 市 大 山 の ターウム 畑 を 選 定 する 必 要 がある なお ターウム 畑 の 背 後 地 には 豊 富 な 水 量 を 誇 る 湧 水 群 があり 他 の 生 物 群 を 含 め 都 会 のなかのオアシスでもある 汽 水 域 のマングローブ 湿 地 には 汽 水 域 独 特 の 海 藻 相 をもつことから マングローブ 藻 類 (mangrove algae)と 呼 ばれているものが 生 息 する( 香 村 2000) 本 部 半 島 の 一 郭 にある 塩 川 (スガー) は 洞 窟 から 湧 出 する 河 川 で 国 指 定 の 天 然 記 念 物 である この 河 川 には 希 少 性 貴 重 性 の 高 い 藻 類 相 や 動 物 相 を 備 えた 塩 水 性 の 河 川 であるので 保 全 地 域 と しての 価 値 が 高 い( 大 森 香 村 諸 喜 田 1983) ここには 指 標 種 となるタニコケモドキ ホソアヤ ギヌ カワツルモとシオカワモッカ( 準 絶 滅 危 惧 種 )のほか ヒラアオノリやアミアオサなど 数 種 の 海 藻 も 混 生 する 伊 平 屋 島 伊 是 名 島 両 島 の 海 藻 に 関 しては 断 片 的 な 情 報 しかない 藻 場 については 環 境 省 (2004b) でその 分 布 位 置 を 知 ることができる 伊 平 屋 島 周 辺 には 礁 池 を 持 つ 裾 礁 が 発 達 しており 西 側 及 び 東 側 のそれぞれの 一 部 の 礁 池 内 に 小 規 模 の 藻 場 がある サンゴ 礁 景 観 は 見 事 で 生 物 相 の 豊 かさを 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 19
26 第 2 章 南 西 諸 島 について 感 じるほどである 伊 是 名 島 には 港 から 北 側 にかけて 広 大 なサンゴ 礁 が 発 達 する 藻 場 は 島 の 北 西 側 のコバ 崎 ~ 勢 理 客 間 にやや 大 きな 規 模 のものがある 慶 良 間 諸 島 慶 良 間 諸 島 の 阿 嘉 島 ( 面 積 4km 2 )の 海 藻 相 については 大 葉 (1996)が 阿 嘉 島 周 辺 から 219 種 海 草 3 種 を 報 告 している また 無 節 のサンゴモ 類 18 種 が 馬 場 (1997)によって 報 告 されている この 小 島 周 辺 に 200 種 を 超 える 海 藻 が 生 育 していることは 種 の 豊 富 さと 多 様 性 を 物 語 るもので この 小 島 はきわめて 貴 重 な 存 在 である 慶 良 間 諸 島 全 体 の 調 査 が 進 めば 種 数 の 増 加 が 期 待 される 場 所 である 海 藻 10 種 と 海 草 2 種 計 12 種 の 指 標 となる 種 が 記 録 されている 藻 場 は 意 外 と 少 なく 渡 嘉 敷 島 座 間 味 島 阿 嘉 島 に 小 規 模 な 藻 場 がある 粟 国 島 渡 名 喜 島 粟 国 島 と 渡 名 喜 島 の 海 藻 相 については 情 報 が 無 いため 今 後 の 調 査 に 期 待 した い 藻 場 は 粟 国 島 東 側 礁 池 に 存 在 する 渡 名 喜 島 には 島 の 東 西 側 の 礁 池 内 に 約 26ha の 藻 場 が 発 達 している( 環 境 省 2005) 久 米 島 久 米 島 が 久 米 島 県 立 自 然 公 園 に 指 定 されたのは 海 岸 地 形 が 変 化 に 富 んでいること も 理 由 の 一 つであり 島 の 東 方 には 釣 り 針 状 にのびる 隆 起 サンゴ 礁 が 発 達 しているので 南 側 は 湾 状 になっており また 西 側 は 裾 礁 が 発 達 する 海 藻 相 の 調 査 は 不 十 分 であるが 海 草 6 種 ( 環 境 省 2006 当 真 1999)が 知 られている 藻 場 は 島 の 東 側 の 湾 の 奥 の 部 分 と 東 リーフ 等 数 カ 所 ( 約 72ha)と 堡 礁 内 の 3 ヵ 所 ( 約 48ha)に 発 達 する( 環 境 省 2006) 久 米 島 における 指 標 種 は 海 草 4 種 (リュウキュウスガモ リュウキュウアマモ ウミヒルモ コアマモ)と 海 藻 9 種 である( 環 境 省 2006 香 村 飯 田 1981 当 真 1999) ところで 島 東 側 の 湾 のサンゴ 礁 に これまで 台 湾 で しか 知 れていなかった 紅 藻 タカサゴソゾが 分 布 している(Masuda et al., 1998) 本 種 は レッドデー タおきなわ で DD( 情 報 不 足 )とされているが 沖 縄 県 でこれまで 本 種 に 関 する 情 報 がないことから 絶 滅 危 惧 のランクに 上 げる 必 要 がある 久 米 島 の 東 の 湾 域 と 西 側 の 礁 湖 を 景 観 を 含 め 保 全 していく 必 要 がある 4. 大 東 諸 島 大 東 諸 島 1 哺 乳 類 舩 越 公 威 ( 鹿 児 島 国 際 大 学 ) 伊 澤 雅 子 ( 琉 球 大 学 ) 山 田 文 雄 ( 森 林 総 合 研 究 所 関 西 支 所 ) 阿 部 愼 太 郎 ( 環 境 省 那 覇 自 然 環 境 事 務 所 ) 半 田 ゆかり( 奄 美 哺 乳 類 研 究 会 ) 本 地 域 で 唯 一 の 海 洋 島 であり 生 物 相 は 興 味 深 い 固 有 亜 種 のダイトウオオコウモリは 本 地 域 にの み 分 布 し 形 態 的 にも 他 の 島 々の 亜 種 と 異 なる 特 殊 な 生 息 環 境 に 適 応 した 生 態 の 差 異 も 期 待 される 大 東 諸 島 2 鳥 類 中 村 和 雄 ( 沖 縄 大 学 大 学 院 非 常 勤 講 師 ) 嵩 原 建 二 ( 沖 縄 県 立 美 咲 特 別 支 援 学 校 ) 花 輪 伸 一 (WWFジャパン) 南 西 諸 島 の 中 で 唯 一 の 海 洋 島 ある 大 東 諸 島 は 近 傍 の 沖 縄 島 から400km 近 く 離 れている このた め 固 有 種 固 有 亜 種 が 多 く 分 布 する 海 洋 島 特 有 の 貴 重 な 生 態 系 を 形 作 っている しかし 1900 年 頃 から 人 の 居 住 が 始 まり 島 を 覆 っていた 原 生 林 がほとんど 伐 採 されて サトウ 20 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
27 2.3 生 態 学 的 な 重 要 性 4. 大 東 諸 島 キビ 畑 にされてきた 南 大 東 島 と 北 大 東 島 では 現 在 までの 間 に4 種 以 上 の 固 有 種 固 有 亜 種 が 絶 滅 し 現 在 ダイトウノスリ( 実 質 絶 滅 したと 思 われる)とダイトウコノハズクが 絶 滅 危 惧 種 とされている 他 所 から 遠 く 隔 離 し 面 積 も 小 さなこれらの 島 での 開 発 が 種 の 存 続 に 決 定 的 な 打 撃 を 与 えたこと は 想 像 に 難 くない しかし そうした 開 発 の 経 過 の 中 で 畑 地 化 できなかった 帯 状 の 地 帯 幕 (はぐ) には 防 風 林 が 残 され また1920 年 頃 から 植 林 がなされてきた 結 果 現 在 幕 と 神 社 の 周 囲 に 森 林 が 残 され 鳥 類 の 重 要 な 繁 殖 地 であり 採 食 地 となっている 南 北 大 東 島 は 海 岸 が 切 り 立 った 断 崖 で 島 の 中 央 部 が 凹 地 という 特 異 な 地 形 を 示 すが このた め 島 の 中 央 部 には 多 くの 池 沼 が 存 在 する これらの 池 沼 は ダイトウカイツブリやリュウキュウヨシ ゴイ カワセミなど 留 鳥 の 生 息 場 所 となり また 渡 りの 途 中 の 渡 り 鳥 に 対 して 休 息 場 所 を 提 供 している 大 東 諸 島 3 両 生 類 / 爬 虫 類 太 田 英 利 ( 兵 庫 県 立 大 学 ) 亀 崎 直 樹 ( 日 本 ウミガメ 協 議 会 ) 戸 田 守 ( 琉 球 大 学 ) 岡 田 滋 ( 鹿 児 島 県 環 境 技 術 協 会 ) 大 東 諸 島 には 他 の 多 くの 海 洋 島 と 同 様 在 来 の 両 生 類 は 全 く 生 息 しておらず 現 在 見 られるヒキ ガエル 類 やサキシマヌマガエルはすべて 人 為 的 な 移 入 に 由 来 している(Ota et al., 2004) 陸 生 爬 虫 類 も 多 くは 外 来 種 であるが 唯 一 単 為 生 殖 種 であるオガサワラヤモリだけは 南 西 諸 島 の 他 の 地 域 や 小 笠 原 諸 島 のものと 違 い 在 来 と 考 えられる 大 東 諸 島 の 本 種 集 団 には 高 いクローン 多 様 性 (2 倍 体 1 クローン 3 倍 体 11 クローン)と 固 有 性 ( 島 外 にも 分 布 の 可 能 性 があるのは 1 クローンのみ) が 認 められ(Yamashiro et al., 2000) 学 術 的 に 注 目 に 値 する 海 生 爬 虫 類 のうちウミガメ 類 については いずれの 島 も 周 囲 はそのほとんどが 切 り 立 った 崖 になっ ているため 上 陸 産 卵 の 可 能 性 は 全 くない エラブウミヘビ 類 についても 産 卵 やそれを 示 唆 する 観 察 例 はない 大 東 諸 島 4 昆 虫 類 屋 富 祖 昌 子 ( 元 琉 球 大 学 農 学 部 ) 渡 辺 賢 一 ( 沖 縄 県 立 八 重 山 農 林 高 校 ) 山 根 正 氣 ( 鹿 児 島 大 学 理 学 部 ) 松 比 良 邦 彦 ( 県 農 業 開 発 総 合 センター) 前 田 芳 之 ( 芳 華 園 ) 山 室 一 樹 ( 奄 美 マングースバスターズ) 沖 縄 諸 島 とは 地 史 的 に 一 度 も 繋 がったことの 無 い 海 洋 島 である 孤 立 した 隆 起 サンゴ 礁 の 島 に 日 本 最 南 端 の 湖 沼 がある( 中 村 他 編 1996) その 湖 沼 に インドネシアやポリネシア フィリピン に 分 布 するコフキオオメトンボ(RDB)が 隔 離 分 布 する 島 が 森 林 に 覆 われていた 時 代 から 僅 か100 年 で ダイトウマメクワガタ( 固 有 種 ) ダイトウヒラタクワガタ( 準 絶 滅 危 惧 )など 固 有 のクワガタ 類 の 生 息 場 所 は 帯 状 に 残 された 周 辺 林 だけとなった ヒサマツサイカブト( 南 大 東 島 固 有 種 ) ダ イトウオオアリ( 固 有 種 ) ダイトウヒメハルゼミ( 絶 滅 危 惧 IまたはII) ダイトウウミコオロギ( 準 絶 滅 危 惧 ) ヒメフチトリゲンゴロウ( 絶 滅 危 惧 II 南 大 東 島 ) 等 多 くの 固 有 種 固 有 亜 種 重 要 な 地 域 個 体 群 が 分 布 する 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 21
28 第 2 章 南 西 諸 島 について 大 東 諸 島 5 魚 類 立 原 一 憲 ( 琉 球 大 学 理 学 部 ) 太 田 格 ( 沖 縄 県 水 産 研 究 センター) 米 沢 俊 彦 ( 鹿 児 島 県 環 境 技 術 協 会 ) 南 大 東 島 には 南 西 諸 島 には 珍 しく 多 数 の 湖 沼 群 が 発 達 している 海 洋 島 であるため 在 来 の 純 淡 水 魚 はいないが 開 拓 当 時 に 沖 縄 島 から 持 ち 込 まれたタイワンキンギョ メダカ ドジョウが 生 息 している また 移 入 魚 であるカワスズメとグッピーもいたるところに 侵 入 している 河 川 は 無 いが 複 雑 な 地 下 水 脈 が 発 達 し 海 から 続 く 湖 沼 内 からは オオウナギが 確 認 されている 大 東 諸 島 6 甲 殻 類 藤 田 喜 久 (NPO 法 人 海 の 自 然 史 研 究 所 / 琉 球 大 学 非 常 勤 講 師 ) 鈴 木 廣 志 ( 鹿 児 島 大 学 ) 成 瀬 貫 ( 琉 球 大 学 ) 諸 喜 田 茂 充 ( 琉 球 大 学 名 誉 教 授 ) 大 東 諸 島 の 北 大 東 島 と 南 大 東 島 は 島 の 周 囲 を 絶 壁 に 囲 まれた 海 洋 島 である 陸 水 環 境 としては 目 立 った 河 川 は 無 いが 特 に 南 大 東 島 で 湖 沼 群 が 発 達 している また 島 には 無 数 の 洞 穴 が 存 在 し 地 下 水 域 が 見 られる 場 所 も 多 い 南 大 東 島 の 洞 穴 地 下 水 域 には 指 標 種 に 選 定 したアシナガヌマエ ビをはじめ ドウクツヌマエビやオハグロテッポウエビなどの 希 少 な 地 下 水 性 十 脚 甲 殻 類 が 生 息 し ている また 2009 年 には 南 大 東 島 の 洞 穴 地 下 水 域 からテルモスバエナ 類 の 新 種 が 発 見 記 載 された (Shimomura & Fujita, 2009) 大 東 諸 島 は 島 の 成 り 立 ちが 琉 球 列 島 の 他 の 島 々とは 全 く 異 なって おり 生 物 地 理 的 にも 興 味 深 い 生 物 相 を 呈 している 一 方 島 の 海 岸 部 はほぼすべて 岩 礁 域 であり 砂 浜 や 飛 沫 転 石 帯 の 環 境 はほとんどない 海 岸 周 辺 ではヤシガニやオカガニ 類 の 生 息 が 知 られる 沖 大 東 島 については かつてはヤシガニがかなり 見 られたようであるが 近 年 の 状 況 は 不 明 である 大 東 諸 島 7 貝 類 名 和 純 黒 住 耐 二 ( 千 葉 県 立 中 央 博 物 館 ) 大 東 諸 島 の 陸 生 貝 類 には 小 笠 原 諸 島 や 北 マリアナ 諸 島 との 共 通 種 も 含 まれ 琉 球 列 島 の 中 では 特 異 な 種 組 成 を 有 している そのうち ヘソアキアツマイマイなどいくつかの 種 が 大 東 諸 島 固 有 種 となっている 陸 生 貝 類 の 生 息 環 境 は 幕 (はぐ)と 呼 ばれる 隆 起 石 灰 岩 上 の 海 岸 植 生 帯 や 社 寺 林 な どに 断 片 的 に 存 在 している 大 東 諸 島 8 海 草 藻 類 香 村 眞 徳 ( 沖 縄 県 環 境 科 学 センター) 寺 田 竜 太 ( 鹿 児 島 大 学 水 産 学 部 ) 吉 田 稔 ( 海 游 ) 大 東 諸 島 は 沖 縄 島 の 東 海 上 kmに 位 置 し 南 北 大 東 島 が 有 人 島 である 両 島 ともに 隆 起 サンゴ 礁 からなり 潮 間 帯 は 狭 いテラスからなる 大 東 諸 島 の 海 藻 相 に 関 しては 唯 一 大 城 (1970) による 南 大 東 島 の 情 報 がある 島 の 海 岸 線 は 約 21kmあり 東 西 南 北 の4 採 集 地 点 から110 種 の 海 藻 が 記 録 されている その 中 には 指 標 種 として8 種 (うち 沖 縄 島 にも 生 育 する 温 帯 性 のヒジキとウミ トラノオが 分 布 )が 抽 出 された 一 方 海 草 はサンゴ 礁 の 幅 が 狭 い 事 もあって 生 育 は 望 めないだろ 22 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
29 2.3 生 態 学 的 な 重 要 性 5. 宮 古 諸 島 う なお 香 村 は2000 年 に 南 北 両 大 東 島 を 訪 れ 汽 水 域 と 淡 水 域 の 藻 類 調 査 を 行 ったが 指 標 種 に 相 当 する 藻 類 は 観 察 されなかった 南 大 東 島 にはサンゴ 礁 を 掘 削 した 人 工 のプールがあり また 最 近 漁 港 が 完 成 した 以 外 潮 間 帯 は 以 前 の 状 態 で 保 たれでいるものと 判 断 される 5. 宮 古 諸 島 宮 古 諸 島 1 哺 乳 類 舩 越 公 威 ( 鹿 児 島 国 際 大 学 ) 伊 澤 雅 子 ( 琉 球 大 学 ) 山 田 文 雄 ( 森 林 総 合 研 究 所 関 西 支 所 ) 阿 部 愼 太 郎 ( 環 境 省 那 覇 自 然 環 境 事 務 所 ) 半 田 ゆかり( 奄 美 哺 乳 類 研 究 会 ) 現 在 は 生 息 洞 を 確 認 できていないので 抽 出 しなかったが ミヤココキクガシラコウモリの 生 息 確 認 の 調 査 は 不 十 分 である 宮 古 諸 島 2 鳥 類 中 村 和 雄 ( 沖 縄 大 学 大 学 院 非 常 勤 講 師 ) 嵩 原 建 二 ( 沖 縄 県 立 美 咲 特 別 支 援 学 校 ) 花 輪 伸 一 (WWFジャパン) 宮 古 島 は 沖 縄 島 の 南 約 360km にあり この 間 には 島 が 存 在 しない このため さらに 南 に 位 置 する 八 重 山 諸 島 とともに キンバトやズグロミゾゴイ ムラサキサギなど 沖 縄 諸 島 より 南 方 系 ( 東 洋 区 系 )の 鳥 類 が 多 く 見 られる 宮 古 島 も 周 辺 離 島 も 琉 球 石 灰 岩 の 台 地 からなる 島 で 標 高 の 高 い 山 地 は 存 在 せず 河 川 もない 宮 古 島 中 央 部 にある 野 原 岳 周 辺 や 平 良 市 街 地 の 北 東 にある 大 野 山 林 には 森 林 性 の 鳥 の 生 息 場 所 として 重 要 である 海 岸 には 砂 浜 が 発 達 し シギチドリ 類 の 越 冬 場 所 やアジサシ 類 の 繁 殖 場 所 となっている 特 に 宮 古 島 西 海 岸 の 与 那 覇 湾 には 干 潟 が 形 成 され サギ 類 やシギチドリ 類 が 訪 れる 宮 古 島 の 北 に 位 置 する 池 間 島 の 湿 原 には サギ 類 のほかカモ 類 が 越 冬 のために 訪 れる 宮 古 諸 島 は 沖 縄 島 から 八 重 山 諸 島 への 途 中 に 位 置 するため 秋 期 に 南 方 に 移 動 するサシバなど の 渡 り 鳥 の 渡 りのコースとして 重 要 な 場 所 である 宮 古 諸 島 3 両 生 類 / 爬 虫 類 太 田 英 利 ( 兵 庫 県 立 大 学 ) 亀 崎 直 樹 ( 日 本 ウミガメ 協 議 会 ) 戸 田 守 ( 琉 球 大 学 ) 岡 田 滋 ( 鹿 児 島 県 環 境 技 術 協 会 ) 宮 古 諸 島 からは 外 来 性 が 明 らかなもの(Ota et al., 2004)を 除 き 両 生 類 3 種 陸 生 爬 虫 類 13 種 が 知 ら れている そのうちミヤコヒキガエルはこの 区 域 の 固 有 亜 種 ミヤコカナヘビ ミヤコヒメヘビ ミヤコヒバァは 固 有 種 となっている( 前 之 園 戸 田 2007) 宮 古 諸 島 に 現 在 ハブが 分 布 しないことを 説 明 するために 提 唱 された 海 水 氾 濫 一 掃 説 ( 半 澤 1935)の 影 響 から この 地 域 の 陸 生 動 物 にお ける 独 自 性 はこれまで 過 小 評 価 されてきた しかし 近 年 の 系 統 分 類 学 的 分 子 系 統 学 的 古 生 物 学 的 研 究 の 成 果 は この 地 域 が 生 物 地 理 学 的 に 見 て 隣 接 する 沖 縄 諸 島 や 八 重 山 諸 島 とは 大 きく 異 な 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 23
30 第 2 章 南 西 諸 島 について る 独 立 した 固 有 中 心 であることを 強 く 示 唆 している( 太 田 高 橋 2008) また 海 岸 生 というきわめて 特 殊 な 生 態 的 特 性 を 示 すミヤコトカゲは( 固 有 種 ではないものの) 国 内 ではこの 区 域 だけに 生 息 して おり( 前 之 園 戸 田 2007) 上 記 の 固 有 種 固 有 亜 種 と 同 様 この 地 区 を 特 徴 づける 要 素 となっている ウミガメ 類 については 年 に 上 陸 産 卵 が 可 能 な 砂 浜 のほぼすべてについて 沖 縄 県 教 育 委 員 会 の 依 頼 にもとづき 亀 崎 をはじめとする 専 門 家 らによる 包 括 的 網 羅 的 な 調 査 が 行 なわれ ている その 結 果 特 に 宮 古 島 東 部 のいくつかの 砂 浜 で 上 陸 産 卵 頻 度 が 高 いこと この 地 域 で 産 卵 する 種 としてアカウミガメが 最 も 多 く アオウミガメが 続 くのに 加 え 他 所 では 産 卵 頻 度 が 極 めて 低 いタイマイの 数 も 比 較 的 多 いことが 示 されている( 沖 縄 県 教 育 委 員 会, 1998) またエラブウミヘビ 類 については 池 間 島 を 中 心 に 上 陸 産 卵 が 報 告 されている( 太 田 1995) 産 卵 種 としては 中 琉 球 以 北 でも 産 卵 するエラブウミヘビ ヒロオウミヘビに 加 えアオマダラウミヘビについても 可 能 性 が 高 く この 広 域 分 布 種 における 最 北 の 繁 殖 地 となっている 可 能 性 が 高 い( 太 田 未 公 表 資 料 ) 宮 古 諸 島 4 昆 虫 類 屋 富 祖 昌 子 ( 元 琉 球 大 学 農 学 部 ) 渡 辺 賢 一 ( 沖 縄 県 立 八 重 山 農 林 高 校 ) 山 根 正 氣 ( 鹿 児 島 大 学 理 学 部 ) 松 比 良 邦 彦 ( 県 農 業 開 発 総 合 センター) 前 田 芳 之 ( 芳 華 園 ) 山 室 一 樹 ( 奄 美 マングースバスターズ) 宮 古 諸 島 は 平 坦 で 約 130 万 20 万 年 前 に 大 幅 な 海 面 の 上 昇 があったこと( 木 村 2002)から 水 没 していたと 考 えられ これまであまり 調 査 が 行 われてこなかった しかし 水 没 説 に 対 しては 近 年 合 理 的 な 批 判 がなされている( 太 田 2002) 宮 古 諸 島 には 移 動 性 のないミヤコマドボタル( 準 絶 滅 危 惧 固 有 種 ) ミヤコニイニイ( 固 有 種 )などが 生 息 する また 移 動 性 の 大 きい 蝶 類 では ジャ コウアゲハ 宮 古 亜 種 スジグロカバマダラ( 北 限 )のように 重 要 な 地 域 個 体 群 が 存 在 するとともに 1970 年 から2007 年 までの 調 査 ではナガサキアゲハやツマムラサキマダラ オオシロモンセセリ 等 11 種 の 定 着 が 確 認 される 一 方 メスアカムラサキやカバマダラ ウラナミシロチョウのように 普 通 種 であったものが 近 年 激 減 するなど 変 動 の 激 しいところでもある( 砂 川 2007) また オキナワ クマバチの 分 泌 の 南 限 ( 宮 古 島 と 多 良 間 島 )と アカアシセジロクマバチの 北 限 ( 水 納 島 )が 交 差 する 所 でもある この 他 ミヤコホラアナゴキブリ( 絶 滅 危 惧 II)やツマグロゼミ( 絶 滅 の 恐 れのある 地 域 個 体 群 旧 上 野 村 で 保 護 ) キイロスジボタル( 限 定 分 布 ) ミヤコモリバッタ( 未 記 載 固 有 亜 種 ) 等 は 宮 古 島 だけに 分 布 する 宮 古 島 には 断 層 ( 中 村 他 編 1996)に 沿 って 筋 状 に 走 る 低 地 と 不 整 合 面 の ちいさい 凸 凹 ( 木 崎 編 1985)が 多 数 あり そこは 平 地 に 比 べて 湿 気 が 高 い( 砂 川 私 信 ) この ような 場 所 と 御 獄 や 人 家 農 地 周 辺 に 残 る 僅 かな 在 来 植 生 が 極 めて 細 かなモザイク 状 の 生 態 系 を 形 成 しており それがゴキブリやホタルなどの 移 動 性 の 低 い 昆 虫 はじめ 多 くの 種 の 生 存 を 可 能 にしたと 考 えられる 水 系 に 乏 しい 諸 島 の 中 で 池 間 島 の 池 間 湿 原 は ヒメフチトリゲンゴロウや トビイロゲンゴロウ(RDB 掲 載 )などの 重 要 な 生 息 地 となっている 24 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
31 2.3 生 態 学 的 な 重 要 性 5. 宮 古 諸 島 宮 古 諸 島 5 魚 類 立 原 一 憲 ( 琉 球 大 学 理 学 部 ) 太 田 格 ( 沖 縄 県 水 産 研 究 センター) 米 沢 俊 彦 ( 鹿 児 島 県 環 境 技 術 協 会 ) この 島 には 大 きな 河 川 がない その 反 面 地 下 水 脈 が 発 達 している 島 尻 地 区 と 嘉 手 刈 地 区 の 入 り 江 には マングローブ 林 が 発 達 している マングローブ 水 域 には 希 少 魚 も 多 い(Tachihara et al 2003) しかし 近 年 島 尻 マングローブに 観 光 用 の 遊 歩 道 が 設 置 され 川 面 が 明 るくなり その 環 境 改 変 の 影 響 が 懸 念 される 貧 弱 な 陸 水 環 境 にもかかわらず 純 淡 水 魚 のドジョウが 生 息 し ており この 島 の 淡 水 生 物 の 由 来 を 知 る 上 で 極 めて 貴 重 な 存 在 である しかし 生 息 地 周 辺 の 環 境 改 変 が 著 しく 早 急 な 保 護 対 策 を 講 じる 必 要 がある また 地 下 水 脈 の 調 査 は 遅 れており 今 後 地 下 水 性 の 魚 類 が 見 つかる 可 能 性 も 大 きい 宮 古 諸 島 6 甲 殻 類 藤 田 喜 久 (NPO 法 人 海 の 自 然 史 研 究 所 / 琉 球 大 学 非 常 勤 講 師 ) 鈴 木 廣 志 ( 鹿 児 島 大 学 ) 成 瀬 貫 ( 琉 球 大 学 ) 諸 喜 田 茂 充 ( 琉 球 大 学 名 誉 教 授 ) 宮 古 諸 島 は 宮 古 島 池 間 島 来 間 島 大 神 島 伊 良 部 島 下 地 島 で 構 成 されている 池 間 島 と 来 間 島 は 橋 で 宮 古 島 と 接 続 されており また 現 在 宮 古 島 と 伊 良 部 島 下 地 島 を 結 ぶ 伊 良 部 大 橋 が 建 設 中 である 宮 古 諸 島 の 島 々には 河 川 がないが 地 下 水 系 が 発 達 し 島 の 随 所 に 洞 穴 地 下 水 域 や 井 戸 が 存 在 している これらの 地 下 水 域 には 地 下 水 性 のコエビ 類 の 生 息 が 確 認 されている 現 在 日 本 国 内 からは 地 下 水 性 のコエビ 類 が8 種 (2 未 記 載 種 を 含 む) 記 録 されているが そのすべてが 南 西 諸 島 に 産 し さらに8 種 中 7 種 が 宮 古 に 産 する( 諸 喜 田 1996; Komai & Fujita 2005; 藤 田 2007; Cai & Shokita, 2006; 藤 田 未 発 表 ) また 島 の 東 部 の 地 表 水 性 の 湧 水 には 固 有 種 のミヤコサワガニ が 生 息 している(Shokita et al., 2002; 藤 田 2009a) 従 来 宮 古 諸 島 の 生 物 相 は 不 当 に 軽 視 されてき たが 地 下 水 生 態 系 を 中 心 とする 陸 水 環 境 に 関 しては 南 西 諸 島 において 最 も 特 殊 かつ 重 要 な 地 域 であると 考 えられる 一 方 海 岸 部 は 島 の 北 西 部 と 南 東 部 において 岩 礁 域 や 飛 沫 転 石 帯 などの 自 然 海 岸 が 比 較 的 良 好 な 状 態 であり ヤシガニやオカガニ 類 など 陸 生 種 の 成 長 の 場 (ナーサリーゾー ン) として 重 要 である( 藤 田 伊 藤 2007; 藤 田 2009b) 多 良 間 島 は 宮 古 島 と 石 垣 島 の 中 間 付 近 に 位 置 する 小 島 である 陸 水 環 境 としては 島 の 各 所 に 洞 穴 地 下 水 域 があり 地 下 水 性 のコエビ 類 の 生 息 が 確 認 されている( 藤 田 砂 川 2008) 宮 古 諸 島 7 貝 類 名 和 純 黒 住 耐 二 ( 千 葉 県 立 中 央 博 物 館 ) 宮 古 諸 島 には 約 40 種 の 陸 生 貝 類 が 生 息 し( 湊 1989) その 多 くが 宮 古 諸 島 固 有 種 である それらは 沖 縄 系 の 種 群 と 台 湾 系 の 種 群 が 混 在 している 固 有 陸 生 貝 類 の 生 息 環 境 は 丘 陵 域 や 石 灰 岩 崖 下 の 森 林 に 極 めて 分 断 された 状 態 で 点 在 している 宮 古 諸 島 沿 岸 の 海 生 貝 類 の 生 息 環 境 は マングローブ 干 潟 海 草 藻 場 岩 礁 海 岸 サンゴ 礁 など 多 様 な 環 境 の 組 み 合 せからなっている なかでも 与 那 覇 湾 と 大 浦 湾 の 海 草 藻 場 島 尻 のマングローブは 特 徴 的 で 種 多 様 性 の 高 い 貝 類 群 集 の 生 息 環 境 と 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 25
32 第 2 章 南 西 諸 島 について して 重 要 性 が 高 い 宮 古 諸 島 の 干 潟 域 からは 201 種 の 貝 類 の 生 息 が 確 認 されている( 名 和 2009) それらは インド 太 平 洋 に 分 布 域 を 持 つ 熱 帯 性 種 からなり 温 帯 性 種 および 大 陸 沿 岸 系 種 群 は 欠 落 している 宮 古 諸 島 8 海 草 藻 類 香 村 眞 徳 ( 沖 縄 県 環 境 科 学 センター) 寺 田 竜 太 ( 鹿 児 島 大 学 水 産 学 部 ) 吉 田 稔 ( 海 游 ) 宮 古 諸 島 の 海 藻 相 は 大 葉 (2009)によって 解 明 され 海 藻 132 種 が 報 告 されている 宮 古 諸 島 から 選 定 した 海 藻 の 指 標 種 は18 種 で ほとんどの 種 が 確 認 されされている 藻 場 に 関 しては 蓄 積 された 情 報 を 基 にまとめられた 環 境 省 (2004b)の 報 告 書 の 中 で 藻 場 の 位 置 と 広 がりの 様 子 を 知 ることができる それによると 与 那 覇 湾 口 沖 合 にかけて 広 大 な 藻 場 が 広 がる そのほかに 伊 良 部 下 地 島 北 西 側 の 礁 池 内 大 浦 湾 内 北 東 に 面 した 城 辺 から 池 間 島 に 至 る 礁 池 や 干 潟 に 地 形 に 対 応 して ベルト 状 に 藻 場 が 連 なっている 以 上 の 沿 岸 域 は 藻 場 の 保 全 上 重 要 な 海 域 と 言 える 保 良 から 上 野 に 至 る 海 岸 線 は 海 崖 であるため 藻 場 は 存 在 しない 6. 八 重 山 諸 島 尖 閣 諸 島 八 重 山 諸 島 尖 閣 諸 島 1 哺 乳 類 舩 越 公 威 ( 鹿 児 島 国 際 大 学 ) 伊 澤 雅 子 ( 琉 球 大 学 ) 山 田 文 雄 ( 森 林 総 合 研 究 所 関 西 支 所 ) 阿 部 愼 太 郎 ( 環 境 省 那 覇 自 然 環 境 事 務 所 ) 半 田 ゆかり( 奄 美 哺 乳 類 研 究 会 ) この 地 域 は 自 然 度 は 高 く 南 琉 球 の 固 有 種 固 有 亜 種 を 数 多 く 有 する 特 に 西 表 島 は 川 から 山 ま で 海 から 山 まで マングローブ 林 や 湿 地 を 含 む 連 続 した 植 生 変 化 を 維 持 していることが 特 徴 であり 南 西 諸 島 でも 数 少 ない 石 垣 島 は 平 地 部 の 多 くが 住 宅 地 と 耕 作 地 で 占 められており 一 部 はリゾー ト 化 により 改 変 が 進 んでいるが 沖 縄 県 最 高 峰 の 於 茂 登 岳 周 辺 は 低 地 から 山 頂 部 のリュウキュウチ ク 群 落 雲 霧 帯 環 境 が 維 持 されている 西 表 島 には 琉 球 列 島 で 唯 一 の 在 来 食 肉 目 であるイリオモテ ヤマネコも 分 布 し 尖 閣 諸 島 ではセンカクモグラが1 例 のみ またセスジネズミも 記 録 されているな ど 島 ごとの 固 有 性 も 高 い また 最 西 端 与 那 国 島 は 飛 翔 性 動 物 の 台 湾 との 移 動 の 可 能 性 が 高 く 学 術 的 に 重 要 である 八 重 山 諸 島 尖 閣 諸 島 2 鳥 類 中 村 和 雄 ( 沖 縄 大 学 大 学 院 非 常 勤 講 師 ) 嵩 原 建 二 ( 沖 縄 県 立 美 咲 特 別 支 援 学 校 ) 花 輪 伸 一 (WWFジャパン) 石 垣 島 および 西 表 島 とその 周 囲 に 散 らばる 島 々からなる 八 重 山 諸 島 は 琉 球 列 島 の 最 南 部 に 位 置 するため 南 方 系 の 鳥 類 が 多 い また カンムリワシやキンバトなどの 固 有 種 固 有 亜 種 が 多 く 存 在 する 八 重 山 諸 島 の 島 々は 最 南 部 に 位 置 する 波 照 間 島 ( 西 表 島 から 約 20km)や 最 西 部 の 与 那 国 島 ( 西 表 島 から 約 60km)などをはじめ 石 垣 西 表 島 から 台 湾 に 至 る 途 中 に 位 置 するため 南 方 系 の 鳥 類 の 移 動 コースとして 重 要 である 26 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
33 2.3 生 態 学 的 な 重 要 性 6. 八 重 山 諸 島 尖 閣 諸 島 八 重 山 諸 島 の 島 々のうち 石 垣 島 西 表 島 波 照 間 島 与 那 国 島 は 山 地 を 持 ち( 高 島 ) 特 に 面 積 が 大 きな 西 表 島 と 石 垣 島 では 河 川 もよく 発 達 している 山 地 を 覆 う 森 林 が 豊 富 な 鳥 類 の 生 息 地 となっ ている 河 川 では 石 垣 島 の 名 蔵 川 河 口 に 広 がるアンパル 干 潟 西 表 島 の 仲 間 川 裏 内 川 河 口 などが サ ギ 類 やシギチドリ 類 の 越 冬 地 や アジサシ 類 の 採 食 場 所 として 重 要 である 八 重 山 諸 島 の 海 岸 や 小 岩 礁 は アジサシ 類 やカツオドリやアカオネッタイチョウなどの 繁 殖 地 や 生 息 地 として 知 られているが 特 に 西 表 島 の 南 方 に 位 置 する 仲 之 神 島 は これらの 種 の 繁 殖 地 と して 重 要 である 尖 閣 諸 島 は 西 表 島 の 北 方 約 150km 以 遠 に 位 置 する 島 々である 1971 年 に 行 われた 調 査 によって アジサシ 類 ミフウズラ アカアシカツオドリ アホウドリなどの 生 息 が 認 められているが( 池 原 下 謝 名 1971) 現 在 の 状 況 は 不 明 である 八 重 山 諸 島 尖 閣 諸 島 3 両 生 類 / 爬 虫 類 太 田 英 利 ( 兵 庫 県 立 大 学 ) 亀 崎 直 樹 ( 日 本 ウミガメ 協 議 会 ) 戸 田 守 ( 琉 球 大 学 ) 岡 田 滋 ( 鹿 児 島 県 環 境 技 術 協 会 ) 与 那 国 島 を 除 く 八 重 山 諸 島 からは 外 来 性 が 明 らかなもの(Ota et al., 2004)を 除 き 両 生 類 8 種 陸 生 爬 虫 類 19 種 が 知 られている そのうち 両 生 類 ではハナサキガエル 類 2 種 とヤエヤマアオガエル の 計 3 種 が 陸 生 爬 虫 類 ではサキシマカナヘビ イシガキトカゲ イワサキセダカヘビ サキシマ アオヘビ ヤエヤマヒバァ サキシマハブの 計 6 種 がこの 区 域 の 固 有 種 となっており ヤエヤマセ マルハコガメ ヤエヤマタカチホヘビ イワサキワモンベニヘビも 亜 種 のレベルで 固 有 となってい る さらに 残 る 種 や 亜 種 の 多 くも この 地 域 に 宮 古 諸 島 や 与 那 国 島 を 加 えた 南 琉 球 固 有 となってい る( 前 之 園 戸 田 2007) これら 八 重 山 諸 島 の 両 生 類 陸 生 爬 虫 類 の 多 くは 台 湾 や 大 陸 南 東 部 に 最 近 縁 と 思 われる 群 ( 同 種 個 体 群 同 種 の 別 亜 種 同 属 の 近 似 種 など)が 見 られるが(Ota, 1998) 分 子 系 統 学 的 研 究 の 進 展 にともない 近 年 ではたとえばオオハナサキガエルやヒメアマガエルの 場 合 のように むしろ 中 琉 球 の 方 に 最 近 縁 群 の 見 られる 種 も 少 ないながら 認 識 されている(Matsui et al., 2005a,b) ウミガメ 類 については 年 に 沖 縄 諸 島 や 宮 古 諸 島 の 場 合 と 同 様 上 陸 産 卵 が 可 能 な 砂 浜 のほぼすべてについて 沖 縄 県 教 育 委 員 会 の 依 頼 にもとづき 専 門 家 らによる 包 括 的 網 羅 的 な 調 査 が 行 なわれた そして 調 査 の 結 果 特 に 西 表 島 の 南 岸 や 北 西 岸 に 利 用 頻 度 の 高 い 産 卵 浜 が 集 中 するほか 石 垣 島 の 北 岸 や 北 東 岸 黒 島 の 西 岸 にも 高 頻 度 で 産 卵 の 見 られる 浜 のあることが 示 され た 産 卵 種 はアオウミガメが 圧 倒 的 に 多 くて 全 体 の8 割 強 を 占 め アカウミガメが1 割 半 ほどで 続 き わずかにタイマイも 上 陸 していた( 沖 縄 県 教 育 委 員 会 2001) また 1995 年 以 降 は 石 垣 島 ウミガ メ 研 究 会 が 石 垣 島 における 種 別 の 産 卵 巣 数 を 記 録 しているが その 結 果 も 上 記 の 傾 向 を 支 持 してい る( 谷 崎 2008) なお 八 重 山 諸 島 におけるウミガメ 類 の 産 卵 に 関 しては 1980 年 代 にも 亀 崎 が 包 括 的 な 調 査 を 行 ったが その 際 には 最 も 多 かったのはアカウミガメで 全 体 の6 割 強 を 占 め アオウ ミガメははるかに 少 なく4 割 弱 であった( 亀 崎 1991) 10 年 あまりを 隔 てて 同 じ 地 域 で 同 様 な 手 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 27
34 第 2 章 南 西 諸 島 について 法 で 行 われた 調 査 間 でのこのような 優 占 種 の 差 異 には 重 要 な 環 境 生 物 学 的 保 全 生 態 学 的 示 唆 が 含 まれていると 考 えられ 今 後 慎 重 な 検 討 が 望 まれる エラブウミヘビ 類 については 西 表 島 と 石 垣 島 を 中 心 に 産 卵 場 所 が 確 認 されている 産 卵 する 種 としてはエラブウミヘビ ヒロオウミヘビ アオマダラウミヘビの3 種 が 考 えられる( 太 田 1995; 太 田 増 永 2005) 与 那 国 島 には 外 来 性 が 明 らかなもの(Ota et al., 2004)を 除 くと 両 生 類 は 分 布 せず 陸 生 爬 虫 類 のみ 9 種 が 知 られている( 前 之 園 戸 田 2007) ヨナグニキノボリトカゲ ヨナグニシュウダ ミ ヤラヒメヘビの3つはこの 島 の 固 有 亜 種 で このうちヘビ 類 2 亜 種 は 台 湾 大 陸 に 最 近 縁 と 思 われ る 群 ( 同 種 の 別 亜 種 )が 見 られる 一 方 で 八 重 山 諸 島 の 他 の 島 々や 宮 古 諸 島 以 北 の 南 西 諸 島 には 同 種 の 個 体 群 が 見 られない(ただしヨナグニシュウダについては 基 亜 種 のシュウダが 尖 閣 諸 島 にも 分 布 する : Ota, 2000a ; 前 之 園 戸 田 2007) ヨナグニキノボリトカゲについては 同 種 の 別 亜 種 が 台 湾 北 部 (キグチキノボリトカゲ) 八 重 山 諸 島 の 他 の 島 々や 宮 古 諸 島 (サキシマキノボリトカ ゲ) 沖 縄 奄 美 諸 島 (オキナワキノボリトカゲ)に 広 く 見 られ 最 近 縁 群 は 特 定 されていない(Ota, 2003) これらの 固 有 亜 種 以 外 の 与 那 国 島 産 陸 生 爬 虫 類 は 西 表 島 と 石 垣 島 のみ(1 種 ) これらを 含 む 他 の 南 琉 球 の 島 々のみ(3 種 ) あるいは 台 湾 と 南 西 諸 島 の 他 の 島 々の 両 方 (2 種 )に 共 通 してい る(Ota, 2000a) 以 上 を 総 合 するとこの 島 が 台 湾 と 西 表 島 以 北 の 南 西 諸 島 の 両 方 にある 程 度 の 地 縁 を 有 する 一 方 で 固 有 の 分 類 群 が 分 化 するだけの 独 立 性 も 有 してきたと 考 えられる ウミガメ 類 は かつては 産 卵 のため 上 陸 することもあったようであるが 砂 浜 に 防 波 堤 の 敷 設 等 の 人 工 的 な 操 作 が 加 えられた 結 果 現 在 では 産 卵 はあってもごくまれである( 沖 縄 県 教 育 委 員 会, 2001) エラブウミヘビ 類 の 産 卵 はまったく 知 られていない 尖 閣 諸 島 には 両 生 類 はまったく 見 られない 陸 生 爬 虫 類 は 6 種 が 記 録 されている このうち 人 為 的 移 入 の 可 能 性 が 考 えられるブラーミニメクラヘビ(Ota et al., 2004)と 種 レベルでの 帰 属 がまだ 確 定 されていないスベトカゲ 属 の1 種 を 除 く4 種 は すべてが 台 湾 大 陸 と 共 通 する 一 方 うち1 種 (ミナミヤモリ)のみが 南 西 諸 島 の 他 の 島 々とも 共 通 している(Ota, 2000a) 尖 閣 諸 島 の 陸 生 爬 虫 類 における 大 陸 や 台 湾 とのより 強 い 地 縁 性 はこの 島 嶼 群 が 琉 球 海 嶺 上 に 位 置 する 南 西 諸 島 の 他 のほとんどの 島 嶼 群 と 違 い 沖 縄 舟 状 海 盆 で 隔 てられた 現 在 の 大 陸 棚 側 にあり 後 期 更 新 世 の 海 退 期 には 台 湾 とともに 大 陸 の 一 部 かそれに 近 い 状 態 になった 履 歴 があるためと 考 えられている(Ota et al., 1993) なおこの 区 域 の 島 々は 四 方 を 砂 岩 ないし 溶 岩 から 成 る 岩 場 に 囲 まれているためウミガ メ 類 の 産 卵 はなく エラブウミヘビ 類 の 上 陸 も 知 られていない 八 重 山 諸 島 尖 閣 諸 島 4 昆 虫 類 屋 富 祖 昌 子 ( 元 琉 球 大 学 農 学 部 ) 渡 辺 賢 一 ( 沖 縄 県 立 八 重 山 農 林 高 校 ) 山 根 正 氣 ( 鹿 児 島 大 学 理 学 部 ) 松 比 良 邦 彦 ( 県 農 業 開 発 総 合 センター) 前 田 芳 之 ( 芳 華 園 ) 山 室 一 樹 ( 奄 美 マングースバスターズ) 与 那 国 島 は 日 本 最 西 端 に 位 置 し 水 系 と 断 崖 山 地 の 織 りなす 独 特 の 景 観 を 持 つ 陸 生 固 有 種 固 有 亜 種 としてはヨナグニミナミボタル ヨナグニマルバネクワガタ ヨナグニアシナガアリなど 28 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
35 2.3 生 態 学 的 な 重 要 性 6. 八 重 山 諸 島 尖 閣 諸 島 また 水 系 にはナガイトトンボ エサキタイコウチ トゲアシアメンボなど 分 布 の 北 限 あるいは 隔 離 分 布 を 示 す 種 がいる 海 岸 地 帯 には 琉 球 列 島 固 有 種 のイソスズが 生 息 する 西 表 島 は 唯 一 林 道 による 破 壊 を 受 けておらず この 点 で 極 めて 貴 重 な 存 在 である 西 表 島 と 石 垣 島 は 多 くの 共 通 種 を 持 つ セミ 類 では 八 重 山 諸 島 に 分 布 する10 種 のうちヤエヤマニイニイほか4 種 が 両 島 の 固 有 種 固 有 亜 種 である ホタル 類 ではオオバヤシミナミボタルとキベリヒゲボタルが 両 島 の 固 有 種 ナツミオバボタルなど2 種 は 西 表 島 にのみ 分 布 する ヤエヤマノコギリクワガタ チャ イロマルバネクワガタは 共 通 の 固 有 種 固 有 亜 種 ヤエヤマコクワガタは 西 表 島 固 有 亜 種 である 水 生 昆 虫 ではタガメ フチトリゲンゴロウ(いずれも 絶 滅 危 惧 I) トンボ 類 では12 種 が 共 通 固 有 種 であ るが 全 て 準 絶 滅 危 惧 に 指 定 されている バッタ 類 ではマングローブウマオイ( 西 表 島 のみ) ヤエ ヤマオオカマドウマ( 両 島 固 有 種 林 床 と 鍾 乳 洞 に 生 息 )などがいる 石 垣 島 では イシガキニイニ イが 極 めて 局 所 的 に 生 息 し 個 体 数 も 非 常 に 少 ない 他 の 島 々では イリオモテボタル( 科 の 隔 離 分 布 を 示 す 重 要 な 種 絶 滅 危 惧 I)が 小 浜 島 にも 分 布 する 波 照 間 島 は 平 坦 で 殆 ど 開 発 されているが アサヒナキマダラセセリ( 絶 滅 危 惧 II)が 記 録 されていることは 注 目 される 尖 閣 諸 島 では 魚 釣 島 のオキナワクロオオアリ センカクシラホシカミキリ ウオツリナガキマ ワリはいずれも 固 有 種 である センカクスナゴミムシダマシは 与 那 国 島 と 魚 釣 島 のみ キボシカミ キリは 隔 離 分 布 である 一 方 ルリアリ ウスバキトンボなど 広 汎 な 分 布 を 持 つ 種 も 記 録 されている 北 小 島 にはセンカクオオハヤシウマ(カマドウマ 亜 科 の 未 記 載 固 有 種 )のほか カミシマモンアリモ ドキが 沖 縄 島 西 表 島 とともに 北 小 島 から 記 録 されている 八 重 山 諸 島 尖 閣 諸 島 5 魚 類 立 原 一 憲 ( 琉 球 大 学 理 学 部 ) 太 田 格 ( 沖 縄 県 水 産 研 究 センター) 米 沢 俊 彦 ( 鹿 児 島 県 環 境 技 術 協 会 ) 西 表 島 の 河 川 は 深 い 亜 熱 帯 の 森 林 から 流 れ 出 るため 島 嶼 の 河 川 としては 水 量 が 豊 富 であり 比 較 的 環 境 も 良 好 である そのため 極 めて 多 様 性 にとんだ 魚 類 相 をもち 浦 内 川 に 至 っては400 種 を 超 える 魚 類 が 確 認 されている わが 国 から 確 認 されている 魚 類 が 約 3800 種 ( 中 坊 2000)である ことを 考 えると この 河 川 の 魚 類 の 著 しい 多 様 性 がうかがわれ 保 全 すべき 一 級 の 陸 水 域 であるこ とは 改 めて 言 うまでもない( 立 原 2005) また 生 息 する 魚 種 も 多 くの 希 少 種 を 含 み その 中 に は 主 にこの 水 域 のみから 確 認 されている 種 (ウラウチフエダイ カワボラ シミズシマイサキ ニセ シマイサキ ヨコシマイサキ ナガレフウライボラ アカメなど)も 多 い しかし 近 年 ホテルの 建 設 による 水 域 周 辺 の 環 境 改 変 や 観 光 客 による 過 度 の 利 用 が 問 題 になってきている 特 にエコツーリ ズムによる 過 度 の 河 川 利 用 は 深 刻 なものがあり ユゴイ 類 の 餌 付 けや1 日 中 繰 り 返 される 飛 込 みな どの 水 遊 びによる 影 響 が 懸 念 される また 業 者 による 希 少 魚 の 乱 獲 も 今 後 の 重 要 な 問 題 である さらに 浦 内 川 の 東 側 に 広 がる 休 耕 田 の 農 地 改 良 計 画 が 進 行 中 であり 今 後 の 動 向 に 十 分 注 意 を 払 う 必 要 がある 石 垣 島 の 河 川 にも 多 様 かつ 希 少 性 の 高 い 淡 水 魚 が 生 息 しているが 急 速 な 都 市 化 に 伴 う 水 質 の 悪 化 と 過 度 のレジャー 利 用 の 影 響 を 受 け 年 々その 数 が 減 少 しつつある 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 29
36 第 2 章 南 西 諸 島 について 八 重 山 諸 島 尖 閣 諸 島 6 甲 殻 類 藤 田 喜 久 (NPO 法 人 海 の 自 然 史 研 究 所 / 琉 球 大 学 非 常 勤 講 師 ) 鈴 木 廣 志 ( 鹿 児 島 大 学 ) 成 瀬 貫 ( 琉 球 大 学 ) 諸 喜 田 茂 充 ( 琉 球 大 学 名 誉 教 授 ) 石 垣 島 では 島 の 北 部 に 山 地 があり 比 較 的 良 好 な 河 川 環 境 や 自 然 海 岸 が 残 っている これらの 場 所 では 石 垣 島 固 有 のムラサキサワガニなど 希 少 種 の 重 要 な 生 息 域 となっている また 名 蔵 川 上 流 から 下 流 の 名 蔵 アンパル そして 名 蔵 湾 にかけては 希 少 種 だけでなく ガザミ 類 などの 水 産 重 要 種 にとっても 重 要 な 生 息 域 である( 諸 喜 田 ら 2003) 西 表 島 には ショキタテナガエビやカッショ クサワガニなどの 固 有 種 が 生 息 している 河 川 域 ( 特 に 浦 内 川 水 系 )をはじめとして 河 口 部 の 干 潟 マ ングローブ 域 海 岸 部 の 飛 沫 転 石 帯 などで 良 好 な 環 境 が 残 されている 竹 富 島 黒 島 新 城 島 波 照 間 島 鳩 間 島 には 良 好 な 自 然 海 岸 や 洞 穴 地 下 水 域 が 残 されており ヤ シガニや 地 下 水 性 甲 殻 類 の 生 息 域 として 重 要 である 尖 閣 諸 島 の 魚 釣 島 には 固 有 種 のセンカクサ ワガニの 生 息 が 知 られる 八 重 山 諸 島 尖 閣 諸 島 7 貝 類 名 和 純 黒 住 耐 二 ( 千 葉 県 立 中 央 博 物 館 ) 八 重 山 諸 島 には 約 45 種 の 陸 生 貝 類 が 生 息 し( 湊 1989) その 多 くが 八 重 山 諸 島 固 有 種 である 石 垣 西 表 島 の 山 岳 地 帯 の 照 葉 樹 林 帯 与 那 国 島 波 照 間 島 石 垣 島 北 東 部 の 石 灰 岩 地 帯 は 多 くの 固 有 種 の 生 息 環 境 として 重 要 性 が 高 い 八 重 山 諸 島 沿 岸 の 海 生 貝 類 の 生 息 環 境 は マングローブ 林 干 潟 海 草 藻 場 岩 礁 海 岸 サンゴ 礁 など 多 様 な 環 境 の 組 み 合 せからなっている 石 垣 島 名 蔵 西 表 島 古 見 船 浦 浦 内 白 浜 などに はマングローブ 湿 地 から 干 潟 海 草 藻 場 へと 続 く 一 連 の 生 息 環 境 が 大 規 模 に 形 成 されている そこ には それぞれ 特 徴 的 で 多 様 性 の 高 い 貝 類 相 が 成 立 しており 重 要 性 の 高 い 地 域 である 八 重 山 諸 島 の 干 潟 域 からは 281 種 の 貝 類 の 生 息 が 確 認 されている( 名 和 2009) それらは インド 太 平 洋 に 分 布 域 を 持 つ 熱 帯 性 種 が 大 半 を 占 め 中 国 大 陸 沿 岸 に 分 布 域 を 持 つ 大 陸 沿 岸 系 種 もわずかに 含 ま れる 熱 帯 性 種 には 八 重 山 諸 島 を 分 布 北 限 とする 種 が 少 なからず 含 まれる 陸 水 性 貝 類 ( 主 に 汽 水 性 種 )は 石 垣 島 南 部 や 西 表 島 北 部 などの 河 川 下 流 から 河 口 ( 汽 水 ) 域 において 高 い 種 多 様 性 が 保 たれ ており 重 要 性 が 高 い 尖 閣 諸 島 には アツマイマイやセンカクコギセルなどの 固 有 陸 生 貝 類 が 分 布 している このうち アツマイマイは 同 属 の 種 が 琉 球 列 島 では 大 東 諸 島 と 沖 永 良 部 島 のみに 分 布 している 八 重 山 諸 島 尖 閣 諸 島 8 海 草 藻 類 香 村 眞 徳 ( 沖 縄 県 環 境 科 学 センター) 寺 田 竜 太 ( 鹿 児 島 大 学 水 産 学 部 ) 吉 田 稔 ( 海 游 ) 八 重 山 諸 島 石 垣 島 と 西 表 島 両 島 間 に 広 がる 石 西 礁 湖 からなり 西 表 島 から 南 に 波 照 間 島 西 に 与 那 国 島 が 位 置 する 石 西 礁 湖 には 西 表 島 に 黒 島 新 城 島 由 布 島 小 浜 島 が 近 接 し 石 垣 島 に 竹 富 島 が 隣 接 する 石 垣 島 における 主 要 な 藻 場 として 名 蔵 湾 に 広 く 発 達 する 藻 場 浦 底 湾 から 北 東 の 30 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
37 2.3 生 態 学 的 な 重 要 性 6. 八 重 山 諸 島 尖 閣 諸 島 サンゴ 礁 の 礁 池 内 にほぼ 飛 び 石 状 に 発 達 する 藻 場 白 保 海 域 の 礁 池 内 には 帯 状 に 発 達 する 藻 場 と 豊 富 な 海 藻 の 生 育 地 があり 以 上 の 海 域 は 保 全 上 重 要 な 地 域 である 礁 湖 内 の 島 では ヤマハリゾー ト 株 式 会 社 (1999)によると 小 浜 島 周 辺 に 最 も 規 模 の 大 きい 藻 場 があり 海 藻 も 豊 富 であることから 重 要 な 区 域 である 西 表 島 では 南 側 の 海 崖 部 を 除 き 島 の 沿 岸 域 に 藻 場 が 発 達 している ジュゴン 関 連 での 西 表 島 周 辺 沿 岸 や 黒 島 沿 岸 部 での 藻 場 調 査 ( 粕 谷 俊 雄 ら 2000 当 真 ら1982) 網 取 湾 にお ける 調 査 ( 環 境 省 2004c)を 参 考 にすると 西 表 島 は 南 側 の 海 崖 を 除 くほぼ 全 海 域 が 重 要 保 全 地 域 と いえる 与 那 国 島 黒 潮 が 直 接 通 過 する 与 那 国 島 の 海 藻 相 については 古 くから 学 術 上 興 味 のある 調 査 対 象 地 であった 同 島 の 海 藻 はYamada & Tanaka (1938) 報 告 に 始 まり Tanaka & Itono (1972)へと 続 き また 香 村 の 観 察 ノートを 加 えると 約 154 種 が 産 する 海 草 については5 種 が 知 られている(Tuda & Kamura 1991) 比 川 から 西 崎 灯 台 に 至 るサンゴ 礁 地 形 は 与 那 国 島 独 自 のものであり タンポヤ リが 群 生 するなど サンゴ 類 を 含 め 水 中 景 観 は 優 れていることから 保 全 措 置 を 講 ずる 必 要 がある なんた 浜 に 注 ぐ 田 原 川 には 水 源 池 からの 放 流 域 ( 海 水 の 影 響 のない 域 約 50m)には 多 様 性 と 希 少 性 の 高 い 藻 類 であるチョウチンミドロ ホソアヤギヌ タニコケモドキのほか 絶 滅 危 惧 Ⅱ 類 のオオイシソウやタンスイベニマダラが 生 育 河 口 にいたるマングローブ 域 にはマングローブ 藻 類 (コケモドキ 類 アヤギヌ 類 モツレチョウチンなど)が 豊 富 に 生 育 する 水 源 地 の 放 流 域 に 生 育 していたアオノリ 様 の 緑 藻 は 新 種 であるとして ウムツチュラノリ (Ulva limunetica Ichihara et Shimada)と 発 表 された(Ichihara et al 2009) 田 原 川 のマクロな 藻 類 相 は 先 に 述 べた 沖 縄 島 本 部 町 内 の 塩 川 の 藻 類 相 に 匹 敵 するものであり そのことから 与 那 国 島 の 田 原 川 は 重 要 な 水 系 である 尖 閣 諸 島 尖 閣 諸 島 は 黒 潮 の 流 れの 縁 に 位 置 する 諸 島 の 最 大 の 魚 釣 島 は 裾 礁 タイプのサンゴ 礁 で 海 草 類 の 生 育 には 厳 しい 環 境 下 にあるため 海 草 についての 記 録 はない 海 藻 類 については 中 山 吉 川 (1973)の 記 録 種 に 香 村 ら(1980)のものを 追 加 しても 約 90 種 に 留 まり 尖 閣 諸 島 海 域 の 種 数 とし ては 少 ない これまでの 記 録 から 魚 釣 島 の3 種 (ホソバロニア オオネダシグサ イトゲノマユハ キ)が 保 全 上 の 指 標 種 となりうる 現 在 無 人 島 であることから 海 域 においては 海 藻 類 が 人 為 的 な 攪 乱 を 受 ける 恐 れはないものと 考 えられるが 今 後 の 調 査 研 究 が 望 まれる 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 31
38 第 3 章 重 要 地 域 の 把 握
39 第 3 章 重 要 地 域 の 把 握 第 3 章 重 要 地 域 の 把 握 3.1 地 域 検 討 会 の 開 催 2006 年 10 月 WWFジャパンは 生 物 多 様 性 の 観 点 から 優 先 的 に 保 全 すべき 南 西 諸 島 の 重 要 地 域 (Biodiversity Priority Area ; 以 下 BPAと 省 略 )を 抽 出 することを 目 指 したプロジェクトを 開 始 した この 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト( 通 称 : 南 西 諸 島 生 きものマッププロジェクト)では 南 西 諸 島 の 生 物 群 集 の 現 状 に 詳 しい 研 究 者 地 域 で 保 全 活 動 を 実 践 している 個 人 やNPOからなる 関 係 者 会 合 とし て 地 域 検 討 会 を3 回 開 催 した オブザーバー 参 加 した 国 県 の 行 政 担 当 者 を 含 め 附 録 Aに 参 加 者 名 簿 をあげる 第 一 回 地 域 検 討 会 2007 年 9 月 8 日 第 二 回 地 域 検 討 会 2008 年 6 月 7 日 - 8 日 沖 縄 県 宜 野 湾 市 鹿 児 島 県 奄 美 市 第 三 回 地 域 検 討 会 2009 年 6 月 27 日 -28 日 沖 縄 県 那 覇 市 検 討 会 では 哺 乳 類 鳥 類 両 生 類 爬 虫 類 昆 虫 類 魚 類 甲 殻 類 貝 類 海 草 藻 類 の8 生 物 群 に 分 かれ 各 生 物 群 の 重 要 地 域 (Taxon Priority Area; 以 下 TPAと 省 略 )の 把 握 BPA 抽 出 の 手 法 基 準 に ついて 討 議 や 選 定 作 業 を 行 った 造 礁 サンゴ 類 については 地 域 検 討 会 とは 別 に 作 業 グループを 立 ち 上 げ 重 要 サンゴ 群 集 の 抽 出 を 行 った 第 一 回 検 討 会 では 分 類 群 ごとの 指 標 種 とTPAの 描 画 作 業 を 第 二 回 検 討 会 では BPAの 選 定 方 法 に ついての 意 見 交 換 を 第 三 回 検 討 会 では BPA 決 定 に 向 けた 最 終 検 討 を 行 った 3.2 指 標 種 の 選 定 生 物 多 様 性 は 遺 伝 子 種 生 態 系 など 異 なった 階 層 で 捉 え 得 る 概 念 であるが 本 プロジェクトに おいては 生 物 分 類 群 のレベルでの 多 様 性 分 布 マップを 抽 出 することを 目 的 とした その 基 礎 情 報 とな る 生 物 分 類 群 ごとのTPAマップの 作 成 に 際 して 造 礁 サンゴ 類 を 除 く8 生 物 群 については 鹿 児 島 県 の 絶 滅 のおそれのある 野 生 動 植 物 ( 動 物 編 ) ( 鹿 児 島 県 2003) 改 訂 沖 縄 県 の 絶 滅 のおそれのある 野 生 生 物 ( 動 物 編 ) ( 沖 縄 県 2005)( 以 下 RDBと 略 称 )に 掲 載 されている 生 物 種 およびRDB 非 掲 載 種 だが 研 究 者 が 推 薦 する 種 の 中 から 一 定 の 基 準 に 基 づき 指 標 種 を 選 定 する 手 順 を 用 いた 指 標 種 は 南 西 諸 島 の 全 ての 地 域 全 ての 生 息 環 境 から 漏 れなく 選 定 されることを 考 慮 して 次 の2ステップで 選 定 した ステップ1 : 生 息 地 域 生 息 環 境 マトリックスの 作 成 南 西 諸 島 を 大 隅 諸 島 悪 石 島 小 宝 島 奄 美 諸 島 沖 縄 慶 良 間 諸 島 大 東 諸 島 宮 古 諸 島 八 重 山 諸 島 尖 閣 諸 島 の7 区 分 生 息 環 境 を 陸 域 河 川 域 海 域 の3 区 分 に 分 類 し RDBに 掲 載 されている 生 息 地 生 息 環 境 の 情 報 を 元 に 個 々の 掲 載 種 について 生 息 地 域 生 息 環 境 の 情 報 を 入 力 したマトリッ クスを 構 築 した 複 数 の 生 息 地 複 数 の 生 息 環 境 にまたがる 種 については すべての 該 当 情 報 を 入 力 した なお 鹿 児 島 県 沖 縄 県 のRDB 掲 載 種 が200 種 以 上 となる 昆 虫 類 と 貝 類 については 絶 滅 危 機 ランクの 高 い 種 のみを 対 象 とし その 他 の 分 類 群 については 全 ての 掲 載 種 を 対 象 とした 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 33
40 第 3 章 重 要 地 域 の 把 握 ステップ2 : 指 標 種 選 定 の 基 準 同 一 の 地 域 環 境 に 生 息 する 種 として マトリックスの 同 じカテゴリーに 分 類 された 生 物 群 について 1 固 有 ( 亜 ) 種 2 南 限 種 北 限 種 3 広 域 移 動 性 4 昆 虫 類 貝 類 との 生 態 関 係 5その 他 の 基 準 に 基 づいて 採 点 し 相 対 的 に 評 価 が 高 い 上 位 数 種 を 指 標 種 候 補 として 抽 出 した さらに 候 補 種 を 生 物 群 内 で 再 統 合 し 重 複 種 を 除 き 分 類 群 当 たり 数 十 種 の 指 標 種 が 選 定 されるよう 採 点 基 準 を 再 検 索 した これと 並 行 して RDB 非 掲 載 種 で 研 究 者 が 推 薦 する 注 目 種 として キーストーン 種 生 態 的 上 位 種 遺 伝 的 固 有 種 繁 殖 地 利 用 種 社 会 的 有 用 種 微 環 境 依 存 種 新 種 等 の 観 点 から 該 当 する 種 を 追 加 した 最 終 的 に 南 西 諸 島 における 指 標 種 として 8 分 類 群 で 約 300 種 の 指 標 種 を 選 定 した 附 録 Bに 指 標 種 の 一 覧 をあげる ただし 昆 虫 類 は 海 流 による 漂 着 のある 一 方 で 古 木 の 樹 洞 や 岩 の 裂 け 目 河 川 の 源 流 部 など 多 様 かつ 微 細 な 環 境 に 特 化 したものも 多 く また 移 動 性 が 低 いため 林 縁 部 や 人 里 環 境 で 容 易 に 生 息 場 所 が 分 断 破 壊 され 絶 滅 危 惧 種 となっている 種 も 多 数 ある そのため 諸 島 よりも 細 かい 単 位 で 指 標 種 を 選 定 せざるを 得 なかった 3.3 分 類 群 重 要 地 域 (TPA)の 抽 出 および 描 画 方 針 2007 年 9 月 に 開 催 した 第 一 回 地 域 検 討 会 で TPAを20 万 分 の1スケールの 地 勢 図 に 書 き 込 む 作 業 を 実 施 した TPAは 当 該 地 域 が 選 定 した 指 標 種 個 体 群 にとって 繁 殖 地 餌 場 である 南 限 域 北 限 域 で ある 広 領 域 な 空 間 であることなどを 評 価 の 基 準 とした 作 業 時 点 で 分 布 などの 知 見 が 不 足 する 地 域 に ついては 関 連 情 報 から 重 要 と 見 なせるとして 地 域 を 抽 出 した 場 合 と 評 価 対 象 としなかった 場 合 があ る TPAの 形 状 は 集 水 域 や 自 然 林 分 布 過 去 の 調 査 での 生 息 確 認 エリア 等 を 基 本 とした 人 為 的 インパクト 等 の 社 会 的 側 面 は 考 慮 せず 純 粋 に 自 然 科 学 的 側 面 から 抽 出 作 業 を 行 った ただし 分 類 群 全 体 でTPAの 描 画 方 針 は それぞれの 行 動 生 態 得 られている 知 見 等 が 異 なるため 厳 密 に 統 一 することはしなかった 以 下 に 各 分 類 群 についてのTPA 描 画 方 針 を 記 す 附 録 EにTPAマップを 示 すが 最 終 的 に 分 類 群 全 体 で のべ1400 地 域 ほどが 抽 出 された 造 礁 サンゴ 類 については 後 述 のよ うに 別 途 抽 出 を 行 った 1 哺 乳 類 舩 越 公 威 ( 鹿 児 島 国 際 大 学 ) 伊 澤 雅 子 ( 琉 球 大 学 ) 山 田 文 雄 ( 森 林 総 合 研 究 所 関 西 支 所 ) 阿 部 愼 太 郎 ( 環 境 省 那 覇 自 然 環 境 事 務 所 ) 半 田 ゆかり( 奄 美 哺 乳 類 研 究 会 ) 哺 乳 類 では 指 標 となる 種 亜 種 の 主 要 な 分 布 域 について 以 下 の 方 針 によって 地 図 上 に 記 入 した 基 本 的 に 哺 乳 類 は 他 の 分 類 群 の 動 物 に 比 べて 身 体 も 大 きく 移 動 範 囲 も 広 いことから 確 認 されて いる 地 点 や 重 要 地 点 を 中 心 としてある 程 度 の 範 囲 を 囲 んだ 面 として 抽 出 した 既 存 資 料 ( 論 文 報 告 書 等 ) メンバーが 実 際 に 野 外 調 査 を 行 って 所 有 している 資 料 関 連 研 究 者 へ 聞 き 取 り 等 に 基 づいて 分 布 域 を 記 入 した 1) 一 島 のみに 分 布 し かつ 移 動 範 囲 が 大 きく 島 全 体 に 広 く 確 認 記 録 がある 種 については 島 全 体 を 囲 んだ その 種 の 予 想 される 移 動 範 囲 と 比 してサイズの 小 さい 島 の 場 合 にも 島 全 体 を 囲 んだ 34 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
41 分 類 群 重 要 地 域 (TPA)の 抽 出 および 描 画 方 針 2) 森 林 性 のコウモリ 類 ネズミ 類 については 確 認 地 点 を 中 心 とした 部 分 を 囲 んだ 洞 窟 性 コウモリ 類 については 生 息 繁 殖 が 確 認 されている 洞 窟 を 中 心 に 餌 場 となると 考 えられる 森 林 部 分 を 囲 ん だエリアとした 洞 窟 は 集 落 内 に 存 在 する 場 合 もあり 飛 翔 ルートとして 森 林 以 外 の 部 分 も 含 ま れる なお リュウキュウユビナガコウモリにとって 最 も 重 要 な 繁 殖 洞 は 非 常 に 限 られているが 洞 窟 の 周 りに 必 ずしも 森 は 必 要 でなく 点 での 表 示 になることや 表 示 によって 興 味 本 位 の 人 の 侵 入 による 攪 乱 を 避 けるため 今 回 は 抽 出 しなかった 3)ジュゴンについては 目 撃 記 録 が 少 なく 断 片 的 であるため その 生 息 に 重 要 な 役 割 を 果 たすと 考 えられる 藻 場 を 抽 出 した 付 記 しておくべき 事 項 1) 指 標 種 ( 亜 種 )を 原 則 として 重 要 地 域 を 作 成 した この 作 業 の 中 では 自 然 度 の 高 い 屋 久 島 が 哺 乳 類 相 からみても 重 要 な 保 全 地 域 と 思 われるにもかかわらず 指 標 種 を 含 まないためエリアを 選 定 することができない こうした 事 例 も 留 意 する 必 要 があるので 言 及 しておいた 2) 生 物 多 様 性 評 価 の 視 点 から エリア 選 定 で 見 逃 している 一 部 希 少 種 の 現 状 と 外 来 種 の 侵 入 による 生 態 系 の 撹 乱 や 固 有 種 の 保 全 についても 言 及 しておいた 3) 哺 乳 類 は 分 布 の 確 認 調 査 が 難 しい 種 が 多 いため 今 回 抽 出 しなかったエリアに 分 布 していないと いうことは 言 えない また 島 嶼 の 多 くは 本 格 的 な 哺 乳 類 相 の 調 査 がなされていない 2 鳥 類 中 村 和 雄 ( 沖 縄 大 学 大 学 院 非 常 勤 講 師 ) 嵩 原 建 二 ( 沖 縄 県 立 美 咲 特 別 支 援 学 校 ) 花 輪 伸 一 (WWFジャパン) 固 有 種 固 有 亜 種 などの 固 有 性 留 鳥 もしくは 繁 殖 地 ( 夏 鳥 ) 絶 滅 危 惧 種 などの 要 因 に 基 づいて 選 ばれた 指 標 種 を 基 に こられの 種 の 生 息 地 あるいは 繁 殖 地 である 地 帯 を 特 定 した このために は 日 本 鳥 類 目 録 改 訂 第 6 版 ( 日 本 鳥 学 会 2000) 鹿 児 島 県 の 絶 滅 のおそれのある 野 生 動 植 物 ( 動 物 編 ) ( 鹿 児 島 県 2003) 改 訂 沖 縄 県 の 絶 滅 のおそれのある 野 生 生 物 ( 動 物 編 ) ( 沖 縄 県 2005)を 基 本 資 料 とし これに 各 地 における 鳥 相 についての 最 近 の 報 告 により 重 要 地 域 を 求 めた これをさらに 開 発 などによる 最 近 の 生 息 地 の 変 動 などを 研 究 者 から 聞 き 取 り 修 正 した 森 林 は 多 くの 陸 生 鳥 類 の 生 息 地 として 重 要 であるため 植 生 図 を 基 に 生 息 地 を 描 いた アジサ シなどの 繁 殖 地 である 海 岸 や カワセミの 生 息 地 である 川 池 などは 小 面 積 のため 地 図 上 に 位 置 を 特 定 することが 困 難 な 場 合 が 多 かった したがって 重 要 地 域 として 描 かれたものには そう した 特 定 の 地 点 も 含 まれる 沖 縄 県 には 多 くの 有 人 無 人 島 が 存 在 するが これらの 島 における 鳥 類 相 の 調 査 には 粗 密 がある 特 に 沖 大 東 島 尖 閣 諸 島 などは 近 年 の 調 査 は 行 われておらず 以 前 に 行 われた 調 査 報 告 による しかなかった また その 他 の 多 くの 島 でも 最 近 の 状 況 は 明 らかでないことが 多 い 台 風 などの 影 響 や 開 発 によって 自 然 環 境 は 常 に 改 変 されているが 特 に 最 近 の 変 化 は 大 きい また 近 年 における 温 暖 化 は 鳥 の 生 息 地 にも 変 化 をもたらしている 可 能 性 が 考 えられる このため 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 35
42 第 3 章 重 要 地 域 の 把 握 最 近 の 調 査 が 行 われていない 島 々での 調 査 が 組 織 的 に 行 われる 必 要 がある 3 両 生 類 爬 虫 類 太 田 英 利 ( 兵 庫 県 立 大 学 ) 亀 崎 直 樹 ( 日 本 ウミガメ 協 議 会 ) 戸 田 守 ( 琉 球 大 学 ) 岡 田 滋 ( 鹿 児 島 県 環 境 技 術 協 会 ) ここで 扱 う 対 象 は 南 西 諸 島 に 在 来 分 布 する 種 亜 種 のうち 環 境 省 沖 縄 県 鹿 児 島 県 の 最 新 版 のレッドリスト(それぞれ 2006 年 2006 年 2003 年 に 改 訂 ないし 発 行 )で 絶 滅 危 惧 や 危 急 とされ ている 種 亜 種 を 中 心 とし 近 年 減 少 傾 向 にあるがこうしたカテゴリーにはまだ 加 えられていな い 種 亜 種 あるいは 地 域 の 生 態 学 的 生 物 地 理 学 的 特 性 を 象 徴 する 種 亜 種 を 委 員 の 判 断 で 若 干 数 追 加 した その 上 でまず 基 本 的 な 生 息 環 境 に 基 づき 陸 生 のグループ( 両 生 類 のすべての 種 亜 種 および 爬 虫 類 のうち 陸 上 生 ならびに 陸 水 生 の 種 亜 種 を 含 む)と 海 生 のグループ ( 海 生 の 爬 虫 類 を 含 む ) に 二 分 して 検 討 を 進 めた このうち 前 者 に 関 しては 太 田 戸 田 岡 田 それぞれのこれまでの 野 外 調 査 時 における 生 息 確 認 地 点 国 立 科 学 博 物 館 (Ota and Endo, 1999) 沖 縄 県 立 博 物 館 ( 未 公 表 標 本 カタログ) 大 阪 市 立 自 然 史 博 物 館 ( 未 公 表 標 本 カタログ)それぞれの 収 蔵 標 本 に 関 する 産 地 記 録 のうち 1980 年 以 降 の 記 録 地 点 そして 関 連 する 文 献 ( 前 之 園 戸 田 [2007] 中 の 文 献 リスト 参 照 )に 掲 載 されている 1980 年 以 降 の 記 録 地 点 を 種 亜 種 別 に 各 島 嶼 の 地 図 上 にプロットした 次 に 個 々の 種 亜 種 についての プロットを 中 心 に 主 要 と 思 われる 生 息 環 境 (たとえば 照 葉 樹 林 自 然 度 の 高 い 山 地 渓 流 域 など)が おおむね 連 続 する 範 囲 を 植 生 図 上 の 情 報 や 実 地 観 察 による 知 見 をもとに 囲 い 込 み 最 後 に 近 年 の 調 査 で 明 らかに 生 息 を 否 定 する 結 果 が 得 られている 範 囲 があればそれを 差 し 引 くことで 生 息 範 囲 を 特 定 し 地 図 上 に 示 した 爬 虫 類 の 海 生 種 としては 国 内 で 繁 殖 し かつ 上 記 レッドリストにも 絶 滅 危 惧 種 として 掲 載 されて いるウミガメ 類 3 種 (アカウミガメ アオウミガメ タイマイ)を 対 象 とした そしておもに 亀 崎 が これまでに 関 わってきた 野 外 調 査 の 結 果 や 文 献 情 報 にもとづき 現 時 点 で 特 に 重 要 と 思 われる 産 卵 浜 の 範 囲 を 地 図 上 に 示 した 4 昆 虫 類 屋 富 祖 昌 子 ( 元 琉 球 大 学 ) 昆 虫 類 は 2002 年 発 行 の 増 補 改 訂 琉 球 列 島 産 昆 虫 目 録 に 収 録 された 種 数 だけでも 約 8200 種 に 及 ぶ この 目 録 は トカラ 列 島 以 南 の 琉 球 列 島 から 文 献 に 記 録 された 種 のみを 対 象 としたが 入 手 で きなかった 資 料 も 多 く 実 際 にはもっと 多 くの 種 が 存 在 することは 確 かである しかしそれでも アマミ トカラ オキナワ ヤンバル ヤエヤマ ミナミ リュウキュウ タイワンなどを 付 した 和 名 は1500 種 に 及 ぶ このような 特 異 性 を 生 み 出 した 要 因 は 以 下 の2 点 であろう (1) 一 つは 大 陸 に 近 いという 地 理 的 条 件 である アジア 大 陸 東 縁 は 北 半 球 の 亜 寒 帯 から 温 帯 亜 熱 帯 熱 帯 そし て 赤 道 を 越 えて 南 半 球 まで 連 続 する 緑 地 帯 ( 東 アジアグリーンベルト)である ここは 地 球 上 で 最 も 生 物 多 様 性 の 高 い 地 域 とされている 南 西 諸 島 はこの 緑 地 帯 と 続 いたり 離 れたりを 繰 り 返 しつつ( 例 36 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
43 分 類 群 重 要 地 域 (TPA)の 抽 出 および 描 画 方 針 えば 木 村 編 著 2002) 昆 虫 類 の 移 動 移 入 という 資 源 の 供 給 を 受 けてきた (2)もう 一 つの 要 因 は 南 西 諸 島 が 島 嶼 群 となってからも 豊 かな 亜 熱 帯 多 雨 林 に 覆 われ しかもそれが 地 史 的 な 長 さにわたっ て 維 持 されていたことである この 条 件 が 無 ければ 移 入 してきた 種 や 個 体 群 が 固 有 の 別 種 や 亜 種 になることは 出 来 なかったであろう 南 西 諸 島 が 世 界 にその 存 在 価 値 を 認 められるとすれば それは 多 雨 林 から 海 辺 まで 湿 潤 亜 熱 帯 本 来 の 景 観 がもたらす 生 存 への 喜 び であり 共 存 から 得 られる 癒 し であろう( 宮 脇 など 参 照 ) これは 単 なる 過 去 への 郷 愁 ではない あまりにも 激 しく 性 急 な 経 済 活 動 が 何 を 破 壊 し いかなる 未 来 を 残 したか 島 なればこそ 目 の 当 たりにそれを 見 ることが 出 来 る そしてまた 島 という 規 模 であればこそ 新 しい 真 に 持 続 的 な 人 間 の 経 済 活 動 を 模 索 することも 出 来 るであろう こうした 観 点 から 以 下 の 条 件 を 基 本 として 指 標 種 を 選 定 した 一 つの 種 や 亜 種 が 複 数 の 項 目 に 該 当 する 場 合 もある 1RDBに 掲 載 されている 種 や 亜 種 地 域 個 体 群 2 分 布 の 端 にあると 思 われる 種 や 亜 種 3 道 路 や 市 街 地 によって 分 断 され 小 地 域 に 残 された 個 体 群 4 渓 流 河 川 の 全 域 を 必 要 とする 種 や 亜 種 5 渓 流 の 源 流 部 や 洞 穴 湧 水 海 岸 の 岩 の 窪 みのような 特 定 の 生 息 環 境 を 必 要 とする 種 や 亜 種 今 回 は 一 般 に 馴 染 みのある 昆 虫 類 を 主 な 対 象 とし 分 類 同 定 の 困 難 なグループや 和 名 の 無 い 種 は 省 いた 選 定 した 指 標 種 あるいは 注 目 すべき 種 について 目 録 や 図 鑑 標 本 のデータ 昆 虫 の 採 集 や 野 外 観 察 をしてきた 人 たちへの 聞 き 取 り 調 査 に 基 づき 保 全 すべき 地 域 を 特 定 あるは 推 定 した さらに 成 虫 の 行 動 様 式 ( 交 尾 産 卵 採 餌 休 息 場 所 飛 翔 特 性 など)および 幼 虫 の 生 息 場 所 や 蛹 化 場 所 も 生 息 域 の 推 定 に 加 味 した 付 記 しておくべき 事 項 1) 普 通 種 であっても 南 西 諸 島 固 有 であったり 地 域 固 有 のもの 移 動 力 の 低 いもの( 無 翅 短 翅 など) また 近 年 個 体 数 が 著 しく 減 少 していると 思 われるものは 対 象 とした トカラ 列 島 をはじめ 多 くの 小 島 を 保 全 すべき 地 域 として 選 定 したのはこの 理 由 による 2) 農 地 や 市 街 地 のような 人 為 的 環 境 に 生 息 する 種 や 亜 種 にとって 人 家 の 裏 拝 所 湧 水 ため 池 石 垣 などは 重 要 な 生 息 地 である しかし 地 図 上 で 特 定 することは 困 難 であり また 容 易 に 人 によっ て 改 変 されてしまう 場 所 でもある そのため 那 覇 市 や 名 護 市 その 他 大 きな 市 街 地 を 全 面 的 に 保 全 の 対 象 とした 5 魚 類 立 原 一 憲 ( 琉 球 大 学 理 学 部 ) 太 田 格 ( 沖 縄 県 水 産 研 究 センター) 米 沢 俊 彦 ( 鹿 児 島 県 環 境 技 術 協 会 ) 種 子 島 から 与 那 国 島 に 至 る 島 嶼 の 連 続 である 琉 球 弧 いわゆる 南 西 諸 島 は 緯 度 によって 各 々の 島 の 環 境 が 少 しずつ 異 なると 同 時 に 黒 潮 によって 繋 がる 一 連 の 生 態 系 である 島 々を 貫 いて 流 れる 黒 潮 は 南 方 系 の 魚 類 を 高 緯 度 地 域 に 運 ぶベルトコンベアであると 共 に 中 国 大 陸 からの 魚 類 の 侵 入 を 拒 む 障 壁 となっている また 南 西 諸 島 は 温 帯 系 魚 類 の 南 限 と 熱 帯 系 魚 類 の 北 限 が 複 雑 に 絡 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 37
44 第 3 章 重 要 地 域 の 把 握 み 合 い 多 様 性 に 富 む 独 特 な 魚 類 相 を 形 作 っている 陸 水 域 の 魚 類 に 関 する 重 要 地 域 の 描 画 基 本 方 針 は 以 下 のようにした 南 西 諸 島 に 生 息 する 陸 水 性 希 少 魚 の 多 くは 通 し 回 遊 魚 であり その 分 布 は 年 により 大 きく 変 動 することが 予 想 される その ため 守 るべき 地 域 の 設 定 は 過 去 10 数 年 間 の 調 査 結 果 を 下 に 各 種 の 分 布 状 況 を 点 ではなく 水 系 単 位 で 表 した ここで 対 象 とする 希 少 魚 とは 環 境 省 と 沖 縄 県 および 鹿 児 島 県 のレッドデー タブックに 掲 載 されたすべての 絶 滅 危 惧 種 をさす また 移 動 性 の 少 ない 純 淡 水 魚 5 種 (フナ メダカ タウナギ ドジョウ タイワンキンギョ)に 関 しては 生 息 場 所 が 河 川 の 場 合 には 水 系 で ため 池 な ど 孤 立 した 止 水 域 の 場 合 には その 場 所 が 近 傍 の 河 川 から 離 れている 場 合 には 独 立 して 近 くに 河 川 がある 場 合 には その 場 所 を 集 水 域 に 含 む 水 系 を 含 めて 保 護 対 象 地 域 とした 一 方 海 域 の 魚 類 に 関 しては 希 少 性 と 共 に 水 産 重 要 種 の 資 源 維 持 を 主 眼 において 以 下 のように 検 討 した 現 状 では 海 域 における 魚 類 相 のデータは 断 片 的 であり 本 プロジェクトで 採 用 されて いる 基 本 単 位 としての 自 然 地 理 的 ユニット(PGU)に 対 応 できる 解 像 度 で 南 西 諸 島 全 体 を 比 較 しうる データは 存 在 しない そこで 海 域 における 魚 類 の 重 要 保 全 地 域 については 魚 類 の 生 活 史 を 通 し て 重 要 な 生 息 地 (ECH)である 海 草 藻 場 マングローブ サンゴ 群 集 干 潟 内 湾 域 産 卵 場 等 に 着 目 した これら 生 息 地 のうち 良 好 な 状 態 が 保 たれている 規 模 が 大 きい 魚 類 相 について 顕 著 な 特 徴 や 重 要 性 が 示 されている という 観 点 から 選 定 することを 基 本 方 針 とした サンゴ 礁 域 で は 前 述 した 様 々な 生 息 地 が 生 態 的 に 密 接 な 関 連 性 をもち 海 産 魚 類 はその 発 育 段 階 に 応 じて そ の 生 息 地 が 変 わることが 知 られている 南 西 諸 島 では 稚 魚 の 成 育 場 として 海 草 藻 場 (Nakamura and Sano 2004 ; 堀 之 内 ら 2005 ; Nakamura et al., 2006 ; 太 田 工 藤 2007 ; Nakamura and Tsuchiya, 2008) マングローブ(Tachihara et al., 2003) 干 潟 内 湾 の 砕 波 帯 (Ohta, 1998)の 重 要 性 が 指 摘 され 各 ハビタットにおける 魚 類 相 が 報 告 されている また サンゴ 礁 においても 礁 斜 面 礁 池 内 内 湾 域 など 各 々の 環 境 に 応 じた 魚 類 相 が 認 められる(Nanami and Nishihira, 2002 ; Nanami et al., 2005 ; 名 波 西 平 2007 ; 太 田 工 藤 2007 ; 渋 野 2007) さらに サンゴ 礁 生 魚 類 の 中 には 産 卵 期 に 群 れを 形 成 するものが 知 られてい る この 産 卵 集 群 は 特 定 の 時 期 海 域 ( 産 卵 場 )に 産 卵 のために 集 まる 一 時 的 な 群 れである(Johannes, 1978; Russell, 2001 ; Claydon, 2004 ; Hamilton et al., 2005) このような 産 卵 集 群 は 八 重 山 海 域 で はフエフキダイ ハタ 類 などの 水 産 重 要 種 について 漁 業 者 の 間 では 広 く 知 られている 産 卵 集 群 が 形 成 される 場 所 は 資 源 の 持 続 的 有 効 利 用 のためにも 必 要 欠 くべからざる 保 護 すべき 重 要 海 域 と 考 えた 6 甲 殻 類 藤 田 喜 久 (NPO 法 人 海 の 自 然 史 研 究 所 / 琉 球 大 学 非 常 勤 講 師 ) 鈴 木 廣 志 ( 鹿 児 島 大 学 ) 成 瀬 貫 ( 琉 球 大 学 ) 諸 喜 田 茂 充 ( 琉 球 大 学 名 誉 教 授 ) 甲 殻 類 ( 甲 殻 亜 門 )は 節 足 動 物 門 の 一 群 で 現 在 までに 約 種 を 超 える 種 が 記 載 されている そのうち エビ カニ 類 を 主 とする 十 脚 甲 殻 類 ( 軟 甲 綱 十 脚 目 )は 世 界 には 約 1 万 1000 種 国 内 では 約 2300 種 が 知 られる 南 西 諸 島 に 産 する 十 脚 甲 殻 類 相 を 網 羅 的 に 調 査 した 研 究 は 現 在 までに 行 われ 38 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
45 分 類 群 重 要 地 域 (TPA)の 抽 出 および 描 画 方 針 ていないが 現 在 でも 毎 年 かなりの 未 記 載 種 が 発 見 されており 高 い 種 多 様 性 を 示 している 甲 殻 類 は 南 西 諸 島 の 陸 域 からサンゴ 礁 海 域 にいたるあらゆる 微 環 境 ( 森 林 湖 沼 河 川 地 下 水 域 干 潟 マングローブ 林 砂 浜 サンゴ 礁 )に 進 出 している 動 物 でもある また 各 島 々では 黒 潮 流 による 影 響 や 気 候 や 地 質 の 違 いによって 温 帯 系 種 と 熱 帯 系 種 が 共 存 しており さらに 大 陸 との 地 理 的 分 断 や 接 続 に 伴 う 陸 生 種 の 複 雑 な 種 分 化 過 程 を 経 て 極 めて 多 様 性 に 富 む 独 特 な 甲 殻 類 相 が 成 立 している 甲 殻 類 の 重 要 地 域 の 描 画 については まず 環 境 省 と 沖 縄 県 および 鹿 児 島 県 のレッドデータブック に 掲 載 されたすべての 絶 滅 危 惧 種 から 指 標 種 を 選 定 し それらの 種 の 主 要 な 生 息 域 ( 環 境 )を 重 要 保 全 地 域 ( 保 護 保 全 対 象 地 域 ) とした 指 標 種 の 選 定 には サワガニ 類 に 代 表 されるような 陸 生 河 川 性 の 固 有 種 だけでなく 海 岸 飛 沫 転 石 帯 マングローブ 干 潟 地 下 水 域 など 様 々な 微 環 境 にお いて 代 表 的 な 種 を 抽 出 するようにした 一 方 各 々の 指 標 種 の 生 活 史 に 注 目 すると サワガニ 類 の ように 生 涯 を 特 定 の 環 境 下 のみで 過 ごす 非 通 し 回 遊 性 の 種 と 河 川 に 生 息 するテナガエビ 類 や 海 岸 付 近 に 生 息 するヤシガニのように 生 涯 において 異 なる 生 息 環 境 ( 海 と 川 )を 利 用 する 通 し 回 遊 性 の 生 活 史 を 有 する 種 が 存 在 する( 諸 喜 田, 2003; 諸 喜 田 ら, 2004) 通 し 回 遊 性 種 については 成 体 の 生 息 地 だけでなく 関 連 する 環 境 も 含 めて 重 要 保 全 地 域 を 選 定 した( 例 えば 河 川 や 地 下 水 域 であれば 水 系 全 体 海 岸 部 であれば 周 辺 植 生 や 海 域 も 含 めて 重 要 保 全 地 域 を 設 定 する) また 指 標 種 が 多 数 重 複 して 生 息 する 地 域 (たとえば 沖 縄 島 北 部 の やんばる や 西 表 島 )や 近 年 多 数 の 新 種 が 報 告 さ れる 等 の 特 殊 な 生 物 相 が 見 られる 地 域 ( 沖 縄 島 の 東 海 岸 の 内 湾 環 境 )については かなり 大 規 模 に 重 要 保 全 地 域 を 設 定 した 7 貝 類 名 和 純 黒 住 耐 二 ( 千 葉 県 立 中 央 博 物 館 ) 貝 類 においては 指 標 となる 種 と 亜 種 の 主 要 な 分 布 域 について 以 下 の 方 針 によって 地 図 上 に 記 入 した 1 指 標 種 の 生 息 環 境 を 森 林 河 川 湿 地 池 沼 マングローブ 砂 浜 干 潟 岩 礁 海 岸 海 草 藻 場 サンゴ 礁 ( 礁 池 )に 区 分 した 指 標 種 の 分 布 域 は 主 に 筆 者 らのこれまでの 調 査 データと 文 献 に 基 いて 植 生 図 や 地 形 図 等 を 参 考 にして 判 断 し 1の 環 境 区 分 にしたがって 地 形 図 に 記 入 した 8 海 草 藻 類 香 村 眞 徳 ( 沖 縄 県 環 境 科 学 センター) 寺 田 竜 太 ( 鹿 児 島 大 学 水 産 学 部 ) 吉 田 稔 ( 海 游 ) 南 西 諸 島 において 保 全 地 域 の 設 定 を 検 討 するため 対 象 とした 水 生 の 種 子 植 物 とマクロな 藻 類 は 生 育 地 の 観 点 から 1 海 水 に 依 存 する 海 草 ( 海 産 種 子 植 物 )と 海 藻 2 汽 水 域 に 生 育 する 種 子 植 物 (カ ワツルモ)と 河 口 マングローブ 湿 地 に 生 育 する 藻 類 3 汽 水 域 から 淡 水 域 に 分 布 を 拡 大 した 藻 類 (タニコケモドキやホソアヤギヌ) 4 淡 水 域 に 生 育 する 藻 類 (チョウチンミドロ)の4つに 区 分 す ることができる 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 39
46 第 3 章 重 要 地 域 の 把 握 南 西 諸 島 における 海 草 や 海 藻 には 諸 島 沿 いに 北 上 する 黒 潮 暖 流 が 種 の 分 散 の 原 動 力 となり 種 の 隔 離 を 妨 げることがないため 南 西 諸 島 または 各 島 における 固 有 種 は 少 ない 与 那 国 から 奄 美 諸 島 に 至 る 諸 島 間 では 共 通 種 が 多 い 大 隅 諸 島 沿 岸 は さらに 北 上 する 熱 帯 亜 熱 帯 性 種 の 中 継 地 ともなっている 指 標 種 については 沖 縄 県 レッドデータおきなわ (2006)の 中 から 熱 帯 亜 熱 帯 性 海 藻 (マガタマモ カサノリ ツクシホウズキなど)と 九 州 から 大 隅 ~ 奄 美 を 経 て 沖 縄 諸 島 にまで 南 下 し 定 着 した 南 限 の 温 帯 性 海 藻 種 (ベニモズク フクロフノリ ヒジキ ウミトラノオ など)を 選 定 した 汽 水 域 から 淡 水 域 にまで 生 活 圏 を 持 つ 紅 藻 のタニコケモドキとホソアヤギヌ 淡 水 性 で 世 界 的 に 不 連 続 な 分 布 を 持 ち もともと 海 藻 であったものが 陸 封 されたものと 考 えられて いるチョウチンミドロ( 新 崎 1953 横 浜 1982) を それぞれ 生 育 域 から 選 定 した 海 草 藻 場 ( 以 下 藻 場 と 呼 ぶ)は 湾 内 はもとより 礁 池 ( 沖 縄 では イノー と 呼 んでいる)の 砂 礫 海 底 に 形 成 される 藻 場 は 浅 海 域 において 砂 礫 の 安 定 化 という 重 要 な 機 能 を 維 持 し サンゴ 礁 生 態 系 の 一 構 成 員 とし て 多 様 な 機 能 を 発 揮 している 水 生 の 種 子 植 物 においては 汽 水 域 性 のカワツルモを 海 草 では 藻 場 の 構 成 メンバーである 熱 帯 亜 熱 帯 性 のリュウキュウスガモとリュウキュウアマモの 2 種 と 温 帯 性 のアマモとコアマモの 2 種 を 指 標 種 とした 指 標 種 に 選 定 した 30 種 の 海 草 藻 類 をもとに 区 域 毎 に 指 標 種 と 別 に 豊 富 な 種 を 含 む 地 域 全 体 を 考 慮 し 保 全 地 域 を 設 定 した 3.4 重 要 サンゴ 群 集 の 把 握 1. 作 業 部 会 の 開 催 南 西 諸 島 の 重 要 サンゴ 群 集 の 選 定 では 他 の 生 物 群 とは 異 なり RDBを 用 いた 指 標 種 選 定 は 行 わ なかった 選 定 にあたっては 日 本 サンゴ 礁 学 会 保 全 委 員 会 内 に 南 西 諸 島 広 域 一 斉 調 査 チームを 立 ち 上 げ プロジェクト 期 間 中 に 計 4 回 の 作 業 部 会 を 開 催 し 重 要 サンゴ 群 集 の 選 定 方 法 の 検 討 と 選 定 作 業 を 行 った 附 録 Cに 参 加 者 名 簿 をあげる なお 広 域 一 斉 調 査 チームでは サンゴ 礁 海 域 における 潜 水 調 査 プロトコールの 検 討 も 行 い 選 定 した 重 要 サンゴ 群 集 のモニタリング 調 査 を プロトコルに 基 づき 実 施 した( 参 照 : 別 冊 WWF 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト フィールド 調 査 報 告 書 ) 作 業 部 会 ( 重 要 サンゴ 群 集 選 定 ) 第 一 回 2007 年 9 月 22 日 沖 縄 県 那 覇 市 第 二 回 2007 年 11 月 25 日 沖 縄 県 宜 野 湾 市 第 三 回 2008 年 3 月 19 日 沖 縄 県 那 覇 市 第 四 回 2008 年 4 月 12 日 沖 縄 県 那 覇 市 2. 重 要 サンゴ 群 集 域 の 選 定 作 業 部 会 での 検 討 の 結 果 下 記 4つの 指 標 に 基 づき 南 西 諸 島 のサンゴ 群 集 域 を 包 括 的 客 観 的 に 評 価 する 手 法 を 用 いた 40 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
47 3.4 重 要 サンゴ 群 集 の 把 握 1 日 本 サンゴ 礁 学 会 保 全 委 員 会 広 域 一 斉 調 査 チームによる 評 価 2 環 境 庁 自 然 環 境 保 全 基 礎 調 査 による89 年 92 年 当 時 のサンゴ 被 度 調 査 結 果 3 環 境 省 モニタリングサイト1000による2006 年 のサンゴ 被 度 調 査 結 果 4 物 理 環 境 データ 解 析 に 基 づくサンゴ 生 育 の 潜 在 力 評 価 結 果 1つ 目 の 指 標 による 評 価 は 対 象 海 域 の 現 状 に 詳 しい 地 元 関 係 者 によるもので サンゴの 種 類 の 多 様 度 や 群 集 域 の 広 がり オニヒトデ 食 害 影 響 サンゴの 幼 生 の 加 入 定 着 率 等 を3 段 階 で 評 価 した 評 価 対 象 としたサンゴ 群 集 は リーフの 切 れ 目 (チャネル)や 岬 湾 などの 地 形 を 目 安 に 数 kmの 範 囲 を 大 まかにくくり 礁 池 礁 原 礁 斜 面 ごとに 評 価 した サンゴ 被 度 調 査 結 果 については 89 年 92 年 時 点 2006 年 時 点 の 被 度 が 共 に5% 以 上 の 地 点 が 設 定 したサンゴ 群 集 単 位 内 に 存 在 するかを 評 価 基 準 とした また4つ 目 の 指 標 であるサンゴの 潜 在 力 評 価 に 関 しては 国 立 環 境 研 究 所 と 共 同 で 今 回 の 選 定 のためにプログラム 開 発 を 行 った 具 体 的 には 海 水 温 波 浪 過 去 の 台 風 人 口 密 集 地 や 河 口 からの 距 離 などのサンゴの 群 集 形 成 に 影 響 を 与 える 物 理 環 境 データを 任 意 の 地 点 ごとに 計 算 することで サンゴの 潜 在 力 を 算 出 評 価 した(3.4.3 参 照 ) こうした 評 価 基 準 に 基 づき 大 隅 諸 島 から 八 重 山 諸 島 にいたる 各 諸 島 について20 箇 所 を 目 安 とし て 選 定 の 作 業 を 行 ったところ 合 計 154 群 集 域 が 重 要 保 全 サンゴ 群 集 として 選 定 された( 附 録 F) な おトカラ 列 島 や 尖 閣 諸 島 などの 地 域 は 情 報 不 足 のため 選 定 の 対 象 外 となっている 重 要 サンゴ 群 集 域 選 定 フロー 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 41
48 第 3 章 重 要 地 域 の 把 握 3.サンゴ 礁 及 びサンゴ 群 集 類 型 化 手 法 の 検 討 山 野 博 哉 ( 国 立 環 境 研 究 所 ) はじめに 現 状 のサンゴ 群 集 は 白 化 やオニヒトデの 食 害 など 撹 乱 を 受 けており 必 ずしもそこに 成 立 するはず の 群 集 や 被 度 を 示 しているわけではないため 重 要 サンゴ 群 集 域 の 選 定 には 現 在 のサンゴ 分 布 とと もに 長 期 におけるサンゴ 分 布 のポテンシャルを 評 価 する 必 要 がある 物 理 環 境 はサンゴ 群 集 の 分 布 に 大 きく 影 響 を 与 えていると 考 えられ( 図 1) 一 般 的 には 例 えば 波 当 たりに 対 応 してサンゴが 帯 状 に 分 布 する そのため 物 理 環 境 に 基 づいたサンゴ 分 布 ポテンシャルを 評 価 することが 可 能 であると 期 待 される 本 検 討 業 務 においては 南 西 諸 島 のサンゴ 礁 を 物 理 環 境 で 特 徴 づけるツールを 開 発 し サンゴ 礁 の 類 型 区 分 を 行 い サンゴ 分 布 の 高 ポテンシャル 域 を 抽 出 した 全 体 のフローチャートを 図 2 に 示 す N 卓 越 風 10km 河 口 西 表 島 石 垣 島 うねり 図 1. 石 垣 島 周 辺 海 域 サンゴ 礁 の 分 布 が 物 理 環 境 に 規 定 されており 風 上 側 あるいはうねりに 面 するところではサンゴ 礁 の 発 達 が 良 いが 風 下 側 や 河 口 では 発 達 が 悪 くなる 42 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
49 3.4 重 要 サンゴ 群 集 の 把 握 図 2. 本 業 務 のフローチャート 物 理 要 因 の 選 定 サンゴ 分 布 に 影 響 を 与 えていると 考 えられる 物 理 要 因 に 関 して 表 1 に 示 す 項 目 を 選 定 した 表 1. 物 理 環 境 データ 一 覧 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 43
50 第 3 章 重 要 地 域 の 把 握 物 理 要 因 の 属 性 の 付 加 方 法 サンゴ 群 集 は 海 岸 線 沿 いとサンゴ 礁 嶺 部 分 の 周 辺 に 成 立 すると 仮 定 し 南 西 諸 島 全 域 に 関 して 環 境 庁 (1996)の 調 査 結 果 をポリゴン 化 した GIS データを 環 境 省 生 物 多 様 性 センターのウェブページ ( 海 岸 線 とサンゴ 礁 ポリゴンに 500m おきにポイント を 発 生 させた( 図 3) 各 ポイントに 表 1 に 示 す 物 理 要 因 を 属 性 として 与 えた エネルギーの 指 標 (うねり 風 台 風 )に 関 しては ポリゴンの 形 状 を 考 慮 し うねりに 関 しては エネルギーフラックスの 風 と 台 風 に 関 しては 風 速 の 垂 直 ベクトル 値 の 年 平 均 値 を 与 えた( 図 4) そ の 際 に 各 ポイントが 遮 られているか( 島 陰 内 湾 あるいはサンゴ 礁 内 にあるか)あるいは 外 洋 に 面 しているかを 図 4 に 示 すように 判 定 し 外 洋 に 面 している 場 合 のみうねり(エネルギー) 風 ( 風 速 ) あるいは 台 風 ( 風 速 )の 属 性 を 与 え それ 以 外 の 場 合 は 0 とした 陸 域 負 荷 の 指 標 ( 河 川 からの 流 入 負 荷 人 為 影 響 )に 関 しては それぞれ 河 口 と 人 口 密 集 地 から 各 ポイントまでの 距 離 を 求 め 各 ポイ ントに 距 離 の 属 性 を 与 えた a b 図 3.a) 海 岸 線 とサンゴ 礁 ポリゴン( 環 境 庁,1996) b) ポリゴンに 500m おきに 発 生 させたポイント 石 垣 島 周 辺 海 域 の 例 図 4.エネルギー 指 標 の 与 え 方 各 ポイントから 垂 線 を 延 ばし 垂 線 が 他 の ポリゴンに 重 なれば 遮 蔽 されていると 判 断 する 遮 蔽 されていたらエネルギー 0( 点 A) 遮 蔽 されていなければエネルギーの 垂 直 ベクトル 値 を 与 える( 点 B) 類 型 区 分 エネルギー 指 標 に 基 づき エネルギー 指 標 が 0 のポイント( 内 湾 あるいはサンゴ 礁 内 ; 以 下 内 湾 礁 池 ポイント)とエネルギー 指 標 が 0 より 大 きいポイント( 以 下 外 洋 ポイント)の 二 つに 区 分 を 行 った その 上 で 内 湾 礁 池 ポイントにおいては 河 口 あるいは 人 口 密 集 地 からの 距 離 が 1km を 境 界 として それを 超 えるか 超 えないかで 4 つに 区 分 を 行 った( 図 5) 外 洋 ポイントに 関 しては うねりと 風 に 関 して 南 西 諸 島 全 体 のポイントの 中 間 値 を 境 界 としてその 値 を 超 えるか 超 えないかで 区 分 を 行 い エネ ルギー 小 (うねりエネルギーと 風 速 どちらも 小 ) エネルギー 中 (うねりエネルギーあるいは 風 速 のど ちらかが 大 ) エネルギー 大 (うねりエネルギーと 風 速 どちらも 大 )の 3 つに 区 分 を 行 った さらに 44 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
51 3.4 重 要 サンゴ 群 集 の 把 握 各 ポイントに 関 し 台 風 時 の 風 速 に 関 して 南 西 諸 島 全 体 のポイントの 中 間 値 を 超 えるか 超 えないかで 区 分 を 行 った 結 果 として 外 洋 ポイントに 関 して 6 つに 区 分 を 行 った( 図 5) 図 5. 物 理 環 境 で 区 分 した 各 ポイント 内 湾 礁 池 ポイントにおいては 陸 域 負 荷 の 少 ない 地 点 外 洋 ポイントにおいてはエネルギーが 中 程 度 で 台 風 の 少 ない 地 点 を 高 ポテンシャルとした 石 垣 島 周 辺 海 域 の 例 サンゴ 分 布 ポテンシャル 評 価 内 湾 礁 池 ポイントに 関 しては 陸 域 負 荷 の 小 さい 地 点 ( 河 口 と 人 口 密 集 地 からの 距 離 がともに 1 km を 超 える 地 点 ) 外 洋 ポイントに 関 してはエネルギー 指 標 が 中 程 度 (うねりエネルギーあるいは 風 速 の どちらかが 大 )で 台 風 の 影 響 が 小 さい 地 点 を 高 ポテンシャルと 評 価 した( 図 5 附 録 F) まとめ 本 検 討 業 務 によって 広 域 において 統 一 的 な 基 準 でサンゴ 礁 を 類 型 区 分 し サンゴ 分 布 のポテンシャ ルを 評 価 することが 可 能 となった( 図 5) 本 検 討 業 務 で 開 発 した 物 理 環 境 に 基 づくポテンシャル 評 価 ツールは 広 域 において 統 一 的 な 指 標 で 沿 岸 環 境 を 類 型 化 できるものであり 重 要 サンゴ 群 集 域 の 選 定 のみならず サンゴ 移 植 適 地 の 選 定 や 現 在 のサンゴ 礁 の 分 布 要 因 の 解 明 に 応 用 できるものと 考 えられる また 藻 場 などサンゴ 礁 以 外 の 沿 岸 生 態 系 においてもその 成 立 ポテンシャルの 評 価 に 活 用 できると 期 待 される 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 45
52 第 3 章 重 要 地 域 の 把 握 3.5 生 物 多 様 性 優 先 保 全 地 域 (BPA)の 選 定 BPAは TPA 重 要 サンゴ 群 集 のデータに 加 えて 既 存 の 植 生 図 等 のGISデータを 用 いて 選 定 した 選 定 に 際 しては 南 西 諸 島 が 島 嶼 であり 大 隅 諸 島 から 八 重 山 諸 島 までの 広 がりは 大 きいが 対 象 となる 陸 域 浅 海 域 の 面 積 が 非 常 に 小 さいことから 図 化 する 地 図 の 縮 尺 (1/200,000)に 対 応 した 基 準 の 設 定 を 検 討 した また 島 嶼 間 での 種 の 固 有 性 が 高 いことを 考 慮 し 地 域 を 区 分 した 選 定 についても 検 討 を 行 っ た 以 下 にBPAの 抽 出 の 手 順 を 示 す 1.BPA 選 定 基 準 の 基 本 的 な 考 え 方 中 井 達 郎 ( 国 士 舘 大 学 ) 1-1. 重 ね 合 わせ 法 TPAの 重 ね 合 わせの 数 が 生 物 群 レベルでの 生 物 多 様 性 の 度 合 いを 示 し それを 根 拠 に 多 様 度 が 高 い 地 域 の 抽 出 が 可 能 となる( 重 ね 合 わせ 法 ) この 方 法 を 選 定 の 基 本 とした 1-2. ハビタット 法 行 政 的 な 区 域 ではなく 生 態 的 機 能 を 念 頭 に 置 いたエコリージョン(Ecoregion)としてのBPAを 考 えるとき 単 に 各 生 物 分 類 群 のひろがりだけでなく その 背 景 としての 生 息 環 境 (ハビタット)の 広 が りを 考 慮 すべきだと 考 える 特 に 今 回 のBPAの 選 定 にあたっては 対 象 とした 生 物 群 は 海 草 藻 類 を 除 いて 動 物 が 対 象 である すなわち 陸 上 植 物 は 対 象 となっていない しかし 動 物 にとってのハビタッ トとして 植 生 分 布 を 捉 えることはきわめて 重 要 で かつ 植 物 種 の 多 様 性 もその 中 に 織 り 込 まれている ものとも 考 えられる 以 上 の 点 から 1-1の 重 ね 合 わせ 法 に 加 えて ハビタット 法 と 名 付 けた 方 法 を 採 用 する 陸 上 および 海 域 について 生 物 多 様 性 保 全 上 重 要 だと 考 えられるハビタットを 選 定 し その 分 布 範 囲 を 重 要 ハビ タット(Ecologically Critical Habitat ; 以 下 ECHと 省 略 ) とする その 後 ある 一 定 の 単 位 地 域 内 に 出 現 するECH 数 とTPA 数 をカウントし BPA 選 定 のための 基 礎 資 料 のひとつとする カウントにあたっての 単 位 地 域 は 地 域 における 生 態 系 を 考 慮 して 設 定 すべきだと 考 える たとえば 陸 上 でいえば 流 域 のような 系 標 高 あるいは 地 質 分 布 など ハビタットの 広 がり 関 わる 空 間 構 造 を 考 慮 して 単 位 地 域 が 設 定 されるべきである 以 上 のことから 陸 上 においては 流 域 を 単 位 地 域 として その 中 に 出 現 するECHとTPAをカウン トする その 際 琉 球 石 灰 岩 地 域 では 地 表 を 流 れる 河 川 の 発 達 が 悪 いため データ 収 集 が 可 能 な 範 囲 で 地 下 水 系 を 考 慮 する なお プロジェクトの 初 期 には モザイク 状 に 分 布 するハビタット( 湧 水 点 小 河 川 パッチ 状 分 布 する 小 林 分 ( 御 嶽 林 屋 敷 林 等 )など)を 評 価 のひとつの 要 素 とすることを 検 討 し たが 南 西 諸 島 全 域 にわたる 均 質 なデータが 得 られなかったため 採 用 を 見 送 った しかし 広 がり が 小 さく 特 定 の 生 物 群 のハビタットでしかないながらも 多 様 なハビタットが 一 定 の 面 積 内 に 分 布 するようなモザイク 状 の 地 域 も 生 物 多 様 性 保 全 上 重 要 な 地 域 だと 考 えられる 今 回 ハビタット 法 に よって 全 国 的 なデータが 整 備 されている 植 生 に 関 しては このモザイク 状 のハビタットもある 程 度 46 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
53 3.5 生 物 多 様 性 優 先 保 全 地 域 (BPA)の 選 定 評 価 可 能 であった しかし 今 後 より 小 さい 地 域 を 対 象 としたBPA 選 定 においては 湧 水 点 や 小 河 川 御 嶽 林 などのモザイク 状 ハビタットの 評 価 を 検 討 することが 必 要 である 一 方 海 域 については 特 に 今 回 の 対 象 となっている 浅 海 域 の 場 合 は 波 浪 などの 海 からの 環 境 要 素 と 陸 水 とそれが 運 ぶ 堆 積 物 などの 陸 からの 環 境 要 素 によって ハビタットは ほぼ 海 岸 線 に 平 行 な 帯 状 構 造 を 示 す( 図 1) この 帯 状 構 造 は 湾 や 河 川 などの 地 形 の 存 在 によって 修 飾 されるので その 結 果 ある 一 定 地 域 内 で 出 現 するハビタットの 多 様 性 は 高 くなる この 点 で 海 域 の 場 合 は 重 ね 合 わせ 法 よ りもハビタット 法 の 応 用 が 適 切 だと 考 えられる 各 島 での 浅 海 域 の 広 がりは 対 象 地 域 のサンゴ 礁 が 裾 礁 であるため 海 岸 線 から 最 大 でも1 2km 程 度 であり 面 的 なものというより むしろ 海 岸 線 に 沿 った 線 的 なものである したがって 陸 域 の 集 水 域 に 相 当 する 自 然 地 理 的 ユニット( 以 下 PGUと 省 略 Physio-Graphic Unit) を 単 位 地 域 として 採 用 する PGUは 特 にサンゴ 礁 地 域 で 有 効 で 岬 水 路 礁 原 ( 礁 嶺 )などの 地 形 が 海 水 の 動 きをコントロールすることにより 半 閉 鎖 的 な 系 が 形 成 されており それをひとつの 生 態 学 的 な 単 位 として 捉 えることができる( 中 井 2007) 図 1.サンゴ 礁 における 景 観 構 成 要 素 (ハビタット) 帯 状 配 列 ( 中 井 2007) 1-3. BPA 選 定 に 伴 うエリア 区 分 ( 固 有 種 評 価 ) 太 田 英 利 ( 兵 庫 県 立 大 学 ) 南 西 諸 島 はその 成 因 や 履 歴 から 構 成 要 素 となっている 島 嶼 や 島 嶼 群 の 間 でも 生 物 相 の 異 質 性 が 高 い 加 えて 小 規 模 なものを 含 むいくつかの 島 嶼 や 島 嶼 群 にはそこにしか 見 られない 固 有 種 や 固 有 亜 種 が 少 なからず 生 息 しており その 頻 度 は 生 物 相 全 体 の 多 様 性 の 高 さとは 必 ずしも 同 調 していない そ のため 今 回 試 みられるBPAの 抽 出 を 南 西 諸 島 を 一 括 して 行 った 場 合 その 過 程 で 上 記 のように 南 西 諸 島 の 陸 生 の 生 物 相 の 最 大 の 特 性 のひとつである 固 有 種 の 割 合 が 高 い 地 域 が 過 度 に 抜 け 落 ちてしま うことが 懸 念 される 南 西 諸 島 全 体 を 対 象 に 他 の 要 素 を 排 除 し 無 条 件 で 包 括 的 に 見 てBPAの 高 い 場 所 を 絞 り 込 むことにも 科 学 的 意 義 は 認 められる しかし 今 回 の 結 果 を 直 接 今 後 の 生 物 多 様 性 保 全 に 向 けた 施 策 に 生 かすためには 異 質 性 の 高 い 中 保 全 上 重 視 されるべき 固 有 性 の 高 いエリアが 解 析 の 過 程 で 落 とさない 工 夫 が 必 要 である このような 視 点 から 陸 域 のBPA 選 定 に 際 して 比 較 的 知 見 がまとまっている 陸 生 脊 椎 動 物 や 昆 虫 ( 特 に 甲 虫 類 ) 陸 生 甲 殻 類 陸 生 貝 類 の 一 部 の 群 における 固 有 種 固 有 亜 種 遺 伝 的 特 化 群 の 分 布 重 複 か 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 47
54 第 3 章 重 要 地 域 の 把 握 ら 南 西 諸 島 全 体 を13のエリア( 固 有 エリア)に 分 割 する 方 法 を 採 用 した 2. 具 体 的 選 定 手 順 上 述 の 考 え 方 に 基 づき 陸 域 と 海 域 の2つに 分 けて 作 業 を 進 めた 以 下 にそれぞれの 選 定 手 順 を 示 す GIS( 地 理 情 報 システム)ソフトウェアを 用 いた 技 術 的 な 抽 出 処 理 の 方 法 については 附 録 Dに 示 した 2-1. 陸 域 重 ね 合 わせ 法 を 基 本 とし ハビタット 法 で 補 う すなわち 生 物 群 の 多 様 度 が 高 い 地 域 を 基 本 に 植 生 の 自 然 度 と 多 様 度 が 比 較 的 高 い 分 水 界 を 抽 出 することで BPAを 選 定 する 重 ね 合 わせ 法 1 GIS を 用 いて 造 礁 サンゴ 類 を 除 いた 8 生 物 群 ( 哺 乳 類 鳥 類 両 生 類 爬 虫 類 昆 虫 類 魚 類 甲 殻 類 貝 類 淡 水 藻 類 )の TPA マップの 重 ね 合 わせ 処 理 を 行 う その 際 ウミガメなど 陸 海 域 を 重 要 域 としている 種 がいる 分 類 群 哺 乳 類 や 海 草 藻 類 など 陸 生 海 生 の 生 物 種 がいる 分 類 群 に ついては 海 域 部 を 除 外 して 抽 出 処 理 をした 2 重 なり 合 いの 数 によって 階 層 区 分 し 図 示 する( 附 録 G 参 照 ) ハビタット 法 1 GIS 上 に 分 水 界 を 表 示 し 全 地 域 の 流 域 図 を 作 成 する 分 水 界 は 地 形 図 から 判 読 した ただし 石 灰 岩 地 域 の 場 合 は 地 表 水 ( 河 川 )がない 場 合 も 多 く 台 地 では 判 断 が 困 難 なため 地 下 水 に 関 す る 既 存 資 料 などを 可 能 な 範 囲 で 用 いて 分 水 界 を 設 定 する 2 GIS を 用 いて 8 種 類 の TPA マップと 下 記 の 4 種 類 の ECH マップに 流 域 図 ( 単 位 地 域 )を 重 ねる 各 流 域 ごとに TPA と ECH の 出 現 数 を 算 出 し その 数 によって 図 示 する( 附 録 H 参 照 ) 重 要 ハビタット(ECH): Ⅰ.ブナクラス 域 自 然 植 生 ( 自 然 度 7 以 上 ) Ⅱ.ヤブツバキ 域 自 然 植 生 ( 自 然 度 7 以 上 ) Ⅲ.ヤブツバキクラス 代 償 植 生 ( 自 然 度 7 以 上 ) Ⅳ. 河 辺 湿 原 塩 沼 地 砂 丘 植 生 いずれも 環 境 省 自 然 環 境 保 全 基 礎 調 査 の 植 生 図 から 取 得 陸 域 BPAの 抽 出 ( 重 ね 合 わせ 法 とハビタット 法 の 統 合 ) 1 重 ね 合 わせ 法 において 8 生 物 群 の TPA マップの 重 複 回 数 が m 以 上 となる 領 域 を BPAL1 とする また 全 生 物 群 の TPA の 和 集 合 をとり その 面 積 を IA とする 重 複 回 数 m は IA に 占 める BPAL1 の 割 合 が 30%を 超 えない 最 小 値 とする 2 ハビタット 法 において 出 現 回 数 がn 以 上 となる 領 域 を BPAL2 とする 重 複 回 数 nは IA に 占 める BPAL1 と BPAL2 の 和 集 合 (= BPAL)が 30%を 超 える 最 大 値 とする 48 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
55 第 3 章 重 要 地 域 の 把 握 3 上 記 の 処 理 を 南 西 諸 島 の 島 嶼 群 間 での 生 物 相 の 固 有 性 を 考 慮 して 区 分 した 13 のエリアごとに 行 って 抽 出 される 領 域 と 区 分 せずに 行 って 抽 出 される 領 域 の 和 集 合 を 陸 域 の BPA とする(BPAL) 陸 生 脊 椎 動 物 や 昆 虫 ( 特 に 甲 虫 類 ) 陸 生 甲 殻 類 陸 生 貝 類 の 一 部 の 群 における 固 有 種 固 有 亜 種 遺 伝 的 特 化 群 の 分 布 重 複 から 区 分 した 南 西 諸 島 を 13 エリアと 設 定 根 拠 は 次 の 通 り 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 49
56 第 3 章 重 要 地 域 の 把 握 2-2. 海 域 ( 浅 海 域 ) ハビタット 法 をBPA 選 定 の 方 法 として 採 用 する PGUを 基 本 単 位 に 生 物 群 の 多 様 度 に 加 えて マ ングローブ 自 然 海 岸 重 要 サンゴ 群 集 藻 場 などハビタットの 多 様 性 が 比 較 的 高 いエリアを 抽 出 す ることで BPAを 選 定 する ハビタット 法 1 岬 湾 水 路 礁 嶺 水 深 などの 地 形 情 報 や 海 水 の 卓 越 的 な 動 きを 反 映 しているサンゴ 礁 上 の 微 地 形 配 列 パターンを 空 中 写 真 から 判 読 し PGU を 判 定 する PGU 沖 側 の 境 界 は 地 勢 図 (20 万 分 の 1)に 記 載 されている 20m の 補 助 水 深 線 を 基 本 とし 20m 線 の 推 測 が 困 難 な 箇 所 もしくは 水 深 20m 線 がリーフエッジよりも 海 岸 線 寄 りにある 場 合 は リーフエッジから 等 距 離 沖 側 を PGU の 外 郭 とした 南 北 大 東 島 は 水 深 勾 配 が 急 峻 のため 水 深 200m を 外 郭 とした なお 石 西 礁 湖 や 中 城 湾 などは 面 的 な 広 がりを 持 つが 方 法 の 統 一 のため 基 本 的 に 同 じ 方 法 を 用 いる ただし 内 湾 から 外 洋 までの 環 境 に 対 応 した 生 物 群 集 が 評 価 の 高 いものとして 連 続 的 に 存 在 する 場 合 には それらすべてを 内 包 するスーパーユニットとして 評 価 する 視 点 も 今 後 検 討 される べきである 2 GIS を 用 いて 昆 虫 類 を 除 いた 6 生 物 群 ( 哺 乳 類 鳥 類 両 生 類 爬 虫 類 魚 類 甲 殻 類 貝 類 ) の TPA マップと 下 記 の 5 種 類 の ECH マップに PGU を 重 ねる 各 PGU ごとに TPA と ECH の 出 現 数 を 算 出 し その 数 によって 図 示 する( 附 録 H 参 照 ) 重 要 ハビタット(ECH): Ⅰ.サンゴ 群 集 ( 礁 斜 面 ) 本 プロジェクト 選 定 による 重 要 群 集 Ⅱ.サンゴ 群 集 ( 礁 原 礁 池 ) 本 プロジェクト 選 定 による 重 要 群 集 Ⅲ. 海 草 藻 場 本 プロジェクト 選 定 による 重 要 藻 場 Ⅳ.マングローブ 環 境 省 自 然 環 境 保 全 基 礎 調 査 の 植 生 図 から 取 得 Ⅴ. 自 然 海 岸 ( 長 さ1km 以 上 ) 環 境 省 自 然 環 境 保 全 基 礎 調 査 から 取 得 海 域 BPAの 抽 出 出 現 回 数 がu 以 上 となる 領 域 を 海 域 のBPAMとする また 出 現 回 数 が1 以 上 となる 全 PGU 領 域 を 重 要 海 域 とし その 面 積 をIAとする 出 現 回 数 uは IAに 占 めるBPAMが30%を 超 える 最 大 値 とする 以 上 のような 手 順 で 決 定 した 陸 域 の 生 物 多 様 性 優 先 保 全 地 域 (BPAL)と 海 域 の 生 物 多 様 性 優 先 保 全 地 域 (BPAM)をあわせて 南 西 諸 島 の 生 物 多 様 性 優 先 保 全 地 域 BPAとする( 附 録 I 参 照 ) 今 回 の 取 り 組 みにおいて 南 西 諸 島 のBPAとして 抽 出 した 重 ね 合 わせ 法 ハビタット 法 の 出 現 回 数 の 一 覧 を 次 ページに 記 す 50 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
57 3.5 生 物 多 様 性 優 先 保 全 地 域 (BPA)の 選 定 3. BPA 選 定 にかかわる 留 意 事 項 本 プロジェクトで 抽 出 したBPAは 法 令 に 基 づく 保 護 区 の 設 定 が 求 められる 領 域 を 必 ずしも 示 して いる 訳 ではない また BPA 対 象 外 の 地 域 が 開 発 行 為 の 適 地 を 示 している 訳 ではなく そうした 目 的 でBPA 地 図 を 利 用 することは 適 切 ではない 個 別 地 域 の 保 全 や 利 用 の 計 画 立 案 においては より 精 度 の 高 い 現 地 調 査 の 実 施 や 社 会 状 況 環 境 影 響 の 把 握 が 必 要 不 可 欠 である 今 回 は 南 西 諸 島 の 固 有 種 の 分 布 (Center of Endemism)を 考 慮 しながら 主 に 分 類 群 やハビタット の 多 様 性 (Center of Biodiversity)を 評 価 する 手 法 と 南 西 諸 島 域 を 包 括 できる 自 然 科 学 的 なデータ 群 を 用 いて BPAを 試 行 的 に 抽 出 したものである 本 プロジェクトでの 議 論 のなかで 重 要 地 域 の 把 握 や 抽 出 に 関 する 様 々な 課 題 が 浮 かび 上 がってきた 以 下 に 主 なものを 記 す データの 重 み 付 け 今 回 の 取 り 組 みでは 分 類 群 間 データ 信 頼 性 希 少 性 固 有 性 等 による 選 定 評 価 過 程 での 重 み 付 けを 行 っていない より 地 域 に 特 化 した 形 でTPAを 選 定 する 際 には 保 全 の 対 象 とする 種 や 環 境 キー ストーン 種 生 態 系 機 能 などへの 重 み 付 けが 必 要 になってくる また 最 新 の 分 布 データに 基 づいて 重 要 域 の 外 郭 を 厳 格 に 描 画 する 例 と データ 不 十 分 のため ある 程 度 のバッファーを 持 たせた 大 まか な 外 郭 となる 例 も 混 在 している データの 信 頼 性 に 基 づいた 重 み 付 けも 検 討 の 余 地 がある 重 要 性 を 判 定 する 科 学 的 な 情 報 が 十 分 でなく TPAとしなかったエリアも 数 多 く 存 在 することも 今 回 指 摘 され たが それらと 非 重 要 地 域 と 区 別 させることが 出 来 なかった 陸 域 と 海 域 の 連 続 性 の 確 保 選 定 手 順 では エコリージョンあるいはバイオリージョンの 視 点 から 陸 域 では 集 水 域 浅 海 域 で はPGUという 水 の 動 きから 判 断 される 単 位 を 意 識 的 した 地 域 区 分 を 行 い 水 の 動 きを 媒 介 とした 陸 域 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 51
58 第 3 章 重 要 地 域 の 把 握 と 海 域 との 関 係 を 論 じることができるようになった 水 の 動 きは 人 為 による 排 水 や 堆 積 物 陸 と 海 を 行 き 来 する 生 物 と 密 接 に 関 係 している したがって 陸 域 と 海 域 のBPAとが 隣 接 している 地 域 は 陸 と 海 をつなぐ 完 結 した 系 として きわめて 重 要 な 地 域 となり また 海 域 BPAの 背 後 の 陸 域 がBPAに 含 まれていない 場 合 も その 海 域 BPAの 保 全 のためには 背 後 の 陸 域 の 保 全 管 理 が 不 可 欠 であること を 意 味 する このようなことが BPAマップで 表 現 する 工 夫 を 今 後 検 討 する 必 要 がある 島 嶼 生 態 系 においては 陸 域 と 海 域 と 総 合 的 に 見 る 視 点 が 重 要 である 自 然 再 生 や 回 廊 (コリドー)の 設 置 が 可 能 なエリアの 評 価 キーストーン 種 や 保 全 対 象 とする 個 体 群 が 必 要 する 最 小 面 積 を 目 安 に 対 象 領 域 の 面 積 (かたまり) や 分 断 度 合 いを 評 価 したり 外 来 種 の 効 果 的 な 駆 除 により 指 標 生 物 群 の 個 体 数 が 回 復 している 地 域 を 評 価 するなどの 事 例 があるが しかし 今 回 は 南 西 諸 島 全 域 において 評 価 に 供 する 包 括 的 なデータセッ トが 得 られなかったこともあり 自 然 再 生 や 回 廊 の 設 置 が 可 能 なエリアについては 対 象 外 とした データベースの 改 良 と 更 新 BPA 抽 出 の 基 礎 データとなる 各 分 類 群 のTPAに 関 する 地 理 情 報 データベースを 更 新 し 情 報 不 足 地 域 の 解 消 やデータの 取 得 日 更 新 履 歴 情 報 等 を 付 加 していく 必 要 がある こうしたデータベースを 構 築 運 用 することで より 信 頼 性 の 高 いBPAマップが 得 られ 様 々な 主 体 により 実 施 されている 各 種 モニ タリング 調 査 の 結 果 を 統 括 する 受 け 皿 となるだけでなく 情 報 不 足 地 域 や 対 象 を 戦 略 的 効 果 的 に 解 消 することも 可 能 となる 指 標 種 の 選 定 方 法 本 プロジェクトでは 南 西 諸 島 の 各 地 域 やハビタットから 漏 れなく 指 標 種 が 選 定 されるようマトリッ クスを 構 築 したが 個 別 の 島 嶼 微 空 間 に 焦 点 を 当 てた 場 合 に 該 当 する 指 標 種 が 選 定 されていないため TPAから 外 れた 箇 所 がある 保 全 対 象 のスケールに 応 じた 指 標 種 の 選 定 方 法 を 適 宜 採 用 する 必 要 がある BPA 範 囲 の 妥 当 性 本 プロジェクトでは 全 生 物 群 のTPAをあわせた 領 域 の3 割 程 度 が 抽 出 されるような 条 件 を 設 定 し 南 西 諸 島 のBPAとして 抽 出 し 地 図 を 作 成 した しかし3 割 という 数 値 設 定 に 絶 対 的 な 根 拠 はない BPAとして 囲 うべき 地 域 の 範 囲 の 妥 当 性 については 検 討 会 の 出 席 者 間 でも 意 見 が 異 なった 今 回 の 選 定 は 社 会 状 況 は 考 慮 せず 科 学 的 客 観 的 な 情 報 をもとに 再 現 性 (トレーサビリティ)が 担 保 さ れたプロセスを 維 持 することを 念 頭 においたため 保 全 の 緊 急 性 が 高 い 地 域 が 抜 け 落 ちている 可 能 性 がある 従 って 個 別 地 域 での 重 要 域 指 定 の 判 断 において BPAの 選 定 アプローチやマップは 必 要 な 情 報 に はなりうるが それだけでは 情 報 としては 十 分 でない 保 全 対 象 とする 生 物 種 群 や 環 境 の 土 地 保 有 者 との 調 整 など 社 会 経 済 的 な 情 報 を 加 味 して 厳 正 保 護 持 続 利 用 などのゾーニングを 検 討 する 必 要 が ある 参 考 資 料 として 本 プロジェクトで 全 重 要 地 域 の30%としたBPA 抽 出 の 設 定 条 件 を10% 20% 40% 50% 変 えた 参 考 マップをそれぞれ 附 録 Jに 示 す 52 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
59 第 4 章 南 西 諸 島 における 重 要 地 域 の 現 状 と 今 後
60 第 4 章 南 西 諸 島 における 重 要 地 域 の 現 状 と 今 後 第 4 章 南 西 諸 島 における 重 要 地 域 の 現 状 と 今 後 4.1 生 物 多 様 性 優 先 保 全 地 域 (BPA)と 保 護 区 国 有 林 の 重 複 状 況 本 プロジェクトでは 生 物 群 レベルの 多 様 度 や 島 々に 生 息 する 固 有 種 の 分 布 自 然 度 の 高 い 植 生 や 海 岸 環 境 の 有 無 集 水 域 等 を 考 慮 し 全 生 物 群 のTPAをあわせた 領 域 の3 割 以 上 が 抽 出 されるような 条 件 を 設 定 し 南 西 諸 島 の 生 物 多 様 性 優 先 保 全 地 域 (BPA)を 抽 出 した このBPAに 対 する 既 存 保 護 区 ならびに 国 有 林 のカバー 率 をそれぞれ 算 出 したところ 南 西 諸 島 全 体 で は 陸 域 BPAの4 割 海 域 BPAの5 割 が 保 護 区 や 国 有 林 として 指 定 されていることが 分 かった( 表 1 表 2 附 録 K 参 照 ) 地 域 別 に 見 ると 世 界 自 然 遺 産 登 録 されている 屋 久 島 や 2007 年 8 月 に 西 表 石 垣 国 立 公 園 として 拡 張 された 八 重 山 諸 島 などはBPAの 大 半 が 保 護 区 や 国 有 林 として 指 定 されている 一 方 で ほと んどの 地 域 が1 割 を 下 回 っており 指 定 の 状 況 に 地 域 的 な 偏 りが 見 られた BPAは 直 ちに 法 令 に 基 づ いて 保 護 すべきエリアを 示 している 訳 ではないが 南 西 諸 島 地 域 は 環 境 省 林 野 庁 により2003 年 に 開 催 された 世 界 自 然 遺 産 候 補 地 に 関 する 検 討 会 で 候 補 地 の 一 つとして 選 定 されている 中 保 護 区 の 設 定 が 不 十 分 であることが 課 題 として 指 摘 されており ここでもその 傾 向 が 確 認 された 保 護 区 の 新 設 拡 充 や 国 有 林 野 の 持 続 的 な 活 用 を 進 める 上 で 本 BPAマップが 行 政 関 係 者 に 活 用 され ること 保 護 区 設 定 に 依 らない 重 要 地 域 においても 関 係 者 参 加 のもとでの 管 理 計 画 の 策 定 が 進 むこと が 期 待 される 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 53
61 第 4 章 南 西 諸 島 における 重 要 地 域 の 現 状 と 今 後 保 護 区 カバー 率 は 国 立 公 園 国 定 公 園 原 生 自 然 環 境 保 全 地 域 自 然 環 境 保 全 地 域 国 指 定 鳥 獣 保 護 区 生 息 地 等 保 護 区 ラムサール 条 約 登 録 湿 地 区 域 世 界 自 然 遺 産 地 域 保 護 水 面 の 指 定 域 を 統 合 し 保 護 区 とBPAとの 重 複 域 が BPAに 占 める 割 合 を 陸 域 海 域 のそれぞれについて 算 出 したものである 同 様 に 国 有 林 ならびに 保 護 区 と 国 有 林 の 和 集 合 がBPAと 重 複 する 領 域 について BPAに 占 める 割 合 をそれぞれ 算 出 した 保 護 区 データは 環 境 省 自 然 環 境 GIS MPAデータベース 環 境 省 国 際 サンゴ 礁 研 究 モニ タリングセンターより 取 得 した 国 有 林 データは 土 地 利 用 調 整 総 合 支 援 ネットワークシステムより 取 得 した 4.2 生 物 群 の 現 状 と 課 題 本 プロジェクトで 評 価 対 象 とした 生 物 群 (1 哺 乳 類 2 鳥 類 3 両 生 類 爬 虫 類 4 昆 虫 類 5 魚 類 6 甲 殻 類 7 貝 類 8 海 草 藻 類 9サンゴ 類 )の 観 点 から 南 西 諸 島 の 諸 島 群 の 保 全 状 況 や 課 題 について 以 下 に 記 した 1. 大 隅 諸 島 大 隅 諸 島 1 哺 乳 類 舩 越 公 威 ( 鹿 児 島 国 際 大 学 ) 伊 澤 雅 子 ( 琉 球 大 学 ) 山 田 文 雄 ( 森 林 総 合 研 究 所 関 西 支 所 ) 阿 部 愼 太 郎 ( 環 境 省 那 覇 自 然 環 境 事 務 所 ) 半 田 ゆかり( 奄 美 哺 乳 類 研 究 会 ) 近 年 屋 久 島 では 外 来 種 のタヌキの 増 加 による 生 態 系 の 撹 乱 ヤクシカの 急 増 による 生 息 域 林 内 54 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
62 4.2 生 物 群 の 現 状 と 課 題 1. 大 隅 諸 島 の 稚 樹 等 の 食 害 またヤクシマザルによる 果 樹 被 害 など 問 題 点 をかかえている 外 来 種 の 駆 除 捕 獲 圧 に 加 えて 生 息 域 の 針 広 混 交 林 化 による 自 然 林 生 態 系 の 確 保 拡 大 が 求 められる 種 子 島 馬 毛 島 においても 同 様 の 保 全 が 望 まれる 口 永 良 部 島 では 村 落 がエラブオオコウモリの 生 息 域 にも なっており 人 との 共 存 が 今 後 も 良 好 に 保 たれることを 期 待 したい 本 区 域 に 点 在 する 島 嶼 において コウモリ 類 に 関 する 情 報 は 極 めて 少 ない 竹 島 硫 黄 島 および 黒 島 からなる 三 島 列 島 は 黒 潮 の 北 限 にもなっており 特 に 自 然 林 を 多 く 残 している 黒 島 について 哺 乳 類 に 関 する 情 報 がほとんどない 大 隅 諸 島 2 鳥 類 中 村 和 雄 ( 沖 縄 大 学 大 学 院 非 常 勤 講 師 ) 嵩 原 建 二 ( 沖 縄 県 立 美 咲 特 別 支 援 学 校 ) 花 輪 伸 一 (WWFジャパン) 屋 久 島 は 過 去 にはヤクスギ 天 然 林 の 大 規 模 伐 採 が 行 われていたが 現 在 では 島 の 中 央 部 から 西 部 にかけて 国 立 公 園 世 界 自 然 遺 産 登 録 区 域 原 生 自 然 環 境 保 全 地 域 などが 重 複 して 指 定 され その 範 囲 では 開 発 は 行 われず 保 全 されている しかし 自 然 遺 産 登 録 後 は 観 光 客 等 が 増 加 し そ のための 施 設 整 備 や 過 剰 利 用 の 問 題 がある また 住 民 や 産 業 と 自 然 保 護 の 共 存 を 図 るための 施 策 も 必 要 とされる 鳥 類 のデータは 森 林 についてはある 程 度 そろっているが 河 口 や 海 岸 農 耕 地 などについては 少 ない 種 子 島 では 北 部 と 南 部 に 鳥 獣 保 護 区 があるが これらの 保 護 区 とそれ 以 外 の 樹 林 や 湿 地 海 岸 など 鳥 類 にとって 重 要 な 生 息 地 を 結 んで 保 全 する 施 策 が 望 まれる 口 永 良 部 島 は 全 島 が 鳥 獣 保 護 区 で 一 部 に 自 然 公 園 特 別 保 護 地 区 がある 馬 毛 島 は 全 島 鳥 獣 保 護 区 であるが 会 社 所 有 地 となり 森 林 伐 採 や 採 石 が 行 われ 大 きく 環 境 改 変 が 進 むなど 問 題 がある 大 隅 諸 島 での 鳥 類 調 査 や 観 察 記 録 は 2001 年 以 前 のものであり 大 きくは 変 化 していないと 考 え られるが 現 在 の 状 況 を 示 すものではない 新 たな 鳥 類 リストや 生 息 場 所 の 現 状 生 息 状 況 を 知 る ための 調 査 が 必 要 である 特 に 過 去 に 記 録 があるが 現 在 は 記 録 がほとんどない 種 屋 久 島 のア カヒゲ アカコッコ 種 子 島 のコマドリなどについては その 経 緯 について 調 査 が 必 要 である 大 隅 諸 島 3 両 生 類 / 爬 虫 類 太 田 英 利 ( 兵 庫 県 立 大 学 ) 亀 崎 直 樹 ( 日 本 ウミガメ 協 議 会 ) 戸 田 守 ( 琉 球 大 学 ) 岡 田 滋 ( 鹿 児 島 県 環 境 技 術 協 会 ) 大 隅 諸 島 の 両 生 類 陸 生 爬 虫 類 については ごく 小 さな 無 人 島 や 岩 礁 を 除 く 各 島 嶼 に 関 して 何 ら かの 報 告 書 ないし 分 布 記 録 が 少 なくとも1つ 以 上 は 公 表 されている( 前 之 園 戸 田 2007) しか しながら 屋 久 島 や 種 子 島 といった 面 積 が 大 きく 生 息 する 野 生 生 物 について 学 術 的 社 会 的 関 心 が 比 較 的 高 い 島 嶼 においても 注 目 すべき 特 定 種 の 島 内 分 布 や 島 内 での 生 息 状 況 について 包 括 的 に 調 査 した 事 例 はほとんどない 今 回 行 なった 指 標 種 の 分 布 範 囲 の 囲 い 込 みはわずかな 野 外 観 察 情 報 と 地 図 上 での 生 息 環 境 の 確 認 にもとづいている 今 後 より 体 系 的 網 羅 的 な 調 査 により 精 度 を 向 上 させる 努 力 が 必 要 である 海 生 爬 虫 類 のうちウミガメ 類 については 比 較 的 大 規 模 な 砂 浜 を 擁 する 屋 久 島 と 種 子 島 では 地 元 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 55
63 第 4 章 南 西 諸 島 における 重 要 地 域 の 現 状 と 今 後 の 関 心 も 高 く 亀 崎 やその 主 宰 する 日 本 ウミガメ 協 議 会 関 係 者 が 直 接 観 察 や 聞 き 込 みにもとづく 調 査 を 展 開 しており 情 報 の 精 度 は 高 いと 考 えられる 一 方 それ 以 外 にも 少 なくともアカウミガメ については 上 陸 産 卵 の 認 められる 島 があるが(たとえば 口 永 良 部 島 : 太 田 未 公 表 資 料 ) 情 報 は きわめて 断 片 的 である 本 区 域 の 両 生 類 陸 生 爬 虫 類 のうち 分 類 群 全 体 として 差 し 迫 った 存 続 の 危 機 にさらされている ものは 認 められない しかしながら 島 嶼 個 体 群 単 位 で 見 た 場 合 たとえば 種 子 島 のニホンイシガメ 個 体 群 については 陸 水 域 の 縮 小 や 水 質 悪 化 などの 影 響 が 懸 念 される 外 来 種 による 直 接 的 な 捕 食 や 生 態 系 撹 乱 の 影 響 が 懸 念 される 島 嶼 も 少 なくなく たとえば 屋 久 島 では, 近 年 になって 故 意 に 放 逐 されたタヌキが 生 息 範 囲 を 広 げており また 硫 黄 島 では 島 のほぼ 全 域 にわたって かつてこの 島 にあった 観 光 施 設 が 放 逐 したインドクジャクが 高 密 度 に 達 している( 太 田, 未 公 表 資 料 ) これらの 外 来 種 は 両 生 類 や 陸 生 爬 虫 類 を 多 く 捕 食 することが 予 想 され その 捕 食 圧 の 影 響 が 強 く 懸 念 される 大 隅 諸 島 4 昆 虫 類 屋 富 祖 昌 子 ( 元 琉 球 大 学 農 学 部 ) 渡 辺 賢 一 ( 沖 縄 県 立 八 重 山 農 林 高 校 ) 山 根 正 気 ( 鹿 児 島 大 学 理 学 部 ) 松 比 良 邦 彦 ( 県 農 業 開 発 総 合 センター) 前 田 芳 之 ( 芳 華 園 ) 山 室 一 樹 ( 奄 美 マングースバスターズ) 屋 久 島 は 世 界 遺 産 に 登 録 されたことから 沿 岸 部 から 林 縁 部 に 至 る 地 域 の 開 発 が 懸 念 される 種 子 島 は 本 格 的 な 調 査 が 行 われていない 馬 毛 島 は 小 島 には 珍 しく 多 数 の 河 川 をもち 多 くの 動 植 物 が 生 息 していることが 島 の 自 然 と 漁 業 を 守 る 人 々によって 報 告 されている しかし 開 発 会 社 ( 島 の 面 積 の99%を 所 有 )の 採 石 工 事 等 によって 大 規 模 に 破 壊 されており 危 機 的 状 況 にある 早 急 な 対 応 を 必 要 とする 大 隅 諸 島 5 魚 類 立 原 一 憲 ( 琉 球 大 学 理 学 部 ) 太 田 格 ( 沖 縄 県 水 産 研 究 センター) 米 沢 俊 彦 ( 鹿 児 島 県 環 境 技 術 協 会 ) 霧 島 屋 久 国 立 公 園 に 指 定 され 同 時 に 大 隅 ( 桜 島 佐 多 岬 を 除 く: 面 積 170.9ha)2 地 区 が 海 中 公 園 地 区 に 指 定 されている 海 中 公 園 では 景 観 や 生 態 の 保 護 指 定 動 植 物 の 捕 獲 に 関 する 制 限 が 設 けら れており チョウチョウウオ 類 など 主 に 観 賞 用 として 価 値 が 高 いような 種 が 保 護 の 対 象 になってい る( 以 下 の 区 域 も 同 様 ) 大 隅 諸 島 6 甲 殻 類 藤 田 喜 久 (NPO 法 人 海 の 自 然 史 研 究 所 / 琉 球 大 学 非 常 勤 講 師 ) 鈴 木 廣 志 ( 鹿 児 島 大 学 ) 成 瀬 貫 ( 琉 球 大 学 ) 諸 喜 田 茂 充 ( 琉 球 大 学 名 誉 教 授 ) 大 隅 諸 島 において 甲 殻 類 相 に 関 する 網 羅 的 な 調 査 は 現 在 までに 行 われていない 現 状 では 希 少 種 ( 本 プロジェクトにおける 指 標 種 )に 関 する 断 片 的 な 採 集 記 録 があるのみである 特 に 海 岸 付 近 ( 河 川 河 口 部 干 潟 や 飛 沫 転 石 帯 )の 調 査 データが 不 足 しており 早 急 な 調 査 研 究 が 待 たれる 56 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
64 4.2 生 物 群 の 現 状 と 課 題 1. 大 隅 諸 島 大 隅 諸 島 7 貝 類 名 和 純 黒 住 耐 二 ( 千 葉 県 立 中 央 博 物 館 ) 屋 久 島 では 陸 生 貝 類 の 重 要 地 域 は 国 立 公 園 世 界 自 然 遺 産 原 生 自 然 環 境 保 全 地 域 などの 指 定 地 域 と 重 なっている 一 方 種 子 島 の 陸 域 には ほとんど 法 的 規 制 がかけられていない そのため 農 地 整 備 事 業 等 による 森 林 環 境 の 悪 化 が 懸 念 される 屋 久 島 種 子 島 ともに 陸 水 性 および 海 生 貝 類 の 生 息 状 況 については 十 分 な 調 査 が 進 んでいない そのため 海 岸 域 における 重 要 地 域 の 特 定 は 不 十 分 なものとなっている 大 隅 諸 島 8 海 草 藻 類 香 村 眞 徳 ( 沖 縄 県 環 境 科 学 センター) 寺 田 竜 太 ( 鹿 児 島 大 学 水 産 学 部 ) 吉 田 稔 ( 海 游 ) 今 回 のプロジェクトで 保 全 地 域 として 上 げた 住 吉 のサンゴ 礁 は 小 さな 湾 の 湾 奥 ( 住 吉 漁 港 )から 半 島 沿 いに 発 達 している 漁 港 の 右 岸 側 から 外 側 を 浜 之 町 川 が 流 れ 礁 原 を 洗 うように 海 に 注 いで いる 漁 港 工 事 によって 河 口 の 位 置 方 向 が 変 更 されたものと 考 えられる 危 惧 される 点 は 豪 雨 時 にサンゴ 礁 上 を 流 れる 河 川 水 による 潮 間 帯 生 物 への 影 響 である その 際 の 生 物 に 与 える 影 響 と 生 物 の 回 復 に 関 する 調 査 データを 得 る 必 要 がある その 他 の 保 全 地 域 においては 今 のところ 問 題 は なさそうである 大 隅 諸 島 9サンゴ 類 松 本 毅 ( 屋 久 島 海 洋 生 物 研 究 会 ) 大 隅 諸 島 においては 1998 年 の 大 規 模 な 白 化 現 象 により 浅 場 のミドリイシ 類 のサンゴ 群 集 は 壊 滅 的 なダメージを 受 けた しかし その 後 は 白 化 現 象 やオニヒトデの 被 害 もなく 順 調 に 回 復 をし てきた 2002 年 度 に 実 施 した 海 中 公 園 地 区 等 保 全 活 動 事 業 でのオニヒトデの 調 査 においてもオニヒトデ 及 びオニヒトデによる 食 痕 は 確 認 されなかった 2004 年 より 実 施 してきたモニタリングサイト1000による 調 査 では 19ポイント 中 被 度 が40%を 超 えているのは 屋 久 島 の 志 戸 子 センロク 湯 泊 麦 生 七 瀬 管 理 棟 下 口 永 良 部 島 の 寝 待 岩 屋 泊 の8ポイントであった 特 に 志 戸 子 湯 泊 麦 生 七 瀬 管 理 棟 下 は 1998 年 の 白 化 現 象 で 壊 滅 的 なダメージを 受 けた 場 所 であるが 順 調 に 回 復 をしている 志 戸 子 では かつて 屋 久 島 ではあま り 見 られなかった 多 数 のスギノキミドリイシが20 30cm 程 度 の 群 体 に 多 数 成 長 し 新 規 加 入 のサ ンゴも 多 く 見 られる 湯 泊 麦 生 七 瀬 では かつて 分 布 していたクシハダミドリイシが 回 復 成 長 してきている 馬 毛 島 種 子 島 の 浦 田 黒 島 硫 黄 島 竹 島 は あまり 大 きな 変 化 は 見 られなかった 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 57
65 第 4 章 南 西 諸 島 における 重 要 地 域 の 現 状 と 今 後 2.トカラ 奄 美 諸 島 トカラ 奄 美 諸 島 1 哺 乳 類 舩 越 公 威 ( 鹿 児 島 国 際 大 学 ) 伊 澤 雅 子 ( 琉 球 大 学 ) 山 田 文 雄 ( 森 林 総 合 研 究 所 関 西 支 所 ) 阿 部 愼 太 郎 ( 環 境 省 那 覇 自 然 環 境 事 務 所 ) 半 田 ゆかり( 奄 美 哺 乳 類 研 究 会 ) トカラ 列 島 におけるエラブオオコウモリや 小 型 の 食 虫 性 コウモリ 類 ( 一 部 )の 生 息 は 確 認 されてい るが 不 明 な 点 が 多 い 宝 島 と 奄 美 大 島 の 西 よりの 中 間 地 点 に 位 置 する 横 当 島 の 哺 乳 類 相 の 調 査 は 皆 無 である 奄 美 諸 島 においても 奄 美 大 島 や 徳 之 島 以 外 の 島 嶼 における 哺 乳 類 相 の 本 格 的 な 調 査 は なされていないのが 現 状 である もちろん 奄 美 大 島 や 徳 之 島 においても 基 本 的 には 哺 乳 類 相 の 本 格 的 調 査 が 少 なく 情 報 は 乏 しい 森 林 への 依 存 度 が 高 い 哺 乳 類 にとって 伐 採 年 齢 を 迎 えてきた 樹 林 への 林 業 活 動 の 影 響 が 懸 念 され その 軽 減 に 向 けた 調 整 が 今 後 の 課 題 である 特 に 徳 之 島 は 多 くの 森 林 性 の 指 標 種 が 生 息 しているが 大 規 模 な 耕 作 地 の 拡 大 などにより 森 林 は 南 北 に 分 断 され それに 伴 って 生 息 域 の 分 断 が 起 きている 増 加 する 観 光 からのインパクトや 交 通 事 故 の 問 題 も 検 討 する 必 要 がある また 奄 美 大 島 では1979 年 にジャワマングースが 島 の 中 央 部 ( 奄 美 市 名 瀬 )に 導 入 され その 後 島 の6 割 を 占 めるほどに 拡 大 した ジャワマングースは 上 記 の 指 標 種 や 他 分 類 群 も 含 めて 多 くの 在 来 種 の 生 息 を 脅 かしている 現 在 外 来 生 物 法 の 下 にジャワマングースの 根 絶 に 向 けた 駆 除 事 業 が 進 め られており ジャワマングースの 生 息 密 度 は 大 きく 低 下 した その 結 果 指 標 種 の 一 部 を 含 む 在 来 種 の 生 息 状 況 に 改 善 の 兆 しが 見 られる ノイヌやノネコも 同 様 に 在 来 種 への 影 響 が 大 きい また 島 嶼 にもホンドイタチが 野 生 化 しており 在 来 生 物 相 への 影 響 が 懸 念 される 一 方 で 奄 美 大 島 の 特 に 海 岸 付 近 における 野 生 化 したヤギの 増 加 による 生 態 系 ( 植 生 を 含 めた)の 崩 壊 も 無 視 できない こ うした 飼 養 動 物 の 管 理 も 含 めた 総 合 的 な 対 策 が 求 められる トカラ 奄 美 諸 島 2 鳥 類 中 村 和 雄 ( 沖 縄 大 学 大 学 院 非 常 勤 講 師 ) 嵩 原 建 二 ( 沖 縄 県 立 美 咲 特 別 支 援 学 校 ) 花 輪 伸 一 (WWFジャパン) トカラ 列 島 の 島 々は すべて 鳥 獣 保 護 区 に 指 定 されており 大 きな 環 境 改 変 は 行 われていないと 思 われる 中 之 島 平 島 諏 訪 之 瀬 島 横 当 島 では 特 定 の 鳥 類 や 短 期 的 な 調 査 が 行 われているが その 他 の 島 々では 調 査 が 行 われていないとみられる 今 後 調 査 がなされることが 期 待 される 奄 美 大 島 の 山 地 には 常 緑 広 葉 樹 林 が 広 がっている 大 部 分 が 民 有 林 であり 国 有 林 の 面 積 は 比 較 的 小 さい 長 年 道 路 や 林 道 網 の 建 設 整 備 が 行 われており 森 林 の 伐 採 が 継 続 されチップ 材 とし て 出 荷 されている 継 続 する 森 林 の 伐 採 が 生 息 する 鳥 類 や 生 物 多 様 性 にどのような 影 響 を 与 えるの か 調 査 し 評 価 する 必 要 があるだろう 一 方 外 来 種 のマングースやノイヌ ノネコによる 在 来 種 の 捕 食 の 問 題 があり マングースについては 駆 除 の 努 力 が 続 けられている 奄 美 大 島 には 20 ヶ 所 近 い 鳥 獣 保 護 区 が 設 定 されているが 面 積 はいずれも500ヘクタール 以 下 であり 島 内 各 地 に 分 散 している 喜 界 島 徳 之 島 沖 永 良 部 島 には 樹 林 を 中 心 に1 2か 所 の 鳥 獣 保 護 区 が 設 定 されている 与 論 島 には 保 護 区 はない 58 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
66 4.2 生 物 群 の 現 状 と 課 題 2. トカラ 奄 美 諸 島 奄 美 大 島 では 環 境 省 等 による 希 少 種 の 調 査 が 継 続 され また 奄 美 野 鳥 の 会 による 野 鳥 情 報 も 蓄 積 されているが 他 の 島 嶼 では 情 報 が 少 ない トカラ 奄 美 諸 島 3 両 生 類 / 爬 虫 類 太 田 英 利 ( 兵 庫 県 立 大 学 ) 亀 崎 直 樹 ( 日 本 ウミガメ 協 議 会 ) 戸 田 守 ( 琉 球 大 学 ) 岡 田 滋 ( 鹿 児 島 県 環 境 技 術 協 会 ) 北 トカラ 大 隅 諸 島 の 場 合 と 同 様 両 生 類 陸 生 爬 虫 類 に 関 しては ごく 小 さな 無 人 島 や 岩 礁 を 除 く 各 島 嶼 について 何 らかの 報 告 書 ないし 分 布 記 録 が 少 なくとも1つ 以 上 は 公 表 されている(Hikida et al., 1992; Ota et al., 1994) しかしながらこれも 大 隅 諸 島 の 場 合 と 同 様 比 較 的 面 積 が 大 きな 中 之 島 や 諏 訪 之 瀬 島 においてさえ 注 目 すべき 種 や 個 体 群 の 島 内 での 分 布 や 生 息 状 況 に 関 する 包 括 的 な 調 査 例 がない(Hikida et al., 1992 ; Ota et al., 1994) したがって 今 後 より 体 系 的 網 羅 的 な 調 査 により 精 度 を 向 上 させる 努 力 が 必 要 である 北 トカラを 構 成 する 主 要 島 のほとんどに 20 世 紀 の 中 頃 以 降 農 業 害 獣 であるネズミ 類 を 駆 除 する 目 的 でニホンイタチが 導 入 され 現 在 までにほとんどの 島 で 定 着 してしまっている その 結 果 口 之 島 を 除 く 各 島 でトカゲ 類 特 に 遺 伝 的 特 異 性 生 物 地 理 学 的 重 要 性 が 強 く 示 唆 されているトカゲ 属 個 体 群 (Motokawa & Hikida, 2003 ; Honda et al., 2007))が 消 滅 ( 悪 石 島 平 島 )ないしそれに 近 い 状 況 に 陥 っている(Hikida et al., 1992 ; Ota et al., 1994) 南 トカラ 構 成 する 島 嶼 の 面 積 がきわめて 小 さく 島 内 環 境 も 比 較 的 一 様 であるため 指 標 種 を 含 む 各 種 はそれぞれが 分 布 する 島 の 中 では おおむね 一 様 に 生 息 していると 考 えられる 北 トカラの 島 々の 場 合 と 違 って 導 入 されたニホンイタチは 定 着 せず そのためか 陸 生 種 はトカゲ 類 を 中 心 に 生 息 密 度 が 高 い しかしながらトカラハブや 産 卵 のために 上 陸 してくる2 種 のウミヘビのうちエラ ブウミヘビについては 商 業 目 的 から 少 なくとも 年 によってはおびただしい 数 が 捕 獲 されており( 太 田, 未 公 表 資 料 ) その 実 態 やぞれぞれの 個 体 群 存 続 への 影 響 に 関 する 調 査 が 強 く 望 まれる 北 奄 美 この 区 域 の 両 生 類 陸 生 爬 虫 類 についても ごく 小 さな 無 人 島 や 岩 礁 を 除 く 各 島 嶼 に 関 し 何 らかの 報 告 書 ないし 分 布 記 録 が 少 なくとも1つ 以 上 は 公 表 されている( 前 之 園 戸 田 2007) しかしながら 奄 美 大 島 や 徳 之 島 といった 面 積 が 大 きく 生 息 する 野 生 生 物 について 学 術 的 社 会 的 関 心 が 比 較 的 高 い 島 嶼 においても 注 目 すべき 特 定 種 の 島 内 での 分 布 や 生 息 状 況 について 包 括 的 調 査 にもとづく 知 見 はほとんどない 今 回 行 なった 指 標 種 それぞれの 島 内 での 分 布 範 囲 の 囲 い 込 み も 概 ね 限 られた 野 外 観 察 情 報 および 生 息 環 境 の 有 無 に 関 する 地 図 上 での 確 認 にもとづいて 行 わ れており 今 後 より 体 系 的 網 羅 的 な 調 査 により 精 度 を 向 上 させる 必 要 がある ウミガメ 類 については 有 人 島 では 地 元 の 関 心 も 高 く 亀 崎 やその 主 宰 する 日 本 ウミガメ 協 議 会 関 係 者 が 直 接 観 察 や 聞 き 込 みにもとづく 調 査 を 展 開 しており 情 報 の 精 度 は 比 較 的 高 いと 考 えられる 一 方 それ 以 外 の 無 人 島 については 情 報 はあってもきわめて 断 片 的 である 本 区 域 のうち とりわけ 地 形 が 複 雑 で 従 来 森 林 がよく 発 達 しており 渓 流 をはじめとする 陸 水 環 境 の 比 較 的 豊 かな 奄 美 大 島 と 徳 之 島 では 森 林 の 伐 採 や 陸 水 環 境 の 人 為 的 改 変 が 進 められて おり 結 果 的 にこうした 環 境 に 依 存 する 多 くの 固 有 種 が 存 続 を 危 惧 される 状 況 に 陥 っている(Ota, 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 59
67 第 4 章 南 西 諸 島 における 重 要 地 域 の 現 状 と 今 後 2000b) さらに 奄 美 大 島 では 1970 年 代 後 半 に 放 逐 されたマングースが 定 着 し その 捕 食 による 在 来 生 物 への 影 響 が 強 く 懸 念 されている( 太 田 岡 田 2002) 実 際 これまでにわかっているだけで も 両 生 類 爬 虫 類 のうち イシカワガエル オットンガエル アマミハナサキガエル アカマタ ヘリグロヒメトカゲの 5 種 が マングースが 長 期 間 定 着 した 地 域 内 でほとんどみられなくなってお り このことからもマングース 対 策 は 火 急 の 課 題 である(Watari et al. 2008) 喜 界 島 については 北 トカラの 島 々の 場 合 と 同 様 に 外 来 性 の 捕 食 者 であるニホンイタチが 定 着 してしまっており かつ てこの 島 固 有 の 亜 種 とされたこともあるオキナワトカゲ(オオシマトカゲ) 個 体 群 をはじめ 文 献 上 この 島 に 生 息 することになっている 両 生 類 陸 生 爬 虫 類 ( 前 之 園 戸 田 2006)の 多 くが 生 存 の 再 確 認 が 必 要 な 状 況 に 陥 っている( 太 田 未 公 表 資 料 ) また 砂 浜 の 多 くでは 防 災 や 砂 の 流 失 防 止 を 目 的 とした 人 為 的 な 諸 々の 操 作 (テトラポットの 敷 設 防 波 壁 や 砂 留 め 等 の 設 置 など)や 観 光 地 娯 楽 地 としての 利 用 に 伴 う 産 卵 雌 や 孵 化 幼 体 への 直 接 的 な 干 渉 要 因 (キャンプファイヤー 車 両 のライト 轍 など)が 見 られ ウミガメ 類 の 産 卵 浜 とし ての 質 の 低 下 が 懸 念 される( 亀 崎 ほか 1994) 南 奄 美 沖 永 良 部 島 与 論 島 それぞれでは 集 落 を 除 く 全 域 で 植 生 景 観 が 比 較 的 一 様 になっている このことから 両 島 の 陸 生 爬 虫 類 は おおむね 島 内 に 一 様 に 生 息 していると 考 えられる これに 対 し 両 生 類 は 両 島 が 透 水 性 の 高 い 琉 球 石 灰 岩 を 基 盤 とし そのため 繁 殖 に 不 可 欠 な 地 表 水 がきわめて 限 定 されていることから 島 内 での 分 布 がため 池 等 の 人 工 的 な 地 表 水 の 配 置 の 影 響 を 強 く 受 けてい ることが 予 想 される しかしながら 直 接 的 な 観 察 にもとづく 知 見 は 少 なく 体 系 的 包 括 的 な 調 査 を 必 要 としている ウミガメ 類 については 近 年 亀 崎 やその 主 宰 する 日 本 ウミガメ 協 議 会 関 係 者 が 直 接 観 察 や 聞 き 込 みにもとづく 調 査 を 行 っており 上 陸 産 卵 の 関 する 情 報 の 精 度 は 比 較 的 高 いと 思 われる 沖 永 良 部 島 与 論 島 には 外 来 性 の 捕 食 者 であるニホンイタチが 20 世 紀 中 期 に 導 入 され 定 着 してお り 喜 界 島 の 場 合 と 同 様 陸 生 爬 虫 類 の 多 くがきわめてまれにしか 見 られない 状 況 に 陥 っている 特 に 与 論 島 ではこうしたニホンイタチの 捕 食 圧 や 同 じ 時 期 に 生 じた 農 業 形 態 の 急 変 に 伴 う 水 田 の 激 減 などが 原 因 と 思 われるオキナワアオガエル 個 体 群 の 消 滅 事 例 が 知 られている(Nakamura et al., 2009) 現 在 両 島 に 見 られる 両 生 類 や 陸 生 爬 虫 類 個 体 群 の 存 続 のためには ニホンイタチの 除 去 陸 水 環 境 の 保 全 が 何 よりも 重 要 と 考 えられる ウミガメ 類 については 北 奄 美 の 島 々の 場 合 と 同 様 産 卵 が 見 られる 浜 の 質 の 維 持 が 強 く 望 まれる エラブウミヘビについては 当 面 産 卵 洞 やその 周 辺 環 境 が 大 きく 改 変 される 予 定 はなく 現 状 は 維 持 されてゆくと 考 えられる トカラ 奄 美 諸 島 4 昆 虫 類 屋 富 祖 昌 子 ( 元 琉 球 大 学 農 学 部 ) 渡 辺 賢 一 ( 沖 縄 県 立 八 重 山 農 林 高 校 ) 山 根 正 気 ( 鹿 児 島 大 学 理 学 部 ) 松 比 良 邦 彦 ( 県 農 業 開 発 総 合 センター) 前 田 芳 之 ( 芳 華 園 ) 山 室 一 樹 ( 奄 美 マングースバスターズ) 十 島 村 の 採 集 禁 止 条 例 は 高 く 評 価 される 奄 美 大 島 と 近 接 する 小 さい 島 々は 内 海 を 挟 んで 一 つ 60 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
68 4.2 生 物 群 の 現 状 と 課 題 2. トカラ 奄 美 諸 島 の 生 態 系 を 構 成 する 地 域 として 扱 うべきである 大 島 では 採 石 やパルプ 原 料 のために 山 地 が 皆 伐 さ れているが 亜 熱 帯 島 嶼 生 態 系 の 脆 さを 広 く 報 せるのは 研 究 者 の 役 割 であろう 自 然 海 岸 の 保 全 も 重 要 課 題 である 与 論 島 では 人 工 池 洞 窟 周 辺 に 残 る 木 など 地 域 個 体 群 の 生 息 場 所 として 保 護 す る 必 要 がある 徳 之 島 喜 界 島 は 農 地 の 開 発 や 薬 剤 散 布 の 影 響 が 懸 念 される トカラ 奄 美 諸 島 5 魚 類 立 原 一 憲 ( 琉 球 大 学 理 学 部 ) 太 田 格 ( 沖 縄 県 水 産 研 究 センター) 米 沢 俊 彦 ( 鹿 児 島 県 環 境 技 術 協 会 ) この 区 域 は 鹿 児 島 県 が 鹿 児 島 県 希 少 野 生 動 植 物 の 保 護 に 関 する 条 例 を 制 定 しており このな かでリュウキュウアユ タナゴモドキ タメトモハゼ キバラヨシノボリの 捕 獲 を 禁 じている た だし 捕 獲 禁 止 だけでは 保 護 施 策 として 充 分 とは 言 えない 奄 美 大 島 においては 各 種 の 工 事 に 伴 う 生 息 環 境 の 改 変 がしばしば 見 受 けられる リュウキュウアユの 最 大 の 生 息 河 川 である 役 勝 川 にお いてさえ 現 在 も 河 川 改 修 が 進 行 中 である( 新 村 2002) 今 後 は 積 極 的 に 生 息 環 境 を 保 全 するとと もに 場 合 によっては 自 然 再 生 事 業 なども 視 野 に 入 れた 保 護 施 策 が 求 められる また 国 外 外 来 種 のカダヤシ テラピア 類 国 内 外 来 種 のコイ オイカワ( 徳 之 島 )が 定 着 しており メダカやキバラ ヨシノボリ 等 の 在 来 種 の 生 息 が 脅 かされている( 澤 志 1995 ; 米 沢 ほか 2003) 奄 美 群 島 は 国 定 公 園 として 保 護 されている 同 時 に5 地 区 ( 面 積 446ha)が 海 中 公 園 として 指 定 さ れている 奄 美 大 島 の 大 島 海 峡 や 笠 利 湾 に 存 在 する 静 穏 度 の 高 い 内 湾 域 は スジアラやメガネモチ ノウオのような 水 産 有 用 種 の 育 成 場 として 重 要 であり 同 時 にテンジクダイ 科 やハゼ 科 魚 類 のよう な 小 型 魚 類 の 多 様 性 が 高 い トカラ 奄 美 諸 島 6 甲 殻 類 藤 田 喜 久 (NPO 法 人 海 の 自 然 史 研 究 所 / 琉 球 大 学 非 常 勤 講 師 ) 鈴 木 廣 志 ( 鹿 児 島 大 学 ) 成 瀬 貫 ( 琉 球 大 学 ) 諸 喜 田 茂 充 ( 琉 球 大 学 名 誉 教 授 ) トカラ 列 島 の 島 々では 甲 殻 類 相 に 関 する 網 羅 的 な 調 査 は 現 在 までに 行 われておらず 断 片 的 な 採 集 記 録 があるのみである また 特 に 海 岸 付 近 ( 河 川 河 口 部 干 潟 や 飛 沫 転 石 帯 )の 調 査 データが 不 足 しており 早 急 な 調 査 研 究 が 待 たれる 奄 美 諸 島 の 奄 美 大 島 と 加 計 呂 麻 島 では 海 岸 付 近 での 道 路 拡 張 工 事 や 河 川 流 域 での 河 川 改 修 や 道 路 ( 林 道 ) 工 事 による 影 響 が 懸 念 される 請 島 与 路 島 などの 小 島 や 徳 之 島 における 甲 殻 類 相 についての 知 見 は 極 めて 乏 しく 今 後 の 調 査 研 究 が 待 たれる 喜 界 島 沖 永 良 部 島 与 論 島 の 各 島 では 地 下 水 汚 染 の 懸 念 がある また 沖 永 良 部 島 では 地 下 ダムの 建 設 が 進 められており その 影 響 が 懸 念 される 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 61
69 第 4 章 南 西 諸 島 における 重 要 地 域 の 現 状 と 今 後 トカラ 奄 美 諸 島 7 貝 類 名 和 純 黒 住 耐 二 ( 千 葉 県 立 中 央 博 物 館 ) 悪 石 島 では 森 林 伐 採 がホシヤマビロードマイマイ 等 の 固 有 陸 生 貝 類 の 生 息 地 を 撹 乱 している( 鹿 児 島 県 環 境 生 活 部 環 境 保 護 課 2003) また コレクターによる 採 集 圧 も 懸 念 される( 鹿 児 島 県 環 境 生 活 部 環 境 保 護 課 2003) トカラ 列 島 では 海 生 貝 類 の 生 息 状 況 については 十 分 な 調 査 が 進 んで いない 奄 美 諸 島 における 陸 生 貝 類 の 重 要 地 域 では 生 息 環 境 の 劣 化 が 進 行 している 奄 美 大 島 と 徳 之 島 では 道 路 建 設 等 による 生 息 地 ( 森 林 )の 消 滅 と 分 断 化 が 進 んでいる 喜 界 島 や 沖 永 良 部 島 では 農 地 整 備 事 業 等 により 生 息 環 境 の 分 断 化 と 乾 燥 化 が 進 んでいる 海 生 貝 類 の 重 要 地 域 では 生 息 環 境 の 劣 化 が 著 しく 進 行 している たとえば 奄 美 大 島 の 干 潟 域 では 道 路 のショートカット 港 の 拡 張 緩 傾 斜 護 岸 建 設 などによる 干 潟 の 埋 め 立 てが 毎 年 盛 んに 行 なわれ 干 潟 性 貝 類 の 重 要 な 生 息 域 が 急 激 に 狭 められるとともに 局 所 個 体 群 の 消 滅 が 相 次 いでい る また 流 域 開 発 による 干 潟 への 土 砂 流 入 も 生 息 環 境 を 著 しく 劣 化 させている トカラ 奄 美 諸 島 8 海 草 藻 類 香 村 眞 徳 ( 沖 縄 県 環 境 科 学 センター) 寺 田 竜 太 ( 鹿 児 島 大 学 水 産 学 部 ) 吉 田 稔 ( 海 游 ) 奄 美 大 島 以 外 の 島 々における 情 報 は 十 分 でないため 今 後 の 調 査 を 必 要 とする 問 題 点 1:シラヒゲウニの 異 常 に 発 生 している 場 所 ( 奄 美 町 大 浜 海 浜 公 園 の 礁 池 内 と 大 和 村 国 直 海 岸 )があり 磯 焼 け 現 象 が 観 察 されている( 香 村 ら 2008) このような 場 所 では 海 藻 の 生 育 が 悪 く 基 質 は 皮 殻 状 の 無 節 サンゴモ 類 に 被 覆 されている 大 浜 海 浜 公 園 前 における 礁 縁 の 死 サンゴ( 形 状 から 卓 状 のミドリイシ 類 )は 無 節 サンゴモ 類 に 被 覆 されている シラヒゲウニの 異 常 発 生 は 海 草 藻 類 に 大 きなダメージを 与 えることが 危 惧 される シラヒゲウニは 高 価 な 食 材 であるので 有 効 な 利 用 を 考 えることも 必 要 ではないだろうか 問 題 点 2: 宇 検 村 屋 鈍 の 汽 水 域 に 生 育 するカワツルモは 生 育 地 として 奄 美 大 島 ではこの1ヶ 所 のようである 埋 め 立 てによる 汽 水 域 の 縮 小 と 将 来 水 質 の 悪 化 で 絶 滅 するのではないかと 危 惧 さ れる( 香 村 ら 2008) トカラ 奄 美 諸 島 9サンゴ 類 興 克 樹 (ティダ 企 画 有 限 会 社 ) 奄 美 大 島 においては 1998 年 に 発 生 した 大 規 模 なサンゴの 白 化 現 象 により 礁 原 や 礁 斜 面 浅 所 の サンゴ 群 集 が 撹 乱 を 受 けた 発 達 した 大 型 のサンゴ 群 集 が 生 存 していた 奄 美 大 島 南 部 の 大 島 海 峡 は リアス 式 海 岸 で 海 水 温 の 上 昇 が 抑 えられ 比 較 的 白 化 による 死 滅 は 少 なかったが 2001 年 から オニヒトデの 大 量 発 生 により サンゴ 群 集 は 壊 滅 的 なダメージを 受 けた その 後 北 部 中 部 でも オニヒトデの 大 量 発 生 があり 白 化 から 回 復 してきたサンゴ 群 集 も 食 害 を 受 けた 2008 年 でオニヒ トデの 大 量 発 生 は 終 息 し 現 在 太 平 洋 側 の 外 洋 に 面 した 礁 縁 礁 斜 面 を 中 心 に サンゴ 群 集 の 回 62 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
70 4.2 生 物 群 の 現 状 と 課 題 3. 慶 良 間 沖 縄 諸 島 復 がみられる 奄 美 和 瀬 (F3)は 白 化 やオニヒトデの 影 響 が 少 なく 健 全 なサンゴ 群 集 が 保 たれており 多 様 性 も 高 い 奄 美 大 島 海 峡 (F4)では オニヒトデ 駆 除 により 保 全 されたサンゴ 群 集 ( 安 脚 場 )の 成 長 や 新 規 加 入 のサンゴも 増 加 しているが 大 型 の 卓 状 ミドリイシ 類 にホワイトシンドロームが 発 生 して 年 々 生 サンゴ 被 度 が 低 下 している 海 域 (デリキョンマ)もみられる 畦 (F7)では 礁 池 に 広 がる 枝 状 ミドリイシ 群 落 が 定 期 的 に 行 われているオニヒトデ 駆 除 により 保 全 されている ワンジョ(F8) でもオニヒトデ 駆 除 により サンゴ 群 集 は 保 全 されている 奄 美 大 島 の 太 平 洋 側 に 面 する 海 域 (S- 1,2,3)では 小 型 のミドリイシ 類 が 多 く 回 復 が 進 んでいる 夏 期 にうねりが 入 りやすく 白 化 やオ ニヒトデの 発 生 が 抑 制 されていると 考 えられる なお 東 シナ 海 側 の 礁 斜 面 では 1998 年 の 白 化 後 回 復 がみられたが その 後 オニヒトデによる 撹 乱 を 受 けた 大 島 海 峡 (S4)では F4 同 様 回 復 が みられるが デリキョンマ(F4-4)では 卓 状 ミドリイシ 類 にホワイトシンドロームが 発 生 している なお ホワイトシンドロームは 他 地 点 では 発 生 していない 笠 利 湾 (S7)では 内 湾 性 のサンゴ 群 集 が 保 全 されているが 新 規 加 入 のサンゴは 少 ない 沖 永 良 部 島 (S9)では 礁 斜 面 上 部 にあるク シハダミドリイシ 群 落 が 保 全 されている 奄 美 群 島 では 2005 年 度 から 奄 美 群 島 振 興 開 発 事 業 のサンゴ 礁 保 全 対 策 事 業 で 奄 美 大 島 で53 地 点 喜 界 島 で4 地 点 徳 之 島 で9 地 点 沖 永 良 部 島 で9 地 点 与 論 島 で6 地 点 の 計 81 地 点 でサンゴ 礁 モニタ リングが 実 施 されており また 市 町 村 ごとに 設 定 したサンゴ 保 全 海 域 を 中 心 に 計 39 地 点 でオニ ヒトデ 駆 除 も 併 せて 実 施 されている なお トカラ 列 島 は 奄 美 諸 島 を 含 め 他 の 南 西 諸 島 地 域 のサンゴ 群 集 と 今 回 の 評 価 指 標 群 に 基 づいた 評 価 が 出 来 なかったため 今 回 は 対 象 外 とした しかし 2005 年 度 に モニタリングサイト 1000 事 業 の 一 環 として 調 査 が 行 われている トカラ 列 島 は 種 子 島 屋 久 島 と 奄 美 大 島 の 間 に 約 160kmにわたって 並 ぶ12の 島 々からなり その うち 現 成 のサンゴ 礁 が 分 布 するのは 口 之 島 中 之 島 平 島 小 臥 蛇 島 小 宝 島 宝 島 の6 島 であるが 造 礁 サンゴ 類 は 全 域 で 生 息 が 確 認 されている( 中 井 野 島 2004) 2005 年 に 宝 島 小 宝 島 悪 石 島 諏 訪 之 瀬 島 中 之 島 で 実 施 された 調 査 では 南 に 位 置 する 宝 島 で 最 も 良 く 造 礁 サンゴ 類 が 分 布 し クシハダミドリイシやハナヤサイサンゴ 属 を 中 心 とした 大 きな 群 落 や キクメイシ 属 やハマサンゴ 属 などの 直 径 2mを 超 える 大 型 の 塊 状 サンゴ 類 が 観 察 されている 悪 石 島 では 多 種 混 成 型 の 群 集 が 諏 訪 之 瀬 島 や 中 之 島 では 被 覆 状 のサンゴ 類 が 目 立 った この 時 の 全 調 査 地 点 の 平 均 サンゴ 被 度 は20.5%であった( 環 境 省 2006) 3. 慶 良 間 沖 縄 諸 島 慶 良 間 沖 縄 諸 島 1 哺 乳 類 舩 越 公 威 ( 鹿 児 島 国 際 大 学 ) 伊 澤 雅 子 ( 琉 球 大 学 ) 山 田 文 雄 ( 森 林 総 合 研 究 所 関 西 支 所 ) 阿 部 愼 太 郎 ( 環 境 省 那 覇 自 然 環 境 事 務 所 ) 半 田 ゆかり( 奄 美 哺 乳 類 研 究 会 ) やんばる 地 域 は 保 全 の 議 論 の 上 では 重 要 視 されているが 林 業 活 動 との 調 整 基 地 内 の 保 全 基 地 の 返 還 後 の 方 策 などが 現 在 の 課 題 である 捕 食 や 競 争 を 含 めて 外 来 種 の 影 響 も 大 きいと 考 えられ 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 63
71 第 4 章 南 西 諸 島 における 重 要 地 域 の 現 状 と 今 後 る 特 に 沖 縄 島 全 島 に 広 がったジャワマングースは 在 来 種 に 大 きな 捕 食 圧 を 与 えている やんばる 地 域 については 奄 美 大 島 と 同 様 外 来 生 物 法 の 下 に 防 除 事 業 を 進 めている その 他 ノネコによる 捕 食 の 影 響 も 大 きく さらに 指 標 種 のネズミ 類 の 保 全 の 上 ではクマネズミとの 競 争 による 影 響 も 懸 念 されている また 海 域 については 赤 土 流 出 や 護 岸 工 事 や 埋 め 立 ての 他 に 特 に 辺 野 古 沖 の 基 地 建 設 に 関 する 具 体 的 な 問 題 が 大 きい また コウモリ 類 の 生 息 洞 は 特 に 都 市 部 に 近 い 場 所 では 人 の 侵 入 ( 教 育 目 的 も 含 む)や 洞 そのものの 埋 め 立 てが 起 こっている 哺 乳 類 については 分 布 の 調 査 が 十 分 に 行 われていないものが 大 半 であり 特 にやんばるのネズミ 類 森 林 性 コウモリ 類 はほとん ど 情 報 がないと 言 える また 小 型 コウモリ 類 については 周 辺 離 島 がほぼ 未 調 査 である 慶 良 間 沖 縄 諸 島 2 鳥 類 中 村 和 雄 ( 沖 縄 大 学 大 学 院 非 常 勤 講 師 ) 嵩 原 建 二 ( 沖 縄 県 立 美 咲 特 別 支 援 学 校 ) 花 輪 伸 一 (WWFジャパン) 沖 縄 島 では 居 住 地 の 拡 大 によって 森 林 面 積 が 減 少 し 鳥 類 の 生 息 地 は 北 部 などに 限 定 されつ つある その 北 部 やんばるにしても ダム 湖 の 開 発 と 林 道 の 建 設 によって 鳥 類 の 生 息 地 は 分 断 され ヤンバルクイナに 象 徴 されるように 個 体 数 と 分 布 域 は 減 少 の 一 途 をたどっている この 状 況 は 離 島 においても 同 様 で 観 光 開 発 と 森 林 開 発 のために 砂 浜 は 改 変 され 林 道 の 建 設 が 進 ん でいる やんばるにおける 林 道 の 設 置 は 鳥 類 の 捕 食 者 であるマングースやノネコなどのアプローチを 容 易 にするばかりでなく 車 によるロードキルを 発 生 させている また やんばるでは 最 近 カラス(ハ シブトガラス)の 個 体 数 増 加 がみられ これがヤンバルクイナばかりでなく 多 くの 鳥 類 や 小 動 物 の 個 体 数 減 少 に 関 わっていると 考 えられる こうした 状 況 に 対 して ヤンバルクイナの 保 全 が 訴 えられ 多 くの 市 民 の 関 心 を 呼 び 保 護 増 殖 のための 募 金 活 動 などが 行 われている しかし それはヤンバルクイナという 種 の 保 全 のためであっ て やんばるでの 種 多 様 性 を 維 持 し 生 態 系 全 体 を 保 全 するという 観 点 に 欠 けている ヤンバルク イナは 多 様 な 種 が 生 存 するやんばるの 象 徴 的 な 存 在 として 捉 えていく 必 要 がある 海 岸 は 多 くの 部 分 が 埋 め 立 てられて 貴 重 な 干 潟 を 失 ってきた 現 在 漫 湖 干 潟 ではラムサー ル 条 約 登 録 湿 地 として NPOを 中 心 とした 市 民 によって 保 護 活 動 がなされている 現 在 埋 め 立 て が 着 手 されている 泡 瀬 干 潟 の 将 来 は 保 全 と 推 進 の 両 派 間 で 政 治 問 題 化 している 沖 縄 島 中 北 部 には 広 大 な 米 軍 基 地 が 存 在 するが この 中 での 鳥 類 の 生 息 は 比 嘉 ら(1992)による ものがあるだけである 渡 名 喜 島 などの 周 辺 離 島 も 含 めて 今 後 の 調 査 が 必 要 である また ある 時 点 の 分 布 を 静 的 に 捉 えるだけでなく 分 布 の 拡 大 や 減 少 シロガシラのように 新 し い 種 の 分 布 の 拡 大 や 定 着 など 個 体 群 の 動 きをダイナミックに 捉 える 必 要 もあろう 64 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
72 4.2 生 物 群 の 現 状 と 課 題 3. 慶 良 間 沖 縄 諸 島 慶 良 間 沖 縄 諸 島 3 両 生 類 / 爬 虫 類 太 田 英 利 ( 兵 庫 県 立 大 学 ) 亀 崎 直 樹 ( 日 本 ウミガメ 協 議 会 ) 戸 田 守 ( 琉 球 大 学 ) 岡 田 滋 ( 鹿 児 島 県 環 境 技 術 協 会 ) 久 米 島 を 除 く 沖 縄 諸 島 この 区 域 の 両 生 類 陸 生 爬 虫 類 についても 奄 美 諸 島 の 場 合 と 同 様 ごく 一 部 の 無 人 島 や 岩 礁 を 除 く 各 島 嶼 に 関 して 何 らかの 報 告 書 ないし 分 布 記 録 が 少 なくとも1つ 以 上 は 公 表 されている( 前 之 園 戸 田 2007) しかしながらこれも 奄 美 大 島 や 徳 之 島 の 場 合 と 同 様 生 息 する 野 生 生 物 について 学 術 的 社 会 的 関 心 が 比 較 的 高 い 沖 縄 島 においてさえ 注 目 される 種 や 亜 種 の 島 内 での 分 布 や 生 息 状 況 に 関 する 信 頼 できる 包 括 的 知 見 があまりない 状 況 にある 今 回 行 なった 指 標 種 それぞれの 島 内 での 分 布 範 囲 の 囲 い 込 みも 概 ね 限 られた 野 外 観 察 情 報 および 生 息 環 境 の 有 無 に 関 する 地 図 上 での 確 認 にもとづいて 行 われており 今 後 より 体 系 的 網 羅 的 な 調 査 に 基 づいて 精 度 を 向 上 させてゆく 必 要 がある ウミガメ 類 の 上 陸 産 卵 については 有 人 島 では 地 元 の 関 心 も 高 く 亀 崎 やその 主 宰 する 日 本 ウ ミガメ 協 議 会 関 係 者 が 直 接 観 察 や 聞 き 込 みにもとづく 調 査 を 展 開 している また 無 人 島 も 含 め 県 や 地 元 研 究 者 らによる 組 織 的 調 査 の 対 象 ともなっており(Kikukawa et al., 1996, 1998; 沖 縄 県 教 育 委 員 会, 1996) 情 報 の 精 度 は 比 較 的 高 い 本 区 域 のうち とりわけ 地 形 が 複 雑 で 従 来 森 林 がよく 発 達 しており 渓 流 をはじめとする 陸 水 環 境 の 比 較 的 豊 かな 沖 縄 島 北 部 (いわゆる 山 原 [ やんばる ])では 奄 美 大 島 や 徳 之 島 の 場 合 と 同 様 森 林 の 伐 採 や 林 道 の 敷 設 さらにはダムの 建 設 をはじめとする 陸 水 環 境 への 人 為 的 操 作 が 進 められ ており こうした 環 境 に 依 存 する 多 くの 固 有 種 で 生 息 範 囲 が 縮 小 し 分 断 され 存 続 が 脅 かされてい る(Ito et al., 2000 ; Ota, 2000b) 加 えて 1910 年 代 に 沖 縄 島 南 部 に 放 逐 された 外 来 性 の 捕 食 者 であ るマングースは 現 在 までに 島 の 北 部 を 含 むほぼ 全 域 に 広 がっており 近 年 同 じく 沖 縄 東 北 部 で 目 立 つようになってきたノネコとともに 捕 食 の 影 響 が 強 く 懸 念 されている( 小 倉 ほか 2002 ; 城 ヶ 原 ほか 2003) 現 在 米 軍 基 地 内 にあり 将 来 的 に 返 還 される 見 込 みのあるものを 含 む 残 存 林 をいかに 最 大 限 に 保 全 していくのか そこからいかに 効 果 的 にマングースやノネコを 除 去 し 再 侵 入 を 防 いで いくのかが 今 後 に 向 けたこの 地 域 の 両 生 類 陸 生 爬 虫 類 の 多 様 性 保 全 における 最 重 要 課 題 である 慶 良 間 の 座 間 味 島 阿 嘉 島 慶 留 間 島 などついては 同 じく 外 来 性 の 捕 食 者 であるニホンイタチが 定 着 してしまっており オキナワトカゲやヒメハブをはじめ 文 献 上 これらの 島 に 生 息 することに なっている 両 生 類 陸 生 爬 虫 類 ( 前 之 園 戸 田 2006) 個 体 群 の 多 くが すでに 消 滅 してしまった と 考 えられている( 当 山 1996 ; 太 田 未 公 表 資 料 ) ウミガメの 産 卵 浜 についても いくつかの 砂 浜 では 観 光 地 娯 楽 地 としての 利 用 に 伴 う 産 卵 雌 や 孵 化 幼 体 への 直 接 的 な 干 渉 (キャンプファイヤーや 車 両 のライトによる 視 覚 的 干 渉 オフロード 車 による 底 質 の 踏 み 固 めや 轍 の 形 成 を 通 した 物 理 的 干 渉 )が 少 なくない このような 干 渉 の 増 加 により 砂 浜 のウミガメの 産 卵 場 としての 質 が 低 下 していることが 懸 念 される(Kikukawa et al., 1999) 久 高 島 に 上 陸 産 卵 するエラブウミヘビ 類 のうちエラブウミヘビについては 長 く 地 元 住 民 によ り 漁 獲 が 行 われてきたが 近 年 特 に 護 岸 壁 や 防 波 堤 の 設 置 後 上 陸 する 頭 数 が 激 減 しているとの 情 報 もある( 太 田 未 公 表 資 料 ) 実 態 に 関 する 詳 細 な 調 査 が 強 く 望 まれる 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 65
73 第 4 章 南 西 諸 島 における 重 要 地 域 の 現 状 と 今 後 久 米 島 久 米 島 は 陸 域 に 関 しては 比 較 的 小 面 積 の 島 嶼 ながら これまでキクザトサワヘビやリュ ウキュウヤマガメの 生 息 状 況 などに 関 する 調 査 がいく 度 か 行 われてきた 関 係 で 生 息 する 希 少 種 の 島 内 分 布 の 様 子 は 他 の 島 嶼 に 比 べ 詳 細 に 把 握 されている 方 であると 考 えられる( 沖 縄 県 教 育 委 員 会, 1993; 太 田 濱 口, 2003) とはいえ 1992 年 までの 調 査 でキクザトサワヘビが 確 認 されず 生 息 の 可 能 性 が 低 いとされたエリアから それ 以 降 になって 比 較 的 高 密 度 での 生 息 が 確 認 されるなど( 太 田, 未 公 表 資 料 ) さらにデータを 集 め 情 報 の 精 度 を 上 げる 努 力 は 他 の 島 嶼 の 場 合 と 同 様 絶 対 に 必 要 である キクザトサワヘビの 生 息 地 のひとつであり 他 にも 希 少 種 指 標 種 が 多 く 生 息 する 宇 江 城 岳 周 辺 には 環 境 省 の 種 の 保 存 法 によって 保 護 区 が 設 けられているが 面 積 的 には 決 して 十 分 なものではな い(600 ha うち 管 理 地 区 255 ha) 特 にこの 地 域 と 明 らかに 分 断 されている 久 米 島 南 東 端 近 くのアー ラ 岳 周 辺 には 同 様 に 良 好 な 環 境 が 残 っており 近 くのウミガメ 類 が 上 陸 産 卵 する 浜 と 一 括 して 保 護 管 理 区 とすることが 強 く 望 まれる また 現 在 の 保 護 管 理 区 に 隣 接 する 耕 作 地 や 宅 地 水 路 な どでの 乱 開 発 に 起 因 する 生 息 地 への 赤 土 の 流 入 や ウシガエル シロアゴガエル ティラピア ブルー ギルといった 捕 食 性 侵 略 性 の 強 い 外 来 種 の 繁 殖 拡 散 も 早 急 な 対 応 が 望 まれる 慶 良 間 沖 縄 諸 島 4 昆 虫 類 屋 富 祖 昌 子 ( 元 琉 球 大 学 農 学 部 ) 渡 辺 賢 一 ( 沖 縄 県 立 八 重 山 農 林 高 校 ) 山 根 正 気 ( 鹿 児 島 大 学 理 学 部 ) 松 比 良 邦 彦 ( 県 農 業 開 発 総 合 センター) 前 田 芳 之 ( 芳 華 園 ) 山 室 一 樹 ( 奄 美 マングースバスターズ) 久 米 島 は 山 地 の 乾 燥 が 目 に 付 く 久 米 島 の 奥 深 さを 取 り 戻 し 生 活 する 人 々の 誇 りとなるような 生 態 系 の 修 復 と 保 全 の 試 みを 模 索 したい 中 南 琉 球 を 凝 縮 した 独 特 の 昆 虫 相 と クメジマボタ ルのような 特 異 な 種 の 存 在 は 南 西 諸 島 と 大 陸 の 関 係 を 解 明 する 手 がかりであり 久 米 島 の 生 態 系 はこの 点 からも 重 要 である 慶 良 間 諸 島 も 諸 島 全 域 を 保 全 することが 妥 当 である これらの 島 々 は 近 年 海 のレジャーが 盛 んであるが 海 岸 域 の 開 発 が 懸 念 される やんばる における 網 の 目 状 の 県 道 林 道 建 設 チップ 用 樹 木 の 皆 伐 は 生 態 系 の 直 接 的 破 壊 や 分 断 だけでなく 外 来 種 の 侵 入 による 生 物 相 の 劣 化 ( 在 来 種 の 減 少 や 置 き 換 わりなど) 人 間 による 違 法 採 集 等 々 緊 急 かつ 重 大 な 問 題 を 引 き 起 こしてきた 古 木 の 樹 洞 にしか 棲 めないヤンバルテナ ガコガネ 等 の 甲 虫 類 は 絶 滅 に 瀕 している やんばる は イタジイやアマミアラカシその 他 高 く は 無 いが 密 な 樹 冠 をもつ 常 緑 林 と 渓 流 岩 や 倒 木 コケ 落 ち 葉 そして 岩 の 割 れ 目 等 々 少 雨 の 時 期 にも 乾 ききることの 無 い 湿 潤 な 環 境 条 件 ( 湊 和 雄 氏 講 演 )のなかで 稀 に 見 る 豊 かな 固 有 昆 虫 相 を 保 ってきた しかしダムの 建 設 は 島 特 有 の 渓 流 の 形 態 を 破 壊 し 農 地 の 拡 大 は 赤 土 問 題 を 引 き 起 こし 渓 流 生 昆 虫 類 に 深 刻 な 打 撃 を 与 えている 名 護 市 や 恩 納 村 に 展 開 するゴルフ 場 の 強 烈 な 照 明 は 植 物 や 昆 虫 類 の 生 理 行 動 を 狂 わせ その 影 響 は 広 い 地 域 に 及 ぶ 大 学 院 大 学 を 設 置 するために 最 も 良 く 保 存 された 地 域 を 新 たに 切 り 払 う 愚 は 絶 対 に 避 けるべきである 熱 帯 亜 熱 帯 の 樹 林 は 破 壊 されやすく 復 元 は 難 しい( 宮 脇 1985) この 生 態 系 を 護 ることは 琉 球 列 島 の 存 在 価 値 に 関 わる 重 大 な 問 題 である 66 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
74 4.2 生 物 群 の 現 状 と 課 題 3. 慶 良 間 沖 縄 諸 島 本 部 半 島 も 内 陸 部 はゴルフ 場 と 農 地 拡 大 が 続 いている 嘉 津 宇 岳 乙 羽 岳 八 重 岳 は 観 光 地 化 に 伴 う 道 路 やキャンプ 場 の 建 設 イヌマキの 植 林 などが 行 われた 南 側 海 岸 付 近 は 石 灰 岩 の 採 掘 に よって 山 が 消 失 している 山 里 から 大 堂 にかけてのカルスト 台 地 は 地 域 住 民 の 活 動 によって 護 られ たが 今 帰 仁 城 址 は 観 光 開 発 によって 周 辺 の 木 が 切 り 倒 され 乾 燥 が 激 しい 繁 間 川 はじめ 備 瀬 岬 突 端 のような 小 さい 面 積 の 所 でも 現 在 残 っている 水 系 や 自 然 林 を 早 急 に 保 全 する 必 要 がある 中 南 部 は 市 街 地 の 拡 大 や 道 路 建 設 霊 園 の 造 成 など その 速 度 は 凄 まじく 僅 かに 残 された 生 息 場 所 も 急 激 に 減 少 している この 事 実 を 重 視 し 散 在 する 生 息 地 を 守 るために 全 域 を 保 全 の 対 象 とした ある 場 所 で 個 体 群 が 消 滅 しても 近 くに 生 息 地 があれば そこからの 自 然 移 入 が 期 待 でき る( 藤 井 晴 彦 私 信 )からである また 中 南 部 には 自 然 海 岸 が 殆 ど 残 されていない 磯 や 干 潟 に 生 息 する 昆 虫 の 分 布 は 点 と 線 であり 一 箇 所 の 分 断 がその 地 域 における 種 の 消 滅 に 直 結 する 海 岸 は 海 流 分 布 する 昆 虫 類 の 漂 着 地 でもあり 島 の 生 態 系 は 自 然 海 岸 無 しには 成 り 立 たない 泡 瀬 干 潟 の 保 全 は 最 重 要 課 題 の 一 つである 慶 良 間 沖 縄 諸 島 5 魚 類 立 原 一 憲 ( 琉 球 大 学 理 学 部 ) 太 田 格 ( 沖 縄 県 水 産 研 究 センター) 米 沢 俊 彦 ( 鹿 児 島 県 環 境 技 術 協 会 ) 沖 縄 海 岸 地 区 は 国 定 公 園 として 指 定 されている 同 時 に 海 中 公 園 地 区 として 慶 良 間 沖 縄 3 地 区 ( 面 積 493ha)が 指 定 されている また 沖 縄 島 北 部 今 帰 仁 羽 地 海 域 の2 海 域 ( 面 積 425ha)は 漁 業 者 の 自 主 管 理 策 として ハマフエフキの 若 齢 魚 の 保 護 を 目 的 に4カ 月 間 (8 11 月 ) 全 面 禁 漁 となっ ている( 海 老 沢, 2007) 慶 良 間 沖 縄 諸 島 6 甲 殻 類 藤 田 喜 久 (NPO 法 人 海 の 自 然 史 研 究 所 / 琉 球 大 学 非 常 勤 講 師 ) 鈴 木 廣 志 ( 鹿 児 島 大 学 ) 成 瀬 貫 ( 琉 球 大 学 ) 諸 喜 田 茂 充 ( 琉 球 大 学 名 誉 教 授 ) 沖 縄 島 では 河 川 周 辺 や 海 岸 部 の 開 発 が 顕 著 であり 残 された 僅 かな 自 然 環 境 を 死 守 する 必 要 が あると 思 われる また 本 部 半 島 におけるヒメユリサワガニの 生 息 地 では 近 年 ヒメユリサワガ ニの 目 撃 記 録 が 無 いらしい( 諸 喜 田, 私 信 ) 沖 縄 本 島 における 自 然 環 境 の 変 化 は 極 めて 速 いスピー ドで 進 んでおり 注 意 深 く 監 視 する 必 要 がある 慶 良 間 諸 島 や 久 米 島 の 河 川 環 境 は 極 めて 小 規 模 であることに 加 え 河 川 改 修 や 道 路 工 事 の 影 響 を 受 けて 年 々 悪 化 している 慶 良 間 沖 縄 諸 島 7 貝 類 名 和 純 黒 住 耐 二 ( 千 葉 県 立 中 央 博 物 館 ) 慶 良 間 諸 島 における 陸 生 貝 類 の 重 要 地 域 では 道 路 整 備 等 による 生 息 地 ( 森 林 )の 消 滅 と 分 断 化 が 進 んでおり 森 林 が 乾 燥 化 しつつある 慶 良 間 諸 島 沿 岸 の 海 生 貝 類 の 生 息 環 境 は 近 年 急 速 に 劣 化 しつつある 慶 良 間 諸 島 とチービシ 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 67
75 第 4 章 南 西 諸 島 における 重 要 地 域 の 現 状 と 今 後 の 間 の 海 域 では 工 事 用 ( 人 工 ビーチなど)の 砂 が 大 規 模 に 浚 渫 されており 慶 良 間 諸 島 の 海 岸 侵 食 を 招 いている また 陸 域 からの 土 砂 流 入 の 影 響 も 続 いている 礁 池 の 干 潟 や 海 草 藻 場 の 大 型 腹 足 類 は コレクターによる 乱 獲 の 影 響 が 懸 念 される 沖 縄 諸 島 における 陸 生 貝 類 の 重 要 地 域 では 生 息 環 境 の 劣 化 が 進 行 している 沖 縄 島 北 部 ( 山 原 地 域 )では 林 道 建 設 ダム 建 設 等 による 生 息 地 ( 森 林 )の 消 滅 と 分 断 化 が 進 んでいる 本 部 半 島 では 採 石 により 生 息 地 ( 森 林 )が 縮 小 している 海 生 貝 類 の 重 要 地 域 では 生 息 環 境 の 劣 化 が 著 しく 進 行 している 近 年 沖 縄 島 中 南 部 では 干 潟 の 大 規 模 な 埋 め 立 て 事 業 が 相 次 いで 行 なわれ 干 潟 性 貝 類 の 重 要 な 生 息 域 が 広 範 に 消 滅 した そ の 結 果 多 くの 局 所 個 体 群 が 消 滅 している また 沖 縄 島 北 部 の 干 潟 では 土 砂 流 入 による 生 息 環 境 の 劣 化 が 著 しい 重 要 地 域 のうち 羽 地 内 海 呉 我 干 潟 や 那 覇 市 大 嶺 海 岸 では 干 潟 の 大 規 模 な 埋 め 立 てが 計 画 されており 中 城 湾 泡 瀬 干 潟 では 埋 め 立 て 工 事 が 進 行 している 陸 水 性 貝 類 の 重 要 な 生 息 地 では 河 川 改 修 工 事 や 土 砂 流 入 などにより 生 息 環 境 の 劣 化 が 進 行 している 慶 良 間 沖 縄 諸 島 8 海 草 藻 類 香 村 眞 徳 ( 沖 縄 県 環 境 科 学 センター) 寺 田 竜 太 ( 鹿 児 島 大 学 水 産 学 部 ) 吉 田 稔 ( 海 游 ) 沖 縄 島 の 藻 場 における 保 全 状 況 と 問 題 点 藻 場 の 大 小 の 規 模 を 問 わず 藻 場 の 持 つ 多 様 な 機 能 水 産 資 源 の 観 点 から 藻 場 を 保 全 するため 沿 岸 の 最 重 要 な 場 として 位 置 付 けをする 必 要 がある 主 要 な 藻 場 が 存 在 する 位 置 は 沖 縄 県 の 自 然 環 境 の 保 全 に 関 する 指 針 (1998)で 自 然 環 境 の 厳 正 な 保 護 を 図 る 地 域 -ランクⅠ か 自 然 環 境 の 保 護 保 全 を 図 る 区 域 -ランクⅡ に 目 標 を 掲 げていることから この 自 然 環 境 の 保 全 指 針 の 持 つ 意 味 を 認 識 し 指 針 を 尊 重 することが 必 要 である しかし このような 海 域 が 埋 め 立 て 等 のターゲッ トになっているのは 残 念 なことである 沖 縄 県 内 における 干 潟 サンゴ 礁 の 埋 め 立 てや 港 整 備 等 による 大 規 模 な 改 変 は 1950 年 代 から 1960 年 初 期 に 那 覇 市 波 の 上 若 狭 海 岸 から 泊 の 広 大 な 干 潟 (クビレミドロの 発 見 地 )に 始 まり 現 在 の 商 業 都 市 地 域 と 進 む 1970 年 を 境 に 以 降 急 速 に 沿 岸 部 の 埋 め 立 てに 拍 車 がかかり 干 潟 やサンゴ 礁 は 埋 め 立 てや 漁 港 整 備 などによって 減 少 の 一 途 を 辿 っており それに 追 従 して 藻 場 の 面 積 の 減 少 を 加 速 させている( 環 境 省 2002) 本 部 町 スガー の 問 題 点 河 川 は 国 指 定 の 天 然 記 念 物 で 保 護 され 多 くの 生 物 相 も 維 持 されているものの 背 後 地 は 採 石 場 となっており 降 雨 後 には 赤 土 の 流 入 で 真 っ 赤 に 染 まることがある 背 後 地 の 採 石 場 が 拡 大 する 方 向 に 進 んでいるのは 確 かで 赤 土 汚 濁 による 生 物 相 の 劣 化 が 懸 念 される 汽 水 域 から 河 川 上 流 に 分 布 するタニコケモドキとホソアヤギヌは 清 水 を 好 むことから 河 川 に 流 入 する 赤 土 汚 濁 と 堆 積 が 生 存 にとって 脅 威 である 慢 性 的 な 赤 土 の 堆 積 汚 濁 は 河 川 や 沿 岸 に おける 生 物 の 生 存 に 影 響 を 及 ぼす また ダム 建 設 による 河 川 の 水 没 も 大 きな 脅 威 となる 赤 土 対 策 は 未 解 決 であるのが 現 状 である 68 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
76 4.2 生 物 群 の 現 状 と 課 題 3. 慶 良 間 沖 縄 諸 島 チョウチンミドロに 関 する 問 題 点 本 種 の 生 育 地 は 隆 起 サンゴ 礁 基 盤 を 通 過 した 湧 水 に 依 存 していることから 水 質 の 悪 化 や 湧 水 地 近 傍 における 水 田 の 宅 地 への 転 用 などで 生 育 地 が 消 滅 することもある( 香 村 1998) 南 城 市 の 台 地 の 発 展 的 な 利 用 や 道 路 整 備 で 希 少 な 紅 藻 シマチスジノリ( 国 指 定 の 天 然 記 念 物 )の 生 育 していた 湧 水 が 降 雨 の 際 に 乳 白 色 に 濁 り それが 本 種 の 生 育 の 阻 害 要 因 となって 消 滅 した 例 がある( 香 村 1998) 慶 良 間 諸 島 は 海 岸 国 定 公 園 であり 阿 嘉 島 の 一 部 はラムサール 条 約 登 録 地 でもある 本 諸 島 は 沖 縄 県 の 中 でも 有 名 な 観 光 地 で 海 岸 域 は 港 湾 施 設 やビーチ 整 備 等 でかなり 改 変 されている 沿 岸 域 の 改 変 が 生 物 相 にどの 程 度 インパクトを 与 えているものか 今 後 検 証 する 必 要 がある 伊 平 屋 島 伊 是 名 島 における 保 全 状 況 と 問 題 点 沿 岸 部 の 埋 め 立 てによる 干 潟 サンゴ 礁 の 消 失 : 畑 地 転 用 港 湾 関 連 設 備 運 動 建 設 伊 是 名 島 と 屋 那 覇 島 の 遠 浅 の 海 底 に 平 行 に 水 路 を 造 ったために 流 れが 速 くなり 藻 場 が 減 少 した との 聞 き 取 り 情 報 がある 海 藻 相 の 情 報 に 関 する 今 後 の 調 査 研 究 久 米 島 における 保 全 状 況 と 問 題 点 久 米 島 では 沿 岸 部 の 浚 渫 と 埋 め 立 て 久 米 島 唯 一 のマングローブ 湿 地 の 埋 め 立 てによる 消 失 干 潟 における 養 殖 場 建 設 等 ある また 陸 域 における 水 田 地 帯 からキビ 畑 への 転 用 は 緩 衝 帯 が 消 失 したために 濁 水 が 直 接 に 海 域 に 流 入 する 等 沿 岸 への 影 響 は 慢 性 的 で 懸 念 材 料 となっている 慶 良 間 沖 縄 諸 島 9サンゴ 類 山 川 英 治 長 田 智 史 ( 沖 縄 環 境 科 学 センター) 酒 井 一 彦 ( 琉 球 大 学 ) 沖 縄 島 周 辺 は 沿 岸 開 発 や 陸 上 の 開 発 に 伴 う 赤 土 の 流 出 1980 年 代 から 続 くオニヒトデの 大 発 生 1998 年 の 大 規 模 な 白 化 等 により 大 きなダメージを 受 けサンゴ 礁 の 劣 化 が 危 ぶまれている しかし 近 年 (2008 年 ) 沖 縄 島 北 東 や 南 側 では 高 被 度 のサンゴ 群 集 が 確 認 され 一 部 のサンゴ 礁 ではサンゴ 群 集 の 回 復 がみられる 沖 縄 島 周 辺 では 環 境 省 のモニタリングサイト1000 事 業 により 広 範 囲 のサンゴ 礁 において 定 期 的 にモニタリングが 実 施 されている 沖 縄 島 北 東 大 浦 湾 (F1)では アオサンゴ ユビエダハマサンゴ 塊 状 ハマサンゴの 大 群 落 が 確 認 されている 開 発 計 画 があり サンゴ 群 集 への 影 響 が 懸 念 される 沖 縄 島 北 (S1)から 北 東 (S2)の 礁 斜 面 にかけては 沖 縄 島 周 辺 では 比 較 的 サンゴ 群 集 の 被 度 が 高 い 沖 縄 島 南 宮 城 島 南 (F2)のヨコヒシでは コモンシコロサンゴの 大 群 体 が 確 認 されている 中 城 湾 (F3)の 泡 瀬 では オトメミドリイシの 大 群 体 が 確 認 されているが 開 発 が 進 んでおり サンゴ 群 集 への 影 響 が 懸 念 されている 沖 縄 島 南 (F4) 喜 屋 武 漁 港 沖 の 礁 池 では 主 にエダコモンサンゴ ユビ エダハマサンゴ 枝 状 ミドリイシなどからなる 群 集 が 確 認 されている 那 覇 南 (F5) 空 港 周 辺 の 礁 池 で は スギノキミドリイシ 優 占 の 群 集 が 確 認 されている 開 発 計 画 があり サンゴ 群 集 への 影 響 が 懸 念 される 沖 縄 島 西 (F6)の 宜 野 湾 沖 では サンゴ 群 集 の 被 度 が 高 い 場 所 や 水 深 が 深 い 場 所 の 被 度 と 種 多 様 性 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 69
77 第 4 章 南 西 諸 島 における 重 要 地 域 の 現 状 と 今 後 が 高 い 場 所 が 点 在 している 浦 添 沖 では 開 発 計 画 があり サンゴ 群 集 への 影 響 が 懸 念 される 伊 計 島 東 (S3)から 沖 縄 島 南 東 (S4)にかけての 礁 斜 面 は サンゴ 群 集 の 被 度 は 高 くないが ミドリ イシ 属 の 新 規 加 入 群 体 が 多 く サンゴ 群 集 の 回 復 の 兆 しが 見 られる 沖 縄 島 南 (S5)の 礁 斜 面 では 高 被 度 で 種 多 様 性 の 高 い 群 集 が 広 い 範 囲 で 確 認 されている 那 覇 南 (S6)の 空 港 沖 の 礁 斜 面 では 卓 状 の 大 きなミドリイシ 属 のサンゴ 群 体 が 確 認 されている 沖 縄 島 西 (S7)の 礁 斜 面 では 1997 年 以 前 には 高 被 度 で 種 多 様 性 高 い 群 集 があったが 白 化 やオニヒトデの 影 響 を 受 けサンゴ 群 集 の 被 度 は 低 いままである 沖 縄 島 北 西 本 部 半 島 (F7)の 備 瀬 崎 周 辺 の 礁 池 では 局 所 的 に 高 被 度 のサンゴ 群 集 が 点 在 している 沖 縄 島 北 西 (F8) 奥 間 周 辺 の 礁 池 などでは 1990 年 代 に 被 度 の 高 い 群 集 があったが 白 化 やオニヒト デの 影 響 を 受 けサンゴ 群 集 の 被 度 は 低 いままである 本 部 半 島 (S8) 周 辺 の 瀬 底 島 水 納 島 周 辺 の 礁 斜 面 では 局 所 的 に 高 被 度 で 種 多 様 性 の 高 い 群 集 が 存 在 している 沖 縄 島 北 西 (S9)の 奥 間 周 辺 の 礁 斜 面 などでは 1990 年 代 に 被 度 の 高 い 群 集 があった が 白 化 やオニヒトデの 影 響 を 受 けサンゴ 群 集 の 被 度 は 低 いままである 慶 良 間 周 辺 慶 良 間 周 辺 では 2002 年 頃 からのオニヒトデ 大 発 生 により 大 きなダメージを 受 けた しかし 地 元 の 積 極 的 かつ 戦 略 的 なオニヒトデ 駆 除 により 一 部 保 全 区 域 内 では サンゴ 群 集 が 良 好 に 保 たれている また 沖 縄 島 周 辺 へのサンゴ 幼 生 の 供 給 源 としての 重 要 性 も 指 摘 されている 阿 嘉 島 やチービシの 周 辺 では 環 境 省 のモニタリングサイト1000 事 業 により 定 期 的 にモニタリ ングが 実 施 されている 慶 良 間 慶 良 間 諸 島 ( 座 間 味 渡 嘉 敷 :F9)の 内 海 では 人 為 的 攪 乱 が 少 なく 健 全 なサンゴ 群 集 が 見 られる チービシを 含 む 慶 良 間 列 島 (S10)の 礁 斜 面 では 1998 年 の 高 水 温 以 降 も オニヒトデに 補 食 されるまでは 高 被 度 で 種 多 様 性 の 高 い 群 集 が 存 在 しており 現 在 も 保 全 区 域 を 中 心 に 一 部 良 好 な サンゴ 群 集 が 見 られる 久 米 島 粟 国 島 渡 名 喜 島 久 米 島 東 (F10)のハテノハマ 周 辺 の 一 部 礁 池 では 主 にミドリイシ 属 コモンサンゴ 属 などからなる 高 被 度 群 集 が 確 認 されている 久 米 島 粟 国 島 渡 名 喜 島 (S11)の 礁 斜 面 では 1990 年 代 に 高 被 度 で 種 多 様 性 の 高 い 群 集 があっ たが 白 化 でサンゴが 減 少 し 現 在 サンゴ 群 集 は 回 復 中 である 伊 是 名 島 伊 平 屋 島 伊 平 屋 伊 是 名 (S12)の 礁 斜 面 では 1990 年 代 に 高 被 度 で 種 多 様 性 の 高 い 群 集 があったが 白 化 やオニヒトデの 影 響 を 受 けサンゴが 減 少 し 現 在 サンゴ 群 集 は 回 復 中 である 野 甫 島 では 開 発 計 画 があり サンゴ 群 集 への 影 響 が 懸 念 されている 4. 大 東 諸 島 大 東 諸 島 1 哺 乳 類 舩 越 公 威 ( 鹿 児 島 国 際 大 学 ) 伊 澤 雅 子 ( 琉 球 大 学 ) 山 田 文 雄 ( 森 林 総 合 研 究 所 関 西 支 所 ) 阿 部 愼 太 郎 ( 環 境 省 那 覇 自 然 環 境 事 務 所 ) 半 田 ゆかり( 奄 美 哺 乳 類 研 究 会 ) 特 異 な 歴 史 のため 自 然 環 境 は 本 来 の 状 態 からすでに 大 きく 変 化 している すでに 絶 滅 した 種 も 多 い 現 在 では 動 物 の 生 息 環 境 となりうる 場 所 は ドリーネ 幕 ( 島 を 一 周 する 形 で 細 く 残 ってい 70 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
78 4.2 生 物 群 の 現 状 と 課 題 4. 大 東 諸 島 る 環 状 防 風 林 ) 池 周 辺 など 非 常 に 限 られたものとなっている 調 査 はほとんど 南 北 大 東 島 で 行 われ ており 沖 大 東 島 については 情 報 がない 大 東 諸 島 2 鳥 類 中 村 和 雄 ( 沖 縄 大 学 大 学 院 非 常 勤 講 師 ) 嵩 原 建 二 ( 沖 縄 県 立 美 咲 特 別 支 援 学 校 ) 花 輪 伸 一 (WWFジャパン) 1900 年 の 入 植 以 来 南 北 大 東 島 では 原 生 林 が 畑 地 化 されるとともに 池 沼 の 埋 め 立 てが 行 われ てきた 一 方 1920 年 代 という 早 い 時 代 から 植 林 が 積 極 的 に 行 われ 自 然 保 全 の 意 識 が 教 育 され 実 施 されてきた 現 在 は 中 心 部 に 分 布 する 池 沼 を 中 心 に 鳥 獣 保 護 地 域 に 指 定 され 鳥 類 の 保 全 が 図 られている 南 大 東 村 では 島 まるごとミュージアム 構 想 を 立 て 島 の 自 然 をそのまま 観 光 資 源 として 来 島 者 に 提 供 しようとしている この 中 で 池 沼 にカヌーを 浮 かべ 水 路 でつながっている 池 沼 をめぐ るツアーの 提 供 も 行 われている これは 水 と 親 しみ 間 近 で 鳥 を 観 察 できる 反 面 繁 殖 中 や 越 冬 中 の 鳥 をディスターブする 危 険 性 がある 自 然 保 全 とエコツアーをいかに 両 立 させるかの 課 題 がこ こにもある 南 大 東 島 での 鳥 類 相 の 調 査 は 比 較 的 行 われてきたが( 例 えば 嵩 原 ら 2004) それに 比 べて 北 大 東 島 での 調 査 は あまりなされていない 南 大 東 島 から10km 程 度 しか 離 れていない 北 大 東 島 は ほとんどの 鳥 類 の 飛 行 範 囲 であるから 両 島 を 一 つとして 鳥 の 生 息 地 とできると 考 えがちであるが それは 必 ずしも 真 実 ではない 南 大 東 島 に 生 息 するダイトウコノハズクは かつては 生 息 が 確 認 さ れていた 北 大 東 島 では 現 在 は 確 認 されていない( 嵩 原 中 村 2001) 今 後 年 間 を 通 しての 鳥 類 相 の 調 査 が 必 要 である 南 大 東 島 の 南 方 約 150kmにある 沖 大 東 島 は 現 在 米 軍 の 管 理 下 にあり 立 ち 入 りはできない 周 囲 から 隔 離 された 島 であるこの 島 での 鳥 類 相 は 非 常 に 興 味 をそそぐが 米 軍 の 射 撃 場 とされて いるため 鳥 類 相 への 影 響 も 避 けられないと 考 えられる 生 物 相 の 調 査 がなされてよい 島 である 大 東 諸 島 3 両 生 類 / 爬 虫 類 太 田 英 利 ( 兵 庫 県 立 大 学 ) 亀 崎 直 樹 ( 日 本 ウミガメ 協 議 会 ) 戸 田 守 ( 琉 球 大 学 ) 岡 田 滋 ( 鹿 児 島 県 環 境 技 術 協 会 ) 大 東 諸 島 におけるオガサワラヤモリの 分 布 は 植 生 の 乏 しい 岩 場 以 外 陸 域 のほぼ 全 体 に 及 んで おり したがって 今 回 の 生 息 範 囲 の 囲 い 込 みは 妥 当 と 考 えられる ただしこれまでに 認 識 されてき たクローンの 出 現 頻 度 には 極 端 な 差 が 認 められる クローンの 多 様 性 保 存 のためには それぞれの クローンの 地 理 的 分 布 や 相 対 的 な 生 息 密 度 の 把 握 が 望 まれる 生 息 環 境 の 多 くを 共 有 する 外 来 性 の 両 性 生 殖 種 ホオグロヤモリによる 影 響 についても 多 角 的 な 検 討 と 適 切 な 対 策 が 望 まれる 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 71
79 第 4 章 南 西 諸 島 における 重 要 地 域 の 現 状 と 今 後 大 東 諸 島 4 昆 虫 類 屋 富 祖 昌 子 ( 元 琉 球 大 学 農 学 部 ) 渡 辺 賢 一 ( 沖 縄 県 立 八 重 山 農 林 高 校 ) 山 根 正 気 ( 鹿 児 島 大 学 理 学 部 ) 松 比 良 邦 彦 ( 県 農 業 開 発 総 合 センター) 前 田 芳 之 ( 芳 華 園 ) 山 室 一 樹 ( 奄 美 マングースバスターズ) ここでも 採 集 禁 止 の 措 置 がとられたことは 重 要 な 一 歩 であり 高 く 評 価 される 同 時 に ペット として 売 られている 昆 虫 類 や 小 動 物 を 島 に 絶 対 に 持 ち 込 ませない 規 制 も 必 要 であろう 島 まるごと 博 物 館 の 成 功 のためにも 観 光 用 に 熱 帯 花 木 を 植 栽 することや 神 社 周 辺 を 清 掃 によって 乾 燥 させ るようなことは 固 有 生 物 の 絶 滅 に 直 結 することを 訴 える 必 要 がある 大 東 諸 島 5 魚 類 立 原 一 憲 ( 琉 球 大 学 理 学 部 ) 太 田 格 ( 沖 縄 県 水 産 研 究 センター) 米 沢 俊 彦 ( 鹿 児 島 県 環 境 技 術 協 会 ) 地 下 水 域 の 調 査 は 遅 れており 今 後 地 下 水 性 の 魚 類 が 見 つかる 可 能 性 もある 通 し 回 遊 魚 の 分 散 能 力 を 知 る 上 からも 南 北 大 島 諸 島 の 淡 水 域 の 精 査 が 必 要 である 大 東 諸 島 6 甲 殻 類 藤 田 喜 久 (NPO 法 人 海 の 自 然 史 研 究 所 / 琉 球 大 学 非 常 勤 講 師 ) 鈴 木 廣 志 ( 鹿 児 島 大 学 ) 成 瀬 貫 ( 琉 球 大 学 ) 諸 喜 田 茂 充 ( 琉 球 大 学 名 誉 教 授 ) 北 大 東 島 と 南 大 東 島 では 近 年 では 洞 穴 周 辺 部 の 土 地 改 良 が 進 められ 消 失 した 洞 穴 もある また 地 下 水 内 に 地 表 からの 排 水 が 流 入 している 洞 穴 や オオヒキガエルやスッポンなどの 外 来 生 物 が 生 息 している 洞 穴 もあり 早 急 な 対 策 が 求 められる また 大 規 模 な 造 港 や 道 路 拡 張 が 進 められていて 海 岸 部 の 改 変 や 海 岸 林 の 伐 採 が 懸 念 される 沖 大 東 島 については 近 年 の 情 報 は 無 い 大 東 諸 島 7 貝 類 名 和 純 黒 住 耐 二 ( 千 葉 県 立 中 央 博 物 館 ) 大 東 諸 島 における 陸 生 貝 類 の 重 要 地 域 では 生 息 環 境 の 劣 化 が 進 行 している 現 在 固 有 の 陸 生 貝 類 個 体 群 が 維 持 されている 森 林 は 島 の 周 縁 部 や 社 寺 林 などに 極 めて 断 片 的 に 残 存 しているに 過 ぎない こうした 森 林 環 境 は 農 地 整 備 事 業 や 漁 港 整 備 事 業 などにより 急 速 に 断 片 化 されつつある 大 東 諸 島 9サンゴ 類 木 村 匡 ( 自 然 環 境 研 究 センター) 北 大 東 島 南 大 東 島 及 び 沖 大 東 島 からなる 大 東 諸 島 は 沖 縄 島 や 小 笠 原 諸 島 と 同 緯 度 にあり 沖 縄 本 島 から 東 に 約 400km 小 笠 原 諸 島 からは 西 に 約 1100kmに 位 置 する 南 北 に 並 んだ 北 大 東 島 と 南 大 東 島 の 間 は 約 8km その 間 の 水 深 は 最 も 深 いところで2700m 沖 大 東 島 は 両 島 からさらに 南 に 約 160km 離 れている 3つの 島 はどれも 水 深 mの 海 底 から 立 ち 上 がった 隆 起 環 礁 であり 72 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
80 4.2 生 物 群 の 現 状 と 課 題 5. 宮 古 諸 島 周 囲 の 海 とは 断 崖 で 接 しており 沖 縄 島 で 見 られるようななだらかな 砂 浜 海 岸 は 見 られない 北 大 東 島 南 大 東 島 ともに 島 の 周 囲 には 発 達 の 弱 い 裾 礁 が 取 り 巻 き 短 い 縁 脚 縁 溝 構 造 を 形 成 している 海 岸 線 から 水 深 20mまではなだらかに 傾 斜 し それ 以 降 は 水 深 2000mまで 急 激 に 落 ち 込 んでいる 3 つの 内 では 南 大 東 島 が 最 も 大 きく 面 積 30.7 平 方 km 周 囲 20.8km 次 いで 北 大 東 島 が 面 積 11.9 平 方 km 周 囲 13.5km 最 も 小 さい 沖 大 東 島 は 面 積 1.2 平 方 km 周 囲 4.5kmである 1998 年 以 前 には 南 大 東 島 の 北 岸 で 枝 状 サンゴを 中 心 とした 被 度 の 高 い 群 集 が 見 られたが 大 規 模 白 化 現 象 の 際 に これらの 多 くが 死 亡 した 加 えて 白 化 現 象 の 翌 年 あたりから 時 々オニヒト デの 小 集 団 がサンゴを 食 害 していた 2001 年 の 南 北 大 東 島 周 辺 では 全 体 で10% 程 度 のサンゴ 被 度 であったが ミドリイシ 類 の 加 入 群 体 も 多 く 観 察 されていた( 野 中 梶 原 2004) 2007 年 の 観 察 によると( 木 村 林 原 2007 環 境 省 2008) 南 北 大 東 島 周 辺 では 水 深 10m 以 浅 で はあまり 大 きなサンゴ 群 体 は 見 られず 岩 盤 上 に 張 り 付 くようにハナヤサイサンゴ 類 やミドリイシ 類 の 小 型 群 体 が 点 在 し この 水 深 でのサンゴ 被 度 は10 20% 程 度 であった 一 方 水 深 10m 以 深 では 南 大 東 島 の 北 岸 や 東 岸 では ハマサンゴ 類 やコモンサンゴ 類 キクメ イシ 類 などの 被 覆 状 のサンゴやソフトコーラルが 多 く 出 現 し 場 所 によっては 被 度 40 50%を 記 録 した 全 体 にミドリイシ 類 の 種 類 が 少 なく 所 々に 太 い 枝 状 のハナヤサイサンゴ 類 の 数 年 前 に 死 亡 した 群 体 が 見 られ 以 前 はこれらの 枝 状 サンゴ 類 がかなり 分 布 していたと 思 われる 地 点 もあった サンゴ 被 度 の 比 較 的 高 い 南 大 東 島 の 東 岸 水 深 20m 付 近 では オニヒトデの 小 集 団 が 昼 間 であるに もかかわらず 狭 い 範 囲 に 折 り 重 なるようにしてサンゴ 群 体 の 上 面 で 摂 餌 していたのが 観 察 された 大 東 諸 島 の 造 礁 サンゴ 群 集 は 琉 球 列 島 における 裾 礁 の 群 集 と 小 笠 原 のような 海 洋 島 としての サンゴ 群 集 の 中 間 的 な 性 格 が 見 られる 特 徴 のある 貴 重 な 群 集 と 思 われる 5. 宮 古 諸 島 宮 古 諸 島 1 哺 乳 類 舩 越 公 威 ( 鹿 児 島 国 際 大 学 ) 伊 澤 雅 子 ( 琉 球 大 学 ) 山 田 文 雄 ( 森 林 総 合 研 究 所 関 西 支 所 ) 阿 部 愼 太 郎 ( 環 境 省 那 覇 自 然 環 境 事 務 所 ) 半 田 ゆかり( 奄 美 哺 乳 類 研 究 会 ) 現 在 は 生 息 洞 を 確 認 できていないので 抽 出 しなかったが ミヤココキクガシラコウモリの 生 息 確 認 の 調 査 は 不 十 分 である 宮 古 諸 島 2 鳥 類 中 村 和 雄 ( 沖 縄 大 学 大 学 院 非 常 勤 講 師 ) 嵩 原 建 二 ( 沖 縄 県 立 美 咲 特 別 支 援 学 校 ) 花 輪 伸 一 (WWFジャパン) 現 在 のところ 開 発 など 差 し 迫 った 生 息 地 の 破 壊 は 見 られないが 池 間 湿 原 にしても 大 野 山 林 に しても 常 に 保 全 を 心 がけていく 必 要 があろう 宮 古 島 と 隣 接 する 島 における 鳥 類 相 は 地 元 の 鳥 類 愛 好 家 たちの 手 によって 調 べられているが 今 後 宮 古 島 から 離 れた 多 良 間 島 や 水 納 島 での 調 査 が 行 われる 必 要 がある 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 73
81 第 4 章 南 西 諸 島 における 重 要 地 域 の 現 状 と 今 後 宮 古 諸 島 3 両 生 類 / 爬 虫 類 太 田 英 利 ( 兵 庫 県 立 大 学 ) 亀 崎 直 樹 ( 日 本 ウミガメ 協 議 会 ) 戸 田 守 ( 琉 球 大 学 ) 岡 田 滋 ( 鹿 児 島 県 環 境 技 術 協 会 ) 宮 古 諸 島 における 在 来 の 両 生 類 陸 生 爬 虫 類 の 多 くは 宮 古 島 の 中 部 に 位 置 し 比 較 的 樹 木 の 多 い 宮 古 島 市 熱 帯 植 物 園 から 大 野 山 林 にかけてのエリアで 観 察 される 頻 度 が 高 い またミヤコトカゲに ついては 宮 古 島 の 中 西 部 の 海 岸 での 観 察 例 が 多 く その 意 味 で 今 回 地 図 上 に 示 した 範 囲 はおおむね 妥 当 と 考 えられる しかしながら 今 回 扱 った 指 標 種 の 多 くは それ 以 外 の 場 所 でも 散 発 的 に 確 認 さ れており( 餘 平 名 ほか, 1998) 局 所 的 に 多 様 性 の 高 い 場 所 が 他 にもある 可 能 性 は 否 定 できない 宮 古 島 では 今 回 扱 った 指 標 種 を 含 む 多 くの 両 生 類 や 陸 生 爬 虫 類 で ここ 20 年 ほどの 間 における 生 息 密 度 の 著 しい 低 下 が 強 く 懸 念 される たとえば 上 記 の 宮 古 市 熱 帯 植 物 園 から 大 野 山 林 にかけての エリアにおける 生 息 密 度 が 1989 年 と 2007 年 の 間 で ミヤコヒキガエルやサキシマヌマガエルでは 1/10 以 下 に ミヤコカナヘビ サキシマスベトカゲ キシノウエトカゲなどでも 少 なくとも 1/5 以 下 に 落 ちてしまっていることを 示 唆 するセンサス 結 果 が 得 られており( 太 田 未 公 表 資 料 ) これら の 種 はこのエリアにおける 存 続 が 危 機 的 状 況 になりつつあると 言 えよう 原 因 としては 外 来 性 の 捕 食 者 であるニホンイタチやインドクジャクによる 捕 食 圧 が 考 えられ 加 えて 両 生 類 に 関 しては 近 年 盛 んに 池 沼 に 放 流 されているコイ ティラピア タイワンキンギョなどの 外 来 魚 による 卵 や 幼 生 への 捕 食 の 影 響 も 大 きいと 思 われる こうした 外 来 種 の 除 去 を 含 む 早 急 な 対 策 が 強 く 望 まれる ウミガメ 類 に 関 しては 他 の 区 域 と 同 様 人 工 的 な 操 作 (テトラポットの 設 置 砂 防 堤 の 設 置 ) による 産 卵 浜 の 自 然 度 の 低 下 ( 沖 縄 県 教 育 委 員 会 1998)への 対 策 が 強 く 望 まれる 宮 古 島 吉 野 海 岸 で 産 卵 したアカウミガメはベトナムに 回 遊 し 産 卵 することが 確 認 されており ( 佐 渡 山 ほか 1996) 産 卵 海 岸 だけでなく 本 種 の 回 遊 域 での 混 獲 対 策 などの 保 護 対 策 も 将 来 検 討 する 必 要 がある また エラブウミヘビ 類 についても 産 卵 場 所 や 産 卵 種 の 組 成 上 陸 頻 度 などに 関 する 調 査 が 待 たれる エラブウミヘビについては 漁 獲 の 対 象 ともなっていることから その 数 や 個 体 群 存 続 への 影 響 に 関 する 調 査 も 待 たれる 宮 古 諸 島 4 昆 虫 類 屋 富 祖 昌 子 ( 元 琉 球 大 学 農 学 部 ) 渡 辺 賢 一 ( 沖 縄 県 立 八 重 山 農 林 高 校 ) 山 根 正 気 ( 鹿 児 島 大 学 理 学 部 ) 松 比 良 邦 彦 ( 県 農 業 開 発 総 合 センター) 前 田 芳 之 ( 芳 華 園 ) 山 室 一 樹 ( 奄 美 マングースバスターズ) 近 年 熱 帯 花 木 や 草 花 の 導 入 により 昆 虫 類 の 生 息 地 が 急 速 に 失 われてきた 公 共 の 場 所 ほどそ れが 激 しい リュウキュウマツやクワノハエノキなど 在 来 樹 種 の 混 生 林 ( 大 野 山 林 に 一 部 残 る)の 復 元 は 公 共 事 業 の 新 しい 課 題 となり 得 るであろうし モザイク 状 の 生 態 系 を 回 復 維 持 することは 個 人 でも ある 程 度 可 能 である 水 没 説 の 検 証 もふくめ 宮 古 島 の 昆 虫 相 は 琉 球 弧 成 立 の 研 究 に 大 きく 貢 献 するものである 74 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
82 4.2 生 物 群 の 現 状 と 課 題 5. 宮 古 諸 島 宮 古 諸 島 5 魚 類 立 原 一 憲 ( 琉 球 大 学 理 学 部 ) 太 田 格 ( 沖 縄 県 水 産 研 究 センター) 米 沢 俊 彦 ( 鹿 児 島 県 環 境 技 術 協 会 ) 生 息 地 周 辺 の 環 境 改 変 が 著 しく 早 急 な 保 護 対 策 を 講 じる 必 要 がある また 地 下 水 脈 の 調 査 は 遅 れており 今 後 地 下 水 性 の 魚 類 が 見 つかる 可 能 性 も 大 きい. 宮 古 諸 島 6 甲 殻 類 藤 田 喜 久 (NPO 法 人 海 の 自 然 史 研 究 所 / 琉 球 大 学 非 常 勤 講 師 ) 鈴 木 廣 志 ( 鹿 児 島 大 学 ) 成 瀬 貫 ( 琉 球 大 学 ) 諸 喜 田 茂 充 ( 琉 球 大 学 名 誉 教 授 ) 宮 古 の 洞 穴 地 下 水 域 環 境 についての 脅 威 としては 1) 土 地 改 良 などによる 洞 穴 ( 洞 井 )の 埋 め 立 て 2) 土 砂 の 堆 積 による 湧 水 部 の 埋 没 3) 掘 削 や 地 下 ダムなどによる 地 下 水 脈 の 分 断 や 改 変 4) 外 来 生 物 による 在 来 種 の 捕 食 及 び 競 合 5)ゴミの 廃 棄 生 活 排 水 農 薬 農 業 用 肥 料 による 地 下 水 水 質 汚 染 などが 指 摘 されている( 諸 喜 田, 1996; 藤 田, 2007) 海 岸 環 境 については 近 年 宮 古 島 では 大 規 模 なリゾート 開 発 が 行 われており 生 息 域 の 消 失 や 分 断 が 懸 念 される また 宮 古 島 周 辺 の 小 島 でも 橋 の 開 通 に 伴 って 観 光 地 化 が 進 んでいるため 今 後 注 意 を 払 う 必 要 がある 多 良 間 島 の 洞 穴 地 下 水 域 は そのすべてが 多 良 間 村 の 文 化 財 に 指 定 されており 少 なくとも 洞 穴 周 辺 の 環 境 は 良 好 な 状 態 にある( 藤 田 砂 川, 2008) ただし 今 後 地 下 水 の 過 剰 な 汲 み 上 げによる 水 質 変 化 ( 特 に 塩 分 など)や 農 地 で 利 用 される 化 学 肥 料 などに 起 因 する 地 下 水 汚 染 などに 注 意 を 払 う 必 要 がある 一 方 海 岸 部 も 砂 浜 岩 礁 海 岸 林 ( 島 の 一 周 道 路 は 海 岸 林 を 残 す 形 で 造 られている) が 良 好 な 状 態 に 保 たれている なお 多 良 間 島 の 北 部 には 水 納 島 があるが 十 脚 甲 殻 類 の 調 査 はお そらく 皆 無 であり 今 後, 詳 細 な 調 査 研 究 が 望 まれる 宮 古 諸 島 7 貝 類 名 和 純 黒 住 耐 二 ( 千 葉 県 立 中 央 博 物 館 ) 宮 古 諸 島 における 陸 生 貝 類 の 重 要 地 域 では 生 息 環 境 の 劣 化 が 急 速 に 進 行 している その 要 因 には 道 路 建 設 や 農 地 整 備 事 業 による 森 林 縮 小 生 息 域 の 分 断 化 それにともなう 乾 燥 化 などがあげられる また コレクターの 採 集 圧 も 懸 念 される 海 生 貝 類 の 重 要 地 域 では 生 息 環 境 の 劣 化 が 著 しく 進 行 している 近 年 与 那 覇 湾 では マングロー ブや 海 草 藻 場 の 埋 め 立 て 事 業 が 相 次 いで 行 なわれ 貝 類 の 重 要 な 生 息 域 が 消 滅 した また 与 那 覇 湾 の 海 草 藻 場 では 土 砂 流 入 による 生 息 環 境 の 劣 化 が 著 しい 宮 古 諸 島 8 海 草 藻 類 香 村 眞 徳 ( 沖 縄 県 環 境 科 学 センター) 寺 田 竜 太 ( 鹿 児 島 大 学 水 産 学 部 ) 吉 田 稔 ( 海 游 ) 藻 場 の 面 積 の 減 少 の 原 因 は 埋 め 立 て 広 大 な 港 湾 防 波 堤 建 設 など 漁 港 整 備 に 伴 う 水 路 工 事 で 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 75
83 第 4 章 南 西 諸 島 における 重 要 地 域 の 現 状 と 今 後 ある 宮 古 島 は 大 型 台 風 の 通 過 地 点 であることによって 藻 場 が 被 害 を 受 けることが 考 えられるが 加 えて 沿 岸 部 における 構 築 物 ( 埋 め 立 て 伊 良 部 大 橋 の 完 成 後 の 橋 脚 など)による 流 れの 方 向 の 変 化 によって 砂 礫 地 の 攪 乱 が 起 こるのではないかと 危 惧 される 与 那 覇 湾 ( 湾 内 外 は 鳥 獣 保 護 区 )は 漁 港 整 備 降 雨 時 における 濁 水 の 湾 内 への 流 入 によって 湾 内 の 環 境 がかなり 劣 化 している 下 地 伊 良 部 島 では 下 地 島 空 港 建 設 のために 下 地 島 沿 岸 の 一 部 が 埋 め 立 てられたが その 後 伊 良 部 県 立 自 然 公 園 に 指 定 され 良 好 な 環 境 下 にあるようである 宮 古 諸 島 9サンゴ 類 梶 原 健 次 ( 宮 古 島 市 役 所 ) 宮 古 諸 島 は 全 体 的 にリーフの 発 達 が 弱 く サンゴ 礁 面 積 は19.6 km2( 海 中 公 園 センター 1994)で 島 の 規 模 (8 有 人 島 で226 km 年 )に 対 して 比 較 的 狭 い 島 の 周 囲 には 大 きく 発 達 するリーフはほと んどないが 池 間 島 北 方 沖 の 離 礁 群 八 重 干 瀬 (やびじ) は 大 小 100ほどの 離 礁 がまとまって 分 布 し 宮 古 諸 島 を 代 表 するサンゴ 礁 として 知 られている 宮 古 諸 島 は 平 坦 な 島 々で 発 達 した 河 川 や 急 勾 配 の 排 水 路 がないため 赤 土 の 流 出 はほとんど 発 生 していない 他 の 南 西 諸 島 と 同 様 宮 古 諸 島 でも1980 年 代 のオニヒトデ 大 発 生 によりサンゴ 群 集 は 壊 滅 的 な 被 害 を 受 けた(ただし 詳 細 な 記 録 はない) 2004 年 2 月 から 再 びオニヒトデが 大 発 生 しているが その 分 布 は 局 所 的 である 大 発 生 は2009 年 9 月 現 在 も 続 いており 駆 除 活 動 も 行 われているが 資 金 組 織 海 況 の 問 題 により 十 分 な 保 全 効 果 には 至 っておらず 八 重 干 瀬 宮 古 島 南 岸 及 び 東 岸 では 壊 滅 的 な 食 害 を 受 けた 場 所 が 複 数 ある 宮 古 島 西 岸 の 大 浦 湾 から 与 那 覇 湾 にかけては 浅 い 砂 質 または 砂 泥 底 で 造 礁 サンゴ 類 はほとん ど 出 現 しない 下 地 島 西 岸 は いわゆる 海 底 洞 窟 が 多 くダイビングスポットとして 有 名 であるが 裸 岩 の 礁 斜 面 がつづき 造 礁 サンゴ 類 の 被 度 は5% 未 満 である 1980 年 代 のオニヒトデ 大 発 生 または 1998 年 の 白 化 現 象 以 前 にも 下 地 島 西 岸 においてまとまった 被 度 ( 例 えば25% 以 上 )でサンゴが 分 布 していたという 情 報 はない 枝 状 のミドリイシ 類 を 中 心 にサンゴが 高 被 度 で 分 布 するのは 島 や 離 礁 群 の 東 北 岸 の 礁 斜 面 に 多 く 八 重 干 瀬 カナマラ 南 西 (S2) 池 間 島 大 神 島 礁 斜 面 (S3) 宮 古 島 高 野 漁 港 沖 (S4) 伊 良 部 島 北 白 鳥 崎 周 辺 (S7)などがそれにあたる(ただしS4は2008 年 になってから 深 刻 なオニヒトデの 食 害 を 受 け 2009 年 9 月 現 在 も 大 発 生 が 続 いている) 西 岸 の 最 北 端 に 位 置 する 宮 古 島 狩 俣 西 (S8)は この5 年 間 の 間 に 約 10%であった 枝 状 ミドリイシ 優 占 群 集 の 被 度 が40%を 超 えるほどに 成 長 しつつある 同 様 に 八 重 干 瀬 西 側 のスムトゥビジ(S1) 伊 良 部 島 長 山 港 沖 離 礁 でも 枝 状 卓 状 ミドリイシ 優 占 群 集 が40%から50%へ 徐 々に 被 度 が 増 加 してい る これらの 場 所 は1990 年 代 のオニヒトデの 大 発 生 および1998 年 の 白 化 現 象 によりサンゴ 群 集 が 壊 滅 的 な 被 害 を 受 け 被 度 が 極 端 に 低 下 した 場 所 であると 考 えられているが 近 年 急 速 な 回 復 が 見 ら れている 宮 古 島 東 南 に 位 置 する 吉 野 海 岸 新 城 海 岸 (F3) 上 野 博 愛 漁 港 沖 (F4)は 砂 質 底 で 塊 状 樹 状 ハマ サンゴが 分 布 する 被 度 は10 50%であるが 高 水 温 やオニヒトデの 食 害 を 受 けにくく サンゴ 群 76 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
84 4.2 生 物 群 の 現 状 と 課 題 6. 八 重 山 尖 閣 諸 島 集 の 分 布 は 概 ね 安 定 している 海 中 公 園 センター(1994)によると 多 良 間 水 納 島 ではそれぞれ 南 側 と 北 側 の 礁 原 に 樹 枝 状 ハマ サンゴが 被 度 50% 以 上 で 生 息 しているが 情 報 が 極 めて 少 ない 多 良 間 村 のダイビング 事 業 者 からの 聞 き 取 りによると 両 島 の 北 部 ( 宮 古 F5, S9, S10)においてミドリイシ 類 が 中 高 被 度 で 分 布 している 宮 古 諸 島 はサンゴ 礁 調 査 に 関 わる 人 や 組 織 が 少 ないため サンゴ 礁 の 状 態 についての 記 録 が 少 な く 現 在 においてもモニタリングの 頻 度 と 地 点 数 はかなり 限 られている オニヒトデ 対 策 上 の 必 要 性 も 含 めて サンゴ 礁 モニタリング 体 制 の 充 実 が 宮 古 諸 島 にとっての 重 要 課 題 であるように 思 わ れる 6. 八 重 山 尖 閣 諸 島 八 重 山 尖 閣 諸 島 1 哺 乳 類 舩 越 公 威 ( 鹿 児 島 国 際 大 学 ) 伊 澤 雅 子 ( 琉 球 大 学 ) 山 田 文 雄 ( 森 林 総 合 研 究 所 関 西 支 所 ) 阿 部 愼 太 郎 ( 環 境 省 那 覇 自 然 環 境 事 務 所 ) 半 田 ゆかり( 奄 美 哺 乳 類 研 究 会 ) 環 境 の 改 変 は 著 しく 特 に 観 光 産 業 の 急 速 な 進 行 に 伴 う 開 発 や 人 の 入 り 込 み 車 の 急 増 などが 大 きな 問 題 となっている 石 垣 島 では 空 港 建 設 に 関 してコウモリ 類 保 全 上 の 大 きな 議 論 が 起 こってい る 石 垣 島 西 表 島 については 比 較 的 調 査 が 進 んでいるが 西 表 島 の 山 地 部 についてはヤマネコを 始 めとする 哺 乳 類 各 種 について また 石 垣 島 に 点 在 する 洞 窟 のコウモリ 類 についての 調 査 は 不 足 している その 他 の 島 々については 調 査 不 十 分 である 尖 閣 諸 島 については 政 治 的 な 問 題 から 調 査 ができず ほとんど 情 報 がないが 野 生 化 したヤギによる 植 生 破 壊 の 影 響 が 憂 慮 される また 魚 釣 島 以 外 の 島 についてはまったく 不 明 である 八 重 山 尖 閣 諸 島 2 鳥 類 中 村 和 雄 ( 沖 縄 大 学 大 学 院 非 常 勤 講 師 ) 嵩 原 建 二 ( 沖 縄 県 立 美 咲 特 別 支 援 学 校 ) 花 輪 伸 一 (WWFジャパン) 西 表 島 の 多 くの 部 分 は 鳥 獣 保 護 区 あるいは 特 別 保 護 地 区 に 指 定 されており 石 垣 島 のアンパル 干 潟 は ラムサール 条 約 登 録 湿 地 に 登 録 されている しかし 石 垣 島 西 表 島 をはじめ 多 くの 島 が 近 年 の 開 発 が 著 しく リゾートホテルの 建 設 やダム 道 路 の 建 設 牧 草 地 造 成 のために 森 林 の 伐 採 等 が 行 われている また 観 光 客 や 移 住 者 の 増 加 も 著 しい 現 在 石 垣 島 を 中 心 に 野 鳥 の 会 などが 鳥 類 の 調 査 と 保 護 にあたっているが 西 表 島 をはじめ そ の 他 の 島 までは 調 査 が 行 き 届 いていないのが 現 状 である 現 状 を 把 握 するために 各 島 での 総 合 的 な 調 査 がなされる 必 要 がある 尖 閣 諸 島 については 領 有 権 に 関 わるため 現 状 では 調 査 は 難 しい この 状 態 が 解 消 され 総 合 的 な 調 査 がなされることを 望 みたい 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 77
85 第 4 章 南 西 諸 島 における 重 要 地 域 の 現 状 と 今 後 八 重 山 尖 閣 諸 島 3 両 生 類 / 爬 虫 類 太 田 英 利 ( 兵 庫 県 立 大 学 ) 亀 崎 直 樹 ( 日 本 ウミガメ 協 議 会 ) 戸 田 守 ( 琉 球 大 学 ) 岡 田 滋 ( 鹿 児 島 県 環 境 技 術 協 会 ) 与 那 国 島 を 除 く 八 重 山 諸 島 この 区 域 の 両 生 類 陸 生 爬 虫 類 についても ごく 一 部 の 無 人 島 や 岩 礁 を 除 く 各 島 嶼 に 関 し 何 らかの 報 告 書 ないし 分 布 記 録 が 少 なくとも1つ 以 上 は 公 表 されている( 前 之 園 戸 田 2007) しかしながらこの 区 域 の 島 々の 中 で 最 も 面 積 が 大 きく 生 息 する 野 生 生 物 につい ての 学 術 的 社 会 的 関 心 も 比 較 的 高 い 西 表 島 石 垣 島 の 両 島 においてさえ 注 目 される 種 亜 種 の 島 内 分 布 の 実 態 に 関 しては 信 頼 できる 知 見 が 限 られている 今 回 行 なった 各 指 標 種 のそれぞれの 島 内 での 分 布 範 囲 の 囲 い 込 みも 限 られた 野 外 での 目 撃 観 察 情 報 および 生 息 環 境 の 有 無 に 関 する 地 図 上 での 確 認 にもとづいて 行 われており 今 後 より 体 系 的 網 羅 的 な 調 査 に 基 づいて 精 度 を 向 上 させてゆく 必 要 がある 本 区 域 のうち とりわけ 地 形 が 複 雑 で 森 林 がよく 発 達 し 渓 流 をはじめとする 陸 水 環 境 も 豊 かな 西 表 島 と 石 垣 島 は その 間 に 広 がるサンゴ 礁 の 発 達 した 海 域 も 含 め 西 表 石 垣 国 立 公 園 ( 面 積 20,569 ha)に 指 定 されている またこのうち 石 垣 島 中 部 の 山 林 の 一 部 (9.0ha)は 種 の 保 存 法 にもとづく 生 息 地 保 護 区 ( 対 象 種 : イシガキニイニイ)にも 指 定 されている しかしながらその 一 方 で 舗 装 道 路 の 整 備 による 両 生 類 や 陸 生 爬 虫 類 の 轢 死 事 故 が 特 に 西 表 島 と 石 垣 島 で 目 立 ち 農 地 宅 地 観 光 施 設 といっ た 人 為 的 利 用 形 態 をとる 土 地 面 積 の 拡 大 とともに 今 回 指 標 に 用 いた 両 生 類 や 陸 生 爬 虫 類 における 生 息 域 の 縮 小 や 分 断 を 促 進 することも 深 く 憂 慮 される また 特 に 石 垣 島 では 侵 略 的 外 来 種 であるオ オヒキガエルがそのほぼ 全 域 に 広 がってしまっており(Ota et al., 2004) 黒 島 小 浜 島 新 城 島 で 高 密 度 に 達 しているインドクジャク( 田 中 嵩 原 2003 ; 田 中 2004) 同 じく 波 照 間 島 で 高 密 度 に 達 しているニホンイタチ( 太 田 1981 未 公 表 資 料 )などとともに 捕 食 や 競 合 などを 通 した 在 来 の 両 生 類 陸 生 爬 虫 類 への 影 響 が 強 く 懸 念 される ウミガメの 産 卵 浜 についても いくつかの 砂 浜 では 観 光 地 娯 楽 地 としての 利 用 に 伴 う 産 卵 雌 や 孵 化 幼 体 への 直 接 的 な 干 渉 (キャンプファイヤーや 車 両 のライトによる 視 覚 的 干 渉 オフロード 車 に よる 底 質 の 踏 み 固 めや 轍 の 形 成 を 通 した 物 理 的 干 渉 )が 危 惧 される また 周 辺 での 防 波 堤 の 敷 設 あ るいは 砂 浜 上 への 防 潮 堤 砂 防 壁 の 設 置 に 伴 う 利 用 可 能 な 砂 浜 の 奥 行 きや 高 度 の 減 少 低 下 も ウ ミガメにとっての 産 卵 場 としての 質 の 低 下 につながることが 懸 念 される( 沖 縄 県 教 育 委 員 会, 2001) またエラブウミヘビ 類 のうち 特 にエラブウミヘビについては 漁 獲 の 対 象 となっていることからそ の 数 や 個 体 群 存 続 への 影 響 に 関 する 調 査 が 待 たれる 与 那 国 島 島 のやや 東 寄 りにある 宇 良 部 岳 とその 周 辺 には 比 較 的 密 な 照 葉 樹 林 が 見 られ 麓 の 湿 地 や 流 水 を 含 め 比 較 的 高 頻 度 で 陸 生 爬 虫 類 の 多 くを 見 ることができる またそこから 島 のやや 南 西 寄 りに 位 置 する 久 部 良 岳 にかけての 丘 陵 地 さらにはその 北 側 にも 陸 生 爬 虫 類 が 比 較 的 よく 見 られる パッチがある( 太 田, 未 公 表 資 料 ) したがって 陸 生 爬 虫 類 に 関 しては 今 回 おおむね 多 様 性 の 高 いエ リアが 囲 い 込 まれたと 考 えられる なお 近 年 宇 良 部 岳 周 辺 の 照 葉 樹 林 の 伐 採 が 顕 著 で 外 来 性 の 捕 食 者 であるインドクジャクの 増 加 ( 田 中 嵩 原 2003)とともに 影 響 が 懸 念 される 尖 閣 諸 島 尖 閣 諸 島 の 島 々のうち 面 積 的 にも 高 度 的 にも 最 大 で この 区 域 の 陸 生 爬 虫 類 のすべてが 78 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
86 4.2 生 物 群 の 現 状 と 課 題 6. 八 重 山 尖 閣 諸 島 揃 って 生 息 する 魚 釣 島 でも 面 積 は3.8km2 最 高 高 度 も362m 程 度 である 1978 年 に 民 間 政 治 団 体 に よってこの 魚 釣 島 に 放 逐 されたヤギはその 後 繁 殖 し 近 年 では 高 密 度 に 達 している そしてその 結 果 食 害 を 通 した 植 生 の 破 壊 や 降 雨 時 の 赤 土 流 出 を 引 き 起 こしている( 横 畑 2003 ; 横 畑 ほか 2009) このエリアの 保 全 のためには 何 よりも 早 急 な 現 状 調 査 とその 結 果 を 踏 まえたヤギの 徹 底 的 な 除 去 等 の 対 策 が 強 く 望 まれる 八 重 山 尖 閣 諸 島 4 昆 虫 類 屋 富 祖 昌 子 ( 元 琉 球 大 学 農 学 部 ) 渡 辺 賢 一 ( 沖 縄 県 立 八 重 山 農 林 高 校 ) 山 根 正 気 ( 鹿 児 島 大 学 理 学 部 ) 松 比 良 邦 彦 ( 県 農 業 開 発 総 合 センター) 前 田 芳 之 ( 芳 華 園 ) 山 室 一 樹 ( 奄 美 マングースバスターズ) 与 那 国 島 は 内 陸 から 水 系 海 岸 に 至 るまで 特 筆 に 値 する 存 在 である しかし 内 陸 部 の 道 路 は 森 林 を 乾 燥 させ コンクリート 張 りU 字 溝 は 深 く 雨 水 は 一 気 に 流 れ 落 ちる U 字 溝 の 修 正 も 含 め 林 内 の 乾 燥 を 防 ぐことが 急 務 と 考 える 西 表 石 垣 及 び 周 辺 の 島 々の 昆 虫 相 は 固 有 性 が 高 い しかし その 多 くは 絶 滅 を 危 惧 されている 環 境 許 容 量 に 見 合 った 開 発 へ 発 想 の 転 換 が 求 められる 尖 閣 諸 島 はヤギによる 植 生 破 壊 も 指 摘 されており 最 も 早 急 に 保 全 を 図 るべき 島 々である 国 を 超 えた 調 査 団 による 緊 急 の 調 査 が 必 要 である 八 重 山 尖 閣 諸 島 5 魚 類 立 原 一 憲 ( 琉 球 大 学 理 学 部 ) 太 田 格 ( 沖 縄 県 水 産 研 究 センター) 米 沢 俊 彦 ( 鹿 児 島 県 環 境 技 術 協 会 ) 西 表 石 垣 地 区 は 国 立 公 園 に 指 定 されている また 海 中 公 園 としては 八 重 山 8 地 区 ( 面 積 ha)が 指 定 されている また 水 産 資 源 保 護 法 による 保 護 水 面 が 石 垣 島 川 平 ( 面 積 275ha)と 名 蔵 ( 面 積 68ha)に 設 置 されており そのうち 名 蔵 で 魚 類 を 含 む 全 ての 動 植 物 の 採 捕 が 禁 止 されてい る( 沖 縄 県 漁 業 調 整 規 則 ) さらに 八 重 山 海 域 ではイソフエフキの 産 卵 場 5 海 域 ( 面 積 680ha)が 漁 業 者 の 自 主 管 理 策 として3カ 月 間 (4 6 月 ) 全 面 禁 漁 となっている 尖 閣 諸 島 の 水 域 は 政 治 的 背 景 も あり 調 査 が 不 足 しており 情 報 が 極 めて 限 定 的 である( 沖 縄 県 農 林 水 産 部, 1982) 今 後, 詳 細 な 科 学 的 調 査 が 望 まれる 水 域 の 一 つである 八 重 山 尖 閣 諸 島 6 甲 殻 類 藤 田 喜 久 (NPO 法 人 海 の 自 然 史 研 究 所 / 琉 球 大 学 非 常 勤 講 師 ) 鈴 木 廣 志 ( 鹿 児 島 大 学 ) 成 瀬 貫 ( 琉 球 大 学 ) 諸 喜 田 茂 充 ( 琉 球 大 学 名 誉 教 授 ) 石 垣 島 では 南 部 地 域 において 開 発 が 著 しく 重 要 保 全 地 域 はほぼ 島 の 北 部 に 集 中 している た だし 最 近 では 北 部 でも 移 住 者 向 けの 新 興 住 宅 地 やリゾート 開 発 が 進 められており 今 後 注 意 深 く 状 況 を 見 守 る 必 要 が 有 る 西 表 島 は 国 定 公 園 や 保 護 区 が 設 定 されていることもあり これらの 環 境 は 比 較 的 良 好 である ただし エコツーリズムの 発 展 によって 入 域 者 数 ( 観 光 客 数 )が 年 々 増 加 しており 今 後 はオーバー 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 79
87 第 4 章 南 西 諸 島 における 重 要 地 域 の 現 状 と 今 後 ユースや(マニアによる) 過 剰 採 集 などが 懸 念 される また 海 岸 部 においては 道 路 拡 張 や 護 岸 工 事 が 進 めてられている 場 所 もあり 注 意 を 要 する 近 年 の 調 査 では 竹 富 島 黒 島 新 城 島 波 照 間 島 鳩 間 島 の 古 井 戸 や 洞 穴 地 下 水 域 の 一 部 が 土 砂 に 埋 もれて 水 が 無 い 例 が 観 察 されている( 地 元 からの 聞 き 取 りだと 土 砂 を 除 くと 水 が 出 るらしい) また 小 浜 島 についは 十 分 な 調 査 が 行 われておらず 今 後 の 調 査 研 究 が 待 たれる 尖 閣 諸 島 の 魚 釣 島 には 固 有 種 のセンカクサワガニの 生 息 が 知 られるが 政 治 的 理 由 もあって 近 年 調 査 が 行 われておらず 現 状 については 不 明 である 八 重 山 尖 閣 諸 島 7 貝 類 名 和 純 黒 住 耐 二 ( 千 葉 県 立 中 央 博 物 館 ) 八 重 山 諸 島 における 陸 生 貝 類 の 重 要 地 域 は 石 垣 西 表 島 の 一 部 地 域 が 国 立 公 園 の 特 別 保 護 地 区 となっているが ほとんどの 場 所 で 生 息 環 境 の 劣 化 が 進 行 している 石 垣 島 と 与 那 国 島 では 農 地 整 備 事 業 や 道 路 建 設 による 生 息 地 ( 森 林 )の 縮 小 と 分 断 化 が 急 速 に 進 んでいる 西 表 島 では 周 縁 部 において 道 路 拡 幅 工 事 やリゾート 開 発 による 森 林 伐 採 がいたるところで 行 なわれ 陸 生 貝 類 の 生 息 域 が 縮 小 している 海 生 貝 類 の 重 要 地 域 は 石 垣 島 名 蔵 アンパル 湿 地 が 国 立 公 園 の 第 1 種 特 別 地 域 に 指 定 されているが ほぼ 全 ての 地 域 で 生 息 環 境 の 劣 化 が 急 速 に 進 行 している 石 垣 島 では 干 潟 への 土 砂 流 入 が 貝 類 の 生 息 環 境 を 狭 めている 西 表 島 では 道 路 拡 幅 事 業 によるマングローブ 林 の 破 壊 干 潟 への 土 砂 流 入 等 により 貝 類 の 重 要 な 生 息 環 境 が 急 速 に 縮 小 している 西 表 島 白 浜 干 潟 では 大 規 模 な 航 路 浚 渫 が 行 なわれており 貝 類 の 重 要 な 生 息 環 境 となっている 海 草 藻 場 が 消 滅 しつつある 石 垣 島 と 与 那 国 島 の 陸 水 性 貝 類 の 重 要 な 生 息 地 では 河 川 改 修 工 事 や 土 砂 流 入 などにより 生 息 環 境 の 劣 化 が 急 激 に 進 行 し 種 多 様 性 が 失 われつつある 尖 閣 諸 島 における 陸 生 貝 類 の 重 要 地 域 では 生 息 環 境 の 劣 化 が 進 行 している 魚 釣 島 では 野 生 化 したヤギによる 森 林 破 壊 により 固 有 陸 生 貝 類 の 個 体 数 の 減 少 が 懸 念 されている( 沖 縄 県 文 化 環 境 部 自 然 保 護 課 2005) 八 重 山 尖 閣 諸 島 8 海 草 藻 類 香 村 眞 徳 ( 沖 縄 県 環 境 科 学 センター) 寺 田 竜 太 ( 鹿 児 島 大 学 水 産 学 部 ) 吉 田 稔 ( 海 游 ) 八 重 山 諸 島 における 保 全 状 況 と 問 題 点 赤 土 の 海 域 への 流 入 は 石 垣 島 は 特 に 赤 土 の 発 生 源 を 多 く 抱 えている 赤 土 対 策 が 大 きな 鍵 となっている 石 垣 島 や 西 表 島 では 海 岸 域 でのホテル 建 設 や 建 設 計 画 がある このことからも 陸 海 域 を 問 わず 保 全 関 係 のマニュアルを 検 討 作 成 することが 緊 急 の 課 題 ではないかと 考 えられる 与 那 国 島 の 保 全 状 況 と 問 題 点 比 川 集 落 地 先 の 礁 池 を 備 えたサンゴ 礁 は 1972 年 当 時 には 礁 池 内 の 砂 礫 海 底 には リュウキュウスガモを 主 とする 藻 場 が 局 在 していたが その 後 1997 年 の 観 察 時 には 礁 池 内 に 台 風 時 の 波 浪 を 制 御 するために 瀬 (ピシ)が 眺 望 できないほどの 高 さの 堤 防 堤 が 並 列 に 構 80 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
88 4.2 生 物 群 の 現 状 と 課 題 6. 八 重 山 尖 閣 諸 島 築 されていた それによる 潮 流 の 変 化 が 原 因 かどうか 不 明 であるが 藻 場 は 消 失 していた その 後 の 藻 場 の 回 復 状 況 は 不 明 であるが 礁 池 内 には 海 藻 が 豊 富 である 祖 内 の 有 名 な なんた 浜 の 砂 礫 底 にはリュウキュウスガモからなる 藻 場 が 存 在 していたが 港 湾 整 備 後 に 藻 場 は 衰 退 していた 田 原 川 水 系 の 保 全 地 域 には 懸 念 される 事 項 として 河 川 上 流 域 の 管 理 が 十 分 になされることが 必 要 不 可 欠 である なお 河 川 の 背 後 地 の 近 くには 石 灰 岩 の 採 石 場 があり それが 拡 大 するのでは ないかと 危 惧 される 八 重 山 尖 閣 諸 島 9サンゴ 類 吉 田 稔 ( 有 限 会 社 海 游 ) 八 重 山 諸 島 周 辺 海 域 は 石 西 礁 湖 を 中 心 として 我 が 国 最 大 のサンゴ 礁 の 面 積 を 保 有 し サンゴ 類 をはじめ 他 の 海 生 生 物 の 多 様 性 も 高 く 美 しい 海 中 景 観 が 多 く 残 され 日 本 屈 指 のダイビングエリア である 1980 年 代 にはオニヒトデの 大 量 発 生 により 壊 滅 的 な 状 態 になったものの その 後 順 調 に 回 復 してきた しかし1998 年 の 白 化 現 象 以 来 頻 繁 に 起 こる 白 化 現 象 オニヒトデの 大 量 発 生 慢 性 化 する 環 境 悪 化 などの 複 合 的 な 撹 乱 要 因 により 全 体 的 に 造 礁 サンゴ 類 はかなり 大 きなダメージを 受 けている 白 保 (F2)のアオサンゴ 群 落 を 代 表 するように 石 垣 島 の 礁 池 (F1,F3)は 特 徴 的 なサンゴ 類 が 局 所 的 に 高 被 度 で 生 息 している 石 西 礁 湖 (F4)はもともと 砂 質 砂 礫 底 の 多 い 海 域 であるが2007 年 の 白 化 現 象 で 離 礁 の 高 被 度 であったサンゴ 類 が 大 きな 被 害 を 受 けている また 礁 池 礁 湖 のサンゴ 類 は 数 十 年 前 の 高 被 度 であった 状 態 まで 回 復 していない 海 域 が 多 い 八 重 山 諸 島 の 北 側 に 面 する 礁 斜 面 (S2, S3, S4, S6, S8)は 成 熟 したミドリイシ 類 が 優 占 し 現 在 で も 広 範 囲 に 高 被 度 の 健 全 なサンゴ 群 集 が 見 られ 八 重 山 海 域 の 幼 生 供 給 源 として 重 要 な 海 域 である 南 側 に 位 置 する 礁 斜 面 (S1, S7)は ダイナミックな 地 形 でミドリイシ 類 を 中 心 にハマサンゴ 類 など 多 種 多 様 なサンゴ 類 が 混 成 して 見 られ 北 側 と 比 べると 比 較 的 低 被 度 のところが 多 い 現 在 八 重 山 海 域 ではオニヒトデの 大 量 発 生 が 各 地 で 確 認 されている いろいろな 形 で 積 極 的 に オニヒトデ 駆 除 が 行 われているが 駆 除 によるサンゴ 保 全 が 限 界 の 状 態 の 範 囲 も 広 がりつつある 今 後 保 全 地 域 をより 狭 く 絞 り 込 んで 健 全 なサンゴ 群 集 を 確 実 に 守 っていく 対 策 に 移 行 する 必 要 が ある 今 回 このように 重 要 保 全 地 域 を 選 定 したが 先 述 した 様 々な 撹 乱 要 因 によりサンゴ 類 が 消 滅 し たり 逆 に 順 調 に 回 復 したりして 数 年 で 劇 的 に 景 観 も 環 境 も 変 化 する 海 域 も 過 去 に 見 られたので 選 定 地 域 の 変 更 等 の 順 応 的 な 対 応 が 必 要 である 八 重 山 諸 島 周 辺 海 域 のサンゴ 礁 保 全 状 況 は 西 表 石 垣 国 立 公 園 の 海 中 公 園 地 区 として8 地 区 が 指 定 され 自 然 環 境 保 全 法 に 基 づく 自 然 環 境 保 全 地 域 ( 海 中 特 別 地 区 )が1 地 区 指 定 されている その 他 水 産 資 源 保 護 法 による 保 護 水 面 が2 地 区 設 置 されている このように 他 の 海 域 と 比 較 して 多 くの 保 全 エ リアが 設 けられているため 保 全 していく 条 件 は 整 っている しかし エリアが 広 いためにきめ 細 かい 対 策 ができない また 冬 の 季 節 風 のため 北 側 の 保 全 活 動 ができないなど 課 題 も 多 い 尖 閣 諸 島 は 政 治 的 な 背 景 もあり 調 査 データ 等 の 不 足 で 評 価 できなかったため 今 回 の 選 定 の 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 81
89 第 4 章 南 西 諸 島 における 重 要 地 域 の 現 状 と 今 後 対 象 外 となっている 今 後 詳 細 な 科 学 的 調 査 が 待 たれる 海 域 である 4.3 南 西 諸 島 における 法 制 度 から 見 た 現 状 南 西 諸 島 の 生 物 多 様 性 を 保 全 する 上 において 法 制 度 から 見 た 現 状 と 課 題 について 触 れる 国 際 的 な 条 約 と 国 内 法 の 関 係 国 内 法 の 作 用 や 条 例 など3つの 側 面 からその 自 然 や 環 境 の 保 全 への 実 効 性 につて 年 代 順 にまとめる 国 際 条 約 について ワシントン 条 約 日 本 が 批 准 している 野 生 生 物 を 保 全 する 国 際 条 約 として 最 も 古 いもとして 絶 滅 のおそれのある 野 生 動 植 物 の 種 の 国 際 取 引 に 関 する 条 約 ( 昭 和 55 年 条 約 第 25 号 ) ( 以 下 ワシントン 条 約 )がある 日 本 は 1980 年 11 月 に 締 約 国 となっているが 批 准 当 時 の 国 内 法 は 特 殊 鳥 類 の 譲 渡 等 の 規 制 に 関 する 法 律 ( 昭 和 47 年 (1972) 法 律 第 49 号 ) 及 び 絶 滅 のおそれのある 野 生 動 植 物 の 譲 渡 の 規 制 等 に 関 する 法 律 ( 昭 和 62 年 (1987) 法 律 第 58 号 ) であり その 後 後 述 する 野 生 動 植 物 の 種 の 保 存 に 関 する 法 律 ( 平 成 4 年 (1992) 法 律 第 75 号 ) に 統 合 されている 1986 年 当 時 ヤンバルクイナ ノグチゲラなど35 種 および 亜 種 がこの 法 律 でリストアップされ 一 般 に 特 殊 鳥 類 の 名 で 呼 ばれ 保 護 の 手 が 差 し 延 べられた 最 近 では 国 の 天 然 記 念 物 でありワシントン 条 約 で 保 護 されているジュゴンが 国 際 自 然 保 護 連 合 (IUCN 1948 年 創 設 )が 3 年 毎 に 開 催 している 世 界 自 然 保 護 会 議 と 明 年 開 催 される 生 物 多 様 性 条 約 締 約 国 会 議 と 相 俟 って 保 全 の 措 置 が 進 みつつある また 明 年 3 月 に 予 定 されているワシントン 条 約 締 約 国 会 議 では 装 飾 品 として 人 気 がある 通 称 宝 石 サンゴ が 乱 獲 で 減 っているとして 同 条 約 の 対 象 種 と して 国 際 取 引 を 規 制 する 提 案 が 米 国 から 出 される 予 定 である 取 引 規 制 が 決 まれば 取 引 量 のチェック や 輸 出 許 可 証 発 行 など 対 策 が 必 要 になる ラムサール 条 約 特 に 水 鳥 の 生 息 地 として 国 際 的 に 重 要 な 湿 地 に 関 する 条 約 ( 昭 和 55 年 (1980) 条 約 第 28 号 ) ( 以 下 ラム サール 条 約 )は 水 鳥 を 食 物 連 鎖 の 頂 点 とする 湿 地 の 生 態 系 を 守 る 目 的 で 1971 年 に 制 定 され 1975 年 に 発 効 している 制 定 当 初 のこの 条 約 には 条 項 の 改 正 手 続 に 関 する 規 定 が 含 まれていなかったため 第 10 条 と 第 11 条 の 間 に 改 正 規 定 に 関 する 条 項 として 第 10 条 の2を 加 える 旨 などを 規 定 した 特 に 水 鳥 の 生 息 地 として 国 際 的 に 重 要 な 湿 地 に 関 する 条 約 を 改 正 する 議 定 書 が 1982 年 にパリで 作 成 された この 議 定 書 の 日 本 での 法 令 番 号 は 昭 和 62 年 (1987) 条 約 第 8 号 である 沖 縄 では1999 年 5 月 に 漫 湖 が 登 録 されたのを 皮 切 りに 名 蔵 アンパル 慶 良 間 諸 島 海 域 久 米 島 の 渓 流 湿 地 が 指 定 され 保 全 の 取 組 が 進 められている 生 物 多 様 性 条 約 ワシントン 条 約 やラムサール 条 約 のように 特 定 の 行 為 や 特 定 の 生 息 地 のみを 対 象 とするのではなく 82 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
90 4.3 南 西 諸 島 における 法 制 度 から 見 た 現 状 野 生 生 物 保 護 の 枠 組 みを 広 げ 地 球 上 の 生 物 の 多 様 性 を 包 括 的 に 保 全 することを 目 的 として 生 物 の 多 様 性 に 関 する 条 約 ( 平 成 5 年 (1993) 条 約 第 9 号 ) ( 以 下 生 物 多 様 性 条 約 )がある この 条 約 は 1992 年 6 月 ブラ ジルのリオ デ ジャネイロで 開 催 された 国 連 環 境 開 発 会 議 ( 地 球 サミット)で 調 印 式 を 行 い 6 月 に 署 名 開 放 し 1 年 間 の 署 名 開 放 期 間 中 に168の 国 機 関 が 署 名 し 1993 年 に 発 効 した 日 本 も 同 年 批 准 しており 2009 年 現 在 192か 国 およびECが 加 盟 している 条 約 加 盟 国 は 生 物 多 様 性 の 保 全 と 持 続 可 能 な 利 用 を 目 的 とする 国 家 戦 略 または 国 家 計 画 を 作 成 実 行 する 義 務 を 負 っている 日 本 では 5 年 毎 に 生 物 多 様 性 国 家 戦 略 を 策 定 改 訂 することとなっており 1995 年 に 第 一 次 生 物 多 様 性 国 家 戦 略 が 策 定 されたが 南 西 諸 島 に 関 する 具 体 的 な 保 全 策 に 関 する 記 述 はされていない 2002 年 の 第 二 次 生 物 多 様 性 国 家 戦 略 では 南 西 諸 島 の 島 嶼 生 態 系 の 重 要 性 に 関 する 記 述 やイリオモテヤマネコ アマミノクロウサギ ノグチゲラ ジュゴンなど 種 名 を 上 げて 保 全 の 重 要 性 を 記 述 した サンゴ 礁 につ いては 国 際 サンゴ 礁 イニシアティブに 関 する 取 組 など 記 述 され サンゴ 礁 生 態 系 保 全 行 動 計 画 の 作 成 が 始 まっている 2007 年 に 改 訂 された 第 三 次 生 物 多 様 性 国 家 戦 略 では 生 物 多 様 性 保 全 の 行 動 計 画 まで 踏 み 込 み 現 状 と 課 題 具 体 的 な 施 策 まで 記 述 し 施 策 の 対 応 省 庁 名 を 明 記 している 例 えば 奄 美 大 島 において 希 少 種 への 脅 威 となっているジャワマングースについて 平 成 26 年 度 を 目 標 に 排 除 に 取 り 組 む など 希 少 種 の 生 息 地 や 国 立 公 園 保 護 林 などの 保 護 上 重 要 な 地 域 を 中 心 に 外 来 種 の 防 除 事 業 を 進 める ほか アライグマ オオクチバスなどさまざまな 種 の 防 除 手 法 などの 検 討 を 行 い 地 方 公 共 団 体 などが 実 施 する 防 除 への 活 用 を 図 ります ( 環 境 省 農 林 水 産 省 ) など 目 標 年 度 を 定 めている 現 在 後 述 する 生 物 多 様 性 基 本 法 に 基 づき 第 三 次 生 物 多 様 性 国 家 戦 略 を 法 定 計 画 として 位 置 づける べく 環 境 省 で 検 討 が 進 められている カルタヘナ 法 生 物 多 様 性 条 約 では 生 物 多 様 性 に 悪 影 響 をおよぼす 恐 れのあるバイオテクノロジーによる 遺 伝 子 組 換 え 生 物 の 移 送 取 り 扱 い 利 用 の 手 続 きについての 検 討 がなされ これを 受 けて2003 年 には 遺 伝 子 組 み 換 え 作 物 などの 輸 出 入 時 に 輸 出 国 側 が 輸 出 先 の 国 に 情 報 を 提 供 事 前 同 意 を 得 ることなどを 義 務 づ けた 国 際 協 定 バイオセーフティーに 関 するカルタヘナ 議 定 書 (カルタヘナ 議 定 書 バイオ 安 全 議 定 書 ) が 発 効 した 日 本 ではこれに 対 応 するための 国 内 法 として 遺 伝 子 組 換 え 生 物 等 の 使 用 等 の 規 制 による 生 物 の 多 様 性 の 確 保 に 関 する 法 律 ( 平 成 15 年 (2003) 法 律 第 97 号 ) ( 以 下 カルタヘナ 法 )が 制 定 され2004 年 に 施 行 され た カルタヘナ 法 は 遺 伝 子 組 換 えなどのバイオテクノロジーによって 作 製 された 生 物 の 使 用 を 規 制 す るための 法 律 である 沖 縄 では バイオテクノロジーに 関 する 企 業 も 増 えてきており 遺 伝 子 組 換 え 生 物 の 取 り 扱 いと 野 外 放 出 の 危 険 性 も 危 惧 される 世 界 遺 産 条 約 世 界 の 文 化 遺 産 や 自 然 遺 産 を 人 類 全 体 のための 世 界 遺 産 として 損 傷 破 壊 の 脅 威 から 保 護 し 保 存 し ていくために 国 際 的 な 協 力 及 び 援 助 の 体 制 を 確 立 することを 目 的 として 世 界 の 文 化 遺 産 及 び 自 然 遺 産 の 保 護 に 関 する 条 約 ( 平 成 4 年 (1992) 条 約 第 7 号 ) ( 以 下 世 界 遺 産 条 約 )が 1972 年 にユネスコ 総 会 で 採 択 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 83
91 第 4 章 南 西 諸 島 における 重 要 地 域 の 現 状 と 今 後 され 1975 年 に 発 効 している 2008 年 10 月 現 在 185か 国 が 加 盟 している 日 本 は1992 年 125 番 目 の 加 盟 国 として 同 条 約 を 締 結 して いる 1993 年 に 世 界 遺 産 に 登 録 された 屋 久 島 は 樹 齢 7200 年 といわれる 縄 文 杉 をはじめとする 屋 久 杉 で も 有 名 な 自 然 遺 産 の 島 となっている また 近 い 将 来 南 西 諸 島 を 世 界 遺 産 に 指 定 する 取 組 が 進 められ ている 国 内 の 法 制 度 について 鳥 獣 保 護 法 国 内 の 法 制 度 で 最 も 古 いものとして 鳥 獣 保 護 及 狩 猟 ニ 関 スル 法 律 ( 大 正 7 年 (1918) 法 律 32 号 ) ( 以 下 鳥 獣 保 護 法 )がある 鳥 獣 保 護 法 は 日 本 国 内 における 鳥 獣 の 保 護 と 狩 猟 の 適 正 化 を 図 る 目 的 の 法 律 とさ れている 具 体 的 な 野 生 鳥 獣 の 保 護 方 策 として 鳥 獣 保 護 区 制 度 が 創 設 されたのは 昭 和 25 年 法 律 第 217 号 の 改 正 からである その 後 鳥 獣 保 護 事 業 計 画 制 度 が 昭 和 38 年 法 律 第 23 号 として 改 正 された また 2002 年 には カタカナ の 法 律 から ひらがな になり 名 称 も 鳥 獣 の 保 護 及 び 狩 猟 の 適 正 化 に 関 する 法 律 ( 平 成 14 年 (2002) 法 律 第 88 号 ) と 改 名 され 目 的 条 項 に 生 物 の 多 様 性 の 確 保 が 明 記 された 鹿 児 島 県 では 平 成 19 年 4 月 からの5か 年 間 を 計 画 期 間 とし 第 10 次 鳥 獣 保 護 事 業 計 画 が 立 てられてい る 沖 縄 県 でも 同 様 に 第 10 次 鳥 獣 保 護 事 業 計 画 が 平 成 20 年 4 月 から5か 年 間 を 計 画 期 間 とし 鳥 獣 保 護 区 の 新 設 やノグチゲラ ヤンバルクイナなど 国 際 的 国 内 的 にも 希 少 鳥 獣 が 生 息 する 与 那 覇 岳 西 銘 岳 伊 部 岳 及 び 佐 手 鳥 獣 保 護 区 については 鳥 獣 保 護 と 生 息 環 境 の 保 全 を 一 層 充 実 させるため 国 指 定 鳥 獣 保 護 区 への 移 管 を 図 ることなどが 行 われている 前 記 した ラムサール 条 約 に 登 録 される 湿 地 は あらかじめ 国 指 定 鳥 獣 保 護 区 の 特 別 保 護 地 区 あ るいは 国 立 公 園 または 国 定 公 園 に 指 定 された 上 で 保 全 管 理 されることになっており 漫 湖 の 干 潟 は 1997 年 に 国 指 定 の 鳥 獣 特 別 保 護 区 とされている 文 化 財 保 護 法 二 つ 目 の 国 内 の 法 制 度 で 最 も 古 いものとして 史 蹟 名 勝 天 然 紀 念 物 保 存 法 ( 大 正 8 年 (1919) 法 律 第 44 号 ) が ある 現 行 の 文 化 財 保 護 法 ( 昭 和 25 年 (1950) 法 律 第 214 号 ) の 前 身 にあたり 継 承 され 廃 止 された 法 律 で ある 文 化 財 保 護 法 では 日 本 で 学 術 研 究 上 価 値 が 高 いものとして 法 律 で 保 護 を 指 定 された 動 物 や 植 物 鉱 物 を 天 然 記 念 物 として 保 護 している また 天 然 記 念 物 のうち 世 界 的 にまたは 国 家 的 に 価 値 が 特 に 高 いもの として 特 別 に 指 定 されたものを 特 別 天 然 記 念 物 として 指 定 されている 例 えば アマミノクロウサギは 1921 年 に 天 然 記 念 物 として 指 定 され 後 に1963 年 に 特 別 天 然 記 念 物 として 指 定 されている また 後 述 する 種 の 保 存 法 において 国 内 希 少 野 生 動 植 物 種 として2004 年 に 指 定 されている 鹿 児 島 県 版 レッドリストでは 絶 滅 危 惧 I 類 とされている ノグチゲラは 1972 年 に 特 別 天 然 記 念 物 に 指 定 され 1993 年 に 国 内 希 少 野 生 動 植 物 種 に 指 定 されている イリオモテヤマネコは 琉 球 政 府 ( 当 時 ) 指 定 の 天 然 記 念 物 を 経 て 1972 年 に 沖 縄 の 本 土 復 帰 とともに 国 指 定 の 天 然 記 念 物 に さ らに1977 年 には 特 別 天 然 記 念 物 に 指 定 されている 84 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
92 4.3 南 西 諸 島 における 法 制 度 から 見 た 現 状 自 然 公 園 法 および 自 然 環 境 保 全 法 日 本 の 国 立 公 園 や 国 定 公 園 を 指 定 し 自 然 環 境 の 保 護 と 快 適 な 利 用 を 推 進 する 法 律 として 自 然 公 園 法 ( 昭 和 32 年 (1957) 法 律 第 161 号 ) がある 自 然 公 園 法 は 優 れた 自 然 の 風 景 地 を 保 護 するとともに そ の 利 用 の 増 進 を 図 り 国 民 の 保 健 休 養 および 教 化 に 資 することを 目 的 として 定 められた 法 律 ( 第 1 条 )で ある また 自 然 公 園 法 やその 他 の 自 然 環 境 の 保 全 のための 法 律 と 共 に 自 然 環 境 の 適 正 な 保 全 を 総 合 的 に 推 進 することを 目 的 として 自 然 環 境 保 全 法 ( 昭 和 47 年 (1972 年 ) 法 律 第 85 号 ) がある 例 えば 沖 縄 県 では 自 然 環 境 保 全 法 第 22 条 に 基 づき 環 境 省 が 指 定 する 自 然 環 境 保 全 地 域 として 竹 富 町 西 表 島 の 崎 山 湾 約 128haが 指 定 されている この 海 域 は アザミサンゴの 巨 大 な 群 体 をはじめ 海 域 生 物 相 が 豊 かで 自 然 度 が 高 く 日 本 で 唯 一 の 海 中 特 別 地 区 となっている 自 然 公 園 法 および 自 然 環 境 保 全 法 は 2009 年 の 一 部 改 正 平 成 21 年 法 律 第 47 号 ( 未 施 行 ) により 新 たに 生 物 多 様 性 の 確 保 が 目 的 条 項 に 加 えられ 海 域 公 園 地 区 制 度 や 生 態 系 維 持 回 復 事 業 が 創 設 され 今 後 益 々 生 物 多 様 性 の 保 全 が 進 められるものと 思 われる 環 境 基 本 法 日 本 の 環 境 政 策 の 根 幹 を 定 める 基 本 法 として 環 境 基 本 法 ( 平 成 5 年 (1993 年 ) 法 律 第 91 号 ) がある 環 境 基 本 法 制 定 以 前 には 公 害 対 策 基 本 法 ( 昭 和 42 年 (1967) 法 律 第 132 号 ) で 公 害 対 策 を 自 然 環 境 保 全 法 で 自 然 環 境 対 策 を 行 っていたが 複 雑 化 し 地 球 規 模 化 する 環 境 問 題 に 対 応 できないことから 制 定 された 環 境 基 本 法 の 施 行 により 公 害 対 策 基 本 法 は 廃 止 され 自 然 環 境 保 全 法 も 環 境 基 本 法 の 趣 旨 に 沿 って 改 正 されている 日 本 の 環 境 法 制 の 上 位 法 として 位 置 づけられている 後 述 する 生 物 多 様 性 基 本 法 と 一 部 内 容 の 整 合 性 が 取 れていない 点 もあり 将 来 環 境 基 本 法 の 改 正 も 必 要 となろう 種 の 保 存 法 絶 滅 のおそれのある 野 生 動 植 物 種 を 指 定 し 指 定 種 の 捕 獲 採 取 譲 渡 などを 原 則 禁 止 し 必 要 に 応 じてその 生 息 環 境 を 保 護 すること およびワシントン 条 約 の 国 内 法 として 制 定 された 法 律 が 絶 滅 のお それのある 野 生 動 植 物 の 種 の 保 存 に 関 する 法 律 ( 平 成 4 年 (1992 年 ) 法 律 第 75 号 ) ( 以 下 種 の 保 存 法 )であ る 同 法 は 生 物 多 様 性 条 約 の 批 准 を 機 に 国 内 法 の 一 つとして 制 定 されている 国 内 希 少 野 生 動 植 物 種 の 代 表 格 としてイリオモテヤマネコが1994 年 に 指 定 されている 哺 乳 類 では 長 い 間 イリオモテヤマネコと 同 時 に 指 定 されたツシマヤマネコだけが 種 の 保 存 法 による 保 護 対 象 種 で あったが 後 にアマミノクロウサギとダイトウオオコウモリがこれに 加 えられた 種 の 保 存 法 に 基 づい て イリオモテヤマネコの 保 護 増 殖 事 業 調 査 研 究 の 実 施 普 及 啓 発 の 業 務 を 統 合 的 に 推 進 するための 拠 点 施 設 として 西 表 島 に 西 表 野 生 生 物 保 護 センター が 設 置 されている 自 然 再 生 推 進 法 過 去 に 損 なわれた 自 然 環 境 を 取 り 戻 すため 行 政 機 関 地 域 住 民 NPO 専 門 家 などの 多 様 な 主 体 の 参 加 により 行 われる 自 然 環 境 の 保 全 再 生 創 出 などの 自 然 を 再 生 する 事 業 を 推 進 することを 目 的 とし 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 85
93 第 4 章 南 西 諸 島 における 重 要 地 域 の 現 状 と 今 後 て 自 然 再 生 推 進 法 ( 平 成 14 年 (2002) 法 律 第 148 号 ) が 制 定 された 自 然 再 生 の 基 本 理 念 として 多 様 な 主 体 の 連 携 科 学 的 知 見 やモニタリングの 必 要 性 自 然 再 生 事 業 の 順 応 的 管 理 自 然 環 境 学 習 の 場 としての 活 用 が 定 められており また 自 然 再 生 を 総 合 的 に 推 進 するた め 自 然 再 生 基 本 方 針 を 定 めることとされている 沖 縄 県 では 2005 年 より 石 西 礁 湖 自 然 再 生 事 業 が 進 められ 石 西 礁 湖 の 自 然 の 再 生 が 進 められている 外 来 生 物 法 在 来 の 生 物 の 捕 食 競 合 生 態 系 への 影 響 人 の 生 命 身 体 農 林 水 産 業 に 被 害 を 与 えるおそれのあ る 外 来 生 物 による 被 害 を 防 止 することを 目 的 として 特 定 外 来 生 物 による 生 態 系 等 に 係 る 被 害 の 防 止 に 関 する 法 律 ( 平 成 16 年 (2004) 法 律 第 78 号 ) ( 以 下 外 来 生 物 法 )が 制 定 された 特 定 外 来 生 物 として 指 定 されると その 飼 養 栽 培 保 管 運 搬 輸 入 について 規 制 が 行 われ 必 要 に 応 じて 国 や 自 治 体 が 野 外 の 外 来 生 物 の 防 除 を 行 うことを 定 めている 固 有 種 の 宝 庫 である 南 西 諸 島 においては 外 来 生 物 の 影 響 は 深 刻 であり その 代 表 的 な 例 として 奄 美 大 島 および 沖 縄 島 で ジャワマングースの 防 除 事 業 が 上 げ られる 近 い 将 来 両 島 から 根 絶 されることを 期 待 したい 生 物 多 様 性 基 本 法 生 物 多 様 性 条 約 が 定 める 国 内 措 置 としては 1993 年 に 日 本 が 同 条 約 を 締 結 した 時 点 においては 鳥 獣 保 護 及 狩 猟 ニ 関 スル 法 律 自 然 公 園 法 自 然 環 境 保 全 法 種 の 保 存 法 に 基 づく 措 置 が 講 じられた その 後 カルタヘナ 法 外 来 生 物 法 に 基 づく 措 置 が 講 じられている その 後 2008 年 これら 国 内 法 の 上 位 法 とし て 生 物 多 様 性 基 本 法 ( 平 成 20 年 (2008) 法 律 第 58 号 ) が 施 行 された 生 物 多 様 性 基 本 法 は 日 本 の 生 物 多 様 性 政 策 の 根 幹 を 定 めるものである 同 法 では 1) 国 の 生 物 多 様 性 国 家 戦 略 の 策 定 を 義 務 とする 2) 都 道 府 県 や 市 町 村 における 生 物 多 様 性 地 域 戦 略 の 策 定 を 努 力 義 務 とする 3) 地 域 の 生 物 の 多 様 性 保 全 の 推 進 4) 野 生 生 物 の 種 の 多 様 性 の 保 全 5) 外 来 生 物 による 被 害 の 防 止 6) 生 物 の 多 様 性 に 配 慮 した 事 業 活 動 の 促 進 7) 学 校 教 育 や 社 会 教 育 にお ける 生 物 の 多 様 性 に 関 する 教 育 の 推 進 8) 事 業 計 画 の 立 案 の 段 階 での 生 物 の 多 様 性 に 係 る 環 境 影 響 評 価 の 推 進 8) 国 際 的 な 連 携 の 確 保 及 び 国 際 協 力 の 推 進 などを 規 定 している 鹿 児 島 県 や 沖 縄 県 は まだ 生 物 多 様 性 地 域 戦 略 の 策 定 を 手 がけていない エコツーリズム 推 進 法 地 球 温 暖 化 現 象 などの 環 境 問 題 を 皮 切 りに 身 近 な 環 境 への 関 心 が 高 まりから 自 然 を 親 しむ 観 光 が 数 多 く 実 施 されているが 環 境 への 無 配 慮 な 観 光 活 動 が 増 え 現 場 の 環 境 に 悪 影 響 を 与 えており 環 境 の 保 全 を 前 提 とすることを 定 めた 法 律 として エコツーリズム 推 進 法 ( 平 成 19 年 (2007) 法 律 第 105 号 ) が 制 定 された 屋 久 島 地 区 エコツーリズム 推 進 協 議 会 や 沖 縄 エコツーリズム 推 進 協 議 会 が 組 織 されている 沖 縄 県 で は エコツーリズムガイドラインが 作 成 されている また エコツーリズム 推 進 法 に 基 づく 全 国 で 初 めての 規 制 措 置 として 豊 かなサンゴ 礁 が 残 ってい 86 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
94 4.3 南 西 諸 島 における 法 制 度 から 見 た 現 状 る 慶 良 間 諸 島 ( 沖 縄 県 渡 嘉 敷 村 座 間 味 村 ) 周 辺 海 域 で 2010 年 4 月 から ダイバーの 立 ち 入 り 制 限 が 実 施 される 見 通 しになっている 両 村 ではダイバーの 数 を 現 状 の 半 数 に 制 限 する 総 量 規 制 を 行 い 水 深 30メートルより 浅 い 海 でのダイビングには 村 の 承 認 が 必 要 となる マスツーリズムが 横 行 する 現 状 の 中 今 回 の 立 ち 入 り 規 制 が 良 い 先 行 事 例 となることを 期 待 したい 環 境 影 響 評 価 法 大 規 模 公 共 事 業 などついて 事 業 者 自 らが 環 境 への 影 響 を 予 測 評 価 し その 結 果 に 基 づいて 事 業 を 回 避 し または 事 業 の 内 容 をより 環 境 に 配 慮 したものとしていく 環 境 アセスメントについての 手 続 きを 定 めた 法 律 として 環 境 影 響 評 価 法 ( 平 成 9 年 (1997) 法 律 81 号 ) が 制 定 されている 本 法 は 一 般 的 に 事 業 ア セス と 言 われているが 泡 瀬 干 潟 の 埋 め 立 て 問 題 や 名 護 市 辺 野 古 での 新 基 地 建 設 問 題 など 環 境 影 響 評 価 法 が 適 切 な 効 果 を 発 揮 しているとは 言 えない 環 境 影 響 評 価 法 の 上 位 法 として 事 業 の 計 画 構 想 段 階 や 政 策 立 案 基 本 構 想 基 本 計 画 段 階 で 環 境 影 響 評 価 を 行 う 戦 略 的 環 境 アセスメント の 法 制 化 が 求 めら れている 昨 年 施 行 された 生 物 多 様 性 基 本 法 では 第 25 条 として 事 業 計 画 の 立 案 の 段 階 等 での 生 物 の 多 様 性 に 係 る 環 境 影 響 評 価 の 推 進 を 求 めている 海 洋 基 本 法 海 洋 の 開 発 および 利 用 と 海 洋 環 境 の 保 全 との 調 和 や 海 洋 の 安 全 の 確 保 の 基 本 となる 海 洋 基 本 法 ( 平 成 19 年 (2007) 法 律 33 号 ) が 施 行 されている 同 法 18 条 の 海 洋 環 境 の 保 全 には 海 洋 が 地 球 温 暖 化 の 防 止 や 地 球 環 境 の 保 全 に 大 きな 影 響 を 与 えること 海 生 生 物 の 生 育 環 境 の 保 全 および 改 善 による 海 洋 の 生 物 の 多 様 性 の 確 保 が 謳 われている 同 法 に 基 づき2008 年 に 策 定 された 海 洋 基 本 計 画 では 生 物 多 様 性 の 確 保 を 効 果 的 に 実 施 するための 取 組 として 1) 各 種 調 査 により 得 られた 自 然 環 境 情 報 を 収 集 整 理 する 2) 重 要 な 海 域 を 特 定 した 上 で 生 態 系 の 特 性 に 応 じ 生 物 多 様 性 を 確 保 するための 行 動 計 画 を 策 定 する 3) 様 々な 主 体 による 調 査 研 究 や 生 物 多 様 性 の 確 保 に 配 慮 した 行 動 の 推 進 を 図 るため 海 洋 の 生 物 多 様 性 に 関 する 情 報 を 海 洋 自 然 環 境 情 報 図 として 取 りまとめ 提 供 する 4) 浅 海 域 の 藻 場 干 潟 サンゴ 礁 に ついては 海 洋 の 生 物 多 様 性 や 環 境 浄 化 機 能 を 確 保 し 海 洋 の 自 然 景 観 を 保 全 する 上 で 重 要 な 場 所 であ り 自 然 公 園 法 鳥 獣 保 護 法 に 基 づく 各 種 保 護 区 域 の 充 実 5) 自 然 再 生 推 進 法 の 枠 組 みも 活 用 した 干 潟 の 積 極 的 な 再 生 回 復 陸 域 からの 土 砂 や 栄 養 塩 の 供 給 の 適 正 化 や 陸 域 と 一 体 となった 取 組 を 推 進 する 6) 特 に サンゴ 礁 については 国 際 サンゴ 礁 イニシアティブの 東 京 総 会 (2007 年 )での 決 議 も 踏 まえ ア ジア オセアニア 地 域 における 保 護 のネットワーク 形 成 を 推 進 する 7) 生 物 多 様 性 の 確 保 や 水 産 資 源 の 持 続 可 能 な 利 用 のための 一 つの 手 段 として 生 物 多 様 性 条 約 その 他 の 国 際 約 束 を 踏 まえ 関 係 府 省 の 連 携 の 下 日 本 における 海 洋 保 護 区 の 設 定 のあり 方 を 明 確 化 した 上 で その 設 定 を 適 切 に 推 進 する こと など 上 げている 現 在 2010 年 の 生 物 多 様 性 条 約 締 約 国 会 議 に 向 けて 海 洋 生 物 多 様 性 保 全 戦 略 が 策 定 されることに なっている 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 87
95 第 4 章 南 西 諸 島 における 重 要 地 域 の 現 状 と 今 後 環 境 教 育 推 進 法 国 連 の 教 育 の10 年 に 対 応 する 必 要 性 などもあって 従 来 から 行 われてきた 環 境 教 育 の 総 合 法 制 に 関 する 議 論 が 再 燃 し 環 境 省 文 部 科 学 省 国 土 交 通 省 農 林 水 産 省 経 済 産 業 省 の5 省 が 共 管 する 法 律 と して 2003 年 に 環 境 の 保 全 のための 意 欲 の 増 進 及 び 環 境 教 育 の 推 進 に 関 する 法 律 ( 平 成 15 年 (2003) 法 律 第 130 号 ) ( 以 下 環 境 教 育 推 進 法 )が 成 立 している 国 民 一 人 ひとりの 環 境 保 全 に 対 する 意 識 意 欲 を 高 め 持 続 可 能 な 社 会 づくりにつなげていくことを 目 的 としている 環 境 教 育 推 進 法 は 5 年 後 の 見 直 しの 検 討 を 進 めており 前 記 した 生 物 多 様 性 基 本 法 に 基 づく 学 校 教 育 や 社 会 教 育 における 生 物 の 多 様 性 に 関 する 教 育 の 推 進 も 考 慮 されることになっている 奄 美 特 措 法 および 沖 縄 特 措 法 これまで 保 全 に 関 連 した 法 制 度 について 記 述 してきたが 奄 美 大 島 および 沖 縄 県 の 開 発 促 進 法 につい て 触 れざるを 得 ない 開 発 促 進 法 として 奄 美 群 島 振 興 開 発 特 別 措 置 法 ( 昭 和 29 年 (1954) 法 律 第 189 号 ) ( 以 下 奄 美 特 措 法 )と 沖 縄 振 興 開 発 特 別 措 置 法 ( 昭 和 46 年 (1971) 法 律 第 131 号 ) が 上 げられる 沖 縄 振 興 開 発 特 別 措 置 法 は 2002 年 までの 期 限 が 切 れ 同 法 を 引 き 継 ぐ 各 種 の 振 興 措 置 に 加 え 産 業 振 興 のた めの 新 たな 措 置 駐 留 軍 用 地 跡 地 の 利 用 の 促 進 のための 特 別 措 置 など 新 たな 振 興 策 を 盛 り 込 んで 沖 縄 振 興 特 別 措 置 法 ( 平 成 14 年 (2002) 法 律 第 14 号 )( 以 下 沖 縄 特 措 法 )が 施 行 されている 沖 縄 特 措 法 では 環 境 省 関 係 として 沖 縄 におけるエコツーリズムの 推 進 のための 措 置 を 盛 り 込 んでいる 奄 美 特 措 法 は 奄 美 群 島 の 特 殊 事 情 により 奄 美 群 島 振 興 開 発 基 本 方 針 に 基 づき 総 合 的 な 奄 美 群 島 振 興 開 発 計 画 を 策 定 し これに 基 づく 事 業 を 推 進 する 特 別 の 措 置 を 講 ずることとしている また 地 理 的 及 び 自 然 的 特 性 に 即 した 奄 美 群 島 の 振 興 開 発 を 図 ることにより 奄 美 群 島 の 自 立 的 発 展 並 びにその 住 民 の 生 活 の 安 定 及 び 福 祉 の 向 上 に 資 することを 目 的 としている 沖 縄 特 措 法 は 沖 縄 の 特 殊 事 情 により 沖 縄 振 興 計 画 の 策 定 各 種 産 業 の 振 興 のための 特 別 措 置 駐 留 軍 用 地 跡 地 の 利 用 の 促 進 及 び 円 滑 化 のための 特 別 措 置 国 の 負 担 又 は 補 助 の 割 合 の 特 例 沖 縄 の 振 興 を 図 るための 所 要 の 措 置 を 講 ずることとしている 両 法 とも 公 共 事 業 に 多 額 の 資 金 が 使 われていることは 言 うまでもない 鹿 児 島 県 および 沖 縄 県 の 条 例 について 都 道 府 県 の 条 例 は 基 本 的 に 国 の 法 律 に 基 づいて 策 定 されている 鹿 児 島 県 では 鹿 児 島 自 然 公 園 条 例 ( 昭 和 33 年 (1958) 条 例 第 27 号 )を 皮 切 りに 鹿 児 島 県 自 然 環 境 保 全 条 例 ( 昭 和 48 年 (1973) 条 例 第 23 号 ) 鹿 児 島 県 ウミガメ 保 護 条 例 ( 昭 和 63 年 (1988) 条 例 第 6 号 ) 鹿 児 島 県 環 境 基 本 条 例 ( 平 成 11 年 (1999) 条 例 第 10 号 ) 鹿 児 島 県 環 境 影 響 評 価 条 例 ( 平 成 12 年 (2000) 条 例 第 26 号 ) 鹿 児 島 県 希 少 野 生 動 植 物 の 保 護 に 関 する 条 例 ( 平 成 15 年 (2003) 条 例 第 11 号 )などが 上 げられる 沖 縄 県 では 沖 縄 県 自 然 環 境 保 全 条 例 ( 昭 和 48 年 (1973) 条 例 第 54 号 )を 皮 切 りに 沖 縄 県 立 自 然 公 園 条 例 ( 昭 和 48 年 (1973) 条 例 第 10 号 ) 沖 縄 県 赤 土 等 流 出 防 止 条 例 ( 平 成 6 年 (1994) 条 例 第 36 号 ) 沖 縄 県 環 境 基 本 条 例 ( 平 成 12 年 (2000) 条 例 第 15 号 ) 沖 縄 県 環 境 影 響 評 価 条 例 ( 平 成 12 年 (2000) 条 例 第 77 号 ) などが 上 88 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
96 4.4 生 物 多 様 性 優 先 保 全 地 域 (BPA)マップを 活 用 した 地 域 戦 略 策 定 の 意 義 げられる また 沖 縄 県 希 少 野 生 動 植 物 種 保 護 条 例 について2006 年 に 検 討 され 現 在 調 整 中 である 両 県 の 条 例 を 比 較 してみると 例 えば 環 境 基 本 条 例 では 共 に 前 文 が 明 記 され 特 有 の 自 然 環 境 の 重 要 性 が 指 摘 されている 鹿 児 島 県 では 環 境 負 荷 の 増 大 が 生 態 系 に 影 響 をおよぼし 地 球 規 模 の 環 境 破 壊 にもつながること 予 測 し 得 なかった 新 たな 環 境 問 題 が 発 生 すること が 明 言 されている 沖 縄 県 では 日 本 復 帰 後 は 社 会 資 本 の 整 備 をはじめとする 開 発 が 急 速 に 進 められたことに 伴 い 環 境 への 負 荷 が 増 大 し 依 然 として 広 大 な 面 積 の 米 軍 施 設 区 域 が 存 在 し 基 地 から 派 生 する 航 空 機 騒 音 の 様 々な 環 境 問 題 は 県 民 生 活 や 自 然 環 境 に 影 響 をおよぼしていること が 指 摘 されている 沖 縄 県 の 自 然 環 境 保 全 条 例 で 特 筆 しておきたいのは その 前 文 に われわれは いまこそ 自 然 と 人 間 との 関 係 に 思 いをいたし 自 然 がかけがえのない 人 類 共 通 の 遺 産 であることを 深 く 認 識 し その 恩 恵 が 現 在 及 び 将 来 の 世 代 に 享 受 できるようわが 県 の 美 しい 自 然 を 保 護 することを 県 民 共 通 の 責 務 として 最 善 の 努 力 を 払 わなければならない と 記 述 している 点 である 1973 年 に 自 然 がかけがえのない 人 類 共 通 の 遺 産 である と 記 述 していることは 評 価 できる また 生 物 多 様 性 が 高 く 固 有 種 が 多 く 生 息 する 町 村 で ノネコによる 固 有 種 への 影 響 を 回 避 するため 個 体 識 別 のためのマイクロチップの 埋 め 込 みを 義 務 づける 沖 縄 県 国 頭 村 の 飼 い 犬 条 例 や ネコ 愛 護 及 び 管 理 に 関 する 条 例 や 竹 富 町 の 竹 富 町 ネコ 飼 養 条 例 は 地 域 の 取 り 組 みとして 評 価 できる まとめ 以 上 国 際 的 な 条 約 から 国 内 の 自 然 や 環 境 保 全 に 関 連 する 法 令 自 治 体 の 条 例 などの 現 状 について 外 観 してきた 鹿 児 島 や 沖 縄 に 係 わらず 各 法 令 の 管 轄 官 庁 や 管 轄 部 署 が 異 なり 縦 割 りの 弊 害 は いず こも 同 じであるが 昨 年 施 行 された 生 物 多 様 性 基 本 法 に 基 づき 上 記 の 法 令 を 統 合 した 取 組 がこれか ら 展 開 されることを 期 待 したい しかしながら 法 令 解 釈 で 言 われている 後 法 優 先 の 原 理 と 特 別 法 優 先 の 原 理 から 考 えて 今 後 の 改 善 が 必 要 である 後 法 優 先 の 原 理 とは 後 法 は 前 法 を 破 る つまり 後 に 制 定 された 法 令 は 前 に 制 定 された 法 令 に 勝 つということである したがって 昨 年 施 行 された 生 物 多 様 性 基 本 法 が 様 々な 施 策 に 優 先 されるべきであるが 特 別 法 の 関 係 があるときは 原 則 として 後 法 優 越 の 原 理 を 適 用 せずに こ の 待 別 法 優 先 の 原 理 を 先 に 働 かせるという 作 用 が 残 っている 鹿 児 島 県 も 沖 縄 県 も 特 別 措 置 法 が 存 在 し ている 以 上 今 後 の 施 策 の 推 進 の 弊 害 になっていることは 否 めない 近 い 将 来 特 別 措 置 法 を 廃 案 とす るか 一 般 法 として 基 本 法 が 優 先 される 時 代 が 来 ることを 望 みたい 4.4 生 物 多 様 性 優 先 保 全 地 域 (BPA)マップを 活 用 した 地 域 戦 略 策 定 の 意 義 BPAマップは 生 物 多 様 性 の 観 点 から 南 西 諸 島 を 包 括 的 に 捉 え 抽 出 した 重 要 地 域 を 示 している し かしながら 本 調 査 で 提 示 した 優 先 保 全 地 域 はあくまでも 試 行 的 な 作 業 の 結 果 である 南 西 諸 島 の 生 物 多 様 性 を 保 全 し 持 続 的 に 利 用 する 上 では 学 術 的 な 見 地 からの 優 先 度 に 加 えて 地 域 の 自 然 との 文 化 的 精 神 的 な 関 わりや 生 活 基 盤 整 備 や 産 業 活 動 などの 社 会 経 済 状 況 などを 踏 まえる 必 要 がある 従 っ て 視 点 と 精 度 を 変 えれば 地 域 によって 保 全 の 優 先 順 位 が 異 なることも 十 分 に 考 えられる 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 89
97 第 4 章 南 西 諸 島 における 重 要 地 域 の 現 状 と 今 後 地 域 に 応 じたきめ 細 かな 保 全 策 利 用 計 画 を 効 果 的 に 実 施 するためには 本 BPAマップをたたき 台 と して 関 係 者 の 合 意 形 成 に 基 づく 地 域 独 自 の 保 全 地 域 の 抽 出 ( 地 域 マップ 作 成 )を 行 うことが 望 まれる 具 体 的 には 自 治 体 や 企 業 産 業 団 体 のほか 地 域 住 民 やNPOなど 多 様 な 関 係 者 が 参 加 し 自 然 資 源 の 掘 り 起 こしと 評 価 を 行 うことで 地 域 の 実 情 に 合 ったマップとなるよう 配 慮 する 必 要 がある また 現 場 で 保 全 策 を 進 めるために 地 域 関 係 者 の 合 意 に 基 づく 保 全 計 画 ( 保 全 戦 略 )の 策 定 と 推 進 体 制 の 構 築 をあわせて 行 う 必 要 がある 石 垣 島 白 保 地 区 にあるWWFサンゴ 礁 保 護 研 究 センターでは 白 保 自 治 公 民 館 と 連 携 し 白 保 村 ゆら てぃく 憲 章 の 策 定 を 支 援 している 同 憲 章 は 村 づくりの 基 本 計 画 として 位 置 づけられるものであるが 海 と 緑 と 心 を 育 む おおらかな 白 保 を 将 来 目 標 とし さらに 世 界 一 のサンゴ 礁 を 守 り 自 然 に 根 ざし た 暮 らしを 営 みます として サンゴ 礁 の 保 全 が 盛 り 込 まれている また サンゴ 礁 文 化 の 継 承 や 自 然 と 調 和 した 産 業 の 育 成 にも 取 り 組 むことが 謳 われている 同 憲 章 の 制 定 は サンゴ 礁 保 全 が 地 域 で 合 意 された 重 要 課 題 と 位 置 づけられたことを 意 味 しており 白 保 自 治 公 民 館 を 中 心 に 村 を 挙 げたサンゴ 礁 保 全 への 取 り 組 みを 可 能 としている 同 憲 章 策 定 前 は ボランティア 活 動 として 捉 えられてきた 自 然 保 護 が 地 域 づくりの 一 環 として 位 置 づけられたことで 多 様 な 主 体 の 参 加 や 活 動 の 広 がりが 見 られるようになっている 南 西 諸 島 は 小 さな 島 々からなり それぞれに 特 徴 のある 自 然 生 態 系 を 有 しており 生 態 系 サービスを 多 面 的 に 享 受 してきた 暮 らしと 文 化 を 有 している 本 BPAマップの 発 表 を 機 に 島 ごと 地 域 ごとに 地 域 の 自 然 や 生 態 系 への 関 心 が 高 まり 生 物 多 様 性 の 価 値 や 重 要 性 が 再 認 識 され 地 域 社 会 と 自 然 環 境 が 共 生 する 地 域 マップづくりや 地 域 戦 略 の 策 定 が 進 むことを 期 待 したい 90 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
98 附 録
99 附 録 A 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 91
100 附 録 92 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
101 附 録 B 指 標 種 一 覧 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 93
102 附 録 94 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
103 附 録 B 指 標 種 一 覧 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 95
104 附 録 96 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
105 附 録 B 指 標 種 一 覧 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 97
106 附 録 98 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
107 附 録 C 南 西 諸 島 広 域 一 斉 調 査 チームメンバーおよび 協 力 者 名 簿 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 99
108 附 録 附 録 D-1 GIS 基 礎 データの 作 成 について 柴 田 剛 ( 株 式 会 社 エアロ フォト センター) 1. 実 施 内 容 下 記 の A) B)の 項 目 について GIS データを 作 成 した GIS データ 作 成 により 編 集 集 計 解 析 処 理 が 可 能 になった A)TPA データの 作 成 TPA については 哺 乳 類 鳥 類 両 生 類 爬 虫 類 昆 虫 類 魚 類 甲 殻 類 貝 類 海 藻 藻 類 の 8 分 類 群 についてデータ 作 成 を 行 った B) 集 水 域 データの 作 成 地 形 判 読 結 果 より 集 水 域 を 作 成 した 2. 作 業 手 順 (TPA) 2-0 使 用 アプリケーション 及 び 機 材 データ 作 成 に 用 いたアプリケーションは 汎 用 GIS ソフトウエア ArcView9.2 PC-Mapping7 を 用 いた 作 成 したデータ 形 式 は ShpeFile である 画 像 入 力 には CS500-11eN-PRO(グラフテック 社 製 )を 用 いた 2-1 入 力 用 画 像 データ 作 成 ( 原 稿 図 ) 入 力 用 の 背 景 画 像 は 調 査 対 象 地 域 の 範 囲 や 取 得 する 項 目 などを 検 討 して 決 定 する 事 が 必 要 であるが 今 回 は 南 西 諸 島 全 域 を 対 象 とする 広 範 囲 な 地 図 を 作 成 するため 国 土 地 理 院 20 万 分 の 1 地 勢 図 ( 地 図 画 像 )を 入 力 用 背 景 画 像 としとした この 地 勢 図 に 重 要 生 物 の 生 息 域 を 記 載 して 入 力 用 画 像 データ( 原 稿 図 )とした 作 業 の 流 れは 以 下 の 通 りである 同 様 に 8 分 類 群 の TPA の 入 力 用 画 像 データ( 原 稿 図 )を 作 成 した 100 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
109 附 録 D-1 GIS 基 礎 データ 作 成 について 国 土 地 理 院 20 万 分 の 1 地 勢 図 ( 地 図 画 像 )を 使 っているため 座 標 系 は 日 本 測 地 系 となっている こ の 座 標 系 については TPA データ 作 成 時 に 世 界 測 地 系 (JGD2000)に 変 換 を 行 った 2-3 データ 入 力 編 集 データ 作 成 は 入 力 用 原 稿 データ 読 み 込 み TPA の 界 線 をトレースしポリゴンデータとした 属 性 デー タについては ID, 名 称, 選 定 理 由, 範 囲 根 拠, 公 開 可 否, 指 標 種, 備 考 の 7 項 目 とした 作 業 の 流 れは 以 下 の 通 りである 同 様 に 7 種 類 のデータ(ポリゴン)を 作 成 した 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 101
110 附 録 3. 作 業 手 順 ( 集 水 域 データ) 3-0 使 用 アプリケーション 及 び 機 材 データ 作 成 に 用 いたアプリケーションは 汎 用 GIS ソフトウエア ArcView9.2 PC-Mapping7 を 用 いた 作 成 したデータ 形 式 は ShpeFile である 画 像 入 力 には CCD Scanner Array2806 を 用 いた 3-1 入 力 用 画 像 データ 作 成 集 水 域 は 地 形 と 密 接 な 関 係 にあるため 標 高 データ(DEM) 等 からの 自 動 生 成 では 求 められる 形 状 にならない 事 が 多 い そのため 今 回 は 等 高 線 形 状 から 判 読 を 行 い 原 稿 図 を 作 成 した 原 稿 作 成 用 の 資 料 として 国 土 地 理 院 の 数 値 地 図 地 図 画 像 を 用 いた 作 業 の 流 れは 次 ページの 通 りである 102 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
111 附 録 D-1 GIS 基 礎 データ 作 成 について 緑 の 線 が 地 形 判 読 に 基 づいた 集 水 域 の 界 線 である 作 業 性 を 上 げるために 河 川 ( 谷 部 )も 線 を 記 載 している 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 103
112 附 録 3-3 データ 入 力 編 集 データ 作 成 は 入 力 用 原 稿 データ 読 み 込 み 集 水 域 の 界 線 をトレースしポリゴンデータとした 作 業 業 の 流 れは 以 下 の 通 りである 4. 作 成 データ 一 覧 作 成 したデータは 以 下 の 通 りである TPA: 哺 乳 類.shp 鳥 類.shp 両 生 類 爬 虫 類.shp 昆 虫 類.shp 魚 類.shp 甲 殻 類.shp 貝 類.shp 海 草 藻 類.shp 集 水 域 : 集 水 域.shp ファイル 形 式 は ShapFile 座 標 系 は 世 界 測 地 系 (JGD2000) 104 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
113 附 録 D-2 GIS を 用 いた BPA 抽 出 について 附 録 D-2 GIS を 用 いた BPA 抽 出 について 島 崎 彦 人 ( 国 立 環 境 研 究 所 ) 1. 実 施 内 容 下 記 の A) E)の 5 項 目 について 実 施 した A) 被 集 計 データの 修 正 TPA の 空 間 データについて 投 影 法 の 定 義 幾 何 データのはみ 出 し 部 分 の 修 正 データ 構 造 上 の 不 具 合 の 修 正 等 を 行 った B) 空 間 単 位 による 集 計 流 域 および 海 域 PGU を 空 間 単 位 とし 各 空 間 単 位 と 重 なる TPA および ECH の 種 類 と 数 を 集 計 し た C)TPA の 重 複 状 況 の 集 計 異 なる 分 類 群 の TPA について それぞれが 重 複 する 領 域 を 抽 出 するとともに 各 重 複 領 域 において 重 複 する 分 類 群 の 種 類 と 数 を 集 計 した D)BPA の 抽 出 処 理 (B)および C)の 集 計 結 果 に 基 づいて BPA の 条 件 を 満 足 する 領 域 を 抽 出 した E) 保 護 区 および 国 有 林 等 の 範 囲 と BPA との 重 複 状 況 の 集 計 BPA と 国 有 林 等 との 重 複 領 域 を 抽 出 し 重 複 する 面 積 割 合 について 集 計 した 2. 作 業 手 順 上 記 5 項 目 のうち B) E)に 該 当 する 一 連 の 手 順 を 整 理 する 2-0. ソフトウエアと 空 間 データ 空 間 データの 処 理 には 汎 用 GIS ソフトウエア ArcGIS(ver. 9.3)および 統 計 解 析 ソフトウエア R (ver.2 7.2)を 使 用 した 取 り 扱 う 空 間 データの 形 式 は 特 に 言 及 しない 限 り Shapefile 形 式 である なお Shapefile 形 式 は 単 一 のファイルから 構 成 されるものではなく 異 なる 役 割 を 持 った 3 種 類 のファイル メインファイル(*.shp) インデックスファイル(*.shx) および 属 性 ファイル(*.dbf) から 構 成 されるものである これら 3 つのファイルの 名 称 は ピリオドで 区 切 られた 左 側 の 部 分 は 共 通 のものと なる 例 えば 日 本 の 行 政 界 を 表 現 した Shapefile 形 式 の 空 間 データがあったとき その 共 通 部 分 が Japan であるならば 次 のような 3 つのファイルによって ひとつの 空 間 データが 構 成 されることになる メインファイル : Japan.shp( 幾 何 データを 格 納 する) インデックスファイル : Japan.shx( 幾 何 データと 属 性 データを 関 連 付 ける) 属 性 ファイル : Japan.dbf( 属 性 データを 記 録 する) 以 下 では Shapefile 形 式 の 空 間 データを 指 し 示 す 場 合 各 ファイル 名 の 共 通 部 分 のみを [ ] 内 に 表 記 する ただし Shapefile 形 式 を 構 成 する 特 定 のファイルのみを 指 し 示 す 場 合 には ピリオドと 拡 張 子 も 略 さずに 表 記 する 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 105
114 附 録 2-1. 空 間 単 位 による 集 計 空 間 単 位 と 重 なる TPA および ECH の 種 類 と 数 を 集 計 した 空 間 単 位 は 陸 域 においては 流 域 であり 海 域 においては PGU である 以 下 では 陸 域 と 海 域 の 場 合 に 分 けて 処 理 手 順 を 説 明 する 流 域 による 集 計 (1) 流 域 TPA および ECH に 対 応 する 空 間 データのオーバーレイ 処 理 流 域 TPA および ECH に 対 応 する 13 個 の 空 間 データ( 表 1)を 入 力 データとして オーバーレイ 処 理 の 一 種 であるユニオン 処 理 を 実 行 し 新 しい 空 間 データ [WS_Union] を 出 力 した 13 種 類 の 入 力 デー タから [WS_Union] へ 継 承 する 属 性 項 目 は 各 入 力 データの FID のみとした FID は 個 々のフィーチャ に 対 して 機 械 的 に 割 り 当 てられた 識 別 番 号 であり その 値 は 非 負 の 整 数 となる また フィーチャとは 幾 何 データとして 記 録 されている 個 々の 図 形 要 素 のことである ユニオン 処 理 に 伴 うフィーチャの 重 複 領 域 とそこに 継 承 される FID との 関 係 を 図 1 に 例 示 した 106 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
115 附 録 D-2 GIS を 用 いた BPA 抽 出 について (2) 各 流 域 と 重 なる TPA および ECH の 集 計 属 性 データ [WS_Union.dbf] に 記 録 されている WSID と FID に 基 づいて 各 流 域 と 重 なる TPA およ び ECH の 種 類 と 数 を 集 計 した なお WSID は 流 域 の 識 別 番 号 であり その 値 は [Watershed] の FID 値 に 1 を 加 算 したものとして 定 義 した ユニオン 処 理 を 行 った 時 点 では [WS_Union.dbf] に 記 録 されて いるのは FID のみであることから ここでいう WSID の 値 は 集 計 処 理 に 先 立 って [WS_Union.dbf] に 追 加 したものである [WS_Union.dbf] へ の WSID の 追 加 処 理 と そ の 後 の 集 計 処 理 は R の 自 作 プ ロ グ ラ ム [R_final_ Terrestrial_summary_by_zone.R] を 用 い て 行 っ た. 処 理 結 果 は タ ブ 区 切 り の テ キ ス ト フ ァ イ ル [Terrestrial_summary_by_zone.txt] として 出 力 した [Terrestrial_summary_by_zone.txt] は 14 本 のカラムから 構 成 される 第 1 カラムには WSID が 重 複 なく 記 録 されている 第 2 13 の 12 本 のカラムは 8 種 類 の TPA と 4 種 類 の ECH に 対 応 している これらのカラムには 1 か 0 の 2 値 が 記 録 されており これによって 各 流 域 とそれぞれの TPA あるい は ECH が 互 いに 重 なっている(1)か 否 (0)かを 表 している 最 後 の 第 14 カラムには 各 流 域 と 重 なる TPA および ECH の 種 類 数 が 記 録 されている その 値 は 第 2 13 カラムの 値 を WSID ごとに 合 計 した 値 に 相 当 する (3)テーブル 結 合 エキスポートおよび 中 間 データの 削 除 [Watershed] に [Terrestrial_summary_by_zone.txt] のデータを 付 加 するために WSID をキーとした テーブル 結 合 処 理 を 行 った さらに, テーブル 結 合 を 行 った 状 態 の [Watershed] を 集 計 結 果 を 除 くその 他 の 属 性 項 目 を 非 表 示 にしてエキスポートすることにより 新 しい 空 間 データ [Terrestrial_summary_ by_zone] を 生 成 した 最 後 に 一 連 の 処 理 の 過 程 で 生 成 された 中 間 データを 削 除 した PGU による 集 計 (1)PGU の 空 間 データの 整 理 沖 縄 での 検 討 会 以 前 に 整 備 された PGU の 空 間 データを [PGU_v03] と 改 名 して 保 存 した また PGU 作 成 担 当 者 からの 指 示 により [PGU_v03] に 含 まれるいくつかのポリゴンフィーチャ( 表 2)をディ ゾルブ 処 理 し 新 しい 空 間 データ [PGU_v03a] として 保 存 した この 処 理 により [PGU_v03] と [PGU_ v03a] は PGUID に 関 して 整 合 しない [PGU_v03a] では PGUID={2417,2449,2450,2473,2471} が 欠 番 となっ ている なお PGUID は PGU の 識 別 番 号 であり PGU の 作 成 初 期 に FID 値 に 1 を 加 算 して 定 義 した ものである 同 様 の 処 理 を 沖 縄 での 検 討 会 以 降 に 外 洋 側 の 境 界 線 を 修 正 して 作 成 した 間 データ [PGU_v04] に 対 しても 行 い 新 しい 空 間 データ [PGU_v04a] を 生 成 した 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 107
116 附 録 サンゴ 礁 ECH の 空 間 データは 実 際 の 位 置 よりも 外 洋 側 にずらして 作 成 されている そのため 外 洋 側 の 境 界 線 を 修 正 した [PGU_v04a] で 集 計 した 場 合 礁 斜 面 ECH([Reef_slope_gentle] および [Reef_ slope_gentle])の 一 部 が PGU よりも 外 洋 側 に 位 置 することとなり 結 果 として これらが 集 計 されなく なる こうした 不 都 合 への 当 面 の 対 処 策 として 礁 斜 面 ECH は 修 正 前 の [PGU_v03a] を 用 いて 集 計 す るという 方 針 となった 以 降 の 集 計 処 理 には [PGU_v03a] と [PGU_v04a] を 併 用 することとなる (2)[PGU_v03a] と [PGU_v04a] の 整 合 性 の 確 認 と 修 正 [PGU_v03a] と [PGU_v04a] を 併 用 した 集 計 処 理 を 行 うためには 両 者 が PGUID に 関 して 1 対 1 で 対 応 している 必 要 がある しかし データを 精 査 したところ 必 ずしも 対 応 しておらず その 不 整 合 を 取 り 除 く 処 理 が 必 要 となった この 不 整 合 の 確 認 は R の 自 作 プログラム [R_final_PGU_check. R] を 用 い て 行 い 修 正 処 理 は ArcGIS を 用 いた 手 作 業 で 行 った (3)PGU TPA および ECH に 対 応 する 空 間 データのオーバーレイ 処 理 PGU TPA および ECH に 対 応 する 14 個 の 空 間 データ( 表 3)を 入 力 データとしたユニオン 処 理 を 実 行 した 具 体 的 には [PGU_v03a] と 礁 斜 面 ECH([Reef_slope_steep] および [Reef_slope_gentle])を 入 力 データとしたユニオン 処 理 を 実 行 し 新 しい 空 間 データ [PGU_v03a_Union] を 生 成 した 同 様 に [PGU_ v04a] と 礁 斜 面 ECH を 除 くその 他 の TPA および ECH に 関 する 空 間 データ( 表 3)を 入 力 データとした ユニオン 処 理 を 実 行 し 新 しい 空 間 データ [PGU_v04a_Union] を 生 成 した (4) 各 PGU と 重 なる TPA および ECH の 集 計 空 間 データ [PGU_v03a] および [PGU_v04a] さらに 属 性 データ [PGU_v03a_Union. dbf] および [PGU_ v04_union. dbf] に 記 録 されている PGUID と FID に 基 づいて 各 PGU と 重 なる TPA および ECH の 種 類 と 数 を 集 計 した なお ユニオン 処 理 を 行 った 時 点 では [PGU_v03_Union. dbf] および [PGU_v04_ Union. dbf]に 記 録 されているのはFIDのみであることから ここでいうPGUIDの 値 は 集 計 処 理 に 先 立 っ て [PGU_v03_Union. dbf] および [PGU_v04_Union. dbf] に 追 加 したものである [PGU_v03_Union. dbf] および [PGU_v04_Union. dbf] への PGUID の 追 加 処 理 とその 後 の 集 計 処 理 は R の 自 作 プログラム [R_final_Marine_summary_by_zone. R] を 用 いて 行 った 処 理 結 果 は タブ 区 切 り のテキストファイル [Marine_summary_by_zone. txt] として 出 力 した [Marine_summary_by_zone. txt] は 13 本 のカラムから 構 成 される 第 1 カラムには PGUID が 重 複 なく 記 録 されている 第 2 12 の 11 本 のカラムは 7 種 類 の TPA と 4 種 類 の ECH に 対 応 している これらのカラムには 1 か 0 の 2 値 が 記 録 されており これによって 各 PGU とそれぞれの TPA ある いは ECH が 互 いに 重 なっている(1)か 否 (0)かを 表 している 最 後 の 第 13 カラムには 各 PGU と 重 なる TPA および ECH の 種 類 数 が 記 録 されている その 値 は 第 2 12 カラムの 値 を PGUID ごとに 合 計 した 値 に 相 当 する 108 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
117 附 録 D-2 GIS を 用 いた BPA 抽 出 について (5)テーブル 結 合 エキスポートおよび 中 間 データの 削 除 [PGU_v04a] に [Marine_summary_by_zone. txt] のデータを 付 加 するために PGUID をキーとしたテー ブル 結 合 処 理 を 行 った さらに テーブル 結 合 を 行 った 状 態 の [PGU_v04a] を 集 計 結 果 を 除 くその 他 の 属 性 項 目 を 非 表 示 にしてエキスポートすることにより 新 しい 空 間 データ [Marine_summary_by_ zone] を 生 成 した 最 後 に 一 連 の 処 理 の 過 程 で 生 成 された 中 間 データを 削 除 した 2-2.TPA の 重 複 状 況 の 集 計 8 種 類 の 分 類 群 に 対 応 する TPA について 陸 域 におけるそれぞれの 重 複 領 域 を 抽 出 するとともに 各 重 複 領 域 を 構 成 する 分 類 群 の 種 類 と 数 を 集 計 した 以 下 にその 手 順 を 整 理 する (1)TPA データのディゾルブ 処 理 8 種 類 の 分 類 群 に 対 応 する TPA の 空 間 データ( 表 4)のそれぞれには 生 物 の 分 布 域 を 表 す 多 数 のポ リゴンフィーチャが 種 の 違 いを 区 別 した 状 態 で 記 録 されていた これらのポリゴンフィーチャの 中 に は 互 いに 重 なり 合 うように 位 置 しているものもあった しかし TPA の 重 複 状 況 を 集 計 するにあたっ ては 同 一 分 類 群 内 での 種 の 違 いや 分 布 域 の 重 なり 具 合 の 違 いを 考 慮 する 必 要 はないという 方 針 があっ た そこで これらの 違 いを 除 去 するため 処 理 を 行 った 具 体 的 には 各 分 類 群 の TPA データ( 表 4)ごとに そこに 記 録 されている 全 てのポリゴンフィーチャ に 同 一 の 属 性 値 を 与 え この 属 性 値 に 基 づいたディゾルブ 処 理 を 行 った これにより 複 数 ある 全 ての ポリゴンフィーチャを 単 一 のマルチパートポリゴンに 統 合 した 哺 乳 類 の 場 合 を 例 にあげれば 空 間 データ [01_Mammalia_ver04] をディゾルブ 処 理 することにより 新 しい 空 間 データ [01_Mammalia_ ver04_dissolve] を 生 成 した 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 109
118 附 録 (2)オーバーレイ 処 理 流 域 を 表 す 空 間 データ [Watershed] とディゾルブ 処 理 によって 得 た TPA に 関 する 8 つの 空 間 データ( 表 4)とを 入 力 データとし ユニオン 処 理 を 行 うことにより 中 間 データ [TPA_Union] を 生 成 した なお [TPA_Union] に 継 承 される 属 性 項 目 は 入 力 データの FID のみとした (3) 不 要 領 域 の 削 除 [TPA_Union] に 記 録 されたポリゴンフィーチャのうち [Watershed] の FID に 相 当 する 属 性 値 が 非 負 であるものを 属 性 検 索 により 選 択 し その 状 態 でエキスポート 処 理 を 行 うことにより 中 間 データ [TPA_ Union2] を 生 成 した (4) 重 複 領 域 を 構 成 する 分 類 群 の 種 類 と 数 の 集 計 R の 自 作 プログラム [R_final_Terrestrial_summary_by_overlay.R] を 用 いて 属 性 ファイル [TPA_ Union2.dbf] を 読 み 込 み 重 複 領 域 を 構 成 する 分 類 群 の 種 類 と 数 の 集 計 処 理 を 行 った 処 理 の 結 果 は [TPA_Union2.dbf] に 直 接 記 録 した [TPA_Union2] に 記 録 された 属 性 項 目 のうち 集 計 結 果 を 除 くその 他 の 属 性 項 目 を 非 表 示 にした 状 態 でエキスポート 処 理 を 行 い 新 しい 空 間 データ [Terrestrial_summary_by_overlay] を 生 成 した [Terrestrial_summary_by_overlay] の 属 性 テーブルには 9 種 類 のフィールドがある 第 1 8 フィー ルドは 8 種 類 の 分 類 群 に 対 応 している これらのフィールドには 1 か 0 の 2 値 が 記 録 されており こ れによって 陸 域 の 任 意 地 点 において 各 分 類 群 が 互 いに 重 なっている(1)か 否 (0)かを 把 握 できる 最 後 の 第 9 フィールドには 任 意 地 点 で 重 なる 分 類 群 の 種 類 数 が 記 録 されている その 値 は 第 1 8 フィールドの 値 を レコードごとに 合 計 した 値 に 相 当 する 2-3.BPA の 抽 出 処 理 陸 域 と 海 域 を 区 別 し それぞれについて BPA を 抽 出 した 陸 域 BPA は 南 西 諸 島 全 体 の 陸 域 の 中 から 重 要 地 域 IA を 抽 出 し IA の 約 30%を 占 める 特 に 重 要 な 地 域 を BPA とした 各 地 域 の 重 要 性 は 2-1 および 2-2 の 集 計 処 理 によって 得 た 2 つの 空 間 データ [Terrestrial_summary_by_zone] および [Terrestrial_summary_by_overlay] の Count 値 に 基 づいて 評 価 した 海 域 BPA についても 同 様 に 南 110 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
119 附 録 D-2 GIS を 用 いた BPA 抽 出 について 西 諸 島 全 体 の PGU の 中 から 重 要 地 域 IA を 抽 出 し IA の 約 30%を 占 める 特 に 重 要 な 地 域 を BPA とした 各 地 域 の 重 要 性 は 2-1 の 集 計 処 理 から 得 た 空 間 データ [Marine_summary_by_zone] の Count 値 に 基 づ いて 評 価 した なお ここでいう Count 値 とは 重 複 する 異 なる 種 類 の TPA および ECH の 数 を 指 し ている 陸 域 BPA および 海 域 BPA を 抽 出 するための 条 件 は 表 5 に 整 理 した 以 下 に 陸 域 と 海 域 の 場 合 に 区 別 し BPA の 抽 出 手 順 を 整 理 する 陸 域 BPA の 抽 出 (1)オーバーレイ 処 理 属 性 項 目 の 整 理 および 面 積 計 算 2 つの 空 間 データ [Terrestrial_summary_by_overlay] および [Terrestrial_summary_by_zone] を 入 力 データとしたユニオン 処 理 を 行 い 新 しい 空 間 データ [Terrestrial_summary_Union] を 出 力 した 出 力 データに 継 承 する 属 性 項 目 は 入 力 データの FID を 除 く 全 ての 属 性 項 目 とした 継 承 した 属 性 項 目 のう ち 後 に 必 要 となるのは [Terrestrial_summary_by_overlay] および [Terrestrial_summary_by_zone] の Count 値 のみであることから これらを 除 くすべての 属 性 項 目 を [Terrestrial_summary_Union.dbf] から 削 除 した また BPA の 抽 出 にあたっては 各 地 域 の 面 積 に 関 するデータが 必 要 であるため [Terrestrial_ summary_union.dbf] に 各 ポリゴンフィーチャの 面 積 値 ( 単 位 は 平 方 メートル)を 付 与 した (2) 空 間 結 合 陸 域 BPA を 地 域 ごとに 抽 出 するためには [Terrestrial_summary_Union] に 地 域 の 識 別 番 号 を 付 与 する 必 要 があった そのために 各 地 域 の 範 囲 と 地 域 の 識 別 番 号 を 記 録 した 空 間 データ [region13] を [Terrestrial_summary_Union] に 空 間 結 合 し 新 しい 空 間 データ [BPA_T_v04] を 生 成 した [BPA_T_ v04] には [Terrestrial_summary_Union] および [region13] の 全 ての 属 性 項 目 が 継 承 されている 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 111
120 附 録 (3)BPA 抽 出 処 理 属 性 デ ー タ [BPA_T_v04 dbf] に 記 録 さ れ て い る [Terrestrial_summary_by_overlay] お よ び [Terrestrial_summary_by_zone] の Count 値 地 域 の 識 別 番 号 RID そして 各 ポリゴンフィーチャ の 面 積 値 に 基 づいて 陸 域 BPA の 抽 出 処 理 を 行 った 抽 出 処 理 は R の 自 作 プログラム [R_final_ Terrestrial_BPA_selection.R] を 用 いて 行 った 処 理 結 果 は,[BPA_T_v04.dbf] に 直 接 出 力 した BPA の 抽 出 処 理 により 5 つの 新 しい 属 性 項 目 が [BPA_T_v04.dbf] に 追 加 された 第 1 項 目 IA には 各 ポリゴンフィーチャが 重 要 地 域 IA の 条 件 を 満 足 する(1)か 否 (0)かを 表 す 2 値 データが 記 録 され ている 第 2 4 項 目 BPA01 BPA04 および BPA13 には 各 ポリゴンフィーチャが BPA の 条 件 を 満 足 する(1)か 否 (0)かを 表 す 2 値 データが 記 録 されており それぞれの 項 目 は 南 西 諸 島 を 1 区 分 4 区 分 および 13 区 分 した 場 合 に 対 応 している 最 後 の 第 5 項 目 BPA には 各 ポリゴンフィーチャが 表 5 に 記 載 した 最 終 的 な BPA 条 件 を 満 足 する(1)か 否 (0)かを 表 す 2 値 データが 記 録 されている 海 域 BPA の 抽 出 (1) 面 積 計 算 BPA の 抽 出 にあたっては 各 PGU の 面 積 に 関 するデータが 必 要 であるため [Marine_summary_by_ zone.dbf] に 各 ポリゴンフィーチャの 面 積 値 ( 単 位 は 平 方 メートル)を 付 与 した (2) 空 間 結 合 および 属 性 項 目 の 整 理 海 域 BPA を 抽 出 する 際 に 地 域 区 分 を 行 う 必 要 はないが 陸 域 BPA との 比 較 検 討 を 行 うために [Marine_summary_by_zone] に 地 域 の 識 別 番 号 を 付 与 する 必 要 があった そのために 陸 域 の 場 合 と 同 様 に 空 間 データ [region13] を [Marine_summary_by_zone] に 空 間 結 合 し 新 しい 空 間 データ [BPA_ M_v04] を 生 成 した [BPA_M_v04] には [Marine_summary_Union] および [region13] の 全 ての 属 性 項 目 が 継 承 されている が この 中 には 不 要 な 属 性 項 目 も 含 まれている そこで 後 の 処 理 において 不 要 となる 属 性 項 目 を [BPA_ M_v04 dbf] から 削 除 した (3)BPA 抽 出 処 理 属 性 データ [BPA_M_v04.dbf] に 記 録 されている [Mainre_summary_by_zone] の Count 値 地 域 の 識 別 番 号 RID そして 各 ポリゴンフィーチャの 面 積 値 に 基 づいて 海 域 BPA の 抽 出 処 理 を 行 った 抽 出 処 理 は R の 自 作 プログラム [R_final_Marine_BPA_selection.R] を 用 いて 行 った 処 理 結 果 は [BPA_ M_v04.dbf] に 直 接 出 力 した BPA の 抽 出 処 理 により,5 つの 新 しい 属 性 項 目 が,[BPA_M_v04.dbf] に 追 加 された 第 1 項 目 IA には 各 PGU が 重 要 地 域 IA の 条 件 を 満 足 する(1)か 否 (0)かを 表 す 2 値 デー タが 記 録 されている 第 2 4 項 目 BPA01 BPA04 および BPA13 には 各 PGU が BPA の 条 件 を 満 足 する(1)か 否 (0)かを 表 す 2 値 データが 記 録 されており それぞれの 項 目 は 南 西 諸 島 を 1 区 分 4 区 分 および 13 区 分 した 場 合 に 対 応 している 最 後 の 第 5 項 目 BPA には 各 PGU が 表 5 に 記 載 した 最 終 的 な BPA 条 件 を 満 足 する(1)か 否 (0)かを 表 す 2 値 データが 記 録 されている 112 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
121 附 録 D-2 GIS を 用 いた BPA 抽 出 について 2-4. 保 護 区 および 国 有 林 等 の 範 囲 と BPA との 重 複 状 況 の 集 計 既 存 の 保 護 区 および 国 有 林 の 範 囲 と BPA との 重 複 状 況 を 集 計 するための 処 理 を 行 った 手 順 を 以 下 に 整 理 する (1) 保 護 区 関 連 の 空 間 データの 準 備 保 護 区 関 連 の 空 間 データ( 表 6)の 幾 何 データおよび 属 性 データを 精 査 し 幾 何 データの 修 正 を 行 った さらに 意 味 のあるデータ( 例 えば 属 性 項 目 MAJOR1 の 値 が 正 の 整 数 であるデータ)のみを 抽 出 し これらを 主 題 ごとにマージ 処 理 することによって 主 題 ごとの 空 間 データを 生 成 した また 機 械 的 な 処 理 に 適 した 名 称 となるよう ファイル 名 を 変 更 した 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 113
122 附 録 (2) 国 有 林 関 連 の 空 間 データの 準 備 国 有 林 関 連 の 空 間 データ( 表 7)を 全 てマージ 処 理 し 新 しい 空 間 データ [NF] を 出 力 した (3)BPA 国 有 林 および 保 護 区 に 関 する 空 間 データの 統 合 陸 域 BPA の 空 間 データ [BPA_T_v04] と 国 有 林 に 関 する 空 間 データ [NF] および 保 護 区 に 関 する 空 間 データ( 表 6 の 新 名 カラムに 記 した 12 種 類 )を 入 力 データとしたユニオン 処 理 を 行 い 新 しい 空 間 デー タ [BPA_T_v04_Union_NF_NR] を 出 力 した 出 力 データに 継 承 する 属 性 項 目 は 入 力 データの FID を 除 く 全 ての 属 性 項 目 とした また 面 積 集 計 するにあたっては 各 地 域 の 面 積 に 関 するデータが 必 要 で あるため [BPA_T_v04_Union_NF_NR.dbf] に 各 ポリゴンフィーチャの 面 積 値 ( 単 位 は 平 方 メートル) を 付 与 した 同 様 に 海 域 BPA の 空 間 データ [BPA_M_v04] と 国 有 林 に 関 する 空 間 データ [NF] および 保 護 区 に 関 する 空 間 データ( 表 6 の 新 名 カラムに 記 した 12 種 類 )を 入 力 データとしたユニオン 処 理 を 行 い 新 しい 空 間 データ [BPA_M_v04_Union_NF_NR] を 出 力 した 出 力 データに 継 承 する 属 性 項 目 は 入 力 データ の FID を 除 く 全 ての 属 性 項 目 とした また 面 積 集 計 するにあたっては 各 地 域 の 面 積 に 関 するデータ が 必 要 であるため [BPA_M_v04_Union_NF_NR.dbf] に 各 ポリゴンフィーチャの 面 積 値 ( 単 位 は 平 方 メー トル)を 付 与 した (4) 面 積 集 計 処 理 陸 域 BPA の 空 間 データ [BPA_T_v04] とそこから 派 生 した [BPA_T_v04_Union_NF_NR] に 記 録 され ている 各 主 題 の FID 各 ポリゴンフィーチャの 面 積 値 地 域 の 識 別 番 号 RID IA か 否 かの 識 別 子 IA BPA か 否 かの 識 別 子 BPA BPA01 BPA04 BPA13 に 基 づいて 陸 域 BPA と 重 なる 国 有 林 および 保 護 区 等 の 面 積 を 集 計 した 集 計 処 理 は R の 自 作 プログラム [R_final_Terrestrial_BPA_Areal_summary.R] を 用 いて 行 った 処 理 結 果 は タブ 区 切 りのテキストファイル [BPA_T_v04_areal_summary_NF_NR.txt] [BPA_T_ v04_areal_summary_nf_nr_01.txt] [BPA_T_v04_areal_summary_NF_NR_04.txt] お よ び [BPA_T_ v04_areal_summary_nf_nr_13.txt] に 出 力 した これら 4 つのテキストファイルは 1 つ 目 が 表 4 に 示 した 条 件 を 満 足 する BPA に 基 づいて 集 計 した 結 果 であり 残 り 3 つは それぞれ 南 西 諸 島 を 1 4 お よび 13 地 域 に 区 分 して 定 めた BPA に 基 づいた 集 計 結 果 である 集 計 結 果 を 記 録 した 4 つのファイルは いずれも 19 行 19 列 の 同 一 の 構 造 を 持 つ 第 1 行 目 はカラ ム 名 ( 列 名 )である 第 2 行 目 は 南 西 諸 島 全 体 での 集 計 結 果 である 第 3 6 行 目 は 南 西 諸 島 を 4 地 域 に 区 分 したときの 各 区 分 における 集 計 結 果 である 第 7 19 行 目 は 南 西 諸 島 を 13 地 域 に 区 分 し たときの 各 区 分 における 集 計 結 果 である 各 列 に 記 録 された 値 の 意 味 は 表 8 に 示 したとおりである 海 域 BPA に 関 しても 同 様 に 空 間 データ [BPA_M_v04] とそこから 派 生 した [BPA_M_v04_Union_ 114 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
123 附 録 D-2 GIS を 用 いた BPA 抽 出 について NF_NR] に 記 録 されている 各 主 題 の FID 各 ポリゴンフィーチャの 面 積 値 地 域 の 識 別 番 号 RID IA か 否 かの 識 別 子 IA BPA か 否 かの 識 別 子 BPA BPA01 BPA04 BPA13 に 基 づいて 海 域 BPA と 重 なる 国 有 林 および 保 護 区 等 の 面 積 を 集 計 した 集 計 処 理 は R の 自 作 プログラム [R_final_Marine_BPA_ Areal_summary.R] を 用 いて 行 った 処 理 結 果 は タブ 区 切 りのテキストファイル [BPA_M_v04_areal_summary_NF_NR.txt] [BPA_M_ v04_areal_summary_nf_nr_01.txt] [BPA_M_v04_areal_summary_NF_NR_04.txt] お よ び [BPA_M_ v04_areal_summary_nf_nr_13.txt] に 出 力 した ファイルの 構 造 および 記 録 された 値 の 意 味 などに 関 し ては 陸 域 BPA の 集 計 結 果 と 同 様 である 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 115
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125 附 録 附 録 E TPA マップ(8 群 ) 116 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
126 附 録 E TPA マップ 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 117
127 附 録 118 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
128 附 録 E TPA マップ 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 119
129 附 録 120 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
130 附 録 E TPA マップ 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 121
131 附 録 122 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
132 附 録 E TPA マップ 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 123
133 附 録 124 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
134 附 録 E TPA マップ 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 125
135 附 録 126 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
136 附 録 E TPA マップ 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 127
137 附 録 128 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
138 附 録 E TPA マップ 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 129
139 附 録 130 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
140 附 録 E TPA マップ 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 131
141 附 録 附 録 F サンゴポテンシャルマップ 重 要 サンゴ 群 集 マップ 132 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
142 附 録 F サンゴポテンシャルマップ 重 要 サンゴ 群 集 マップ 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 133
143 附 録 134 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
144 附 録 F サンゴポテンシャルマップ 重 要 サンゴ 群 集 マップ 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 135
145 附 録 附 録 G 重 ね 合 わせマップ 136 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
146 附 録 G 重 ね 合 わせマップ 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 137
147 附 録 附 録 H ハビタット(ECH)マップ 138 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
148 附 録 H ハビタット(ECH)マップ 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 139
149 附 録 附 録 I BPA マップ 140 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
150 附 録 I BPA マップ 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 141
151 附 録 142 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
152 附 録 I BPA マップ 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 143
153 附 録 144 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
154 附 録 I BPA マップ 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 145
155 附 録 146 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
156 附 録 I BPA マップ 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 147
157 附 録 附 録 J 参 考 マップ( 閾 値 10% 20% 40% 50%) 148 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
158 附 録 J 参 考 マップ 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 149
159 附 録 150 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
160 附 録 J 参 考 マップ 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 151
161 附 録 152 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
162 附 録 J 参 考 マップ 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 153
163 附 録 154 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
164 附 録 J 参 考 マップ 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 155
165 附 録 附 録 K 保 護 区 国 有 林 マップ 156 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
166 附 録 K 保 護 区 国 有 林 マップ 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 157
167 参 考 文 献
168 参 考 引 用 文 献 参 考 引 用 文 献 Dinerstein, E.; Powell, G.; Olson, D.M.; Wikramanayake, E.; Abell, R.; Loucks, C.J.; E. C. Underwood; Allnut,T.; Wettengel, W.; Ricketts, T.H.; Strand, H.; O Connor, S.; Burgess, N., A workbook for conducting biological assessments and developing biodiversity visions for ecoregion-based conservation : Part I, Terrestrial Ecoregions., World Wildlife Fund, Washington D.C. (2000) 沖 縄 県 文 化 環 境 部 自 然 保 護 課 改 訂 沖 縄 県 の 絶 滅 の 恐 れのある 野 生 生 物 ( 動 物 編 ) レッドデー タおきなわ. 沖 縄 県 文 化 環 境 部 自 然 保 護 課, 那 覇 鹿 児 島 県 奄 美 群 島 自 然 共 生 プラン, 2003 鹿 児 島 県 環 境 生 活 部 環 境 保 護 課 動 物 編 鹿 児 島 レッドデータブック -. 財 団 法 人 鹿 児 島 県 環 境 技 術 協 会 環 境 省 日 本 サンゴ 礁 学 会 日 本 のサンゴ 礁, 2004 環 境 省 生 物 多 様 性 地 域 戦 略 策 定 の 手 引 き( 案 ) 2009 環 境 省 平 成 17 年 度 琉 球 諸 島 世 界 遺 産 候 補 地 の 重 要 地 域 調 査 委 託 業 務 報 告 書 2006 WWF ジャパン 湿 地 の 生 物 多 様 性 保 全 外 務 省 ホームページ:ワシントン 条 約 環 境 省 ホームページ: 絶 滅 のおそれのある 野 生 動 植 物 の 種 の 保 存 に 関 する 法 律 の 施 行 について 法 令 データ 提 供 システム: 絶 滅 のおそれのある 野 生 動 植 物 の 種 の 保 存 に 関 する 法 律 外 務 省 ホームページ:ラムサール 条 約 外 務 省 ホームページ: 生 物 多 様 性 条 約 環 境 省 ホームページ: 生 物 多 様 性 国 家 戦 略 法 令 データ 提 供 システム: 生 物 多 様 性 基 本 法 外 務 省 ホームページ:カルタヘナ 議 定 書 外 務 省 ホームページ: 世 界 遺 産 法 令 データ 提 供 システム: 鳥 獣 保 護 及 狩 猟 ニ 関 スル 法 律 法 令 データ 提 供 システム: 鳥 獣 の 保 護 及 び 狩 猟 の 適 正 化 に 関 する 法 律 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 159
169 参 考 引 用 文 献 鹿 児 島 県 ホームページ: 第 10 次 鳥 獣 保 護 事 業 計 画 の 一 部 を 変 更 しました 沖 縄 県 ホームページ: 第 10 次 鳥 獣 保 護 事 業 計 画 フリー 百 科 事 典 ウィキペディア(Wikipedia) 史 蹟 名 勝 天 然 紀 念 物 保 存 法 史 蹟 名 勝 天 然 紀 念 物 保 存 法 法 令 データ 提 供 システム: 文 化 財 保 護 法 法 令 データ 提 供 システム: 自 然 公 園 法 法 令 データ 提 供 システム: 自 然 環 境 保 全 法 法 令 データ 提 供 システム: 環 境 基 本 法 法 庫 : 公 害 対 策 基 本 法 ( 廃 ) 環 境 省 種 の 保 存 法 解 説 環 境 省 ホームページ: 自 然 再 生 推 進 法 環 境 省 ホームページ: 外 来 生 物 法 環 境 省 ホームページ:エコツーリズム 推 進 法 法 令 データ 提 供 システム: 環 境 影 響 評 価 法 法 令 データ 提 供 システム: 海 洋 基 本 法 内 閣 官 房 総 合 海 洋 政 策 本 部 事 務 局 法 令 データ 提 供 システム: 環 境 の 保 全 のための 意 欲 の 増 進 及 び 環 境 教 育 の 推 進 に 関 する 法 律 法 令 データ 提 供 システム: 奄 美 群 島 振 興 開 発 特 別 措 置 法 法 令 データ 提 供 システム: 沖 縄 振 興 開 発 特 別 措 置 法 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
170 参 考 引 用 文 献 鹿 児 島 県 例 規 集 データベース 環 境 関 連 法 令 及 び 沖 縄 県 条 例 等 の 体 系 法 令 用 語 & 法 令 解 釈 の 解 説 : 法 令 解 釈 の 解 説 (その39) 1 哺 乳 類 参 考 文 献 Abe, H., Shiraishi, S. and Arai, S A new mole from Uotsuri-jima, the Ryukyu Islands. Journal of the Mammalogical Society of Japan.15:47-60 阿 部 慎 太 郎 沖 縄 島 の 移 入 マングースの 現 状.チリモス.5:34-43 阿 部 愼 太 郎 高 槻 義 隆 半 田 ゆかり 和 秀 雄 奄 美 大 島 におけるマングース(Herpestes sp.) の 定 着. 哺 乳 類 科 学 31(1):23-36 船 越 公 威 鹿 児 島 県 口 永 良 部 島, 屋 久 島 および 種 子 島 産 の 翼 手 類 と 食 虫 類. 哺 乳 類 科 学 38: 船 越 公 威.1990.トカラ 列 島 のコウモリ 相. 自 然 愛 護 16:3-6. Izawa, M., Doi, T., Nakanishi, N. and Teranishi, A Ecology and conservation of two endangered subspecies of the leopard cat (Prionailurus bengalensis)on Japanese islands. Biological Conservation142: 伊 澤 雅 子 金 城 和 三 中 本 敦 ダイトウオオコウモリ Pteropus dasymallus daitoensis によるね ぐらとしてのマングローブ 林 利 用 に 関 する 研 究. 内 閣 府 委 託 調 査 研 究 マングロープに 関 する 調 査 研 究 報 告 書 ( 亜 熱 帯 総 合 研 究 所 編 ). 亜 熱 帯 総 合 研 究 所, 沖 縄 鹿 児 島 県.1991.トカラ 列 島 学 術 調 査 報 告 書. 鹿 児 島 県.197 鹿 児 島 県 環 境 生 活 部 環 境 保 護 課 動 物 編 鹿 児 島 レッドデータブック -. 財 団 法 人 鹿 児 島 県 環 境 技 術 協 会. 鹿 児 島 鹿 児 島 県 立 博 物 館 鹿 児 島 の 自 然 調 査 事 業 報 告 書 Ⅲ 奄 美 の 自 然. 鹿 児 島 県 立 博 物 館.171 鹿 児 島 県 立 博 物 館 鹿 児 島 の 自 然 調 査 事 業 報 告 書 V 熊 毛 の 自 然. 鹿 児 島 県 立 博 物 館.171 上 屋 久 町 教 育 委 員 会.2003.エラブオオコウモリ 天 然 記 念 物 緊 急 調 査 報 告 書 ( 上 屋 久 町 教 育 委 員 会 編 ). 上 屋 久 町 教 育 委 員 会.76. 上 屋 久 環 境 庁 平 成 6 年 度 生 態 系 多 様 性 地 域 調 査 ( 奄 美 諸 島 地 区 ) 報 告 書. 自 然 環 境 研 究 センター. 東 京. 環 境 庁 奄 美 大 島 希 少 野 生 生 物 調 査 報 告 書. 自 然 環 境 研 究 センター. 東 京. 環 境 省 ジュゴンと 藻 場 の 広 域 的 調 査 : 平 成 年 度 結 果 概 要. 環 境 省.31 カラ カルスト 地 域 学 術 調 査 委 員 会.2009.カラ カルスト 地 域 における 絶 滅 危 惧 種 コウモリ 類 の 生 息 実 態 調 査 (2008 年 6 月 ) 報 告 洞 窟 調 査 報 告, 海 岸 湧 水 調 査 報 告.カラ カルスト 地 域 学 術 調 査 委 員 会.25 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 161
171 参 考 引 用 文 献 國 崎 敏 廣 船 越 公 威 屋 久 島 で 発 見 されたエラブオオコウモリ Pteropus dasymallus dasymallus について. 哺 乳 類 科 学 35: 前 田 喜 四 雄 赤 澤 泰 松 村 澄 子 南 西 諸 島 徳 之 島 におけるコウモリ 類 の 生 息 実 態 およびコウ モリの 新 記 録. 東 洋 蝙 蝠 研 究 所 紀 要 1: 1-9 前 田 喜 四 雄 松 本 貢 南 西 諸 島 西 表 島 大 富 第 一 洞 におけるカグラコウモリ,Hipposiderous turpis Bangs, 1901 の 最 近 10 年 間 の 個 体 数 変 化. 沖 縄 生 物 学 会 誌 42: Maeda, K. and Matsumura, S Two new species of vespertilionid bats, Myotis and Murina (Vespertilionidae:Chiroptera)from Yanbaru, Okinawa Island, Okinawa Prefecture, Japan. Zoological Science, 15: Marsh, H., Penrose, H., Eros, C. and Hughes, J Dugong: Status reports and action plans for countries and territories (United Nations Environment Programme, Nairobi)162. ( 小 倉 剛 佐 々 木 健 志 当 山 昌 直 嵩 原 建 二 仲 地 学 石 橋 治 川 島 由 次 織 田 銑 一 沖 縄 島 北 部 に 生 息 するジャワマングース(Herpestes javanicus)の 食 性 と 在 来 種 への 影 響. 哺 乳 類 科 学 41 (2):53-62 Ohdachi, S. D., Ishibashi, Y., Iwasa, M. A. and Saito, T. (eds.)2009 The Wild Mammals of Japan Shoukadoh, Kyoto 沖 縄 県 文 化 環 境 部 自 然 保 護 課 改 訂 沖 縄 県 の 絶 滅 の 恐 れのある 野 生 生 物 ( 動 物 編 ) レッド データおきなわ. 沖 縄 県 文 化 環 境 部 自 然 保 護 課. 那 覇 沖 縄 県 教 育 委 員 会 沖 縄 県 天 然 記 念 物 調 査 シリーズ 第 31 集 ダイトウオオコウモリ 保 護 対 策 緊 急 調 査 報 告 書. 沖 縄 県 教 育 委 員 会. 沖 縄 琉 球 大 学 環 境 省 委 託 調 査 平 成 19 年 度 イリオモテヤマネコ 生 息 情 況 など 総 合 調 査 ( 第 4 次 ) 報 告 書. 琉 球 大 学. 沖 縄 白 石 哲 荒 井 秋 晴 陸 上 動 物 調 査 (2) 主 に 哺 乳 動 物. 尖 閣 諸 島 調 査 報 告 書 ( 学 術 調 査 編 ) ( 沖 縄 開 発 庁 ) 自 然 環 境 研 究 センター 平 成 17 年 度 屋 久 島 における 生 物 多 様 性 の 維 持 機 構 の 保 全 に 関 する 研 究 報 告 書 ( 環 境 省 委 託 業 務 ). 自 然 環 境 研 究 センター. Suzuki, H., Iwasa, M. A., Ishii, N., Nagaoka, H. and Tsuchiya, K The genetic status of two insular populations of the endemic spiny rat Tokudaia osimensis (Rodentia, Muridae)of the Ryukyu Islands, Japan. Mammal Study, 24: Tamate, H., Tatsuzawa, S., Suda, K., Iwawa, M., Doi, T., Sunagawa, K. Miyahira, F. and Tado, H Mitochondrial DNA variations in local populations of the Japanese sika deer, Cervus Nippon. Journal of Mammalogy, 79: 田 村 常 雄 沖 縄 島 におけるリュウキュウユビナガコウモリ Miniopterus fuscus の 生 活 史 と 移 動 習 性. 琉 球 大 学 大 学 院 理 工 学 研 究 科 修 士 論 文.40 Yamada, F. and Sugimura, K Negative impact of an invasive small mongoose, Herpestes 162 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
172 参 考 引 用 文 献 javanicus on native wildlife species and evaluation of a control project in Amami-Ohshima and Okinawa Islands, Japan. Global Environmental Research 8: 横 畑 泰 志 横 田 昌 嗣 尖 閣 諸 島 魚 釣 島 の 野 生 化 ヤギ 問 題 について. 野 生 生 物 保 護 5: 鳥 類 引 用 文 献 比 嘉 邦 昭 ら 沖 縄 島 北 部 米 軍 演 習 地 内 における 鳥 類 の 生 息 調 査. 特 殊 鳥 類 等 生 息 環 境 調 査 V - 中 間 報 告. 沖 縄 県 環 境 保 健 部 自 然 保 護 課 池 原 貞 雄 下 謝 名 松 栄 尖 閣 列 島 の 陸 生 生 物. 尖 閣 列 島 学 術 調 査 報 告 書 日 本 鳥 学 会 日 本 鳥 類 目 録 改 訂 第 6 版. 日 本 鳥 学 会 沖 縄 県 改 訂 沖 縄 県 の 絶 滅 のおそれのある 野 生 生 物 ( 動 物 編 ). 沖 縄 県 文 化 環 境 部 自 然 保 護 課 嵩 原 建 二 中 村 和 雄 大 東 諸 島 に 生 息 するダイトウコノハズクの 個 体 数 の 推 定. 日 本 鳥 学 会 2001 年 度 大 会 講 演 要 旨 集.114 嵩 原 建 二 中 村 和 雄 松 井 晋 大 東 諸 島 における 鳥 類 の 生 息 状 況 と 保 護 すべき 貴 重 種. 平 成 15 年 度 大 東 諸 島 環 境 情 報 収 集 調 査 報 告 書. 琉 球 列 島 鳥 類 研 究 会 環 境 省 沖 縄 奄 美 地 区 自 然 保 護 事 務 所. 嵩 原 建 二 ら GIS を 利 用 した 那 覇 市 内 における 鳥 類 分 布 変 遷 の 解 析 及 び 市 内 で 確 認 された 鳥 類 の 記 録. 沖 縄 大 学 地 域 研 究 所 研 究 彙 報 5 号 花 輪 伸 一 屋 久 島 の 鳥 類 相 と 垂 直 分 布. 世 界 遺 産 屋 久 島 亜 熱 帯 の 自 然 と 生 態 系. 朝 倉 書 店 沼 口 憲 治 溝 口 文 男 久 貝 勝 盛 嵩 原 建 二 種 子 島, 馬 毛 島 の 野 鳥 観 察 記 録. 沖 縄 県 立 博 物 館 紀 要 21: Hanawa S, Tobai S Bird Survey of Yokoate-jima and Suwanose-jima, Tokara Islands. WWF Japan Science Report 2(2): 川 路 則 友 樋 口 広 芳 堀 浩 明.1989.トカラ 列 島 中 之 島 におけるアカヒゲの 繁 殖 生 態. 昭 和 63 年 度 環 境 庁 特 殊 鳥 類 調 査 報 告 書 川 路 則 友 迫 静 男 高 良 武 信.1987.トカラ 列 島 平 島 における 春 期 の 鳥 相. 日 本 鳥 学 会 誌 36:47-54 奄 美 野 鳥 の 会 (1997) 図 鑑 奄 美 の 野 鳥. 奄 美 野 鳥 の 会. 奄 美 野 鳥 の 会 (2009) 奄 美 の 野 鳥 図 鑑. 文 一 総 合 出 版. 鹿 児 島 県 鹿 児 島 県 の 絶 滅 のおそれのある 野 生 動 植 物 ( 動 物 編 ). 鹿 児 島 県 環 境 保 護 課 沖 縄 県 改 訂 沖 縄 県 の 絶 滅 のおそれのある 野 生 生 物 ( 動 物 編 ). 沖 縄 県 自 然 保 護 課 3 両 生 類 / 爬 虫 類 Bowen, B. W., F. A. Abreu-Grobois, G. H. Balazs, N. Kamezaki, and R. J. Ferl Trans-Pacific migrations of the loggerhead turtle (Caretta caretta) demonstrated with mitochondrial DNA markers. Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America 92: 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 163
173 参 考 引 用 文 献 半 澤 正 四 郎 琉 球 群 島 に 於 けるハブの 奇 異 なる 分 布 と 同 群 島 地 史 との 関 係. 生 物 地 理 学 会 報 5: Hayashi, T. and M. Matsui Biochemical differentiation in Japanese newts, genus Cynops (Salamandridae). Zoological Science 5: Hikida, T., H. Ota, and M. Toyama Herpetofauna of an encounter zone of the Oriental and Palearctic elements: Amphibians and reptiles of the Tokara Group and adjacent islands in the Northern Ryukyus, Japan. Biological Magazine, Okinawa 30: Honda, M., T. Okamoto, T. Hikida, and H. Ota Molecular phylogeography of the endemic five-lined skink (Plestiodon marginatus) (Reptilia: Scincidae) of the Ryukyu Archipelago, Japan, with special reference to the relationship of a northern Tokara population. Pacific Science 62: Itô, Y., K. Miyagi, and H. Ota Imminent extinction crisis among the endemic species of the forests of Yanbaru, Okinawa, Japan. Oryx 34: 城 ヶ 原 貴 通 小 倉 剛 佐 々 木 健 志 嵩 原 建 二 川 島 由 次 沖 縄 島 北 部 やんばる 地 域 の 林 道 と 集 落 におけるネコ (Felis catus) の 食 性 および 在 来 種 への 影 響. 哺 乳 類 科 学 43: 亀 崎 直 樹 琉 球 列 島 におけるウミガメ 類 の 産 卵 場 の 分 布 とその 評 価 ( 予 報 ). 沖 縄 生 物 学 会 誌 (29): 亀 崎 直 樹 薮 田 慎 司 菅 沼 弘 行 ( 編 ) 日 本 のウミガメの 産 卵 地. 日 本 ウミガメ 協 議 会, 大 阪. 亀 崎 直 樹 服 部 正 榮 鈴 木 博 奄 美 諸 島 加 計 呂 間 島 におけるタイマイ 繁 殖 の 発 記 録. 爬 虫 両 棲 類 学 会 報 2001: Kamezaki, N., K. Oki, K. Mizuno, T. Toji, and O. Doi First nesting record of the leatherback turtle, Dermochelys coriacea, in Japan. Current Herpetology 21(2): Kamezaki, N., Y. Matsuzawa, O. Abe, H. Asakawa, T. Fujii, K. Goto, S. Hagino, M. Hayami, M. Ishii, T. Iwamoto, T. Kamata, H. Kato, J. Kodama, Y. Kondo, I. Miyawaki, K. Mizobuchi, Y. Nakamura, Y. Nakashima, H. Naruse, K. Omuta, M. Samejima, H. Suganuma, H. Takeshita, T. Tanaka, T. Toji, M. Uematsu, A. Yamamoto, T. Yamato and I. Wakabayashi Loggerhead turtle nesting in Japan. Pp In: A. Bolten and B. Witherington (eds.), Loggerhead Sea Turtles. Smithsonian Books, Washington, DC. Kato, J., H. Ota, and T. Hikida Biochemical systematics of the latiscutatus species-group of the genus Eumeces (Scincidae: Reptilia) from East Asian Islands. Biochemical Systematics and Ecology 22: Kikukawa, A., N. Kamezaki, K. Hirate, and H. Ota Distribution of nesting sites of sea turtles in Okinawajima and adjacent islands of the Central Ryukyus, Japan. Chelonian Conservation and Biology 2: Kikukawa, A., N. Kamezaki, and H. Ota Current status of the sea turtles nesting on 164 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
174 参 考 引 用 文 献 Okinawajima and adjacent islands of the Central Ryukyus, Japan. Biological Conservation 87: Kikukawa, A., N. Kamezaki, and H. Ota Factors affecting nesting beach selection by loggerhead turtles (Caretta caretta): A multiple regression approach. Journal of Zoology, London 249: 前 之 園 唯 史 戸 田 守 琉 球 列 島 における 両 生 類 および 陸 生 爬 虫 類 の 分 布. Akamata (18): Matsui, M., H. Ito, T. Shimada, H. Ota, S. K. Saidapur, W. Khonsue, T. Tanaka-Ueno, and G.-F. Wu. 2005a. Taxonomic relationships within the pan-oriental narrow-mouth toad Microhyla ornata as revealed by mtdna analysis (Amphibia, Anura, Microhylidae). Zoological Science 22: Matsui, M., T. Shimada, H. Ota, and T. Tanaka-Ueno. 2005b. Multiple invasions of the Ryukyu Archipelago by Oriental frogs of the subgenus Odorrana with phylogenetic reassessment of the related subgenera of the genus Rana. Molecular Phylogenetics and Evolution 37: Motokawa, J. and T. Hikida Genetic variation and differentiation in the Japanese five-lined skink, Eumeces latiscutatus (Reptile: Squamata). Zoological Science, 20: Motokawa, J., M. Toyama, and T. Hikida Genetic relationships of a morphologically unique population of the genus Eumeces (Scincidae: Squamata) from Iotorishima Island, Ryukyu Archipelago, as revealed by allozyme data. Current Herpetology 20: Nakamura, Y., A. Takahashi, H. Ota Evidence for the recent disappearance of the Okinawan tree frog Rhacophorus viridis on Yoronjima Island of the Ryukyu Archipelago, Japan. Current Herpetology 28: 饒 平 名 里 美 当 山 昌 直 安 川 雄 一 郎 陳 陽 隆 高 橋 健 久 貝 勝 盛,1998. 宮 古 諸 島 における 陸 生. 爬 虫 両 生 類 の 分 布 について. 平 良 市 総 合 博 物 館 紀 要 5: 小 倉 剛 佐 々 木 健 志 当 山 昌 直 嵩 原 建 二 仲 地 学 石 橋 治 川 島 由 次 織 田 銑 一 沖 縄 島 北 部 に 生 息 するジャワマングース (Herpestes javanicus) の 食 性 と 在 来 種 への 影 響. 哺 乳 類 科 学 41: 沖 縄 県 教 育 委 員 会 ( 編 ) キクザトサワヘビ 生 息 実 態 調 査 報 告 書. 沖 縄 県 天 然 記 念 物 調 査 シリー ズ 第 33 集. 沖 縄 県 教 育 委 員 会, 那 覇. 沖 縄 県 教 育 委 員 会 ( 編 ) ウミガメ 類 生 息 実 態 調 査 報 告 書 I. 沖 縄 県 天 然 記 念 物 調 査 シリーズ 第 36 集. 沖 縄 県 教 育 委 員 会, 那 覇. 沖 縄 県 教 育 委 員 会 ( 編 ) ウミガメ 類 生 息 実 態 調 査 報 告 書 II. 沖 縄 県 天 然 記 念 物 調 査 シリーズ 第 38 集. 沖 縄 県 教 育 委 員 会, 那 覇. 沖 縄 県 教 育 委 員 会 ( 編 ) ウミガメ 類 生 息 実 態 調 査 報 告 書 III. 沖 縄 県 天 然 記 念 物 調 査 シリーズ 第 40 集. 沖 縄 県 教 育 委 員 会, 那 覇. 太 田 英 利 波 照 間 島 の 爬 虫 両 生 類 相. 爬 虫 両 棲 類 学 雑 誌 9(2): 太 田 英 利 エラブウミヘビ , 479 頁. 日 本 水 産 資 源 保 護 協 会 ( 編 ), 日 本 の 希 少 な 野 生 水 生 生 物 に 関 する 基 礎 資 料 (II). 日 本 水 産 資 源 保 護 協 会, 東 京. 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 165
175 参 考 引 用 文 献 Ota, H Geographic patterns of endemism and speciation in amphibians and reptiles of the Ryukyu Archipelago, Japan, with special reference to their paleogeographical implications. Researches on Population Ecology 40: Ota, H. 2000a. The current geographic faunal pattern of reptiles and amphibians of the Ryukyu Archipelago and adjacent regions. Tropics 10: Ota, H. 2000b. Current status of the threatened amphibians and reptiles of Japan. Population Ecology 42: 5-9. Ota, H A new subspecies of the agamid lizard, Japalura polygonata (Hallowell, 1861)(Reptilia: Squamata), from Yonagunijima Island of the Yaeyama Group, Ryukyu Archipelago. Current Herpetology 22(2): Ota, H. and H. Endo A Catalogue of Amphibian and Reptile Specimens from Japan and Taiwan, Deposited in the National Science Museum, Tokyo. National Science Museum, Tokyo. 295 pp. 太 田 英 利 濱 口 寿 夫 ( 編 ) リュウキュウヤマガメ セマルハコガメ 生 息 実 態 調 査 報 告 書. 沖 縄 県 天 然 記 念 物 調 査 シリーズ 第 40 集. 沖 縄 県 教 育 委 員 会, 那 覇. 太 田 英 利 増 永 元 琉 球 のウミヘビ 頁. 矢 野 和 成 ( 編 ), 南 の 島 の 自 然 誌. 東 海 大 学 出 版 会, 東 京. 太 田 英 利 岡 田 滋 爬 虫 類 両 生 類 頁. 鹿 児 島 県 環 境 生 活 部 環 境 保 護 課 ( 編 ), 鹿 児 島 県 の 絶 滅 のおそれのある 野 生 動 植 物, 動 物 編. 鹿 児 島 県 レッドデータブック. 財 団 法 人 鹿 児 島 県 環 境 技 術 協 会, 鹿 児 島. Ota, H., N. Sakaguchi, S. Ikehara, and T. Hikida The herpetofauna of the Senkaku Group, Ryukyu Archipelago. Pacific Science 47: Ota, H., M. Toyama, Y. Chigira, and T. Hikida Systematics, biogeography and conservation of the herpetofauna of the Tokara Group, Ryukyu Archipelago: New data and review of recent publications. WWFJ Science Report 2(2): Ota, H., M. Shiroma, and T. Hikida Geographic variation in the endemic Ryukyu green snake Cyclophiops semicarinatus (Serpentes: Colubridae). Journal of Herpetology 29: Ota, H., H. Miyaguni, and T. Hikida. 1999a. Geographic variation in the endemic skink, Ateuchosaurus pellopleurus (Reptilia: Squamata), from the Ryukyu Archipelago, Japan. Journal of Herpetology 33: Ota, H., M. Honda, S.-L. Chen, T. Hikida, S. Panha, H.-S. Oh, and M. Matsui Phylogenetic relationships, taxonomy, character evolution, and biogeography of the lacertid lizards of the genus Takydromus (Reptilia: Squamata): a molecular perspective. Biological Journal of the Linnean Society 76: Ota, H., Mi. Toda, G. Masunaga, A. Kikukawa, and Ma. Toda Feral polulations of amphibians and reptiles in the Ryukyu Archipelago, Japan. Global Environmental Research 8: 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
176 参 考 引 用 文 献 太 田 英 利 高 橋 亮 雄 謎 にみちた 宮 古 の 動 物 相 頁. 宮 古 の 自 然 文 化 研 究 協 会 ( 編 ), 宮 古 の 自 然 と 文 化 -2. ボーダーインク 社, 那 覇. 佐 渡 山 安 公 亀 崎 直 樹 宮 脇 逸 朗 宮 古 島 で 産 卵 したアカウミガメのベトナム 海 域 での 再 捕 例. うみがめニュ スレタ,29: 9. 田 中 聡 小 浜 島 におけるインドクジャクの 現 状 について 頁. 小 浜 島 総 合 調 査 報 告 書. 沖 縄 県 立 博 物 館, 那 覇. 田 中 聡 嵩 原 建 二 先 島 諸 島 における 野 生 化 したインドクジャクの 分 布 と 現 状 について. 沖 縄 県 立 博 物 館 紀 要 (29): 谷 崎 樹 生 ウミガメが 見 た 石 垣 島. やいま 176:1-13. Toda, M., T. Hikida, and H. Ota Genetic variation among insular populations of Gekko hokouensis (Reptilia: Squamata) near the northeastern borders of the Oriental and Palearctic zoogeographic regions in the Northern Ryukyus, Japan. Zoological Science 14: Toda, M., M. Nishida, M.-C. Tu, T. Hikida, and H. Ota Genetic variation, phylogeny and biogeography of the pit vipers of the genus Trimeresurus sensu lato (Reptilia: Viperidae) in the subtropical East Asian Islands. Pp In: H. Ota (ed.), Tropical Island Herpetofauna: Origin, Current Diversity, and Conservation. Elsevier Science, Amsterdam. Toda, M., T. Hikida, and H. Ota Discovery of sympatric cryptic species within Gekko hokouensis (Gekkonidae: Squamata) from the Okinawa Islands, Japan, by use of allozyme data. Zoologica Scripta 31: 戸 田 守 当 山 正 直 小 原 祐 二 硫 黄 鳥 島 の 爬 虫 両 生 類 頁. 財 団 法 人 沖 縄 県 文 化 振 興 会 ( 編 ), 沖 縄 県 史 資 料 編 13. 硫 黄 鳥 島. 沖 縄 県 教 育 委 員 会, 南 風 原 町. Toda, M., S. Sengoku, T. Hikida, and H. Ota Description of two new species of the genus Gekko (Squamata: Gekkonidae) from the Tokara and Amami Island Groups in the Ryukyu Archipelago, Japan. Copeia 2008: 当 山 昌 直 オキナワトカゲ 頁. 沖 縄 県 環 境 保 健 部 自 然 保 護 課 ( 編 ), 沖 縄 県 の 絶 滅 のおそ れのある 野 生 生 物 レッドデータおきなわ -. 沖 縄 県 環 境 保 健 部 自 然 保 護 課, 那 覇. 内 田 詮 三 照 屋 秀 司 長 崎 佑 戸 田 実 亀 井 良 昭 当 山 みどり 水 族 館 等 展 示 用 ウミガメ 類 調 査. 海 洋 博 記 念 公 園 財 団, 本 部. Yamashiro, S., M. Toda, and H. Ota Clonal composition of the parthenogenetic gecko, Lepidodactylus lugubris, at the northernmost extremity of its range. Zoological Science 17: 横 畑 泰 志 尖 閣 諸 島 魚 釣 島 の 野 生 化 ヤギ 問 題 とその 対 策 を 求 める 要 望 書 について. 保 全 生 態 学 研 究 8: 横 畑 泰 志 横 田 昌 嗣 太 田 英 利 尖 閣 諸 島 魚 釣 島 び 生 物 相 と 野 生 化 ヤギ 問 題. 広 島 大 学 平 和 科 学 研 究 センター 研 究 報 告 (42): Watari, Y., S. Takatsuki, and T. Miyashita Effects of exotic mongoose(herpestes javanicus) 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 167
177 参 考 引 用 文 献 on the native fauna of Amami-Oshima Island, southern Japan, estimated by distribution patterns along the historical gradient of mongoose invasion. Biol. Invasions 10: 昆 虫 引 用 文 献 および 参 考 文 献 東 清 二 編 著 沖 縄 昆 虫 野 外 観 察 図 鑑 増 補 改 訂 版 第 1-7 巻. 沖 縄 出 版 東 清 二 監 修 屋 富 祖 昌 子 金 城 政 勝 林 正 美 小 濱 継 雄 佐 々 木 健 志 木 村 正 明 河 村 太 編 増 補 改 訂 版 琉 球 列 島 産 昆 虫 目 録. 沖 縄 生 物 学 会 深 石 隆 司 沖 縄 のホタル. 沖 縄 出 版 林 正 美 監 修 佐 々 木 健 志 山 城 照 久 村 山 望 著 沖 縄 のセミ. 新 星 出 版 木 村 正 昭 編 著 琉 球 弧 の 成 立 と 生 物 の 渡 来. 沖 縄 タイムス 社 木 崎 甲 子 郎 編 著 琉 球 弧 の 地 質 誌. 沖 縄 タイムス 社 宮 脇 昭 緑 の 証 言. 東 書 選 書 宮 脇 昭 木 を 植 えよ! 新 潮 選 書 中 村 和 郎 氏 家 宏 池 原 貞 夫 田 川 日 出 夫 堀 信 編 日 本 の 自 然 地 域 編 第 8 巻. 岩 波 書 店 日 本 直 翅 類 学 会 編 バッタ コオロギ キリギリス 大 図 鑑. 北 海 道 大 学 出 版 会 大 城 安 弘 琉 球 列 島 の 鳴 く 虫 たち 鳴 き 虫 会 琉 球 大 学 資 料 館 HP 沖 縄 県 レッドデータブック: 昆 虫 類 下 地 幸 夫 沖 縄 のクワガタムシ. 新 星 出 版 砂 川 博 秋 宮 古 諸 島 宮 古 島 と 来 間 島 のチョウ. 宮 古 島 総 合 博 物 館 紀 要 魚 類 参 考 文 献 Claydon J, 2004: Spawning aggregations of coral reef fishes: Characteristics, hypothesis, threats and management. Oceanography and Marine Biology: An annual Review 42: 海 老 沢 明 彦 沖 縄 島 北 部 海 域 ハマフエフキ 禁 漁 区 域 の 効 果 について. 平 成 18 年 度 沖 縄 県 水 産 海 洋 研 究 センター 事 業 報 告 書 Hamilton RJ, Matawai M, Potuku T, Kama W, Lahui P, Warku J, Smith AJ, 2005: Applying local knowledge and science to the management of grouper aggregation sites in Melanesia. SPC Live Reef Fish Information Bulletin 14: 7-19 林 公 義 上 甑 島 と 種 子 島 の 魚 類 について. 横 須 賀 市 博 物 館 館 報 (22):32-36 林 公 義 伊 藤 孝 林 弘 章 萩 原 清 司 木 村 喜 芳 奄 美 大 島 の 陸 水 生 魚 類 相 と 生 物 地 理 学 的 特 性. 横 須 賀 市 博 物 館 館 報 (40):45-63 堀 之 内 正 博 中 村 洋 平 佐 野 光 彦 渋 野 拓 郎 沖 縄 県 石 西 礁 湖 における 海 草 藻 場 保 全 地 域 の 選 定 に 関 する 研 究 :どの 海 草 藻 場 を 保 全 すれば 魚 類 の 種 多 様 性 が 維 持 できるか.LAGUNA( 汽 水 域 研 究 )12: 池 俊 人 西 村 一 郎 松 野 知 之 奄 美 諸 島 の 川 で 採 集 したヨウジウオ 科 ハゼ 科 魚 類. 鹿 児 島 大 学 学 友 会 生 物 研 究 会 会 誌 LEBEN(20): 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
178 参 考 引 用 文 献 今 井 貞 彦.1987.かごしまの 魚 譜 潮 の 香 りと 渚 の 稚 魚 と. 筑 摩 書 房. 東 京 Johannes RE, 1978: Reproductive strategies of coastal marine fishes in the tropics. Environmental Biology of Fishes:3: 前 田 健 立 原 一 憲 沖 縄 島 汀 間 川 の 魚 類 相. 沖 縄 生 物 学 会 誌.44:7-25 向 井 貴 彦 米 沢 俊 彦 西 田 睦 種 子 島 および 奄 美 大 島 で 採 集 されたホシマダラハゼ. I.O.P.Diving News 13(5):2-4 中 坊 徹 次 日 本 産 魚 類 検 索 前 種 の 同 定 第 2 版. 東 海 大 学 出 版 会. 東 京 Nakamura Y, Sano M Overlaps in habitat use of fishes between a seagrass bed and adjacent coral and sand areas as Amitori Bay, Iriomote Island, Japan: Importance of the seagrass bed as juvenile habitat. Fisheries Science 70: Nakamura Y, Horinouchi M, Shibuno T, Kawasaki H, Sano M.2006.A comparison of seagrassfish assemblage structures in open oceanic and coastal bay area in the Ryukyu Islands, Japan. Proceedings of 10th International Coral Reef Symposium, Nakamura Y, Tsuchiya M.2008.Spatial and temporal patterns of seagrass habitat use by fishes at the Ryukyu Islands, Japan. Estuarine, Coastal and Shelf Science 76: 新 村 安 雄 残 された 生 息 地 奄 美 大 島 の 現 状.2001 年 度 日 本 魚 類 学 会 シンポジウム アユの 生 物 学 と 保 全 リュウキュウアユ 資 源 の 回 復 をめざして 講 演 要 旨 集. 財 団 法 人 鹿 児 島 県 環 境 技 術 協 会 :71-82 西 田 睦 澤 志 泰 正 西 島 信 昇 東 幹 夫 藤 本 治 彦.1992.リュウキュウアユの 分 布 と 生 息 状 況 1986 年 の 調 査 結 果. 日 本 水 産 学 会 誌 58:71-82 Ohat I Dynamics of larval and juvenile fishes in the surf zone in Nakagusuku Bay, Okinawa Island, Japan. A thesis submitted to the graduate school of the University of the Ryukyus in partial fulfillment of the requirements for the degree of master of science in marine science. 33 太 田 格 工 藤 利 洋 名 蔵 湾 周 辺 海 域 における 沿 岸 性 水 産 重 要 魚 類 の 分 布. 平 成 17 年 度 沖 縄 県 水 産 試 験 場 事 業 報 告 書 沖 縄 県 農 林 水 産 部 尖 閣 諸 島 周 辺 漁 場 調 査 報 告 書 Russell M, 2001: Spawning aggregations of reef fishes on the Great Barrier Reef: Implication for management. Great Barrier Reef Marine Park Authority. 37. 澤 志 泰 正 日 本 列 島 西 部 と 琉 球 列 島 の 島 嶼 におけるオイカワの 出 現. 沖 縄 生 物 学 会 誌 38:71-82 渋 野 拓 郎.2007.サンゴ 礁 での 保 全 地 域 の 選 び 方 - 石 西 礁 湖 を 例 として-. 国 際 サンゴ 礁 研 究 モ ニタリングセンターニュースレター Lagoon 8: 1-4 四 宮 明 彦 池 俊 人 奄 美 大 島 における 陸 水 域 の 魚 類 相. 鹿 児 島 大 学 水 産 学 部 紀 要 (41):77-86 鈴 木 寿 之 渋 川 浩 一 決 定 版 日 本 のハゼ. 平 凡 社. 東 京 立 原 一 憲 琉 球 列 島 の 陸 水 環 境 と 陸 水 生 物. 琉 球 列 島 の 陸 水 生 物 ( 西 田 睦 鹿 谷 法 一 諸 喜 田 茂 充 編 著 ). 東 海 大 学 出 版 会 東 京 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 169
179 参 考 引 用 文 献 立 原 一 憲 琉 球 列 島 にすむ 魚 希 少 淡 水 魚 の 現 在 と 未 来 - 積 極 的 保 全 のシナリオ ( 片 野 修 森 誠 一 編 ) 立 原 一 憲.2009.リュウキュウアユと 沖 縄 島 の 河 川. 季 刊 河 川 レビュー No.145:24-30 立 原 一 憲 諸 喜 田 茂 充.1997.キバラヨシノボリ. 日 本 の 希 少 な 野 生 水 生 生 物 に 関 する 基 礎 資 料 (Ⅳ) ( 水 産 庁 編 ), 社 団 法 人 日 本 水 産 資 源 保 護 協 会, ,pls 東 京 立 原 一 憲 徳 永 桂 史 地 村 佳 純 沖 縄 島 の 外 来 魚 類. 外 来 種 ハンドブック ( 日 本 生 態 学 会 編 ), 地 人 書 館, 東 京 Tachihara K, Nakao K, Tokunaga K, Tsuhako Y, Takada M, Shimose T Ichthyofauna in mangrove estuaries of the Okinawa, Miyako, Ishigaki and Iriomote Islands during August from 2000 to Bulletin of the Society of Sea Water Science, Japan 57: 米 沢 俊 彦 四 宮 明 彦 岸 野 底 汽 水 淡 水 産 魚 類. 鹿 児 島 県 の 絶 滅 のおそれのある 野 生 動 植 物 動 物 編 鹿 児 島 県 レッドデータブック ( 鹿 児 島 県 環 境 生 活 部 環 境 保 護 課 編 ). 財 団 法 人 鹿 児 島 県 環 境 技 術 協 会 鹿 児 島 6 甲 殻 類 引 用 文 献 Cai, Y. & Shokita, S., Atyid shrimp (Crustacea: Decapoda: Caridea)of the Ryukyu Islands, southern Japan, with descriptions of two new species. Journal of Natural History, 40: 藤 田 喜 久 宮 古 の 湧 水 に 生 息 する 十 脚 甲 殻 類. 平 良 市 総 合 博 物 館 紀 要 11: 藤 田 喜 久.2009a. 宮 古 島 におけるミヤコサワガニの 新 たな 生 息 地 について. 宮 古 島 市 総 合 博 物 館 紀 要 13: 藤 田 喜 久.2009b. 宮 古 島 のオカガニ 類. 宮 古 島 市 総 合 博 物 館 紀 要, 13: 藤 田 喜 久 伊 藤 茜 ヤシガニッキ: 飼 育 下 におけるヤシガニ 小 型 個 体 の 脱 皮 について. CANCER 16: 藤 田 喜 久 砂 川 博 秋 多 良 間 島 の 洞 穴 性 および 陸 性 十 脚 甲 殻 類. 宮 古 島 市 総 合 博 物 館 紀 要 12: Komai, T., & Fujita, Y., A new stygiobiont species of Macrobrachium (Crustacea: Decapoda: Caridea: Palaemonidae)from an anchialine cave on Miyako Island, Ryukyu Islands. Zootaxa, 1021: 成 瀬 貫 戸 田 光 彦 諸 喜 田 茂 充 八 重 山 諸 島 鳩 間 島 から 採 集 されたチカヌマエビの 記 録. Cancer 12: 1-6 Naruse, T., Shokita, S., & Ng, P.K.L., A revision of the Geothelphusa levicervix species group (Crustacea: Decapoda: Brachyura: Potamidae), with descriptions of three new species. Journal of Natural History, 40: Naruse, T., Species of Moguai Tan and Ng, 1999 (Decapoda: Brachyura: Camptandriidae) from brackish waters in the Ryukyu Islands, Japan, with the description of a new species. Zootaxa, 1044: 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
180 参 考 引 用 文 献 Naruse, T., Segawa, R., & Aotsuka, T., Two new species of freshwater crab (Crustacea: Decapoda: Potamidae)from Tokashiki Island, central Ryukyu Islands, Japan. Systematics and Biodiversit,y 5: Naruse, T., Fujita, Y., & Ng, P.K.L., A new genus and new species of symbiotic crab (Crustacea: Brachyura: Pinnotheroidea)from Okinawa, Japan. Zootaxa, 2053: Osawa, M., & Fujita, Y., 2005a. Epigrapsus politus Heller, 1862 (Crustacea: Decapoda: Brachyura: Gecarcinidae)from Okinawa Island, the Ryukyu Islands, with note on its habitat. Biol. Mag., Okinawa, 43: Osawa, M., & Fujita, Y., 2005b. A new species of the genus Lissoporcellana (Crustacea: Decapoda: Anomura: Porcellanidae)from Okinawa, southwestern Japan. Zootaxa, 1038: Osawa, M., & Fujita, Y., Sand Crabs of the Genus Albunea (Crustacea: Decapoda: Anomura: Albuneidae)from the Ryukyu Islands, Southwestern Japan, with Description of a New Species. Species Diversity, 12: Shimomura, M., & Fujita, Y., First record of the thermosbaenacean genus Halosbaena from Asia: H. daitoensis sp. nov. (Peracarida: Thermosbaenacea: Halosbaenidae)from an anchialine cave of Minamidaito-jima Is., in Okinawa, southern Japan. Zootaxa, 1990: Shokita, S., Naruse, T., & Fujii, H., Geothelphusa miyakoensis, a new species of freshwater crab (Crustacea: Decapoda: Brachyura: Potamidae)from Miyako Island, Southern Ryukyus, Japan. The Raffles Bulletin of Zoology, 50(2): 諸 喜 田 茂 充 平 良 市 の 陸 水 および 海 洋 環 境 の 保 全 沖 縄 国 際 大 学 南 島 文 化 研 究 所 編, 平 良 市 自 然 環 境 保 全 基 本 構 想. 沖 縄 県 平 良 市 諸 喜 田 茂 充, エビ カニ ヤドカリの 幼 生 時 代, 朝 倉 彰 編 著, 甲 殻 類 学 エビ カニとその 仲 間 の 世 界. 東 海 大 学 出 版 会 東 京 諸 喜 田 茂 充 上 江 田 利 恵 子, 塩 川 の 地 下 水 流 下 動 物 とその 日 周 及 び 季 節 変 動. 沖 縄 県 天 然 記 念 物 調 査 シリーズ 第 9 集, 塩 川 動 態 調 査 報 告 Ⅲ. 沖 縄 県 教 育 委 員 会 沖 縄 諸 喜 田 茂 充 西 島 信 昇, 塩 川 の 水 生 生 物 と 塩 水 湧 出 機 構. 沖 縄 県 天 然 記 念 物 調 査 シリーズ 第 6 集, 塩 川 動 態 調 査 報 告 Ⅱ. 沖 縄 県 教 育 委 員 会 沖 縄 諸 喜 田 茂 充 藤 田 喜 久 成 瀬 貫 西 原 町 の 甲 殻 類 と 魚 類 陸 水 域 と 潮 間 帯. 西 原 町 の 自 然 動 物 人 と 自 然 の 関 わり 諸 喜 田 茂 充 長 井 隆 藤 田 喜 久 成 瀬 貫 伊 藤 茜 長 松 俊 貴 山 崎 貴 之 新 城 光 悦 永 田 有, 大 浦 川 マングローブ 域 と 流 入 河 川 における 甲 殻 類 の 生 態 分 布 と 現 存 量 諸 喜 田 茂 充 藤 田 喜 久 長 井 隆 Salim Mohamed Idha 新 城 光 悦.2003a. 奄 美 大 島 住 用 マングロー ブ 域 と 流 入 河 川 における 甲 殻 類 の 生 態 分 布 と 現 存 量 諸 喜 田 茂 充 藤 田 喜 久 長 井 隆 伊 藤 茜 川 原 剛 野 甫 斉.2003b. 石 垣 島 名 蔵 川 マングローブ 域 と 流 入 河 川 における 甲 殻 類 の 生 態 分 布 と 現 存 量 Suzuki, H., An atyid shrimp living in anchialine pool on Kuroshima, the Yaeyama group, 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 171
181 参 考 引 用 文 献 Okinawa prefecture. Proceedings of the Japanese Society of Systematic Zoology, 18: Suzuki, H., & Okano, T., A new freshwater crab of the genus Geothelphusa Stimpson, 1858 (Crustacea: Deacapoda: Brachyura: Potamidae)from Yakushima Island, southern Kyushu, Japan. Proceedings of the Biological Society of Washington, 113: 鈴 木 廣 志 藤 田 喜 久 組 坂 遵 治 永 江 万 作 松 岡 卓 司 希 少 カニ 類 3 種 の 奄 美 大 島 における 初 記 録. CANCER 17: 5-7 吉 郷 英 範 田 村 常 雄 巌 道 治 島 田 展 人 沖 永 良 部 島 ( 琉 球 列 島 奄 美 諸 島 )の 洞 穴 で 確 認 された 動 物. 比 和 科 学 博 物 館 研 究 報 告, 44: 貝 類 引 用 文 献 波 部 忠 重 土 屋 光 太 郎 阿 嘉 島 周 辺 海 域 軟 体 動 物 目 録.みどりいし(9): 鹿 児 島 県 環 境 生 活 部 環 境 保 護 課 鹿 児 島 県 の 絶 滅 のおそれのある 野 生 動 植 物 動 物 編 - 鹿 児 島 県 レッドデータブック-. 財 団 法 人 鹿 児 島 県 環 境 技 術 協 会, 鹿 児 島 黒 住 耐 二 慶 良 間 列 島 座 間 味 村 の 陸 産 貝 類 相. 沖 縄 生 物 学 会 誌 (19):47-51 Kurozumi, T Invertebrate faunas, mainly land molluscs, of the Tokara Islands, northern Ryukyus. WWF Japan Science Report 2(2): 湊 宏 陸 産 貝 類 の 観 察 と 研 究.ニュー サイエンス 社.85. 東 京 名 和 純 琉 球 列 島 の 干 潟 貝 類 相 (1) 奄 美 諸 島. 西 宮 市 貝 類 館 研 究 報 告 第 5 号. 西 宮 市 貝 類 館,42. 16pls., 西 宮 名 和 純 琉 球 列 島 の 干 潟 貝 類 相 (2) 沖 縄 および 宮 古 八 重 山 諸 島. 西 宮 市 貝 類 館 研 究 報 告 第 6 号. 西 宮 市 貝 類 館 pls. 西 宮 沖 縄 県 文 化 環 境 部 自 然 保 護 課 改 訂 沖 縄 県 の 絶 滅 のおそれのある 野 生 生 物 動 物 編 レッ ドデータおきなわ. 沖 縄 県 文 化 環 境 部 自 然 保 護 課. 那 覇 8 海 草 藻 類 引 用 / 参 考 文 献 新 崎 盛 敏 (1953) 提 灯 ミドロの 地 理 的 分 布 と 種 の 成 立 時 代 についての 考 察. 科 学, 23: , 香 村 眞 徳 飯 田 勇 次 (1981) 久 米 島 の 礁 湖 内 サンゴ 礁 上 の 海 産 植 物 の 分 布. 琉 球 列 島 における 島 嶼 生 態 系 とその 人 為 的 変 革 Ⅱ 香 村 眞 徳 久 場 安 次 (1981) 天 然 記 念 物 塩 川 の 植 物. 沖 縄 県 天 然 記 念 物 調 査 シリーズ, 6: 38-67, 香 村 眞 徳 当 真 武 勝 俣 亞 生 (1982) 尖 閣 列 島 魚 釣 島 の 海 藻 とその 生 育 量. 尖 閣 諸 島 周 辺 漁 場 調 査 報 告 書 : 香 村 眞 徳 (1998)チョウチンミドロ. 日 本 の 希 少 な 野 生 生 物 に 関 する 基 礎 資 料, (Ⅱ): , 水 生 植 物 図 版 1. 日 本 水 産 保 護 協 会. 香 村 眞 徳 (1998) 湧 井 戸 (かー)に 依 存 する 貴 重 藻 類 2 種 とその 保 護 について.( 財 ) 沖 縄 県 環 境 科 学 センター 報,(2): 香 村 眞 徳 (2000) 琉 球 列 島 のマングローブ 域 の 藻 類.( 財 ) 亜 熱 帯 総 合 研 究 所 編 亜 熱 帯 研 究 の 総 合 172 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
182 参 考 引 用 文 献 的 推 進 のための 研 究 可 能 性 の 調 査 -マングローブに 関 する 調 査 研 究 平 成 11 年 度 沖 縄 開 発 庁 委 託 調 査. 香 村 眞 徳 寺 田 竜 太 吉 田 稔 長 井 隆 (2008) 大 隅 諸 島 ( 種 子 島 屋 久 島 ) 及 び 奄 美 大 島 の 海 草 藻 類 調 査 報 告 書.( 未 発 表 資 料 ),60pp. WWFJ. 粕 谷 俊 雄 小 河 久 郎 横 地 洋 之 細 川 太 郎 白 木 原 美 紀 東 直 人 (2000) 日 本 産 ジュゴンの 現 状 と 保 護. プロ ナトゥーラ ファンド9 期 助 成 成 果 報 告 書 : 3-16.: 菊 池 亞 希 良 新 井 新 吾 玉 置 仁 (2007) 泡 瀬 干 潟 におけるカワツルモのハビタットと 保 全 に 向 けてた 考 察 埋 め 立 て 事 業 が 泡 瀬 干 潟 に 与 える 影 響 と 保 全 の 提 言 - 泡 瀬 干 潟 自 然 環 境 調 査 報 告 書. 日 本 自 然 保 護 協 会 報 告 書 第 95 号 : 大 森 保 香 村 眞 徳 諸 喜 田 茂 充 (1983) 塩 川. 沖 縄 大 百 科 事 典 刊 行 事 務 局 編 沖 縄 大 百 科 事 典 ( 中 ), 沖 縄 タイム 社, 環 境 省 (2002) 平 成 13 年 度 沖 縄 周 辺 海 域 藻 場 に 関 する 文 献 調 査. 30pp + 文 献 目 録. 環 境 省 (2002b) 平 成 13 年 度 ジュゴンと 藻 場 の 広 域 的 調 査 報 告. 環 境 省 (2003) 平 成 14 年 度 ジュゴンと 藻 場 の 広 域 的 調 査 報 告. 308pp. 環 境 省 (2004) 平 成 15 年 度 ジュゴンと 藻 場 の 広 域 的 調 査 報 告. 255pp. + 付 表. 環 境 省 (2004b) 平 成 15 年 度 ジュゴンのレスキュー 体 制 方 法 及 び 漂 着 個 体 の 収 容 方 法 の 技 術 の 普 及 委 託 教 務 報 告 書. 97pp. + 資 料 32. 環 境 省 (2004c) 平 成 15 年 度 網 取 湾 自 然 環 境 保 全 対 策 検 討 調 査 業 務 報 告 書. 有 限 会 社 海 游. 環 境 省 (2005) 平 成 16 年 度 ジュゴンと 藻 場 の 広 域 的 調 査 報 告. 374pp.. 環 境 省 (2006) 平 成 17 年 度 ジュゴンと 藻 場 の 広 域 的 調 査 報 告. 63pp.. + 巻 末 参 照 63pp. 環 境 省 (2006b)ジュゴンと 藻 場 の 広 域 的 調 査 報 告 平 成 - 13 年 ~ 17 年 度 結 果 概 要.42pp. Kida, W. (1964). Results of Amami Expedition 4. algae. Rep. Fac. Fish., Pref. Univ. Mie. 5: Masuda, M., Kogame, K., Abe, Y. & S. Kamura (1998)A morphological study of Laurencia palidada (Rhodophyceae, Rhodophyta). Bot. Mar., 41: 中 山 重 明 吉 川 哲 夫 (1973) 尖 閣 列 島 の 海 草 類. 九 州 大 学 長 崎 大 学 合 同 尖 閣 列 島 学 術 調 査 報 告 書 : 小 倉 剛 平 山 琢 二 須 藤 健 二 大 泰 司 紀 之 向 井 宏 川 島 由 次 (2005) 琉 球 列 島 におけるジュ ゴンの 分 布 北 限 に 関 する 聞 き 取 り 調 査. 野 生 生 物 保 護, 9(2): 大 城 肇 (1970) 南 大 東 島 の 海 藻 フローラ. 沖 縄 生 物 学 会 誌, 6: 沖 縄 県 (1998) 自 然 環 境 の 保 全 に 関 する 指 針 [ 沖 縄 諸 島 編 ].893pp. 沖 縄 県 環 境 保 健 部 自 然 保 護. 沖 縄 県 (1998b) 自 然 環 境 の 保 全 に 関 する 指 針 [ 八 重 山 編 ].508pp. 沖 縄 県 環 境 保 健 部 自 然 保 護. 沖 縄 県 (1999) 自 然 環 境 の 保 全 に 関 する 指 針 [ 宮 古 久 米 島 編 ].356pp. 沖 縄 県 環 境 保 健 部 自 然 保 護. 沖 縄 県 (2006) 改 訂 沖 縄 県 の 絶 滅 のおそれのある 野 生 生 物 ( 菌 類 編 植 物 編 -レッドデータおき なわ.510pp. 沖 縄 県 文 化 環 境 部 自 然 保 護 課. 沖 縄 県 (2007) 県 営 畑 地 帯 総 合 整 備 事 業 計 画 事 業 西 原 地 区 に 係 わる 環 境 影 響 評 価 補 正 評 価 書 海 藻 草 類 :.p 参 考 資 料 :p.v-1-1 ~ V-1-2, 沖 縄 県 宮 古 支 庁 農 林 水 産 整 備 課. 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 173
183 参 考 引 用 文 献 沖 縄 総 合 事 務 局 (2002) 沖 縄 本 島 北 部 における 生 物 調 査 データ, 第 1 巻 : 陸 生 植 物 水 生 生 物 付 着 生 物 プランクトン 編. Ⅱ 水 生 生 物 :1-94 沖 縄 総 合 事 務 局 北 部 ダム 事 務 所. Ichihara, S., Arai, S., Uchimura, M., Fary, E. T., Ebata, H. Hiraoka, M., & Shimadam S. (2009) New species of freshwater Ulva, Ulva limnetica (Ulvales, Ulbophyceae)from the Ryukyu Islands, Japan. Phycol. Res., 57: 田 中 糸 野 (1968). 奄 美 本 島 の 海 藻. 海 中 公 園 センター 調 査 報 告 1 号 : ,pl 当 真 武 本 村 浩 司 大 城 譲 (1982) 西 表 島 船 浦 および 周 辺 海 域 の 海 産 植 物 の 分 布 と 生 態. 西 表 島 水 域 漁 場 開 発 計 画 計 画 調 査 結 果 報 告 書 :1-13., 沖 縄 開 発 庁 沖 縄 総 合 事 務 局 農 林 水 産 部.: 田 中 糸 野 (1968). 当 真 武 玉 木 俊 也 具 志 堅 剛 (1991). 沖 縄 島 および 周 辺 離 島 の 海 草 ホンダワラ 藻 場 ( 沿 岸 整 備 調 査 ). 沖 縄 水 産 試 験 場 事 業 報 告 書 ( 平 成 元 年 ): 当 真 武 (1999). 琉 球 列 島 の 海 草 -I. 種 類 と 分 布. 沖 縄 生 物 学 会 誌, 37: Tuda, R. T. & Kamura, S, (1991)Comparative review on the floristics, phytogeography, seasonal aspects and assemblage patterns of the seagrass flora in Micronesia and the Ryukyu Islands. Galaxea, 9: ヤマハリゾート 株 式 会 社 (1997)( 仮 称 )はいむるぶしゴルフ 場 開 発 計 画 に 係 わる 環 境 影 響 評 価 調 査 評 価 書. 759pp. Yamazato, K., S. Kamura, Y. Nakasone,, Y. Aramoto & M. Nishihira (1976)Ecological distribution of the reef associated orbamos,is in the Bise-Shinzato coast of Okinwa. Ecol. Stud., Nat. Cons. Ryukyu Isl., II 横 浜 康 継 (1982) 海 藻 の 謎 - 緑 への 道. 三 省 堂, 東 京, 285pp. 9サンゴ 中 井 達 郎 野 島 哲 2004 大 隅 諸 島 トカラ 列 島. 日 本 のサンゴ 礁 環 境 省 日 本 サンゴ 礁 学 会 編 環 境 省 2006 平 成 17 年 度 重 要 生 態 系 監 視 地 域 モニタリング 推 進 事 業 (モニタリングサイト 1000) サンゴ 礁 調 査 平 成 15 ~ 17 年 度 取 りまとめ 報 告 書. 環 境 省 自 然 環 境 局 生 物 多 様 性 センター 野 中 正 法 梶 原 啓 大 東 諸 島 日 本 のサンゴ 礁. 環 境 省 日 本 サンゴ 礁 学 会 編 木 村 匡 林 原 毅 大 東 島 の 増 礁 サンゴ 類 日 本 サンゴ 礁 学 会 第 10 回 大 会 講 演 要 旨. 日 本 サンゴ 礁 学 会 環 境 省 平 成 19 年 度 重 要 生 態 系 監 視 地 域 モニタリング 推 進 事 業 (モニタリングサイト 1000) サンゴ 礁 調 査 業 務 報 告 書. 環 境 省 自 然 環 境 局 生 物 多 様 性 センター. 174 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
184 謝 辞 / 協 力 者 謝 辞 本 プロジェクトでは 南 西 諸 島 の 生 物 多 様 性 優 先 保 全 地 域 の 地 図 を 描 きました こうした 地 図 を 公 開 する 是 非 については プロジェクトの 計 画 段 階 から 問 われていました 優 先 保 全 地 域 として 囲 われなかっ た 領 域 は 保 全 価 値 がない 開 発 適 地 として 誤 解 ( 曲 解 )されるのではないかという 懸 念 があります しか し 時 間 や 技 術 的 な 制 約 を 差 し 引 いても こうした 懸 念 を 完 全 に 払 拭 した 理 想 的 な 地 図 をつくることは おそらく 不 可 能 です むしろ 保 全 と 利 用 に 関 わる 利 害 関 係 者 が 議 論 する 共 有 ツールとして こうした 地 図 を 活 用 してもらうことが 重 要 だと 考 えています 実 際 今 回 のプロジェクトでも 地 図 が 形 作 られて いくにつれて 関 心 がより 喚 起 され 論 点 がクリアに 浮 かび 上 がってくるのを 実 感 しました この 議 論 の 過 程 で 浮 かび 上 がってきた 課 題 や 問 題 点 のひとつひとつが 地 図 そのものにも 劣 らぬ 大 きな 成 果 物 で す 地 図 はつくり 始 めた 瞬 間 から 古 くなってゆきます 南 西 諸 島 の 各 地 域 で それぞれの 地 域 に 特 化 し たアイデアや 情 報 が 付 加 された 地 図 として 更 新 され 自 然 や 文 化 の 多 様 性 が 引 き 継 がれていくことを 願 ってやみません 本 プロジェクトは 多 くの 専 門 家 行 政 関 係 者 の 参 加 協 力 を 得 て 実 施 いたしました こちらの 不 手 際 や 力 不 足 にも 関 わらず 3 年 間 の 作 業 にお 付 き 合 いいただいた 関 係 者 各 位 に 厚 くお 礼 申 し 上 げます WWFジャパン 自 然 保 護 室 南 西 諸 島 プログラム 担 当 安 村 茂 樹 協 力 者 ( 敬 称 略 五 十 音 順 所 属 先 は 当 時 のものを 含 む) 阿 部 愼 太 郎 ( 環 境 省 那 覇 自 然 環 境 事 務 所 : 哺 乳 類 ) 安 部 真 理 子 ( 沖 縄 リーフチェック 研 究 会 :サンゴ) 阿 部 優 子 奄 美 哺 乳 類 研 究 会 : 哺 乳 類 ) 井 口 亮 ( 琉 球 大 学 理 工 学 研 究 科 :サンゴ) 伊 澤 雅 子 ( 琉 球 大 学 理 学 部 : 哺 乳 類 ) 入 川 暁 之 ( 慶 良 間 海 域 保 全 連 合 会 :サンゴ) 上 野 光 宏 ( 石 西 礁 湖 サンゴ 礁 調 査 個 人 事 業 所 :サンゴ) 太 田 格 ( 沖 縄 県 水 産 海 洋 研 究 センター: 魚 類 ) 太 田 英 利 ( 兵 庫 県 立 大 学 : 両 生 爬 虫 類 ) 岡 地 賢 ( 有 限 会 社 コーラルクエスト:サンゴ) 岡 田 滋 ( 鹿 児 島 県 環 境 技 術 協 会 : 両 生 爬 虫 類 ) 岡 松 香 寿 枝 (Coaching STEP:ビジョン) 興 克 樹 (ティダ 企 画 有 限 会 社 :サンゴ/ 魚 類 ) 長 田 勝 ( 沖 縄 県 在 住 : 昆 虫 類 ) 尾 見 康 博 ( 山 梨 大 学 教 育 人 間 科 学 部 :アンケート) 梶 原 健 次 ( 宮 古 島 市 役 所 :サンゴ) 香 村 眞 徳 ( 沖 縄 県 環 境 科 学 センター: 海 草 藻 類 ) 亀 崎 直 樹 ( 日 本 ウミガメ 協 議 会 : 爬 虫 類 /サンゴ) 川 口 和 範 ( 奄 美 野 鳥 の 会 : 鳥 類 ) 川 口 秀 美 ( 奄 美 野 鳥 の 会 : 鳥 類 ) 木 村 匡 ( 自 然 環 境 研 究 センター:サンゴ) 久 保 田 康 裕 ( 琉 球 大 学 理 学 部 : 植 物 ) 黒 住 耐 二 ( 千 葉 県 立 中 央 博 物 館 : 貝 類 ) 小 菅 丈 治 ( 東 海 大 沖 縄 地 域 研 究 センター: 貝 類 ) 小 林 朋 代 ( 国 際 サンゴ 礁 研 究 モニタリングセンター:サンゴ) 酒 井 一 彦 ( 琉 球 大 学 :サンゴ) 佐 藤 崇 範 ( 環 境 省 石 垣 自 然 保 護 官 事 務 所 :サンゴ) 佐 野 清 貴 (カンムリワシリサーチ: 鳥 類 ) 柴 田 剛 (エアロ フォト センター:GIS) 島 崎 彦 人 ( 国 立 環 境 研 究 所 :GIS) 諸 喜 田 茂 充 ( 琉 球 大 学 名 誉 教 授 : 甲 殻 類 ) 鈴 木 廣 志 ( 鹿 児 島 大 学 水 産 学 部 : 甲 殻 類 ) 鈴 木 倫 太 郎 ( 駒 澤 大 学 応 用 地 理 研 究 所 :サンゴ) 高 美 喜 男 ( 奄 美 野 鳥 の 会 : 鳥 類 ) 高 嶋 敦 史 ( 琉 球 大 学 : 林 業 ) 竹 内 えり( 国 士 舘 大 学 ) 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 175
185 協 力 者 / 執 筆 者 嵩 原 建 二 ( 沖 縄 県 立 美 咲 特 別 支 援 学 校 : 鳥 類 ) 立 原 一 憲 ( 琉 球 大 学 理 学 部 : 魚 類 ) 寺 田 竜 太 ( 鹿 児 島 大 学 : 海 草 藻 類 ) 戸 田 守 ( 琉 球 大 学 熱 帯 生 物 圏 研 究 センター: 両 生 爬 虫 類 ) 中 井 達 郎 ( 国 士 舘 大 学 :BPA 基 準 ) 長 田 智 史 ( 沖 縄 県 環 境 科 学 センター:サンゴ) 中 村 和 雄 ( 沖 縄 大 学 大 学 院 非 常 勤 講 師 : 鳥 類 ) 成 島 知 子 (W WFジャパン) 成 瀬 貫 ( 琉 球 大 学 : 甲 殻 類 ) 名 和 純 ( 潟 の 生 態 史 研 究 会 : 貝 類 ) 野 沢 洋 耕 ( 黒 潮 生 物 研 究 所 :サンゴ) 半 田 ゆかり( 奄 美 哺 乳 類 研 究 会 : 哺 乳 類 ) 平 井 和 也 ( 有 限 会 社 ちむちゅらさ:アンケート) 藤 井 賢 彦 ( 北 海 道 大 学 :サンゴ) 藤 田 喜 久 ( 海 の 自 然 史 研 究 所 : 甲 殻 類 ) 舩 越 公 威 ( 鹿 児 島 国 際 大 学 : 哺 乳 類 ) 前 園 泰 徳 ( 龍 郷 町 環 境 教 育 推 進 指 導 員 :アンケート) 前 田 芳 之 ( 芳 華 園 : 昆 虫 類 ) 松 比 良 邦 彦 ( 鹿 児 島 県 県 農 業 開 発 総 合 センター: 昆 虫 類 ) 松 本 毅 ( 屋 久 島 海 洋 生 物 研 究 会 :サンゴ) 丸 山 勝 彦 ( 沖 縄 県 立 首 里 東 高 校 : 哺 乳 類 ) 毛 利 愛 子 (WWFジャパン) 屋 富 祖 昌 子 ( 琉 球 大 学 農 学 部 : 昆 虫 類 ) 山 川 英 治 ( 沖 縄 県 環 境 科 学 センター:サンゴ) 山 岸 豊 ( 有 限 会 社 ちむちゅらさ:アンケート) 山 田 文 雄 ( 森 林 総 合 研 究 所 : 哺 乳 類 ) 山 根 正 氣 ( 鹿 児 島 大 学 理 学 部 : 昆 虫 類 ) 山 野 博 哉 ( 国 立 環 境 研 究 所 :サンゴ) 山 室 一 樹 ( 奄 美 マングースバスターズ: 昆 虫 類 ) 横 田 昌 嗣 ( 琉 球 大 学 理 学 部 : 植 物 ) 吉 田 稔 ( 有 限 会 社 海 游 : 海 草 藻 類 /サンゴ) 米 沢 俊 彦 ( 鹿 児 島 県 環 境 技 術 協 会 : 魚 類 ) 渡 辺 賢 一 ( 県 立 八 重 山 農 林 高 校 : 昆 虫 類 ) 亘 悠 哉 ( 森 林 総 合 研 究 所 : 両 生 爬 虫 類 ) 執 筆 者 ( 敬 称 略 五 十 音 順 所 属 先 は 当 時 のものを 含 む) 阿 部 愼 太 郎 ( 環 境 省 那 覇 自 然 環 境 事 務 所 ) 伊 澤 雅 子 ( 琉 球 大 学 ) 上 村 真 仁 太 田 格 (WWFジャパン) ( 沖 縄 県 水 産 研 究 センター) 太 田 英 利 ( 兵 庫 県 立 大 学 ) 岡 田 滋 ( 鹿 児 島 県 環 境 技 術 協 会 ) 興 克 樹 (ティダ 企 画 有 限 会 社 ) 梶 原 健 次 ( 宮 古 島 市 役 所 ) 亀 崎 直 樹 ( 日 本 ウミガメ 協 議 会 ) 香 村 眞 徳 木 村 匡 ( 沖 縄 県 環 境 科 学 センター) ( 自 然 環 境 研 究 センター) 黒 住 耐 二 ( 千 葉 県 立 中 央 博 物 館 ) 酒 井 一 彦 ( 琉 球 大 学 ) 柴 田 剛 (エアロ フォト センター) 島 崎 彦 人 ( 国 立 環 境 研 究 所 ) 諸 喜 田 茂 充 ( 琉 球 大 学 名 誉 教 授 ) 鈴 木 廣 志 ( 鹿 児 島 大 学 ) 嵩 原 建 二 ( 沖 縄 県 立 美 咲 特 別 支 援 学 校 ) 立 原 一 憲 ( 琉 球 大 学 理 学 部 ) 寺 田 竜 太 ( 鹿 児 島 大 学 水 産 学 部 ) 176 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
186 執 筆 者 / 写 真 提 供 / 協 力 機 関 戸 田 守 ( 琉 球 大 学 ) 中 井 達 郎 ( 国 士 舘 大 学 ) 長 田 智 史 ( 沖 縄 環 境 科 学 センター) 中 村 和 雄 ( 沖 縄 大 学 大 学 院 非 常 勤 講 師 ) 成 瀬 貫 ( 琉 球 大 学 ) 名 和 純 半 田 ゆかり ( 奄 美 哺 乳 類 研 究 会 ) 藤 田 喜 久 (NPO 法 人 海 の 自 然 史 研 究 所 / 琉 球 大 学 非 常 勤 講 師 ) 舩 越 公 威 ( 鹿 児 島 国 際 大 学 ) 前 田 芳 之 ( 芳 華 園 ) 松 比 良 邦 彦 ( 県 農 業 開 発 総 合 センター) 松 本 毅 ( 屋 久 島 海 洋 生 物 研 究 会 ) 屋 富 祖 昌 子 ( 元 琉 球 大 学 ) 山 川 英 治 ( 沖 縄 環 境 科 学 センター) 山 田 文 雄 ( 森 林 総 合 研 究 所 ) 山 根 正 氣 ( 鹿 児 島 大 学 理 学 部 ) 山 野 博 哉 ( 国 立 環 境 研 究 所 ) 山 室 一 樹 ( 奄 美 マングースバスター) 吉 田 稔 ( 有 限 会 社 海 游 ) 米 沢 俊 彦 ( 鹿 児 島 県 環 境 技 術 協 会 ) 渡 邉 賢 一 ( 沖 縄 県 立 八 重 山 農 林 高 校 ) 草 刈 秀 紀 花 輪 伸 一 樋 口 隆 昌 町 田 佳 子 安 村 茂 樹 (WWFジャパン) (WWFジャパン) (WWFジャパン) (WWFジャパン) (WWFジャパン) 写 真 提 供 河 内 紀 浩 前 園 泰 徳 安 田 雅 弘 安 村 茂 樹 協 力 機 関 林 野 庁 九 州 森 林 管 理 局 林 野 庁 鹿 児 島 森 林 管 理 署 林 野 庁 沖 縄 森 林 管 理 署 林 野 庁 西 表 森 林 環 境 保 全 ふ れあいセンター 環 境 省 自 然 環 境 計 画 課 環 境 省 生 物 多 様 性 センター 環 境 省 奄 美 自 然 保 護 官 事 務 所 環 境 省 那 覇 自 然 環 境 事 務 所 鹿 児 島 県 環 境 保 護 課 沖 縄 県 自 然 保 護 課 沖 縄 県 サンゴ 礁 保 全 推 進 協 議 会 石 垣 市 奄 美 大 島 商 工 会 議 所 奄 美 観 光 受 入 連 絡 協 議 会 奄 美 野 鳥 の 会 エアロ フォト センター 内 外 地 図 ( 株 ) 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 177
187 支 援 団 体 / 略 語 支 援 団 体 ソフトバンクモバイル 株 式 会 社 自 然 保 護 助 成 基 金 略 語 BPA Biodiversity Priority Area 生 物 多 様 性 優 先 保 全 地 域 CBD Convention on Biological Diversity 生 物 多 様 性 条 約 ( 生 物 の 多 様 性 に 関 する 条 約 ) COP Conference of Parties 締 約 国 会 議 COT Crewn Of Thorns Starfish オニヒトデ ECH Ecologically Critical Habitat 生 態 学 的 に 重 要 なハビタット GIS Geographic Information System 地 理 情 報 システム MPA Marine Protected Area 海 洋 保 護 区 ( 海 中 公 園 等 ) NGO Non Governmental Organization 非 政 府 組 織 PGU Physio-Graphic Unit 自 然 地 理 的 ユニット RDB Red Data Book 絶 滅 危 惧 にある 野 生 動 植 物 の 一 覧 TPA Taxon Priority Area 各 生 物 群 の 重 要 地 域 (TTPA 陸 域 MTPA 海 域 ) 178 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書
188 世 界 の 自 然 を 守 るWWF WWFは 約 100 カ 国 で 活 動 している 環 境 保 全 団 体 です 地 球 上 の 生 物 多 様 性 を 守 り 人 の 暮 らしが 自 然 環 境 や 野 生 生 物 に 与 える 負 荷 を 小 さくすることによって 人 と 自 然 が 調 和 して 生 きられる 未 来 をめざしています WWF ジャパン 南 西 諸 島 生 物 多 様 性 評 価 プロジェクト 報 告 書 編 集 者 WWF ジャパン 安 村 茂 樹 表 紙 本 文 デザイン 岩 井 信 発 行 ( 財 ) 世 界 自 然 保 護 基 金 ジャパン 東 京 都 港 区 芝 日 本 生 命 赤 羽 橋 ビル 6F Tel: Fax: 発 行 日 2009 年 11 月 印 刷 株 式 会 社 大 川 印 刷 本 紙 記 載 内 容 の 無 断 転 載 は 固 くお 断 りします
平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について
平 成 25 年 度 独 立 行 政 法 日 本 学 生 支 援 機 構 の 役 職 員 の 報 酬 給 与 等 について Ⅰ 役 員 報 酬 等 について 1 役 員 報 酬 についての 基 本 方 針 に 関 する 事 項 1 平 成 25 年 度 における 役 員 報 酬 についての 業 績 反 映 のさせ 方 日 本 学 生 支 援 機 構 は 奨 学 金 貸 与 事 業 留 学 生 支 援
1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や
参 考 資 料 1-17 民 間 都 市 整 備 事 業 建 築 計 画 に 関 わる 関 連 制 度 の 整 理 都 市 開 発 諸 制 度 には 公 開 空 地 の 確 保 など 公 共 的 な 貢 献 を 行 う 建 築 計 画 に 対 して 容 積 率 や 斜 線 制 限 などの 建 築 基 準 法 に 定 める 形 態 規 制 を 緩 和 することにより 市 街 地 環 境 の 向 上 に
佐渡市都市計画区域の見直し
都 市 計 画 区 域 の 拡 大 について 佐 渡 市 建 設 課 都 市 計 画 とは 土 地 の 使 い 方 や 建 物 の 建 て 方 についての ルールをはじめ まちづくりに 必 要 なことがら について 総 合 的 一 体 的 に 定 め まちづく り 全 体 を 秩 序 だてて 進 めていくことを 目 的 と した 都 市 計 画 法 という 法 律 で 定 められた 計 画 です 住
その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農
国 営 かんがい 排 水 事 業 石 垣 島 地 区 事 業 の 概 要 本 事 業 は 沖 縄 本 島 から 南 西 約 400kmにある 石 垣 島 に 位 置 する 石 垣 市 の4,338haの 農 業 地 帯 において 農 業 用 水 の 安 定 供 給 を 図 るため 農 業 水 利 施 設 の 改 修 整 備 を 行 うものである 事 業 の 目 的 必 要 性 本 地 区 は さとうきびを
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恵 庭 市 教 員 住 宅 のあり 方 基 本 方 針 平 成 25 年 2 月 恵 庭 市 教 育 委 員 会 目 次 1. 教 員 住 宅 の 現 状 (1) 教 員 住 宅 の 役 割 1 (2) 教 員 住 宅 の 実 態 1 (3) 環 境 の 変 化 1 (4) 教 員 の 住 宅 事 情 1 2 2. 基 本 方 針 の 目 的 2 3.あり 方 検 討 会 議 の 答 申 内 容
質 問 票 ( 様 式 3) 質 問 番 号 62-1 質 問 内 容 鑑 定 評 価 依 頼 先 は 千 葉 県 などは 入 札 制 度 にしているが 神 奈 川 県 は 入 札 なのか?または 随 契 なのか?その 理 由 は? 地 価 調 査 業 務 は 単 にそれぞれの 地 点 の 鑑 定
62 (Q&A) 目 次 1 鑑 定 評 価 の 委 託 は 入 札 か 随 意 契 約 か またその 理 由 は 何 か 2 委 託 料 は 他 県 と 比 べて 妥 当 性 のある 金 額 か 3 地 価 公 示 ( 国 の 調 査 )との 違 いは 何 か また 国 の 調 査 結 果 はどう 活 用 しているか 4 路 線 価 を 利 用 しない 理 由 は 何 か 5 委 託 料 の 算
する ( 評 定 の 時 期 ) 第 条 成 績 評 定 の 時 期 は 第 3 次 評 定 者 にあっては 完 成 検 査 及 び 部 分 引 渡 しに 伴 う 検 査 の 時 とし 第 次 評 定 者 及 び 第 次 評 定 者 にあっては 工 事 の 完 成 の 時 とする ( 成 績 評 定
射 水 市 建 設 工 事 施 行 に 関 する 工 事 成 績 評 定 要 領 平 成 8 年 3 月 7 告 示 第 44 号 ( 目 的 ) 第 条 この 要 領 は 射 水 市 が 所 掌 する 工 事 の 成 績 評 定 ( 以 下 評 定 という )に 必 要 な 事 項 を 定 め 公 正 かつ 的 確 な 評 定 を 行 うことにより もって 請 負 業 者 の 選 定 及 び 指
2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1
独 立 行 政 法 人 統 計 センター( 法 人 番 号 7011105002089)の 役 職 員 の 報 酬 給 与 等 について Ⅰ 役 員 報 酬 等 について 1 役 員 報 酬 についての 基 本 方 針 に 関 する 事 項 1 役 員 報 酬 の 支 給 水 準 の 設 定 についての 考 え 方 独 立 行 政 法 人 通 則 法 第 52 条 第 3 項 の 規 定 に 基 づき
<4D6963726F736F667420576F7264202D208E9197BF825081698ED089EF8EC08CB18A549776826F82508160826F8252816A89FC82512E646F63>
H18.6.21 連 絡 会 資 料 資 料 1 国 道 43 号 沿 道 環 境 改 善 に 向 けた 社 会 実 験 の 実 験 概 要 1. 実 験 の 内 容 ( 別 紙 チラシ 参 照 ) 一 般 国 道 43 号 の 沿 道 環 境 改 善 を 図 るため 阪 神 高 速 5 号 湾 岸 線 を 活 用 した 環 境 ロードプライシ ング 社 会 実 験 を 実 施 し 交 通 実 態
庁議案件No
庁 議 案 件 No.1 平 成 24 年 4 月 24 日 所 管 市 長 公 室 企 画 部 件 名 関 西 広 域 連 合 への 加 入 について 経 過 現 状 政 策 課 題 対 応 方 針 今 後 の 取 組 ( 案 ) 関 係 局 と の 政 策 連 携 関 西 広 域 連 合 の 概 要 複 数 府 県 により 設 立 される 全 国 初 の 広 域 連 合 として 平 成 22 年
<6D313588EF8FE991E58A778D9191E5834B C8EAE DC58F4992F18F6F816A F990B32E786C73>
国 立 大 学 法 人 茨 城 大 学 の 役 職 員 の 報 酬 給 与 等 について Ⅰ 役 員 報 酬 等 について 1 役 員 報 酬 についての 基 本 方 針 に 関 する 事 項 1 平 成 24 年 度 における 役 員 報 酬 についての 業 績 反 映 のさせ 方 役 員 に 支 給 される 給 与 のうち 期 末 特 別 手 当 については 国 立 大 学 評 価 委 員 会
Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt
市 町 村 における 地 方 公 務 員 制 度 改 革 に 係 る 論 点 と 意 見 について ( 概 要 ) 神 奈 川 県 市 町 村 における 地 方 公 務 員 制 度 改 革 に 係 る 検 討 会 議 について 1 テーマ 地 方 公 務 員 制 度 改 革 ( 総 務 省 地 方 公 務 員 の 労 使 関 係 制 度 に 係 る 基 本 的 な 考 え 方 )の 課 題 の 整
中 等 野 球 編 [9 大 会 登 録 人 ] 岡 村 俊 昭 ( 平 安 中 学 京 都 ) 98( 昭 0) 第 回 優 勝 大 会 平 安 中 学 - 松 本 商 業 未 登 録 平 安 中 学 -0 平 壌 中 学 右 翼 99( 昭 0) 第 回 選 抜 大 会 平 安 中 学 0- 海
これは 春 夏 の 全 国 大 会 において 出 場 登 録 された 回 数 の 多 い 選 手 について 調 べたものです 中 等 野 球 編 [9 大 会 登 録 人 ] 岡 村 俊 昭 / 波 利 熊 雄 / 光 林 俊 盛 ( 平 安 中 学 ) [8 大 会 登 録 人 ] 小 川 正 太 郎 ( 和 歌 山 中 ) 築 地 藤 平 ( 静 岡 中 学 ) 小 林 政 重 ( 松 本 商
18 国立高等専門学校機構
様 式 1 公 表 されるべき 事 項 独 立 行 政 法 人 国 立 高 等 専 門 学 校 機 構 の 役 職 員 の 報 酬 給 与 等 について Ⅰ 役 員 報 酬 等 について 1 役 員 報 酬 についての 基 本 方 針 に 関 する 事 項 1 平 成 25 年 度 における 役 員 報 酬 についての 業 績 反 映 のさせ 方 当 機 構 役 員 給 与 規 則 で 文 部 科
目 標 を 達 成 するための 指 標 第 4 章 計 画 における 環 境 施 策 世 界 遺 産 への 登 録 早 期 登 録 の 実 現 史 跡 の 公 有 地 化 平 成 27 年 度 (2015 年 度 )までに 235,022.30m 2 施 策 の 体 系 1 歴 史 的 遺 産 とこ
Ⅲ 歴 史 的 文 化 的 環 境 の 確 保 古 都 鎌 倉 の 歴 史 的 遺 産 を 保 全 活 用 し 世 界 遺 産 に 登 録 されることをめざしま 現 状 と 課 題 わが 国 初 めての 武 家 政 権 が 誕 生 した 本 市 南 東 部 は 三 方 を 山 に 囲 まれ 南 に 相 模 湾 を 望 む 特 徴 ある 地 形 をしており この 地 形 を 生 かした 独 自 の 都
4 調 査 の 対 話 内 容 (1) 調 査 対 象 財 産 の 土 地 建 物 等 を 活 用 して 展 開 できる 事 業 のアイディアをお 聞 かせく ださい 事 業 アイディアには, 次 の 可 能 性 も 含 めて 提 案 をお 願 いします ア 地 域 の 活 性 化 と 様 々な 世
呉 市 有 財 産 事 業 者 提 案 型 (サウンディング 型 ) 市 場 調 査 実 施 要 項 1 調 査 の 名 称 呉 市 有 財 産 事 業 者 提 案 型 (サウンディング 型 ) 市 場 調 査 ( 以 下 市 場 調 査 という ) 2 調 査 の 目 的 等 (1) 背 景 目 的 呉 市 では, 行 政 目 的 のない 財 産 ( 土 地 建 物 )については 売 却 を 原
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西 興 部 村 住 生 活 基 本 計 画 公 営 住 宅 等 長 寿 命 化 計 画 < 概 要 版 > 平 成 22 年 3 月 北 海 道 西 興 部 村 住 生 活 基 本 計 画 公 営 住 宅 等 長 寿 命 化 計 画 の 背 景 国 では 公 的 直 接 供 給 やフローを 重 視 する 住 宅 建 設 計 画 法 を 廃 止 し 平 成 18 年 6 月 に 新 たな 時 代 の
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国 立 大 学 法 人 新 潟 大 学 の 役 職 員 の 報 酬 給 与 等 について Ⅰ 役 員 報 酬 等 について 1 役 員 報 酬 についての 基 本 方 針 に 関 する 事 項 1 平 成 18 年 度 における 役 員 報 酬 についての 業 績 反 映 のさせ 方 本 学 が 定 める 役 員 に 支 給 する 期 末 特 別 手 当 (ボーナス)において, 役 員 の 本 給
Microsoft Word - M075029_檜山_表紙.docx
2011 1 25 075029 4 61 29 1 1 2 1.1 2 1.2 3 1.3 5 1.4 6 2 12 2.1 12 2.2 13 3 15 3.1 15 3.2 17 3.3 19 20 21 web 21 はじめに 研 究 概 要 2 研 究 方 法 CSV ArcGIS 21 1 第 1 章 新 聞 業 界 の 現 状 1.1 全 体 の 売 上 1 図 1: 業 界 全 体
2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36
独 立 行 政 法 人 駐 留 軍 等 労 働 者 労 務 管 理 機 構 の 役 職 員 の 報 酬 給 与 等 について Ⅰ 役 員 報 酬 等 について 1 役 員 報 酬 についての 基 本 方 針 に 関 する 事 項 1 平 成 25 年 度 における 役 員 報 酬 についての 業 績 反 映 のさせ 方 検 証 結 果 理 事 長 は 今 中 期 計 画 に 掲 げた 新 たな 要
2. 建 築 基 準 法 に 基 づく 限 着 色 項 目 の 地 区 が 尾 張 旭 市 内 にはあります 関 係 課 で 確 認 してください 項 目 所 管 課 窓 口 市 役 所 内 電 話 備 考 がけに 関 する 限 (がけ 条 例 ) 都 市 計 画 課 建 築 住 宅 係 南 庁 舎
重 要 事 項 調 査 シート( 法 令 に 基 づく 限 の 調 べ 方 ) 尾 張 旭 市 版 1. 都 市 計 画 法 に 基 づく 限 項 目 市 内 所 管 課 窓 口 市 役 所 内 電 話 区 都 市 計 画 区 有 都 市 計 画 課 計 画 係 南 庁 舎 2F 76-8156 都 市 計 画 道 路 有 都 市 計 画 課 計 画 係 南 庁 舎 2F 76-8156 都 市 計
為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設
暴 力 団 員 による 不 当 な 行 為 の 防 止 等 に 関 する 法 律 の 一 部 を 改 正 する 法 律 暴 力 団 員 による 不 当 な 行 為 の 防 止 等 に 関 する 法 律 例 規 整 備 * 暴 力 団 員 による 不 当 な 行 為 の 防 止 等 に 関 する 法 律 の 一 部 を 改 正 する 法 律 例 規 整 備 公 布 年 月 日 番 号 平 成 24 年
入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入
入 札 公 告 次 のとおり 一 般 競 争 入 札 に 付 します なお 本 業 務 の 契 約 締 結 は 当 該 業 務 に 係 る 平 成 27 年 度 予 算 の 執 行 が 可 能 となってい ることを 条 件 とします 平 成 27 年 2 月 17 日 独 立 行 政 法 人 鉄 道 建 設 運 輸 施 設 整 備 支 援 機 構 契 約 担 当 役 鉄 道 建 設 本 部 九 州
Taro-08国立大学法人宮崎大学授業
国 立 大 学 法 人 宮 崎 大 学 授 業 料 その 他 の 費 用 に 関 する 規 程 平 成 19 年 3 月 30 日 制 定 改 正 平 成 19 年 9 月 10 日 平 成 20 年 3 月 25 日 平 成 21 年 1 月 29 日 平 成 21 年 9 月 3 日 平 成 21 年 11 月 27 日 平 成 23 年 3 月 30 日 ( 趣 旨 ) 第 1 条 この 規
目 次 第 1 土 地 区 画 整 理 事 業 の 名 称 等 1 1. 土 地 区 画 整 理 事 業 の 名 称 1 2. 施 行 者 の 名 称 1 第 2 施 行 地 区 1 1. 施 行 地 区 の 位 置 1 2. 施 行 地 区 位 置 図 1 3. 施 行 地 区 の 区 域 1 4
資 料 1 土 地 区 画 整 理 事 業 画 書 ( 案 ) ( 仮 称 ) 箕 面 市 船 場 東 地 区 土 地 区 画 整 理 組 合 目 次 第 1 土 地 区 画 整 理 事 業 の 名 称 等 1 1. 土 地 区 画 整 理 事 業 の 名 称 1 2. 施 行 者 の 名 称 1 第 2 施 行 地 区 1 1. 施 行 地 区 の 位 置 1 2. 施 行 地 区 位 置 図 1
(2)大学・学部・研究科等の理念・目的が、大学構成員(教職員および学生)に周知され、社会に公表されているか
平 成 23 年 度 自 己 報 告 書 1 理 念 目 的 (1) 大 学 学 部 研 究 科 等 の 理 念 目 的 は 適 切 に 設 定 されているか 平 成 19 年 6 月 に の 目 標 として 大 学 の 発 展 に 貢 献 する 力 のある 組 織 とい う 共 通 の 目 標 を 掲 げ この 目 標 を 常 に 念 頭 に 置 きながら 日 々の 業 務 に 当 たっている さらに
1 変更の許可等(都市計画法第35条の2)
第 12 章 市 街 化 調 整 区 域 内 の 土 地 における 建 築 等 の 制 限 1 開 発 許 可 を 受 けた 土 地 における 建 築 等 の 制 限 ( 都 市 計 画 法 第 42 条 ) 法 律 ( 開 発 許 可 を 受 けた 土 地 における 建 築 等 の 制 限 ) 第 四 十 二 条 何 人 も 開 発 許 可 を 受 けた 開 発 区 域 内 においては 第 三 十
Taro-01 議案概要.jtd
資 料 1 平 成 28 年 第 1 回 志 木 市 議 会 定 例 会 市 長 提 出 議 案 等 概 要 1 2 第 1 号 議 案 企 画 部 政 策 推 進 課 志 木 市 将 来 ビジョン( 第 五 次 志 木 市 総 合 振 興 計 画 将 来 構 想 )の 策 定 について ( 政 策 推 進 課 ) 1 将 来 ビジョンとは? 2 志 木 市 がおかれている 状 況 3 まちづくりの
事 業 概 要 利 用 時 間 休 館 日 使 用 方 法 使 用 料 施 設 を 取 り 巻 く 状 況 や 課 題 < 松 山 駅 前 駐 輪 場 > JR 松 山 駅 を 利 用 する 人 の 自 転 車 原 付 を 収 容 する 施 設 として 設 置 され 有 料 駐 輪 場 の 利 用
駐 輪 場 ( 都 市 整 備 部 総 合 交 通 課 所 管 ) 市 が 設 置 している 有 料 駐 輪 場 は 市 内 に 2か 所 あります 松 山 駅 前 駐 輪 場 基 本 情 報 施 設 名 所 在 地 敷 地 面 積 構 造 階 層 延 べ 面 積 建 築 年 管 理 形 態 敷 地 の 状 態 松 山 駅 前 駐 輪 場 三 番 町 八 丁 目 364-6 681.25 m2 軽
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平 成 24 年 2 月 1 日 現 在 ( 単 純 集 ) ( 大 槌 町 復 興 局 復 興 推 進 室 ) 1/26 住 宅 再 建 に 関 する 意 向 調 査 について 1. 調 査 目 的 被 災 者 住 宅 再 建 について 見 通 しや 考 え 方 を 明 らかにすることにより 大 槌 町 東 日 本 大 震 災 津 波 復 興 画 ( 実 施 画 ) 策 定 に 係 る 基 礎 資
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平 成 22 年 11 月 9 日 高 校 等 の 授 業 料 無 償 化 の 拡 大 検 討 案 以 下 は 大 阪 府 の 検 討 案 の 概 要 であり 最 終 的 には 平 成 23 年 2 月 議 会 での 予 算 の 議 決 を 経 て 方 針 を 確 定 する 予 定 です Ⅰ. 検 討 案 の 骨 子 平 成 23 年 度 から 大 阪 の 子 どもたちが 中 学 校 卒 業 時 の
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Ⅰ 試 験 研 究 機 関 の 沿 革 明 治 大 正 昭 和 明 治 33.5 昭 和 11.8 昭 和 31.7 昭 和 37.3 農 事 試 験 場 ( 安 倍 郡 豊 田 村 曲 金 ) ( 静 岡 市 北 安 東 ) 農 業 試 験 場 改 築 昭 和 33.4 三 方 原 田 畑 転 換 試 験 地 ( 浜 松 市 東 三 方 町 ) 昭 和 40.4 西 遠 農 業 昭 和 11.3
●幼児教育振興法案
第 一 九 〇 回 衆 第 五 〇 号 幼 児 教 育 振 興 法 案 目 次 前 文 第 一 章 総 則 ( 第 一 条 - 第 八 条 ) 第 二 章 幼 児 教 育 振 興 基 本 方 針 等 ( 第 九 条 第 十 条 ) 第 三 章 基 本 的 施 策 ( 第 十 一 条 - 第 十 七 条 ) 附 則 幼 児 期 において 人 は その 保 護 者 や 周 囲 の 大 人 との 愛 情
