目 次 第 1 章 序 論 1 第 1 節 研 究 目 的 と 問 題 の 背 景 1 第 2 節 先 行 研 究 の 検 討 5 第 2 章 タイ 式 医 療 の 歴 史 的 背 景 11 第 1 節 タイの 制 度 的 医 療 と 土 着 の 医 療 11 第 2 節 国 王 による 伝 統 医

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1 2009 年 度 修 士 論 文 グローバル 化 時 代 に 伝 統 医 療 が 直 面 する 課 題 タイ 式 医 療 の 誕 生 と 知 的 財 産 権 の 拡 大 を 手 がかりとして Traditional Medicine under globalization: The spread of intellectual Property and the creation of Thai Traditional Medicine 早 稲 田 大 学 大 学 院 スポーツ 科 学 研 究 科 スポーツ 科 学 専 攻 スポーツ 文 化 研 究 領 域 5008A024 8 小 木 曽 航 平 Kogiso, Kohei 研 究 指 導 教 員 : 寒 川 恒 夫 教 授

2 目 次 第 1 章 序 論 1 第 1 節 研 究 目 的 と 問 題 の 背 景 1 第 2 節 先 行 研 究 の 検 討 5 第 2 章 タイ 式 医 療 の 歴 史 的 背 景 11 第 1 節 タイの 制 度 的 医 療 と 土 着 の 医 療 11 第 2 節 国 王 による 伝 統 医 学 知 識 の 収 集 13 第 3 節 ルーシー の 文 化 性 19 第 4 節 タイ 式 医 療 の 原 理 と 医 学 テキスト 21 第 1 項 タイ 式 医 療 の 原 理 21 第 2 項 医 学 テキスト 22 第 3 章 戦 後 タイの 伝 統 医 療 復 興 過 程 とその 歴 史 社 会 的 背 景 26 第 1 節 伝 統 医 療 の 衰 退 26 第 2 節 1970 年 代 の 伝 統 医 療 復 興 運 動 と アルマ アタ 宣 言 の 影 響 27 第 1 項 近 代 医 療 神 話 の 翳 り 27 第 2 項 タイにおける 健 康 転 換 と 保 健 医 療 政 策 29 第 3 項 WHO による アルマ アタ 宣 言 と PHC 30 第 4 項 タイにおける PHC の 展 開 と 伝 統 医 療 の 統 合 34 第 5 項 伝 統 医 療 復 興 時 期 のタイの 社 会 的 背 景 と 土 地 の 知 恵 論 37 第 3 節 本 章 のまとめ 43 第 4 章 タイ 式 医 療 の 誕 生 と 知 的 財 産 化 47 第 1 節 タイ 式 医 療 研 究 所 の 誕 生 47 第 1 項 タイ 式 医 療 研 究 所 47 第 2 項 タイ 式 医 療 研 究 所 の 活 動 49 第 2 節 伝 統 医 療 と 知 的 財 産 権 56 第 1 項 ルーシーダットンの 商 標 登 録 問 題 に 関 するタイ 側 の 反 応 56 第 2 項 ルーシーダットンは 誰 のものか 58

3 第 5 章 結 論 65 参 考 文 献 URL 69 資 料 写 真 リスト 74

4 第 1 章 序 論 第 1 節 研 究 目 的 と 問 題 の 背 景 研 究 の 目 的 本 研 究 はタイ 政 府 によるタイ 式 医 療 制 度 化 の 背 景 を 歴 史 社 会 的 動 態 を 踏 まえながら 整 理 し 今 日 のグローバル 化 した 状 況 に 伝 統 医 療 が 直 面 している 課 題 を 明 らかにする その 際 中 心 と なる 分 析 視 角 として タイ 式 医 療 制 度 化 の 過 程 をタイ 政 府 が 伝 統 医 学 知 識 をナショナルな 資 源 として 知 的 財 産 化 していく 過 程 として 捉 え 考 察 していくこととする 研 究 の 背 景 20 世 紀 後 半 国 際 的 な 潮 流 として 伝 統 医 学 知 識 を 知 的 財 産 と 認 め それを 伝 統 的 に 保 有 して きた 国 や 民 族 の 権 益 を 保 護 しようとする 動 きが 活 発 になった このことは 結 果 として 伝 統 医 学 知 識 をめぐる 様 々な 問 題 を 生 じさせており タイ 式 医 療 もその 例 外 ではない 2007 年 5 月 あるインターネット 上 のニュースサイトに 次 のような 記 事 が 掲 載 された タイの 商 務 省 知 的 財 産 局 によると 18 世 紀 後 半 にタイの 修 行 者 が 開 発 したといわれるヨ ガの 一 種 ルーシーダットン が 日 本 で 商 標 登 録 された 件 で 日 本 の 特 許 庁 は 同 局 の 異 議 申 し 立 てを 認 め 商 標 登 録 を 破 棄 するとタイ 側 に 連 絡 した ルーシーダットンの 普 及 を 目 的 とする 特 定 非 営 利 法 人 (NPO 法 人 ) 日 本 ルーシーダット ン 普 及 連 盟 ( 東 京 都 渋 谷 区 )の 古 谷 暢 基 代 表 が 昨 年 個 人 で 商 標 登 録 し タイ 知 財 局 がタ イの 知 財 だとして 異 議 を 申 し 立 てていた i 1990 年 頃 よりタイの 保 健 省 は タイ 式 医 療 (การแพทย แพนไทย) の 制 度 化 を 本 格 化 させてき ている ii タイ 式 医 療 はタイの 伝 統 医 学 知 識 を 時 代 に 見 合 うように 発 展 させた 医 療 であるとされ ており ルーシーダットンもまたそうしたタイ 式 医 療 の 1 つで 近 年 この 日 本 でも 新 奇 なフ ィットネスとして 徐 々に 浸 透 し 始 めている 医 療 体 操 である このルーシーダットンはテレビや 雑 誌 等 でも 取 り 上 げられ 町 のカルチャースクールやフィットネスジムでレッスンプログラム として 実 践 されている 毎 年 女 性 ファッション 雑 誌 などにも 取 り 上 げられており 無 理 なく 続 けられる 仙 人 ポーズ ルーシーダットンで 筋 力 UP して 美 脚 に! タイ 秘 伝 大 注 目 の ル ーシーダットン で 二 の 腕 痩 せ! タイの 伝 承 健 康 法 ルーシーダットンで 魅 惑 のウエストに といったように 主 に 美 容 効 果 やダイエット 効 果 を 意 識 した 健 康 法 として 注 目 されている iii 日 本 ルーシーダットン 普 及 連 盟 はこうした 日 本 でのルーシーダットン 普 及 に 関 して 中 心 的 役 割 を 果 たしてきた 記 事 に 話 を 戻 せば 2005 年 3 月 この 日 本 ルーシーダットン 普 及 連 盟 の 代 1

5 表 を 務 める 古 谷 氏 は ルーシーダットン( 及 び Rusie Dutton) という 名 称 を 商 標 として 出 願 し 2006 年 3 月 いったんは 日 本 の 特 許 庁 によって 受 理 された これに 対 して 2006 年 5 月 タイ 政 府 はルーシーダットンがタイに 古 くから 伝 わる 伝 統 医 学 知 識 の 1 つであり タイの 知 的 財 産 であるとして 異 議 を 申 し 立 てたのである 日 本 の 特 許 庁 は 審 議 の 結 果 ルーシーダッ トンがタイの 伝 統 医 学 知 識 であることに 配 慮 し 商 標 登 録 を 取 り 消 した この 詳 細 は 第 4 章 で 取 り 上 げる では 伝 統 医 学 知 識 を 知 的 財 産 と 認 める 傾 向 はいつ 頃 から 始 まったのであろうか そもそも 多 くの 伝 統 医 療 は 薬 用 植 物 や 動 物 鉱 物 などを 用 いた 生 薬 の 調 合 法 と 処 方 に 関 す る 伝 統 的 知 識 を 有 している 1990 年 代 以 降 そうした 伝 統 医 学 知 識 や 植 物 などを 用 いて 取 得 さ れた 先 進 諸 国 の 特 許 の 有 効 性 に 対 して 原 産 国 側 から 伝 統 的 知 識 の 存 在 を 根 拠 に 異 議 申 立 が 行 われるケースが 増 えてきた iv こうした 流 れの 先 鞭 をつけたのは 1997 年 に 米 国 でのターメリッ クに 関 する 特 許 の 取 消 をインド 政 府 が 求 めたケースであり 以 来 東 南 アジア 南 米 アフリ カといった 世 界 各 地 に 波 及 していった v 先 進 諸 国 の 多 国 籍 企 業 による 途 上 国 の 生 物 遺 伝 資 源 搾 取 は バイオパイラシー( 生 物 遺 伝 資 源 への 海 賊 行 為 ) vi と 呼 ばれ 途 上 国 の 政 府 や NGO 先 住 民 たちによる 資 源 ナショナリズム を 高 揚 させている 先 進 企 業 は 途 上 国 から 無 料 で 提 供 される 生 物 遺 伝 資 源 を 利 用 して 医 薬 品 や 化 粧 品 そして 食 品 などの 新 商 品 を 開 発 し その 技 術 を 特 許 化 することによって 多 くの 利 益 を 得 ていた 一 方 そうした 生 物 遺 伝 資 源 を 健 康 維 持 のために 昔 から 利 用 してきた 先 住 民 は 特 許 申 請 のための 費 用 を 捻 出 することができず もしできたとしても グローバルな 特 許 ルール に 必 要 な 発 明 のステップ を 踏 んでいない vii ために 特 許 として 認 められない かといって 企 業 から 正 当 な 利 益 配 分 を 受 け 取 ることもない さらに 先 進 企 業 による 生 物 遺 伝 資 源 の 乱 獲 は その 地 域 の 生 物 の 多 様 性 を 破 壊 するのみならず それとともに 生 活 してきた 先 住 民 の 伝 統 的 社 会 生 活 そのものを 変 容 させるという 文 化 的 問 題 をも 生 じさせている こうした 背 景 の 下 1978 年 UNEP( 国 連 環 境 計 画 )は 生 物 の 多 様 性 の 包 括 的 な 保 全 及 び 生 物 遺 伝 資 源 の 持 続 可 能 な 利 用 を 行 うための 国 際 的 な 枠 組 み 作 りを 開 始 した その 成 果 は 1992 年 に 採 択 された 生 物 の 多 様 性 に 関 する 条 約 ( 生 物 多 様 性 条 約 ) viii に 結 実 した 締 約 国 は 自 国 の 天 然 資 源 に 対 して 主 権 的 権 利 を 有 することが 明 言 され 生 物 遺 伝 資 源 はそれまでのような 人 類 共 通 の 遺 産 ではなく 諸 国 の 主 権 の 下 に 服 する 資 源 として 認 識 されるようになる ix 結 果 締 約 国 は 自 国 の 生 物 遺 伝 資 源 へのアクセスを 規 制 し 生 物 遺 伝 資 源 の 利 用 から 生 じる 利 益 の 公 正 な 配 分 を 得 られるようになったとされている そして 生 物 多 様 性 条 約 の 中 で 伝 統 医 療 にとって 重 要 だったもう 1 つの 成 果 は この 条 約 が 生 物 の 多 様 性 と 共 生 する 先 住 民 の 知 識 慣 行 を 尊 重 し その 利 用 がもたらす 利 益 を 公 正 かつ 衡 平 に 配 分 することこそが 生 物 多 様 性 の 保 全 と 持 続 可 能 な 利 用 にとっては 重 要 であるとの 立 場 2

6 を 認 めたことであった x 即 ち 伝 統 医 療 に 必 要 な 生 物 資 源 のみならず 伝 統 医 学 知 識 そのもの が 知 的 財 産 として 知 的 財 産 権 法 によって 保 護 される 対 象 とみなされるようになってきたのであ る 冒 頭 で 挙 げたルーシーダットンの 商 標 登 録 取 消 はこうした 伝 統 医 療 と 知 的 財 産 権 をめぐる 最 近 の 動 向 を 反 映 している 事 例 の 1 つであるといえよう だが 伝 統 知 識 の 保 護 が 即 現 行 の 知 的 財 産 権 法 の 適 応 対 象 となるかは 難 しい 問 題 であると いわれている 既 存 の 知 的 財 産 権 法 はそもそも 個 人 的 な 権 利 の 保 護 を 前 提 においており より 広 い 集 団 によって 保 護 され 長 い 歴 史 を 経 て 記 録 又 は 口 承 によって 伝 えられてきたそれらの 知 識 が 特 許 の 要 件 である 新 規 性 や 進 歩 性 を 満 たすとは 言 い 難 いからである だから 伝 統 医 学 知 識 が 知 的 財 産 とみなされるようになるためには もう 1 つ 国 際 社 会 の 認 識 の 変 化 が 必 要 であ った それが 生 物 多 様 性 条 約 の 後 におこってきたフォークロア xi の 保 護 に 対 する 議 論 の 再 燃 で ある この 背 景 には 視 聴 覚 機 器 通 信 機 材 の 発 達 や 通 信 形 態 の 発 展 により フォークロアの 利 用 についても 商 業 的 価 値 が 高 まり 財 産 的 情 報 としての 価 値 を 高 めたことがあるといわれて いる xii 1976 年 WIPO( 世 界 知 的 所 有 権 機 関 ) 及 び UNESCO( 国 連 教 育 科 学 文 化 機 関 )の 協 力 の 下 途 上 国 が 国 際 条 約 に 合 致 したかたちで フォークロアについての 特 定 の 保 護 を 規 定 する 国 内 法 を 立 法 化 するための 途 上 国 のための 著 作 権 に 関 するチュニスモデル 法 が 採 択 された ここにおいて 保 護 の 対 象 となるフォークロアは 有 体 物 である 必 要 はなく その 保 護 期 間 も 時 間 的 制 約 は 課 されなかった 1982 年 WIPO 及 び UNESCO は 不 法 利 用 及 びその 他 の 侵 害 行 為 からフォークロアの 表 現 を 保 護 するにあたっての 国 内 法 のためのモデル 規 定 を 採 択 する 1996 年 には 実 演 及 びレコードに 関 する 世 界 知 的 所 有 権 機 関 条 約 (WPPT) が 採 択 され フ ォークロアを 表 現 する 実 演 と 実 演 家 も 保 護 されるようになる だが この 時 点 ではまだ 伝 統 的 慣 行 や 伝 統 医 学 知 識 伝 統 的 な 農 業 法 などはその 対 象 に 含 まれていいなかった WIPO の 中 で フォークロアの 概 念 が 生 物 多 様 性 条 約 における 伝 統 知 識 と 融 合 し 始 めたのは 1998 年 以 降 であ った その 結 果 WIPO は 伝 統 知 識 について 徹 底 した 現 地 調 査 に 基 づき 議 論 を 行 うことで 政 治 的 問 題 化 を 極 力 避 けることなどを 中 心 的 な 目 的 に 新 たな 活 動 を 開 始 した 具 体 的 には 1998 年 6 月 から 1999 年 11 月 までに 知 的 財 産 と 伝 統 的 知 識 に 関 わる 実 情 調 査 ミッション(FFMs) を 9 回 28 カ 国 を 対 象 に 行 っている こうした 中 国 際 機 関 が 想 定 する 伝 統 知 識 は 農 業 的 知 識 や 薬 学 的 知 識 生 物 多 様 性 に 関 する 知 識 音 楽 舞 踊 手 工 芸 品 名 称 などにその 範 疇 を 広 げていった タイ 式 医 療 の 誕 生 とは このような 伝 統 医 学 知 識 に 向 けられる 国 際 的 な 認 識 の 変 化 を 背 景 に タイ 政 府 がナショナルな 資 源 として 伝 統 医 療 を 再 定 義 するようになったことの 帰 結 であるとい うことも 可 能 かもしれない そして ここで 注 目 すべきは 伝 統 医 療 が 国 家 や 民 族 集 団 の 知 的 財 産 として 位 置 づけられるようになった 今 伝 統 医 療 は 単 なる 医 療 として 以 上 の 価 値 を 持 ち 始 め 3

7 ているということだ 特 に 伝 統 医 療 がグローバルな 健 康 市 場 と 連 結 することによって 利 潤 を 生 み 出 す 商 品 としての 価 値 を 強 めたことに 注 意 しなければならない こうした 状 況 は 伝 統 医 療 をそれが 実 践 されていた 文 脈 から 切 り 離 し そもそも 伝 統 医 療 が 誰 の 文 化 なのか 把 握 でき ないような 事 態 を 生 んでもいる 例 えば メキシコのチアパス 地 域 ではアメリカ 政 府 の 支 援 を 受 けた 生 物 多 様 性 国 際 協 力 グループによってチアパス 地 域 の 生 物 資 源 や 住 民 等 の 伝 統 的 な 医 療 実 践 が 調 査 され 病 気 に 対 する 新 たな 治 療 法 が 探 し 求 めるプロジェクトが 行 われようとしてい た そして この 成 果 から 生 み 出 される 知 識 は このプロジェクトに 協 賛 しているイギリスの 企 業 が 特 許 として 活 用 することになっていたが 地 元 チアパスの 先 住 民 団 体 や 研 究 機 関 の 反 対 によって 2001 年 9 月 に 中 止 された xiii こうした 事 態 が 様 々な 文 化 問 題 を 含 んでいることは 明 らかであろう 例 えば 近 年 の 医 療 人 類 学 の 研 究 では 加 瀬 澤 がインドのアーユルヴェーダを 対 象 として アーユルヴェーダがナシ ョナルな 知 的 財 産 として 表 象 されていく 過 程 を 単 に 国 家 による 伝 統 医 療 の 領 有 という 視 点 から だけではなく アーユルヴェーダ 医 師 の 側 も 国 家 の 保 護 を 求 めているという 社 会 的 背 景 も 踏 ま えて 考 察 している これは アーユルヴェーダの 知 的 財 産 化 という 現 象 が 権 力 側 の 一 方 的 な 領 有 という 視 点 だけでは 読 み 解 けないということを 明 らかにした 点 で 示 唆 的 である xiv あるいは 山 下 による 一 連 の 観 光 人 類 学 的 研 究 もこのグローバル 化 した 時 代 に かつての 人 類 学 がそうして いたように 文 化 を 閉 じた 無 意 識 の 慣 習 として 研 究 する 方 法 の 限 界 を 示 している xv こうした 医 療 人 類 学 や 観 光 人 類 学 の 研 究 成 果 から 明 らかなように 今 日 伝 統 医 学 知 識 や 伝 統 文 化 の 研 究 は 単 にそれを 民 族 固 有 の 文 化 規 範 や 様 式 を 抽 出 するための 対 象 として 扱 うだけでは 十 分 な 理 解 に 結 びつかなくなっているのである 本 論 文 の 構 成 第 2 章 では 本 研 究 が 対 象 とするタイ 式 医 療 の 歴 史 的 背 景 を 整 理 する 一 般 的 にタイ 式 医 療 はタイの 伝 統 医 療 といわれることが 多 いが 伝 統 医 療 という 言 葉 で 一 括 りにされる 医 療 は 実 際 多 様 な 医 療 実 践 を 含 んでいる 本 研 究 の 問 題 関 心 である 伝 統 医 療 からタイ 式 医 療 そし て 知 的 財 産 へというプロセスにおいては 伝 統 医 療 の 統 合 と 排 除 という 作 業 が 欠 かせない タ イ 式 医 療 制 度 化 の 過 程 で 関 係 者 たちは 何 を 統 合 し 何 を 排 除 したかをその 後 の 章 で 正 確 に 確 認 するためにも タイの 伝 統 医 療 とは 何 か またその 歴 史 的 背 景 はどのようなものかというこ とをまずは 整 理 しておく 第 3 章 においては タイの 伝 統 医 療 がタイ 式 医 療 へと 制 度 化 していく 歴 史 社 会 的 動 態 を 整 理 していく ここでの 目 的 は 大 きく 2 つある WHO( 世 界 保 健 機 関 ) xvi による アルマ アタ 宣 言 を 契 機 として 国 際 保 健 医 療 の 領 域 で 伝 統 医 療 の 再 定 義 が 行 われ それに 触 発 され てタイ 国 内 でも 伝 統 医 療 復 興 が 興 ってくるという 流 れを 明 らかにすること 2 つ 目 に そうした 4

8 伝 統 医 療 の 復 興 に 共 同 体 文 化 論 や 土 地 の 知 恵 論 といったタイ 国 内 の 民 主 化 の 流 れを 汲 む 思 想 運 動 が 少 なからず 関 係 していることを 明 らかにすることである そして 第 4 章 ではタイ 式 医 療 研 究 所 の 活 動 を 明 らかにしながら タイ 式 医 療 が 単 なる 医 療 実 践 を 超 えて より 産 業 としての 価 値 つまり 財 産 性 を 強 めていくことを 明 らかにする そ して タイ 式 医 療 という 知 的 財 産 をめぐって 生 じたルーシーダットンの 商 標 登 録 問 題 の 詳 細 を 明 らかにし 伝 統 医 療 が 直 面 する 今 日 的 課 題 を 明 らかにする 手 がかりとする 以 上 を 踏 まえ 第 5 章 においては 今 日 のグローバル 化 した 時 代 の 伝 統 医 療 が 直 面 する 課 題 を 提 示 したい 第 2 節 先 行 研 究 の 検 討 本 節 では 特 にタイ 式 医 療 に 関 する 先 行 研 究 及 びルーシーダットンに 関 する 先 行 研 究 につい て 検 討 を 行 う これら 以 外 の タイの 保 健 政 策 や 政 治 経 済 史 に 関 する 研 究 は 本 論 の 中 で 適 宜 参 照 することとする では 最 初 に 近 年 のタイ 式 医 療 xvii について 分 析 されていて 本 研 究 の 考 察 にとっても 有 益 で あり 無 視 できない 文 化 人 類 学 的 研 究 を 取 り 上 げる 日 本 語 で 書 かれたものとしては 飯 田 淳 子 の タイ マッサージの 民 族 誌 タイ 式 医 療 生 成 過 程 における 実 践 (2006) 田 辺 繁 治 ケ アのコミュニティ 北 タイのエイズ 自 助 グループが 切 り 開 くもの (2008)である また 英 語 で 書 かれたものとして Salguero,C.Pierce の Thai Traditional Medicine : Buddhism, animism, ayurved(2007)を 取 り 上 げる (1) 飯 田 淳 子 タイ マッサージの 民 族 誌 タイ 式 医 療 生 成 過 程 における 実 践 1960 年 代 になると 医 療 人 類 学 という 分 野 が 隆 盛 してくる xviii この 学 問 はアメリカの 文 化 人 類 学 者 や 医 学 研 究 者 等 の 間 で 確 立 されたといわれている xix 医 療 人 類 学 の 親 学 問 である 文 化 人 類 学 はもともと かつて 未 開 民 族 と 呼 ばれた 人 々の 様 々な 医 療 実 践 を 文 化 として 研 究 の 対 象 にし てきており 研 究 者 のみならず 宣 教 師 や 民 族 誌 家 たちが 残 す 膨 大 な 民 族 誌 の 蓄 積 を 持 っていた そうした 成 果 はその 後 の 医 療 人 類 学 に 引 き 継 がれ 医 療 多 元 主 義 (medical pluralism) とい うパラダイムに 結 びつき 西 洋 で 誕 生 した 近 代 医 療 を 他 に 数 多 くある 医 療 システムの 内 の 1 つ として 相 対 化 するという 文 化 相 対 主 義 を 医 療 の 世 界 にもたらした 医 療 多 元 主 義 という 視 点 が 医 療 研 究 にもたらしたことの 1 つは 医 療 というシステムもまた 文 化 に 強 く 規 定 されていると いう 点 である 具 体 的 にいえば 病 気 の 原 因 を 特 定 すること( 病 因 論 )からその 病 気 を 治 す 方 法 ( 治 療 )までを 含 む 医 療 実 践 はその 地 域 の 文 化 つまり 信 念 体 系 宗 教 的 規 範 身 体 観 コスモロジー( 宇 宙 観 ) といったものと 強 く 関 連 しているという 考 え 方 である xx だが 医 療 多 元 主 義 というパラダイムは ともすると 多 様 に 存 在 する 医 療 システムをそれぞ 5

9 れに 閉 じたシステムとしてのみ 理 解 するような 立 場 を 採 ってしまう 場 合 があり 実 際 は 相 互 に 関 係 し 影 響 を 与 え 合 うはずの 医 療 の 動 態 的 な 側 面 を 見 逃 してしまうことになる というのも 人 類 学 者 や 近 代 医 療 従 事 者 らが 民 族 医 療 (あるいは 伝 統 医 療 )と 考 える 医 療 システムは 土 着 の 実 践 の 中 で 変 わらずその 体 系 を 維 持 し 続 けているわけではないし 時 には 自 らその 体 系 を 再 構 築 しているからである そして 民 族 医 療 そのものが 意 識 的 に 民 族 医 療 性 を 内 部 に 構 築 する 場 合 も 考 えられる そうしてみれば 民 族 医 療 は 近 代 医 療 との 対 立 や 共 存 の 結 果 生 まれてきたも のであるということもできるのである そこで そうした 医 療 を 巡 って 複 数 の 主 体 が 働 きかけ るような 動 態 的 な 動 きを 政 治 経 済 学 的 な 視 点 から 理 解 しようとする 批 判 的 医 療 人 類 学 が 表 れて きた 批 判 的 医 療 人 類 学 は 各 地 域 の 医 療 を 文 化 として 記 述 し 解 釈 するだけでなく 医 療 と 人 々の 間 に 横 たわる 社 会 的 不 平 等 や 権 力 の 不 均 衡 といった 側 面 に 視 野 を 当 てることによって よりロー カルな 状 況 に 即 した 問 題 系 を 立 て それを 明 らかにしようとするものであった xxi こうした 考 え 方 の 背 後 にあるのは 先 にも 述 べたように 医 療 をめぐる 人 々の 行 動 が 1 つの 医 療 システムに 還 元 できるものではないという 医 療 人 類 学 者 や 医 学 研 究 者 の 反 省 がある 本 項 で 最 初 に 取 り 上 げる 飯 田 の 著 作 もそうした 批 判 的 医 療 人 類 学 の 視 点 を 土 台 にして 書 かれ たものであるといっていいだろう しかし 飯 田 はタイ 式 医 療 の 生 成 過 程 を 考 察 する 中 で そ れまでの 批 判 的 医 療 人 類 学 がしてきたような 国 家 や 近 代 医 療 といった 権 力 主 体 がローカルな 人 々の 身 体 や 実 践 を 規 定 していくという 側 面 にだけ 焦 点 を 当 てるのではなく その 規 定 からズ レて 行 くような 個 人 (あるいは 行 為 主 体 )の 実 践 の 諸 相 を 民 族 誌 的 に 記 述 しようとした 批 判 的 医 療 人 類 学 が 健 康 に 関 わる 人 々の 諸 実 践 を 政 治 経 済 学 的 側 面 から 考 察 するとき 場 合 によっ てそれは 中 心 と 周 縁 従 属 と 被 従 属 という 単 純 な 二 項 対 立 の 図 式 に 収 まってしまうこと がある そうではなく 制 度 や 権 力 を 押 し 付 けられた 人 々はそこに 抗 うような 形 で 複 数 の 文 脈 の 中 で 試 行 錯 誤 し ときには 制 度 的 医 療 と 調 停 を 繰 り 返 しながら 自 らの 居 場 所 を 確 保 して いくような 流 動 性 をもった 主 体 であるはずであった 飯 田 はこうした 関 心 から タイ 式 医 療 の 生 成 過 程 におけるマッサージの 民 族 誌 を 記 述 することにより 国 家 や 近 代 医 療 などの 権 力 作 用 と 行 為 主 体 の 実 践 との 関 係 に 接 近 する xxii という 試 みに 至 った この 飯 田 論 文 は 大 きく 3 つに 分 けられる 第 1 章 から 第 2 章 までは まずタイ マッサージ の 歴 史 的 制 度 的 背 景 が 述 べられる そして 19 世 紀 以 降 国 家 の 制 度 的 医 療 となった 近 代 医 療 によって 周 辺 に 置 かれた 伝 統 医 療 やタイ マッサージが 1980 年 代 以 降 の 伝 統 医 療 復 興 運 動 やタイ 式 医 療 の 制 度 化 の 過 程 でいかに 正 統 性 を 再 構 築 していくかという 点 が 明 らかにされる そして 第 3 章 から 第 4 章 では 記 述 の 対 象 がタイというマクロなレベルから 北 タイのチ ェンマイにある 伝 統 医 療 病 院 のタイ マッサージというミクロなレベルへと 移 る そしてこの 病 院 での 治 療 活 動 の 調 査 から 中 央 で 構 築 されたタイ マッサージの 正 当 性 が 北 タイのローカル 6

10 な 地 域 でより 顕 著 な 形 で 再 生 産 されている 様 子 が 明 らかにされる 第 5 章 から 第 7 章 にかけては タイ マッサージの 正 統 性 やそれの 再 生 産 が 確 認 される 一 方 そこから 微 妙 にずれていくマッサージ 師 たちや 治 療 家 の 実 践 が 明 らかにされる 第 6 章 では チェンマイ 県 の 農 村 に 民 族 誌 記 述 の 舞 台 が 変 わり 構 築 されたタイ マッサージの 正 統 性 や 権 威 的 知 識 が 村 の 病 因 論 や 日 常 的 な 社 会 関 係 の 文 脈 に 埋 め 込 まれて 微 妙 にズレを 生 じさせている ことが 示 される 第 8 章 の 結 論 において 飯 田 は タイ 式 医 療 やタイ マッサージというものが 近 代 医 療 批 判 に 立 脚 しているのにも 関 わらず 結 果 的 には 医 療 化 を 促 進 し 近 代 医 療 に 伝 統 医 療 やタイ マッ サージが 組 み 込 まれていると 主 張 する 一 方 で 伝 統 医 療 やタイ マッサージに 対 する 国 家 や 近 代 医 療 の 権 力 作 用 が 認 められながらも ローカルな 場 面 ではそこから 逸 脱 するような 人 々の 実 践 が 確 認 されるということが 結 論 として 述 べられる (2) 田 辺 繁 治 ケアのコミュニティ 北 タイのエイズ 自 助 グループが 切 り 開 くもの 本 書 もまた 批 判 的 医 療 人 類 学 が 考 察 の 対 象 としてきた 医 療 における 権 力 関 係 や 権 力 作 用 と いうものを 議 論 の 素 地 にしながら その 権 力 関 係 から 逃 れていく 人 々の 実 践 の 場 としてエイズ 自 助 グループが 形 成 するコミュニティに 焦 点 を 当 てている この 研 究 で 押 さえておかなければ ならないのは 田 辺 もまた 飯 田 と 同 じようにタイ 式 医 療 xxiii を 近 代 医 療 への 懐 疑 から 始 まった 代 替 として 脚 光 をあびたにもかかわらず 結 局 は 権 力 主 体 である 政 府 の 保 健 医 療 政 策 に 組 み 込 まれ 医 療 化 されたものとして 捉 えている 点 である そして 田 辺 が 民 族 誌 の 舞 台 としている 北 タイの 民 間 医 療 は 厳 密 にはタイ 式 医 療 からも 近 代 医 療 からも 排 除 されているという 点 が 重 要 である (3)Salguero,C.Pierce Traditional Thai medicine : Buddhism, animism, ayurveda 本 書 を 書 いた Salguero は Jivaka The Journal of Thai Medicine というタイの 伝 統 医 療 や 文 化 についてのエッセイや 論 考 を 掲 載 した 雑 誌 を 出 版 している TaoMountain という 団 体 の 中 心 的 人 物 である TaoMountain という 団 体 は オンライン 上 でタイの 伝 統 医 療 や 東 南 アジアの 文 化 歴 史 医 療 に 関 する 情 報 発 信 を 行 っている Salguero 自 身 タイ マッサージやタイの 伝 統 的 ハーブ 療 法 をチェンマイにある 伝 統 医 療 病 院 で 学 んだ 経 験 を 持 つ こうした 彼 の 問 題 関 心 は タイ 式 医 療 の 民 族 医 学 的 研 究 にある 例 えば タイ 式 医 療 が 採 用 している 病 因 論 の 背 景 には 人 間 の 身 体 は 4 つの 要 素 から 構 成 されているという 身 体 観 がある このような 身 体 観 はインドの アーユルヴェーダにも 発 見 できることが 示 される Salguero の 研 究 ではタイ 式 医 療 の 分 析 にイ ンドのアーユルヴェーダが 比 較 対 象 として 必 ず 用 いられる Salguero はタイ 式 医 療 にかかるア ーユルヴェーダの 影 響 を 重 要 視 しており それはタイ 式 医 療 の 治 療 法 を A Thai Ayurveda 7

11 タイ マッサージを A Thai Yoga と 記 述 する 所 にも 表 れているといえよう また タイの 文 化 と 医 療 に 関 する 折 衷 的 な 影 響 と 題 された 本 書 第 1 章 第 3 節 では タイ 式 医 療 に 見 られる クメール 文 化 の 影 響 中 国 文 化 の 影 響 そして 西 洋 文 化 の 影 響 が 取 り 上 げられている こうし たことから 本 書 はタイ 式 医 療 に 関 する 通 文 化 的 な 研 究 であると 言 う 事 ができる 続 いて 本 論 文 の 第 4 章 で 取 り 上 げるルーシーダットンの 商 標 登 録 問 題 に 関 連 して ル ーシーダットンについての 記 述 を 含 む 小 論 文 を 2 つ 取 り 上 げ また 多 少 なりとも 学 術 的 とみ なすことができるエッセイについてもあらかじめここで 検 討 を 加 えておく 日 本 語 によるルー シーダットンの 文 化 社 会 的 研 究 は 未 だみられたない そうした 意 味 でもここで 先 行 研 究 を 整 理 しておく 意 義 はあるだろう しかし 管 見 の 限 り 外 国 語 でルーシーダットンを 主 題 として 取 り 上 げた 論 文 も 次 の 3 点 に 限 られる 即 ち The Journal of Siam Society 誌 に 載 せられた 1965 年 の Griswold 論 文 と 1975 年 の Mactis 論 文 そして Jivaka Journal に 寄 稿 された Sheposh に よるエッセイである Griswold は 1960 年 代 から 1970 年 代 にかけて 多 くの 論 文 を The Journal of Siam Society に 投 稿 している 彼 は スコータイ 時 代 の 石 碑 の 解 読 や 古 いタイ 語 文 献 を 英 語 に 翻 訳 するとい った 歴 史 学 的 考 古 学 的 な 研 究 の 成 果 を 報 告 していた このルーシーダットンを 取 扱 った 論 文 もまたそうした 観 点 から 書 かれたものの 一 つである ここで 彼 の 問 題 関 心 になっているのはワ ット ポーxxiv に 置 かれたルーシー 像 (statues of Rishis) 彼 はルーシーダットンという 言 葉 を 使 わない の 製 作 経 緯 と ルーシー 像 の 絵 とルーシー 像 の 背 後 の 壁 に 刻 まれたタイ 形 式 の 詩 を 模 写 した 写 本 xxv の 図 像 学 的 分 析 である Griswold はこの 論 文 で 主 に 写 本 の 分 析 に 紙 幅 を 費 やし ている 例 えば ルーシー 像 はそれぞれに 名 前 を 持 っており それらの 名 前 はインド 神 話 や ラ ーマキエン xxvi に 登 場 する 行 者 や 鬼 と 同 一 であることが 明 らかにされている xxvii こうした 点 か ら Griswold はルーシー 像 がインド 文 化 に 強 く 影 響 を 受 け 製 作 されたもの あるいはインド 的 世 界 観 を 表 現 したものである 考 える しかし そうしたインド 的 要 素 とは 関 係 のないルーシー 像 も 発 見 されている それが 中 国 人 とヨルダン 人 が 描 かれた 頁 の 存 在 である 写 本 に 描 かれ たこの 中 国 人 やヨルダン 人 の 絵 を 巡 って 図 像 学 的 な 解 釈 が 行 われるのだが 結 局 のところ こ れが 何 を 意 味 するかということは 明 確 には 言 及 されていない 続 いて Mactis 論 文 であるが これもまた Griswold 論 文 と 同 じようにルーシー 像 と 写 本 の 図 像 学 的 分 析 を 主 題 としている Griswold 論 文 では 9 つのルーシー 像 について 分 析 が 行 われて いたが Mactis はそれらとは 異 なる 9 つのルーシー 像 の 分 析 を 行 っている Griswold 論 文 と 比 べて 目 を 引 く 記 述 は ルーシー 像 が 医 学 的 価 値 を 有 しており 医 学 的 知 識 を 具 象 化 したもので あることが 再 三 に 渡 って 強 調 されているところである ルーシー 像 の 置 かれたワット ポーに は 他 に 薬 方 が 刻 印 された 壁 画 やマッサージ ポイントを 示 した 壁 画 も 存 在 する ワット ポー 8

12 はガイドブックで 医 学 =タイ 式 マッサージの 総 本 山 xxviii と 紹 介 されることもあるように も ともとタイの 伝 統 医 療 と 関 係 の 深 い 寺 院 である Griswold 論 文 ではあまり 語 られていなかった 伝 統 医 学 知 識 を 伝 える 為 のルーシー 像 という 側 面 が Mactis 論 文 では 強 調 されている 上 記 2 つの 論 文 に 共 通 する 点 で 注 意 すべきなのは ルーシーダットンという 名 称 が 全 く 出 て 来 ないということである また ルーシーダットンを 実 践 する 人 々についてもほとんど 記 述 は ない ルーシー 像 の 示 す 姿 勢 が exercise なのか massage なのかもはっきりと 区 別 はされていな い だが yogic な exercise であると 評 しているように 視 覚 的 にはそれがインドのヨーガを 想 起 させたようである 最 後 は Jivaka The Journal of Thai Medicine に 掲 載 された Sheposh のリサーチペーパーで ある 掲 載 された 雑 誌 は タイの 伝 統 医 療 主 にマッサージや 薬 方 などを 研 究 する Tao Mountain という 機 関 が 発 行 している この 機 関 誌 の 2006 年 号 に Ruesri Dat Ton: Thai Style Exercises というリサーチペーパーが 載 せられている 著 者 の Joel Sheposh という 人 物 は アメリカとタ イの 両 方 でマッサージ セラピストとしての 経 験 を 積 んでおり その 過 程 でルーシーダットン にも 興 味 を 抱 いたようだ 本 文 ではまずタイ 式 医 療 xxix の 概 要 が 簡 単 に 述 べられている その 後 ルーシーダットンの 歴 史 が 述 べられ ルーシーダットンの 医 学 的 効 用 とルーシーダットンを 学 ぶことのできるスクー ルなどが 紹 介 されている ただ 日 本 で 入 手 できる 雑 誌 やテキスト そしてタイ 式 医 療 研 究 所 発 行 のテキストから 得 られる 以 上 の 内 容 は 書 かれていない 以 上 の 先 行 研 究 から 明 らかにされる 本 研 究 の 独 創 性 は 飯 田 や 田 辺 の 研 究 成 果 を 踏 まえなが らも 両 者 が 調 査 して 以 降 のタイ 政 府 によるタイ 式 医 療 の 保 護 や 普 及 活 動 に 注 意 を 向 けていこ うとする 点 にある それは 即 ち タイ 式 医 療 がそれまでより 明 確 な 意 図 をもってタイ 政 府 によ って 知 的 財 産 へと 形 成 されていく 背 景 を 描 くことといえるだろう そうした 視 点 の 微 妙 な 違 い は 本 論 文 第 3 章 でタイ 式 医 療 誕 生 の 背 景 を 整 理 する 際 にも 表 れてくるはずである また そのような 視 角 からタイ 式 医 療 制 度 化 の 背 景 を 描 くことによって 今 日 のタイ 式 医 療 が 国 際 機 関 多 国 籍 企 業 タイ 政 府 NGO 民 間 治 療 家 という 複 数 の 主 体 が 関 与 し 互 いの 利 益 を 主 張 する 紛 争 の 場 に 化 している という 事 態 を 示 すことができるだろう このことは こ のグローバル 化 した 時 代 に 伝 統 医 療 が 直 面 している 課 題 を 浮 き 彫 りにする 意 味 で 1 つの 有 効 な 糸 口 となるだろう i ii 飯 田 2006a,p.81 iii 引 用 は 始 めから 順 に VIVI2007 年 3 月 号,p.298 BOAO2007 年 5 月 号,p.180 CREA2009 年 2 月 号,p.111 他 に 2009 年 5 月 20 日 5 月 27 日 放 送 の NHK おしゃれ 工 房 で 特 集 されている iv 山 名 2002,p.152 9

13 v シバ 2002 大 塚 2004 山 名 2004 vi シバ 2002 vii モーリス=スズキ 2004,p.104 viii 生 物 多 様 性 条 約 =Convention on Biological Diversity(CBD)の 目 的 は (1) 生 物 多 様 性 の 保 全 (2) 生 物 多 様 性 の 構 成 要 素 の 持 続 可 能 な 利 用 (3) 遺 伝 資 源 の 利 用 から 生 じる 利 益 の 公 正 かつ 衡 平 な 配 分 を 目 的 としている 2009 年 時 点 で 192 カ 国 と EC がこの 条 約 に 参 加 している アメリカ 合 衆 国 は 未 締 結 2010 年 は 国 際 生 物 多 様 性 年 である ix 山 名 2002,p.154 x ibid.,p.155 xi ここには 民 話 詩 歌 舞 踊 演 劇 などが 含 まれる xii ibid.,p.156 xiii モーリス=スズキ 2004,p.104 山 名 2002,p.146 xiv 加 瀬 澤 2005 他 に 池 田 2002 近 藤 2002 を 参 照 xv 山 下 1999,2008 あるいは 橋 本 1999 を 参 照 xvi WHO は 1948 年 の 設 立 以 来 WHO 憲 章 が 掲 げる 肉 体 的 精 神 的 及 び 社 会 福 祉 上 の 完 全 な 健 康 状 態 をめざして 途 上 国 の 疾 病 対 策 に 取 り 組 んできた WTO が 加 盟 国 主 導 型 国 際 機 関 といわれるの に 対 して WHO は 市 民 グループや 医 師 看 護 団 体 などが 直 接 的 に 事 務 局 に 影 響 を 与 えることができるの が 特 徴 的 である といわれる[ 山 根 2008,p.113] xvii タイ 式 医 療 と 他 のタイの 伝 統 医 療 の 違 いについては 第 2 章 で 詳 述 する xviii 医 療 人 類 学 (medical anthropology という 名 称 が 初 めて 用 いられたのは 1963 年 であるといわれてい る[ 波 平 2005] xix 池 田 2001 xx 医 療 システムの 中 における 個 々 人 の 信 念 体 系 の 役 割 においてはクラインマン 1992 を 参 照 した xxi 鈴 木 2006 xxii 飯 田 2006,pp xxiii 田 辺 は 本 文 中 タイ 医 療 という 訳 語 を 採 用 しているが ここでは 混 乱 を 避 けるため タイ 式 医 療 と 表 記 を 統 一 している また 田 辺 は タイ 医 療 と 土 着 の 医 療 や 民 間 医 療 を 区 別 している xxiv ワット ポーは 正 式 名 称 をワット プラチェートポンウィモンモンクラーラーム ラーチャウォン マハーウィハーンという 伝 統 的 な 仏 教 寺 院 である この 寺 院 は 本 論 文 でも 以 後 度 々 出 てくる 重 要 な 寺 院 で ある その 理 由 としては タイの 伝 統 医 学 知 識 が 収 集 された 場 所 であり タイ 式 医 療 の 制 度 化 においても 重 要 な 場 所 であることが 挙 げられる ちなみに ワット は 寺 院 の 意 味 である xxv この 写 本 については 第 2 章 で 改 めて 触 れる xxvi ラーマキエン は 古 代 インドの 一 大 叙 事 詩 ラーマーヤナ のタイ 語 版 ラーマキエン はすでに スコータイ 時 代 にはタイ 人 に 知 られていたと 言 われる[ 宇 戸 2009,p.406] xxvii 特 に pp.322~325 を 参 照 xxviii ワット ポーが 紹 介 される 場 合 必 ず 寺 院 内 でマッサージが 受 けられることが 付 記 されている 地 球 の 歩 き 方 D17 タイ 年 版 p.82 xxix 本 論 文 で タイ 式 医 療 と 表 記 した 場 合 それはタイ 語 からの 直 訳 である しかし タイ 式 医 療 を 英 語 で 表 記 する 場 合 は Thai Traditional Medicine(TTM)となり 伝 統 という 言 葉 が 付 け 加 えられること になる 実 際 タイ 式 医 療 研 究 所 発 行 の 出 版 物 や 研 究 所 職 員 の 国 際 会 議 での 発 表 また WHO のレポート でもこのような 英 語 表 記 が 使 われている[Pennapa 1995,Chokevivat and Chuthaputti 2005] Sheposh もこのペーパーでは Thai Traditional Medicine を 用 いているが 混 乱 を 避 けるため 日 本 語 表 記 は タイ 式 医 療 に 統 一 した タイ 語 表 記 の 場 合 と 英 語 表 記 の 場 合 で 伝 統 という 言 葉 の 使 用 が 取 捨 されることの 理 由 については 第 4 章 で 述 べる 10

14 第 2 章 タイ 式 医 療 の 歴 史 的 背 景 本 章 では タイ 式 医 療 の 歴 史 的 背 景 について 述 べる その 際 まずはタイ 式 医 療 なるものがタイの 医 療 体 系 の 中 でどこに 位 置 づけられるかを 明 ら かにする 必 要 がある タイ 式 医 療 は タイの 各 地 域 で 昔 から 実 践 されてきた 土 着 の 医 療 を 体 系 化 し 時 代 に 見 合 うように 発 展 させたものであるとされており このタイ 式 医 療 という 言 葉 自 体 は 1990 年 代 以 降 に 使 用 されるようになったといわれている xxx だが タイ 式 医 療 をタイの 土 着 の 医 療 を 統 合 体 系 化 した 医 療 である と 言 い 切 れない 部 分 がある 実 のところ タイ 式 医 療 はタイの 宮 廷 が 代 々 受 け 継 いできた 伝 統 医 学 テキストに 基 づいた 医 療 実 践 が 中 心 となってい るのである タイ 式 医 療 となる 以 前 これを 指 して 伝 統 医 療 といった そこで まずはタ イ 式 医 療 の 中 核 となる 宮 廷 伝 統 医 療 と 他 の 土 着 の 医 療 とで 何 が 異 なるのかを 明 らかにし その 後 にタイ 式 医 療 の 歴 史 的 背 景 を 明 らかにしていきたい 第 1 節 タイの 制 度 的 医 療 と 土 着 の 医 療 大 きく 分 けてタイには 3 つの 医 療 が 共 存 して 今 日 まで 至 っている xxxi 1 つは 19 世 紀 後 半 に 本 格 的 な 導 入 が 始 まり 現 代 タイにおいては 国 家 の 制 度 的 医 療 の 中 心 を 占 めるようになった 近 代 医 療 である 2 つ 目 に 近 代 医 療 以 前 は 国 家 の 制 度 的 医 療 として 機 能 していた 伝 統 医 療 =การแพทย แพนโบราณ(phaet phen boraan) xxxii そして それらとは 異 なり 地 方 や 民 間 で 伝 承 されてきた 土 着 の 医 療 である 19 世 紀 頃 から 近 代 医 療 はタイに 訪 れた 宣 教 師 たちが 配 布 する 薬 剤 などによってだんだんとタ イ 人 たちの 間 に 浸 透 していった とりわけ タイの 為 政 者 たちに 近 代 医 療 の 力 を 示 した 人 物 と してプロテスタント 宣 教 師 であったダン ビーチ ブラッドレーが 挙 げられる 彼 は 医 療 伝 導 の 一 環 としてタイに 近 代 的 な 印 刷 技 術 や 医 療 技 術 をもたらした xxxiii といわれており タイで 近 代 的 な 外 科 手 術 を 行 った 最 初 の 人 物 とされている xxxiv 1889 年 にタイで 初 めて 近 代 医 療 を 教 育 する 学 校 としてシリラート 近 代 医 学 校 が 創 設 され 国 内 で 近 代 医 の 育 成 が 可 能 になるにつれ て 近 代 医 療 はいよいよ 国 家 の 制 度 的 医 療 へと 成 長 していく 近 代 医 療 が 生 み 出 した 治 療 術 は 当 時 の 主 要 疾 病 を 占 めるウィルス 性 の 病 気 に 効 果 を 発 揮 し 近 代 医 療 の 先 進 性 をタイの 人 々に 強 く 印 象 づけた また 近 代 医 療 は 他 の 多 くの 近 代 的 システムと 同 様 に 科 学 的 で 合 理 的 な 思 考 をタイの 人 々に 浸 透 させる 役 割 を 担 っていたということもできるだろう 近 代 医 療 導 入 とその 影 響 については 第 3 章 以 降 で 改 めて 論 じる 一 方 タイではある 程 度 古 くから 体 系 だった 医 療 制 度 が 存 在 していた アユタヤー 王 朝 時 代 (1361~1767)にはすでに 宮 廷 医 という 官 位 が 存 在 し 宮 廷 医 たちの 手 から 成 る 医 学 テキスト も 作 成 されていたといわれる xxxv 宮 廷 医 たちによって 時 代 時 代 に 編 纂 されてきたこの 医 学 テキ 11

15 ストが 今 日 のタイ 式 医 療 体 系 の 土 台 を 成 しており 同 時 に 正 統 性 や 権 威 の 拠 り 所 ともなってい る ところで 近 代 医 療 に 対 する 法 制 度 は 1923 年 に 医 療 法 が 施 行 され これによって 全 ての 医 療 従 事 者 の 登 録 が 義 務 づけられた 一 方 伝 統 医 療 に 関 しては 1953 年 に 保 健 省 より 伝 統 医 に 対 す る 免 許 制 度 が 施 行 されている これ 以 降 伝 統 医 になるためには 医 学 を 3 年 以 上 薬 学 と 産 婆 学 を 1 年 以 上 既 に 資 格 を 保 持 する 伝 統 医 の 下 で 学 び 保 健 省 の 実 施 する 国 家 試 験 に 合 格 し なければならなくなった そして ここで 伝 統 医 の 知 識 の 基 になっているのが 先 ほどの 宮 廷 医 療 が 体 系 化 してきた 医 学 テキストであった 古 典 的 な 医 学 テキストには 呪 術 的 な 内 容 も 含 ま れていたが 国 家 試 験 対 策 の 医 学 テキストからはそうした 内 容 は 排 除 された xxxvi タイには 伝 統 医 療 (あるいは 宮 廷 医 療 )の 他 にもいわゆる 民 俗 医 療 (folk medicine)と 呼 ば れる 医 療 実 践 が 存 在 する そこでは 民 間 の 人 々の 間 で 慣 習 的 に 受 け 継 がれて 来 た 治 療 術 ( 民 間 医 療 と 呼 ぶ 場 合 もある)や モー ピー/หมอผ (moo pii) と 呼 ばれる 治 療 師 によって 行 わ れる 呪 術 治 療 が 存 在 している 人 類 学 者 や 民 族 学 者 たちが 普 通 民 俗 医 療 と 呼 ぶこうした 医 療 のことを タイでは 土 着 の 医 療 =การแพทย แพนบ าน xxxvii (kaan phaet phen baan) と 呼 ぶ xxxviii そして 生 薬 や 呪 術 などによって 治 療 を 行 う 治 療 師 たちは 土 着 医 =หมอแพนบ าน(moo phen baan) と 呼 ばれ 近 代 医 や 伝 統 医 とは 区 別 されている それは 先 述 した 保 健 省 が 認 可 する 資 格 を 有 さ ず ほとんどの 治 療 師 たちが 無 免 許 で 治 療 行 為 に 当 たっているからである 宮 廷 医 療 が 宮 廷 の 医 学 テキストによって 知 識 を 継 承 してきた 一 方 こうした 民 俗 医 療 や 民 間 医 療 は 口 承 によって 受 け 継 がれてきた 土 着 の 医 療 に 体 系 化 された 医 学 テキストなどはなく 北 タイや 東 北 タイ 中 央 タイ 南 タイによって 地 域 差 があり その 差 は 生 薬 の 材 料 となる 動 植 物 やそれらに 名 付 け られる 名 称 それらが 効 果 を 及 ぼす 病 気 に 表 れてくる また 土 着 の 医 療 実 践 と 深 い 関 係 にあるのが タイに 古 くから 伝 わるピー 信 仰 ( 精 霊 信 仰 ) である タイで 精 霊 は ピー/ผ (pii) と 呼 ばれ 超 自 然 的 な 存 在 とされている 先 述 したモ ー ピーとはピーに 関 わる 治 療 や 処 置 を 行 う 人 々の 総 称 である モー ピー 自 体 は 多 義 的 な 存 在 であり 治 療 のみならず 時 には 精 霊 の 操 作 によって 災 禍 をもたらすこともある xxxix ピ ー 信 仰 は 近 代 都 市 的 な 生 活 や 教 育 医 療 システムが 普 及 した 現 代 タイ 社 会 にも 未 だに 影 響 力 を 及 ぼしており 人 々の 日 常 生 活 を 規 定 する 文 化 として 機 能 している このピー 信 仰 は 仏 教 とも 共 存 しており 相 互 補 完 的 な 関 係 を 築 いているといわれる ピーは 様 々な 様 態 をとって 人 間 に 影 響 を 与 えるが 守 護 霊 のように 人 間 に 良 い 影 響 を 与 える とともに 悪 戯 に 人 間 に 危 害 を 加 える ともされている 例 えば 山 の 霊 や 木 の 霊 といった 自 然 の 霊 は 何 の 脈 絡 もなく 人 間 に 攻 撃 を 加 え 人 間 のクワン( 霊 魂 )をおびき 出 す 人 間 はそもそ も 人 体 の 要 所 に 宿 るとされるクワンを 惑 わす 精 霊 と 良 好 な 関 係 を 保 って 自 らの 生 活 の 安 然 を 守 る xl といわれている だから もし 心 身 の 不 調 があれば 占 い 師 や 呪 医 に 相 談 し ピーと 12

16 の 取 引 でクワンを 取 り 戻 したのち 体 内 にとどめるスー クワン 儀 礼 を 行 う xli のである モー ピーと 呼 ばれる 治 療 師 たちが 司 るこうした 治 療 儀 礼 もタイに 伝 統 的 に 伝 わる 医 療 システムとい える また 先 ほどから 出 てくるモー/หมอ(moo)には 医 師 医 者 の 他 に 学 者 専 門 家 という 意 味 がある つまり 何 らかの 特 別 な 技 能 を 有 する 人 間 に 付 けられる 呼 称 であるが モーが 付 く 医 療 に 関 わる 呼 称 はモー ピー 以 外 にも 様 々 確 認 されている 例 えば モー ドゥー/หมอด (moo duu) ( 占 星 術 師 ) モー ヌアット/หมอนวด(moo nuat) (マッサージ 師 ) モー ソン/ สอน(moo soon) ( 占 い 師 )などである モーと 呼 ばれることはないが 仏 教 僧 たちも 心 身 の 不 調 を 来 した 人 々に 治 療 儀 礼 を 行 うこと があり これも 1 つの 医 療 であるとみなされる 人 々は 病 気 の 原 因 がその 人 物 の 業 に 関 わ ると 考 えたとき 僧 による 治 療 儀 礼 を 望 む 原 因 は 前 世 や 現 世 で 功 徳 を 少 ししか 積 まなかっ たためとされ 患 者 やその 家 族 は 仏 教 寺 院 で 寄 進 儀 礼 を 行 う xlii このように タイには 宮 廷 医 療 の 他 にも 様 々な 医 療 体 系 が 伝 統 的 に 存 在 していた しかも それらは 宮 廷 医 療 のように 文 字 テキストとして 体 系 化 されてはいないが 人 々の 間 には 確 かに 根 付 いており 病 気 治 療 の 選 択 肢 として 機 能 している すでに 先 行 研 究 の 検 討 で 触 れたよ うに こうした 多 元 的 医 療 システムにおいて 複 数 の 医 療 は 分 断 されず 相 互 補 完 的 に 存 在 して いる このことは 治 療 に 当 たる 治 療 師 たちも 認 識 している 場 合 があるし また 患 者 たち 自 身 も 伝 統 医 療 民 俗 医 療 民 間 医 療 を 横 断 的 に 利 用 して 自 らの 病 気 の 原 因 を 探 っているのであ る xliii タイの 医 療 体 系 を 正 確 に 分 析 しようとするならば(また 実 情 に 即 してみても) 伝 統 医 療 とそ の 他 の 土 着 の 医 療 を 区 別 する 必 要 がある そして 本 論 文 が 主 題 としているタイ 式 医 療 は 基 本 的 に 宮 廷 医 療 の 流 れを 組 む 伝 統 医 療 のことであり この 先 で 触 れる 理 論 や 歴 史 的 背 景 は この ような 伝 統 医 療 ( 宮 廷 医 療 ) タイ 式 医 療 が 中 心 となる もちろん タイ 式 医 療 と 土 着 の 医 療 との 関 係 はまったく 分 断 されているわけではないし 伝 統 を 備 えているという 点 では 土 着 の 医 療 も 伝 統 医 療 であり これらは 相 互 作 用 的 に 存 在 している また 第 3 章 で 詳 しく 述 べ ることになるが 現 在 のタイ 政 府 は 宮 廷 医 療 を 中 心 としたタイ 式 医 療 体 系 に 非 タイ 式 医 療 で ある 土 着 の 医 療 を 取 り 込 もうと 考 えており このようなタイ 式 医 療 による 土 着 の 医 療 のタイ 式 医 療 化 はそれまでの 土 着 の 医 療 の 在 り 方 を 治 療 術 の 面 で 変 化 させるとともに 土 着 医 の 社 会 的 役 割 も 変 化 させている 以 上 を 踏 まえ 次 節 ではタイ 式 医 療 の 歴 史 的 背 景 を 述 べる 第 2 節 国 王 による 伝 統 医 学 知 識 の 収 集 アユタヤー 王 朝 時 代 の 記 録 を 残 す 史 資 料 はその 多 くが 1767 年 にビルマ 軍 が 首 都 を 陥 落 させた ことによって 紛 失 してしまったとされている そうした 状 況 の 中 でも 今 日 のタイ 式 医 療 の 系 譜 13

17 に 連 なる 伝 統 医 療 が 行 われていた 記 録 を 残 すものに ナーラーイ 王 の 薬 方 がある これは 1659 年 から 1661 年 にかけて 編 纂 されたとされている xliv ここには 後 のタイ 式 医 療 の 理 論 とさ れるようになる 基 本 原 理 が 記 されている また フランスのド ラ ルベールが 残 した シャ ム 王 国 誌 (1691)の 中 には 当 時 のシャムの 医 師 たちがマッサージをしていたという 記 録 がみら れる だが これらアユタヤー 王 朝 時 代 の 記 録 は 歴 史 的 権 威 づけ xlv として 言 及 される 程 度 であり 今 日 のタイ 式 医 療 の 理 論 として 参 照 される 史 料 は 現 王 朝 であるラタナコーシン 王 朝 時 代 に 残 されたものである その 最 初 の 史 料 はラーマ 1 世 ( 在 位 :1782~1809)が 王 立 寺 院 ワッ ト ポーに 収 集 した 伝 統 医 学 知 識 である そこにはマッサージや 薬 方 ルーシーダットンが 含 まれている 本 論 文 ではまず そのラーマ 1 世 がワット ポーの 改 修 工 事 を 命 じた 時 点 から 記 述 を 始 めてみたい 現 在 の 王 朝 であるラタナコーシン 王 朝 の 始 まりは 1782 年 首 都 はバンコクで 現 在 まで 変 わ らず 約 225 年 間 続 いている 間 にトンブリ 王 朝 という 短 命 の 王 朝 を 挟 み それ 以 前 には 416 年 も 続 いたアユタヤー 王 朝 がこの 地 で 覇 権 を 握 っていた このアユタヤー 王 朝 は 1767 年 のビルマ 軍 の 侵 略 によってその 歴 史 に 幕 を 閉 じたのであるが アユタヤー 王 朝 の 長 きに 渡 る 時 代 は 現 在 タイと 呼 ばれる 国 家 の 文 化 政 治 経 済 の 基 礎 を 築 いたといってもいいだろう 後 にラタナ コーシン 王 朝 の 始 祖 となったラーマ 1 世 が 新 しい 王 朝 の 統 治 理 念 の 根 幹 に 据 えたのもこのアユ タヤー 王 朝 の 再 生 再 考 xlvi であったといわれている ラーマ 1 世 の 王 朝 再 興 計 画 は 具 体 的 には アユタヤー 王 朝 以 来 続 いてきた 混 乱 により 組 織 としての 弛 みを 見 せ 始 めていたサンガ xlvii の 再 構 築 新 たなタイ 社 会 の 礎 にすべく 伝 統 法 を 土 台 にした 新 しい 法 律 の 整 備 等 が 上 げられる 後 者 は 三 印 法 典 と 呼 ばれ 20 世 紀 初 頭 まで 基 本 法 として 使 用 された 近 隣 諸 国 との 外 交 も 順 調 に 推 移 し タイの 領 土 はアユタヤー トンブリ 王 朝 を 凌 ぐ 版 図 にまで 拡 大 した 貿 易 では 中 国 との 関 係 が 良 好 で 有 能 な 労 働 力 としての 中 国 人 移 民 がこの 時 増 加 したといわれている xlviii やがて 19 世 紀 20 世 紀 へと 続 く 近 代 国 家 タイの 最 初 の 一 歩 を 踏 み 出 したのがこのラーマ 1 世 の 時 代 であったといえる 王 の 課 題 はアユタヤー 王 朝 の 再 生 を 目 指 しつつも それまでとは 異 なる 新 たな 国 家 を 生 み 出 すことにあった そしてラーマ 1 世 の 新 国 家 の 事 業 の 1 つに 現 在 はワ ット ポーという 名 で 親 しまれる 仏 教 寺 院 の 大 改 築 があった 1788 年 ラーマ 1 世 はワット ポーターラームの 改 修 工 事 を 行 うことを 決 める ワット ポ ーターラームはアユタヤー 王 朝 時 代 から 続 く 古 い 寺 院 で 場 所 は 王 宮 の 南 側 に 位 置 していた この 改 修 工 事 には 2 年 5 ヶ 月 と 28 日 の 歳 月 xlix を 要 したと 伝 えられている 改 修 された 寺 院 は 新 たにワット プラチェートポンウィモンクラーワートと 名 付 けられた この 最 初 の 改 修 工 事 のとき まず 薬 方 のテキストが 収 集 され ルーシーダットンの 鋳 像 が 寺 院 内 に 設 置 された といわれている l この 時 にいくつのルーシー 像 が 製 作 されたのか 正 確 な 数 字 を 知 ることはでき ない この 像 は 土 で 捏 ねて 作 ったもので その 上 から 金 箔 が 貼 られていたとされている この 14

18 ルーシー 像 が 今 日 に 伝 えられるルーシーダットンの 始 まりとされている li しかし 薬 方 に 関 す る 具 体 的 な 証 拠 はなく またこのとき 作 られたルーシー 像 も 残 ってはいない ワット ポー 内 に 彫 刻 されたと 考 えられる 薬 方 のテキストやルーシー 像 はその 後 のラーマ 3 世 による 改 修 工 事 によって 新 たに 作 り 変 えられといわれている ラーマ 1 世 は 後 のラーマ 3 世 がしたように ワット ポーに 彫 刻 したテキスト 群 を 他 の 媒 体 にコピーすることはなかった 続 くラーマ 2 世 ( 在 位 :1809~24)の 時 代 にも 医 学 知 識 の 編 纂 は 行 われた 1812 年 ラーマ 2 世 は 宮 廷 医 であるプラ ポンアマリンに 命 じて 薬 方 テキストの 編 纂 を 行 わせたといわれている lii また コレラが 大 流 行 した 翌 年 の 1821 年 には ラーマ 2 世 の 命 により 薬 方 マッサージ ルーシーダットンのテキストがワット ラーチャオーロットに 彫 刻 されたことが 報 告 されてい る liii そして 今 日 まで 存 続 する 大 部 分 の 歴 史 史 料 であるルーシー 像 や 伝 統 医 学 知 識 のテキストが 編 纂 彫 刻 されたのがラーマ 3 世 ( 在 位 :1824~51)の 時 代 である 1831 年 ラーマ 3 世 は 大 規 模 なワット ポーの 改 修 工 事 を 始 めた それは 16 年 7 ヶ 月 liv の 歳 月 をかけた 長 期 間 のプロジェクトであったと 伝 えられている ラーマ 3 世 がこの 大 改 修 工 事 を 行 った 目 的 の 1 つは ワット ポーを 地 位 に 関 係 なく 広 く 一 般 大 衆 が 学 問 を 学 ぶことのできる 場 所 にする 為 だったと 考 えられている 収 集 された 知 識 は 美 術 文 学 歴 史 医 学 と 広 範 囲 に 渡 っ ていた 美 術 絵 画 や ラーマキエン などの 文 学 作 品 そし て 仏 教 史 などは 他 の 仏 教 寺 院 でもよく 見 かけるもので とり わけこのワット ポーを 他 の 寺 院 から 特 徴 づけているのは 医 学 に 関 する 知 識 であった ワット ポーほどにタイの 伝 統 的 な 医 学 知 識 が 歴 史 的 遺 産 として 残 されている 寺 院 は 他 に 例 が ない 今 日 ワット ポーがタイ 伝 統 医 療 の 総 本 山 などと 謳 われる 所 以 である 写 真 1 ワット ポーに 残 されたルーシー 像 の 内 の 1 体 [ 筆 者 撮 影 ] ラーマ 1 世 が 製 作 したルーシー 像 は 陶 土 で 作 られていて すぐに 腐 食 し 易 かった 為 ラーマ 3 世 は 新 たなルーシー 像 を 亜 鉛 と 錫 を 混 ぜた 材 料 によって 製 作 した lv ルーシー 像 は 全 部 で 80 体 製 作 され ワット ポーの 回 廊 に 配 置 された( 写 真 1) 像 に 加 えて ルーシー 像 やその 姿 勢 をとることによって 得 られる 効 果 について 詠 ったタイの 詩 (กลอน)が 作 られた この 詩 の 製 作 には ラーマ 3 世 を 始 め 王 の 親 類 貴 族 僧 そして 当 時 の 有 名 な 詩 人 等 35 人 が 名 を 連 ねた これらのルーシー 像 と 詩 の 彫 刻 はその 後 盗 難 に 合 うな どして 多 くが 損 壊 した 現 存 するルーシー 像 は 24 体 で それらはワット ポーの 東 の 端 に 飾 ら 15

19 れている( 写 真 2) このように 80 体 製 作 されたはずのルーシー 像 は 今 では 半 分 も 残 っておらず どの 詩 がど の 像 に 対 応 しているか 判 別 できない 状 態 にな っている そのため ルーシーダットンの 全 体 像 を 理 解 するには 当 時 製 作 された 写 本 が 必 要 になる ラーマ 3 世 は ルーシー 像 と 詩 の 製 作 が 完 了 すると それらをサムートタイ 写 真 2 ワット ポーのルーシー 像 が 集 められた 丘 [ 筆 者 撮 影 ] (สม ดไทย)というタイ 式 の 横 型 折 本 に 写 本 さ せた 現 在 それらの 写 本 の 一 部 lvi が アメリカ 合 衆 国 の Walter Art Gallery に 所 蔵 されてお り 実 物 は 幅 39cm で 製 作 された 年 は 1838 年 であることがわかっている( 資 料 1) その 写 本 の 序 文 には 次 のような 文 章 が 添 えられてい た これから 我 々は 慢 性 的 な 病 気 を 直 し またそれらを 取 り 去 る 方 法 の 専 門 家 によって 生 み 出 された 運 動 姿 勢 の 仕 方 をここで 説 明 しようと 考 えている Culasakaraja1000 年 目 から 198 年 を 経 た 申 年 10 月 の 内 の 8 日 目 の Karttika の 日 曜 日 に 王 はグロマムン 王 子 に 命 じて 錫 と 亜 鉛 を 扱 う 職 人 を 集 め 姿 勢 を 示 す 80 体 の 像 を 製 作 させた 中 略 これらは 薬 の 無 料 配 布 のようにすべての 階 級 の 人 々が 使 えるために 製 作 された lvii このサムートタイのコピーを 載 せた 頒 布 本 lviii は 現 在 でもいくつか 残 っており それらを 編 集 したテキストがワット ポー 伝 統 医 学 校 から 出 版 されている( 資 料 2) タイ 式 医 療 研 究 所 やワット ポー 伝 統 医 療 学 校 で 発 行 されるテキストも ほとんどがこうした 頒 布 本 を 参 照 して 作 られている また 頒 布 本 というかたちにせよ こうした 文 献 が 残 っているということが ルーシーダットンの 文 化 的 正 統 性 を 保 証 し それに 権 威 を 付 与 している 16

20 資 料 1 Walter Art Gallery に 所 蔵 されているルーシーダットンの 写 本 ( 部 分 ) 姿 勢 を 示 す 絵 の 下 に 詩 が 描 かれてい る[Ginsburg2000] 資 料 2 ワット ポー 伝 統 医 学 校 で 使 用 されているテキ スト( 部 分 )[WTTMS n.d.] そして ルーシーダットンとともに 今 では ワット ポーに 残 る 文 化 遺 産 として 有 名 なものがタイ マッサージのマッサージ ポイントを 示 した 壁 画 である タイ マッサージは 古 くから 病 気 を 治 す 術 として 実 践 されてきた マッ 17

21 サージ ポイントを 示 した 壁 画 は 全 部 で 60 枚 製 作 され 現 在 でもワット ポーの 小 停 に 飾 られ ている( 写 真 3) この 壁 画 には どのポイントを 押 せば どのような 病 気 の 治 療 に 効 果 があるか ある いはどのような 痛 みに 効 くのかが 刻 み 込 まれている ところで ルーシー 像 の 1 つには 2 人 組 みでス トレッチのような 姿 勢 をとるものがある この 姿 勢 は ワット ポー 式 のタイ マッサージの 技 法 の 一 部 に 採 用 されているといわれている lix ( 写 真 4) ワット ポー 式 のタイ マッサージには 指 圧 の 写 真 3 ワット ポーに 残 されたマッサージ ポイ ントを 示 す 壁 画 の 1 枚 [ 筆 者 撮 影 ] 他 に 患 者 の 腕 を 伸 ばしたり 腰 を 捻 ったりするス トレッチの 要 素 が 含 まれている 観 光 客 向 けのマッ サージ 店 や 日 本 などにあるタイ マッサージ 店 では ワット ポー 式 のタイ マッサージを 行 っているこ とが 多 いため タイ マッサージの 印 象 をそうしたストレッチの 技 法 に 見 出 す 人 も 多 いだろう しかし 宮 廷 に 伝 承 されるマッサージはこうしたストレッチの 技 法 をそもそもは 用 いておらず 比 較 的 後 年 になってから 付 け 加 えられたものであるといわれている そして それはワット ポー 伝 統 医 学 校 が 中 心 となって 行 ったとされているのである タイ マッサージの 民 族 誌 調 査 を 行 った 飯 田 はそれをまとめた 論 文 の 中 で 北 タイの 農 村 で 行 われているマッサージについて 報 告 しているが そこではストレッチを 加 えたワット ポー 式 のマッサージと もともと 村 に 伝 わるマッサージの 技 法 とは 区 別 されていることを 述 べてい る lx だが ラーマ 3 世 がルーシーダットンとタイ マッサージ の 間 にどのような 関 連 性 を 想 定 していたのかがわかる 史 料 は 残 されていない 残 された 史 料 から 推 測 できることの 1 つは どちらも( 施 術 者 と 自 分 自 身 という 違 いはあるが) 身 体 に 物 理 的 な 力 を 加 えることによって 痛 みや 病 気 を 治 療 するとい う 点 である 以 上 のように 今 でもワット ポーに 遺 されている 伝 統 医 学 知 識 はタイではじめて 広 範 囲 かつ 詳 細 に 庶 民 に 対 して 公 開 されたものとして 後 のタイ 式 医 療 制 度 化 や 伝 統 医 療 復 興 写 真 4 ワット ポーに 残 された 2 人 運 動 の 際 に 最 も 重 要 な 権 威 の 拠 り 所 の 1 つとされることに 組 のルーシー 像 [ 筆 者 撮 影 ] 18

22 なる こうした 伝 統 医 学 知 識 のテキスト 化 の 大 規 模 なものは 西 洋 の 影 響 が 特 に 急 激 に 及 んだ 時 期 lxi に 行 われており ある 意 味 では 国 民 国 家 形 成 の 一 環 lxii として 行 われた 知 識 の 集 大 成 の1つであるともいわれている 第 3 節 ルーシー の 文 化 性 王 による 医 学 テキストの 編 纂 が 現 在 のタイ 式 医 療 の 権 威 を 再 生 産 する1つの 要 素 であるとし て タイ 式 医 療 にはもう1つ 権 威 を 付 与 するための 文 化 装 置 が 存 在 している それが タイ の 権 威 的 宗 教 である 仏 教 やバラモン 教 などである ここでは タイ 式 医 療 の1つであるルーシ ーダットンに 着 目 しながら タイ 式 医 療 と 宗 教 の 繋 がりについて 記 述 していく ルーシーダットンという 名 称 は 日 本 語 に 直 訳 すると 隠 者 の 体 操 となる だが 日 本 や 本 国 タ イにおいてもルーシーダットンという 名 称 が 定 着 してきている ルーシーダットンの 起 源 は 隠 者 がかつて 行 った 矯 正 術 が 原 型 であるといわれている ダッ というタイ 語 はもともと 曲 がったものを 元 に 戻 す lxiii といった 意 味 を 含 んでいる トン というのは 自 己 lxiv を 意 味 す る よって ダットン とは 身 体 を 正 しい 有 り 様 に 戻 す という 目 的 を 持 った 運 動 である といえよう 隠 者 は 座 禅 や 瞑 想 修 行 で 疲 れた 自 分 の 身 体 を 修 行 前 の 元 の 状 態 に 戻 すためにルー シーダットンを 行 ったとされている lxv ルーシーダットンは 日 本 においてもタイにおいても よくヨーガと 比 較 されるが 本 来 的 な 成 立 原 因 に 微 妙 に 違 いが 見 出 せることがこのことからわかる ヨーガが 基 本 的 には 修 行 実 践 そのものとされているのに 対 して ルーシーダットンはそうした 修 行 によって 疲 弊 した 身 体 をそれ 以 前 の 状 態 に 戻 す 技 法 である とされているのである では ルーシーという 存 在 は タイでどのような 文 化 性 を 帯 び ているのだろうか タイ 文 字 には ษ という 文 字 があり この 文 字 を 使 った 代 表 単 語 が ルーシー(ฤาษ ) である lxvi この 単 語 は 隠 者 隠 士 林 間 修 行 者 哲 人 lxvii という 意 味 を 第 一 義 的 に 持 つ サンスクリット 語 にも rsi という 単 語 がある インド のルーシーは バラモンの 苦 行 者 梵 志 ジャイナ 教 の 尼 乾 子 な 写 真 5 ワット プラケーオに 建 立 されている 隠 者 像 [ 筆 者 撮 影 ] どを 指 した 単 語 とされている 具 体 的 には 人 の 来 ない 森 に 籠 っ て 苦 行 を 続 け 悟 りを 開 いて 力 を 得 た 行 者 またはすでに 解 脱 に 達 し 人 を 避 けて 山 に 隠 棲 したバラモン 教 徒 の 長 老 などを 一 般 的 にルーシーと 呼 んだといわれる だが 仏 教 ではこうした 修 行 を 行 う 者 を 外 道 と 蔑 んだともい われている lxviii つまり rsi と 呼 ばれる 人 々は 既 存 の 宗 教 組 織 や 他 の 社 会 的 集 団 から 離 反 し 何 らかの 宗 教 的 実 践 を 行 う 者 たちだったのだろう タイ 語 のルーシーという 語 もこの 梵 語 の rsi 19

23 から 派 生 していると 考 えられる また タイで 最 も 有 名 な 物 語 の 1 つである ラーマ キエン にもルーシーは 登 場 する さらに タイに おける 仏 教 的 権 威 を 最 上 のかたちで 象 徴 する 王 立 寺 院 ワット プラケーオにも The Hermit Doctor と 銘 打 たれた 像 が 立 てられている( 写 真 5) そして タイで 何 らかの 学 問 を 学 ぶものは みな クルー/คร (khruu) ( 師 )を 崇 拝 しなければな らないと 言 われている 師 への 崇 拝 は 自 分 自 身 の 師 匠 そしてそのまた 師 匠 と 遡 ることができ ルーシ 資 料 3 占 いを 行 う 隠 者 を 描 いた 写 本 ( 部 分 ) [Ginsburg 2000] ーと 呼 ばれる 隠 者 たちはそうした 師 の 系 譜 の 最 古 に 表 れてくる lxix ( 資 料 3) そして 現 在 タ イ 式 医 療 の 祖 として 崇 められているルーシーが ブッダの 主 治 医 でもあったとされているチー ワカコーマラパット(ช วกโกมารภ จจ lxx )という 人 物 である この 歴 史 的 人 物 の 存 在 はタイ 式 医 療 とそれを 実 践 する 医 師 たちのアイデンティティの 拠 り 所 となっているといわれる lxxi タイには ワイ クルー( 師 を 崇 拝 ) という 儀 礼 を 行 う 習 慣 があり 学 問 や 技 芸 を 学 ぶ 者 は 皆 ワイ クルーを 行 わなければならないとされている 儀 礼 ばっていなくても マッサージ 師 たちがマッサージの 前 にワイ( 合 掌 )をする 光 景 は 都 市 部 のマッサージ 店 などでも 見 かける ことができる あるいは よく 知 られたものにムアイ タイの 試 合 前 に 行 われるワイ クルー 儀 礼 などがある ワット ポー 伝 統 医 学 校 ではマッサージの 授 業 が 始 まる 前 に 祈 りの 言 葉 を 唱 えるのだが その 一 部 はチーワカコーマラパットを 讃 える 内 容 になっている この 学 校 には 外 国 人 受 講 者 向 けのコースが 設 けられているが そこで 使 われるテキストにもこの 祈 りの 言 葉 の 英 語 表 記 が 掲 載 されている Praying Spell for CHEVAKAKOMARAPHAT(Father of Thai traditional Medicine) Na-Mo-Ta-Sa / Pra-Ka -Wa-Toe / Ar-Ra-Ha-Toe / Sam-Ma-Sam-Phud-Ta-Sa(pray 3 times) Ohm-Na-Mo / Che-Va-Ko / Si-Ra-Sa-Ar-Hang / Ka-Ru-Ni-Ko / Shap-Pha-Sat-Ta-Nang / Oh-Sa-Ka-Tip-Pha-Man-Tang / Pra-Pha-So / Su-Ri-Ya-Jan-Tang / Ko-Ma-Ra-Wat-Toe / Pa-Ka-Say-Si / Won-Ta-mi / Phan-Ti-Toe / Su-May-Tha-Toe / Su-Ma-Na-Ho-Mi lxxii タイ 式 医 療 関 係 者 が チーワカコーマラパットをその 祖 として 崇 拝 することは タイの 伝 統 医 療 がブッダの 誕 生 とともに 始 まる 歴 史 的 正 統 性 と 仏 教 的 権 威 を 備 えているという 思 20

24 想 を 強 固 にする 役 割 を 果 たし タイ 式 医 療 の 伝 統 性 を 日 々の 実 践 の 中 で 再 生 産 していると 考 えられるのである そして ルーシーダットンもまたそのようなタイ 式 医 療 の 系 譜 に 連 なる 無 数 のルーシーたちによって 伝 承 されてきた 健 康 法 の 1 つであるとされているのである 第 4 節 タイ 式 医 療 の 医 学 理 論 と 医 学 テキスト 本 章 の 最 後 に タイ 式 医 療 の 原 理 について 述 べておく その 原 理 は 先 ほどから 言 及 してい る 宮 廷 医 らによって 代 々 編 纂 されてきた 医 学 テキストが 基 となっている 第 1 項 タイ 式 医 療 の 原 理 タイの 伝 統 医 療 の 原 理 は 最 初 パーリ 語 やクメール 語 によってヤシの 葉 に 書 き 残 された 教 典 を 基 に 口 頭 伝 承 によって 師 から 弟 子 へと 伝 えられて 来 た lxxiii やがてそれはタイ 語 に 訳 され 宮 廷 医 たちの 教 科 書 として 時 代 時 代 の 影 響 を 受 けながら 継 承 されてきた その 原 理 にはインドで 生 まれたアーユルヴェーダの 影 響 がみられる アーユルヴェーダは 古 代 ギリシア 医 学 や 中 国 医 学 にも 認 められるように 人 間 の 身 体 を 万 物 を 構 成 する 要 素 と 関 連 さ せて 捉 える そこでは 人 体 は 支 配 的 な 4 つの 要 素 から 構 成 されている 即 ち 地 水 火 風 の 要 素 である タイ 式 医 療 でも この 4 要 素 から 成 るものとして 人 体 を 捉 える タイ 語 では ディン/ด น(ding) ( 土 ) ナム/น า(nam) ( 水 ) ファイ/ไฟ(fai) ( 火 ) ロム /ลม(lom) ( 風 )になる この 要 素 のことを 総 称 してタイ 語 では タート ธาต (thaat) と 言 う lxxiv この 4 つのタートの 中 には 他 の 3 つのタートよりも 支 配 的 なタートが 1 つあり それは 人 それぞれで 異 なる 支 配 的 タートは 基 本 的 には 生 まれた 月 と 生 まれた 日 から 決 められ 健 康 上 の 弱 点 が 判 断 される それに 加 えて 性 格 や 外 見 などにも 関 係 してくる これらのタートがバランスよく 保 たれていれば 健 康 も 保 たれる どれか 1 つでもバランス が 狂 うと 病 気 を 引 き 起 こすとされている バランスが 崩 れるのは 気 候 環 境 の 変 化 年 齢 時 間 帯 などが 原 因 となる 例 えば 気 候 環 境 の 変 化 は 1 年 を 4 分 割 し 3 ヶ 月 を 1 つの 季 節 とみ なすか もしくは 2 ヶ 月 を1つの 季 節 と 考 える 方 法 がある 年 齢 は 3 つの 段 階 に 分 けられる 即 ち 生 まれから 16 歳 まで 16 歳 から 32 歳 そして 32 歳 から 64 歳 である 時 間 帯 は 日 中 と 夜 間 が 区 別 され それぞれはさらに 3 時 間 ごとの 4 つの 時 間 帯 に 分 けられる また その 人 の 普 段 の 行 いも 原 因 の 1 つとみなされることも 多 い 原 因 が 何 であれ 4 つの 要 素 のバランスが 崩 れれば 身 体 を 構 成 する 3 つの 成 分 の 機 能 や 構 造 が 変 わってしまうとされている この 3 つの 成 分 はサンスクリット 語 で ピタ(pitta) ヴァ ータ(vata) スレシュマ(slesma) と 呼 ばれる そしてこの 3 つをまとめて トリ ドー シャ(tri-dosa) と 呼 ぶ これに 対 応 するタイ 語 は ピタ=ด (dii) ヴァータ=ลม(lom) スレシュマ=เศลษม (saleet) である lxxv また サンスクリット 語 をそのまま 借 用 した ป ตตะ 21

25 (pitta) วาตะ(wata) เสมหะ(semha) という 語 もあり 病 気 の 分 類 をする 際 にこれら 3 つの 概 念 を 用 いてその 原 因 とし 診 断 を 下 したりする つまりこのトリ ドーシャが 崩 れるこ とが 病 気 の 究 極 的 な 原 因 とされている 一 般 的 にドーシャは 体 内 に 張 り 巡 らさせている 管 状 の ものを 通 って 流 れる 液 状 の 成 分 と 考 えられている 管 状 のものはアーユルヴェーダでは ナー ディー(nadii) と 呼 ばれるが タイ 式 医 療 では セン/เส น(sen) と 呼 ばれる 人 体 には 本 のセンが 存 在 するとされている ドーシャは 4 つのタートと 関 連 している ピタは 火 ヴァータは 風 スレシュマは 水 と 関 連 している アーユルヴェーダでもタイ 式 医 療 でも 土 のタートは 病 気 の 原 因 に 関 わらないとみな されているが 他 のタートのバランスが 崩 れるとそれは 土 にも 影 響 し 不 治 の 病 気 に 繋 がると されている lxxvi 以 上 を 踏 まえて 診 断 は 患 者 と 家 族 の 歴 史 過 去 現 在 の 病 気 の 歴 史 を 考 慮 して 下 される 精 神 と 身 体 の 両 方 が 検 査 され 症 状 が 判 断 される この 検 査 で 症 状 病 気 の 種 類 その 病 名 主 な 原 因 が 特 定 される そして その 病 気 は 薬 か 手 術 (といっても 膿 瘍 を 除 去 するなどの 簡 単 なもの)か マッサージ あるいは 呪 文 や 憑 依 儀 礼 によって 治 療 される lxxvii 薬 が 処 方 される 場 合 は 先 述 した 原 理 を 基 にして 決 められる また 薬 剤 師 は 薬 の 特 性 薬 の 分 類 薬 の 調 合 法 などについて 正 確 に 知 っておかなければ ならない 薬 は 植 物 や 動 物 ミネラル 物 質 から 作 られる そして 薬 の 特 性 はその 味 から 知 るこ とができるといわれる 味 には 3 つの 原 則 があり それは 熱 い 冷 たい まろやか で ある そして 9 つの 医 学 的 味 があるとされている 即 ち 渋 い 甘 い 酸 っぱい 苦 い 辛 い 油 っこい 冷 たい 塩 辛 い 酸 っぱい そして マオ ブーア である 最 後 のマオ ブーアは 毒 っぽい 中 毒 性 のある 興 奮 させるといった 意 味 に 近 いとされるが 他 の 言 語 に 翻 訳 するのが 難 しい lxxviii 薬 は チュンラピカット ピカットヤー マハーピカ ット という 3 つのまとまりに 分 けられる 普 通 薬 は 液 体 か 粉 末 あるいは 丸 薬 座 薬 にし て 調 合 される 薬 の 中 には 燻 して 吸 引 したりするもの 体 を 蒸 すことに 使 用 するものもある 第 2 項 医 学 テキスト 筆 者 は カムピー と 呼 ばれるタイ 式 医 療 の 理 論 的 根 拠 として 参 照 されている 医 学 教 典 をす べて 参 照 することができていない また そのカムピーを 編 集 した 宮 廷 の 医 学 教 本 と 呼 ばれる 教 科 書 も 残 念 ながら 手 に 入 れることができなかった しかし ワット ポー 伝 統 医 学 校 から 1961 年 に 出 版 されたテキスト แพทยศาสตร สงเคราะห ( 医 学 大 全 ) lxxix の 目 次 を Mulholland の 論 文 で 参 照 することができる そこには 医 者 の 倫 理 病 因 論 タート 薬 の 処 方 診 断 方 法 といっ た 項 目 が 並 んでいる 飯 田 の 報 告 によれば この 医 学 大 全 と 同 じ 題 名 のテキストがシリラ ート 医 学 校 が 開 校 した 1889 年 に 出 版 されている lxxx この 1889 年 の 医 学 大 全 は 伝 統 医 療 と 22

26 近 代 医 療 の 両 方 の 内 容 を 含 んでいたらしいが Mulholland が 取 り 上 げている 1961 年 の 医 学 大 全 の 目 次 からは 近 代 医 療 に 言 及 しているような 項 目 は 見 られない また Mulholland もこ の 教 科 書 に 近 代 医 療 の 内 容 が 含 まれているというような 指 摘 はしていない これはワット ポ ー 伝 統 医 学 校 が 近 代 医 療 の 内 容 を 省 いて 伝 統 医 学 テキストとして 編 集 し 直 したことが 原 因 で はないかと 考 えられる シリラート 医 学 校 開 校 後 医 学 大 全 以 外 にも 授 業 用 にいくつかのテキストが 出 版 されてい ることがわかっている その 中 でも 1901 年 の 医 学 教 本 1904 年 の 医 学 教 本 集 は 伝 統 医 療 と 近 代 医 療 の 両 方 の 内 容 を 含 むもので 後 者 はそのほとんどが 近 代 医 療 に 関 することが 書 か れているということが 報 告 されている 伝 統 医 療 を 専 門 に 扱 ったテキストとしては 解 脱 医 学 教 本 と 王 室 版 医 学 教 本 集 が 1907 年 に 出 版 され これらには 4 大 素 に 基 づく 病 因 論 診 断 法 治 療 法 薬 の 調 合 法 効 能 等 の 他 マッサージや 儀 礼 にやり 方 医 師 の 倫 理 なども 含 ま れている lxxxi その 翌 年 の 1908 年 には 医 学 教 本 という 上 述 2 冊 の 簡 易 版 が 出 版 されている 以 上 本 章 ではまずタイ 式 医 療 がタイの 医 療 システムのどこに 位 置 づけられるのかを 他 の 土 着 の 医 療 といわれる 様 々な 医 療 を 取 り 上 げて 明 らかにした 現 在 タイ 保 健 省 が 制 度 化 しようと 試 みているタイ 式 医 療 とは 古 くはアユタヤー 王 朝 時 代 に 遡 る 宮 廷 の 医 学 テキストを 土 台 にした 宮 廷 医 療 の 系 譜 を 次 ぐものであることが 確 認 できた 次 にそうしたタイ 式 医 療 の 歴 史 的 背 景 をラーマ 1 世 の 時 代 から 跡 づけてみた ラーマ 1 世 と ラーマ 3 世 はタイ 王 国 の 再 建 事 業 の 一 環 として 伝 統 医 学 知 識 を 王 立 寺 院 ワット ポー 内 に 壁 画 やルーシー 像 といった 彫 刻 にして 一 般 大 衆 に 公 開 した また 宗 教 とタイ 式 医 療 の 関 係 をルー シーがもつ 文 化 性 に 焦 点 を 当 てて 述 べた チーワカコーマラパットという 歴 史 的 人 物 に 辿 り 着 くルーシーの 系 譜 はタイ 式 医 療 に 歴 史 的 正 統 性 と 仏 教 的 権 威 を 付 与 していることが 確 認 できた そして タイ 式 医 療 の 理 論 についても 述 べた この 考 え 方 は 現 在 のタイ 式 医 療 の 原 理 として 説 明 されているが どれほど 実 際 の 治 療 でそうした 原 理 を 背 景 にしているかは 疑 問 の 余 地 が 残 るところである 次 章 では ここで 整 理 した 伝 統 医 療 ( 宮 廷 医 療 )や 土 着 の 医 療 がタイ 式 医 療 へと 制 度 化 され ていく 背 景 を 歴 史 社 会 的 動 態 に 依 拠 しながら 述 べていく xxx 飯 田 2006a,p.81 xxxi 華 人 らが 持 ち 込 んだ 中 国 医 学 や 鍼 灸 も 存 在 するが 本 研 究 の 問 題 関 心 との 直 接 的 な 関 連 性 は 薄 いと 考 えるため 扱 わない しかし タイにおける 華 人 の 影 響 は 医 療 を 含 めた 多 くの 文 化 に 及 んでいると 考 えら れる タイと 華 人 医 療 の 問 題 は 今 後 の 課 題 としたい xxxii 伝 統 医 療 の 医 者 は 普 通 伝 統 医 =มอโบราณ(moo boraan) と 呼 ばれる xxxiii 黒 田 2009,p.346 xxxiv 飯 田 2006a,p.47 xxxv ibid.,p.37 23

27 xxxvi ibid.,p.54 xxxvii Roncarati 2003,p.209 xxxviii Roncarati 2003,p.209 飯 田 2006a,p.54 xxxix 加 藤 2009,p.383 xl 速 水 2009,p.207 xli ibid. xlii 飯 田 2006a,p.225 xliii こうした 事 例 については 飯 田 2006 の 第 6 章 が 参 考 になる xliv ibid.,p.38 xlv ibid.,p.39 xlvi 赤 木 2009,p.397 xlvii 仏 教 における 出 家 者 集 団 のこと xlviii ibid.,p.397 xlix Preeda,n.d,p.5 l Pennapa 2004,p.10 li だが Pennapa[2004]にせよ Breeda[n.d]にせよ ラーマ 1 世 時 代 のルーシー 像 についての 記 述 は 歯 切 れが 悪 い また 飯 田 [2006a]もラーマ 1 世 が 隠 者 の 体 操 (ruesii datton) のテキストをワット ポーの 小 停 に 彫 刻 させたことを 著 作 の 中 で 報 告 していが 一 様 にこの 時 の 記 述 が 少 ないのは それを 示 す 史 料 の 不 足 が 原 因 であろうと 考 えられる lii 飯 田 2006a,p.43 liii ibid. liv Preeda,n.d,p.5 lv Griswold 1965 Pennapa 2004 Preeda n.d. lvi Ginsburg 2000, p.134 lvii Griswold 1965,p.231 lviii ここで 頒 布 本 としているのは Nangsu Chaek と 呼 ばれる 書 物 のことである 一 般 的 に サムー トタイはナンスーコーイと 呼 ばれるコーイの 樹 皮 を 材 料 にしたものが 多 い 石 井 [1964]によれば 国 立 図 書 館 に 所 蔵 されたそれらナンスーコーイは 頒 布 本 の 形 を 取 って 刊 行 される 場 合 が 多 かったと 言 う このルーシーダットンに 関 する 文 献 もそうした 事 例 に 当 てはまるものと 考 えられる lix 飯 田 2006a lx ibid.,p.293 lxi ibid.,p.50 lxii ibid. lxiii 松 山 1998 lxiv ibid. lxv Pennnapa 2004, p.8 lxvi 松 山 1998,p.Ⅲ 一 般 的 にタイ 人 もタイ 語 を 学 習 する 外 国 人 もタイ 文 字 を 覚 える 際 には 関 連 する 単 語 と 一 緒 に 覚 える lxvii 松 山 1998 lxviii 知 切 2008,pp lxix 飯 田 2006a を 参 照 lxx 英 語 では Jivaka Komarabhacca や Shivagakomarpaj Shivago Komaraphat などと 表 記 される lxxi 飯 田 2006a,pp Salguero 2007,pp lxxii ワット ポー 伝 統 医 学 校 のマッサージコースで 配 られるテキストから 抜 粋 した 筆 者 がこの 学 校 の5 日 間 コースを 受 講 した 際 (2007 年 8 月 3 日 から 8 月 7 日 迄 )には 1 行 目 を 3 回 唱 えるだけでいいと 教 え られた lxxiii タイ 式 医 療 の 理 論 に 関 しての 以 下 の 記 述 は Mulholland 1979 と Salguero 2007 を 主 に 参 考 にしてい る lxxiv Chokevivat and Chuthaputti 2005,p.2 lxxv この 箇 所 は Mulholland 1979,p.97 に 詳 しい lxxvi Salguero 2007,p.48 lxxvii ただし 本 章 第 1 節 で 述 べたように 20 世 紀 以 降 シリラート 近 代 医 学 校 で 使 用 されるテキストか らは 呪 術 的 な 部 分 は 削 除 された 24

28 lxxviii Mulholland 1979,p.86 lxxix この 教 科 書 はカムピーを 編 集 したものであり 全 3 巻 から 成 る 作 成 年 は 1889 年 lxxx 飯 田 2006a,pp lxxxi ibid.,p.50 25

29 第 3 章 戦 後 タイの 伝 統 医 療 復 興 とその 歴 史 社 会 的 背 景 タイの 伝 統 医 療 は 1970 年 代 以 降 WHO や UNICEF が 中 心 になって 進 めているプライマリ ヘルス ケアの 政 策 に 後 押 しされたことを 1 つの 契 機 として タイ 政 府 によって 再 定 義 され 結 果 的 にタイ 式 医 療 なるものへと 制 度 化 されていく WHO という 世 界 的 組 織 によって お 墨 付 き を 得 るということが タイ 政 府 の 伝 統 医 療 への 再 帰 的 接 近 を 促 したという 予 測 はあながち 間 違 ってはいないだろう また 戦 後 タイの 急 速 な 工 業 化 インドシナ 半 島 を 襲 ったヴェトナ ム 戦 争 の 影 響 といった 内 外 の 政 治 的 経 済 的 変 化 とそれに 連 動 した 保 健 医 療 システムの 構 造 的 変 化 が 伝 統 医 療 の 復 興 が 起 ってくる 土 壌 を 整 備 したと 考 えることもできる 世 界 的 に 均 一 な 保 健 医 療 政 策 がグローバルな 次 元 からタイ 式 医 療 の 制 度 化 を 促 し これに 呼 応 したタイ 政 府 がナ ショナルな 次 元 からタイ 式 医 療 を 実 際 に 体 系 化 そして 普 及 していくという 図 式 が 想 定 される 第 1 節 伝 統 医 療 の 衰 退 本 節 では まず 伝 統 医 療 復 興 以 前 について 先 行 研 究 に 依 拠 しながら 触 れておく 一 般 的 にタ イで 伝 統 医 療 の 衰 退 が 始 まったのはタイの 近 代 化 の 時 代 といわれるラーマ 5 世 の 治 世 下 ( 在 位 : 1868~1910 年 )に 遡 ることができるだろう この 時 代 は 医 療 の 面 でも 近 代 化 の 素 地 ができた と 言 える 重 要 な 期 間 であった 近 代 化 を 成 し 遂 げたとされるほとんどの 国 では 伝 統 的 に 伝 わる 医 療 が 国 家 の 制 度 的 医 療 か ら 排 除 され それに 変 わって 制 度 の 中 心 には 西 洋 から 伝 わる 近 代 医 療 が 据 えられた 19 世 紀 後 半 から 20 世 紀 の 中 頃 までの 100 年 間 とは 伝 統 医 療 が 古 めかしい 迷 信 となり 近 代 医 療 が 新 し い 科 学 として 信 頼 を 勝 ち 得 る そういう 時 代 であったといえる この 近 代 医 療 の 拡 大 は 西 洋 列 強 の 植 民 地 支 配 と 不 可 分 の 関 係 ではなく 近 代 医 療 は 時 として 帝 国 医 療 などとも 呼 ばれる lxxxii 西 洋 から 伝 わる 医 学 は 近 代 性 の 象 徴 であり 19 世 紀 後 半 においては 科 学 的 と 見 なされる 唯 一 の 医 療 として 非 西 洋 地 域 に 導 入 されていった タイに 近 代 医 療 が 導 入 されたのもまた 19 世 紀 後 半 である 近 代 医 療 の 導 入 で 特 に 重 要 な 役 割 を 果 たしたと 言 われるのがアメリカ 人 宣 教 師 ダン ビーチ ブラッドレーである 医 師 でもあった 彼 は 現 地 のタイで 施 療 院 を 開 き タイで 初 めて 外 科 手 術 や 天 然 痘 の 予 防 接 種 に 成 功 したといわれている ブラッドレーはタイの 近 代 化 の 礎 を 造 ったともいわれるラーマ 4 世 ( 在 位 :1851~1868)となるモンクット 王 子 とも 親 交 が 深 かっ た 1887 年 にはタイで 初 めての 近 代 病 院 であるシリラート 病 院 が 完 成 した ラーマ 5 世 は 1887 年 に 亡 くなった 王 子 シリラート カクパンを 偲 び その 名 をこの 病 院 に 冠 したという lxxxiii シリ ラート 病 院 が 創 設 された 後 1889 年 には 医 師 を 養 成 するシリラート 医 学 校 lxxxiv が 創 設 された 飯 田 の 調 査 によれば 当 時 のシリラート 医 学 校 では 近 代 医 療 と 伝 統 医 療 の 両 方 の 教 育 が 行 わ 26

30 れていた 医 学 校 の 生 徒 が 残 した 記 録 が 示 すところ 西 洋 から 持 ち 込 まれた 医 療 に 対 しては 近 代 ( 現 代 ) 医 療 (kaanphaet phaen patjuban) 宮 廷 医 たちによる 従 来 型 の 医 療 に 対 しては 伝 統 医 療 (kaanphaet phaen booraan) という 言 葉 が 用 いられていた lxxxv ようである そして この 時 教 育 を 目 的 として 伝 統 医 療 のテキストがいくつか 編 纂 された lxxxvi しかし その 後 伝 統 医 療 は 次 第 にタイの 国 家 制 度 上 周 縁 的 な 位 置 へと 押 しやられていく 1915 年 には シリラ ート 病 院 医 学 校 での 伝 統 医 療 による 診 療 とその 教 育 が 廃 止 された 1936 年 に 出 された 医 術 行 為 管 理 法 という 法 律 の 中 では 近 代 医 療 と 伝 統 医 療 は 区 別 され 伝 統 医 療 は 非 科 学 的 な 治 療 行 為 とされた これ 以 後 タイの 伝 統 医 療 は 公 的 な 場 からは 姿 を 消 して 行 く lxxxvii このようにして 国 家 制 度 からは 排 除 された 伝 統 医 療 ではあるが 都 市 の 周 縁 や 農 村 といった 地 域 ではその 後 も 実 践 され 続 けてもいた それは 第 2 章 で 述 べたように 土 着 の 医 療 と 呼 ばれ た そして そうした 周 縁 に 追 いやられながらもローカルな 場 所 で 受 け 継 がれて 来 た 土 着 の 医 療 やそれに 関 わる 知 の 体 系 が 大 きな 枠 組 みとしては 同 じ 伝 統 医 療 であるはずのタイ 式 医 療 に よって 統 合 や 排 除 を 迫 られるという 皮 肉 な 事 が 起 ってくるのである 第 2 節 1970 年 代 の 伝 統 医 療 復 興 運 動 と アルマ アタ 宣 言 の 影 響 第 1 項 近 代 医 療 神 話 の 翳 り 伝 統 医 療 復 興 運 動 とは 1970 年 代 のタイで 近 代 医 療 に 従 事 していた 医 師 や 研 究 者 などの 間 で 起 きてきた 市 民 運 動 のことである この 時 すでに 伝 統 医 療 は 国 家 の 制 度 的 医 療 からは 外 されており 医 療 としての 正 当 性 と 信 頼 性 を 持 っていたのは 近 代 医 療 であった 伝 統 医 療 と 言 えば 非 科 学 的 な 迷 信 であり 科 学 的 な 近 代 医 療 によって 周 縁 へと 押 しやられ 細 々と 行 われ てきた 諸 実 践 を 指 してきた lxxxviii 病 院 施 設 や 医 学 校 などの 教 育 機 関 の 設 立 によって 近 代 医 療 の サービスが 次 第 に 整 備 されていく 中 一 方 で 伝 統 医 療 はそうした 国 家 の 保 健 医 療 システムの 外 に 置 かれ 存 続 のための 法 的 措 置 もされず このまま 消 失 していってしまうように 見 えた 言 い 換 えるならば 伝 統 医 療 は 近 代 化 した 社 会 においては 必 要 な 保 健 医 療 資 源 とは 見 なされなか ったのである 一 方 近 代 医 療 は 天 然 痘 や 他 のウィルス 感 染 のような 当 時 の 主 要 疾 病 に 対 して 絶 大 な 効 果 を 示 してきていた 例 えば 感 染 症 に 対 して 注 射 1 本 で 治 療 できてしまう 近 代 医 療 は それだけで 人 々に 伝 統 医 療 よりも 効 果 のある 治 療 だと 訴 える 即 効 性 を 有 していた だが こうした 近 代 医 療 のサービスを 受 けることができるのは 限 られた 階 層 の 人 々のみであったこと も 忘 れてはならない 1960 年 代 以 降 時 の 首 相 サリットが 押 し 進 める 開 発 経 済 政 策 によってタイの 農 村 地 域 でも 伝 統 的 な 生 活 様 式 に 変 化 が 見 られた インフラが 整 備 され 電 気 が 通 るにようになったことで 地 方 の 農 村 社 会 にも 資 本 主 義 経 済 が 徐 々に 浸 透 してきていた 商 品 経 済 化 の 進 展 が 進 めば 農 村 でも 定 期 的 な 現 金 収 入 がなければ 生 活 が 成 り 立 たなくなる 結 果 都 市 部 の 工 場 に 出 稼 ぎに 出 27

31 る 必 要 が 生 じる 農 業 を 土 台 にした 共 同 体 文 化 に 変 化 の 兆 しが 表 れたのである しかしこのこ とはタイが 即 工 業 化 されたことを 意 味 しない 1980 年 代 後 半 伝 統 的 な 共 同 体 が 解 体 され 中 間 層 が 出 現 する 一 方 で 尚 農 業 に 従 事 するものは 全 体 の 6 割 を 超 していた こうした 中 都 市 と 農 村 あるいは 都 市 の 中 でも 富 裕 者 と 貧 困 者 の 間 で 医 療 の 格 差 は 広 がってきていた 農 村 には 近 代 医 療 設 備 の 整 った 病 院 も 少 なく 村 人 がボランティアとして 診 療 所 を 切 り 盛 りする 場 合 も ある 他 方 都 市 部 では 近 代 的 な 病 院 や 設 備 が 整 備 され 患 者 は 近 代 医 療 の 最 先 端 のサービス を 受 けることも 可 能 である このような 状 況 は 今 日 でもまだ 続 いている ナショナルなレベル での 経 済 格 差 が 広 まれば 制 度 的 医 療 の 統 合 はますます 難 しくなる 多 元 的 医 療 システムが 抱 える 不 安 定 さはナショナルなレベルとローカルなレベルでの 医 療 格 差 という 現 象 に 胚 胎 されて いた だが 近 代 医 療 批 判 が 起 ってくるのは 近 代 医 療 の 恩 恵 にあやかることのできない 農 村 住 民 たちではなく むしろ 都 市 中 間 層 や 都 市 の 知 識 人 近 代 医 といった 近 代 医 療 の 恩 恵 に 過 不 足 なくあやかることができる 階 層 の 人 々からであった 近 代 医 療 に 対 する 懐 疑 はまず 西 洋 社 会 から 起 ってきたといわれる 近 代 医 療 を 土 台 にした 公 衆 衛 生 や 都 市 政 策 が 整 備 されれば 栄 養 状 態 は 改 善 され 感 染 症 の 罹 患 率 が 減 少 し 乳 幼 児 死 亡 率 は 下 がり 平 均 寿 命 が 上 がって 人 口 が 増 加 する すると 1 人 あたりの 所 得 水 準 も 上 がり 都 市 部 の 富 裕 層 も 増 える こうなれば WHO の 言 う 貧 困 の 病 気 ( 栄 養 失 調 や 寄 生 虫 病 )から 富 裕 の 病 気 と 呼 ばれる 癌 糖 尿 病 心 臓 病 (いわゆる 生 活 習 慣 病 )などに 罹 るケースが 増 え てくるのだ タイでも 1980 年 代 頃 から 糖 尿 病 や 高 血 圧 肥 満 といった 疾 病 が 社 会 の 主 要 疾 病 の 上 位 に 変 化 していた 公 衆 衛 生 学 では こうした 現 象 を 健 康 転 換 (health transition) とい う 健 康 転 換 は 疾 病 構 造 の 転 換 を 社 会 経 済 システムの 転 換 との 連 関 において 動 態 的 に 把 握 しよ うとする 概 念 である この 健 康 転 換 は 近 代 医 療 の 絶 対 性 を 次 のような 側 面 から 揺 るがした それは 近 代 医 療 が 普 及 していていないから 非 西 洋 地 域 は 不 健 康 なままであるとする 考 え 方 の 背 景 にある 近 代 医 療 神 話 の 崩 壊 を 意 味 した これは 池 田 の 言 葉 を 借 りればこういうことである 地 球 における 西 半 球 と 東 半 球 の 健 康 の 不 平 等 は 衛 生 状 態 に 起 因 するのではなく 政 治 的 混 乱 や 経 済 格 差 を 反 映 す るものとして 考 えられ やがて 北 半 球 と 南 半 球 の 対 比 へと 推 移 する そして 医 療 政 策 や 経 済 政 策 は 国 家 単 位 で 行 われるので 健 康 の 不 平 等 の 議 論 は 先 進 開 発 国 と 開 発 途 上 国 の 対 比 へと さらに 推 移 する lxxxix こうして 医 療 の 問 題 は 経 済 の 問 題 と 密 接 に 結 びついていることが 明 らかにされたのである その 国 の 医 療 の 善 し 悪 しは 単 に 知 識 と 技 術 を 知 っている/ 知 らない という 地 平 の 話 ではな く 経 済 や 政 治 そして 文 化 の 影 響 を 考 慮 しなければ 議 論 することができない 問 題 であるという 認 識 が 芽 生 えてきたのである xc 28

32 第 2 項 タイにおける 健 康 転 換 と 保 健 医 療 政 策 では タイでこの 健 康 転 換 はどのような 経 緯 を 経 たのであろうか 1960 年 代 のタイはまだ 感 染 症 の 対 策 が 主 要 な 医 療 政 策 であった しかし 1970 年 代 以 降 保 健 政 策 と 医 療 政 策 の 統 合 が 保 健 省 の 機 構 改 造 とともに 行 われる それ 以 前 には 地 域 医 療 にお ける 予 防 サービス 提 供 機 関 ( 保 健 所 )が 衛 生 局 治 療 サービス 提 供 機 関 が 医 療 局 の 管 轄 下 にあった xci 予 防 対 策 を 行 う 機 関 と 医 療 対 策 を 行 う 機 関 が 一 元 化 することによって より 包 括 的 な 地 域 医 療 が 可 能 になったのである こうした 保 健 省 の 機 構 改 造 は 1978 年 のアルマ ア タ 宣 言 以 降 にタイの 保 健 医 療 システムの 中 核 となるプライマリ ヘルス ケア( 以 下 PHC と 略 す)を 普 及 させる 素 地 となる タイの 保 健 医 療 システムにおける PHC とその 影 響 ついては 本 節 第 4 項 で 改 めて 述 べる 1980 年 代 に 入 ると タイでも 慢 性 疾 患 の 増 加 に 伴 う 医 療 費 増 大 が 顕 著 な 問 題 となってくる 保 健 省 はこうした 事 態 に 対 して 危 機 感 を 募 らせ 施 設 ( 病 院 ) 治 療 偏 重 の 保 健 行 政 を 改 め 地 域 コミュニティレベルにおける 予 防 やメンタル 面 を 含 めた 全 人 的 xcii 保 健 医 療 を 志 向 する xciii よ うになった さらにこの 頃 から 保 健 省 は すでに 自 生 的 に 各 地 に 発 生 していた NGO や 土 着 の 治 療 師 たちなどを 地 域 の 保 健 医 療 システムにおける さらには 国 の 医 療 費 削 減 における 重 要 な 要 素 つまりは 社 会 関 係 資 本 =ท นท งส งคม(thun thang sangkhom) xciv として 再 規 定 し そのデータベース 化 やネットワーク 化 を 開 始 し 出 していたといわれている また WHO はこの 時 期 オタワ 憲 章 を 発 表 し 健 康 増 進 (health promotion) の 必 要 性 を 国 際 社 会 に 提 言 し た 以 後 タイは PHC の 確 立 に 加 えて 健 康 増 進 を 国 の 保 健 医 療 システムの 中 心 的 課 題 に 据 える ようになる そして 1990 年 代 から 現 在 に 至 るまでに タイは 高 齢 化 社 会 に 入 り 込 んだといわれる 筆 者 が 2008 年 に 訪 れたバンコクの 老 人 ホームの 職 員 は 年 々 入 居 者 が 増 加 してきていると 述 べていた 農 村 地 域 では 未 だに 家 族 による 老 人 扶 養 が 機 能 しているといわれるが 都 市 部 では 核 家 族 化 が 進 行 しているため 老 人 ホームの 需 要 が 増 えてきているのであろう そうした 意 味 でも タイ の 今 後 の 保 健 医 療 システムは 先 進 諸 国 が 直 面 するのと 同 じような 社 会 福 祉 サービスをいかに 整 えるかが 課 題 の 1 つとなってくるだろう 本 研 究 の 問 題 意 識 に 関 連 させてみれば タイにおける 健 康 転 換 の 変 遷 とタイ 式 医 療 誕 生 が 地 続 きであったと 考 えられる 点 が 重 要 である それはより 具 体 的 にいえば タイ 式 医 療 の 誕 生 は タイの 保 健 医 療 システムが PHC と 健 康 増 進 を 中 核 にしていく 過 程 で 取 り 組 まれた 極 めて 国 策 的 なものであったということである 一 般 的 に 伝 統 医 療 が 問 題 として 取 り 上 げられるとき 近 代 医 療 (あるいは 近 代 保 健 医 療 政 策 )と 伝 統 医 療 の 対 立 という 枠 組 みで 議 論 がなされ 周 縁 的 な 位 置 に 置 かれた 伝 統 的 医 療 従 事 者 たちが 政 府 や 近 代 医 療 従 事 者 たちに 対 して 自 分 たちの 権 利 や 地 位 をどう 維 持 し 続 けられるのかという 問 題 に 議 論 が 集 まる xcv 政 府 や 近 代 医 療 から 周 縁 に 置 29

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