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- ひろみ かなり
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1 股関節および膝関節角度が等尺性膝関節伸展トルクと大腿四頭筋の筋活動に与える影響 Influence of hip and knee joint angles on knee extension torque and quadriceps femoris electromyographic activities during isometric contraction 江間諒一 1), 若原卓 2), 金久博昭 3), 矢内利政 2), 川上泰雄 2) Ryoichi Ema 1),Taku Wakahara 2),Hiroaki Kanehisa 3),Toshimasa Yanai 2),Yasuo Kawakami 2) 1) 早稲田大学大学院スポーツ科学研究科 2) 早稲田大学スポーツ科学学術院 3) 鹿屋体育大学 1) Graduate School of Sport Sciences,Waseda University 2) Faculty of Sport Sciences,Waseda University 3) National Institute of Fitness and Sports in Kanoya キーワード : 筋電図, 大腿直筋, 長さ - 張力関係 Key Words: electromyography,rectus femoris,length-tension relationship 抄録本研究は, 膝関節および股関節の角度の組み合わせが, 等尺性最大膝関節伸展トルク (MVC KE トルク ) に与える影響について, 大腿直筋の長さ- 張力関係ならびに主働筋 拮抗筋の筋活動の点から検討することを目的とした.13 名の健常男性を被験者として, 膝関節角度を伸展位 (40 度 ), 中間位 (70 度 ), 屈曲位 (90 度 ), 股関節角度を伸展位 (30 度 ), 屈曲位 (120 度 ) に設定し, 両関節角度の各組み合わせにおける MVC KE トルクを計測した. 同時に大腿直筋 (RF), 外側広筋 (VL), 内側広筋 (VM), 大腿二頭筋 (BF) から表面筋電図を導出し, 筋電図 RMS を求めた. その結果, 膝関節伸展位および中間位において, MVC KE トルクは股関節伸展位の方が股関節屈曲位よりも有意に大きかったが, 膝関節屈曲位では股関節角度による MVC KE トルクの差はみられなかった. また,MVC トルク発揮時の RF の筋電図 RMS は, 膝関節角度と股関節角度の交互作用がみられ,VM および BF の筋電図 RMS は膝関節角度の影響を受けた. 一方,VL の筋電図 RMS には何れの関節角度の影響もみられなかった. これら関節角度による筋電図 RMS の違いは, 股関節角度と膝関節角度の組み合わせが MVC KE トルクに与える影響を説明し得るものではなく, この影響は, 長さ- 張力関係の使用域の違いによる RF の発揮張力の差の観点から説明されると考えられた. スポーツ科学研究, 7, , 2010 年, 受付日 :2010 年 5 月 26 日, 受理日 :2010 年 12 月 22 日連絡先 : 川上泰雄 埼玉県所沢市三ヶ島 Tel & Fax: [email protected] 109
2 Ⅰ. 緒言大腿四頭筋は, 単関節筋である外側広筋 (vastus lateralis: VL), 内側広筋 (vastus medialis: VM) および中間広筋 (vastus intermedius: VI) と, 二関節筋である大腿直筋 (rectus femoris: RF) により構成される. そのため, 等尺性の条件下において最大努力で発揮した膝関節伸展トルク (MVC KE トルク ) は, 膝関節および股関節角度の影響を受ける. 股関節角度を固定し, 膝関節角度を様々に変化させた研究 (Babault et al.2003,becker and Awiszus.2001, Pincivero et al.2004,yoon et al.1991) によると, MVC KE トルクは膝関節角度 70 度前後 ( 完全伸展位を 0 度 ) で最大となることが明らかにされている. また, Herzog et al.(1991) および Salzman et al.(1993) は, 股関節の屈曲に伴い膝関節伸展位での MVC KE トルクの低下を観察している. Herzog et al. (1990) は,Cutts. (1988) の理論的モデルに基づき, 大腿四頭筋各筋の長さ- 張力関係を推定した. この研究において,RF の筋腱複合体 (muscle tendon complex: MTC) 長は膝関節と股関節がともに伸展位, あるいは屈曲位で至適長となると指摘している. 仮にそれが事実であれば, 膝関節伸展位かつ股関節屈曲位において,RFのMTC 長は長さ- 張力関係の上行脚にあたると考えられ, その時の MVC KE トルクは股関節伸展位におけるものよりも小さくなると予想される. それに対し, 膝関節屈曲位かつ股関節伸展位では,RF の長さ- 張力関係は下行脚にあたると考えられ, 膝関節屈曲位において,MVC KE トルクに対する股関節角度の影響は, 膝関節伸展位におけるものと逆となる, あるいは小さくなると推察される. 即ち, 膝関節伸展位, 中間位, 屈曲位で発揮された MVC KE トルクは股関節角度の影響を受けるが, その程度は膝関節角度によりそれぞれ異なると思われる. 一方, 膝関節角度を 90 度に固定し, 股関節 角度を 0 度 ( 仰臥位 ) と 90 度にした際の MVC KE トルクを比較した Maffiuletti and Lepers.(2003) の結果によると, 股関節角度 0 度に対し, 股関節角度 90 度においてMVC KE トルクが有意に大きい. この結果をもたらした要因について,Maffiuletti and Lepers. (2003) は直接言及していない. しかし, 彼らの結果において, 大腿四頭筋の筋活動は股関節角度 0 度に比較して 90 度で大きく, そのことが,MVC KE トルクが大きかった要因の1つであると考えられる. しかしながら,MVC KE トルクに対する股関節角度の影響を検討した研究は上述したものに限られ, 股関節および膝関節の角度の組み合わせが,MVC KE トルクと大腿四頭筋の筋活動に与える影響については不明である. 膝関節伸展トルクに対する主働筋の筋活動の影響に関して, 関節角度変化に伴う筋活動の変化については, 先行研究間で一貫した知見が得られていない. 例えば,MVC KE トルク発揮時の筋活動は,RF および VL については膝関節角度の影響を受けず (Newman et al.2003,pincivero et al.2004),vm については膝関節屈曲位で増加する (Pincivero et al.2004) ことが報告されている. しかし,Babault et al.(2003) の報告によると, MVC KE トルク発揮時の RF,VL,VM の筋活動は膝関節屈曲位に対し膝関節伸展位で高く, 股関節角度 0 度と 90 度において筋活動を比較した Maffiuletti and Lepers.(2003) によれば, 股関節角度 0 度に対し90 度でRF,VL,VMの筋活動が大きい. それに対し,Salzman et al.(1993) は, 股関節角度 0 度と 40 度の間で RF,VL,VM の筋活動の平均値に差がみられたものの, Maffiuletti and Lepers.(2003) とほぼ同条件である股関節角度 0 度と 80 度の間では, 差がみられなかったことを報告している. このように大腿四頭筋の筋活動に対する膝関節角度および股関節角度の影響は一致した見解が得られておらず, また, 先行研究の多くは, 筋活動が関節角度に 110
3 依存するか否かが議論の中心であり, 関節角度の組み合わせを変化させたことによる筋活動の変化が, 膝関節伸展トルクにどのような影響を及ぼすかについては検討されていない. 上記のことに加えて, 膝関節伸展による MVC KE トルクは, 主働筋のみならず拮抗筋の筋活動の影響を受ける (Kellis and Baltzopoulos. 1997). 特に,RF およびハムストリングは股関節を跨ぐことから, これらの筋群の筋活動は股関節角度の影響を受ける可能性がある. しかしながら, 上述したように, 大腿四頭筋の筋活動に対する股関節角度の影響は一致した見解が得られておらず (Maffiuletti and Lepers. 2003,Salzman et al. 1993), また,Herzog et al.(1991) は主働筋, 拮抗筋の筋活動を測定していない. さらに,MVC KE トルクに対する股関節角度の影響を検討した研究で, 拮抗筋の筋活動を測定したものはみられない. 即ち, 関節角度の組み合わせと MVC KE トルクの関係について, それに影響を及ぼすであろう主働筋, 拮抗筋の実測値を考慮に入れて検討した例はない. そこで本研究は, 股関節および膝関節の角度の組み合わせが MVC KE トルクに与える影響について,RF の長さ- 張力関係及び主働筋と拮抗筋の筋活動の観点から検討することを目的とした. Ⅱ. 方法 1. 被験者股関節及び膝関節に整形外科的疾患のない, 健康な成人男性 13 名 (23 ± 2 歳,173 ± 6 cm, 68 ± 6 kg, 平均値 ± 標準偏差値 ) を被験者とした. 被験者には, 事前に本研究の目的, 内容, 考えられるリスクについての説明を行い, 実験参加の了解を得た. 本研究は, 筆頭者の所属機関における人を対象とする研究に関する倫理委員会の承認を得た. 2.MVC KE トルク測定本測定に先立ち, 各被験者に事前に力発揮の練習を行わせた. 全ての被験者において右脚を測定対象とした. 被験者を筋力計 (VTK-002, VINE) 上のシートに座らせた. 股関節角度を 30 度および 120 度の 2 角度, 膝関節角度を 40 度, 70 度,90 度の 3 角度 ( それぞれ最大伸展位を 0 度とする ) に固定し, 合わせて 6 種類の股関節および膝関節角度の組み合わせにおいて ( 図 1 ), 最大努力で膝関節を伸展させ, 膝関節伸展トルク (MVC KE トルク ) を測定した. 被験者には反動動作を用いずに力を立ち上げ, 少なくとも 1 秒間以上全力での力発揮を維持するよう指示した (Herzog et al.1991). 股関節角度は, 体幹と大腿のなす角の外角とし, 膝関節角度は大腿と下腿のなす角の外角とした. 被験者に測定姿勢をとらせた後, 右内外果のやや上部をアタッチメントに固定した. その際, 筋力計の回転中心と膝関節の関節中心が一致するように留意した. 力発揮中に腰部が浮き上がるのを防ぐため, ストラップで骨盤を座面に固定した. 試行前に, 被験者にウォーミングアップとして 2 回以上の力発揮の練習を行わせ, その後下肢の筋群を脱力するよう指示した. 測定は各測定姿勢につき 2 回ずつランダムに行い,2 回の測定値が高値を示した測定値より 10% 以上離れていた場合は,3 回目の測定を行った. 疲労の影響を最小限に抑えるため, 試行間には 60 秒以上の休息をとって固定部位を解放し, 被験者に疲労感が無いかどうかの確認を適時行った. また, 試行中の拮抗筋の筋活動を主働筋として活動したときのそれで正規化するため, 股関節角度 30 度, 膝関節角度 70 度 (H30-K70: 以下股関節角度 - 膝関節角度として表す ) において, 最大努力で膝関節を屈曲させ, 膝関節屈曲トルクを測定した. 膝関節トルクの信号は増幅器 (DPM-711B,KYOWA) で増幅後,A/D 変換機 (Power Lab,ADInstruments) を介して 1kHz でパ 111
4 ーソナルコンピュータに記録した.MVC KE トルクは 試行中に発揮したピーク値とし,2 回の試行のう ち MVC KE トルクの高かった試行を分析対象とし た. 図 1: 測定姿勢. 股関節角度 ( H- )- 膝関節角度 ( K- ) として表記した. 3. 筋電図測定表面筋電図を, 棒型でプレアンプ内蔵型の能動電極 (The Bagnoli-8 EMG System,DELSYS,1 10mm,Ag) を用いて,RF,VL,VM, 大腿二頭筋 (biceps femoris: BF) から導出した. 電極間距離は 10mm であった. 超音波診断装置 (SSD-6500,ALOKA) を用いて各筋の筋腹, 筋束方向を確認し, 電極貼付位置を決定した. 剃毛後ヤスリで皮膚表面を削り, アルコール綿でふき取ることで皮膚抵抗を軽減した. その後, 筋束の走行方向に沿って, 電極を各筋の筋腹に貼付した. アース電極を右上前腸骨棘に貼付した. 各 112
5 被験者の最初の試行前に, 交流雑音の混入がないことを確認した. 筋電図信号は電極内蔵の増幅器で増幅後 ( 帯域通過フィルタ Hz), A/D 変換機 (Power Lab,ADInstruments) を介し て 1kHz でパーソナルコンピュータに記録した. ピーク値を含み, トルクが安定して発揮された 0.5 秒間の実効値 (RMS) を求めた (Babault et al. 2003, 図 2 ). 図 2: 各筋の筋電図実効値 (RMS) の算出. 図のグレーで表示した分析区間 (0.5 秒間 ) においてRMS を算出した. 上から等尺性最大膝関節伸展トルク (MVC KE トルク ), 大腿直筋 (RF), 外側広筋 (VL), 内側広筋 (VM), 大腿二頭筋 (BF) である. 各々の上部に各条件 ( 例 H30-K90: 股関節角度 30 度 - 膝関節角度 90 度を表す ) を示した. 113
6 4. 統計処理すべての測定項目は平均値 ± 標準偏差値で表した. 統計処理には, 統計解析ソフトウェア (SPSS12.0J,SPSSJapan) を用いた.MVC KE トルク及び筋電図 RMS について, 股関節角度 (30 度, 120 度 ) 膝関節角度 (40 度,70 度,90 度 ) の二元配置 ( 対応のある因子と対応のある因子 ) の分散分析を行った. 交互作用が認められた場合は, 膝関節角度と股関節角度の組み合わせを 1 つの水準として,6 水準による一元配置の分散分析を行い,F 値が有意であった場合は Tukey s HSD の多重比較検定を行った. 交互作用がみられず膝関節角度の主効果が有意であった場合は, 股関節角度 30,120 度のデータを一緒にして一元配置の分散分析を行った.F 値が有意であった場合は Tukey s HSD の多重比較検定を行った. 何れも危険率 5% 未満をもって統計的に有意とし た. Ⅲ. 結果 1.MVC KE トルク 6 種類の測定姿勢における MVC KE トルクを図 3 に示す. 股関節角度および膝関節角度の主効果ならびに交互作用のいずれもが有意であった. H30-K40 および H30-K70 における MVC KE トルクは, それぞれ H120-K40 および H120-K70 におけるMVC KE トルクに対して有意に大きかった. 膝関節角度 90 度では, 股関節角度による MVC KE トルクの差はみられなかった.H30-K70 における MVC KE トルクは,H30-K40 および H30-K90 における MVC KE トルクに対し有意に大きく,H120-K70 における MVC KE トルクは,H120-K40 における MVC KE トルクに対し有意に大きかった. 図 3: 各測定姿勢における MVC KE トルク *: 膝関節角度間で有意差あり (p<0.05), : 股関節角度間で有意差あり (p<0.05) 114
7 2.MVC KE トルク発揮時の筋電図 RMS RF,VL,VM および BF の筋電図 RMS の結果を図 4に示す.RF の筋電図 RMS に膝関節および股関節の角度による主効果は無く, 交互作用が認められたが, 多重比較検定の結果, 測定姿勢間で有意差はみられなかった.VL の筋電図 RMS には両関節角度の主効果および交互作用ともに認められなかった.VM および BF の筋電図 RMS には, 交互作用および股関節角度の主効果は認められなかったが, 膝関節角度の主効果 が認められた.VMは, 膝関節角度 90 度における筋電図 RMS が膝関節角度 40,70 度のそれよりも有意に大きく, 膝関節角度 70 度における筋電図 RMS が膝関節角度 40 度におけるそれよりも有意に大きかった.BF は, 膝関節角度 90 度における筋電図 RMS が膝関節角度 40 度におけるそれよりも有意に大きかった. 全試行における BF の筋電図 RMS の平均値は, 膝関節屈曲トルク発揮時の 27±20% であった. 図 4: 各測定姿勢における筋活動.*: 膝関節角度間で有意差あり (p<0.05) 116
8 Ⅳ. 考察股関節伸展位で発揮された MVC KE トルクは, 膝関節伸展位および中間位において, 股関節屈曲位で発揮されたものよりも大きくなった. この結果は,Herzog et al.(1991), および Salzman et al.(1993) の報告と一致する. しかし, 膝関節屈曲位では,MVC KE トルクに股関節角度による差はみられなかった. これらの結果は, 股関節角度が MVC KE トルクに与える影響は, 膝関節角度に依存することを示している. また,VM および BF の筋電図 RMS に膝関節角度の影響がみられた. 以上の結果から, 本研究で観察された MVC KE トルクの結果に影響を及ぼす要因として,1)RFの長さ - 張力関係,2) 主働筋の筋活動, および 3)BF の共収縮が考えられる. これらについて, 得られた結果をもとに検証を加える. 膝関節角度一定という条件で股関節角度を変化させると, 大腿四頭筋を構成する筋のなかで RF のみ MTC 長が変化する. それゆえ, 本研究の膝及び股関節角度と MVC KE トルクの関係に関する結果については, 股関節角度が RF の長さ- 張力関係の使用域に及ぼす影響から, 次のような解釈が成り立つと考えられる. 即ち,RF の MTC 長が短い H120-K40,H120-K70 において,RF の MTC 長は長さ- 張力関係の上行脚にあたり, そのために発揮張力が小さいと推察される. 一方, H30-K40 および H30-K70 において,RF の MTC 長は至適長に近く, そのために前者は H120-K40 よりも, 後者は H120-K70 よりも, 大きな MVC KE トルクの発揮を可能にしたと考えることができる. また,RF の MTC 長は H120-K90 で上行脚,H30-K90 で下行脚にあたり, 両者の間で RF の発揮張力に大きな差がなかったと考えられる. この解釈は,Herzog et al.(1990,1991) により提示された RF の長さ- 張力関係の理論的モデルと一致する.Herzog et al.(1990,1991) は, 大腿四頭筋それぞれの長さ- 張力関係から, 股関節 角度が0 度および90 度のときの膝関節角度と RF の張力の関係, 膝関節角度と広筋群の張力の関係を報告した. 彼らによれば, 股関節角度 0 度では膝関節角度 20 度から 30 度において, 股関節角度 90 度では膝関節角度 110 度から 120 度において, それぞれ RF が至適長となる. 本研究プロトコルは, 股関節角度を 30 度および 120 度に設定したため, 彼らの報告と直接比較することは出来ない. しかし, 前述した MVC KE トルクの結果が RF の長さ- 張力関係によるとする解釈は, Herzog et al.(1990,1991) の提示した理論的モデルにほぼ一致するものである. 膝関節伸展による MVC KE トルク発揮中の大腿四頭筋の筋活動については, 関節角度 (Babault et al. 2003,Maffiuletti and Lepers. 2003) あるいは筋間 (Pincivero et al. 2004) で異なるとする報告と, 関節角度による差は無いとする報告 (Newman et al.2003) がみられ, 見解を異にしている. 本研究において,RF および VL の筋電図 RMS には, 何れの関節角度の影響もみられなかったが,VM の筋電図 RMS は膝関節角度の影響を受けた. この結果は,Newman et al.(2003), Pincivero et al.(2004) の報告と一致し, 最大収縮時における筋活動レベルの関節角度依存性が, 協働筋間で異なることを示唆するものである. すなわち,VM の筋活動が, 膝関節が伸展する程低くなったことから, 本研究で得られた膝関節角度とMVC KE トルクの関係は, 大腿四頭筋の長さ- 張力関係に加えて,VM の筋活動の高低の影響も含まれたものであると考えられる. しかし,RF,VL, および VM の何れの筋活動も股関節角度の影響を受けなかった. このことは, 先に述べた VM の筋活動に対する膝関節角度の影響が, 両股関節角度間で同様であることを示し, 何れの膝関節角度においても, 股関節角度による MVC KE トルクの差に対して協働筋の筋活動の差は影響しないことを意味する. 一方, 筋により膝関節角度の影響 116
9 が異なったことは, 電極と筋の相対的位置変化による影響 (Cresswell et al.1995) の可能性もあるが, 同じ単関節筋である VL と VM において, 膝関節角度の変化に対する筋活動の変化様相が一致しなかったことから, この影響は小さかったと推察される. また, 緒言で述べたように, トルクの発揮水準に及ぼす影響として, 拮抗筋による共収縮の影響が考えられた. 膝関節角度 90 度における BFの筋活動は, 膝関節角度 40 度におけるものよりも有意に大きかった. だが,BF の筋活動は股関節角度の影響を受けなかった. 即ち, 前述した VM の筋活動と同様に,BF の筋活動の差は股関節角度による MVC KE トルクの差を説明しうるものではないと考えられる. 筋電図 RMS に関する本研究の結果は, Maffiuletti and Lepers.(2003) の報告と異なる. Maffiuletti and Lepers.(2003) は, 股関節角度 0 度に対し,90 度で RF,VL,VM の筋電図 RMS が大きかったことを報告している. 彼らが採用した被験者の一部は, 座位での筋力測定やトレーニングに参加していた. それゆえ,Maffiuletti and Lepers.(2003) の結果はトレーニングによる筋の興奮水準の亢進 (Ikai and Fukunaga.1970, Moritani and DeVries. 1979) や, 等尺性筋力トレーニングにおける角度特異性 (Kitai and Sale.1989) などの影響を受けている可能性がある. 本研究の被験者は, 特別なトレーニングを行っていない一般成人であり, 本研究の結果と先行研究のそれとの不一致は, 被験者のトレーニング習慣や強度の高いトルク発揮の経験の有無が影響していると予想される. 本研究の結果, 股関節角度の違いは等尺性最大膝関節伸展トルク (MVC KE トルク ) に影響し, その影響の程度は膝関節角度に依存することが示された. 一方, 主働筋, 拮抗筋いずれの筋活動も股関節角度の影響がみられず, 股関節角度による MVC KE トルクの差を説明しうるものではない と考えられた. 以上のことから, 股関節角度が MVC KE トルクに与える影響は膝関節角度により異なるが, それは主に長さ- 張力関係の使用域の違いによる,RF の発揮張力の差に起因すると結論された. 参考文献 Babault N, Pousson M, Michaut A, van Hoecke J (2003) Effect of quadriceps femoris muscle length on neural activation during isometric and concentric contractions, Journal of Applied Physiology, 94(3), Becker R, Awiszus F (2001) Physiological alterations of maximal voluntary quadriceps activation by changes of knee joint angle, Muscle and Nerve,24(5), Cresswell AG,Loscher WN,Thorstensson A (1995) Influence of gastrocnemius muscle length on triceps surae torque development and electromyographic activity in man, Experimantal Brain Research, 105(2), Cutts A (1988) The range of sarcomere lengths in the muscles of the human lower limb, Journal of Anatomy,160, Herzog W, Abrahamse SK, ter Keurs HE (1990) Theoretical determination of force-length relations of intact human skeletal muscles using the cross-bridge model, Pflugers Archiv,416(1-2), Herzog W,Hasler E,Abrahamse SK (1991) A comparison of knee extensor strength curves obtained theoretically and experimentally, Medicine and Science in Sports and Exercise, 23(1), Ikai M, Fukunaga T (1970) A study on 117
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μ μ μ μ μ α μ 1) Appell HJ: Skeletal muscle atrophy during immobilization. Int J Sports Med 7: 1-5, 1986. 2) Bohannon RW: Make tests and break tests of elbow flexor muscle strength.
歩行およびランニングからのストップ動作に関する バイオメカニクス的研究
学位論文要旨 歩行およびランニングからのストップ動作に関する バイオメカニクス的研究 広島大学大学院教育学研究科 文化教育開発専攻 冨永亮 目次 第 1 章諸言 (1) 第 1 節研究の背景と意義 第 2 節バイオメカニクス的手法を用いたストップ動作の分析 第 3 節本研究の目的 第 2 章速度の変化がストップ動作の地面反力に及ぼす影響 (3) 第 1 節目的第 2 節方法第 3 節結果第 4 節考察
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THE ANNUAL REPORTS OF HEALTH, PHYSICAL EDUCATION AND SPORT SCIENCE VOL.28, 1-5, 2009 1 原 著 男子新体操競技の継続的トレーニングに伴う下肢の筋形態及び筋出力発揮特性の変化 Characteristics of force output and lower limb muscle structure due to
リハビリテーションにおける立ち上がり訓練とブリッジ動作の筋活動量の検討 リハビリテーションにおける立ち上がり訓練とブリッジ動作の筋活動量の検討 中井真吾 1) 館俊樹 1) 中西健一郎 2) 山田悟史 1) Examination of the amount of muscle activity i
中井真吾 1) 館俊樹 1) 中西健一郎 2) 山田悟史 1) Examination of the amount of muscle activity in standing training and bridge motion in rehabilitation Shingo NAKAI,Toshiki Tachi,Kenichiro NAKANISHI,Satoshi YAMADA Abstract:The
The Most Effective Exercise for Strengthening the Supraspinatus : Evaluation by Magnetic Resonance Imaging by TAKEDA Yoshitsugu and ENDO Kenji Departm
The Most Effective Exercise for Strengthening the Supraspinatus : Evaluation by Magnetic Resonance Imaging by TAKEDA Yoshitsugu and ENDO Kenji Department of Orthopedic Surgery, The University of Tokushima
6 腰椎用エクササイズパッケージ a. スポーツ選手の筋々膜性腰痛症 ワイパー運動 ワイパー運動 では 股関節の内外旋を繰り返すことにより 大腿骨頭の前後方向への可動範囲を拡大します 1. 基本姿勢から両下肢を伸展します 2. 踵を支店に 両股関節の内旋 外旋を繰り返します 3. 大腿骨頭の前後の移
6 腰椎用エクササイズパッケージ a. スポーツ選手の筋々膜性腰痛症 胸郭リアライメント 胸郭リアライメント では 胸郭の可動性を拡大しつつ 胸郭周囲の筋緊張を軽減することを目的とします 2. 上肢と下肢が脱力できたら徐々に深い呼吸を行いま す 呼吸を10 回程度繰り返します 腕の外転運動と深呼吸 肩の外転運動と深呼吸 では 胸郭の最大限の拡張を促します 2. 両肩を適度に外転させます 肘は床から離さないようにします
膝関節運動制限による下肢の関節運動と筋活動への影響
膝関節運動制限による下肢の関節運動と筋活動への影響 支持面の前後傾斜刺激による検討 山岸祐太 < 要約 > 本研究の目的は, 膝関節装具により膝関節運動を制限し, 支持面の前後回転傾斜刺激を与えた場合の下肢関節や姿勢筋への影響を調べ, 膝関節運動の働きを明確にすること, および股 足関節運動が膝関節運動をどのように補償しているのかを明確にすることである. 被験者は健常若年者 10 名とした. 傾斜刺激は周波数
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Chapter 1 1.4.1 1 元配置分散分析と多重比較の実行 3つの治療法による測定値に有意な差が認められるかどうかを分散分析で調べます この例では 因子が1つだけ含まれるため1 元配置分散分析 one-way ANOVA の適用になります また 多重比較法 multiple comparison procedure を用いて 具体的のどの治療法の間に有意差が認められるかを検定します 1. 分析メニュー
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* ** ** * ** 20 10 19 61 19 31.1% 20 14 19 [ ] [ ] 13 [ ] [ ] 2007 U22 W 2008 W 114 [ ] J [ ] [ ] over use [ ] [ ] [10] [11][12][13] 19 O 61 20.4 115 1.20 18 23 19 10 10 12 22 [14] A [15] 1 PedscopeVTS120
Postoperative Assessment by Using a Torque Machine (BIODEX) and MRIs in Patients treated for a Recurrent Anterior Dislocation or Subluxation of the Sh
Postoperative Assessment by Using a Torque Machine (BIODEX) and MRIs in Patients treated for a Recurrent Anterior Dislocation or Subluxation of the Shoulder by HATA Yukihiko MURAKAMI Narumichi Department
研究業績 (a) 査読された論文 茂木康嘉, 川上泰雄, 矢内利政. ヒト生体腱における力学的特性の計測 : つま先領域と線形領域の識別方法の提案. バイオメカニクス研究 [ 印刷中 ] Fukutani, A., Hirata, K., Miyamoto, N., Kanehisa, H., Yanai,T., Kawakami,Y. Effect of conditioning contraction
高齢者の椅子からの立ち上がり動作における上体の動作と下肢関節動態との関係 The relationship between upper body posture and motion and dynamics of lower extremity during sit-to-stand in eld
高齢者の椅子からの立ち上がり動作における上体の動作と下肢関節動態との関係 The relationship between upper body posture and motion and dynamics of lower extremity during sit-to-stand in elderly person 08M40062 佐藤妙 Tae Sato 指導教員 : 丸山剛生准教授 審査員
2 片脚での体重支持 ( 立脚中期, 立脚終期 ) 60 3 下肢の振り出し ( 前遊脚期, 遊脚初期, 遊脚中期, 遊脚終期 ) 64 第 3 章ケーススタディ ❶ 変形性股関節症ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
PT OT ビジュアルテキスト 姿勢 動作 歩行分析 contents 序ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー畠中泰彦 3 本書の使い方ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
行不可能で車椅子使用の痙直型脳性麻痺者 1 名 平均年齢 27.4 歳男性 7 名であった その中でアテトーゼを主徴とする走行可能な脳性麻痺者 1 名 ( ジャパンパラリンピック参加レベル ) については 2002 年 12 月から 2004 年 3 月までに 3ヶ月ごとに定期的に以下の項目について
筑波技術大学テクノレポート Vol.18 (1) Dec. 2010 脳性麻痺の科学的トレーニング 脳性麻痺の筋力トレーニングに関する基礎研究 筑波技術大学保健科学部保健学科理学療法学専攻 石塚和重中村直子 要旨 : 脳性麻痺の科学的なトレーニングの観点から 脳性麻痺の筋断面積と筋力と動作速度について調査した さらに タイプ別脳性麻痺の特徴について筋電図を使用して検討した また 脳性麻痺の筋力トレーニング方法のための基礎研究を試みた
<4D F736F F D208EC08CB18C7689E68A E F AA957A82C682948C9F92E82E646F63>
第 7 回 t 分布と t 検定 実験計画学 A.t 分布 ( 小標本に関する平均の推定と検定 ) 前々回と前回の授業では, 標本が十分に大きいあるいは母分散が既知であることを条件に正規分布を用いて推定 検定した. しかし, 母集団が正規分布し, 標本が小さい場合には, 標本分散から母分散を推定するときの不確実さを加味したt 分布を用いて推定 検定しなければならない. t 分布は標本分散の自由度 f(
Kobe University Repository : Kernel タイトル Title 著者 Author(s) 掲載誌 巻号 ページ Citation 刊行日 Issue date 資源タイプ Resource Type 版区分 Resource Version 権利 Rights DOI JaLCDOI URL 変形性膝関節症に対する人工膝関節全置換術後の膝伸展不全について (Extensor
等尺 性 最大筋力に及ぼ す 筋断面積お よび筋 線 維組成の影響 筋 断 面 積 の 影 響,さ らに,筋 断 面 積 あ た りの 等 尺 状 態 で,膝 した.な 討 す る こ と を 目 的 と した. 連 続3回,常 を 伸 展 す る際 のpeak 性最 大筋 力 に 対 す る筋線
INFLUENCE OF MUSCLE FIBER COMPOSITION AND MUSCLE CROSS-SECTIONAL AREA ON MAXIMAL ISOMETRIC STRENGTH TOMOO RYUSHI and TETSUO FUKUNAGA Abstract The purpose of the present study is to investigate the influence
The Journal of the Japan Academy of Nursing Administration and Policies Vol 12, No 1, pp 49 59, 2008 資料 看護師におけるメンタリングとキャリア結果の関連 Relationship between M
The Journal of the Japan Academy of Nursing Administration and Policies Vol 12, No 1, pp 49 59, 2008 資料 看護師におけるメンタリングとキャリア結果の関連 Relationship between Mentoring and Career Outcomes of Nurses 今堀陽子 1) 作田裕美
を0%,2 枚目の初期接地 (IC2) を 100% として歩行周期を算出した. 初期接地 (IC1) は垂直 9) 分力 (Fz) が 20Nを超えた時点, 荷重応答期 (LR) は Fz の第 1ピーク時, および遊脚後期 (Tsw) は IC1 から 10% 前の時点とした 10). 本研究の
歩行における随意的足関節背屈運動が大腿四頭筋の筋活動に及ぼす影響について 畑山将時郎 < 要約 > 本研究の目的は, 歩行の初期接地時に随意的に背屈運動を行わせて前脛骨筋の筋活動を高めることで大腿四頭筋の筋活動が変化するのか, また, もし大腿四頭筋の筋活動が変化すればそれが荷重応答期にも持続するのかを検証することだった. 対象は, 若年健常者 10 名だった. 歩行路の中に床反力計を設置し, 歩行周期を算出した.
Vol. No. Honda, et al.,
A Study of Effects of Foot Bath before Exercise on Fall Prevention Yoko Honda Yoko Aso Aki Ibe Megumi Katayama Tomoko Tamaru Key Words fall prevention, foot bath, elderly, fall prevention programs Honda,
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トランポリンのストレートジャンプにおける踏切中の筋活動と着床位置との関係 松島正知, 矢野澄雄 神戸大学大学院人間発達環境学研究科 キーワード : トランポリン, 踏切動作, 移動距離 抄録 本研究はトランポリンの踏切における, 下肢および体幹筋群の活動と移動距離との関係を明らかにすることを目的とした. 被験者 9 名に 10 本跳躍を行わせ, 中心位置の跳躍と後方位置の跳躍に分けた. 測定は体幹および下肢筋の筋電図,
Ⅰ. 緒言 Suzuki, et al., Ⅱ. 研究方法 1. 対象および方法 1 6 表 1 1, 調査票の内容 図
The Journal of the Japan Academy of Nursing Administration and Policies Vol 12, No 1, pp 515, 2008 原著 病棟勤務看護師の勤務状況とエラー ニアミスのリスク要因 Relationship between Risk Factors Related Medical Errors and Working Conditions
JUSE-StatWorks/V5 活用ガイドブック
4.6 薄膜金属材料の表面加工 ( 直積法 ) 直積法では, 内側に直交配列表または要因配置計画の M 個の実験, 外側に直交配列表または要因配置計画の N 個の実験をわりつけ, その組み合わせの M N のデータを解析します. 直積法を用いることにより, 内側計画の各列と全ての外側因子との交互作用を求めることができます. よって, 環境条件や使用条件のように制御が難しい ( 水準を指定できない )
図 1 マーカー, 電極貼付位置 マーカーは骨盤および下肢の骨指標, 右下肢の大腿, 下腿などに合計 39 個貼付した. 電極は大腿直筋, 内側広筋, 外側広筋, 半腱様筋, 大腿二頭筋に対して SENIAM に準じた位置に貼付した. およびハムストリングス前活動の内外側比率と膝外反角度および膝外反
着地動作における膝関節周囲筋前活動と膝関節外反角度およびモーメントの関係 生田亮平 < 要約 > 膝前十字靱帯 (ACL) 損傷において, 女性の着地動作中の膝外反角度およびモーメントの増加は損傷リスクとされ, 接地後早期の膝関節運動の制御には接地前筋活動 ( 前活動 ) が重要とされているが, 膝周囲筋前活動と膝外反角度およびモーメントの関係は明らかではない. 本研究の目的は女性の着地動作における膝周囲筋前活動と膝外反角度およびモーメントの関係を検証することとした.
11.1: 100m (WikiPedia ) ( ) ( ) 11.3 A.V.Hill ( )
79 11 8 11.1 19 11.1.1 100m 100m 1912 10 11.1.2 (42.195Km) 42Km 40Km 42Km,1896 (40Km) 2 58 50 2007 9 2 4 26 11.2 11.2.1 (SL: stride length) (SF: stride frequency, SR : stride rate) 2 1 1 (SL : step length)
(MIRU2008) HOG Histograms of Oriented Gradients (HOG)
(MIRU2008) 2008 7 HOG - - E-mail: [email protected], {takigu,ariki}@kobe-u.ac.jp Histograms of Oriented Gradients (HOG) HOG Shape Contexts HOG 5.5 Histograms of Oriented Gradients D Human
Kumamoto University Center for Multimedia and Information Technologies Lab. 熊本大学アプリケーション実験 ~ 実環境における無線 LAN 受信電波強度を用いた位置推定手法の検討 ~ InKIAI 宮崎県美郷
熊本大学アプリケーション実験 ~ 実環境における無線 LAN 受信電波強度を用いた位置推定手法の検討 ~ InKIAI プロジェクト @ 宮崎県美郷町 熊本大学副島慶人川村諒 1 実験の目的 従来 信号の受信電波強度 (RSSI:RecevedSgnal StrengthIndcator) により 対象の位置を推定する手法として 無線 LAN の AP(AccessPont) から受信する信号の減衰量をもとに位置を推定する手法が多く検討されている
1)Malmivaara A, Hakkinen U, et al: The treatment of acute low back pain - bed rest, exercise, or ordinary activity? N Engl J Med 1995;332:251-5 2)Latash ML: Spectral analysis of the electromyogram (EMG)
高齢者におけるサルコペニアの実態について みやぐち医院 宮口信吾 我が国では 高齢化社会が進行し 脳血管疾患 悪性腫瘍の増加ばかりでなく 骨 筋肉を中心とした運動器疾患と加齢との関係が注目されている 要介護になる疾患の原因として 第 1 位は脳卒中 第 2 位は認知症 第 3 位が老衰 第 4 位に
高齢者におけるサルコペニアの実態について みやぐち医院 宮口信吾 我が国では 高齢化社会が進行し 脳血管疾患 悪性腫瘍の増加ばかりでなく 骨 筋肉を中心とした運動器疾患と加齢との関係が注目されている 要介護になる疾患の原因として 第 1 位は脳卒中 第 2 位は認知症 第 3 位が老衰 第 4 位に関節疾患 5 位が骨折 転倒であり 4,5 位はいずれも運動器が関係している 骨粗しょう症のメカニズムの解明
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論文 学生員原 良昭 * 正員吉田正樹 正員松村雅史 非会員市橋則明 * The Quantitative Evaluation of the Activity by Integrated Electromyogram Yoshiaki Hara *, Student Member, Masaki Yoshida, Member, Masafumi Matumura, Member, Noriaki
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[ 博士論文概要 ] 平成 25 年度 金多賢 筑波大学大学院人間総合科学研究科 感性認知脳科学専攻 1. 背景と目的映像メディアは, 情報伝達における効果的なメディアの一つでありながら, 容易に感情喚起が可能な媒体である. 誰でも簡単に映像を配信できるメディア社会への変化にともない, 見る人の状態が配慮されていない映像が氾濫することで見る人の不快な感情を生起させる問題が生じている. したがって,
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腹腔内圧が下肢筋群の筋力に及ぼす影響 鹿屋体育大学大学院体育学研究科 体育学専攻 学籍番号 157005 田屋敷幸太 平成 30 年 1 月 目次 第 1 章本論文における研究の背景 2 1-1. 序論 1-2. 本論文で用いる用語の説明 1-3. 研究小史 1-4. 本論文の目的と構成 第 2 章腹腔内圧と下肢筋群の筋力との関連について検討 7 第 3 章股関節伸展の最大筋力に対して腹腔内圧が及ぼす影響について検討
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ICU 入室の重症患者における四肢筋力評価プロトコル : 日本語版 ICU Medical Research Council Score (ICU MRC score-j) 1.2 随意筋力評価を始めるためには 患者の神経学的及び血行動態の安定性が医師により確認さ れている必要がある 協力レベルの評価 2 つの方法のどちらかを用いる A. 標準的な 5 つの質問 3 両目を開けたり閉じたりして下さい私を見て下さい口を開けて舌を出して下さいうなずいて下さい私が
NODERA, K.*, TANAKA, Y.**, RAFAEL, F.*** and MIYAZAKI, Y.**** : Relationship between rate of success and distance of shooting on fade-away shoot in fe
大学生女子バスケットボール選手におけるフェイダウェ Titleイシュートのシュート距離と成功率との関係について ( fulltext ) Author(s) 野寺, 和彦 ; 田中, 勇人 ; Figueroa, Rafael; 宮崎, Citation 東京学芸大学紀要. 芸術 スポーツ科学系, 63: 71-77 Issue Date 2011-10-31 URL http://hdl.handle.net/2309/111959
体育学研究 , 走速度変化に伴う股関節内転筋群活動の変化 松尾信之介 1) 藤井宏明 2) 苅山靖 2) 大山卞圭悟 2) Shinnosuke Matsuo 1,HiroakiFujii 2,YasushiKariyama 2 and Keigo Ohyama
体育学研究 56 287 295,2011 287 松尾信之介 1) 藤井宏明 2) 苅山靖 2) 大山卞圭悟 2) Shinnosuke Matsuo 1,HiroakiFujii 2,YasushiKariyama 2 and Keigo Ohyama Byun 2 : Changes in the activity of hip adductor muscles with increased
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立位にて足関節底屈位を保持した際の荷重位置が下腿筋活動に及ぼす影響 Influence of the position of weight-bearing on activities of calf muscles while holding the plantar flexion at the ankle joint in standing position 石田弘 1), 安村拓人 2), 矢部慎太郎
2011 年度修士論文 ノルディック ハムストリングスにおける 運動強度の評価 Evaluation of Intensity Level of Nordic Hamstrings Exercise 早稲田大学大学院スポーツ科学研究科スポーツ科学専攻コーチング科学研究領域 5010A092-1 山之
2011 年度修士論文 ノルディック ハムストリングスにおける 運動強度の評価 Evaluation of Intensity Level of Nordic Hamstrings Exercise 早稲田大学大学院スポーツ科学研究科スポーツ科学専攻コーチング科学研究領域 5010A092-1 山之内夏人 Yamanouchi,Natsuto 研究指導教員 : 岡田純一准教授 目次 Ⅰ. 緒言...
横浜市環境科学研究所
周期時系列の統計解析 単回帰分析 io 8 年 3 日 周期時系列に季節調整を行わないで単回帰分析を適用すると, 回帰係数には周期成分の影響が加わる. ここでは, 周期時系列をコサイン関数モデルで近似し単回帰分析によりモデルの回帰係数を求め, 周期成分の影響を検討した. また, その結果を気温時系列に当てはめ, 課題等について考察した. 気温時系列とコサイン関数モデル第 報の結果を利用するので, その一部を再掲する.
ストレッチング指導理論_本文.indb
目次 第 1 章 骨格筋の基礎知識 1 骨格筋の機能解剖学 2 (1) 骨と関節 骨格筋の機能解剖学 2 (2) 主な骨格筋の分類 8 (3) 上肢の筋 10 (4) 肩関節とその筋 11 (5) 体幹とその筋 13 (6) 脊柱の構造と機能 16 (7) 股関節の構造と機能 18 (8) 下肢の筋の様相と機能 21 (9) 膝関節の構造と機能 23 (10) 下腿と足関節の構造および機能 24 (11)
