Rx-3050_J

Similar documents
JASIS 2016 新技術説明会

JAJP

PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft Word - 1-A章1-表紙1.26

3 夢を実現した加熱脱着導入システム GERSTEL TDS A2, /3C, CIS 4 -GC VVOC SVOC GERSTEL TDS A2 /3C CIS 4 Agilent 7890GC 5977MSD 1バルブレス流路を実現したオートサンプラー SVOC C 20 TDS A2 CIS

Microsoft PowerPoint - 薬学会2009新技術2シラノール基.ppt

仕様 ハードウェア仕様 レシーバー側電源 消費電力 同梱 AC アダプター使用時入力 :AC100 V 50Hz/60 Hz 出力 :DC57 V / 1.14 A PoE 給電装置使用時 DC48 V / 265 ma 同梱 AC アダプター使用時 DC 57 V :1.14 A / 約 65 W

Xamテスト作成用テンプレート

(Microsoft Word - QP2010\223\374\216D\216d\227l\217\221\201i\215\305\217I_)

CCD リニアイメージセンサ用駆動回路 C CCD リニアイメージセンサ (S11155/S ) 用 C は 当社製 CCDリニアイメージセンサ S11155/S 用に開発された駆動回路です S11155/S11156-

Microsoft PowerPoint - 技術資料_NeedlEx.ppt

2007臭素系難燃剤セミナー_小野寺.ppt

センサガスクロマトグラフ

P116-P119 _ SMPi_1-4P_02

QOBU1011_40.pdf

CMOS リニアイメージセンサ用駆動回路 C CMOS リニアイメージセンサ S 等用 C は当社製 CMOSリニアイメージセンサ S 等用に開発された駆動回路です USB 2.0インターフェースを用いて C と PCを接続

JASIS 新技術説明会 最新の高速GPCシステムHLC-8420GPC EcoSEC Eliteの紹介

バイアル新規ユーザー様限定 ガラス製容器 -Si-O H シラノール -Si-O H -Si O -Si イオン的吸着 疎水的吸着シロキサン logp pka + N 塩基性化合物 疎水的吸着 水溶液 P P 製容器, 7,7

ハードディスクキャビネット PRIMERGY SX30 [ PG-R1DC7, PG-DC107 ]

Microsoft PowerPoint - TI181002_(F-Search3.6)_A4

目次 ODSA-P2 1.SGC センサガスクロについて 1)SGC の測定原理 2)SGC の特徴 3) 硫化水素定量方法 4) データ解析方法 p.3 2. 硫化水素測定器 ODSA - P 2の基本性能 1) 測定精度 2) 再現性 3) 硫化水素以外のガスの影響 p.6 3. 精度よい測定の

エンドポイント濁度測定装置 LT-16 取扱説明書

Microsoft PowerPoint - LCテクノ ポスター 塚本

Microsoft PowerPoint - MonoTowerカタログ_ 最終.ppt [互換モード]

USB シリアルケーブルインストールマニュアル ご使用上の注意 ( 必ずお読みください ) ご使用のパソコン, 機器によっては動作しない場合があります. USB シリアルケーブルの抜き差しはケーブルを持たず, 必ずコネクター部分を持ってください. 濡れた手で USB シリアルケーブルの抜き差しはしな

本日の内容 HbA1c 測定方法別原理と特徴 HPLC 法 免疫法 酵素法 原理差による測定値の乖離要因

IC-PC法による大気粉じん中の六価クロム化合物の測定

Microsoft Word - basic_21.doc

Press Release                                   2011年1月25日

円筒型 SPCP オゾナイザー技術資料 T ( 株 ) 増田研究所 1. 構造株式会社増田研究所は 独自に開発したセラミックの表面に発生させる沿面放電によるプラズマ生成技術を Surface Discharge Induced Plasma Chemical P

すとき, モサプリドのピーク面積の相対標準偏差は 2.0% 以下である. * 表示量 溶出規格 規定時間 溶出率 10mg/g 45 分 70% 以上 * モサプリドクエン酸塩無水物として モサプリドクエン酸塩標準品 C 21 H 25 ClFN 3 O 3 C 6 H 8 O 7 :

細辛 (Asari Radix Et Rhizoma) 中の アサリニンの測定 Agilent InfinityLab Poroshell 120 EC-C µm カラム アプリケーションノート 製薬 著者 Rongjie Fu Agilent Technologies Shanghai

Microsoft Word - TR-APA

J893I_噴射方向自在ノズル_01

00_testo350カタログ貼込.indd

PowerPoint プレゼンテーション

JAJP

有害大気汚染物質測定方法マニュアル(平成23年3月改訂)

スライド 0

_AV1_FrontCover_Base

デジマイクロ

Mastro -リン酸基含有化合物分析に対する新規高耐圧ステンレスフリーカラムの有用性について-

AD-5696 温湿度SDデータロガーについて

Brookfield回転粘度計

電気的特性 (Ta=25 C) 項目 記号 条件 Min. Typ. Max. 単位 読み出し周波数 * 3 fop khz ラインレート * Hz 変換ゲイン Gc ゲイン =2-5 - e-/adu トリガ出力電圧 Highレベル Vdd V -

fronto_ _

Blue Eye VGAウォーターブロック

第3類危険物の物質別詳細 練習問題

CAT No O ASZE A.Z AVF S A-ZV あらゆる部分にお客様からのご提案を取り入れさせていただいております

PRONETA

内容 1. セミ分取 HPLC システム 応用例 留意点 2. 超臨界流体クロマトグラフィー (SFC) を使用した分取の紹介

目次 1: スペック 2 ページ 2: 付属品を確かめる 3 ページ 3: 時間設定 接続方法 3 ページ 3-1: 時間設定の方法について 3 ページ 3-2: カメラ本体に microsd カードを装着 3 ページ 3-3: カメラ本体に付属アダプタを接続 4 ページ 4: 録画 & 録音方法と

REX-USB56 「FAX送信」編 第6.0版

OC TOB E R ky アルファ ラバル LKB および LKB-F 自動または手動バタフライ バルブ Manual or Automatic - it s your Choice コンセプト LKB の範囲は ステンレス鋼管システム用の衛生バタフライバルブです 動作のしくみ LKB

感度に関するトラブル 2013 Nihon Waters K.K. 3 感度低下の原因分類と確認方法 標準品 保存中の分解 再調製 試料注入 注入正確性の低下 注入量を変えて測定 ( レスポンスの直線性を確認 ) 試料残量の低下 試料量を増やす LC/MS システムにおける分解 UV で分解 熱分解

230 V ホットランナシステム用コントローラー 年間保証 HPS-C-SLOT + 経済的なスロットコントローラー HPS-C-SLOT + コントローラは キャビティ数の少ないホットランナシステムの精密な制御のために設計されています 1 つのコントローラーは最高 12 ゾーンま

共連れ検知システムご紹介 株式会社富士通九州システムズ Copyright 2018 FUJITSU KYUSYU SYSTEMS LIMITED

Consumables_Parts_J

Disk 増設ユニット (2010/7/14)

5989_5672.qxd

FLIRTools+デモ手順書

Lubricated Compressor

センサーライト型カメラ LC002 取扱説明書 ご使用前に 正しくご使用いただくために この取扱説明書を必ずお読みください 必要に応じてダウンロードをして保管下さい 最終更新 :2016 年 2 月 5 日 - 1 -

タ通パソコンと本製品を付属の USB ケーブルで接続して 本製品を HSDPA 通信のモデム ( ) として利用できます パソコンと接続してインターネットに接続するための機器 信データ通信 データ通信の準備 データ通信を行う前に このページから 8-36 ページで説明している 1~3 のことを行いま

1 熱, 蒸気及びボイラーの概要 問 10 伝熱についての記述として, 誤っているものは次のうちどれか (1) 金属棒の一端を熱したとき, 熱が棒内を通り他端に伝わる現象を熱伝導という (2) 液体又は気体が固体壁に接触して流れ, 固体壁との間で熱が移動する現象を熱伝達又は対流熱伝達という (3)

DELL THUNDERBOLTTM DOCK - WD19TB 生産性を向上 最速充電 未来志向の設計 ExpressChargeを搭載した世界最高レベルの性能を誇る ThunderboltTMドック1で 最大130Wの電力を供給します アップグレード可能な電源と接続性を備えた世界初のモジュラー型

メモリーチャンネルに登録したデータ大容量のメモリーチャンネルに保存した大切なメモリー内容 ( 周波数やメモリータグなど ) も 全て microsd カード に保存することができますので 万が一の場合などに備えて メモリー内容をバックアップすることができます : 操作の詳細は FT1D/FT1XD

Liner natomy ライナーの手引き Innovative Chromatography Products

フルコーンパターンノズル 品 名 型 式 フルコーンノズル.1 セパレート式 KSF, KSFG 一体式 KSFS, KSFHS, KSFH, KSFI フランジ式 KSF F 楕円吹ノズル.6 フルコーンパターンノズル セパレート式 一体式 角吹ノズル KSE, KSE S, KSE H KSE

PSE( 電気用品安全法 ) 対応 バンドヒーター シンプルでコンパクト 取り付け簡単 機能性抜群の安全設計 各種原料容器における内容物の粘性低下 固形化に対応して原材料の残存をなくし内容物の取り出しを容易にする等 効率の良い原料使用を促進する容器用電気ヒーターです ドラム缶用バンドヒーター YGS

放射線検出モジュール C12137 シリーズ 高精度で小型の高感度放射線検出モジュール C12137シリーズは シンチレータとMPPC (Multi-Pixel Photon Counter) を内蔵した 137 Cs ( セシウム137) などからのγ 線検出を目的とするモジュールです 入射したγ

<4D F736F F F696E74202D A E90B6979D89C8816B91E63195AA96EC816C82DC82C682DF8D758DC03189BB8A7795CF89BB82C68CB48E AA8E E9197BF2E >

FACCIA PIANA INGLESE.indd

FdText理科1年

T-004 AC タイマー 4 口用取扱説明書 1, タイマー本体取付方法 付属のネジを使用出来る場所は木質の厚い壁面です 1 付属のビスを 12mm 残してねじ込みます 2 本体裏の上中央に引っ掛けて下さい 3 本体正面の下 ( 両端 ) に付属のビスをねじ込み本体を固定して下さい 2, 接続方法

PowerPoint プレゼンテーション

:30 18:00 9:30 12:00 13:00 17:00

株式会社イマダ電動計測スタンド MX2-2500N 電動計測スタンド MX2-2500N フォースゲージ アタチメントと併用して頂くことで 最大 2500N の圧縮 引張 剥離試験が自動で可能 速度 方向を一定に 再現性の高い測定を実現 MX2-2500N より精密な測定剛性が高く 荷重を最大値まで

Ver

MPPC 用電源 C 高精度温度補償機能を内蔵した MPPC 用バイアス電源 C は MPPC (Multi-Pixel Photon Counter) を駆動するために最適化された高電圧電源です 最大で90 Vを出力することができます 温度変化を伴う環境においても M

P _Valves_j_2

Microsoft Word - IFECBR0001MA-web.doc

Microsoft Word - RHT50-ja-JP_V2.4.doc

ユーザーマニュアル 製品概要 プロジェクターレンズ 2 投影オン / オフボタン 3 フォーカスリング 4 ボリューム調節ボタン 5 メニューボタン 6 トップホルダー * 7 充電モードボタン 8 LED インジケータ 9 HDMI オスコ

Microsoft PowerPoint - PGC-MSアタッチメントアプリノートWec New原稿.pptx[読み取り専用]

Brookfield回転粘度計

研究報告58巻通し.indd

目次 初めに必ずお読みください ソフトウェアのインストール ソフトウェアの選択 ソフトウェアのインストール レシーバー用ドライバのインストール WindowsXP のインストール方法 Win


リリースノート バージョン / /08/08 公開 wivia は 株式会社内 洋 の日本における登録商標です Microsoft Windows は 米国マイクロソフト社の米国及びその他の国における登録商標です Apple Mac Mac OS は 米国 A

現行のICカードリーダRW4040インストーラの課題

技術名

CERT化学2013前期_問題

MuWiC USBドライバーインストールガイド

抗体定量用アフィニティークロマトグラフィー


タッチパネル式表示ユニットの装着や システム組み込みにも対応した次世代データ収録器 誕生 各種ユニットを着脱可能 アンプユニットは最大10ユニットまで混在装着可能 1 最大で10台のアンプユニットが取付けでき 本体ユニット1台で最大112chの多チャネル測定が可能です 表示ユニットは本体ユニットへの

表 1. HPLC/MS/MS MRM パラメータ 表 2. GC/MS/MS MRM パラメータ 表 1 に HPLC/MS/MS 法による MRM パラメータを示します 1 化合物に対し 定量用のトランジション 確認用のトランジションとコーン電圧を設定しています 表 2 には GC/MS/MS

5989_5672.qxd

2014 年度大学入試センター試験解説 化学 Ⅰ 第 1 問物質の構成 1 問 1 a 1 g に含まれる分子 ( 分子量 M) の数は, アボガドロ定数を N A /mol とすると M N A 個 と表すことができる よって, 分子量 M が最も小さい分子の分子数が最も多い 分 子量は, 1 H

Transcription:

Rapid Catalyst Screening Reactors 小型迅速触媒評価システム 触媒の迅速評価 高性能で高信頼 あらゆる形態の試料分析 タンデム μ- リアクター Rx-3050TR シングル μ- リアクター Rx-3050SR

製品概要 2 種類の小型迅速触媒評価装置 ( タンデム µ-リアクター シングル µ-リアクター ) は 研究室で調製した触媒の性能を迅速に評価することを目的として開発されました 本装置は ガスクロマトグラフ質量分析計 (GC/) に直結して使用することで 試料と触媒の気相接触反応による生成物の変化をリアルタイムに観測することができます また 急速な昇温 冷却機能を備え 触媒を充填した触媒 反応管の交換が数分以内に可能であるため 触媒評価の効率が大幅に向上します 3 種類から選択した反応ガスを 簡便に切換える流路切換えユニットも標準で付属します さらに 選択的試料導入装置とマイクロジェット クライオトラップのオプションを追加することで 最大 8つの温度画分における生成物の自動分析が可能です 質量分析計 () を検出器として使用する迅速触媒評価法の概略 始めに 触媒を充填した触媒反応管を反応炉へ取り付けます 次に 試料を装置上部から導入します タンデム µ-リアクターの場合 独立に温度制御できる加熱分解炉と反応炉が直列に接続されているため 加熱分解炉において気体の予熱 液体の気化 あるいは固体の熱分解によるガス化が可能です 試料ガスは キャリヤーガスにより速やかに反応炉内の触媒反応管へ導入され 触媒反応による生成物はGCへ導入されます その後 リアルタイムモニタリング あるいは分離分析による結果から触媒の性能を評価します 触媒の触媒反応管へ充填と 反応炉へ設置 試料導入 試料の加熱 熱分解処理 気体 液体 予熱 気化 固体 熱分解 触媒反応 3 種類の加熱モード GC/ 測定と解析 触媒反応管 ( 石英製 ) 固体 試料カップ < 加熱 熱分解 > < 反応炉 > 測定結果 1) リアルタイムモニタリング加熱分解炉 m/z: x 触媒 気体 液体 シリンジ マイクロフィーダー m/z: y m/z: z Temperature 2) GC/ 分離分析 加熱分解炉 GC 反応炉 GC へ Time 迅速触媒評価が可能なシステム 2

小型触媒反応炉の特長 1. 加熱炉 反応炉の内部構造 試料導入 < タンデム μ- リアクター > タンデム µ-リアクターは 直結された加熱分解炉と反応炉から構成され 加熱分解炉部は気体試料の予熱 液体試料の気化 固体試料の熱分解のために使用します 各炉の間は インターフェース (ITF) 保温炉を設けて 温度の谷間を最小限にしました 反応炉に取り付ける触媒反応管は 容易に交換が可能です この反応管の温度は 恒温と直線昇温およびステップ昇温の3 種類の温度プログラムによる制御が可能です 各温度や付属装置の制御の設定および実測温度のモニターなどは PCのソフトウェアにより行います 不活性ステンレス管 ( 石英薄膜結合 ) 加熱分解炉 1 st ITF 保温炉 ITF ニードル 反応炉 触媒 触媒反応管 ( 石英製 ) 2 nd ITF 保温炉 キャリヤーガスあるいは反応ガス 冷却ガス in out 反応ガス ( 流量コントローラーより ) 冷却ガス in out スプリットガス出口 加熱分解炉部 反応炉部 選択的試料導入装置 ( オプション ) 分離カラム マイクロジェット クライオトラップ ( オプション ) GC Oven 反応ガスの流量調節 各種反応ガス 使用する反応ガスは 反応炉コントローラーに内 蔵された反応ガス切換えバルブにより 接続されている3 種類の反応ガスから選択することができます 各々のガス流量は マスフローコントローラーにより制御されます 反応ガス切換えバルブ AUX2 AUX1 AUX3 STOP 選択反応ガス 反応ガス流量調整つまみ 反応炉ガスコントローラー < シングル µ- リアクター > 試料導入 シングル µ-リアクターの反応炉は タンデム µ-リアターの反応炉とほぼ同じ構造で 触媒反応管は容易に交換が可能です 恒温と直線昇温およびステップ昇温の3 種類の温度制御が可能です 温度および付属装置制御の設定はPCのソフトウェアにより行う点や 反応ガスの制御方法も同様です 反応炉 キャリヤーガスあるいは反応ガス 冷却ガス また タンデム u- リアクターと同様のオプションを 利用できます GC Oven 3

反応炉温度 小型触媒反応炉の特長 2. 反応炉部の温度偏差を最小にする高精度な温度制御 加熱分解炉部 下図は 反応炉部に挿入された触媒反応管の温度を100ºCから700ºCまで設定した場合の縦方向における温度分布とその温度制御状態を示しています 40 mm 長の触媒充填幅における温度制御は ±0.1ºC 内で行われ この間の最大温度偏差は 400ºCで約 3ºCです また各反応炉の温度は 外部温度センサーを挿入して 補正することも可能です 1 st ITF 保温炉 反応ガス 反応炉温度 触媒反応管 ( 石英製 ) 0 100 300 500 700ºC 20 反応炉部 120 mm 40 mm 40 60 100 200 300 400 500 700 80 100 2 nd ITF 保温炉 120 mm GC 注入口 精密温度制御状態 100ºC 250ºC 400ºC 0.5ºC 分離カラム 3. 急速昇温 / 迅速冷却機能の採用 900ºC 500 50 50-900 - 50ºC 50-500 - 50ºC 0 5 10 15 20 25 30 35 min 左図は 反応炉を50ºCから500ºCと900ºCへ急速昇温加熱し 約 10 分保持した後に冷却した時の温度プロファイルです 500ºC までは 5 分内に到達し 500ºCから50ºCまでの冷却時間は15 分程度です この迅速な加熱 冷却機能により 触媒評価終了後の触媒反応管の交換をスムーズに行うことができます 時間 4

小型触媒反応炉の特長 4. 着脱容易な触媒反応管の構造 触媒反応管の交換法 触媒反応管は 反応炉の上部からピンセットで引き上げて交換します 特別な工具が不要であるため 交換は非常に容易です 右図のように タンデム型では上部の加熱分解炉を外して交換し また シングル型では試料導入時に装着する液体サンプラーを緩めて交換します タンデム µ- リアクター オーリング 触媒反応管 ( 石英製 ) シングル µ- リアクター 液体サンプラー ( シリンジ注入 ) 反応炉部 触媒反応管の充填 右図は 反応炉の不活性ステンレス管中に触媒反応管を挿入した状態です 触媒反応管に触媒を充填し その両端を石英ウールで挟みます 触媒反応管 ( 内径 3 mm 外径 4 mm 長さ 78 mm) に触媒を右図にように充填します 触媒はあらかじめ 20~60 メッシュ程度に揃えたものを用います 充填する触媒の量が多い場合は 不活性ステンレス管に直接 触媒を充填して使用することも可能です 78 mm 最大 40 mm オーリング 触媒反応管 ( 石英製 ) (4 mm o.d.; 3 mm i.d.) 石英ウール 触媒充填層 石英ウール 不活性ステンレス管 (6 mm o.d.; 5 mm i.d.) オートショット サンプラー ( オプション ) オートショット サンプラーを用いることにより 固体試料の自動分析が可能です 左図は タンデム µ-リアクターにオートショット サンプラーを取り付けた場合の装置外観です ( 外カバーを外した状態 ) タンデム µ- リアクター GC 5

コントロールソフトウェア 以下は加熱分解炉部を恒温で用いた場合の画像です 分析条件の設定 動作状態のモニター 反応炉の分析条件設定 画面左側で 各炉の温度条件と周辺装置の設定を行います 複数の周辺装置が複雑に連動する分析も 条件の設定を簡単に行うことができます 画面右側で 各装置の動作状況をモニターします 3 つの温度制御 反応炉の温度制御は次の3 種類のモードから選択できます 1の恒温モードでは 触媒微細孔中の反応生成物を加熱脱着させる時に使用するPost Heat 機能があります 2と3の昇温モードでは 最大 8 段階の昇温設定ができます また オプションの選択的試料導入装置とマイクロジェット クライオトラップを併用することで 最大 8つの温度画分を自動的に分析することができます 1 恒温モード 2 直線昇温モード 3ステップ昇温モード Select Sampling と Cryo-Trap 項目のチェックボックスは 各ゾーンの選択と低沸点化合物のトラップ動作の選択を意味します 分析法の迅速切換え リアルタイムモニタリング分析からGCカラムを用いた分離分析へ切換える場合には 触媒反応炉ととの間に分離カラムを装着します 標準付属品のベントフリー GC/アダプターの使用により の真空を大気開放せずに数分でカラムを交換できます m/z: 31 EGA チューブと分離カラムの迅速交換法 リアルタイムモニタリング分析 EGA チューブ ( 長さ 2.5 m, 内径 0.15 mm) GC: 300ºC 一定 ベントフリー GC/ アダプター 分離分析 分離カラム ( 長さ 30 m, 内径 0.25 mm) GC: 昇温操作 m/z: 18 Temperature Time 6

Peak intensity Peak intensity Peak Area 応用例 1 エタノールの H-ZSM-5 による触媒反応の生成物を分析した例 リアルタイムモニタリング分析 直線昇温モード 特定温度画分の分離分析 ステップ昇温モード 加熱分解炉 : 100ºC, 反応炉 : 100-400ºC (20 ºC/min) 触媒 :H-ZSM-5 加熱分解炉 : 100ºC, 反応炉 : 100, 250, 300, 400ºC 触媒 :H-ZSM-5 反応温度と反応生成物のピーク面積の関係 TIC Ethylene Ethanol Diethyl ether Ethanol Ethanol (m/z 45) Diethylether (m/z 74) 100 250 H 2 O Diethylether Ethylene Ethylene (m/z 28) 300 H 2 O Water (m/z 18) 100 200 300 400ºC 2 nd µ-reactor temp. 400ºC 1.0 2.0 3.0 4.0 min Time 100 200 300 400ºC µ-reactor temp. 一定速度で反応温度を上昇させ エタノールの触媒 反応による生成物をリアルタイムで観測しました 250ºC 付近からエタノールが激減し 代わってジエチ ルエーテルが増加し エチレンと水が生成されること が分かります 分離カラムを用いて 特定の温度画分における触媒反 応による生成物を分析しました 反応温度が上昇する につれ エタノールが減少し エチレンおよび水の生成 量が増加していることが分かります また ジエチル エーテルの生成量は 200ºC の反応温度で最大となる ことが分かります 左のクロマトグラムより 各ピーク面積を反応温度に 対してプロットしたグラフです この ZSM-5 触媒の特 性が反映されています 応用例 2 ジャトロファ油搾りかすの再性可能エネルギーへの変換 ジャトロファ油搾りかすの熱分解生成物を ゼオライト系触媒を用いた触媒反応により より汎用性の高い化学物質へ変換した例です 応用例 3 触媒の再生条件の検討 長期間の使用に伴い表面が汚染された触媒を 空気雰囲気中で加熱することにより再生する際の条件検討を行った例です 加熱分解炉 / 反応炉温度 :550ºC 触媒 : ゼオライト系触媒 反応炉温度 :100 600ºC(10ºC/min) 触媒 :20% H-ZSM-5, (SiO 2 /Al 2 O 3 =150) on Al 2 O 3 (20/30 mesh) 触媒なし Octadecadienoic acid 使用前 48h 使用後 * 再生後 * ジャトロファ油搾りかすを微粉末化し 加 熱分解炉で瞬間熱分解すると 主成分と Hexadecadienoic acid して 二重結合を 2 つ持つ炭素数 C 16 と C 18 の脂肪酸が生成します 2 4 6 8 10 min 3% エタノール含有 He を 50 ml/min 反応温度 : 550ºC 下図の条件で再生した後 触媒あり 反応炉にゼオライト系触媒を充填したところ ジャトロファ油搾りかすの熱分解生成物は 接触反応により ベンゼンなどの単環状芳香族に変換されました Benzene Toluene Xylene 雰囲気ガス : 空気 1 触媒表面に吸着している水と二酸化炭素の脱着 2 触媒の細孔内に吸着している炭化水素化合物の燃焼 3 触媒に蓄積している炭素質の燃焼 CO 2 (m/z:44) Ethylbenzene H 2 O (m/z:18) 0.5 1.0 1.5 min *: 試料 触媒 : 産総研 エネルギーグループ村田博士から提供 100 200 300 400 500 600 600ºC 10ºC/min 7

製品仕様 タンデム μ- リアクター Rx-3050TR シングル μ- リアクター Rx-3050SR 加熱分解炉部 - 温度制御範囲 40~700ºC (1ºC 毎 ステンレス製加熱分解管使用 ) ( 冷却用圧縮ガス使用 ) 40~900ºC (1ºC 毎 石英製加熱分解管使用 ) - ヒーター 円筒型セラミックヒーター (400W) - 加熱分解管 ステンレス製 ( 表面不活性化処理済み ) 石英製 - インターフェース温度制御 40~400ºC (1ºC 毎 定温制御 ) - 反応ガス制御 反応炉部 手動バルブによる 3 流路切換え マスフロー制御機能付き (Max 200 ml/min, 1MPa) - 温度制御範囲 40~700ºC (1ºC 毎 冷却用圧縮ガス使用 ) ヒーター 触媒反応管 カートリッジヒーター 石英製 ( 内径 3 mm 外径 4 mm 長さ 78 mm) インターフェース温度制御 40~400ºC (1ºC 毎 定温制御 ) コントロールソフトウェア 動作環境 その他 PC (USB 接続ポート 1 基および CD ドライブが必要 ) 対応 OS は Microsoft Windows 10 8.1 8 7 Vista および XP 分析モード ユーザー準備品 所要電源 温度制御 サンプリング 大きさ (WxDxH)/ 重量 (kg) 加熱分解炉部反応炉部温度制御部反応ガス制御部 標準付属品 恒温 直線昇温 ステップ昇温モード 最大 8 画分の自動選択 ( オプション : 選択的試料導入装置とマイクロジェット クライオトラップが必要 ) 1. Split/Splitless 注入口付き GC/ 2. 冷却用圧縮ガス ( 空気あるいは窒素 ) AC100 120V または AC200 240V, 50/60 Hz, 最大 800W 76 x 125 x 260 mm / 1.6 kg 76 x 125 x 90 mm / 1.7 kg 120 x 310 x 310 mm / 4.0 kg 160 x 280 x 150 mm / 6.1 kg AC100 120V または AC200 240V, 50/60 Hz, 最大 400W --- 76 x 125 x 260 mm / 1.6 kg 120 x 310 x 310 mm / 4.0 kg 160 x 280 x 150 mm / 6.1 kg ベントフリー GC/ アダプター EGA オンライン分析用金属チューブと GC 分離 Ultra ALLOY キャピラリーカラム ZSM-5 触媒入り反応管など オートショット サンプラー タンデム μ- リアクター シングル μ- リアクター 反応炉ガスコントローラー ( 標準付属品 ) CO He Air 選択的試料導入装置 マイクロ ジェットクライオトラップ Ultra ALLOY 金属キャピラリーカラム / 不活性 EGA 金属チューブ ( 標準付属品 ) 温度制御部 ( 標準品 ) GC ベントフリー GC/ アダプター ( 標準付属品 ) タンデム / シングル μ- リアクターと周辺装置から構成される小型迅速触媒評価 (RSR-GC/) システム 963-8862 福島県郡山市菜根 4-16-20 Tel: (024) 935-5100 Fax: (024) 935-5102 http://www.frontier-lab.com 8 2018MAY