事務連絡 平成 26 年 2 月 28 日 各都道府県 各保険者 介護保険主管課 ( 室 ) 御中 厚生労働省老健局老人保健課 地域包括ケア 見える化 システムのプロトタイプの運用開始について 介護保険行政の推進につきましては 日頃からご協力を賜り厚くお礼申し上げます さて 厚生労働省では 地域包括

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高齢者を取り巻く状況 将来人口 本市の総人口は 今後も減少傾向で推移し 平成32年 2020年 には41,191人程度にまで減少し 高齢 者人口については 平成31年 2019年 をピークに減少に転じ 平成32年 2020年 には15,554人程度 になるものと見込まれます 人 第6期 第7期 第8

地域包括ケアシステムの構築について 団塊の世代が 75 歳以上となる 2025 年を目途に 重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう 医療 介護 予防 住まい 生活支援が包括的に確保される体制 ( 地域包括ケアシステム ) の構築を実現 今後

健康長寿社会の実現に向けた保健 医療 介護関連システムの役割分担 連携強化 健康長寿社会の実現に向けて それぞれの保健 医療 介護関連システムの特徴を活かしつつ 役割分担 連携を強化する また 地域包括ケアシステムの構築に向けて 国民 地方自治体にとって有益な情報を利活用しやすいように DB から提

地域包括ケア 見える化 システムの概要 地域包括ケア 見える化 システムは 都道府県 市町村における計画策定 実行を支えるために 介護 医療の現状分析 課題抽出支援 課題解決のための取組事例の共有 施策検討支援 介護 サービス見込み量等の将来推計支援 介護 医療関連計画の実行管理支援 の機能を提供す

Microsoft Word - 介護保険最新情報vol.556表紙



政策課題分析シリーズ15(本文2)

13 (参考資料4-5)松下参考人資料(三菱総研)

「介護報酬等に係るQ&A Vol.2」(平成12年4月28 日)等の一部改正について(厚生労働省老健局振興課、老人保健課:H26.4.4)【介護保険最新情報Vol.369】

計画の今後の方向性

老発第    第 号

Microsoft PowerPoint - H27県集団指導(宮古島市)

(2) 高齢者の福祉 ア 要支援 要介護認定者数の推移 介護保険制度が始まった平成 12 年度と平成 24 年度と比較すると 65 歳以上の第 1 号被保険者のうち 要介護者又は要支援者と認定された人は 平成 12 年度末では約 247 万 1 千人であったのが 平成 24 年度末には約 545 万

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表紙 雛形(都道府県、市町村、関係団体)介護保険計画課

表紙 雛形(都道府県、市町村、関係団体)介護保険計画課

Microsoft Word - 介護保健最新情報vol.583.doc

事務連絡

問 2 次の文中のの部分を選択肢の中の適切な語句で埋め 完全な文章とせよ なお 本問は平成 28 年厚生労働白書を参照している A とは 地域の事情に応じて高齢者が 可能な限り 住み慣れた地域で B に応じ自立した日常生活を営むことができるよう 医療 介護 介護予防 C 及び自立した日常生活の支援が

01 表紙 雛形(都道府県、市町村、関係団体)介護保険計画課

栃木県高齢者居住安定確保計画 ( 二期計画 ) 概要版 1 計画の目的と背景 高齢化が急速に進行する中 平成 24 年 3 月に県土整備部と保健福祉部が連携のもと高齢者の居住の安定確保に関する法律に基づく 栃木県高齢者居住安定確保計画 ( 以下 現計画 という ) を策定し 高齢者が安心して快適に暮

(頭紙)公布通知

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Microsoft Word - 3

Microsoft Word 厚生労働省事務連絡(システム変更に係る参考資料その9)送付版

介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

北多摩南部圏域 東京都 武蔵野市 三鷹市 府中市 調布市 施設 36% 小金井市 狛江市 凡例 円グラフの大きさ 1,百万円未満 延べ 5百人未満 施設 居住系 1% 在宅 51% 在宅 71% 居住系 13% 大 中 小 1,百万円以上 1,百万円未満 1,百万円以上 5百人以上 1,百人未満 1

区西北部圏域 豊島区 北区 板橋区 練馬区 1,000百万円未満 500百人未満 居住系 在宅 51% 在宅 71% 居住系 13% 大 中 施設 19% 施設 36% 凡例 円グラフの大きさ 小 東京都 1,000百万円以上 10,000百万円未満 10,000百万円以上 500百人以上 1,00

表紙 雛形(都道府県、市町村、関係団体)介護保険計画課

人口構造の変化 1

第1章 計画の基本的考え方 態を改善して地域社会への参加等を通じ 生きがいや役割を持てるようにすることが 重要です 4 住まい 持ち家や賃貸住宅だけでなく 有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅など 多様な形態の住まいを含みます 生活の基盤である住まいは 高齢者のプライバシー と尊厳が十分に守ら


第 2 章高齢者を取り巻く現状 1 人口の推移 ( 文章は更新予定 ) 本市の総人口は 今後 ほぼ横ばいで推移する見込みです 高齢者数は 増加基調で推移し 2025 年には 41,621 人 高齢化率は 22.0% となる見込みです 特に 平成 27 年以降は 後期高齢者数が大幅に増加する見通しです

1_【鑑】「生活困窮者自立支援制度と介護保険制度との連携について(通知)」の一部改正について

下の図は 平成 25 年 8 月 28 日の社会保障審議会介護保険部会資料であるが 平成 27 年度以降 在宅医療連携拠点事業は 介護保険法の中での恒久的な制度として位置づけられる計画である 在宅医療 介護の連携推進についてのイメージでは 介護の中心的機関である地域包括支援センターと医療サイドから医

事務連絡 平成 29 年 12 月 20 日 都道府県 指定都市要介護認定担当課御中 老健局老人保健課長 平成 30 年 4 月 1 日以降の要介護認定制度等について 介護保険行政の推進につきましては 日頃からご協力を賜り厚くお礼申し上げます 平成 30 年 4 月 1 日以降の要介護認定制度等につ

第28回介護福祉士国家試験 試験問題「社会の理解」

老高発 0713 第 1 号 平成 30 年 7 月 13 日 各都道府県介護保険主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省老健局高齢者支援課長 ( 公印省略 ) 居宅介護住宅改修費及び介護予防住宅改修費の支給について の一部改正について 今般 居宅介護住宅改修費及び介護予防住宅改修費の支給について (

PowerPoint プレゼンテーション

区分

地域支援事業交付金の算定方法について

第 6 期ひろしま高齢者プランにおける介護サービス基盤整備について 介護保険課 1 目指す方向 高齢者が介護や支援が必要になっても, できる限り住み慣れた地域で自立した生活が継続できるよう, 必要に応じ適切なサービスが提供できる地域包括ケアに対応した介護サービス基盤が, 市町の方針や地域の実情に応じ

このような現状を踏まえると これからの介護予防は 機能回復訓練などの高齢者本人へのアプローチだけではなく 生活環境の調整や 地域の中に生きがい 役割を持って生活できるような居場所と出番づくりなど 高齢者本人を取り巻く環境へのアプローチも含めた バランスのとれたアプローチが重要である このような効果的

2 基本理念と基本目標 本市のまちづくりの指針である 第 2 次柳井市総合計画 は 平成 29 年 3 月に策定 されました この総合計画では すべての市民が健康で安心して暮らせる 人にやさ しいまちづくり を健康 福祉分野の基本目標に掲げ その実現を目指しています これは 高齢者も含めた全ての市民

神奈川県における高齢者を取り巻く状況 1 総人口の推移 ( 人口減少時代へ ) 本県における総人口は 平成 27 年度に約 915 万人となり その5 年後までには 人口のピークから人口減少時代へ入っていくことが予測されています 本県における総人口の推移 注 1 平成 22 年度までは 国勢調査によ

各種健診等の連携についての考え方 一現行制度における各種健診等の連携. 基本健診において生活機能評価を同時実施 () 現在 老人保健法において 65 歳以上の対象者については 生活機能評価を基本健診において同時に実施するよう求めている 同時実施は 本人の利便性 受診率の向上 検査重複の回避に資する

負担割合の引き上げ 一定以上所得者の利用者負担の見直し 保険料の上昇を可能な限り抑えつつ 制度の持続可能性を高めるため これまで一律 1 割に据え置いている利用者負担について 相対的に負担能力のある一定以上の所得の方の自己負担割合を 2 割とする ただし 月額上限があるため 見直し対象者の負担が必ず

3 高齢者 介護保険を取り巻く現状 1 人口 高齢化率本市は高齢化率が 45% を超えており 本計画の最終年度である 2020( 平成 32) 年度には 高齢化率 48.0% 2025( 平成 37) 年度には高齢化率 49.7% まで増加することが推計されます また 2018( 平成 30) 年以

( 別紙 ) 地域ケア会議 に関する Q&A 問 1 今般 地域ケア会議 を通知に位置づけた背景は何か 団塊の世代が 75 歳以上となる 2025 年へ向けて 高齢者が尊厳を保ちながら 住み慣れた地域で自立した生活をおくることができるよう 国は 医療 介護 予防 住まい及び生活支援サービスが 日常生

老発第    第 号

e-stat の利用方法 e-stat とは 日本の統計ができる政府統計ポータルサイトです 従来 各府省等ごとのホームページに掲載されていた各種統計関係情報 ( 各府省等が登録した統計データ 公表予定 新着情報 調査票項目情報などの各種統計情報 ) を利用することができます 詳細な統計内容につきまし

資 _ 図表 37-1 人口動態 二次医療圏市区町村人口 人口密度 2025 年総人口 2040 年総人口 年総人口増減率 年総人口増減率 2015 年 人口 2025 年 人口 2040 年 人口 年 人口増減率 年 人口増減率 全国

「平成30 年度介護報酬改定に関するQ&A(Vol.2)(平成30 年3月28 日)」の送付について【介護保険最新情報Vol.633】(厚生労働省老健局老人保健課:H )

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地域包括ケアシステムの構築に向けた取組み 平成 30 年 3 月 30 日 ( 金 ) 厚生労働省老健局振興課

20★◎事業所評価加算に関する事務処理手順及び様式例について

事務連絡平成 23 年 3 月 22 日 各都道府県介護保険担当主管部 ( 局 ) 御中 厚生労働省老健局介護保険計画課高齢者支援課振興課老人保健課 東北地方太平洋沖地震及び長野県北部の地震による被災者に係る利用料等の取扱いについて 東北地方太平洋沖地震及び長野県北部の地震による災害発生に関し 介護

1 中間のまとめの目的

スライド 1

Microsoft Word - 調査結果

平成29 年度介護報酬改定による介護職員処遇改善加算の拡充について【介護保険最新情報Vol.580】(厚生労働省老健局振興課、老人保健課:H )

(様式2)特別徴収中止市町村リスト.xls

平成 28 年 2 月以降に認定更新等により要支援認定を受けた方が介護予防訪問介護 介護予防通所介護を利用される場合 これまでの予防給付サービスから総合事業のサービスに変わります 要支援者の認定有効期間は現在最長 12か月ですので 大川市は平成 28 年 2 月から1 年かけて移行します 更新の場合

千葉県 地域包括ケアシステム構築に向けた取組事例 1 市区町村名 銚子市 2 人口 ( 1) 68,930 人平成 25 年 4 月 1 日現在 ( ) 3 高齢化率 ( 1) 65 歳以上人口 20,936 人 ( 高齢化率 30.37%) ( ) (65 歳以上 75 歳以上それぞれについて記載

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専攻医登録システム 操作手順

Taro 社福軽減(新旧)

資料 平成 29 年 12 月 8 日 厚生労働省老健局振興課

Microsoft Word - ●【本編】おおた高齢者施策推進プラン180313 《最終校正》

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平成29年版高齢社会白書(全体版)

資 _ 図表 37-1 人口動態 二次医療圏市区町村人口 人口密度 2025 年総人口 2040 年総人口 年総人口増減率 年総人口増減率 2015 年 人口 2025 年 人口 2040 年 人口 年 人口増減率 年 人口増減率 全国

代理請求編 インターネット請求への移行手順について 平成 30 年 3 月末で 介護給付費等の ISDN 回線での請求が終了します 今後 ISDN 回線での請求ができなくなってしまうため インターネット回線での請求へお早めに移行いただきますようお願いいたします なお インターネット請求には 2 つの

スライド 1

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高齢者の居住安定確保プラン 第2章 東京の高齢者を取り巻く状況

地域包括ケア構築に向けた実態調査の実施 ひとり暮らし高齢者 高齢者のみ世帯 の全てを訪問形式で調査 地域全体で生活支援等必要なサービス内容を検討 H24 年度 H24.7 月 ~ひとり暮らし実態調査 ( 訪問 ) 集計 解析 ( 名古屋大学 )1 H 福祉を考える集会 ( 住民 関係者

スライド 1

2 社会保障 2.1 社会保障 2.2 医療保険 2.3 年金保険 2.4 介護保険 2.5 労災保険 2.6 雇用保険 介護保険は社会保険を構成する 1 つです 介護保険制度の仕組みや給付について説明していきます 介護保険制度 介護保険制度は 高齢者の介護を社会全体で支えるための制度

日本泌尿器科学会「Myweb」会員専用ページ【管理画面】操作マニュアル(初版)

板橋区版 AIP の構築に向けた取組に関する検討報告書 < 概要版 > 平成 28 年 2 月 板橋区

平成28年版高齢社会白書(概要版)

現状 課題 福祉用具貸与 特定福祉用具販売について ( 福祉用具貸与 特定福祉用具販売の価格 ) 福祉用具貸与 特定福祉用具販売の価格は 貸与 販売事業者がその運営規程において定めているが 価格の設定に当たっては 通常 製品価格のほか 計画書の作成や保守点検などの諸経費が含まれている しかしながら

意見を表示したものの全文 有料老人ホーム等の入居者が利用する訪問介護に係る介護給付費の算定について ( 平成 29 年 10 月 19 日付け厚生労働大臣宛て ) 標記について 会計検査院法第 36 条の規定により 下記のとおり意見を表示する 1 制度の概要 (1) 有料老人ホーム等の概要 記 貴省

資料 4-1 請求方法について 愛知県国民健康保険団体連合会 1. 新しい総合事業の審査支払の国保連合会の活用 新しい総合事業においても 市町村の審査支払に関する事務が軽減できるよう 現行の給付と同様 国保連合会の審査支払を活用できるよう規定が設けられている ( 法第 115 条の 45 の 3)

歯科中間報告(案)概要

平成 28 年度第 3 回弘前市ケアマネジャー研修会 1. ケアプランの軽微な変更の内容について ( ケアプランの作成 ) 最新情報 vol.155 p.3 参照 指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準について( 平成 11 年 7 月 29 日老企 22 号厚生省老人保健福祉局企画課長

基本理念 第 6 期計画では 高齢者が住み慣れた地域で健康でいきいきと充実した生活を送ることができる地域社会の構築をめざしてきました 第 7 期計画においても 第 6 期計画の基本理念を継承し 総合計画における高齢者福祉の施策の実現をめざして 住んでよかった亀岡 老後も楽しい亀岡 を本計画の基本理念

Microsoft Word - 表紙 雛形(保険者入り)高齢者支援課180320

目次 1 高齢化率 ( 山形県 ) 1 2 高齢化率 ( 全国 ) 2 3 将来の高齢化率 ( 山形県 ) 3 4 将来の高齢化率 ( 全国 ) 4 5 人口ピラミッド ( 山形県 ) 5 6 平均寿命の推移 6 7 出生数 出生率の推移 7 8 高齢者のいる世帯 ( 山形県 ) 8 9 高齢者のい

正誤表

65歳~74歳 介護認定率(平成22年度)

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まちの新しい介護保険について 1. 制度のしくみについて 東温市 ( 保険者 ) 制度を運営し 介護サービスを整備します 要介護認定を行います 保険料を徴収し 保険証を交付します 東温市地域包括支援センター ( 東温市社会福祉協議会内 ) ~ 高齢者への総合的な支援 ( 包括的支援事業 )~ 介護予

資 _ 図表 10-1 人口動態 二次医療圏市区町村人口 人口密度 2025 年総人口 2040 年総人口 年総人口増減率 年総人口増減率 2015 年 人口 2025 年 人口 2040 年 人口 年 人口増減率 年 人口増減率 全国

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Microsoft Word - 農業者年金記録管理システム(2018年8月改訂版)

Transcription:

各都道府県介護保険担当課 ( 室 ) 各保険者介護保険担当課 ( 室 ) 御中 厚生労働省老健局老人保健課 介護保険最新情報 今回の内容 地域包括ケア 見える化 システムのプロトタイプ の運用開始について 計 14 枚 ( 本紙を除く ) Vol.357 平成 26 年 2 月 28 日 厚生労働省老健局老人保健課 貴関係諸団体に速やかに送信いただきますようよろしくお願いいたします 連絡先 TEL : 03-5253-1111( 内線 3944) FAX : 03-3595-4010

事務連絡 平成 26 年 2 月 28 日 各都道府県 各保険者 介護保険主管課 ( 室 ) 御中 厚生労働省老健局老人保健課 地域包括ケア 見える化 システムのプロトタイプの運用開始について 介護保険行政の推進につきましては 日頃からご協力を賜り厚くお礼申し上げます さて 厚生労働省では 地域包括ケアシステムの構築に向けて 全国 都道府県 市町村 日常生活圏域別の特徴や課題 取組等を客観的かつ容易に把握できるように介護 医療関連情報の共有 ( 見える化 ) を進めることとしており 平成 26 年 2 月 28 日 23 時から 地域包括ケア 見える化 システムのプロトタイプの運用を開始いたします 各都道府県及び保険者におかれましては 下記にご留意いただき 本システムをご活用ください 記 平成 26 年 2 月 28 日 15 時より運用開始に向けた作業を行うため 本システム ( http://mieruka.mhlw.go.jp) には 平成 26 年 2 月 28 日 23 時までアクセスできなくなります 利用マニュアルは 本システムの ヘルプ に掲載していますので そこからダウンロードしてください 本システムへのログインについては 平成 25 年 12 月 24 日付事務連絡 平成 25 年度試行的 見える化 事業について によりご案内している ID パスワードをご利用ください 本システムで提供される情報 ( 指標データ 施策事例情報 ) を今後順次追加する見込みです 本システムのデザイン 機能等は今後一部見直す可能性があります

本システムのメンテナンスに伴う停止情報等については ログイン画面に記載してお知らせします Internet Explorer9 以前の古いブラウザを利用する場合には 一部の機能が利用できない場合や表示が非常に遅くなる場合があります Internet Explorer と比較して Google Chrome は動作が速く 快適にご利用いただくことが可能です 本システムの運用については 専用のヘルプデスクを設置しています 本システムの利用に関してご不明な点や不具合等については こちらにご照会ください また 本システムはプロトタイプであり 利用できる機能が限定されています 今後の地域包括ケア 見える化 システムの発展に向けて必要な機能等ご要望等についてもヘルプデスクで賜ります 平成 25 年度試行的 見える化 事業ヘルプデスク e-mail:mieruka-help@mri.co.jp FAX:03-5157-2143

地域包括ケア 見える化 システム ( プロトタイプ ) 利用マニュアル ( 概要版 ) 平成 26 年 2 月 28 日版 厚生労働省老健局老人保健課

1. 介護 医療関連情報の 見える化 の推進の目的団塊の世代が 75 歳以上となる 2025 年に向けて 重度な要介護状態となっても 住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう 医療 介護 予防 住まい 生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築の実現を目指す必要があります 今後 認知症高齢者の増加が見込まれることから 認知症高齢者の地域での生活を支えるためにも 地域包括ケアシステムの構築が重要になります 地域の特性は 高齢化の進展状況をとっても 人口が横ばいで75 歳以上人口が急増する大都市部もあれば 75 歳以上人口の増加は穏やかで人口は減少する市町村部もあります 地域包括ケアシステムは 地域の実情を把握している保険者である市町村や都道府県が 地域の自主性や主体性に基づき 地域の特性に応じて作り上げていくことが必要です 地域包括ケアシステムの構築を目指すにあたっては 都道府県 保険者が長期的な視点を持って 取り組むことが必要です 第 5 期の介護保険事業計画から 認知症施策 医療との連携 高齢者の居住に係る施策との連携 生活支援サービスといった地域包括ケアシステムの実現に必要な要素を記載する取組が始まっています 第 6 期以降の介護保険事業計画は 団塊の世代 が75 歳以上となる2025 年に向けて いわば 地域包括ケア計画 として位置づけ 第 5 期計画で取組を開始した地域包括ケアシステム構築のための取組を承継発展させるとともに 在宅医療 介護連携の推進等に積極的に取り組み 市町村が主体となった地域づくり まちづくりを本格化していく必要があります 都道府県 保険者が着実に計画を実行するためには 現状分析に基づいて実行状況を随時検証し 必要な施策を検討する必要があります これまで 現状分析を支援するためのツールとしては介護政策評価支援システムがあります この機能を統合した上で 保険者 都道府県に対して全国比較等の結果を 見える化 し 直感的に分析可能とすること 分析で把握される同様の課題を抱える保険者等において取り組まれている施策等についての情報提供をすることにより 従来以上に保険者の介護保険事業運営を総合的に支援することが可能になります このようなことから 各地方自治体が行う それぞれの地域の特性にあった地域包括ケアシステム構築に向けて 有益な情報を国民も含めて広く共有 (= 見える化 ) することによって総合的な支援を推進します 平成 25 年度においては 地域包括ケア 見える化 システムのプロトタイプ ( 以下 本システム という ) を構築し 平成 26 年 2 月 28 日より運用を開始し 随時内容を充実してまいります 1

2. 地域包括ケア 見える化 システム ( プロトタイプ ) の概要 (1) 地域包括ケア 見える化 システム ( プロトタイプ ) の全体像本システムの全体像は以下のようになっています 都道府県 保険者都道府県 保険者担当者地域包括支援センター保健所 都道府県 保険者介護保険以外の担当者 介護保険事業 ( 支援 ) 計画策定委員 地域包括ケア 見える化 システム ( プロトタイプ ) が提供する機能 介護保険事業の現状分析 都道府県 保険者間比較 高齢化率等の属性 要介護認定 介護サービスの給付状況等の実績 日常生活圏域ニーズ調査結果を全国の他の保険者等と容易に比較可能 日常生活圏域間比較 高齢化率等の属性 日常生活圏域ニーズ調査結果 介護サービス施設 事業所の所在地 定員等を日常生活圏域間で容易に比較可能 施策情報の検索 閲覧 国が調査研究等によって収集した都道府県 保険者が実施する地域包括ケアシステム構築に向けた施策 取組情報を検索 閲覧可能 データ登録 日常生活圏域境界情報及び日常生活圏域ニーズ調査結果 保険者が任意に登録するデータ 国が登録するデータ 施策事例情報等 地域包括ケアシステム構築へ向けた取組事例等 介護保険総合 DB 要介護認定情報 介護給付費請求情報 公的統計情報 国勢調査 介護保険事業状況報告等 2

(2) 地域包括ケア 見える化 システム ( プロトタイプ ) が扱う情報の範囲 本システムには あらかじめ以下の情報が登録されています これらの情報は今後定期 的に更新を行っていく予定です データ名称 データ概要 出典 登録期間等 介護保険総合 DB 認定ソフト2009SP3 を使用して保険者から国に送信された要支援 要介護認 平成 24 年 5 月 ~ 平成 25 年 6 月送信分 定データ 介護サービス施設 事業所から都道府県国保連合会に伝送された介護給付費請求 平成 24 年 5 月 ~ 平成 25 年 6 月審査分 情報データ 日常生活圏域ニーズ調査結果 予防情報送信ソフトを使用して保険者から国に送信された日常生活圏域ニーズ調査のデータ 平成 26 年 1 月 ~ 平成 26 年 6 月送信分 ( 予定 ) 介護保険事業状況報告 厚生労働省が実施する公的統計調査のデータ 平成 23 年 7 月月報 ~ 平成 25 年 8 月月報 詳細は厚生労働省ホームページ 1 を参照 国勢調査 総務省が実施する公的統計調査のデータ 2 地図で見る統計( 統計 GIS) において 平成 22 年国勢調査 ( 平成 22 年 10 月 ) 公表される町丁 字等別集計を利用 3 日本の地域別将来推計人口 国立社会保障 人口問題研究所が実施した平成 22 年 10 月 ~ 平成 52 年 10 月まで 平成 22 年 10 月 ~ 平成 52 年 10 月 の市区町村別将来推計人口のデータ 4 施策事例情報等 厚生労働省ホームページで公開されている地域包括ケアシステム構築へ向けた取組事例 5 老人保健健康増進等事業によって実施された調査研究で得られた事例情報 6 平成 24 年度老人保健健康増進等事業 1 介護保険事業状況報告 ( 月報 ) の詳細は厚生労働省ホームページ (http://www.mhlw.go.jp/topics/0103/tp0329-1.html) を参照 2 国勢調査の詳細は総務省統計局ホームページ (http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2010/index.htm) を参照 3 地図で見る統計( 統計 GIS) の詳細は e-stat ホームページ (http://e-stat.go.jp/sg2/estatflex/help/help.html?hid=72) を参照 4 日本の地域別将来推計人口 の詳細は国立社会保障 人口問題研究所ホームページ (http://www.ipss.go.jp/pp-shicyoson/j/shicyoson13/t-page.asp) を参照 5 詳細は厚生労働省ホームページ (http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/chiiki-houkatsu/) を参照 6 掲載している事例情報の詳細は参考資料 1 を参照 3

(3) 地域包括ケア 見える化 システム ( プロトタイプ ) が提供する情報の概要本システムでは 介護保険事業の現状分析に資する情報について都道府県 保険者及び日常生活圏域単位に情報提供を行います ( 提供される具体的な情報は参考資料 1を参照 ) なお 本システムで提供される情報の集計に含まれる高齢者数が 10 人に満たない情報については 個人情報の秘匿に配慮して提供を行いません ( 公的統計等で公表されている情報については そのまま提供します ) 1) 目的別に整理して提供する指標介護保険政策評価支援システムで提供されている指標を提供しています 指標は 次の 7つの目的に整理したうえで提供しています 介護保険政策評価支援システムの詳細については 介護政策評価支援システムの解説 (Ver1.02 2013/03/15) を参照してください 1 保険給付と保険料のバランス分析 給付水準 ( 第 1 号被保険者 1 人当たり給付月額 ) と第 1 号保険料の分析を行います 2 認定率のバランス分析要介護度別の認定率 軽度 ( 要支援 1~ 要介護 2) と重度 ( 要介護 3~5) の認定率を分析します 高齢人口のうち 前期高齢者数 後期高齢者数の割合で認定率を補正し 公平な分析ができるようにしています 3 要介護度別のサービス利用のバランス分析 居宅 地域密着型 施設サービスそれぞれについての要介護別のバランスを分析します 居宅重視 中重度認定者重視の利用が達成されているか などを点検します 4 サービスのトータルバランス分析 在宅と施設 福祉と医療のバランス 各サービスの整備状況のバランスを分析します 過剰なサービス 不足しているサービスを点検し 今後のサービス整備の方向を考えます 5 要介護度別の居宅サービス利用者の給付単位数分布の分析居宅サービス受給者 1 人 1 人のサービス利用額の分布を分析します ケアプラン作成にあたって 適切なアセスメントが行われ 適切なケアプランが提供されているかを点検するとともに 要介護者とその家族の利用意識を検証します なお 本システムでは介護政策評価支援システムで提供されている指標のうち 指標 5-1 及び指標 5-2 については提供を行っていません 6 ケアプランを考える 居宅サービス受給者のケアプランについて 要介護度別に いくつの種類のサービスが 組み込まれているか どのようなサービスが組み込まれているか等を分析します 4

7 個別サービスを考える ケアプランに組み込まれる訪問介護等のサービスについて 要介護度別に どのくらい 利用されているか等を分析します 2) 特性別に整理して提供する指標 指標は 次の 5 つの特性に整理したうえで提供しています 各特性で提供される具体的 な指標の詳細については 参考資料 1 を参照してください 1 都道府県 保険者の属性 総人口 世帯数 高齢化率等の都道府県 保険者における基本属性となる指標を提供し ています 2 保険給付と保険料のバランス 第 1 号被保険者 1 人当たり保険給付月額 第 1 号被保険者の基準保険料月額を提供して います 3 要介護認定 要介護者数及び要介護認定率等 要介護認定に関連する指標を提供しています 4 サービスの利用状況 サービス種類別第 1 号被保険者 1 人当たり給付月額 受給率等のサービスの利用状況に 関連する指標を提供しています 5 保険者内の高齢者の状況 日常生活圏域ニーズ調査の結果から算出されるリスク高齢者の割合 社会参加の状況等 の高齢者の状況に関連する指標を提供しています 5

(4) 今後のスケジュールについて本システムは平成 26 年度についても引き続き運用を行う予定です また 日常生活圏域ニーズ調査結果情報を送信いただく保険者については 平成 26 年 6 月頃までを目途に送信をお願いします マイルストーン試行的分析手法 見え見える化方る化 法検討事業試行用プロトタイプシステム開発情報提供開始介護保日常生活険総合圏域ニーズデータ調査情報ベース送信 平成 25 年 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 平成 26 年 1 月 都道府県担当者会議 圏域情報登録 情報送信開始 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 見える化試行システム稼働 ( 予定 ) 7 月以降も引き続き情報提供を実施 送信期限 ( 予定 ) 6

(5) 地域包括ケア 見える化 システム ( プロトタイプ ) の機能概要 1) 都道府県 保険者間比較による現状分析本システムで提供する情報は地図及びグラフによって 見える化 し 都道府県間 保険者間の比較を直感的に分析できるように提供されます 図表 : 一つの指標について保険者間比較を行う場合 保険者を選択すると主要指標が表示される 選択した指標について全国平均 都道府県平均 他保険者との比較や時系列変化をグラフで確認できる 選択した指標 ( 例では要支援 要介護認定率 ) の分布が地図上に表示される 近隣や同一規模の保険者を比較対象として一覧から選択可能 図表 : 二つの指標の組み合わせで保険者間比較を行う場合 比較したい指標は二つを組み合わせて選択することが可能 円の大きさと色の組み合わせで地図上に表示 グラフでは 2 軸の散布図で表示し 他保険者の値や全国平均値等と比較可能 7

2) 日常生活圏域間比較による現状分析本システムで提供する情報は地図及びグラフによって 見える化 し 日常生活圏域間の比較を直感的に分析できるように提供されます また 日常生活圏域内に所在する事業所の位置等を重ね併せて分析することも可能です 図表 : 日常生活圏域間の比較を行う場合 日常生活圏域内に所在する施設 事業所の種類 位置等を重ね併せて表示が可能 選択した指標の値を圏域間で比較可能なグラフで表示される 選択した指標 ( 例では高齢化率 ) の分布が地図上に表示される 日常生活圏域ニーズ調査の集計結果等を圏域別に閲覧可能 3) 都道府県 保険者による取組事例の参照 表示している指標や比較対象として選択した保険者に関連する地域包括ケアシステム構 築に向けた取り組み事例等を閲覧することができます 図表 : 都道府県 保険者による取組事例を閲覧する場合 選択した指標や保険者と関連する 他の保険者の取り組み事例を閲覧することができる 8

また 地域包括ケアシステム構築に向けた取り組み事例等は キーワードで検索するこ とも可能です 図表 : 都道府県 保険者による取組事例を検索する場合 任意のキーワードで検索することが可能 9

地域包括ケア 見える化 システム ( プロトタイプ ) に関連するお問い合わせ先 平成 25 年度試行的 見える化 事業ヘルプデスク ( 株式会社三菱総合研究所人間 生活研究本部内 ) メール mieruka-help@mri.co.jp / FAX 03-5157-2143 10

日付 2014.2.28 初版 修正履歴 修正内容 11