第 3 障害者が安心して暮らせる社会の実現を目指します ( 障害者を取り巻く状況 ) 平成 18 年 4 月に 障害者自立支援法 が施行され それまで身体 知的 精神という障害種別ごとに異なる法律に基づいて実施されていた福祉サービスや公費負担医療などが共通の制度となりました また 地域における障害者

Similar documents
第 3 障害者が安心して暮らせる社会の実現を目指します ( 障害者を取り巻く状況 ) 平成 18 年 4 月に 障害者自立支援法 が施行され それまで身体 知的 精神という障害種別ごとに異なる法律に基づいて実施されていた福祉サービスや公費負担医療などが共通の制度となりました また 地域における障害者

第3章 指導・監査等の実施

障害福祉計画資料 3 障害福祉サービスの目標 1 成果目標 柱 No. 事業 単位 2020 年度 解説 3 暮らしを支えるサービスの充実 3 1 福祉施設の入所者の地域生活への移行 目標値 年度末までに地域生活へ移行する施設入所者数 ( 移行率 ) 年度末時点の施設入所者数

計画の策定にあたって 今回策定する あま市障がい者計画及び障がい福祉計画 は 現行の 障害者基本法 に定める 障害者計画 と 現行の 障害者自立支援法 に定める 障害福祉計画 を一体のものとしてとらえ 今後の制度改正を踏まえた あま市総合計画 を上位計画とする障がいのある人に対する支援活動や障がい者

01 【北海道】

1 計画策定の背景と趣旨 昭和 56(1981) 年の 完全参加 をテーマとする 国際障害者年 を契機に, 障害者福祉は大きく変化しました 国では, 平成 5(1993) 年 3 月に 障害者対策に関する新長期計画 が策定され, 同年 12 月には 障害者基本法 * が施行されました 以後も, 平成

計画の今後の方向性

 


第1回 障害者グループホームと医療との連携体制構築のための検討会

都道府県・指定都市における単独事業等一覧(平成25年度都道府県・指定都市別)

第 4 章施策の展開 1 到達目標障害のある方の自立支援の観点から 地域生活への移行や就労支援などの主要な課題に対応するため 国の基本指針 11 に示された見込量の確保に係る目標事項について 本市における障害福祉計画 ( 第 4 期 ) 期間中の実績等を踏まえ 到達目標 12 を設定します 一覧 (

<4D F736F F D20CADFCCDEBAD D9595B68E9A816A8AEC91BD95FB8E735F5F91E682558AFA89EE8CEC95DB8CAF8E968BC68C7689E >

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

PowerPoint プレゼンテーション

都道府県単位での肝炎対策を推進するための計画を策定するなど 地域の実情に応じた肝炎対策を推進することが明記された さらに 近年の状況等を踏まえ 平成 28 年 6 月に基本指針の改正を行い 肝炎対策の全体的な施策目標を設定すること等が追記された 都は 肝炎をめぐる都内の状況や基本指針の改正を踏まえ

6 児童福祉法の改正 24 年 4 月には 障害者自立支援法と児童福祉法に分かれていた障がい児 の支援体制を一元化する改正がなされ 市町村が支給決定する障がい児通所支援 と都道府県が支給決定する障がい児入所支援が創設されました 7 障害者虐待防止法の施行 24 年 10 月には 障害者虐待の防止 養

年中児スクリーニングの事後支援 年中児スクリーニングの事後支援として 22 市町村が園巡回を実施しているが SST は 5 市町村の実施 ペアレントトレーニングは 7 市町村の実施に止まっており 事後支援を実施する市町村の拡大が課題 園巡回 : 専門職が保育所 幼稚園を巡回し 保育士等に指導 助言

このような現状を踏まえると これからの介護予防は 機能回復訓練などの高齢者本人へのアプローチだけではなく 生活環境の調整や 地域の中に生きがい 役割を持って生活できるような居場所と出番づくりなど 高齢者本人を取り巻く環境へのアプローチも含めた バランスのとれたアプローチが重要である このような効果的

事業者名称 ( 事業者番号 ): 地域密着型特別養護老人ホームきいと ( ) 提供サービス名 : 地域密着型介護老人福祉施設 TEL 評価年月日 :H30 年 3 月 7 日 評価結果整理表 共通項目 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 1 理念 基本方針

介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

も少なくありません こうした状況に鑑み 舞鶴市は 言語としての手話の普及及び障害の特性に応じたコミュニケーション手段の利用の促進を図ることにより 全ての市民が障害の有無によって分け隔てられることなく 自分らしく安心して暮らすことができる地域社会を実現するため この条例を制定するものです 2. 条例の

障害児・発達障害支援_

岐阜県手話言語の普及及び障害の特性に応じた意思疎通手段の利用の促進に関 する条例 目次前文第一章総則 ( 第一条 - 第八条 ) 第二章基本的施策の推進 ( 第九条 - 第十六条 ) 附則 ( 前文 ) 手話が言語であることは 障害者の権利に関する条約において世界的に認められており わが国においても

愛知県アルコール健康障害対策推進計画 の概要 Ⅰ はじめに 1 計画策定の趣旨酒類は私たちの生活に豊かさと潤いを与える一方で 多量の飲酒 未成年者や妊婦の飲酒等の不適切な飲酒は アルコール健康障害の原因となる アルコール健康障害は 本人の健康問題だけでなく 家族への深刻な影響や飲酒運転 自殺等の重大

地方消費者行政強化作戦 への対応どこに住んでいても質の高い相談 救済を受けられる地域体制を整備し 消費者の安全 安心を確保するため 平成 29 年度までに 地方消費者行政強化作戦 の完全達成を目指す < 政策目標 1> 相談体制の空白地域の解消 全ての市町村に消費生活相談窓口が設置されており 目標を

医療的ケア児について

2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

PowerPoint プレゼンテーション

さいたま市・岩槻市任意合併協議会協議書

第 2 章計画の推進及び進行管理 1 計画の推進 県 市町村及び県民が 関係機関等と相互に連携を図りながら 県民の歯 口腔の健康づくりを推進します 県における推進 (1) 全県的な推進 県全域の課題を踏まえた基本的施策や方向性を示すとともに 取組の成果について継続的な評価を行い 県民の生涯を通じた歯

PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft Word - 舞09・絆1(多文化) ⑤ doc

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

000-はじめに.indd

<4D F736F F F696E74202D DB92B789EF8B638E9197BF C CA8F8A8E7B90DD81458DDD91EE B ED2816A817989DB92B789EF8B638CE38A6D92E894C5817A2E707074>

<4D F736F F F696E74202D20332E8CFA90B6984A93AD8FC E18F8A93BE8D8297EE8ED293998F5A82DC82A B68A888E B8E968BC682CC8D6C82A695FB B8CDD8AB B83685D>

市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

< F2D816994D48D FA957493FC816A >

地域子育て支援拠点事業について

区分

13【東京都再修正版】平成28年度第2回精神障害者の地域移行担当者等会議【事前課題】シート290222

PowerPoint プレゼンテーション

企業の人材確保支援 中小企業人材支援センターによる採用 定着支援や 障がい者の雇用促進 企業の成長を担うプロ人材の採用支援等により 大阪産業を支える中小企業の人材確保を支援する 大阪働き方改革支援センターの人材確保支援の機能を強化し 大阪人材確保推進会議と協働して製造 運輸 建設の 3 分野を中心に

Microsoft Word - 3

支援マニュアル No.10 発達障害者のためのリラクゼーション技能トレーニング ~ ストレス 疲労のセルフモニタリングと対処方法 ~ 別添 1 支援マニュアルの構成 1 トレーニングの概要 2 トレーニングの進め方 3 トレーニングの解説 資料集トレーニングのガイドブックアセスメントツール集講座用ス

山梨県地域医療再生計画 ( 峡南医療圏 : 救急 在宅医療に重点化 ) 現状 社保鰍沢病院 (158 床 ) 常勤医 9 名 実施後 社保鰍沢病院 峡南病院 (40 床 ) 3 名 市川三郷町立病院 (100 床 ) 7 名 峡南病院 救急の重点化 県下で最も過疎 高齢化が進行 飯富病院 (87 床

Microsoft Word - 退院後生活環境相談員

PowerPoint プレゼンテーション

京都府がん対策推進条例をここに公布する 平成 23 年 3 月 18 日 京都府知事山田啓二 京都府条例第 7 号 京都府がん対策推進条例 目次 第 1 章 総則 ( 第 1 条 - 第 6 条 ) 第 2 章 がん対策に関する施策 ( 第 7 条 - 第 15 条 ) 第 3 章 がん対策の推進

広島市障害者計画 2013 ー 2017 平成 25 年 3 月 広島市


問 2 次の文中のの部分を選択肢の中の適切な語句で埋め 完全な文章とせよ なお 本問は平成 28 年厚生労働白書を参照している A とは 地域の事情に応じて高齢者が 可能な限り 住み慣れた地域で B に応じ自立した日常生活を営むことができるよう 医療 介護 介護予防 C 及び自立した日常生活の支援が

障害児 障害者の社会参加の機会の確保及び地域社会における共生を支援するため 障害福祉サービスの充実及び地域生活支援事業の着実な実施 並びに就労支援 精神障 害者や発達障害者などへの支援施策を推進する 1 障害福祉サービスの確保 地域生活支援などの障害児 障害者支援の推進 1 兆 7,172 億円 障

(2) 熟練技能者等の派遣による若年技能者等に対する実技指導ものづくりマイスター対象職種以外の職種で企業等から実技指導の要請を受けた場合 熟練技能者等を派遣し実施します (3) 学校単位の製作実演のイベント熟練技能者等を小中学校 訓練施設等へ派遣し 製作実演 ものづくり体験等を行う ものづくり体験教

ダイバーシティ 年に向けた政策展開のポイント テレワークが当たり前になる社会 の実現に向け 多様な主体と連携した普及啓発や導入支援への取組を強化 地域での就労支援やマッチング強化により 女性や高齢者の就業を推進 働き方改革と併せて時差 Biz の定着に向けた取組を推進 強化した政策

大泉町手話言語条例逐条解説 前文 手話は 手指の動きや表情を使って視覚的に表現する言語であり ろう者が物事を考え 意思疎通を図り お互いの気持ちを理解しあうための大切な手段として受け継がれてきた しかし これまで手話が言語として認められてこなかったことや 手話を使用することができる環境が整えられてこ

<4D F736F F D E9197BF32817A8AEE967B8D5C917A8A FC92E8817A2E646F63>

Microsoft PowerPoint 訪問サービス事業所向け研修会資料

Microsoft Word - 4㕕H30 �践蕖㕕管璃蕖㕕㇫ㅪ�ㅥㅩㅀ.docx

第28回介護福祉士国家試験 試験問題「社会の理解」

PowerPoint プレゼンテーション

まちの新しい介護保険について 1. 制度のしくみについて 東温市 ( 保険者 ) 制度を運営し 介護サービスを整備します 要介護認定を行います 保険料を徴収し 保険証を交付します 東温市地域包括支援センター ( 東温市社会福祉協議会内 ) ~ 高齢者への総合的な支援 ( 包括的支援事業 )~ 介護予

●子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案

校外教育施設について

認知症医療従事者等向け研修事業要領

Microsoft Word - 01表紙・目次.doc

スライド 1

2 基本理念と基本目標 本市のまちづくりの指針である 第 2 次柳井市総合計画 は 平成 29 年 3 月に策定 されました この総合計画では すべての市民が健康で安心して暮らせる 人にやさ しいまちづくり を健康 福祉分野の基本目標に掲げ その実現を目指しています これは 高齢者も含めた全ての市民

第3節 重点的な取り組み

【最終版】医療経営学会議配付資料 pptx

改定事項 基本報酬 1 入居者の医療ニーズへの対応 2 生活機能向上連携加算の創設 3 機能訓練指導員の確保の促進 4 若年性認知症入居者受入加算の創設 5 口腔衛生管理の充実 6 栄養改善の取組の推進 7 短期利用特定施設入居者生活介護の利用者数の上限の見直し 8 身体的拘束等の適正化 9 運営推

Microsoft Word - 単純集計_センター長.docx

アレルギー疾患対策基本法 ( 平成二十六年六月二十七日法律第九十八号 ) 最終改正 : 平成二六年六月一三日法律第六七号 第一章総則 ( 第一条 第十条 ) 第二章アレルギー疾患対策基本指針等 ( 第十一条 第十三条 ) 第三章基本的施策第一節アレルギー疾患の重症化の予防及び症状の軽減 ( 第十四条

平成 31 年度 地域ケア会議開催計画 魚津市地域包括支援センター 平成 31 年 4 月

周南市版地域ケア会議 運用マニュアル 1 地域ケア会議の定義 地域ケア会議は 地域包括支援センターまたは市町村が主催し 設置 運営する 行政職員をはじめ 地域の関係者から構成される会議体 と定義されています 地域ケア会議の構成員は 会議の目的に応じ 行政職員 センター職員 介護支援専門員 介護サービ

Microsoft PowerPoint - 資料3 地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に.pptx

政策評価書3-3(4)

Ⅱ 各論第 2 章 各 論 第 2 章 介護と医療 関係機関の連携 第 1 節 介護と医療 関係機関の連携 1 連携のための関係機関のネットワークづくり 現状 課題 平成 19 年度に内閣府が公表した 高齢者の健康に関する意識調査 によると 多くの高齢者が要介護状態になっても 可能な限り住み慣れた地

事業内容

介護における尊厳の保持 自立支援 9 時間 介護職が 利用者の尊厳のある暮らしを支える専門職であることを自覚し 自立支援 介 護予防という介護 福祉サービスを提供するにあたっての基本的視点及びやってはいけ ない行動例を理解している 1 人権と尊厳を支える介護 人権と尊厳の保持 ICF QOL ノーマ

スライド 1

資料 目 次 事業方針 実施計画 みんなで福祉の風土を広げよう 住民 関係機関 団体のネットワークで身近な福祉活動を進めよう 一人ひとりの安全で安心な暮らしを守ろう Ⅳ 推進基盤の強化 主な年間行事等

06 参考資料1 平成30年度介護報酬改定における各サービス毎の改定事項について

<4D F736F F F696E74202D2082A896E282A28D8782ED82B982CC91BD82A295E28F9590A CC8A E >

<4D F736F F D2091E BC6945C97CD8A4A94AD82CC CC90A7>

下の図は 平成 25 年 8 月 28 日の社会保障審議会介護保険部会資料であるが 平成 27 年度以降 在宅医療連携拠点事業は 介護保険法の中での恒久的な制度として位置づけられる計画である 在宅医療 介護の連携推進についてのイメージでは 介護の中心的機関である地域包括支援センターと医療サイドから医

障害者自立支援法等の一部を改正する法律案の概要

< FE18A518ED28CD F41984A D834F B95B62E696E6464>

<4D F736F F D208ED089EF959F8E C82A082E482DD928692B78AFA8C7689E E358C8E816A2E646F63>

1 広島市障害者計画の策定について

, 地域包括支援センターの組織と人材 2. 1 福祉専門職の歴史と特性

文化庁平成 27 年度都道府県 市区町村等日本語教育担当者研修 2015 年 7 月 1 日 生活者としての外国人 に対する日本語教育の体制整備に向けた役割分担 日本語教育担当者が地域課題に挑む10のステップ よねせはるこ米勢治子 ( 東海日本語ネットワーク )

三鷹市健康福祉総合計画2022

.T.v...ec6

高齢者を取り巻く状況 将来人口 本市の総人口は 今後も減少傾向で推移し 平成32年 2020年 には41,191人程度にまで減少し 高齢 者人口については 平成31年 2019年 をピークに減少に転じ 平成32年 2020年 には15,554人程度 になるものと見込まれます 人 第6期 第7期 第8

リハビリテーションを受けること 以下 リハビリ 理想 病院でも自宅でも 自分が納得できる 期間や時間のリハビリを受けたい 現実: 現実: リ ビリが受けられる期間や時間は制度で リハビリが受けられる期間や時間は制度で 決 決められています いつ どこで どのように いつ どこで どのように リハビリ

報酬改定(就労系サービス)


地域包括ケアシステムの構築について 団塊の世代が 75 歳以上となる 2025 年を目途に 重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう 医療 介護 予防 住まい 生活支援が包括的に確保される体制 ( 地域包括ケアシステム ) の構築を実現 今後

Transcription:

参考資料 5 とうきょうふくし東京の福祉 ほけん保健 2014 ぶんやべつとりくみ分野別取組 ( 抜粋 ばっすい )

第 3 障害者が安心して暮らせる社会の実現を目指します ( 障害者を取り巻く状況 ) 平成 18 年 4 月に 障害者自立支援法 が施行され それまで身体 知的 精神という障害種別ごとに異なる法律に基づいて実施されていた福祉サービスや公費負担医療などが共通の制度となりました また 地域における障害者の自立生活を実現し その生活の質の向上を図る観点から 住民に身近な区市町村にサービスの実施主体が一元化されるとともに 就労支援が抜本的に強化されました 平成 21 年 12 月 国は 障害者に関わる制度の集中的な改革を行い 障害者施策の総合的かつ効果的な推進を図るため 障がい者制度改革推進本部を設置しました この本部の下に設置した障がい者制度改革推進会議において 障害者の定義の見直しや差別の禁止等について検討を行い 平成 23 年 8 月に障害者基本法を改正しました また 障がい者制度改革推進本部等における検討を踏まえて障害者自立支援法等 を改正し 平成 24 年 4 月から相談支援の充実や障害児支援の強化等を図っています さらに 地域社会における共生の実現に向けて 障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するため 平成 25 年 4 月から 障害者自立支援法 を 障害者総合支援法 とするとともに 障害者の定義に難病等を追加し 平成 26 年 4 月から 重度訪問介護の対象者の拡大 ケアホームのグループホームへの一元化などが実施されました 障害者自立支援法の施行から約 8 年が経過しましたが 障害者の 自立 の実現に向け 支援体制や地域生活基盤の整備を一層促進するとともに より多くの障害者が企業等で働くことができるよう支援策を充実 強化していくことが必要です 都内の障害者手帳の所持者数の推移を見ると 身体 知的 精神とも増加傾向にあり 平成 24 年度末では約 62 万人となっています 特に 近年 精神障害者保健福祉手帳の所持者数については 高い増加率を示しています - 48 -

都内の障害者手帳所持者数の推移 ( 各年度末現在 ) ( 人 ) 700,000 600,000 500,000 400,000 300,000 200,000 身体障害者知的障害者精神障害者 590,887 605,255 620,471 575,269 536,954 549,312 55,868 61,880 67,066 73,667 45,058 45,112 62,261 64,700 67,292 69,807 72,261 74,971 429,635 439,500 452,109 459,200 465,928 471,833 100,000 0 平成 19 年度平成 20 年度平成 21 年度平成 22 年度平成 23 年度平成 24 年度 ( 都の取組 ) 都は 平成 19 年 5 月に 東京都障害者計画 ( 計画期間 : 平成 19~23 年度 ) 及び 東京都障害福祉計画( 第 1 期 ) ( 計画期間 : 平成 18~20 年度 ) を 平成 21 年 3 月に 東京都障害福祉計画 ( 第 2 期 ) ( 計画期間 : 平成 21~23 年度 ) を 平成 24 年 4 月には 東京都障害者計画 及び 東京都障害福祉計画 ( 第 3 期 ) ( 計画期間 : 平成 24~26 年度 ) を策定し 障害者が地域で安心して暮らし 当たり前に働ける社会を実現するために様々な施策を一貫して展開しています 東京都障害者計画 第 3 期東京都障害福祉計画 5 つの目標 地域における自立生活を支える仕組みづくり 社会で生きる力を高める支援 当たり前に働ける社会の実現 バリアフリー社会の実現 サービスを担う人材の養成 確保 これらの計画を推進し 障害者が地域で安心して暮らせる社会を実現するために 障害者地域生活支援 就労促進 3か年プラン ( 平成 18~20 年度 ) 障害者の就労支援 安心生活基盤整備 3か年プラン ( 平成 21~23 年度 ) 障害者の地域移行 安心生活支援 3か年プラン ( 平成 24~26 年度 ) を策定し 障害者の地域生活を支えるサービスの基盤整備に重点的に取り組んでいます < 障害者グループホーム ケアホームの定員の推移 > 7,000 ( 人 ) 5,979 6,000 5,409 4,916 5,000 4,423 3,919 4,000 3,528 3,157 3,000 2,645 2,000 1,000 0 17 年度 18 年度 19 年度 20 年度 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 - 49 -

( 地域生活支援 ) 地域生活へ移行を希望する長期の施設入所者等が 希望する地域で必要なサービスを利用しながら安心して暮らせるよう 地域居住の場や日中活動の場などの地域生活に必要な基盤整備を促進するとともに 入所施設にコーディネーターを配置し 区市町村等との連携 調整を進めます いわゆる 社会的入院 の状態にある精神障害者の地域生活への移行を促進するために 入院中からの支援や退院に向けた地域との調整 グループホームを活用した体験宿泊などを行い 円滑な地域移行と退院後の安定した地域生活に向けた体制を整備します 精神障害者については 退院後 地域での医療につながりにくい場合があり 医療機関の相互連携や 医療機関と相談支援機関との連携確保等 地域の支援体制の強化が求められています 重症心身障害児 ( 者 ) については 在宅療育支援体制の整備がまだ十分ではなく NICU 等医療機関から在宅への移行が必ずしも円滑には進まない状況にあります また 発達障害者 ( 児 ) 高次脳機能障害者についても 地域での支援体制が十分には整備されておらず 地域の実情に応じて多様な施策展開を図ることが重要です ( 就労支援 ) 障害者が当たり前に働くことができる社会の実現を目指し 雇用機会を拡大するとともに安心して働き続けられるように支援していく必要があります しかし 都内における民間企業の障害者雇用率は 平成 25 年 6 月現在 1.72%( 全国平均 1.76%) であり 法定雇用率 2.0% と比べて依然低い数値となっています < 民間企業における障害者雇用状況 ( 各年 6 月 1 日現在 )> 119,837.5 124,147.0 126,903.5 135,469.0 141,453.5 149,245.0 150,000 1.75 6,685.5 8,929.5 ( 人 ) 5,312.5 (%) 2,386.5 3,104.0 4,083.5 20,077.5 21,913.5 24,148.5 1.70 14,895.0 16,376.0 17,507.0 1.72 100,000 1.63 1.65 1.61 1.66 50,000 102,556.0 104,667.0 105,313.0 110,079.0 112,854.5 116,167.0 1.60 0 1.51 1.56 平成 20 年平成 21 年平成 22 年平成 23 年平成 24 年平成 25 年 身体障害者知的障害者精神障害者雇用率 1.55 1.50 資料 : 東京労働局 平成 25 年東京労働局管内における障害者雇用状況の集計結果 等より作成 - 50 -

都は 区市町村を実施主体として 職業相談や就職準備 職場定着などの就労面の支援と 就労に伴う生活面の支援を一体的に提供する 区市町村障害者就労支援事業 等様々な施策を推進しており 平成 25 年度についても 都内における雇用障害者数 実雇用率ともに過去最高を更新しましたが 引き続き就労促進に取り組んでいくことが必要です 福祉施設で働く障害者が 働く喜びや達成感を得ながら 地域で自立した生活を実現できるよう 就労支援に取り組む福祉施設を対 各年度の目標工賃( 工賃向上計画より ) 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 目標工賃 15,400 円 16,700 円 18,000 円 象にセミナーの開催や経営コンサルタントの派遣などの取組により経営努力を促すとともに 生産性を向上させるための設備整備を補助するなど 工賃水準の向上を目指しています 障害者優先調達推進法の施行を受け 都は 平成 25 年 7 月 障害者就労施設等からの物品等の調達方針を策定しました この方針に基づき 庁内関係局と連携しながら 障害者就労施設等の受注機会の拡大を図っていきます 平成 26 年度の取組 平成 26 年度においては以下の取組を推進します 1 障害者が地域で安心して暮らせるよう基盤等を充実します 2 医療支援体制の充実により身近な地域での生活を支援します 3 障害者の自立に向けた就労促進策を推進します - 51 -

1 障害者が地域で安心して暮らせるよう基盤等を充実します 居住の場や在宅サービスなど地域生活基盤の充実を図るとともに 長期の施設入所者や いわゆる 社会的入院 の状態にある精神障害者の地域生活への移行を促します 主な事業展開 障害者の地域移行 安心生活支援 3か年プラン 3,203 百万円 障害者の地域生活を支えるサービス基盤の充実を図るため 施設整備に係る設置者負担の 1/2 を特別助成し 平成 26 年度末までに 経済的自立に向けた就労のための訓練等の場やグループホーム等について 4,810 人分の定員を新たに確保します また 重度障害者の地域移行の受け皿となるケアホーム * の開設に当たって 消防設備に係る経費について支援を行います [ 計画期間 : 平成 24~26 年度 ] 種 別 定員数の増加目標 日中活動の場 ( 通所施設等 ) 3,000 人増 地域居住の場 ( グループホーム ケアホーム * ) 1,600 人増 在宅サービス ( 短期入所 ) 210 人増 * 平成 26 年 4 月から ケアホームはグループホームに一元化されていますが 地域移行 安心生活支援 3 か年プランの表記で記載しています 定期借地権の一時金に対する補助 94 百万円 施設用地確保のために 定期借地権を設定した場合の一時金の一部を助成することに より グループホーム等の整備促進を図ります 都有地を活用した障害福祉サービス基盤の整備 - 都有地の減額貸付けを行い 障害福祉サービス基盤の整備促進を図ります ( 都有地活 用による地域の福祉インフラ整備事業 ) 地域移行促進コーディネート事業 68 百万円 入所施設に地域移行促進コーディネーターを配置し 地域移行に向けた課題を分析し 地域移行に結びつけるノウハウを付与するとともに 区市町村や相談支援事業者との連携を支援することにより 施設入所者の地域生活への移行を促進します - 52 -

障害者地域生活移行 定着化支援事業 ( 包括補助 ) グループホームに移行する重度の障害者が安心して暮らせるよう 障害者を受け入れたグループホームによる相談援助について支援を行うとともに 地域で暮らす障害者と家族が将来にわたって地域で暮らし続けることができるよう 区市町村による地域の実情に応じた普及啓発等の取組について支援します 障害者グループホーム等利用者単身生活移行モデル事業 1 百万円 障害者グループホーム等の利用者が 地域の一般住宅で自立した生活を送ることができるよう支援する仕組みを検討します 精神障害者地域移行体制整備支援事業 71 百万円 いわゆる 社会的入院 の状況にある精神障害者への働きかけや病院と地域との調整を行うコーディネーターの配置 グループホームへの体験入居などにより 入院中の精神障害者の円滑な地域移行やその後の安定した地域生活を支えるための体制整備を図ります 仮設用施設設置の仕組みの構築 新規 ( 再掲 P44) 4,616 百万円 老朽化した特別養護老人ホーム等の建替え期間中の仮設用施設を都有地に設置し 利用を希望する事業者が交代で利用する仕組みを検討し 建替えを促します 社会福祉施設等耐震化の推進 ( 再掲 P25 45) 759 百万円 昭和 56 年以前に建設された社会福祉施設等の中には 耐震性が十分ではないものもあります 震災から入所者等を守るため 民間施設を対象に 耐震診断 耐震改修及び仮設整備に必要な経費を補助し 耐震化を促進します [ 耐震診断 94 施設 耐震改修 64 施設 ] 社会福祉施設 医療施設等耐震化促進事業 ( 再掲 P26 45) 37 百万円 耐震化が必要な施設を個別訪問し 状況に応じた相談や提案 アドバイザーの派遣など きめ細かな対応を行い 社会福祉施設 医療施設等の耐震化を促進します [ 社会福祉施設等 182 施設 ] ヘルプマークの推進 17 百万円包括補助 義足や人工関節を使用している方 内部障害や難病の方 又は妊娠初期の方など 援助や配慮を必要としていることが外見からはわからない方々が 援助が得やすくなるよう 配慮を必要としていることを知らせる ヘルプマーク の普及啓発を行います 区市町村が地域の実情に応じて実施するヘルプマークの配布や公共施設等における活用等に対して補助することにより ヘルプマークの普及を図ります - 53 -

ヘルプカード作成促進事業 ( 包括補助 ) 障害者が緊急時や平時に周囲へ支援を求める際に活用する ヘルプカード の作成の取組を広げていくため 区市町村におけるカード等の作成を支援します 中等度難聴児発達支援事業 28 百万円 身体障害者手帳の認定基準に該当しない中等度難聴児が 早期の補聴器の使用により 言語を獲得し 生活能力やコミュニケーション能力を身につけられるよう 区市町村の取組を支援します 聴覚障害者意思疎通支援事業 新規 5 百万円 聴覚障害者の広域的な移動を円滑にするため 意思疎通支援に係る連絡調整体制を整 備することなどにより 聴覚障害者の福祉の増進を図ります 重度訪問介護等の利用促進に係る区市町村支援事業 2,990 百万円 重度障害者の割合が著しく高い等の理由で 訪問系サービスの給付費が国庫負担基準 を超えている区市町村に対し財政支援を行うことで 障害者の地域生活を支援します 障害者理解促進事業 新規 5 百万円 障害及び障害のある方への理解を促進するため インターネット等により広く都民に 対して普及啓発を行います 手話のできる都民育成事業 新規 27 百万円 国内外の聴覚障害者に対する受け入れ態勢の整備に向けて 手話通訳の裾野拡大や 手話のできる都民の育成を図ります - 54 -

2 医療支援体制の充実により身近な地域での生活を支援します 精神障害者 重症心身障害児 ( 者 ) 発達障害者 ( 児 ) 及び高次脳機能障害者への支援に ついて 医療と密接に連携し強化することで 一層の充実を図ります 主な事業展開 地域精神科身体合併症救急連携モデル事業 16 百万円 一般救急との円滑な連携を構築し 精神身体合併症患者をできる限り地域で受け入れられるようにするため 地域における精神科の拠点となる医療機関に医師をモデル的に配置するとともに 地域の精神科医療機関相互の連携体制を構築するための会議を設置することにより 拠点医療機関を核とした 地域の精神科医療機関の相談 受入れ体制の整備を図ります [2 圏域 ] 精神科医療地域連携事業 31 百万円 精神障害者が地域で必要なときに適切な医療が受けられる仕組みを構築するため 地域連携を推進するための協議会を設置するとともに 圏域ごとに地域連携会議を設置し 連携ツールの検討 活用などの取組を行い 精神疾患に関する地域連携体制の整備を図ります [6 圏域 ] アウトリーチ支援事業 6 百万円 治療中断等で症状が悪化し問題行動があるなど 地域定着が難しい精神障害者に対して 区市町村等関係機関からの要請を受け 精神保健福祉センターに設置する アウトリーチ支援チーム が区市町村 保健所等関係機関と密接に連携して 地域での安定した生活の確保に向け 計画的かつ集中的な支援を行うとともに 関係機関に対して援助技法の普及を図ります [ 中部総合精神保健福祉センター 多摩総合精神保健福祉センター 精神保健福祉センター ] 精神疾患早期発見 早期対応推進事業 8 百万円 精神疾患患者を早期に適切な支援につなげられるよう 地域の内科等の医師に対し 精神疾患に関する知識や法制度等についての研修を行います - 55 -

重症心身障害児 ( 者 ) 在宅医療ケア体制整備モデル事業 14 百万円 在宅重症心身障害児 ( 者 ) の診療を行うかかりつけ医を増やすため 専門医療機関 療育施設 診療所等に対する研修等を行うとともに 患者家族等の介助者や医療関係者等に対して療育や診察に関する情報発信を行います 重症心身障害児在宅療育支援事業 195 百万円 在宅重症心身障害児 ( 者 ) の健康の保持 安定した家庭療育の確保を図るため 専門医等による健康管理及び看護師等による在宅看護サービスを提供するとともに NICU 等に入院している重症心身障害児について 在宅での生活を希望した際に円滑に移行できるよう 重症心身障害児とその家族への早期支援や相談等を実施することなどにより 重症心身障害児の支援の充実を図ります [ 事業内容 ] 重症心身障害児在宅療育支援センターの設置 訪問看護師等育成研修 訪問看護及び訪問健康診査 在宅療育相談 在宅療育支援地域連携会議の開催 医療ニーズが高い在宅の重症心身障害児 ( 者 ) への支援 44 百万円 障害者 ( 児 ) ショートステイ事業 ( 受入促進員配置 ) 24 百万円ショートステイ実施施設において 高い看護技術を持った看護師を支援員として配置し 特に医療ニーズが高い在宅の重症心身障害児 ( 者 ) の積極的な受入れを促進します 重症心身障害児通所委託 ( 受入促進員配置 ) 20 百万円民間の通所施設 ( 医療型 ) において 高い看護技術を持った看護師を支援員として配置し 医療ニーズが特に高い在宅の重症心身障害児 ( 者 ) の積極的な受入れを促進します 重症心身障害児 ( 者 ) 在宅レスパイト事業 ( 包括補助 ) 在宅の重症心身障害児 ( 者 ) に対し 訪問看護師が自宅に出向いて一定時間ケアを代替し 当該家族の休養を図ることにより 重症心身障害児 ( 者 ) の健康の保持とその家族の福祉の向上を図ります 重症心身障害児通所運営費補助 864 百万円 在宅の重症心身障害児 ( 者 ) が地域で安定して生活できるよう 適切な療育環境の確 保を図るため 区市町村を通じて通所施設を支援します 重症心身障害児施設における看護師確保緊急対策事業 22 百万円 重症心身障害児施設で働く看護師に対し 研修及び資格取得の機会を提供するとともに 勤務環境の改善及び看護師募集対策の充実に取り組むことにより 看護師の確保 定着を図ります - 56 -

看護師レベルアップ制度 重症心身障害プロフェッショナルナース育成研修 [ 規模 40 名 2 年コース ] 認定看護師認定派遣研修 [ 都立 4 施設 民間 5 施設 ] 新人看護師基礎講座 [ 都立 4 施設 民間 5 施設 ] 職場勤務環境改善 看護宿舎の借り上げ [ 都立 2 施設 ] 業務委託により作業負担を軽減 普及キャンペーンの支援 復職支援研修 [ 都立 4 施設 ] 都外就職説明会の参加等の支援 [ 都立 4 施設 ] 看護学校公開講座 [ 都立 8 校 ] 府中療育センターの改築 201 百万円 老朽化している府中療育センターの全面改築に向けた基本設計 実施設計等を行いま す 発達障害者支援体制整備推進事業 15 百万円包括補助 発達障害者支援体制整備推進事業 15 百万円発達障害者 ( 児 ) のライフステージを通じた支援手法の開発に係る区市町村モデル事業の成果を普及するとともに 区市町村の相談支援員や医療機関従事者など専門的人材の育成や普及啓発などを行うことで 発達障害者支援体制の整備を推進します 区市町村発達障害者支援体制整備推進事業 ( 包括補助 ) 発達障害に対する支援拠点の整備や関係機関の連携促進など 区市町村が行う発達障害児の早期発見や支援体制の構築を支援します また 支援を要する成人の発達障害者に対し 社会参加や就労などに関する取組を行う区市町村を支援します 発達障害者支援センターの運営 44 百万円 発達障害者 ( 児 ) とその家族に対する総合的支援拠点として 相談 普及啓発 研修 などを行い 発達障害者 ( 児 ) の地域生活をサポートします - 57 -

高次脳機能障害者支援普及事業 30 百万円 心身障害者福祉センターにおいて 地域生活や就労などの専門的な相談支援を行うとともに 区市町村や関係機関等のネットワークの構築 人材育成を図る研修や都民への広報 啓発等を実施します 高次脳機能障害のリハビリの中核を担う病院にアドバイザーを配置し 各圏域において 地域内の各施設に対しリハビリ技術や個別支援に係る相談指導を行うとともに 医療従事者等を対象とした人材育成を行い 地域の支援機関による対応力の向上を推進し 高次脳機能障害者への切れ目ない支援体制を整備します 区市町村高次脳機能障害者支援促進事業 69 百万円 区市町村に支援員を配置し 関係機関と連携を図りながら障害者とその家族に対する相談支援を行うなど 身近な地域での支援を充実します [38 区市町村 ] - 58 -

3 障害者の自立に向けた就労促進策を推進します 障害者がそれぞれの状況に応じて 安心して働き続けられるよう 行政 企業 福祉施設 が一体となって支援していきます 主な事業展開 東京都障害者就労支援協議会等 47 百万円包括補助 就労支援協議会の開催 4 百万円経済団体 企業 労働 福祉 教育関係機関 就労支援機関 学識経験者等で構成する 東京都障害者就労支援協議会 を通じて関係機関の連携を強化し 社会全体で障害者雇用の拡大に取り組む気運を醸成します [ 年 2 回 ] 雇用にチャレンジ事業 37 百万円知的障害者 精神障害者が一般企業への就職に向けた職場経験を積むため 都庁におけるチャレンジ雇用 ( 非常勤職員雇用 臨時職員雇用 ) を推進します [ 非常勤職員雇用 4 名 臨時職員雇用 21 名 ] 就労支援体制レベルアップ事業 1 百万円区市町村障害者就労支援センターのコーディネーターや就労移行支援事業所の支援員等を対象に 障害者の就労支援を行う上で必要な知識 情報 技術 コミュニケーション能力の習得に資する体系的な研修を行います 企業見学コーディネート事業 5 百万円就労意欲を有しながら踏み出せない障害者を対象として 企業見学や 一般就労した障害者との意見交換の場を設けることにより 企業で働くことへのイメージを高め 一般就労への移行を促進します 企業就労意欲促進事業 ( 包括補助 ) 福祉施設等からの職場実習等を受け入れようとする企業等に対し 受入れのために必要な企業内の設備整備等に要する経費を補助することにより 実習等の受入先を確保するとともに 障害者の一般就労への意欲促進を図ります - 59 -

区市町村障害者就労支援事業 ( 包括補助 ) 区市町村が設置する 区市町村障害者就労支援センター において 職業相談や就職準備 職場定着など就労面の支援と 就労に伴う生活面の支援を一体的に提供し 身近な地域での相談 支援体制を強化します また 地域開拓促進コーディネーターの配置を支援し 就労希望者の掘り起こしと企業側に対する障害者雇用の働きかけを推進します 障害者就労促進パートナーシップ事業 5 百万円 就労支援機関と法定雇用率未達成企業を対象としたグループワーク等と障害者雇用の実現に向けたステップアップとなる職場実習を併せて実施することにより 就労支援機関と企業間の相互連携を強化し 障害者の円滑な一般就労を促進します 福祉施設における工賃アップの推進 2 百万円包括補助 経営コンサルタント派遣等事業 ( 包括補助 ) 区市町村が意欲ある事業所に対して経営コンサルタントを派遣する経費及び工賃アップ推進経費を補助することで 都内の福祉施設の工賃水準の向上を目指します 工賃アップセミナー事業 2 百万円都内の福祉施設の工賃水準を向上するため 工賃引上げのための研修を実施することにより 施設職員の経営意識と利用者のモチベーションを高め 工賃向上に向けた気運の醸成を図ります [( 負担割合 ) 国 1/2 都 1/2] 受注促進 工賃向上設備整備費補助事業 36 百万円 受注機会の増大及び工賃向上を目的とした生産設備を整備する福祉施設に対して補助 を行います 共同受注マッチングモデル事業 新規 10 百万円 障害者福祉施設における受注の拡大や工賃向上を図るため 共同受注体制の基盤づく りをモデル的に実施し 広域的な共同受注体制について検証します 障害者就労実態調査 新規 5 百万円 障害者の一般就労の実態や支援体制について把握するため 障害者を雇用している都 内の民間企業に対して調査を実施します - 60 -